JP6302351B2 - 段ボールシート加工装置及びそのセット方法 - Google Patents
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Description
(4)前記複数の印刷ユニットには、印版交換時に使用する操作スイッチ類が併設され、前記印版交換実施済みスイッチは、前記操作スイッチ類の近傍に配置されていることが好ましい。
(7)前記段ボールシート加工装置全体の作動を監視するためのモニターを備え、前記表示手段は、前記モニターに表示される画像表示であることが好ましい。
(8)前記段ボールシート加工装置全体の作動を監視するためのモニターを備え、前記制御装置は、予め入力された前記オーダーに対してオーダー割り込みがあったら、前記モニターにその旨を表示することが好ましい。
(10)前記段ボールシート加工装置は、製函機であることが好ましい。
(14)前記印版交換実施済みスイッチは、印版交換時に使用する操作スイッチ類の近傍に配置され、前記スイッチ操作は、前記印版交換の作業位置にて行なうことが好ましい。
(16)前記段ボールシート加工装置は、製函機であることが好ましい。
図1〜図10は本発明の一実施形態を説明するもので、これらを用いて本実施形態にかかる段ボールシート加工装置としての製函機及びこの製函機に装備される印刷部並びにオーダーチェンジの際のセット方法について説明する。
〔1−1.製函機〕
まず、本実施形態にかかる製函機について図2を参照して説明する。
図2では、段ボールシートが製函用シート材に加工される工程を装置構成の上方に装置構成とは分けて示している。図2に示すように、この製函機は、上流側から、給紙部1,印刷部2,排紙部3,ダイカット部4,フォルダグルア部5,カウンタエジェクタ部6の各加工部が順に設けられている。
印刷部2は、所定の色数(ここでは、4色)の印刷ユニット20a〜20d(各印刷ユニットを区別しない場合には、符号20で示す)からなり、印刷部2では、搬送コンベア70によって1枚ずつ搬送される段ボールシート10aに、各色のインキを順次印刷する。
なお、ダイカット部4では、特殊な形状の箱を作成するための溝切り,罫線入れを行なうこともある。したがって、排紙部3及びダイカット部4のどちらも溝切り,罫線入れを行なう機能を有している。
カウンタエジェクタ部6では、フォルダグルア部5で加工された製函用シート材10を計数しながら積載する。そして、所定枚数の製函用シート材10が積み上げられたら、このシート材群10Gを1単位として出荷する。
次に、製函機の印刷部2に適用される搬送コンベア70及び印刷ユニット20a〜20dについて説明する。
図3に示すように、印刷部2には、搬送ベルト71を有する搬送コンベア70と、搬送コンベア70によって1枚ずつ搬送される段ボールシート10aに、各色のインキを順次印刷する印刷ユニット20a〜20dとが備えられる。
搬送ベルト71は、ゴムシートに布シートを積層させて柔軟で且つ延びのない材料特性を有すると共に多数の細孔が形成され表裏間で通気性を有する無端状のベルトである。この搬送ベルト71は、ガイドロール25a〜25dで案内された軌道上を循環しながら、サクションボックス26の吸引により搬送ベルト71に保持された段ボールシート10aを搬送する。
このような製函機において、生産する製函用シート材のオーダーチェンジの際には、各加工部1〜6の設定変更が必要になる。つまり、給紙部1や印刷部2や排紙部3やダイカット部4やフォルダグルア部5やカウンタエジェクタ部6では、次オーダーの段ボールシート10aのサイズ等に合わせた設定変更が行われる。また、印刷部2では使用していた印刷ユニット20b,20cのインキ供給系統のインキ洗浄やその版胴21に装着された印版を交換する等のセット処理が加わる。
本実施形態にかかる製函機は上述のように構成されているので、オーダーチェンジの際のセット処理及びこれに伴ってオペレータの手動操作を伴って行なう印版交換は以下のようにして行なうことができる。以下、印版交換及びセット処理の手順を説明しながらその作用及び効果を説明する。
まず、印版交換について説明する。印版交換は、対象の印刷ユニット20の昇降ユニット20Mが上昇している状態で行なわれる。
次に、1周自動回転正転ボタン84を操作して、新印版を版胴23の外周に巻き付ける(ステップA30)。1周自動回転正転ボタン84の操作後、必要に応じて正転ボタン81や逆転ボタン82を操作して(ステップA40)、版胴23の回転位相を調整し、その後、新印版の後端の咥え尻側を版胴23の係止溝に係止(仮止め)して、締付ボタン85を操作して新印版の咥え側及び咥え尻側を完全係止(固定)する(ステップA50)。
次に、現オーダーで使用していない遊休印刷ユニットを次オーダーで使用する場合のセット処理を説明する。
図8に示すように、まず、上述のようにしてオペレータが印版交換を実施する(ステップB10)。この印版交換は、オーダーチェンジに先立って、現オーダーの生産中に実施する。本製函機は、印刷部2において、搬送コンベア70によって段ボールシート10aを搬送するため、版胴23や圧胴24を段ボールシート10aの搬送に用いない。このため、遊休状態の印刷ユニット20の版胴23を圧胴24から離隔させており、遊休印刷ユニットでは印版交換を行なうことができる。
次に、コントローラ100は、オートセットを実施する(ステップB50)。つまり、コントローラ100は、生産管理装置200から入手した次オーダーの情報に基づいて、オートセット機構111〜116を制御して、各加工部の設定変更を実施する。
したがって、例えば、図2,図3に示すように、次オーダーでは遊休印刷ユニット20a,20dのみを使用する場合など、遊休印刷ユニットのみで次オーダーで使用する印刷ユニット20を賄うことができれば、オートセットが完了したら直ぐに使用する印刷ユニット20の昇降ユニット20Mを降下させて胴入れをし、速やかに次オーダーの生産を開始することができる。
次に、現オーダーで使用中の印刷ユニットを次オーダーでも連続して使用する場合のセット処理を説明する。
図9に示すように、この場合、コントローラ100は、オーダーチェンジのタイミングになると、まず、使用していた印刷ユニット20の昇降ユニット20Mを全て上昇させて胴抜きをする(ステップC5)。これにより、全ての印刷ユニット20の昇降ユニット20Mは上昇した状態となる。
現オーダーで使用中の印刷ユニットを次オーダーでも連続して使用する場合、オーダーチェンジの開始後、印版交換をする印刷ユニット20の昇降ユニット20Mが上昇するのを待って、(ステップC5)から印版交換を実施するため、遊休印刷ユニットのみで次オーダーで使用する印刷ユニット20を賄うことができる場合のようにはセットに要する時間を短縮できないが、印版交換時に使用する操作スイッチ類81〜85の近傍に印版交換実施済みボタン86を配置しているので、印版交換を完了したら速やかに印版交換実施済みボタン86を押してオン操作することができ、これによる効果は得られる。
もちろん、オン操作印版交換実施済みボタン86の操作に手間取ることがなく、また、印版交換実施済みボタン86の操作を忘れるおそれも低下するので、セットにかかるオペレータの負担を軽減することができる効果も得られる。
次に、現オーダーで使用していない遊休印刷ユニットを次オーダー及び次々オーダーで使用する場合のセット処理を説明する。
ここでは、印刷部2の4つの印刷ユニット20a〜20dをこの順に第1,第2,第3,第4の印刷ユニットと呼び、また、現オーダーを第1オーダー、現オーダーに続く次オーダーを第2オーダー、次オーダーに続く次々オーダーを第3オーダーと呼んで説明する。
次に、第2オーダーのオートセットを実施する(ステップD50)。つまり、コントローラ100は、生産管理装置200から入手した第2オーダーの情報に基づいて、オートセット機構111〜116を制御して、各加工部の設定変更を実施する。
これにより、印刷部2のセットが完了し、コントローラ100が製函機を始動して、第2オーダーを実施する(ステップD80)。
次に、第3オーダーのオートセットを実施する(ステップD110)。つまり、コントローラ100は、生産管理装置200から入手した第3オーダーの情報に基づいて、オートセット機構111〜116を制御して、各加工部の設定変更を実施する。
これにより、印刷部2のセットが完了し、コントローラ100が製函機を始動させ、第3オーダーを実施する(ステップD140)。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲でかかる実施形態の一部を用いたり、一部を変更したりして実施することができる。
2 印刷部
3 排紙部
4 ダイカット部
5 フォルダグルア部
6 カウンタエジェクタ部
10 製函用シート材(段ボール箱用ブランク)
10a 段ボールシート
10G シート材群
10r 段ボールシート10aの走行軌道
20,20a〜20d 印刷ユニット
20M 昇降ユニット
21 インキチャンバ
22 アニロックスロール
23 版胴(印刷シリンダ)
24 圧胴
25a〜25d ガイドロール
26 サクションボックス
70 搬送コンベア
71 搬送ベルト
72 ステップ
73 作業フロア
81 正転ボタン(操作ボタン、操作スイッチ)
82 逆転ボタン(操作ボタン、操作スイッチ)
83 非常停止ボタン(操作ボタン、操作スイッチ)
84 1周自動回転正転ボタン(操作ボタン、操作スイッチ)
85 締付ボタン(操作ボタン、操作スイッチ)
86,86a〜86d 印版交換実施済みボタン(操作ボタン、版印版交換実施済みスイッチ)
87,87a〜87d 表示手段(表示灯)としての回転灯
100 コントローラ(制御装置)
111〜116 オートセット機構
120 オペレータパネル
121 表示手段としての第1モニター(モニターディスプレイ)
131 表示手段としての第2モニター(モニターディスプレイ)
200 生産管理装置
Claims (16)
- 段ボールシートに加工を行なう加工部を有し、前記加工部は、複数の印刷ユニットを選択的に使用してコンベアで搬送される段ボールシートに印刷を行なう印刷部を含んでいる段ボールシート加工装置であって、
前記複数の印刷ユニットにそれぞれ設けられ、印版交換の実施後にオペレータがオン操作する印版交換実施済みスイッチと、
前記印版交換実施済みスイッチのオン操作を受けて該当する印刷ユニットが印版交換実施済みであることを表示する表示手段と、を備えている
段ボールシート加工装置。 - オーダーチェンジの際に、次オーダーに対応するように前記加工部をセットするオートセット機構と、
オーダーチェンジの際に、予め入力されたオーダー情報に基づいて前記オートセット機構を作動させ、前記オートセット機構によるセットの完了を判定すると共に、前記複数の印刷ユニットのうち次オーダーの印版交換対象の印刷ユニットの前記印版交換実施済みスイッチがオン操作されたことを判定すると、次オーダーのために前記段ボールシート加工装置を始動する制御装置と、を備えている
請求項1記載の段ボールシート加工装置。 - 前記複数の印刷ユニットのうち使用しない遊休印刷ユニットは、当該遊休印刷ユニットの版胴が搬送される段ボールシートから離隔した状態とされ、印版交換が可能とされる
請求項1又は2記載の段ボールシート加工装置。 - 前記複数の印刷ユニットには、印版交換時に使用する操作スイッチ類が併設され、前記印版交換実施済みスイッチは、前記操作スイッチ類の近傍に配置されている
請求項1〜3の何れか1項に記載の段ボールシート加工装置。 - 前記複数の印刷ユニットには、印版交換時に使用する操作スイッチとして、前記複数の印刷ユニットのそれぞれの版胴を回動させる版胴操作スイッチと、前記版胴に印版を締付する締付スイッチとが装備され、
前記印版交換実施済みスイッチには前記締付スイッチが兼用され、前記締付スイッチの締付操作の終了操作を前記印版交換実施済みスイッチのオン操作とする
請求項1〜3の何れか1項に記載の段ボールシート加工装置。 - 前記表示手段は、表示灯である
請求項1〜5の何れか1項に記載の段ボールシート加工装置。 - 前記段ボールシート加工装置全体の作動を監視するためのモニターを備え、
前記表示手段は、前記モニターに表示される画像表示である
請求項1〜6の何れか1項に記載の段ボールシート加工装置。 - 前記段ボールシート加工装置全体の作動を監視するためのモニターを備え、
前記制御装置は、予め入力されたオーダーに対してオーダー割り込みがあったら、前記モニターにその旨を表示する
請求項2、又は請求項2を引用する請求項3〜7の何れか1項に記載の段ボールシート加工装置。 - 前記コンベアにより搬送される段ボールシートを吸引保持するサクション装置が付設されている
請求項1〜8の何れか1項に記載の段ボールシート加工装置。 - 前記段ボールシート加工装置は、製函機である
請求項1〜9の何れか1項に記載の段ボールシート加工装置。 - 段ボールシートに加工を行なう加工部を備え、前記加工部は、複数の印刷ユニットを選択的に使用してコンベアで搬送される段ボールシートに印刷を行なう印刷部を含み、オーダーチェンジの際に前記加工部を次オーダーに対応するようにセットするオートセット機構と、前記オートセット機構を含んだ前記加工部を制御する制御装置とを備えた段ボールシート加工装置におけるセット方法であって、
現オーダーの加工において、
前記複数の印刷ユニットのうち使用しない遊休印刷ユニットにおける印版交換と、印版交換後に、前記複数の印刷ユニットにそれぞれ設けられた印版交換実施済みスイッチをオン操作するスイッチ操作とを、実施する事前準備ステップと、
その後、予め入力されたオーダー情報に基づく前記オートセット機構によるセット処理と、前記セットが完了し且つ次オーダーの印版交換対象の印刷ユニットの前記印版交換実施済みスイッチがオン操作されたことを判定すると行なう、次オーダーの加工のための前記段ボールシート加工装置の始動処理とを、何れも前記制御装置により実施するオーダーチェンジ実施ステップとを有する
段ボールシート加工装置のセット方法。 - 前記事前準備ステップでは、現オーダーに続く次オーダーのための印版交換及びスイッチ操作に加えて、次オーダー以降のオーダーのための印版交換及びスイッチ操作を実施する
請求項11記載の段ボールシート加工装置のセット方法。 - 前記印版交換実施済みスイッチのオン操作を受けると、該当する印刷ユニットが印版交換実施済みであることを表示手段に表示する
請求項11又は12記載の段ボールシート加工装置のセット方法。 - 前記印版交換実施済みスイッチは、印版交換時に使用する操作スイッチ類の近傍に配置され、
前記スイッチ操作は、前記印版交換の作業位置にて行なう
請求項11〜13の何れか1項に記載の段ボールシート加工装置のセット方法。 - 前記オーダーチェンジ実施ステップでは、
前記複数の印刷ユニットのそれぞれの版胴を段ボールシートから離隔させる胴抜き処理と、
前記複数の印刷ユニットのうち次オーダーで使用する印刷ユニットのみ、前記版胴を段ボールシートに接触させる胴入れ処理とを、
前記制御装置により実施する
請求項11〜14の何れか1項に記載の段ボールシート加工装置のセット方法。 - 前記段ボールシート加工装置は、製函機である
請求項11〜15の何れか1項に記載の段ボールシート加工装置のセット方法。
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