JP6300974B2 - 顕微鏡 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、焦準操作を電動で行う顕微鏡に関するものである。
従来、焦準操作を電動で行う電動焦準部を備えた顕微鏡が知られている(例えば、特許文献1参照)。顕微鏡は、他の光学機器に比べて被写界深度が1μm以下と小さく、ピントの合う範囲が非常に狭くなっている。また、ワーキングディスタンスが小さいため、電動焦準部による顕微鏡のピント合わせは、ボタン操作よりも直感的な操作が可能な操作ハンドルによる操作が好まれる傾向にある。そのため、特許文献1記載の技術では、電動焦準部のハンドルにロータリーエンコーダを用い、ロータリーエンコーダからの回転量に応じて電動焦準部を駆動させることで電動焦準部のハンドル操作を実現している。
ところで、工業用の正立顕微鏡の場合、観察対象である試料の高さが1mm以下から100mmを超えることがあり、これに対応させるため、電動焦準部のストロークを長く持つ必要がある。しかしながら、一般的に電動焦準部は顕微鏡の被写界深度に合わせて1μm以下でピントを合わせるように最適化されているため、高さが大幅に異なる試料を観察する場合に、ピント合わせを行う際に電動焦準部のハンドルを多く回す必要があり、観察を開始するまでの時間を多く要していた。
この問題を解決するために、電動焦準部ではなく、電動ステージにおいて、大まかな位置合わせを行うための粗動モードとピント合わせを行うための微動モードとの切り替えスイッチを設けて、ハンドル操作時のステージ移動速度をそれぞれのモードで異ならせる技術(例えば、特許文献2参照)を、電動焦準部に適用することが考えられる。
特開平8−166547号公報 特開2002−182122号公報
しかしながら、特許文献2に記載の技術を電動焦準部に適用した場合、モードの切り替えにスイッチ操作が必要であり、また、粗動モードに切り替えたとしても、例えば、100mmのような大きなストロークを駆動させるのには、数多くのハンドル操作が必要であり、大まかな位置合わせ及びピント合わせに時間がかかる。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、電動焦準部のストロークの大きい場合にも、迅速にピント合わせを行うことができる顕微鏡を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる顕微鏡は、標本を載置するステージと、前記標本からの観察光を集光する対物レンズと、前記ステージと前記対物レンズとの距離を調整可能な電動焦準部と、前記電動焦準部を操作する操作手段と、前記操作手段の操作量及び操作方向を複数回検出する検出手段と、前記操作量が第1の所定値以上の場合に、前記操作方向に対応する方向に連続駆動するように前記電動焦準部を制御する制御部と、を備えることを特徴とする。
本発明にかかる顕微鏡は、上記発明において、前記制御部が、前記電動焦準部の連続駆動中に、前記検出手段が前記第1の所定値以上の前記操作量を検出した場合、前記電動焦準部の連続駆動を継続することを特徴とする。
本発明にかかる顕微鏡は、上記発明において、前記制御部が、前記操作量が第1の所定値未満の場合に、前記電動焦準部を前記操作方向に対応する方向に前記操作量に対応する距離分ステップ駆動することを特徴とする。
本発明にかかる顕微鏡は、上記発明において、前記制御部が、前記電動焦準部の連続駆動中に、前記検出手段が第2の所定値未満の前記操作量を検出した場合、前記電動焦準部の駆動を停止することを特徴とする。
本発明にかかる顕微鏡は、上記発明において、前記制御部が、前記電動焦準部の連続駆動中に、前記検出手段が検出する前記操作方向が前回検出した前記操作方向と異なる場合には、前記電動焦準部の連続駆動を継続し、前記検出手段が検出する前記操作方向が前回検出した前記操作方向と同一の場合には、前記電動焦準部の駆動を停止することを特徴とする。
本発明にかかる顕微鏡は、上記発明において、前記制御部が、前記操作量に応じて、前記電動焦準部の連続駆動における駆動速度を変更することを特徴とする。
本発明によれば、電動焦準部のストロークの大きい場合にも、迅速にピント合わせを行うことができる顕微鏡を提供することができる。
図1は、本発明の実施の形態1にかかる顕微鏡システムの構成の一例を示す概念図である。 図2は、本発明の実施の形態1にかかる顕微鏡システムの機能構成を示すブロック図である。 図3は、本発明の実施の形態1による制御部が実行する電動焦準処理を表すフローチャートである。 図4は、本発明の実施の形態2にかかる顕微鏡システムの構成の一例を示す概念図である。 図5は、本発明の実施の形態2にかかる顕微鏡システムの機能構成を示すブロック図である。 図6は、本発明の実施の形態2によるタッチパネルを用いたユーザインターフェイスの一例を表す平面図である。 図7は、本発明の実施の形態3による制御部が実行する電動焦準処理を表すフローチャートである。 図8は、本発明の実施の形態3による速度テーブルの一例を表す概念図である。 図9Aは、本発明の実施の形態3による速度テーブルの他の例を表す概念図である。 図9Bは、本発明の実施の形態3による速度テーブルの他の例を表す概念図である。 図9Cは、本発明の実施の形態3による速度テーブルの他の例を表す概念図である。 図9Dは、本発明の実施の形態3による速度テーブルの他の例を表す概念図である。 図9Eは、本発明の実施の形態3による速度テーブルの他の例を表す概念図である。 図10Aは、本発明の実施の形態3による電動焦準部の速度変化の態様を示すグラフである。 図10Bは、本発明の実施の形態3による電動焦準部の減速距離を表すグラフである。 図11は、本発明の実施の形態4による制御部が実行する電動焦準処理を表すフローチャートである。
以下、本発明を実施するための形態を図面と共に詳細に説明する。なお、以下の実施の形態により本発明が限定されるものではない。また、以下の説明において参照する各図は、本発明の内容を理解し得る程度に形状、大きさ、および位置関係を概略的に示してあるに過ぎない。すなわち、本発明は各図で例示された形状、大きさ、および位置関係のみに限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1にかかる顕微鏡システムの構成の一例を示す概念図である。図2は、本発明の実施の形態1にかかる顕微鏡システムの機能構成を示すブロック図である。なお、図1および図2において、顕微鏡システム1が載置される平面をxy平面とし、xy平面と垂直な方向をz方向として説明する。
図1および図2に示すように、顕微鏡システム(観察装置)1は、標本Sを観察する顕微鏡装置2と、顕微鏡装置2を駆動制御する顕微鏡制御部3と、顕微鏡装置2を介して標本Sを撮像して画像データを生成する撮像装置4と、撮像装置4の駆動を制御する撮像制御部5と、撮像装置4が撮像した画像データに対応する画像を表示するとともに、顕微鏡システム1の各種の操作の入力を受け付ける表示装置6と、顕微鏡制御部3、撮像装置4、撮像制御部5および表示装置6を制御する制御端末7と、を備える。顕微鏡装置2、顕微鏡制御部3、撮像装置4、撮像制御部5、表示装置6および制御端末7は、データが送受信可能に有線または無線で接続されている。
顕微鏡装置2は、標本Sを保持する顕微鏡基部2a(ステージ側本体部)と、顕微鏡基部2aに保持されるヘッド部2bと、を備える。顕微鏡基部2aは、標本Sが載置されるステージ21を支持する支持部22を有する。ヘッド部2bは、ノーズピース23を介して対物レンズ24を保持するとともに、z方向に移動可能なヘッド本体部25と、標本Sを照明する照明光を射出する落射照明用光源26と、を有する。また、顕微鏡装置2は、顕微鏡基部2aおよびヘッド部2bを連結し、ヘッド部2bをz方向に移動させる電動焦準部27を有する。
ステージ21は、xy方向に移動自在に構成されている。ステージ21は、モータ211によってxy平面内で移動自在である。ステージ21は、顕微鏡制御部3の制御のもと、図示しないxy位置の原点センサによってxy平面における所定の原点位置を検出し、この原点位置を基点としてモータ211の駆動量が制御されることによって、標本S上の観察箇所を移動する。ステージ21は、観察時のx位置およびy位置に関する位置信号(xy座標)を顕微鏡制御部3に出力する。
ノーズピース23は、ヘッド本体部25に対してスライド自在に設けられたスライダ231を介して、所望の対物レンズ24を標本Sの上方に配置する。ノーズピース23は、スライダ231によって倍率(観察倍率)が異なる複数の対物レンズ24(241,242)を保持する。ノーズピース23は、顕微鏡制御部3の制御のもと、モータ232によってスライダ231をx方向にスライドさせることによって、観察光の光路上に挿入されて標本Sの観察に用いる対物レンズ24を択一的に切換える。なお、ノーズピース23は、スライダ式のノーズピースに限らず、レボルバ式のノーズピースであってもよい。
スライダ231に装着されている対物レンズ24は、例えば、1倍,2倍,4倍の比較的倍率の低い対物レンズ241(以下、「低倍対物レンズ241」という)と、低倍対物レンズ241の倍率より高倍率である対物レンズ242(以下、「高倍対物レンズ242」という)とがある。対物レンズ242の倍率は、例えば、10倍,20倍,40倍である。スライダ231には、対物レンズ241,242が少なくとも1つずつ装着される。なお、低倍対物レンズ241および高倍対物レンズ242の倍率は一例であり、高倍対物レンズ242が低倍対物レンズ241に対して高ければよい。
ヘッド本体部25は、上述したノーズピース23を保持するとともに、ファイバー261を介して落射照明用光源26から射出された照明光L1(以下、「落射照明光L1」という)を集光する照明レンズ251と、落射照明光L1の光路を対物レンズ24の光軸に沿って偏向させるハーフミラー252と、標本Sを拡大する対物レンズ24、ハーフミラー252を介して入射される標本Sの反射光を集光して観察像を結像する結像レンズ254とが内部に設けられている。
また、ヘッド本体部25は、後述するヘッド保持部271に保持され、モータ274によってz方向に移動自在である。ヘッド本体部25は、顕微鏡制御部3の制御のもと、ヘッド本体部25のz方向における所定の原点位置を基点としてモータ274の駆動量が制御されることによって、所定の高さ範囲内の任意のz位置に標本Sを焦準移動させる。なお、本発明の実施の形態では、ヘッド本体部25およびヘッド保持部271によって対物レンズ側本体部を構成する。
落射照明用光源26は、ハロゲンランプ、キセノンランプまたはLED(Light Emitting Diode)等によって構成される。落射照明用光源26は、ファイバー261を介して標本Sの観察像を形成するための落射照明光L1を出射する。
落射照明光L1は、照明レンズ251、ハーフミラー252、および対物レンズ24を経て標本Sに照射される。標本Sで反射した反射光L2(以下、「観察光L2」という)は、対物レンズ24、ハーフミラー252および結像レンズ254を経て撮像装置4に入射する。
電動焦準部27は、ヘッド本体部25を保持するとともに、支持部22に対してz方向に移動可能なヘッド保持部271と、ヘッド保持部271をz方向に駆動させるモータ274と、を有する。電動焦準部27は、ステージ21と対物レンズ24との距離を調整することにより、ピント合わせを行う。なお、電動焦準部27は、ノーズピース23をz方向に移動する代わりにステージ21をz方向に移動するものであってもよい。
顕微鏡制御部3は、CPU(Central Processing Unit)等を用いて構成され、制御端末7の制御のもと、顕微鏡装置2を構成する各部の動作を統括的に制御する。具体的には、顕微鏡制御部3は、スライダ231を駆動させて観察光L2の光路上に配置する対物レンズ24を切換える切換処理、モータ211またはモータ274を駆動することにより、ステージ21およびヘッド本体部25の駆動処理、および標本Sの観察に伴う顕微鏡装置2の各部の調整を行う調整処理等を行う。また、顕微鏡制御部3は、顕微鏡装置2を構成する各部の状態、例えばステージ21の位置情報(xy位置)、ヘッド本体部25の位置情報(z位置)およびスライダ231に装着された対物レンズ24の種類情報等を制御端末7に出力する。
撮像装置4は、CCD(Charge Coupled Device)またはCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等の撮像素子41を用いて構成される。撮像装置4は、撮像制御部5の制御のもと、結像レンズ254を経て入射された標本Sの観察像を撮像して標本Sの画像データを連続して生成する。撮像装置4は、カメラケーブルを介して生成した標本Sの画像データを制御端末7へ出力する。
撮像制御部5は、CPU等を用いて構成され、撮像装置4の動作を制御する。具体的には、撮像制御部5は、撮像装置4の自動ゲイン制御のON/OFF切換処理、ゲインの設定処理およびフレームレートの設定処理等を行って撮像装置4の撮影動作を制御する。撮像制御部5は、AE処理部51を有する。
AE処理部51は、撮像装置4が生成した画像データに基づいて、撮像装置4の露出条件を自動的に設定する。具体的には、AE処理部51は、制御端末7を介して取得した画像データから輝度を算出し、算出した輝度に基づいて撮像装置4の露出条件、例えば露光時間を決定することで撮像装置4の自動露出を行う。
表示装置6は、制御端末7との通信を行う表示通信部61と、画像を表示する表示部62と、を有する。
表示通信部61は、制御端末7との通信を行うための通信インターフェースである。表示通信部61は、制御端末7から出力される画像データを表示部62へ出力する。
表示部62は、液晶または有機EL(Electro Luminescence)等からなる表示パネルを用いて構成される。表示部62は、表示通信部61を介して入力される画像データに対応する画像を表示する。表示部62は、顕微鏡システム1の各種操作情報等を表示する。
制御端末7は、顕微鏡制御部3、撮像制御部5および表示装置6との通信を行う制御通信部71と、顕微鏡システム1の各部の駆動を指示する駆動指示信号の入力を受け付ける入力部72と、顕微鏡システム1の各種情報を記憶する記憶部73と、顕微鏡システム1の各部を制御する制御部74と、操作部75と、を備える。
制御通信部71は、顕微鏡制御部3、撮像制御部5および表示装置6それぞれとの通信を行うための通信インターフェースである。また、制御通信部71は、カメラケーブルを介して撮像装置4から出力される画像データを制御部74へ出力する。
入力部72は、キーボード、マウス、ジョイスティックおよび各種スイッチ等を用いて構成され、各種スイッチの操作入力に応じた操作信号を制御部74に出力する。
操作部75は、操作ハンドル等を用いて構成され、ロータリーエンコーダ751及びカウンタ752を備える。操作部75は、ロータリーエンコーダ751の回転量及び回転方向をカウンタ752で検出し、プラス、マイナスの符号を含むカウンタ値CNTとして制御部74に出力する。制御部74は、このカウンタ値CNTに基づき、電動焦準部27を駆動する。なお、カウンタ値CNTに含まれる符号は操作方向を表し、カウンタ値CNTの絶対値|CNT|は操作量を表す。
記憶部73は、制御端末7の内部に固定的に設けられるフラッシュメモリおよびRAM(Random Access Memory)等の半導体メモリを用いて実現される。記憶部73は、顕微鏡システム1に実行させる各種プログラム(例えば、位置検出プログラム)、プログラムの実行中に使用される各種データを記憶する。また、記憶部73は、制御部74の処理中の情報を一次的に記憶する。記憶部73は、撮像装置4が撮像した画像データを記憶する画像データ記憶部731と、ヘッド本体部25の位置に関する位置情報を記憶する位置情報記憶部732と、を有する。なお、記憶部73は、外部から装着されるメモリカード等を用いて構成されてもよい。
制御部74は、CPU等を用いて構成され、入力部72からの駆動指示信号、位置信号および切換信号等に応じて顕微鏡システム1を構成する各部に対応する指示やデータの転送等を行って顕微鏡システム1の動作を統括的に制御する。また、後述する拡張焦点画像や3D画像の合成を行う画像合成処理や、ヘッド本体部25の位置を設定する処理等を行う。
また、制御部74は、画像処理部741と、駆動制御部742と、表示制御部743と、AF処理部744と、を有する。
画像処理部741は、制御通信部71を介して入力される画像データに対して、所定の画像処理を施して表示部62で表示する表示画像を生成する。具体的には、画像処理部741は、画像データに対して、オプティカルブラック減算処理、ホワイトバランス調整処理、同時化処理、カラーマトリクス演算処理、γ補正処理、色再現処理およびエッジ強調処理等を含む画像処理を行う。画像処理部741は、画像データを所定の方式、例えばJPEG(Joint Photographic Experts Group)方式で圧縮し、圧縮した画像データを画像データ記憶部731へ出力する。
駆動制御部742は、例えば操作部75または入力部72からの入力に応じて顕微鏡装置2を構成する電動ユニット(ステージ21、電動焦準部27)を駆動する駆動制御を行う。駆動制御部742は、例えば、電動焦準部27をz方向に移動させる等の駆動制御を行う。
表示制御部743は、表示部62の表示態様を制御する。具体的には、表示制御部743は、画像データ記憶部731が記憶する複数の画像データの各々の画像を表示部62に表示させる。表示制御部743は、顕微鏡システム1の各々の動作に関する操作情報、例えば、ステージ21またはヘッド本体部25の操作情報等を表示部62に表示させる。
AF処理部744は、撮像装置4が生成した画像データに基づいて、対物レンズ24のピントを自動的に調整する。具体的には、AF処理部744は、電動焦準部27を駆動させ、ヘッド本体部25の各z位置における画像のコントラストを評価し、合焦している合焦位置(焦点位置)を検出することにより、対物レンズ24のピントを自動的に調整する。
このように構成された顕微鏡システム1は、制御部74の制御のもと、撮像装置4で撮像された標本Sの画像データを表示部62に表示することによってユーザに標本Sの画像を観察させることができる。
図3は、本発明の実施の形態1による制御部が実行する電動焦準処理を表すフローチャートである。
ステップS101では、制御部74が、カウンタ752からカウンタ値を読み出して、カウンタ値CNTに代入し、カウンタ752をクリア(初期化)する。
ステップS102では、制御部74が、カウンタ値CNTと、予め設定された第1の閾値TH1とを比較する。制御部74が、カウンタ値CNTの絶対値|CNT|が第1の閾値TH1以上であると判断した場合(ステップS102:Yes)は、ステップS103に進み、カウンタ値CNTの絶対値|CNT|が第1の閾値TH1未満であると判断した場合(ステップS102:No)は、ステップS110に進む。
このステップS102の処理は、操作部75の操作量が第1の閾値TH1以上である場合に、電動焦準部27の駆動モードを連続駆動モード(ステップS103〜ステップS108、ステップS111)に設定し、第1の閾値TH1未満のときにステップ駆動モード(ステップS110)に設定するための処理である。
実施の形態1における連続駆動モードは、カウンタ値CNTとは無関係に、停止指示があるまで所定速度で所定方向に電動焦準部27を連続駆動するモードである。ステップ駆動モードは、カウンタ値CNTに対応する駆動量で所定方向に電動焦準部27を駆動するモードである。なお、ステップ駆動モードは、さらに微動モードと粗動モードに分けてもよい。その場合、カウンタ値CNTに対応する駆動量を、微動モードにおいては粗動モードよりも小さくするなど両モード間で異ならせるようにする。
ステップS103では、制御部74が、駆動方向がプラスか否かを判断する。制御部74が、駆動方向がプラス(カウンタ値CNTの符号が「+」)であると判断した場合(ステップS103:Yes)は、ステップS104に進み、駆動方向がマイナス(カウンタ値CNTの符号が「−」)であると判断した場合(ステップS103:No)は、ステップS111に進む。
ステップS104では、制御部74が、電動焦準部27の駆動方向をプラスに設定する。なお、電動焦準部27が上下方向に駆動する場合に、駆動方向が「プラス」とは上または下の一方であり、駆動方向が「マイナス」とは「プラス」とは反対の方向である。また、電動焦準部27が左右方向に駆動する場合に、駆動方向が「プラス」とは左または右の一方であり、駆動方向が「マイナス」とは「プラス」とは反対の方向である。
ステップS105では、制御部74が、電動焦準部27に対して、ステップS104または後述するステップS111で設定した駆動方向に連続駆動するように指示する。その後、ステップS106で所定時間待機する。
ステップS107では、制御部74が、カウンタ752からカウンタ値を読み出して、カウンタ値CNTに代入し、カウンタ752をクリア(初期化)する。
ステップS108では、制御部74が、ステップS107で読み出したカウンタ値CNTと、予め設定された第1の閾値TH1より小さい第2の閾値TH2(TH2<TH1)とを比較する。制御部74が、ステップS107で読み出したカウンタ値CNTの絶対値|CNT|が第2の閾値TH2未満であると判断した場合(ステップS108:Yes)は、ステップS109に進み、ステップS107で読み出したカウンタ値CNTの絶対値|CNT|が第2の閾値TH2以上であると判断した場合(ステップS108:No)は、ステップS106に戻る。
ステップS109では、制御部74が、電動焦準部27に対して、停止指示をする。その後、電動焦準処理を終了する。
ステップS110では、制御部74が、電動焦準部27に対して、ステップS101で読み出したカウンタ値CNTに基づきステップ駆動するように指示する。その後、電動焦準処理を終了する。カウンタ値CNTの符号が「+」である場合には、プラス方向に操作量を現す絶対値|CNT|に対応する駆動量分駆動するように電動焦準部27を制御する。また、カウンタ値CNTの符号が「−」である場合には、マイナス方向に操作量を現す絶対値|CNT|に対応する駆動量分駆動するように電動焦準部27を制御する。
ステップS111では、制御部74が、電動焦準部27の駆動方向をマイナスに設定する。その後、ステップS105に進む。
以上、本発明の実施の形態1によれば、操作部75のカウンタ752のカウンタ値CNTを読み出し、当該読み出したカウンタ値CNTの絶対値が予め設定される第1の閾値TH1以上であった場合に、電動焦準部27を高速で連続駆動する。次の読み出し時に、読み出したカウンタ値CNTの絶対値が予め設定される第2の閾値TH2以上であった場合には、電動焦準部27の連続駆動は継続され、第2の閾値TH2未満であった場合には、電動焦準部27の駆動を停止する。
このようにすることで、操作部(操作ハンドル)75を大きく動かす(第1の閾値TH1以上)と、当該動かした方向に電動焦準部27が高速で動き、大きく動かし続ける限り、電動焦準部27は高速での移動を継続する。操作部(操作ハンドル)75の操作をやめるか操作量を小さく(第2の閾値TH2未満)すると電動焦準部27の駆動は停止する。よって、モード切り替えボタンを必要とせず、1つの操作部(操作ハンドル)75のみで電動焦準部27におけるサンプル交換後の長い距離の駆動(連続駆動モード)及び焦点深度内へのピント合わせ操作(ステップ駆動モード)が可能となり、操作性が向上する。
なお、操作部(操作ハンドル)75は、粗動ハンドルと、微動ハンドルの2種類を備えていてもよい。この場合、粗動ハンドルについて上述の電動焦準処理を行い、連続駆動モードとステップ駆動モードとを切り替えることにより、サンプル交換後の長い距離の移動とラフピントあわせを行い、微動ハンドルはステップ駆動モードのみとして、より詳細なピントあわせを行う。このようにすることで、従来の手動ハンドルと同じ操作感が得られる。
(実施の形態2)
図4は、本発明の実施の形態2にかかる顕微鏡システムの構成の一例を示す概念図である。図5は、本発明の実施の形態2にかかる顕微鏡システムの機能構成を示すブロック図である。なお、図4および図5において、顕微鏡システム1aが載置される平面をxy平面とし、xy平面と垂直な方向をz方向として説明する。
この実施の形態2による顕微鏡システム1aの説明においては、実施の形態1による顕微鏡システム1と同一の構成要素については同一の符号を付して、その詳細な説明は省略する。
この実施の形態2では、顕微鏡システム1aは、表示装置6に代えて、表示装置6aを備え、操作部(操作ハンドル)75が省略されている。表示装置6aは、制御端末7との通信を行う表示通信部61と、画像を表示する表示部62と、外部からの物体の接触に応じた位置信号を出力するタッチパネル63と、を有する。その他の構成は実施の形態1と同様である。
タッチパネル63は、表示部62の表示画面上に設けられ、外部からの物体の接触位置に応じた入力を受け付ける。具体的には、タッチパネル63は、ユーザが表示部62に表示される操作アイコンに従ってタッチ(接触)した位置を検出し、この検出したタッチ位置に応じた位置信号を制御端末7へ出力する。例えば、タッチパネル63は、表示部62が顕微鏡システム1aの各種操作情報を画像表示領域内で表示することで、グラフィカルユーザインターフェイス(GUI)として機能する。一般に、タッチパネルとしては、抵抗膜方式、静電容量方式および光学方式等がある。本発明の実施の形態2では、いずれの方式のタッチパネルであっても適用可能である。
図6は、本発明の実施の形態2によるタッチパネル63を用いたユーザインターフェイスの一例を表す平面図である。タッチパネル63には、焦準タッチ(連続駆動用)操作部631と、焦準プッシュ(ステップ駆動用)操作部632a及び632bと、が設けられる。
この実施の形態2では、実施の形態1の操作部(操作ハンドル)75の代わりにタッチパネル63を操作部として用いる。例えば、ハンドルを動かす操作の代わりに、ユーザが焦準タッチ操作部631内で、所定方向(例えば、図中上方向)にフリック動作またはスワイプ動作を行った場合に、当該所定方向に電動焦準部27を連続駆動する。上記所定方向とは反対方向(例えば、図中下方向)にフリック動作またはスワイプ動作を行った場合に、当該所定方向とは反対方向に電動焦準部27を連続駆動する。
また、ユーザが焦準プッシュ操作部632aをタッチすると、タッチ回数に応じて、例えば、上方向に電動焦準部27をステップ駆動する。ユーザが焦準プッシュ操作部632bをタッチすると、タッチ回数に応じて、例えば、下方向に電動焦準部27をステップ駆動する。
なお、焦準プッシュ(ステップ駆動用)操作部632a及び632bを省略し、フリック動作またはスワイプ動作によるタッチ位置の移動量により、連続駆動モードとステップ駆動モードを切り替えるようにしてもよい。例えば、フリック動作またはスワイプ動作によるタッチ位置の移動量が、予め設定される第1の閾値TH1´以上であった場合に、電動焦準部27を高速で連続駆動し、次のフリック動作またはスワイプ動作によるタッチ位置の移動量が、予め設定される第2の閾値TH2´以上であった場合には、電動焦準部27の連続駆動は継続され、第2の閾値TH2´未満であった場合には、電動焦準部27の駆動を停止する。なお、移動量の代わりに移動速度を用いてもよい。
なお、タッチパネル63上で第1の閾値TH1´以上の移動量又は移動速度によりクリック動作またはスワイプ動作をすることにより連続駆動モードとなり、その後、タッチパネル63を押下し続けることにより、連続駆動モードを継続するようにしてもよい。
実施の形態2では、カウンタ値CNTとして、タッチパネル63に対する操作量及び操作方向を格納し、制御部74がカウンタ値CNTを読み出した後は、格納した操作量及び操作方向をクリアする。
以上、本発明の実施の形態2によれば、電動焦準部27におけるサンプル交換後の長い距離の駆動(連続駆動モード)と、焦点深度内へのピントあわせを行う短い距離の駆動(ステップ駆動モード)とを、簡単に相互に切り替えて使用することが可能となり、操作性が向上する。
(実施の形態3)
図7は、本発明の実施の形態3による制御部が実行する電動焦準処理を表すフローチャートである。図8は、本発明の実施の形態3による速度テーブルの一例を表す概念図である。この実施の形態3では、実施の形態1による顕微鏡システム1または実施の形態2による顕微鏡システム1aを用いる。以下の例では、実施の形態1による顕微鏡システム1を用いていることを前提に説明する。
実施の形態3では、操作部75またはタッチパネル63の操作量に応じてインデックス値iを設定し、設定したインデックス値iに対応する第1の閾値TH1i、第2の閾値TH2i、初速度FL、最高速度FH、加速時間tを図8に示す速度テーブルから取得して、当該取得した第1の閾値TH1i、第2の閾値TH2i、初速度FL、最高速度FH、加速時間tを用いて電動焦準部27を駆動する。
図8に示す速度テーブルには、インデックス値(i=1〜4)に対応して、第1の閾値TH1i、第2の閾値TH2i、初速度FL、最高速度FH、加速時間tが設定されている。図8に示す速度テーブルでは、インデックス値iが増加するにつれ、すなわち、連続駆動モードの継続時間が長くなるにつれ、第1の閾値TH1i、第2の閾値TH2iが増加し、初速度FL、最高速度FHが速くなり、加速時間tが長くなる(加速度(FH−FL)/tは一定となる)ように設定されている。
ステップS201では、制御部74が、カウンタ752からカウンタ値を読み出して、カウンタ値CNTに代入し、カウンタ752をクリア(初期化)する。ステップS202では、制御部74が、インデックス値iを「1」に設定する。
ステップS203では、制御部74が、カウンタ値CNTと、予め設定された第1の閾値TH1iとを比較する。制御部74が、カウンタ値CNTの絶対値|CNT|が第1の閾値TH1i以上であると判断した場合(ステップS203:Yes)は、ステップS204に進み、カウンタ値CNTの絶対値|CNT|が第1の閾値TH1i未満であると判断した場合(ステップS203:No)は、ステップS213に進む。
このステップS203の処理は、操作部75の操作量が第1の閾値TH1i以上である場合に、電動焦準部27の駆動モードを連続駆動モード(ステップS204〜ステップS211、ステップS214)に設定し、第1の閾値TH1i未満のときにステップ駆動モード(ステップS213)に設定するための処理である。
実施の形態3における連続駆動モードは、操作量が大きい場合、すなわち、カウンタ値CNTが大きい場合(例えば、現在設定されているインデックス値iに応じて参照される速度テーブルから取得される第1の閾値TH1i以上の場合)、初速度FL及び最高速度FHを大きくするようにしている。
ステップS204では、制御部74が、インデックス値iを「1」インクリメントし、「i=i+1」に設定する。
ステップS205では、制御部74が、ステップS204でインクリメントしたインデックス値iに対応する第1の閾値TH1iを速度テーブルから取得して、カウンタ値CNTと比較する。制御部74が、カウンタ値CNTの絶対値|CNT|が第1の閾値TH1i未満であると判断した場合(ステップS205:Yes)は、ステップS206に進む。カウンタ値CNTの絶対値|CNT|が第1の閾値TH1i以上であると判断した場合(ステップS205:No)は、ステップS204に戻り、さらにインデックス値iを「1」インクリメントする。操作量が大きい場合にはインデックス値iを再度インクリメントすることにより、操作量に応じた第1の閾値TH1i、第2の閾値TH2i、初速度FL、最高速度FH、加速時間tを用いて電動焦準部27を駆動する。
ステップS206では、制御部74が、駆動方向がプラスか否かを判断する。制御部74が、駆動方向がプラス(カウンタ値CNTの符号が「+」)であると判断した場合(ステップS206:Yes)は、ステップS207に進み、駆動方向がマイナス(カウンタ値CNTの符号が「−」)であると判断した場合(ステップS206:No)は、ステップS214に進む。
ステップS207では、制御部74が、電動焦準部27の駆動方向をプラスに設定する。なお、電動焦準部27が上下方向に駆動する場合に、駆動方向が「プラス」とは上または下の一方であり、駆動方向が「マイナス」とは「プラス」とは反対の方向である。また、電動焦準部27が左右方向に駆動する場合に、駆動方向が「プラス」とは左または右の一方であり、駆動方向が「マイナス」とは「プラス」とは反対の方向である。
ステップS208では、制御部74が、電動焦準部27に対して、ステップS207または後述するステップS214で設定した駆動方向に、現在設定されているインデックス値iに応じた初速度FL、最高速度FH、加速時間tで、連続駆動するように指示する。その後、ステップS209で所定時間待機する。
ステップS210では、制御部74が、カウンタ752からカウンタ値を読み出して、カウンタ値CNTに代入し、カウンタ752をクリア(初期化)する。
ステップS211では、制御部74が、現在設定されているインデックス値iに対応する第2の閾値TH2iを速度テーブルから取得して、ステップS210で読み出したカウンタ値CNTと比較する。制御部74が、ステップS210で読み出したカウンタ値CNTの絶対値|CNT|が第1の閾値TH1iよりも小さい第2の閾値TH2i未満であると判断した場合(ステップS211:Yes)は、ステップS212に進み、ステップS210で読み出したカウンタ値CNTの絶対値|CNT|が第2の閾値TH2i以上であると判断した場合(ステップS211:No)は、ステップS209に戻る。
ステップS212では、制御部74が、電動焦準部27に対して、停止指示をする。その後、電動焦準処理を終了する。
ステップS213では、制御部74が、電動焦準部27に対して、ステップS201で読み出したカウンタ値CNTに基づきステップ駆動するように指示する。その後、電動焦準処理を終了する。カウンタ値CNTの符号が「+」である場合には、プラス方向に操作量を現す絶対値|CNT|に対応する駆動量分駆動するように電動焦準部27を制御する。また、カウンタ値CNTの符号が「−」である場合には、マイナス方向に操作量を現す絶対値|CNT|に対応する駆動量分駆動するように電動焦準部27を制御する。
ステップS214では、制御部74が、電動焦準部27の駆動方向をマイナスに設定する。その後、ステップS208に進む。
なお、速度テーブルは、図9A〜図9Eに示すように複数種類を用意してもよい。図9A〜図9Eに示す例では、対物レンズ24の倍率ごとに異なる速度テーブルを用意している。図9Aは5倍、図9Bは10倍、図9Cは20倍、図9Dは50倍、図9Eは100倍の対物レンズ24に対応する速度テーブルである。
同じインデックス値iにおける第1の閾値TH1i及び第2の閾値TH2iは対物レンズ24の倍率が変わっても一定であるが、電動焦準部27の初速度FL、最高速度FH及び加速時間tは対物レンズ24の倍率が上がるにしたがい小さくなるように設定されている。なお、図9A〜図9Eに示す例はあくまでも一例であり、速度テーブルの種類はこれらに限られるものではない。
対物レンズ24の種類ごとに参照する速度テーブルを変更する場合は、図7のステップS201又はステップS202の前後で、対物レンズ24の種類(倍率)を検出するようにし、ステップS203、ステップS205及びステップS208において、インデックス値iと検出した対物レンズ24の種類(倍率等)とに応じて速度テーブルを参照する。また、この場合、図1及び図2に示すような電動レボルバ(ノーズピース23)に限らず、レボルバの穴位置センサがある手動レボルバを用いることも出来る。
図10Aは、本発明の実施の形態3による電動焦準部27の速度変化の態様を示すグラフである。図10Bは、本発明の実施の形態3による電動焦準部27の減速距離を表すグラフである。
電動焦準部27は、タイミングT1において制御部74からの駆動指示があると図8及び図9A〜図9Eに示す速度テーブルの初速度FLで駆動を開始し、加速時間tを経て、最高速度FHに達する。その後、電動焦準部27は、最高速度FHを維持して、タイミングT2において、制御部74からの停止指示があると加速時間と等しい減速時間tを経て停止する。この時、タイミングT2から電動焦準部27が実際に停止するまでの間に、時間差があるため、図10Bに示す減速距離分のオーバーランが起こる。
これに対して、実施の形態3では、例えば、オーバーラン量(初速度FL、最高速度FH及び加速時間t)の値を以下の式(1)を満たすように設定する。電動焦準部27のオーバーラン量をこのように設定することで、図10A及び図10Bに示すように停止指示後にオーバーランがあっても、使用対物レンズの焦点深度内で電動焦準部27を停止することが可能となる。
(初速度FL+最高速度FH)×加速時間t/2<使用対物レンズの焦点深度 …(1)
なお、電動焦準部27が完全に停止した後に、減速距離分逆方向に戻るようにしてもよい。
(実施の形態4)
図11は、本発明の実施の形態4による制御部が実行する電動焦準処理を表すフローチャートである。この実施の形態4では、実施の形態1による顕微鏡システム1または実施の形態2による顕微鏡システム1aを用いる。以下の例では、実施の形態1による顕微鏡システム1を用いていることを前提に説明する。
実施の形態4では、第2の閾値TH2以上の操作量での操作部75の操作の代わりに、カウンタ値CNTの値にかかわらずカウンタ値CNTの符号(「+」又は「−」)を変えることで、電動焦準部27の連続駆動を維持する。
ステップS301では、制御部74が、カウンタ752からカウンタ値を読み出して、カウンタ値CNTに代入し、カウンタ752をクリア(初期化)する。
ステップS302では、制御部74が、カウンタ値CNTと、予め設定された第1の閾値TH1とを比較する。制御部74が、カウンタ値CNTの絶対値|CNT|が第1の閾値TH1以上であると判断した場合(ステップS302:Yes)は、ステップS303に進み、カウンタ値CNTの絶対値|CNT|が第1の閾値TH1未満であると判断した場合(ステップS302:No)は、ステップS311に進む。
このステップS302の処理は、操作部75の操作量が第1の閾値TH1以上である場合に、電動焦準部27の駆動モードを連続駆動モード(ステップS303〜ステップS309、ステップS312〜ステップS314)に設定し、第1の閾値TH1未満のときにステップ駆動モード(ステップS311)に設定するための処理である。
ステップS303では、制御部74が、駆動方向がプラスか否かを判断する。制御部74が、駆動方向がプラス(カウンタ値CNTの符号が「+」)であると判断した場合(ステップS303:Yes)は、ステップS304に進み、マイナス(カウンタ値CNTの符号が「−」)であると判断した場合(ステップS303:No)は、ステップS312に進む。
ステップS304では、制御部74が、電動焦準部27の駆動方向をプラスに設定する。なお、電動焦準部27が上下方向に駆動する場合に、駆動方向が「プラス」とは上または下の一方であり、駆動方向が「マイナス」とは「プラス」とは反対の方向である。また、電動焦準部27が左右方向に駆動する場合に、駆動方向が「プラス」とは左または右の一方であり、駆動方向が「マイナス」とは「プラス」とは反対の方向である。
ステップS305では、制御部74が、「カウンタ方向」に「プラス」を代入する(「カウンタ方向」=「+」)。
ステップS306では、制御部74が、電動焦準部27に対して、ステップS304または後述するステップS312で設定した駆動方向に連続駆動するように指示する。その後、ステップS307で所定時間待機する。
ステップS308では、制御部74が、カウンタ752からカウンタ値を読み出して、カウンタ値CNTに代入し、カウンタ752をクリア(初期化)する。
ステップS309では、制御部74が、ステップS308で読み出したカウンタ値CNTの符号と、ステップS305又は後述するステップS313で代入された「カウンタ方向」とを比較する。制御部74が、ステップS308で読み出したカウンタ値CNTの符号と、ステップS305又は後述するステップS313で代入された「カウンタ方向」とが一致すると判断した場合(ステップS309:Yes)は、ステップS310に進み、一致しないと判断した場合(ステップS309:No)は、ステップS314に進む。
ステップS310では、制御部74が、電動焦準部27に対して、停止指示をする。その後、電動焦準処理を終了する。
ステップS311では、制御部74が、電動焦準部27に対して、ステップS301で読み出したカウンタ値CNTに基づきステップ駆動するように指示する。その後、電動焦準処理を終了する。カウンタ値CNTの符号が「+」である場合には、プラス方向に操作量を現す絶対値|CNT|に対応する駆動量分駆動するように電動焦準部27を制御する。また、カウンタ値CNTの符号が「−」である場合には、マイナス方向に操作量を現す絶対値|CNT|に対応する駆動量分駆動するように電動焦準部27を制御する。
ステップS312では、制御部74が、電動焦準部27の駆動方向をマイナスに設定する。ステップS313では、制御部74が、「カウンタ方向」に「マイナス」を代入する(「カウンタ方向」=「−」)。その後、ステップS306に進む。
ステップS314では、制御部74が、「カウンタ方向」にステップS308で読み出したカウンタ値CNTの符号を代入する。その後、ステップS307に戻る。
以上、実施の形態4によれば、電動焦準部27を連続駆動モードで駆動している間に、操作部75を往復運動させることにより、連続駆動モードを維持することが出来る。よって、一旦大きな動作で連続駆動モードに切り替えた後は、小刻みに操作部75を操作するだけで、電動焦準部27を連続駆動することが可能となる。
なお、実施の形態4は、実施の形態1又は実施の形態2のいずれかのハードウェア構成を用いて実現されるが、さらにインデックスを用いて駆動速度等を変化させる実施の形態3を組み合わせることも可能である。その場合、速度テーブルの第2の閾値TH2を省略可能である。
なお、上述の実施の形態1〜4では、z方向(上下方向)に移動する電動焦準部27を中心に説明したが、いずれの実施の形態もxy方向(左右方向)に移動するステージ21に対しても適用可能である。
1,1a 顕微鏡システム
2 顕微鏡装置
2a 顕微鏡基部
2b ヘッド部
3 顕微鏡制御部
4 撮像装置
5 撮像制御部
6,6a 表示装置
7 制御端末
21 ステージ
22 支持部
23 ノーズピース
24 対物レンズ
25 ヘッド本体部
26 落射照明用光源
27 電動焦準部
41 撮像素子
51 AE処理部
61 表示通信部
62 表示部
63 タッチパネル
71 制御通信部
72 入力部
73 記憶部
74 制御部
75 操作部
211,232,274 モータ
251 照明レンズ
252 ハーフミラー
254 結像レンズ
271 ヘッド保持部
731 画像データ記憶部
732 位置情報記憶部
741 画像処理部
742 駆動制御部
743 表示制御部
744 AF処理部
751 ロータリーエンコーダ
752 カウンタ

Claims (7)

  1. 標本を載置するステージと、
    前記標本からの観察光を集光する対物レンズと、
    前記ステージと前記対物レンズとの距離を調整可能な電動焦準部と、
    画像を表示するとともに、外部からの物体の接触位置を出力する表示装置と、
    前記表示装置の出力に基づいて、前記電動焦準部を連続駆動またはステップ駆動するように制御する制御部と、
    を備え
    前記制御部は、
    前記接触位置の移動量または移動速度が第1の所定値以上の場合に、前記接触位置の移動方向に対応する所定方向に前記接触位置の移動量または移動速度とは無関係に所定の速度で連続駆動するように前記電動焦準部を制御し、
    前記移動量または前記移動速度が前記第1の所定値未満の場合に、前記電動焦準部を前記所定方向にステップ駆動することを特徴とする顕微鏡。
  2. 前記制御部は、前記移動量または前記移動速度が前記第1の所定値未満の場合に、前記電動焦準部を前記所定方向に前記移動量に対応する距離分前記ステップ駆動することを特徴とする請求項に記載の顕微鏡。
  3. 前記表示装置は、
    前記電動焦準部を連続駆動するように制御する操作を受け付ける連続駆動用操作部と、
    前記電動焦準部をステップ駆動するように制御する操作を受け付けるステップ駆動用操作部と、を有し、
    前記制御部は、前記連続駆動用操作部に対する前記接触位置の移動量または移動速度が第1の所定値以上の場合に、前記接触位置の移動方向に対応する所定方向に連続駆動するように前記電動焦準部を制御することを特徴とする請求項1に記載の顕微鏡。
  4. 前記制御部は、前記ステップ駆動用操作部が操作を受け付けた回数に応じて、前記電動焦準部を前記回数に対応する距離分前記ステップ駆動することを特徴とする請求項に記載の顕微鏡。
  5. 前記制御部は、前記電動焦準部の連続駆動中に、
    前記表示装置が第2の所定値以上の前記移動量または前記移動速度を出力した場合、前記電動焦準部の連続駆動を継続し、
    前記表示装置が前記第2の所定値未満の前記移動量または前記移動速度を出力した場合、前記電動焦準部の駆動を停止することを特徴とする請求項のいずれか1項に記載の顕微鏡。
  6. 前記制御部は、前記電動焦準部の連続駆動中に、前記表示装置に対する接触が継続した場合、前記電動焦準部の連続駆動を継続するように制御することを特徴とする請求項のいずれか1項に記載の顕微鏡。
  7. 前記制御部は、前記表示装置が出力した前記移動量または前記移動速度がフリック動作またはスワイプ動作である場合に、前記所定方向に連続駆動するように前記電動焦準部を制御することを特徴とする請求項のいずれか1項に記載の顕微鏡。
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