JP6300729B2 - 累進眼科用面を変形する方法 - Google Patents

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Description

本発明は、加工方法により加工される初期累進面を変形する方法のほか、累進面を加工する方法及びコンピュータにロードされた場合に本発明による方法のステップのコンピュータによる実行をもたらす一連の命令を含むコンピュータ・プログラム製品に関する。
通常、眼科用レンズは、レンズの着用者のために作成される処方箋により決定される視力矯正を含む。
かかる処方箋は、特に着用者の遠方視力の矯正に適する屈折力値及び非点収差値を指示する。これらの値は、通常、レンズの前面を一般的に球面又は球環面である後面と組み合わせることにより得られる。累進レンズの場合、レンズの2つの面のうちの少なくとも一方が球面又は円筒面の変形を示し、それによりレンズ経由の異なる観察方向間の屈折力及び非点収差の変化がもたらされる。特に、遠方視力及び近方視力のための2つの点の間の光屈折力の差異は光学的加算と呼ばれるが、その値は老眼鏡着用者の処方値にも対応しなければならない。
一般に、累進レンズは、2つの連続するステップで加工される。第1ステップは、半製品レンズを製造することを含む。この半製品の前面は、完成品レンズについて所望される光学性能レベルとの関係において規定される球面及び円筒面の変化を示すであろう。それは、工場において、たとえば成形又は射出により製造される。半製品レンズは、特に、ベース、前面の球面及び円筒面の分布、又は加算により異なる複数の品目に分類される。ベースは、遠方視力に対応するレンズの点における平均球面である。遠方視力点と近方視力点との間の垂直距離及び水平距離、近方視力及び遠方視力に対応するレンズの領域のそれぞれの幅、半製品レンズを構成する透明物質の屈折率等も品目毎に異なり得る。これらの特性の各組み合わせは、種々の半製品レンズ品目に対応する。
第2ステップは、レンズの後面を加工することを含む。
レンズの後面は、2つの面の提携が所望の光学性能レベルを生み出すように、球面の変形及び円筒面の変化を含むであろう。
光学面は、加工後に、形状の欠陥を示すことがある。特に、この面の2つの点間の加算を示す光学面は、面加算欠陥を示すことがある。このような欠陥は、一般的にレンズ又はモールド品の面を研磨するステップに起因する。研磨対象の面から材料を均一に除去しない研磨は、それにより研磨面を変形させるからである。
最終レンズの光学機能は、これらの面欠陥に非常に敏感である。したがって、これらの面欠陥の低減を可能にする方法が必要である。
既知の方法は、まず光学面を加工し、次に、たとえば面加算欠陥を測定すること、及び第1加工面上で測定した欠陥の逆が加算されるように同一光学面を再加工することを含む。したがって、加工される第2面は、理論的公称面に近づく。かかる方法の欠点は、満足できる面に到達するために2つの面の加工を必要とすることである。
別の既知の方法は、遠方視力点における屈折力調整を行うことを含む。この調整は、遠方視力点における屈折力欠陥、すなわち、公称値の遠方視力点と得られた遠方視力点の屈折率の偏差を測定すること、及び公称面を加工する前に球面を公称面全体に加算することによりこの屈折率の補正を行うことにより、一定数のレンズを製作することからなる。この方法は、一定数のレンズ又は面について観察された欠陥(使用半製品について一般的な)に基づいて局所値を調整することを可能にする。しかし、この基準は、完全に満足できるわけではない。実際には、研磨ステップは、面全体に一様に影響を及ぼすものではない。
したがって、実現が簡単であり、かつすべての種類の累進面に適し、高い効率を確保する累進面加工精度の向上を可能にする方法が必要である。
本発明は、具体的には、所与の加工方法において再現可能な様態で発生する面欠陥の補正に関する。
本発明の意義の範囲内では、加工方法により発生する面欠陥は、それが当該加工方法により一貫して繰り返し発生する場合に、再現可能と呼ぶ。
面欠陥は、所与の加工方法の結果として、N個の全く同一の所与の累進面の独立加工が次のような欠陥を発生する場合に、再現可能と考えられる。すなわち、かかる欠陥は、N個について定性的に(欠陥の性質及び該当する場合に累進面上のその位置)、かつ数量的に同じである。欠陥は、N個にわたる欠陥の値の分散が考慮対象数量について設定されている許容誤差以下である場合に、定量的に同じであると考えられる。この分散は、N個に関する数量の最大値と最小の間の差に対応する。優先的に、Nは、15より大きい値を取る。
所与の加工方法と関連する面加算欠陥[それぞれ累進面上の2つの基準点間の面加算欠陥;それぞれ平均球面欠陥;それぞれ円筒面欠陥;それぞれ研磨リング欠陥]は、次の場合に、再現可能と考えられる。すなわち、当該加工方法によるN個の全く同一の所与累進眼科用面の独立加工が以下に該当する面加算欠陥[それぞれ累進面上の2つの基準点間の面加算欠陥;それぞれ平均球面欠陥;それぞれ円筒面欠陥;それぞれ、研磨リング欠陥]を生ずる場合。すなわち、この面加算欠陥[それぞれ累進面上の2つの基準点間の面加算欠陥;それぞれ平均球面欠陥;それぞれ円筒面欠陥;それぞれ、研磨リング欠陥]の値(公称値との関係における偏差)が+/−0.12ジオプター(好ましくは、+/−0.10ジオプター)の変動付きで同一であること。Nは、上記定義のとおりである。
欠陥の再現可能性は、面の加工前に製造法に関連する欠陥を予測・補償するために予測モデルを使用することを可能にする。
このために、本発明は、1つの加工方法により加工される初期累進面を変形する方法を提案する。この変形方法は、以下を含む:
− 一定の加工方法について予め構築された欠陥モデルにより、その加工方法により再現可能な様態で発生する面欠陥の値Dを決定する面欠陥決定ステップ、
− 欠陥モデルにより決定された面欠陥の値Dを補償することにより初期累進面を変形し、それにより累進面が前記加工方法により加工されたときに加工された累進面が初期累進面に十分に合致するようにする変形ステップ。
本発明による方法は、再現可能な面欠陥の予測モデルを有利に実現する。本発明による方法では、再現可能な面欠陥の予測モデルは、予め構築される。すなわち、加工される累進面の実際の加工より前に構築される。事実、面変形方法は、累進面の実際の加工の前に実行される。
本発明は、1つの加工方法により加工される初期累進眼科用面を変形する方法に関する。この変形方法は、以下を含む:
・ 実行予定の加工方法を選択するステップ(この場合、この加工方法は、再現可能な面欠陥を生ずるものとする)、
・ 前記再現可能な面欠陥の予測モデルを選択するステップ、
・ 加工対象の初期累進眼科用面Sを選択するステップ、
・ 初期累進眼科用面Sが前記加工方法により加工された場合に生ずる面欠陥値Dを前記予測モデルにより決定する、決定ステップ(S1)、
・ ステップ(S1)中に決定された前記欠陥値Dを補償することにより前記初期累進眼科用面Sを変形された累進眼科用面S*に変形し、それにより、前記変形された眼科用面S*の前記加工方法によるその後の加工が前記初期累進眼科用面Sにほぼ一致する累進眼科用面の取得を可能にする変形ステップ(S2)。
加工方法を選択するステップは、一般的に、装置、ツールエイジ(toolage)、手順等の選択を含む加工方法の選択を含む。当業者は、特に加工される累進眼科用面の特性(形状、材料)に基づいて製造方法を選択することができる。
一般的に、面欠陥は、面仕上げ方法、研磨方法、又は面仕上げと研磨の組み合わせにより生ずる。
本発明によると、加工方法は、少なくとも1つの再現可能な面欠陥を生ずる。加工方法が複数の再現可能な面欠陥を生ずる場合、本発明による方法は、複数の予測モデルの選択、すなわち、欠陥あたり1つのモデルの選択を含み得る。
本発明による方法は、誤差による影響を受ける面の事前加工を全く必要とせずに初期累進面加工精度を高めることを有利に可能にする。本発明に従って初期累進面を変形する方法は、すべての可能な組み合わせにおいて個別に考慮される下記に示す1つ以上のオプションの特徴も含み得る。
− 面欠陥は、面加算欠陥及び/又は球面欠陥及び/又は円筒面欠陥及び/又は研磨リング欠陥である。
− 予測面欠陥モデルは、以下を含む方法により予め構築される:
・ 種々の面特性を持つ一連の累進眼科用面を選択する、選択ステップ、
・ 前記加工方法により前記一連の累進面の各累進面を加工する、加工ステップ、
・ 加工された面のそれぞれを測定し、かつ所望面との関係における少なくとも1つの面欠陥を数量化する、測定ステップであって、この面欠陥は、加工された面上で測定された特性の値とこの特性の所望値との間の差異に対応する、測定ステップ、
・ 面欠陥に影響を及ぼす累進面の特性を識別する、識別ステップ、
・ 識別された特性と加工方法により生ずる少なくとも1つの欠陥を関係づける前記加工方法の予測面欠陥モデルを決定する、決定ステップ。
加工ステップ及び測定ステップは、識別ステップより前に複数回繰り返される。
− 面欠陥は、初期累進面の面加算、加工される累進面の直径及び初期累進面の累進長に依存する面加算欠陥である。
さらに、本発明の第1の態様によると、面欠陥は累進面上の2つの基準点間の面加算欠陥であり、初期累進面はこれらの基準点において0.25ジオプター未満の円筒面を示し、かつ変形ステップは次の式を満たす調整面を得るように初期面を導く導出ステップを含む:(Add transformed)=(Add initial)−(D)、式中、
・ (Add transformed)は、変形された面の遠方視力点と近方視力点との間の面屈折率加算に相当し、
・ (Add initial)は、初期面の遠方視力点と近方視力点間の面屈折率加算に相当し、
・ Dは、加工方法により生ずる面加算欠陥に相当する;
− 変形された面は、2つの基準点の少なくとも一方において初期面とほぼ同一の球面及び円筒面の値を有する。
さらに、本発明の第2の態様によると:
− 面欠陥は、初期累進面上で選択された2つの初期基準点間の面加算欠陥であり、この場合、変形ステップは、以下を含む:
・ 少なくとも2つの一般的基準点において0.25ジオプター未満の円筒面及びこれらの同一の2つの基準点間の面加算を示し、かつ2つの一般的基準点の中点を中心とする直径50mmの領域内にこの一般的累進面の面加算の1.5倍以下の最大円筒面を有する一般的累進面を選択する、一般的累進面選択ステップ、
・ 一般的基準点の一方において絶対値として0.1ジオプター未満の平均球面及び2つの一般的基準点間にyジオプターの面加算を有する単位加算調整面を得るように一般的累進面を導く、導出ステップ(ここでyは、0.05〜0.2ジオプターの間である)、
・ 加算調整面を得るためにk=−D/yにより定義される倍数kにより単位加算調整面を増倍する、単位加算調整面増倍ステップ、
・ 加算調整面を得るために初期累進面及び加算調整面を2つの面の高度上で逐一加算する、合計ステップ、又は
− 面欠陥は面加算欠陥であり、かつ変形ステップは以下を含む:
・ 少なくとも2つの一般的基準点において0.25ジオプター未満の円筒面及びこれらの同一の2つの基準点間に面加算を示し、かつこれらの2つの一般的基準点の中点を中心とする直径50mmの領域内にこの一般的累進面の面加算の1.5倍以下の最大円筒面を有する一般的累進面を選択する、一般的累進面選択ステップ、
・ 一般的基準点の一方において絶対値として0.1ジオプター未満の平均球面及び2つの一般的基準点間にyジオプターの面加算を有する加算調整面を得るように一般的累進面を導く、導出ステップ(yは、加算欠陥値の逆の値にほぼ等しい)、
・ 加算調整面を得るために初期累進面及び加算調整面を2つの面の高度上で逐一加算する合計ステップ。
本発明の第3の態様によると、面欠陥は面加算欠陥であり、かつ変形ステップは以下を含む:
・ 初期累進面が少なくとも2つの初期基準点において0.25ジオプター未満の円筒面を示す場合に本発明の第1の態様によるステップ、及び
・ 初期累進面が少なくとも2つの初期基準点において0.25ジオプター以上の円筒面を示す場合に本発明の第2の態様によるステップ。
本発明に従って初期累進面を変形する方法は、すべての可能な組み合わせにおいて個別に考慮される下記の1つ以上のオプションの特徴も含み得る。
− 一般的基準点は、それぞれ、初期基準点から3mm未満の点にあるが、それぞれ、初期基準点から1mm未満の点にあることが好ましい。
− 基準点は、近方視力点及び遠方視力点である。
− 累進面は、累進レンズの面又は半製品レンズに加工するためのモールド品の面である。
本発明は、以下のステップを含む累進眼科用レンズの累進面を得る方法にも関する:
− 本発明による方法に従って加工対象の累進面を変形するステップ、
− 変形された累進眼科用面S*を前記加工方法により加工するステップ。
本発明の1つの態様によると、前記製造は、以下のステップを含む:
− 変形された累進面に従って眼科用レンズの面を表面加工するステップ、及び
− 先行ステップから得られたレンズの面を研磨するステップ。
眼科用レンズは、1対のメガネのレンズ、完成品又は半製品レンズ、コンタクト・レンズ又は眼球内レンズとすることができる。累進面は、前面又は後面でよい。
本発明のもう1つの主題は、コンピュータにロードされた場合に本発明による方法のステップのコンピュータによる実行をもたらす一連の命令を含むコンピュータ・プログラム製品である。
本発明は、添付図面を参照しつつ例示のためにのみ与えられる以下の記述を読むことによりよく理解されるであろう。図面の内容は、次のとおりである。
本発明による変形方法のステップを示す図である。 欠陥モデルの構築を可能にする方法のステップを示す図である。 1つの実施形態による変形ステップの手順を示す図である。 図3の実施形態とは異なる実施形態による変形ステップの手順を示す図である。 本発明による加工方法の手順を示す図である。
本発明の意義の範囲内では、表現「累進面を加工する方法」は、少なくとも機械切削ステップ及び研磨ステップを含む方法を意味するものとして理解される。
本発明の意義の範囲内では、表現「累進長」は、レンズの複合面上で取付十字と経度線の点(平均球面が遠方視力基準点との関係における面加算の85%に等しい偏差を示す)間を垂直に測定した距離を意味するものとして理解される。
本発明の意義の範囲内では、表現「面の2点間の面加算」は、これらの2点間の平均球面変化を意味するものとして理解される。これらの2点は、近方視力点(NV)と遠方視力点(FV)とすることができる。
累進眼科用レンズでは、近方視力点は、レンズがその着用者により使用される位置にあるときに遠方視力点を通過する垂直直線との関係において水平方向にずれている。レンズの鼻側を向いているこのずれは、一般的にインセットと呼ばれている。
図1に示すように、加工方法により加工される初期累進面を変形する方法は、以下のステップを含む:
− 面欠陥を決定するステップS1、及び
− 変形ステップS2。
1つの実施形態によると、本発明による方法は、面欠陥を決定するステップの前に、面欠陥(たとえば発生した面加算欠陥)の系統的分析を行ってその影響特性を識別することを含む。
これは、欠陥モデルの構築を可能とし、したがって欠陥値を加工対象の累進面の特性の値の関数として決定することを可能にする。次に、決定ステップ中に、以前に構築したモデルにより面欠陥の値を決定することができる。
そして最後に、変形ステップ中に、面要素を理論的公称面に加算する。この要素は、たとえば、予見(予測)される結果の逆の値を有する面加算を含む。このようにして変形された面が得られるが、当該方法により生成される欠陥を条件として作成されたこの面は、公称値に近い面加算を有する。
本発明による方法は、面の加工に先立ち、加工対象の面の既知パラメータ値に基づいて面欠陥、たとえば、面加算欠陥の値を予見(予測)することを有利に可能にする。
さらに、本発明による方法は、面の加工前に、中程度の計算パワーにより、面を簡単な方法で変更することを可能にする。
図2に示すように、面欠陥を決定するステップS1に先立ち、本発明による方法は、欠陥モデルを構築することにあるモデル化手法を含み得る。このモデル化手法の目的は、ある方法により加工される予定の初期面の特性に基づいて、面欠陥の値Dを与えることを可能にする予測モデルを構築することである。
面が前記の方法により加工された場合に示すであろう面パラメータの値と前記面パラメータの望ましい値間の差異である面欠陥の値D。たとえば、面欠陥は、面加算欠陥であり得る。面加算は、面上の2つの基準点、たとえば近方視力点と遠方視力点間で規定される。この面加算欠陥は、次に、一方では累進面が当該方法により加工された場合にそれが示すであろう面加算値と、他方では累進面の所望面加算値間の差異に対応する。
本発明の1つの実施形態によると、加工方法により生ずる面欠陥をモデル化する方法は、以下を含む:
− 選択ステップM1、
− 加工ステップM2、
− 測定ステップM3、
− 識別ステップM4、及び
− 決定ステップM5。
加工ステップ及び測定ステップは、識別ステップの前に複数回繰り返される。
選択ステップM1中に、種々の面特性を持つ一組の累進面を選択する。この一組の累進面の個数は、対象とする面特性の個数に依存する。有利なことに、この一組の面の個数を最小化する作業が行われる。一般的に、この面の組は、互いに異なる100個未満、好ましくは80個未満、好ましくは60個未満を含む。表現「相異なる面」は、互いに異なる面特性を少なくとも1つ有する面を意味すると解するべきである。
実際には、面の組の選択に先立ち、モデル化される面欠陥の値に対し影響を及ぼす可能性の高い1組の面特性を選択する。
選択することができる可能な面特性は、以下を含む:
− 少なくとも1つの点における累進面の曲率、
− 少なくとも1つの点における累進面の円筒面、
− 累進面の少なくとも1つの点における円筒面の軸、
− この累進面上の2つの基準点間、たとえば遠方視力点と近方視力点間の累進面の面加算、
− 機械切削される累進面の直径、
− 累進面の累進長、又はさらに、
− この累進面上の2つの基準点間、たとえば面の遠方視力点と近方視力点間のインセット。
結果の分析を容易にするために、統計的な方法を使用して、たとえば、実験計画法方法を使用して予め試験計画を立てることにより面特性及びそれらの値を選択することが望ましい。
このようにして、ステップM1は、面特性、特に上述した面特性の値の種々の組み合わせを示す一連の面の選択を可能にする。
本発明によるモデル化手法は、選択ステップM1に続いて、選択された一連の累進面の各累進面を面欠陥に関連するモデルを構築する対象の加工方法を使用することにより加工する、加工ステップM2を含む。
一般的に累進面は、半製品レンズの両面の一方を機械切削することにより、又は眼科用レンズのためのモールド品の両面の一方を機械切削することにより加工される。
加工ステップM2の完了により、種々の面特性を持つ1組の累進面がもたらされる。
ステップM2中に加工された各累進面について測定ステップM3中に測定する。測定ステップM3中に、モデル化されるべき面欠陥を数量化する。所与の加工済み面の面欠陥は、この累進面上で測定された面パラメータの値とこの面パラメータの所望値間の差異により規定される。
本発明の1つの実施形態によると、加工ステップM2と測定ステップM3は、複数回繰り返される。これにより欠陥値は、全く同一の所望初期面を目指して加工された種々の面間で平均することができる。
有利なことに、これは、選択された1組の面のそれぞれの平均面欠陥を決定すること及びこの方法の分散を考慮することを可能にする。
識別ステップM4中に、モデル化対象の面欠陥に対する選択ステップM1中で選択された面特性のそれぞれの影響を決定する。たとえば、実験計画法類型の統計的方法を使用することにより、モデル化対象の面欠陥に対して影響を及ぼす面特性を決定することができる。
識別ステップM4に続いて、決定ステップM5中に加工方法の面欠陥モデルを構築する。面欠陥モデルは、所与の加工方法に関して、加工対象面の面特性とモデル化対象面欠陥を結びつけることを可能にする。
面欠陥として引用できる1つの例は、2つの基準点間の面加算欠陥である。慣例により、基準点として近方視力点及び遠方視力点を選択することができる。
半製品レンズに加工するためのモールド品の累進面に関して、本件発明人は、次の類型の近方視力点及び遠方視力点間の面加算欠点モデルを構築した。
D=A*(Add initial)+B、式中、
・ Dは、面加算欠陥値であり、
・ (Add initial)は、2つの基準点間の所望面加算の値であり、
・ A及びBは、使用される加工方法及び基準点に依存する値を有する定数である。
眼科用累進レンズの累進面に関して、本件発明人は、次の類型の近方視力点及び遠方視力点間の第1面加算欠陥モデルを構築した。
D=A*(Add initial)+B+C*(dia)+D*(LP)、式中
・ Dは、面加算欠陥値であり、
・ (Add initial)は、2つの基準点間の所望面加算の値であり、
・ (dia)は、加工対象の累進面の直径であり、
・ (LP)は、加工対象の累進面の累進長であり、
・ A、B、C及びDは、使用される加工方法及び基準点に依存する値を有する定数である。
眼科用累進レンズの累進面に関して、本件発明人は、次の類型の近方視力点及び遠方視力点間の第2面加算欠陥モデルを構築した。
D=A*(Addini)+B+C*(dia)+D*(LP)+E*(dia)+F*(LP)+G*(Addini)+H*(dia)*(LP)+I*(dia)*(Addini)+J*(LP)*(Addini)、式中、
・ Dは、面加算欠陥値であり、
・ (Addini)は、2つの基準点間の所望面加算の値であり、
・ (dia)は、加工対象の累進面の直径であり、
・ (LP)は、加工対象の累進面の累進長であり、
・ A、B、C、D、E、F、G、H、I及びJは、使用される加工方法及び基準点に依存する値を有する定数である。
有利なことに、本発明によるモデル化手法により構築される欠陥モデルは、決定ステップS1中に、面加工中にモデル化された加工方法により生ずるであろう面欠陥の値を決定することを可能にする。
変形ステップS2中に、決定ステップS1中に決定された面欠陥の値Dを補償することにより初期累進面を変形する。初期累進面の変形は、加工された累進面が初期累進面に一致するように行われる。
表現「初期累進面に一致する加工された累進面」は、初期累進面とほぼ同一の面特性を示す当該加工方法により加工された累進面を意味するものと解釈するべきである。この場合、面欠陥の値は、絶対値として、決定ステップS1中に決定される面欠陥の値D未満である。この面欠陥の値は、絶対値として、設定された許容誤差以下であることが好ましい。一般的に、光学欠陥(面加算欠陥、平均球面欠陥、円筒面欠陥、研磨リング欠陥)に関して、得られた面上の実際の欠陥の絶対値が0.12ジオプター以下、好ましくは0.10ジオプター以下である場合に、その面は、ほぼ一致すると言われる。
当業者にとって明確になるように、本発明による方法により加工された累進面は、欠陥モデルの精度及び加工方法の繰り返し性の限界内において初期累進面に対応する。
本発明の1つの実施形態によると、面欠陥は、累進面上の2つの基準点間の面加算欠陥であり、かつ初期累進面は、基準点において0.25ジオプター未満の円筒面を示す。
変形ステップS2は、次の式を満たす調整面を得るように初期面を導く導出ステップを含む:(Add transformed)=(Add initial)−D、式中、
・ (Add transformed)は、変形された面の遠方視力点と近方視力点間の面屈折率加算に相当し、
・ (Add initial)は、初期面の遠方視力点と近方視力点間の面屈折率加算に相当し、
・ Dは、加工方法により生じた面加算欠陥に相当する。
本発明の意義の範囲内の面の導出演算は、引用により含まれる内容を有する米国特許第6,955,433号明細書において定義されている。具体的には、面の導出演算は、以下のステップを含む:
− 初期面の球面及び円筒面の分布の計算
− 球面及び円筒面の分布の変形、次に
− 変形される球面及び円筒面の分布の二重積分を実行して導出面を得る。
図3に示されている本発明の1つの実施形態(それによると、面欠陥は累進面上の2つの初期基準点間の面加算欠陥である)によると、変形ステップS2は、以下を含む:
− 一般的累進面を選択するステップS210、
− 導出ステップS211、
− 単位面加算調整面を増倍するステップS212、及び
− 合計ステップS213。
一般的累進面を選択するステップ中に、一般的累進面を選択する。この実施形態の意味では、一般的面は、少なくとも2つの一般的基準点において0.25ジオプター未満の円筒面及びこれらの同一の2つの基準点間の面加算を示し、かつ2つの基準点の中点を中心とする直径50mmの領域中にその面加算の1.5倍以下の最大円筒面を有する面として理解されるべきである。
導出ステップ中に、単位加算調整面を得るように一般的累進面を導く。この単位加算調整面は、一般基準点の1つにおいて絶対値として0.1ジオプター未満、たとえば0.05ジオプター未満又は実質的に0ジオプターの平均球面及び2つの一般的基準点間にyジオプターの面加算を有する面である。ここでyは、0.05〜0.2ジオプターの間、たとえば、0.1ジオプターにほぼ等しい。
初期基準点は、近方視力点及び遠方視力点に対応し得る。この場合、単位加算調整面は、遠方視力点において絶対値として0.1ジオプター未満、たとえば0.05ジオプター又は実質的に0ジオプターの平均球面及び遠方視力点と近方視力点間にyジオプターの面加算を示す。ここでyは、0.05〜0.2ジオプターの間、たとえば、0.1ジオプターにほぼ等しい。
導出ステップに続いて、増倍ステップ中に加算調整面を得るためにk= −D/yにより定義される倍数kにより単位加算調整面を増倍する。
最後に、加算調整面を得るために初期累進面及び加算調整面を2つの面の高度上で逐一加算する。加算調整面は、加工方法によるその加工中に、得られる累進面が初期累進面に対応するような面である。
本発明の1つの実施形態によると、初期累進面は、加工対象の眼科レンズの面である。加工対象の眼科レンズは、所与の光学機能を示す。一般的累進面は、球面と組み合わされた場合に、加工対象の眼科レンズの光学機能を得ることを可能にする面とすることができる。たとえば国際公開第2007/017766号パンフレットに記述されている方法により、この一般的累進面を決定することができる。
図4に示されている本発明の1つの実施形態(それによると、面欠陥は、累進面上の2つの初期基準点間の面加算欠陥である)によると、変形ステップS2は、以下を含む:
− 一般的累進面を選択するステップS220、
− 導出ステップS221、
− 合計ステップS222。
一般的累進面を選択するステップにおいて、一般的累進面を選択する。この実施形態の意味では、一般的面は、少なくとも2つの一般的基準点において0.25ジオプター未満の円筒面及びこれらの同一の2つの基準点間の面加算を示し、かつこれらの2つの基準点の中点を中心とする直径50mmの領域中にその面加算の1.5倍以下の最大円筒面を有する面として理解されるべきである。
導出ステップ中に、加算調整面を得るように一般的累進面を導く。この加算調整面は、一般的基準点の1つにおいて絶対値として0.1ジオプター未満、たとえば0.05ジオプター未満又は実質的に0ジオプターの平均球面及び2つの一般的基準点間にyジオプターの面加算を有する面である。ここでyは、加算欠陥の値の逆の値にほぼ等しい。
初期基準点は、近方視力点及び遠方視力点に対応し得る。この場合、加算調整面は、遠方視力点において絶対値として0.1ジオプター未満、たとえば0.05ジオプター又は実質的に0ジオプターの平均球面及び遠方視力点と近方視力点間にyジオプターの面加算を示す。ここでyは、加算欠陥の値の逆の値にほぼ等しい。
最後に、加算調整面を得るために初期累進面及び加算調整面を2つの面の高度上で逐一加算する。加算調整面は、加工方法によるその加工中に、得られる累進面が初期累進面に対応するような面である。
本発明の1つの実施形態によると、本発明による方法は、第1試験ステップS10を含み得る。このステップは、初期面の少なくとも2つの点における円筒面の値に従って、前述の実施形態の1つ又はその他による変形ステップの適用を決定することを可能にする。
たとえば、初期累進面が少なくとも2つの初期基準点において0.25ジオプター未満の円筒面を示す場合に変形方法は、図1による変形ステップを適用し、初期累進面が少なくとも2つの初期基準点において0.25ジオプター以上の円筒面を示す場合に変形方法は図3又は4による変形ステップを適用する。
本発明による方法は、試験ステップS20を含むこともできる。このステップは、たとえば利用可能な計算パワー又は情報システムのアーキテクチャに従って、変形方法が図3又は4のいずれによる変形ステップを適用するか決定することを可能にする。
本発明は、図5において記述された累進面を加工するための方法にも関する。
図5に示したように、本発明による加工方法は、以下を含む:
− 面欠陥を決定するステップS1、
− 本発明の1つの実施形態に従って加工対象の累進面を変形するステップS2、
− 変形された累進面に従って眼科レンズの面を表面加工するステップS3、及び
− レンズの面を研磨するステップS4。
最後に、当然のことながら、本発明は、これまでに詳細に記述した実施形態の形態から異なる形態で再現することができる。当業者は、本記述に従って、詳細に記述された種類以外の面欠陥類型についても本発明による方法が使用できることを理解するであろう。
本発明は、記述された実施形態に限定されない。すべての等価の実施形態を含む記述された実施形態は、非限定的な方法により解釈されるべきである。
S1 面欠陥を決定するステップ
S2 変形ステップ
M1 選択ステップ
M2 加工ステップ
M3 測定ステップ
M4 識別ステップ
M5 決定ステップ
S210 一般的累進面選択ステップ
S211 導出ステップ
S212 単位加算調整面増倍ステップ
S213 合計ステップ
S220 一般的累進面選択ステップ
S221 導出ステップ
S222 合計ステップ

Claims (15)

  1. 1つの加工方法により加工される初期累進眼科用面を変形する方法であって、前記方法は、累進眼科用面を実際に加工する前に実行され、
    ・ 前記変形する方法の後に加工される前記累進眼科用面の特性に基づいて、実行されることが意図される加工方法を選択するステップであって、前記加工方法は再現可能な面欠陥を生ずる、ステップと、
    ・ 前記再現可能な面欠陥の予測モデルを選択するステップであって、前記予測モデルは、加工されることが意図される前記初期累進眼科用面の特性に基づいて、前記再現可能な面欠陥値Dを与える、ステップと、
    ・ 加工されることが意図される前記初期累進眼科用面Sを選択するステップと、
    ・ 加工されることが意図される前記累進眼科用面の前記特性の値の関数として面欠陥値Dを前記予測モデルにより決定する、決定ステップであって、前記面欠陥値Dは、前記累進眼科用面が前記加工方法により加工された場合に前記累進眼科用面が示し得る面パラメータの値と前記面パラメータの所望値との間の差異である、決定ステップと、
    ・ 前記決定ステップ中に決定された前記面欠陥値Dを補償することにより前記初期累進眼科用面Sを変形された累進眼科用面S*に変形し、それにより、その後前記加工方法により加工された前記変形された眼科用面S*は、前記初期累進眼科用面に一致するとともに、絶対値において前記面欠陥値Dよりも小さな面欠陥値を示す、変形ステップと
    を含む、方法。
  2. 前記面欠陥が面加算及び/又は平均球面及び/又は円筒面欠陥及び/又は研磨リング欠陥である、請求項1に記載の方法。
  3. 前記面欠陥の予測モデルが
    − 種々の面特性を有する1組の累進眼科用面を選択する、選択ステップ(M1)と、
    − 前記組の累進面のそれぞれの累進面を前記加工方法により加工する、加工ステップ(M2)と、
    − 加工された前記面のそれぞれを測定し、かつ前記所望面との関係における少なくとも1つの面欠陥を数量化する測定ステップ(M3)であって、前記面欠陥は、加工された前記面について測定された特性の値とこの特性の前記所望値との間の差異に対応する、測定ステップ(M3)と、
    − 前記面欠陥に影響を及ぼす前記累進面の特性を識別する、識別ステップ(M4)と、− 識別された前記特性と前記加工方法により生じる少なくとも1つの前記欠陥を結びつける前記加工方法の予測面欠陥モデルを決定する、決定ステップ(M5)と
    を含む方法により予め構築され、前記加工ステップ(M2)及び前記測定ステップ(M3)は、前記識別ステップの前に複数回繰り返される、請求項1又は2に記載の方法。
  4. 前記面欠陥が、前記初期累進眼科用の面加算、加工対象である前記累進面の直径及び前記初期累進眼科用の累進長に依存する面加算欠陥である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 前記面欠陥が、前記累進面上の2つの基準点間の面加算欠陥であり、前記初期累進眼科用が前記基準点において0.25ジオプター未満の円筒面を示し、かつ前記変形ステップが、次の式:
    (Add transformed)=(Add initial)−(D)
    (式中、
    (Add transformed)は、前記変形された面S*の遠方視力点と近方視力点との間の面屈折率加算に相当し、
    (Add initial)は、前記初期累進眼科用の遠方視力点と近方視力点間の面屈折率加算に相当し、
    (D)は、前記加工方法により生じる前記面加算欠陥に相当する)
    を満たす調整面を得るように前記初期累進眼科用が導かれる導出ステップを含む、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 前記変形された面S*が、2つの前記基準点の少なくとも一方において前記初期累進眼科用とほぼ同一の球面及び円筒面の値を有する、請求項5に記載の方法。
  7. 前記面欠陥が、前記初期累進眼科用上で選択された2つの初期基準点間の面加算欠陥であり、かつ前記変形ステップが、
    − 少なくとも2つの一般的基準点において0.25ジオプター未満の円筒面及びこれらの同一の2つの基準点間に面加算を示し、かつ2つの前記基準点の中点を中心とする直径50mmの領域にその面加算の1.5倍以下の最大円筒面を有する一般的累進面を選択する、一般的累進面選択ステップ(S210)と、
    − 前記一般的基準点の一方において絶対値として0.1ジオプター未満の平均球面及び2つの前記一般的基準点間にyジオプターの面加算を有する単位面加算調整面を得るように前記一般的累進面を導く導出ステップ(S211)であって、yは、0.05〜0.2ジオプターの間である、導出ステップ(S211)と、
    − 加算調整面を得るためにk=−D/yにより定義される倍数kにより単位加算調整面を増倍する、単位加算調整面増倍ステップ(S212)と、
    − 加算調整面を得るために前記初期累進眼科用及び前記加算調整面を2つの前記面の高度上で逐一加算する、合計ステップ(S213)と
    を含む、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
  8. 前記面欠陥が面加算欠陥であり、かつ前記変形ステップが、
    − 少なくとも2つの一般的基準点において0.25ジオプター未満の円筒面及びこれらの同一の2つの基準点間の面加算を示し、かつ2つの前記基準点の中点を中心とする直径50mmの領域中にその面加算の1.5倍以下の最大円筒面を有する一般的累進面を選択する、一般的累進面選択ステップ(S220)と、
    − 前記一般的基準点の1つにおいて絶対値として0.1ジオプター未満の平均球面及び2つの前記一般的基準点間にyジオプターの面加算を有する加算調整面を得るように前記一般的累進面を導く、導出ステップ(S221)であって、yは、前記加算欠陥値の逆の値にほぼ等しい、導出ステップ(S221)と、
    − 加算調整面を得るために前記初期累進眼科用及び前記加算調整面を2つの前記面の高度上で逐一加算する、合計ステップ(S222)と
    を含む、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
  9. 前記一般的基準点がそれぞれ前記初期基準点から3mm未満離隔している、請求項7又は8のいずれか一項に記載の方法。
  10. 前記面欠陥が面加算欠陥であり、かつ前記変形ステップが、
    − 前記初期累進眼科用が少なくとも2つの初期基準点において0.25ジオプター未満の円筒面を示す場合に請求項5又は6のいずれかにおいて請求したステップと、
    − 前記初期累進眼科用が少なくとも2つの初期基準点において0.25ジオプター以上の円筒面を示す場合に請求項7又は8のいずれかにおいて請求したステップと
    を含む、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
  11. 前記基準点が近方視力点及び遠方視力点である、請求項1〜10のいずれか一項に記載の方法。
  12. 前記累進面が、累進レンズの面又は半製品レンズに加工する用途のモールド品の面である、請求項1〜11のいずれか一項に記載の方法。
  13. 累進眼科用レンズの累進面を取得する方法であって、
    − 請求項1〜12のいずれか一項に記載の方法の加工対象である前記初期累進眼科用面Sを変形するステップと、
    − 前記変形された累進眼科用面S*の前記加工方法による製造ステップと
    を含む、方法。
  14. 前記加工が
    − 前記変形された累進眼科用S*に従って前記累進眼科用レンズの前記面を表面加工するステップ(S3)と、
    − 前記ステップ(S3)から得られた前記累進眼科用レンズの面を研磨するステップ(S4)と
    を含む、請求項13に記載の取得方法。
  15. コンピュータにロードされた場合に請求項1〜14のいずれか一項に記載の前記方法の前記ステップの前記コンピュータによる実行をもたらす一連の命令を含む、コンピュータ・プログラム製品。
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