JP6296648B2 - 紙幣処理機 - Google Patents

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本発明は、紙幣の少なくとも入金が可能な紙幣処理機に関するものである。
顧客が行き来可能なスペースと、顧客の立ち入りが制限され基本的に係員のみが行き来可能なスペースとの両方に臨んで一台の貨幣処理機を設け、この貨幣処理機を両面操作可能として客と係員とで共用するものがある。この貨幣処理機においては、顧客は入金処理のみが行えることになり、係員は入金処理および出金処理等が行えるようになっている(例えば、特許文献1参照)。
特開2009−146274号公報
ところで、紙幣処理機においては、入金処理を行うと、その後、確定操作あるいはキャンセル操作が入力されることにより、次の入金処理が可能な状態となる。ここで仮に顧客が入金処理後の確定操作やキャンセル操作を行わずに帰ってしまったりすると、紙幣処理機が、取り扱い中止の状態となってしまい、次の顧客が利用不可となる事態を招く。その際には、係員がその顧客に代わって入金紙幣を紙幣処理機から取り出す等の処理を行う対応が必要となる。また、取り出した紙幣を、確定操作やキャンセル操作を忘れた顧客へ返却するまで別途保管しておく必要があり、手間であり、また管理上の問題も生じてしまう。また、このような事態になると、係員が気付いて対応が終了するまでは、紙幣処理機が利用不可となってしまうため、紙幣処理機の利用効率が下がってしまうという問題がある。
本発明は、入金処理後の確定操作やキャンセル操作が例え忘れられても、その後の入金処理が可能となる紙幣処理機の提供を目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、操作入力を受け付ける操作部と、機外から紙幣が投入される入金部と、前記操作部への入金処理操作に基づいて前記入金部から繰り出される紙幣を搬送する入金搬送部と、該入金搬送部によって搬送される紙幣を識別する識別部と、該識別部によって受け入れ可能と識別された紙幣を一時貯留させる第1の一時貯留部と、前記識別部によって受け入れ不可と識別された紙幣を機外へ取り出し可能に排出するリジェクト部と、前記操作部への入金確定操作に基づいて前記第1の一時貯留部から繰り出される紙幣を収納する収納部と、前記操作部へのキャンセル操作に基づいて前記第1の一時貯留部から繰り出される紙幣を機外へ取り出し可能に返却する返却部と、を有する紙幣処理機において、前記第1の一時貯留部から繰り出される紙幣を一時貯留させる第2の一時貯留部と、前記操作部の所定の未操作状態の有無を検出する未操作状態検出手段と、前記第1の一時貯留部に紙幣を一時貯留させている状態で前記入金確定操作前かつ前記キャンセル操作前に前記未操作状態検出手段が前記未操作状態有りを検出すると、前記第1の一時貯留部から紙幣を繰り出して前記第2の一時貯留部に入金未確定紙幣として一時貯留させる入金未確定貯留処理を行う制御部と、を有し、前記制御部は、前記操作部に入金未確定紙幣の返却処理操作が入力されると、前記第2の一時貯留部に一時貯留させている入金未確定紙幣を繰り出して前記第1の一時貯留部へ搬送し、該第1の一時貯留部を取り外し可能とすることを特徴とする。
請求項2に係る発明は、操作入力を受け付ける操作部と、機外から紙幣が投入される入金部と、前記操作部への入金処理操作に基づいて前記入金部から繰り出される紙幣を搬送する入金搬送部と、該入金搬送部によって搬送される紙幣を識別する識別部と、該識別部によって受け入れ可能と識別された紙幣を一時貯留させる第1の一時貯留部と、前記識別部によって受け入れ不可と識別された紙幣を機外へ取り出し可能に排出するリジェクト部と、前記操作部への入金確定操作に基づいて前記第1の一時貯留部から繰り出される紙幣を収納する収納部と、前記操作部へのキャンセル操作に基づいて前記第1の一時貯留部から繰り出される紙幣を機外へ取り出し可能に返却する返却部と、を有する紙幣処理機において、前記第1の一時貯留部から繰り出される紙幣を一時貯留させる第2の一時貯留部と、前記操作部の所定の未操作状態の有無を検出する未操作状態検出手段と、前記第1の一時貯留部に紙幣を一時貯留させている状態で前記入金確定操作前かつ前記キャンセル操作前に前記未操作状態検出手段が前記未操作状態有りを検出すると、前記第1の一時貯留部から紙幣を繰り出して前記第2の一時貯留部に入金未確定紙幣として一時貯留させる入金未確定貯留処理を行う制御部と、を有し、前記制御部は、前記操作部に入金未確定紙幣の再入金処理操作が入力されると、前記第2の一時貯留部に一時貯留させている入金未確定紙幣を繰り出し前記識別部で識別して、該識別部によって受け入れ可能と識別された紙幣を前記第1の一時貯留部に搬送し、前記識別部によって受け入れ不可と識別された紙幣を前記リジェクト部に搬送することを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項1に係る発明において、前記制御部は、前記操作部に入金未確定紙幣の再入金処理操作が入力されると、前記第2の一時貯留部に一時貯留させている入金未確定紙幣を繰り出し前記識別部で識別して、該識別部によって受け入れ可能と識別された紙幣を前記第1の一時貯留部に搬送し、前記識別部によって受け入れ不可と識別された紙幣を前記リジェクト部に搬送することを特徴とする。
請求項に係る発明は、請求項1から3のいずれか一項に係る発明において、前記制御部は、前記入金未確定貯留処理において、前記リジェクト部からも紙幣を繰り出して前記第2の一時貯留部に入金未確定紙幣として一時貯留させることを特徴とする。
請求項に係る発明は、請求項1から4のいずれか一項に係る発明において、前記制御部は、前記操作部に入金未確定紙幣の返却処理操作が入力されると、前記第2の一時貯留部に一時貯留させている入金未確定紙幣を繰り出して前記リジェクト部または前記返却部へ搬送することを特徴とする。
請求項に係る発明は、請求項に係る発明において、前記第2の一時貯留部から前記リジェクト部または前記返却部へ入金未確定紙幣を搬送する際に前記識別部での入金未確定紙幣の金種識別を行わないことを特徴とする。
請求項に係る発明は、請求項またはに係る発明において、前記第2の一時貯留部は、複数回の入金処理の入金未確定紙幣を入金処理毎に分類して一時貯留可能であり、前記制御部は、前記操作部に入金処理関連の識別情報と入金未確定紙幣の返却処理操作とが入力されると、前記第2の一時貯留部に一時貯留させていて当該識別情報の入金未確定紙幣よりも前に前記第2の一時貯留部から繰り出される他の識別情報の入金未確定紙幣を前記第1の一時貯留部に貯留させるとともに、当該識別情報の入金未確定紙幣を前記リジェクト部または前記返却部へ搬送し、その後、前記第1の一時貯留部の入金未確定紙幣を前記第2の一時貯留部に戻すことを特徴とする。
請求項に係る発明は、請求項からのいずれか一項に係る発明において、前記制御部は、前記操作部に入金未確定紙幣の返却処理操作が入力され、前記第2の一時貯留部に一時貯留させている入金未確定紙幣を繰り出して前記リジェクト部または前記返却部からなる搬送先へ搬送した後、該搬送先から紙幣が取り出されずに前記未操作状態検出手段が前記未操作状態有りを検出すると、前記搬送先から紙幣を繰り出して前記第2の一時貯留部に戻すことを特徴とする。
請求項9に係る発明は、請求項1から8のいずれか一項に係る発明において、前記第2の一時貯留部は、一枚ずつ分離して搬送されてきた紙幣を一方向に回転するドラムにテープとともに順次巻き付けて一時貯留させるとともに、一時貯留させていた紙幣を前記ドラムの逆回転により前記テープとともにドラムから繰り出し前記テープから分離して一枚ずつ送り出すテープ巻取ドラム方式の一時貯留部であることを特徴とする。
請求項10に係る発明は、請求項1から9のいずれか一項に係る発明において、顧客により使用される顧客側装置部と係員により使用される係員側装置部とが一台に設けられたものであり、前記操作部、前記入金部、前記識別部、前記第1の一時貯留部、前記リジェクト部、前記返却部および前記第2の一時貯留部は、前記顧客側装置部の専用であり、前記収納部は、前記顧客側装置部と前記係員側装置部とで共用であることを特徴とする。
請求項11に係る発明は、請求項1から10のいずれか一項に係る発明において、前記返却部を前記リジェクト部が兼ねていることを特徴とする。
請求項1,2に係る発明によれば、操作部への入金処理操作に基づいて入金部から繰り出される紙幣を入金搬送部が搬送すると、識別部が紙幣を識別し、その結果、受け入れ可能と識別された紙幣を第1の一時貯留部が一時貯留させる。この状態で、入金確定操作およびキャンセル操作のいずれも忘れられてしまうと、これらのいずれの操作もされない状態のまま、未操作状態検出手段が操作部の所定の未操作状態有りを検出する。すると、制御部は、第1の一時貯留部から紙幣を繰り出して第2の一時貯留部に入金未確定紙幣として一時貯留させる入金未確定貯留処理を行う。このように、第1の一時貯留部から紙幣を第2の一時貯留部に移し替えて一時貯留させることができるため、第1の一時貯留部を空にでき、よって、係員の操作を伴うことなく、次の入金処理が可能になる。したがって、入金処理後の確定操作やキャンセル操作が例え忘れられたとしても、その後の入金処理が可能となる。よって、利用効率の低下を抑制することができる。また、機内に保管することになるため、操作を忘れた顧客へ返却するまで紙幣を係員が保管する手間がなくなり、安全に保管しておくことができる。
請求項1に係る発明によれば、操作部に入金未確定紙幣の返却処理操作が入力されると、制御部は、第2の一時貯留部に一時貯留させている入金未確定紙幣を繰り出して第1の一時貯留部へ搬送し、第1の一時貯留部を取り外し可能とするため、係員が顧客の前で機械から紙幣を取り出して顧客に返すこと等が可能となる。
請求項2,3に係る発明によれば、操作部に入金未確定紙幣の再入金処理操作が入力されると、制御部は、第2の一時貯留部に一時貯留させている入金未確定紙幣を繰り出し識別部で識別して、受け入れ可能と識別された紙幣を第1の一時貯留部に、受け入れ不可と識別された紙幣をリジェクト部に搬送することができる。その後、操作部への入金確定操作に基づいて第1の一時貯留部から紙幣を収納部に収納したり、操作部へのキャンセル操作に基づいて第1の一時貯留部から紙幣を返却部に排出したりできる。よって、再入金処理後の確定処理およびキャンセル処理が可能となる。
請求項に係る発明によれば、制御部は、入金未確定貯留処理において、リジェクト部からも紙幣を繰り出して第2の一時貯留部に入金未確定紙幣として一時貯留させることになる。よって、受け入れ不可と識別された紙幣がリジェクト部にあっても、これを第2の一時貯留部に移し替えて一時貯留させることができるため、次の入金処理が可能になる。したがって、入金処理後の確定操作やキャンセル操作が例え忘れられたとしても、その後の入金処理が可能となるケースをより増やすことができる。つまり、リジェクト部に紙幣がある場合、そのままでは取り扱い中止の状態にせざるを得ないが、このような場合において、リジェクト部の紙幣を第2の一時貯留部に移し替えて一時貯留させることにより、その後の入金処理が可能となる。
請求項に係る発明によれば、操作部に入金未確定紙幣の返却処理操作が入力されると、制御部が、第2の一時貯留部に一時貯留させている入金未確定紙幣を繰り出してリジェクト部または返却部へ搬送するため、第2の一時貯留部に一時貯留させている入金未確定紙幣を直接操作者へ返却することができる。よって、係員の対応を不要にでき、係員の対応の手間を省くことができる。
請求項に係る発明によれば、第2の一時貯留部からリジェクト部または返却部へ入金未確定紙幣を搬送する際に識別部での入金未確定紙幣の金種識別を行わないことにより、省電力化が図れる。
請求項に係る発明によれば、第2の一時貯留部は、複数回の入金処理の入金未確定紙幣を入金処理毎に分類して一時貯留可能となっており、制御部は、操作部に入金処理関連の識別情報と入金未確定紙幣の返却処理操作とが入力されると、第2の一時貯留部からこの識別情報の入金未確定紙幣よりも前に繰り出される他の識別情報の入金未確定紙幣を第1の一時貯留部に貯留させるとともに、この識別情報の入金未確定紙幣をリジェクト部または返却部へ搬送する。よって、複数回の入金処理において確定操作やキャンセル操作が例え忘れられたとしても、その後の入金処理が可能となる。
請求項に係る発明によれば、操作部に入金未確定紙幣の返却処理操作が入力され、第2の一時貯留部に一時貯留させている入金未確定紙幣を繰り出してリジェクト部または返却部からなる搬送先へ搬送した後、この搬送先から紙幣が取り出されずに、未操作状態検出手段が未操作状態有りを検出すると、制御部は、この搬送先から紙幣を繰り出して第2の一時貯留部に戻すことになる。よって、返却された入金未確定紙幣の取り忘れが生じた場合でもこの紙幣を第2の一時貯留部に貯留させることになって、その後の入金処理が可能となる。
請求項9に係る発明によれば、第2の一時貯留部が、テープ巻取ドラム方式であるため、紙幣に斜行や重送があっても良好に一時貯留させることができ、また繰り出すことができる。また、紙幣間に間隔を形成することが容易にできるため、特に、複数回の入金処理の入金未確定紙幣を入金処理毎に分類して一時貯留させることが、第2の一時貯留部を複数設けなくてもできる。よって、低コスト化、省スペース化が図れる。
請求項10に係る発明によれば、顧客により使用される顧客側装置部と係員により使用される係員側装置部とが一台に設けられたものにおいて、特に操作忘れを生じ易い顧客側の顧客側装置部に効果的に上記構成を適用することができる。また、収納部が、顧客側装置部と係員側装置部とで共用であるため、コストを低減することができる。
請求項11に係る発明によれば、返却部をリジェクト部が兼ねているため、製造コストを低減することができる。
本発明の第1実施形態に係る紙幣処理機を概略的に示す側断面図である。 同側断面図であって、顧客側入金処理のルートを太線で示すものである。 同側断面図であって、顧客側確定収納処理のルートを太線で示すものである。 同側断面図であって、顧客側入金返却処理のルートを太線で示すものである。 同側断面図であって、入金未確定貯留処理のルートを太線で示すものである。 同側断面図であって、入金未確定返却処理のルートを太線で示すものである。 同側断面図であって、入金未確定再入金処理のルートを太線で示すものである。 同側断面図であって、係員側入金処理のルートを太線で示すものである。 同側断面図であって、係員側確定収納処理のルートを太線で示すものである。 同側断面図であって、係員側返却処理のルートを太線で示すものである。 同側断面図であって、バラ紙幣出金処理のルートを太線で示すものである。 同側断面図であって、束出金処理のルートを太線で示すものである。 本発明の第2実施形態に係る紙幣処理機を概略的に示す側断面図であって、第2の顧客側入金返却処理のルートを太線で示すものである。 同側断面図であって、第2の入金未確定返却処理のルートを太線で示すものである。
本発明の第1実施形態に係る紙幣処理機を図1〜図12を参照して以下に説明する。
図1に示す第1実施形態の紙幣処理機10は、銀行等の金融機関の店舗に設置されるものである。通常、金融機関の店舗は、顧客の立ち入りが制限され係員のみが行き来可能な係員側スペースSxと、顧客が行き来可能な顧客側(ロビー側)スペースSyとに仕切Wで区分けされている。
そして、第1実施形態の紙幣処理機10は、これら係員側スペースSxおよび顧客側スペースSyに跨って配置されるもので、係員により使用される係員側装置部11xと、顧客により使用される顧客側装置部11yとが一台に設けられたものとなっている。具体的に、係員側装置部11xは、紙幣の種々の処理と硬貨の種々の処理とが可能な出納機の紙幣取扱部分を構成し、顧客側装置部11yは、紙幣の返却を含む入金処理と硬貨の返却を含む入金処理とのみが可能なロビー側入金機の紙幣取扱部分を構成する。この紙幣処理機10は、係員側スペースSxでは、バラ紙幣の入金処理、バラ紙幣の出金処理および小束紙幣の出金処理等の種々の処理が可能となっており、顧客側スペースSyでは、バラ紙幣の返却を含む入金処理のみが可能となっている。
顧客側装置部11yには、顧客側スペースSyにいる主として顧客による操作入力を受け付ける顧客側操作部20(操作部)と、顧客に向けた表示を行う顧客側表示部21と、顧客側の入金処理時に顧客によって機外からバラ紙幣が投入される顧客側入金部22(入金部)と、顧客側の入金処理時等に機内に取り込んだ紙幣を顧客に取出可能に排出する顧客側リジェクト部23(リジェクト部,返却部)とが設けられている。顧客側リジェクト部23は、例えば入金されたバラ紙幣の中から偽券あるいは汚損券等と判別されたリジェクト紙幣を顧客に取出可能にリジェクトする。
係員側装置部11xには、係員側スペースSxにいる係員による操作入力を受け付ける係員側操作部30と、係員に向けた表示を行う係員側表示部31と、係員側の入金処理時に係員によって機外からバラ紙幣が投入されるとともに係員側の出金処理時にバラ紙幣を係員に取出可能に出金する係員側バラ紙幣入出部32と、係員側の出金処理時に係員に対して小束紙幣を出金する小束紙幣出金部33と、係員側の入金処理時等に機内に取り込んだ紙幣を排出する係員側入金リジェクト部34と、係員側の出金処理時に出金不可なバラ紙幣等を収納する機内リジェクト部35と、が設けられている。係員側入金リジェクト部34は、例えば入金されたバラ紙幣の中から偽券あるいは汚損券等と判別されたリジェクト紙幣を係員に取出可能にリジェクトする。機内リジェクト部35は、例えば、出金処理時に重送等の紙幣を出金する紙幣からリジェクトする。
上記したように、紙幣処理機10は、顧客側入金部22に投入されたバラ紙幣の入金処理と、係員側バラ紙幣入出部32に投入されたバラ紙幣の入金処理と、係員側バラ紙幣入出部32を介してのバラ紙幣の出金処理と、小束紙幣出金部33を介しての小束紙幣の出金処理とを行う。
係員側装置部11xには、係員側を前側とすると、その前面に臨んで、機外からバラ紙幣が投入されるとともに機内から出金用のバラ紙幣が繰り出される上記した係員側バラ紙幣入出部32が設けられている。係員側バラ紙幣入出部32は、外部から紙幣が投入され、投入された紙幣を内部に繰り出し可能であるとともに、内部から紙幣が繰り出され、繰り出された紙幣を外部に取り出し可能に払い出すものである。
係員側バラ紙幣入出部32は、その底部を構成する載置板32aが後下がりに傾斜した姿勢で直交方向に昇降可能に設けられている。係員側バラ紙幣入出部32には、機外から、長辺方向および短辺方向をそれぞれ揃え表裏方向に集積されるとともに長辺方向を左右方向に沿わせた状態で紙幣が投入されることになる。このように投入された紙幣が、載置板32a上に、載置板32aに対し直交する方向に集積された状態で載置される。また、係員側バラ紙幣入出部32には、機内からの紙幣が長辺方向を左右方向に沿わせた姿勢で繰り出されて載置板32a上に集積される。
係員側バラ紙幣入出部32には、紙幣の集積スペースに対し機外からのアクセスを許容および規制する開閉可能なシャッタ32bと、係員側バラ紙幣入出部32の紙幣の有無を検知する図示略の紙幣有無検知センサとが設けられている。シャッタ32bは、閉じられた状態が待機状態であり、機外から、係員側バラ紙幣入出部32に紙幣が投入される際に開かれ、また、機内からの紙幣を係員側バラ紙幣入出部32が機外に取り出し可能に払い出す際に開かれる。
係員側バラ紙幣入出部32の上部の後側には、機外から載置板32a上に集積状態で投入されたバラ紙幣を上端のものから一枚ずつ分離し所定の間隔をあけて機内へ繰り出すとともに機内からの紙幣を係員側バラ紙幣入出部32に繰り出す繰出部32cが設けられている。繰出部32cは、常にシャッタ32bが閉じられた状態で作動するようになっている。なお、紙幣処理機10内では、紙幣が、常に長辺方向を左右方向に沿わせた姿勢で搬送されることになる。
係員側装置部11xには、係員側バラ紙幣入出部32の下側に、係員側の前面に臨んで上記した係員側入金リジェクト部34が設けられている。係員側入金リジェクト部34は、係員側バラ紙幣入出部32から内部に繰り出された紙幣のうち受け入れ不可と判定された入金リジェクト紙幣が、機内から繰り出されるものであり、このような入金リジェクト紙幣を集積させて外部に取り出し可能に払い出す。係員側入金リジェクト部34には、紙幣の集積スペースに対し機外からのアクセスを許容および規制する開閉可能なシャッタ34aと、係員側入金リジェクト部34の紙幣の有無を検知する図示略の紙幣有無検知センサとが設けられている。シャッタ34aは、閉じられた状態が待機状態となっている。
係員側装置部11xには、係員側バラ紙幣入出部32および係員側入金リジェクト部34の後方に、上記した機内リジェクト部35が設けられている。機内リジェクト部35は、出金処理時に出金不可と判定された出金リジェクト紙幣等を集積させて収納する。
係員側装置部11xには、係員側入金リジェクト部34の後方に、繰出部32cによって係員側バラ紙幣入出部32から一枚ずつ分離して機内に繰り出される紙幣を識別する係員側識別部40が設けられている。また、係員側装置部11xには、係員側バラ紙幣入出部32の後方に、紙幣を整列させながら水平姿勢で鉛直方向に所定の結束枚数集積させる整列部41が設けられており、この整列部41の後方には、整列部41から集積紙幣を水平状態のまま後方に引き出し鉛直上方に上昇搬送する移送部42が設けられている。
係員側装置部11xには、整列部41の上方に、移送部42で上昇搬送され上部位置から水平状態のまま前方に送り出された集積紙幣を結束テープで結束して小束紙幣とする結束部43が設けられている。この結束部43は、移送部42から前方に送り出された集積紙幣を上下から挟持しつつ、結束テープを周囲に巻き回して接着・切断することにより小束紙幣を作成する。
係員側装置部11xには、結束部43の前方に、結束部43で結束された後、水平状態のまま前方に送り出された小束紙幣を鉛直状に姿勢変更し前後方向に複数束集積して、機外に取り出し可能とする上記した小束紙幣出金部33が設けられている。小束紙幣出金部33には、小束紙幣の集積スペースに対し機外からのアクセスを許容および規制する開閉可能なシャッタ33aと、小束紙幣出金部33の小束紙幣の有無を検知する図示略の小束紙幣有無検知センサとが設けられている。
係員側装置部11xの下部には、奥側から順に、例えば入金された入金確定後のバラ紙幣を上下に集積させた状態で繰り出し可能に収納する紙幣庫45(収納部)と、同様の紙幣庫46(収納部)と、同様の紙幣庫47(収納部)と、同様の紙幣庫48(収納部)と、例えば入金された入金確定前のバラ紙幣を上下に集積させた状態で繰り出し可能に一時貯留させる紙幣庫49とが、上下左右の位置を合わせて前後方向に配列されている。
紙幣庫45は所定の単一の金種(例えば千円券)のバラ紙幣を、紙幣庫46は所定の単一の金種(例えば五千円券)のバラ紙幣を、紙幣庫47は所定の単一の金種(例えば万円券)のバラ紙幣を、紙幣庫48は金種混合のバラ紙幣を、それぞれ収納する。言い換えれば、紙幣処理機10には、金種別に複数の紙幣庫45〜47が設けられている。紙幣庫49は、例えば係員側バラ紙幣入出部32から繰り出され係員側識別部40で正常と識別された入金確定前のバラ紙幣を金種混合で上下に集積させた状態で貯留させる。紙幣庫48は、単一金種用の紙幣庫45〜47では収納しきれないオーバーフロー紙幣および単一金種用の紙幣庫を持たない流通量の少ない所定の金種(例えば二千円券)のバラ紙幣を収納する。
紙幣庫45には、その底部を構成する水平な載置板45aが鉛直方向に昇降可能に設けられており、上部に、載置板45a上に紙幣を一枚ずつ繰り出して上下方向に集積させるとともに載置板45a上の紙幣を上端のものから一枚ずつ分離して繰り出す繰出部45bが設けられている。また、紙幣庫45には、内部の紙幣の有無を検知する図示略の紙幣有無検知センサが設けられている。紙幣庫46にも同様の載置板46a、繰出部46bおよび図示略の紙幣有無検知センサが、紙幣庫47にも同様の載置板47a、繰出部47bおよび図示略の紙幣有無検知センサが、紙幣庫48にも同様の載置板48a、繰出部48bおよび図示略の紙幣有無検知センサが、紙幣庫49にも同様の載置板49a、繰出部49bおよび図示略の紙幣有無検知センサが、それぞれ設けられている。
紙幣庫45〜49は、繰出部45b〜繰出部49bの対応するものから一枚ずつ庫内に繰り出された紙幣を、載置板45a〜載置板49aの対応するものの上に上下方向に集積させて収納する。ここで、紙幣庫45〜47は、紙幣を金種別に収納するとともに、収納している紙幣を一枚ずつ分離して繰り出すものであり、入金された紙幣を収納し収納している紙幣を出金用として繰り出す金種別環流部を構成している。また、紙幣庫49は、紙幣を一時貯留させるとともに一時貯留させている紙幣を一枚ずつ分離して繰り出す一時貯留部を構成している。係員側識別部40は、これら紙幣庫45〜49から繰り出された紙幣についても識別する。
係員側装置部11xには、紙幣を搬送する紙幣搬送路51が係員側装置部11xの各部を適宜繋ぐように設けられている。紙幣搬送路51は、係員側バラ紙幣入出部32と紙幣庫49とを繋ぐ搬送路51Aを有している。搬送路51Aは、係員側を前方とすると、係員側バラ紙幣入出部32の繰出部32cから後上がりに延出した後、後下がりに延出し、さらに鉛直下方に延出し、その後、前側に一端延出した後、下方に延出する。搬送路51Aは、さらに後方に延出し、途中上側に凸状に屈曲した後、後方に延出して係員側識別部40を通った後、係員側装置部11xの後部で下方に延出し、さらに前方に延出して係員側装置部11xの前部から下方に延出して紙幣庫49の繰出部49bに繋がっている。
紙幣搬送路51は、搬送路51Aの下部の水平部分の途中から分岐して紙幣庫45の繰出部45bに繋がる搬送路51Bと、搬送路51Aの搬送路51Bよりも紙幣庫49側から分岐して紙幣庫46の繰出部46bに繋がる搬送路51Cとを有している。また、紙幣搬送路51は、搬送路51Aの搬送路51Cよりも紙幣庫49側から分岐して紙幣庫47の繰出部47bに繋がる搬送路51Dと、搬送路51Aの搬送路51Dよりも紙幣庫49側から分岐して紙幣庫48の繰出部48bに繋がる搬送路51Eとを有している。さらに、紙幣搬送路51は、搬送路51Aの搬送路51Eよりも紙幣庫49側の前端部から分岐し上方に延出した後に後方に延出して搬送路51Aの係員側バラ紙幣入出部32と係員側識別部40との間位置に繋がる搬送路51Fとを有している。
紙幣搬送路51は、搬送路51Aにおける搬送路51Eの分岐位置と搬送路51Fの分岐位置との間位置から分岐し上方に延出して搬送路51Fの途中位置に繋がる搬送路51Gと、搬送路51Fにおける、搬送路51Gの接続位置と、搬送路51Aの係員側バラ紙幣入出部32側への接続位置との間から分岐し上方に延出した後に前方に延出して係員側入金リジェクト部34に繋がる搬送路51Hとを有している。また、紙幣搬送路51は、係員側バラ紙幣入出部32と係員側識別部40との間の搬送路51Aをバイパスする搬送路51Jと、搬送路51Aの係員側バラ紙幣入出部32と搬送路51Jの接続位置との間位置から後方に分岐して整列部41に繋がる搬送路51Kとを有している。搬送路51Jは、中間部分が紙幣の表裏を反転させる表裏反転部53の一部を構成している。
紙幣搬送路51は、搬送路51Aの係員側バラ紙幣入出部32側の搬送路51Fへの接続位置と、搬送路51Aの係員側バラ紙幣入出部32側の搬送路51Jへの接続位置との間から前方に分岐して搬送路51Hに繋がる搬送路51Mを有している。紙幣搬送路51は、さらに、搬送路51Hの搬送路51Mへの接続位置と係員側入金リジェクト部34への接続位置との間から上方に分岐して機内リジェクト部35に繋がる搬送路51Nを有している。
搬送路51Aの搬送路51Bが分岐する位置には、搬送路51Aを係員側識別部40側から紙幣庫49に向けて搬送されている紙幣を、そのまま搬送路51Aで搬送するルートと搬送路51Bに流すルートとに振り分ける振分部55Bが設けられている。搬送路51Aの搬送路51Cが分岐する位置には、搬送路51Aを係員側識別部40側から紙幣庫49に向けて搬送されている紙幣を、そのまま搬送路51Aで搬送するルートと搬送路51Cに流すルートとに振り分ける振分部55Cが設けられている。搬送路51Aの搬送路51Dが分岐する位置には、搬送路51Aを係員側識別部40側から紙幣庫49に向けて搬送されている紙幣を、そのまま搬送路51Aで搬送するルートと搬送路51Dに流すルートとに振り分ける振分部55Dが設けられている。搬送路51Aの搬送路51Eが分岐する位置には、搬送路51Aを係員側識別部40側から紙幣庫49に向けて搬送されている紙幣を、そのまま搬送路51Aで搬送するルートと搬送路51Eに流すルートとに振り分ける振分部55Eが設けられている。
搬送路51Aの係員側バラ紙幣入出部32と係員側識別部40との間にて搬送路51Fが接続する位置には、搬送路51Aを係員側識別部40側から係員側バラ紙幣入出部32に向けて搬送されている紙幣を、そのまま搬送路51Aで搬送するルートと搬送路51Fに流すルートとに振り分ける振分部55Faが設けられている。搬送路51Aの係員側識別部40と紙幣庫49との間にて搬送路51Fが接続する位置には、搬送路51Aを紙幣庫49側から係員側識別部40に向けて搬送されている紙幣を、そのまま搬送路51Aで搬送するルートと搬送路51Fに流すルートとに振り分ける振分部55Fbが設けられている。
搬送路51Aの搬送路51Gが分岐する位置には、搬送路51Aを係員側識別部40側から紙幣庫49に向けて搬送されている紙幣を、そのまま搬送路51Aで搬送するルートと搬送路51Gに流すルートとに振り分ける振分部55Gが設けられている。搬送路51Fの搬送路51Hが分岐する位置には、搬送路51Fを紙幣庫49側から係員側識別部40に向けて搬送されている紙幣を、そのまま搬送路51Fで搬送するルートと搬送路51Hに流すルートとに振り分ける振分部55Hが設けられている。
搬送路51Aの搬送路51Jが分岐する位置には、搬送路51Aを係員側識別部40側から係員側バラ紙幣入出部32に向けて搬送されている紙幣を、そのまま搬送路51Aで搬送するルートと搬送路51Jに流すルートとに振り分ける振分部55Jが設けられている。搬送路51Aの搬送路51Kが分岐する位置には、搬送路51Aを係員側識別部40側から係員側バラ紙幣入出部32に向けて搬送されている紙幣を、そのまま搬送路51Aで搬送するルートと搬送路51Kに流すルートとに振り分ける振分部55Kが設けられている。
搬送路51Aの搬送路51Mが分岐する位置には、搬送路51Aを係員側識別部40側から係員側バラ紙幣入出部32に向けて搬送されている紙幣を、そのまま搬送路51Aで搬送するルートと搬送路51Mに流すルートとに振り分ける振分部55Mが設けられている。搬送路51Hの搬送路51Nが分岐する位置には、搬送路51Hを紙幣庫49側から係員側入金リジェクト部34側に向けて搬送されている紙幣を、そのまま搬送路51Hで搬送するルートと搬送路51Nに流すルートとに振り分ける振分部55Nが設けられている。
表裏反転部53は、搬送路51Jの中間部分からなって逆V字状をなす入口側搬送路および出口側搬送路を有しており、入口側搬送路の末端位置に位置する紙幣を前方に押圧して出口側搬送路に移動させる羽根車等の図示略の移動機構を有している。
表裏反転部53は、天地方向の一方向を搬送方向に合わせて搬送路51Aを係員側識別部40から係員側バラ紙幣入出部32に向けて移動している紙幣を、入口側搬送路に受け入れて、出口側搬送路に受け渡し、出口側搬送路で天地方向の前記一方向とは逆の逆方向を搬送方向に合わせて搬送路51Aに再び合流させるものである。これにより、表裏反転部53を通過した紙幣は、表裏反転部53を通らずに搬送路51Aを通って係員側識別部40から係員側バラ紙幣入出部32に向けて搬送される場合に対して、表裏および天地が反転する。
振分部55Jは、係員側識別部40の識別結果から表裏方向の所定の一側が上を向いて搬送されている紙幣を、搬送路51Jをバイパスするようにそのまま搬送路51Aへ流し、係員側識別部40の識別結果から表裏方向の前記一側とは逆の逆側が上を向いて搬送されている紙幣を、搬送路51Jつまり表裏反転部53へ流す。これにより、搬送路51Aの搬送路51Jよりも係員側バラ紙幣入出部32側を流れる紙幣は表裏が取り揃えられることになる。
顧客側装置部11yには、顧客側を前側とすると、その前面に臨んで、機外からバラ紙幣が投入される上記した顧客側入金部22が設けられている。顧客側入金部22は、外部から紙幣が投入され、投入された紙幣を内部に繰り出し可能となっている。
顧客側入金部22は、その底部を構成する載置板22aが後下がりに傾斜した姿勢で直交方向に昇降可能に設けられている。顧客側入金部22には、機外から、長辺方向および短辺方向をそれぞれ揃え表裏方向に集積されるとともに長辺方向を左右方向に沿わせた状態で紙幣が投入されることになる。このように投入された紙幣が、載置板22a上に載置板22aに対し直交する方向に集積された状態で載置される。
顧客側入金部22には、紙幣の集積スペースに対し機外からのアクセスを許容および規制する開閉可能なシャッタ22bと、顧客側入金部22の紙幣の有無を検知する図示略の紙幣有無検知センサとが設けられている。シャッタ22bは、閉じられた状態が待機状態であり、機外から、顧客側入金部22に紙幣が投入される際に開かれる。
顧客側入金部22の上部の後側には、機外から載置板22a上に集積状態で投入されたバラ紙幣を上端のものから一枚ずつ分離し所定の間隔をあけて機内へ繰り出す繰出部22cが設けられている。繰出部22cは、常にシャッタ22bが閉じられた状態で作動するようになっている。ここで、繰出部22cは、機内からの紙幣を顧客側入金部22に繰り出し可能となっており、よって、顧客側入金部22は、機内から長辺方向を左右方向に沿わせた姿勢で繰り出される紙幣を載置板22a上に集積可能となっている。
顧客側装置部11yには、顧客側入金部22の下側に、前面に臨んで上記した顧客側リジェクト部23が設けられている。顧客側リジェクト部23は、その底部を構成する載置板23aが後下がりに傾斜した姿勢で直交方向に昇降可能に設けられている。顧客側リジェクト部23には、機内からの紙幣が長辺方向を左右方向に沿わせた姿勢で繰り出され、載置板23a上に上下方向に集積される。
顧客側リジェクト部23には、紙幣の集積スペースに対し機外からのアクセスを許容および規制する開閉可能なシャッタ23bと、顧客側リジェクト部23の紙幣の有無を検知する図示略の紙幣有無検知センサとが設けられている。シャッタ23bは、閉じられた状態が待機状態であり、機外に、顧客側リジェクト部23から紙幣が取り出される際に開かれる。
顧客側リジェクト部23の上部の後側には、機内からの紙幣を顧客側リジェクト部23内に繰り出す繰出部23cが設けられている。繰出部23cは、常にシャッタ23bが閉じられた状態で作動するようになっている。繰出部23cによって機内から顧客側リジェクト部23に繰り出された紙幣は、載置板23a上に集積されることになる。ここで、繰出部23cは、載置板23a上に集積されたバラ紙幣を上端のものから一枚ずつ分離し所定の間隔をあけて機内へ繰り出すことが可能となっており、よって、顧客側リジェクト部23は、載置板23a上に集積された紙幣を一枚ずつ機内に取り込み可能となっている。
顧客側装置部11yには、顧客側リジェクト部23の後方に、繰出部22cによって顧客側入金部22から一枚ずつ分離して機内に繰り出される紙幣を識別する顧客側識別部80(識別部)が設けられている。また、顧客側装置部11yの下部には、手前側から順に、例えば入金された入金確定前のバラ紙幣を上下に集積させた状態で繰り出し可能に一時貯留させる紙幣庫81(第1の一時貯留部)と、紙幣庫81から繰り出される紙幣を一時貯留させる紙幣庫82(第2の一時貯留部)とが設けられている。
紙幣庫81は、その底部を構成する水平な載置板81aが鉛直方向に昇降可能に設けられており、上部に、載置板81a上に紙幣を一枚ずつ繰り出して上下方向に集積させるとともに載置板81a上の紙幣を上端のものから一枚ずつ分離して繰り出す繰出部81bが設けられている。また、紙幣庫81には、内部の紙幣の有無を検知する図示略の紙幣有無検知センサが設けられている。紙幣庫81は、例えば顧客側入金部22から繰り出され顧客側識別部80で正常と識別された入金確定前のバラ紙幣を金種混合で上下に集積させて貯留させる。
紙幣庫82は、テープ82aを一端側から巻き取りおよび繰り出し可能な紙幣集積ドラム82bと、テープ82aを他端側から巻き取りおよび繰り出し可能なテープドラム82cとを有するテープ巻取ドラム方式のものである。紙幣庫82は、紙幣集積ドラム82bおよびテープドラム82cが一方向(図1の時計回り方向)に回転することにより、入出口82dから搬入される紙幣を紙幣集積ドラム82bにテープ82aとともに順次巻き付けて一時貯留させる。また、紙幣庫82は、紙幣集積ドラム82bおよびテープドラム82cが逆方向(図1の反時計回り方向)に回転することにより、紙幣集積ドラム82bに一時貯留させていた紙幣をテープ82aとともに紙幣集積ドラム82bから繰り出しテープ82aから分離して一枚ずつ入出口82dから送り出す(例えば、特開2006−290513号公報、特開2011−3449号公報参照)。紙幣庫82は、入出口82dを通過する紙幣を検知する紙幣通過検知センサ82eと、紙幣集積ドラム82bの回転位置を検出する回転位置検知センサ82fとを有している。
顧客側装置部11yには、紙幣を搬送する紙幣搬送路91(入金搬送部)が顧客側装置部11yの各部を適宜繋ぐように設けられている。紙幣搬送路91は、顧客側入金部22と紙幣庫81とを繋ぐ搬送路91Aを有している。搬送路91Aは、顧客側を前方とすると、顧客側入金部22の繰出部22cから後上がりに延出した後、後下がりに延出し、さらに鉛直下方に延出し、その後、前側に一端延出した後、下方に延出する。搬送路91Aは、さらに後方に延出して顧客側識別部80を通った後、顧客側装置部11yの後部で下方に延出し、さらに前方に延出して顧客側装置部11yの前部で下方に延出して紙幣庫81の繰出部81bに繋がっている。
紙幣搬送路91は、搬送路91Aの下部の水平部分の途中から分岐して紙幣庫82の入出口82dに繋がる搬送路91Bと、搬送路91Aの搬送路91Bの分岐位置よりも紙幣庫81側の前端部から分岐し上方に延出した後に後方に延出して搬送路91Aの顧客側入金部22と顧客側識別部80との間位置に繋がる搬送路91Cとを有している。紙幣搬送路91は、搬送路91Aにおける搬送路91Bの分岐位置と搬送路91Cの分岐位置との間位置から分岐し上方に延出して搬送路91Cの途中位置に繋がる搬送路91Dと、搬送路91Cにおける、搬送路91Dの接続位置と、搬送路91Aの顧客側入金部22側への接続位置との間から分岐し上方に延出した後に前方に延出して顧客側リジェクト部23に繋がる搬送路51Eとを有している。また、紙幣搬送路91は、搬送路91Aにおける搬送路91Cの顧客側入金部22側への接続位置と顧客側入金部22との間から前方に分岐して搬送路91Eに繋がる搬送路91Fを有している。
搬送路91Aの顧客側入金部22と顧客側識別部80との間にて搬送路91Cが接続する位置には、搬送路91Aを顧客側識別部80側から顧客側入金部22に向けて搬送されている紙幣を、そのまま搬送路91Aで搬送するルートと搬送路91Cに流すルートとに振り分ける振分部95Caが設けられている。搬送路91Aの顧客側識別部80と紙幣庫81との間にて搬送路91Cが接続する位置には、搬送路91Aを紙幣庫81側から顧客側識別部80に向けて搬送されている紙幣を、そのまま搬送路91Aで搬送するルートと搬送路91Cに流すルートとに振り分ける振分部95Cbが設けられている。
搬送路91Aの搬送路91Dが分岐する位置には、搬送路91Aを顧客側識別部80側から紙幣庫81に向けて搬送されている紙幣を、そのまま搬送路91Aで搬送するルートと搬送路91Dに流すルートとに振り分ける振分部95Dが設けられている。搬送路91Cの搬送路91Eが分岐する位置には、搬送路91Cを紙幣庫81側から顧客側識別部80に向けて搬送されている紙幣を、そのまま搬送路91Cで搬送するルートと搬送路91Eに流すルートとに振り分ける振分部95Eが設けられている。また、搬送路91Aの搬送路91Fが分岐する位置には、搬送路91Aで顧客側識別部80側から顧客側入金部22側へ搬送される紙幣を、そのまま搬送路91Aで搬送するルートと搬送路91Fに流すルートとに振り分ける振分部95Fが設けられている。
搬送路91Aの顧客側識別部80と搬送路91Bの分岐位置との間となる後端部から、搬送路91Zが分岐している。搬送路91Zは、搬送路51Aの係員側識別部40と搬送路51Bの分岐位置との間の係員側装置部11xにおける後端部に接続されており、搬送路91Aと搬送路51Aとを繋ぐ。搬送路91Aの搬送路91Zの分岐位置には、搬送路91Aを顧客側識別部80側から紙幣庫81に向けて搬送される紙幣を、そのまま搬送路91Aで搬送するルートと搬送路91Zに流すルートとに振り分ける振分部95Aが設けられている。また、搬送路51Aの搬送路91Zの接続位置には、ガイド部95Zが設けられている。ガイド部95Zは、搬送路51Aにおける係員側識別部40側から紙幣庫45〜49に向けての搬送と、搬送路91Zから搬送路51Aを介しての紙幣庫45〜49側に向けての搬送とを許容する一方、搬送路51Aで紙幣庫45〜49側から搬送される紙幣を、常に係員側識別部40側に案内する。
紙幣処理機10は、その作動を制御する制御部100(未操作状態検出手段)と、係員側識別部40および顧客側識別部80による紙幣の識別結果に基づく各紙幣の情報等を記憶する記憶部101とを有している。記憶部101には、各紙幣の金種情報および枚数情報等が記憶される。紙幣処理機10は、顧客側操作部20、顧客側表示部21、顧客側入金部22、顧客側リジェクト部23、顧客側識別部80、紙幣庫81および紙幣庫82は、顧客側装置部11yの専用であり、紙幣庫45〜48および機内リジェクト部35は、係員側装置部11xと顧客側装置部11yとで共用となっている。
次に、顧客側操作部20あるいは係員側識別部40への操作入力に基づいて制御部100による制御で実行される紙幣処理機10の各処理を説明する。
「顧客側入金処理」
図2の太線は、機外から顧客側入金部22に投入されたバラ紙幣を搬送しつつ識別計数して一時貯留部としての紙幣庫81に一時貯留させる顧客側入金処理のルートを示している。つまり、顧客側入金部22の載置板22a上にバラ紙幣が集積状態で載置されて、顧客側操作部20に顧客側入金処理を行う旨の入力操作がなされると、紙幣処理機10は、顧客側入金部22の紙幣を顧客側識別部80で識別した後に紙幣庫81に一時貯留させる顧客側入金処理を行う。
具体的には、顧客側操作部20に顧客側入金処理の選択操作が入力されると、制御部100は、シャッタ22bを開く。すると、係員は、載置板22a上にバラ紙幣を載置させて、顧客側操作部20に顧客側入金処理を行う旨の入力操作を入力する。すると、図示略の紙幣有無検知センサで顧客側入金部22内に紙幣が検知されていることを条件に、制御部100は、シャッタ22bを閉じ、載置板22a、紙幣搬送路91、繰出部22cおよび繰出部81b等を駆動する。すると、繰出部22cが顧客側入金部22の載置板22a上の紙幣を上端のものから順に一枚ずつ分離し所定の間隔をあけて機内に繰り出すことになり、繰り出した紙幣を、図2に太実線で示すように紙幣搬送路91の搬送路91Aで搬送し顧客側識別部80で識別する。その後、振分部95Aでは紙幣をそのまま搬送路91Aで紙幣庫81側に向け流す。そして、制御部100は、顧客側識別部80で正常で受け入れ可能と識別した紙幣(取り扱い金種の紙幣)を、図2に太実線で示すように搬送路91Aで紙幣庫81に搬送する一方、顧客側識別部80で正常と識別されなかった受け入れ不可な紙幣(判別不能紙幣)を、図2に太実線から太破線で示すように、搬送路91Aから振分部95Dで搬送路91D,91Cに流し、搬送路91Cから振分部95Eで搬送路91Eに流して、顧客側リジェクト部23に搬送する。これにより、受け入れ可能な紙幣を紙幣庫81に一時貯留させ、受け入れ不可な紙幣を、シャッタ23bが閉じられている状態の顧客側リジェクト部23に払い出す。
顧客側入金処理開始後、図示略の紙幣有無検知センサが顧客側入金部22に残留する紙幣がなくなったことを検知し、且つ図示略の搬送路センサが紙幣搬送路91に紙幣がなくなったことを検知すると、制御部100は、顧客側入金処理を終了する。その際に、顧客側リジェクト部23に紙幣があることを図示略の紙幣有無検知センサが検知すると、制御部100は、シャッタ23bを開く。これにより、顧客は、顧客側リジェクト部23から紙幣を取り出すことになる。顧客側リジェクト部23から紙幣が取り出されたことを図示略の紙幣有無検知センサが検知すると、制御部100は、シャッタ23bを閉じる。なお、制御部100は、以上の顧客側入金処理において顧客側識別部80で受け入れ可能と判別した紙幣の金種別の枚数情報等を記憶部101に一時記憶させるとともに顧客側表示部21に表示させる。
「顧客側確定収納処理」
図3の太線は、上記した顧客側入金処理にて紙幣庫81に一時貯留させた紙幣を、顧客側操作部20への承認操作が入力されたことを条件に、確定して、係員側装置部11xに設けられた金種別環流部としての紙幣庫45〜47および金種混合収納部としての紙幣庫48の対応するものに収納する顧客側確定収納処理のルートを示している。
顧客側確定収納処理では、顧客側操作部20へ承認操作が入力されると、紙幣庫81から紙幣を繰り出し顧客側識別部80で識別して、正常と識別されなかった紙幣を、機内リジェクト部35に収納しつつ、正常と識別された紙幣を紙幣庫45〜48に振り分けて収納する顧客側収納作動を行う。
具体的に、顧客側収納作動では、繰出部81bが紙幣庫81の紙幣を上端のものから一枚ずつ分離し所定の間隔をあけて繰り出すことになり、繰り出した紙幣を、図3に太実線で示すように、搬送路91Aから振分部95Cbで搬送路91Cに搬送し、振分部95Eでそのまま搬送路91Cの末端位置まで搬送してから搬送路91Aを再び通るルートで顧客側識別部80に搬送し顧客側識別部80で識別させる。そして、振分部95Aで搬送路91Aから搬送路91Zに流し搬送路51Aに流して、顧客側識別部80の識別結果に基づいて、正常と識別された紙幣を、振分部55B〜55Eおよび搬送路51A〜51Eの対応するものによって紙幣庫45〜48の対応するものに搬送する。これにより、正常と識別された紙幣を紙幣庫45〜48の対応するものに収納する。つまり、正常と識別された紙幣のうち、紙幣庫45に収納されるべき単一金種(例えば千円券)の紙幣を紙幣庫45に、紙幣庫46に収納されるべき単一金種(例えば五千円券)の紙幣を紙幣庫46に、紙幣庫47に収納されるべき単一金種(例えば万円券)の紙幣を紙幣庫47に、紙幣庫48に収納されるべき金種(例えば二千円券および紙幣庫45〜47が満杯である場合の満杯金種)の紙幣を紙幣庫48に収納する。
また、顧客側収納作動では、上記の顧客側識別部80による識別で、正常と識別されなかった紙幣を、図3に太実線から太破線で示すように、搬送路51Aから振分部55Gで搬送路51G,51Fに流し、搬送路51Fから振分部55Hで搬送路51Hに流し、搬送路51Hから振分部55Nで搬送路51Nに流して、機内リジェクト部35に搬送し収納する。図示略の紙幣有無検知センサが紙幣庫81に紙幣がなくなったことを検知し、且つ図示略の搬送路センサが紙幣搬送路51,91に紙幣がなくなったことを検知すると、制御部100は、顧客側確定収納処理を終了する。
「顧客側入金返却処理」
図4の太線は、顧客側入金処理にて紙幣庫81に一時貯留させた紙幣を、顧客側操作部20へのキャンセル操作が入力されたことを条件に、顧客側リジェクト部23に繰り出す顧客側入金返却処理のルートを示している。つまり、顧客側入金返却処理では、紙幣庫81の紙幣を上端のものから繰出部81bが繰り出すことになり、繰り出した紙幣を、搬送路91Aから振分部95Cbによって搬送路91Cに流し、振分部95Eによって搬送路91Eに流して顧客側リジェクト部23に搬送する。これにより、紙幣庫81から繰り出した紙幣を顧客側リジェクト部23に集積させる。顧客側入金返却処理開始後、図示略の紙幣有無検知センサが紙幣庫81に紙幣がなくなったことを検知し、且つ図示略の搬送路センサが紙幣搬送路91に紙幣がなくなったことを検知すると、制御部100は、シャッタ23bを開く。これにより、顧客側リジェクト部23から紙幣が取り出される。図示略の紙幣有無検知センサが顧客側リジェクト部23から紙幣が取り出されたことを検知すると、制御部100はシャッタ23bを閉じて、顧客側入金返却処理を終了する。
以上により、紙幣搬送路91は、例えば、顧客側操作部20への入金処理操作に基づいて顧客側入金部22から繰出部22cによって繰り出された紙幣を搬送する。顧客側識別部80は、このように紙幣搬送路91によって搬送される紙幣を識別する。紙幣庫81は、顧客側識別部80によって受け入れ可能と識別された紙幣を一時貯留させる。顧客側リジェクト部23は、顧客側識別部80によって受け入れ不可と識別された紙幣を機外へ取り出し可能に排出するとともに、顧客側操作部20へのキャンセル操作に基づいて紙幣庫81から繰り出される紙幣を機外へ取り出し可能に返却する。紙幣庫45〜48は、顧客側操作部20への入金確定操作に基づいて紙幣庫81から繰り出される紙幣を収納する。顧客側リジェクト部23は、顧客側識別部80によって受け入れ不可と識別された紙幣を機外へ取り出し可能に排出するリジェクト部と、顧客側操作部20へのキャンセル操作に基づいて紙幣庫81から繰り出される紙幣を機外へ取り出し可能に返却する返却部とを兼ねている。
「入金未確定貯留処理」
制御部100は、上記した紙幣庫81に紙幣を一時貯留させる顧客側入金処理の終了後、顧客側操作部20の所定の未操作状態の有無を検出する。この所定の未操作状態は、例えば、顧客側入金処理の終了後に開始されるタイマによる計時時間が所定の限度時間に達することであり、この計時時間が所定の限度時間に達することで検出される。つまり、制御部100は、タイマの計時時間が所定の限度時間に達することで、所定の未操作状態有りを検出することになり、タイマの計時時間が所定の限度時間に達していなければ、所定の未操作状態なしを検出する。あるいは、顧客側装置部11yの前面に人の立ち去りを検出する人感センサを設け、所定の未操作状態は、この人感センサが人の立ち去りを検出することで検出される。つまり、制御部100は、人感センサが人の立ち去りを検出すると、所定の未操作状態有りを検出することになり、人感センサが人の立ち去りを検出しなければ、所定の未操作状態なしを検出する。タイマの計時時間と人感センサの人の立ち去り検出とを組み合わせて、タイマによる計時時間が所定の限度時間に達すること、および人感センサが顧客側装置部11yからの人の立ち去りを検出することの、いずれか早い一方で、所定の未操作状態有りを検出するようにしても良い。
制御部100は、顧客側入金処理の終了後に紙幣庫81に紙幣を一時貯留させている状態で、顧客側操作部20への入金確定操作前かつキャンセル操作前に上記した所定の未操作状態有りを検出すると、紙幣庫81から紙幣を繰り出して、図5に太線で示すルートで紙幣庫82に入金未確定紙幣として一時貯留させる入金未確定貯留処理を行う。なお、上記した所定の未操作状態有りを検出する前に、顧客側操作部20への入金確定操作またはキャンセル操作が入力されると、入金未確定貯留処理を行うことはない。この入金未確定貯留処理において、紙幣庫81のすべての紙幣を繰り出して紙幣庫82に一時貯留させると、制御部100は、図示略の紙幣有無検知センサの検知結果に基づいて顧客側リジェクト部23の紙幣の有無を検出し、顧客側リジェクト部23に紙幣が有る場合には、顧客側リジェクト部23の紙幣も紙幣庫82に一時貯留させることになる。
具体的に、入金未確定貯留処理では、図5の太実線で示すように、紙幣庫81の紙幣を上端のものから繰出部81bが繰り出すことになり、繰り出した紙幣を、搬送路91Aから振分部95Cbによって搬送路91Cに流し、振分部95Eによってそのまま搬送路91Cの末端位置まで流して、再び搬送路91Aに流し、顧客側識別部80を通過後、振分部95Aによって搬送路91Aでそのまま流して、振分部95Bによって搬送路91Bに流し紙幣庫82に搬送する。すると、紙幣庫82が紙幣をテープ82aとともに紙幣集積ドラム82bに巻き付けて一時貯留させる。つまり、紙幣庫82が紙幣庫81の紙幣を入金未確定紙幣として一時貯留させる。入金未確定貯留処理開始後、図示略の紙幣有無検知センサが紙幣庫81に紙幣がなくなったことを検知し、且つ紙幣通過検知センサ82eおよび図示略の搬送路センサが紙幣搬送路91に紙幣がなくなったことを検知すると、制御部100は、顧客側リジェクト部23の紙幣の有無を検出し、顧客側リジェクト部23に紙幣がなければ、入金未確定貯留処理を終了する。
他方、顧客側リジェクト部23に紙幣が有る場合には、顧客側リジェクト部23の紙幣を上端のものから繰出部23cが繰り出すことになり、繰り出した紙幣を、搬送路91E,91Fから搬送路91Aに流し、顧客側識別部80を通過後、振分部95Aによって搬送路91Aでそのまま流して、振分部95Bによって搬送路91Bに流し、紙幣庫82に搬送する。すると、紙幣庫82が紙幣をテープ82aとともに紙幣集積ドラム82bに巻き付けて一時貯留させる。つまり、紙幣庫82が顧客側リジェクト部23の紙幣を入金未確定紙幣として一時貯留させる。図示略の紙幣有無検知センサが顧客側リジェクト部23に紙幣がなくなったことを検知し、且つ紙幣通過検知センサ82eおよび図示略の搬送路センサが紙幣搬送路91に紙幣がなくなったことを検知すると、制御部100は、入金未確定貯留処理を終了する。つまり、制御部100は、入金未確定貯留処理において、顧客側リジェクト部23からも紙幣を繰り出して紙幣庫82に入金未確定紙幣として一時貯留させる。
以上の入金未確定貯留処理の開始から終了までの間、制御部100は、紙幣集積ドラム82bの回転位置を検出しており、これにより、紙幣集積ドラム82bのいずれの回転位置の範囲に、この入金未確定貯留処理の入金未確定紙幣を一時貯留させているかを把握している。つまり、紙幣庫82は、複数回の顧客側入金処理の入金未確定紙幣を顧客側入金処理毎に分類して一時貯留可能であり、複数の入金未確定貯留処理が行われても、各入金未確定貯留処理毎の入金未確定紙幣を、紙幣集積ドラム82bのいずれの回転位置の範囲にあるかを把握することで区別する。なお、この把握のために、入金未確定貯留処理と次の入金未確定貯留処理との間に、処理間を区別するための所定の回転間隔を設けるようにしている。制御部100は、各入金未確定貯留処理毎の回転位置の範囲を、顧客側入金処理に関連する個別の識別情報とともに記憶部101に記憶する。顧客側入金処理に関連する識別情報として、例えば、顧客側操作部20のカードリーダで読み取ったICカードの識別番号を用いる。
「入金未確定返却処理」
制御部100は、顧客側操作部20に入金未確定紙幣の返却処理操作が入力されると、紙幣庫82に一時貯留させている入金未確定紙幣を繰り出して、図6に太線で示すルートで顧客側リジェクト部23へ搬送する入金未確定返却処理を行う。
つまり、顧客側操作部20への入金未確定紙幣の返却処理操作時に顧客側操作部20のカードリーダでICカードを読み取らせることになり、制御部100は、このICカードの識別番号に対応する入金未確定紙幣の回転位置の範囲を記憶部101から読み出す。そして、制御部100は、紙幣庫82に一時貯留させていてこの識別番号に対応する入金未確定紙幣よりも前に紙幣庫82から繰り出される他の識別番号に対応する入金未確定紙幣を紙幣庫81に貯留させて退避させるとともに、今回読み込んだ識別番号に対応する入金未確定紙幣を顧客側リジェクト部23へ搬送し、その後、紙幣庫81に退避させていた入金未確定紙幣を紙幣庫82に戻す。
具体的には、入金未確定返却処理では、紙幣庫82の紙幣を搬送路91Bに繰り出すことになり、図6の太実線から太破線で示すように、紙幣庫82から先に繰り出される他の識別番号に対応する入金未確定紙幣を、搬送路91Aから振分部95Caによって搬送路91Cに流し、再び搬送路91Aに流して、紙幣庫81に搬送し、一時貯留させる。他方、図6の太実線で示すように、今回読み込んだ識別番号に対応する入金未確定紙幣を、搬送路91Aから振分部95Ca,95Fによって搬送路91F,91Eに流し、顧客側リジェクト部23に搬送する。これにより、今回読み込んだ識別番号に対応する入金未確定紙幣を、顧客側リジェクト部23に返却する。なお、このように紙幣庫82から顧客側リジェクト部23へ入金未確定紙幣を搬送する際にこれら紙幣は顧客側識別部80を通ることになるが、このとき、顧客側識別部80での金種識別は行わない。また、今回読み込んだ識別番号に対応する入金未確定紙幣の繰り出し後は、紙幣庫82からの入金未確定紙幣の繰り出しは行わない。
入金未確定返却処理開始後、図示略の搬送路センサが紙幣搬送路91に紙幣がなくなったことを検知すると、制御部100は、顧客側リジェクト部23のシャッタ23bを開くとともに、紙幣庫81に移動した紙幣がある場合には、これら紙幣を図6の太破線から太実線で示す上記とは逆の搬送路91A,91C,91A,91Bを通るルートで紙幣庫82に戻す。シャッタ23bが開かれると、顧客は、顧客側リジェクト部23から紙幣を取り出すことになる。顧客側リジェクト部23から紙幣が取り出されたことを図示略の紙幣有無検知センサが検知すると、制御部100は、シャッタ23bを閉じる。これと合わせて、紙幣庫81の紙幣を紙幣庫82に戻し終えると、制御部100は、入金未確定返却処理を終了する。
他方、制御部100は、入金未確定返却処理を終了後、顧客側リジェクト部23から紙幣が取り出されずに上記した未操作状態有りを検出すると、シャッタ23bを閉じて、図6に太実線で示す上記とは逆の搬送路91E,91F,91A,91Bを通るルートで、顧客側リジェクト部23から紙幣を繰り出して紙幣庫82に戻す。
「入金未確定再入金処理」
制御部100は、顧客側操作部20に入金未確定紙幣の再入金処理操作が入力されると、紙幣庫82に一時貯留させている入金未確定紙幣を繰り出し、図7に太線で示すルートで搬送し、顧客側識別部80で識別して、顧客側識別部80によって受け入れ可能と識別された紙幣を紙幣庫81に搬送し、顧客側識別部80によって受け入れ不可と識別された紙幣を顧客側リジェクト部23に搬送する入金未確定再入金処理を行う。つまり、顧客側操作部20への入金未確定紙幣の再入金処理操作時に顧客側操作部20のカードリーダでICカードを読み取らせることになり、制御部100は、このICカードの識別番号に対応する入金未確定紙幣の回転位置の範囲を記憶部101から読み出す。
そして、制御部100は、紙幣庫82に一時貯留させていてこの識別番号に対応する入金未確定紙幣よりも前に紙幣庫82から繰り出される他の識別番号に対応する入金未確定紙幣を顧客側入金部22に貯留させて退避させるとともに、今回読み込んだ識別番号に対応する入金未確定紙幣を紙幣庫81へ搬送し、その後、顧客側入金部22に退避させていた入金未確定紙幣を紙幣庫82に戻す。
具体的には、入金未確定再入金処理では、紙幣庫82の紙幣を搬送路91Bに繰り出すことになり、図7の太実線から太鎖線で示すように、紙幣庫82から先に繰り出される他の識別番号に対応する入金未確定紙幣を、振分部95Ca,95Fによって搬送路91Aで顧客側入金部22に搬送する。他方、図7の太実線で示すように、今回読み込んだ識別番号に対応する入金未確定紙幣のうち、顧客側識別部80で正常で受け入れ可能と識別した紙幣を、搬送路91Aから振分部95Caによって搬送路91Cに流し、再び搬送路91Aに流して、紙幣庫81に搬送する一方、顧客側識別部80で正常と識別されなかった受け入れ不可な紙幣を、図7に太実線から太破線、さらに太破線で示すように、搬送路91Aから振分部95Ca,95Fで搬送路91F,91Eに流して顧客側リジェクト部23に搬送する。これにより、受け入れ可能な紙幣を紙幣庫81に一時貯留させ、受け入れ不可な紙幣を、シャッタ23bが閉じられている顧客側リジェクト部23に払い出す。この場合も、今回読み込んだ識別番号に対応する入金未確定紙幣の繰り出し後は、紙幣庫82からの入金未確定紙幣の繰り出しは行わない。
入金未確定再入金処理開始後、図示略の搬送路センサが紙幣搬送路91に紙幣がなくなったことを検知すると、制御部100は、顧客側リジェクト部23に紙幣がある場合にはシャッタ23bを開くとともに、顧客側入金部22に移動した紙幣がある場合には、これら紙幣を図7の太鎖線および太実線で示す上記とは逆の搬送路91A,91Bを通るルートで紙幣庫82に戻す。シャッタ23bが開かれると、顧客は、顧客側リジェクト部23から紙幣を取り出すことになる。顧客側リジェクト部23から紙幣が取り出されたことを図示略の紙幣有無検知センサが検知すると、制御部100は、シャッタ23bを閉じる。これと合わせて、顧客側入金部22の紙幣を紙幣庫82に戻し終えると、制御部100は、入金未確定再入金処理を終了する。なお、制御部100は、以上の入金未確定再入金処理において顧客側識別部80で受け入れ可能と判別した紙幣の金種別の枚数情報等を記憶部101に一時記憶させるとともに顧客側表示部21に表示させる。
その後は、上記した顧客側確定収納処理あるいは顧客側入金返却処理の操作入力を待機する。この入金未確定再入金処理において、紙幣庫82から先に繰り出される他の識別番号に対応する入金未確定紙幣を、顧客側リジェクト部23に搬送し、今回読み込んだ識別番号に対応する入金未確定紙幣のうち、顧客側識別部80で正常と識別されなかった受け入れ不可な紙幣を、顧客側入金部22に排出し、顧客側入金部22から取り出させるようにすることも可能である。
「係員側入金処理」
図8の太線は、機外から係員側バラ紙幣入出部32に投入されたバラ紙幣を搬送しつつ識別計数して一時貯留部としての紙幣庫49に一時貯留させる係員側入金処理のルートを示している。つまり、係員側バラ紙幣入出部32の載置板32a上にバラ紙幣が集積状態で載置されて、係員側操作部30に係員側入金処理を行う旨の入力操作がなされると、紙幣処理機10は、係員側バラ紙幣入出部32の紙幣を係員側識別部40で識別した後に紙幣庫49に一時貯留させる係員側入金処理を行う。
具体的には、係員側操作部30に係員側入金処理の選択操作が入力されると、制御部100は、シャッタ32bを開く。すると、係員は、載置板32a上にバラ紙幣を載置させて、係員側操作部30に係員側入金処理を行う旨の入力操作を入力する。すると、図示略の紙幣有無検知センサで係員側バラ紙幣入出部32にある紙幣が検知されていることを条件に、制御部100は、シャッタ32bを閉じ、載置板32a、紙幣搬送路51、繰出部32cおよび繰出部49b等を駆動する。すると、繰出部32cが係員側バラ紙幣入出部32の載置板32a上の紙幣を上端のものから順に一枚ずつ分離し所定の間隔をあけて機内に繰り出すことになり、繰り出した紙幣を、図8に太実線で示すように紙幣搬送路51の搬送路51Aで搬送し係員側識別部40で識別することになる。そして、制御部100は、係員側識別部40で正常で受け入れ可能と識別した紙幣を、図8に太実線で示すように搬送路51Aで紙幣庫49に搬送する一方、係員側識別部40で正常と識別されなかった受け入れ不可な紙幣を、図8に太実線から太破線で示すように、搬送路51Aから振分部55Gで搬送路51G,51Fに流し、搬送路51Fから振分部55Hで搬送路51Hに流して、係員側入金リジェクト部34に搬送する。これにより、受け入れ可能な紙幣を紙幣庫49に一時貯留させ、受け入れ不可な紙幣を、シャッタ34aが閉じられている係員側入金リジェクト部34に払い出す。
係員側入金処理開始後、図示略の紙幣有無検知センサが係員側バラ紙幣入出部32に残留する紙幣がなくなったことを検知し、且つ図示略の搬送路センサが紙幣搬送路51に紙幣がなくなったことを検知すると、制御部100は、係員側入金処理を終了する。その際に、係員側入金リジェクト部34に紙幣があることを図示略の紙幣有無検知センサが検知すると、制御部100は、シャッタ34aを開く。これにより、係員は、係員側入金リジェクト部34から紙幣を取り出すことになる。係員側入金リジェクト部34から紙幣が取り出されたことを図示略の紙幣有無検知センサが検知すると、制御部100は、シャッタ34aを閉じる。なお、制御部100は、以上の係員側入金処理において係員側識別部40で受け入れ可能と判別した紙幣の金種別の枚数情報等を記憶部101に一時記憶させるとともに係員側表示部31に表示させる。
「係員側収納処理」
図9の太線は、上記した係員側入金処理にて紙幣庫49に一時貯留させた紙幣を、係員側操作部30への承認操作が入力されたことを条件に、確定して、金種別環流部としての紙幣庫45〜47および金種混合収納部としての紙幣庫48の対応するものに収納する係員側収納処理のルートを示している。
係員側収納処理では、まず、係員側操作部30へ承認操作が入力されると、紙幣庫49から紙幣を繰り出し係員側識別部40で識別して、正常と識別されなかった紙幣を、機内リジェクト部35に収納しつつ、正常と識別された紙幣を紙幣庫45〜48に振り分けて収納する係員側収納作動を行う。
具体的に、係員側収納作動では、繰出部49bが紙幣庫49の紙幣を上端のものから一枚ずつ分離し所定の間隔をあけて繰り出すことになり、繰り出した紙幣を、図9に太実線で示すように、搬送路51Aから振分部55Fbで搬送路51Fに流し、搬送路51Fの末端位置から搬送路51Aを再び通るルートで係員側識別部40に搬送する。そして、係員側識別部40の識別結果に基づいて、正常と識別された紙幣を、振分部55B〜55Eおよび搬送路51A〜51Eの対応するものによって紙幣庫45〜48の対応するものに搬送する。これにより、正常と識別された紙幣を紙幣庫45〜48の対応するものに収納する。つまり、正常と識別された紙幣のうち、紙幣庫45に収納されるべき単一金種(例えば千円券)の紙幣を紙幣庫45に、紙幣庫46に収納されるべき単一金種(例えば五千円券)の紙幣を紙幣庫46に、紙幣庫47に収納されるべき単一金種(例えば万円券)の紙幣を紙幣庫47に、紙幣庫48に収納されるべき金種(例えば二千円券および紙幣庫45〜47が満杯である場合の満杯金種)の紙幣を紙幣庫48に収納する。
また、係員側収納作動では、上記の係員側識別部40による識別で、正常と識別されなかった紙幣を、図9に太実線から太破線で示すように、搬送路51Aから振分部55Gで搬送路51G,51Fに流し、搬送路51Fから振分部55Hで搬送路51Hに流し、搬送路51Hから振分部55Nで搬送路51Nに流して、機内リジェクト部35に搬送し収納する。なお、紙幣庫49から係員側識別部40に向けて搬送路51Fを通る紙幣と、係員側識別部40による識別で、正常と識別されずに搬送路51Gから搬送路51Fを通る紙幣とが、搬送路51Fの一部ルートを重ね合わせているが、これら紙幣が干渉しないように、正常と識別されずに搬送路51Fを通る紙幣を優先し、この紙幣が搬送路51Fを通る間は、紙幣庫49から係員側識別部40に向けての紙幣の繰り出しは中断する。
「係員側返却処理」
図10の太線は、係員側入金処理にて紙幣庫49に一時貯留させた紙幣を、係員側操作部30へのキャンセル操作が入力されたことを条件に、係員側バラ紙幣入出部32に繰り出す係員側返却処理のルートを示している。つまり、係員側返却処理では、紙幣庫49の紙幣を上端のものから繰出部49bが繰り出すことになり、繰り出した紙幣を、搬送路51Aによって係員側バラ紙幣入出部32に搬送する。これにより、係員側バラ紙幣入出部32に紙幣を返却する。係員側返却処理開始後、図示略の紙幣有無検知センサが紙幣庫49に紙幣がなくなったことを検知し、且つ図示略の搬送路センサが紙幣搬送路51に紙幣がなくなったことを検知すると、係員側返却処理を終了する。なお、この係員側返却処理においても、紙幣庫49から返却する紙幣を、後述するバラ紙幣出金処理と同様に、必要により表裏を表裏反転部53で反転させることにより、表裏を取り揃えた後、係員側バラ紙幣入出部32に返却することが可能である。
「バラ紙幣出金処理」
図11の太線は、係員側操作部30へ入力されたバラ出金操作に基づいて、金種別環流部としての紙幣庫45〜47の指定された金種のものから、指定された所定の金種および枚数の出金紙幣を出金するバラ紙幣出金処理のルートを示している。
紙幣庫45〜47から紙幣を繰り出し係員側識別部40で識別して、正常と識別されなかった紙幣を、図11に太実線から太破線で示すように、機内リジェクト部35に収納しつつ、正常と識別された紙幣を、図11に太実線および太鎖線で示すように適宜表裏反転部53で反転させ、係員側バラ紙幣入出部32に、指定された所定の金種および枚数の出金紙幣をすべて繰り出す出金作動を行う。
つまり、まず、係員側操作部30への操作入力で、バラ紙幣出金処理の選択操作と、出金すべき紙幣の金種別の枚数あるいは出金金額が指定入力され、バラ紙幣出金処理を実行する旨の操作入力がなされる。制御部100は、出金金額が指定入力された場合には、出金枚数が最小となる組み合わせで出金すべき紙幣の金種別の枚数を算出して指定する。ここでは、具体的に、紙幣庫45〜47のすべてから紙幣を払い出す場合を例にとり説明する。
出金作動では、まず、紙幣庫45に収納されている紙幣を上端のものから繰出部45bが一枚ずつ分離し所定の間隔をあけて指定枚数分繰り出すことになり、繰り出した紙幣を、図11に太実線で示すように、搬送路51Bと、搬送路51Aとで係員側識別部40に搬送する。そして、係員側識別部40で正常と識別した紙幣は、振分部55Jが振り分けることによって、表裏反転が必要でない紙幣を、図10に太実線で示すように搬送路51Aでそのまま係員側バラ紙幣入出部32に搬送し、表裏反転が必要な紙幣を、図10に太鎖線で示すように搬送路51Aから搬送路51Jに流し、表裏反転部53で表裏を反転させてから搬送路51Aで係員側バラ紙幣入出部32に搬送する。係員側識別部40で正常でないと識別した紙幣は、振分部55M,55Nが搬送路51M,51H,51Nに流して、機内リジェクト部35に収納する。図示略の搬送路センサの検出結果から、紙幣庫45から指定枚数の出金紙幣を係員側バラ紙幣入出部32に払い出し、且つ紙幣搬送路51に紙幣がなくなったことを検知すると、制御部100は、紙幣庫46について同様の処理を行い、さらに紙幣庫47についても同様の処理を行う。
出金作動開始後、図示略の搬送路センサ等の検出結果から、指定された所定の金種および枚数の出金紙幣をすべて、係員側バラ紙幣入出部32に払い出し、且つ紙幣搬送路51に紙幣がなくなったことを検知すると、制御部100は、シャッタ32bを開く。すると、係員は、係員側バラ紙幣入出部32から紙幣を取り出すことになる。そして、図示略の紙幣有無検知センサで係員側バラ紙幣入出部32から紙幣がすべて取り出されたことを検知すると、制御部100は、シャッタ32bを閉じる。
「束出金処理」
図12の太線は、係員側操作部30へ入力された束出金操作に基づいて、金種別環流部としての紙幣庫45、紙幣庫46および紙幣庫47の指定された金種のものからの紙幣を結束して出金する束出金処理のルートを示している。束出金処理では、バラ紙幣出金処理の出金作動で係員側バラ紙幣入出部32に繰り出していた紙幣の搬送先を整列部41としている。
束出金処理では、まず、金種別環流部としての紙幣庫45〜47の指定のものから紙幣を繰り出し係員側識別部40で識別して、正常と識別されなかった紙幣を、図12に太実線から太破線で示すように機内リジェクト部35に収納しつつ、正常と識別された紙幣を図12に太実線および太鎖線で示すように適宜表裏反転部53を通過させて整列部41へ繰り出して、整列部41に指定された所定の金種および枚数の出金紙幣を繰り出す出金作動と、出金紙幣を結束し出金する結束作動とを行う。
具体的に、出金作動では、紙幣庫45〜47の指定された金種のものに収納されている紙幣を上端のものから繰出部45b〜47bの対応するものが一枚ずつ分離し所定の間隔をあけて繰り出すことになり、繰り出した紙幣を、図12に太実線で示すように、搬送路51B〜51Dの対応するものと搬送路51Aとで係員側識別部40に搬送する。そして、係員側識別部40の識別結果に基づいて、正常と識別された紙幣を、表裏反転が必要ないものは、図12に太実線で示すように振分部55J,55Kが搬送路51A,51Kで整列部41に搬送する。他方、表裏反転が必要なものは、図12に太鎖線で示すように振分部55Jが搬送路51Jに流し表裏反転部53で表裏反転させた後、振分部55Kが搬送路51Kで整列部41に搬送する。これにより、指定された単一金種の紙幣を結束単位枚数だけ整列部41に繰り出す。そして、結束作動によって、整列部41の集積紙幣を、移送部42で結束部43に搬送し、結束部43で結束を行い、小束紙幣出金部33に繰り出す。このような処理を指定された金種毎に指定された束数分行うことになる。指定された金種および束数の小束紙幣を小束紙幣出金部33に繰り出すと、制御部100は、シャッタ33aを開く。そして、図示略の小束紙幣有無検知センサで小束紙幣出金部33から小束紙幣がすべて取り出されたことを検知すると、制御部100は、シャッタ33aを閉じる。
また、出金作動では、上記の係員側識別部40による識別で、正常と識別されなかった紙幣を、図12に太実線から太破線で示すように、振分部55M,55Nが搬送路51M,51H,51Nに流して、機内リジェクト部35に収納する。出金作動開始後、指定された所定の金種および枚数の出金紙幣を整列部41に繰り出したことが確認されると、出金作動を終了する。
紙幣処理機10は、上記以外にも、係員側操作部30へ入力された自己精査処理操作に基づいて、紙幣庫45〜48の対応するものに収納している紙幣を、搬送路51B〜51Eの対応するものと、搬送路51A,51Fを介して一旦紙幣庫49に貯留させて、紙幣庫45〜48の対応するものを空にした後、搬送路51A,51Fで係員側識別部40に搬送し、係員側識別部40で識別して搬送路51Aから、振分部55B〜55Eおよび搬送路51B〜51Eの対応するもので紙幣庫45〜48の元のものに戻す自己精査処理を行うようになっている。また、紙幣処理機10は、機外から係員側バラ紙幣入出部32に投入されたバラ紙幣を、上記した係員側入金処理と同様のルートで搬送し、係員側識別部40の識別結果から、設定金種のみ紙幣庫49に搬送し、その後、紙幣庫49から紙幣を、係員側識別部40で識別計数しつつ、適宜表裏反転部53で表裏反転させた後、整列部41、移送部42および結束部43で結束して、小束紙幣出金部33に繰り出すローカル整理処理を行うようになっている。
以上に述べた第1実施形態の紙幣処理機10によれば、顧客側操作部20への入金処理操作に基づく顧客側入金処理の実行によって顧客側入金部22から繰り出される紙幣を紙幣搬送路91で搬送すると、顧客側識別部80が紙幣を識別し、その結果、受け入れ可能と識別された紙幣を紙幣庫81が一時貯留させる。この状態で、入金確定操作およびキャンセル操作のいずれも忘れられてしまうと、これらのいずれの操作もされない状態のまま、制御部100が顧客側操作部20の所定の未操作状態有りを検出する。すると、制御部100は、紙幣庫81から紙幣を繰り出して紙幣庫82に入金未確定紙幣として一時貯留させる入金未確定貯留処理を行う。このように、紙幣庫81から紙幣を紙幣庫82に移し替えて一時貯留させることができるため、紙幣庫81を空にでき、よって、係員の操作を伴うことなく、次の顧客側入金処理が可能になる。したがって、顧客側入金処理後の確定操作やキャンセル操作が例え忘れられたとしても、その後の顧客側入金処理が可能となる。よって、利用効率の低下を抑制することができる。また、確定操作やキャンセル操作が忘れられた紙幣を紙幣処理機10内に取り込んで一時貯留しておくことができるため、操作を忘れた顧客へ返却するまで紙幣を係員が保管する手間がなくなり、安全に保管しておくことができる。
また、制御部100は、入金未確定貯留処理において、顧客側リジェクト部23からも紙幣を繰り出して紙幣庫82に入金未確定紙幣として一時貯留させることになる。よって、顧客側入金処理において受け入れ不可と識別された紙幣が顧客側リジェクト部23にあっても、これを紙幣庫82に移し替えて一時貯留させることができるため、次の顧客側入金処理が可能になる。したがって、顧客側入金処理後の確定操作やキャンセル操作が例え忘れられたとしても、その後の入金処理が可能となるケースをより増やすことができる。つまり、顧客側リジェクト部23に紙幣がある場合、そのままでは取り扱い中止の状態にせざるを得ないが、このような場合において、顧客側リジェクト部23の紙幣を紙幣庫82に移し替えて一時貯留させることにより、その後の入金処理が可能となる。
また、顧客側操作部20に入金未確定紙幣の返却処理操作が入力されると、制御部100が、入金未確定返却処理を実行して、紙幣庫82に一時貯留させている入金未確定紙幣を繰り出して顧客側リジェクト部23へ搬送するため、紙幣庫82に一時貯留させている入金未確定紙幣を直接操作者へ返却することができる。よって、係員の対応を不要にでき、係員の対応の手間を省くことができる。
また、紙幣庫82から顧客側リジェクト部23へ入金未確定紙幣を搬送する際に顧客側識別部80での入金未確定紙幣の金種識別を行わないことにより、省電力化が図れる。
また、紙幣庫82は、複数回の入金処理の入金未確定紙幣を入金処理毎に分類して一時貯留可能となっており、制御部100は、顧客側操作部20に入金処理関連の識別情報と入金未確定紙幣の返却処理操作とが入力されると、紙幣庫82からこの識別情報の入金未確定紙幣よりも前に繰り出される他の識別情報の入金未確定紙幣を紙幣庫81に貯留させるとともに、この識別情報の入金未確定紙幣を顧客側リジェクト部23へ搬送する。よって、複数回の入金処理において確定操作やキャンセル操作が例え忘れられたとしても、その後の顧客側入金処理が可能となる。
また、顧客側操作部20に入金未確定紙幣の返却処理操作が入力され、入金未確定返却処理を実行して紙幣庫82に一時貯留させている入金未確定紙幣を繰り出して顧客側リジェクト部23へ搬送した後に、この顧客側リジェクト部23から紙幣が取り出されずに、所定の未操作状態有りを検出すると、制御部100は、この顧客側リジェクト部23から紙幣を繰り出して紙幣庫82に戻すことになる。よって、入金未確定紙幣の取り忘れが生じた場合でもこの紙幣を紙幣庫82に貯留させることになって、その後の入金処理が可能となる。
また、顧客側操作部20に入金未確定紙幣の再入金処理操作が入力されると、制御部100は、紙幣庫82に一時貯留させている入金未確定紙幣を繰り出し顧客側識別部80で識別して、受け入れ可能と識別された紙幣を紙幣庫81に、受け入れ不可と識別された紙幣を顧客側リジェクト部23に搬送することができる。その後、顧客側操作部20への入金確定操作に基づいて紙幣庫81から紙幣を紙幣庫45〜48に収納したり、顧客側操作部20へのキャンセル操作に基づいて紙幣庫81から紙幣を顧客側リジェクト部23に排出したりできる。よって、再入金処理後の確定処理およびキャンセル処理が可能となる。
また、紙幣庫82が、テープ巻取ドラム方式であるため、紙幣に斜行や重送があっても良好に一時貯留させることができ、また繰り出すことができる。また、紙幣間に間隔を形成することが容易にできるため、特に、複数回の入金処理の入金未確定紙幣を入金処理毎に分類して一時貯留させることが、紙幣庫82を複数設けなくてもできる。よって、低コスト化、省スペース化が図れる。
また、係員により使用される係員側装置部11xと顧客により使用される顧客側装置部11yとが一台に設けられたものにおいて、特に操作忘れを生じ易い顧客側の顧客側装置部11yに効果的に上記構成を適用することができる。加えて、紙幣庫45〜48が、顧客側装置部11yと係員側装置部11xとで共用であるため、コストを低減することができる。
また、顧客側操作部20へのキャンセル操作に基づいて紙幣庫81から繰り出される紙幣を機外へ取り出し可能に返却する返却部を、顧客側識別部80によって受け入れ不可と識別された紙幣を機外へ取り出し可能に排出する顧客側リジェクト部23が兼ねているため、製造コストを低減することができる。
次に、本発明の第2実施形態に係る紙幣処理機を図13〜図15を参照して第1実施形態との相違部分を中心に以下に説明する。
第1実施形態においては、顧客側リジェクト部23が、顧客側識別部80によって受け入れ不可と識別された紙幣を機外へ取り出し可能に排出するリジェクト部と、顧客側操作部20へのキャンセル操作に基づいて紙幣庫81から繰り出される紙幣を機外へ取り出し可能に返却する返却部とを兼ねている。これに対して、第2実施形態では、顧客側入金部22が、機外から紙幣が投入される入金部と、顧客側操作部20へのキャンセル操作に基づいて紙幣庫81から繰り出される紙幣を機外へ取り出し可能に返却する返却部とを兼ねている。これにより、上記した顧客側入金返却処理が以下の第2の顧客側入金返却処理に、上記した入金未確定返却処理が以下の第2の入金未確定返却処理に、それぞれ変更されている。
「第2の顧客側入金返却処理」
図13の太線は、顧客側入金処理にて紙幣庫81に一時貯留させた紙幣を、顧客側操作部20へのキャンセル操作が入力されたことを条件に、顧客側入金部22に繰り出す第2の顧客側入金返却処理のルートを示している。つまり、第2の顧客側入金返却処理では、紙幣庫81の紙幣を上端のものから繰出部81bが繰り出すことになり、繰り出した紙幣を、振分部95Cb,95Ca,95Fによって搬送路91Aでそのまま流して顧客側入金部22に搬送する。これにより、顧客側入金部22に紙幣を返却する。第2の顧客側入金返却処理開始後、図示略の紙幣有無検知センサが紙幣庫81に紙幣がなくなったことを検知し、且つ図示略の搬送路センサが紙幣搬送路91に紙幣がなくなったことを検知すると、制御部100は、シャッタ22bを開く。これにより、顧客側入金部22から紙幣が取り出される。図示略の紙幣有無検知センサが顧客側入金部22から紙幣が取り出されたことを検知すると、制御部100はシャッタ22bを閉じて、第2の顧客側入金返却処理を終了する。
「第2の入金未確定返却処理」
図14の太線は、第2の入金未確定返却処理のルートを示している。つまり、第2の入金未確定貯留処理では、紙幣庫82の紙幣を搬送路91Bに繰り出すことになり、図14の太実線から太破線で示すように、紙幣庫82から先に繰り出される他の識別番号に対応する入金未確定紙幣を、第1実施形態と同様、搬送路91Aから振分部95Caによって搬送路91Cに流し、再び搬送路91Aに流して、紙幣庫81に搬送する。他方、図14の太実線で示すように、今回読み込んだ識別番号に対応する入金未確定紙幣を、振分部95Ca,95Fによって搬送路91Aで搬送し、顧客側入金部22に搬送する。これにより、今回読み込んだ識別番号に対応する入金未確定紙幣を、顧客側入金部22に返却する。なお、このように紙幣庫82から顧客側入金部22へ入金未確定紙幣を搬送する際にも、これら紙幣は顧客側識別部80を通ることになるが、このとき、顧客側識別部80での金種識別は行わない。
入金未確定返却処理開始後、図示略の搬送路センサが紙幣搬送路91に紙幣がなくなったことを検知すると、制御部100は、顧客側入金部22のシャッタ22bを開くとともに、紙幣庫81に移動した紙幣がある場合には、これら紙幣を図14の太破線から太実線で示す上記とは逆の搬送路91A,91C,91A,91Bを通るルートで紙幣庫82に戻す。シャッタ22bが開かれると、顧客は、顧客側入金部22から紙幣を取り出すことになる。顧客側入金部22から紙幣が取り出されたことを図示略の紙幣有無検知センサが検知すると、制御部100は、シャッタ22bを閉じる。これと合わせて、紙幣庫81の紙幣を紙幣庫82に戻し終えると、制御部100は、入金未確定返却処理を終了する。
他方、制御部100は、入金未確定返却処理を終了後、顧客側入金部22から紙幣が取り出されずに上記した未操作状態有りを検出すると、シャッタ22bを閉じるとともに、図14に太実線で示す上記とは逆の搬送路91A,91Bを通るルートで、顧客側入金部22から紙幣を繰り出して紙幣庫82に戻す。
このような第2実施形態によれば、顧客側操作部20に入金未確定紙幣の返却処理操作が入力されると、制御部100が、第2の入金未確定返却処理を行って、紙幣庫82に一時貯留させている入金未確定紙幣を繰り出して顧客側入金部22へ搬送するため、紙幣庫82に一時貯留させている入金未確定紙幣を直接操作者へ返却することができる。よって、係員の対応を不要にでき、係員の対応の手間を省くことができる。
また、紙幣庫82から顧客側入金部22へ入金未確定紙幣を搬送する際に顧客側識別部80での入金未確定紙幣の金種識別を行わないことにより、省電力化が図れる。
また、制御部100は、顧客側操作部20に入金処理関連の識別情報と入金未確定紙幣の返却処理操作とが入力されると、第2の入金未確定返却処理を行うことになり、その際に、紙幣庫82からこの識別情報の入金未確定紙幣よりも前に繰り出される他の識別情報の入金未確定紙幣を紙幣庫81に貯留させるとともに、この識別情報の入金未確定紙幣を顧客側入金部22へ搬送する。よって、複数回の入金処理において確定操作やキャンセル操作が例え忘れられたとしても、その後の入金処理が可能となる。
また、顧客側操作部20に入金未確定紙幣の返却処理操作が入力され、第2の入金未確定返却処理を実行して紙幣庫82に一時貯留させている入金未確定紙幣を繰り出して顧客側入金部22へ搬送した後に、この顧客側入金部22から紙幣が取り出されずに、所定の未操作状態有りを検出すると、制御部100は、この顧客側入金部22から紙幣を繰り出して紙幣庫82に戻すことになる。よって、入金未確定紙幣の取り忘れが生じた場合でもこの紙幣を紙幣庫82に貯留させることになって、その後の入金処理が可能となる。
上記した第1,第2実施形態においては、顧客側リジェクト部23が紙幣を機内に繰り出し可能な場合を例にとり説明したが、繰り出し不可な構成を採用しても良い。この場合、顧客側入金処理において、顧客側リジェクト部23に払い出される受け付け不可な紙幣がない場合に限り、上記した入金未確定貯留処理を行わせることになる。
また、上記した第1実施形態における入金未確定返却処理では、入金未確定紙幣を顧客側リジェクト部23に返却し、第2実施形態における第2の入金未確定返却処理では、入金未確定紙幣を顧客側入金部22に返却する場合を例にとり説明したが、入金未確定紙幣を紙幣庫81に繰り出して、紙幣庫81のロックを解除して、係員により、紙幣庫81を紙幣処理機10から取り出させ、紙幣庫81から入金未確定紙幣を取り出させるようにしても良い。この場合、紙幣庫82から先に繰り出される他の入金処理の入金未確定紙幣を、顧客側入金部22あるいは顧客側リジェクト部23に一時退避させることになる。これにより、顧客側操作部20に入金未確定紙幣の返却処理操作が入力されると、制御部100は、紙幣庫82に一時貯留させている入金未確定紙幣を繰り出して紙幣庫81へ搬送し、紙幣庫81を取り外し可能とすることになるため、係員が顧客の前で紙幣処理機10から紙幣庫82を取り出し、紙幣庫82から紙幣を取り出して顧客に返すこと等が可能となる。
なお、ガイド部95Zに換えて、搬送路51Aで紙幣庫45〜49側から搬送される紙幣を係員側識別部40側に流すルートと、顧客側識別部80側に流すルートとに振り分ける振分部を設けることで、紙幣庫45〜47の紙幣を顧客側入金部22に出金することも可能である。この場合は、顧客側識別部80で出金リジェクト紙幣と識別された紙幣を一旦紙幣庫81に貯留し、その後、機内リジェクト部35に収納することになる。
10 紙幣処理機
11x 係員側装置部
11y 顧客側装置部
20 顧客側操作部(操作部)
22 顧客側入金部(入金部)
23 顧客側リジェクト部(リジェクト部,返却部)
45〜48 紙幣庫(収納部)
80 顧客側識別部(識別部)
81 紙幣庫(第1の一時貯留部)
82 紙幣庫(第2の一時貯留部)
82a テープ
82b 紙幣集積ドラム
91 紙幣搬送路(入金搬送部)
100 制御部(未操作状態検出手段)

Claims (11)

  1. 操作入力を受け付ける操作部と、
    機外から紙幣が投入される入金部と、
    前記操作部への入金処理操作に基づいて前記入金部から繰り出される紙幣を搬送する入金搬送部と、
    該入金搬送部によって搬送される紙幣を識別する識別部と、
    該識別部によって受け入れ可能と識別された紙幣を一時貯留させる第1の一時貯留部と、
    前記識別部によって受け入れ不可と識別された紙幣を機外へ取り出し可能に排出するリジェクト部と、
    前記操作部への入金確定操作に基づいて前記第1の一時貯留部から繰り出される紙幣を収納する収納部と、
    前記操作部へのキャンセル操作に基づいて前記第1の一時貯留部から繰り出される紙幣を機外へ取り出し可能に返却する返却部と、
    を有する紙幣処理機において、
    前記第1の一時貯留部から繰り出される紙幣を一時貯留させる第2の一時貯留部と、
    前記操作部の所定の未操作状態の有無を検出する未操作状態検出手段と、
    前記第1の一時貯留部に紙幣を一時貯留させている状態で前記入金確定操作前かつ前記キャンセル操作前に前記未操作状態検出手段が前記未操作状態有りを検出すると、前記第1の一時貯留部から紙幣を繰り出して前記第2の一時貯留部に入金未確定紙幣として一時貯留させる入金未確定貯留処理を行う制御部と、
    を有し、
    前記制御部は、前記操作部に入金未確定紙幣の返却処理操作が入力されると、前記第2の一時貯留部に一時貯留させている入金未確定紙幣を繰り出して前記第1の一時貯留部へ搬送し、該第1の一時貯留部を取り外し可能とすることを特徴とする紙幣処理機。
  2. 操作入力を受け付ける操作部と、
    機外から紙幣が投入される入金部と、
    前記操作部への入金処理操作に基づいて前記入金部から繰り出される紙幣を搬送する入金搬送部と、
    該入金搬送部によって搬送される紙幣を識別する識別部と、
    該識別部によって受け入れ可能と識別された紙幣を一時貯留させる第1の一時貯留部と、
    前記識別部によって受け入れ不可と識別された紙幣を機外へ取り出し可能に排出するリジェクト部と、
    前記操作部への入金確定操作に基づいて前記第1の一時貯留部から繰り出される紙幣を収納する収納部と、
    前記操作部へのキャンセル操作に基づいて前記第1の一時貯留部から繰り出される紙幣を機外へ取り出し可能に返却する返却部と、
    を有する紙幣処理機において、
    前記第1の一時貯留部から繰り出される紙幣を一時貯留させる第2の一時貯留部と、
    前記操作部の所定の未操作状態の有無を検出する未操作状態検出手段と、
    前記第1の一時貯留部に紙幣を一時貯留させている状態で前記入金確定操作前かつ前記キャンセル操作前に前記未操作状態検出手段が前記未操作状態有りを検出すると、前記第1の一時貯留部から紙幣を繰り出して前記第2の一時貯留部に入金未確定紙幣として一時貯留させる入金未確定貯留処理を行う制御部と、
    を有し、
    前記制御部は、前記操作部に入金未確定紙幣の再入金処理操作が入力されると、前記第2の一時貯留部に一時貯留させている入金未確定紙幣を繰り出し前記識別部で識別して、該識別部によって受け入れ可能と識別された紙幣を前記第1の一時貯留部に搬送し、前記識別部によって受け入れ不可と識別された紙幣を前記リジェクト部に搬送することを特徴とする紙幣処理機。
  3. 前記制御部は、前記操作部に入金未確定紙幣の再入金処理操作が入力されると、前記第2の一時貯留部に一時貯留させている入金未確定紙幣を繰り出し前記識別部で識別して、該識別部によって受け入れ可能と識別された紙幣を前記第1の一時貯留部に搬送し、前記識別部によって受け入れ不可と識別された紙幣を前記リジェクト部に搬送することを特徴とする請求項1記載の紙幣処理機。
  4. 前記制御部は、前記入金未確定貯留処理において、前記リジェクト部からも紙幣を繰り出して前記第2の一時貯留部に入金未確定紙幣として一時貯留させることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項記載の紙幣処理機。
  5. 前記制御部は、前記操作部に入金未確定紙幣の返却処理操作が入力されると、前記第2の一時貯留部に一時貯留させている入金未確定紙幣を繰り出して前記リジェクト部または前記返却部へ搬送することを特徴とする請求項1から4のいずれか一項記載の紙幣処理機。
  6. 前記第2の一時貯留部から前記リジェクト部または前記返却部へ入金未確定紙幣を搬送する際に前記識別部での入金未確定紙幣の金種識別を行わないことを特徴とする請求項記載の紙幣処理機。
  7. 前記第2の一時貯留部は、複数回の入金処理の入金未確定紙幣を入金処理毎に分類して一時貯留可能であり、
    前記制御部は、前記操作部に入金処理関連の識別情報と入金未確定紙幣の返却処理操作とが入力されると、前記第2の一時貯留部に一時貯留させていて当該識別情報の入金未確定紙幣よりも前に前記第2の一時貯留部から繰り出される他の識別情報の入金未確定紙幣を前記第1の一時貯留部に貯留させるとともに、当該識別情報の入金未確定紙幣を前記リジェクト部または前記返却部へ搬送し、その後、前記第1の一時貯留部の入金未確定紙幣を前記第2の一時貯留部に戻すことを特徴とする請求項または記載の紙幣処理機。
  8. 前記制御部は、前記操作部に入金未確定紙幣の返却処理操作が入力され、前記第2の一時貯留部に一時貯留させている入金未確定紙幣を繰り出して前記リジェクト部または前記返却部からなる搬送先へ搬送した後、該搬送先から紙幣が取り出されずに前記未操作状態検出手段が前記未操作状態有りを検出すると、前記搬送先から紙幣を繰り出して前記第2の一時貯留部に戻すことを特徴とする請求項からのいずれか一項記載の紙幣処理機。
  9. 前記第2の一時貯留部は、一枚ずつ分離して搬送されてきた紙幣を一方向に回転するドラムにテープとともに順次巻き付けて一時貯留させるとともに、一時貯留させていた紙幣を前記ドラムの逆回転により前記テープとともにドラムから繰り出し前記テープから分離して一枚ずつ送り出すテープ巻取ドラム方式の一時貯留部であることを特徴とする請求項1から8のいずれか一項記載の紙幣処理機。
  10. 顧客により使用される顧客側装置部と係員により使用される係員側装置部とが一台に設けられたものであり、
    前記操作部、前記入金部、前記識別部、前記第1の一時貯留部、前記リジェクト部、前記返却部および前記第2の一時貯留部は、前記顧客側装置部の専用であり、
    前記収納部は、前記顧客側装置部と前記係員側装置部とで共用であることを特徴とする請求項1から9のいずれか一項記載の紙幣処理機。
  11. 前記返却部を前記リジェクト部が兼ねていることを特徴とする請求項1から10のいずれか一項記載の紙幣処理機。
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