JP6292652B2 - パンツ型おむつ - Google Patents

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Description

この発明は、使い捨てのパンツ型おむつに関し、より詳しくは、使い捨ての低月齢児用パンツ型おむつに関する。
従来、パンツ型おむつは公知である。例えば、特許文献1には、透液性トップシートが吸収体の両側縁を周り込み吸収体の裏面に延在し固着され、起立カフスを形成する起立シートが、透液性トップシートが周り込んだ吸収体の両側縁をさらに上側から周り込み吸収体の裏面に延在し固着され、固着の始端部が起立カフスの起立端を形成し、起立カフスは自由部分の先端部と根本部の伸縮部材の収縮力により吸収主体の両側部を持ち上げ、ウエスト部に複数の糸状ウエスト伸縮部材を縦方向に一定の間隔で周方向に平行に設け、腰下部は、腰下部領域の60%以上の縦方向範囲で620dtex以下の腰下伸縮部材をウエスト伸縮部材の間隔より短い間隔で周方向に平行に、吸収体の中央部では不連続に設け股部領域の前身頃も短い間隔で周方向に平行に、吸収体の中央部では不連続に設ける構成の使い捨てパンツ型おむつが開示されている。
特開2009−261981号公報
特許文献1によれば、腰下部に複数の伸縮部材を周方向に設けることにより、レッグ開口縁がひらひらとし難く、脚周りがすっきりとして見栄えの良いパンツ型おむつが提供される。特許文献1のパンツ型おむつは、幼児が起立した状態や、はいはいが出来る成長段階から装着させることを想定しており、おむつのズレ落ちることを防ぐために胴回りを締める必要があるとの考えに基づいて設計されている。しかし、低月齢児は幼児と比べて肌が柔らかいため、肌に弾性部材の跡(以下ギャザー跡という)が付き易く、また仰向けに寝た姿勢でいることが多いことなど、起立可能な幼児には見られない特徴を有している。低月齢児の保護者、特に初めて出産した母親は低月齢児の肌の変化に敏感で、ギャザー跡がつくことを嫌う。このため、低月齢児の保護者は、おむつの脚回りがすっきりとしていると、逆に脚回りがフィットし過ぎてギャザー跡がつくことを懸念し、このようなおむつを好まない傾向がみられる。
本発明は、低月齢児用のおむつとして必要なフィット性及び防漏性を維持しつつ、フィットし過ぎるという印象を与えない、低月齢児用のパンツ型おむつを提供することを課題とする。
前記課題を解決するために、本発明は、互いに直交する胴回り方向及び上下方向と、着用者の肌に対向する肌対向面及びその反対側の非肌対向面とを有し、前記胴回り方向に延びる前ベルト及び後ベルトと、前記上下方向に延びて前記前後ベルト間に架け渡される股間パネルとを備え、前記前後ベルトのそれぞれに、前記胴回り方向に延びる複数条の胴回り弾性部材が伸縮可能に位置し、前記上下方向に延びる前記股間パネルの両側縁部のそれぞれに沿って脚回り弾性部材が伸縮可能に位置し、前記前後ベルトの側縁部どうしがシーム部において接合されて、前記前後ベルトの上端部により胴回り開口縁が形成されるとともに、前記前後ベルトの下端部の両側と前記股間パネルの前記両側縁部とにより一対の脚回り開口縁が形成され、前記股間パネルの前記肌対向面側に、前記股間パネルの前記両側縁部に並行に延びる一対の立体カフを備え、前記立体カフが、前記股間パネルの前記両側縁部に並行に延びる固定縁部と、前記立体カフの上下方向両端部に位置する前接合部及び後接合部とにおいて少なくとも前記股間パネルに接合されるパンツ型おむつに関する。
本発明のパンツ型おむつは、前記前後接合部がそれぞれ複数条の前記胴回り弾性部材のうち最も下に位置する最下弾性部材と交差し、かつ前記立体カフの前記上下方向両端部から前記最下弾性部材と前記前後ベルトの前記下端部との間においてのみ前記上下方向へ延び、前記立体カフは、前記前後接合部の間で前記固定縁部に並行して延びるとともに前記股間パネルに接合されていない自由縁部と、前記自由縁部に伸長状態で取り付けられて前記前後接合部の間で前記固定縁部に並行して延びる立体カフ弾性部材とを有し、前記立体カフ弾性部材は、前記前後接合部において収縮が抑制され、前記前後ベルトにおいて、前記最下弾性部材と前記前後ベルトの前記下端部との間に弾性部材が存在していないことを特徴とする。
本願のおむつでは、立体カフの両端部を接合する前後接合部が、それぞれ複数条の胴回り弾性部材のうち最も下に位置する最下弾性部材と交差して前記上下方向に延びているので、おむつが装着されたとき、前接合部は前ベルトの胴回り弾性部材の最下弾性部材と股間パネルとが交差する位置において上下方向に延在して、着用者の脚の付け根部に位置する。また、立体カフ弾性部材は前後接合部の間で固定縁部に並行して延びているので、前後接合部には立体カフ弾性部材の伸縮性の影響が及ばない。したがって、おむつが装着されたとき、着用者の脚の付け根部が立体カフ弾性部材により圧迫されることがなく、着用者の脚の付け根部にギャザー跡がつき難い。
また、後述するように、立体カフの前後接合部の最下部が胴回り弾性部材の最下弾性部材よりも下方に位置するので、パンツ型おむつにおいて、立体カフの自由縁部は脚回り開口縁より上方に位置する。したがって、装着させる前のパンツ型おむつの脚回り開口の中に、立体カフの自由縁部が露出する。このようなパンツ型おむつを着用者に装着させると、立体カフの自由縁部が着用者の脚にとともにおむつの外へ突き出され、着用者の脚と脚回り開口縁との間に介在する。この結果、立体カフの自由縁部が脚回り開口縁に沿って延びる脚回り弾性部材と着用者の脚との間に位置して、クッション材として機能するので、着用者の脚にギャザー跡がつくことを防止できる。さらに、脚回り開口縁から突き出した立体カフの自由縁部がフリル状の外観を呈して脚にふんわりとフィットしているように見えるので、フィットし過ぎるという印象を与えることがない。
本発明に係る低月齢児用パンツ型おむつの一例の斜視図。 パンツ型おむつを平面状に伸展したときの平面図。 おむつの分解斜視図。 図2のIV−IV線模式断面図。 図2のV−V線模式断面図。 おむつの着用状態を表す模式図。 おむつの各部寸法の説明図。
図1、図2を参照すると、本願の低月齢児用のパンツ型おむつ10は、互いに直交する胴回り方向X及び上下方向Yと、着用者の肌に対向する肌対向面及びその反対側の非肌対向面とを有し、胴回り方向Xに延びる前ベルト18及び後ベルト19と、上下方向Yに延びて前後ベルト18,19間に架け渡される股間パネル13とを備える。前後ベルト18,19のそれぞれには、胴回り方向Xに延びる複数条の胴回り弾性部材30が伸長状態で取り付けられ、上下方向Yに延びる股間パネル13の両側縁部13c,13dのそれぞれに沿って脚回り弾性部材32が伸長状態で取り付けられている。股間パネル13は、その前後端部13a,13b(図2参照)が、それぞれ前ベルト18及び後ベルト19の中央部に接合されている。また、前後ベルト18,19の側縁部18c,18d,19c,19dどうしが接合され、前ベルト18の上端部18aと後ベルト19の上端部19aとにより胴回り開口縁22が形成され、股間パネル13の両側縁部13c,13dと、前ベルト18及び後ベルト19の下端部18b及び下端部19bとにより一対の脚回り開口縁23が形成される。
図2は、図1のおむつ10のシーム部20における前ベルト18と後ベルト19との接合を解き、平面状に伸展したときのおむつ10の平面図である。なお、図1におけるおむつ10の上下方向Yは、図2では紙面縦方向に相当し、胴回り方向Xは紙面横方向に相当する。図2に示すように、おむつ10は、平面状に伸展したときのおむつ10の胴回り方向Xの寸法を二分する仮想中心線Pと、平面状に伸展したときのおむつ10の上下方向寸法を二分する仮想中心線Qとに関しほぼ対称となる。別言すれば、本願のパンツ型おむつ10は前後及び左右の区別が無い。
おむつ10の前ベルト18と後ベルト19は同形同大の矩形形状を有する。前ベルト18は、胴回り方向Xに延びる上端部18a及び下端部18bと、上下端部18a,18bに直交する両側縁部18c,18dとを有し、後ベルト19は、胴回り方向Xに延びる上端部19a及び下端部19bと、上端部19a及び下端部19bに直交する両側縁部19c,19dとを有する。互いに対応する前ベルト18の両側縁部18c,18dと後ベルト19の両側縁部19c,19dの肌対向面どうしを重ね合わせて、上下方向Yに延びる一対のシーム部20において、例えば熱エンボス加工、超音波溶着などの公知の熱溶着手段によって接合したとき、前後ベルト18,19の上端部18a,19aとで、おむつ10の胴回り開口縁22が形成される。一対のシーム部20の胴回り方向Xにおける離間寸法は、上端部18a,19aから下端部18b,19bに向かうに従い大きくなる。前後ベルト18,19には胴回り方向Xに延びる胴回り弾性部材30が伸長状態で取り付けられており、股間パネル13の両側縁部13c,13dには上下方向Yに延びる脚回り弾性部材32が伸長状態で取り付けられている。
図3に示すように、前後ベルト18,19は、それぞれ、1枚の前シート部材24及び1枚の後シート部材25を半分に折り返した中に、胴回り方向Xに延びる複数条の胴回り弾性部材30を伸長状態でホットメルト接着剤により接合して形成されている。すなわちこの実施形態では、1枚の前シート部材24又は後シート部材25を半分に折り返したときの肌対向面側に位置するシート面が特許請求の範囲に言う肌側シート26に相当し、非肌対向面側に位置するシート面が外側シート27に相当する。1枚の前シート部材24及び1枚の後シート部材25を厳密に半分に折り返す必要はなく、例えば上下方向Yにおいて、肌側シートの寸法の方が外側シートの寸法より大きくてもよい。このように肌側シートの上下方向Yの寸法の方が大きいことにより、前後ベルト18,19の下端部18b,19bの着用者に対する肌あたりを柔らかくすることができる。なお、本実施形態のように1枚のシートを折り返して前後ベルト18,19の肌側シート26と外側シート27を形成する代わりに、肌側シート26と外側シート27とを別々のシート部材で形成することもできる。
前後ベルト18,19において、肌側シート26と外側シート27とは、複数条の胴回り弾性部材30に塗布されたホットメルト接着剤のみによって互いに接合されている。これにより、隣り合う胴回り弾性部材30の間にある肌側シート26及び外側シート27には、胴回り弾性部材30の収縮により多数の小さな膨らみが形成され、前後ベルト18,19が柔らかな素材で作られているように見え、またおむつ10を着用者に装着させたときふんわりとフィットしているように見えるので、フィットし過ぎるという印象を与えることがない。
本願のおむつ10では、前後ベルト18,19の少なくともいずれか一方において、複数条の胴回り弾性部材30のうち最も下に位置する最下弾性部材30bと、前後ベルト18,19の下端18f,19fとが離間している。これにより、前後ベルト18,19の下端18f,19fがフリル状になって、低月齢児の体からひらひらと浮いてふんわりとフィットしているように見えるので、保護者が低月齢児におむつ10を装着させる際、低月齢児が窮屈に感じていないかなどの不安を感じさせない。この場合、前後ベルト18,19の上端18e,19eと下端18f,19fの離間寸法に対する、最下弾性部材30bと、前後ベルト18,19の下端18f,19fとの離間寸法の比率が、12〜20%、好ましくは12〜15%であることが好ましい。
また、前後ベルト18,19の少なくともいずれか一方において、複数条の胴回り弾性部材30のうち最も上に位置する最上弾性部材30aと、前後ベルト18,19の上端18e,19eとが15mm以内、好ましくは10mm以内の範囲で離間していることが好ましい。これにより、最上弾性部材30aと前後ベルト18,19の上端18e,19eが丸く膨らんだ形状になり、柔らかそうに見えるので、フィットし過ぎるという印象を与えることがない。さらに、前後ベルト18,19を接合するシーム部20から前後ベルト18,19を構成する肌側シート26及び外側シート27が15mm以内、好ましくは10mm以内の範囲でおむつ10の外側に延び出して、フリル状になっていることが好ましい。これによっても、前後ベルト18,19が柔らかな素材で作られているように見え、またおむつ10を着用者に装着させたときふんわりとフィットしているように見えるので、フィットし過ぎるという印象を与えることがない。
前シート部材24及び後シート部材25は、通気性を有する熱可塑性樹脂製の繊維不織布またはプラスチックシートを用いて形成することが好ましい。熱可塑性樹脂製の繊維不織布またはプラスチックシートとして、例えば、単位面積当り質量が約10〜30g/mのSMS(スパンボンド・メルトブローン・スパンボンド)繊維不織布、スパンボンド不織布、エアスルー不織布、通気性プラスチックシートから成る群から1種または2種以上を選択して用いることができる。
前シート部材24及び後シート部材25において胴回り方向Xに延びる複数条の胴回り弾性部材30は、複数条のストランド状又はストリング状の弾性糸で構成されており、ホットメルト接着剤を用いて、折り返されたシート間に伸長状態で接合されている。複数条の弾性糸として、例えば、太さ310〜620dtex、好ましくは太さ400〜600dtexのゴム紐等の弾性糸を用いて、伸長倍率2.0〜3.5倍、好ましくは伸長倍率2.0〜2.5倍において、折り返した前シート部材24及び後シート部材25の間に接合することができる。
図2,3を参照して、股間パネル13は矩形形状を有し、吸収体11と、肌対向面側に吸収体11が接合される内面シート44と、内面シート44の非肌対向面側に接合される外面シート45とを含んで構成される。股間パネル13は、胴回り方向Xに延びる前後端部13a,13bと、上下方向Yに延びる両側縁部13c,13dを有し、股間パネル13の前後端部13a,13bの非肌対向面が、それぞれ、前ベルト18及び後ベルト19の肌対向面の中央部にホットメルト接着剤51により接合されている。この実施形態では、ホットメルト接着剤51は、前ベルト18及び後ベルト19と、股間パネル13の前後端部13a,13bとの間に、上下方向Yと平行な方向にストライプ状に塗布されている。また、股間パネル13の両側縁部13c,13dには、上下方向Yに延びる脚回り弾性部材32が伸長状態で取り付けられている。さらに、股間パネル13の肌対向面側には、両側縁部13c,13dに並行して延びる一対の立体カフ40が設けられている。低月齢児は仰向けの姿勢でいることが多いが、上記のように前後ベルト18,19と股間パネル13との間にホットメルト接着剤51をストライプ状に塗布することにより、後ベルト19において、隣接するホットメルト接着剤51の間で上下方向Yに延びる空間が通気孔として機能して、着用者の背側のムレを防止し得るので好ましい。
内面シート44は、吸収体11の非肌対向面を完全に覆うことができる面積及び形状を有しており、液不透過性のプラスチックフィルムから形成されている。外面シート45は、おむつ10の内面の一部を構成するので、通気性があり肌触りの良い繊維不織布で形成することが好ましい。吸収体11は、上下方向Yにおける中央部が内側に窪んだ砂時計型の形状を有しており、例えば、フラッフパルプ及び超吸収性ポリマー粒子(SAP)等の公知の体液吸収性材料をティッシュペーパで包み、液透過性と柔軟性を有する不織布で覆うことにより形成することができるが、これに限定されない。吸収体11は、内面シート44の肌対向面の中央部にホットメルト接着剤により接合されている。また、吸収体11の上下端部11a,11bは、それぞれ前後ベルト18,19の胴回り弾性部材30が存在する部分と重なり合っている。
股間パネル13を構成する外面シート45は、胴回り方向Xにおける寸法が内面シート44よりも大きく、内面シート44に重ね合わされて接合されたとき、胴回り方向Xにおいて内面シート44の両外側に延び出す一対の延出部46を有する。吸収体11は一対の延出部46の間に位置する。各延出部46において、内面シート44の側縁に沿って延びる領域には、上下方向Yに延びる複数条の脚回り弾性部材32が伸長状態でホットメルト接着剤により取り付けられている。脚回り弾性部材32には、胴回り方向Xにおいて吸収体11に最も近い内側弾性部材32aと、吸収体11から最も遠い外側弾性部材32bとが含まれている。
また、外面シート45の両側縁部では、肌対向面を内側にして折り返してスリーブ43が形成されており、このスリーブ43の中に、上下方向Yに延びる複数条の立体カフ弾性部材42が伸長状態でホットメルト接着剤により取り付けられている。スリーブ43は、股間パネル13に対し起立可能な立体カフ40の自由縁部40dの一部を構成する。脚回り弾性部材32及び立体カフ弾性部材42には、胴回り弾性部材30と同様の弾性糸を用いることができる。脚回り弾性部材32及び立体カフ弾性部材42の伸長倍率は、2.0〜3.5倍、好ましくは伸長倍率2.0〜2.5倍にすることができる。
脚回り弾性部材32を構成する弾性糸の伸長倍率は、胴回り弾性部材30を構成する弾性糸の伸長倍率以上であることが好ましい。詳しくは、低月齢児は歩き回らないのでおむつのズレ落ちを考慮する必要はない。したがって、胴回り弾性部材30の伸長倍率を、漏れを防ぐために必要最小限まで低くして、低月齢児の腹部にギャザー跡がつくことを防止することは可能である。しかし、この場合、寝た姿勢でいる低月齢児の動きによりおむつ10がズレ動くおそれがある。脚回り弾性部材32の伸長倍率を胴回り弾性部材30の伸長倍率より高くすれば、低月齢児の腹部にギャザー跡がつくことを防止しながら、脚回り弾性部材32の収縮により低月齢児の体に対するおむつ10の位置を決めることができる。
図2〜図5に示すように、外面シート45は外側弾性部材32bに沿って肌対向面を内側にして折り返され、折り返された外面シート45の間には、内側弾性部材32aを含む脚回り弾性部材32と、内面シート44の側縁とが挟み込まれる。なお、図3では外面シート45の折り返し線を一点鎖線で示している。また図4,5ではホットメルト接着剤の図示は省略している。折り返した外面シート45の対向面どうしの外側弾性部材32bから内側弾性部材32aに至る部分が、ホットメルト接着剤により貼り合わされる。おむつ10が着用されたとき、外面シート45を折り返して外側弾性部材32bを伸長状態で挟み込んだ部分が股間パネル13の両側縁部13c,13dとなり、脚回り開口縁23の一部を形成して着用者の脚にフィットする。外側弾性部材32bは、股間パネル13の両側縁部13c,13dの末端から15mm以内、好ましくは10mm以内の範囲で離間していることが好ましい。これにより、股間パネル13の両側縁部13c,13dがフリル状となり、低月齢児の体からひらひらと浮いてふんわりとフィットしているように見えるので、フィットし過ぎるという印象を与えることがない。
一方、折り返された外面シート45において内側弾性部材32aが存在する位置からスリーブ43に至る領域により、立体カフ40が形成される。詳しくは、立体カフ40は、股間パネル13の両側縁部13c,13dに並行に延びる固定縁部40cと、立体カフ40の上下方向Y両端部40a,40bに位置する前接合部48a及び後接合部48bとにおいて股間パネル13に接合されている(図2、図4参照)。前後接合部48a,48bはそれぞれ、上下方向に延在して、前後ベルト18,19に取り付けられた複数条の胴回り弾性部材30のうち最も下に位置する最下弾性部材30bと交差する位置に設けられている。また、立体カフ40は、前後接合部48a,48bの間で固定縁部40cに並行して延び、股間パネル13に接合されていない自由縁部40dと、自由縁部40dに伸長状態で取り付けられて前後接合部48a,48bの間で固定縁部40cに並行して延びる立体カフ弾性部材42とを有する。
本実施形態では、立体カフ40の固定縁部40cは、内側弾性部材32aとほぼ重なり合って、股間パネル13の両側縁部13c,13dに並行して延びる。この固定縁部40cを基端部として、立体カフ40の自由縁部40dが股間パネル13に対し起立する(図5参照)。また、立体カフ40の上下方向Y両端部40a,40bが股間パネル13に対し接合される前後接合部48a,48bは、胴回り弾性部材30のうち最も下に位置する最下弾性部材30bから下方に延び出している(図2参照)。したがって、前後接合部48a,48bの最下部は、最下弾性部材30bよりも下方に位置する(図6参照)。
図4に示すように、本実施形態では、立体カフ40の両端部40a,40bは、スリーブ43がおむつ10の外方に向けて折り返された状態で、前後接合部48a,48bにおいて股間パネル13に接合されている。このとき、スリーブ43の内側に取り付けられた立体カフ弾性部材42も、前後接合部48a,48bにおいて股間パネル13に対し接合される。
前後接合部48a,48bにおける立体カフ40の両端部40a,40bと股間パネル13との接合は、ヒートシール又はホットメルト接着剤を用いて行うことができる。本実施形態では、立体カフ40の両端部40a,40bは、ヒートシールにより股間パネル13の肌対向面に接合されている。したがって、前後接合部48a,48bに位置するスリーブ43の内側に取り付けられた立体カフ弾性部材42も、ヒートシールにより股間パネル13に対し接合される。このため、前後接合部48a,48bに立体カフ弾性部材42が位置していても、立体カフ弾性部材42の伸縮性が消失している。ヒートシールによる接合は、ホットメルト接着剤と比べて前後接合部48a,48bの上下方向Yにおける寸法を一定に制御しやすいので好ましい。
一方、前後接合部48a,48bの間で固定縁部40cに並行して延び、股間パネル13に接合されていない自由縁部40dに含まれるスリーブ43には、立体カフ弾性部材42が伸縮可能に取り付けられている。したがって、おむつ10が着用されたとき、自由縁部40dは立体カフ弾性部材42の収縮により股間パネル13に対し起立した状態になる。
以上のように、立体カフ40の上下方向Y両端部40a,40bを前後接合部48a,48bにおいて股間パネル13に接合することにより、前後接合部48a,48bに位置する立体カフ弾性部材42の伸縮が抑制される。ここで、前接合部48aは、複数条の胴回り弾性部材30の内の最下弾性部材30bと股間パネル13とが交差する位置において上下方向Yに延在するので、おむつ10が装着されたとき、着用者の脚の付け根部に位置する。本願のおむつ10では、前記のように前接合部48aでの立体カフ弾性部材42の伸縮が抑制されているので、おむつ10が装着されたとき、着用者の脚の付け根部が立体カフ弾性部材42により圧迫されることがない。このため、着用者の脚の付け根部にギャザー跡がつきにくくなる。なお、本実施形態のパンツ型おむつ10は前後及び左右の区別が無いので、おむつの取り扱いに不慣れな保護者がパンツ型おむつ10の前後を誤って低月齢児に装着させたとしても、着用者の脚の付け根部にギャザー跡がつくことを防止できる。
また、立体カフ弾性部材42の伸長倍率は、脚回り弾性部材32の伸長倍率の伸長倍率とほぼ同じであることが好ましい。これにより、低月齢児の脚に対して同等の収縮力で脚回り弾性部材32及び立体カフ弾性部材42が接するので、脚回りからのモレ防止効果を高めることができる。また、低月齢児の脚に対するフィット性を確保するために必要な収縮力を、脚回り弾性部材32及び立体カフ弾性部材42に均等に配分することで、どちらか一方のギャザー跡が悪化することを防止できる。
さらに、立体カフ40の前後接合部48a,48bの最下部が胴回り弾性部材30の内の最下弾性部材30bよりも下方に位置しているので、パンツ型おむつ10において、立体カフ40の自由縁部40dは脚回り開口縁23より上方に位置する。したがって、図1に示すように、装着させる前のパンツ型おむつ10の脚回り開口の中に、立体カフ40の自由縁部40dが露出する。このようなパンツ型おむつ10を低月齢児に装着させると、図6に模式的に示すように、立体カフ40の自由縁部40dが低月齢児の脚にとともにおむつ10の外へ突き出され、低月齢児の脚と脚回り開口縁23との間に介在する。この結果、立体カフ40の自由縁部40dが脚回り開口縁23に沿って延びる脚回り弾性部材32と低月齢児の脚との間に位置して、クッション材として機能するので、低月齢児の脚にギャザー跡がつくことを防止できる。さらに、脚回り開口縁23から突き出した立体カフ40の自由縁部40dがフリル状の外観を呈して脚にふんわりとフィットしているように見えるので、フィットし過ぎるという印象を与えることがない。
また、外面シート45を折り返して形成される立体カフ40のスリーブ43の折り返し部は、固定縁部40cに対し離間並行する自由縁部40dの遠位縁40eとなり、パンツ型おむつ10を低月齢児に装着させたとき、おむつ10の外へ突き出される。このスリーブ43において、自由縁部40dに取り付けられた立体カフ弾性部材42と、遠位縁40eとが離間していることが好ましい。これにより、スリーブ43の遠位縁40eがフリル状になるので、低月齢児の脚にふんわりとフィットしている印象をさらに強めることができる。
図7(a)〜(c)を参照して、本願のパンツ型おむつ10は、おむつ10に張力が加わらない条件下で全ての弾性部材(上記の実施形態では胴回り弾性部材30、脚回り弾性部材32、及び立体カフ弾性部材42)を自由に収縮させた状態のとき、前ベルト18側から見た平面視において、おむつ10の胴回り方向X寸法を二等分して上下方向に延びる仮想中心線Qに関し対称であり、上下方向においてシーム部20に沿って測定される寸法L1(図7(a)参照)と、前ベルト18側からおむつ10を見た平面視において、前ベルト18の下端部18bより下方に露出する股間パネル13の両側縁部13c,13dのいずれか一方の寸法L2(図7(a)参照)と、おむつ10を後ベルト19側から見た平面視において、寸法L2を有する前ベルト18側の側縁部13c,13dのいずれか一方から連続して後ベルト19の下端部19bより下方に露出する後ベルト19側の側縁部13cまたは側縁部13dの長さL3(図7(b)参照)とが、(L2+L3)/L1≧1.0、好ましくは(L2+L3)/L1≧1.5の関係にある。L2+L3は、おむつ10の側面視において、前後ベルト18,19の下端部18a,18bより下方に露出して、一対の脚回り開口縁23のいずれか一方の一部を構成する股間パネル13の側縁部13cまたは側縁部13dの周長に相当する(図7(c)参照)。
L1,L2,L3が上記の関係にあることにより、おむつ10を着用者に装着させたとき、着用者の股下に延び出す股間パネル13の面積の方が、胴回りを締め付けている前後ベルト18,19の面積よりも大きく見える。このように股間パネル13の方が前後ベルト18,19よりも大きく見えることにより、あたかもおむつの胴回りを締め付ける力が弱く着用者の股下側にずれた位置にあり、所謂ゴムのゆるいパンツを履いていることを連想させるので、フィットし過ぎるという印象を与えることがない。おむつ10の前ベルト18及び後ベルト19は同形同大であることが好ましい。
L1,L2,L3の具体的測定方法は次の通りである。
<L1,L2の測定>
水平面を有する台の上に、おむつ10の後ベルト19が水平面に当接するようにして載置する。次に、おむつ10の真上から、スケールが分かるようにしておむつ10を前ベルト18側から見た写真を撮影する。得られた写真におけるおむつ10の輪郭から、前ベルト18のいずれか一方のシーム部20の上端と下端とを直線的に結ぶ線分の長さを測定し、L1とする。次いで、この写真におけるおむつ10の輪郭から、脚回り開口縁23の最下端35を定めるとともに、股間パネル13の側縁部13c,13dのいずれか一方、例えば股間パネル13の側縁部13dにより形成される脚回り開口縁23と、前ベルト18の下端部18bとの交点36を定める。最下端35と交点36とを直線的に結ぶ線分の長さを測定し、股間パネル13の前ベルト18側の側縁部13dの長さL2とする。
<L3の測定>
次に、おむつ10を反転させ、前ベルト18が台の水平面に当接するようにして載置する。おむつ10の真上から、スケールが分かるようにしておむつ10を後ベルト19側から見た写真を撮影する。この写真におけるおむつ10の輪郭から、L2を測定した脚回り開口縁23と同じ脚回り開口縁23(すなわち、側縁部13dにより形成される脚回り開口縁23)、における最下端35と、脚回り開口縁23と後ベルト19の下端部19bとの交点37を定め、最下端35と交点37とを直線的に結ぶ線分の長さを測定し、股間パネル13の後ベルト19側の側縁部13dの長さL3とする。
<計算>
L1,L2,L3の長さはmm単位で求め、小数点以下は四捨五入する。次に、(L2+L3)/L1の値を計算し、四捨五入して有効数字二桁で表示する。
本願のパンツ型おむつ10のシーム部20に沿って測定される寸法L1は、前ベルト18の上端部18aが着用者の臍に達しないように設定される。寸法L1の具体的数値は着用者の月齢により異なるが、例えば新生児(生まれてから1月以内)の場合は約60〜70mmである。低月齢児の臍は柔らかく、また様々な病気を発症しやすい。このため、低月齢児の臍に刺激を与えないことが好ましく、また病気の発見を容易にするためには、おむつ10の前ベルト18で臍を覆わないことが好ましい。本願のパンツ型おむつ10は、前後ベルト18,19の上端部18a,19aが着用者の臍に達しないようにすると同時に、フィットし過ぎるという印象を与えないようにするものである。なお、低月齢児の腹部は膨らんでいるため、前後ベルト18,19の上端部18a,19aが着用者の臍に達しないようにすると、寝た姿勢でいる低月齢児の動きによりおむつ10がズレ動くおそれがある。しかし、前述のように、脚回り弾性部材32の伸長倍率を胴回り弾性部材30の伸長倍率より高くすれば、低月齢児の臍へ刺激を与えないようにしながら、脚回り弾性部材32の収縮により低月齢児の体に対するおむつ10の位置を決めることができる。
上記では、矩形の前後ベルト18,19、及び股間パネル13からなる低月齢児用のパンツ型おむつ10の例について説明したが、本願発明はこれに限定されず、例えば前後ベルト18,19の下端部18b,19bが下方に向けて台形状又は円弧状に突き出す形状であってもよい。また、前ベルト18と後ベルト19の上下方向Yにおける寸法が等しい例について説明したが、例えば上下方向Yにおける寸法が、前ベルト18よりも後ベルト19の方が大きい形状であってもよい。また、立体カフ40を、股間パネル13を構成する外面シート45を折り返して形成する例に基づいて説明したが、立体カフ40を外面シート45とは別のシート部材で形成して股間パネル13に接合することもできる。この場合、立体カフ40の前後接合部48a,48bが、股間パネル13から前後ベルト18,19まで延び出していてもよい。別言すれば、立体カフ40の前後接合部48a,48bの最下部が複数条の胴回り弾性部材30の内の最下弾性部材30bよりも下方に位置している限り、立体カフ40の上下方向両端部40a,40bがそれぞれ、股間パネル13と前後ベルト18,19とに接合されていてもよい。前後接合部48a,48bの最下部は、前後ベルト18,19の下端18f,19fよりも上方に位置してもよいし、下方に位置してもよい。
おむつ10を構成する各構成部材には、特に明記されていない限りにおいて、本明細書に記載されている材料のほかに、この種の分野において通常用いられている各種公知の材料を制限なく用いることができる。また、「ホットメルト接着剤により接合」とは、特に断りの無い限り、スパイラル状、ドット状、ストライプ状等、公知のパターンでホットメルト接着剤を塗布して接合することを意味する。
以上に記載した本発明の第一の態様に関する開示は、少なくとも下記事項に要約することができる。
互いに直交する胴回り方向及び上下方向と、着用者の肌に対向する肌対向面及びその反対側の非肌対向面とを有し、胴回り方向に延びる前ベルト及び後ベルトと、上下方向に延びて前後ベルト間に架け渡される股間パネルとを備え、前後ベルトのそれぞれに、胴回り方向に延びる複数条の胴回り弾性部材が伸長状態で取り付けられ、上下方向に延びる股間パネルの両側縁部のそれぞれに沿って脚回り弾性部材が伸長状態で取り付けられており、前後ベルトの側縁部どうしがシーム部において接合されて、前後ベルトの上端部により胴回り開口縁が形成されるとともに、前後ベルトの下端部の両側と股間パネルの両側縁部とにより一対の脚回り開口縁が形成され、股間パネルの肌対向面側に、股間パネルの両側縁部に並行に延びる一対の立体カフを備え、立体カフが、股間パネルの両側縁部に並行に延びる固定縁部と、立体カフの上下方向両端部に位置する前接合部及び後接合部とにおいて股間パネルに接合されるパンツ型おむつであって、前後接合部がそれぞれ複数条の胴回り弾性部材のうち最も下に位置する最下弾性部材と交差し、かつ立体カフの上下方向両端部から最下弾性部材と前後ベルトの下端部との間においてのみ上下方向へ延び、立体カフは、前後接合部の間で固定縁部に並行して延びるとともに股間パネルに接合されていない自由縁部と、自由縁部に伸長状態で取り付けられて前後接合部の間で固定縁部に並行して延びる立体カフ弾性部材とを有し、立体カフ弾性部材は、前後接合部において収縮が抑制され、前記前後ベルトにおいて、前記最下弾性部材と前記前後ベルトの前記下端部との間に弾性部材が存在していない
上記の本発明は、少なくとも下記の実施の形態を含むことができる。
(1)立体カフは、前後接合部において股間パネルに溶着されていて、立体カフ弾性部材は前後接合部において伸縮性を有さない。
)前ベルト及び後ベルトはそれぞれ肌対向面側に位置する肌側シートと、非肌対向面側に位置する外側シートとを含み、肌側シートと外側シートとの間に複数条の胴回り弾性部材が位置し、肌側シートと外側シートとが、胴回り弾性部材に塗布されたホットメルト接着剤のみによって互いに接合されている。
)おむつに張力が加わらない条件下で、前後ベルト及び股間パネルに取り付けられた全ての弾性部材を自由に収縮させた状態のとき、前ベルト側から見た平面視において、おむつの胴回り方向寸法を二等分して上下方向に延びる仮想中心線に関し対称であり、上下方向に延びるシーム部の長さL1と、おむつを前ベルト側から見た平面視において、前ベルトの下端部より下方に露出する股間パネルの前ベルト側の両側縁部のいずれか一方の長さL2と、おむつを後ベルト側から見た平面視において、長さL2を有する股間パネルの前ベルト側の側縁部から連続して後ベルトの下端部より下方に露出する後ベルト側の側縁部の長さL3とが、(L2+L3)/L1≧1.0の関係にある。
)前後ベルトの少なくともいずれか一方のベルトにおいて、複数条の胴回り弾性部材のうち最も下に位置する最下弾性部材と、前後ベルトの下端とが離間している。
)前後ベルトの上端と下端の離間寸法に対する、最下弾性部材と、前後ベルトの下端との離間寸法の比率が、12〜20%である。
)前後ベルトの少なくともいずれか一方のベルトにおいて、複数条の胴回り弾性部材のうち最も上に位置する最上弾性部材と、前後ベルトの上端とが離間している。
)股間パネルにおいて、両側縁部の各末端と、脚回り弾性部材とが離間している。
)胴回り方向において、立体カフの固定縁部に対し離間並行する自由縁部の遠位縁と、自由縁部に取り付けられた立体カフ弾性部材とが離間している。
)前後ベルトの側縁部どうしが、前後ベルトの肌対向面どうしを向かい合わせて上下方向に延びるシーム部において互いに接合され、シーム部から前後ベルトを構成する肌側シート及び外側シートがおむつの外側に延び出している。
10)胴回り弾性部材及び脚回り弾性部材が同一の材質及び形状の弾性糸から成り、脚回り弾性部材を構成する弾性糸の伸長倍率が、胴回り弾性部材を構成する弾性糸の伸長倍率以上である。
11)前ベルト及び後ベルトの上下方向における寸法が同一である。
10 パンツ型おむつ
11 吸収体
13 股間パネル
13c,13d 股間パネルの側縁部
18 前ベルト
18a 前ベルトの上端部
18b 前ベルトの下端部
18c,18d 前ベルトの側縁部
18e 前ベルトの上端
18f 前ベルトの下端
19 後ベルト
19a 後ベルトの上端部
19b 後ベルトの下端部
19c,19d 後ベルトの側縁部
19e 後ベルトの上端
19f 後ベルトの下端
20 シーム部
22 胴回り開口縁
23 脚回り開口縁
26 肌側シート
27 外側シート
30 胴回り弾性部材
30a 最上弾性部材
30b 最下弾性部材
32 脚回り弾性部材
40 立体カフ
40a,40b 立体カフの上下方向両端部
40c 固定縁部
40d 自由縁部
40e 遠位縁
42 立体カフ弾性部材
48a 前接合部
48b 後接合部
51 ホットメルト接着剤
X 胴回り方向
Y 上下方向
L1 シーム部の長さ
L2 股間パネルの前ベルト側の側縁部の長さ
L3 股間パネルの後ベルト側の側縁部の長さ

Claims (12)

  1. 互いに直交する胴回り方向及び上下方向と、着用者の肌に対向する肌対向面及びその反対側の非肌対向面とを有し、前記胴回り方向に延びる前ベルト及び後ベルトと、前記上下方向に延びて前記前後ベルト間に架け渡される股間パネルとを備え、
    前記前後ベルトのそれぞれに、前記胴回り方向に延びる複数条の胴回り弾性部材が伸縮可能に位置し、前記上下方向に延びる前記股間パネルの両側縁部のそれぞれに沿って脚回り弾性部材が伸縮可能に位置し、前記前後ベルトの側縁部どうしがシーム部において接合されて、前記前後ベルトの上端部により胴回り開口縁が形成されるとともに、前記前後ベルトの下端部の両側と前記股間パネルの前記両側縁部とにより一対の脚回り開口縁が形成され、
    前記股間パネルの前記肌対向面側に、前記股間パネルの前記両側縁部に並行に延びる一対の立体カフを備え、
    前記立体カフが、前記股間パネルの前記両側縁部に並行に延びる固定縁部と、前記立体カフの上下方向両端部に位置する前接合部及び後接合部とにおいて前記股間パネルに接合されるパンツ型おむつであって、
    前記前後接合部がそれぞれ複数条の前記胴回り弾性部材のうち最も下に位置する最下弾性部材と交差し、かつ前記立体カフの前記上下方向両端部から前記最下弾性部材と前記前後ベルトの前記下端部との間においてのみ前記上下方向へ延び、
    前記立体カフは、前記前後接合部の間で前記固定縁部に並行して延びるとともに前記股間パネルに接合されていない自由縁部と、前記自由縁部に伸長状態で取り付けられて前記前後接合部の間で前記固定縁部に並行して延びる立体カフ弾性部材とを有し、
    前記立体カフ弾性部材は、前記前後接合部において収縮が抑制され、
    前記前後ベルトにおいて、前記最下弾性部材と前記前後ベルトの前記下端部との間に弾性部材が存在していないことを特徴とするパンツ型おむつ。
  2. 前記立体カフは、前記前後接合部において前記股間パネルに溶着されていて、前記立体カフ弾性部材は前記前後接合部において伸縮性を有さない請求項1に記載のパンツ型おむつ。
  3. 前記前ベルト及び前記後ベルトはそれぞれ前記肌対向面側に位置する肌側シートと、前記非肌対向面側に位置する外側シートとを含み、前記肌側シートと前記外側シートとの間に複数条の前記胴回り弾性部材が位置し、
    前記肌側シートと前記外側シートとが、前記胴回り弾性部材に塗布されたホットメルト接着剤のみによって互いに接合されている請求項1又は2に記載のパンツ型おむつ。
  4. 前記おむつに張力が加わらない条件下で、前記前後ベルト及び前記股間パネルに取り付けられた全ての弾性部材を自由に収縮させた状態のとき、
    前記前ベルト側から見た平面視において、前記おむつの前記胴回り方向寸法を二等分して前記上下方向に延びる仮想中心線に関し対称であり、
    前記上下方向に延びる前記シーム部の長さL1と、
    前記おむつを前記前ベルト側から見た平面視において、前記前ベルトの前記下端部より下方に露出する前記股間パネルの前記前ベルト側の両側縁部のいずれか一方の長さL2と、
    前記おむつを前記後ベルト側から見た平面視において、前記長さL2を有する前記股間パネルの前記前ベルト側の前記側縁部から連続して前記後ベルトの前記下端部より下方に露出する前記後ベルト側の前記側縁部の長さL3とが、(L2+L3)/L1≧1.0の関係にある請求項1〜3のいずれかに記載のパンツ型おむつ。
  5. 前記前後ベルトの少なくともいずれか一方のベルトにおいて、複数条の前記胴回り弾性部材のうち最も下に位置する前記最下弾性部材と、前記前後ベルトの下端とが離間している請求項1〜4のいずれかに記載のパンツ型おむつ。
  6. 前記前後ベルトの上端と前記下端の離間寸法に対する、前記最下弾性部材と、前記前後ベルトの前記下端との離間寸法の比率が、12〜20%である請求項5に記載のパンツ型おむつ。
  7. 前記前後ベルトの少なくともいずれか一方のベルトにおいて、複数条の前記胴回り弾性部材のうち最も上に位置する最上弾性部材と、前記前後ベルトの上端とが離間している請求項1〜6のいずれかに記載のパンツ型おむつ。
  8. 前記股間パネルにおいて、前記上下方向に延びる前記両側縁部の各末端と、前記脚回り弾性部材とが離間している請求項1〜7のいずれかに記載のパンツ型おむつ。
  9. 前記胴回り方向において、前記立体カフの前記固定縁部に対し離間並行する前記自由縁部の遠位縁と、前記自由縁部に取り付けられた前記立体カフ弾性部材とが離間している請求項1〜8のいずれかに記載のパンツ型おむつ。
  10. 前記前後ベルトの前記側縁部どうしが、前記前後ベルトの前記肌対向面どうしを向かい合わせて前記上下方向に延びる前記シーム部において互いに接合され、前記シーム部から前記前後ベルトを構成する前記肌側シート及び前記外側シートが前記おむつの外側に延び出している請求項3に記載のパンツ型おむつ。
  11. 前記胴回り弾性部材及び前記脚回り弾性部材が同一の材質及び形状の弾性糸から成り、前記脚回り弾性部材を構成する前記弾性糸の伸長倍率が、前記胴回り弾性部材を構成する前記弾性糸の伸長倍率以上である請求項1〜10のいずれかに記載のパンツ型おむつ。
  12. 前記前ベルト及び前記後ベルトの前記上下方向における寸法が同一である請求項1〜11のいずれかに記載のパンツ型おむつ。
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