JP6304194B2 - 空気調和機 - Google Patents

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Description

この発明は空気調和機に関する。
従来、空気調和機としては、圧縮機、室外熱交換器、減圧機構および室内熱交換器を冷媒配管で環状に接続することにより、冷媒回路を構成しているものがある。(例えば特開2000−161749号公報(特許文献1)参照)。この空気調和機では、ポンプダウン運転つまり強制冷房運転により、冷媒回路内の冷媒を室外熱交換器に回収できるようになっている。
特開2000−161749号公報
ところで、上記従来の空気調和機では、強制冷房運転時、冷媒回路への空気の流入による異常は、冷媒回路の損傷を招かない程度であれば、強制冷房運転は、異常停止することなく継続する。あるいは、その程度の異常であれば、強制冷房運転は、異常停止しても、再起動する可能性がある。
このように、上記冷媒回路の損傷を招かない程度の異常が起きた場合、強制冷房運転の継続または再起動により、圧縮機が空気を圧縮し続ける。その結果、上記圧縮機の内部温度が上昇するため、冷媒回路が損傷する事態に至る懸念がある。
そこで、この発明の課題は、冷媒回路の損傷の懸念を減らすことができる空気調和機を提供することにある。
上記課題を解決するため、この発明の空気調和機は、
圧縮機、室外熱交換器、減圧機構および室内熱交換器を有する冷媒回路と、
上記圧縮機で圧縮された冷媒の温度または圧力を検出するための冷媒センサと、
上記冷媒回路を制御して冷房運転を行う冷房運転制御部と、
上記冷房運転時、上記冷媒センサによって検出された温度または圧力が第1所定値以上であるとき、上記圧縮機が異常である判定する圧縮機異常判定部と、
上記圧縮機が異常であると判定されたとき、上記圧縮機を停止させる圧縮機停止部と、
上記圧縮機の停止後、上記冷媒センサによって検出された温度または圧力が、上記第1所定値よりも高い第2所定値以上であるか否かを判定する冷媒回路異常判定部と、
上記冷媒センサによって検出された温度または圧力が、上記第1所定値よりも高い第2所定値以上であると判定されたとき、上記冷媒回路が損傷する可能性があることをユーザに報知するための冷媒回路異常報知部と
を備えることを特徴としている。
上記構成によれば、上記冷房運転時、圧縮機異常判定部によって、圧縮機が異常であると判定されると、圧縮機停止部が圧縮機を停止させる。その後、上記冷媒センサによって検出された温度または圧力が第2所定値(>第1所定値)以上になる事態に至れば、冷媒回路異常報知部によって、冷媒回路の損傷の可能性があることをユーザに報知することができる。これにより、上記圧縮機が再起動されないようにして、圧縮機の内部温度の上昇を防ぐことができる。したがって、上記冷媒回路の損傷の懸念を減らすことができる。
一実施形態の空気調和機では、
上記冷媒センサによって検出された温度または圧力が上記第1所定値に到達してから、所定時間が経過するまでの間、上記冷媒回路異常判定部の判定が行われることを特徴とする空気調和機。
上記実施形態によれば、上記冷媒センサによって検出された温度または圧力が第1所定値に到達してから、所定時間が経過するまでの間、冷媒回路異常判定部の判定が継続するので、その判定の信頼性を高めることができる。
一実施形態の空気調和機では、
上記圧縮機は、上記冷媒を外部へ吐出するための吐出管を有し、
上記冷媒センサは、上記吐出管の温度を検出する吐出管温度センサである。
上記実施形態によれば、上記吐出管温度センサは、通常、圧縮機の吐出管に取り付けられるものである。このような吐出管温度センサを冷媒センサとして利用するので、センサ数の増加によるコストアップが生じないようにすることができる。
一実施形態の空気調和機は、
上記冷媒回路内への空気の流入を検知するための空気流入検知部を備える。
上記実施形態によれば、上記空気流入検知部により、冷媒回路内への空気の流入が検知された場合、圧縮機の停止後、冷媒センサによって検出された温度または圧力が所定値以上でなくても、冷媒回路が損傷する可能性があることをユーザに報知することができる。
一実施形態の空気調和機では、
上記冷房運転は強制冷房運転である。
上記実施形態によれば、上記冷房運転は強制冷房運転であるので、ポンプダウン時における冷媒回路の損傷の懸念を減らすことができる。
一実施形態の空気調和機では、
上記冷媒センサのサンプリング周期は、上記強制冷房運転時以外に比べて上記強制冷房運転時の方が短い。
上記実施形態によれば、上記強制冷房運転時の冷媒センサのサンプリング周期を他の運転時よりも短くすることにより、冷媒回路異常判定部の判定を迅速に行うことができる。
以上から明らかなように、この発明は、冷媒回路の損傷の懸念を減らすことができる空気調和機を提供できる。
この発明の第1実施形態の空気調和機を説明するための冷媒回路図である。 上記空気調和機の制御ブロック図である。 上記空気調和機のポンプダウン運転時の制御を説明するためのフローチャートである。 実験の模式グラフである。 上記空気調和機の一変形例を説明するための冷媒回路図である。 この発明の第2実施形態の空気調和機の制御ブロック図である。
以下、この発明を図示の実施形態により詳細に説明する。
〔第1実施形態〕
図1は、この発明の第1実施形態の空気調和機を説明するための冷媒回路図である。
上記空気調和機は、冷媒回路1と、室内に設置される1台の室内機2と、室外に設置される1台の室外機3とを備える。このように、上記空気調和機は、室内機2と室外機3とが一対一のペア型の空気調和機である。
上記冷媒回路1では、例えば、R22冷媒、R410A冷媒、R32冷媒などの冷媒が流れるようになっている。
上記室内機2は、第1,第2連絡配管91,92を介して室外機3に接続されている共に、室内熱交換器4および室内ファン5を有している。この第1,第2連絡配管91,92および室内熱交換器4は、それぞれ、冷媒回路1の一部を構成している。
上記室外機3は、圧縮機6,四路切換弁7,室外熱交換器8,室外ファン9,減圧機構の一例としての電動膨張弁(以下、「膨張弁」と言う)10およびアキュムレータ11を有している。また、室外機3内には、冷媒の流れを制御するための第1,第2閉鎖弁12,13が配置されている。また、圧縮機6,四路切換弁7,室外熱交換器8,室外ファン9,膨張弁10,アキュムレータ11および第1,第2閉鎖弁12,13は、それぞれ、冷媒回路1の一部を構成している。
上記圧縮機6は、冷媒を外部へ吐出するための吐出管61を吐出側に有する一方、アキュムレータ11からの冷媒を吸い込むための吸入管62を吸込側に有している。
上記第1閉鎖弁12は、膨張弁10と第1連絡配管91の間に介設され、冷房運転時に液相の冷媒が流れる。一方、第2閉鎖弁13は、四路切換弁7と第2連絡配管92の間に介設され、冷房運転時に気相の冷媒が流れる。
図2は、上記空気調和機の制御ブロック図である。
上記空気調和機は、マイクロコンピュータ、入出力回路などからなる制御装置50を備えている。この制御装置50は、演算処理、判定処理などを行って、圧縮機6,四路切換弁7,膨張弁10,室内ファン5および室外ファン9などを制御する。また、制御装置50は、リモコン60からの指令信号(運転開始指令信号、室内温度設定指令信号など)を受信する。また、制御装置50は、冷媒センサの一例としての吐出管温度センサ71,室外熱交換器温度センサ72,外気温度センサ73,室内熱交換器温度センサ74,室内温度センサ75などからの検出信号も受信する。これらの指令信号および検出信号は、圧縮機6,四路切換弁7,膨張弁10,室内ファン5および室外ファン9などの制御に利用される。すなわち、圧縮機6,四路切換弁7,膨張弁10,室内ファン5および室外ファン9などは、指令信号および検出信号に基づいて制御される。なお、上記吐出管温度センサ71,室外熱交換器温度センサ72,外気温度センサ73,室内熱交換器温度センサ74,室内温度センサ75は、それぞれ、例えば、サーミスタからなる。
上記リモコン60は、室内設定温度、時間などを表示する表示部60aを有している。この表示部60aは、例えば、少なくとも文字および数字を表示可能なモノクロ液晶表示部で構成される。
上記吐出管温度センサ71は、圧縮機6の吐出管61に取り付けられて、吐出管61の温度を示す検出信号を制御装置50に送出する。このとき、制御装置50は、例えば、予め作成されたテーブルを用いて、吐出管温度センサ71からの検出信号に基づいて、吐出管61から四路切換弁7へ向かう冷媒の温度を検出できるようになっている。このように、吐出管温度センサ71は、圧縮機6で圧縮された冷媒の温度を検出するための温度センサである。
上記室外熱交換器温度センサ72は、室外熱交換器8に取り付けられて、室外熱交換器8の温度を示す検出信号を制御装置50に送出する。すなわち、室外熱交換器温度センサ72は、室外熱交換器8内を流れる冷媒の温度を検出するための温度センサである。
上記外気温度センサ73は、室外機3内における室外と連通する箇所に設置されて、室外温度を示す検出信号を制御装置50に送出する。
上記室内熱交換器温度センサ74は、室内熱交換器4に取り付けられ、室内熱交換器4の温度を示す検出信号を制御装置50に送出する。すなわち、室内熱交換器温度センサ74は、室内熱交換器4内を流れる冷媒の温度を検出するための温度センサである。
上記室内温度センサ75は、室内機2内においてる室内と連通する箇所に設置され、室内温度を示す検出信号を制御装置50に送出する。
また、上記制御装置50は、ポンプダウン運転制御部50a,圧縮機異常判定部50b,圧縮機停止部50c,冷媒回路異常判定部50dおよび冷媒回路異常報知部50eを有している。このポンプダウン運転制御部50a,圧縮機異常判定部50b,圧縮機停止部50c,冷媒回路異常判定部50dおよび冷媒回路異常報知部50eは、ソフトウェアで構成されている。なお、ポンプダウン運転制御部50aは冷房運転制御部の一例である。
上記ポンプダウン運転制御部50aは、冷媒回路1を制御してポンプダウン運転を行う。より詳しくは、ポンプダウン運転は、強制冷房運転であり、サービスマンが室内機2の運転/停止ボタン16を長押することで開始される。また、ポンプダウン運転中、ポンプダウン運転制御部50aは、圧縮機6が一定の周波数(例えば50Hz)で駆動するように、圧縮機6を制御する。また、ポンプダウン運転中、吐出管温度センサ71が圧縮機6の吐出管61の温度を検出する。このとき、吐出管温度センサ71のサンプリング周期は、ポンプダウン運転時以外の運転時(通常の冷房運転時および暖房運転時)に比べてポンプダウン運転時の方が短くなる。具体的に言うと、例えば、通常の冷房運転時および暖房運転時における吐出管温度センサ71のサンプリング周期は、500msecに設定される一方、ポンプダウン運転時における吐出管温度センサ71のサンプリング周期は、100msecに設定される。なお、通常の冷房運転時および暖房運転では、圧縮機6は周波数が一定となるように制御されず、圧縮機6の周波数は変動可能である。
上記圧縮機異常判定部50bは、ポンプダウン運転時、吐出管温度センサ71によって検出された温度(以下、「吐出管温度」と言う)に基づいて、圧縮機6が異常であるか否かを判定する。すなわち、ポンプダウン運転時、吐出管温度が第1所定吐出管温度未満であると、圧縮機6は正常だと判定される一方、吐出管温度が第1所定吐出管温度以上であると、圧縮機6は異常だと判定される。なお、第1所定吐出管温度は第1所定値の一例である。
上記圧縮機停止部50cは、圧縮機6が異常であると判定されたとき、圧縮機6を停止させる。これにより、圧縮機6による空気圧縮が起こらないようにする。
上記冷媒回路異常判定部50dは、圧縮機6の停止後、吐出管温度が第2所定吐出管温度以上であるか否かを判定する。すなわち、冷媒回路異常判定部50dは、吐出管温度が第2所定吐出管温度未満であると、冷媒回路1が損傷する可能性は比較的低いと判定する一方、吐出管温度が第2所定吐出管温度以上であると、冷媒回路1が損傷する可能性は比較的高いと判定する。この冷媒回路異常判定部50dの判定は、吐出管温度が第1所定吐出管温度に到達してから、所定時間が経過するまでの間、行われるようになっている。ここで、冷媒回路異常判定部50dが判定に用いる第2所定吐出管温度は、圧縮機異常判定部50bが判定に用いる第1所定吐出管温度よりも高くなるように設定される。なお、第2所定吐出管温度は第2所定値の一例である。
上記冷媒回路異常報知部50eは、吐出管温度が第2所定吐出管温度以上であると判定されたとき、冷媒回路1が損傷する可能性があることをユーザに報知するためのものである。より詳しくは、吐出管温度が第2所定吐出管温度以上であると判定されると、冷媒回路異常報知部50eにより、リモコン60の表示部60aにエラー表示させるための指令信号がリモコン60に送信される。
上記構成の空気調和機は、ユーザがリモコン60を操作することにより、室内機2および室外機3に通常の冷房運転または暖房運転を行わせることができる。
上記冷房運転中は、図1の実線の矢印で示すように、圧縮機6から吐出された冷媒が、四路切換弁7から室外熱交換器8,膨張弁10および室内熱交換器4へと、この順で流れた後、四路切換弁7およびアキュムレータ11を通って圧縮機6に戻る冷房サイクルが実行される。すなわち、室外熱交換器8が凝縮器として機能する一方、室内熱交換器4が蒸発器として機能する。
一方、上記暖房運転中は、四路切換弁7が切り換えられて、図1の破線の矢印で示すように、圧縮機6から吐出された冷媒が、四路切換弁7から室内熱交換器4,膨張弁10および室外熱交換器8へと、この順で流れた後、四路切換弁7およびアキュムレータ11を通って圧縮機6に戻る暖房サイクルが実行される。すなわち、室内熱交換器4が凝縮器として機能する一方、室外熱交換器8が蒸発器として機能する。
また、上記空気調和機を移設または修理する場合、室外熱交換器8に冷媒を回収するため、第1閉鎖弁12を閉鎖する一方、第2閉鎖弁13を開放した状態で、ポンプダウン運転が行われる。
以下、図3のフローチャートを用いて、ポンプダウン運転制御部50a,圧縮機異常判定部50b,圧縮機停止部50c,冷媒回路異常判定部50dおよび冷媒回路異常報知部50eがポンプダウン運転時に行う制御について説明する。なお、上記制御は、サービスマンが室内機2の運転/停止ボタン16を長押すると開始される。
上記制御が開始されると、まず、ステップS1で、外気温度が所定外気温度(例えば45℃)以上であるか否かを判定する。このステップS1で、外気温度が所定外気温度以上であると判定すると、次のステップS2に進む。なお、ステップS1は、外気温度が所定外気温度以上であると判定するまで繰り返される。
次に、ステップS2で、吐出管温度が第1所定吐出管温度(例えば118℃)以上であるか否かを判定する。このステップS1で、吐出管温度が第1所定吐出管温度以上であると判定すると、次のステップS3に進む。一方、ステップS2で、吐出管温度が第1所定吐出管温度以上でないと判定すると、ステップS1に戻る。
次に、ステップS3で、圧縮機6を停止させる。これにより、人が圧縮機6の再起動の操作を行わない限り、圧縮機6は再起動できなくなる。すなわち、圧縮機6の再起動が禁止される。
次に、ステップS4で、吐出管温度が第1所定吐出管温度に到達してから、所定時間が経過したか否かを判定する。このステップS4で、吐出管温度が第1所定吐出管温度に到達してから、所定時間(例えば、2秒以上10秒以下の範囲内の時間)が経過していないと判定すると、次のステップS5に進む。一方、吐出管温度が第1所定吐出管温度に到達してから、所定時間が経過したと判定すると、ステップS1に戻る。
次に、ステップS5で、吐出管温度が第2所定吐出管温度(例えば127℃)以上であるか否かを判定する。このステップS5で、吐出管温度が第2所定吐出管温度以上であると判定すると、次のステップS6に進む。一方、ステップS5で、吐出管温度が第2所定吐出管温度以上でないと判定すると、ステップS4に戻る。
次に、ステップS6で、圧縮機6による空気圧縮が生じたことを示すエラーコードをリモコン60の表示部60aに表示させる。
ここで、ステップS2は圧縮機異常判定部50bによって行われる。また、ステップS3は圧縮機停止部50cによって行われる。また、ステップS4,S5は冷媒回路異常判定部50dによって行われる。また、ステップS6は冷媒回路異常報知部50eによって行われる。
このように、上記圧縮機6の停止後、吐出管温度が第2所定吐出管温度以上になれば、ポンプダウン運転で問題が生じたことを示すエラーコードが、リモコン60の表示部60aに表示されるので、サービスマンは、圧縮機6による空気圧縮が生じたことを迅速に把握することができる。したがって、圧縮機6の再起動の操作をサービスマンに思いとどまらせることができる。その結果、冷媒回路1の損傷の懸念を減らすことができる。
また、上記圧縮機6の停止後、圧縮機6は自動的に再起動しないので、冷媒回路1の損傷の懸念をさらに減らすことができる。
また、上記吐出管温度が第1所定吐出管温度に到達してから、所定時間が経過するまでの間、冷媒回路異常判定部50dの判定が継続するので、冷媒回路1の損傷が生じる可能性が高くなっている状態を高確率で検出することができる。したがって、上記判定の信頼性を高めることができる。
また、上記吐出管温度が第1所定吐出管温度に到達してから、所定時間が経過すれば、冷媒回路異常判定部50dの判定は行われないことによって、この判定が必要以上に行われないので、制御を簡素化することができる。
また、上記圧縮機異常判定部50bおよび冷媒回路異常判定部50dの判定で吐出管温度を用いるので、センサ数が増加せず、製造コストが上昇するのを防ぐことができる。
また、上記吐出管温度センサ71のサンプリング周期は、ポンプダウン運転時以外の運転時よりも、ポンプダウン運転時の方が短いので、冷媒回路異常判定部50dの判定が遅れないようにすることができる。
図4は、本発明者らが吐出管温度の時間変化について調べるために行った実験で得たグラフを模式化したものである。なお、上記実験は冷媒回路1で行い、圧縮機6は実験中起動させ続けた。
上記冷媒回路1の損傷を招かない程度の異常が起きた場合、図4の点線で示すように、吐出管温度は、118℃以上になっても、127℃以上にはならかった。一方、上記冷媒回路1の損傷を招く程度の異常が起きた場合、図4の実線で示すように、吐出管温度は、118℃に到達した後も上昇を続けて、127℃以上になっていた。
したがって、上記吐出管温度が127℃以上になった場合、冷媒回路1の損傷を招く程度の異常が起きる可能性が高いため、圧縮機6は起動していないのが好ましい。
上記第1実施形態では、空気調和機は、1台の室内機2を備えていたが、複数台の室内機を備えてもよい。すなわち、この発明はマルチ型の空気調和機に適用してもよい。
上記第1実施形態では、膨張弁10を減圧機構の一例として用いていたが、例えば、キャピラリーチューブを減圧機構の一例として用いてもよい。
上記第1実施形態では、ポンプダウン運転制御部50a,圧縮機異常判定部50b,圧縮機停止部50c,冷媒回路異常判定部50dおよび冷媒回路異常報知部50eは、ソフトウェアで構成されていたが、少なくとも一つがハードウェアで構成されるようにしてもよい。
上記第1実施形態において、室内機2とリモコン60の間では、無線で信号が送受信されてもよいし、有線で信号が送受信されてもよい。
上記第1実施形態において、圧縮機6の内部温度を検出する内部温度センサを圧縮機6内に設置してもよい。このようにする場合、圧縮機異常判定部50bおよび冷媒回路異常判定部50dが、内部温度センサによって検出された内部温度を判定に用いるようにしてもよい。
上記第1実施形態では、吐出管温度に基づいて、圧縮機6が異常であるか否かを判定していたが、圧縮機6から吐出される冷媒の圧力に基づいて、圧縮機6が異常であるか否かを判定してもよい。このようにする場合、例えば図5に示すように、圧縮機6の吐出管61に冷媒センサの一例としての圧力センサ81を取り付け、圧縮機6から吐出される冷媒の圧力を圧力センサ81で検出するようにする。
また、その場合、圧縮機異常判定部50bは、圧力センサ81によって検出された圧力(以下、「吐出圧力」と言う)が第1所定圧力未満であると、圧縮機6は正常であると判定する一方、吐出圧力が上記第1所定圧力以上であると、圧縮機6は異常であると判定するようにしてもよい。
また、上記吐出圧力が上記第1所定圧力以上であることにより、圧縮機6は異常であると判定された場合、冷媒回路異常判定部50dは、吐出圧力が第2所定圧力(上記第1所定圧力よりも高い圧力)未満であると、冷媒回路1が損傷する可能性は比較的低いと判定する一方、吐出圧力が上記第2所定圧力以上であると、冷媒回路1が損傷する可能性は比較的高いと判定するようにしてもよい。
また、上記吐出圧力が上記第2所定圧力以上であることにより、冷媒回路1が損傷する可能性が比較的高いと判定された場合、圧縮機6による空気圧縮が生じたことを示すエラーコードをリモコン60の表示部60aに表示させてもよい。
また、上記圧縮機6による空気圧縮が生じたことは、音声でサービスマンに知らせてもよい。あるいは、室内機2、室外機3およびリモコン60のうちの少なくとも1つにLED(発光ダイオード)を設け、そのLEDの発光色または発光パターンなどでサービスマンに知らせてもよい。
〔第2実施形態〕
図5は、この発明の第2実施形態の空気調和機の制御ブロック図である。なお、図5では、上記第1実施形態の構成部と同一構成部に、上記第1実施形態の構成部の参照番号と同一参照番号を付している。なお、以下の説明においても、第1実施形態の構成部と同一構成部に、上記第1実施形態の構成部の参照番号と同一参照番号を付している。
上記空気調和機は、制御装置50と異なる制御装置250を備えている点が、上記第1実施形態と異なる。より詳しくは、制御装置250は、ポンプダウン運転制御部50a,圧縮機異常判定部50b,圧縮機停止部50c,冷媒回路異常判定部50dおよび冷媒回路異常報知部50eを有する他、ソフトウェアからなる空気流入検知部250fを有している。
上記空気流入検知部250fは、ポンプダウン運転制御部50aなどと同様にソフトウェアからなり、冷媒回路1内への空気の流入を検知する。より詳しくは、圧縮機6の吐出管61の温度と、室内熱交換器4の温度と、室外熱交換器8の温度とのうちの少なくとも1つに基づいて、冷媒回路1内への空気の流入が検知される。
このように、上記制御装置250が空気流入検知部250fを有することにより、吐出管温度が上記第2所定吐出管温度以上になっていなくても、冷媒回路1が損傷する可能性があることを示すエラーコードをリモコン60の表示部60aに表示させることができる。
上記第2実施形態では、空気流入検知部250fは、圧縮機6の吐出管61の温度と、室内熱交換器4の温度と、室外熱交換器8の温度とのうちの少なくとも1つに基づいて、冷媒回路1内への空気の流入を検知していたが、圧縮機6の入力電流に基づいて、冷媒回路1内への空気の流入を検知するようにしてもよい。
以上、この発明の具体的な実施形態について説明したが、この発明は上記実施形態に限定されるものではなく、この発明の範囲内で種々変更して実施することができる。例えば、上記第1,第2実施形態で記載した内容を適宜組み合わせたものを、この発明の一実施形態としてもよい。また、例えば、生産ラインで行われる運転検査のための強制冷房運転中や、圧縮機6の周波数が変動する通常の冷房運転中に、上記第1,第2実施形態と同様の異常判定を行うものを、この発明の一実施形態としてもよい。
1 冷媒回路
2 室内機
3 室外機
4 室内熱交換器
5 室内ファン
6 圧縮機
7 四路切換弁
8 室外熱交換器
9 室外ファン
10 膨張弁
11 アキュムレータ
12 第1閉鎖弁
13 第2閉鎖弁
16 運転/停止ボタン
50,250 制御装置
50a ポンプダウン運転制御部
50b 圧縮機異常判定部
50c 圧縮機停止部
50d 冷媒回路異常判定部
50e 冷媒回路異常報知部
60 リモコン
71 吐出管温度センサ
72 室外熱交換器温度センサ
73 外気温度センサ
74 室内熱交換器温度センサ
75 室内温度センサ
81 圧力センサ
91 第1連絡配管
92 第2連絡配管
250f 空気流入検知部

Claims (6)

  1. 圧縮機(6)、室外熱交換器(8)、減圧機構(10)および室内熱交換器を有する冷媒回路(1)と、
    上記圧縮機(6)で圧縮された冷媒の温度または圧力を検出するための冷媒センサ(71,81)と、
    上記冷媒回路(1)を制御して冷房運転を行う冷房運転制御部(50a)と、
    上記冷房運転時、上記冷媒センサ(71,81)によって検出された温度または圧力が第1所定値以上であるとき、上記圧縮機(6)が異常である判定する圧縮機異常判定部(50b)と、
    上記圧縮機(6)が異常であると判定されたとき、上記圧縮機(6)を停止させる圧縮機停止部(50c)と、
    上記圧縮機(6)の停止後、上記冷媒センサ(71,81)によって検出された温度または圧力が、上記第1所定値よりも高い第2所定値以上であるか否かを判定する冷媒回路異常判定部(50d)と、
    上記冷媒センサ(71,81)によって検出された温度または圧力が、上記第1所定値よりも高い第2所定値以上であると判定されたとき、上記冷媒回路(1)が損傷する可能性があることをユーザに報知するための冷媒回路異常報知部(50e)と
    を備えることを特徴とする空気調和機。
  2. 請求項1に記載の空気調和機において、
    上記冷媒センサ(71,81)によって検出された温度または圧力が上記第1所定値に到達してから、所定時間が経過するまでの間、上記冷媒回路異常判定部(50d)の判定が行われることを特徴とする空気調和機。
  3. 請求項1または2に記載の空気調和機において、
    上記圧縮機(6)は、上記冷媒を外部へ吐出するための吐出管(61)を有し、
    上記冷媒センサ(71,81)は、上記吐出管(61)の温度を検出する吐出管温度センサであることを特徴とする空気調和機。
  4. 請求項1から3までのいずれか一項に記載の空気調和機において、
    上記冷媒回路(1)内への空気の流入を検知するための空気流入検知部(250f)を備えることを特徴とする空気調和機。
  5. 請求項1から4までのいずれか一項に記載の空気調和機において、
    上記冷房運転は強制冷房運転であることを特徴とする空気調和機。
  6. 請求項5に記載の空気調和機において、
    上記冷媒センサ(71,81)のサンプリング周期は、上記強制冷房運転時以外に比べて上記強制冷房運転時の方が短いことを特徴とする空気調和機。
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