JP6286508B2 - ダンパ装置 - Google Patents
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Description
本発明の一態様は、ダンパ部に動吸振器が連結されてなるダンパ装置を前提としている。そして、ダンパ部は、規定の回転軸線を中心に回転する入力側部材と、この入力側部材に同軸上で相対回転可能な出力側部材と、入力されるトルクの伝達経路における入力側部材と出力側部材との間に配置され且つトルク変動に伴う振動を減衰すべく弾性変形する弾性部材と、を備えている。また、動吸振器は、入力側部材に同軸上で配置される動吸振器本体と、この動吸振器本体に形成された転動室で転動する転動体と、を備えている。そして、動吸振器本体におけるダンパ部との複数の連結部位は、いずれも径方向において転動室の外側縁部の最外部と同一位置又はこの最外部よりも外側に位置しているとともに周方向において互いに隣り合う各転動室の間に位置している。
図1及び図2に示すように、第1のダンパ部20は、入力側部材の一例としての上流側ダンパディスク21と、この上流側ダンパディスク21からトルクが伝達される弾性部材の一例としての上流側ダンパスプリング22とを備えている。上流側ダンパディスク21は平面視略円環状をなすディスク本体211を有し、このディスク本体211の外周縁からはトルク入力部212が前側に突出している。そして、上流側ダンパディスク21は、トルク入力部212にトルクが入力されると、規定の回転軸線Sを中心に回転する。また、ディスク本体211には、周方向に沿って等間隔に配置される複数の収容室213が形成されている。こうした収容室213には、周方向に伸縮できる態様で上流側ダンパスプリング22が収容されている。そして、周方向において互いに隣り合う各収容室213の間に位置する部分が、上流側ダンパスプリング22にトルクを伝達する第1の伝達部214として機能する。
図1及び図2に示すように、第2のダンパ部30は、第1の中間プレート24の内周側部分242の前側(図2では左側)に配置される第3の中間プレート31と、上流側ダンパスプリング22よりも径方向内側に配置される弾性部材の一例としての下流側ダンパスプリング32とを備えている。この第3の中間プレート31は、上流側ダンパディスク21及び第1の中間プレート24に同軸上で配置されるとともに、第1の中間プレート24と一体回転する。具体的には、第3の中間プレート31において下流側ダンパスプリング32よりも径方向外側に位置する部分が、リベット33によって第1の中間プレート24に連結されている。
図2及び図3に示すように、本実施形態の動吸振器40は、下流側ダンパスプリング32よりも径方向外側に位置している。こうした動吸振器40は、平面視略円環状をなす動吸振器本体41を備えている。この動吸振器本体41は、連結される第3の中間プレート31に同軸上で配置されるとともに、この第3の中間プレート31と一体回転する。なお、動吸振器本体41は、上流側ダンパディスク21、第1〜第3の各中間プレート24,23,31及び下流側ダンパディスク36を構成する板材と比較して、肉厚の板材(即ち、軸線方向における幅が広い板材)で構成されている。
そして、第3の中間プレート31の連結部311には、第1のガイド部の一例としてのガイド孔312が、転動室43の周方向における同一位置に形成されている。こうしたガイド孔312の周縁形状はガイド部材47に形成されたガイド孔471の周縁形状と略同一形状となっており、連結部311のガイド孔312内にはコロ46の第1の軸部464が挿通されている。すなわち、連結部311は、第1の軸部464を介してコロ46を支持している。
ダンパ装置11にトルクが入力されると、このトルクは、第1のダンパ部20及び第2のダンパ部30を介して出力される。このとき、入力されるトルクに変動が発生すると、上流側ダンパスプリング22や下流側ダンパスプリング32が伸縮することにより、トルク変動に伴う振動が減衰される。
(1)本実施形態では、動吸振器本体41を、その径方向外側で第2のダンパ部30を構成する第3の中間プレート31に取り付けた。そのため、動吸振器本体を転動室よりも径方向内側で第2のダンパ部30に取り付ける場合と比較して、動吸振器本体41を、その内周縁411が径方向外側に位置する形状とすることができる。その結果、動吸振器本体41を軽量化させることができ、ひいてはこの動吸振器本体41を備える動吸振器40を軽量化させることができるようになる。
・動吸振器40を第3の中間プレート31の連結部311に取り付けるに際し、リベット51の頭部511の一部が第2の凹部48から前側に突出していてもよい。また、リベット51の軸部512の先端513の一部が第1の凹部49から後側に突出していてもよい。
・転動室43は、動吸振器本体41の内周縁411側に開口しない構成であってもよい。
・動吸振器40を、図6に示すように、第1のダンパ部20の第1の中間プレート24に取り付けてもよい。この場合、第1のダンパ部20が、一方のダンパ部に相当する。
・動吸振器40を、図8に示すように、第1のダンパ部20の上流側ダンパディスク21に取り付けてもよい。この場合、第1のダンパ部20が、一方のダンパ部に相当する。
・図9に示すように、ダンパ装置11は、一つのダンパ部200と、動吸振器40とを備えた構成であってもよい。この場合、動吸振器40を、ダンパ部200の出力側部材203に取り付けてもよい。また、ダンパスプリング202を介してトルクを出力側部材203に伝達する入力側部材201に、動吸振器40を取り付けてもよい。
・動吸振器本体41は、複数の板材を重ね合わせることにより構成されたものであってもよい。
次に、上記各実施形態及び別の実施形態から把握できる技術的思想を以下に追記する。
前記凹部の底壁と前記動吸振器本体の前記連結部位とを前記回転軸線の延びる方向に貫通する貫通孔が形成され、同貫通孔に挿通される連結部材によって前記動吸振器本体が前記連結部に連結されるダンパ装置。
Claims (2)
- ダンパ部に動吸振器が連結されてなるダンパ装置において、
前記ダンパ部は、規定の回転軸線を中心に回転する入力側部材と、同入力側部材に同軸上で相対回転可能な出力側部材と、入力されるトルクの伝達経路における前記入力側部材と前記出力側部材との間に配置され且つトルク変動に伴う振動を減衰すべく弾性変形する弾性部材と、を備え、
前記動吸振器は、前記入力側部材に同軸上で配置される動吸振器本体と、同動吸振器本体に形成された転動室で転動する転動体と、を備え、
前記動吸振器本体における前記ダンパ部との複数の連結部位は、いずれも、径方向において前記転動室の外側縁部の最外部と同一位置又は同最外部よりも外側に位置しているとともに周方向において互いに隣り合う前記各転動室の間に位置している
ことを特徴とするダンパ装置。 - ダンパ部に動吸振器が連結されてなるダンパ装置において、
前記ダンパ部は、規定の回転軸線を中心に回転する入力側部材と、同入力側部材に同軸上で相対回転可能な出力側部材と、入力されるトルクの伝達経路における前記入力側部材と前記出力側部材との間に配置され且つトルク変動に伴う振動を減衰すべく弾性変形する弾性部材と、を備え、
前記動吸振器は、前記入力側部材に同軸上で配置される動吸振器本体と、同動吸振器本体に形成された転動室で転動する転動体と、を備え、
前記動吸振器本体における前記ダンパ部との連結部位は、径方向において前記転動室と同一位置又は同転動室よりも外側に位置しており、
前記転動室は、前記動吸振器本体の内周縁側に開口してなり、
前記転動体には、前記回転軸線の延びる方向に突出する軸部が設けられており、
前記ダンパ部又は前記動吸振器には、前記軸部を支持するとともに、前記転動室の径方向外側の縁部に沿った前記転動体の移動をガイドするガイド孔が形成され、
前記ガイド孔は、周方向において互いに隣り合う前記各転動室を区画する区画壁に前記転動体が衝突した後、前記軸部が前記ガイド孔の周縁に当接するような形状になっている
ことを特徴とするダンパ装置。
Priority Applications (1)
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Applications Claiming Priority (1)
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JP2016205196A JP6286508B2 (ja) | 2016-10-19 | 2016-10-19 | ダンパ装置 |
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-
2016
- 2016-10-19 JP JP2016205196A patent/JP6286508B2/ja active Active
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