JP6286796B2 - 建物換気システム - Google Patents

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Description

本発明は、建物換気システムに関する。
従来から高気密高断熱住宅の居室を給気により換気するシステムが知られている。例えば、特許文献1では次のとおりの住宅用換気システム装置が提案されている。特許文献1記載の住宅用換気システム装置は、通気口を介して各部屋とそれぞれ連通する共有スペースと、外気取入用の送風装置を有する給気用メインダクトと、排気用の送風装置を有する排気用メインダクトとを備える。この住宅用換気システム装置は、給気用メインダクト及び排気用メインダクトとに切換え可能に接続され、各部屋に延長されたサブダクトも備えており、各部屋に設けられた換気口を前記サブダクトに連通させている。
上記した住宅用換気システム装置は、各部屋の換気口に連通するサブダクトによって各部屋の給気又は排気が選択的に行われる。この装置では、給気によって外気が部屋に導入され、その部屋の空気が共有スペースを通じて別の部屋に流れ、この別の部屋において排気が行われる。このように共有スペースを通じて外気が部屋間を流れる換気流が形成されるため、建物内の複数の部屋を換気することができる。
特開平11−173623号公報
高気密高断熱住宅においては、その建物性能から居室に熱がこもりやすい。このような居室の熱こもりは夜間に帰宅した住人に不快感を与えることから、居室の空気よりも涼しい外気を換気によって居室に取り入れて熱こもりを解消することが考えられる。しかしながら、上記した住宅用換気システム装置は、部屋間の換気を共有スペースを通じて行っているため、換気効率が必ずしも十分でなく、熱こもりの解消に時間がかかるなど快適な室内環境を実現することは難しい。居室の窓を開放して熱こもりを解消することが考えられるが、防犯、防音、防視上の問題、雨や空気汚染物質の侵入などの問題があり、やはり快適な室内環境を実現することは難しい。その他、冷房機器を使用することが考えられるが、省エネルギー化促進の観点から冷房機器の使用は必要最低限に留めることが望ましい。
本発明は、以上のとおりの事情に鑑みてなされたものであり、夜間の居室の熱こもりをより少ないエネルギーで効率よく軽減して快適な室内環境を実現することができる建物換気システムを提供することを課題としている。
上記の課題を解決するために、本発明の建物換気システムは、建物内の居室に設けられた給気口及び排気口と、建物の外壁に設けられ、建物内に外気を導入可能な外気導入口と、前記外気導入口から建物内に導入された外気を前記給気口に送る送風手段と、夜から翌朝にかけて居室で生活する所定の時間帯をq、qの時間帯の開始時刻以前の所定の時間帯をp、qの時間帯の終了時刻を含む終了時刻以前の所定の時間帯をr(ただし、q>r)とし、翌朝の外気の予測最低気温と比較する比較温度をa、b及びc(ただし、a<b<c)としたときに、翌朝の外気の予測最低気温がa未満の場合、p及びqの時間帯で前記送風手段の送風運転を停止させる第一動作モード、翌朝の外気の予測最低気温がa以上、b未満の場合、p及びqの時間帯で前記送風手段を送風運転させる第二動作モード、翌朝の外気の予測最低気温がb以上、c未満の場合、p及びrの時間帯で前記送風手段を送風運転させ、pの時間帯の終了時刻からrの時間帯の開始時刻まで前記送風手段の送風運転を停止させる第三動作モード、及び翌朝の外気の予測最低気温がc以上の場合、pの時間帯で前記送風手段を送風運転させ、qの時間帯で前記送風手段の送風運転を停止させる第四動作モード、からなる動作情報を保存する動作情報保存手段と、この動作情報保存手段に保存された前記動作情報から選定される動作モードに基づいて前記送風手段の動作を制御する制御手段と、を備えることを特徴とする。
この建物換気システムにおいては、前記動作情報保存手段は印刷物であり、前記制御手段は、前記送風手段の送風運転の開始時刻及び終了時刻を入力する設定スイッチを有し、選定される動作モードに基づいた前記設定スイッチからの入力に従って前記送風手段の送風運転を行うことが好ましい。
また、建物換気システムにおいては、前記動作情報保存手段は、前記制御手段において前記動作情報を記憶する記憶部として備えられ、前記制御手段は、さらに、翌朝の外気の予測最低気温を入力する外気情報入力部と、この外気情報入力部から入力された予想最低気温と前記記憶部に記憶された前記比較温度とを照合し、前記記憶部に記憶された前記動作情報から一つの動作モードを選定し、前記送風手段の動作を制御する動作制御部とを備えていることが好ましい。
また、この建物換気システムにおいては、前記送風手段は、2回/時以上の前記居室の換気回数を得られる風量であることが好ましい。
さらにまた、この建物換気システムにおいては、前記給気口に設けられ、前記給気口の開口面積を変えて給気量を調整可能な開度調整グリルと、前記給気口に接続され、前記送風手段からの外気を前記給気口に給気する給気管とを備え、前記給気管は、前記給気管の給気圧が所定の圧力を越えた場合に開口して管内の外気を管外に放出する排出手段を有することが好ましい。
本発明の建物換気システムによれば、夜間の居室の熱こもりをより少ないエネルギーで効率よく軽減して快適な室内環境を実現することができる。
本発明の建物換気システムの一実施形態を適用した建物を示した図である。 (a)(b)(c)はそれぞれ夜間の外気の最低気温と居室の室温との関係を示したグラフである。 (a)は第二動作モードで送風手段の動作を制御したときの居室の室温の時間的推移を示した図であり、(b)は第三動作モードで送風手段の動作を制御したときの居室の室温の時間的推移を示した図である。 動作情報保存手段の一実施形態である印刷物に記録される動作情報の一例を示した表である。 本発明の建物換気システムの別の一実施形態を適用した建物を示した図である。 本発明の建物換気システムのさらに別の一実施形態を適用した建物を示した図である。 本発明の建物換気システムのさらにまた別の一実施形態を適用した建物を示した図である。
図1は、本発明の建物換気システムの一実施形態を適用した建物を示した図である。
本実施形態の建物換気システムは、建物内の居室1に設けられた給気口2及び排気口3と、建物の外壁5に設けられ、建物内に外気を導入可能な外気導入口4とを備える。また、建物換気システムは、外気導入口4から建物内に導入された外気を給気口2に送る送風手段6を備える。さらにまた、建物換気システムは、動作情報保存手段8と、制御手段9とを備える。動作情報保存手段8は、次の4つの動作モードからなる動作情報を保存する。
翌朝の外気の予測最低気温がa未満の場合、p及びqの時間帯で送風手段6の送風運転を停止させる第一動作モード。
翌朝の外気の予測最低気温がa以上、b未満の場合、p及びqの時間帯で送風手段6を送風運転させる第二動作モード。
翌朝の外気の予測最低気温がb以上、c未満の場合、p及びrの時間帯で送風手段6を送風運転させ、pの時間帯の終了時刻後からrの時間帯の開始時刻まで送風手段6の送風運転を停止させる第三動作モード。及び、翌朝の外気の予測最低気温がc以上の場合、pの時間帯で送風手段6を送風運転させ、qの時間帯で送風手段6の送風運転を停止させる第四動作モード。
上記の動作モードでは、夜から翌朝にかけて居室で生活する所定の時間帯をq、qの時間帯の開始時刻以前の所定の時間帯をp、qの時間帯の終了時刻を含む終了時刻以前の所定の時間帯をr(ただし、q>r)としている。また、翌朝の外気の予測最低気温と比較する比較温度をa、b及びc(ただし、a<b<c)としている。
制御手段9は、動作情報保存手段8に保存された動作情報から選定される動作モードに基づいて送風手段6の動作を制御する。
より詳細には、図1に示した建物内には、リビング、寝室など複数の居室1が廊下30で連絡されて設けられている。各居室1には、その居室1内に空気を供給するための給気口2が天井に設けられ、その居室1内の空気を排気するための排気口3が壁に設けられている。なお排気口3としては、建具と床の隙間のような開放空間を利用することもできる。
建物の小屋裏31の外壁5には、外気を取り込むための外気導入口4が設けられており、外気導入口4から建物内に新鮮な空気が導入可能になっている。小屋裏31には給気管11が設けられている。給気管11は外気導入口4と給気口2とを接続し、外気導入口4と給気口2とが給気管11を介して連通している。給気管11の途中には、送風を行う送風手段6として送風ファン7が設けられている。送風ファン7は、例えば、2回/時以上の居室1の換気回数が得られる風量で運転可能なものが採用されることが望ましい。このような送風ファン7を採用することで、より確実に換気を行うことができ、快適な室内環境を実現することができる。また、給気管11には、送風ファン7の外気導入口4側の位置に、フィルター装置40が設けられている。フィルター装置40では、外気導入口4から導入される外気に含まれる塵や埃などの異物が除去される。
本実施形態の建物換気システムにおいては、制御手段9として、送風ファン7の運転、停止、風量の調整など送風ファン7の動作を制御する制御盤50が廊下30の壁面に設けられている。制御盤50は、送風ファン7と電気的に接続されている。
送風ファン7の運転が開始されると、屋外の新鮮な空気(外気)が外気導入口4から取り込まれる。外気導入口4から取り込まれた外気は給気管11を通じて、順次、フィルター装置40、送風ファン7を経て給気口2に送られ、居室1内に供給される。居室1内の空気は排気口3から排気される。すなわち、外気導入口4→フィルター装置40→送風ファン7→給気口2→居室1→排気口3の径路で空気が流れ、居室1の換気が行われる。
制御盤50による送風ファン7の動作の制御は、動作情報保存手段8に保存された動作情報から選定される動作モードに基づいて行われる。動作情報は、送風ファン7など送風手段6の送風運転の動作モードに関する情報であり、上記した4つの動作モードを有する。4つの動作モードは、夜間の居室1の熱こもりをより少ないエネルギーで効率よく軽減して快適な室内環境を実現することができるように、夜間の熱こもりの程度を考慮して用意されている。夜間の熱こもりの程度は一年を通じて変わる。夜間の熱こもりの程度に応じて、一年を例えば、冬期、春・秋期、夏期、及び真夏期の4つ期間に区分して、上記4つの動作モードを1対1で対応させている。具体的には、冬期、春・秋期、夏期、及び真夏期それぞれに、その記載順に、第一動作モード、第二動作モード、第三動作モード、及び第四動作モードを対応させ、各期間ではその期間に対応する動作モードに基づいて送風手段の送風運転を行う。しかしながら、例えば春・秋期においては夏期並に暑い日もあり、このような日は熱こもりの程度が大きくなることから、春・秋期に対応する動作モードに基づいて送風手段の送風運転を行うことは適当でない。そこで、本実施形態では、翌朝の外気の予測最低気温に応じて4つの動作モードから一の動作モードを選択するようにしている。なお、通常1日の最低気温は、朝方の時間に生じる。そのため翌日の最低気温を翌朝の外気の予測最低気温の代用として用いることが簡便であり好ましい。
第一動作モードは、上記のとおり、p及びqの時間帯において送風手段6の送風運転を停止させる動作モードである。第二動作モードは、p及びqの時間帯において送風手段6を送風運転させる動作モードである。第三動作モードは、p及びrの時間帯において送風手段6を送風運転させ、pの時間帯の終了時刻からrの時間帯の開始時刻まで送風手段6の送風運転を停止させる動作モードである。第四動作モードは、pの時間帯において送風手段6を送風運転させ、qの時間帯で送風手段6の送風運転を停止させる動作モードである。第三動作モード及び第四動作モードでは、居室1で生活する所定の時間帯q内の一部の時間帯において冷房機器が冷房運転されていてもよい。なお、時間帯pの終了時刻と時間帯qの開始時刻は同時刻であり、時間帯p及びqを併せると、連続した一つの時間帯となる。また、時間帯qの終了時刻と時間帯rの終了時刻は同時刻である。
上記した動作モードでは、夜から翌朝にかけて居室1で生活する所定の時間帯q、qの時間帯の開始時刻以前の所定の時間帯p、qの時間帯の終了時刻を含む終了時刻以前の所定の時間帯rはそれぞれ、使用者の生活に応じて適宜設定される。時間帯p、q及びrは動作モード毎に同一または別異に設定されていてもよい。時間帯qの「夜」は、一般的には、18時から24時までの時間を指し、時間帯qの翌朝の「朝」は、6時から9時までの時間を指すが、前記した時間は多少拡大されていてもよい。第二動作モード、第三動作モード及び第四動作モードで送風手段6を送風運転させる時間帯pの開始時刻は、その時間帯pの開始時刻の時点において外気が居室1内の空気よりも涼しくなっているような時刻が設定される。また、第三動作モードで送風手段6を送風運転させる時間帯rの開始時刻は、その時間帯rの開始時刻の時点において外気が居室1内の空気よりも涼しくなっているような時刻が設定される。
上記した動作モードでは、翌朝の外気の予測最低気温と比較する比較温度a、b及びcは予め設定されている。各比較温度は、建物換気システムが適用される建物の断熱性能やその建物が存する地域の気候条件によって異なる。このような比較温度は、例えば、外気温とその建物の居室1の室温との関係を予め取得しておき、この関係に基づいて設定することができる。
比較温度a、b及びcの設定手順の一例について説明する。この一例では、夜から翌朝にかけて居室1で生活する所定の時間帯において冷房機器を使用しないような時期(例えば、春・秋期)の居室1の快適な室温の範囲を20℃以上27℃以下とした場合について説明する。また、夜から翌朝にかけて居室1で生活する所定の時間帯内の一部の時間帯において冷房機器を使用するような時期(例えば、夏期)の居室1の快適な室温の範囲を27℃超28℃以下とした場合について説明する。また、この一例では、時間帯pを20時から22時までの時間帯とし、時間帯qを22時から翌朝の7時までの時間帯とし、時間帯rを2時から7時までの時間帯としている。そして冷房機器を使用する場合には、その冷房機器(冷房設定温度27℃超28℃以下)の冷房運転時間を22時から翌日の2時までとしている。
まず、建物換気システムが適用される建物において、冷房機器を使用せずに第二動作モードに従って送風ファン7を送風運転させたときの、外気の最低気温と居室1の室温とのデータを取得する。具体的には、外気の最低気温が異なる日において、冷房機器を使用せずに第二動作モードに従って送風ファン7を送風運転させたときの22時及び翌朝7時の居室1の室温を測定したデータを取得する。次いで、取得したデータを用いて、図2(a)に示すように、外気の最低気温を横軸、翌朝7時の居室1の室温を縦軸としてプロットしてグラフを得る。そのグラフから翌朝の居室1の室温20℃に対応する夜間の外気の最低気温を求め、その気温をaとする。また、取得したデータを用いて、図2(b)に示すように、外気の最低気温を横軸、22時の居室1の室温を縦軸としてプロットしてグラフを得る。そのグラフから22時の居室1の室温27℃に対応する外気の最低気温を求め、その気温をbとする。
一方、同建物において、冷房機器を使用して第三動作モードに従って送風ファン7を送風運転させたときの、外気の最低気温と居室1の室温とのデータも取得する。具体的には、外気の最低気温が異なる日において、冷房機器を使用して第三動作モードに従って送風ファン7を送風運転させたときの翌朝7時の居室1の室温を測定したデータを取得する。取得したデータを用いて、図2(c)に示すように、外気の最低気温を横軸、翌朝7時の居室1の室温を縦軸としてプロットしてグラフを得る。そのグラフから翌朝の居室1の室温28℃に対応する外気の最低気温を求め、その気温をcとする。
こうして比較温度a、b及びcを設定する。
比較温度a、b及びc、時間帯p、q及びrが設定された4つの動作モードからなる動作情報は、図1に示されるように、動作情報保存手段8に保存される。制御盤50など制御手段9では、動作情報保存手段8に保存された動作情報から選定される動作モードに基づいて送風ファン7など送風手段6の動作を制御する。これによって、夜間の居室1の熱こもりをより少ないエネルギーで効率よく軽減して快適な室内環境を実現することができるという効果が奏される。
具体的には、夜間の居室1の熱こもりがあまり気にならない時期、例えば冬期においては、第一動作モードに基づいて送風ファン7の送風運転が停止される。かかる動作モードでは、冷たい外気を居室1へ取り込まないので、快適な室内環境を実現することができる。また、送風ファン7の送風運転を行わないので、省エネルギー化を図ることができる。
夜間の居室1の熱こもりが多少気になるような時期、例えば春・秋期においては、第二動作モードに基づいて送風ファン7の送風運転が行われる。かかる動作モードでは、居室1内の空気よりも涼しい外気が居室1に取り込まれる。このため、図3(a)に示されるように、第二動作モード運転時は送風ファン7の送風運転を行わない非運転時と比べて居室1の室温が下がり、快適に過ごすことができる。なお、図3(a)の第二動作モードは、時間帯pが20時〜22時とされ、時間帯qが22時〜翌朝6時とされている。
夜間の居室1の熱こもりが気になるような時期、例えば夏期においては、第三動作モードに基づいて送風ファン7の送風運転が行われる。かかる時期においては、未明〜明け方は外が涼しくなっている。かかる動作モードでは、就寝の時間帯において居室1内の空気よりも涼しい外気が居室1に取り込まれる。このため、図3(b)に示されるように、第三動作モード運転時は送風ファン7の送風運転を行わない非運転時と比べて室温の上昇が抑制され、朝まで寝苦しくならずに快適に過ごすことができる。また、居室1で生活する時間帯以前に居室1に外気を導入して室温を下げているので、居室1で生活する時間帯に冷房機器を使用する場合には冷房負荷の低減による省エネルギー化を図ることができる。なお、図3(b)の第三動作モードは、時間帯pが20時〜22時とされ、時間帯qが22時〜翌朝6時とされ、時間帯rが2時〜6時とされている。また、22時から翌日の2時までの間、冷房機器で冷房運転を行っている。
夜間の居室1の熱こもりが特に気になるような時期、例えば真夏期においては、第四動作モードに基づいて送風ファン7の送風運転が行われる。かかる動作モードでは、居室1で生活する時間帯以前に居室1に外気を導入して室温を下げているので、居室1で生活する時間帯に冷房機器を使用する場合には冷房負荷の低減による省エネルギー化を図ることができる。
以上の建物換気システムでは、居室1の窓の開放を要しないので、窓開放による防犯、防音、防視上の問題、雨や空気汚染物質の侵入などの問題の心配はなく、利便性のさらなる向上が期待できる。
本実施形態では、図1に示されるように、動作情報保存手段8が印刷物12として提供される。印刷物12には、上記した4つの動作モードからなる動作情報が文字情報として紙などの媒体に印刷により記録されている。印刷物12には、例えば、図4に示されるように、各動作モードの送風ファンの運転時間が示された表が印刷されている。また、制御手段9としての制御盤50は、送風ファン7の送風運転の開始時刻及び終了時刻を入力する設定スイッチ13を有している。この設定スイッチ13は、その入力情報を入力信号として、後述する制御部51に送信するように構成されている。制御盤50は、設定スイッチ13からの入力信号を受信し、その入力信号に従って送風ファン7の送風運転を行う制御部51を有する。
使用者は、印刷物12に記録された動作情報を参照して、天気予報等の翌朝の予測最低気温に基づいて動作情報から一の動作モードを選択する。次いで、選択された動作モードに基づいた制御内容で送風ファン7に送風運転させるように、使用者は送風ファン7の送風運転の開始時刻及び終了時刻を設定スイッチ13から入力する。使用者は、例えば、図4の表に記載の送風ファン7の送風運転の開始時刻及び終了時刻をそのまま設定スイッチ13から入力することができる。また、居室1での生活時間など自身の生活様式を考慮し、図4の表に記載の時刻とは異なる時刻を設定スイッチ13から入力することもできる。
本実施形態では、上記した効果と同様な効果が奏される。さらに、使用者は、印刷物12に記録された動作情報を参照して動作モードを選定でき、また、自身の生活様式を考慮して送風ファン7の送風運転の開始時刻及び終了時刻を設定スイッチ13から入力することができる。このため、快適な室内環境をより精度高く、より少ないエネルギーで実現することができる。
図5は、本発明の建物換気システムの別の一実施形態を適用した建物を示した図である。本実施形態では、動作情報保存手段8及び制御手段9の構成が図1の実施形態とは異なっている。それ以外の構成は、図1の実施形態と共通するため、図5では、図1に示した実施形態と同じ部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。
本実施形態では、動作情報保存手段8が、制御手段9において動作情報を記憶する記憶部14として備えられている。また、制御手段9が、翌朝の外気の予測最低気温を入力する外気情報入力部15と、動作制御部16とを備えている。動作制御部16では、外気情報入力部15から入力された予想最低気温と記憶部14に記憶された比較温度とを照合し、記憶部14に記憶された動作情報から一つの動作モードを選定し、送風ファン7の動作を制御する。
記憶部14は、半導体メモリや磁気ディスクなどの記憶媒体で構成される。記憶部14は、動作制御部16においてその実行により第一動作モードから第四動作モードのうち一つの動作モードを選択して送風ファン7を作動させるプログラムデータを記憶する。外気情報入力部15は、翌朝の外気の予測最低気温を入力し、その入力情報を入力信号として、動作制御部16に送信する。外気情報入力部15を手動入力スイッチで構成し、使用者が天気予報等から取得した翌朝の外気の予測最低気温を手動入力スイッチから入力するようにしてもよい。あるいは、外気情報入力部15を自動入力スイッチで構成し、インターネットを通して自動取得した翌朝の外気の予測最低気温を自動入力スイッチから自動入力するようにしてもよい。動作制御部16は、CPUが記憶部14に記憶されたプログラムデータを実行することにより送風ファン7の動作を制御する。
本実施形態では、外気情報入力部15からの翌朝の外気の予測最低気温の入力により自動的に送風ファン7の動作が制御されるので、送風ファン7の送風運転の開始時刻及び終了時刻の入力が不要になり、より利便性が高い。外気情報入力部15が自動入力スイッチで構成される場合、自動取得した翌朝の外気の予測最低気温が自動入力されるので、さらに利便性が高まる。しかも、最新の気象条件に応じた制御を自動的に行うことが可能であるため、快適な室内環境をより精度高く実現することができる。
図6は、本発明の建物換気システムのさらに別の一実施形態を適用した建物を示した図である。本実施形態では、開度調整グリル17と排気手段18とを備えた点が図1の実施形態とは異なっている。それ以外の構成は、図1の実施形態と共通するため、図7では、図1に示した実施形態と同じ部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。
本実施形態では、給気口2に、給気口2の開口面積を変えて給気量を調整可能な開度調整グリル17が設けられている。開度調整グリル17は、給気口2の開口面積を0〜100%の範囲内の任意の値に調整可能とされている。
また、給気管11には、排気手段18としてダンパー19が送風ファン7の下流側に設けられている。ダンパー19は、給気管11の給気圧が所定の圧力を越えた場合に開口して管内の外気を管外に放出する。本実施形態では、給気管11は小屋裏31に設けられているので、管内の外気はダンパー19の開口により小屋裏31に排気されることになる。
送風ファン7の風量を調整しても各居室1の換気量を個別に調節することは難しい。本実施形態では、居室1毎に開度調整グリル17の開度を調整することによって各居室1の換気量を個別に適宜の量に調節することができる。また、各居室1において開度調整グリル17の開度を0%とし給気口2を閉鎖した状態で送風ファン7の送風運転を行った場合でも、ダンパー19によって給気管11内の給気圧を所定の圧力内に調節することができる。給気管11内の給気圧が所定の給気圧よりも増大すると、他室や送風経路に悪影響を及ぼすことがある。本実施形態では、ダンパー19によって給気管11内の給気圧が所定の圧力内に調節されるので、他室や送風経路に対する給気管11内の給気圧増大の影響を抑えることができる。
以上、実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記の実施形態に何ら限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内において各種の変更が可能である。例えば、図7に示すように、図1の実施形態においてさらに小屋裏31に棟換気20を備えると共に、廊下30などの非居室から小屋裏31の棟換気20へと延びる、非居室の空気を棟換気20に通気する排気管21などの通気構造を備えることもできる。なお、図7では、図1に示した実施形態と同じ部分には同一の符号を付している。各居室1からの排気は、居室1→建具隙間→廊下30などの非居室→排気管21→棟換気20の経路で屋外に排気される。本実施形態では、棟換気20で温度差換気を利用して居室1内の空気を排気することが可能であり、各居室1の空気を排気口3から排気する場合と比較して居室1の熱こもりをより効率的に軽減することができる。また、送風ファン7の送風運転停止時であっても、温度差換気による自然排熱効果を得ることができる。
1 居室
2 給気口
3 排気口
4 外気導入口
6 送風手段
8 動作情報保存手段
9 制御手段
11 給気管
12 印刷物
13 設定スイッチ
14 記憶部
15 外気情報入力部
16 動作制御部
17 開度調整グリル
18 排気手段
20 棟換気

Claims (5)

  1. 建物内の居室に設けられた給気口及び排気口と、
    建物の外壁に設けられ、建物内に外気を導入可能な外気導入口と、
    前記外気導入口から建物内に導入された外気を前記給気口に送る送風手段と、
    夜から翌朝にかけて居室で生活する所定の時間帯をq、qの時間帯の開始時刻以前の所定の時間帯をp、qの時間帯の終了時刻を含む終了時刻以前の所定の時間帯をr(ただし、q>r)とし、翌朝の外気の予測最低気温と比較する比較温度をa、b及びc(ただし、a<b<c)としたときに、
    翌朝の外気の予測最低気温がa未満の場合、p及びqの時間帯で前記送風手段の送風運転を停止させる第一動作モード、
    翌朝の外気の予測最低気温がa以上、b未満の場合、p及びqの時間帯で前記送風手段を送風運転させる第二動作モード、
    翌朝の外気の予測最低気温がb以上、c未満の場合、p及びrの時間帯で前記送風手段を送風運転させ、pの時間帯の終了時刻からrの時間帯の開始時刻まで前記送風手段の送風運転を停止させる第三動作モード、及び
    翌朝の外気の予測最低気温がc以上の場合、pの時間帯で前記送風手段を送風運転させ、qの時間帯で前記送風手段の送風運転を停止させる第四動作モード、からなる動作情報を保存する動作情報保存手段と、
    この動作情報保存手段に保存された前記動作情報から選定される動作モードに基づいて前記送風手段の動作を制御する制御手段と、を備えることを特徴とする建物換気システム。
  2. 前記動作情報保存手段は印刷物であり、
    前記制御手段は、前記送風手段の送風運転の開始時刻及び終了時刻を入力する設定スイッチを有し、選定される動作モードに基づいた前記設定スイッチからの入力に従って前記送風手段の送風運転を行うことを特徴とする請求項1に記載の建物換気システム。
  3. 前記動作情報保存手段は、前記制御手段において前記動作情報を記憶する記憶部として備えられ、
    前記制御手段は、さらに、翌朝の外気の予測最低気温を入力する外気情報入力部と、この外気情報入力部から入力された予想最低気温と前記記憶部に記憶された前記比較温度とを照合し、前記記憶部に記憶された前記動作情報から一つの動作モードを選定し、前記送風手段の動作を制御する動作制御部とを備えていることを特徴とする請求項1に記載の建物換気システム。
  4. 前記送風手段は、2回/時以上の前記居室の換気回数を得られる風量であることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の建物換気システム。
  5. 前記給気口に設けられ、前記給気口の開口面積を変えて給気量を調整可能な開度調整グリルと、前記給気口に接続され、前記送風手段からの外気を前記給気口に給気する給気管とを備え、
    前記給気管は、前記給気管の給気圧が所定の圧力を越えた場合に開口して管内の外気を管外に放出する排出手段を有することを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の建物換気システム。
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