JP6296830B2 - 遊技機用可動演出装置及びそれを備えた遊技機 - Google Patents

遊技機用可動演出装置及びそれを備えた遊技機 Download PDF

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Description

本発明は、遊技機用可動演出装置及びそれを備えた遊技機に関するものである。
近年の遊技機では、遊技者の興趣を高めることを目的として、様々な装飾部品を遊技機内に配置する構成となっている。中でも、駆動源を用いて装飾部材を変位させる可動演出装置を遊技領域内に設けることは、インパクトの強い演出を行う上で有利である。また、このような装飾部材を所定の遊技条件の成立に対応して変位させる構成とすることで、遊技機自体のゲーム性を一層高めることができる。
そして、このような可動演出装置において、装飾部材が所定の待機位置に待機する場合に、回転等による変位を抑制して装飾部材を安定して保持するために、装飾部材の動作をロックするロック部材を設ける構成が開示されている。なお、このような可動演出装置としては、例えば特許文献1のようなものが提供されている。
特許第5292072号公報
特許文献1で開示される可動演出役物130では、演出系240に連結する可動部材210が、駆動モータ201の回転駆動力によって駆動ギア203を介して回動するように構成されている。また、ロック円板202が、駆動ギア203と同軸上に設けられると共に、駆動モータ201に接続されて回転可能な構成であり、外周には係止孔301が設けられている。そして、回動自在の係止片221の係止突起302は、可動部材210が所定の回動位置に位置する時に、付勢ばね230からの付勢を受けてロック円板202の係止孔301に係止することで可動部材210の動作を規制するようになっている。
しかしながら、このような構成では、ロック部材(係止片221)をロック円板202の係止孔301に嵌まり込ませる方向の付勢が付勢ばね230から加わるだけである。そのため、可動部材210の自重などによって所定の待機位置(回動位置)から変位させようとする強い力が可動部材210に働く場合には、係止片221が付勢方向とは異なる方向からのこのような力に耐えきれず、可動部材210のロック状態を保持し続けることができない虞がある。特に、特許文献1のように可動部材210が片持ち状の昇降演出部材であり、可動部材210を上方の位置でロックする場合には、可動部材210の自重によって下方に変位しようとする大きな負荷がロック部材(係止片221)に掛かり、係止孔301から係止突起302が外れ易くなってしまう。
また、このような問題に対処するために、付勢部材によって可動部材を直接的に付勢して待機位置に保持する構成も考えられるが、可動部材が付勢部材の付勢に抗した動作を行うため、可動部材の動作時に駆動源に負荷を掛けることになってしまい、また付勢部材にも負荷が掛かり続ける構成であるため、これらの部材の耐久性が悪化する虞があり、可動部材の安定した動作を実現できなくなってしまう。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、駆動源からの駆動力を受けて変位可能な可動部材を備えた遊技機用可動演出装置において、規制部材によって可動部材を所定の待機位置に安定して保持することが可能な構成を提供することを目的とする。
本発明の遊技機用可動演出装置は、
所定の待機位置と所定の変位位置との間で変位可能に構成される可動部材と、
前記可動部材を変位させる駆動力を生じさせる駆動源と、
前記可動部材が前記待機位置にあるときに当該可動部材に係合し、前記可動部材が前記待機位置から前記変位位置へ変位することを規制する規制部材と、
前記規制部材に対して所定の付勢力を付与する付勢手段と、
を備え、
前記可動部材は、前記待機位置に位置するときに前記規制部材が係合する係合部を備え、
前記規制部材は、前記可動部材と対向する位置に所定の回動軸を中心に回動可能に構成されると共に、前記係合部に係合する作用部を備え、
前記付勢手段は、前記可動部材が待機位置にあるときに前記作用部が前記係合部に係合するように付勢すると共に、前記作用部と前記係合部と係合する時に前記可動部材を前記変位位置から前記待機位置に向かう上方向に付勢する付勢力を付与し、
前記作用部は、前記可動部材が前記待機位置にあるときの前記係合部を下方側から支持し、且つ前記規制部材に対して前記付勢手段による付勢力が与えられることで、前記作用部が前記係合部を上方側に押圧し、前記可動部材を前記待機位置に維持する力が付与されることを特徴とする。
また、可動部材は、それ自身の単体、又は当該可動部材と連動する部材を含む構成である。
本発明の遊技機は、上記遊技機用可動演出装置を備えていることを特徴とする。
本発明の遊技機用可動演出装置及び遊技機において、付勢手段は、規制部材の作用部を可動部材の係合部に係合させる方向に付勢するようになっている。そして、作用部と係合部との係合時に、付勢手段は可動部材を変位位置から待機位置に向かう上方向に付勢する付勢力を規制部材に付与する構成であるため、規制部材によって可動部材を待機位置に安定して保持することができる。また、可動部材が自重により変位位置側に移動しようとしても規制部材により可動部材を上方向(待機位置)に戻そうとする力が加わることになり、可動部材の変位位置側への変位を抑制して待機位置に位置させることができる。
また、本発明において、係合部は、可動部材が待機位置のときの位置よりも、変位位置のときの位置の方が下方となる構成であり、作用部は、可動部材が待機位置にあるときの係合部を下方側から支持し、且つ規制部材に対して付勢手段による付勢力が与えられることで、作用部が係合部を上方側に押圧し、可動部材を待機位置に維持する力が付与される構成としてもよい。
この構成では、可動部材が、変位位置のときよりも上方となる待機位置に位置するときに、作用部が係合部に対して上方に押圧力を及ぼすため、可動部材の自重に基づく下方への変位を抑制して、可動部材を規制しつつより安定的に上方の待機位置に保持することができる。
また、本発明において、規制部材は、可動部材と対向する位置に所定の回動軸を中心に回動可能に構成され、係合部と作用部の係合位置と、規制部材の回動軸線とは、上下方向において略同一の高さに位置する構成としてもよい。
この構成では、作用部と係合部が上下方向で当接し易く、作用部から係合部に上方に向かう力を及ぼし易くなる。
また、本発明において、作用部は、可動部材が駆動源からの駆動力を受けて変位位置から待機位置に変位する際に、係合部に係合しながら可動部材を待機位置方向に付勢する構成としてもよい。
この構成では、可動部材が規制部材の押圧力(付勢力)を利用して変位位置から待機位置へと変位することができ、安定した動作で円滑に可動部材を待機位置へと変位させることができる。
また、本発明において、可動部材は、係合部と連続した外郭線を持つ側面部が形成され、可動部材が駆動源からの駆動力を受けて変位する際に、作用部が側面部を押圧する構成としてもよい。
この構成では、可動部材が駆動源からの駆動力を受けて変位位置に変位する際に、作用部が係合部と連続した外郭線を持つ側面部を押圧するため、可動部材は規制部材から変位に抗するような方向に駆動力が加わり難く、駆動源からの駆動力に基づいた可動部材の変位動作を妨げることがない。即ち、可動部材は、係合部と作用部の非係合時に規制部材の押圧作用に抗した動作を行うことなく円滑に変位することができる。
また、本発明において、可動部材の側面部は、規制部材が所定の接触状態を保持する形状に形成される構成としてもよい。
この構成では、可動部材の側面部は、規制部材が所定の接触状態を保持する形状に形成されるため、駆動源からの駆動力に基づく可動部材の変位時に、規制部材の作用部が可動部材に所定の状態で接触し続けることができ、規制部材を付勢する付勢手段に負荷を与えることがない。
また、本発明において、可動部材は、所定の回動軸を中心に回動可能に構成されると共に、回動軸から径方向に延出するアーム部を備え、係合部は、アーム部の基端部分に形成される構成としてもよい。
この構成では、アーム部を設けて可動演出装置の装飾性や遊技性を高めると共に、係合部をアーム部の基端部分に設けることで、当該係合部に作用を及ぼす規制部材を可動部材、特にアーム部と干渉しない位置に配置し易くなり、アーム部の可動範囲を大きく設定することができる。
図1は、本発明の第1実施形態に係る遊技機用可動演出装置を備えた遊技機を例示する正面図である。 図2は、本発明の第1実施形態に係る遊技機用可動演出装置において可動部材が待機位置に位置する状態の正面図である。 図3は、図2の遊技機用可動演出装置において可動部材が変位位置に位置する状態の正面図である。 図4は、図2の遊技機用可動演出装置において可動部材が待機位置に位置する状態の背面図である。 図5は、図2の遊技機用可動演出装置において可動部材が変位位置に位置する状態の背面図である。 図6は、図2の遊技機用可動演出装置を前方側且つ斜め上方側から見た分解斜視図である。 図7は、図2の遊技機用可動演出装置を後方側且つ斜め上方側から見た分解斜視図である。 図8は、図2の遊技機用可動演出装置の一部を、可動部材を透視して見た背面図である。 図9は、図2の遊技機用可動演出装置において可動部材が待機位置に位置する状態を説明する説明図である。 図10は、図9の状態より可動部材が変位を開始した状態を説明する説明図である。 図11は、図10の状態より可動部材が更に変位した状態を説明する説明図である。 図12は、図2の遊技機用可動演出装置において可動部材が変位位置に位置する状態を説明する説明図である。 図13(A)は、本発明の第2実施形態に係る遊技機用可動演出装置において、可動部材が待機位置に位置する状態を説明する説明図であり、図13(B)は、可動部材が変位位置に位置する状態を説明する説明図である。 図14(A)は、本発明の第3実施形態に係る遊技機用可動演出装置において、可動部材及び連動部材が待機位置に位置する状態を説明する説明図であり、図14(B)は、可動部材及び連動部材が変位位置に位置する状態を説明する説明図である。
[第1実施形態]
以下、本発明に係る遊技機用可動演出装置10及びそれを備えた遊技機1を具現化した第1実施形態について、図面を参照して説明する。
(遊技機の構成)
まず、図1を参照して遊技機1の構成を概説する。図1に示す遊技機1は、いわゆるパチンコ機として構成されるものであり、枠状に形成された外枠8の前面側の一側に木板(ベニヤ板)、アクリル板等によって構成される遊技盤2が装着される内枠が軸支手段を介して前面側に向かって片開き可能に支持され、その内枠の一側に遊技盤2とほぼ平行に配置される透明板(ガラス板等)を介して視認し得る前面枠9が開閉自在に設けられている。また、遊技盤2には盤面(前面2a)に沿って遊技球の発射を誘導するガイドレール5が設けられ、このガイドレール5等によって区画された形態で遊技領域が形成されている。また、遊技盤2の中央付近には、各種表示を行い得る液晶表示部3が配置され、この液晶表示部3の下方には、始動入賞口7a及び大入賞口7bが配置されている。そして、液晶表示部3の上方側において前後方向に液晶表示部3と一部が重なるようにして本発明に係る遊技機用可動演出装置10が配置されている。なお、遊技機1は、ガイドレール5等によって区画された遊技領域内において透明板と遊技盤2との間を遊技球が流下するように構成されている。
本明細書において、「前後方向」とは、遊技盤2の前面2a(盤面)と直交する方向を意味し、前面2a(盤面)に対し遊技者が位置するべき側を前方側、それとは反対側(即ち、遊技機1奥側)を後方側とする。また、「上下方向」とは、遊技盤2の前面2aと平行で遊技領域を遊技球が流下する方向(鉛直方向)を意味する。また、「左右方向」とは、上記「前後方向」及び「上下方向」と直交する方向を意味する。
(遊技機用可動演出装置の構成)
次に、第1実施形態に係る遊技機用可動演出装置10について説明する。
図1に示すように、遊技機用可動演出装置10(以下、可動演出装置10ともいう)は、遊技盤2に直接的に又は他部材を介して間接的に固定されて用いられるものであり、その一部が遊技盤2の前方側から視認可能となるように露出した状態で配置されている。この可動演出装置10は、図1に示すように遊技盤2の前面2a(盤面)の前方側において前面側の全体が露出する装飾部材60を備えている。また、可動演出装置10は、図示しない制御回路(CPUやメモリ等を備えてなる電子回路)によって電気的に制御されることで、例えば図2〜図5のように機械的に動作する構成をなしている。そして、装飾部材60を遊技領域内で変位させて遊技機1の演出を行う構成となっている。具体的には、図2、図4に示すように、可動演出装置10の非動作時に、装飾部材60は液晶表示部3の前方側において所定の上方に位置する待機位置に位置しており、図3、図5に示すように、可動演出装置10の動作時に、待機位置から変位して所定の下方に位置する変位位置に移動(回動)する構成となっている。
ここで、図2〜図12を参照し、可動演出装置10を構成する各部品について詳述する。
図6等に示すように、可動演出装置10は、遊技盤2に直接的又は固定部材を介して間接的に固定されると共に可動演出装置10を構成する各種部材が組み付けられる台板部材50と、所定の待機位置と所定の変位位置との間で変位可能に構成される可動部材30と、可動部材30を変位させる駆動力を生じさせる駆動源20と、可動部材30が待機位置にあるときに当該可動部材30に係合し、可動部材30が待機位置から変位位置へ変位することを規制する規制部材40と、規制部材40に対して所定の付勢力を付与する付勢手段42と、を備えている。更に、駆動源20に組み付けられる第1伝達部材22と、第1伝達部材22と連動して回動して駆動力を伝達する第2伝達部材24と、当該第2伝達部材24と連結すると共に第1伝達部材22と連動して当該第2伝達部材24を介して駆動源20からの駆動力を受けて変位する第3伝達部材26と、を備えている。
以下、各構成要素について詳述する。
まず、駆動源20について説明する。
駆動源20は、公知のステッピングモータなどによって構成されるものであり、図7等に示すように、台板部材50に締結ねじ等によって取り付けられている。また、駆動源20は、図7等に示すように駆動力を発生させる本体部20aと、本体部20aの動作によって回動軸線G1(図9等参照)回りに回動する駆動軸20bと、を備えている。この駆動源20は、例えば図示しない制御回路からの制御信号を受けて駆動軸20bを回転させるように構成されており、この駆動軸20bの回転速度や回転角度は上記制御回路によって制御されるようになっている。例えば、所定の遊技状態(演出を行う状態)となったときと、所定の遊技状態が終了したときとで正逆回動するように、駆動源20が駆動制御される。
第1伝達部材22は、駆動源20の駆動軸20bに固定される主動歯車として構成され、図6、図7に示すように、略円板状に形成される歯形状部22aを備え、当該歯形状部22aを厚さ方向(前後方向)に貫通する挿通孔22bが形成されている。そして、挿通孔22bには駆動源20の駆動軸20bが挿通されることで、第1伝達部材22が駆動源20に固定され、第1伝達部材22は駆動源20と連動するようになっている。具体的には、第1伝達部材22は、駆動源20からの駆動力を受けて回動軸線G1(図4、図5等参照)回りに正逆回動するように構成されている。
また、第2伝達部材24は、図6、図7に示すように、厚さ方向(前後方向)に貫通する挿通孔24cを中心として従動歯車として構成される略円板状に形成される歯形状部24aと、当該歯形状部24aを中断して第2伝達部材24の全体形状が涙形となるように周方向に突出する突出部に、前方に突出する軸部24bと、を備えている。そして、挿通孔24cに台板部材50に形成される突出部50dが挿通されることで第2伝達部材24が回動自在となる。また、歯形状部24aは、第1伝達部材22の歯形状部22aと噛み合うように配置されることで、第2伝達部材24は、第1伝達部材22と連動する構成となる。具体的には、第1伝達部材22からの駆動力を受けて回動軸線G2(図4、図5等参照)回りに正逆回動するように構成されている。
また、第3伝達部材26は、図6、図7に示すように、略L字状の細長い板状に形成されたリンク体であり、短辺側の端部に前後方向に貫通した挿通孔26b(図6右側)と、長辺側の端部に前後方向に貫通した挿通孔26c(図6左側)と、が形成されている。そして、挿通孔26bに第2伝達部材24の軸部24bが挿通されることで第2伝達部材24と連結し、挿通孔26cに可動部材30の軸ピン30dが挿通されることで可動部材30と連結し、可動部材30が第1伝達部材22、第2伝達部材24、第3伝達部材26と連動可能な構成となる。つまり、駆動源20からの駆動力が第1伝達部材22、第2伝達部材24、第3伝達部材26を介して可動部材30に伝達され、可動部材30が待機位置と変位位置との間を移動する。
次に、付勢手段42について説明する。本実施形態では付勢手段42として捻りバネを使用している。付勢手段42は、図6、図7等に示すように、コイル状に線材が巻回されるコイル部42aと、そのコイル部42aの一端部から延長される第1延長部42bと、他端部から延長される第2延長部42cと、を備えている。そして、付勢手段42は、後で詳述するが、第1延長部42bが台板部材50に係止され、第2延長部42cが後述する規制部材40に当接することで、規制部材40に対して所定の付勢力を付与する構成となっており、規制部材40(作用部40c)を可動部材30(係合部30f)に係合させる方向に付勢するように配設している。
次に、台板部材50について説明する。
台板部材50は、図6、図7に示すように、遊技盤2の前面2aに隣接して配置される板状の台板50aを備えている。また、台板50aの上下方向の中央部分且つ左右方向の右側寄りの位置に前後方向に貫通する貫通孔50bが形成され、当該貫通孔50bに台板部材50の前方側から駆動源20の駆動軸20bが挿通され、台板部材50の後方側で駆動軸20bが第1伝達部材22の挿通孔22bに挿通される構成で、第1伝達部材22が台板部材50を挟んで駆動源20に固定されることになる。また、台板50aの上下方向の上方寄り且つ左右方向の中方部分の位置に、付勢手段42のコイル部42aが配置される凹窪部50fが前方に凹んで形成され、その中心に前後方向に貫通する貫通孔50cが形成されている。そして、当該貫通孔50cに台板部材50の後方側から可動部材30の回動軸30cを付勢手段42のコイル部42aを介して挿通する構成となっている。このような構成によって、可動部材30が台板部材50に回動軸線G3(図9〜図12参照)回りに回動可能に組付けられる。また、台板50aの後方側において、上下方向の中央部分且つ左右方向の右側寄りの位置(貫通孔50bの右斜め上方側に隣接する位置)に後方に突出する凸形状の突出部50dが形成されている。そして、第2伝達部材24の挿通孔24cを当該突出部50dに挿通することで、第2伝達部材24が台板部材50に回動軸線G2(図4、図5、図9〜図12参照)回りに回動可能組付けられる。
また、凹窪部50fは、図8に示す台板50aの後方側において、貫通孔50cを中心とした円孔状に凹設された部分と当該円孔状の部分から左斜め下方に延びる直線状の溝状部分とから構成されている。そして、付勢手段42のコイル部42aが凹窪部50fの円孔凹部に配置され、第1延長部42bが凹窪部50fの線状の溝状部分に配置される構成となっている。また、凹窪部50fの直線状の溝状部分には、付勢手段42の第1延長部42bを係止し溝状部分から抜脱しないように、図8において溝壁から右斜め下方に突出する係止部50iが舌片状に形成されている。そして、付勢手段42の第1延長部42bが係止部50iによって係止されることで、付勢手段42の一部(第1延長部42b)を固定して台板部材50に付勢手段42を組み付けることができる。
また、台板50aの後方側において、上方寄り且つ左側寄りの位置に後方に突出する円筒形(ボス形状)の突出部50gが形成され、規制部材40の挿通孔40bに挿通して規制部材40を回動自在に保持するように構成されている。また、突出部50gの上方には、台板50aから後方に起立する壁部が規制部材40の回動を規制するストッパー50hとして形成されている。ストッパー50hは、図8において突出部50gの上方の所定の位置から右斜め下方向に延出する形状であり、後方側に向かう高さは突出部50gの半分程度となっている。このように構成されるストッパー50hに対して、規制部材40の側壁部40eを当接させることによって規制部材40の回動を停止させるように機能する。
次に、可動部材30について説明する。
可動部材30は、台板部材50の後方側において、前後方向に沿った回動軸線G3(図4、図5、図9〜図12等参照)回りに回動可能に保持され、第3伝達部材26と連動可能に連係され、駆動源20の駆動力を受けて変位可能に設けられる。そして、自身に組み付けられる装飾部材60を遊技領域内で変位させるように機能する。また、可動部材30は、所定の待機位置(具体的には、図9に示す回動位置)と所定の変位位置(具体的には、図12に示す回動位置)との間で変位可能に構成されると共に、待機位置にある常態では規制部材40によって保持され、待機位置から変位位置へ変位することを規制される。
この可動部材30は、図6、図7に示すように全体として長手状の形態をなし、回動の中心軸部分を構成する基端部30aと、当該基端部30aから径方向に延出する略長手板形状のアーム部30bと、を備えている。また、基端部30aは、前後方向を厚さ方向とする略円板状に形成され、基端部30aの板面の中心部分において前方向に段部を介して突出する回動軸30cが形成されると共に、基端部30aの前方側において回動軸30cに対してアーム部30bの延出方向とは反対側の部分で前方に突出する軸ピン30dが設けられている。また、アーム部30bと基端部30aとが連結する部分の周縁部において回動軸30c方向に窪む凹溝を構成する壁部となる係合部30fが切欠き形成されている。さらに、規制部材40と対向する基端部30aには、回動軸30c(より詳しくは回動軸線G3)の軸方向から見て係合部30fと連続した外郭線を持つと共に、規制部材40が所定の接触状態を保持する形状の側面部30gが形成されている。具体的には、側面部30gは、回動軸30c(より詳しくは回動軸線G3)から当該外郭線までの距離が一定となるように形成されている。即ち、図9等に示すように、側面部30gが、回動軸30c(より詳しくは回動軸線G3)からの距離が一定となる円弧状の周縁部として基端部30aに形成されている。
また、係合部30fは、可動部材30が待機位置に位置する時に、付勢手段42によって当該係合部30fに係合させる方向に付勢される作用部40cと係合する構成となっている。そして、係合部30fは、可動部材30が待機位置にあるときに当該係合部30fが向かおうとする移動方向とは反対方向に作用部40cから押圧力を受けることになる。また、係合部30fを形作る溝は、前後方向から見て略三角形状に切欠かれる形態となっており、後述する規制部材40の作用部40cが入り込める程度の大きさの切欠き形状となっている。具体的には、図9に示すような可動部材30が待機位置に位置する状態で、基端部30aの周縁部から回動軸30cに向かう方向に切欠かれる形状であって、更に下方にはくさび状に切欠かれる形状となっている。また、図9に示すような可動部材30が待機位置に位置する状態で、係合部30fを構成する上方の壁部は略水平で上下方向に面する上壁部30hとして構成される。そして、当該上壁部30hは側面部30gと滑らかに接続され、図9等に示すように、上壁部30hの一部(左端部)と側面部30gの一部(下端部)との接続部分が円弧形状部分30iとして形成されている。また、この係合部30fは、可動部材30が所定の待機位置から所定の変位位置に移動する移動開始時に所定の移動方向に移動する構成となっている。具体的には、可動部材30が回動軸線G3回りに回動する動作に伴って、係合部30fは可動部材30の回動軸線G3と同じ軸線回りに同じ方向に回動する構成となっている。そして、可動部材30が待機位置にあるときに当該係合部30fは、可動部材30が自重等の負荷で向かおうとする下方向の移動方向とは反対の上方向に作用部40cから押圧力を受ける構成である。
また、可動部材30のアーム部30bには、基端部30aと接続される端部とは反対側の端部の前面側において、前方に突出し装飾部材60を軸支する突出部30eが形成されている。
次に、装飾部材60について説明する。図6、図7に示すように、装飾部材60は、円板状の装飾部60aによって構成され、当該の装飾部60aの後方側の面において中央部分よりも上方側よりの位置に前後方向に貫通する挿通孔60bが形成されている。装飾部60aは、前面側に前後方向以外の方向性を有する文字・数字・記号・図形等の装飾(意匠)の表示対象が表記又はかたどられ、遊技機1の構成と関連した装飾を施すことによって演出効果を高める構成となっている。また、挿通孔60bに、ベアリング等介して可動部材30の突出部30eが遊嵌する構成であり、装飾部材60が揺動又は回動自在に軸支される。そして、可動部材30が変位することによって、装飾部材60は、液晶表示部3の前面を横切るように変位して演出を行う構成となっている。このとき、装飾部材60は、可動部材30が待機位置から変位位置に移動する際に、遊技盤2に対して一定の方向性を維持しながら移動し、前面側に施された文字・数字・記号・図形等の装飾(意匠)が方向性を変えることなく、遊技者に視認される。
次に、規制部材40について説明する。規制部材40は、図8等に示すように、可動部材30と対向する位置に設けられ、図6、図7に示すように、前後方向に略円柱状に形成される本体部40aを備え、本体部40aを前後方向に貫通する挿通孔40bと、本体部40aから径方向に延出する作用部40cと、当該作用部40cから所定間隔離れた位置において略L字形態で突出する突出部40dと、が形成されている。規制部材40は、挿通孔40bを台板部材50の突出部50gに挿通することで、突出部50gを回動軸として回動軸線G4(図4、図5、図9〜図12参照)回りに回動可能になっている。規制部材40は、可動部材30が待機位置にあるときに作用部40cが可動部材30の係合部30fに係合し、可動部材30を待機位置に保持し、常態で変位位置へ変位することを規制するように機能する。また、図9に示すように、規制部材40の回動軸線G4と、可動部材30の係合部30fと作用部40cの係合位置とは、上下方向において略同一の高さに位置している。作用部40cは、可動部材30が待機位置に位置する時に、付勢手段42によって係合部30fに係合させる方向に付勢される構成となっている。そして、作用部40cは、可動部材30が待機位置にあるときに自重により係合部30fが向かおうとする移動方向(下方向)とは反対方向に当該係合部30fを押圧するように機能する。また、突出部40dは、作用部40cと前後方向において所定間隔おいて形成されており、当該突出部40dと作用部40cとの間に入り込んで配置される付勢手段42の第1延長部42bの抜脱を防ぐ構成となっている。そして、規制部材40は、付勢手段42の付勢による作用部40cと係合部30fとの係合時に、可動部材30を変位位置から待機位置に向かう方向に付勢する付勢力を付勢手段42から付与されることになる。規制部材40に対して付勢手段42による付勢力が与えられることで、作用部40cが係合部30fを可動部材30の自重方向と反対の上方向に押圧する力により可動部材30が待機位置を維持することになる。
また、規制部材40には、本体部40aの略円柱形状の内部であって、突出部40dと作用部40cとの間において下方側に面する上壁部40fが形成されている(図7〜図12参照)。可動部材30が待機位置に位置するときに、図9等に示すようにこの上壁部40fが下方側に面するように、規制部材40が配置される構成となっている。また、規制部材40には、図9等に示すように、本体部40aの略円柱形状部分の側面部を切欠くようにして形成された壁形状の側壁部40eが形成されている。この側壁部40eは、図9等に示すように、可動部材30が待機位置に位置するときに、右斜め下方に向かって低位置となるように傾斜して配置され、台板部材50のストッパー50hと面接触するようになっている。そして、規制部材40は、挿通孔40bに台板部材50の突出部50gを挿入して、回動自在に台板部材50に組み付けられる。このとき、付勢手段42は第1延長部42bが台板部材50の係止部50iによって固定される一方で、第2延長部42cが突出部40dと作用部40cとの間に入り込むと共に、上壁部40fに下方側から当接するようになっている。そして、この上壁部40fを付勢手段42の第2延長部42cが押圧することで、規制部材40が付勢手段42から上向きの付勢を受ける構成となっている。
(可動演出装置の動作)
次に、可動演出装置10の動作について説明する。
まず、可動演出装置10が演出を行っていない状態(常態)、つまり駆動源20が制御回路からの制御信号を受けず、駆動軸20bを回転動作しないときには、第1伝達部材22は回動せず、第1伝達部材22と連動する第2伝達部材24は、図9に示すように、歯形状部24aが第1伝達部材22の歯形状部22aと噛合して軸部24bの位置が回動軸線G2より下位となる位置で第3伝達部材26と連係している。また、第3伝達部材26は、L字状の屈曲部が突出部50dを囲むように位置して、可動部材30との連係部(挿通孔26c)は回動軸線G2より上位位置いる。つまり、第3伝達部材26は、第2伝達部材24との連係部と、可動部材30との連係部が回動軸線G2を介して上下左右の略対称位置に位置している。また、第1伝達部材22、第2伝達部材24、第3伝達部材26と連動する可動部材30は、図9に示すように可動部材30のアーム部30bが少し下傾斜した待機位置に保持される。また、当該アーム部30bに連結する装飾部材60は、所定の上方位置(図2、図4参照)に保持され、演出の待機状態となっている。なお、第2伝達部材24と第3伝達部材26との連係部が、図9に示すように回動軸線G2より左側(可動部材30と反対方向)であり、且つ下位位置で連係されることにより、始動時に連係部が一旦外側(可動部材30から離間する方向)に向かうようになっているため、可動部材30が自重で回動する作用を抑制する効果を奏する。本実施形態では、このように可動部材30が待機位置に位置するときに、規制部材40(作用部40c)が可動部材30(係合部30f)と係合することによって待機位置を保持すると共に可動部材30が自重により待機位置から変位位置へ変位することを規制する構成となっている。
次に、規制部材40による規制動作について説明する。図9に示すような可動部材30が待機位置に位置するときに、作用部40cは付勢手段42の付勢により可動部材30の係合部30fに係合している。そして、規制部材40の作用部40cは、係合部30fの上壁部30hに当接係合して可動部材30の自重により係合部30fが変位方向に向かおうとする下方向への移動方向とは反対方向に当該係合部30fを押圧することになる。即ち、可動部材30が自重等によって待機位置から変位位置方向(下方向)に変位しようとするとき、それに応じて係合部30fは下方の移動方向に移動しようとすることになるが、係合部30fの移動経路上に規制部材40(より詳しくは作用部40c)が付勢手段42から付勢を受けた状態で位置しているため、係合部30fは移動方向とは反対方向(上方向)に作用部40cから押圧される状態となる。ここで、可動部材30の係合部30fは、可動部材30が待機位置のときの位置よりも、変位位置のときの位置の方が下方となる構成であり、可動部材30が待機位置にあるときに係合部30fが向かおうとする方向が下方向又は斜め下方向となる構成である。具体的には、可動部材30は待機位置でも自重(アーム部30bの荷重等)により、回動軸線G3を中心に時計回りに回動しようとし、それに応じて係合部30fも回動軸線G3を中心に時計回りに回動をしようとする。このとき係合部30fは図9において規制部材40と対向する回動軸30cの右方向に位置するため、下方に移動(回動)しようとする。また、規制部材40は、付勢手段42から回動軸線G4回り(時計回り)に回動するように付勢を受けるため、それに応じて作用部40cも回動軸線G4を中心に時計回りに回動付勢され、作用部40cに上下方向で当接する係合部40fに対して上方に押圧する作用を及ぼすことになる。なお、可動部材30の係合部30fと後述する作用部40cの接合位置と、規制部材40の回動軸線G4とは、上下方向において略同一の高さに位置している。このようにして、規制部材40の作用部40cが、可動部材30の係合部30fを下方側から支持する構成になる。
また、規制部材40は、付勢手段42の付勢に基づいた作用部40cと係合部30fとの係合時に、付勢手段42によって可動部材30を変位位置から待機位置に向かう上方向に付勢する付勢力が付与される。そして、規制部材40に対して付勢手段42による付勢力が与えられることで、規制部材40の作用部40cが可動部材30の係合部30fを当該係合部30fが向かおうとする移動方向とは反対方向に押圧する力が付与されることになる。具体的には、規制部材40の作用部40cが可動部材30の係合部30fを上方側に押圧し、可動部材30を待機位置に維持する力が付与される。そして、図9に示すように、規制部材40(側壁部40e)がストッパー50hに当接した状態でも付勢手段42から付勢力が加わる構成であり、常に規制部材40が付勢手段42から付勢力を受けて作用することで、規制部材40が可動部材30を待機位置に安定して保持することができる。
次に、可動演出装置10の演出動作について説明する。
図9に示すように、可動部材30が待機位置に位置するときに、駆動源20が制御回路からの制御信号を受けて駆動軸20bを回転動作した場合、図10に示すように第1伝達部材22は駆動源20に連動して回動軸線G1を中心として反時計回りに回動を始める。また、第2伝達部材24は、第1伝達部材22に連動して回動軸線G2を中心として時計回りに回動を始める。そして、図10に示すように、第2伝達部材24に連動する第3伝達部材26は、第2伝達部材24の回動に応じて回動軸線G2を中心として時計回りに回動する軸部24bに押圧されて、可動部材30に対して回動軸線G3を中心として時計回りに回動させる方向に変位を始める。また、可動部材30の軸ピン30dは第3伝達部材26から押圧されることで変位し、それに応じて可動部材30は、回動軸線G3を中心として時計回りに回動を始める。そして、アーム部30bが回動軸線G3を中心として時計回りに回動を始めるため、アーム部30bに連結する装飾部材60はそれに応じて下方に変位し始める。また、可動部材30の回動に応じて係合部30fが回動軸線G3を中心として時計回りに回動し始めるため、係合部30fが移動経路上に位置する規制部材40の作用部40cを下方に押圧する。可動演出装置10の演出時は、可動部材30の係合部30fが、付勢手段42の付勢に基づく規制部材40の押圧力に抗して変位する構成となっているため、規制部材40の作用部40cは下方に変位し、それに応じて規制部材40は回動軸線G4を中心として反時計回りに回動を始めることになる。なお、このように可動部材30の係合部30fが回動軸線G3を中心として回動し始めると共に、規制部材40の作用部40cが回動軸線G4を中心として回動し始めるため、図10に示すように規制部材40の作用部40cが可動部材30の係合部30fの移動経路上から外れるように移動することになる。具体的には、規制部材40は、図10に示すように係合部30fとの係合が外れて、可動部材30の円弧形状部分30iが規制部材40の作用部40cを押圧する状態となる。
図10に示す可動演出装置10の状態から、更に駆動源20が駆動軸20bを回転動作した場合、図11に示すように第1伝達部材22は駆動源20に連動して回動軸線G1を中心として更に反時計回りに回動する。また、第2伝達部材24は、第1伝達部材22に連動して回動軸線G2を中心として時計回りに更に回動する。そして、図11に示すように、第3伝達部材26は、第2伝達部材24に連動して可動部材30に対して回動軸線G3を中心として時計回りに回動させる方向に更に変位する。また、可動部材30の軸ピン30dは第3伝達部材26から更に押圧されることで変位し、それに応じて可動部材30は、回動軸線G3を中心として時計回りにさらに回動し、同様に回動するアーム部30bに連結する装飾部材60はそれに応じて更に下方に変位する。また、係合部30fがその移動経路上に位置する規制部材40の作用部40cを更に下方に押圧する。そして、規制部材40は回動軸線G4を中心として反時計回りに更に回動する。そのため、図11に示すように規制部材40の作用部40cは、可動部材30の係合部30fの移動経路上から外れる。具体的には、規制部材40の作用部40cは、図10に示すように可動部材30の円弧形状部分30iを押圧する状態から滑らかに変化し、図11に示すように可動部材30の側面部30gを押圧する状態となる。
図11に示す可動演出装置10の状態から、更に駆動源20が駆動軸20bを回転動作して、第1伝達部材22は駆動源20に連動して回動軸線G1を中心として更に反時計回りに回動し、駆動源20に連動して保持され図12に示すような位置に維持されることになる。また、第2伝達部材24は、第1伝達部材22に連動して回動軸線G2を中心として時計回りに更に回動して、第1伝達部材22に連動して保持され図12に示すように、第3伝達部材26との連係部が回動軸線G2より右側位置に維持されることになる。そして、第3伝達部材26は、第2伝達部材24に連動して可動部材30に対して回動軸線G3を中心として時計回りに回動させる方向に更に変位し、図12に示すような位置に維持されることになる。また、可動部材30の軸ピン30dは第3伝達部材26から更に押圧されることで変位し、それに応じて可動部材30は、回動軸線G3を中心として時計回りに更に回動して図12に示すような変位位置に維持されることになる。そして、回動軸線G3を中心として時計回りにさらに回動するアーム部30bに応じて、当該アーム部30bに連結する装飾部材60は更に下方に変位して図3及び図5に示すような下方位置に維持されることになる。
また、規制部材40は、係合部30fとの係合が解除される図11に示すような状態から可動部材30が変位位置に移動した図12に示すような状態まで、所定の接触状態を保持して可動部材30の側面部30gを押圧し続けることになるが、作用部40cが側面部30gを回動軸30c(より詳しくは回動軸線G3)方向に押圧する構成となっている。具体的には、可動部材30の側面部30gと規制部材40の作用部40cとの当接点と回動軸線G3を通る直線が、当該当接点と回動軸線G4とを通る直線と、略直交するような構成で規制部材40が可動部材30を押圧し続けることになっている。そのため、可動部材30が規制部材40から受ける押圧力に回動方向成分(回動軸線G3回りの方向成分)が含まれないか又は微弱となるため、駆動源20からの駆動力に基づいた可動部材30の回動動作を妨げることがない。即ち、可動部材30は、非規制時に規制部材40の押圧作用に抗した動作を行うことなく図11に示す状態から図12に示す状態(変位位置に位置する状態)まで円滑に回動することができる。
また、可動部材30の側面部30gは、回動軸30cから一定の距離となる円弧面に構成されるため、可動部材30の回動時に、規制部材40の作用部40cが一定の位置で回動軸30cに向かって可動部材30を押圧し続けることができる。即ち、可動部材30の回動時に、規制部材40は、図11及び図12に示すような回動位置を保持した状態で可動部材30を押圧し続ける構成となっている。そのため、規制部材40を付勢する付勢手段42は、一定の付勢力を規制部材40に与え続けることになり、その形態を変形させることがなく負荷を受け難くなっている。
続いて、可動部材30が図12に示すような変位位置に位置する状態から、図9に示すような待機位置に位置する状態へと戻る動作について説明する。図12に示すような可動部材30が変位位置に位置するときに、駆動源20が制御回路からの制御信号を受けて駆動軸20bを反転して回転動作させることで、第1伝達部材22は駆動源20に連動して回動軸線G1を中心として時計回りに回動し、図11、図10に示す回動状態の順に遷移し、図9に示す演出開始前の状態に戻る。同様に、第2伝達部材24は、第1伝達部材22に連動して回動軸線G2を中心として反時計回りに回動を始め、図9に示す位置に戻る。そして、図10に示すように、第2伝達部材24に連動する第3伝達部材26は、第2伝達部材24の回動に応じて回動軸線G2を中心として反時計回りに回動する軸部24bに押圧されて、可動部材30に対して回動軸線G3を中心として反時計回りに回動させる方向に変位を始め、図9に示す位置に戻る。また、可動部材30の軸ピン30dは第3伝達部材26から牽引されることで変位しようとし、それに応じて可動部材30は、回動軸線G3を中心として反時計回りに回動し、図9に示す待機位置へと戻る。そして、アーム部30bが回動軸線G3を中心として反時計回りに回動し、図9に示す位置へと戻るため、アーム部30bに連結する装飾部材60はそれに応じて上方に変位して図2及び図4に示す上方位置に戻る。
なお、可動部材30が図10に示す回動位置まで戻ったときに、規制部材40の作用部40cが可動部材30の係合部30f(凹溝)に入り始め、円弧形状部分30iを押圧する状態となる。更に、規制部材40の作用部40cがこのような円弧形状部分30iを押圧する場合、規制部材40は回動軸線G4を中心とする時計回りに付勢される構成であるため、作用部40cは可動部材30に対して変位位置から待機位置へ向かう回動方向(回動軸線G3を中心とする反時計回り方向)成分を含む駆動力を与えることになる。即ち、規制部材40の作用部40cは、係合部30fに係合しながら待機位置方向に当該係合部30fを押圧することになる。そして、可動部材30が規制部材40の押圧力を利用して安定した動作で円滑に変位し、最終的に図9に示すような待機位置へと戻ることになる。また、図9に示すような可動部材30が待機位置に再び位置すると、上述したような規制動作、即ち、規制部材40の作用部40cが、可動部材30の係合部30fが向かおうとする移動方向とは反対方向に当該係合部30fを押圧する構成によって、可動部材30が変位位置に変位することを規制する。なお、可動演出装置10の動作は、例えば、上述した可動部材30が待機位置と変位位置との間を移動する動作(図9に示す状態から図12に示す状態へ変化する動作、及び図12に示す状態から図9に示す状態へ変化する動作)を繰り返すように構成されている。
(第1実施形態の主な効果)
本発明の遊技機用可動演出装置10及び遊技機1において、付勢手段42は、規制部材40の作用部40cを可動部材30の係合部30fに係合させる方向に付勢すると共に、作用部40cと係合部30fとの係合時に係合部30fを構成する上壁部30hに当接するように付勢している。そのため、可動部材30の待機位置(作用部40cと係合部30fとの係合時)において、付勢手段42により可動部材30に対して上方向(変位位置から待機位置に向かう方向)に力が加わることになり、可動部材30が自重等により変位位置に変位しようとする力を抑制して可動部材30を待機位置に安定して位置させることができる。
また、係合部30fは、可動部材30が待機位置のときの位置よりも、変位位置のときの位置の方が下方となる構成であり、作用部40cは、可動部材30が待機位置にあるときの係合部30fを下方側から支持し、且つ規制部材40に対して付勢手段42による付勢力が与えられることで、作用部40cが係合部30fを上方側に押圧し、可動部材30を待機位置に維持する力が付与される構成となっている。
このような構成によって、可動部材30が、係合部30fが変位位置のときよりも上方となる待機位置に位置するときに、作用部40cが係合部30fに対して上方に押圧力を及ぼすため、可動部材30の自重に基づく下方への変位を抑制して、可動部材30を規制しつつより安定的に上方の待機位置に保持することができる。
また、可動部材30は、所定の回動軸線G3を有する回動軸30cを中心に回動可能に構成され、規制部材40は、可動部材30と対向する位置に回動軸線G3とは異なる所定の回動軸線G4を中心に回動可能に構成され、係合部30fと作用部40cの接合(係合)位置と、規制部材40の回動軸線G4とは、上下方向において略同一の高さに位置する構成となっている。
このような構成によって、作用部40cと係合部30fが上下方向で当接し易く、作用部40cから係合部30fに上方に向かう力を及ぼし易くなる。
また、作用部40cは、可動部材30が駆動源20からの駆動力を受けて変位位置から待機位置に変位する際に、係合部30fに係合しながら可動部材30を待機位置方向に付勢する構成となっている。
このような構成によって、可動部材30が規制部材40の押圧力(付勢力)を利用して変位位置から待機位置へと変位することができ、安定した動作で円滑に可動部材30を待機位置へと変位させることができる。
また、可動部材30は、係合部30fと連続した外郭線を持つ側面部30gが形成され、可動部材30が駆動源20からの駆動力を受けて変位する際に、作用部40cが側面部30gに接触し押圧する構成となっている。
このような構成によって、可動部材30が駆動源20からの駆動力を受けて変位する際に、作用部40cが係合部30fと連続した外郭線を持つ側面部30gを回動軸30c方向に押圧するため、可動部材30は規制部材40から変位に抗するような回動方向に駆動力が加わり難く、駆動源20からの駆動力に基づいた可動部材30の変位動作を妨げることがない。即ち、可動部材30は、非規制時に規制部材40の押圧作用に抗した動作を行うことなく円滑に変位することができる。
また、可動部材30の側面部30gは、規制部材40が所定の接触状態を保持する形状(回動軸30cから外郭線までの距離が一定となる円弧形状)に形成される構成となっている。
このような構成によって、駆動源20からの駆動力に基づく可動部材30の変位時に、規制部材40の作用部40cが所定の接触状態で可動部材30を押圧し続けることができ、規制部材40を付勢する付勢手段42に負荷を与えることがない。
また、可動部材30は、回動軸30cから径方向に延出するアーム部30bを備え、係合部30fは、アーム部30bの基端部分に形成される構成となっている。
このように、アーム部30bを設けることによって可動演出装置10の装飾性や遊技性を高めると共に、係合部30fをアーム部30bの基端部分に設けることで、当該係合部30fに作用を及ぼす規制部材40を可動部材30、特にアーム部30bと干渉しない位置に配置し易くなり、アーム部30bの可動範囲を大きく設定することができる。
[第2実施形態]
本発明に係る遊技機用可動演出装置及びそれを備えた遊技機1を具現化した第2実施形態について、図13等を参照して説明する。上記第1実施形態では、可動部材30が回動軸線G3を中心として回動する構成を例示したが、第2実施形態の可動部材は、所定方向に沿ってスライド可能となるように構成されている。以下、第1実施形態と同一の部分については詳細な説明は省略する。
(遊技機用可動演出装置の構成)
可動部材230は、図13(A)(B)に示すように、上下方向に沿ってスライド可能に第1実施形態の台板部材50と同様の構成の台板部材(図示略)によって保持されている。また、可動部材230は、駆動源(第1実施形態と同様の構成で、図示略)の駆動力を直接又は伝達部材(1又は複数)を介して変位可能に構成され、自身に組み付けられる装飾部材(図示略)を遊技領域内で変位させるように機能する。また、可動部材230は、図13(A)に示すような所定の待機位置と当該待機位置よりも下方となる図13(B)に示すような所定の変位位置との間で変位可能に構成されると共に、待機位置にあるときに規制部材240によって待機位置から変位位置への変位が規制される。
この可動部材230は、図13(A)(B)に示すように全体として略直方体状の形態をなしている。また、可動部材230の右側面には、前後方向から見て可動部材230の変位方向と平行な直線状外郭線となるような構成の側面部230gが形成されている。また、可動部材230の側面部230gには、左方向に凹む溝を構成する壁部となる係合部230fが形成され、側面部230gが係合部230fと連続した外郭線となっている。この係合部230fは、可動部材230が図13(A)に示す待機位置に位置する時に、付勢手段(図示略)によって当該係合部230fに係合させる方向に付勢される規制部材240の作用部240cが係合する構成となっている。そして、係合部230fは、可動部材230が待機位置にあるときに当該係合部230fが可動部材230の自重等により向かおうとする下方向の移動方向とは反対の上方向に付勢手段の付勢により作用部240cから押圧力を受ける構成となっている。また、係合部230fを形作る溝は、前後方向から見て略三角形状に切欠かれる形態となっており、規制部材240の作用部240cが入り込める程度の大きさの切欠き形状となっている。具体的には、可動部材230の側面部230gから左側面に向かう方向に凹む形状であって、更に下方部分は右側に低位置となるように傾斜する形状となっている。また、係合部230fを構成する上方の壁部は側面部230gと直交するように略水平で上下方向に面する上壁部230hとして構成され、当該上壁部230hは側面部230gと滑らかに接続され、図13(A)(B)に示すように、上壁部230hの一部(右端部)とが側面部230gの一部(係合部230fに隣接する部分)と連続して円弧形状部分230iが形成されている。また、この係合部230fは、可動部材230が下方にスライド移動する動作に伴って、可動部材230の移動方向と同じ下方にスライド移動する構成となっている。
規制部材240は、第1実施形態の規制部材40と同様の構成となっており、規制部材240は、付勢手段(第1実施形態と同様に構成され(図6等参照)、図示略)の付勢により可動部材230が待機位置にあるときに係合部230fに係合すると共に、当該可動部材230が自重等により待機位置から変位位置へ変位することを規制するように機能する。なお、本実施形態では、図13(A)(B)に示すように規制部材240が常に可動部材230の側面部230gに隣接(対向)する位置に配置されている。また、付勢手段(図示略)は、可動部材230が待機位置に位置する時に、作用部240cを係合部230fに係合させる方向に付勢する構成となっている。そして、作用部240cは、図13(A)に示す可動部材230が待機位置にあるとき、つまり付勢手段(図示略)の付勢による作用部240cと係合部230fとの係合時に、可動部材230の自重等により係合部230fが向かおうとする移動方向(下方)とは反対方向(上方)に当該係合部230fを押圧するように機能する。また、規制部材240は、可動部材230の係合部230fと作用部240cとの係合位置が、規制部材240の回動中心となる回動軸線G5と上下方向において略同一の高さとなるように配置されている。
(可動演出装置の動作)
次に、可動演出装置の動作について説明する。
可動演出装置が演出を行っていない状態(常態)では、第1実施形態と同様に駆動源が動作しない場合には可動部材230に駆動力が与えられることがないため、可動部材230は図13(A)に示すような待機位置に維持されることになる。このとき、規制部材240は、付勢手段(図示略)の付勢により係合部230fに係合した状態にある。なお、可動部材230の係合部230fと、規制部材240の作用部240cとの間の係合状態及び作用の態様は第1実施形態の構成と同様であるため、詳細な規制動作の説明を省略する。本実施形態では、可動部材230は、自重等によって待機位置から変位位置方向(下方向)にスライド移動しようとするとき、それに応じて係合部230fは下方の移動方向に移動しようとすることになる。なお、可動部材230は待機位置でも自重により、下方向にスライド移動しようとし、それに応じて係合部230fも下方向にスライド移動しようとする。そこで、可動部材230の係合部230fの移動経路上に規制部材240(より詳しくは作用部240c)が付勢手段(図示略)から付勢を受けた状態で位置しているため、係合部230fは移動方向とは反対方向(上方向)に作用部240cから押圧される状態となる。そのため、可動部材230の待機位置(作用部240cと係合部230fとの係合時)において、付勢手段(図示略)により可動部材230に対して上方向(変位位置から待機位置に向かう方向)に力が加わることになり、可動部材230が自重等によりスライド移動しようとする力を抑制して可動部材230を待機位置に安定して位置させることができる。
可動演出装置が演出を行う場合には、第1実施形態と同様に駆動源(図示略)が動作して可動部材230に駆動力が与えられることになり、可動部材230は図13(A)に示すような待機位置から図13(B)に示すような変位位置にスライド移動を開始する。ここで、可動部材230の係合部230f(具体的には、上壁部230h、円弧形状部分230i、側面部230g)と、規制部材240の作用部240cとの作用の態様は第1実施形態と同様であり、詳細な動作説明を省略する。なお、可動部材230の側面部230gは、左右方向に垂直な(変位方向と略平行な)壁部であるため、規制部材240の作用部240cが一定の位置で可動部材230を押圧し続けることができる。そして、規制部材240を付勢する付勢手段(図示略)は、一定の付勢力を規制部材240に与え続けることになり、その形態を変形させることがなく負荷を受け難くなっている。また、可動部材230は、最終的に下方にスライド移動して図13(B)に示すような変位位置に維持されることになる。
続いて、可動部材230が図13(B)示すような変位位置に位置する状態から、伝達部材を介して駆動源(図示略)からの駆動力を受けて、図13(A)に示すような待機位置に位置する状態へとスライド移動して戻る。ここでも、可動部材230の係合部230f(具体的には、上壁部230h、円弧形状部分230i、側面部230g)と、規制部材240の作用部240cとの作用の態様は第1実施形態と同様であり、詳細な動作説明を省略する。また、可動演出装置の動作は、例えば、上述した動作(図13(A)に示す状態から図13(B)に示す状態へ変化する動作、及び図13(B)に示す状態から図13(A)に示す状態へ変化する動作)を繰り返すように構成されている。
[第3実施形態]
本発明に係る遊技機用可動演出装置及びそれを備えた遊技機1を具現化した第3実施形態について、図14等を参照して説明する。上記第1実施形態では、可動部材30に係合部30fが形成され、係合部30fが可動部材30と同じ回動軸線G3回りに回動する構成を例示したが、本実施形態における「可動部材」は、可動部材330と連動部材370とによって構成されており、可動部材と連動する部材(連動部材370)に係合部が形成されている。以下、第1実施形態と同一の部分については詳細な説明は省略する。
(遊技機用可動演出装置の構成)
可動部材330は、駆動源(第1実施形態の駆動源20と同様の構成であり、図示略)の駆動力を受けて変位(回動軸線G3回りに回動(図14(A)(B)参照))可能に構成され、自身に組み付けられる装飾部材60を遊技領域内で変位させるように機能する。また、可動部材330は、図14(A)に示すような所定の待機位置と図14(B)に示すような所定の変位位置との間で変位可能に構成される。なお、可動部材330には、基端部330aの周縁部分近傍の所定位置(より詳しくは図14(A)に示すような状態で回動軸330cに対して左方向の端部の位置)には後方に凸状に突出する突出部330jが形成されており、後述する第4伝達部材380の挿通孔380bに挿通する構成となっている。
第4伝達部材380は、図14(A)(B)に示すように、長手状に形成されたリンク体であり、長手板状の本体部380aを備え、当該本体部380aの長手方向一方側(図14(A)に示す状態で下側)において前後方向に貫通した挿通孔380bと、当該本体部380aの長手方向他方側(図14(A)に示す状態で上側)において前後方向に貫通した挿通孔380cと、が形成されている。そして、挿通孔380bに可動部材330の突出部330jが挿通することで可動部材330と連結し、第4伝達部材380が可動部材330と連動可能な構成となる。一方で、挿通孔380cに後述する連動部材370の突出部370cが挿通されることで連動部材370と連結し、連動部材370が第4伝達部材380と連動可能な構成となる。
連動部材370は、第1実施形態の台板部材50(図9参照)と同様の構成の台板部材(図示略)の後方側において、可動部材330の回動軸線G3と平行な前後方向に沿った回動軸線G6(図14(A)(B)参照)回りに回動可能に保持されている。また、連動部材370は、可動部材330と連動可能に連係され、第4伝達部材380を介して可動部材330から駆動力が与えられ、図14(A)に示すような所定の待機位置と図14(B)に示すような所定の変位位置との間で変位可能に構成されている。また、連動部材370は、可動部材330が待機位置にあるときに規制部材340によって保持され、可動部材330が待機位置から変位位置へ変位することを規制される構成となっている。
また、連動部材370は、図14(A)(B)に示すように全体として略円板形態をなし、前後方向を厚さ方向とする略円板状に形成される本体部370aと、本体部370aの中心部分に位置して前後方向に突出する棒形状の回動軸370bと、を備えている。なお、連動部材370は、例えば回動軸370bが第1実施形態と同様の構成の台板部材50(図7等参照)に形成される凹窪部50f(図7等参照)と同様の構成の凹窪部(図示略)に挿通することで回動可能に保持される。また、本体部370aの周縁部分近傍の所定位置(より詳しくは図14(A)に示すような状態で回動軸370bに対して左方向の端部の位置)には後方に凸状に突出する突出部370cが形成されており、第4伝達部材380の挿通孔380cに挿通する構成となっている。また、本体部370aには、本体部370aの周縁部分近傍の所定位置(より詳しくは図14(A)に示すような状態で回動軸370bに対して右方向の端部の位置)において回動軸370b方向に凹む溝を構成する壁部となる係合部370fが形成されている。さらに、本体部370aには、回動軸370b(より詳しくは回動軸線G6)の軸方向から見て係合部370fと連続した外郭線を持つと共に、規制部材340が所定の接触状態を保持する形状の側面部370gが形成されている。具体的には、側面部370gは、回動軸370b(より詳しくは回動軸線G6)から当該外郭線までの距離が一定となるように形成されている。即ち、図14(A)(B)に示すように、側面部370gが、回動軸370b(より詳しくは回動軸線G6)からの距離が一定となる円弧状の周縁部として本体部370aに形成されている。
また、係合部370fは、図14(A)に示すように、連動部材370(可動部材330)が待機位置に位置する時に、付勢手段(図示略)によって当該係合部370fに係合させる方向に付勢される規制部材340の作用部340cと係合する構成となっている。そして、係合部370fは、連動部材370(可動部材330)が待機位置にあるときに可動部材330の自重により当該係合部370fが向かおうとする下向きの移動方向とは反対の上方向に規制部材340の作用部340cから押圧力を受ける構成となっている。また、係合部370fを形作る溝は、前後方向から見て略三角形状に切欠かれる形態となっており、後述する規制部材340の作用部340cが入り込める程度の大きさの切欠き形状となっている。具体的には、図14(A)に示すような連動部材370(可動部材330)が待機位置に位置する状態で、本体部370aの周縁部から回動軸370bに向かう方向に切欠かれる形状であって、更に下方部分は左側に高位置となるように傾斜する形状となっている。また、図14(A)に示すような連動部材370(可動部材330)が待機位置に位置する状態で、係合部370fを構成する上方の壁部は上下方向に面する上壁部370hとして構成され、当該上壁部370hは側面部370gと滑らかに接続され、図14(A)(B)に示すように、上壁部370hと側面部370gとの接続部分が円弧形状になっている。即ち、上壁部370hの一部(右端部)と側面部370gの一部(下端部)とによって円弧形状部分370iが形成されている。また、この係合部370fは、連動部材370が所定の待機位置から所定の変位位置に移動する移動開始時に所定の移動方向に移動する構成となっている。具体的には、連動部材370が回動軸線G6回りに回動する動作に伴って、係合部370fは連動部材370の回動方向と同じ方向に回動軸線G6回りに回動する構成となっている。そして、連動部材370(可動部材330)が待機位置にあるときに当該係合部370fが向かおうとする移動方向とは反対方向に作用部340cから押圧力を受ける構成である。
規制部材340は、図14(A)(B)に示すように、連動部材370が待機位置にあるときに係合部370fと対向する位置に設けられ、第1実施形態の規制部材40と同様の形状となっており、例えば、第1実施形態の作用部40cと同様の形状の作用部340cが形成されている。また、規制部材340は、第1実施形態の台板部材50(図7等参照)と同様の構成される台板部材(図示略)に保持されて回動軸線G7回りに回動可能になっている。そして、規制部材340は、連動部材370が待機位置にあるときに作用部340cが当該連動部材370の係合部370fに係合し、連動部材370を待機位置に保持し、常態で変位位置へ変位することを規制するように機能する。また、規制部材340の回動軸線G7と、連動部材370の係合部370fと作用部340cとの係合位置とは、上下方向において略同一の高さに位置している。また、付勢手段(図示略)は、第1実施形態と同様に構成され、作用部340cは、連動部材370が待機位置に位置する時に、付勢手段(図示略)によって係合部370fに係合させる方向に付勢される構成となっている。そして、作用部340cは、連動部材370が待機位置にあるときに自重により係合部370fが向かおうとする移動方向(下方向)とは反対方向(上方向)に当該係合部370fを押圧するように機能する。また、規制部材340は、付勢手段(図示略)の付勢による作用部340cと係合部370fとの係合時に、連動部材370を変位位置から待機位置に向かう方向に付勢する付勢力を付勢手段(図示略)から付与されることになる。そして、規制部材340に対して第1実施形態の付勢手段42と同様の構成で付勢手段(図示略)による付勢力が与えられることで、作用部340cが係合部370fを連動部材370の自重方向と反対方向に押圧する力が維持されることになる。また、規制部材340は、連動部材370が待機位置に位置するときに、図14(A)に示すような配置で、第1実施形態の台板部材50に設けられるストッパー50hと同様の構成のストッパー(図示略)と接触して停止している(図9参照)。
(可動演出装置の動作)
次に、可動演出装置の動作について説明する。
可動演出装置が演出を行っていない状態(常態)では、第1実施形態と同様に駆動源(図示略)が動作しない場合には可動部材330に駆動力が与えられることがないため、可動部材330は図14(A)に示すような待機位置に維持されることになる。また、可動部材330が回動しないため、可動部材330に連動する第4伝達部材380は、図14(A)に示すような位置に維持されることになる。また、第4伝達部材380が変位しないため、第4伝達部材380に連動する連動部材370は、図14(A)に示すような待機位置に維持されることになる。このとき、規制部材340は、付勢手段(図示略)の付勢により係合部370fに係合した状態にある。
なお、連動部材370の係合部370fと、規制部材340の作用部340cとの間の係合状態及び作用の態様は第1実施形態の構成と同様であるため、詳細な規制動作の説明を省略する。本実施形態では、可動部材330が自重等によって待機位置から変位位置方向(下方向)に変位しようとするとき、可動部材330に連動して連動部材370も待機位置から変位位置方向(下方向)に変位しようとする。そして、係合部370fの移動経路上に規制部材340(より詳しくは作用部340c)が付勢手段(図示略)から付勢を受けた状態で位置しているため、係合部370fは移動方向とは反対方向(上方向)に作用部340cから押圧される状態となる。また、規制部材340に対して付勢手段(図示略)による付勢力が与えられることで、規制部材340の作用部340cが連動部材370の係合部370fを当該係合部370fが向かおうとする移動方向(下方向)とは反対方向(上方向)に押圧する力が維持されることになる。これによって、規制部材340が連動部材370を待機位置に安定して保持することで、それに連動する可動部材330を待機位置に安定して保持することができる。具体的には、連動部材370の動作が規制されることで、連動する第4伝達部材380の動作も規制されるため、第4伝達部材380と連結する可動部材330の突出部330jは第4伝達部材380によって変位が規制されることになる。そして、可動部材330は、突出部330jの回動が規制されることで、それに応じて回動が規制されることになる。
可動演出装置が演出を行う場合には、第1実施形態と同様に駆動源(図示略)が動作し、直接又は伝達部材等を介して可動部材330に駆動力が与えられることになり、可動部材330及び連動部材370は図14(A)に示すような待機位置から図14(B)に示すような変位位置に回動を開始する。以下、連動部材370の係合部370f(具体的には、上壁部370h、円弧形状部分370i、側面部370g)と、規制部材340の作用部340cとの作用の態様は第1実施形態と同様であり、詳細な動作説明を省略する。可動部材330は、最終的に図14(B)に示すような変位位置に維持されることになり、連動部材370は、可動部材330に連動して最終的に図14(B)に示すような変位位置に維持されることになる。
続いて、可動部材330が図14(B)示すような変位位置に位置する状態から、駆動源(図示略)からの駆動力を受けて、図14(A)に示すような待機位置に位置する状態へと戻る動作を行う。また、図14(A)に示すような連動部材370が待機位置に再び位置すると、上述したような規制動作を行う。これによって、連動部材370の変位位置への変位、及び可動部材330の変位位置への変位を規制する。なお、可動演出装置の動作は、例えば、上述した動作(図14(A)に示す状態から図14(B)に示す状態へ変化する動作、及び図14(B)に示す状態から図14(A)に示す状態へ変化する動作)を繰り返すように構成されている。
[他の実施形態]
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
上記第1実施形態では、液晶表示部3の上方側において前後方向に液晶表示部3と一部が重なるようにして可動演出装置10が配置される構成(即ち、遊技盤2の前面側において透明板(図示略)を介して視認可能に可動演出装置10が配置される構成)を例示したが、可動演出装置10は、遊技者が視認し得る前面枠9に設けられる構成でもよい。
また、上記第1実施形態では、可動部材30に形成される係合部30fが、回動軸30c方向に凹む溝を構成する壁部として形成される構成を例示したが、係合部30fが凸状の突起部分として形成される構成でもよい。そして、この係合部30fは、可動部材30が待機位置に位置する時に、付勢手段42によって当該係合部30fに係合させる方向に付勢される作用部40cと係合する構成とすることができる。なお、第2実施形態における可動部材230の係合部230f、第3実施形態における連動部材370の係合部370fも同様の構成とすることができる。
また、上記第2実施形態では、可動部材230が上下方向に沿ってスライド移動する構成を例示したが、上下方向以外の方向(例えば斜め方向)に沿ってスライド移動する構成としてもよい。
また、上記第3実施形態では、規制部材340の回動軸線G7と、連動部材370の係合部370fと作用部340cとの係合位置とは、上下方向において略同一の高さに位置する構成を例示した。しかしながら、規制部材340と連動部材370との配置関係は、それ以外の構成であってもよい。例えば、規制部材340の回動軸線G7と、連動部材370の係合部370fと作用部340cとの係合位置とが、上下方向において重なる位置に位置する構成であってもよい。また、第3実施形態では、可動部材330側からの駆動により連動する連動部材370に係合部370fを形成するようにしたが、駆動源からの駆動力を可動部材に伝達する伝達部材を連動部材として、伝達部材に規制部材が係合する係合部を形成するようにしてもよい。
1…遊技機
10…遊技機用可動演出装置
20…駆動源
30,230,330…可動部材
30b…アーム部
30c,330c…回動軸
30f,230f…係合部
30g,230g…側面部
40,240,340…規制部材
40c,240c,340c…作用部
42…付勢手段
370…連動部材
370b…回動軸
370f…係合部
370g…側面部
G3,G4,G5,G6,G7…回動軸線

Claims (8)

  1. 所定の待機位置と所定の変位位置との間で変位可能に構成される可動部材と、
    前記可動部材を変位させる駆動力を生じさせる駆動源と、
    前記可動部材が前記待機位置にあるときに当該可動部材に係合し、前記可動部材が前記待機位置から前記変位位置へ変位することを規制する規制部材と、
    前記規制部材に対して所定の付勢力を付与する付勢手段と、
    を備え、
    前記可動部材は、前記待機位置に位置するときに前記規制部材が係合する係合部を備え、
    前記規制部材は、前記可動部材と対向する位置に所定の回動軸を中心に回動可能に構成されると共に、前記係合部に係合する作用部を備え、
    前記付勢手段は、前記可動部材が待機位置にあるときに前記作用部が前記係合部に係合するように付勢すると共に、前記作用部と前記係合部と係合する時に前記可動部材を前記変位位置から前記待機位置に向かう上方向に付勢する付勢力を付与し、
    前記作用部は、前記可動部材が前記待機位置にあるときの前記係合部を下方側から支持し、且つ前記規制部材に対して前記付勢手段による付勢力が与えられることで、前記作用部が前記係合部を上方側に押圧し、前記可動部材を前記待機位置に維持する力が付与されることを特徴とする遊技機用可動演出装置。
  2. 前記係合部は、前記可動部材が前記待機位置のときの位置よりも、前記変位位置のときの位置の方が下方となる構成であることを特徴とする請求項1に記載の遊技機用可動演出装置。
  3. 前記係合部と前記作用部の係合位置と、前記規制部材の回動軸線とは、上下方向において略同一の高さに位置することを特徴とする請求項1または2に記載の遊技機用可動演出装置。
  4. 前記作用部は、前記可動部材が前記駆動源からの駆動力を受けて前記変位位置から前記待機位置に変位する際に、前記係合部に係合しながら前記可動部材を前記待機位置方向に付勢することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の遊技機用可動演出装置。
  5. 前記可動部材は、前記係合部と連続した外郭線を持つ側面部が形成され、
    前記可動部材が前記駆動源からの駆動力を受けて変位する際に、前記作用部が前記側面部を押圧することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の遊技機用可動演出装置。
  6. 前記可動部材の前記側面部は、前記規制部材が所定の接触状態を保持する形状に形成されることを特徴とする請求項5に記載の遊技機用可動演出装置。
  7. 前記可動部材は、所定の回動軸を中心に回動可能に構成されると共に、前記回動軸から径方向に延出するアーム部を備え、
    前記係合部は、前記アーム部の基端部分に形成されることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の遊技機用可動演出装置。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の遊技機用可動演出装置を備えたことを特徴とする遊技機。
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