JP5102081B2 - 顕微鏡装置、その駆動制御装置、プログラム - Google Patents

顕微鏡装置、その駆動制御装置、プログラム Download PDF

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Description

本発明は、ズームレンズを有する顕微鏡、検査装置等の光学機器に関する。
現在、顕微鏡は、生物分野の研究をはじめ工業分野の検査工程まで幅広く利用されている。一般的な顕微鏡は、固定倍率で倍率の異なる複数の対物レンズを切換えて光軸上に配置することによって、所望の観察倍率を設定している。通常、対物レンズの切換えにはスライド式やターレット式のレボルバーなどが切換え装置として用いられる。
これらの顕微鏡の場合、使用できる観察倍率は、切換え装置が保持している複数の対物レンズそれぞれの固定倍率に限定されてしまうため、観察できない倍率が必然的に生じてしまう。このため、複数の固定対物レンズを備えつつも、ズーム光学系を搭載し、ズーム光学系のズームレンズを光軸方向に駆動して観察倍率を補間する顕微鏡システムが知られている。
例えば、特許文献1には、ユーザが指定する総合倍率に応じて対物レンズとズームの倍率を算出し、対物レンズとズームレンズを自動で駆動する顕微鏡システムが開示されている。さらにここでは、ユーザの指示により観察倍率を変更する際に、倍率の変化に伴って光量などの観察条件が異なってしまう為、ズームレンズの変倍動作に追従した観察条件の補正機構を備え、観察倍率の切換えに応じて、観察光量を一定又は所定の範囲内に抑えるように制御することで、倍率変化に伴って観察条件を設定し直すための操作を簡略化する技術が開示されている。
また、特許文献2における顕微鏡システムは、ユーザが指定する総合倍率に応じて、まずズームレンズの最低倍率を基準として対物レンズの倍率を算出し、さらに算出された対物レンズの倍率を基準としてズーム倍率を算出し、算出された対物レンズの倍率とズームレンズの倍率によって、それぞれを制御することで所望の観察倍率に設定する操作性の高い顕微鏡システムが開示されている。
以上のような技術は、観察倍率を変化させるときに対物レンズの切換え操作とズームレンズの駆動操作にかかってしまう手間と煩わしさを解消するように改善が図られたものである。
特開7−248450号公報 特開2004−4856号公報
ここで、顕微鏡システムでは、ユーザは、操作部のボタンやGUIなどの入力部から観察倍率を指定してズーム倍率を変更させるのが一般的である。ズーム倍率の変更は、ズーム光学系のズームレンズをステッピングモータなどのアクチュエータで光軸方向に駆動させることで任意の倍率に調整している。
しかしながら、従来のような顕微鏡システムでは以下のような問題があった。
すなわち、通常、ユーザの操作によって所望の観察倍率に変更する際、指定される観察倍率に応じて、ズームレンズを現在位置から指定された観察倍率に対応する位置まで移動させるのに必要な駆動量、つまりズームレンズの相対駆動量は異なる。このとき、ズームレンズの駆動速度が一定であると、変更する観察倍率に応じたズームレンズの駆動に費やす所要時間、つまり観察倍率の切換えにかかる時間が異なってしまう。このため、従来の顕微鏡システムは、観察倍率の変更操作を行う際の操作性が高いものとは言えなかった。
ズームレンズを含む各種光学素子ユニットを電動駆動させる電動顕微鏡では、操作部のボタンやGUIによる入力操作によって観察倍率を指定して、ズームレンズを駆動させている。従来の顕微鏡システムは、ユーザの入力操作によってズームの倍率を切り換えるボタンを押下してから、GUI上の表示部に表示される観察画像の倍率が切り換わるまでの所要時間が、ズーム倍率の変更量、即ちズームレンズの駆動量に応じて異なってしまうため、ユーザーにとって操作性が高いものとは言えなかった。また、入力操作に対する顕微鏡装置のレスポンスが条件に応じて異なってしまうと、例えばルーチン検査等の検査工程においても検査効率に影響を与えてしまう。
本発明の課題は、ズームレンズ等の光学部品を備える顕微鏡システムにおいて、観察倍率の変更に要する時間を一定の範囲内に抑え、顕微鏡観察の操作性を向上させることができる顕微鏡装置、その駆動制御装置、プログラム等を提供することにある。
本発明の顕微鏡装置は、光軸方向に移動する光学部品と、任意の倍率変更指示に応じて前記光学部品を駆動制御する駆動制御手段とを有し、前記駆動制御手段は、前記倍率変更指示に応じて前記光学部品の駆動速度を変化させることで各倍率変更における前記光学部品の駆動に要する時間を一定の範囲内に抑える制御を行う。
本発明の顕微鏡装置、その駆動制御装置、プログラム等によれば、顕微鏡で使用されるズームレンズ等の光学部品を倍率変更の為に駆動する際に、光学部品の駆動に要する所要時間を一定の範囲内に抑えることで、操作性の高い顕微鏡システムを提供することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1に本例の顕微鏡システム全体の概略構成図である。
図示の顕微鏡システムは、顕微鏡1と制御PC(パソコン)1014とからなる。
顕微鏡1は、ステージ1001に搭載されたサンプル1002の光学拡大像を観察する装置である。
顕微鏡1は、サンプル1002に光を照射するための光源ユニット1003、観察ユニット1012、対物レンズ(OB)1004、CCDカメラ1013、サンプルを載置するステージ1001、ズームレンズ制御部1009から構成される。観察ユニット1012には、ズームレンズユニット1006が内臓され、さらに図示しない観察光学系や照明光学系が構成されるとともに、光源ユニット1003、対物レンズ1004、CCDカメラ1013がそれぞれ取付けられる。
光源ユニット1003は、図示しない例えばハロゲンランプ、キセノンランプ、LEDなどの光源を有する。また、顕微鏡1は、ステージ1001と観察ユニット1012との少なくとも一方を、対物レンズ1004の光軸方向に移動させて相対距離を調整する、焦準機構(不図示)が設けられる。
ズームレンズ制御部1009は、概略的には、CPUと、メモリと、モータ駆動部1010から構成される。このズームレンズ制御部1009は、制御PC(パソコン)1014と不図示のシリアルI/Fで接続され、制御PC1014からのコマンドによりステッピングモータ1005を駆動する。尚、ズームレンズ制御部1009の詳細構成は後に図4に示す。
図2に、本例のズームレンズユニット1006の概略構成例を示す。
図示の例のズームレンズユニット1006は、光軸を中心として任意の位置に駆動されてズーム倍率を変更するためのズームレンズ2001と、ズームレンズ2001を保持する枠体2001aと、ズームレンズ2001及び枠体2001aを駆動するためのステッピングモータ1005と、ステッピングモータ1005の駆動に伴いズームレンズ2001を駆動させるための変倍機構としてのカム2002から構成される。
ここで、ズーム倍率は、図3に示すように低倍率側から高倍率側にかけて等比係数R=2の等比級数で増加する構成となっている(ズーム倍率=1倍→2倍→4倍→8倍→16倍)。ズームレンズ2001がフルストロークで駆動するのに必要なステッピングモータ1005のパルス数は、0から10000パルスであり、ズームレンズ2001は、各ズーム倍率に対応するパルス位置に駆動されることで変倍できる構成となっている。
尚、ここでは位置(現在位置;パルス位置)とは、ステッピングモータ1005を駆動するパルス数によって決まる位置である(位置は座標や距離によって示されるものではない)。
ズームレンズ2001は、625パルス位置が最低倍率の1倍で、10000パルス位置が最大倍率の16倍になるように設定されている。ステッピングモータ1005はズームレンズ制御部1009(そのモータ駆動部1010)に接続されている。このステッピングモータ1005は、ズームレンズ制御部1009から出力された励磁パターン電流により駆動される。
また、このズームレンズ2001は、ステッピングモータ1005をCCW方向に駆動すると高倍率側に駆動され、CW方向に駆動すると低倍率側に駆動される構成となっている。さらにズームレンズユニット1006には、ズーム倍率の基準となる1倍ズームの位置に初期化するための検出手段として、例えばフォトインタラプターなどのセンサ2003が設けられ、枠体2001aにはセンサ2003の検出光を遮光するセンサ遮光部2004が設けられている。
尚、通常のカムを用いる場合にはズームの倍率の変化は、ズームレンズの駆動に対して、指数関数で増加する。一方、図2に示すようなカム2002を用いる場合、すなわち図示のようにカムの溝が、均等ではなく、倍率が低い(図上、下側)ほど1回の回転当りのズームレンズ2001の移動量が大きくなるように構成している場合には、ズームレンズの駆動量に対してズーム倍率がリニアに変化するようにできる(後述する図14(b)に示すようになる)。
従って、ズーム倍率が上記の通り(図3に示すように)等比係数R=2の等比級数で増加する構成である場合、これら各ズーム倍率に対応するパルス位置も、図3に示すように、625→1250→2500→5000→10000というように、等比係数R=2の等比級数で増加する。
図4にズームレンズ制御部1009の構成ブロック図を示す。
ズームレンズ制御部1009は、コマンドI/O5004と、CPU5001と、RAM5002と、ROM5003と、ズームレンズI/O5005と、ズームレンズドライバ5006とから成る。
コマンドI/O5004は、制御PC1014とコマンド等の送受信をする。CPU5001は、コマンドI/O5004を介して制御PC1014からのコマンドを受信することで、ズームレンズ2001の駆動指示(後述する駆動方向等)を取得して、これに基づいてズームレンズ2001の駆動速度Vと駆動量(パルス量)と方向等から成る駆動データを生成して、この駆動データをズームレンズI/O5005へ送信する。これにより、ズームレンズドライバ5006がステッピングモータ1005を駆動する。
RAM5002は、システムを制御するために必要なデータを一時的に格納するメモリである。ROM5003は、システムを制御するために必要なプログラムを格納する。
これより、CPU5001は、これらROM5003やRAM5002に格納されているプログラムやデータを用いて、システム制御処理(ズームレンズユニット1006の制御処理;特に後述する図7または図11または図13あるいは図17の処理)を実行する。
ズームレンズI/O5005は、ズームレンズ2001の現在位置を記憶しており、上記CPU5001からの駆動データ(駆動量、方向等)を受信すると、ズームレンズドライバ5006へこの駆動データに応じたパルスと回転方向を送ってステッピングモータ1005を駆動させる。そして、駆動完了したらステッピングモータ1005の駆動完了をCPU5001に送信する。ズームレンズドライバ5006は、ステッピングモータ1005を駆動するドライバである。
図5は、制御PC1014内のズーム倍率調整アプリケーションによって表示されるズーム倍率調整GUI4001の一例である。つまり、ユーザによる操作画面の一例である。勿論、この操作画面は、制御PC1014が備える不図示のディスプレイに表示される。
このズーム倍率調整GUI4001は、ユーザに所望のズーム倍率を指定・入力させるためのズーム倍率調整ボタン4002、4003、観察中の(現在の)ズーム倍率を表示するズーム倍率表示部4004、サンプル1002の画像を表示する画像表示部4005によって構成される。
ズーム倍率調整ボタン4002、4003は、一方(4002)が倍率アップ、他方(4003)が倍率ダウンを指定させるボタンであり、指定・操作されたボタンに応じたズームレンズ調整コマンドが、ズームレンズ制御部1009に送信される。
尚、ここでは、ズーム倍率調整ボタン4002、4003による倍率アップ/ダウンが指定できるものであり、例えば現在倍率が4倍の場合、2倍か8倍のどちらかが指定可能であり、1倍や16倍は指定できないものとする。この例で16倍を指定したい場合、ボタン4002によって一旦8倍にした後、再度ボタン4002を操作することで8倍からの倍率アップを行う必要がある。
図6は、ズームレンズ2001の現在位置(現在倍率)に対するズームレンズ2001の駆動速度VのLUT(テーブル)100である。
図示の通り、LUT100には、各現在位置(パルス位置)101(及びそれによる現在倍率102)に対応付けて、その位置から低倍率側104、高倍率側105に駆動する場合の駆動速度V103が記憶されている。
ここで上記の通りズーム倍率は、低倍率側から高倍率側にかけて所定の等比係数R(ここではR=2)の等比級数で増加するため、より高倍率になるほど駆動量(パルス量)が大きくなる。よって、従来のように駆動速度Vを一定にすると、より高倍率になるほど時間が掛かることになる。これに対して、本手法では、駆動速度Vは、現在倍率が大きいほど速くなるように設定しており、これより図6に示す各駆動速度V(v1, v2, v3, v4)は、v1 < v2 < v3 < v4となるように設定されている。
上記設定条件は最低条件であり、本手法では特に、どの倍率変更に関しても駆動時間が一定範囲内(完全に一定でもよい)となるように設定する。例えば、上記駆動量(パルス量)をNとすると、予め決められた所定の駆動時間Tに対して、以下の(1)式
T=N/V ・・・(1)式
によって上記各駆動速度V(v1〜v4)を予め求めておき、これを図6に示すように駆動速度VのLUT100に設定しておく。すなわち、上記各駆動速度V(v1〜v4)は、各現在倍率から倍率変更するのに必要となる駆動量(パルス量)に応じて決定されるものであると考えてよい。
従って、基本的に、駆動量(パルス量)が同じであれば駆動速度Vも同じとなる。例えば8倍から16倍に倍率アップする場合も、16倍から8倍に倍率ダウンする場合も、図示の例では両方とも駆動速度Vはv4である(両方とも、駆動の為のパルス量は‘5000’であり、同じであるので)。
但し、本手法は上記の通り、どの倍率変更に関しても駆動時間が一定範囲内となるようにするものであり、必ずしも上記(1)式によって駆動時間を一定にしなければならないわけではない。最低限、上述したv1 < v2 < v3 < v4の条件を満たすように設定すれば、駆動時間を一定の範囲内に抑えることができる。これは、後述する他の実施例においても同様であり、必ずしも上記(1)式を用いて駆動速度Vを決定しなければならないわけではない。基本的には、駆動量が多いほど駆動速度が速くなるように設定すればよい。
尚、図6の駆動速度VのLUT100は、例えばROM5003に記憶されており(あるいはRAM5002やCPU5001内蔵の不図示のメモリに記憶されてもよい)、CPU5001は、例えば図7の処理を実行する際にLUT100を参照する。
尚、図5、図6は、特に第1の実施例に係るGUI、LUTの例を示すものである。
以上のように構成された本例の顕微鏡1の動作について説明する。
まず、図1に示す光源ユニット1003は、電源が投入されると光を観察ユニット1012に導入する。ここで観察ユニット1012に導入された光は、図示しない照明光学系とズームレンズユニット1006を通して対物レンズ(OB)1004によってサンプル1002上に集光される。サンプル1002からの反射光は、再び対物レンズ(OB)1004と観察ユニット1012を介してCCDカメラ1013の受光素子上に結像され、ユーザーはズーム倍率調整GUI4001の画像表示部4005により画像表示されるサンプル1002の光学像を観察することができる。
ここで、顕微鏡1の電源を投入すると、まず初めに初期化動作が行われる。CPU5001はステッピングモータ1005をCW方向に駆動し、ズームレンズ2001を低倍率側へ駆動させ、ズームレンズ2001をセンサ2003により検出する。この検出と同時に、CPU5001はステッピングモータをCCW方向に駆動しズームレンズ2001を高倍率側へ駆動させ、ズームレンズ2001を625パルス位置で停止させる。そして、ズームレンズI/O5005の現在位置を625パルス位置にセットして初期化が完了する。
ズームレンズI/O5005には、初期化時に限らず、その後も常にそのときの現在位置がセットされるものである。
初期化完了後、制御PC1014の上記ズーム倍率調整アプリケーションを起動すると、当該アプリケーションは、ズームレンズ制御部1009からズームレンズ2001の現在位置情報を取得し、これより現在のズーム倍率をズーム倍率表示部4004に表示させた後、ズーム調整ボタン4002、4003を押下可能状態とする。初期化完了後、ズームレンズ2001はソフトウェアリミットにより624パルス位置以下に駆動しない。
ユーザは、ズーム倍率調整GUI4001の画像表示部4005の画像を見て、任意の観察倍率にズーム拡大、または縮小したいと判断した場合、ズーム倍率調整ボタン4002または4003を押下することで、観察に適切なズーム倍率に変更することができる。
ユーザがズーム倍率調整ボタン4002もしくは4003を押下すると、以下のように駆動方向Dを引数としてズームレンズ2001を駆動するコマンドが、ズームレンズ制御部1009へ送られる。
MOVE RENS ”駆動方向D”
上記駆動方向Dは、ボタン4002が操作された場合は“高倍率側”、ボタン4003が操作された場合は“低倍率側”となる。
同コマンドを受信したときのCPU5001の処理動作を、図7に示すフローチャートを用いて説明する。
図7は、上記第1の実施例に係るズームレンズ駆動制御処理のフローチャート図である。
尚、図示のフローチャート図に示すYはYES、NはNOと意味する。これは他のフローチャート図においても同じである。尚、上記コマンドはコマンドI/O5004が受信している。
CPU5001は、図7において、まず、ズームレンズI/O5005からズームレンズ2001の現在位置Xを取得する(step1)。次に、CPU5001は上記コマンドI/O5004から上記引数としての駆動方向Dを取得する(step2)。そして、これらの取得したズームレンズ2001の現在位置Xと駆動方向Dより、上記図6に一例を示す駆動速度VのLUT100(速度LUT100)から、該当する駆動速度Vを取得する(step3)。
図6の例では、例えば現在位置Xが‘1250’で駆動方向Dが“高倍率側”の場合には、駆動速度V=v2が取得される。尚、図2で説明したように、駆動方向Dが高倍率側の場合の回転方向はCCW方向、低倍率側の場合の回転方向はCW方向となる。
そして、ズームレンズの駆動方向Dが高倍率側ならば(step4がY)、CPU5001は、現在位置Xに等比係数Rを乗算したものに、現在位置Xを減算した値を相対駆動量Nに代入する(step5)。すなわち、
相対駆動量N=(等比係数R×現在位置X)−現在位置X
を演算する。
ここではズームレンズの駆動量が等比係数R=2の等比級数で増加することから、例えば、上記の例では、
相対駆動量N=1250×2−1250=2500−1250=1250
となる。
そして、CPU5001は、上述した処理結果に基づいて回転方向CCWと相対駆動量N(パルス数)を駆動速度VでズームレンズI/O5005に出力する(step6)。これより、ズームレンズドライバ5006はこの出力に応じたズームレンズ2001の駆動を行う。駆動完了したら、ズームレンズI/O5005は、新たな現在位置を保持すると共に、CPU5001に対してズームレンズ駆動完了信号を送信する。
これより、CPU5001は、上記step6の処理を実行後、ズームレンズI/O5005からのズームレンズ駆動完了信号を受信するまで待ち、受信したら(step7がY)、このシーケンスの処理を終える。
一方、ズームレンズの駆動方向Dが低倍率側ならば(step4がN)、CPU5001は、現在位置Xから現在位置Xを等比係数Rで除算したもので減算した値を、相対駆動量Nに代入する(step8)。すなわち、
相対駆動量N=現在位置X−(現在位置X÷等比係数R)
を演算する。
そして、CPU5001は、上述した処理結果に基づいて駆動方向CWと相対駆動量Nのパルス数を駆動速度VでズームレンズI/O5005に出力する(step9)。その後、ズームレンズI/O5005からのズームレンズ駆動完了信号を受信するまで待ち、受信したら(step7がY)、このシーケンスの処理を終える。
上述した第1の実施例の顕微鏡1、そのズームレンズ制御部1009によって、以下の効果が得られる。
すなわち、ズームレンズの駆動量が等比級数で増加する構成では、ズームレンズの駆動速度が一定だと所要時間が異なりズーム操作が煩わしいが、ズームレンズ位置に応じて(すなわち駆動量に応じて)駆動速度を変え、ズームレンズの駆動に要する所要時間を所定の範囲内に抑えることで、ズーム操作の煩わしさを解消できる。
また、上記のようにGUI上の観察画像の切り換えにかかる所要時間を、所定の範囲内で一定にすることができることで、以下のようなメリットが生じる。
すなわち、通常、ズームレンズの駆動量が大きいズーム倍率変更を行う場合(例えば8倍から16倍への変更)、ズームレンズの駆動にかかる所要時間は大きくなってしまうが、本手法では、例えば、ズームレンズの駆動量が少ないズーム倍率変更時(ズーム倍率の変更量が小の場合)にかかる所要時間を基準時間として、全てのズーム倍率変更時における所要時間が、この基準時間を含む所定範囲内となるようにする(基準時間とほぼ同じにする;あるいは基準時間と同一としてもよい)ように駆動速度Vを設定することもできる。これによって、ズームレンズの駆動量が大きいズーム倍率変更にかかる所要時間が短縮されることになり、ズーム倍率を変更させる際の時間を短縮することが可能となる。
これによって、顕微鏡システムの操作性を高めるばかりでなく、数秒単位で時間の短縮が求められる検査工程にて使用される場合に、この所要時間の短縮によって検査のタクトタイムが短縮されることになるので、効率の向上を図ることができる。
また、光学素子ユニットを手動操作するマニュアル顕微鏡では、ズームレンズの操作をユーザ自身が直接行うため問題とはならないが、電動顕微鏡の場合では、入力操作に対して、電動顕微鏡における光学ユニットの駆動が完了したか否かを判断できず、ユーザは操作後に観察できる状態となっているのかを明確に判断することが難しかった。これに対し、ズーム倍率変更にかかる所要時間を一定にすることにより、前述のような所要時間の短縮と相まって、ユーザは感覚的にズームレンズの駆動が完了したか否かを把握することが可能となり、操作性が向上するものである。
「変形例」
上記第1の実施例のズームレンズの移動量は、所定の等比係数Rの等比級数で増加させたが、等比係数Rはひとつの値(上記の例ではR=2)に限定されず、複数備えておき、ユーザが任意に等比係数Rを設定しても良い。
また、第1の実施例のズームレンズの相対駆動量Nは、現在位置Xと等比係数Rから演算により算出したが、図6の速度のLUT100に、駆動速度Vだけでなく相対駆動量Nも登録しておき、LUT100を参照するだけで済むようにしても良い。
あるいは、第1の実施例のズームレンズの駆動速度Vは、速度のLUT100を参照することで決定したが、速度のLUT100の代わりに不図示の相対駆動量NのLUTを設けておき、このLUTを参照することで得られる相対駆動量Nに基づいて、駆動速度Vを算出する方法としても良い。不図示の相対駆動量NのLUTとは、各相対駆動量N毎に対応付けて駆動速度Vが登録されているものである。
次に、以下、第2の実施例について説明する。尚、この説明は、第1の実施例と異なる部分のみ説明する。
図8は、第2の実施例におけるズーム倍率の一例を示すものである。
上記第1の実施例では、ズーム倍率は1倍、2倍、4倍、8倍、16倍の等比係数R=2の等比級数で増加させるものであったが(以下、これらのズーム倍率を“基本ズーム倍率”と呼ぶものとする)、第2の実施例では図8に示すように、これら基本ズーム倍率だけでなく、これら各基本ズーム倍率間に細かいズーム倍率(以下、詳細ズーム倍率と呼ぶものとする)が存在する(例えば、4倍と8倍の間には、4.76倍、5.66倍、6.73倍がある)。これらは等比係数R=1.1892≒1.19の等比級数で増加させるものである。
そして、第2の実施例では、ズーム倍率を変更させる際の駆動方法は、低倍率側から高倍率側にかけて等比係数R=2の等比級数で増加して駆動する粗動と、等比係数R=1.1892の等比級数で増加して駆動する微動とがある。勿論、増加(倍率アップ)だけでなく減少(倍率ダウン)も、粗動または微動での駆動が行われる。
つまり、第2の実施例は、上記のように複数の等比係数Rによってズーム倍率が変倍される構成に対応する実施例である。
本実施例においても、第1の実施例と同様に、ズームレンズ2001をフルストロークで駆動するのに必要なステッピングモータ1005のパルス数は、0から10000パルスであるものとし、ズームレンズ2001をズーム倍率に対応するパルス位置に駆動することで変倍できる構成となっている。また、ズームレンズ2001は、625パルス位置がズーム最低倍率の1倍で、10000パルス位置がズーム最大倍率の16倍になるように構成されている。ステッピングモータ1005はズームレンズ制御部1009に接続されている。このステッピングモータ1005は、ズームレンズ制御部1009から出力された励磁パターン電流により駆動される。また、ズーム倍率は、ステッピングモータ1005をCCW方向に駆動すると高倍率側に変化し、CW方向に駆動すると低倍率側に変化する構成となっている。
ズームレンズは、微動で駆動するときでも、粗動で定められているパルス位置(“基本ズーム倍率”の位置)に移動可能な構成となっている。例えば、微動駆動を行っている場合であって現在位置が倍率6.73のときに倍率アップした場合には8倍となる(上記の通り、8倍は“基本ズーム倍率”である)。尚、ここから更に倍率アップすると9.51倍となる。
図9は、制御PC1014内のズーム倍率調整アプリケーションによって表示される、第2の実施例におけるズーム倍率調整GUI7001の一例である。
このズーム倍率調整GUI7001は、ユーザが粗動による倍率アップ/ダウン指示を行うためのズーム倍率粗動調整ボタン7002、7003、微動による倍率アップ/ダウン指示を行うためのズーム倍率微動調整ボタン7004、7005、観察中のズーム倍率を表示するズーム倍率表示部7006、サンプル1002の画像を表示する画像表示部7007によって構成される。
ユーザによってズーム倍率粗動調整ボタン7002又は7003が操作されると、ズームレンズ調整コマンドとして粗動での駆動指示がズームレンズ制御部1009に送信される。ユーザによってズーム倍率微動調整ボタン7004又は7005が操作されると、ズームレンズ調整コマンドとして微動での駆動指示がズームレンズ制御部1009に送信される。
図10に、第2の実施例における駆動速度VのLUTの一例を示す。
図示のLUT200は、ズームレンズ2001の現在位置(現在倍率)に対するズームレンズ2001の駆動速度VのLUTである。
図10に示すように、第2の実施例における駆動速度VのLUT200では、まず、現在位置(パルス位置)201には、図6に示すような粗動対応のパルス位置だけでなく、上記微動での駆動に対応する各パルス位置が存在する。
そして、図6の場合と同様に、各現在位置201に対応付けて駆動速度V203が低倍率側204/高倍率側205それぞれについて登録されているが、図10の場合は、更に、低倍率側204、高倍率側205それぞれで、粗動、微動についての駆動速度Vが登録されている。つまり、低倍率側204で粗動206、低倍率側204で微動207、高倍率側205で微動208、高倍率側205で粗動209の4種類について、それぞれ、駆動速度Vが登録されている。
例えば一例として現在位置が2500(倍率4倍)の場合の駆動速度Vは、低倍率側204で粗動206の場合はv24、微動207の場合はv8であり、高倍率側205で粗動209の場合はv25、微動208の場合はv9である。この例では、v25>v24、V9>v8の関係にある。
ここで、粗動は、上記第1の実施例における動作に相当し、等比係数Rは2である。一方、微動は、等比係数Rが2よりも小さい動作に相当し、ここでは上記の通り等比係数R=1.1892≒1.19であるものとしているが。勿論、この例に限るものではない。
本例においても、ズーム倍率は、低倍率側から高倍率側にかけて等比係数Rの等比級数で増加するため(但し、R=2と1.19の2種類がある)、微動、粗動別々に考えた場合、どちらの場合でも、駆動速度Vは、現在倍率が大きいほど速くなる。また、同一位置からの移動においては、微動よりも粗動の方がズームレンズの相対駆動量Nが多いので、駆動速度Vは粗動の方が速く(値が大きく)なる。
これより、図10に示す例では、
v1 < v2 < v3 < ,,, v14 < v15 < v16、
v1 < v17、 v3 < v18、 v3 < v19 ,,, v14 < v30 、v15 < v31、v16 < v32
となるように構成されている。
尚、上記各駆動速度V(v1〜v16、v17〜v32)の具体的な設定方法は、基本的には上記第1の実施例の場合と同様に、上記(1)式T=N/Vに基づいて、どのズーム倍率変更に関しても駆動時間が一定範囲内(完全に同じでもよい)となるように決定するものであってよい。尚、その意味で、v17〜v32の大小関係は、上記v1〜v16のような単純な関係にはならない。パルス位置には上限/下限があるからである。例えば、パルス位置7071、8409それぞれで高倍率側の粗動を行う場合、どちらの場合も上限のパルス位置10000に移動することになる。よって、この場合、前者の方が後者よりも移動量が多くなるので、v31>v32の関係となる。
また、上記(1)式におけるTの値は、微動の場合も粗動の場合も同じ値としてもよいし、微動と粗動とで異なる値としてもよい。前者の場合には、微動か粗動かに関係なく全てのズーム倍率変更において、駆動時間が一定範囲内(完全に同じでもよい)となる。
ユーザは、ズーム倍率調整GUI7001の画像表示部7007の画像を見て、粗動もしくは微動でズーム拡大または縮小したいと判断した場合、ズーム倍率粗動調整ボタン7002または7003、もしくはズーム倍率微動調整ボタン7004または7005を押下することで、観察に適切なズーム倍率に変更することができる。
ユーザが、上記4種類のボタン7002〜7005の何れかを押下すると、以下のように、ズームレンズ2001の駆動方向D(高倍率側または低倍率側)と駆動モードM(粗動または微動)とを引数とする、ズームレンズ2001を駆動するコマンドが、ズームレンズ制御部1009へ送られる。
MOVE RENS ”駆動方向D”, “駆動モードM”
同コマンドを受信したときの制御部CPU5001の動作を、図11に示すフローチャート図を用いて説明する。
すなわち、図11は、第2の実施例に係るズームレンズ駆動制御処理のフローチャート図である。尚、上記コマンドはコマンドI/O5004が受信している。
まず、CPU5001は、ズームレンズI/O5005からズームレンズ2001の現在位置Xを取得する(step11)。次に、CPU5001は、コマンドI/O5004からズームレンズ2001の駆動方向D(高倍率側/低倍率側)を取得する(step12)。更に、CPUは、コマンドI/O5004からズームレンズ2001の駆動モードM(微動/粗動)を取得する(step13)。
CPU5001は、駆動モードMが粗動ならば(step14がY)、等比係数Rに2を代入し(step15)、駆動モードMが微動ならば(step14がN)、等比係数Rに1.19を代入する(step16)。
そして、CPU5001は、上記のように取得したズームレンズ2001の現在位置X、駆動方向D、駆動モードMに基づいて、図10に示す速度LUT200から該当する駆動速度Vを取得する(step17)。
そして、CPU5001は、ズームレンズ2001の駆動方向Dが高倍率側ならば(step18がY)、現在位置Xに等比係数Rを乗算したものから現在位置Xを減算した値を、相対駆動量Nに代入する(step9)。すなわち、
相対駆動量N = (等比係数R×現在位置X)−現在位置X
を算出する。
次にCPU5001は、駆動方向CCWと相対駆動量Nのパルス数を駆動速度VでズームレンズI/O5005に出力する(step20)。その後、ズームレンズI/O5005からのズームレンズ駆動完了信号を受信するまで待ち、受信したら(step21がY)、このシーケンスの処理を終える。
一方、CPU5001は、ズームレンズの駆動方向Dが低倍率側ならば(step18がN)、現在位置Xから現在位置Xを等比係数Rで除算したもので減算した値を、相対駆動量Nに代入する(step22)。すなわち、
相対駆動量N = 現在位置X−(現在位置X÷等比係数R)
を算出する。
次にCPU5001は、駆動方向CWと相対駆動量Nのパルス数を駆動速度VでズームレンズI/O5005に出力する(step23)。その後、ズームレンズI/O5005からのズームレンズ駆動完了信号を受信するまで待ち、受信したら(step21がY)、このシーケンスの処理を終える。
以上説明した第2の実施例の顕微鏡、そのズームレンズ制御部1009による効果は、以下の通りである。
上記第2の実施例によれば、ズームレンズを粗動と微動で駆動したときの時間を所定範囲内又は一定にすることができる。
ズームレンズを粗動または微動で駆動したとき、ズームレンズの駆動速度が一定だと、ユーザーがGUIでズーム調整ボタンを押下してからズーム倍率が切り替わるまでの所要時間が異なりズーム操作が煩わしい。これに対して、第2の実施例では、ズームレンズを粗動と微動で駆動する構成においても、第1の実施例と同様の効果が得られる。すなわち、ズームレンズ現在位置と倍率アップ/ダウンと粗動/微動とに応じて駆動速度を変え、粗動であっても微動であってもズームレンズが駆動する所要時間を所定の範囲内に抑えることで、ズーム操作の煩わしさを解消することができる。
以下、第2の実施例の変形例について説明する。
ここで、上記第2の実施例では、図8で説明したように、2倍、4倍、8倍等の基本ズーム倍率だけでなく、これら各基本ズーム倍率間の上記詳細ズーム倍率が存在する。そして、ここでは、基本ズーム倍率に対応する位置を粗動位置と呼び、詳細ズーム倍率に相当する位置を微動位置と呼ぶものとする。
上記第2の実施例による図10のLUT200及び図11のフローの制御では、例えば任意の粗動位置から微動を行って任意の微動位置に移行させた後、再び粗動位置に戻したい場合に、手間が掛かる場合がある。例えば、図10に示すLUT200における現在位置201が1250(2倍)の状態から微動を行って、1250→1487→1768と倍率変更を行っていき、当該微動位置1768から粗動位置(例えば2500;倍率4倍)に戻したい場合でも、この位置で粗動を指示(ボタン7003押下)すると、上記step15、step19の処理が行われることから、相対駆動量N=1768となり、移動先は3536となる。
この為、この場合には、当該微動位置1768から微動の指示を2回行う必要があり、手間が掛かることになる。
以下に説明する第2の実施例の変形例では、現在位置が微動位置である場合でも、1回の操作で粗動位置に戻すことができる。
本例(第2の実施例の変形例)では、LUTは、図10のLUT200の代わりに図12のLUT300を用いる。また、制御部CPU5001は、図13のフローチャートの処理を実行する。尚、GUIは図9と同じであってよいので、図9を参照して説明する。
まず、図12に示すLUT300について説明する。
図12のLUT300は、各現在位置(パルス位置)301に対応する相対駆動量Nと駆動速度VのLUTである。すなわち、ズームレンズ2001を指示位置に駆動させるための相対駆動量Nと、駆動に要する時間を一定の範囲内に抑える為の駆動速度Vとが、各現在位置毎に対応付けて登録されたLUTである。
図12に示すLUT300では、各現在位置301毎に対応付けて、各駆動モード(微動302、粗動303)毎にそれぞれ、各駆動方向(低倍率側304,306、高倍率側305,307)毎に駆動速度Vと相対駆動量Nとが登録されている。
駆動速度Vだけでなく相対駆動量Nも登録してあるのは、上記の通り本例は粗動が指示された場合には必ず粗動位置に移動するように制御するものであり、これを実現する為の相対駆動量Nを予め決定して登録しているものである。例えば一例として現在位置1487に対応する粗動303の高倍率側307の相対駆動量Nは1013となっており、これによって1487+1013=2500(倍率4倍)の粗動位置へと駆動することになる。
つまり、各現在位置X毎に、粗動指示に応じて移動させるべき粗動位置をPとすると、高倍率側の場合はN=P−X、低倍率側の場合はN=X−Pによって、相対駆動量Nを求めることができ、これを予め登録しておくものである。
尚、上記のことから、微動に関する相対駆動量Nは、高倍率側/低倍率側何れの場合であっても、等比係数R=1.19である場合のstep19又は22の算出結果と同じ値が登録されていることになり、その意味では、微動に関しては相対駆動量Nを登録せずに、step19又は22によって算出するようにしてもよいが、ここでは図13の処理を行うことから、微動に関しても相対駆動量Nを登録してある。
上記のように、図12のLUT300では、粗動に関する相対駆動量Nは、ズームレンズ2001の現在位置が基本パルス位置でなくても、駆動後は、ズームレンズが粗動位置になるように設定されている。そして、図9のGUIによって上記第2の実施例で説明したようにしてコマンドが送信されると、CPU5001は、ズームレンズI/O5005から現在位置を取得すると共に、コマンドI/O5004から上記“駆動方向D”, “駆動モードM”を取得する。そして、CPU5001は、取得した情報に基づいて図12のLUT300から該当する相対駆動量Nと駆動速度Vを得ることができる。
上記図9のGUI上の操作とGUIの動作は、以下の通り、第2の実施例の場合と略同様である。
すなわち、ユーザは、ズーム倍率調整GUI7001の画像表示部7007の画像を見て、粗動もしくは微動でズーム拡大または縮小したいと判断した場合、ズーム倍率粗動調整ボタン7002または7003、もしくはズーム倍率微動調整ボタン7004または7005を押下することで、観察に適切なズーム倍率に変更することができる。
ユーザが上記4つのボタン7002〜7005の何れかのボタンを押下すると、以下のようにズームレンズ2001の駆動方向Dと駆動モードMを引数とする、ズームレンズ2001を駆動するコマンドが、ズームレンズ制御部1009へ送られる。
MOVE RENS ”駆動方向D”, “駆動モードM”
本例(第2の実施例の変形例)において同コマンドを受信したときの制御部CPU5001の動作を、図13のフローチャート図を用いて説明する。
図13は、第2の実施例の変形例に係るズームレンズ駆動制御処理のフローチャート図である。尚、上記コマンドはコマンドI/O5004が受信している。
CPU5001は、まず、ズームレンズI/O5005からズームレンズ2001の現在位置Xを取得する(step31)。次に、CPU5001は、コマンドI/O5004からズームレンズ2001の駆動モードMを取得する(step32)。その次に、CPU5001はコマンドI/O5004からズームレンズ2001の駆動方向Dを取得する(step33)。
CPU5001は、上記のように取得したズームレンズ2001の現在位置X、駆動モードM、駆動方向Dの各情報に基づいて、図12のLUT300から該当する相対駆動量Nと駆動速度Vを取得する(step34)。
そして、CPU5001は、上記駆動方向Dが高倍率側ならば(step35がY)、駆動方向CCWと相対駆動量Nのパルス数を駆動速度VでズームレンズI/O5005に出力する(step36)。その後、ズームレンズI/O5005からのズームレンズ駆動完了信号を受信するまで待ち、受信したら(step37がY)、このシーケンスの処理を終える。
一方、CPU5001は、上記駆動方向Dが低倍率側ならば(step35がN)、駆動方向CWと相対駆動量Nのパルス数を駆動速度VでズームレンズI/O5005に出力する(step38)。その後、ズームレンズI/O5005からのズームレンズ駆動完了信号を受信するまで待ち、受信したら(step37がY)、このシーケンスの処理を終える。
以上説明した第2の実施例の変形例によれば、上記第2の実施例の効果に加えて、現在位置が微動位置である場合でも、1回の操作で、粗動位置に戻すことができ、ユーザの手間を軽減することができる。
尚、上記第2の実施例の処理と第2の実施例の変形例の処理は、両方行えるようにしてもよい。例えば、上記の説明では第2の実施例の変形例においては微動位置においてズーム倍率粗動調整ボタン7002または7003を操作することで、粗動位置に戻すものとしたが、この例に限らず、例えば特に図示しないがGUI7001上に、別途、粗動位置に戻すための専用の2つのボタン(各駆動方向毎に対応)を配置し、この専用ボタンが操作された場合には上記第2の実施例の変形例の処理を行い、ボタン7002または7003が操作された場合には上記第2の実施例の処理を実行するようにしてもよい。
あるいは、例えば、上記第2の実施例の処理と第2の実施例の変形例の処理とを切り替える為の不図示のモード選択ボタンを、別途設けるようにしてもよい。
次に、以下、第3の実施例について説明する。以下の説明では、第1、第2の実施例と異なる部分のみ説明する。
但し、第3の実施例を説明する前に、図14(a)、(b)を参照して、第1、第2(変形例も含む)、第3の実施例におけるズームレンズ2001のパルス位置と倍率との関係についての説明を行っておく。
まず、図14(a)に示すように、ズームレンズ2001は、625パルス位置がズーム最低倍率の1倍で、10000パルス位置が、ズーム最大倍率の16倍になるように構成されている。
そして、既に図2において説明したように、本例のズームレンズユニット1006においては、何れの実施例においても、図2に示す構造のカム2002を用いることで、ズームレンズ2001の駆動量に対してズーム倍率がリニアに変化するようになっている。すなわち、図14(b)に示すようにリニアに変化する(比例関係)ようになっている。図14(b)はズームレンズ2001のパルス位置とズーム倍率との関係を示すグラフであり、横軸がパルス位置、縦軸がズーム倍率である。
図14(b)において、例えば仮にズーム倍率=4倍(パルス位置2500)を基準にすると、その2倍、3倍、4倍であるズーム倍率(8倍、12倍、16倍)に対応するパルス位置は、それぞれ2500の2倍、3倍、4倍(5000、7500、10000)となっている。
以下、第3の実施例について説明する。
上記第1の実施例では、ボタン4002、4003によって倍率アップ/ダウンを指示する構成であり、ズーム倍率を直接指定するものではなかった。よって、例えば1倍から16倍に変更したい場合には、4回のボタン操作が必要であった。これは、第2の実施例(その変形例)においても略同様である。
これに対して、第3の実施例では、ズーム倍率を直接指定してズームレンズを駆動させることができると共に、どの様な指定を行った場合でも、第1、第2の実施例と同様に駆動時間をほぼ一定にすることができるという効果が得られるものである。
第3の実施例では、ユーザは図15に示すGUIを用いて指示・操作を行い、CPU5001は、図17に示すフローチャートの処理を実行する。この処理の際に、予め登録されている例えば図16に示すLUTを参照する。
以下、図15、16,17を参照して、第3の実施例について説明する。
まず、図15に示すGUIについて説明する。
図15は、制御PC1014内のズーム倍率調整アプリケーションによって表示される、第3の実施例におけるズーム倍率調整GUI8001の一例を示す図である。
図示の例のズーム倍率調整GUI8001は、ズーム倍率調整ボタン8002、ズーム倍率を直接指定させるためのズーム調整スライダ8003、現在のズーム倍率を表示する現在倍率表示部8004、ズーム調整スライダ8003に連動してズームレンズ2001の指示倍率を表示する指示倍率表示部8005、サンプルの画面を表示する画像表示部8006によって構成される。
ユーザは、ズーム調整スライダ8003を操作して、所望のズーム倍率を指定する。ユーザが指定したズーム倍率は上記の通り指示倍率表示部8005に表示され、ユーザはこの表示や現在倍率表示部8004の表示を見て間違いが無いか確認したら、ズーム倍率調整ボタン8002を押下する。これによって、GUI8001は、ズームレンズ調整コマンドをズームレンズ制御部1009へ送信する。
次に、図16に示す第3の実施例におけるLUT400は、ズーム倍率を直接指定したとき駆動時間を所定範囲内(または一定)にするための駆動速度Vが登録されたテーブルであり、各相対駆動量N401毎に対応するズームレンズ2001の駆動速度V402が登録されている。
駆動速度Vの値は、相対駆動量Nの値が大きいほど早く(値が大きく)なり、
v1 < v2 < v3 < ,,, <v8 < v9
となるように設定されている。
駆動速度Vの求め方は、既に第1の実施例等で説明してある方法と基本的には略同様に上記(1)式T=N/Vに基づいて適宜決定するものである。すなわち、まず予めユーザ等が所望のTの値を決めておき、上記(1)式T=N/Vに基づいて、相対駆動量N401(その絶対値)が図16に示すどの値であっても、駆動時間が一定範囲内(完全に同じでもよい)となるように駆動速度V402を決定・登録するものである。
尚、第3の実施例では、倍率が所定の等比係数の等比級数で変化するものとは限らない。例えば図14(a)において、8倍から12倍、4倍から12倍等に倍率変更することも可能であり、図16に示す例は、倍率を1倍、2倍、4倍、8倍、12倍、16倍に設定可能な場合に対応したLUTの例である。この例に限らず、他の倍率(例えば9倍等)にも設定可能にすることができ、この場合にはこれに応じた内容のLUTを予め作成しておけばよい。要は、設定可能な全ての倍率間での相対駆動量に対して、駆動速度Vを登録しておけばよい。
第1、第2の実施例におけるLUTは、上記図6、図10等に一例を示した通り、各現在位置(パルス位置)に対応する駆動速度Vが登録されたものであったが、図16に示す第3の実施例におけるLUT400では、上記の通り各相対駆動量N401に対応する駆動速度V402が登録されている。相対駆動量Nは、現在位置(パルス位置)と、ズーム調整スライダ8003の操作により指定される指定位置(パルス位置)との差として求めることができる。
ユーザは、ズーム倍率調整GUI8001の画像表示部8006の画像を見て、ズーム拡大、または縮小したいと判断した場合、ズームレンズ調整スライダ8003を移動させて観察に適切なズーム倍率に変更することができる。このとき、ズーム調整スライダ8003のスライダ位置と連動して、指示倍率表示部8005の指示倍率が表示される。指示倍率を決め、ズーム倍率調整ボタン8002を押下すると、以下のように指示位置Tを引数として、ズームレンズ2001を駆動するコマンドがズームレンズ制御部1009へ送られる。
MOVE RENS ”指示位置T”
指示位置Tは、上記ユーザにより直接指定されたズーム倍率に対応するパルス位置であり、例えばズーム倍率4倍の場合には2500となる。
同コマンドを受信したときの制御部CPU5001の動作を、図17に示すフローチャート図を用いて説明する。図17は、第3の実施例に係るズームレンズ駆動制御処理のフローチャート図である。尚、上記コマンドはコマンドI/O5004が受信している。
まず、CPU5001は、コマンドI/O5004からズームレンズ2001の指示位置Tを取得する(step41)。次に、CPU5001は、ズームレンズI/O5005からズームレンズ2001の現在位置Xを取得する(step42)。そして、CPU5001は、これら取得した情報より、指示位置Tから現在位置Xを減算して、相対駆動量Nに代入する(step43)。すなわち、
相対駆動量N = 指示位置T−現在位置X
を算出する。
CPU5001は、上記step43で求めたズームレンズ2001の相対駆動量Nにより図16の速度LUT400から該当する駆動速度Vを取得する(step44)。
次に、CPU5001は、ズームレンズ2001の相対駆動量Nが0以上ならば(正の値ならば)(step45がY)、駆動方向CCWと相対駆動量Nのパルス数を駆動速度VでズームレンズI/O5005に出力する(step46)。その後、ズームレンズI/O5005からのズームレンズ駆動完了信号を受信するまで待ち、受信したら(step47がY)、このシーケンスの処理を終える。
一方、ズームレンズ2001の相対駆動量Nが0よりも小さければ(負の値ならば)(step45がN)、CPU5001は、駆動方向CWと相対駆動量Nのパルス数を駆動速度VでズームレンズI/O5005に出力する(step48)。その後、ズームレンズI/O5005からのズームレンズ駆動完了信号を受信するまで待ち、受信したら(step47がY)、このシーケンスの処理を終える。
上述した第3の実施例によれば、ズーム倍率を直接指定してズームレンズを駆動したときの所要時間を一定にする(少なくとも所定の範囲内に抑える)ことができる。
ズーム倍率を直接指定しズームレンズを駆動したとき、ズームレンズの駆動速度が一定だと、ユーザがGUIでズーム調整ボタンを押下してからズーム倍率が切り替わるまでの所要時間が異なりズーム操作が煩わしい。第1、第2の実施例の効果と同様に、ズームレンズの相対駆動量に応じて駆動速度を変え、ズームレンズが駆動する所要時間を所定の範囲内に抑えることで、ズーム操作の煩わしさを解消する。
特に、第3の実施例では、ズーム倍率を直接指定する場合にも対応できるので、特にズーム倍率を大きく変更する場合等に、ユーザの操作の手間を軽減できる。また、ズーム倍率を大きく変更する場合には(特に1倍から16倍への変更)、当然、駆動量が非常に大きくなるので、ズームレンズの駆動速度が一定だと所要時間が非常に長くなるが、第3の実施例では、この様なズーム倍率の大きな変更が出来ると共に、この様な場合でも所要時間を所定の範囲内に抑えることで、ズーム操作の煩わしさを解消することができる。
尚、第3の実施例では、倍率が所定の等比係数の等比級数で変化するものとは限らないが、第1、第2の実施例(変形例含む)においても、倍率が所定の等比係数の等比級数で変化するものではなくてもよい。要は、各倍率変更において駆動量が異なる為に駆動速度一定の場合には駆動時間が異なってしまう場合に、本手法を適用することで上述した効果が得られるものである。また、その意味で、上述した説明では図2に示すカム2002を用いることでズーム倍率とズームレンズ位置(パルス位置)との関係が図14(b)に示すようにリニアに変化する構成を前提としたが、この構成に限るものではない。リニアに変化するかしないかに係らず、各倍率変更に必要な駆動量に応じて、上述したように駆動速度を設定しておけばよい。
また、尚、上述した各実施例では、ズーム倍率を指定するものであったが、上記従来技術(特許文献1、2等)のように総合倍率を指定する方式に本手法を適用してもよい。総合倍率を指定する場合であっても、それによってズーム倍率が変更されるときには、それに応じて上述した本手法の処理により、ズームレンズの駆動時間を略一定にすることができる。
本例の顕微鏡システム全体の概略構成図である。 ズームレンズユニットの概略構成例である。 ズームレンズの位置とズーム倍率との関係を示す図である。 ズームレンズ制御部の構成ブロック図である。 ズーム倍率調整GUI(操作画面)の一例である。 ズームレンズの駆動速度のLUTの一例である。 第1の実施例に係るズームレンズ駆動制御処理のフローチャート図である。 第2の実施例におけるズーム倍率の一例を示す図である。 第2の実施例におけるズーム倍率調整GUIの一例である。 第2の実施例における駆動速度のLUTの一例である。 第2の実施例に係るズームレンズ駆動制御処理のフローチャート図である。 第2の実施例の変形例に係る、相対駆動量と駆動速度のLUTである。 第2の実施例の変形例に係るズームレンズ駆動制御処理のフローチャート図である。 (a)、(b)は、ズームレンズのパルス位置と倍率との関係を示す図である。 第3の実施例におけるズーム倍率調整GUIの一例である。 第3の実施例における駆動速度のLUTの一例である。 第3の実施例に係るズームレンズ駆動制御処理のフローチャート図である。
符号の説明
1 顕微鏡
100 LUT
101 現在位置(パルス位置)
102 現在倍率
103 駆動速度V
104 低倍率側
105 高倍率側
200 LUT
201 現在位置(パルス位置)
202 現在倍率
203 駆動速度V
204 低倍率側
205 高倍率側
206 粗動
207 微動
208 微動
209 粗動
300 LUT
301 現在位置(パルス位置)
302 微動
303 粗動
304 低倍率側
305 高倍率側
306 低倍率側
307 高倍率側
400 LUT
401 相対駆動量N
402 駆動速度V
1001 ステージ
1002 サンプル
1003 光源ユニット
1004 対物レンズ(OB)
1005 ステッピングモータ
1006 ズームレンズユニット
1009 ズームレンズ制御部
1010 モータ駆動部
1012 観察ユニット
1013 CCDカメラ
1014 制御PC(パソコン)
2001 ズームレンズ
2001a 枠体
2002 カム
2003 センサ
2004 センサ遮光部
4001 ズーム倍率調整GUI
4002,4003 ズーム倍率調整ボタン
4004 ズーム倍率表示部
4005 画像表示部
5001 CPU
5002 RAM
5003 ROM
5004 コマンドI/O
5005 ズームレンズI/O
5006 ズームレンズドライバ
7001 ズーム倍率調整GUI
7002,7003 ズーム倍率粗動調整ボタン
7004,7005 ズーム倍率微動調整ボタン
7006 ズーム倍率表示部
7007 画像表示部
8001 ズーム倍率調整GUI
8002 ズーム倍率調整ボタン
8003 ズーム調整スライダ
8004 現在倍率表示部
8005 指示倍率表示部
8006 画像表示部

Claims (9)

  1. 顕微鏡装置において、
    光軸方向に移動する光学部品と、
    任意の倍率変更指示に応じて現在の倍率から倍率変更指示された倍率となるように前記光学部品を駆動制御する駆動制御手段と、
    を有し、
    前記駆動制御手段は、全ての倍率変更において、現在の倍率から倍率変更指示された倍率への変更での前記光学部品の駆動に要する時間が、ほぼ同じとなるように、前記光学部品を駆動させる駆動速度を変化させることを特徴とする顕微鏡装置。
  2. 前記倍率変更指示として前記光学部品の駆動方向を入力する入力手段と、
    各倍率に対応する前記光学部品の各位置に応じて、該位置から各駆動方向へ駆動する際の駆動速度が登録されている駆動速度記憶手段と、
    をさらに有し、
    前記駆動制御手段は、前記光学部品の現在位置と前記入力手段により入力された駆動方向とに応じた駆動速度を前記駆動速度記憶手段から求めて、該求めた駆動速度により前記光学部品の駆動制御を行なうことを特徴とする請求項1記載の顕微鏡装置。
  3. 前記倍率変更指示として前記光学部品の駆動方向と駆動モードを入力する入力手段と、
    各倍率に対応する前記光学部品の各位置に応じて、該位置から各駆動方向へ各駆動モードにより駆動する際の駆動速度が登録されている駆動速度記憶手段と、
    をさらに有し、
    前記駆動制御手段は、前記光学部品の現在位置と前記入力手段により入力された駆動方向と駆動モードとに応じた駆動速度を前記駆動速度記憶手段から求めて、該求めた駆動速度により前記光学部品の駆動制御を行なうことを特徴とする請求項1記載の顕微鏡装置。
  4. 前記駆動モードは粗動または微動であり、前記光学部品は、粗動である場合には粗動に対応する位置へと駆動され、微動である場合には微動に対応する位置へと駆動され、
    前記駆動制御手段は、前記現在位置が前記微動に対応する位置であるときに前記粗動が指定された場合、前記光学部品を前記粗動に対応する位置へと駆動制御することを特徴とする請求項3記載の顕微鏡装置。
  5. 前記倍率変更指示として任意の倍率を入力する入力手段と、
    各相対駆動量に応じた駆動速度が登録されている駆動速度記憶手段と、
    をさらに有し、
    前記駆動制御手段は、前記光学部品の現在位置から前記入力手段により入力された倍率に応じた位置までの相対駆動量を求め、該求めた相対駆動量に応じた駆動速度を前記駆動速度記憶手段から求めて、該求めた相対駆動量と駆動速度により前記光学部品の駆動制御を行なうことを特徴とする請求項1記載の顕微鏡装置。
  6. 前記倍率が低倍率側から高倍率側にかけて所定の等比係数の等比級数で増加すると共に該各倍率に対応する前記光学部品の位置も該所定の等比係数の等比級数で増加する構成であることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の顕微鏡装置。
  7. 前記光学部品は、前記光軸方向に移動することでズーム倍率を連続的に変化させるズームレンズであることを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載の顕微鏡装置。
  8. 顕微鏡装置における駆動制御装置であって、
    光軸方向に移動する光学部品を任意の倍率変更指示に応じて現在の倍率から倍率変更指示された倍率となるように駆動制御する際に、全ての倍率の変更に際し、現在の倍率から倍率変更指示された倍率への変更での前記光学部品の駆動に要する時間が、ほぼ同じとなるように、前記光学部品を駆動させる駆動速度を変化させる制御を行う駆動制御手段、
    を有することを特徴とする駆動制御装置。
  9. 顕微鏡装置におけるコンピュータを、
    光軸方向に移動する光学部品を任意の倍率変更指示に応じて現在の倍率から倍率変更指示された倍率となるように駆動制御する際に、全ての倍率の変更に際し、現在の倍率から倍率変更指示された倍率への変更での前記光学部品の駆動に要する時間が、ほぼ同じとなるように、前記光学部品を駆動させる駆動速度を変化させる制御を行う駆動制御手段、
    として機能させるためのプログラム。
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