JP6300007B2 - 床材 - Google Patents

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Description

本発明は、基材の少なくとも一方向の両側端部のそれぞれに突出部が形成され、その突出部を用いて、隣接して設置される床材と接合し得る構成とした床材に関する。
この種の床材には、床材表面の耐凹み傷性(硬度)と、生産コストとの両方を考慮して、上部の層を薄めのMDF(中密度繊維板)などの木質繊維板で構成し、下部の層を合板で構成した積層構造の基材を用いたものが知られている(たとえば、特許文献1参照)。この文献の発明では、樹脂シート層をさらに加えて、床材表面の耐凹み傷性のさらなる向上と、反りの防止とを図っている。
特開2008−75325号公報
しかしながら、この種の床材における課題は、床材表面の耐凹み傷性の向上だけではない。雄実部などの突出部の(折れや割れなどの防止を含む)耐傷性を高めることも、重要な課題として位置付けられている。床材において必然的に厚みが薄くなる雄実部などの側方に突出した部位は、そもそも傷つきやすい。それらの突出部がMDF単体で構成されたり、合板の2枚以下の単板を含んで形成されたりした場合には、さらに耐傷性が低下するものと懸念されていた。
なお、本発明者は、床材同士の接合により床材表面側にできた目隙を目立たないようにするために、雄実部を従前の床材よりも上部側に配した床材を種々試行している。このような床材をMDFと合板とを含む積層基材で形成しようとした場合、雄実部のみならず、雌実部の上側突出部も薄く形成されるため、それら両方の突出部の強度を高くすることが望まれていた。
本発明は、このような事情を考慮して提案されたもので、その目的は、木質繊維板と合板とによる積層構造の基材を用いたものにおいて、側端部に形成された突出部の強度を向上させるようにした床材を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の床材は、基材の少なくとも一方向の両側端部のそれぞれに突出部が形成され、その突出部を用いて、隣接して設置される床材と接合し得る構成とした床材において、基材は、木質繊維板と、5層の単板を積層した合板とによる積層構造とされ、突出部として、両側端部の一方には雄実部を有し、他方には凹溝状の雌実部の上下に位置する上側突出部と下側突出部とを有しており、下側突出部は、合板の下側3枚の単板による積層構造とされ、雄実部は、合板の上側2枚の単板と、樹脂シート層と、木質繊維板とよりなる積層構造とされ、上側突出部は、木質繊維板と、他の樹脂シート層と、化粧材とよりなる積層構造とされており、雄実部は床材の厚み方向の中央位置よりも上側に配されていることを特徴とする。
本発明においては、基材の裏面側に防湿シートが貼り付けられた構成としてもよい。
本発明の床材によれば、上述した構成となっているため、側端部に形成された突出部の強度を向上させることができる。
本発明の一実施形態に係る床材の縦断面図である。 図1に示した床材の積層構造を模式的に示した分解斜視図である。 (a)、(b)は同床材の接合、固定構造を示した要部縦断面図である。(c)は同床材の他の接合、固定構造を示した要部縦断面図である。 (a)〜(d)は、同床材の施工態様とその床材の効果を比較説明するための要部模式縦断面図(1)である。 (a)〜(d)は、同床材の施工態様とその床材の効果を比較説明するための要部模式縦断面図(2)である。
以下に、本発明の実施の形態について、添付図面を参照して説明する。
以下に説明する実施形態に係る床材1は、基材10の少なくとも一方向の両側端部のそれぞれに突出部20、31、32が形成され、その突出部20、31、32を用いて、隣接して設置される床材1と接合し得る構成とされる。この基材10は、木質繊維板(たとえばMDF11)と合板12とによる積層構造とされる。また、突出部20、31、32のうち合板12の2枚以下の単板を含んで形成された突出部20または木質繊維板で形成された突出部31のうちの少なくとも1つの突出部は、樹脂シート層13、14を備えている(以上、図1および図2参照)。
以下に説明した本実施形態では、基材10の一部に用いた木質繊維板としてMDF11(中密度繊維板)を例示したが、木質繊維板はMDF11よりも低密度の繊維板や高密度の繊維板を用いたものにも適用が可能である。
また、以下では実施形態の一例として、一方の側端部に雄実部20が形成され、他方の側端部に雌実部30が形成された雌雄嵌合により接合する床材1を例示したが、これには限定されず、相じゃくりにより接合できる床材であってもよい。少なくとも、側端部に接合用の突出部が形成された床材であればよい。
ついで、この実施形態に係る床材1について、図1〜図3を参照しながら詳述する。図1は、本実施形態に係る床材1の一部を省略した縦断面図である。図2は、本床材1の積層構造を模式的に示した分解斜視図である。図3(a)、(b)は本床材1の接合、固定構造を示した要部縦断面図である。図3(c)は本床材1についての他の接合、固定構造を示した要部縦断面図である。
この床材1は、図1および図2に示すように、木質系材料を主材料とした基材10の表面側に化粧材15を配して構成されている。基材10は、表面側のMDF11と、裏面側の合板12との複合木質基材にて形成され、さらにMDF11の上下面には樹脂シート層13、14が配されている。
すなわち、本床材1は、下層より合板12、樹脂シート層14、MDF11、(他の)樹脂シート層13、化粧材15の各層を積層して構成されている(図1および図2参照)。
両樹脂シート層13、14を構成する合成樹脂製のシートとしては、いずれも20μm〜80μm程度のポリエチレンシートが用いられるがこれには限定されない。樹脂シート層13、14として、ポリプロピレンポリ塩化ビニルシートなどの合成樹脂製のシートを用いてもよい。また、化粧材15としては、突き板、紙シートなどが用いられる。
合板12は、本図例では5層の単板12a、12b、12c、12d、12eよりなる。各単板12a、12b、12c、12d、12eの厚みは、上から1層目が1.1mm、2層目が2.7mm、3層目が1.4mm、4層目が2.7mm、5層目が1.1mmとなっており、上下対称の厚みとなっている。なお、合板12はこのような厚みのものに限られず、どのような層構造であってもよい。また、単板の枚数についても例示したものには限られない。
なお、MDF11の厚みは、本図例では3〜6mm程度であるが、これには限定されない。MDF11の厚みについては後述する。
また、床材1は、図4(a)、(b)の説明において後述するように、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリ塩化ビニルなどの合成樹脂シートよりなる防湿シート層16(図4(a)、(b)参照)を裏面側にさらに設けた構成であってもよい。
床材1は、基材10の少なくとも一方向の両側端部における一方の側端部に突条状の雄実部20を備え、他方の側端部に凹溝状の雌実部30を備えて、床下地3上で隣設される床材1と、側端部同士で雌雄嵌合し得る構成となっている。つまり、雄実部20側の側端部では雄実部20自体が突出部として形成され、雌実部30側の側端部では雌実部30の上側に上側突出部31が形成され、下側に下側突出部32が形成されている。なお、他の方向における両側端部にも雄実部、雌実部を有した、四周に実部が形成された床材1であってもよい。
雌実部30側の側端部では、下側突出部32が上側突出部31よりも側方に大きく突出している。それに対応するように、雄実部20側では、下側切欠部22が上側切欠部21よりも内方に大きく凹んでいる。床材1、1同士の雌雄嵌合においては、雄実部20と雌実部30とが嵌合することで、それと同時に上側突出部31が上側切欠部21に嵌合し、下側突出部32が下側切欠部22に嵌合する。
また、下側突出部32の先端側の上面には段落ち部32aが形成されており、床材1同士の接合において雄実部20と雌実部30とが嵌合したときに、雄実部20と下側突出部32との上下間に隙間空間Sが形成されるようになっている。この隙間空間Sは床材1を床下地3上に固定するための釘5の頭部5aを収容し、さらに余剰の接着剤7(図3(b)参照)を収容するための空間である。
また、雌実部30は床材1の厚み方向の中央位置よりも上側に形成されている。したがって、上側突出部31は下側突出部32よりも薄く形成されている。この雌実部30の形成位置に対応して、雄実部20側の側端部では、上側切欠部21の表面側から(雄実部20の上面まで)の深さは、下側切欠部22の裏面側から(雄実部20の下面まで)の深さよりも浅くなっている。
このように、本床材1では、実部(雄実部20と雌実部30)が床材1の厚み方向の中央よりもやや上の位置に形成されている。そして、実部を有する実部層1bの上側に位置する上部層1aは、基材10のうちの合板12を含まず、MDF11を主たる材料として構成されている。
すなわち、上部層1aは、MDF11の一部と、樹脂シート層13と、化粧材15とを含んだ層構造となっている。また、実部層1bは、MDF11の一部と、樹脂シート層14と、合板12の1層目の単板12aと、2層目の単板12b(の一部)とを含んだ層構造となっている。さらに、実部層1bの下側に位置する下部層1cは、合板12の上から2層目の単板12bの一部と、上から3〜5層目の単板12c、12d、12eとを含んだ層構造となっている。
ようするに、雌実部30側の側端部の上側突出部31は、MDF11と樹脂シート層13とを含んだ層構造で構成されている。また、雄実部20は、MDF11と樹脂シート層14と合板12の2枚の単板12a、12bとを含んだ層構造で構成されている。つまり、これら2つの突出部20、31はいずれも、樹脂シート層13、14の一方を含み、合板12の2枚以下の単板を含んで構成されている。
このように、上側突出部31は、おもにMDF11のみで薄く形成され、かつ傷つきやすい部位でもあるが、樹脂シート層13を含んだ層構造となっているため、強度が高められて、変形や損傷を防止することができる。
また、雄実部20は、MDF11と合板12の2枚の単板12a、12bだけで薄く形成され、かつ傷つきやすい部位でもあるが、樹脂シート層14を含んだ層構造となっているため、強度が高められて、変形や損傷を防止することができる。
施工の際には、既設の床材1に隙間なく施工するためにハンマーにより雌実部30側の側端部の当て木を介しての叩き込み作業がなされることがあるが、下側突出部32が上側突出部31よりも大きく突出しているため、上側突出部31が叩かれるおそれが少ない。下側突出部32は床下地3の上に安定的に設置されているので、叩き込みがなされても割れにくい。
このように形成された床材1は、図3(a)、(b)または図3(c)に示す手順で、隣設される床材1と床下地3上で接合される。なお、図3では、相互に隣接する床材1、1のうち先に設置された床材1を先床材1X、それに隣接して設置する床材1を後床材1Yと表記する。
図3(a)、(b)に示した手順は雌実部30側に釘打ちする例である。つまり、これらの図に示した手順は、既設の先床材1Xの雌実部30に対して新設の後床材1Yの雄実部20を嵌合させるように接合する場合の手順である。
先床材1Xは、床下地3に対して接着剤(図示せず)および釘5で固定される。釘5は雌実部30側の下側突出部32の段落ち部32aに打ち込まれる。なお、斜め打ちすることが固定強度の観点からは望ましい。
後床材1Yを設置するために、先床材1Xに釘打ちした後(前でもよい)に、先床材1Xの雌実部30のおもに下側突出部32の上面に接着剤7が塗布される。また、後床材1Yを設置する床下地3上にも接着剤(図示せず)を塗布しておくことが望ましい。
このように接着剤7を塗布した先床材1Xの雌実部30に対して、後床材1Yの雄実部20が嵌合されて、後床材1Yは床下地3上に設置され仮固定される。
また、図3(c)に示した手順は、雄実部20側に釘打ちする例である。つまり、この図に示した手順は、既設の先床材1Xの雄実部20に対して新設の後床材1Yの雌実部30を嵌合させるように接合する場合の手順である。
本床材1は雄実部20(実部層1b)が樹脂シート層14を含んだ構成であるため、雄実部20側に釘打ちした場合でも、雄実部20が薄く形成されているにもかかわらず、その雄実部20が壊れにくい。
以上のように、本床材1は2つの突出部20、31のそれぞれを構成する層が樹脂シート層13、14を含んで形成されているため、突出部20、31の強度は高められている。上記2つの突出部20、31はいずれも薄く破損しやすい部位であるが、樹脂シート層13、14を含ませたことで強度が格段に高められる。
なお、実部層1bの高さ位置や雄実部20の厚みによっては、樹脂シート層13、14のうちのいずれか一方のみを用いる構成であってもよい。少なくとも合板12の2枚以下の単板を含むいずれかの、または両方の突出部20、31を、樹脂シート層13、14で強化する構成であればよい。
また、本実施形態に係る床材1の下側突出部32は、合板12の下側3層の単板12c、12d、12eによって形成され(図1参照)、十分な強度が得られているが、2層以下で形成されている場合には、新たな樹脂シート層を付加した構成としてもよい。たとえば、段落ち部32aをより大きく落ち込ませて、下側突出部32の先端部を2層以下で形成した場合などが、これに相当する。
また、上記のような樹脂シート層13、14を有した床材1では、主たる材料をMDF11とした上部層1aを薄くすることができる。したがって、MDF11は合板12にくらべて十分に少ない材料で床材1を形成でき、製造コストを減らすことができる。換言すれば、上側突出部31は樹脂シート層13によって強化された構成であるから、合板12の一部を含まずにMDF11を主材として構成されたものであってもよい。よって、MDF11の厚みは、上部層1aの厚み(実部層1bの床材1の厚み方向における形成位置)によって概ね定められる。
さらに、本床材1では、以上のように上側突出部31を薄く形成しても強度を維持できるから、図1に示したような、実部(実部層1b)を床材1の厚み方向の中央位置よりも上側に配することができる。そして、このように雄実部20を床材1の厚み方向の中央よりも上側に形成してあるから、たとえ床材1、1間に目隙ができたとしても、その目隙を目立ちにくくすることができる。
また、実部を床材1の厚み方向の中央位置よりも上側に設けた床材1によれば、さらに他の利点もある。図4および図5は、これらの利点を説明するための図である。なお、図4、図5において、図4(a)、(c)および図5(a)、(c)の4つの施工態様は、実部を床材1の厚み方向の中央位置よりも上側に設けた、図1に示した床材1に関する説明図である。一方、図4(b)、(d)および図5(b)、(d)は、上記4つの施工態様に対応した他の床材2に関する説明図である。この他の床材2は、雄実部20および雌実部30が厚み方向の中央位置よりも下側に形成されたものである。
なお、図1に示した床材1は、実部が床材1の厚み方向の中央位置よりも上側に形成されているだけでなく、上述したように上側突出部31の突出の程度は下側突出部31よりも小さい。そうすることで、釘打ちは、本実施形態の床材1の場合は雌実部30側の側端部における下側突出部32にされるようになっている。これに対して、図4、図5に示した他の床材2の場合は雄実部20に釘打ちがなされる。また、他の床材2における符号23は上側切欠部22の上側に、雌実部30側の上側突出部31と突き合わされるように形成された庇部である。この他の床材2、2同士の雌雄嵌合による接合においては、庇部23の側端面と上側突出部31の側端面とが突き合わせ接合するようになっている。
以下、比較説明する。なお、図4、図5の各図は、層構造およびハッチングを付記しない略図として示した。
図4(a)、(b)は、釘打ちが好適な位置(図4(a)のものでは段落ち部32aの隅部、図4(b)のものでは釘打ち溝20a)よりも先端に近い部位にされた場合の説明図である。なお、図4(b)における符号20aは釘打ち溝である。
他の床材2の場合は、図4(b)のように、斜め打ちされた釘5が下端の角部を通る可能性があるため角部が欠けるおそれがある。図4(b)のように、裏面に防湿シート層16が形成されていたとしても、下端角部の割れの危険性は高い。また、先端に近い部位より釘打ちすれば、下側に下側切欠部22による空間が形成されているため、釘を立てて打ち込めば雄実部20が破損するおそれもある。このような事態を回避するために、より安全に、2点鎖線(太線)で示したような斜め打ちをしなければならない。
これに対して、本実施形態の床材1の場合は、下側突出部32は下面が床下地3に載置された状態にあるため、どの位置に釘打ちしても、下側突出部32が破損する危険性は低い。特に、図4(a)のように防湿シート層16を有していれば、これによっても破損の危険性をおさえることができる。
図4(c)、(d)は、打ち込まれた釘5の頭部が浮き気味となった場合の説明図である。
他の床材2の場合は、図4(d)のように、上側突出部31が釘5の頭部により突き上げられて浮き上がったり、釘5の頭部が表面に写し出されたりするおそれがある。また、釘5が浮きすぎている場合には、新設床材2(右側の床材)の施工すらできないため再度釘5を叩き込まなければならず、施工作業は効率的に行えない。
これに対して、本実施形態の床材1の場合は、図4(c)に示すように、浮き気味の釘5の頭部は雄実部20の下面を押圧するため、突き上がりや釘写りが発生する危険性は低い。また、段落ち部32aに釘5を打つ構成であるため、釘5が浮き上がっていても新設床材1を施工する際にじゃまにならない程度であれば、再度釘5を叩きこむ必要はなく、作業を迅速に行える。
なお、このようは段落ち部32aは、雌実部30の高さ位置をより上方に形成したことにより形成が可能となったものである。つまり、下側突出部32は十分に厚く安定しており、段落ち部32aの形成のために下側突出部32の上面側の一部を削り取っても、強度になんらの影響がないものである。
図5(a)、(b)は、床暖房用の温水マット40を床材1に並設する場合の説明図である。
他の床材2の場合は、図5(b)のように、釘5が下端の角部を通ることを回避するために斜め打ちされるが、それにより、釘5は温水マット40の固定具42にはね返され、パイプ41を傷つける可能性がある。特に、図4(b)の施工態様において説明したような釘打ち(図2(b)の2点鎖線)をすれば、釘5が直接、温水マット40に打ち込まれる可能性すらある。
これに対して、本実施形態の床材1の場合は、図5(a)に示すように、温水マット40の固定具42を避けるように釘5を立てて打つことができる。そのため、温水マット40やパイプ41を傷つける危険性はほとんどない。
図5(c)、(d)は、施工された床材1、1間の表面側に目隙Mが生じた場合の説明図である。
他の床材2の場合は、図5(d)のように、釘5が雄実部20に打ってあるため、上方より目隙Mを通じて釘5の頭部が露出し、目隙Mに加えてさらに美感を損ねるおそれがある。
これに対して、本実施形態の床材1の場合は、図5(c)に示すように、釘5の頭部は雄実部20によって覆われているため、目隙Mが生じていても、釘5の頭部が目隙を通じて露出するおそれはない。
また、他方の床材2は、図4、図5に示したように、雄実部20側に釘打ちする構成であるが、下側切欠部22の奥方部は施工した後では露出されないため、施工された状態で接着剤7(図3参照)を側端部の全面に塗布することは容易ではない。そのため、接着剤7は新設する床材2の雌実部30側の側端部に塗布する必要がある。そのため、接着剤7を塗布した状態の床材2を手で持ちながら作業しなければならず、よって効率的な作業は行えない。しかも、雌実部30側の上側突出部31は下側突出部32よりも大きく突出しているため、上側突出部31を上側にした状態では塗布しづらく、天地を逆にした状態あるいは立てた状態で接着剤7を塗布しなければならず、作業者は不便な作業を強いられることとなる。
これに対して、本床材1は、雌実部30側の下側突出部32に対し釘打ちがなされ、その側端部に新設の床材1を設置する構成であり、しかも下側突出部32が大きく突出している。そのため、施工の際には、新設の床材1を接合するための接合部である雌実部30側の側端部は広く露出される。そのため、釘打ちされた後に、その状態でその側端部に接着剤7を塗布することができ、よって効率的な施工作業を行うことができる。
なお、他の床材2は、実部を厚み方向の中央位置よりも上側に設けた図1の床材1の比較対象として例示したが、この他の床材2に、樹脂シート層を設けて雄実部20や上側突出部31などの突出部を強化することも可能であることは言うまでもない。すなわち、他の床材2も、基材10が木質繊維板と合板12とによる積層構造とされ、突出部20、31のうち合板12の2枚以下の単板を含んで形成された突出部が樹脂シート層13、14を備えている場合には、図1に示した床材1と同様の効果が奏せられる。
1 床材
1a 上部層
1b 実部層
1c 下部層
1X 先床材
1Y 後床材
2 他の床材
3 床下地
5 釘
7 接着剤
10 基材
11 MDF(木質繊維板)
12 合板
12a 1層目の単板
12b 2層目の単板
12c 3層目の単板
12d 4層目の単板
12e 5層目の単板
13、14 樹脂シート層
15 化粧材
16 防湿シート層
20 雄実部(突出部)
21 上側切欠部
22 下側切欠部
30 雌実部
31 上側突出部(突出部)
32 下側突出部(突出部)
32a 段落ち部

Claims (2)

  1. 基材の少なくとも一方向の両側端部のそれぞれに突出部が形成され、該突出部を用いて、隣接して設置される床材と接合し得る構成とした床材において、
    前記基材は、木質繊維板と、5層の単板を積層した合板とによる積層構造とされ、
    前記突出部として、前記両側端部の一方には雄実部を有し、他方には凹溝状の雌実部の上下に位置する上側突出部と下側突出部とを有しており、
    前記下側突出部は、前記合板の下側3枚の単板による積層構造とされ、
    前記雄実部は、前記合板の上側2枚の単板と、樹脂シート層と、前記木質繊維板とよりなる積層構造とされ、
    前記上側突出部は、前記木質繊維板と、他の樹脂シート層と、化粧材とよりなる積層構造とされており、
    前記雄実部は床材の厚み方向の中央位置よりも上側に配されていることを特徴とする床材。
  2. 請求項1において、
    前記基材の裏面側に防湿シートが貼り付けられている床材。
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