JP6292373B2 - シート材給送装置、画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、シート材給送装置およびシート材給送装置を備えた複写機、プリンタ、ファクシミリ、オフセット印刷機またはそれらの複合機における画像形成装置に関する。
複写機、プリンタ、ファクシミリ、オフセット印刷機またはそれらの複合機における画像形成装置に用いられるシート材給送装置においては、給紙カセットなどのシート材収容部に積載されたシート材の束を、搬送部材によって下流の工程へ搬送する。
搬送部材の一例としては、誘電体からなる無端状の誘電体ベルトがあり、静電気力によって、給紙カセット内の最上部のシート材を吸着してベルト表面に保持し、ベルトを周回動作させて下流の工程へ搬送する。
特許文献1(特開2012−188275号公報)では、図14(a)に示すように、給紙トレイ210上の第一底板200にシート束201が積載されている。シート束201の上方には、下流ローラ202と上流ローラ203によって張架された吸着ベルト204が当接しており、下流ローラ202はユニットブラケット205に固定されている。吸着ベルト204は、図示しない帯電手段によって帯電され、最上部のシート201aを静電気力によって吸着する。
そして図14(b)に示すように、ユニットブラケット205が支点205aを中心に回転することで、下流ローラ202は上方へ移動し、吸着ベルト204の表面に吸着された最上部のシート201aが、シート束201から曲率分離される。そして、シート201aは、吸着ベルト204の周回動作によってベルト上を搬送され、下流の工程である給紙ローラ対206へ運ばれる。
特許文献1に示すような方法で、シートを1枚毎に分離して下流の工程へ搬送することが可能である。しかし、特許文献1のシート分離給送装置では、吸着ベルトにシートが吸着された状態で、紙詰まり等が起きて装置が停止すると、吸着されたシートが給紙カセット上に落下せず、残留電荷によって吸着ベルトに吸着されたままになってしまっていた。吸着されて吸着ベルトとシート束の間に残ったシートは、ユーザーから目視することが難しく、取り除くことができずにシート詰まりが解消しない原因となることや、ユーザーが吸着されたシートに気づいても、吸着されたシートをベルトから剥がす事が困難であるといったことが起き、シート詰まりの処理を困難にしていた。
この様な事情から、本発明では、搬送部材に保持されたシート材の除去を容易にし、シート詰まり解消作業を容易にできるシート材給送装置を提供することを目的としている。
上記の課題を解決するため、本発明は、積載されたシート材の束であるシート束を収容可能なシート材収容部と、前記シート材収容部に収容された前記シート材を表面上に吸着して搬送する搬送部材を備えた吸着分離ユニット、前記吸着分離ユニットの一端側が固定され、揺動可能に構成された揺動手段と、支点を中心に回転可能に構成され、装置内部を開放可能な開閉部材と、前記開閉部材と前記搬送部材とを連結する連結部材とを備えたシート材給送装置であって前記吸着分離ユニットは、前記開閉部材の開閉動作に連動して、前記吸着分離ユニットに固定された一端側を支点に回転することで、前記搬送部材のシートを保持するシート材保持面がシート束と対向する対向姿勢と、シート材保持面がシート材給送装置外部に露出する露出姿勢と切換可能に構成されると共に、前記揺動手段の揺動により、前記シート材収容部に収容された前記シート材を吸着する吸着姿勢と、前記シート材収容部に収容されたシート束から離間し、シート材を搬送する搬送姿勢とを切換可能に構成されたシート材給送装置を特徴とするものである。
本発明のシート材給送装置においては、開閉部材を設け、開閉部材を開口させることで、シート材給送装置を外部に開放することができる。また、シート材を保持して搬送する搬送部材が、シート保持面を開口部から外側に向く露出姿勢を取ることができる。
このように構成することで、搬送部材にシート材が保持された状態でシート詰まりが起きても、開閉部材を開放し、搬送部材を露出姿勢にすることで、搬送部材のシート保持面に保持されたシート材を外部からでも目視、除去することができ、シート詰まりの解消が容易になる。
画像形成装置の概略構成図である。 シート材給送装置の概略構成図である。 吸着分離ユニットの斜視図である。 吸着分離ユニット130の概略構成図である。 シート材給送装置が記録用紙を給送する工程を示した図である。 シート材給送装置が記録用紙を給送する工程を示した図である。 シート材給送装置が記録用紙を給送する工程を示した図である。 シート材給送装置が記録用紙を給送する工程を示した図である。 シート材給送装置の帯電手段の別形態を示した斜視図である。 本発明のシート材給送装置を示した概略構成図である。 本発明のシート材給送装置を示した概略構成図である。 本発明のシート材給送装置を示した概略構成図である。 本発明のシート材給送装置を示した概略構成図である。 従来のシート材給送装置の概略構成図である。
以下、本発明に係る実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
図1に示すように、画像形成装置1は、露光部2、画像形成部3、転写部4、シート材給送装置5、搬送路6、定着部7、及び排出部8等により構成されている。
露光部2は、画像形成装置1の上部に位置しており、レーザ光等を発光する光源や各種光学系により構成されている。具体的には、図示しない画像取得手段から得られた画像データに基づいて作成される画像の色分解成分毎のレーザ光を、後述する画像形成部3の感光体に向けて照射することで、感光体の表面を露光するものである。
画像形成部3は、露光部2の下方に位置しており、画像形成装置1に対して着脱可能に構成された複数のプロセスユニット31を備えている。各プロセスユニット31は、表面上に現像剤としてのトナーを担持可能な、感光体ドラム32と、感光体ドラム32の表面を一様に帯電させる帯電ローラ33と、感光体ドラム32の表面にトナーを供給する現像装置34と、感光体ドラム32の表面をクリーニングするための感光体クリーニングブレード35等で構成されている。
なお、各プロセスユニット31は、カラー画像の色分解成分であるイエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの異なる色に対応した4つのプロセスユニット31(31Y,31C,31M,31Bk)からなっており、これらは異なる色のトナーを収容している以外は同様の構成となっているため、符号は省略している。
転写部4は、画像形成部3の直下に位置する。この転写部4は、駆動ローラ41及び従動ローラ42に周回走行可能に張架されている無端状の中間転写ベルト43、中間転写ベルト43の表面をクリーニングするクリーニングブレード44、各プロセスユニット31の感光体ドラム32に対して中間転写ベルト43を挟んだ対向位置に配置されている一次転写ローラ45等で構成されている。各一次転写ローラ45はそれぞれの位置で中間転写ベルト43の内周面を押圧しており、中間転写ベルト43の押圧された部分と各感光体ドラム32とが接触する箇所に一次転写ニップが形成されている。
また、中間転写ベルト43の駆動ローラ41と、中間転写ベルト43を挟んで駆動ローラ41に対向した位置には二次転写ローラ46が配設されている。二次転写ローラ46は中間転写ベルト43の外周面を押圧しており、二次転写ローラ46と中間転写ベルト43とが接触する箇所に二次転写ニップが形成されている。更に、クリーニングブレード44によってクリーニングされた廃トナーを収容する廃トナーボックス47が、中間転写ベルト43の下方に図示しない廃トナー移送ホースを介して配設されている。
シート材給送装置5は、画像形成装置1の下部に位置しており、シート材としての記録用紙Pを収容したシート材収容部としての給紙カセット51や、給紙カセット51から記録用紙Pを吸着することによって分離し、搬出する、搬送部材としての吸着ベルト52等からなっている。
搬送路6は、シート材給送装置5から搬出された記録用紙Pを搬送する搬送経路であり、一対のレジストローラ61の他、後述する排出部8に至るまで、図示しない搬送ローラ対が搬送路6の途中に適宜配置されている。
定着部7は、加熱源71によって加熱される定着ローラ72、その定着ローラ72を加圧可能な加圧ローラ73等を有している。
排出部8は、画像形成装置1の搬送路6の最下流に設けられる。この排出部8には、記録用紙Pを外部へ排出するための一対の排紙ローラ81と、排出された記録媒体をストックするための排紙トレイ82とが配設されている。
以下、図1を参照して上記画像形成装置1の基本的動作について説明する。
画像形成装置1において、画像形成動作が開始されると、各プロセスユニット31Y,31C,31M,31Bkの感光体ドラム32の表面に静電潜像が形成される。各感光体ドラム32に露光する画像情報は所望のフルカラー画像をイエロー、シアン、マゼンタ及びブラックの色情報に分解した単色の画像情報である。各感光体ドラム32上に形成された静電潜像に、各現像装置34によってトナーが供給されることにより、静電潜像は顕像であるトナー画像(現像剤像)として可視像化される。
次いで、転写部4の駆動ローラ41が図の反時計回りに回転駆動されることにより、中間転写ベルト43が図の矢印Aで示す方向に走行駆動される。また、各一次転写ローラ45には、トナーの帯電極性と逆極性の定電圧又は定電流制御された電圧が印加される。これにより、各一次転写ローラ45と各感光体ドラム32との間の一次転写ニップにおいて転写電界が形成される。そして、各プロセスユニット31Y,31C,31M,31Bkの感光体ドラム32上に形成された各色のトナー画像が、上記一次転写ニップにおいて形成された転写電界によって、中間転写ベルト43上に順次重ね合わせて転写される。かくして中間転写ベルト43の表面には、フルカラーのトナー画像が形成される。
一方、画像形成動作が開始されると、画像形成装置1の下部では、シート材給送装置5の給紙カセット51に収容された記録用紙Pが、吸着ベルト52によって、給紙カセット51から吸着ベルト52に吸着され、搬送路6に送り出される。搬送路6に送り出された記録用紙Pは、レジストローラ61によってタイミングを計られて、二次転写ローラ46とそれに対向する駆動ローラ41との間の二次転写ニップに送られる。このとき二次転写ローラ46には、中間転写ベルト43上のトナー画像のトナー帯電極性と逆極性の転写電圧が印加されており、これにより二次転写ニップに転写電界が形成されている。そして、二次転写ニップに形成された転写電界によって、中間転写ベルト43上のトナー画像が記録用紙P上に一括して転写される。
トナー画像が転写された記録用紙Pは、定着部7へと搬送され、加熱源71によって加熱されている定着ローラ72と加圧ローラ73とによって記録用紙Pが加熱及び加圧されてトナー画像が記録用紙Pに定着される。そして、トナー画像が定着された記録用紙Pは、定着ローラ72から分離され、図示しない搬送ローラ対によって搬送され、排出部8において排紙ローラ81によって排紙トレイ82へと排出される。また、転写後の中間転写ベルト43上に付着している残留トナーは、クリーニングブレード44等によって除去される。除去されたトナーは、図示しないスクリューや廃トナー移送ホース等により廃トナーボックス47へ搬送され回収される。
以上の説明は、記録用紙P上にフルカラー画像を形成するときの画像形成動作であるが、4つのプロセスユニット31Y,31C,31M,31Bkのいずれか1つを使用して単色画像を形成したり、2つ又は3つのプロセスユニット31を使用して、2色又は3色の画像を形成したりすることも可能である。
図2はシート材給送装置の概略構成を示した図である。
記録用紙が複数枚積載されたシート束としての記録用紙の束PAが、給紙カセット51の底板102に積まれている。底板102と給紙カセット51の間には昇降アーム101が配置されており、昇降アーム101の伸縮によって、底板102が図の上下方向に移動し、記録用紙の束PAが昇降される。
シート材給送装置は、吸着分離ユニット130が水平方向に配置された吸着姿勢と吸着分離ユニット130が水平方向に対し傾斜した搬送姿勢とを切換可能な切換手段を備える。この切換手段は、記録用紙の束PAの上方に揺動支点104を有する揺動手段としての揺動部材103と、揺動部材103に当接し、揺動部材103の図の右下側に配置された駆動軸105aを中心として駆動する駆動ギア105とを有する。揺動部材103は駆動ギア105から駆動力を伝達され、揺動支点104を中心に揺動する。吸着分離ユニット130の図の右側には、レジストローラ61が配置されており、吸着分離ユニット130によって分離吸着された記録用紙Pが、ガイド板120を介して運搬される。そして、揺動部材103の紙面奥側には、吸着分離ユニット130が配置されている。
図3は吸着分離ユニット130の斜視図である。
吸着分離ユニット130は記録用紙の束PAの上方に配置され、記録用紙Pを記録用紙の束PAから分離して下流の工程へ搬送する。
吸着分離ユニット130は、張架ローラであってベルト駆動手段としての給送駆動ローラ106と、張架ローラとしての給送従動ローラ107、吸着ベルト52、帯電手段としてのベルト帯電ローラ109等からなる。吸着ベルト52は、給送駆動ローラ106と給送従動ローラ107によって張架された、無端状のベルトである。吸着ベルト52は、図示しないベルト駆動手段によって給送駆動ローラ106を介して回転駆動される。つまり、画像形成装置1からの給紙信号により、図示しない駆動手段から給送駆動ローラ106に駆動力を伝達し、吸着ベルト52は給送駆動ローラ106の回転によって駆動力を伝達され、周回動作を開始する。そして、給送従動ローラ107は、吸着ベルト52を介して給送駆動ローラ106から駆動力を伝達され、給送駆動ローラ106に従動する。
吸着ベルト52には、ベルト帯電ローラ109が当接している。ベルト帯電ローラ109には図2に示す交流電源108が接続されている。吸着ベルト52は、交流電源108からベルト帯電ローラ109を介して電荷を与えられ、帯電され、帯電した吸着ベルト52は、記録用紙の束PAの最上部の用紙P1を吸着し、最上部の用紙から1枚ずつ取り出して下流の工程へ搬送する。給送駆動ローラ106、給送従動ローラ107、交流電源108は、それぞれアース接続されている。
図4は吸着分離ユニット130の概略構成を示した図である。
給送駆動ローラ106の軸106aは、ハウジング110に対して回転可能に支持されている。また、給送従動ローラ107の軸107aは、ハウジング110に対して用紙搬送方向に摺動可能に保持された軸受け111に支持されている。軸受け111は、スプリング112によって用紙搬送方向上流側へ付勢されている。これにより、給送駆動ローラ106が吸着ベルト52を用紙搬送方向上流側へ付勢し、吸着ベルト52に張力を与えている。
図5〜図8は、シート材給送装置が記録用紙を給送する過程を示した図である。
図5では、吸着分離ユニット130が記録用紙Pを吸着するための吸着姿勢にあり、記録用紙の束PAの最上部の用紙P1に当接している。帯電された吸着ベルト52は、静電気力によって最上部の用紙P1を吸着する。
最上部の用紙P1が吸着分離ユニット130に吸着された後、揺動部材103が、駆動ギア105から駆動力を伝達され、揺動支点104を中心に揺動する。吸着分離ユニット130の給送駆動ローラ106は、揺動部材103に固定されており、揺動部材103の回転に合わせて揺動する。
図6に示すように、揺動部材103が反時計回りに回転すると、給送駆動ローラ106は上方へ移動し、吸着分離ユニット130が記録用紙の束PAから離間した搬送姿勢になる。吸着分離ユニット130の記録用紙の束PAからの離間に合わせて、吸着分離ユニット130に吸着された用紙P1は、給送駆動ローラ106側から記録用紙の束PAより分離されていく。
吸着分離ユニット130が記録用紙の束PAから離間されると、図示しない駆動手段が駆動することにより給送駆動ローラ106が回転し、給送駆動ローラ106の回転によって吸着ベルト52が周回動作を開始し、給送従動ローラ107は従動する。図7に示すように、吸着ベルト52の周回動作により、用紙P1はベルト上を運ばれて下流のレジストローラ61へ搬送され、レジストローラ61よりさらに下流の工程へと搬送されていく。
図6および図7の吸着分離ユニット130の姿勢が搬送姿勢であり、吸着された記録用紙Pが吸着ベルト52上からレジストローラ61へ搬送される間、吸着分離ユニット130は搬送姿勢に配置される。これは、吸着ベルト52を記録用紙の束PAから離間することで、1枚目の用紙(ここでは用紙P1)が吸着分離ユニット130の下流の工程に搬送される前に、2枚目の用紙P2が吸着ベルト52に吸着されることを防ぐためである。
1枚目の用紙P1の給送動作を終えた後、吸着ベルト52を再び帯電させ、給送駆動ローラ106の回転を停止して吸着ベルト52の周回動作を止める。そして、吸着分離ユニット130は、揺動部材103の時計回りの回転に合わせて下方へ移動し、図8のように吸着姿勢に戻る。この後、図5から図8までの工程を繰り返すことで、シート材給送装置5は、2枚目以降の用紙を給送することができる。この時、吸着分離ユニット130は、揺動部材103の回転に合わせて移動し、吸着姿勢と搬送姿勢とに切換可能に構成されている。
給送従動ローラ107は、記録用紙P搬送時の曲率を大きくして記録用紙Pを曲率分離しやすくするために、曲率分離するのに適した小さな径に設定されている。
吸着ベルト52は、108Ω・cm以上の抵抗を有する50μm程度の厚さのポリエチレンテレフタレートからなる表層と、アルミ蒸着により形成された106Ω・cm以下の抵抗を有する導電層とを有する二層構造となっている。吸着ベルト52を上記のような二層構造とすることで、導電層を接地された対向電極として使用することができ、吸着ベルト52に電荷を与えるベルト帯電ローラ109を、吸着ベルト52の表層に接した位置いずれの位置にも設けることができる。給送駆動ローラ106には抵抗値が106Ω・cmの導電性ゴム層が表面に設けられ、給送従動ローラ107は金属製のローラである。
図9は、図3の帯電手段の別形態を示した斜視図である。
吸着分離ユニット130に用いられる帯電手段としては、上述したベルト帯電ローラ109以外にも、図9に示すようなブレード形状の帯電ブレード121を吸着ベルト52に当接させた構成も考えられる。
図10〜13は、本発明のシート材給送装置を示した概略構成図であり、用紙詰まり時の処理作業を説明した図である。
図10に示すように、本発明のシート材給送装置においては、吸着分離ユニット130の上方に、開閉部材140、開閉支点141、連結部材142、外装部材143、開閉検知手段としての開閉検知ボタン144を備えている。
開閉部材140の端部には開閉支点141が配置されており、開閉部材140は開閉支点141を支点として図の上方へ回転可能である。開閉部材140の、開閉支点141側とは反対側の端部には、開閉検知ボタン144が当接している。開閉部材140と吸着分離ユニット130は、連結部材142によって連結されている。
吸着ベルト52は、記録用紙の束PAに対向して接触し、記録用紙Pを吸着して保持するシート材保持面としての用紙保持面52aを有する。用紙保持面52aは、用紙の給送動作時には、記録用紙の束PA側を向いており、開閉部材140には背を向けた状態となっている。すなわち、吸着分離ユニット130は、吸着ベルト52の用紙保持面52aが、記録用紙の束PAと対向する対向姿勢となっている。
図11は、開閉部材140が開いた状態を示した図である。開閉部材140が開閉支点141を支点にして図の時計回りに回転することで、開口部Zより、シート材給送装置内部を外部に開放する。そして、開閉部材140に連結された吸着分離ユニット130は、連結部材142を介して、給送従動ローラ107を支点にして時計回りに回転し、上方へ移動する。この時、吸着ベルト52の用紙保持面52aは、回転によって向きを変え、開閉部材140の開放側(図の上側)を向く。すなわち、吸着分離ユニット130は、吸着ベルト52の用紙保持面52aが、開放された開口部Zから外側を向く露出姿勢となる。なお、上記対向姿勢と露出姿勢との切り換えは、吸着分離ユニット130を回転させる以外に、例えばスライド移動させることによって行ってもよい。
シート材給送装置5の用紙給送時に、紙詰まり等によって装置が停止されると、吸着ベルト52によって吸着された記録用紙Pが、用紙保持面52aに吸着されたままの状態で装置が停止されることがある。
この時、開閉部材140を設けることにより、開閉部材140を開いてシート材給送装置5内部を開放し、シート材給送装置5内部を目視することや、シート材給送装置5内部に直接手を入れる等することができるようになる。このため、用紙保持面52aに保持された用紙や詰まった紙を取り除きやすくなる。
用紙保持面52aは、記録用紙Pを記録用紙の束PAから分離して保持するために、記録用紙の束PAの側を向いて配置されている。このため、前述のようにシート材給送装置5に開閉部材140を設け、シート材給送装置内部を開放できる状態であっても、用紙保持面52aが外部から見えづらく、その表面に用紙が保持されているかどうかを確認しづらい。このため、開閉部材140を設けるだけでは、用紙保持面52aに保持された用紙を容易に取り除けるようにならない。
しかし、本発明においては、吸着分離ユニット130と開閉部材140を連結部材142によって連結することにより、図11に示すように、開閉部材140を開く際に、吸着ベルト52が開閉部材140に連動して同方向に回転し、用紙保持面52aが開閉部材140の開放側(図の上側)を向くように構成されている。
これにより、図12に示すように、開閉部材140を開いた状態で、用紙保持面52aを外部から容易に目視でき、用紙保持面52aに保持された記録用紙Pを取り除くことが容易になるという効果がある。
図13に示すように、シート材給送装置5内部の紙詰まりを解消した後は、開閉部材140を、開閉支点141を中心にして反時計回りに回転して閉じる。この時、開閉部材140に連結部材142を介して連結された吸着分離ユニット130は、開閉部材140に連動して反時計回りに回転し、用紙給送動作時の位置に戻る。
この様に、吸着分離ユニット130を開閉部材140に連結させることで、開閉部材140の回転に連動して吸着ベルト52が回転する。これにより、開閉部材140の開閉動作を行うだけで、開閉部材140を開いた時には、用紙保持面52aが開放側である外部側に向き、開閉部材140を閉じた時には、吸着ベルト52を元の用紙給送時の位置に戻すことができる。このため、用紙詰まりを解消する際に、吸着ベルト52を個別に動かす必要がなく、用紙詰まりを解消する作業が容易になる。
なお、本発明の実施例では、開閉部材140の開閉動作に、吸着ベルト52と吸着分離ユニット130を連動させて同方向に回転させたが、それぞれが逆方向に開くように回転させてもよいし、それぞれを独立に動かすような構成としてもよい。
次に、開閉検知ボタン144による開閉部材140の開閉状態の検知について説明する。
図10に示すように、開閉部材140が閉じた状態では、開閉部材140が開閉検知ボタン144を押圧している。また、図11に示すように、開閉部材140が開いた状態では、開閉部材140から開閉検知ボタン144への押圧がなくなり、ボタンが押されない状態になる。この様に開閉検知ボタン144は、開閉検知ボタン144が押されない状態と押された状態の二つの状態を区別することで、開閉部材140の開閉の状態を判別している。
開閉部材140が開いた状態を検知できることで、開閉部材140が開放時には、シート材給送装置5内部の装置の動作を停止させ、ユーザーが安全に紙詰まり解消作業ができる、また、作動中の装置に手が触れて装置が破損することを防ぐことができる、といった効果がある。
具体的には、開閉部材140の開いた状態を検知することにより、(1)揺動部材103の回転を停止して吸着分離ユニット130の回転を停止することや、(2)給送駆動ローラ106の回転を停止して吸着ベルト52の周回動作を停止すること、(3)ベルト帯電ローラ109による吸着ベルト52への帯電動作を停止すること等が考えられる。
なお本発明の実施例では、開閉検知手段を、プッシュ式のスイッチである開閉検知ボタンとしたが、開閉部材140の開いた状態と閉じた状態を判別して検知できる手段であればよく、適宜変更することができる。その他の手段としては、センサー式の検知手段を設けて、開閉部材140が開いた状態あるいは、閉じた状態のいずれかの位置にあることを検知するようにしてもよい。
開閉部材140は、外側部分の外観および形状が外装部材143と同一である。図10などに示すように、開閉部材140は、閉じられた状態で外装部材143と同一平面を形成し、外装部材143とともにシート材給送装置5の外装面の役割をする。この時、開閉部材140と外装部材143の外観を同一にすることで、シート材給送装置5の外観を損ねることがない。
吸着ベルト52は、誘電体からなるベルト内部に金属シートを埋め込み、金属シートに電圧を印加することにより記録用紙Pを誘電分極させ、静電吸着力を発生させる電極埋め込み型の吸着ベルトでもよい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加え得ることは勿論である。
本発明に係る画像形成装置は、図1に示すカラー画像形成装置に限らず、モノクロ画像形成装置や、複写機、プリンタ、ファクシミリ、オフセット印刷機あるいはこれらの複合機等であってもよい。
1 画像形成装置
5 シート材給送装置
51 給紙カセット(シート材収容部)
52 吸着ベルト(搬送部材)
52a 用紙保持面(シート材保持面)
103 揺動部材(揺動手段)
106 給送駆動ローラ(張架ローラまたはベルト駆動手段)
107 給送従動ローラ(張架ローラ)
109 ベルト帯電ローラ(帯電手段)
140 開閉部材
143 外装部材
144 開閉検知ボタン(開閉検知手段)
P 記録用紙(シート材)
PA 記録用紙の束(シート束)
特開2012−188275号公報

Claims (7)

  1. 積載されたシート材の束であるシート束を収容可能なシート材収容部と、前記シート材収容部に収容された前記シート材を表面上に吸着して搬送する搬送部材を備えた吸着分離ユニット、前記吸着分離ユニットの一端側が固定され、揺動可能に構成された揺動手段と、支点を中心に回転可能に構成され、装置内部を開放可能な開閉部材と、前記開閉部材と前記搬送部材とを連結する連結部材とを備えたシート材給送装置であって
    前記吸着分離ユニットは、前記開閉部材の開閉動作に連動して、前記吸着分離ユニットに固定された一端側を支点に回転することで、前記搬送部材のシートを保持するシート材保持面がシート束と対向する対向姿勢と、前記開閉部材の開放により形成された開口部を介して、シート材保持面が外側に露出する露出姿勢と切換可能に構成されると共に、前記揺動手段の揺動により、前記シート材収容部に収容された前記シート材を吸着する吸着姿勢と、前記シート材収容部に収容されたシート束から離間し、シート材を搬送する搬送姿勢とを切換可能に構成されたことを特徴とするシート材給送装置。
  2. 前記開閉部材が前記シート材給送装置の外装面を兼ねる請求項1記載のシート材給送装置。
  3. 前記開閉部材が開閉いずれの状態にあるかを検知する開閉検知手段を備えた請求項1または2いずれか記載のシート材給送装置。
  4. 前記開閉検知手段が前記開閉部材の開放状態を検知すると、前記揺動手段の動作が停止される請求項3に記載のシート材給送装置。
  5. 前記搬送部材は張架ローラによって張架され、ベルト駆動手段によって駆動されて周回動作する無端状ベルトであって、
    前記開閉検知手段が前記開閉部材の開放状態を検知すると、前記ベルト駆動手段が停止される請求項3または4いずれか1項に記載のシート材給送装置。
  6. 前記搬送部材を帯電する帯電手段をさらに備え、
    前記開閉検知手段が前記開閉部材の開放状態を検知すると、前記帯電手段が帯電動作を止める請求項3から5いずれか1項に記載のシート材給送装置。
  7. 請求項1から6いずれか1項に記載のシート材給送装置を備えた画像形成装置であって、複写機、ファクシミリ、プリンタ、オフセット印刷機のいずれか一つ、またはこれらの少なくとも2つ以上を組み合わせてなる複合機であることを特徴とする画像形成装置。
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