JP6282038B2 - 換気装置 - Google Patents

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Description

本発明は、換気装置に関するものである。
従来の換気装置には、本体外郭の一部を構成する前ケーシング及び後ケーシングを有し、この前ケーシング及び後ケーシングによって形成される空間に熱交換器を配置した熱交換型換気装置が提案されている(たとえば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の技術は、前ケーシングに給気出口及び排気入口が設けられ、後ケーシングに給気入口と排気出口が設けられており、本体内には給気入口、熱交換器及び給気出口を通る給気風路と、排気入口、熱交換器、及び排気出口を通る排気風路とが形成されたものである。すなわち、給気風路と排気風路は、熱交換器で交差し、両風路の空気同士で熱交換が行われるようになっている。
なお、特許文献1に記載の技術は、熱交換器の給気流入面に除塵フィルターを備えたフィルター枠が取り付けられているものである。
特開平10−103734号公報(たとえば、図1、図2及び図7参照)
特許文献1に記載の技術は、熱交換器の給気流入面に除塵フィルターを備えたフィルター枠が取り付けられているが、熱交換器の給気流入面とフィルター枠とが平行に重なるため、給気流入面とフィルター枠との間に隙間が形成される。このように隙間が形成されていると、給気が除塵フィルターを介さないで熱交換器に流入し、室内に放出されてしまう。
この隙間を埋めるのにあたり、気密用パッキンを設ける方法、及び、フィルター枠と除塵フィルターサイズを小さくして熱交換器用の枠に取り付け、気密用パッキンで隙間を埋める方法などがある。
しかし、どちらの方法も、隙間を埋めるために気密用パッキンが必要である。また、後者の方法については、熱交換器用の枠を使用する必要がある。すなわち、これらの方法では、部品点数の増加、及び工作性の悪化を招いていた。
本発明は、以上のような課題を解決するためになされたもので、部品点数の増加、及び工作性の悪化などを抑制しながら、給気がフィルターを介さないで熱交換器に流入してしまうことを抑制する換気装置を提供することを目的としている。
本発明に係る換気装置は、給気風路及び排気風路を有する本体と、前記本体内に設けられ、前記給気風路を流れる空気と前記排気風路を流れる空気とを熱交換させる熱交換器と、前記本体内に設けられ、空調対象空間外の空気を前記給気風路に取り込み、空調対象空間に放出する給気用ファンと、前記本体内に設けられ、空調対象空間の空気を前記排気風路に取り込み、空調対象空間外に排出する排気用ファンと、前記熱交換器の給気流入面に対向するように設けられたフィルターユニットと、を有し、前記フィルターユニットは、前記フィルターユニットを流れる空気の流れ方向に平行に形成され、前記フィルターユニットの側面から前記熱交換器の側面に延出する壁部を有し、前記本体に支持されている固定側ケースと、前記固定側ケースに着脱自在に設けられ、塵埃を捕集するフィルターと、一方側が前記固定側ケースに対向し、他方側が前記熱交換器に対向するように設けられ、前記フィルターを収容する取外側ケースと、前記固定側ケースと一体形成され、前記壁部からの水を受ける水受け部と、を有し、前記壁部は、前記熱交換器の給気流入面と前記取外側ケースとの間の対向間隔である隙間を塞ぐように設けられており、前記水受け部は、前記壁部に対して直交する方向であって前記熱交換器とは反対側に延びるように前記壁部に接続されているものである。
本発明に係る換気装置によれば、上記構成を有しているので、部品点数の増加、及び工作性の悪化などを抑制しながら、給気がフィルターを介さないで熱交換器に流入してしまうことを抑制することができる。
本発明の実施の形態に係る換気装置の分解図である。 図1に示す換気装置の模式図である。 本発明の実施の形態に係る換気装置の給気風路のうちの給気用ファンから熱交換器の上流側までの構成を説明する図である。 図3に示すA−A断面図である。 本発明の実施の形態に係る換気装置の熱交換器及びフィルターユニットの斜視図である。 図5に示す熱交換器及びフィルターユニットが本体に取り付けられた状態における縦断面図である。 図5及び図6に示すフィルターユニットの分解図である。 本発明の実施の形態に係る換気装置のフィルターユニットを取外側ケース側から見た図である。 図8に示すB−B断面図である。 図8に示すC−C断面図である。 本発明の実施の形態に係る換気装置の縦断面図である。 図11の(ク)に示す部分の拡大図である。 固定側ケースに高性能フィルターを設けるときの説明図である。 フィルターユニットにフィルターに加えて任意のフィルターを設けたときの説明図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
実施の形態.
図1は、実施の形態に係る換気装置100の分解図である。図2は、図1に示す換気装置100の模式図である。図3は、実施の形態に係る換気装置100の給気風路25のうちの給気用ファン11から熱交換器5の上流側までの構成を説明する図である。図4は、図3に示すA−A断面図である。
なお、図2(a)は水平断面図であり、図2(b)は風向可変ルーバー2が垂直面に平行な状態の縦断面図であり、図2(c)は正面図であり、図2(d)は風向可変ルーバー2が水平面に平行な状態の縦断面図である。また、図2〜図4に図示された矢印は、空気の流れを表している。
本実施の形態に係る換気装置100は、部品点数の増加、及び工作性の悪化などを抑制しながら、フィルター18を介さないで熱交換器5に流入してしまうことを抑制することができる改良が加えられたものである。
換気装置100は、空調対象空間(たとえば、室内、ビル、倉庫など)の空気を取り込んで空調対象空間外に排出するとともに、空調対象空間外の空気を取り込んで空調対象空間に供給することができるものである。なお、本実施の形態では、空調対象空間が室内である場合を例に説明する。また、「室外空気」は換気装置100から室内に供給される「給気」に対応し、「室内空気」は、換気装置100から室外に排出される「排気」に対応している。
換気装置100は、「各種機器が搭載される本体101」と、「本体101の前面側に設けられる正面パネル1」と、「本体101の前面側であって正面パネル1の下側に取り付けられる風向可変ルーバー2」と、「本体101の背面側に接続される室外空気を取り込むための給気入口部8」と、「本体101の背面側に接続され、室内空気を排気するのに利用される排気出口部9」と、「取り込んだ室外空気と室内空気とを熱交換させる熱交換器5」と、「室外空気を本体101内に取り込む給気用ファン11」と、「室内空気を取り込む排気用ファン12」と、「取り込んだ室外空気に含まれる塵埃などを補足するフィルターユニット7」と、「室内空気に含まれる塵埃などを捕集する室内側フィルター21」とを有している。
(本体101)
本体101は、たとえば、略直方体形状で外郭を形成するものであり、給気用ファン11、排気用ファン12、熱交換器5、フィルターユニット7、室内側フィルター21などが搭載されているものである。
本体101の前面側には、換気装置100の前面を構成する正面パネル1が設けられ、この正面パネル1の下側に風向可変ルーバー2が設けられている。
本体101の背面側には、室外と本体101とを連通する給気入口部8が接続されて設けられている。また、本体101の背面側には、本体101を正面視したときにおいて、給気入口部8の左側に室外と本体101とを連通する排気出口部9が接続されて設けられている。
本体101には、本体101内に供給される室外空気と室内空気とが混合しないようにする送風機取付板22が立設されている。送風機取付板22の前面側が、本体101内に供給される室内空気が流れる給気風路25の一部を構成し、送風機取付板22の背面側が、本体101内に供給される室外空気が流れる排気風路26の一部を構成している。なお、給気風路25及び排気風路26については、後ほど説明する。
本体101は、本体101の前面側に位置する前ケーシング3と、この前ケーシング3の背面側に設けられる後ケーシング4と、前ケーシング3及び後ケーシング4に収容されている中ケーシング17とを有しているものである。
前ケーシング3には、正面パネル1が予め設定された間隔を空けて設けられている。そして、この間隔が空けられた部分には、熱交換器5で室内空気(排気)と熱交換した室外空気(給気)が流れる給気出口部6と、熱交換器5で室外空気と熱交換した室内空気が流れる排気入口部10とが設けられている。また、前ケーシング3には、後述する排気用ファン12の排気用羽根12Aが収容される収容部3Aが形成されている。
なお、給気出口部6は、給気風路25のうちの熱交換器5の下流側に対応する部分であり、排気入口部10は、排気風路26のうちの熱交換器5の上流側に対応する部分である。また、排気入口部10には、室内側フィルター21が配置されており、室内空気に含まれる塵埃などを捕集し、熱交換器5などが塵埃などで詰まってしまい熱交換効率が低減してしまうことが抑制されている。
前ケーシング3には、熱交換器5などから滴下する凝縮水を貯留するドレン皿16が一体的に形成されている。そして、前ケーシング3、中ケーシング17及び後ケーシング4が組み合わされた状態では、このドレン皿16の下面側が中ケーシング17の一部によって支持されている(図11参照)。なお、本実施の形態では、前ケーシング3にドレン皿16が一体的に形成されているものとして説明するがそれに限定されるものではなく、ドレン皿16を別体で設けてもよい。
後ケーシング4には、給気入口部8の開閉及び排気出口部9の開閉を行うシャッター13及びサブシャッター14が設けられている。シャッター13には、給気入口部8と連通する開口15が設けられている。
換気装置100の運転時などには、シャッター13及びサブシャッター14を開き、給気入口部8と開口15とが連通して給気入口部8側から開口15側に空気が流れるようになる。
また、換気装置100の停止時などには、シャッター13及びサブシャッター14を閉じ、給気入口部8及び排気出口部9が閉塞される。これにより、本体101と室外側との連通を遮断し、室外側から本体101側に空気が侵入することが抑制されるようになっている。
中ケーシング17は、ドレン皿16、熱交換器5、及びフィルターユニット7などを支持するように、前ケーシング3及び後ケーシング4に収容されているものである。中ケーシング17は、たとえば箱状にスチロール成型されて得られる。また、中ケーシング17には、後述する給気用ファン11の給気用羽根11Aが収容される収容部17Aが形成されている。
中ケーシング17の詳細構成については、後段の図11及び図12で説明する。
(正面パネル1及び風向可変ルーバー2)
正面パネル1は、本体101の前ケーシング3の前側に設けられ、換気装置100の前面の一部を構成するものである。正面パネル1は、正面視したときの平面形状が略長方形形状をした平板部材である。正面パネル1は、本体101が室内に設置された状態において、鉛直方向に平行に設けられる。また、正面パネル1の下端側には、風向可変ルーバー2が回転自在に設けられている。正面パネル1には、正面パネル1の背面側と本体101の前ケーシング3との間に給気出口部6及び排気入口部10が設けられている。
風向可変ルーバー2は、給気出口部6から室内側に吹き出される空気の方向を変化させることが可能なものである。すなわち、風向可変ルーバー2は、本体101側から噴出される空気の方向を、図2(b)に示すように鉛直方向、或いは、図2(d)に示すように水平方向に変化させることができるものである。
風向可変ルーバー2は、本体101の前面側であって正面パネル1の下側に回転可能に設けられている。風向可変ルーバー2は、正面視したときの平面形状が、たとえば略長方形形状をした平板部材である。
(給気入口部8及び排気出口部9)
給気入口部8は、たとえば、室内と室外とを隔てる家屋の壁などに形成されている開口部に接続されるものである。すなわち、給気入口部8は、本体101と室外とを連通させるものである。給気入口部8は、一端側が本体101の後ケーシング4に接続され、他方側が室外側に設けられている。なお、たとえば風雨などが強い状況においては、シャッター13及びサブシャッター14などが閉じられて、給気入口部8側から本体101内に水が浸入してしまうことが抑制されるようになっている。
排気出口部9も、たとえば、室内と室外とを隔てる家屋の壁などに形成されている開口部に接続されるものである。すなわち、排気出口部9は、本体101と室外とを連通させるものである。排気出口部9は、一端側が本体101の後ケーシング4に接続され、他端側が室外側に設けられている。
(熱交換器5)
熱交換器5は、本体101に取り込んだ室外空気と、本体101内に取り込んだ室内空気とを熱交換させるものである。すなわち、熱交換器5は、排気の熱量を給気で回収する機能を有しているものである。熱交換器5は、換気装置100を正面視したときに、給気用ファン11及び排気用ファン12の左側に配置されている。
なお、熱交換器5は、熱交換器5に流入した室外空気と、室内空気とは混合しないように構成されている。すなわち、熱交換器5は、室外空気が流れる第1流路と、室内空気が流れる第2流路とが隔てられており、複数のフィンが積層されて構成されている。そして、第1流路と第2流路とは、熱交換器5内で交差し、また、熱交換できるようにフィンを介して隔てられている。なお、フィンの積層方向は、熱交換器5の長手方向に対応している。
また、熱交換器5には、熱交換器5の側面のうち室外空気が流出する側の側面に、熱交換器5を支持するのに利用される熱交換器取手24が設けられている。
熱交換器5は、6つの側面を有する直方体状に構成されている。熱交換器5の6つの側面とは、「給気の入口である給気流入面」と、「給気の出口である給気流出面」と、「排気の入口である排気入口面」と、「排気の出口である排気流出面」と、「給気用羽根11A側の側面33」と、「この側面33に対向する側面」とである。給気流入面については、フィルターユニット7に対向する側面である。
ここで、図4に示すように、「熱交換器5の側面のうちの給気用羽根11A側の側面33の上端となる端部33aと、側面33の下端となる端部とを結ぶ対角線(ウ)」と、「熱交換器5の側面33の後端となる端部33bと、側面33の前端となる端部とを結ぶ対角線(エ)」との交点を交点39と称する。
側面33のうちの交点39と端部33aと端部33bとを結んで形成される三角形の面29は、給気用ファン11側から供給される給気の流れ方向に対して垂直である。しかし、熱交換器5の空気流入面は、面29ではなく、この面29に直交する給気流入面である。また、フィルターユニット7は、フィルターユニット7の空気流出面が、熱交換器5の空気流入面と対向するように取り付けられる。
したがって、従来の換気装置では、熱交換器とフィルターユニットとが別部材であることから、熱交換器の給気流入面とフィルターユニットとの間に隙間が少なからず生じてしまい、給気の一部が、この隙間からフィルターユニットを経由しないで熱交換器に直接流れ込んでしまう場合があった。
そこで、本実施の形態に係る換気装置100は、フィルターユニット7を経由しないで熱交換器5に直接給気が流れ込んでしまうことがないように、フィルターユニット7が構成されている。
(給気用ファン11及び排気用ファン12)
給気用ファン11は、回転する給気用羽根11A、給気用羽根11Aを回転させる送風用電動機23により構成され、送風用電動機23の回転を図示省略のシャフトにより給気用羽根11Aに伝えて給気用羽根11Aを回転させるものである。これにより、本体101に室外空気を取り込み、放出することができる。
排気用ファン12は、回転する排気用羽根12A、排気用羽根12Aを回転させる送風用電動機23により構成され、送風用電動機23の回転を図示省略のシャフトにより排気用羽根12Aに伝えて排気用羽根12Aを回転させるものである。これにより、本体101に室内空気を取り込み、放出することができる。
給気用ファン11及び排気用ファン12は、たとえばシロッコファンなどで構成するとよい。なお、送風用電動機23は、図1に示すように、送風機取付板22を境にして、給気が流れる風路側と排気が流れる風路側に跨がって設けられている。
(フィルターユニット7)
フィルターユニット7は、図1に示すように、給気風路25のうちの熱交換器5の上流側に設けられ、虫、塵埃などを捕集するフィルター18と、固定側ケース19及び取外側ケース20とを有している。
フィルター18は、固定側ケース19と取外側ケース20との間に収容されているものである。そして、フィルター18は、たとえば、熱交換器5の給気の流入口の形状に対応するように、平面視形状が四角形状に形成されている。フィルター18が設けられていることにより、室内に虫、塵埃などが除かれた空気を供給することができるとともに、熱交換器5に虫、塵埃などが入って熱交換器5の流路が詰まってしまい、熱交換効率が低減してしまうことを抑制することができる。
固定側ケース19は、熱交換器5のうちの給気用ファン11側の側面に接触するように設けられる壁部19F、本体101内に取り入れられた室外空気が壁部19F側に送り込まれて発生した水を受ける水受け部19A、及び、給気風路25と排気風路26とを仕切る第2の風路仕切部19Lなどが形成されたものである。固定側ケース19は、中ケーシング17に接続されて支持されている。
取外側ケース20は、フィルターユニット7が本体101に取り付けられた状態において、固定側ケース19と熱交換器5との間に設けられるものである。取外側ケース20は、固定側ケース19に接続されて固定されている。
フィルターユニット7は、取外側ケース20が熱交換器5の給気流入面と対向するように設けられている。フィルターユニット7は、取外側ケース20と熱交換器5との間の隙間から空気が流れ込まないように壁部19Fが形成されている。
フィルターユニット7の詳細構成については、後段の図11及び図12で説明する。
(室内側フィルター21)
室内側フィルター21は、排気入口部10に設けられ、室内空気に含まれる塵埃などを捕集するものである。室内側フィルター21によって室内空気が清浄されるとともに、熱交換器5に塵埃などが入ってしまうことを抑制し、熱交換器5の熱交換効率が低減してしまうことを抑制することができるものである。
[空気の流れの説明]
換気装置100には、室外空気が流れる給気風路25と、室内空気が流れる排気風路26とが形成されている。
給気風路25は、空気流れ方向の上流側から、給気入口部8、後ケーシング4、給気用羽根11A、フィルターユニット7、熱交換器5、及び給気出口部6が連通して形成された風路である。
給気a(室外空気)は、給気入口部8を介して本体101内に取り込まれる。この本体101内に取り込まれた給気aは、給気用ファン11を通って熱交換器5に流入する。そして、この熱交換器5に流入した給気aは、熱交換器5に流入した排気bと熱交換した後に、熱交換器5から放出される。そして、熱交換器5から放出された給気aは、給気出口部6を介して室内に放出される。なお、この室内に放出される給気aは、風向可変ルーバー2の作用によって鉛直方向(図2(b)参照)或いは水平方向(図2(d)参照)に風向が調整される。
排気風路26は、空気流れ方向の上流側から、排気入口部10、室内側フィルター21、排気用羽根12A、熱交換器5、後ケーシング4、及び排気出口部9が連通して形成された風路である。
排気b(室内空気)は、排気入口部10から本体101内に取り込まれる。この本体101内に取り込まれた排気bは、室内側フィルター21を通って塵埃などが捕集されたのちに、排気用ファン12を通って熱交換器5に流入する。この熱交換器5に流入した排気bは、熱交換器5に流入した給気aと熱交換した後に、熱交換器5から放出される。そして、熱交換器5から放出された排気bは、排気出口部9を介して室外に放出される。
[フィルターユニット7の詳細説明]
図5は、実施の形態に係る換気装置100の熱交換器5及びフィルターユニット7の斜視図である。図6は、図5に示す熱交換器5及びフィルターユニット7が本体101に取り付けられた状態における縦断面図である。図7は、図5及び図6に示すフィルターユニット7の分解図である。図5〜図7を参照してフィルターユニット7の詳細な構成について説明する。
[固定側ケース19]
固定側ケース19は、「給気風路25のうちの熱交換器5の上流側の一部を構成する熱交換器5の側面側に設けられ、水を貯留する水受け部19A」と、「熱交換器5の長手方向に伸びるように形成されたフィルター収納部19B」と、「フィルター収納部19Bに形成され、水受け部19A側に接続された水路用リブ19C」とを有している。
また、固定側ケース19は、「水受け部19Aのうちの正面パネル1側の端部側に形成された第1の風路仕切部19D」と、「第1の風路仕切部19Dの上端側から熱交換器5の長手方向に伸びるように形成されている第2の風路仕切部19Lを有する上部19E」と、「水受け部19Aのうちの熱交換器5側の端部側に形成された壁部19F」と、「第2の風路仕切部19Lに接触するように設けられる断熱材19G(図12参照)」と、「水受け部19Aと上部19Eとを接続するように形成されている接続リブ19H」とを有している。
固定側ケース19は、たとえば樹脂で構成されたものであり、水受け部19A、フィルター収納部19B、水路用リブ19C、第1の風路仕切部19D、上部19E、壁部19F及び接続リブ19Hが一体形成されたものである。
(水受け部19A)
水受け部19Aは、たとえば、本体101内に取り入れられた室外空気とともに流れてくる霧状の水、及び、室外空気が給気風路25で結露することで生じる水などを貯留するものである。この水受け部19Aは、固定側ケース19に一体形成されたものとして説明するが、それに限定されるものではなく、別体でもよい。
水受け部19Aは、フィルターユニット7が本体101に取り付けられた状態において、たとえば、水平面と平行となるように形成されたものである。なお、水受け部19Aは、本体101にフィルターユニット7が取り付けられた状態において、上面が水平面と平行であってもよいし、水を貯留しやすいように凹状に形成されていてもよいし、或いは、水路用リブ19C側に水が流れやすくするように水路用リブ19Cに対して下側に傾斜する傾斜面が形成されていてもよい。
水受け部19Aは、熱交換器5側の端部側に壁部19Fが連続的に接続されている。このため、水受け部19A及び壁部19Fは、水受け部19A及び壁部19Fが通る縦断面で見たとき、L字状になっている。
また、水受け部19Aは、正面パネル1側の端部側に第1の風路仕切部19Dが連続的に接続されている。このため、水受け部19A及び第1の風路仕切部19Dは、水受け部19A及び第1の風路仕切部19Dが通る縦断面で見たときにもL字状となっている。
これにより、水受け部19Aは、本体101内に取り込まれた霧状の水や水蒸気を含む空気が、壁部19F及び第1の風路仕切部19Dで結露し、流れ落ちてきた水を貯留することができる。また、水受け部19Aは、壁部19F及び第1の風路仕切部19Dに対して連続的に接続されており、部材間の隙間がないため、ドレン皿16が設置されていない箇所に水が流れていき、室内側に水が漏洩してしまうことを抑制することができる。
なお、水受け部19Aには、水受け部19Aのうちの後ケーシング4側の端部側に傾斜部19Iが形成されている。傾斜部19Iには、フィルターユニット7が本体101に取り付けられた状態において、後ケーシング4側から正面パネル1側に向かって下側に傾斜した傾斜面が形成されている。これにより、水受け部19Aに貯留された水が、水路用リブ19C側に導かれるようになっている。
また、固定側ケース19に壁部19Fが形成されていなくてもよい。この場合には、水受け部19Aの熱交換器5側と熱交換器5の側面とが密着するように取り付けることで、水受け部19Aと熱交換器5との隙間から結露が漏れてしまうことを防止することができる。
(フィルター収納部19B)
フィルター収納部19Bは、後述する取外側ケース20の下部20Aの下面と対向するように設けられ、取外側ケース20を支持するものである。フィルター収納部19Bは、熱交換器5のフィンの積層方向と平行、すなわち、熱交換器5の長手方向と平行に伸びるように形成されたものである。なお、フィルター収納部19Bには、水路用リブ19Cが接続されている。
フィルター収納部19Bは、水平方向における水受け部19A側の端部側に形成され、水路用リブ19Cに接続する水抜き通路19Jが形成されている。フィルター収納部19Bは、この水抜き通路19Jの形成位置でフィルター18の下端側とは接触していない。
たとえば、フィルター収納部19Bは、水抜き通路19Jの形成位置が、凹状になっている。すなわち、フィルター収納部19Bは、水抜き通路19Jの形成面と、フィルター18の下面との間に予め設定された間隔の隙間が形成されているということである。これにより、水路用リブ19C側から流れてきた水が、フィルター収納部19Bに流れ込んでくるようになっている。
また、フィルター収納部19Bには、前後方向における正面パネル1側の端部側に、立設するように形成された支持部19Kが設けられている。この支持部19Kは、取外側ケース20が固定側ケース19から離脱してしまうことがないように、取外側ケース20を支持する機能を有している。
さらに、フィルター収納部19Bの下面側は、フィルターユニット7が本体101に取り付けられた状態において中ケーシング17に支持されるようになっている(図11参照)。
(水路用リブ19C)
水路用リブ19Cは、フィルター収納部19Bの前後方向における後ケーシング4側の端部側であって、フィルター収納部19Bの水平方向における水受け部19A側の端部側に形成されたものである。この水路用リブ19Cは、後ケーシング4側に突出するように形成されている。水路用リブ19Cは、水受け部19A及び水抜き通路19Jに接続されており、水受け部19A側から流れてきた水を水抜き通路19J側に流すことができる。
(第1の風路仕切部19D)
第1の風路仕切部19Dは、排気風路26のうちの熱交換器5の上流側と、給気風路25のうちの熱交換器5の上流側とを隔離し、給気と排気とが混合することを防止するものである。
第1の風路仕切部19Dは、水受け部19Aの正面パネル1側の端部側に連続的に接続されている。なお、本実施の形態では、第1の風路仕切部19Dと水受け部19Aとは直交するように接続されているものとして説明するが、給気と排気とが混合することを防止することができれば直交からずれていてもよい。
(上部19E)
上部19Eは、一端側が第1の風路仕切部19Dの上端側に接続され、この接続位置から熱交換器5の長手方向に伸びるように形成されたものである。そして、上部19Eは、下端側に接続リブ19Hが接続されており、上端側に給気と排気との混合を防止する第2の風路仕切部19Lが形成されている。
第2の風路仕切部19Lは、第1の風路仕切部19Dと同様に、排気風路26のうちの熱交換器5の上流側と、給気風路25のうちの熱交換器5の上流側とを隔離し、給気と排気とが混合することを防止するものである。
第2の風路仕切部19Lは、一端側が第1の風路仕切部19Dの上端側に接続され、この接続位置から熱交換器5の長手方向に伸びるように形成されたものである。この第2の風路仕切部19Lは、フィルター収納部19Bと平行に形成されている。
なお、第2の風路仕切部19Lは、中ケーシング17と前ケーシング3により挟まれることで、支持されている。
すなわち、フィルターユニット7の上端側は、第2の風路仕切部19Lが中ケーシング17と前ケーシング3とに挟まれて支持され、フィルターユニット7の下端側は、フィルター収納部19Bが中ケーシング17に支持されて本体101内に支持されている(図11及び図12参照)。
このように、フィルターユニット7は、第1の風路仕切部19D及び第2の風路仕切部19Lを有するため、隣接する給気風路25と排気風路26とを隔離し、給気風路25の気密性及び排気風路26の気密性を保つことができるようになっている。これにより、換気装置100の給気風量、及び排気風量の低下を防止することができる。
(壁部19F)
壁部19Fは、給気風路25のうちの熱交換器5の上流側の一部を構成する熱交換器5の面29と対向するように、水受け部19Aのうちの熱交換器5側の端部側から立設しているものである。壁部19Fは、先述の図4で説明したように熱交換器5の面29で結露が生じないように、面29を覆うように形成されている。なお、壁部19Fは、フィルターユニット7の固定側ケース19に一体形成されている。
ここで、図5及び図6に示すように、フィルターユニット7が設置された状態において、フィルターユニット7に給気が衝突する部分は次の通りである。
第1の風路仕切部19Dを通る直線(カ)と、水受け部19Aの上面を通る直線(キ)との交点を交点39aと称する。
直線(カ)と熱交換器5の側面33を構成する四角形の辺との交点を上から、点33c、点33dと称する。
直線(キ)と熱交換器5の側面33を構成する四角形の辺との交点を後側から、点33e、点33fと称する。
壁部19Fは、「(1)交点39a」と「(2)点33c」と「(3)点33e」とで形成される三角形よりも広い三角形となるように形成されている。
すなわち、壁部19Fは、図5及び図6に示すように、三角形の上端側の頂点を「(2)点33c」の位置よりも高く取り、三角形の後端側の頂点を「(3)点33e」の位置よりも後ろ側に取っている。そして、図5及び図6に示すように、壁部19Fは、壁部19Fの三角形の上端側の頂点と後端側の頂点とを接続する辺に対応している壁部19Fの端部19Nが、熱交換器5の給気流入面とフィルターユニット7の取外側ケース20との対向間隔である隙間を塞ぐところに位置している。
すなわち、フィルターユニット7は、フィルターユニット7を流れる空気の流れ方向に平行に形成され、固定側ケース19の給気用ファン11側の側面から、この側面に対応する熱交換器5の側面に延出する壁部19Fを有している。そして、図5及び図6の面29側からフィルターユニット7及び熱交換器5を見たとき、壁部19Fは、熱交換器5の給気流入面と取外側ケース20との間の対向間隔である隙間を塞ぐように設けられている。
これにより、給気用ファン11側から熱交換器5に流れてくる空気の一部が、フィルターユニット7のフィルター18を介さずに直接熱交換器5に流入してしまうことを防止することができる。
(断熱材19G)
断熱材19Gは、第2の風路仕切部19Lに接触して設けられているものである(図12参照)。ここで、第2の風路仕切部19Lの一方側の面は、排気風路26に面しており、他方側の面は給気風路25に面している。特に冬場においては、排気風路26には暖かく湿度の高い空気が流れ、給気風路25には冷たい乾燥した空気が流れることから、第2の風路仕切部19Lで結露が生じやすくなる。
そこで、第2の風路仕切部19Lの一方側の面及び他方側の面に断熱材19Gを設けることで、結露を抑制することができる。なお、断熱材19Gは、予め設定された厚みを有しており、第2の風路仕切部19Lと、中ケーシング17及び前ケーシング3との間の気密性を確保する効果も得ることができる。
断熱材19Gは、たとえば、第2の風路仕切部19Lに糊などで張り付けることで固定するとよい。
(接続リブ19H)
接続リブ19Hは、固定側ケース19の矩形形状を保持する補強部材である。また、接続リブ19Hは、フィルター18の対向するように形成されており、フィルター18を支持することもできるようになっている。
接続リブ19Hは、図7に示すように、水路用リブ19Cと、上部19Eの下端側とを接続するように形成されたもののほかに、フィルター収納部19Bのうちの水受け部19Aが形成された側とは反対側の端部側から突出するように形成されたリブ19Mと、上部19Eの下端側とを接続するように形成されたものがある。このように、複数の接続リブ19Hが固定側ケース19に設けられ、固定側ケース19の変形を抑制している。
[取外側ケース20]
取外側ケース20は、「熱交換器5の長手方向に伸びるように形成されている下部20A」と、「下部20Aの上側であって熱交換器5の長手方向に伸びるように形成されている上部20B」と、「上部20Bと下部20Aとを接続するように形成され、フィルター18を支持する接続リブ20D」と、「ユーザーがフィルターユニット7を着脱する際に利用されるつまみ20E」とを有している。
取外側ケース20は、たとえば樹脂で構成されたものであり、下部20A、上部20B、及び接続リブ20Dが一体形成されたものである。
固定側ケース19が製品本体に固定されており、この取外側ケース20については固定側ケース19に着脱自在となっている。すなわち、メンテナンス時にユーザーがフィルターユニット7全体を取り外す必要がない分、メンテナンス性が向上している。
(下部20A)
下部20Aは、下面側がフィルター収納部19Bに接触して、フィルター収納部19Bに支持されるものである。また、下部20Aは、フィルター18の下端側と接触し、フィルター18を支持している。このため、固定側ケース19のフィルター収納部19Bは、下部20Aを介してフィルター18を支持していることになる。
下部20Aには、熱交換器5側の端部に立設された水路用壁20Cが設けられている。この水路用壁20Cは、接続リブ20Dの一方側が接続されている。また、水路用壁20Cは、取外側ケース20に収容されたフィルター18を支持する機能も有する。
水路用壁20Cは、固定側ケース19と取外側ケース20とが組み立てられた状態において、支持部19Kとの間に、予め設定された間隔の隙間44(図8参照)が形成されるように設けられているものである。
ここで、水受け部19A側から流れる水の流れについて説明する。
水受け部19Aの水は、水路用リブ19Cを介して水抜き通路19Jに流入する。ここで、フィルターユニット7が本体101に取付られた状態において、フィルター収納部19B及び下部20Aは、熱交換器5側に向かって下側に傾斜している。このため、この水抜き通路19Jに流入した水は、下側に流れ、下部20Aを乗り上げて水路用壁20C側に至る。そして、水路用壁20C側の水は、隙間44を介してフィルターユニット7から流出し、中ケーシング17を伝ってドレン皿16に流れていく。
(上部20B)
上部20Bは、下部20Aと平行に設けられたものであり、接続リブ20Dの他方が接続されているものである。上部20Bには、ユーザーが取外側ケース20の着脱を容易に出来るようにするつまみ20Eが設けられている。
なお、ユーザーは、このつまみ20Eを下方に引くことで、後述する固定用爪51が固定用爪受け53から離脱し、取外側ケース20を固定側ケース19から取り外すことができるようになっている。このように、ユーザーは、固定側ケース19を外すことなく、取外側ケース20のみを着脱することでフィルター18の交換などのメンテナンスができるようになっている。
(接続リブ20D)
接続リブ20Dは、取外側ケース20の矩形形状を保持する補強部材であり、下部20Aと上部20Bとを接続するように形成されたものである。接続リブ20Dは、フィルターユニット7を正面側から投影視したとき、接続リブ19Hと重なるように形成されたものである。これにより、風路圧損の増加を抑え、フィルター18の有効面積が低減してしまうことを抑制することができる。また、接続リブ20Dは、フィルターユニット7を本体101に取り付ける際に、フィルター18がフィルターユニット7から落下してしまうことを防止する機能も果たしている。
図8は、実施の形態に係る換気装置100のフィルターユニット7を取外側ケース20側から見た図である。図9は、図8に示すB−B断面図である。図10は、図8に示すC−C断面図である。次に、取外側ケース20と固定側ケース19との接続手段について図8〜図10を参照して説明する。
固定側ケース19は、上部19Eの下端側に形成された位置決め用爪穴54、固定用爪受け53を有している。また、取外側ケース20は、上部20Bの上面側に形成された固定用爪51、位置決め用爪52を有している。なお、固定用爪受け53は、上部19Eのうちの図9(b)に示す点線円で示された部分であって、紙面に平行な部分と紙面下側に突出する部分によって形成されたものである。
図9に示すように、取外側ケース20の固定用爪51を、固定側ケース19の固定用爪受け53に嵌合させることで、固定側ケース19と取外側ケース20とを取り付けることができる。
また、図10に示すように、取外側ケース20の位置決め用爪52を、位置決め用爪穴54に挿入することで、取外側ケース20と固定側ケース19との位置決めをすることができ、固定用爪51と固定用爪受け53とを嵌合させやすくしている。
なお、取外側ケース20は、樹脂成型時に反りなどが生じる可能性があるため、固定側ケース19との着脱時に矯正されるように、位置決め用爪52が設けられている。
位置決め用爪52は、位置決め用爪穴54の端部55に位置決め用爪52の先端52aが接することで、樹脂成型時の反りなどの矯正ができるようになっている。
すなわち、取外側ケース20は、固定側ケース19の位置決め用爪穴54に位置決め用爪52を挿入していると、位置決め用爪穴54の形成位置に対応するように取外側ケース20の形状が矯正される。これにより、固定用爪51の引っ掛かり量を確保することができ、取外側ケース20が固定側ケース19により確実に取り付けられるようになっている。
[中ケーシング17の詳細説明]
図11は、実施の形態に係る換気装置100の縦断面図である。図12は、図11の(ク)に示す部分の拡大図である。図11及び図12を参照して中ケーシング17の構成について説明する。
中ケーシング17は、固定側ケース19のフィルター収納部19Bの下面側に対応する角部5Aを支持する支持部17Bを有している。この支持部17Bは、後ケーシング4側から正面パネル1側に突出するように形成され、熱交換器5の長手方向に伸びるように形成されているものである。
中ケーシング17は、支持部17B側からドレン皿16側にかけて形成された水伝い壁17Cが形成されている。この水伝い壁17Cは、水受け部19A、水路用リブ19C、水抜き通路19J、及び支持部19Kと水路用壁20Cとの隙間44を通過した水がドレン皿16に流れるように、上下方向に形成されたものである。
さらに、中ケーシング17は、前ケーシング3とともに、断熱材19Gを介して第2の風路仕切部19Lを挟み込んでいるものである。これにより、フィルターユニット7の上端側が本体101に支持されるようになっている。
[変形例1]
図13は、固定側ケース19に高性能フィルター60を設けるときの説明図である。
固定側ケース19に除塵などに利用されるフィルターを直接収納する際の構造について説明する。すなわち、この変形例1では、取外側ケース20は設けられておらず、フィルター18の代わりに、高性能フィルター60を設けるものである。
この高性能フィルター60は、たとえば、集塵効率がフィルター18よりも高いフィルター濾材をプリーツ加工して形状を固定するための枠を周囲に取り付けたフィルターである。高性能フィルター60は、虫、塵埃などの侵入を防止するために固定側ケース19に着脱自在に設けられるものである。
高性能フィルター60は、寸法公差により大きさが変化する。このため、虫、塵埃などの侵入をより確実に防止するにあたり、高性能フィルター60の周縁に、弾性を備えた気密用パッキン61が貼り付けられている。
気密用パッキン61は、高性能フィルター60の大小に関わらず、固定側ケース19と高性能フィルター60との間の気密性を向上させることができるようにしている。高性能フィルター60は、固定側ケース19に圧入で挿入され、固定側ケース19に固定される。
[変形例2]
図14は、フィルターユニット7にフィルター18に加えて任意のフィルター62を設けたときの説明図である。
フィルターユニット7は、フィルター18に加えて、複数の任意のフィルター62を収納するように構成してもよい。
任意のフィルター62としては、たとえば二酸化窒素を吸収するNOxフィルターや、臭気を吸収する脱臭フィルターなどを採用するとよい。そして、任意のフィルター62は、フィルター18に重ねられた状態で、固定側ケース19及び取外側ケース20に収容される。
なお、任意のフィルター62を、フィルター18よりも空気流れ方向の下流側となるように、フィルターユニット7に収容するとよい。これにより、フィルター18で径の大きい塵埃などを捕集した後に、二酸化窒素及び臭気などといった径の小さい物質を任意のフィルター62で捕捉することができるからである。
このように、変形例2では、フィルターユニット7を、フィルター18及び任意のフィルター62が収容できるように構成し、空気の清浄効果を高め、より新鮮な空気を室内へ供給することができるようになっている。
[実施の形態に係る換気装置100の有する効果]
実施の形態に係る換気装置100は、フィルターユニット7が壁部19Fを有しているので、給気がフィルターユニット7のフィルター18を介さずに熱交換器5に直接流入してしまうことを防止することができる。これにより、室内に塵埃などが供給されてしまうこと、及び熱交換器5に塵埃などが入って熱交換効率が低減してしまうことなどを抑制することができる。
実施の形態に係る換気装置100のフィルターユニット7は、壁部19Fが一体形成されており、別途気密性を確保するためのパッキンなどを用いていない分、部品点数の増加、及び工作性の悪化などを抑制することができる。
1 正面パネル、2 風向可変ルーバー、3 前ケーシング、3A 収容部、4 後ケーシング、5 熱交換器、5A 角部、6 給気出口部、7 フィルターユニット、8 給気入口部、9 排気出口部、10 排気入口部、11 給気用ファン、11A 給気用羽根、12 排気用ファン、12A 排気用羽根、13 シャッター、14 サブシャッター、15 開口、16 ドレン皿、17 中ケーシング、17A 収容部、17B 支持部、17C 水伝い壁、18 フィルター、19 固定側ケース、19A 水受け部、19B フィルター収納部、19C 水路用リブ、19D 第1の風路仕切部(風路仕切部)、19E 上部、19F 壁部、19G 断熱材、19H 接続リブ、19I 傾斜部、19J 水抜き通路、19K 支持部、19L 第2の風路仕切部(風路仕切部)、19M リブ、19N 端部、20 取外側ケース、20A 下部、20B 上部、20C 水路用壁、20D 接続リブ、21 室内側フィルター、22 送風機取付板、23 送風用電動機、24 熱交換器取手、25 給気風路、26 排気風路、29 面、33 側面、33a 端部、33b 端部、39 交点、39a 交点、44 隙間、51 固定用爪(嵌合機構)、52 位置決め用爪(嵌合機構)、52a 先端、53 固定用爪受け(嵌合機構)、54 位置決め用爪穴(嵌合機構)、55 端部、60 高性能フィルター、61 気密用パッキン(気密材)、62 任意のフィルター、100 換気装置、101 本体、a 給気、b 排気。

Claims (8)

  1. 給気風路及び排気風路を有する本体と、
    前記本体内に設けられ、前記給気風路を流れる空気と前記排気風路を流れる空気とを熱交換させる熱交換器と、
    前記本体内に設けられ、空調対象空間外の空気を前記給気風路に取り込み、空調対象空間に放出する給気用ファンと、
    前記本体内に設けられ、空調対象空間の空気を前記排気風路に取り込み、空調対象空間外に排出する排気用ファンと、
    前記熱交換器の給気流入面に対向するように設けられたフィルターユニットと、
    を有し、
    前記フィルターユニットは、
    前記フィルターユニットを流れる空気の流れ方向に平行に形成され、前記フィルターユニットの側面から前記熱交換器の側面に延出する壁部を有し、前記本体に支持されている固定側ケースと、
    前記固定側ケースに着脱自在に設けられ、塵埃を捕集するフィルターと、
    一方側が前記固定側ケースに対向し、他方側が前記熱交換器に対向するように設けられ、前記フィルターを収容する取外側ケースと、
    前記固定側ケースと一体形成され、前記壁部からの水を受ける水受け部と、を有し、
    前記壁部は、前記熱交換器の給気流入面と前記取外側ケースとの間の対向間隔である隙間を塞ぐように設けられており、
    前記水受け部は、
    前記壁部に対して直交する方向であって前記熱交換器とは反対側に延びるように前記壁部に接続されている
    換気装置。
  2. 前記壁部は、
    三角形となるように形成されている
    請求項1記載の換気装置。
  3. 前記固定側ケースは、
    前記熱交換器の長手方向に伸びるように形成され、上端側が前記本体の上面に接続されている風路仕切部を有し、
    風路仕切部によって、前記給気風路のうちの前記熱交換器より上流側の空気と、前記排気風路のうちの前記熱交換器より上流側の空気とが混合しないように、前記給気風路と前記排気風路とが仕切られている
    請求項1又は2に記載の換気装置。
  4. 前記固定側ケース及び前記取外側ケースは、
    前記固定側ケースと前記取外側ケースとを接続する嵌合機構を有している
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の換気装置。
  5. 前記取外側ケースは、
    平面視形状が四角の枠状部材であり、
    この枠状部材の対向部分を接続するようにリブが形成されている
    請求項1〜4のいずれか一項に記載の換気装置。
  6. 前記フィルターは、
    周縁に気密材が設けられ、
    前記気密材とともに前記固定側ケースに圧入されて前記固定側ケースに設けられている
    請求項1〜のいずれか一項に記載の換気装置。
  7. 前記フィルターユニットには、
    複数の種類のフィルターが設けられている
    請求項1〜のいずれか一項に記載の換気装置。
  8. 前記複数の種類のフィルターは、
    外気に含まれる塵埃、虫などを捕捉する除塵フィルターと、NOxフィルター又は脱臭フィルターとである
    請求項に記載の換気装置。
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