JP6284667B1 - 順番管理システムおよびプログラム - Google Patents

Abstract

【課題】順番待ちを登録した後に、電話によって登録内容の変更やキャンセルを行えるようにする。【解決手段】施設における順番待ちを管理する順番管理システムであって、施設における順番待ち可能な待ち項目毎の順番待ちの登録を受け付ける受付登録部と、施設における順番待ち組の順番待ち状況の情報を含む順番待ちリストを管理する順番待ちリスト管理部と、順番待ちをしている利用者からの電話による順番待ち状況の問い合わせを受け、対応する順番待ち組の順番待ち状況の情報を音声により提供する問い合わせ受付部と、を備え、問い合わせ受付部は、利用者に対して待ち項目の変更の希望の有無を音声により問い合わせ、利用者の操作に応じて、順番待ちリストに登録されている当該順番待ち組の待ち項目を変更する。【選択図】図５

Description

本発明は、順番管理システムおよびプログラムに関する。

従来、レストランや店舗、病院、銀行、役所等においては、そのサービスを待つ顧客の順番待ちを管理するために、種々の順番管理システムが採用されている。

例えば、特許文献１には、順番待ちのできる複数の施設に対して同時に予約管理サービスを提供する予約管理システムが記載されており、ユーザは、Ｗｅｂや、電話や、店頭端末から順番待ち予約の申し込みをできることが記載されている。また、順番が近づいてきた予約客に対して、電話をかけることによって音声でその旨を通知することが記載されている。

特開２００５−５０００２号公報

従来の順番管理システムにおいては、順番が近づいてきた予約客に対し、自動的に一方通行の呼出電話を発信している。しかし、予約を行った後で、電話での予約キャンセルや申込み内容の変更を行うことはできなかった。

本発明は、以上説明した事情を鑑みてなされたものであり、順番待ちを登録した後に、電話によって登録内容の変更やキャンセルを行えるようにすることを目的の一つとする。

本発明の一実施形態に係る順番管理システムは、施設における順番待ちを管理する順番管理システムであって、
前記施設における順番待ち可能な待ち項目毎の順番待ちの登録を受け付ける受付登録部と、
前記施設における順番待ち組の順番待ち状況の情報を含む順番待ちリストを管理する順番待ちリスト管理部と、
順番待ちをしている利用者からの電話による順番待ち状況の問い合わせを受け、対応する順番待ち組の順番待ち状況の情報を音声により提供する問い合わせ受付部と、を備え、
前記問い合わせ受付部は、
前記利用者に対して前記待ち項目の変更の希望の有無を音声により問い合わせ、前記利用者の操作に応じて、前記順番待ちリストに登録されている当該順番待ち組の待ち項目を変更するものである。

また、前記問い合わせ受付部は、当該順番待ち組の現時点での予想待ち時間が閾値以上の場合にのみ、前記待ち項目の変更の希望の有無を問い合わせるようにしてもよい。

また、前記問い合わせ受付部は、当該順番待ち組の現時点での予想待ち時間よりも、待ち時間の短い待ち項目を音声により提示するようにしてもよい。

また、前記問い合わせ受付部は、前記利用者に対して順番待ちのキャンセルの希望の有無を音声により問い合わせ、前記利用者の操作に応じて、前記順番待ちリストに登録されている当該順番待ち組の順番待ちをキャンセルするようにしてもよい。

また、順番が到来した順番待ち組の端末に対し、呼出メッセージを通知する電話を発信する呼出電話発信部を備え、前記呼出電話発信部は、前記利用者に対して順番待ちのキャンセルの希望の有無を音声により問い合わせ、前記利用者の操作に応じて、前記順番待ちリストに登録されている当該順番待ち組の順番待ちをキャンセルするようにしてもよい。

本発明によれば、順番待ちを登録した後に、電話によって登録内容の変更やキャンセルを行うことができる。

本発明の実施形態に係る順番管理システム１０００の概略構成を示す図。 順番管理端末２００の主要構成を示すブロック図。 本発明の実施形態に係る順番管理システム１０００における順番待ちの受付登録処理のフローチャート。 本発明の実施形態に係る順番管理システム１０００における電話による呼出処理のフローチャート。 本発明の実施形態に係る順番管理システム１０００における電話による順番待ち状況の問い合わせ処理のフローチャート。

以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。

本実施形態では、レストランＡにおける順番待ち管理の例について説明するが、その他、病院、銀行、役所、ショッピングモール、デパート、アミューズメント施設など、施設利用者の順番待ちの管理を行うあらゆる施設に適用できる。

図１は、本実施形態に係る順番管理システム１０００の概略構成を示す図である。図１に示すように、順番管理システム１０００は、管理センター等に設置された順番管理サーバ１００と、各施設に設置された順番管理端末２００と、施設の利用者が所有するユーザ端末３００を含んでいる。順番管理サーバ１００は、順番管理端末２００および帯端末３００と通信ネットワークＮを介して接続されている。順番管理端末２００は、施設（ここではレストランＡ）の入り口付近などに設置されている。

順番管理サーバ１００は、汎用的なコンピュータによって構成され、そのコンピュータにおいて所定のサーバ用プログラムが動作することにより、サーバ機能を実現する。順番管理サーバ１００を構成するコンピュータは、必ずしも１台である必要はなく、通信ネットワークＮ上に分散する複数のコンピュータから構成されてもよい。

順番管理サーバ１００は、施設ごとに順番管理端末２００を管理するための管理データベース１１０と、プロセッサ（受付登録部、順番待ちリスト管理部、問い合わせ受付部、呼出電話発信部）１２０を備えている。管理データベース１１０は、クライアント管理テーブルＴＡ１と、ステータス管理テーブルＴＡ２を備えている。

クライアント管理テーブルＴＡ１には、施設毎に、順番管理端末２００に対して付与されている固有のＩＤとパスコード（アカウント）が登録されている。例えば、「レストランＡ」のレコードとして、「ＩＤ：Ａ１・・・」、「パスコード：ＡＡ２・・・」等が設定されている。これらの情報は、例えば、システム導入の際に各施設で順番待ちの管理を行う管理者（例えば、施設のオーナーなど）によって設定される。なお、１施設で複数の順番管理端末２００を利用する場合には、同一のＩＤとパスコードを利用しても良いが、例えば所定の条件に従い、複数のＩＤとパスワードを使い分けるようにしてもよい。

ステータス管理テーブルＴＡ２には、各施設での順番待ちリストが登録されている。この順番待ちリストは、順番待ちをしている者（順番待ち組）の一覧と、各々の順番待ち組の待ち状況をあらわす情報（ステータス情報）が含まれる。順番待ちリストの１レコードには、受付番号「１」、受付時刻「１３：０３」、待ち項目「テラス席」、利用人数「４」、ステータス「呼出中」等の情報が含まれている。その他、氏名、連絡先の電話番号、メールアドレスなどの情報も含むことができる。

ステータスには、順番到来前の状態である「待ち中」、順番が来たことを知らせた状態である「呼出中」、順番が来た者を案内した状態である「案内済」、さらに順番待ちをキャンセルした状態である「取消済」等が含まれる。ステータスとしてどのような項目を設定するかは各施設の管理者等が適宜設定および変更可能となっている。

待ち項目は、施設ごとに設定されており、受付登録時に選択することができる。例えば「レストランＡ」で設定されている待ち項目は席の種類であり、ここでは「テーブル」、「カウンター」、「テラス席」、「個室」が設定されている。待ち項目は、例えば、システム導入の際に各施設で順番待ちの管理を行う管理者（例えば、店舗のオーナーなど）によって設定される。また、待ち項目は、必要に応じて随時変更することもできる。

なお、順番待ちリストに含める情報は、各施設の管理者等が適宜設定および変更可能となっている。順番待ちリストの内容は、順番管理端末２００から送信される順番待ちリストへの新規登録情報、またはステータスの更新情報（詳細は後述）に基づいて更新される。

プロセッサ１２０は、算術演算、論理演算、ビット演算等を処理する算術論理演算ユニット（ＣＰＵなど）および各種レジスタから構成され、ＲＯＭ等の記憶手段に格納されている各種プログラムを実行することで順番管理サーバ１００の各部を中枢的に制御する。また、プロセッサ１２０は、順番管理端末２００と連携して順番待ちを管理するためのコンピュータプログラム（順番管理アプリケーション）や、電話の自動発信・受信などを実行するためのコンピュータプログラム（電話サービスアプリケーション）も実行する。

通信ネットワークＮは、順番管理サーバ１００と順番管理端末２００との間などで、相互に情報を送受信可能な通信網を含む。通信ネットワークＮは、例えば、インターネット、ＬＡＮ、専用線、電話回線、企業内ネットワーク、移動体通信網、ブルートゥース（登録商標）、ＷｉＦｉ（Wireless Fidelity）、その他の通信回線、それらの組み合わせ等のいずれであってもよく、有線であるか無線であるかを問わない。

順番管理端末２００は、タブレット端末や、パーソナルコンピュータ（ＰＣ）、ノートＰＣ、スマートフォン、携帯電話機、携帯情報端末（ＰＤＡ）など、通信ネットワークＮを介して順番管理サーバ１００とデータの授受が可能なあらゆる端末装置を利用することができる。なお、順番管理端末２００は、１施設で複数台利用することもできる。なお、図１の例では、１つの順番管理端末２００のみを図示しているが、実際には、多数の施設に設置される順番管理端末２００が順番管理サーバ１００によって管理されている。

図２は、順番管理端末２００の主要構成を示すブロック図である。順番管理端末２００は、プロセッサ（受付登録部）２１０と、入力装置２１５と、表示装置２１６と、通信インタフェース２２０と、記憶資源２３０とを備える。順番管理端末２００は、施設の利用者や従業者が直接タッチパネルなどの入力装置２１５を操作することで、順番待ちリストへの登録や更新等の入力を受け付ける。例えば、施設の従業者は順番待ちリストに新たに順番待ちの登録をするための入力や、順番待ちリストに登録されているステータスを更新するための入力を行う。

プロセッサ２１０は、算術演算、論理演算、ビット演算等を処理する算術論理演算ユニット（ＣＰＵなど）および各種レジスタから構成され、記憶資源２３０に格納されている各種プログラムを実行することで順番管理端末２００の各部を中枢的に制御する。各種レジスタは、例えば、プログラムカウンタ、データレジスタ、命令レジスタ、汎用レジスタ等である。

入力装置２１５は、順番待ちリストへの受付や順番待ちリストからの消込み等の入力を受け付けるための各種操作ボタンやタッチパネル２１５ａを備えている。

表示装置２１６は、順番待ちリストや、受付画面やステータス管理画面を表示するための装置であり、例えば液晶ディスプレイにより構成される。

通信インタフェース２２０は、通信ネットワークＮに接続し、通信ネットワークＮを介して他の装置と通信をするためのハードウェアモジュールである。通信インタフェース２２０は、例えば、ＩＳＤＮモデム、ＡＤＳＬモデム、ケーブルモデム、光モデム、ソフトモデム等の変調復調装置である。

記憶資源２３０は、例えば、物理デバイスの記憶領域が提供する論理デバイスである。物理デバイスは、例えば、ディスクドライブまたは半導体メモリ（ＲＯＭ、ＲＡＭなど）等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。記憶資源２３０は、複数の物理デバイスを１つの論理デバイスにマッピングして構築してもよいし、１つの物理デバイスを複数の論理デバイスにマッピングして構築してもよい。

記憶資源２３０には、オペレーティングシステムプログラム、ドライバプログラム、各種データ等が格納される。ドライバプログラムとしては、例えば、通信インタフェース２２０を制御するための通信インタフェースドライバプログラム等がある。また、記憶資源２３０には、これら各種プログラムや各種データのほか、プロセッサ２１０が実行することにより、順番管理サーバ１００と連携して順番待ちを管理するためのコンピュータプログラム（順番管理アプリケーション）ＡＰ１が記憶されている。

ユーザ端末３００は、サービスの利用者が所有する、スマートフォン、携帯電話、タブレット端末、ウェアラブルデバイスなどの端末である。ユーザ端末３００は、プロセッサ、各種操作ボタンやタッチパネルなどの入力装置、液晶ディスプレイなどの表示装置、通信ネットワークＮに接続するための通信インタフェース、ディスクドライブまたは半導体メモリ（ＲＯＭ、ＲＡＭなど）などの記憶資源を備えている。記憶資源には、これら各種プログラムや各種データのほか、プロセッサが実行することにより、順番管理サーバ１００と連携して順番待ちを管理するためのコンピュータプログラム（順番管理アプリケーション）が記憶されている。利用者は、ユーザ端末３００にインストールされているウェブブラウザ又はその他のアプリケーションを介して、各施設への順番待ちを登録することができる。

（順番待ちの登録）
次に、施設に来訪した利用者が、各施設の順番管理端末２００を操作して行う順番待ち登録処理について、図３のフローチャートを用いて説明する。

順番管理端末２００は通信インタフェース２２０を介して、順番管理サーバ１００からステータス管理テーブルＴＡ２に登録されている順番待ちリストに含まれる情報を受信する（ステップＳ３１）。

次に、順番管理端末２００は、順番待ちの受付をするための受付画面を表示装置２１６に表示させる（ステップＳ３２）。受付画面には、例えば、順番待ちリストの情報（順番待ちをしている者の受付番号と現在のステータス情報）が、受付をした順番に時系列に並べられた一覧が表示される。さらに、現在順番待ちをしている待ち組数なども表示される。

表示された受付画面に対して利用者が所定の操作入力を行い、順番待ちの受付に必要な情報（待ち項目、利用人数、呼出（電話又はメール）の希望の有無、呼出時の連絡先の電話番号またはメールアドレス等）の入力が完了すると（ステップＳ３３：ＹＥＳ）、順番管理端末２００は受付完了画面を表示する（ステップＳ３４）。受付完了画面には、受付番号（待ち番号）や、現時点での待ち時間等が表示される。また、順番券を受け取るよう促すメッセージが表示され、利用者は、順番管理端末２００に接続されたプリンタから印刷される順番券を受け取ることができる。

順番券には、受付番号と対応付けられた二次元コードが印刷されている。利用者がユーザ端末３００を利用して順番券に印刷された二次元コードを読み取ることで、ユーザ端末３００の表示装置に、利用者の現在の順番待ち状況（現状の待ち組数や予想待ち時間など）が表示される。また、利用者が、二次元コードを読み込むことによって表示される案内にしたがって電話番号やメールアドレスを入力することにより、順番が到来した際に電話またはメールによるメッセージを受信したり、順番が近づいたときにリマインドメッセージを受信したりすることができる。

確定した新規登録情報は、順番管理端末２００から通信ネットワークＮを介して順番管理サーバ１００に送信される（ステップＳ３５）。順番管理サーバ１００は、ある施設から新規登録情報を受信すると、受信した新規登録情報に基づいて、その施設の順番待ちリストに順番待ちを１組新たに追加する処理を行い、ステータス管理テーブルＴＡ２を更新する（ステップＳ３６）。

なお、上記の例では、利用者は順番管理端末２００を用いて順番待ちの登録を行っているが、自身の所有するユーザ端末３００を用いてウェブサイト経由で順番待ちの登録をすることもできる。この場合には、利用者は、まずユーザ端末３００を操作して順番管理システム１０００のウェブサイトにアクセスし、表示装置に順番待ちの登録を行う施設のウェブサイト用受付画面を表示させる。その後は、順番管理端末２００を用いて登録する場合と同様の手順で行うことができる。

（順番待ちリストの更新）
各施設の順番待ちリストの各レコードの内容は、施設の従業者が順番管理端末２００を用いて「取消」、「変更」、「呼出」、「案内」等の操作を行った際に更新される。「取消」は、順番待ちをキャンセルすることを意味し、「変更」は、いったん入力された順番待ちの内容を変更することを意味する。また、「呼出」は、順番が来た組を口頭で呼出したり、電話や呼出メールなどで知らせた状態であることを意味し、「案内」は、順番が来た組に対して実際に対応を開始した状態であることを意味する。

従業者は、順番管理端末２００に表示された順番待ちリストの中から、更新対象の順番待ち組を選択し、選択した順番待ち組に対して「呼出」、「取消」、「変更」のいずれかの更新操作を行う。更新対象の順番待ち組を特定する情報（例えば受付番号「１」）と更新操作の情報（例えば「呼出」）は、順番管理端末２００から通信ネットワークＮを介して順番管理サーバ１００にアップロードされる。順番管理サーバ１００は、受信した情報に基づき、当該施設の順番待ちリストを更新する。例えば、受付番号「１」に対して「呼出」操作を行った場合には、受付番号「１」の順番待ち組のステータスが「呼出中」に更新される。

（順番到来時の呼出処理）
順番が到来した順番待ち組には、電話やメールによって呼出メッセージが通知される。呼出メッセージの通知を希望するか否か、およびメッセージ通知の方法（電話またはメール）については、受付登録時に利用者が指定することができる。また、上述したように、受付登録時に発券される順番券の二次元コードをユーザ端末３００で読み込むことによって、受付登録後に指定することもできる。

以下、図４のフローチャートを用いて、電話による呼出メッセージの通知処理について説明する。なお、呼出メッセージの通知先には、ユーザ端末３００以外にも、自宅や順番待ちをしている間の滞在場所の固定電話などを指定することもできる。

従業者が、順番管理端末２００を操作して、順番待ちリスト中の順番が到来した順番待ち組に対して「呼出」操作を行うと（ステップＳ４１：ＹＥＳ）、更新操作の情報「呼出」と、対象の順番待ち組の受付番号が、順番管理端末２００から通信ネットワークＮを介して順番管理サーバ１００に送信される（ステップＳ４２）。

順番管理サーバ１００は、例えば、Ｔｗｉｌｉｏなどの電話サービスＡＰＩ（Application Programming Interface）を介して、受信した情報に基づき、対象となる順番待ち組に関連付けて記憶されている電話番号に発信し、接続したら、順番が到来したことを知らせる音声メッセージを再生する（ステップＳ４３）。

さらに、順番管理サーバ１００は、キャンセル希望の有無を問い合わせる音声メッセージを再生する（ステップＳ４４）。電話を受信している利用者が、音声メッセージに従って、キャンセルを申し込む操作（指定されたボタンをプッシュする、音声で答える等）を行った場合には（ステップＳ４５：ＹＥＳ）、順番管理サーバ１００は、当該順番待ち組のステータスを「取消済」に更新し（ステップＳ４６）、自動通話を終了する（ステップＳ４７）。

（順番待ち状況の問い合わせ時の登録内容変更処理）
次に、順番待ちをしている利用者が、ユーザ端末３００等を用いて電話による順番待ち状況の問い合わせを行う際の処理について、図５のフローチャートを用いて説明する。
まず、利用者が予め指定された電話番号に電話をかけると（ステップＳ５１）、順番管理サーバ１００は、例えば電話サービスＡＰＩを介して、電話を受信する（ステップＳ５２）。電話番号は、受付登録時に発券する順番券等に記載してもよいし、利用者がユーザ端末３００を利用して順番券に印刷された二次元コードを読み取ることで、ユーザ端末３００の表示装置に表示されるようにしてもよい。

次に、順番管理サーバ１００は、音声メッセージによって、利用者に受付番号を入力するよう促し（ステップＳ５３）、入力された番号に該当する順番待ち組の順番待ち状況（現状の待ち組数や予想待ち時間など）を知らせる音声メッセージを再生する（ステップＳ５４）。なお、電話の発信元の電話番号（ユーザ端末３００の電話番号）が予め登録されており、受付番号の特定が可能な場合には、受付番号を入力させる処理を省略してもよい。予想待ち時間は、例えば、１組当たりの標準的な待ち時間（例えば、１０分）に、当該順番待ち組までの待ち組数を乗じた値とすることができる。

次に、順番管理サーバ１００は、キャンセル希望および登録内容変更希望（待ち項目、利用人数、呼出（電話又はメール）の希望の有無、呼出時の連絡先の電話番号またはメールアドレス等）の有無を問い合わせる音声メッセージを再生する（ステップＳ５５）。

利用者が、音声メッセージに従って、キャンセルを申し込む操作（指定されたボタンをプッシュする、音声で答える等）を行った場合には（ステップＳ５６：ＹＥＳ）、順番管理サーバ１００は、当該順番待ち組のステータスを「取消済」に更新し（ステップＳ５７）、自動通話を終了する（ステップＳ６５）。

利用者が、音声メッセージに従って、登録内容変更を申し込む操作（指定されたボタンをプッシュする、音声で答える等）を行った場合には（ステップＳ５８：ＹＥＳ）、順番管理サーバ１００は、変更したい項目を問い合わせる音声メッセージを再生する（ステップＳ５９）。利用者が、登録内容変更の希望は無い旨を回答する操作を行うと（ステップＳ５８：ＮＯ）、自動通話を終了する（ステップＳ６５）。

利用者が、音声メッセージに従って、変更したい項目（例えば、「待ち項目」）を指定する操作（指定されたボタンをプッシュする、音声で答える等）を行うと（ステップＳ６０：ＹＥＳ）、順番管理サーバ１００は、指定された項目についての変更後の内容を問い合わせる音声メッセージを再生する（ステップＳ６１）。

利用者が、音声メッセージに従って、変更後の内容（例えば、「テーブル」）を指定する操作（指定されたボタンをプッシュする、音声で答える等）を行うと（ステップＳ６２：ＹＥＳ）、順番管理サーバ１００は、操作内容に基づいて、順番待ちリストの当該順番待ち組のレコードの内容を更新する（ステップＳ６３）。

例えば、受付登録時には、待ち項目「テラス席」で登録した利用者が、変更したい項目として「待ち項目」、変更後の内容「テーブル」を指定すると、順番待ちリストの当該順番待ち組のレコードの「待ち項目」が「テラス席」から「テーブル」に更新される。

順番管理サーバ１００は、さらに変更したい項目があるか否かを問い合わせる音声メッセージを再生し（ステップＳ６４）、利用者が、登録内容変更の希望は無い旨を回答する操作を行うと（ステップＳ５８：ＮＯ）、自動通話を終了する（ステップＳ６５）。一方、利用者が、さらに登録内容変更を希望する場合には（ステップＳ５８：ＹＥＳ）、変更する項目（例えば、「利用人数」）と変更後の内容を問い合わせ、指定された変更後の内容にしたがって、順番待ちリストの当該順番待ち組のレコードの内容を更新する（ステップＳ５９〜Ｓ６３）。

また、登録内容の変更は、現在の予想待ち時間が一定時間（閾値）以上の場合にのみ行えるようにしてもよい。具体的には、ステップＳ５５において、当該順番待ち組の予想待ち時間が一定時間（例えば１０分）以上である場合には、キャンセル希望および登録内容変更希望の有無を問い合わせる音声メッセージを再生し、現在の予想待ち時間が一定時間に満たない場合には、キャンセル希望の有無のみを問い合わせる音声メッセージを再生する。利用者がキャンセルを行わない場合には、そのまま通話を終了する。

また、登録内容変更希望の有無を問い合わせる音声メッセージを再生する際に、現在の予想待ち時間よりも待ち時間の短い待ち項目（待ち組数の少ない項目）を併せて提示するようにしてもよい。例えば、「テラス席」で登録している利用者の現在の予想待ち時間が２０分で、その他の待ち項目に変更した場合の予想待ち時間が「テーブル」（１０分）、「カウンター」（０分）、「個室」（３０分）の場合には、「テーブル席なら１０分、カウンターなら待ち時間なしでご案内できます。」などのメッセージを併せて再生するようにしてもよい。

以上のように、本実施形態によれば、順番待ちをしている利用者が電話で順番待ちの状況を問い合わせた際、順番待ちの状況の情報を提示すると共に、利用者の希望により待ち項目も変更できるようにした。これにより、利用者は、実際に店舗まで行かなくても、簡単な操作で待ち項目の変更を行うことができる。また、従業員が対応しなくても、自動的に待ち項目の変更を受け付けることができる。

また、現在の予想待ち時間が閾値以上の場合にのみ、待ち項目を変更できるようにすることにより、間もなく順番が到来する順番待ち組が待ち項目を変更してしまうことを防止することができる。

また、待ち項目の変更を問い合わせる際に、現在の予想待ち時間よりも、待ち時間の短い待ち項目を提示することにより、利用者は、待ち時間を短くする選択も可能となる。また、施設側にとっても、比較的空いている待ち項目に利用者を案内することができるので、効率を上げることができる。

また、順番待ちをしている利用者が電話で順番待ちの状況を問い合わせた際、利用者の希望により、順番待ちのキャンセルも行えるようにしたので、利用者は、実際に店舗まで行かなくても、簡単な操作でキャンセルを行うことができる。また、施設側にとっては、利用者が予めキャンセルを行いやすくすることで、順番が到来した後でキャンセルが発生し、効率が悪くなることを防止できる。

また、順番が到来した順番待ち組に対し、呼出の電話を自動で発信し、その際に、キャンセルの希望の有無を確認し、キャンセルを行えるようにした。これにより、呼出の際にキャンセルの意向の確認を行うことができるので、利用者が呼出に応じない場合に、利用者を待つための不要な時間が発生することを避けることができる。

なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、他の様々な形で実施することができる。このため、上記実施形態はあらゆる点で単なる例示にすぎず、限定的に解釈されるものではない。例えば、上述した各処理ステップは処理内容に矛盾を生じない範囲で任意に順番を変更し、または並列に実行することができる。

１０００…順番管理システム
１００…順番管理サーバ
１１０…管理データベース
１２０…プロセッサ
２００…順番管理端末
２１０…プロセッサ
２１５…入力装置
２１５ａ…タッチパネル
２１６…表示装置
２２０…通信インタフェース
２３０…記憶資源
３００…ユーザ端末
ＴＡ１…クライアント管理テーブル
ＴＡ２…ステータス管理テーブル
Ｎ…通信ネットワーク
ＡＰ１…順番管理アプリケーション

Claims (5)

1. 施設における順番待ちを管理する順番管理システムであって、
   前記施設における順番待ち可能な待ち項目毎の順番待ちの登録を受け付ける受付登録部と、
   前記施設における順番待ち組の順番待ち状況の情報を含む順番待ちリストを管理する順番待ちリスト管理部と、
   順番待ちをしている利用者からの電話による順番待ち状況の問い合わせを受け、対応する順番待ち組の順番待ち状況の情報を音声により提供する問い合わせ受付部と、を備え、
   前記問い合わせ受付部は、
   当該順番待ち組の現時点での予想待ち時間が閾値以上の場合にのみ、前記利用者に対して前記待ち項目の変更の希望の有無を音声により問い合わせ、前記利用者の操作に応じて、前記順番待ちリストに登録されている当該順番待ち組の待ち項目を変更する、順番管理システム。
2. 前記問い合わせ受付部は、
   当該順番待ち組の現時点での予想待ち時間よりも、待ち時間の短い待ち項目を音声により提示する、請求項１に記載の順番管理システム。
3. 前記問い合わせ受付部は、
   前記利用者に対して順番待ちのキャンセルの希望の有無を音声により問い合わせ、前記利用者の操作に応じて、前記順番待ちリストに登録されている当該順番待ち組の順番待ちをキャンセルする、請求項１または２に記載の順番管理システム。
4. 順番が到来した順番待ち組の端末に対し、呼出メッセージを通知する電話を発信する呼出電話発信部を備え、
   前記呼出電話発信部は、
   前記利用者に対して順番待ちのキャンセルの希望の有無を音声により問い合わせ、前記利用者の操作に応じて、前記順番待ちリストに登録されている当該順番待ち組の順番待ちをキャンセルする、請求項１から３のいずれか１項に記載の順番管理システム。
5. 施設における順番待ちを管理するコンピュータを、
   前記施設における順番待ち可能な待ち項目毎の順番待ちの登録を受け付ける受付登録部と、
   前記施設における順番待ち組の順番待ち状況の情報を含む順番待ちリストを管理する順番待ちリスト管理部と、
   順番待ちをしている利用者からの電話による順番待ち状況の問い合わせを受け、対応する順番待ち組の順番待ち状況の情報を音声により提供する問い合わせ受付部と、して機能させ、
   前記問い合わせ受付部は、
   当該順番待ち組の現時点での予想待ち時間が閾値以上の場合にのみ、前記利用者に対して前記待ち項目の変更の希望の有無を音声により問い合わせ、前記利用者の操作に応じて、前記順番待ちリストに登録されている当該順番待ち組の待ち項目を変更する、プログラム。

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