JP6284514B2 - 車載機器制御システム、携帯機 - Google Patents

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Description

本発明は、車両の利用者が携帯する携帯機と、車両に搭載された車載制御装置との間で送受信された無線信号に基づいて、車載機器の制御が許可または禁止される車載機器制御システムに関する。
車両に搭載された車載制御装置と、車両の利用者が携帯する携帯機との間で送受信される無線信号に基づいて、ドアの施解錠などの車載機器の制御が許可または禁止される車載機器制御システムがある。車載制御装置と携帯機との間の通信方式としては、大別して、ポーリング方式、パッシブエントリ方式、およびキーレスエントリ方式の3種類がある。
ポーリング方式では、携帯機の位置にかかわらず所定の周期で車載制御装置がリクエスト信号を送信する。パッシブエントリ方式では、たとえば利用者がドアノブに接近または接触した時に、パッシブリクエストスイッチがオンして、車載制御装置から携帯機へリクエスト信号を送信する。これらのリクエスト信号が携帯機で受信されると、携帯機から車載制御装置へ応答信号が返信される。キーレスエントリ方式では、利用者が携帯機を操作した時に、携帯機から車載制御装置へ遠隔操作信号が送信される。車載制御装置は、携帯機からの応答信号や遠隔操作信号を受信すると、これらの信号に含まれるIDコードを用いて携帯機の認証を行い、該認証が成立すると、車両のドアの施解錠などを行う。
パッシブエントリ方式やポーリング方式の場合、たとえば車載制御装置から送信された応答要求信号を中継器により中継して、遠方にある携帯機に受信させ、該携帯機が車両の近傍にあるかのように偽装する不正な通信行為が行われることがある。この中継器を用いた不正な通信行為は、リレーアタックと呼ばれている。リレーアタックにより、車両の所有者でない悪意の第三者が、車両のドアを解錠したり、エンジンを始動したりして、窃盗などの犯罪を行うおそれがある。
そこで、リレーアタックへの防犯対策として、たとえば特許文献1および特許文献2では、携帯機(電子キー)に、動きを検知するモーションセンサ(移動検出センサ、振動センサ)を設けている。
そして、特許文献1では、携帯機が車外にあって、モーションセンサにより動き(携帯機の移動)を検出した場合と、携帯機が車内にある場合には、車載機器を制御するための携帯機と車載制御装置による無線通信(スマート通信)が許可される。これにより、利用者が車両から離れた場所で携帯機を保管している(静止させている)場合に、悪意の第三者によりリレーアタックが行われても、モーションセンサにより動きが検出されないので、携帯機と車載制御装置による無線通信が禁止され、車載機器の制御が実行されることはない。また、利用者が車内に携帯機を載置した(静止させた)場合に、携帯機と車載制御装置による無線通信が許容されて、エンジンの始動などの車載機器の制御が実行されるので、利便性が確保される。
特許文献2では、携帯機が車外にあって、車両のドアが施錠されていて、モーションセンサにより動き(振動)を検出しない場合に、携帯機の受信待機状態が停止される。このため、リレーアタックが行われても、車載機器の制御が不正に実行されることはない。また、携帯機の受信待機状態が停止されることで、携帯機の消費電力が低減される。さらに、携帯機が車内にあって、モーションセンサにより動きを検出しない場合に、直ぐに携帯機の受信待機状態が停止されず、一定時間は携帯機の受信待機状態が継続される。このため、利用者が車内に携帯機を載置した(静止させた)場合に、携帯機と車載制御装置による無線通信が許容されて、車載機器の制御が実行されるので、利便性が確保される。
一方、特許文献3でも、携帯機にモーションセンサを設けているが、これは利用者の動作パターンを検出して、そのパターンに応じて車載機器の遠隔操作を行うためのものであり、携帯機と車載制御装置による無線通信の許容・禁止とは無関係である。特許文献3では、モーションセンサをオン・オフする指令を、車載制御装置から携帯機へ送信するリクエスト信号に付加する。つまり、車載制御装置がモーションセンサのオン・オフを制御する。
従来は、車載機器の制御を許可または禁止するための、携帯機と車載制御装置の無線通信を継続または停止するために、携帯機に設けたモーションセンサの検知状態や車両のドアの施解錠状態に加えて、携帯機が車外か車内のいずれにあるかの判定結果を参照していた。しかし、携帯機が車外と車内のいずれにあるかの判定は、他の判断要素のようにセンサの出力やメモリに記憶された制御情報などを参照するだけでは行うことができず、携帯機と車載制御装置とで無線信号を送受信して、該無線信号の強度や該無線信号に含まれる情報などを参照する必要があるので、処理が複雑になる。
特開2011−52505号公報 特開2011−184959号公報 特開2014−216718号公報
本発明の課題は、携帯機と車載制御装置から成る車載機器制御システムにおいて、処理を複雑にすることなく、リレーアタックに対する防犯性を向上させ、かつ利用者の利便性を確保することである。
本発明による車載機器制御システムは、自身の動きを検知するモーションセンサを有した携帯機と、車両に搭載された車載機器の制御を実行する車載制御装置とを備えている。車両のドアが施錠状態にある場合は、車載機器の制御が要求されたときに、モーションセンサが動きを検知すれば、携帯機および車載制御装置の間で送受信された無線信号に基づいて、車載機器の制御が許可または禁止され、モーションセンサが動きを検知しなければ、車載機器の制御が許可されない。また、車両のドアが解錠状態にある場合は、車載機器の制御が要求されたときに、モーションセンサの検知結果にかかわらず、携帯機および車載制御装置の間で送受信された無線信号に基づいて、車載機器の制御が許可または禁止される。車載機器には、車両のドアを施錠または解錠するドアロック装置が含まれる。車載制御装置は、ドアロック装置を制御することによりドアの施錠または解錠を実行し、該施解錠の実行前後に、施錠または解錠の実行予定を示した無線信号と実行結果を示した無線信号とをそれぞれ携帯機へ送信する。携帯機は、車載制御装置から施錠の実行予定を示した無線信号または実行結果を示した無線信号を受信すると、モーションセンサを有効化し、車載制御装置から解錠の実行予定を示した無線信号または実行結果を示した無線信号を受信すると、モーションセンサを無効化する。
また、本発明による携帯機は、自身の動きを検知するモーションセンサを有しモーションセンサの検知結果と、車両に搭載された車載機器の制御を実行する車載制御装置に対して送受信する無線信号とに基づいて、車載機器の制御が許可または禁止される車載機器制御システムに組み込まれる。このような構成において、車両のドアが施錠状態にある場合は、車載機器の制御が要求されたときに、モーションセンサが動きを検知すれば、車載機器の制御を許可または禁止するための無線信号を車載制御装置に対して送受信し、モーションセンサが動きを検知しなければ、車載機器の制御が許可されないように、前記無線信号を車載制御装置に対して送受信しない。また、車両のドアが解錠状態にある場合は、車載機器の制御が要求されたときに、モーションセンサの検知結果にかかわらず、前記無線信号を車載制御装置に対して送受信する。さらに、車両のドアが施錠された旨を示す無線信号を車載制御装置から受信すると、モーションセンサを有効化し、車両のドアが解錠された旨を示す無線信号を車載制御装置から受信すると、モーションセンサを無効化する。そして、モーションセンサが有効である場合は、該モーションセンサが動きを検知したときにのみ、車載制御装置との無線通信を実行し、モーションセンサが無効である場合は、該モーションセンサの検知結果にかかわらず、車載制御装置との無線通信を実行する。
上記によると、携帯機が車外と車内のいずれにあるかの判定によらず、車両のドアの施解錠状態、携帯機に設けたモーションセンサの検知状態、または携帯機と車載制御装置が送受信する無線信号に基づいて、車載機器の制御が許可または禁止される。このため、たとえば、利用者が車両から離れた場所で携帯機を保管している(静止させている)状態で、ドアが施錠された車両に対して悪意の第三者によりリレーアタックが行われて、ドアの解錠が要求された場合には、モーションセンサが動きを検知しないので、ドアの解錠が許可されることはない。また、正当な利用者が携帯機を携帯した状態で、ドアが施錠された車両に接近して、ドアの解錠が要求された場合には、モーションセンサが動きを検知して、携帯機と車載制御装置とが無線信号を送受信するので、該無線信号に基づいてドアの解錠が許可される。さらに、車両のドアが解錠されて、正当な利用者が車内に携帯機を載置した(静止させた)状態で、エンジンの始動などが要求された場合には、モーションセンサの検知結果にかかわらず、携帯機と車載制御装置とが無線信号を送受信して、エンジンの始動などが許可される。よって、車載機器制御システムにおいて、携帯機および車載制御装置の処理を複雑にすることなく、リレーアタックに対する防犯性を向上できるとともに、利用者の利便性を確保することができる。
また、本発明では、携帯機は、車両のドアを施解錠するために操作されるドア操作部を有し、ドア操作部により解錠操作が行われたときに、モーションセンサを無効化し、または、ドア操作部により施錠操作が行われたときに、モーションセンサを有効化してもよい。
また、本発明では、携帯機は、モーションセンサが有効である場合、モーションセンサが動きを検知したときにのみ、車載制御装置との無線通信を実行し、モーションセンサが無効である場合、モーションセンサの検知結果にかかわらず、車載制御装置との無線通信を実行してもよい。
また、本発明では、携帯機は、有効状態にあるモーションセンサが動きを検知していないときは、車載制御装置から無線信号を受信するための携帯機信号受信部を停止し、有効状態にあるモーションセンサが動きを検知すると、前記携帯機信号受信部を起動してもよい。
さらに、本発明では、車載制御装置は、車載機器の制御が要求された後、携帯機から受信した無線信号に基づいて、携帯機の認証が成功すれば、車載機器の制御を許可し、携帯機の認証が成功しなければ、車載機器の制御を禁止してもよい。
本発明によれば、携帯機と車載制御装置から成る車載機器制御システムにおいて、処理を複雑にすることなく、リレーアタックに対する防犯性を向上させ、かつ利用者の利便性を確保することが可能となる。
本発明の実施形態による車載機器制御システムの構成図である。 図1の車載制御装置の動作を示したフローチャートである。 図1の携帯機の動作を示したフローチャートである。 図1の車載制御装置と携帯機のパッシブエントリ時の通信状態の一例を示したタイムチャートである。 図1の車載制御装置と携帯機のリレーアタックによるパッシブエントリ時の通信状態の一例を示したタイムチャートである。 図1の車載制御装置と携帯機のキーレスエントリ時の通信状態の一例を示したタイムチャートである。 本発明の他の実施形態による携帯機の動作を示したフローチャートである。
以下、本発明の実施形態につき、図面を参照しながら説明する。各図において、同一の部分または対応する部分には、同一符号を付してある。
まず、実施形態の車載機器制御システム100の構成を、図1を参照しながら説明する。
図1は、車載機器制御システム100の構成図である。車載機器制御システム100には、車載制御装置10と携帯機20とが備わっている。車載機器制御システム100では、車載制御装置10と携帯機20とが無線通信して、車載制御装置10が車両30に搭載された車載機器の制御を許可または禁止する。
本実施形態において、車載機器の制御とは、車両30に設けられたドアを施解錠するドアロック装置7の制御と、車両30のエンジンを始動・停止するエンジン装置8の制御のことである。
車両30は、自動四輪車から成る。車両30には、施解錠可能なドアとして、運転席のドア、助手席のドア、左右後部座席のドア、および車両30の後部にあるバックドアが設けられている(図示省略)。
また、車両30には、車載制御装置10、パッシブリクエストスイッチ5、エンジンスイッチ6、ドアロック装置7、およびエンジン装置8が搭載されている。これらの各部10、6〜8には、車両30に搭載されたバッテリ(図示省略)から電力が供給される。
車載制御装置10は、制御部1、車載信号送信部2、および車載信号受信部3を備えている。制御部1は、CPUとメモリなどから構成されている。
車載信号送信部2は、車両30に複数設置されている。各車載信号送信部2は、送信アンテナ2aと送信用信号処理部(図示省略)などから構成されている。送信アンテナ2aは、たとえば車両30の右側面(運転席のドアの外側面)、左側面(助手席のドアの外側面)、後面(バックドアの外側面)、および車内などに設置されている。車載信号送信部2は、送信用信号処理部でLF(Low Frequency;長波)信号を生成して、送信アンテナ2aから車内または車外にある携帯機20へ送信する。
車載信号送信部2により送信されるLF信号には、車載機器の制御を要求するためのリクエスト信号と、携帯機20を承認したり車両30の状態を通知したりするためのアクノリッジ(Acknowledge)信号とが含まれる。
車載信号受信部3は、受信アンテナ3aと受信用信号処理部(図示省略)などから構成されている。車載信号受信部3は、たとえば車両30の前部に1つ設置されている。車載信号受信部3は、携帯機20から送信されたRF(Radio Frequency;高周波)信号を、受信アンテナ3aと受信用信号処理部により受信する。
車載信号受信部3により受信されるRF信号には、携帯機20から送信された応答信号と、車両30のドアを施解錠するための遠隔操作信号が含まれる。
車載制御装置10の制御部1は、車載信号送信部2と車載信号受信部3とを制御して、携帯機20と無線通信し、携帯機20に対して信号や情報の送受信を行う。
パッシブリクエストスイッチ5、エンジンスイッチ6、ドアロック装置7、およびエンジン装置8は、それぞれ車載制御装置10の制御部1に接続されている。
パッシブリクエストスイッチ5は、車両30の各ドアの外ノブに設置されている。利用者が車両30のドアを施解錠する際に、いずれかの外ノブに接近または接触することで、パッシブリクエストスイッチ5が操作される。
たとえば、車両30のドアが施錠されているときに、パッシブリクエストスイッチ5が操作されることで、制御部1が、ドアの解錠が要求されたと判断してもよい。また、車両30のドアが解錠されているときに、パッシブリクエストスイッチ5が操作されることで、制御部1が、ドアの施錠が要求されたと判断してもよい。
または、たとえば、パッシブリクエストスイッチ5の操作態様に応じて、制御部1が、ドアの施錠が要求されたか解錠が要求されたかを判断してもよい。
エンジンスイッチ6は、車両30の内部の運転席の近傍に設置されている。エンジンスイッチ6は、エンジンを始動・停止するために操作される。
制御部1は、各スイッチ5、6からの出力信号に基づいて、各スイッチ5、6の操作状態を検出する。
ドアロック装置7は、車両30の各ドアの施解錠を行うための機構と、該機構の駆動回路から成る。エンジン装置8は、車両30のエンジンを始動するためのスタータモータと、該スタータモータの駆動回路などから成る。ドアロック装置7とエンジン装置8は、本発明の「車載機器」の一例である。
携帯機20は、FOBキーから成り、車両30の利用者により携帯される。携帯機20は、制御部21、携帯機信号受信部22、携帯機信号送信部23、携帯機ドアスイッチ24、およびモーションセンサ25を備えている。これらの各部21〜25には、携帯機20に内蔵された電池(図示省略)から電力が供給される。制御部21は、CPUとメモリなどから構成されている。
携帯機信号受信部22は、受信アンテナ22aと受信用信号処理部(図示省略)などから成る。携帯機信号受信部22は、車載制御装置10から送信されたLF信号を、受信アンテナ22aを介して受信する。携帯機信号受信部22が受信するLF信号には、前述したリクエスト信号とアクノリッジ信号が含まれる。
携帯機信号送信部23は、送信アンテナ23aと送信用信号処理部(図示省略)などから成る。携帯機信号送信部23は、送信用信号処理部で生成したRF信号を、送信アンテナ23aから車載制御装置10へ送信する。携帯機信号送信部23が送信するRF信号には、車載制御装置10に対する応答信号が含まれる。
携帯機ドアスイッチ24は、車両30のドアを施解錠するために操作される。携帯機ドアスイッチ24が操作されると、制御部21がその操作に応じた遠隔操作信号を生成し、該遠隔操作信号を携帯機信号送信部23により車載制御装置10へ送信する。
携帯機信号送信部23が送信するRF信号には、上述した応答信号と遠隔操作信号とが含まれる。携帯機ドアスイッチ24は、本発明の「ドア操作部」の一例である。
携帯機20の制御部21は、携帯機信号受信部22と携帯機信号送信部23を制御して、車載制御装置10と無線通信し、車載制御装置10に対して信号や情報の送受信を行う。
携帯機20が携帯機信号送信部23により車載制御装置10に対して送信する遠隔操作信号や応答信号には、携帯機20のIDコード(識別情報)が含まれる。
携帯機20から送信された遠隔操作信号が車載信号受信部3により受信されると、車載制御装置10の制御部1は、該遠隔操作信号に含まれる携帯機20のIDコードと、予め記憶された車載制御装置10のIDコードとの照合を行う。そして、両IDコードが一致すると、制御部1は、遠隔操作信号に基づいて、ドアロック装置7を制御して、車両30のドアを施解錠する。(キーレスエントリ方式)
また、携帯機20を携帯した利用者が車両30に接近して、いずれかのパッシブリクエストスイッチ5をオン操作すると、車載制御装置10の制御部1が、車載信号送信部2によりリクエスト信号(後述するロックリクエスト信号またはアンロックリクエスト信号)を携帯機20へ送信する。このリクエスト信号が携帯機信号受信部22により受信されると、携帯機20の制御部21が、応答信号を携帯機信号送信部23により車載制御装置10へ返信する。車載信号受信部3により応答信号が受信されると、車載制御装置10の制御部1は、該応答信号に含まれる携帯機20のIDコードと、車載制御装置10のIDコードとを照合する。そして、両IDコードが一致すると、制御部1は、応答信号に基づいてドアロック装置7を制御し、車両30のドアを施解錠する。(パッシブエントリ方式)
また、携帯機20を携帯した利用者が車内にあるエンジンスイッチ6を操作すると、車載制御装置10の制御部1が、車載信号送信部2によりエンジンリクエスト信号を携帯機20へ送信する。エンジンリクエスト信号が携帯機信号受信部22により受信されると、携帯機20の制御部21が、応答信号を携帯機信号送信部23により車載制御装置10へ返信する。車載信号受信部3により応答信号が受信されると、車載制御装置10の制御部1は、該応答信号に含まれる携帯機20のIDコードと、車載制御装置10のIDコードとを照合する。そして、両IDコードが一致すると、制御部1は、エンジン装置8を制御して、車両30のエンジンを始動(または停止)する。
ところで、リレーアタックで用いられる中継器(図示省略)は、携帯機20が車両30から遠く離れた場所にあっても、車載制御装置10と携帯機20との間で、信号の送受信を中継する機能を備えている。このため、たとえばパッシブエントリ時には、遠方にある携帯機20が車両30の近傍にあるかのように偽装されて、不正な通信行為が行われる。
携帯機20のモーションセンサ25は、たとえば加速度センサや振動センサなどから成り、自身の動きを検知する。制御部21は、モーションセンサ25からの出力信号に基づいて、携帯機20が移動しているか静止しているかを検出する。また、制御部21は、モーションセンサ25を有効化または無効化する。
なお、モーションセンサ25の有効化とは、モーションセンサ25に給電して、モーションセンサ25を機能させて、モーションセンサ25からの出力を制御部1で有効に取り扱うことである。対して、モーションセンサ25の無効化とは、たとえば、モーションセンサ25への給電を停止して、モーションセンサ25を機能停止させることであってもよいし、モーションセンサ25からの出力信号を制御部1で無視することであってもよい。
次に、携帯機20と車載制御装置10の動作を、図2〜図6を参照しながら説明する。
図2は、車載制御装置10の動作を示したフローチャートである。図3は、携帯機20の動作を示したフローチャートである。図4は、車載制御装置10と携帯機20のパッシブエントリ時の通信状態の一例を示したタイムチャートである。図5は、車載制御装置10と携帯機20のリレーアタックによるパッシブエントリ時の通信状態の一例を示したタイムチャートである。図6は、車載制御装置10と携帯機20のキーレスエントリ時の通信状態の一例を示したタイムチャートである。
パッシブエントリ時には、利用者により車両30のパッシブリクエストスイッチ5が操作されて、ドアの施錠が要求される(図2のステップS1:YES、図4と図5のP1)。この場合、車載制御装置10の制御部1は、ドアの施錠要求が有った旨と該施錠の実行予定を示したロックリクエスト信号を車載信号送信部2により携帯機20へ送信する(図2のステップS2、図4と図5のLRQ信号)。
携帯機20では、モーションセンサ25が無効であるときに(図3のステップS31:無効)、車載制御装置10からのロックリクエスト信号を携帯機信号受信部22により受信すると(図3のステップS34:YES)、制御部21が、応答信号を携帯機信号送信部23により車載制御装置10へ送信する(図3のステップS35、図4と図5のRES(1)信号)。このときの応答信号には、携帯機20のIDコードに加えて、モーションセンサ25が無効である旨を示す情報が含まれている。
次に、車載制御装置10において、ロックリクエスト信号を送信してから所定時間内に、携帯機20からの応答信号が車載信号受信部3により受信される(図2のステップS3:YES)。すると、制御部1が、該応答信号に含まれる携帯機20のIDコードと、車載制御装置10のIDコードとの照合を行う。そして、両IDコードが一致すると、制御部1は、携帯機20の認証が成功したと判断し(図2のステップS4:YES)、ドアロック装置7によるドアの施錠を許可して、該施錠を実行する(図2のステップS5、図4と図5のP2)。この後、制御部1は、ドアの施錠が完了した旨を示したアクノリッジ信号を、車載信号送信部2により携帯機20へ送信する(図2のステップS6、図4と図5のACK(1)信号)。
次に、携帯機20において、応答信号を送信してから所定時間内に、ドアの施錠が完了した旨を示したアクノリッジ信号を受信すると(図3のステップS36:YES)、制御部21が、モーションセンサ25を有効化する(図3のステップS37、図4と図5のP3)。
対して、応答信号を送信してから所定時間内に、ドアの施錠が完了した旨を示したアクノリッジ信号を受信しなければ(図3のステップS36:NO)、モーションセンサ25の無効状態が継続される。
また、車載制御装置10において、ロックリクエスト信号を送信してから所定時間内に応答信号を受信しない場合は(図2のステップS3:NO)、制御部1が、ドアロック装置7によるドアの施錠を禁止する(図2のステップS7)。
また、車載制御装置10において、応答信号を受信した(図2のステップS3:YES)後、携帯機20と車載制御装置10のIDコードが一致しなければ、制御部1は、携帯機20の認証が成功しなかったと判断する(図2のステップS4:NO)。この場合も、制御部1は、ドアロック装置7によるドアの施錠を禁止する(図2のステップS7)。
一方、携帯機20において、モーションセンサ25が無効であるときに(図3のステップS31:無効)、利用者により携帯機ドアスイッチ24で施錠操作が行われると(図3のステップS32:YES、図6のP11)、キーレスエントリへ移行する。この場合、制御部21は、ロック遠隔操作信号を携帯機信号送信部23により車載制御装置10へ送信する(図3のステップS33、図6のLOP信号)。
車載制御装置10では、携帯機20からのロック遠隔操作信号を車載信号受信部3により受信する(図2のステップS8:YES)。すると、制御部1が、該ロック遠隔操作信号に含まれる携帯機20のIDコードと、車載制御装置10のIDコードとの照合を行う。そして、両IDコードが一致すると、制御部1は、携帯機20の認証が成功したと判断し(図2のステップS4:YES)、ドアロック装置7によるドアの施錠を許可して、該施錠を実行する(図2のステップS5、図6のP12)。この後、制御部1は、ドアの施錠が完了した旨を示したアクノリッジ信号を、車載信号送信部2により携帯機20へ送信する(図2のステップS6、図6のACK(4)信号)。
次に、携帯機20において、ロック遠隔操作信号を送信してから所定時間内に、ドアの施錠が完了した旨を示したアクノリッジ信号を受信する(図3のステップS36:YES)。すると、制御部21が、モーションセンサ25を有効化する(図3のステップS37、図6のP13)。
対して、携帯機20において、ロック遠隔操作信号を送信してから所定時間内に、ドアの施錠が完了した旨を示したアクノリッジ信号を受信しなければ(図3のステップS36:NO)、モーションセンサ25の無効状態が継続される。
また、車載制御装置10において、ロック遠隔操作信号を受信した(図2のステップS8:YES)後、携帯機20と車載制御装置10のIDコードとが一致しなければ、制御部1は、携帯機20の認証が成功しなかったと判断する(図2のステップS4:NO)。この場合、制御部1は、ドアロック装置7によるドアの施錠を禁止する(図2のステップS7)。
また、携帯機20において、モーションセンサ25が有効であるときに(図3のステップS31:有効)、利用者により携帯機ドアスイッチ24で解錠操作が行われると(図3のステップS42:YES、図6のP16)、キーレスエントリへ移行する。この場合、制御部21は、モーションセンサ25を無効化し(図3のステップS46)、アンロック遠隔操作信号を携帯機信号送信部23により車載制御装置10へ送信する(図3のステップS47、図6のULOP信号)。
車載制御装置10では、携帯機20からのアンロック遠隔操作信号を車載信号受信部3により受信する(図2のステップS16:YES)。すると、制御部1が、該アンロック遠隔操作信号に含まれる携帯機20のIDコードと、車載制御装置10のIDコードとの照合を行う。そして、両IDコードが一致すると、制御部1は、携帯機20の認証が成功したと判断する(図2のステップS12:YES)。そして、制御部1は、ドアロック装置7によるドアの解錠を許可して、該解錠を実行する(図2のステップS13、図6のP17)。この後、制御部1は、ドアの解錠が完了した旨を示したアクノリッジ信号を、車載信号送信部2により携帯機20へ送信する(図2のステップS14、図6のACK(5)信号)。
また、車載制御装置10において、アンロック遠隔操作信号を受信した(図2のステップS16:YES)後、携帯機20と車載制御装置10のIDコードとが一致しなければ、制御部1は、携帯機20の認証が成功しなかったと判断する(図2のステップS12:NO)。この場合、制御部1は、ドアロック装置7によるドアの解錠を禁止する(図2のステップS15)。
また一方、携帯機20のモーションセンサ25が有効であるときに(図3のステップS31:有効)、携帯機20を携帯した利用者により車両30のパッシブリクエストスイッチ5が操作されて、ドアの解錠が要求されると(図2のステップS9:YES、図4のP6)、パッシブエントリへ移行する。この場合、車載制御装置10の制御部1が、ドアの解錠要求が有った旨と該解錠の実行予定を示したアンロックリクエスト信号を車載信号送信部2により携帯機20へ送信する(図2のステップS10、図4のULRQ信号)。
携帯機20では、携帯機20を携帯した利用者がパッシブリクエストスイッチ5を操作したときに、モーションセンサ25が携帯機20の動き(移動)を検知する(図3のステップS43:YES)。すると、制御部21は、携帯機信号受信部22の起動を継続する(図3のステップS44)。詳しくは、たとえば携帯機信号受信部22に給電して、車載制御装置10から送信される無線信号を携帯機信号受信部22で受信可能にする。
そして、車載制御装置10からのアンロックリクエスト信号を携帯機信号受信部22により受信すると(図3のステップS38:YES)、制御部21は、応答信号を携帯機信号送信部23により車載制御装置10へ送信する(図3のステップS39、図4のRES(2)信号)。このときの応答信号には、携帯機20のIDコードに加えて、モーションセンサ25が有効である旨を示す情報が含まれている。
車載制御装置10では、アンロックリクエスト信号を送信してから所定時間内に、携帯機20からの応答信号を車載信号受信部3により受信する(図2のステップS11:YES)。すると、制御部1が、該応答信号に基づいてIDコードの照合を行う。そして、制御部1は、そのIDコードの照合結果から、携帯機20の認証が成功したと判断すると(図2のステップS12:YES)、ドアロック装置7によるドアの解錠を許可して、該解錠を実行する(図2のステップS13、図4のP7)。この後、制御部1は、ドアの解錠が完了した旨を示したアクノリッジ信号を、車載信号送信部2により携帯機20へ送信する(図2のステップS14、図4のACK(2)信号)。
そして、携帯機20において、応答信号を送信してから所定時間内に、ドアの解錠が完了した旨を示したアクノリッジ信号を受信すると(図3のステップS40:YES)、制御部21が、モーションセンサ25を無効化する(図3のステップS41、図4のP8)。
対して、応答信号を送信してから所定時間内に、ドアの解錠が完了した旨を示したアクノリッジ信号を受信しなければ(図3のステップS40:NO)、モーションセンサ25の有効状態が継続される。
また、車載制御装置10において、アンロックリクエスト信号を送信してから所定時間内に応答信号を受信しない場合は(図2のステップS11:NO)、制御部1が、ドアロック装置7によるドアの解錠を禁止する(図2のステップS15)。
また、応答信号を受信した(図2のステップS11:YES)後、携帯機20と車載制御装置10のIDコードが一致しなければ、制御部1は、携帯機20の認証が成功しなかったと判断する(図2のステップS12:NO)。この場合も、制御部1は、ドアロック装置7によるドアの解錠を禁止する(図2のステップS15)。
他方、携帯機20のモーションセンサ25が有効であるときに(図3のステップS31:有効)、携帯機20が静止して、モーションセンサ25により一定時間動きを検知しなくなると(図3のステップS43:NO、図4と図5のP4、図6のP14)、制御部21は、携帯機信号受信部22を停止する(図3のステップS45)。詳しくは、たとえば携帯機信号受信部22への給電を停止して、車載制御装置10から送信される無線信号を携帯機信号受信部22で受信不可能にする。
よって、有効状態にあるモーションセンサ25が動きを検出していないときに、悪意の第三者によりリレーアタックが行われて(図5のPa)、車載制御装置10からアンロックリクエスト信号が送信されても(図5のULRQ信号)、該アンロックリクエスト信号は携帯機20で受け付けられない(受信不可)。このため、携帯機20から車載制御装置10へ応答信号が返信されることはなく、車両30のドアの解錠が許可されず、ドアが施錠されたままとなる。
また、車両30のドアが解錠されて、携帯機20のモーションセンサ25が無効化された後、利用者により車内にあるエンジンスイッチ6が操作されて、エンジンの始動(または停止)が要求されると(図2のステップS17:YES、図4のP10、図6のP19)、車載制御装置10の制御部1が、エンジンリクエスト信号を車載信号送信部2により携帯機20へ送信する(図2のステップS18、図4と図6のEGN信号)。
利用者が携帯機20を車内に持ち込んだため、車載制御装置10からのエンジンリクエスト信号が携帯機信号受信部22により受信されると(図3のステップS48:YES)、制御部21が、応答信号を携帯機信号送信部23により車載制御装置10へ送信する(図3のステップS49、図4と図6のRES(3)信号)。このときの応答信号には、携帯機20のIDコードに加えて、モーションセンサ25が無効である旨を示す情報が含まれている。
車載制御装置10では、エンジンリクエスト信号を送信してから所定時間内に、携帯機20からの応答信号を車載信号受信部3により受信する(図2のステップS19:YES)。すると、制御部1が、該応答信号に基づいてIDコードの照合を行う。そして、制御部1は、そのIDコードの照合結果から、携帯機20の認証が成功したと判断すると(図2のステップS20:YES)、エンジン装置8によるエンジンの始動(または停止)を許可して、該始動(または停止)を実行する(図2のステップS21)。この後、制御部1は、エンジンが始動(または停止)された旨を示したアクノリッジ信号を、車載信号送信部2により携帯機20へ送信する(図2のステップS22、図4と図6のACK(3)信号)。
また、車載制御装置10において、エンジンリクエスト信号を送信してから所定時間内に応答信号を受信しない場合(図2のステップS19:NO)や、携帯機20の認証が成功しなかった場合(図2のステップS20:NO)は、制御部1が、エンジン装置8によるエンジンの始動(または停止)を禁止する(図2のステップS23)。
上記実施形態によると、車両30のドアが施錠状態にある場合において、車載機器の制御(ドアの施解錠やエンジンの始動・停止)が要求されたときに、携帯機20のモーションセンサ25が動きを検知すれば、車載制御装置10が携帯機20から受信した応答信号に基づいて車載機器の制御を許可または禁止する。また、ドアが施錠状態にある場合において、車載機器の制御が要求されたときに、モーションセンサ25が動きを検知しなければ、携帯機20と車載制御装置10とが通信せず、車載機器の制御が許可されない。さらに、ドアが解錠状態にある場合において、ドアの施錠が要求されたときに、モーションセンサ25の検知結果にかかわらず、車載制御装置10が携帯機20から受信した応答信号に基づいて車載機器の制御を許可または禁止する。つまり、携帯機20が車外と車内のいずれにあるかの判定によらず、車両30のドアの施解錠状態、携帯機20に設けたモーションセンサ25の検知状態、または車載制御装置10が携帯機20から受信した応答信号に基づいて、車載機器の制御が許可または禁止される。
そのため、たとえば、利用者が車両30から離れた場所で携帯機20を保管している(静止させている)状態で、ドアが施錠された車両30に対して悪意の第三者によりリレーアタックが行われて、ドアの解錠が要求された場合(図5のPa)には、携帯機20のモーションセンサ25が動きを検知しないので、ドアの解錠が許可されることはない。また、正当な利用者が携帯機20を携帯した状態で、ドアが施錠された車両30に接近して、ドアの解錠が要求された場合(図4のP6)には、モーションセンサ25が動きを検知して、車載制御装置10と携帯機20とがアンロックリクエスト信号や応答信号を送受信するので、該応答信号に基づいてドアの解錠が許可される。さらに、車両30のドアが解錠されて、正当な利用者が車内に携帯機20を載置した(静止させた)状態で(図4のP9、図6のP18)、エンジンの始動などが要求された場合には(図4のP10、図6のP19)、モーションセンサ25の検知結果にかかわらず、車載制御装置10と携帯機20とがエンジンリクエスト信号や応答信号を送受信するので、エンジンの始動(または停止)が許可される。
よって、車載機器制御システム100において、携帯機20および車載制御装置10の処理を複雑にすることなく、リレーアタックに対する防犯性を向上できるとともに、利用者の利便性を確保することができる。
また、上記実施形態では、車両30のドアが施解錠されると、該施解錠の完了を示したアクノリッジ信号が車載制御装置10から携帯機20へ送信される。そして、携帯機20がそのアクノリッジ信号に基づいて、ドアが施錠状態にあるときはモーションセンサ25を有効化し、ドアが解錠状態にあるときはモーションセンサ25を無効化している。
そして、モーションセンサ25が有効である場合、即ちドアが施錠されている場合は、モーションセンサ25が動きを検知したときにのみ、車載制御装置10と携帯機20とがリクエスト信号や応答信号を送受信するので、該応答信号に基づいてドアの解錠などの制御を安全に許可または禁止することができる。また、モーションセンサ25が無効である場合、即ちドアが解錠されている場合は、モーションセンサ25の検知結果にかかわらず、車載制御装置10と携帯機20とがリクエスト信号や応答信号を送受信するので、該応答信号に基づいてドアの施錠やエンジンの始動などの制御を安全かつ利便に許可または禁止することができる。さらに、モーションセンサ25を無効化するために、モーションセンサ25への通電を停止することで、携帯機20の消費電力を低減して、携帯機20に内蔵された電池の寿命を延ばすことができる。
また、上記実施形態では、携帯機20において、携帯機ドアスイッチ24により解錠操作が行われたときにも、モーションセンサ25を無効化している。このため、その後車両30のドアが解錠されて、該解錠の旨を示したアクノリッジ信号が車載制御装置10から送信されたときに、たとえばノイズの影響によりアクノリッジ信号が携帯機20で受信されなくても、ドアの解錠に応じてモーションセンサ25を確実に無効化することができる。
また、上記実施形態では、携帯機20において、有効状態のモーションセンサ25が動きを検知していないときは(図4と図5のP4、図6のP14)、車載制御装置10から無線信号を受信するための携帯機信号受信部22を停止するので、携帯機20の消費電力を低減して、電池の寿命を延ばすことができる。そして、有効状態のモーションセンサ25が動きを検知したときに(図4のP5、図6のP15)、携帯機信号受信部22を起動するので、その後車載制御装置10から送信される無線信号を携帯機信号受信部22により受信することができる。
さらに、上記実施形態では、ドアの施解錠やエンジンの始動・停止といった車載機器の制御が要求された後、車載制御装置10が携帯機20から受信した応答信号に基づいて、携帯機20の認証が成功したことを条件として、車載機器の制御を実行している。このため、携帯機20を携帯した正当な利用者が車両30に近接して、車載機器の制御を要求している場合にのみ、車載機器の制御が実行されるので、防犯性を一層向上させることができる。
本発明は、上述した以外にも種々の実施形態を採用することができる。たとえば、以上の実施形態では、図3に示したように、携帯機20において、車両30のドアの施錠または解錠の実行完了を示したアクノリッジ信号を車載制御装置10から受信したときに、モーションセンサ25を有効化または無効化した例を示したが、本発明はこれのみに限定するものではない。これ以外に、たとえば、図7に示すように、携帯機20が、車両30のドアの施錠の実行予定を示したロックリクエスト信号を車載制御装置10から受信したときに(図7のステップS34:YES)、モーションセンサ25を有効化してもよい(図7のステップS37a)。また、携帯機20が、車両30のドアの解錠の実行予定を示したアンロックリクエスト信号を車載制御装置10から受信したときに(図7のステップS38:YES)、モーションセンサ25を無効化してもよい(図7のステップS41a)。
このようにすることで、携帯機20において、リクエスト信号の受信後に、たとえばノイズの影響によりアクノリッジ信号が受信されなくても、車両30のドアの施解錠状態に応じて、モーションセンサ25を確実に有効または無効にすることができる。そして、モーションセンサ25が無効な状態で、悪意の第三者によりリレーアタックが行われる可能性を減少させて、防犯性を向上させることができる。また、携帯機20が車内に置かれて(静止状態)、エンジンスイッチ6が操作されたときに、モーションセンサ25が有効であると、モーションセンサ25により動きを検知しないため、エンジンの始動または停止の制御が許可されなくなり、利便性が損なわれる。然るに、上記のようにドアの解錠に応じてモーションセンサ25を確実に無効にすると、モーションセンサ25が有効な状態で、携帯機20が車内に置かれて、エンジンスイッチ6が操作されたときに、モーションセンサ25が有効である確率が低減され、利便性を確保することができる。
また、以上の実施形態では、図3に示したように、携帯機ドアスイッチ24による施錠操作に応じて、車載制御装置10が車両30のドアを施錠した後、該施錠の完了を示したアクノリッジ信号を携帯機20が車載制御装置10から受信したときに、モーションセンサ25を有効化した例を示したが、本発明はこれのみに限定するものではない。これ以外に、たとえば、図7に示すように、携帯機ドアスイッチ24により施錠操作が行われたときに(図7のステップS32:YES)、モーションセンサ25を有効化してもよい(図7のステップS37b)。
このようにすることで、車両30のドアが施錠されて、該施錠の旨を示したアクノリッジ信号が車載制御装置10から送信されたときに、たとえばノイズの影響によりアクノリッジ信号が携帯機20で受信されなくても、ドアの施錠に応じてモーションセンサ25を確実に有効化することができる。
また、以上の実施形態では、携帯機20側でモーションセンサ25を有効化または無効化した例を示したが、本発明はこれのみに限定するものではない。これ以外に、たとえば、車載制御装置10側でモーションセンサ25の検知結果を有効に取り扱ったり、無視して無効にしたりしてもよい。
また、以上の実施形態では、車載制御装置10の車載信号送信部2からリクエスト信号とアクノリッジ信号とを送信した例を示したが、本発明はこれのみに限定するものではない。これ以外に、たとえば、リクエスト信号とアクノリッジ信号とを車両に搭載された別々の信号送信回路から送信するようにしてもよい。また、リクエスト信号とアクノリッジ信号の搬送波の周波数帯域は、同一であってもよいし、異なっていてもよい。
また、以上の実施形態では、車載機器制御システム100で実行する車載機器の制御として、ドアロック装置7によるドアの施解錠とエンジン装置8によるエンジンの始動・停止を例に挙げたが、本発明はこれのみに限定するものではない。これ以外に、たとえば、車両に搭載されたエアコン装置によるエアコンの駆動、オーディオシステムの駆動、ドアの自動開閉などのような、他の車載機器の制御を実行してもよい。
さらに、以上の実施形態では、自動四輪車用の車載機器制御システム100および携帯機20に本発明を適用した例を挙げたが、たとえば自動二輪車や大型自動車などの他の車両用の車載機器制御システムおよび携帯機に対しても、本発明を適用することは可能である。
7 ドアロック装置(車載機器)
8 エンジン装置(車載機器)
10 車載制御装置
20 携帯機
22 携帯機信号受信部
24 携帯機ドアスイッチ(ドア操作部)
25 モーションセンサ
30 車両
100 車載機器制御システム

Claims (8)

  1. 自身の動きを検知するモーションセンサを有した携帯機と、
    車両に搭載された車載機器の制御を実行する車載制御装置と、を備え
    記車両のドアが施錠状態にある場合は、前記車載機器の制御が要求されたときに、前記モーションセンサが動きを検知すれば、前記携帯機および前記車載制御装置の間で送受信された無線信号に基づいて、前記車載機器の制御が許可または禁止され、前記モーションセンサが動きを検知しなければ、前記車載機器の制御が許可されず、
    前記車両のドアが解錠状態にある場合は、前記車載機器の制御が要求されたときに、前記モーションセンサの検知結果にかかわらず、前記携帯機および前記車載制御装置の間で送受信された無線信号に基づいて、前記車載機器の制御が許可または禁止される車載機器制御システムであって、
    前記車載機器には、前記車両のドアを施錠または解錠するドアロック装置が含まれ、
    前記車載制御装置は、
    前記ドアロック装置を制御することにより前記ドアの施錠または解錠を実行し、該施解錠の実行前後に、施錠または解錠の実行予定を示した無線信号と実行結果を示した無線信号とをそれぞれ前記携帯機へ送信し、
    前記携帯機は、
    前記車載制御装置から前記施錠の実行予定を示した無線信号または実行結果を示した無線信号を受信すると、前記モーションセンサを有効化し、
    前記車載制御装置から前記解錠の実行予定を示した無線信号または実行結果を示した無線信号を受信すると、前記モーションセンサを無効化する、ことを特徴とする車載機器制御システム。
  2. 請求項に記載の車載機器制御システムにおいて、
    前記携帯機は、
    前記車両のドアを施錠または解錠するために操作されるドア操作部を有し、
    前記ドア操作部により解錠操作が行われたときに、前記モーションセンサを無効化し、
    または、前記ドア操作部により施錠操作が行われたときに、前記モーションセンサを有効化する、ことを特徴とする車載機器制御システム。
  3. 請求項または請求項に記載の車載機器制御システムにおいて、
    前記携帯機は、
    前記モーションセンサが有効である場合は、前記モーションセンサが動きを検知したときにのみ、前記車載制御装置との無線通信を実行し、
    前記モーションセンサが無効である場合は、前記モーションセンサの検知結果にかかわらず、前記車載制御装置との無線通信を実行する、ことを特徴とする車載機器制御システム。
  4. 請求項ないし請求項のいずれかに記載の車載機器制御システムにおいて、
    前記携帯機は、
    有効状態にある前記モーションセンサが動きを検知していないときは、前記車載制御装置から無線信号を受信するための携帯機信号受信部を停止し、
    有効状態にある前記モーションセンサが動きを検知すると、前記携帯機信号受信部を起動する、ことを特徴とする車載機器制御システム。
  5. 請求項または請求項に記載の車載機器制御システムにおいて、
    前記車載制御装置は、前記車載機器の制御が要求された後、前記携帯機から受信した無線信号に基づいて、前記携帯機の認証が成功すれば、前記車載機器の制御を許可し、前記携帯機の認証が成功しなければ、前記車載機器の制御を禁止する、ことを特徴とする車載機器制御システム。
  6. 自身の動きを検知するモーションセンサを有し
    記モーションセンサの検知結果と、車両に搭載された車載機器の制御を実行する車載制御装置に対して送受信する無線信号とに基づいて、前記車載機器の制御が許可または禁止される車載機器制御システムに組み込まれ、
    前記車両のドアが施錠状態にある場合は、前記車載機器の制御が要求されたときに、前記モーションセンサが動きを検知すれば、前記車載機器の制御を許可または禁止するための前記無線信号を前記車載制御装置に対して送受信し、前記モーションセンサが動きを検知しなければ、前記車載機器の制御が許可されないように、前記無線信号を前記車載制御装置に対して送受信せず、
    前記車両のドアが解錠状態にある場合は、前記車載機器の制御が要求されたときに、前記モーションセンサの検知結果にかかわらず、前記無線信号を前記車載制御装置に対して送受信する携帯機であって、
    前記車両のドアが施錠された旨を示す無線信号を前記車載制御装置から受信すると、前記モーションセンサを有効化し、
    前記車両のドアが解錠された旨を示す無線信号を前記車載制御装置から受信すると、前記モーションセンサを無効化し、
    前記モーションセンサが有効である場合は、該モーションセンサが動きを検知したときにのみ、前記車載制御装置との無線通信を実行し、
    前記モーションセンサが無効である場合は、該モーションセンサの検知結果にかかわらず、前記車載制御装置との無線通信を実行する、ことを特徴とする携帯機。
  7. 請求項に記載の携帯機において、
    前記車両のドアを施錠または解錠するために操作されるドア操作部を備え、
    前記ドア操作部により解錠操作が行われたときに、前記モーションセンサを無効化し、または、前記ドア操作部により施錠操作が行われたときに、前記モーションセンサを有効化する、ことを特徴とする携帯機。
  8. 請求項または請求項に記載の携帯機において、
    有効状態にある前記モーションセンサが動きを検知していないときは、前記車載制御装置から無線信号を受信するための携帯機信号受信部を停止し、
    有効状態にある前記モーションセンサが動きを検知すると、前記携帯機信号受信部を起動する、ことを特徴とする携帯機。
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