JP6281550B2 - 負圧制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、バキュームブースタの負圧室の負圧を制御する負圧制御装置に関するものである。
特許文献1には、バキュームブースタの負圧室に接続されたバキュームポンプを制御することにより、負圧室の負圧を制御する負圧制御装置が記載されている。この負圧制御装置においては、負圧室の負圧を検出する負圧センサが2つ設けられ、2つの負圧センサのうち一方が通常通りに(予め決められた一方が)選択され、その選択された負圧センサの出力値に基づいてバキュームポンプが制御される([0029],[0030])。また、2つのセンサの出力値の差の絶対値が故障判定値以上の場合に、少なくとも一方のセンサが異常であると検出される[0038]。そして、バキュームポンプが作動させられた場合の圧力の変化量の推定値(推定変化量)と、実際の負圧センサの各々の出力値の変化量との差の絶対値が正常領域内にあるかどうかが判定され、正常領域から外れたセンサが異常であると特定される([0043]〜[0045])。
特許文献2には、負圧センサの異常を検出する異常検出装置が記載されている。この異常検出装置においては、ブレーキペダルが操作された場合等負圧センサの出力信号が変化するはずである場合に、出力信号が変化しない場合に、負圧センサが異常であると検出される[0032]。
特開2013−159241号公報 特開2011−098607号公報
本発明の課題は、複数の負圧センサの出力値に基づいてバキュームブースタの負圧室の負圧を制御する負圧制御装置において、負圧室の負圧不足を抑制することである。
課題を解決するための手段および効果
本発明に係る負圧制御装置において、複数の負圧センサの出力値のうちの最も大気圧に近い値に基づいて負圧供給装置が始動させられる。
例えば、複数の負圧センサの出力値のうちの最も大気圧に近い値に基づいて、始動条件が成立するか否かが判定され、成立する場合に負圧供給装置が始動させられる。そのため、負圧室が負圧不足になることを良好に回避することができる。また、仮に、複数の負圧センサのうちの1つ以上が実際の圧力より真空に近い値を出力する異常であっても、複数の負圧センサが正常な場合と同様に、負圧供給装置を始動させることが可能となり、負圧室の負圧不足を抑制することができる。
本発明の実施例1に係る負圧制御装置を含む液圧ブレーキシステムの概念図である。 上記負圧制御装置のモータECUの記憶部に記憶されたモータ制御プログラムを表すフローチャートである。 上記記憶部に記憶された異常検出プログラムを表すフローチャートである。 上記負圧制御装置における負圧センサの出力値の変化を示す図である。 本発明の実施例2に係る負圧制御装置のモータECUの記憶部に記憶されたモータ制御プログラムを表すフローチャートである。 上記記憶部に記憶された異常センサ特定プログラムを表すフローチャートである。 上記負圧制御装置における負圧センサの出力値の変化を示す図である。 本発明の実施例3に係る負圧制御装置のモータECUの記憶部に記憶されたモータ制御プログラムを表すフローチャートである。 上記負圧制御装置における負圧センサの出力値の変化を示す図である。 本発明の実施例4に係る負圧制御装置を含む液圧ブレーキシステムの概念図である。 (a)上記負圧制御装置における負圧センサの出力値の変化を示す図である。(b)(a)とは別の状態の負圧センサの出力値の変化を示す図である。
発明の実施形態
以下、本発明の一実施形態に係る負圧制御装置を含む液圧ブレーキシステムについて図面に基づいて詳細に説明する。
図1に示すように、液圧ブレーキシステムは、(i)ブレーキ操作部材としてのブレーキペダル10、(ii)バキュームブースタ12、(iii)マスタシリンダ14、(iv)車両の複数の車輪にそれぞれ設けられた液圧ブレーキのブレーキシリンダ16、(v)バキュームブースタ12にバキュームホース17を介して接続された負圧供給装置18、(vi)負圧供給装置18を制御する負圧制御装置20等を含む。
ブレーキペダル10が踏込み操作されると、バキュームブースタ(以下、ブースタと略称する場合がある。)12において、操作力が倍力されてマスタシリンダ14に出力される。マスタシリンダ14において、ブースタ12の出力に応じた液圧が発生させられ、ブレーキシリンダ16に供給される。ブレーキシリンダ16の液圧により液圧ブレーキが作動させられ、車輪の回転が抑制される。
ブースタ12は、ハウジング21と、ブレーキペダル10に連携させられ、仕切り部材を保持するブースタピストン(図示を省略する)とを含む。ブースタピストンの仕切り部材によりハウジングの内部が2つの室に仕切られ、ブレーキペダル側の室が変圧室22とされ、マスタシリンダ側の室が負圧室24とされる。
ブレーキペダル10の非操作状態において、変圧室22と負圧室24とは互いに連通状態にあり、変圧室22の圧力と負圧室24の負圧とは同じ(大気圧より真空側の圧力)である。
ブレーキペダル10の踏込み操作により、ブースタピストンが前進させられると、変圧室22が負圧室24から遮断されて、大気に連通させられる。変圧室22の圧力が大気圧に近くなり(絶対圧力が高くなり)、変圧室22と負圧室24との圧力差がブレーキ操作力に応じた大きさとされる。ブースタピストンにはブレーキ操作力に応じた助勢力が加えられ、マスタシリンダ14の加圧ピストンに出力される。
一方、負圧室24の容積は、ブースタピストンの前進に伴って小さくされるため、ブレーキペダル10の踏込み操作に伴って負圧室24の負圧は大気圧に近くなる(絶対圧力が高くなる)。ブレーキペダル10の操作力が一定の間、負圧室24の負圧も一定に保たれるが、ブレーキペダル10の踏込み操作が解除されると、変圧室22が大気から遮断されて負圧室24に連通させられるため、負圧室24の負圧が大気圧に近くなる。
負圧室24には負圧供給装置18が接続されるが、負圧供給装置18は、バキュームポンプ30と、そのバキュームポンプ30を駆動するポンプモータ32とを含む。
ポンプモータ32はモータECU40によって制御される。モータECU40は、コンピュータを主体とするものであり、実行部42、記憶部44、入出力部46、タイマ48等を含む。入出力部46には、2つの負圧センサ50,52、2つの大気圧センサ54,56、ブレーキペダル10が踏み込まれたことを検出するブレーキスイッチ58等が接続されるとともに、ポンプモータ32、ディスプレイ60等が接続される。ディスプレイ60には、負圧センサ50,52が異常である場合に、そのことが表示される。
負圧センサ50,52は、負圧室24の負圧を検出するものである。負圧センサ50,52は、負圧としてのゲージ圧の絶対値を出力値として出力するものであっても、絶対圧力を出力値として出力するものであってもよいが、本実施例においては、ゲージ圧の絶対値を出力するものとし、以下、ゲージ圧の絶対値を負圧という。すなわち、負圧とは、大気圧を0として真空に近づくほど大きくなる値(正の値)であり、「大気圧(絶対圧)」から「負圧室の絶対圧」を引いた値とする。
大気圧センサ54,56は、車室内に設けたり、ブースタ12の近傍に設けたりすること等ができる。これら負圧センサ50,52、大気圧センサ54,56を2つずつ設けたのは安全性の向上を図るためであり、2つが両方とも異常になることは殆どないと考えられる。
なお、大気圧センサ54,56は不可欠ではないが、負圧センサ50,52が絶対圧力を出力するものである場合には、大気圧センサ54,56の検出値(例えば、2つの検出値の平均値を採用することができる)から負圧センサ50,52の検出値を引くことによりゲージ圧の絶対圧である負圧を求めることができる。
本実施例においては、負圧室24の負圧が予め定められた設定範囲内にあるように制御されるのであり、2つの負圧センサ50,52の出力値のうちの小さい方(大気圧に近い方)が設定範囲の下限値である第1しきい値(Pthon)より低くなった場合に始動条件が成立したとされて、ポンプモータ32が始動させられる。また、2つの出力値のうちの小さい方が設定範囲の上限値である第2しきい値(Pthoff)より高くなった場合、換言すれば、2つの負圧センサ50,52の両方の出力値が第2しきい値より高くなった場合に停止条件が成立したとされて、ポンプモータ32が停止させられる。設定範囲は、ブレーキ操作力の倍力に必要な負圧の範囲とすることができる。また、この制御は、ローセレクト制御と称することができる。
なお、停止条件を、2つの負圧センサ50,52の出力値の両方の増加勾配がしきい値より小さくなったこととすることもできる。負圧室24の負圧が大気圧に近い場合は増加勾配は大きいが、真空に近くなれば増加勾配が小さくなるからである。また、出力値の両方が第2しきい値Pthoffより高くなり、かつ、増加勾配が小さくなったこととすること等もできる。
また、2つの負圧センサ50,52のうちの少なくとも一方が異常であると検出された場合には、強制的にポンプモータ32が停止させられる。
負圧センサ50,52の出力値のうちの大きい方が第2しきい値Pthoffより高くなった時点から、異常判定時間Ttherが経過しても、2つの負圧センサ50,52の出力値の両方が第2しきい値Pthoffより高くならなかった場合には、異常フラグがONとされる。2つの負圧センサ50,52のうちの少なくとも一方が異常であるとされて、その異常判定時間Ttherが経過した時点でポンプモータ32が停止させられる。
ポンプモータ32の制御について、図2のフローチャートに基づいて説明する。
ステップ1(以下、S1と略称する。他のステップについても同様とする。)において、異常フラグがONであるか否かが判定される。OFFである場合には、S2において、負圧センサ50の出力値P1,負圧センサ52の出力値P2がそれぞれ取得され、S3において、ポンプモータ32が作動状態にあるか否かが判定される。作動状態にない場合には始動条件が成立するか否かが判定され、作動状態にある場合には停止条件が成立するか否かが判定される。
作動状態にない場合には、S4において、出力値P1と出力値P2とが比較される(出力値P1が出力値P2より小さいか否かが判定される)。出力値P1が出力値P2より小さい場合には、S5において、出力値P1が第1しきい値Pthonより低いか否かが判定され、出力値P2が出力値P1以下の場合には、S6において、出力値P2が第1しきい値Pthonより低いか否かが判定される。出力値P1、出力値P2の小さい方が第1しきい値Pthon以上である場合には、S5またはS6の判定がNOとなり、S1〜5、または、S1〜4,6が繰り返し実行される。そのうちに、出力値P1,P2のうちの小さい方が第1しきい値Pthonより低くなると、始動条件が成立したとされて、S7において、ポンプモータ32が始動させられる。
次に、ポンプモータ32が作動状態にあるため、S3の判定がYESとなり、S8,9において、出力値P1,P2がそれぞれ第2しきい値Pthoffより高いか否かが判定される。少なくとも一方が第2しきい値Pthoff以下である場合には、S1〜3,8またはS1〜3,8,9が繰り返し実行されるが、出力値P1,P2の両方が第2しきい値Pthoffを超えると、S10において、ポンプモータ32が停止させられる。また、異常フラグがONになると、S1の判定がYESとなって、S10において、ポンプモータ32が停止させられる。
異常検出について、図3のフローチャートに基づいて説明する。
図3のS30において、ポンプモータ32が作動状態にあるか否かが判定される。作動状態にある場合には、S31において、負圧センサ50,52の出力値P1,P2が取得され、S32において、タイマ48による時間の計測中であるか否かが判定される。タイマ48は、異常判定時間Ttherが経過したか否かを計測するものであり、2つの出力値P1,P2の大きい方が第2しきい値Pthoffを超えた場合に、時間の計測を開始する。タイマ48による時間の計測中でない場合には、S33〜35において、出力値P1,P2の大きい方が第2しきい値Pthoffより高くなったか否かが判定される。出力値P1が出力値P2より大きい場合には、出力値P1が第2しきい値Pthoffより高くなったか否かが判定され、出力値P2が出力値P1より大きい場合には、出力値P2が第2しきい値Pthoffより高くなったか否かが判定される。出力値P1,2のいずれも第2しきい値Pthoff以下である場合には、S31〜34、または、S31〜33,35が繰り返し実行される。そして、出力値P1,2の大きい方が第2しきい値Pthoffを超えた場合には、S36において、タイマ48による時間の計測が開始される(タイマスタート)。
次に、S37において、負圧センサ50,52の出力値P1,2の両方が第2しきい値Pthoffを超えたか否か、すなわち、停止条件が成立するか否かが判定され、S38において、ブレーキスイッチ58がONであるか否かが判定され、S39において、タイマ48による計測時間Tが異常判定時間Ttherに達したか否かが判定される。S37〜39のすべての判定がNOである場合には、S31に戻されるが、この場合には、タイマ48による時間計測中であるため、S32の判定がYESとなり、S33〜36がバイパスされて、S37〜39が実行される。S31,32,37〜39が繰り返し実行され、ポンプモータ32が継続して作動させられる。
例えば、タイマ48による計測時間Tが異常判定時間Ttherに達する前に、負圧センサ50,52の出力値P1,P2の両方が第2しきい値Pthoffより高くなった場合には、S37の判定がYESとなり、S40において、タイマ48がリセットされ、本ルーチンが終了させられる。この場合には、異常フラグはOFFのままであり、負圧センサ50,52の少なくとも一方が異常であると判定されない。
また、負圧センサ50,52の出力値P1,P2の両方が第2しきい値Pthoffを超えていない場合であって、タイマ48による時間の計測中に、ブレーキスイッチ58がONになると、S38の判定がYESとなり、S40において、タイマがリセットされて、本ルーチンが終了させられる。タイマスタート後に、ブレーキペダル10が操作されると、それに起因して負圧室24の負圧が変化するため、負圧センサ50,52の異常検出を正確に行うことが困難であるからである。この場合には、異常検出は終了させられるのであり、異常フラグはOFFのままである。
さらに、負圧センサ50,52の出力値P1,P2の両方が第2しきい値Pthoffを超える前に、タイマ48による計測時間が異常判定時間Ttherに達すると、S39の判定がYESとなり、S41において、異常フラグがONとされる。負圧センサ50,52の少なくとも一方が異常であると判定されるのである。
このように、異常フラグがONとされると、図2のフローチャートのS1の判定がYESとなり、S10において、ポンプモータ32が停止させられるのであり、負圧センサ50,52の出力値P1,P2の両方が第2しきい値Pthoffより高くならなくても、ポンプモータ32が停止させられる。なお、異常フラグがONとされた場合には、負圧センサ50,52の少なくとも一方が異常である旨がディスプレイ60に表示される。
図4に、負圧センサ50,52の出力値P1,P2の変化の一例を示す。
図4に示すように、ブレーキペダル10の踏込み操作によって負圧室24の負圧が消費されて、負圧が低くなるため、一点鎖線が示す出力値P1も、実線が示す出力値P2も小さくなる。そして、負圧センサ50,52の出力値P1,P2の小さい方、例えば、実線が示す出力値P2が第1しきい値Pthonより低くなると、ポンプモータ32が始動させられる。バキュームポンプ30の作動により負圧室24の負圧が高くなる。そして、負圧センサ50,52の出力値P1,P2の両方が第2しきい値Pthoffより高くなると、ポンプモータ32が停止させられる。
また、負圧センサ50,52の出力値のうちの大きい方、すなわち、一点鎖線が示す出力値P1が第2しきい値Pthoffより高くなった時点T1からタイマ48による時間の計測が開始されるが、異常判定時間Ttherが経過する前に、実線が示す出力値P2も(両方の出力値P1,P2が)第2しきい値Pthoffを超えた場合には、その時点T2においてポンプモータ32が停止させられる。
それに対して、出力値P2が破線が示すように変化する場合には、時点T1から異常判定時間Ttherが経過した時点T3において、出力値P2(両方の出力値P1,P2)が第2しきい値Pthoffを超えていない(停止条件が成立しない)。しかし、時点T3において、異常フラグがON(S41)とされるため、S1の判定がYESとなり、S10においてポンプモータ32が停止させられる。
なお、タイマ48による時間の計測が開始された後に、ブレーキスイッチ58がONになった場合(時間Tb)には、タイマ48による時間の計測は終了させられる。異常検出が終了させられ、異常フラグはOFFのままである。また、ブレーキスイッチ58がONになったことを理由にポンプモータ32が停止させられることはない。
このように、本実施例においては、ローセレクト制御が行われるため、負圧室24の負圧が小さくなった場合にポンプモータ32を速やかに始動させることができ、負圧不足を良好に回避することができる。また、仮に、負圧センサ50,52のうちの一方が、大き目の値を出力する異常であっても、正常な場合とほぼ同様にポンプモータ32を作動させることができるのであり、負圧不足を良好に抑制することができる。その結果、ブースタ12の倍力機能の低下を抑制し、ブレーキの効き不足を良好に抑制することができる。
また、本実施例においては、出力値P1,P2のうちの大きい方が第2しきい値Pthoffを超えた時点T1から異常判定時間Ttherが経過して(T3)も、小さい方が(両方の出力値P1,P2が)第2しきい値Ptherを超えない場合には、ポンプモータ32が停止させられる。そのため、2つの負圧センサ50,52のうちの小さい方の出力値を出力するセンサの異常に起因して、出力値P1,P2の両方が第2しきい値Pthoffより高くなる時期が遅れても、ポンプモータ32を適切に停止させることができるのであり、ポンプモータ32の作動時間が過度に長くなることを良好に回避することができる。その結果、ポンプモータ32の耐久性の低下を抑制し、消費エネルギのロスを抑制することができる。
以上のように、本実施例において、モータECU40、負圧センサ50,52、ブレーキスイッチ58等により負圧制御装置20が構成される。また、負圧センサ50,52、ブレーキスイッチ58、モータECU40の図2のフローチャートで表されるモータ制御プログラムを記憶する部分、実行する部分等により負圧供給装置制御部が構成され、そのうちの、S1,10を記憶する部分、実行する部分等により強制的停止部が構成される。また、負圧センサ50,52、モータECU40の図3のフローチャートで表される異常検出プログラムを記憶する部分、実行する部分等により異常検出部が構成され、ブレーキスイッチ58、S38,40を記憶する部分、実行する部分等により計測中止部が構成される。また、異常判定時間が第1設定時間に対応する。
本実施例においては、負圧センサ50,52のうちの少なくとも一方が異常であると判定された場合に、その異常である負圧センサが特定され、正常な負圧センサの出力値に基づいてポンプモータ32の制御が行われる。前述のように、負圧センサ50,52の両方が異常であることは稀であるため、いずれか一方の負圧センサは正常であると考えることができる。その場合の一例を図5〜7に示す。
ポンプモータ32の制御について、図5のフローチャートに基づいて説明する。
S11において、異常センサ特定フラグがONか否かが判定される。負圧センサ50,52のうちのいずれか一方が異常であり、かつ、その異常であるセンサが特定されたか否かが判定されるのである。異常センサ特定フラグがOFFの場合には、S2〜S10において、ポンプモータ32が制御されるが、本実施例においては、S7´において、ポンプモータ32が始動させられる場合に、その時点の検出値P1,P2が記憶される。
それに対して、異常センサ特定フラグがONである場合には、正常な負圧センサの出力値に基づいてポンプモータ32が制御される。例えば、負圧センサ52が異常で、負圧センサ50が正常である場合には、S12において、出力値P1が正常なセンサの出力値Psとされる(Ps←P1)。以下、ポンプモータ32が作動状態にない場合には、S14、15において、出力値Psが第1しきい値Pthonより低いか否かが判定され、低い場合にはポンプモータ32が始動させられる。また、ポンプモータ32が作動状態にある場合には、S16,17において、出力値Psが第2しきい値Pthoffより高いか否かが判定され、高い場合にはポンプモータ32が停止させられる。
異常センサの特定について、図6のフローチャートに基づいて説明する。
S50において、ポンプモータ32が作動状態にあるか否かが判定される。作動状態にある場合には、S51において、タイマ48による時間の計測が開始され(タイマスタート)、S52において、負圧センサ50,52の出力値P1,P2がそれぞれ取得される。S53において、時間Tmが取得されたか否かが判定される。時間Tmは、ポンプモータ32の始動時から出力値P1,P2のいずれか一方が第2しきい値Pthoffより高くなるまでの時間である。そのため、出力値P1,P2の両方が第2しきい値Pthoff以下である場合には、S54,55,56において、出力値P1,P2のうちの大きい方が第2しきい値Pthoffより高くなったか否かが判定される。出力値P1,2のいずれも第2しきい値Pthoff以下である場合には、S52〜55、または、S52〜54、56が繰り返し実行される。そして、出力値P1,2の大きい方が第2しきい値Pthoffを超えた場合には、S57において、時間Tmが取得されて記憶されるとともに、第2しきい値Pthoffを超えたのが出力値P1,P2のいずれであるか(負圧センサ50,52のいずれであるか)が記憶される。例えば、S55において、負圧センサ50の出力値P1が第2しきい値Pthoffより高くなって、S57が実行された場合には、負圧センサ50(負圧センサAとする)が記憶される。
S58において、負圧センサ50,52の出力値P1,2の両方が第2しきい値Pthoffを超えたか否かが判定され、S59において、ブレーキスイッチ58がONになったか否かが判定され、S60,61において、タイマ48による計測時間Tから時間Tmを引いた時間tが異常判定時間Ttherに達したか否かが判定される。
t←T−Tm
t≧Tther
S58,59,61のすべての判定がNOである場合には、S52に戻されるが、この場合には、時間Tmがすでに取得されているため、S54〜57が実行されることなく、S58〜61が実行される。
そして、時間tが異常判定時間Ttherに達する前に、負圧センサ50,52の出力値P1,P2の両方が第2しきい値Pthoffを超えて、S58の判定がYESになった場合、時間tが異常判定時間Ttherに達する前に、ブレーキスイッチ58がONになり、S59の判定がYESとなった場合には、S62においてタイマ48がリセットされる。異常フラグも異常センサ特定フラグもOFFのまま、本ルーチンが終了させられる。
それに対して、負圧センサ50,52の出力値P1,P2の両方が第2しきい値Pthoffより高くなる前に、異常判定時間Ttherが経過した場合には、S61の判定がYESとなる。S63において、異常フラグがONとされ、S64において、S57において取得された時間Tmと、S7´において記憶されたP1、第2しきい値Pthoffとに基づき、単位時間当たりの負圧の増加率dP1={ΔP1/Tm}が取得され、ポンプモータ32の作動状態、ブレーキペダル10の操作状態等に基づいて決まる推定増加率dP1*との差の絶対値が設定値δ以下であるか否かが判定される。
ΔP1=Pthoff−P1(S7´において記憶された値)
dP1=ΔP1/Tm
|dP1−dP1*|≦δ
差の絶対値が設定値δ以下である場合には、負圧センサ50の出力値P1は、ほぼポンプモータ32の作動状態、ブレーキペダル10の操作状態に基づいて推定される通りに変化したと考えることができる。そのため、S65において、負圧センサA(負圧センサ50)が正常であり、負圧センサ52が異常であるとされる。それに対して、差の絶対値が設定値δより大きい場合には、負圧センサ50の出力値P1は、推定値から外れて変化したと考えることができる。そのため、S66において、負圧センサ50が異常であり、負圧センサ52が正常であるとされる。その後、S67において、異常センサ特定フラグがONとされ、S62において、タイマ48がリセットされて、本ルーチンが終了させられる。
図7に、負圧センサ50,52の出力値P1,P2の変化の一例を示す。
図7においては、出力値P1,P2のうちの小さい方が第1しきい値Pthonより低くなった時点T4からタイマ48による時間の計測が開始される。そして、時点T5において、負圧センサ50の出力値P1が負圧センサ52の出力値P2より先に第2しきい値Pthoffより高くなり、負圧センサ50,52の出力値P1,P2の両方が第2しきい値Pthoffを超えたか否かが検出される。この場合には、時点T5から異常判定時間Ttherが経過した時点T6において、出力値P1,P2の両方が第2しきい値Pthoffを超えていないため、異常フラグがONとされる。その後、異常である負圧センサの特定が行われ、時点T7において、異常センサ特定フラグがONとされる。時点T6と時点T7との差はわずかである。
例えば、異常センサ特定フラグがONとされて、負圧センサ50が異常であると特定された場合(S65)には、S11の判定がYESとなり、S12において、負圧センサ52の出力値P2が正常な出力値Psとされる。そして、出力値Psが第2しきい値Pthoffを超えた時点T8においてポンプモータ32が停止させられる(S17)。
それに対して、負圧センサ52が異常であると特定された場合(S66)には、出力値P1が出力値Psとされるが、出力値Psはすでに第2しきい値Pthoffより高いため、直ちにS16の判定がYESとなる。時点T7においてポンプモータ32が停止させられることになる。
このように、異常なセンサが特定されれば、小さい方の出力値を出力する負圧センサが異常であっても、ポンプモータ32を確実に停止させることが可能となる。
以上のように、本実施例においては、負圧センサ50,52、ブレーキスイッチ58、モータECU40の図5のフローチャートで表されるモータ制御プログラムを記憶する部分、実行する部分等により負圧供給装置制御部が構成され、そのうちの、S12〜17を記憶する部分、実行する部分等により異常特定時制御部が構成され、負圧センサ50,52、ブレーキスイッチ58、モータECU40の図6のフローチャートで表される異常センサ特定プログラムを記憶する部分、実行する部分等により異常センサ特定部、異常検出部が構成される。また、S59,62を記憶する部分、実行する部分等により計測中止部が構成される。本実施例においては、第2設定時間が異常判定時間に対応する。
本実施例においては、負圧センサ50,52の異常検出は行われず、ローセレクト制御が行われる。
図8のフローチャートに示すように、上記実施例1における場合と同様に、S2〜S10において、負圧センサ50,52の出力値P1,P2のうちの小さい方が第1しきい値Pthonより低くなった場合にポンプモータ32が始動させられ、出力値P1,P2の両方が第2しきい値Pthoffより高くなった場合に停止させられる。
その場合の負圧センサ50,52の変化を図9に示す。図9に示すように、出力値P1,P2の両方が第2しきい値Pthoffに達した場合に、ポンプモータ32が停止させられる。
本実施例においては、図10に示すように、負圧室24に3つの負圧センサ70,71,72が設けられる。
そして、図11(a)に示すように、3つの負圧センサ70,71,72の出力値P1,P2,P3のうちの最小値が第1しきい値Pthonより低くなった場合に、ポンプモータ32が始動させられ、3つの出力値P1,P2,P3のうちの2つが第2しきい値Pthoffより高くなった場合に、ポンプモータ32が停止させられる。その結果、負圧室24の負圧不足を良好に抑制することができる。なお、3つの出力値P1,P2,P3のすべてが第2しきい値Pthoffより高くなった場合に、ポンプモータ32が停止させられるようにすることもできる。
また、図11(b)に示すように、3つの出力値P1,P2,P3のうちの最大値(図10においては出力値P1)が第2しきい値Pthoffより高くなった時点T10から異常判定時間Ttherが経過するまでの間に、出力値P2も出力値P3も第2しきい値Tthoffより高くならなかった場合には、3つの負圧センサ70〜72のうちの少なくとも1つが異常であると検出される。そして、異常判定時間Ttherが経過した時点T11にポンプモータ32を停止させたり(実施例1を適用)、異常である負圧センサを特定し、正常な負圧センサの出力値に基づいてポンプモータ32を停止させたり(実施例2を適用)すること等ができる。
なお、異常な負圧センサの特定の手法は問わない。実際の出力値と推定値とを比較したり、実際の出力値の変化量と推定変化量とを比較したりする等種々の手法で特定することができる。
以上、本発明は、上記実施形態に限らず、当業者の知識に基づき、種々の変更、改良を施した態様で実施することができる。
12:ブースタ 18:負圧供給装置 24:負圧室 32:ポンプモータ 40:モータECU 50,52:負圧センサ 58:ブレーキスイッチ
特許請求可能な発明
以下、本願において特許請求が可能と認識されている発明、あるいは、発明の特徴点について説明する。
(1)バキュームブースタの負圧室に接続された負圧供給装置を制御することにより、前記負圧室の負圧を制御する負圧制御装置であって、
前記負圧室の負圧を検出する複数の負圧センサと、
それら複数の負圧センサの各々の出力値のうちの最も大気圧に近い値が第1しきい値より大気圧に近づいた場合に前記負圧供給装置を始動させ、前記複数の負圧センサの出力値のうちの2つ以上の出力値が第2しきい値より真空に近づいた場合に前記負圧供給装置を停止させる負圧供給装置制御部と
を含む負圧制御装置。
本項に記載の負圧制御装置において、負圧供給装置は、例えば、バキュームポンプとそのバキュームポンプを駆動するポンプモータとを含むものとすることができる。
負圧が「ゲージ圧の絶対値{大気圧を表す絶対圧力から負圧室の絶対圧力を引いた値であり、大気圧が0となり真空に近くなるほど大きく(正の値)なる値である}」で表される場合には、第2しきい値が第1しきい値より大きい値となり、複数の負圧センサの出力値のうちの最小値が第1しきい値より低くなった場合に負圧供給装置が始動させられ、2つ以上の出力値が第2しきい値より高くなった場合に停止させられる。また、負圧センサの出力値が絶対圧力である場合のその絶対圧力と大気圧(大気圧センサの出力値(絶対圧力)または標高等に基づく推定値)とからゲージ圧の絶対値を取得することもできる。
負圧が「絶対圧力」で表される場合には、第2しきい値は第1しきい値より小さい値となり、複数の負圧センサの出力値のうちの最大値が第1しきい値より高くなった場合に負圧供給装置が始動させられ、2つ以上の出力値が第2しきい値より低くなった場合に停止させられる。
(2)前記負圧供給装置制御部が、前記複数の負圧センサの各々の出力値のうちの最も真空に近い値が前記第2しきい値より真空に近づいた時点から第1設定時間が経過した場合には、前記2つ以上の出力値が前記第2しきい値より真空に近づいていなくても前記負圧供給装置を停止させる強制的停止部を含む(1)項に記載の負圧制御装置。
(3)当該負圧制御装置が、前記複数の負圧センサの各々の出力値のうちの最も真空に近い値が前記第2しきい値より真空に近づいた時点から第2設定時間が経過した時に、前記2つ以上の出力値が前記第2しきい値より真空に近づいていない場合に、前記複数の負圧センサのうちの少なくとも1つが異常であると検出する異常検出部を含む(1)項または(2)項に記載の負圧制御装置。
(4)当該負圧制御装置が、前記複数の負圧センサの各々の出力値のうちの最も真空に近い出力値である第1出力値が前記第2しきい値より真空に近づいた時点から、前記複数の負圧センサの各々の出力値のうちの2番目に真空に近い出力値である第2出力値が前記第2しきい値より真空に近づくまでの時間が第2設定時間以上である場合に、前記第1出力値を出力した負圧センサと前記第2出力値を出力した負圧センサとの少なくとも一方が異常であると検出する異常検出部を含む(1)項または(2)項に記載の負圧制御装置。
(5)当該負圧制御装置が、前記異常検出部によって前記少なくとも1つの負圧センサが異常であると検出された場合に、前記異常であると検出された少なくとも1つの負圧センサを特定する異常センサ特定部を含む(3)項または(4)項に記載の負圧制御装置。
例えば、負圧供給装置の作動状態やブレーキ操作部材の操作状態で決まる負圧の変化量の推定値と、実際の出力値の変化量との差の絶対値がしきい値より大きい場合に、その出力値を出力した負圧センサが異常であるとしたり、負圧供給装置の作動状態やブレーキ操作部材の操作状態で決まる負圧の推定値と実際の出力値との差の絶対値がしきい値より大きい場合に、異常であるとしたりすること等ができる。
(6)前記負圧供給装置制御部が、前記異常センサ特定部によって前記異常である少なくとも1つの負圧センサが特定された場合に、前記複数の負圧センサから前記特定された異常である少なくとも1つの負圧センサを除いた負圧センサのうちの少なくとも1つの出力値に基づいて、前記負圧供給装置を制御する異常特定時制御部を含む(5)項に記載の負圧制御装置。
(7)前記バキュームブースタが、ブレーキ操作部材の操作によって作動させられ、前記ブレーキ操作部材の操作によって前記負圧室の負圧が変化するものであり、
前記強制的停止部が、前記2つ以上の負圧センサの各々の出力値のうちの最も真空に近い値が前記第2しきい値より真空に近づいた時点からの経過時間が前記第1設定時間に達する前に、前記ブレーキ操作部材の操作が行われた場合に、前記経過時間の計測を中止する第1計測中止部を含む(2)項ないし(6)項のいずれか1つに記載の負圧制御装置。
(8)前記バキュームブースタが、ブレーキ操作部材の操作によって作動させられ、前記ブレーキ操作部材の操作によって前記負圧室の負圧が変化するものであり、
前記異常検出部が、前記2つ以上の負圧センサの各々の出力値のうちの最も真空に近い値が前記第2しきい値より真空に近づいた時点からの経過時間が前記第2設定時間に達する前に、前記ブレーキ操作部材の操作が行われた場合に、前記経過時間の計測を中止する第2計測中止部を含む(3)項ないし(7)項のいずれか1つに記載の負圧制御装置。
(9)バキュームブースタの負圧室に接続された負圧供給装置を制御することにより、前記負圧室の負圧を制御する負圧制御装置であって、
前記負圧室の負圧を検出する複数の負圧センサと、
それら複数の負圧センサの各々の出力値のうちの最も大気圧に近い値に基づき、始動条件が成立した場合に前記負圧供給装置を始動させ、前記複数の負圧センサの出力値のうちの2つ以上の出力値に基づき、停止条件が成立した場合に前記負圧供給装置を停止させる負圧供給装置制御部と
を含む負圧制御装置。
なお、停止条件を、2つ以上の出力値の各々の変化勾配の絶対値が設定値以上小さくなったこととしたり、その変化勾配の絶対値が設定値以上小さくなり、かつ、変化勾配の絶対値が小さい状態が設定時間以上継続したこととしたりすること等もできる。
本項に記載の負圧制御装置には、(1)項ないし(8)項のいずれかに記載の技術的特徴を採用することができる。

Claims (6)

  1. バキュームブースタの負圧室に接続された負圧供給装置を制御することにより、前記負圧室の負圧を制御する負圧制御装置であって、
    前記負圧室の負圧を検出する複数の負圧センサと、
    それら複数の負圧センサの各々の出力値のうちの最も大気圧に近い値が第1しきい値より大気圧に近づいた場合に前記負圧供給装置を始動させ、前記複数の負圧センサの出力値のうちの2つ以上の出力値が第2しきい値より真空に近づいた場合に前記負圧供給装置を停止させる負圧供給装置制御部と
    を含む負圧制御装置。
  2. 前記負圧供給装置制御部が、前記複数の負圧センサの各々の出力値のうちの最も真空に近い値が前記第2しきい値より真空に近づいた時点から第1設定時間が経過した時に、前記2つ以上の出力値が前記第2しきい値より真空に近づいていなくても前記負圧供給装置を停止させる強制的停止部を含む請求項1に記載の負圧制御装置。
  3. 当該負圧制御装置が、前記複数の負圧センサの各々の出力値のうちの最も真空に近い値が前記第2しきい値より真空に近づいた時点から第2設定時間が経過した時に、前記2つ以上の検出値が前記第2しきい値より真空に近づいていない場合に、前記複数の負圧センサのうちの少なくとも1つが異常であると検出する異常検出部を含む請求項1または2に記載の負圧制御装置。
  4. 当該負圧制御装置が、前記異常検出部によって前記少なくとも1つの負圧センサが異常であると検出された場合に、前記異常であると検出された少なくとも1つの負圧センサを特定する異常センサ特定部を含む請求項3に記載の負圧制御装置。
  5. 前記負圧供給装置制御部が、前記異常センサ特定部によって前記異常である少なくとも1つの負圧センサが特定された場合に、前記複数の負圧センサから前記特定された異常である少なくとも1つの負圧センサを除いた負圧センサのうちの少なくとも1つの出力値に基づいて、前記負圧供給装置を制御する異常特定時制御部を含む請求項4に記載の負圧制御装置。
  6. 前記バキュームブースタが、ブレーキ操作部材の操作によって作動させられ、前記ブレーキ操作部材の操作によって前記負圧室の負圧が変化するものであり、
    前記異常検出部が、前記2つ以上の負圧センサの各々の出力値のうちの最も真空に近い値が前記第2しきい値より真空に近づいた時点からの経過時間が前記第2設定時間に達する前に、前記ブレーキ操作部材の操作が行われた場合に、前記経過時間の計測を中止する計測中止部を含む請求項3ないし5のいずれか1つに記載の負圧制御装置。
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