JP6295461B2 - ゴルフクラブヘッド - Google Patents

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Description

本発明は、高い反発性能を発揮しうるゴルフクラブヘッドに関する。
下記特許文献1は、前側が開口とされたヘッド本体と、フェース部から後方に返し部が設けられたカップ状のフェース部材とが溶接で固着された中空構造のゴルフクラブヘッドを提案している。しかしながら、このようなヘッドは、製造コストが高いという問題があった。
下記特許文献2は、フェース部に開口部が設けられたヘッド本体と、前記開口部に溶接で固着された板状のフェース部材とを含む中空構造のゴルフクラブヘッドを提案している。このようなヘッドは、フェース部材が単純な板状で構成されるため、製造コストを低減することができる。
一方、フェアウェイウッド等で代表されるような中空のゴルフクラブヘッドは、フェースの下側でボールを打撃する機会も多い。このため、このような打撃位置でも、効果的に反発性能を高めるために、フェース部材のソール部側に、安定的に薄肉部を設ける技術が望まれていた。
特開2008−253564号公報 特開2004−290274号公報
本発明は、以上のような問題点に鑑み、案出なされたもので、板状のフェース部材を用いながら、優れた反発性能を発揮しうるゴルフクラブヘッドを提供することを主たる目的としている。
本発明は、ヘッド上面を形成するクラウン部と、ヘッド底面を形成するソール部と、前記クラウン部と上側エッジを介して連なりかつ前記ソール部と下側エッジを介して連なるボール打撃用のフェース部とを有する中空構造のゴルフクラブヘッドであって、前記フェース部に開口部が設けられたヘッド本体と、前記開口部に溶接にて固着されたフェース部材とを含んで構成され、規定のライ角及びロフト角で前記ヘッドが水平面に置かれた基準状態において、前記フェース部材と前記ヘッド本体との前記クラウン部側の溶接部は、前記上側エッジに一致するか前記上側エッジから下方に距離Aで離れており、前記フェース部材と前記ヘッド本体との前記ソール部側の溶接部は、前記下側エッジから上方に前記距離Aよりも大きい距離Bで離れており、前記下側エッジと前記ソール部側の溶接部との間に、前記フェース部材の厚さよりも小さい厚さのソール部側薄肉部が設けられていることを特徴とする。
本発明に係るゴルフクラブヘッドにおいて、前記上側エッジと前記クラウン部側の溶接部との間に、前記フェース部材の厚さよりも小さい厚さのクラウン部側薄肉部が設けられ、前記ソール部側薄肉部の厚さは、前記クラウン部側薄肉部の厚さよりも小さく構成されても良い。
本発明に係るゴルフクラブヘッドにおいて、前記距離Bは5mm以上であり、前記距離Aは3mm以下であっても良い。
本発明に係るゴルフクラブヘッドにおいて、前記距離Bは、前記水平面から前記クラウン部の上面までの垂直高さであるヘッド高さの15%以上であり、前記距離Aは前記ヘッド高さの5%以下であっても良い。
本発明に係るゴルフクラブヘッドにおいて、前記ソール部側薄肉部の厚さは、0.5〜2.0mm であっても良い。
本発明に係るゴルフクラブヘッドにおいて、前記ソール部側薄肉部は、前記フェース部材の厚さの70%〜95%であっても良い。
本発明では、フェース部材とヘッド本体とのクラウン部側の溶接部は、上側エッジに一致するか上側エッジから下方に距離Aで離れており、フェース部材とヘッド本体とのソール部側の溶接部は、下側エッジから上方に前記距離Aよりも大きい距離Bで離れている。
従って、フェース部材のソール部側には、相対的に大きな距離Bが確保されるため、下側エッジとソール部側の溶接部との間に、小さい厚さのソール部側薄肉部を大きく設けることができる。従って、フェース部の下側でボールを打撃したときに、ソール部側薄肉部が十分に撓み、ひいては優れた反発性能を発揮することができる。
また、クラウン部側の溶接部は、相対的に、上側エッジに近い位置に設けられるため、フェース部材は、上下方向に十分な長さを持つことができ、その材料特性等を効果的に発揮させることも可能である。
本発明の一実施形態のゴルフクラブヘッドの平面図である。 図1の正面図である。 本実施形態のゴルフクラブヘッドの分解斜視図である。 (a)はゴルフクラブヘッドの正面図、(b)は(a)のE1断面図である。 (a)、(b)は、ヘッド本体とフェース部材とを溶接するときの工程を説明するヘッドの断面図である。 図1のA−A線断面図である。 図6のソール部側の溶接部の拡大図である。 本発明の他の実施形態のゴルフクラブヘッドの斜視図である。
以下、本発明の実施の形態が図面に基づき説明される。全ての実施の形態を通して、同一又は共通する要素については、同一の符号が付されている。
図1は、本実施形態のゴルフクラブヘッド(以下、単に「ヘッド」ということがある。)1の基準状態の平面図を示している。図2は、図1のヘッド1の正面図を示している。図3は、図1のヘッド1の組立前の分解斜視図を示している。
本明細書において、ヘッド1の基準状態とは、ヘッド1が規定のライ角α及びロフト角β(図示省略)で水平面HPに置かれた状態である。「規定のライ角」及び「規定のロフト角」とは、当該ヘッド1に定められたライ角及びロフト角を意味している。本明細書において、特に言及されていない場合、ヘッド1は、基準状態にあるものとされる。
図1乃至3において、ヘッド1は、内部に中空部iが設けられた中空構造である。ヘッド1は、好ましくはウッド型として構成されている。ウッド型のヘッドは、少なくともドライバー(#1)及びフェアウェイウッド(ブラッシー、スプーン、バフィ及びクリーク)を含んでいる。ウッド型のヘッド1は、さらに、上記例示されたものと番手又は名称が異なっていても、ほぼ類似した形状を持つものを包含する。本発明の他の実施形態において、ヘッド1は、例えば、ユーティリティー型として構成され得る。本実施形態では、ヘッド1として、フェアウェイウッドが示されている。
ヘッド1は、フェース部2、クラウン部3、ソール部4、サイド部5を含んでいる。
フェース部2は、ボールの打撃面であるフェースFを有している。クラウン部3は、フェース部2と上側エッジ2Aを介して連なりヘッド上面を形成している。ソール部4は、フェース部2と下側エッジ2Bを介して連なりヘッド底面を形成している。サイド部5は、クラウン部3とソール部4との間をのびヘッド側面を形成している。サイド部5のトウ側は、フェース部2とトウ側エッジ2Cを介して連なっている。サイド部5のヒール側は、フェース部2とヒール側エッジ2Dを介して連なっている。上記各エッジ2A乃至2Dにより、フェースFが区画される。
上側エッジ2A及び下側エッジ2Bは、外観上、明瞭な稜線がある場合にはこの稜線として定められる。明瞭な稜線が識別できない場合、図4(a)に示されるように、ヘッド重心Gからフェース外面に立てた垂線Nを含む各断面E1、E2、E3…の輪郭形状が取得される。なお、ヘッド重心GからフェースFに立てた垂線Nの足は、スイートスポットSSと呼ばれる(図1に示す)。次に、図4(b)に示されるように、前記各断面において、フェース外面輪郭線Lfの曲率半径rが、スイートスポットSS側からフェース上側及び下側でそれぞれ、初めて200mmとなる位置Pが、上側エッジ2A及び下側エッジ2Bとして定められる。
図1乃至図3に示されるように、クラウン部3のヒール側には、ホーゼル部6が設けられている。ホーゼル部6は、シャフト(図示省略)が固定可能なように、シャフト差込孔6aを有した筒状である。基準状態のヘッド1を得る場合、シャフト差込孔6aの軸中心線CLは、シャフトの軸中心線として用いられても良い。
図3に示されるように、本実施形態のヘッド1は、フェース部2に開口部Oが設けられたヘッド本体9と、開口部Oに固着されるフェース部材10とを含んで構成されている。
ヘッド本体9は、例えば、金属材料で構成されており、好ましくは鋳造で一体成形される。他の実施形態では、ヘッド本体9は、鍛造、鋳造、プレス又は圧延等の加工法により2つ以上に分けて形成されたパーツを、溶接等により一体に接合して形成することもできる。
ヘッド本体9のための金属材料としては、例えば、ステンレス合金、マレージング鋼、チタン、チタン合金、マグネシウム合金又はアルミニウム合金等が望ましい。ヘッド本体9は、1種又は2種以上の金属材料を含むことができる。ヘッド本体9の一部に、繊維強化樹脂が用いられても良い。
ヘッド本体9は、例えば、クラウン部3、ソール部4、サイド部5、ホーゼル部6を含んでいる。本実施形態では、開口部OがスイートスポットSSを囲むように設けられている。好ましい態様では、開口部Oは、フェースFの前記各エッジ2A乃至2Dに沿った輪郭形状を有している。さらに、本実施形態の開口部Oは、フェース部2に収まる大きさで設けられている。これにより、開口部Oの周囲には、フェース部2の残余の部分であるフェース縁部20が設けられている。
本実施形態のフェース部材10は、金属材料からなり、板状で形成されている。このようなフェース部材10は、構造が単純であるため、容易にかつ安いコストで製造され得る。本実施形態のフェース部材10は、一定の厚さt1で形成されている。このようなフェース部材10は、例えば、一定厚さの圧延材等をプレスすること等により、さらに簡単に作ることができる。従って、少ないコストでヘッド1を提供することができる。
フェース部材10のための金属材料としては、例えば、ステンレス合金、マレージング鋼、チタン、チタン合金、マグネシウム合金又はアルミニウム合金等が望ましい。さらに好ましい態様では、フェース部材10には、ヘッド本体9の金属材料よりも、比強度が大きいもの、さらに好ましくは、弾性率が小さいものが採用され得る。
ボール打撃時の衝撃にも十分に耐えうるように、フェース部材10の厚さt1は、好ましくは1.5mm以上、より好ましくは1.8mm以上で形成される。ボール打撃時にフェース部2を適度に撓ませるために、フェース部材10の厚さt1は、好ましくは、3.0mm以下、より好ましくは、2.5mm以下で形成される。
ヘッド本体9とフェース部材10とは、溶接にて固着される。図5(a)に示されるように、溶接に先立ち、先ず、フェース部材10は、ヘッド本体9の開口部Oに挿入され、仮固定される。次に、図5(b)に示されるように、フェース部材10とヘッド本体9と隙間に、黒塗りで示されるように、溶融金属が満たれ、両部材が固定される。溶接部が完全に硬化した後、溶接部がグラインダー等の研磨機で研磨され、フェース部2の表面が平滑に均される。
図6には、溶接後、不要な溶接金属等を研磨した後のヘッド1の部分断面図が示されている。この断面は、図1のA−A線に対応している。図2及び図5に示されるように、ヘッド本体9とフェース部材10とは、クラウン部側の溶接部11と、ソール部側の溶接部12とを含んで固着されている。クラウン部側の溶接部11は、例えば、上側エッジ2Aに沿って滑らかにのびている。ソール部側の溶接部12は、例えば、下側エッジ2Bに沿って滑らかにのびている。
本実施形態のヘッド1では、クラウン部側の溶接部11は、上側エッジ2Aに一致するか、又は、上側エッジ2Aから下方に距離Aで離れている。この実施形態では、後者の構成が採用されている。一方、ソール部側の溶接部12は、下側エッジ2Bから上方に前記距離Aよりも大きい距離Bで離れている。また、下側エッジ2Bとソール部側の溶接部12との間には、フェース部材10の厚さt1よりも小さい厚さt2のソール部側薄肉部13が設けられている。
このようなヘッド1は、フェース部材10のソール部4側に、相対的に、大きな距離Bが確保されるため、ソール部側の溶接部12の影響(厚さ及び熱影響)を受けることなく、下側エッジ2Bとクラウン部側の溶接部11との間に、小さい厚さt2のソール部側薄肉部13を広い範囲で設けることができる。従って、本実施形態のヘッド1は、フェースFのソール部側でボールを打撃したときでも、ソール部側薄肉部13を十分に撓ませて、優れた反発性能を発揮させることができる。
また、クラウン部側の溶接部11は、相対的に、上側エッジ2Aに近い位置に設けられるため、フェース部材10は、ヘッド1の上下方向に十分な長さを持つことができる。従って、本実施形態のヘッド1は、フェース部材10の材料特性等を効果的に発揮させることも可能である。
さらに、溶接後の研磨作業では、ヘッド1の表面に盛られた溶接部(溶接ビード)だけを削り取ることは現実には不可能である。このため、研磨作業では、溶接部を含んだその周辺領域も削られる。本実施形態のヘッド1は、上述の通り、距離Bが大きいため、研磨された後も、ソール部側薄肉部13の厚さの変化を小さく抑え、安定した厚さのソール部側薄肉部13を安定的に提供することができる。
上述の作用を効果的に発揮させるために、本実施形態のフェアウェイウッド等のヘッド1において、距離Bは、好ましくは、5mm以上であり、距離Aは、好ましくは、3mm以下である。一方、距離Bが大きくなると、フェース部材10が小型化するおそれがある。このため、距離Bは、例えば、8mm以下とされるのが望ましい。
他の実施形態では、距離A及びBは、水平面HPからクラウン部3の上面までの垂直高さであるヘッド高さHに応じて定めることもできる。この場合、上述の作用を効果的に発揮させるために、距離Bは、ヘッド高さの15%以上であり、距離Aはヘッド高さの5%以下であるのが望ましい。一方、距離Bが大きくなると、フェース部材10が小型化するおそれがあるので、距離Bは、例えば、ヘッド高さHの20%以下とされるのが望ましい。
図7には、図6のソール部側の溶接部12の拡大図が示されている。図7に示されるように、ソール部側の溶接部12は、フェース部2に沿った幅を持っているので、前記距離Bは、下側エッジ2BからフェースF上に表れるソール部側の溶接部12の幅中心位置12aまでの上下方向の距離として得られる。距離Aについても、同様に定義されるものとする。
ソール部側薄肉部13の厚さt2は、好ましくは、0.5〜2.0mmである。ソール部側薄肉部13の厚さt2が0.5mm未満の場合、フェース部2の耐久性能が悪化するおそれがある。また、ソール部側薄肉部13の厚さt2が2.0mmを超える場合、フェースFのソール部側で打撃した場合でも、フェース部2を十分に撓ませることができず、反発性能が悪化するおそれがある。同様の観点より、ソール部側薄肉部13の厚さt2は、好ましくは、フェース部材10の厚さt1の70%〜95%である。
さらに、図7に示されるように、ソール部側の溶接部12は、ヘッド1の中空部i側にまで溶融金属が満たされる。本実施形態のソール部側薄肉部13は、ソール部側の溶接部12の位置において、溶融金属によって厚さt2aの部分が形成されている。この厚さt2aは、ソール部側薄肉部13の非溶接部の厚さt2よりも大きくかつフェース部材10の厚さt1よりも小さく形成される。このようなソール部側溶接部12は、フェース部2の厚さの変化を滑らかにし、フェース部2の耐久性を向上させるのに役立つ。
図2には、ソール部側薄肉部13のトウ・ヒール方向の長さが符号L1で示されている。この長さL1は、例えば、フェースFのスイートスポットSSの位置でのトウ・ヒール方向の長さLaの50%以上、好ましくは60%以上であり、好ましくは、90%以下、より好ましくは80%以下である。このように、トウ・ヒール方向に大きく形成されたソール部側薄肉部13は、ボール打撃位置がトウ・ヒール方向にばらついた場合でも、優れた反発性能を発揮することができる。本明細書において、ヘッド1のトウ・ヒール方向とは、前記垂直面VPに沿った水平な方向である。
図6に示されるように、さらに好ましい態様では、上側エッジ2Aとクラウン部側の溶接部11との間に、フェース部材10の厚さt1よりも小さい厚さt3のクラウン部側薄肉部14が設けられている。このようなクラウン部側薄肉部14は、ソール部側薄肉部13との相乗作用により、さらに、ヘッド1の反発性能を高めることができる。また、クラウン部側薄肉部14は、ヘッド1の上部側質量を減らし、低いヘッド重心を提供するのに役立つ。
上述の作用を十分に発揮させるために、クラウン部側薄肉部14の厚さt3は、好ましくは、0.6〜1.8mmの範囲である。ボール打撃時、クラウン部側薄肉部14には、ソール部側薄肉部13に比べて、作用する衝撃力が小さい傾向がある。このため、本実施形態では、フェース部の耐久性を高めるために、クラウン部側薄肉部14の厚さt3は、ソール部側薄肉部13の厚さt2よりも大きく設定されている。
図2には、クラウン部側薄肉部14のトウ・ヒール方向の長さが、符号L2で示されている。この長さL2は、例えば、前記フェースFの長さLaの80%以上、より好ましくは90%以上の範囲が望ましい。
フェース縁部20には、ソール部側薄肉部13とクラウン部側薄肉部14との間に、ソール部側薄肉部13からクラウン部側薄肉部14に向かって厚さが漸増する厚さ移行部15が設けられている。このような厚さ移行部15は、ソール部側薄肉部13とクラウン部側薄肉部14との間の剛性差を小さくし、そこへの応力集中を緩和する。これにより、フェース部2の耐久性能がさらに向上する。
本実施形態の厚さ移行部15は、トウ側の厚さ移行部15aと、ヒール側の厚さ移行部15bとを含んでいる。これにより、開口部Oのトウ側及びヒール側の両方で、ソール部側薄肉部13とクラウン部側薄肉部14との剛性差を効果的に解消することができる。
図8には、本発明の他の実施形態のヘッド1の組立前の斜視図が示される。図8に示されるように、この実施形態のヘッド1は、開口部Oの上部が、クラウン部3側へ寄せられているため、クラウン部側の溶接部11が、実質的に上側エッジ2Aに一致する高さに設けられる。このようなヘッドは、フェース部材10に上下方向に大きな長さを持たせることができるため、その材料特性等をさらに効果的に発揮させることができる。
以上、本発明のいくつかの実施形態が詳細に説明されたが、本発明は、上記の具体的な実施形態に限定されるものでなく、種々の態様に変更して実施される。
図1乃至図3及び図6に示される基本形状を有するフェアウェイウッド型のヘッドが、表1の仕様に基づき試作され、反発性能及び耐久性能がテストされた。各ヘッドの主な共通仕様やテスト方法は、以下の通りである。
ライ角:58°
ロフト角:15°
ヘッド質量:200g
ヘッド本体の材料:Ti−8Al−1Mo−1V
距離A:3mm
フェース部材の材料:TIX−51AF(新日鐵住金株式会社製)
フェース部材の厚さt1:2.0mm(一定)
<反発性能>
U.S.G.A.の Procedure for Measuring the Velocity Ratio of a Club Head for Conformance to Rule 4-1e, Revision 2 (February 8, 1999)に準拠して反発係数が計算された。ボールの衝突位置は、フェースのスイートスポット、スイートスポットからソール側にヘッド高さの15%及び30%を隔てた位置の合計3カ所とした。結果は、3カ所の平均値であり、比較例1の数値を100とする指数で表示している。数値が大きいほど良好である。
<耐久性能>
各供試ヘッドが、FRP製シャフトに装着され43インチのウッド型ゴルフクラブが試作された。このクラブがスイングロボットに取り付けられ、下記の条件でゴルフボールを打撃し、フェースでのクラックの発生状態が確認された。結果は、クラックの発生状態について、下記の評価方法により点数化した。数値が大きいほど良好である。
ヘッドスピード:50m/s
打撃数:3000球
<クラックの発生状態の評価方法>
1:クラック発生。
2:クラックの兆候あり。
3:クラックの兆候なし。
テストの結果は、表1に示されている。
Figure 0006295461
テストの結果、実施例のヘッドは、比較例のヘッドに比して反発性能が大きく向上していることが確認できた。
1 ゴルフクラブヘッド
2 フェース部
2A 上側エッジ
2B 下側エッジ
9 ヘッド本体
10 フェース部材
11 クラウン部側の溶接部
12 ソール部側の溶接部
13 ソール部側薄肉部
14 クラウン部側薄肉部
F フェース
O 開口部

Claims (5)

  1. ヘッド上面を形成するクラウン部と、ヘッド底面を形成するソール部と、前記クラウン部と上側エッジを介して連なりかつ前記ソール部と下側エッジを介して連なるボール打撃用のフェース部とを有する中空構造のゴルフクラブヘッドであって、
    前記フェース部に開口部が設けられたヘッド本体と、前記開口部に溶接にて固着されたフェース部材とを含んで構成され、
    規定のライ角及びロフト角で前記ヘッドが水平面に置かれた基準状態において、
    前記フェース部材と前記ヘッド本体との前記クラウン部側の溶接部は、前記上側エッジから下方に距離Aで離れており、
    前記フェース部材と前記ヘッド本体との前記ソール部側の溶接部は、前記下側エッジから上方に前記距離Aよりも大きい距離Bで離れており、
    前記下側エッジと前記ソール部側の溶接部との間に、前記フェース部材の厚さよりも小さい厚さのソール部側薄肉部が設けられ、
    前記上側エッジと前記クラウン部側の溶接部との間に、前記フェース部材の厚さよりも小さい厚さのクラウン部側薄肉部が設けられ、
    前記ソール部側薄肉部の厚さは、前記クラウン部側薄肉部の厚さよりも小さいことを特徴とするゴルフクラブヘッド。
  2. 前記距離Bは5mm以上であり、前記距離Aは3mm以下である請求項1記載のゴルフクラブヘッド。
  3. 前記距離Bは、前記水平面から前記クラウン部の上面までの垂直高さであるヘッド高さの15%以上であり、
    前記距離Aは前記ヘッド高さの5%以下である請求項1記載のゴルフクラブヘッド。
  4. 前記ソール部側薄肉部の厚さは、0.5〜2.0mmである請求項1乃至3のいずれかに記載のゴルフクラブヘッド。
  5. 前記ソール部側薄肉部は、前記フェース部材の厚さの70%〜95%である請求項1乃至4のいずれかに記載のゴルフクラブヘッド。
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