JP6290060B2 - 受皿付きポンプ容器 - Google Patents

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Description

本発明は、容器本体に収容された内容物をポンプにより受皿の受面に吐出させるようにした受皿付きポンプ容器に関する。
従来、容器本体に収容された内容物をポンプにより受皿の受面に吐出させるようにした受皿付きポンプ容器としては、例えば特許文献1に示される構成のものが知られている。
ハンドラップ容器とも呼ばれるこのような受皿付きポンプ容器では、受皿はポンプのステムの先端に装着されており、この受皿の上面にコットンやパフ等の塗布用具を載せて塗布用具を指等で押圧することによりポンプを駆動させ、受皿の吐出口から吐出される内容物を塗布用具に浸み込ませて使用するのが一般的である。
特開2002−254000号公報
しかしながら、上記従来の受皿付きポンプ容器では、内容物を受皿の中央付近から上方や径方向外側に向けて吐出させるようにしているので、ポンプを強く作動させると、内容物が吐出口から勢いよく吐出して受皿の外側に飛散するおそれがあった。
また、上記従来の受皿付きポンプ容器のように受皿を一体品とした場合には、ステムの開口と吐出口とを連ねる流路を複雑な構成とすることは困難である。そのため、ポンプから供給される内容物は流路により減圧されることなく吐出口からそのままの勢いで吐出され、吐出された内容物が塗布用具や邪魔板等に当たって受皿の外側に飛び散ることになる。
本発明は、このような問題を解決することを課題とするものであり、その目的は、内容物を受皿の外側に飛散させることなく確実に受皿の受面に吐出させることができる受皿付きポンプ容器を提案することにある。
本発明の受皿付きポンプ容器は、内容物の収容空間を備える容器本体と、前記容器本体の口部に装着され、ステムの押込みにより前記容器本体に収容された内容物を前記ステムから吐出するポンプと、内容物の受面を上面に備え、下面において前記ポンプのステムの先端に装着される受皿と、前記受皿の下面に該受皿と一体に設けられ、一端が前記ステムに連通するとともに他端が前記受皿の外周縁に開口する供給流路を区画形成するノズル部と、前記受皿の外周に配置されて前記供給流路に連通するとともに前記受皿の外周に沿う環状流路を区画形成する環状壁部と、前記環状壁部から内向きに突出して前記受面との間に前記受面の中央に向けて開口する吐出口を区画形成する環状鍔部とを備える外周リングと、を有することを特徴とする。
本発明の受皿付きポンプ容器は、上記構成において、前記外周リングが前記受皿とは別体に形成されて該受皿に組み付けられているのが好ましい。
本発明の受皿付きポンプ容器は、上記構成において、前記環状鍔部の内側に前記受面を覆うカバーが除去可能に設けられているのが好ましい。
本発明の受皿付きポンプ容器は、上記構成において、前記外周リングが軟材質で形成されているのが好ましい。
本発明の受皿付きポンプ容器は、上記構成において、前記環状鍔部の前記受面の側を向く下面に、前記環状鍔部の内周縁から前記環状流路の側に向けて延びる溝部が設けられているのが好ましい。
本発明の受皿付きポンプ容器は、上記構成において、前記容器本体に前記ステムを覆うベースカバーが装着され、前記ベースカバーに設けられたロック部が前記外周リングに設けられたガイド筒に当接して前記ステムの押込みが規制される非駆動位置と、前記ロック部の前記ガイド筒との当接が解除されて前記ステムの押込みが許容される駆動位置との間で前記外周リングが前記ステムを中心として回動可能に設けられるとともに、前記受皿に設けられた係合部が前記ガイド筒に設けられた傾斜溝に係合しており、前記外周リングが前記非駆動位置にあるときには前記環状鍔部の下面が前記受面に当接して前記吐出口が塞がれ、前記外周リングが前記駆動位置にあるときには前記環状鍔部が前記受面から上方に離れて前記吐出口が開かれるのが好ましい。
本発明によれば、ポンプのステムから吐出された内容物はノズル部に設けられた供給流路を通って受皿の外周に沿って設けられた環状流路に送られ、そこで流れ方向が転換されて吐出の勢いが低減されるとともに、吐出口から受皿の中央部に向けて内向きに吐出されるので、内容物を受皿の外側に飛散させることなく確実に受皿の受面に吐出させることができる。
本発明の一実施の形態に係る受皿付きポンプ容器の側面視での半断面図である。 (a)は図1に示す受皿付きポンプ容器のカバーが取り除かれた状態の要部を拡大して示す拡大半断面図であり、(b)は受皿と外周リングとをヒンジで接続した変形例を示す拡大断面図である。 切り欠き部の詳細を示す斜視図である。 受皿への内容物の注出状態を示す説明図である。 図1に示す受皿付きポンプ容器の平面図である。 図1に示す受皿付きポンプ容器の変形例であって、外周リングを軟材質で形成した場合を示す拡大半断面図である。 図6に示す受皿付きポンプ容器の平面図である。 図1に示す受皿付きポンプ容器の変形例であって、ポンプ開閉機構を設けた場合を示す拡大半断面図である。 図8に示す受皿付きポンプ容器の平面図である。 図8の矢視Aを示す図である。 図8に示す受皿付きポンプ容器の外周リングが駆動位置とされた状態の半断面図である。
以下、図面を参照して、本発明をより具体的に例示説明する。
図1に示すように、本発明の一実施の形態である受皿付きポンプ容器1は、容器本体10、ポンプ20、ベースカバー30、受皿40および外周リング50を備えている。
例えば樹脂製とされる容器本体10は、中央部が上方に向けて突出するように湾曲する円板状の底部11と、底部11の縁部に一体に連結する円筒状の胴部12と、胴部12から上方に向けて縮径する肩部13と、肩部13に一体に連結する円筒状の口部14とを有する壜形状に形成され、その内部は内容物の収容空間Sとなっている。口部14の外周面には雄ねじ15が設けられ、雄ねじ15の下方には、縦リブ16が設けられている。
ポンプ20は円筒状のシリンダー21を備えており、このシリンダー21の下部には底部11に向けて延びる吸引パイプ22が取り付けられている。
シリンダー21の内部には、シリンダー21内への内容物の流入、停止を司るポペット弁23と、ポペット弁23の径方向外側に配されるコイルばね24と、コイルばね24にて上方に付勢されるとともに、内側に内容物の流路を備えるピストン保持具25と、ピストン保持具25の上方に設けられ、ピストン保持具25に連結する管状のステム26と、シリンダー21の内周面に液密に当接し、ステム26の押込みに伴いシリンダー21内を加圧するピストン27とが設けられている。シリンダー21の上部開口には、ステム26の上方への抜け出しを阻止するストッパー28が嵌合保持されている。
このような構成のポンプ20は、ステム26が容器本体10の側(図中下方側)に向けて押し込まれることにより、容器本体10の収容空間Sに収容されている内容物を吸引パイプ22から吸引し、ステム26の上端から吐出させることができる。
なお、ポンプ20としては、上記構成に限らず、種々の構成のものを用いることができる。
図2(a)に示すように、ベースカバー30は、例えば樹脂製とされ、口部14とステム26を外周側から覆う円筒状の外筒31を備えている。外筒31の内面には径方向内側に向けて延在するリング状の連結壁32が設けられ、この連結壁32の径方向内側には有蓋筒状の保持部33が設けられている。保持部33の内面には雌ねじ34が設けられ、この雌ねじ34が雄ねじ15にねじ込まれてベースカバー30は口部14に固定保持されている。シリンダー21のフランジ21aはパッキン29を介して保持部33と口部14との間に挟持され、これによりポンプ20は口部14に吊下げ保持されている。
連結壁32の下面には、ねじ込み終了時に縦リブ16に係合してベースカバー30の口部14に対する緩み方向への回転を防止する緩み止めリブ35が設けられている。また、保持部33の上部には、上方に向けて伸延する環状壁36が設けられている。
環状壁36には、上方から下方へ向けて環状壁36を切り欠く切り欠き部37が設けられている。図3に示すように、切り欠き部37は上下方向に長く延在する長手切り欠き部37aと、長手切り欠き部37aに対して周方向に隣接して設けられる短手切り欠き部37bとを備えている。
図2(a)に示すように、受皿40は、例えば樹脂材により、中央部が下方側(容器本体10の側)に向けて凹む円板状に形成され、その上面(容器本体10とは反対側を向く面)は内容物の受面41となっている。この受面41はすり鉢状である。受皿40の下面には円筒状の内周壁42が設けられ、この内周壁42がステム26の上端(先端)に外周面側から嵌合することにより、受皿40はステム26に装着(固定)されている。したがって、受皿40を押し下げることにより、ステム26を容器本体10の側に向けて押し込むことができる。
内周壁42の径方向外側には外周壁43が設けられ、内周壁42と外周壁43との間には径方向に沿って延在する板状の連結壁44が設けられている。連結壁44は切り欠き部37の内部に配置され、ベースカバー30に対して受皿40が回動すると、長手切り欠き部37aと短手切り欠き部37bとの間で周方向に移動するようになっている。また、連結壁44の下端は、ステム26が上側のストローク端にまで上昇した位置において、短手切り欠き部37bの底部と略同じ高さにあり、ステム26が下側のストローク端にまで下降した位置において、長手切り欠き部37aの底部よりも高い位置にある。すなわち、連結壁44が長手切り欠き部37aに位置する場合は、ステム26の下降に合わせて連結壁44が長手切り欠き部37aに沿って下降してポンプ20の駆動が許容される状態になり、連結壁44が短手切り欠き部37b内に位置する場合は、連結壁44が短手切り欠き部37bの底部に当接してポンプ20の駆動が不能な状態になる。
受皿40の下面にはこの受皿40と一体にノズル部45が設けられている。ノズル部45は内周壁42から受皿40の外周縁に向けて径方向に沿って延びており、受皿40の下面との間に、一端がステム26に連通するとともに他端が受皿40の外周縁に開口する供給流路46を区画形成している。この供給流路46は、ポンプ20のステム26から吐出された内容物を受皿40の外周縁にまで案内することができる。
外周リング50は受皿40とは別体に形成され、受皿40の外周縁に組み付けられている。
より具体的には、図2に示すように、外周リング50は、例えば樹脂製とされ、受皿40の外周に配置される円筒状の環状壁部51と、環状壁部51の上端から径方向内側へ向けて内向きに突出する環状鍔部52とを備えている。一方、受皿40は、その外周縁から下方に向けて垂下する円筒状の装着壁47を一体に有している。外周リング50は、環状壁部51の下端を装着壁47のフランジ部47aに当接させるとともに、装着壁47の外周面に設けられた凸部47bに環状壁部51の内周面に設けられた溝部51aをアンダーカット係合させることで、受皿40に組み付けられている。
なお、外周リング50は、受皿40と別体に形成される構成に限らず、例えば図2(b)に示すように、ヒンジHを介して受皿40に連結された構成とすることもできる。この場合、受皿40、外周リング50およびヒンジHを樹脂材による一体成形品とすることで、これらの部材の製造コストを低減することができる。
図2(a)および図4に示すように、外周リングの環状壁部51は、受皿40の外周側に当該受皿40の外周に沿って円環状に延びる環状流路53を区画形成している。この環状流路53はノズル部45により区画形成された供給流路46に連通している。
また、図2(a)に示すように、環状鍔部52は、環状壁部51から内向きに突出し、その下面において受面41に所定の間隔を空けて対向して、受面41との間に吐出口54を区画形成している。この吐出口54は、環状流路53に連通するとともに受面41の中央に向けて開口している。
本実施の形態では、外周リング50を受皿40とは別体に形成し、受皿40の外周縁に組み付ける構成としたので、吐出口54を簡単な構成で確実に受面41の中央に向けて開口させる構成とすることができる。
図1および図5に示すように、外周リング50は、環状鍔部52の内側に受面41の全面を覆うカバー55が除去可能に設けられた構成とすることもできる。このカバー55は、環状鍔部52の内径よりも僅かに小さい外径を有するとともに受面41と同様に中央が凹む円板状に形成され、その外周縁は複数の切片56により環状鍔部52の内周面に連結されている。カバー55には摘み部57が設けられ、この摘み部57を摘まんでカバー55を引き上げることにより、切片56を切断してカバー55を外周リング50から除去して受面41を外部に露出させることができる。このように、受面41を覆うとともに使用時には除去可能なカバー55を設けることにより、流通時等における受面41への埃等の異物の付着を防止することができる。
なお、カバー55を環状鍔部52に連結する構成は、切片56に限らず、薄肉に形成された弱化部により環状鍔部52の内周面に全周に亘って連結する構成など、外周リング50から除去可能な構成であれば他の構成とすることもできる。
このような構成の受皿付きポンプ容器1から内容物を吐出させるには、まず、カバー55を外周リング50から除去し、次いで、受皿40を回転させて連結壁44が短手切り欠き部37bに位置する状態(ポンプ20の駆動が不能である状態)から、連結壁44が長手切り欠き部37aに位置する状態(ポンプ20の駆動が許容される状態)に切り替える。
そして、コットンやパフ等の塗布用具を受皿40の受面41に載せて、塗布用具を指で押さえるようにして受皿40を下方に向けて押圧する。受皿40が押圧されると、ステム26が下降してポンプ20が駆動され、内容物がステム26から吐出される。ステム26から吐出された内容物は、図4に示すように、供給流路46を通して環状流路53に供給されるとともに環状流路53の全周に行き渡り、環状の吐出口54の全周から受面41の中央に向けて吐出される。
このように、本発明の受皿付きポンプ容器1では、ステム26から吐出された内容物は、供給流路46を通して受皿40の外周縁にまで送られ、そこから環状流路53に供給されるとともに流れ方向が受面41の中央に向けた方向に反転されるので、その流れの勢いが弱められた状態で吐出口54から吐出されることになる。また、吐出口54は受面41の外周側から中央に向けて開口しているので、内容物は吐出口54から受面41の中央に向けて吐出される。したがって、たとえポンプ20が強く作動されても、内容物は吐出口54から受面41の中央に向けて緩やかに吐出されることになるので、吐出された内容物を受皿40の外側に飛散させることなく確実に受面41に吐出させることができる。
図6は図1に示す受皿付きポンプ容器1の変形例であって、外周リング50を軟材質で形成した場合を示す拡大半断面図であり、図7は図6に示す受皿付きポンプ容器1の平面図である。なお、図6、図7においては前述した部材には同一の符号を付し、再度の説明は省略する。
図1に示す場合では、外周リング50は硬質の樹脂材で形成するようにしているが、外周リング50は可撓性を有する軟材質で形成されたものとすることもできる。このような軟材質としては、例えば合成ゴムやエラストマー等の弾性体を採用することができる。
図6、図7に示すように、外周リング50を軟材質で形成した場合には、外周リング50を硬質の樹脂材で形成した場合に比べて、環状鍔部52の下面と受皿40の受面41との間の隙間を小さくすることができる。当該隙間を小さくしても、内容物を吐出する際には、当該吐出圧により環状鍔部52が受面41から離れる方向に変形して吐出口54から所望の量の内容物を吐出させることができる。
また、外周リング50を軟材質で形成した場合には、この外周リング50を、環状鍔部52の受面41の側を向く下面に、環状鍔部52の内周縁から環状流路53の側に向けて径方向に沿って延びる溝部58を備えた構成とすることもできる。図6、図7には、複数の溝部58を周方向に等間隔に並べて設けた場合を示す。このような溝部58を設けることにより、環状鍔部52の僅かな変形によって、吐出口54の開度を所望の量の内容物を吐出可能な程度に確保することができるので、より小さな押込み力でポンプ20を作動させることができるので、この受皿付きポンプ容器1の操作性を高めることができる。なお、便宜上、図6、図7においては1つの溝部58にのみ符号を付してある。
また、外周リング50を軟材質で形成した場合には、環状鍔部52の下面を受皿40の受面41に当接させた構成とすることもできる。この場合においても、環状鍔部52の受面41の側を向く下面に溝部58を設けた構成とすることにより、ポンプ20を駆動して内容物を吐出する際に、当該吐出圧により環状鍔部52を受面41から離れる方向に変形させて吐出口54から所望の量の内容物を吐出させることができる。また、環状鍔部52の下面を受皿40の受面41に当接させた構成では、内容物の吐出後に、吐出口54は閉じられた状態となるので、例えば受皿付きポンプ容器1が転倒するなどしても、環状流路53の内部に残った内容物が吐出口54から外部に漏れ出すことを防止することができる。
また、外周リング50を軟材質で形成し、環状鍔部52の下面と受皿40の受面41との間の隙間を小さくすることにより、埃等の異物が吐出口54に侵入することを防止することができる。
図8は図1に示す受皿付きポンプ容器の変形例であって、ポンプ開閉機構を設けた場合を示す拡大半断面図であり、図9は図8に示す受皿付きポンプ容器の平面図である。また、図10は図8の矢視Aを示す図であり、図11は図8に示す受皿付きポンプ容器の外周リングが駆動位置とされた状態の半断面図である。
図1に示す場合では、ポンプ20の駆動、駆動不能を切り替える構成をベースカバー30の環状壁36に設けた切り欠き部37と受皿40の内周壁42に設けた連結壁44とで構成するようにしているが、図8に示す場合では、ポンプ20の駆動、駆動不能を切り替える構成を、外周リング50とベースカバー30の外筒31とに設けるようにしている。
この変形例においては、外周リング50はステム26の軸心を中心としてステム26の押込みを規制する非駆動位置と、ステムの押込みを許容する駆動位置との間で回動自在に設けられる。図9に示すように、外周リング50の環状壁部51の外周面には、回転操作時における滑りを防止するための滑り止めリブRが周方向に等間隔に並べて設けられている。なお、便宜上、図8、図9においては1つのリブRにのみ符号を付してある。
また、この変形例においては、環状壁36に設けられる切り欠き部37は軸方向に沿って延びる回り止め切り欠き部37cのみを有し、受皿40は、連結壁44が回り止め切り欠き部37cに係合することによりベースカバー30や外周リング50に対して回り止めされている。
外周リング50の環状壁部51の下方には円筒状のガイド筒59が一体に設けられ、図10に示すように、このガイド筒59には長手切り欠き部60aと短手切り欠き部60bとを備えた切り欠き部60が設けられている。
一方、ベースカバー30の連結壁32には板状のロック部38が一体に設けられている。このロック部38は切り欠き部60の内部に配置され、ベースカバー30に対して外周リング50が回動すると、長手切り欠き部60aと短手切り欠き部60bとの間で周方向に移動するようになっている。そして、外周リング50が非駆動位置にあるときには、ロック部38が短手切り欠き部60b内に位置してガイド筒59に当接することにより、ステム26の押込みが規制された状態つまりポンプ20の駆動が不能な状態とされる。これに対して、外周リング50が駆動位置にあるときには、ロック部38が長手切り欠き部60aに位置し、ステム26が押し込まれたときにロック部38が長手切り欠き部60aに沿って移動可能となってロック部38のガイド筒59への当接が解除され、ポンプ20の駆動が許容される。
なお、上記したロック部38と切り欠き部60の構成は、例えば図9に示すように、周方向に90度ずつ間隔を空けて4か所に設けるなど、複数組みを設けることができる。
また、図8、図10に示すように、ガイド筒59には、上下方向に傾斜するとともに周方向に沿って延びる傾斜溝61が設けられている。一方、受皿40の装着壁47にはスリットにより3方が切り欠かれて径方向に弾性変形自在の係合片62が設けられ、この係合片62の外周面には係合部63が一体に設けられている。係合部63は傾斜溝61に対応した傾斜角度で上下方向に傾斜するとともに周方向に沿って延びるリブ状に形成され、傾斜溝61に係合して傾斜溝61に沿って移動可能となっている。
外周リング50が非駆動位置にあるときには係合部63は傾斜溝61の上方側のストローク端(図10に示す位置)に位置し、外周リング50が駆動位置にあるときには係合部63は傾斜溝61の下方側のストローク端に位置する。そして、外周リング50が非駆動位置にあるときには、図8に示すように、環状鍔部52の下面が受面41に当接して吐出口54が閉塞され、外周リング50を駆動位置にまで回動させると、図11に示すように、ガイド筒59がベースカバー30に対して上方に押し上げられ、これにより環状鍔部52の下面が受面41から上方に離れて吐出口54が所定の開度で開かれる。
このような構成により、外周リング50を非駆動位置としてポンプ20の誤作動を防止しつつ吐出口54からの埃等の異物の侵入を防止することができるとともに、外周リング50を非駆動位置から駆動位置まで回動させるだけの簡単な操作で、ポンプ20を駆動可能な状態としつつ吐出口54を開いて、この受皿付きポンプ容器1を内容物の吐出を可能な状態に切り替えることができる。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
例えば、前記実施の形態においては、受皿40の下面に1つのノズル部45のみが設けられているが、これに限らず、複数のノズル部45を周方向に間隔を空けて設ける構成とすることもできる。
1 受皿付きポンプ容器
10 容器本体
11 底部
12 胴部
13 肩部
14 口部
15 雄ねじ
16 縦リブ
20 ポンプ
21 シリンダー
21a フランジ
22 吸引パイプ
23 ポペット弁
24 コイルばね
25 ピストン保持具
26 ステム
27 ピストン
28 ストッパー
29 パッキン
30 ベースカバー
31 外筒
32 連結壁
33 保持部
34 雌ねじ
35 緩み止めリブ
36 環状壁
37 切り欠き部
37a 長手切り欠き部
37b 短手切り欠き部
37c 回り止め切り欠き部
38 ロック部
40 受皿
41 受面
42 内周壁
43 外周壁
44 連結壁
45 ノズル部
46 供給流路
47 装着壁
47a フランジ部
47b 凸部
50 外周リング
51 環状壁部
51a 溝部
52 環状鍔部
53 環状流路
54 吐出口
55 カバー
56 切片
57 摘み部
58 溝部
59 ガイド筒
60 切り欠き部
60a 長手切り欠き部
60b 短手切り欠き部
61 傾斜溝
62 係合片
63 係合部
S 収容空間
H ヒンジ
R リブ

Claims (6)

  1. 内容物の収容空間を備える容器本体と、
    前記容器本体の口部に装着され、ステムの押込みにより前記容器本体に収容された内容物を前記ステムから吐出するポンプと、
    内容物の受面を上面に備え、下面において前記ポンプのステムの先端に装着される受皿と、
    前記受皿の下面に該受皿と一体に設けられ、一端が前記ステムに連通するとともに他端が前記受皿の外周縁に開口する供給流路を区画形成するノズル部と、
    前記受皿の外周に配置されて前記供給流路に連通するとともに前記受皿の外周に沿う環状流路を区画形成する環状壁部と、前記環状壁部から内向きに突出して前記受面との間に前記受面の中央に向けて開口する吐出口を区画形成する環状鍔部とを備える外周リングと、を有することを特徴とする受皿付きポンプ容器。
  2. 前記外周リングが前記受皿とは別体に形成されて該受皿に組み付けられている、請求項1に記載の受皿付きポンプ容器。
  3. 前記環状鍔部の内側に前記受面を覆うカバーが除去可能に設けられている、請求項1または2に記載の受皿付きポンプ容器。
  4. 前記外周リングが軟材質で形成されている、請求項1〜3の何れか1項に記載の受皿付きポンプ容器。
  5. 前記環状鍔部の前記受面の側を向く下面に、前記環状鍔部の内周縁から前記環状流路の側に向けて延びる溝部が設けられている、請求項4に記載の受皿付きポンプ容器。
  6. 前記容器本体に前記ステムを覆うベースカバーが装着され、前記ベースカバーに設けられたロック部が前記外周リングに設けられたガイド筒に当接して前記ステムの押込みが規制される非駆動位置と、前記ロック部の前記ガイド筒との当接が解除されて前記ステムの押込みが許容される駆動位置との間で前記外周リングが前記ステムを中心として回動可能に設けられるとともに、前記受皿に設けられた係合部が前記ガイド筒に設けられた傾斜溝に係合しており、前記外周リングが前記非駆動位置にあるときには前記環状鍔部の下面が前記受面に当接して前記吐出口が塞がれ、前記外周リングが前記駆動位置にあるときには前記環状鍔部が前記受面から上方に離れて前記吐出口が開かれる、請求項1〜5の何れか1項に記載の受皿付きポンプ容器。
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