JP6297286B2 - インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法 - Google Patents

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Description

本発明は、インクジェット記録装置と、インクジェット記録装置を用いて画像を記録するインクジェット記録方法に関する。
インクジェット記録に関する技術が提案されている。例えば、特許文献1には、画像記録装置が開示されている。この画像記録装置は、インクジェットヘッドと、記録媒体を載置するテーブルを備える。テーブルは、板状部材から構成されており、その表面には、記録媒体を吸着保持するための吸着溝が形成されている。吸着溝の一部には、吸引孔が穿設されている。吸引孔は真空ポンプと連結されている。テーブルには、記録媒体の互いに直交する2辺に当接する3個の位置決めピンが配設されている。位置決めピンは、エアシリンダの駆動により、その上端がテーブルの表面より低い下降位置と、その上端がテーブル上に載置された記録媒体の表面より高い位置決め位置との間を昇降する。
国際公開第2008/149545号
インクジェット記録装置は、記録媒体に画像を高品質に記録することができる。そのため、インクジェット記録装置は、家庭用途の他、産業分野においても利用されている。記録媒体の形状は、一定ではなく、幅及び長さ寸法が異なる場合もある。画像の記録は、このような記録媒体をインクジェット記録装置が備える載置部に載せ置き保持して行われる。複数の記録媒体を一度に載置部に載せ置き、各記録媒体に画像をそれぞれ記録する場合もある。載置部に載せ置かれた記録媒体の保持は、載置部において記録媒体が載せ置かれる側の載置面に複数形成された吸引孔から空気(外気)を吸い込み行われる。
記録媒体を載置部に載せ置き画像の記録を行うと、記録媒体が載せ置かれた載置部の面に吐出されたインクが付着し、この面が汚れる場合がある。インクは、吸引孔に付着する場合もある。記録媒体を載せ置く載置部の面が汚れた状態で新たな記録媒体を載せ置くと、前述した載置部の面に付着しているインクが新たな記録媒体に付着し、新たな記録媒体が汚れてしまう。従って、載置部の清掃を、所定のタイミングで行わなければならなかった。吸引孔に付着したインクの清掃は、手間がかかった。このような清掃は、生産性を低下させる要因となる場合があった。そこで、発明者は、上述したような清掃作業をスムーズに行えるインクジェット記録装置及びインクジェット記録方法について検討を行った。また、発明者は、載置部に載せ置かれる記録媒体の形状及び/又は個数が変更された場合においても、画像の記録に支障をきたすことなく、載せ置かれた記録媒体の保持を可能とする構成について検討を行った。
本発明は、画像の記録を効率よく行うことができるインクジェット記録装置及びインクジェット記録方法を提供することを目的とする。
本発明の一側面は、記録媒体が載せ置かれる側の載置面に吸引装置に繋がる吸引孔が複数形成された載置部と、インクを吐出するノズルが形成されたインクジェットヘッドと、前記吸引孔から吸い込まれる空気量を抑制する透気性を有する帯状の透気シートを前記載置面上で搬送する搬送部と、を備え、前記載置部は、前記載置面が、前記記録媒体の記録面とは反対側の面に接し且つ前記透気シートによって覆われ、前記搬送部は、前記搬送部によって前記透気シートが前記載置面上を搬送される搬送方向の一方側に設けられ、前記透気シートを支持し前記載置面の側に繰り出す供給部と、前記搬送方向の一方側とは前記載置部を挟んで反対となる前記搬送方向の他方側に設けられ、前記供給部から前記載置面上に繰り出された前記透気シートを巻き取る巻取部と、を備え、前記載置部は、前記搬送方向に直交する方向の端側に、前記透気シートを前記載置面に固定する固定部を備え、前記固定部は、前記記録媒体を前記載置部に載せ置き、前記ノズルから吐出されたインクによって前記記録媒体に画像を記録し、前記画像が記録された前記記録媒体を前記載置部から取り出す場合、前記載置面上の前記透気シートの前記搬送方向に直交する方向の端部分を固定し、前記搬送部によって前記透気シートを前記載置面上で前記搬送方向に搬送する場合、前記載置面上の前記透気シートの前記端部分の固定を解除する、インクジェット記録装置である。
これによれば、透気シートを取り替えることで、記録媒体が載せ置かれる面をクリーンな状態に保つことができる。繰り返される画像の記録時に記録媒体に着弾しなかったインク等により、載置部上で記録媒体が汚れてしまうことを抑制することができる。インクジェット記録装置のメンテナンスを容易に行うことが可能となる。透気シートを用いず、載置部に載せ置かれた記録媒体によっては吸引孔が全て覆われないと仮定する。この場合、吸引装置による吸い込みに伴い、記録媒体によっては覆われない吸引孔から多量の空気が吸い込まれることとなる。そのため、記録媒体を保持するのに十分な力が得られず、記録媒体を十分に保持できなくなることも想定される。これに対し、上述のインクジェット記録装置では、吸引孔が記録媒体に覆われない位置に配置されていたとしても、この吸引孔は、透気シートにより覆われる。そのため、記録媒体によっては覆われない吸引孔を介して吸い込まれる空気の量を抑制することができる。従って、載置面に対する記録媒体の配置及び/又は記録媒体の形状等に関わらず、全ての吸引孔が透気性を有さない記録媒体で覆われたと仮定した場合に得られる記録媒体の保持力を基準として、保持力の低下を抑制することができる。載置部に記録媒体を保持した状態で、画像を記録することができる。また、透気シートを載置面上に固定することができる。例えば、新しい記録媒体を載置部に載せ置く場合と画像が記録された記録媒体を載置部から取り出す場合に、透気シートが位置ずれしてしまうことを抑制することができる。更に、透気シートの取り替えをスムーズに行うことができる。
前記搬送部は、前記搬送方向の一方側で前記載置面上に設けられ、前記供給部から前記載置面上に繰り出された前記透気シートを前記載置面の側に押圧する押圧部を備える、ようにしてもよい。これによれば、新たに供給される透気シートを載置面に接した状態とすることができる。
本発明の他の側面は、記録媒体が載せ置かれる側の載置面に吸引装置に繋がる吸引孔が複数形成され、前記載置面が前記吸引孔から吸い込まれる空気量を抑制する透気性を有する帯状の透気シートによって覆われている、インクジェット記録装置が備える載置部に、前記記録媒体を、前記記録媒体の記録面とは反対側の面が前記透気シートに接する状態で載せ置く載置工程と、前記載置部に載せ置かれた記録媒体に、前記インクジェット記録装置が備えるインクジェットヘッドに形成されたノズルからインクを吐出し、前記記録面に画像を記録する記録工程と、前記インクジェット記録装置が備える搬送部によって前記透気シートが前記載置面上を搬送される搬送方向の一方側に設けられ、前記透気シートを支持する前記搬送部の供給部から前記透気シートを前記載置面の側に繰り出し、前記搬送方向の一方側とは前記載置部を挟んで反対となる前記搬送方向の他方側に設けられた前記搬送部の巻取部によって前記供給部から前記載置面上に繰り出された前記透気シートを巻き取ることで、前記透気シートを前記載置面上で前記搬送方向に搬送し、前記載置面上の前記透気シートの部分を新たな前記透気シートへと取り替える取替工程と、を含み、前記記録工程は、前記吸引孔から空気を吸い込み、前記載置部で前記搬送方向に直交する方向の端側に設けられた前記載置部の固定部で、前記載置面上の前記透気シートの前記搬送方向に直交する方向の端部分を固定しながら行われ、前記取替工程は、前記吸引孔からの空気の吸い込みを停止し、前記固定部による前記載置面上の前記透気シートの前記端部分の固定を解除して行われる、インクジェット記録方法である。
これによれば、透気シートを取り替えることで、記録媒体が載せ置かれる面をクリーンな状態に保つことができる。繰り返される画像の記録時に記録媒体に着弾しなかったインク等により、載置部上で記録媒体が汚れてしまうことを抑制することができる。インクジェット記録装置のメンテナンスを容易に行うことが可能となる。透気シートを用いず、載置部に載せ置かれた記録媒体によっては吸引孔が全て覆われないと仮定する。この場合、吸引装置による吸い込みに伴い、記録媒体によっては覆われない吸引孔から多量の空気が吸い込まれることとなる。そのため、記録媒体を保持するのに十分な力が得られず、記録媒体を十分に保持できなくなることも想定される。これに対し、上述のインクジェット記録方法では、吸引孔が記録媒体に覆われない位置に配置されていたとしても、この吸引孔は、透気シートにより覆われる。そのため、記録媒体によっては覆われない吸引孔を介して吸い込まれる空気の量を抑制することができる。従って、載置面に対する記録媒体の配置及び/又は記録媒体の形状等に関わらず、全ての吸引孔が透気性を有さない記録媒体で覆われたと仮定した場合に得られる記録媒体の保持力を基準として、保持力の低下を抑制することができる。載置部に記録媒体を保持した状態で、記録工程を実施することができる。また、透気シートを載置面上に固定することができる。例えば、新しい記録媒体を載置部に載せ置く場合と画像が記録された記録媒体を載置部から取り出す場合に、透気シートが位置ずれしてしまうことを抑制することができる。更に、透気シートの取り替えをスムーズに行うことができる。
本発明によれば、画像の記録を効率よく行うことができるインクジェット記録装置及びインクジェット記録方法を得ることができる。
待機状態のインクジェット記録装置の概略構成を示す斜視図である。 載置部の概略構成を示す斜視図である。 本実施形態に基づく実施構成を示す図1のA−A線端面図と、比較構成を示す端面図である。 インクジェット記録方法における記録工程を実施している状態のインクジェット記録装置の概略構成を示す斜視図である。
本発明を実施するための実施形態について、図面を用いて説明する。本発明は、以下に記載の構成に限定されるものではなく、同一の技術的思想において種々の構成を採用することができる。例えば、以下に示す構成の一部は、省略し又は他の構成等に置換してもよい。他の構成を含むようにしてもよい。
<インクジェット記録装置>
インクジェット記録装置10について、図1〜図4を参照して説明する。インクジェット記録装置10は、載置部20と、搬送部30と、記録部40と、照射部50と、第一移動部60と、第二移動部80と、制御装置90を備える。インクジェット記録装置10は、シリアル型の記録装置であり、記録部40と照射部50を主走査方向に往復移動させつつ副走査方向にも移動させ、記録媒体12に所定の画像を記録する。副走査方向は、主走査方向に直交する方向である。副走査方向への移動は、公知のシリアル型のインクジェット記録装置と同様、主走査方向の移動に応じて間欠的に行われる。記録媒体12としては、各種の産業資材が例示される。記録媒体12となる産業資材としては、例えば、建築物の内壁材、外壁材若しくはドア等となる各基材、又は、建築物に据え付けられる製品の外板若しくは家具の外板等となる各基材が挙げられる。
画像の記録には、所定の色のインクが用いられる。例えば、ブラックとマゼンタとイエローとシアンの活性エネルギー硬化型インクが用いられる。活性エネルギー硬化型インクとしては、紫外線硬化型インク又は電子線硬化型インクが例示される。活性エネルギー硬化型インクは、顔料と、反応性モノマー及び/又は反応性オリゴマーと、光重合開始剤を含み、更に必要に応じて添加剤等を含む。紫外線硬化型インク又は電子線硬化型インクのような活性エネルギー硬化型インクは、既に実用化されたインクである。本実施形態では、ブラックとマゼンタとイエローとシアンの4色の紫外線硬化型インクを例に説明する。
載置部20は、記録媒体12を載せ置くテーブルである。本実施形態では、載置部20の表面を、「載置面21」という(図2参照)。載置面21には、図2に示すように、複数の吸引孔22が形成される。載置面21において複数の吸引孔22は、主走査方向と副走査方向に整列した状態で形成される。複数の吸引孔22は、載置部20の内部でそれぞれ連なって通じ合い、吸引装置100に繋がれる(図3の「実施構成」参照)。吸引装置100は、例えば、真空ポンプ又は吸引ブロアにより構成される。インクジェット記録装置10で画像が記録される場合、載置面21は、少なくとも吸引孔22が形成された範囲が透気シート14で覆われた状態とされ、記録媒体12は、透気シート14で覆われた載置面21上に載せ置かれる(図1及び図4参照)。記録媒体12は、記録面13とは反対側の面で透気シート14に接する。記録媒体12の記録面13は、画像が記録される面である。
載置部20は、固定部23を備える。固定部23は、主走査方向において載置部20の両側にそれぞれ設けられ、載置面21上に配置された透気シート14を、載置面21上に固定する。固定部23による透気シート14の固定は、載置面21と、主走査方向の両側にそれぞれ設けられた固定部23で、載置面21上の透気シート14の端部分をそれぞれ挟み込み行われる。固定部23を第一付勢機構(不図示)により鉛直方向の下側に付勢し、挟み込み力を増加させるようにしてもよい。この他、固定部23による透気シート14の固定は、載置面21と固定部23で透気シート14を挟み込んだ状態で、ねじのような締結具により固定部23を載置面21に締結して行うようにしてもよい。後述するように、搬送部30によって透気シート14が副走査方向の第二側に搬送される場合、固定部23による透気シート14の固定は解除される。
透気シート14は、透気性を有するシート材であり、吸引孔22から吸い込まれる空気量を抑制する。透気シート14は、主走査方向の幅が載置面21の幅に対応した帯状のシート材である。帯状の透気シート14は、例えば、巻き取られてロール状とされた状態で搬送部30にセットされる。本実施形態は、帯状の透気シート14に関し、ロール状とした構成を例に説明する。透気シート14は、例えば、紙である。透気シート14として利用可能な紙としては、例えば、PPC(Plain Paper Copier)用紙又は上質紙が挙げられる。この他、透気シート14は、布帛であってもよい。
搬送部30は、帯状の透気シート14を載置面21上搬送する。搬送部30は、供給部31と、巻取部34と、押圧部37を備える。供給部31と巻取部34は、載置部20を挟み載置部20の両側に設けられる。例えば、載置部20を基準として、供給部31は副走査方向の第一側に設けられ、巻取部34は副走査方向の第二側に設けられる。本実施形態は、供給部31と巻取部34が載置部20に対して前述した状態で設けられた搬送部30を例に説明する。この場合、透気シート14は、搬送部30によって副走査方向の第一側から第二側に搬送される。透気シート14が搬送される副走査方向の第一側から第二側に向かう方向を、「搬送方向」ともいう。供給部31は、ロール状の透気シート14を搬送方向に対応した方向に回転自在に支持し、透気シート14を載置面21の側に繰り出す。供給部31は、軸受32を介して搬送方向に対応した方向に回転自在に支持された支持軸33を備える。供給部31においてロール状の透気シート14は、支持軸33に支持される。
巻取部34は、供給部31から載置面21上に繰り出された透気シート14を巻き取る。巻取部34は、モータ35と、巻取軸36を備える。モータ35の回転軸は、巻取軸36に連結される。モータ35は、巻取軸36を搬送方向に対応した方向に回転させる(図1で巻取軸36の付近に示す「弧状の矢印」参照)。巻取軸36には、帯状の透気シート14の先端部分が取り付けられる。巻取部34による透気シート14の巻き取りは、モータ35で巻取軸36を搬送方向に対応した方向に回転させて行われる。巻取部34の巻き取りに伴い、透気シート14が供給部31から繰り出され搬送方向に搬送される。巻取部34での巻き取りは、作業者が後述する制御装置90の操作部92を操作し取替工程を指示する指令を入力した場合、及び/又は、予め定めた時間だけ画像の記録が行われた場合に行われる。その際、吸引孔22を介した吸い込みは停止される。1回の巻取量は、副走査方向における載置面21の寸法に対応した長さとされる。巻取量の制御は、モータ35回転を高精度に制御可能なモータ(例えば、エンコーダ付きのサーボモータ)とする、又は、予め定めた時間だけモータ35を回転させることで行われる。これに伴い、新たな透気シート14の部分が載置面21上にセットされる。
押圧部37は、回転自在に支持され且つ第二付勢機構(不図示)により鉛直方向を下側に付勢された状態で載置面21上に設けられる。押圧部37が設けられる載置面21上の位置は、載置面21の副走査方向の第一側とされる。押圧部37は、巻取部34が動作し透気シート14が搬送方向に搬送された場合、副走査方向の第一側で、新たに載置面21上に配置されることとなった透気シート14の表面に接し、透気シート14を載置面21の側に押圧する。このとき、押圧部37は、搬送方向に対応した方向に従動して回転する。透気シート14は、副走査方向の第一側で裏面が載置面21に接した状態となる。透気シート14は、載置面21上をこの状態で搬送方向に搬送される。
作業者は、記録媒体12を、透気シート14で覆われた載置部20に載せ置く(図1参照)。このとき、作業者は、形状の異なる複数の記録媒体12を載せ置くようにしてもよい。記録媒体12は、載置面21に対して位置決めされた状態で載置部20に載せ置かれる。複数の記録媒体12が載せ置かれる場合、全ての記録媒体12が所定の位置にそれぞれ位置決めされる。図1では、3枚の記録媒体12を載置部20に載せ置く態様を図示しているが、載置部20に載せ置かれる記録媒体12の数と配置は、これとは異なる態様であってもよい。載置部20に載せ置かれる記録媒体12の数と配置は、載置面21に対する記録媒体12のサイズ及び/又は記録媒体12に記録される画像の画像データ等に基づき適宜決定される。例えば、1枚の記録媒体12を載置部20に位置決めした状態で載せ置くようにしてもよい。
記録部40は、インクジェットヘッド41Kと、インクジェットヘッド41Mと、インクジェットヘッド41Yと、インクジェットヘッド41Cと、キャリッジ42を備える。インクジェットヘッド41Kは、ブラックの紫外線硬化型インクを吐出するインクジェットヘッドである。インクジェットヘッド41Mは、マゼンタの紫外線硬化型インクを吐出するインクジェットヘッドである。インクジェットヘッド41Yは、イエローの紫外線硬化型インクを吐出するインクジェットヘッドである。インクジェットヘッド41Cは、シアンの紫外線硬化型インクを吐出するインクジェットヘッドである。インクジェットヘッド41K,41M,41Y,41Cには、各色の紫外線硬化型インクを吐出するノズルが形成される。インクジェットヘッド41K,41M,41Y,41Cは、同様の構成を有する。各色の紫外線硬化型インクは、色毎のインクタンク(不図示)に貯留され、各色のインク流路(不図示)を流れて、対応する色のインクジェットヘッド41K,41M,41Y,41Cにそれぞれ供給される。
キャリッジ42には、インクジェットヘッド41K,41M,41Y,41Cが搭載される。インクジェットヘッド41K,41M,41Y,41Cは、主走査方向に隣り合った状態でキャリッジ42に搭載される。キャリッジ42におけるインクジェットヘッド41K,41M,41Y,41Cの配列順序は、図1〜図4とは異なる順序としてもよい。これらの配列順序は、諸条件を考慮し適宜決定される。記録部40は、公知のシリアル型のインクジェット記録装置が備える記録部と同様である。そのため、記録部40に関するこの他の説明は省略する。
照射部50は、活性エネルギー線としての紫外線を照射する。照射部50から照射された紫外線は、記録媒体12上に着弾した各色の紫外線硬化型インクによるインクドットに照射される。各色のインクドットを形成する紫外線硬化型インクは、紫外線の照射により硬化する。照射部50は、主走査方向の第三側でインクジェットヘッド41Cに隣り合った状態でキャリッジ42に取り付けられる。照射部50は、紫外線硬化型インクが用いられる公知のシリアル型のインクジェット記録装置が備える照射部と同様である。そのため、照射部50に関するこの他の説明は省略する。
第一移動部60と第二移動部80は、記録部40と照射部50を移動させる移動装置を構成する。先ず、第二移動部80について説明する。第二移動部80は、記録部40と照射部50を主走査方向に移動させる。第二移動部80は、2個のプーリ81,82と、モータ83と、タイミングベルト84を含む。2個のプーリ81,82は、主走査方向の両側にそれぞれ設けられる。主走査方向の第三側に設けられたプーリ81は、支持部85に軸受86を介して取り付けられた回転軸87を介して、主走査方向に対応した方向に回転自在に支持される。主走査方向の第四側に設けられたプーリ82は、支持部88に取り付けられたモータ83の回転軸に連結される。プーリ82とモータ83の回転軸の連結は、直接又は減速機等を介して行われる。モータ83は、プーリ82を主走査方向に対応した方向に回転する。モータ83としては、回転を高精度に制御可能なモータが採用される。例えば、エンコーダ付きのサーボモータが採用される。タイミングベルト84は、張力が作用した状態でプーリ81,82に架け渡される。タイミングベルト84には、キャリッジ42に固定された支持部89を介して記録部40と照射部50が取り付けられる。
インクジェット記録装置10で画像の記録が行われる場合(図4参照)、モータ83が時計回りと反時計回りに往復して回転する。そして、モータ83の回転に伴い、プーリ82が左右両側に往復して回転する(プーリ82の回転方向については、図4でプーリ82の付近に示す「弧状の矢印」参照)。モータ83が所定の方向に回転することでプーリ82が左回転すると、タイミングベルト84も左回転する。プーリ81は、左回転するタイミングベルト84に従動して回転する。これに伴い、記録部40と照射部50は、主走査方向の第三側から第四側に移動する。記録部40と照射部50が主走査方向の第四側の移動端に到達すると、モータ83の回転方向は反転し、プーリ82は、右回転する。プーリ82が右回転すると、タイミングベルト84も右回転する。プーリ81は、右回転するタイミングベルト84に従動して回転する。これに伴い、記録部40と照射部50は、主走査方向の第四側から第三側に移動する。記録部40と照射部50が主走査方向の第三側の移動端に到達すると、モータ83の回転方向は再度反転し、プーリ82は、再度左回転する。第二移動部80による記録部40と照射部50の主走査方向への往復移動は、画像の記録が終了するまで繰り返される。
照射部50が記録部40に対して主走査方向の第三側に取り付けられたインクジェット記録装置10では、記録部40と照射部50が主走査方向の第三側から第四側に移動する際、インクジェットヘッド41K,41M,41Y,41Cにそれぞれ形成されたノズルから対応する色の紫外線硬化型インクが吐出され、照射部50からの紫外線が記録媒体12に着弾した各色の紫外線硬化型インクによるインクドットに照射される。インクジェット記録装置10を記録部40と照射部50が主走査方向の第四側から第三側に移動する途中にも紫外線硬化型インクを吐出する仕様とする場合、照射部50は、主走査方向において記録部40の両側に設けられる。
第一移動部60は、記録部40と照射部50を副走査方向に移動させる。第一移動部60による記録部40と照射部50の移動は、記録部40と照射部50が取り付けられた第二移動部80を移動させて行われる。第一移動部60は、移動機構部61,71を備える。載置部20を基準として、移動機構部61は主走査方向の第三側に設けられ、移動機構部71は主走査方向の第四側に設けられる。移動機構部61,71は、同様の構成を有する。即ち、移動機構部61は、ボールねじ62と、モータ65を含み、移動機構部71は、ボールねじ72と、モータ75を含む。
移動機構部61において、ボールねじ62のナット部63には、第二移動部80の主走査方向の第三側に設けられた支持部85が取り付けられる。ボールねじ62のねじ軸64は、モータ65の回転軸に連結される。ねじ軸64とモータ65の回転軸の連結は、直接又は減速機等を介して行われる。モータ65は、ねじ軸64を、記録部40と照射部50を移動させる移動方向に対応した方向に回転する。モータ65としては、回転を高精度に制御可能なモータが採用される。例えば、エンコーダ付きのサーボモータが採用される。移動機構部71において、ボールねじ72のナット部73には、第二移動部80の主走査方向の第四側に設けられた支持部88が取り付けられる。ボールねじ72のねじ軸74は、モータ75の回転軸に連結される。ねじ軸74とモータ75の回転軸の連結は、直接又は減速機等を介して行われる。モータ75は、ねじ軸74を、記録部40と照射部50を移動させる移動方向に対応した方向に回転する。モータ75としては、モータ65と同様、回転を高精度に制御可能なモータが採用される。例えば、エンコーダ付きのサーボモータが採用される。
第一移動部60において、モータ65,75は、同期して駆動される。モータ65,75は、同じ回転速度で同一方向に同一量だけ回転する。ねじ軸64,74は、同一方向に同一量だけそれぞれ回転し、ナット部63,73は、ねじ軸64,74に沿って同一方向に同一量だけそれぞれ移動する。照射部50が主走査方向の第三側にだけ設けられたインクジェット記録装置10で画像の記録が行われる場合、第一移動部60による副走査方向への移動は、記録部40と照射部50が主走査方向の第四側から第三側に移動する場合に対応して間欠的に行われる。
制御装置90は、制御部91と、操作部92と、表示部93を備える。制御部91は、例えば、CPUと、ROMと、RAMと、ストレージデバイスを含む。制御部91(CPU)は、インクジェット記録装置10で実行される各種の処理のコンピュータプログラムを実行する等して、インクジェット記録装置10を制御する。コンピュータプログラムは、ストレージデバイスに記憶されている。制御部91は、後述するインクジェット記録方法を制御する。インクジェット記録方法において、制御部91は、インクジェットヘッド41K,41M,41Y,41Cにそれぞれ形成されたノズルからの各色の紫外線硬化型インクの吐出を制御する。インクジェットヘッド41K,41M,41Y,41Cでの各色の紫外線硬化型インクの吐出は、記録部40で記録される画像に対応した画像データに従い制御される。また、制御部91は、照射部50からの紫外線の照射とその停止を制御する。更に、制御部91は、第一移動部60と第二移動部80の駆動を制御する。
制御部91は、処理の対象となった画像データの全部の部分について、紫外線硬化型インクの吐出が完了するまで上述した各制御を継続する。画像の記録が終了した場合、制御部91は、第一移動部60と第二移動部80の駆動を制御し、記録部40と照射部50を待機位置に戻す。これによって、インクジェット記録装置10は、待機状態となる(図1参照)。
操作部92は、インクジェット記録装置10に対する所定の指令を入力するユーザインターフェースである。操作部92は、キーボードとマウス等を含む。例えば、作業者は、載置面21上の透気シート14を新たにする場合、固定部23による透気シート14の固定を解除した上で、操作部92を操作し、この動作(取替工程)を指示する指令を入力する。制御部91は、入力されたこの指令を取得し、搬送部30の駆動を制御する。これに伴い、巻取部34ではモータ35が回転を開始し、巻取軸36が搬送方向に対応した方向に回転する。巻取部34の巻き取りに伴い、透気シート14が副走査方向における載置面21の寸法に対応した長さだけ供給部31から繰り出され搬送方向に搬送される。表示部93は、所定の情報を表示する。
インクジェット記録装置10は、上述した各部の他、例えば、遮蔽部を備える(不図示)。遮蔽部は、照射部50から照射された紫外線の進行を遮蔽し、紫外線が作業者の側に漏洩することを防止する。このような遮蔽部は、紫外線硬化型インクのような活性エネルギー硬化型インクを用いて画像の記録を行う公知のインクジェット記録装置も備える構成である。そのため、遮蔽部に関するこの他の説明は、省略する。なお、画像の記録に電子線硬化型インクが用いられる場合、遮蔽部は、電子線を遮蔽する。
<インクジェット記録方法>
インクジェット記録装置10で行われるインクジェット記録方法について、図1及び図4を参照して説明する。インクジェット記録方法は、載置工程と、記録工程と、取替工程を含む。載置工程は、載置面21が透気シート14で覆われた載置部20に、記録媒体12を載せ置く工程である。載置工程により載置部20に載せ置かれた記録媒体12は、画像が記録される記録面13とは反対側の面が透気シート14に接する。上述した通り、載置工程において作業者は、複数の記録媒体12を載置部20に載せ置くようにしてもよい。載置工程の終了に伴い、インクジェット記録装置10は、図1に示す状態となる。
載置工程の終了後、作業者は、操作部92を操作し、記録工程の実施を指示する指令を入力する。この指令の入力に伴い、インクジェット記録方法は、記録工程に移行する。記録工程は、載置部20に載せ置かれた記録媒体12に画像を記録する工程である。記録工程では、待機状態にあるインクジェット記録装置10において第一移動部60と第二移動部80が駆動を開始し、記録部40と照射部50が副走査方向と主走査方向に適宜移動され、画像の記録開始位置として予め定められた位置に配置される。その後、第二移動部80により記録部40と照射部50が主走査方向に往復移動される(図4参照)。その際、記録部40では、各色のインクジェットヘッド41K,41M,41Y,41Cのノズルから各色の紫外線硬化型インクが画像データに応じて適宜吐出され、照射部50では、紫外線が照射される。紫外線の照射により、記録媒体12に着弾しインクドットを形成した各色の紫外線硬化型インクが硬化する。また、記録部40と照射部50は、第二移動部80により副走査方向に間欠移動される。第二移動部80による移動は、例えば、記録部40と照射部50が主走査方向の第四側から第三側に移動しているタイミングで行われる。記録工程は、処理の対象となった画像データの全部の部分について、紫外線硬化型インクの吐出が完了するまで継続される。
記録工程の終了に伴い、記録部40と照射部50は、待機状態の位置まで第一移動部60と第二移動部80により移動される。この移動の終了に伴い、インクジェット記録装置10は、待機状態となる(図1参照)。作業者は、画像が記録された記録媒体12を載置部20から取り出す。再度、画像の記録を行う場合、載置工程と記録工程が、上記同様に行われる。載置工程と記録工程は、吸引孔22から空気の吸い込みが行われている状態で行われる。但し、載置工程及び/又は画像が記録された記録媒体12を載置部20から取り出す場合、吸い込みを停止させるようにしてもよい。吸い込みの停止については、後述する。
取替工程は、載置面21上の透気シート14の部分を新たな透気シート14へと取り替える工程である。取替工程は、作業者が操作部92を操作しこの工程の実施を指示する指令を入力した場合、及び/又は、予め定めた時間だけ画像の記録が行われた場合に行われる。作業者は、例えば、記録工程の実施により載置面21上の透気シート14の部分が紫外線硬化型インクにより汚れた場合に前述した指令を入力する。その際、作業者は、固定部23による透気シート14の固定を解除する。
取替工程を指示する指令の入力又は予め定めた時間の経過に伴い、巻取部34では透気シート14が巻き取られ、新たな透気シート14が副走査方向における載置面21の寸法に対応した長さだけ供給部31から繰り出される。繰り出された新たな透気シート14は、搬送方向に搬送され、押圧部37を通過して載置面21上に配置される。巻取部34においてモータ35が回転を開始するに先立ち、吸引孔22を介した吸い込みは停止される。吸い込みの停止は、例えば、吸引装置100を停止させて行われる。この他、吸引装置100と載置部20の間に開閉バルブ(不図示)を設け、この開閉バルブを閉鎖させて行うようにしてもよい。停止された吸い込みは、取替工程が終了したタイミング等所定のタイミングで、吸引装置100の運転を再開させ又は開閉バルブを開放状態として再開される。開閉バルブとしては、例えば、電磁弁が挙げられる。吸引装置100の駆動及び停止、又は、開閉バルブの開閉は、制御部91によって制御される。操作部92を介して、吸引装置100の駆動及び停止、又は、開閉バルブの開閉を指示する各指令を入力できるようにしてもよい。
<本実施形態の効果>
本実施形態によれば、次のような効果を得ることができる。
(1)載置面21に吸引装置100に繋がる吸引孔22を複数形成した載置部20を備えるインクジェット記録装置10とし、載置面21が透気シート14で覆われた状態で、載置部20に載せ置かれた記録媒体12に画像を記録することとした(図4参照)。そのため、透気シート14を取り替えることで、記録媒体12が載せ置かれる面をクリーンな状態に保つことができる。繰り返される画像の記録時に記録媒体12に着弾しなかった紫外線硬化型インク等により、載置部20上で記録媒体12が汚れてしまうことを抑制することができる。インクジェット記録装置10のメンテナンスを容易に行うことが可能となる。紫外線の照射により硬化した紫外線硬化型インクの清掃作業は、手間がかかる。特に、吸引孔22に入り込み硬化した紫外線硬化型インクを取り除くことは、困難である。吸引孔22内で紫外線硬化型インクが硬化すると、吸引孔22が詰まってしまい、空気の吸い込みが行えず、記録媒体12を十分に保持できなくなることもある。透気シート14により、紫外線硬化型インクの吸引孔22への入り込みを防止することができる。また、透気シート14の取り替えにより、硬化した紫外線硬化型インクを容易に取り除くことができる。
透気シート14を用いず、載置部20に載せ置かれた記録媒体12によっては吸引孔22が全て覆われないと仮定する(図3の「比較構成」参照)。比較構成では、吸引装置100による吸い込みに伴い、記録媒体12によっては覆われない吸引孔22から多量の空気が吸い込まれることとなる。そのため、記録媒体12を保持するのに十分な力が得られず、記録媒体12を十分に保持できなくなることも想定される。これに対し、本実施形態に基づく実施構成(図3参照)では、吸引孔22が記録媒体12に覆われない位置に配置されていたとしても、この吸引孔22は、透気シート14によって覆われる。そのため、記録媒体12によっては覆われない吸引孔22を介して吸い込まれる空気の量を抑制することができる。従って、載置面21に対する記録媒体12の配置及び/又は記録媒体12の形状等に関わらず、全ての吸引孔22が透気性を有さない記録媒体12で覆われたと仮定した場合に得られる記録媒体12の保持力を基準として、保持力の低下を抑制することができる。載置部20に記録媒体12を保持した状態で、画像を記録することができる。透気シート14を、紙又は布帛とすることで、画像の記録が行われる際に記録媒体12の位置ずれを抑制可能な保持力を得ることができる。
(2)載置部20に固定部23を設け、載置面21を覆う透気シート14を固定することとした(図1、図3の「実施構成」及び図4参照)。そのため、透気シート14を載置面21上に固定することができる。例えば、新しい記録媒体12を載置部20に載せ置く場合と画像が記録された記録媒体12を載置部20から取り出す場合に、透気シート14が位置ずれしてしまうことを抑制することができる。
(3)供給部31と巻取部34を備える搬送部30を設け、帯状の透気シート14を供給部31と巻取部34の間を架け渡した状態で搬送方向に搬送することとした(図1参照)。載置面21上の透気シート14の部分を新たな透気シート14とする場合、巻取部34で透気シート14が巻き取られ、これに伴い、新たな透気シート14が副走査方向における載置面21の寸法に対応した長さだけ供給部31から繰り出される。そのため、載置面21上の透気シート14の取り替えをスムーズに行うことができる。
(4)搬送部30に押圧部37を設けることとした(図1参照)。押圧部37は、回転自在に支持された状態で載置面21上に設けられる。押圧部37が設けられる載置面21上の位置は、載置面21の副走査方向の第一側とされる。そのため、新たに供給される透気シート14を載置面21に接した状態とすることができる。押圧部37を第二付勢機構(不図示)により鉛直方向を下側に付勢された状態とすることで、新たに供給される透気シート14を載置面21に、より接した状態とすることができる。
<変形例>
本実施形態は、次のようにすることもできる。以下に示す変形例のうちの幾つかの構成は、適宜組み合わせて採用することもできる。以下の構成を採用したインクジェット記録装置によっても、上述した効果と同様の効果を得ることができる。以下では上記とは異なる点を説明することとし、同様の点についての説明は適宜省略する。
(1)上記では、搬送部30を備えるインクジェット記録装置10とし、帯状の透気シート14を供給部31と巻取部34の間を搬送方向に搬送させることとした。搬送部30は、省略するようにしてもよい。この場合、透気シートは、主走査方向及び副走査方向の各寸法が載置面21の形状に対応したサイズとされる。作業者は、例えば、透気シートが紫外線硬化型インク等により汚れた場合、載置面21を覆う透気シートを取り除き、新たな透気シートを載置面21上に載せ置く。作業者は、新たに載せ置いた透気シートを載置面21に接させる。
また、上記では、主走査方向の両側に固定部23を備える載置部20を例に説明した。吸引装置100による吸い込みが行われている場合、載置面21上の透気シート14は、載置面21上に吸着された状態となり、透気シート14のずれは発生し難い状態となる。透気シート14のずれが大きな問題とならない場合等については、固定部23は、省略するようにしてもよい。上述したような副走査方向の寸法が載置面21の形状に対応したサイズの透気シートとされ、搬送部30が省略される場合、固定部23は、副走査方向における載置部20の端部に設けるようにしてもよい。この場合、主走査方向における固定部23は、省略するようにしてもよい。透気シート14(上述したような副走査方向の寸法が載置面21の形状に対応したサイズの透気シートを含む)の形状に関わらず、載置部20において固定部23を設ける位置は、諸条件を考慮し適宜決定される。
(2)上記では、活性エネルギー硬化型インクの1つである紫外線硬化型インクを例に説明したが、画像の記録には、紫外線のような活性エネルギー線の照射によらず硬化する各種のインクを用いるようにしてもよい。この場合、インクジェット記録装置では、照射部50は、省略するようにしてもよい。活性エネルギー硬化型インクとして、電子線硬化型インクが用いられる場合、照射部50は、活性エネルギー線としての電子線を照射する。画像の記録に用いるインクを何れのインクとするかは、例えば、記録媒体12に画像を記録し形成された画像形成物が設置される環境又は画像形成物の用途を考慮し、適宜決定するとよい。
(3)上記では、記録部40と照射部50を主走査方向に往復移動させつつ副走査方向にも移動させ、記録媒体12に所定の画像を記録するシリアル型のインクジェット記録装置10を例に説明した(図1及び図4参照)。透気シート14で載置面21が覆われる載置部20は、フルライン型のインクジェットヘッドを含む記録部を備えるインクジェット記録装置(以下、「フルライン型のインクジェット記録装置」という)に採用することもできる。フルライン型のインクジェットヘッドは、各色用のインクジェットヘッドが副走査方向に並んだ状態でキャリッジに取り付けられる。各色用のインクジェットヘッドでは、ノズルが主走査方向(図2参照)に並んで形成される。各色用のインクジェットヘッドにおいてノズルが形成される主走査方向の範囲は、載置面21において記録媒体12を載せ置く領域として設定された主走査方向の範囲以上とされる。画像の記録時、記録部と照射部は、副走査方向(図2参照)に連続的に移動される。
フルライン型のインクジェット記録装置では、画像の記録時に記録部と照射部を主走査方向に移動させる移動部(上記における「第二移動部80」に相当)は省略される。照射部が取り付けられた記録部は、第一移動部に取り付けられる。照射部は、画像の記録時に記録部が移動する方向の後進側に、記録部と隣り合った状態で設けられる。例えば、画像の記録が記録部を副走査方向の第一側から第二側に移動させて行われる場合、照射部は、記録部に対して副走査方向の第一側に設けられる。
10 インクジェット記録装置
12 記録媒体
13 記録面
14 透気シート
20 載置部
21 載置面
22 吸引孔
23 固定部
30 搬送部
31 供給部
32 軸受
33 支持軸
34 巻取部
35 モータ
36 巻取軸
37 押圧部
40 記録部
41K,41M,41Y,41C インクジェットヘッド
42 キャリッジ
50 照射部
60 第一移動部
61,71 移動機構部
62,72 ボールねじ
63,73 ナット部
64,74 ねじ軸
65,75 モータ
80 第二移動部
81,82 プーリ
83 モータ
84 タイミングベルト
85,88,89 支持部
86 軸受
87 回転軸
90 制御装置
91 制御部
92 操作部
93 表示部
100 吸引装置

Claims (3)

  1. 記録媒体が載せ置かれる側の載置面に吸引装置に繋がる吸引孔が複数形成された載置部と、
    インクを吐出するノズルが形成されたインクジェットヘッドと、
    前記吸引孔から吸い込まれる空気量を抑制する透気性を有する帯状の透気シートを前記載置面上で搬送する搬送部と、を備え、
    前記載置部は、前記載置面が、前記記録媒体の記録面とは反対側の面に接し且つ前記透気シートによって覆われ
    前記搬送部は、
    前記搬送部によって前記透気シートが前記載置面上を搬送される搬送方向の一方側に設けられ、前記透気シートを支持し前記載置面の側に繰り出す供給部と、
    前記搬送方向の一方側とは前記載置部を挟んで反対となる前記搬送方向の他方側に設けられ、前記供給部から前記載置面上に繰り出された前記透気シートを巻き取る巻取部と、を備え、
    前記載置部は、前記搬送方向に直交する方向の端側に、前記透気シートを前記載置面に固定する固定部を備え、
    前記固定部は、
    前記記録媒体を前記載置部に載せ置き、前記ノズルから吐出されたインクによって前記記録媒体に画像を記録し、前記画像が記録された前記記録媒体を前記載置部から取り出す場合、前記載置面上の前記透気シートの前記搬送方向に直交する方向の端部分を固定し、
    前記搬送部によって前記透気シートを前記載置面上で前記搬送方向に搬送する場合、前記載置面上の前記透気シートの前記端部分の固定を解除する、インクジェット記録装置。
  2. 前記搬送部は、前記搬送方向の一方側で前記載置面上に設けられ、前記供給部から前記載置面上に繰り出された前記透気シートを前記載置面の側に押圧する押圧部を備える、請求項に記載のインクジェット記録装置。
  3. 記録媒体が載せ置かれる側の載置面に吸引装置に繋がる吸引孔が複数形成され、前記載置面が前記吸引孔から吸い込まれる空気量を抑制する透気性を有する帯状の透気シートによって覆われている、インクジェット記録装置が備える載置部に、前記記録媒体を、前記記録媒体の記録面とは反対側の面が前記透気シートに接する状態で載せ置く載置工程と、
    前記載置部に載せ置かれた記録媒体に、前記インクジェット記録装置が備えるインクジェットヘッドに形成されたノズルからインクを吐出し、前記記録面に画像を記録する記録工程と、
    前記インクジェット記録装置が備える搬送部によって前記透気シートが前記載置面上を搬送される搬送方向の一方側に設けられ、前記透気シートを支持する前記搬送部の供給部から前記透気シートを前記載置面の側に繰り出し、前記搬送方向の一方側とは前記載置部を挟んで反対となる前記搬送方向の他方側に設けられた前記搬送部の巻取部によって前記供給部から前記載置面上に繰り出された前記透気シートを巻き取ることで、前記透気シートを前記載置面上で前記搬送方向に搬送し、前記載置面上の前記透気シートの部分を新たな前記透気シートへと取り替える取替工程と、を含み、
    前記記録工程は、前記吸引孔から空気を吸い込み、前記載置部で前記搬送方向に直交する方向の端側に設けられた前記載置部の固定部で、前記載置面上の前記透気シートの前記搬送方向に直交する方向の端部分を固定しながら行われ
    前記取替工程は、前記吸引孔からの空気の吸い込みを停止し、前記固定部による前記載置面上の前記透気シートの前記端部分の固定を解除して行われる、インクジェット記録方法。
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