JP6290682B2 - 車両の速度検出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ホイールに固定されたロータと、ロータの回転を検出する車輪速センサとから車両速度を検出する車両の速度検出装置に関する。
従来の速度検出装置として、ホイールに、ブレーキディスクの内周部と共締めで車速検出用のロータが取付けられたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2012−76645号公報
特許文献1では、ブレーキディスクが摩耗したときに、その交換に伴ってロータも外さなければならず、ロータの取付位置精度に影響する可能性があった。
本発明の目的は、取付位置精度に影響することのない車両の速度検出装置を提供することにある。
上述した課題を解決するため、本発明は、車体の車軸(13)を中心に回転する車輪(14)を構成する鋳造ホイール(17)と、周方向に間隔をおいて複数の被検出部(21c)が形成されて前記鋳造ホイール(17)に固定されたロータ(21)と、このロータ(21)の前記被検出部(21c)に対して車幅方向に隙間を開けて車体側に対向配置される車輪速センサ(23)とを備え、前記ロータ(21)の回転速度から車両速度を検出する車両の速度検出装置において、前記ロータ(21)は、前記鋳造ホイール(17)に鋳込み成形されていることを特徴とする。
上記構成において、前記鋳造ホイール(17)は、前記車軸(13)にベアリング(56)を介して支持される円筒形のベアリング支持部(17e)と、このベアリング支持部(17e)のベアリング圧入位置に繋がって前記ベアリング支持部(17e)の外周を覆う中空のハブ部(17f)とを備え、前記ロータ(21)が鋳込み成形される鋳込み部(17j)は、前記ハブ部(17f)に設けられるようにしても良い。
また、上記構成において、前記鋳造ホイール(17)にディスクブレーキ(31)を構成するブレーキディスク(27)が取付けられ、このブレーキディスク(27)が取付けられるディスク取付ボス部(53)は、前記ハブ部(17f)から半径方向外側に延びるスポーク部(17C)に設けられるようにしても良い。
また、上記構成において、前記鋳込み部(17j)は、前記ハブ部(17f)の車幅方向一端側に位置する円筒形の部分であり、前記鋳込み部(17j)に鋳込み成形される前記ロータ(21)は、内側方に曲げられた外周部(21b)を備える円板であり、その円形の内周面(21d)が、円筒形の前記鋳込み部(17j)の外周面(17u)に鋳込まれるようにしても良い。
また、上記構成において、前記車輪速センサ(23)は、前記ロータ(21)の外側面(21a)の車幅方向外側に近接配置され、そのセンシング面(23a)が前記ロータ(21)の被検出部(21c)に対して車幅方向に隙間を開けて対向し、前記鋳造ホイール(17)にディスクブレーキ(31)を構成するブレーキディスク(27)が取付けられ、前記ロータ(21)は、その外径が、前記ブレーキディスク(27)の最小内径よりも小さく、車幅方向の位置が、前記ブレーキディスク(27)よりも前記車輪速センサ(23)側に近くしても良い。
また、上記構成において、前記鋳込み部(17j)は、前記ベアリング支持部(17e)の半径方向外側に環状空間(55)を介して配置され、前記環状空間(55)の底部に、前記ハブ部(17f)の中空部(58)と前記鋳造ホイール(17)の外部とを連通させる通孔(17k)が開けられていても良い。
本発明は、ロータが、鋳造ホイールに鋳込み成形されているので、鋳造ホイールにブレーキディスクが取付けられている場合に、ブレーキディスク交換時にロータが同時に取外されることがなくなる。従って、ロータの取付位置精度に影響を及ぼすことがなく、速度検出精度を維持することができる。
また、鋳造ホイールは、車軸にベアリングを介して支持される円筒形のベアリング支持部と、このベアリング支持部のベアリング圧入位置に繋がってベアリング支持部の外周を覆う中空のハブ部とを備え、ロータが鋳込み成形される鋳込み部は、ハブ部に設けられるので、ロータをベアリング支持部の外周を覆うハブ部に設けることで、ロータは、ベアリングからの熱影響を受けにくい。
また、鋳造ホイールにディスクブレーキを構成するブレーキディスクが取付けられ、このブレーキディスクが取付けられるディスク取付ボス部は、ハブ部から半径方向外側に延びるスポーク部に設けられるので、ブレーキディスクがスポーク部に取付けられることで、ロータは、ブレーキディスクからの熱影響も受けにくい。
また、鋳込み部は、ハブ部の車幅方向一端側に位置する円筒形の部分であり、鋳込み部に鋳込み成形されるロータは、内側方に曲げられた外周部を備える円板であり、その円形の内周面が、円筒形の鋳込み部の外周面に鋳込まれるので、鋳造ホイールの鋳込み部及びロータの内周面は、応力集中しない形状なので、鋳込み成形時の熱に対して歪みが生じにくい。
また、車輪速センサは、ロータの外側面の車幅方向外側に近接配置され、そのセンシング面がロータの被検出部に対して車幅方向に隙間を開けて対向し、ロータは、その外径が、ブレーキディスクの最小内径よりも小さく、車幅方向の位置が、ブレーキディスクよりも車輪速センサ側に近いので、ロータの外径をブレーキディスクの最小内径よりも小さくしたことで、ブレーキディスクの着脱にロータが邪魔にならない。また、ロータをブレーキディスクよりも車幅方向外側に配置したことで、車速検出にブレーキディスクが影響を与えないようにすることができる。
また、鋳込み部は、ベアリング支持部の半径方向外側に環状空間を介して配置され、環状空間の底部に、ハブ部の中空部と鋳造ホイールの外部とを連通させる通孔が開けられているので、ベアリングで発生した熱がロータに伝わるのを抑制することができ、ロータは、ベアリングからの熱影響をより一層受けにくい。
本発明の一実施形態の速度検出装置を備える自動二輪車の要部右側面図である。 車両前部を下方から見た底面図である。 ロータの取付け状態を示すホイールの正面図である。 ホイールに固定されたロータを示す斜視図である。 図3のV−V線断面図である。 図5の要部拡大図である。
以下、図面を参照して本発明の一実施形態について説明する。なお、説明中、前後左右および上下といった方向の記載は、特に記載がなければ車体に対する方向と同一とする。また、各図に示す符号FRは車体前方を示し、符号UPは車体上方を示し、符号LEは車体左方を示している。
図1は、本発明の一実施形態の速度検出装置16を備える自動二輪車10の要部右側面図である。
自動二輪車10は、車体フレーム11の前端部に操舵可能に支持されたフロントフォーク12と、フロントフォーク12の下端部に車軸13を介して支持された前輪14と、前輪14の回転速度から車速を検出する速度検出装置16とを備える鞍乗り型車両である。
前輪14は、車軸13に回転可能に支持されたホイール17と、ホイール17に装着されたタイヤ18とから構成される。
速度検出装置16は、ホイール17に固定された車輪速度検出用のロータ21と、ロータ21の回転速度から車速を検出するためにフロントフォーク12の下部にブラケット22を介して取付けられた車輪速センサ23とから構成されている。車輪速センサ23は、ケーブル24を介して図示せぬECU(Electronic Control Unit)に接続されている。
ホイール17には複数のボルト26によりブレーキディスク27が固定されている。また、フロントフォーク12の下部には、上記したブラケット22を介してブレーキキャリパ28が取付けられている。ブレーキディスク27及びブレーキキャリパ28は、ディスクブレーキ31を構成する。ブレーキキャリパ28に設けられた一対のパッドによりブレーキディスク27が挟まれ、ブレーキディスク27を介して前輪14が制動される。なお、符号33は前輪14を上方から覆うフロントフェンダである。
車体フレーム11は、左右一対のメインフレーム41、左右一対のセンタフレーム42、ダウンフレーム43を備える。メインフレーム41は、フロントフォーク12の上部側から後方斜め下方に延び、メインフレーム41の下端にセンタフレーム42が接続されている。ダウンフレーム43は、メインフレーム41の前端側からメインフレーム41の下方を後方斜め下方に延びている。
メインフレーム41、センタフレーム42及びダウンフレーム43にはエンジン45が支持されている。エンジン45は、クランクケース46と、クランクケース46の前部上部に起立するように設けられたシリンダ部47とを備える。なお、符号48はシリンダ部47を構成するシリンダヘッド51の前部から屈曲して後方へ延びる排気管である。
図2は、車両前部を下方から見た底面図である。
ロータ21は、その外側面21aが、ブレーキディスク27の外側面31aよりも車幅方向外側に配置され、ロータ21の更に車幅方向外側に車輪速センサ23が近接配置されている。従って、車輪速センサ23に対して、ブレーキディスク27はロータ21よりも離れているため、車輪速センサ23に影響を及ぼしにくい。
車輪速センサ23は、フロントフォーク12にブレーキキャリパ28を取付けるためのブラケット22に取付けられているため、特別に車輪速センサ23をフロントフォーク12に取付ける取付部材が不要になる。従って、部品数を減らすことができ、コストを抑えることができる。また、車輪速センサ23は、ブラケット22の先端部に取付けられているため、車輪速センサ23が他の部品の影響を受けにくくなり、車速検出精度を高めることができる。
図3は、ロータ21の取付け状態を示すホイール17の正面図である。
ホイール17は、車軸13(図1参照)で支持されるホイールハブ17Aと、ホイールハブ17Aから放射状に複数のスポーク17Bが延びるスポーク部17Cと、スポーク部17Cの半径方向外側に設けられたリム部17Dとが一体成形された、例えば、アルミニウム合金ダイカスト製のものである。
ホイールハブ17Aには、例えば、鋼板製のロータ21が固定されている。各スポーク17Bには、ブレーキディスク27を固定するボルト26(図1参照)がねじ込まれるディスク取付ボス部53と、ディスク取付ボス部53のホイールハブ17A側に開けられた貫通穴部54とを備える。貫通穴部54を設けることで、制動時にブレーキディスク27で発生した熱のホイールハブ17A側への伝達経路断面積を小さくするとともに、貫通穴部54からの放熱を促進させて、ロータ21への熱影響を抑制する。
リム部17Dは、タイヤ18(図1参照)を装着する部分である。ダイカストは、金型に溶融金属を高速、高圧で注入し,寸法精度の高い,鋳肌のきれいな鋳物を短時間に大量に生産する鋳造法である。
ロータ21は、リング状の部品であり、半径方向に放射状に延びる複数のスリットが周方向に等間隔に形成されている。車輪速センサ23に接続されたECUは、車輪速センサ23(図1参照)によって単位時間当たりに検出されたスリットの数をカウントすることでロータ21の回転速度(車輪速度)を算出し、この回転速度と前輪14(図1参照)の外径とから車両の速度を算出する。
ブレーキディスク27は、ブレーキキャリパ28(図1参照)により挟み込まれるリング部27aと、リング部27aの内周部27bから半径方向内側に延びる複数の取付け部27cとから構成される。取付け部27cの内周部27dがブレーキディスク27の最小径を有する部分である。この取付け部27cの内周部27dの半径をR1とし、ロータ21の外周部21bの半径をR2とすると、半径R1は、半径R2よりも大きく、内周部27dと外周部21bとにはクリアランスC(=R1−R2)を有する。
図4は、ホイール17に固定されたロータ21を示す斜視図である。
ロータ21は、ホイールハブ17Aに鋳込まれている。即ち、ダイカスト用の金型のキャビティ内にロータ21が位置決めされ、キャビティ内に溶融金属が注入されてロータ21が鋳込み成形される。従って、ロータ21をボルト等の締結部材でホイール17に取付けなくても済み、ロータ21の形状の簡素化と組立工数の削減を図ることができる。また、特許文献1のように、ブレーキディスク27の交換毎にロータ21をホイール17から取外す必要がなく、ロータ21の取付位置がずれることがないため、速度検出精度を維持することができる。更に、ホイール17とロータ21との一体感が増し、商品魅力を向上させることができる。
図5は、図3のV−V線断面図である。図6は、図5の要部拡大図である。
図5に示すように、ホイールハブ17Aは、車軸13に一対のベアリング56,56を介して支持される円筒部17eと、円筒部17eの半径方向外側に一体に繋がって円筒部17eの外側を覆うハブ部17fとを備える。
円筒部17eは、中空部17gと、中空部17gの両側に形成されたベアリング嵌合穴部17h,17hとを備える。ベアリング嵌合穴部17hには、ベアリング56と、ベアリング56の外側方に隣接するように配置されたシール部材57とが嵌合されている。中空部17g、ベアリング56,56及びシール部材57,57には、車軸13が貫通している。なお、符号17p,17qは円筒部17eの端面である。
ハブ部17fは、右側の側部17mに側部円筒部17jが突出形成され、側部円筒部17jにロータ21が鋳込まれている。側部円筒部17jは、円筒部17eの右端部を環状凹部55を介して半径方向外側から覆う部分である。円筒部17eとハブ部17fとの間には、中空の内空間58が形成されている。また、ハブ部17fの円筒部17e寄りの左右の側部17m,17nには、内空間58とホイール17の外部とを連通させる複数の通孔17kが開けられ、右側の通孔17kは、環状凹部55の底部に開けられている。なお、符号17rは側部円筒部17jの端面である。
側部円筒部17jは、その端面17rが、円筒部17eの右側の端面17pよりもホイール17の中央側に配置されるとともに、リム部17Dの端面17s,17tの内の右側の端面17sよりもホイール17の外側方に突出している。ロータ21は、端面17rと端面17sとの間に配置されている。
このように、円筒部17eの半径方向外側に環状凹部55を介して側部円筒部17jを設けることで、ベアリング56で発生した熱が、側部円筒部17jを介してロータ21に伝わるのを抑制することができる。また、環状凹部55の底部に複数の通孔17kを設けることで、円筒部17eから側部円筒部17jに伝わる熱の伝達経路の断面積を小さくすることができ、ベアリング56からロータ21に熱をより一層伝わりにくくすることができる。また、通孔17kは、ハブ部17fの左右の側部17m,17nに形成されているので、内空間58内及び通孔17k内の空気が流通しやすくなり、通孔17kの内面からの放熱を促すことができる。
図6に示すように、側部円筒部17jは、半径方向に比較的薄肉に形成されているため、ロータ21の鋳込み成形時に、ロータ21の周囲の溶湯が各部でより均一に固化するため、固化した母材とロータ21との密着性を向上させることができる。なお、符号17uは側部円筒部17jの外周面である。
ロータ21は、円形に形成された内周面21dと、内側方に曲げられた外周部21bとを備える。円形の内周面21dは、側部円筒部17jに鋳込まれているため、ホイール17の鋳造時に、内周面21d及びその周辺の側部円筒部17jには応力が集中しにくくなり、残留応力の発生を抑制することができる。従って、歪みを生じにくくすることができる。なお、符号21cは半径方向に放射状に延びるスリットである。
車輪速センサ23は、その先端面であるセンシング面23aがロータ21に車幅方向外側から対向するように且つロータ21に対して隙間を開けて配置され、車輪速センサ23によって、回転する複数のスリット21cからロータ21の回転速度が検出される。
以上の図1及び5に示したように、車体の車軸13を中心に回転する車輪としての前輪14を構成する鋳造ホイールとしてのホイール17と、周方向に間隔をおいて複数の被検出部としてのスリット21cが形成されてホイール17に固定されたロータ21と、このロータ21のスリット21cに対して車幅方向に隙間を開けて車体側に対向配置される車輪速センサ23とを備え、ロータ21の回転速度から車両速度を検出する車両としての自動二輪車10の速度検出装置16において、ロータ21は、ホイール17に鋳込み成形されている。
この構成によれば、ロータ21が、ホイール17に鋳込み成形されているので、ホイール17にブレーキディスク27が取付けられている場合に、ブレーキディスク27の交換時にロータ21が同時に取外されることがなくなる。従って、ロータ21の取付位置精度に影響を及ぼすことがなく、速度検出精度を維持することができる。
また、図5に示したように、ホイール17は、車軸13にベアリング56を介して支持される円筒形のベアリング支持部としての円筒部17eと、この円筒部17eのベアリング56の圧入位置(ベアリング嵌合穴部17h)に繋がって円筒部17eの外周を覆う中空のハブ部17fとを備え、ロータ21が鋳込み成形される鋳込み部としての側部円筒部17jは、ハブ部17fに設けられるので、ロータ21を円筒部17eの外周を覆うハブ部17fに設けることで、ロータ21は、ベアリング56からの熱影響を受けにくい。
また、図3に示したように、ホイール17にディスクブレーキ31を構成するブレーキディスク27が取付けられ、このブレーキディスク27が取付けられるディスク取付ボス部53は、ハブ部17fから半径方向外側に延びるスポーク部17Cに設けられるので、ブレーキディスク27がスポーク部17Cに取付けられることで、ロータ21は、ブレーキディスク27からの熱影響も受けにくい。
また、図6に示したように、側部円筒部17jは、ハブ部17fの車幅方向一端側に位置する円筒形の部分であり、側部円筒部17jに鋳込み成形されるロータ21は、内側方に曲げられた外周部21bを備える円板であり、その円形の内周面21dが、円筒形の側部円筒部17jの外周面17uに鋳込まれる(即ち、内周面21dが、側部円筒部17jの外周面17u側から側部円筒部17jの内側へ入り込む如く鋳込まれる)ので、ホイール17の側部円筒部17j及びロータ21の内周部は、応力集中しない形状なので、鋳込み成形時の熱に対して歪みが生じにくい。
また、図2及び図3に示したように、車輪速センサ23は、ロータ21の外側面21aの車幅方向外側に近接配置され、そのセンシング面23aがロータ21の被検出部21cに対して車幅方向に隙間を開けて対向し、ロータ21は、その外径が、ブレーキディスク27の最小内径よりも小さく、車幅方向の位置が、ブレーキディスク27よりも車輪速センサ23側に近いので、ロータ21の外径をブレーキディスク27の最小内径よりも小さくしたことで、ブレーキディスク27の着脱にロータ21が邪魔にならない。また、ロータ21をブレーキディスク27よりも車幅方向外側に配置したことで、車速検出にブレーキディスク27が影響を与えないようにすることができる。
また、図5に示したように、側部円筒部17jは、円筒部17eの半径方向外側に環状空間としての環状凹部55を介して配置され、環状凹部55の底部に、ハブ部17fの中空部としての内空間58とホイール17の外部とを連通させる通孔17kが開けられているので、ベアリング56で発生した熱がロータ21に伝わるのを抑制することができ、ロータ21は、ベアリング56からの熱影響をより一層受けにくい。
上述した実施形態は、あくまでも本発明の一態様を示すものであり、本発明の主旨を逸脱しない範囲で任意に変形及び応用が可能である。
本発明は、自動二輪車10に適用する場合に限らず、自動二輪車以外も含む鞍乗り型車両にも適用可能である。なお、鞍乗り型車両とは、車体に跨って乗車する車両全般を含み、自動二輪車(原動機付き自転車も含む)のみならず、ATV(不整地走行車両)に分類される三輪車両や四輪車両を含む車両である。
10 自動二輪車(車両)
13 車軸
14 前輪(車輪)
16 速度検出装置
17 ホイール(鋳造ホイール)
17C スポーク部
17e 円筒部(ベアリング支持部)
17f ハブ部
17j 側部円筒部(鋳込み部)
17u 外周面
21 車速検出用ロータ(ロータ)
21a 外側面
21b 外周部
21cスリット(被検出部)
21d 内周面
23 車輪速センサ
23a センシング面
27 ブレーキディスク
31 ディスクブレーキ
53 ディスク取付ボス部
55 環状凹部(環状空間)
56 ベアリング
58 内空間(ハブ部の中空部)

Claims (6)

  1. 車体の車軸(13)を中心に回転する車輪(14)を構成する鋳造ホイール(17)と、周方向に間隔をおいて複数の被検出部(21c)が形成されて前記鋳造ホイール(17)に固定されたロータ(21)と、このロータ(21)の前記被検出部(21c)に対して車幅方向に隙間を開けて車体側に対向配置される車輪速センサ(23)とを備え、前記ロータ(21)の回転速度から車両速度を検出する車両の速度検出装置において、
    前記ロータ(21)は、前記鋳造ホイール(17)に鋳込み成形されていることを特徴とする車両の速度検出装置。
  2. 前記鋳造ホイール(17)は、前記車軸(13)にベアリング(56)を介して支持される円筒形のベアリング支持部(17e)と、このベアリング支持部(17e)のベアリング圧入位置に繋がって前記ベアリング支持部(17e)の外周を覆う中空のハブ部(17f)とを備え、前記ロータ(21)が鋳込み成形される鋳込み部(17j)は、前記ハブ部(17f)に設けられることを特徴とする請求項1に記載の車両の速度検出装置。
  3. 前記鋳造ホイール(17)にディスクブレーキ(31)を構成するブレーキディスク(27)が取付けられ、このブレーキディスク(27)が取付けられるディスク取付ボス部(53)は、前記ハブ部(17f)から半径方向外側に延びるスポーク部(17C)に設けられることを特徴とする請求項2に記載の車両の速度検出装置。
  4. 前記鋳込み部(17j)は、前記ハブ部(17f)の車幅方向一端側に位置する円筒形の部分であり、前記鋳込み部(17j)に鋳込み成形される前記ロータ(21)は、内側方に曲げられた外周部(21b)を備える円板であり、その円形の内周面(21d)が、円筒形の前記鋳込み部(17j)の外周面(17u)に鋳込まれることを特徴とする請求項2又は3に記載の車両の速度検出装置。
  5. 前記車輪速センサ(23)は、前記ロータ(21)の外側面(21a)の車幅方向外側に近接配置され、そのセンシング面(23a)が前記ロータ(21)の被検出部(21c)に対して車幅方向に隙間を開けて対向し、
    前記鋳造ホイール(17)にディスクブレーキ(31)を構成するブレーキディスク(27)が取付けられ、
    前記ロータ(21)は、その外径が、前記ブレーキディスク(27)の最小内径よりも小さく、車幅方向の位置が、前記ブレーキディスク(31)よりも前記車輪速センサ(23)側に近いことを特徴とする請求項3又は4に記載の車両の速度検出装置。
  6. 前記鋳込み部(17j)は、前記ベアリング支持部(17e)の半径方向外側に環状空間(55)を介して配置され、前記環状空間(55)の底部に、前記ハブ部(17f)の中空部(58)と前記鋳造ホイール(17)の外部とを連通させる通孔(17k)が開けられていることを特徴とする請求項2乃至5のいずれか一項に記載の車両の速度検出装置。
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