JP6295451B2 - 動力伝達部材、並びに、モータ内蔵ローラ - Google Patents

動力伝達部材、並びに、モータ内蔵ローラ Download PDF

Info

Publication number
JP6295451B2
JP6295451B2 JP2014540872A JP2014540872A JP6295451B2 JP 6295451 B2 JP6295451 B2 JP 6295451B2 JP 2014540872 A JP2014540872 A JP 2014540872A JP 2014540872 A JP2014540872 A JP 2014540872A JP 6295451 B2 JP6295451 B2 JP 6295451B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power transmission
roller body
transmission member
roller
adjustment member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014540872A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2014057984A1 (ja
Inventor
伊東 一夫
一夫 伊東
竜彦 中村
竜彦 中村
英男 内貴
英男 内貴
三木 一生
一生 三木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Itoh Denki Co Ltd
Original Assignee
Itoh Denki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Itoh Denki Co Ltd filed Critical Itoh Denki Co Ltd
Publication of JPWO2014057984A1 publication Critical patent/JPWO2014057984A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6295451B2 publication Critical patent/JP6295451B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65GTRANSPORT OR STORAGE DEVICES, e.g. CONVEYORS FOR LOADING OR TIPPING, SHOP CONVEYOR SYSTEMS OR PNEUMATIC TUBE CONVEYORS
    • B65G23/00Driving gear for endless conveyors; Belt- or chain-tensioning arrangements
    • B65G23/02Belt- or chain-engaging elements
    • B65G23/04Drums, rollers, or wheels
    • B65G23/08Drums, rollers, or wheels with self-contained driving mechanisms, e.g. motors and associated gearing

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Rolls And Other Rotary Bodies (AREA)
  • Rollers For Roller Conveyors For Transfer (AREA)

Description

本発明はモータ内蔵ローラを構成する部品の一つに関し、モータの動力をローラに伝達する動力伝達部材に関するものである。また本発明は、動力伝達部材を備えたモータ内蔵ローラに関するものである。
ローラコンベア装置の構成部品として、モータ内蔵ローラが知られている。モータ内蔵ローラは、ローラ本体内にモータと減速機とが内蔵され、内部のモータを駆動することによって、外側のローラ本体が回転するものである。より詳細には、モータ内蔵ローラは、モータの動力をローラ本体に伝動する動力伝達部材が備えられており、その動力伝達部材を介して、モータの回転力がローラ本体に伝達される構成である。
ところで、このローラ本体に動力を伝達する動力伝達部材には、従来より、様々な形式のものが知られている。動力伝達部材は、動力の伝達効率や部品の加工容易性等の観点から、ローラ本体の内壁に一体的に固定する構造のものが多用されている(例えば特許文献1)。そして従来より、動力伝達部材をローラ本体に固定する方法としては、以下に示す方法が一般化している。
すなわち、動力伝達部材をローラ本体に圧入して固定する圧入固定式と、動力伝達部材をローラ本体内に配してピン等を介して固定する他部材介入固定式と、動力伝達部材をローラ本体内に配してローラ本体の一部を内側にかしめて固定するかしめ固定式と、さらには圧入固定式と他部材介入固定式とかしめ固定式のいずれかを組み合わせた複合固定式である。
特開2002−145438号公報 米国特許7207433号公報 米国特許8381901号公報
しかしながら、従来の固定方式を用いた場合、ローラ本体の製造上のばらつき、特にローラ本体の内径のばらつきにより、動力伝達部材がローラ本体に固定できない場合や、固定が不十分となることがある。
また、従来の固定方式、特に動力伝達部材をローラ本体に圧入する形式のものは、動力伝達部材の大きさをローラ本体の内壁と同程度の大きさに設定しているため、製造時において、動力伝達部材をローラ本体内の所望の位置(ローラ本体の軸線方向中間あたりであって、モータを含む動力部の出力軸と接続し得る位置)に配置しづらいという不満があった。その結果、動力伝達部材の取り付け作業には相当の時間を要し、製造における作業効率を著しく低下させていた。
そこで、本発明では、従来技術の問題点に鑑み、ローラ本体に製造上のばらつきがあったとしても、ローラ本体に確実に固定でき、さらには製造時における作業の高効率化を図ることができる動力伝達部材、並びに、モータ内蔵ローラを提供することを課題とする。
上記課題を解決するべく提供される態様は、モータ内蔵ローラのローラ本体に内蔵される動力伝達部材であって、当該動力伝達部材は、ローラ本体内に配されたモータを含む動力部の出力軸から出力される回転力を、ローラ本体に伝動するものであり、調整部材と、一対の挟持部材を有し、調整部材には、接着剤保持部が設けられており、動力伝達部材をローラ本体内に挿入した状態で、一対の挟持部材を相対的に近接する方向に移動させると、調整部材が、ローラ本体の径方向外側に向かって移動あるいは変形してローラ本体の内周面に押し付けられ、接着剤保持部に保持された接着剤によって、ローラ本体内で固定されるものであり、前記一対の挟持部材の間には、動力部の出力軸を保持する軸保持体が設けられており、当該軸保持体は、ローラ本体に対して相対的に回転不能となるように固定されていることを特徴とする動力伝達部材である。
また同様の課題を解決するもう一つの態様は、モータ内蔵ローラのローラ本体に内蔵される動力伝達部材であって、当該動力伝達部材は、ローラ本体内に配されたモータを含む動力部の出力軸から出力される回転力を、ローラ本体に伝動するものであり、調整部材と、一対の挟持部材を有し、調整部材には、接着剤保持部が設けられており、動力伝達部材をローラ本体内に挿入した状態で、一対の挟持部材を相対的に近接する方向に移動させると、調整部材が、ローラ本体の径方向外側に向かって移動あるいは変形してローラ本体の内周面に押し付けられると同時に、接着剤保持部に保持された接着剤が吐出され、当該吐出された接着剤によって、ローラ本体内で固定されるものであり、前記一対の挟持部材の間には、動力部の出力軸を保持する軸保持体が設けられており、当該軸保持体は、ローラ本体に対して相対的に回転不能となるように固定されていることを特徴とする動力伝達部材である。
上記した二つの態様の動力伝達部材は、ローラ本体内に挿入した状態で、一対の挟持部材を相対的に近接する方向に移動させることによって、調整部材がローラ本体の径方向外側に向かって移動あるいは変形するため、ローラ本体の大きさが製造上のばらつきを有しているか否かに関わらず、調整部材とローラ本体とを確実に当接した状態にすることができる。すなわち、ローラ本体の大きさに製造のばらつきによる差異があったとしても、ローラ本体の内周面に調整部材を確実に押し付けることができる。
また調整部材に接着剤保持部が設けられ、その調整部材がローラ本体の径方向外側に向かって移動あるいは変形する際に、接着剤保持部に保持された接着剤を吐出させることができる態様は、ローラ本体の内周面に押し付けられた調整部材を、接着剤の接着作用によって固定することができる。すなわち、本態様では、接着作用を用いて、調整部材をローラ本体の内周面に対して、相対回転不能に固定可能である。
上記した二つの態様の動力伝達部材は、ローラ本体内において、挟持部材を近接した姿勢、つまり調整部材をローラ本体の内周面に押し付けた姿勢にすると共に、その調整部材とローラ本体との間に接着剤を介在させることができるため、接着作用によって、ローラ本体との一体性を高めることができる。すなわち、本態様によれば、挟持部材を移動させるだけで、動力伝達部材をローラ本体内に確実に接着固定させることができるため、ローラ本体の大きさに製造上のばらつきがあったとしても、動力伝達部材の取り付けを容易且つ確実に行うことができる。
また、本態様では、動力伝達部材をローラ本体内に挿通してから、調整部材をローラ本体の内周面に押し付けることができるため、従来のように、動力伝達部材をローラ本体内に配する際に、必要以上に作業時間を要することがない。すなわち、本発明によれば、モータ内蔵ローラの製造における作業効率を飛躍的に向上させることができる。
接着剤保持部は、ローラ本体の周方向に沿って形成された1又は複数の溝であることが望ましい。
接着剤は有効成分をマイクロカプセルに内包したものであることが望ましい。またカプセルに内包された硬化剤と接着剤組成物を内包し、外力によってカプセルを破壊して硬化剤と接着剤組成物を露出させるものであることが推奨される。
かかる構成によれば、カプセルに内包された硬化剤と接着剤組成物を、予め溝内に保持させておくことができるため、動力伝達部材をローラ本体内に固定する際の作業手間を軽減することが可能である。
本発明の動力伝達部材は、一対の挟持部材の間に、動力部の出力軸を保持する軸保持体が設けられ、当該軸保持体は、ローラ本体に対して相対的に回転不能となるように固定されていることが推奨される。
この構成を採用した態様は、モータ内蔵ローラのローラ本体に内蔵される動力伝達部材であって、当該動力伝達部材は、ローラ本体内に配されたモータを含む動力部の出力軸から出力される回転力を、ローラ本体に伝動するものであり、調整部材と、一対の挟持部材を有し、動力伝達部材をローラ本体内に挿入した状態で、一対の挟持部材を相対的に近接する方向に移動させると、調整部材が、ローラ本体の径方向外側に向かって移動あるいは変形してローラ本体の内周面に押し付けられ、前記一対の挟持部材の間には、動力部の出力軸を保持する軸保持体が設けられており、当該軸保持体は、ローラ本体に対して相対的に回転不能となるように固定されていることを特徴とする動力伝達部材である。
軸保持体は、調整部材に係合するものであることが推奨される。
かかる構成によれば、動力部の出力軸を直接保持する軸保持体が、ローラ本体に接着固定された調整部材に係合してローラ本体に固定されているため、軸保持体のローラ本体に対する相対回転を確実に阻止することができる。
金属などの剛性が高い材料を加工する場合、厚みが増す程手間が掛かる場合がある。
そこで、そのような不具合を解消するべく提供される態様は、軸保持体は、動力部の出力軸を保持する保持孔を有する板体が複数積層されて形成されており、当該各板体は、それぞれが調整部材と係合するものであることを特徴とする。
かかる構成によれば、板体を複数枚積層して軸保持体を形成しているため、所望の形状や大きさを呈した軸保持体を手間なく容易に成形することができる。
本発明の動力伝達部材は、軸保持体は、調整部材と係合する係合突起を有することが推奨される。
本発明の動力伝達部材は、調整部材は、軸保持体と係合する係合溝を有し、当該係合溝は、ローラ本体の軸線方向に沿って形成されていることが推奨される。
望ましい態様の動力伝達部材は、調整部材は、挟持部材が当接する傾斜面を有し、挟持部材を調整部材の傾斜面に沿って移動させると、当該調整部材がローラ本体の径方向外側に移動あるいは変形し、ローラ本体の内周面に押し付けられることを特徴とする動力伝達部材である。
かかる構成によれば、挟持部材を、調整部材に設けられた傾斜部に沿って移動させることで、調整部材をローラ本体の径方向外側に移動あるいは変形させることができるため、調整部材のローラ本体への押し付け動作がより容易で且つ確実なものとなる。したがって、本発明によれば、調整部材のローラ本体への接着固定を確実なものとすることができる。
望ましい態様の動力伝達部材は、調整部材は、環状を呈しており、その内壁側に前記傾斜面が設けられ、当該傾斜面は、調整部材の軸線方向両端側から中央側に向けて、当該調整部材の内径を縮小方向に傾斜していることを特徴とする。
かかる構成によれば、環状の調整部材の軸線方向両端側に、傾斜面をそれぞれ設けたため、調整部材のローラ本体への押し付け動作をより効率的に行うことができる。
一般的に、接着剤の接着作用が発揮されるまでは、多少の時間を要することが知られている。そのため、調整部材をローラ本体の内周面に接着固定させようとすれば、暫くの間、調整部材をローラ本体の内周面に押し付けた状態を、人力で維持させていなければならず、面倒である。
そこで、そのような手間を解消するべく提供される態様の動力伝達部材は、一対の挟持部材の離反方向の移動を阻止する姿勢維持手段を有することを特徴とする。
かかる構成によれば、姿勢維持手段によって、挟持部材の離反方向の移動を阻止することができるため、組み立て作業者によって、調整部材をローラ本体の内周面に押し付けた状態に維持しておく手間が発生しない。この結果、動力伝達部材のローラ本体内への取付が効率的となり、生産性の向上を図ることができる。
一対の挟持部材には、互いに向き合った壁部を有し、当該壁部には部材厚方向に貫通した1又は複数の貫通孔が設けられており、姿勢維持手段は、前記貫通孔に挿通できる挿通体を有し、姿勢維持手段の挿通体を、互いに向き合った壁部に跨るように貫通孔に挿通し、当該挿通体の一部を変形することにより、挟持部材の離反を阻止できることが望ましい。
かかる構成によれば、挟持部材に挿通した姿勢維持手段の挿通体の一部を変形することにより、挟持部材の離反を阻止できるため、動力伝達部材の取り付け作業をより容易にすることができる。
接着剤は、有効成分をマイクロカプセルに内包したものであることが推奨される。
ローラ本体と、モータを含む動力部と、前記したいずれかの動力伝達部材を有し、ローラ本体内に前記動力部と動力伝達部材が内蔵され、動力部の動力が動力伝達部材を介してローラ本体に伝達されるモータ内蔵ローラが推奨される。
モータ内蔵ローラの態様として、モータを含む動力部がローラ本体に内蔵され、動力部から伝達される動力によってローラ本体が回転するモータ内蔵ローラであって、動力部の動力をローラ本体に伝達する動力伝達部材を有し、動力伝達部材は、調整部材と、一対の挟持部材を有し、当該調整部材には、接着剤保持部が設けられており、動力伝達部材をローラ本体内に挿入した状態で、一対の挟持部材を相対的に近接する方向に移動させると、調整部材が、ローラ本体の径方向外側に向かって移動あるいは変形して、ローラ本体の内周面に押し付けられると同時に、接着剤保持部に保持された接着剤が吐出され、当該吐出された接着剤によって、動力伝達部材がローラ本体内に固定されることを特徴とするモータ内蔵ローラが考えられる。
本態様のモータ内蔵ローラは、ローラ本体内において、挟持部材を近接した姿勢、つまり調整部材をローラ本体の内周面に押し付けた姿勢にすると共に、その調整部材とローラ本体の内周面とを接着剤によって接着することができるため、ローラ本体との一体性を高めることができる。すなわち、本発明によれば、挟持部材を移動させるだけで、動力伝達部材をローラ本体内に確実に接着固定させることができるため、ローラ本体の大きさに製造上のばらつきがあったとしても、動力伝達部材の取り付けを容易且つ確実に行うことができる。
また、本態様では、動力伝達部材をローラ本体内に挿通してから、調整部材をローラ本体の内周面に押し付けることができるため、従来のように、動力伝達部材をローラ本体内に配する際に、必要以上に作業時間を要することがない。すなわち、本態様によれば、モータ内蔵ローラの製造における作業効率を飛躍的に向上させることができる。
本発明の動力伝達部材、並びに、モータ内蔵ローラは、動力伝達部材をローラ本体の内部に配した状態で、一対の挟持部材を相対的に近接するように移動させると共に、その調整部材とローラ本体の内周面とを接着剤によって接着することができるため、ローラ本体の大きさに製造上のばらつきがあったとしても、動力伝達部材のローラ本体への取り付けを確実且つ容易にすることが可能である。また、本発明では、ローラ本体内に動力伝達部材を配してから、調整部材をローラ本体の内周面に押し付けることができるため、モータ内蔵ローラの製造における作業効率を飛躍的に向上させることが可能である。
本発明の実施形態に係るモータ内蔵ローラを示す正面図である。 図1のモータ内蔵ローラを示す断面図である。 図1のモータ内蔵ローラを示す分解斜視図である。 図1のモータ内蔵ローラに内蔵されたモータユニットを示す断面図である。 動力伝達部材を示す斜視図であり、(a)は動力伝達部材単体を示し、(b)は動力伝達部材単体の表面に接着剤が塗布されている状態を示す。 図5の動力伝達部材を示す分解斜視図である。 調整部材を示す正面図である。 調整部材の一部を破断した断面斜視図であり、(a)は動力伝達部材単体を示し、(b)は動力伝達部材単体の表面に接着剤が塗布されている状態を示す。 図7の調整部材を示すA−A断面図であり、(a)は動力伝達部材単体を示し、(b)は動力伝達部材単体の表面に接着剤が塗布されている状態を示す。 挟持部材を示す正面図である。 図10の挟持部材を示すB−B断面図である。 姿勢維持部材を示す正面図である。 プレートを示す正面図である。 図13のプレートを示すC−C断面図である。 図5の動力伝達部材を示すD−D断面図である。(調整部材及び姿勢維持部材のみにハッチ) 図5の動力伝達部材を示すE−E断面図である。 (a)〜(d)は動力伝達部材をモータ内蔵ローラのローラ本体に挿入した状態で挟持部材を相対的に近接させてその姿勢を固定するまでの経時的変化を示す説明図である。(調整部材及び姿勢維持部材のみにハッチ) 調整部材に設けられた接着剤保持部の変形例を示す斜視図である。 (a),(b)は、調整部材に設けられた接着剤保持部の別の変形例を示す斜視図である。 調整部材の変形例を示す斜視図である。
以下、本発明の実施形態に係るモータ内蔵ローラについて説明する。
本実施形態のモータ内蔵ローラ1は、モータ12の駆動力をローラ本体11に伝達する動力伝達部材2に特徴があり、その他の基本構造に関しては、従来公知のそれと同様である。最初にモータ内蔵ローラ1の基本構造について簡単に説明する。
モータ内蔵ローラ1の基本構造は、図1〜3に示すように、円筒形のローラ本体11と、蓋部材41、42を有し、その内部にモータ12と減速機13からなる動力部4が内蔵された構成である。ただし、本実施形態ではモータ12、減速機13及び回路基板43がユニット化されて一組のモータユニット3を構成しており、このモータユニット3がローラ本体11に内蔵された構成となっている。本実施形態では、モータユニット3の一部が動力部4を構成している。
ローラ本体11は、両端が開口した円筒である。そして、ローラ本体11の両端を閉塞するように、蓋部材41、42が装着されている。
一方(図2の左側)の蓋部材41は、図2に示すように、円筒状のローラ本体嵌合部材52と、軸受け54及び本体側軸部材53が一体化されたものである。また、他方(図2の右側)の蓋部材42は、ローラ本体嵌合部材55と、軸受け56が一体化されたものである。なお、本体側軸部材53は、一部又は全部の断面形状が円形ではない。本実施形態では、断面形状がほぼ六角形を呈している。
モータユニット3は、図2〜4に示すように、円筒形のケース44を有し、その内部にモータ12、減速機13及び回路基板43が内蔵された構成である。また、ケース44には、軸線方向一方の端部から外方向に向けて突出する固定側軸45と、軸線方向他方の端部から外方向に向けて突出する駆動側軸(出力軸)46が設けられている。
固定側軸45は、モータユニット3をローラ本体11内に配置した状態で、他方の蓋部材42の軸受け56に挿通される軸であり、ローラ本体11の1つの本体側軸部材として機能する部分である。
駆動側軸46は、モータユニット3をローラ本体11内に配置した状態で、後述する動力伝達部材2に接続される軸であり、動力部4の動力をローラ本体11に出力する回転軸である。
なお、固定側軸45及び駆動側軸46はいずれも、断面形状がほぼ六角形を呈している。
以上が、モータ内蔵ローラ1の基本構造の説明である。
次に、本発明の特徴的構成たる動力伝達部材2について説明する。
本実施形態の動力伝達部材2は、モータ内蔵ローラ1において、ローラ本体11内に配され、モータ12の動力をローラ本体11に伝達する部材である。そして、その機能を果たすべく、動力伝達部材2は、図5、6に示すように、調整部材5と、一対の挟持部材6、7と、姿勢維持部材(姿勢維持手段)8と、軸保持体10とを備えた構成である。
調整部材5は、ゴム等の弾性を備えた部材によって形成された短尺の円筒体である。すなわち、調整部材5は、図7に示すように、正面視した形状が環状を呈している。また、調整部材5は、図8、9に示すように、内周面側に2つの傾斜部20、21が設けられている。傾斜部20、21はいずれも、調整部材5の軸線方向端部から中央側に向かって傾斜した部分であり、図9に示すように、調整部材5の中央側に向かうにつれて、調整部材5の内径が縮小傾向となるような勾配に設定されている。換言すれば、本実施形態では、傾斜部20、21における断面が、平坦な外周面を基準として、調整部材5の軸線方向両端から軸線方向中央側に向かうにつれて部材厚が厚くなるような形状となっている。
また、本実施形態では、調整部材5の軸線方向両端に位置するいずれの傾斜部20、21も、調整部材5の軸線方向に延びた長さの全長(全幅)の半分よりも短い領域を占めるように設定されている。そして、本実施形態では、傾斜部20、21の間に、平坦部22を介在させている。すなわち、本実施形態では、調整部材5の内径が、傾斜部20、21においては、調整部材5の中央側に向かうにつれて縮小傾向となり、平坦部22においては、いずれの箇所においても傾斜部20、21の最小内径と同一である。
また、本実施形態では、調整部材5の外周面側と内周面側のそれぞれに、調整部材5の厚み方向に凹状の溝31、32が設けられている。外周面側の溝31は、接着剤を保持する溝であり、調整部材5の外周方向に沿って環状を呈している(以下、外周溝31という)。そして、本実施形態では、図5、6、9に示すように、この外周溝(接着剤保持部)31が3つ設けられ、それぞれが調整部材5の軸線方向に所定の間隔を空けて並列に並べられている。一方、内周側の溝32は、後述する軸保持体10が係合する溝であり、調整部材の軸線方向に沿うように形成されている(以下、係合溝32という)。具体的には、係合溝32は、図6〜8に示すように、調整部材5の軸線方向両端の傾斜部20、21と平坦部22とに跨るように形成されている。そして、本実施形態では、この係合溝32が6つ設けられ、それぞれが調整部材5の内周方向に角度α(本実施形態では60°)の間隔で並列に並べられている。
挟持部材6、7は、いずれも金属製であり、図6に示すように、同一形状に成形されたものが採用されているため、一方(図2の左側)の挟持部材6についてのみ説明する。
挟持部材6は、外観が若干の深さを有した皿形状を呈しており、平面構造の円板壁部15と立体構造の傾斜周壁部16とで構成されている。
円板壁部15は、図10に示すように、円形の板体であり、その直径が調整部材5の平坦部22における内径よりも若干大きく設計されている。そして、円板壁部15には、部材厚方向に貫通した1つの軸挿通孔23と、3つの姿勢維持用孔25a〜25cと、3つの補助孔35a〜35cと、3つの張出部47a〜47cが設けられている。
軸挿通孔23は、モータユニット3が有する動力部4の駆動側軸(出力軸)46が挿通される孔である。すなわち、軸挿通孔23は、円板壁部15の中央の位置において、開口形状が六角形となるように形成されている。
姿勢維持用孔25a〜25cは、後述する姿勢維持部材8の挿通体18が挿通される孔である。そして、姿勢維持用孔25a〜25cはいずれも、円板壁部15の中央から離反した位置、具体的には軸挿通孔23の周囲に形成されている。より詳細には、姿勢維持用孔25a〜25cは、軸挿通孔23の周囲において、図10に示すように、円板壁部15の円周方向に角度θ(本実施形態では120°)の間隔で配されている。また、姿勢維持用孔25a〜25cはいずれも、開口形状がほぼ長方形であり、その開口の長手縁端が円板壁部15の円周方向に沿うように配されている。
補助孔35a〜35は、後述する軸保持体10の係合凸部36が嵌り込む孔である。そして、補助孔35a〜35cはそれぞれ、姿勢維持用孔25a〜25cよりも径が小さい円周上であって、姿勢維持用孔25a〜25cの開口に被らないように形成されている。より詳細には、補助孔35a〜35cは、前記条件を満足しつつ、円板壁部15の円周方向に角度φ(本実施形態では120°)の間隔で配されている。なお、各補助孔35a〜35cは、開口形状が円形である。
張出部47a〜47cは、後述する軸保持体10の係合孔48に挿通されて係合する突起である。そして、張出部47a〜47cはそれぞれ、姿勢維持用孔25a〜25cとほぼ同一の円周上であって、姿勢維持用孔25a〜25cと重ならない位置に形成されている。より詳細には、張出部47a〜47cは、前記条件を満足しつつ、円板壁部15の円周方向に角度η(本実施形態では120°)の間隔で配されている。
傾斜周壁部16は、内空状の円錐を輪切りにしたような形状を呈しており、図11に示すように、円板壁部15と接続された固定端から外側の自由端に向けて徐々に拡がりを呈した部分である。すなわち、傾斜周壁部16は、固定端側の内外径が、自由端側の内外径よりも小さくされている。なお、傾斜周壁部16の自由端側の外径は、調整部材5の軸線方向端部の内径よりも若干大きく、且つ、モータ内蔵ローラ1のローラ本体11の内径よりも若干小さく設定されている。
姿勢維持部材8は、一対の挟持部材6、7と組み合わせて使用されるもので、土台部17と、その土台部17から立設した3つの挿通体18a〜18cとで構成されている。
土台部17は、円形の板体であり、その直径が挟持部材6、7の円板壁部15の直径と同程度の大きさである。そして、土台部17には、部材厚方向に貫通した1つの軸挿通孔26が設けられている。軸挿通孔26は、モータユニット3の動力部4の駆動側軸46が挿通される孔である。そして、軸挿通孔26は、図12に示すように、土台部17の中央の位置において、開口形状が六角形となるように形成されている。
挿通体18a〜18cはいずれも、土台部17の平面からほぼ直交方向に張り出した突片であり、張出方向長さが一定以上となるように設定されている。また、各挿通体18a〜18cは、土台部17の縁端側に配されており、土台部17の円周方向に角度τ(本実施形態では120°)の間隔で配されている。また、挿通体18a〜18cはいずれも、断面形状が長方形であり、その断面の長手縁端が土台部17の円周方向に沿うように配されている。
軸保持体10は、モータユニット3が有する動力部4の駆動側軸46を保持するものであり、図6に示すように、金属製のプレート(板体)27を複数(本実施形態では3枚)積層した構成である。
プレート27は、図13、図14の様に円形の板体であり、その直径が調整部材5の平坦部22における内径とほぼ同一の大きさとされている。そして、プレート27には、部材厚方向に貫通した1つの軸挿通孔28と、3つの姿勢維持用孔30a〜30cと、3つの係合凸部36a〜36cと、3つの係合孔48a〜48cと、さらにプレート27の径方向に張り出した複数(本実施形態では6つ)の係合突起40a〜40fが設けられている。
なお、プレート27の軸挿通孔28と姿勢維持用孔30a〜30cの構成及び位置関係は、図13に示すように、前記した挟持部材6、7の軸挿通孔23と姿勢維持用孔25a〜25cの構成及び位置関係とほぼ同様のものであるため、説明を省略する。
係合凸部36a〜36cは、プレート27の一方の平面から外側に突出した凸部である。より具体的には、係合凸部36a〜36cは、図14に示すように、プレート27の他方の平面側から一方の平面側を押し上げるように凸部が形成された部分である。すなわち、プレート27は、係合凸部36a〜36cの裏面側に係合凹部37a〜37cが形成されている。また、係合凸部36a〜36cは、前記した挟持部材6、7の補助孔35a〜35cと同様、図13に示すように、姿勢維持用孔30a〜30cと軸挿通孔28との間に1つずつ配されており、それぞれがプレート27の円周方向に角度γ(本実施形態では120°)の間隔で形成されている。
なお、プレート27の係合凸部36a〜36cと係合凹部37a〜37cは、プレート27を積層した際に、互いに嵌り込む大きさに設定されている。本実施形態では、3枚のプレート27は、係合凸部36a〜36cと係合凹部37a〜37cが嵌合することによって一体化される。
係合孔48a〜48cは、前記した挟持部材6、7の張出部47a〜47cが挿通可能な孔である。そして、係合孔48a〜48cはそれぞれ、姿勢維持用孔30a〜30cとほぼ同一の円周上であって、姿勢維持用孔30a〜30cと重ならない位置に形成されている。より詳細には、係合孔48a〜48cは、前記した挟持部材6、7の張出部47a〜47cと同様、プレート27の円周方向に角度η(本実施形態では120°)の間隔で配されている。
係合突起40a〜40fは、前記した調整部材5の係合溝32に係合する部分であり、前記したように、プレート27の縁端から径方向外側に張り出した突起である。そして、本実施形態では、図13に示すように、各係合突起40a〜40fが、プレート27の外周に沿って、角度β(本実施形態では60°)の間隔で配されている。
続いて、本実施形態の動力伝達部材2を構成する各部材の位置関係について説明する。
本実施形態の動力伝達部材2は、図5、15に示すように、調整部材5の軸線方向両端に一対の挟持部材6、7が配されている。また軸保持体10は、挟持部材6、7に挟まれた位置であって調整部材5の内部に配置されている。
具体的には、一対の挟持部材6、7は、調整部材5の軸線方向両端側から内側に嵌り込むように配置され、さらに傾斜周壁部16が調整部材5の傾斜部20、21に沿うような姿勢にされている。すなわち、調整部材5に配された挟持部材6、7は、傾斜周壁部16の傾斜方向を、調整部材5の傾斜方向に沿わせた姿勢にしている。換言すれば、挟持部材6、7は、調整部材5の内外を基準として、傾斜周壁部16の自由端側がその固定端側よりも軸方向の外側寄りに配されている。また同時に、図示しないが、挟持部材6、7は、円板壁部15の張出部47a〜47cが、軸保持体10における積層方向端部のプレート27の係合孔48a〜48cに差し込まれて係合している。
そして、その一対の挟持部材6、7に跨るように、姿勢維持部材8が配置されている。具体的には、一対の挟持部材6、7の間には、図15に示すように、軸保持体10が配されており、姿勢維持部材8は、挟持部材6、7と軸保持体10とに跨るように配置されている。
より詳細に説明すると、一対の挟持部材6、7及び軸保持体10は、調整部材5の軸線方向に、姿勢維持用孔25a〜25cと姿勢維持用孔30a〜30cが連通するような配置にされており、その状態の姿勢維持用孔25a〜25c及び姿勢維持用孔30a〜30cに、姿勢維持部材8の挿通体18a〜18cが挿通されている。すなわち、姿勢維持部材8は、一対の挟持部材6、7のうちの一方の側(本実施形態では図15の右側に位置する挟持部材7)から、挿通体18a〜18cが姿勢維持用孔25a〜25c及び姿勢維持用孔30a〜30cに挿通された配置である。換言すれば、姿勢維持部材8は、土台部17における挿通体18a〜18cの基端側の面が挟持部材7に当接し得るように配されている。
また、この状態の姿勢維持部材8は、挿通体18a〜18cの先端側が、一対の挟持部材6、7のうちの他方の側(本実施形態では図15の左側に位置する挟持部材6)から露出している(以下、露出部33という)。なお、この挿通体18a〜18cの露出部33は、後述するが、挟持部材6、7の相対的な離反方向への移動を阻止する機能を果たし得る部分である。
一方、調整部材5の内側に配された軸保持体10は、調整部材5に対して、その周方向に相対回転不能となるように固定されている。すなわち、軸保持体10は、図16に示すように、各プレート27に設けられた各係合突起40a〜40fが、調整部材5の係合溝32に係合するように配されている。
そして、この状態の一対の挟持部材6、7及び軸保持体10は、調整部材5の軸線方向に、軸挿通孔23と軸挿通孔28が連通するような配置であり、その連通した軸挿通孔23、28に、姿勢維持部材8の軸挿通孔26が連通する配置とされている。すなわち、挟持部材6、7と軸保持体10と姿勢維持部材8は、出力軸たるモータユニット3の駆動側軸46を軸挿通孔23、28、26に挿通し得る配置にされている。
なお、本実施形態においては、調整部材5の外周溝31に、予めマイクロカプセル等に内包された硬化剤及び接着剤組成物(以下、単に接着剤38という)を配置させている。接着剤38は、乾燥状態であり、外力を受けるとマイクロカプセルが破壊される。そしてマイクロカプセル内から、硬化剤や接着剤組成物等の有効成分が漏出する。
次に、本実施形態の動力伝達部材2の機能及びその使用方法について説明する。
本実施形態の動力伝達部材2は、ローラ本体11内に挿入した状態で、全体の径方向長さを拡径できると共に、ローラ本体11の内周面に固定するべく、接着剤を吐出させることができる機能を有するものである。すなわち、本実施形態の動力伝達部材2は、ローラ本体11内において、動力伝達部材2を拡径させ、最外郭の調整部材5をローラ本体11の内周面に押し付け、さらに調整部材5の外周溝31から接着剤を吐出させて、接着固定可能なものである。
具体的な使用方法について説明すると、まず、動力伝達部材2を、図17(a)に示すように、調整部材5の外周面がローラ本体11の内周面に向き合うような姿勢にして、ローラ本体11内における所定の位置に配置する。すなわち、動力伝達部材2を、その軸線方向がローラ本体11の軸線方向に沿うような姿勢にして、ローラ本体11内に配置する。
そして、その状態で、一対の挟持部材6、7に、両者が相対的に近接するように外力を加える。すなわち、ローラ本体11内部に挿入可能な棒状の工具を使用して、ローラ本体11の両端側から、一対の挟持部材6、7の円板壁部15が互いに近接するような外力を加える。すると、図17(b)に示すように、挟持部材6、7の双方が、調整部材5の内部において、軸線方向中央に近づくように移動する。より詳細には、挟持部材6、7は、調整部材5の傾斜部20、21に沿いながら、調整部材5の軸線方向中央に向けて移動する。
ここで、上記したように、挟持部材6、7の円板壁部15の直径は、自然状態における調整部材5の平坦部22の内径よりも大きい。より具体的には、本実施形態では、円板壁部15の直径は、調整部材5の傾斜部20、21の中途の位置における内径とほぼ同一とされている。つまり、調整部材5の傾斜部20、21においては、前記中途の位置よりも平坦部22寄りの内径が、円板壁部15の直径より小さい設計にされている。
そのため、挟持部材6、7を傾斜部20、21に沿わせて近接方向に移動させた場合、前記傾斜部20の中途の位置において、挟持部材6、7は進行が妨げられる。
ところが、本実施形態では、上記したように、調整部材5は弾性を有したゴム等であり、挟持部材6、7が調整部材5よりも剛性に富んだ金属であるため、挟持部材6、7を前記傾斜部20、21の中途の位置から無理矢理移動させたとしても、調整部材5から受ける反力によって挟持部材6、7は殆ど変形を生じることはなく、逆に調整部材5を変形させることができる。
すなわち、挟持部材6、7を互いに近接する方向に移動させることによって、調整部材5の内径及び外径を径方向に拡げる作用を及ぼすことができる。
そして、図17(c)に示すように、挟持部材6、7をさらに近接するように移動させると、さらに調整部材5が拡径されて、ローラ本体11の内周面に押し付けられる。このとき、調整部材5の外周に設けられた外周溝31が押し潰され、マイクロカプセルが破壊される。そして溝31に充填された接着剤38の有効成分が溝31から溢れ出て、溝31から吐出し、調整部材5の外周面とローラ本体11との間に拡がる。すなわち、調整部材5とローラ本体11との間に、接着剤が介在した状態が形成される。
そして、この状態において、ローラ本体11の一方の端部側から、別の工具を挿入し、挟持部材6、7の姿勢を固定する。より具体的には、姿勢維持部材8の挿通体18a〜18cの露出部33が確認できるローラ本体11の端部側から、前記別の工具を挿入し、図17(d)に示すように、露出部33を変形させて、挟持部材6、7が互いに離反方向へ移動することを阻止する。
すると、調整部材5がローラ本体11に押し付けられた状態が維持され、接着固定が完了したか否か関わらず、動力伝達部材2がローラ本体11に対して相対回転不能に固定される。すなわち、姿勢維持手段8は、少なくとも接着固定が完了するまで、調整部材5の姿勢を補助的に維持する補助的手段として機能するものである。その結果、本実施形態では、姿勢維持部材8によって、接着固定に依らずとも、調整部材5の姿勢を維持することが可能である。
こうして、調整部材5がローラ本体11に押し付けられた姿勢で、調整部材5の外周面とローラ本体11との間に拡がった接着剤38の有効成分が硬化すれば、調整部材5がローラ本体11に接着固定される。すなわち、本実施形態では、接着固定によって、調整部材5とローラ本体11との相対的な回転を不能としている。
以上のように、本実施形態では、挟持部材6、7を、互いに近接する方向に移動させることによって、動力伝達部材2の調整部材5をローラ本体11の内周面に押し付け、さらに、調整部材5に保持させた接着剤38を動力伝達部材2とローラ本体11との間に介在させることができるため、動力伝達部材2の固定が容易となり、モータ内蔵ローラ1の組み立て作業の容易化を図ることができる。またその結果、本実施形態では、作業効率が向上し、コスト削減を図ることができる。
また、本実施形態では、動力伝達部材2が、ローラ本体11内に挿入してから、拡径して接着固定するものであるため、従来に比べて、挿入時に要する作業時間を大幅に短縮することができる。これにより、さらなる作業効率の向上を図ることができる。
上記実施形態では、調整部材5に環状を呈した外周溝(接着剤保持部)31を設けた構成を示したが、本発明はこれに限定されず、環状でない接着剤保持部を設けた調整部材であっても構わない。例えば、そのような接着剤保持部としては、図18に示すように、調整部材61の外周に沿って不連続に延びた外周溝62であったり、図19に示すように、開口形状が方形状や円形状の凹部65、66等が挙げられる。
上記実施形態では、軸保持体10をローラ本体11に対して相対回転不能にするべく、ローラ本体11に接着固定した調整部材5と係合させる構成を示したが、本発明はこれに限定されず、挟持部材6、7を調整部材5に係合させて、その挟持部材6、7に軸保持体10を係合させることで、軸保持体10をローラ本体11に対して相対回転不能にする構成としても構わない。
上記実施形態では、調整部材5の外周溝31にマイクロカプセルに内包された接着剤38を配置した構成を示したが、本発明はこれに限定されず、ローラ本体11内に挿入する直前に通常の液状の接着剤を充填させる構成であっても構わない。
上記実施形態では、調整部材5に外周に3つの外周溝31を設け、さらに内周に6つの係合溝32を設けた構成を示したが、本発明はこれに限定されず、2つ以下あるいは4つ以上の外周溝31を設けたり、5つ以下あるいは7つ以上の係合溝32を設けた構成の調整部材を採用しても構わない。なお、係合溝32の数を変更した場合、プレート27に設ける係合突起40の数を、係合溝32の数と同数に合わせることが好ましい。
また、上記実施形態では、調整部材5の係合溝32を、傾斜部20、21と平坦部22に跨るように形成した構成を示したが、本発明はこれに限定されず、係合溝32を平坦部22のみに形成しても構わない。
上記実施形態では、短尺の円筒状の調整部材5を採用した構成を示したが、本発明はこれに限定されず、片状の調整部材を採用した構成であっても構わない。この場合、例えば、図20に示すように、2つの片状の調整部材70を、ローラ本体11の同一直径上に位置するように配することが望ましい。これにより、動力伝達部材を、上記実施形態と同様、ローラ本体11の内周面に圧着させて固定させることができる。
なお、本構成によれば、調整部材70は、一対の挟持部材6、7を近接方向に移動させることによって、変形させるというよりも、移動させる構成である。そのため、調整部材70は、全体がローラ本体11の内周面に押し付けられる方向に移動することで、上記実施形態と同様の作用効果を期待することができる。図20では、接着剤保持部の図示を省略している。
また、上記実施形態では、挟持部材6、7の圧縮力により、調整部材5の径を拡げるような作用を働かせて、動力伝達部材2をローラ本体11内に固定する構成を示したが、本発明はこれに限定されず、挟持部材の圧縮力により、調整部材の断面自体を、ローラ本体11の軸線方向に交差する方向に変形させて、調整部材をローラ本体11の内周面に押し付ける構成であっても構わない。また、この構成を採用する場合は、調整部材と挟持部材が当接する部分を傾斜させなくても構わない。
上記実施形態では、姿勢維持手段として、別途用意した姿勢維持部材8を用いた構成を示したが、本発明はこれに限定されず、一対の挟持部材のうちのいずれか一方に、姿勢維持手段の機能を付加した構成であっても構わない。すなわち、上記実施形態に示した姿勢維持部材8の挿通体18a〜18cを、挟持部材に設けた構成である。
また、本発明では、土台部17を備えず、挿通体のみで構成された姿勢維持部材を用いても構わない。
上記実施形態では、姿勢維持部材8に3つの挿通体18a〜18cを設けた構成を示したが、本発明はこれに限定されず、2つあるいは4つ以上の挿通体を設けた構成であっても構わない。
上記実施形態では、複数のプレート27を積層した積層構造の軸保持体10を備えた構成を示したが、本発明はこれに限定されず、プレート27を持たない単体の軸保持体を備えた構成であっても構わない。
上記実施形態では、動力伝達部材2を、モータ12及び減速機13がユニット化されたモータユニット3を備えたモータ内蔵ローラ1に適用させた構成を示したが、本発明はこれに限定されず、単体のモータ12がローラ本体11に配された構成のモータ内蔵ローラに適用させた構成であっても構わない。
1 モータ内蔵ローラ
2 動力伝達部材
3 モータユニット(動力部)
5、61、70 調整部材
6、7 挟持部材
8 姿勢維持部材(姿勢維持手段)
10 軸保持体
11 ローラ本体
12 モータ(動力部)
13 減速機
15 円板壁部(壁部)
16 傾斜周壁部
18 挿通体
20 傾斜部
25、30 姿勢維持用孔
31、62 外周溝(接着剤保持部)
32 係合溝
27 プレート(板体)
40 係合突起
46 駆動側軸(出力軸)
65、66 凹部(接着剤保持部)

Claims (14)

  1. モータ内蔵ローラのローラ本体に内蔵される動力伝達部材であって、当該動力伝達部材は、ローラ本体内に配されたモータを含む動力部の出力軸から出力される回転力を、ローラ本体に伝動するものであり、
    調整部材と、一対の挟持部材を有し、調整部材には、接着剤保持部が設けられており、
    動力伝達部材をローラ本体内に挿入した状態で、一対の挟持部材を相対的に近接する方向に移動させると、調整部材が、ローラ本体の径方向外側に向かって移動あるいは変形してローラ本体の内周面に押し付けられ、接着剤保持部に保持された接着剤によって、ローラ本体内で固定されるものであり、
    前記一対の挟持部材の間には、動力部の出力軸を保持する軸保持体が設けられており、当該軸保持体は、ローラ本体に対して相対的に回転不能となるように固定されていることを特徴とする動力伝達部材。
  2. モータ内蔵ローラのローラ本体に内蔵される動力伝達部材であって、当該動力伝達部材は、ローラ本体内に配されたモータを含む動力部の出力軸から出力される回転力を、ローラ本体に伝動するものであり、
    調整部材と、一対の挟持部材を有し、調整部材には、接着剤保持部が設けられており、
    動力伝達部材をローラ本体内に挿入した状態で、一対の挟持部材を相対的に近接する方向に移動させると、調整部材が、ローラ本体の径方向外側に向かって移動あるいは変形してローラ本体の内周面に押し付けられると同時に、接着剤保持部に保持された接着剤が吐出され、当該吐出された接着剤によって、ローラ本体内で固定されるものであり、
    前記一対の挟持部材の間には、動力部の出力軸を保持する軸保持体が設けられており、当該軸保持体は、ローラ本体に対して相対的に回転不能となるように固定されていることを特徴とする動力伝達部材。
  3. 接着剤保持部は、ローラ本体の周方向に沿って形成された1又は複数の溝であることを特徴とする請求項1又は2に記載の動力伝達部材。
  4. モータ内蔵ローラのローラ本体に内蔵される動力伝達部材であって、当該動力伝達部材は、ローラ本体内に配されたモータを含む動力部の出力軸から出力される回転力を、ローラ本体に伝動するものであり、
    調整部材と、一対の挟持部材を有し、
    動力伝達部材をローラ本体内に挿入した状態で、一対の挟持部材を相対的に近接する方向に移動させると、調整部材が、ローラ本体の径方向外側に向かって移動あるいは変形してローラ本体の内周面に押し付けられ、
    前記一対の挟持部材の間には、動力部の出力軸を保持する軸保持体が設けられており、当該軸保持体は、ローラ本体に対して相対的に回転不能となるように固定されていることを特徴とする動力伝達部材。
  5. 軸保持体は、調整部材に係合するものであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の動力伝達部材。
  6. 軸保持体は、動力部の出力軸を保持する保持孔を有する板体が複数積層されて形成されており、当該各板体は、それぞれが調整部材と係合することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の動力伝達部材。
  7. 軸保持体は、調整部材と係合する係合突起を有することを特徴とする請求項乃至6のいずれかに記載の動力伝達部材。
  8. 調整部材は、軸保持体と係合する係合溝を有し、当該係合溝は、ローラ本体の軸線方向に沿って形成されていることを特徴とする請求項乃至7のいずれかに記載の動力伝達部材。
  9. 調整部材は、挟持部材が当接する傾斜面を有し、
    挟持部材を調整部材の傾斜面に沿って移動させると、当該調整部材がローラ本体の径方向外側に移動あるいは変形し、当該調整部材がローラ本体の内周面に押し付けられることを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の動力伝達部材。
  10. 調整部材は、環状を呈しており、その内壁側に前記傾斜面が設けられ、当該傾斜面は、調整部材の軸線方向両端側から中央側に向けて、当該調整部材の内径を縮小方向に傾斜していることを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載の動力伝達部材。
  11. 一対の挟持部材の離反方向の移動を阻止する姿勢維持手段を有することを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載の動力伝達部材。
  12. 一対の挟持部材には、互いに向き合った壁部を有し、当該壁部には部材厚方向に貫通した1又は複数の貫通孔が設けられており、
    姿勢維持手段は、前記貫通孔に挿通できる挿通体を有し、
    姿勢維持手段の挿通体を、互いに向き合った壁部に跨るように貫通孔に挿通し、当該挿通体の一部を変形することにより、挟持部材の離反を阻止できることを特徴とする請求項11に記載の動力伝達部材。
  13. 接着剤は、有効成分をマイクロカプセルに内包したものであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の動力伝達部材。
  14. ローラ本体と、モータを含む動力部と、請求項1乃至13のいずれかに記載の動力伝達部材を有し、前記ローラ本体内に前記動力部と動力伝達部材が内蔵され、
    動力部の動力が動力伝達部材を介してローラ本体に伝達されることを特徴とするモータ内蔵ローラ。
JP2014540872A 2012-10-10 2013-10-09 動力伝達部材、並びに、モータ内蔵ローラ Active JP6295451B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012225255 2012-10-10
JP2012225255 2012-10-10
PCT/JP2013/077497 WO2014057984A1 (ja) 2012-10-10 2013-10-09 動力伝達部材、並びに、モータ内蔵ローラ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2014057984A1 JPWO2014057984A1 (ja) 2016-09-05
JP6295451B2 true JP6295451B2 (ja) 2018-03-20

Family

ID=50477451

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014540872A Active JP6295451B2 (ja) 2012-10-10 2013-10-09 動力伝達部材、並びに、モータ内蔵ローラ

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6295451B2 (ja)
WO (1) WO2014057984A1 (ja)

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102014222171A1 (de) 2014-10-30 2016-05-04 Interroll Holding Ag Fördereinrichtung für Förderanlagen, modulares System und Verfahren zum Herstellen einer solchen Fördereinrichtung
DE102015106034A1 (de) 2015-04-20 2016-10-20 Interroll Holding Ag Installationsverfahren zum Einrichten von Fördervorrichtungen
DE102015106026B3 (de) 2015-04-20 2016-08-25 Interroll Holding Ag Verfahren zum Austausch einer Steuerungseinheit in einer Fördervorrichtung
DE102015106024B4 (de) 2015-04-20 2023-06-07 Interroll Holding Ag Fördervorrichtung mit Konfigurationsänderung
JP6610922B2 (ja) * 2015-04-24 2019-11-27 伊東電機株式会社 モータ内蔵ローラ、及び動力伝達部材
DE102015107167A1 (de) 2015-05-07 2016-11-10 Interroll Holding Ag Steuerungseinheit für eine Fördervorrichtung mit Hardware-Erkennung
DE102016112054B4 (de) 2016-06-30 2021-08-12 Interroll Holding Ag Trommelmotor mit alternativer Getriebeaufnahme
DE102016112051B4 (de) 2016-06-30 2024-01-04 Interroll Holding Ag Modulsystem für motorbetriebene Förderrollen
DE102016112036A1 (de) 2016-06-30 2018-01-04 Interroll Holding Ag Antriebseinheit für einen Trommelmotor, Trommelmotor, Hinterflansch und Herstellungsverfahren
DE102016114524B4 (de) 2016-08-05 2020-09-03 Interroll Holding Ag Trommelmotor mit Frequenzumrichter und optionalem Bandspannungssensor
DE102016114672A1 (de) 2016-08-08 2018-02-08 Interroll Holding Ag Elektrische Steckverbindung für Motorrollen
EP3373232B1 (en) 2017-03-09 2020-12-09 Interroll Holding AG Intralogistic arrangement

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0615545Y2 (ja) * 1989-02-14 1994-04-27 ナショナル住宅産業株式会社 フラワーボックスの固定構造
JPH0849713A (ja) * 1994-08-05 1996-02-20 Japan Drive-It Co Ltd 固着具
JPH09242726A (ja) * 1996-03-06 1997-09-16 Kyoritsu Kinzoku Kogyo Kk 差筋及びこの差筋を利用したアンカー
JP3847001B2 (ja) * 1998-05-29 2006-11-15 日本板硝子株式会社 ガラスパネルの保持構造
JP2002145438A (ja) * 2000-11-13 2002-05-22 Ito Denki Kk モータ内蔵ローラ用ローラユニット
JP4349986B2 (ja) * 2003-07-18 2009-10-21 カルソニックカンセイ株式会社 動力伝達装置及びその製造方法
JP2005232390A (ja) * 2004-02-23 2005-09-02 Tombow Pencil Co Ltd 感圧性接着剤
WO2009139068A1 (ja) * 2008-05-16 2009-11-19 株式会社協和製作所 ローラコンベヤー用モータ内蔵ローラおよびそれを用いるローラコンベヤー装置
JP2009292941A (ja) * 2008-06-05 2009-12-17 Shinshu Univ 多核マイクロカプセル型粉体
JP2010107020A (ja) * 2008-10-31 2010-05-13 Nsk Ltd 動力伝達部材

Also Published As

Publication number Publication date
JPWO2014057984A1 (ja) 2016-09-05
WO2014057984A1 (ja) 2014-04-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6295451B2 (ja) 動力伝達部材、並びに、モータ内蔵ローラ
KR101622914B1 (ko) 중공형 파동기어 유닛
KR101646904B1 (ko) 파동기어장치
EP3270235B1 (en) Gear device of a timepiece and method of manufacturing thereof
WO2014069059A1 (ja) トルク伝達用継手および電動式パワーステアリング装置
EP2833014B1 (en) Rotation transmission device
KR101849187B1 (ko) 파동기어장치의 파동발생기 및 파동발생기의 제조방법
JP2006118713A (ja) クラッチ板用のホルダーディスク、クラッチ板及びそれを製造する方法
JP6330218B2 (ja) ジョイント装置及びモータ
TW200424452A (en) Crankshaft damper and method of assembly
EP2846065B1 (en) Automatic transmission
TW201641357A (zh) 具有配接器之小齒輪配置
JP2017512959A (ja) 切り曲げ加工されたストッパを備えたばね保持プレート
JP2004144288A (ja) ダイナミックダンパ
JP6186633B2 (ja) 動力伝達部材、並びに、モータ内蔵ローラ
JP2014530337A (ja) プレスされたコアプレートを備えた摩擦プレート
JP5553052B2 (ja) トルクリミッタの組み付け冶具
JP4915746B2 (ja) 少なくとも1つの支持体及び車輪軸受から成る装置
JP2000039027A (ja) 回転シャフトの結合構造
JP7201444B2 (ja) 逆入力防止クラッチ
JP5039197B2 (ja) ボールジョイントのハウジングを取付孔に固着したロアアーム
KR101292622B1 (ko) 차량용 클러치 디스크
JP2015117720A (ja) 等速ジョイント用ブーツ
WO2017061306A1 (ja) 逆入力遮断クラッチ
JP2014114927A (ja) 転がり軸受用シール部材

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20161007

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161125

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170803

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20170926

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171127

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180111

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180124

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6295451

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250