JP6281412B2 - 金属構造体およびその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、金属部材の表面に、当該表面を被覆するように耐酸性膜を設けてなる金属構造体、および、そのような金属構造体の製造方法に関し、たとえば高温、強酸性の環境で使用される自動車用部品等に適用されるものである。
従来より、防食、防錆等の目的で使用される金属部材としては、一般に、金属自体を、Cr(クロム)やNi(ニッケル)等が添加された鉄系金属としたものが知られている。しかし、このようなCrやNiを添加した金属は、高コストであったり、硬いために加工しにくかったりする、という問題があった。
そこで、従来では、たとえば金属部材の表面を、フッ素系樹脂等でコーティングすることが行われているが、このような樹脂系のコーティングは、自動車部品等が使用される高温環境に対して耐久性が不十分である。
一方で、ALD(原子気相成長法)で形成されたピンホールレスのAlxTiyOz膜(ここでx、y、zは相対原子数)を、ガスバリア層として用いた有機ELが提案されている。(特許文献1参照)。
特開2007−194168号公報
本発明者は、上記特許文献1に記載のAlxTiyOz膜が、高温環境であっても耐酸性に優れた膜であることから、金属部材の耐酸性膜として用いることを検討した。しかし、この場合、本発明者の実験検討によれば、耐酸性試験にて数千時間程度で錆が発生してしまい、大幅な耐酸性の向上は見られなかった。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、金属部材の表面を耐酸性膜で被覆してなる金属構造体において、耐酸性膜による大幅な耐酸性の向上を実現することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、本発明者が鋭意行った実験検討の結果、実験的に見出されたものである。
すなわち、請求項1に記載の発明によれば、金属部材(10)と、金属部材の表面(11)に当該表面を被覆するように設けられた耐酸性膜(20)と、を備え、耐酸性膜は、金属部材の表面側から順に、アモルファス状態の薄膜でありx、y、zを相対原子数とするAlxTiyOz膜(21)、結晶状態の薄膜であるTiO膜(22)を交互に複数回繰り返して積層してなるものであり、AlxTiyOz膜において相対原子数xとyの総和(x+y)を100atom%としたとき、当該(x+y)に対する相対原子数yの比率が33atom%以上99atom%以下であることを特徴とする金属構造体が提供される。
本発明者の実験によれば、耐酸性膜をこの請求項1に記載の構成とすれば、耐酸性試験における錆発生時間を数万時間以上とすることができ、大幅な耐酸性の向上が実現できることが確認されている。
なお、特許請求の範囲およびこの欄で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
本発明の実施形態にかかる金属構造体の概略断面図である。 図1に示される金属構造体の製造方法を示す工程図である。 AlxTiyOz膜における100y/(x+y)(単位:atom%)と、耐酸性試験によるTiの溶けだし量との関係を示すグラフである。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各図相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、説明の簡略化を図るべく、図中、同一符号を付してある。
まず、本実施形態にかかる金属構造体について、図1を参照して述べる。この金属構造体は、たとえば、高温、強酸性の環境で使用される自動車用部品等に適用されるものである。本実施形態の金属構造体は、金属部材10と、金属部材10の表面11に当該表面11を被覆するように設けられた耐酸性膜20と、を備えて構成されている。
金属部材10は、ステンレス(SUS)等の鉄系金属、つまりFe(鉄)を主成分とする金属よりなる。そして、耐酸性膜20は、金属部材10の表面11側から順に、AlxTiyOz膜21、TiO膜22を交互に複数回繰り返して積層してなる交互積層膜として構成されている。
つまり、耐酸性膜20は、金属部材10の表面11に、まずAlxTiyOz膜21を形成し、次にその上にTiO膜22を形成し、この繰り返しによる積層を2回以上行うことにより形成されたものである。ここで、耐酸性膜20においては、総膜厚や繰り返しによる積層数は、使用環境や金属構造体の構成等に応じて適宜設計変更されるものであるため、特に、限定するものではない。
AlxTiyOz膜21は、アモルファス状態の薄膜であって、x、y、zを相対原子数とするものであり、アルミナ(Al)とチタニア(TiO)とが混合された膜である。一方、TiO膜は、結晶状態の薄膜である。
ここで、限定するものではないが、1層のAlxTiyOz膜の膜厚は7nm以上であり、1層のTiO膜の膜厚は4nm以下であることが望ましい。この望ましい膜厚の理由については後述する。この耐酸性膜20は、1層のAlxTiyOz膜21、1層のTiO膜をそれぞれALD(原子気相成長法)により成膜して、積層していくことで形成されている。
また、本実施形態の耐酸性膜20では、AlxTiyOz膜21において相対原子数xとyの総和(x+y)を100atom%としたとき、当該(x+y)に対する相対原子数yの比率が33atom%以上99atom%以下とされている。つまり、100y/(x+y)で表される比率が33atom%以上99atom%以下であり、以下、この比率を単に「yの比率」ということにする。
[製造方法等]
次に、本実施形態の金属構造体の製造方法について述べる。この金属構造体は、上述したように、耐酸性膜20におけるAlxTiyOz膜21、および、TiO膜22を、それぞれALDにより成膜することで製造される。このALDによる製造方法の一例について、図2を参照して述べる。
まず、図2(a)に示されるように、金属部材10を用意する。そして、この金属部材10をALDにおける図示しない反応容器の内部、具体的には真空チャンバ内に設置する。そして、反応容器の内部の温度および金属部材10の温度が、成膜温度になるように、ここでは450℃になるように加熱を行う。
次に、図2(b)に示されるように、金属部材10の表面に、まず、ALDにより、1層のAlxTiyOz膜21を成膜する(AlyTiyOz成膜工程)。具体的には、AlClとHOとを交互に反応容器に導入する第1の工程と、TiClとHOとを交互に反応容器に導入する第2の工程とを繰り返し行うことにより、所定膜厚とされた1層のAlxTiyOz膜21を成膜する。
このとき、AlxTiyOz膜21における相対原子数xとyとの比率の調整、すなわち、yの比率を33〜99atom%とすることは、第1の工程のサイクル数と第2の工程のサイクル数との比率を変えることにより、適宜行える。たとえば、第1の工程のサイクル数を多くすれば、Tiの相対原子数yが小さくなり、第1の工程のサイクル数を少なくすれば、Tiの相対原子数yが大きくなる。
次に、図2(c)に示されるように、ALDにより、AlxTiyOz膜21の上に、1層のTiO膜22を成膜する(TiO成膜工程)。具体的には、TiClとHOとを交互に反応容器に導入する工程を繰り返し行うことで、所定膜厚とされた1層のTiO膜22を形成するものである。
その後は、上記したAlxTiyOz成膜工程とTiO成膜工程とを交互に繰り返し行うことで、AlxTiyOz膜21とTiO膜22とが交互に繰り返し積層された交互積層膜としての本実施形態の耐酸性膜20が形成され、本実施形態の金属構造体ができあがる。
なお、通常のALDと同様に、耐酸性膜20の総膜厚は、上記したAlxTiyOz成膜工程とTiO成膜工程との繰り返し回数で制御される。また、AlxTiyOz膜21の1層の膜厚は、上記AlyTiyOz成膜工程における第1の工程および第2の工程の繰り返し回数で制御され、TiO膜22の1層の膜厚は、上記TiO成膜工程の繰り返し回数により制御される。
[耐酸性試験による検討等]
ところで、本実施形態の交互積層膜としての耐酸性膜20において、yの比率を33atom%以上99atom%以下とした構成を採用したことは、次に述べるような本発明者が行った実験検討を根拠とするものである。その検討結果について、以下に述べることとする。
まず、金属部材10の表面に形成する耐酸性膜20として、膜厚100nm〜200nmのAlxTiyOzの単一膜を用いたサンプルAを作成した。そして、このサンプルAについて耐酸性試験を行った。
この耐酸性試験は、塩酸、硫酸がそれぞれ少なくとも0.1%以上、具体的にはpHが1〜2.5程度含有された水溶液(以下、酸性溶液という)を耐酸性膜20の表面に接触させ、80℃の高温環境で放置するものである。そして、耐酸性膜20が減っていき、下地の金属部材10に錆が生じた時間を錆発生時間とするものである。
ここで、サンプルAでは、yの比率を33atom%〜99atom%としたが、錆発生時間が数千時間以内で錆の発生が確認された。この耐酸性試験による錆発生時間は、たとえば自動車用部品としては数万時間程度が目標値であることから、耐酸性膜20をAlxTiyOzの単一膜としたサンプルAによれば、耐酸性の向上が不十分であることが確認された。
そこで、本発明者は、まず、耐酸性膜20として、膜厚100〜200nmの結晶性の膜であるTiOの単一膜を用いたサンプルBを作成し、上記同様の耐酸性試験を行った。このTiOに着目した理由は、TiOは、AlxTiyOzよりも耐酸性に優れるためである。
しかし、このサンプルBによる耐酸性試験の結果、錆発生時間が数百時間以内で錆の発生が確認された。これは、TiO膜が結晶性の膜であるがゆえに、酸性溶液が結晶粒界から染み込み、金属部材10まで到達しやすいためであると推定される。
そこで、本発明者は、さらに、AlxTiyOzがアモルファスの膜であることから、このAlxTiyOz膜21とTiO膜22とが交互に積層された交互積層膜を耐酸性膜20とすることに着目した。すなわち、本発明者は、本実施形態の耐酸性膜20を採用することに着目した。
これは、本実施形態の耐酸性膜20によれば、TiO膜22の結晶粒界をアモルファスであるAlxTiyOz膜21で閉塞するような形となり、上記TiO膜22の結晶粒界からの酸性溶液の染み込みを抑制できると考えたことによる。
ただし、TiO膜22自身は酸性溶液で溶けないけれど、本発明者の検討によれば、AlxTiyOz膜21においてAl成分が多いと、Alが酸性溶液に溶けることで、TiもAlとともに溶けだすことが確認されている。このようにAlxTiyOz膜21においてTiが酸性溶液に溶けだしてしまうと、AlxTiyOz膜21による上記TiO膜22の結晶粒界の閉塞効果が低減してしまう。
そのため、上記した本実施形態の交互積層膜としての耐酸性膜20においては、Tiの溶けだし量が問題無い程度の組成比とされたAlxTiyOz膜21を用いる必要がある。そこで、本発明者は、Tiの溶けだし量とAlxTiyOz膜21における組成比との関係を調べた。その結果が図3に示されるグラフである。
図3の結果は、上記サンプルAと同様、金属部材10の表面に、膜厚100nmのAlxTiyOzの単一膜を形成し、さらに、yの比率を変えて上記同様の耐酸性試験を行ったものである。
ここで、図3において、横軸に、yの比率すなわち100y/(x+y)(単位:atom%)を採り、縦軸にTiの溶けだし量を示している。このTiの溶けだし量は、通常の元素分析により求めたものであり、yの比率が50atom%のときのTiの溶けだし量を1と規格化したものである。
このTiの溶けだし量は、小さいほど良いものであり、Tiの溶けだし量が1のときは、ほとんど溶けだしが無い程度であり、AlxTiyOz膜21による上記TiO膜22の結晶粒界の閉塞効果に影響しないものである。ここで、図3において黒菱形プロットで示されているデータは、図3の左側から順に、yの比率が、25atom%、33atom%、50atom%、75atom%、83atom%、87.5atom%のデータである。
図3に示されるように、yの比率が33atom%以上では、Tiの溶けだし量が実質的に1であり、問題無いレベルが実現されることがわかる。ここで、AlxTiyOz膜の構成を確保するために、yの上限は99%以下とする。なお、図3では、yの比率は87.5atom%まではTiの溶けだし量が実質的に1であることが確認されている。
それに対して、図3に示されるように、yの比率が33atom%未満、具体的には25atom%の場合には、Tiの溶けだし量が6まで大幅に増加しており、このような大きな値では、AlxTiyOz膜21による上記結晶粒界の閉塞効果に影響が生じる。つまり、yの比率が33atom%〜99atom%ならば、Tiの溶けだし量を、問題無いレベルまで劇的に低減できることが確認された。
そこで、この図3に示される結果から、yの比率が33atom%以上99atom%以下のAlxTiyOz膜21を用いて、TiO膜22とともに、上記交互積層膜としての本実施形態の耐酸性膜20とした。そして、耐酸性膜20の総膜厚が100〜200nmであるサンプルCを作成し、上記同様の耐酸性試験を行った。
ここで、サンプルCにおいて、1層のAlxTiyOz膜21の膜厚は7nmとし、1層のTiO膜22の膜厚は4nmとした。そして、耐酸性試験の結果、AlxTiyOz膜21におけるyの比率が33atom%以上99atom%以下の範囲では、錆発生時間が数万時間以上であることが確認された。
このことについて、さらに言うならば、本実施形態の耐酸性膜20において、1層のAlxTiyOz膜21の膜厚を7nmまで薄くしても、上記したTiO膜22の結晶粒界の閉塞効果が発揮されると言える。以上が、本実施形態の耐酸性膜20において、yの比率を33atom%以上99atom%以下とした構成を採用した根拠である。
なお、上記したように、耐酸性膜20として、膜厚100nm〜200nmのAlxTiyOzの単一膜を用いたサンプルAを作成して耐酸性試験を行った場合、yの比率を33atom%以上99atom%以下としたが、数千時間で錆が発生した理由は、次のようなものであると推定される。
AlxTiyOz膜は、アルミナとチタニアとが混合された混合膜であるため、金属部材10の表面に成膜した場合、金属部材10の結晶粒界に存在する不純物によって、膜欠陥が生じやすい。すると、このAlxTiyOz膜における膜欠陥から、上記酸性溶液が染み込んで、金属部材10にて錆を発生させると考えられる。
それに対して、本実施形態の交互積層膜による耐酸性膜20によれば、AlxTiyOz膜21よりも格子定数の大きいTiO膜22を介在させているので、AlxTiyOz膜21における上記膜欠陥が抑制されると推定される。そのため、本実施形態によれば、錆発生時間の大幅な向上が実現されていると考えられる。
[効果等]
以上のように、本実施形態によれば、耐酸性膜20を、AlxTiyOz膜21とTiO膜22との交互積層膜とし、且つ、AlxTiyOz膜21におけるyの比率を33atom%以上99atom%以下とすることで、大幅な耐酸性の向上を実現することができる。
また、上述したが、本実施形態によれば、1層のTiO膜22の膜厚は、4nm以下であることが望ましい。これは、当該膜厚が4nmよりも厚いと、TiO膜22の結晶粒界からの染み込みの影響が大きくなったり、膜応力が大きくなって剥離を発生したりしやすくなるためである。
また、1層のAlxTiyOz膜21の膜厚は、7nm以上であることが望ましい。上述のように、実験的に、当該膜厚が7nmならば、AlxTiyOz膜21による上記TiO膜22の結晶粒界の閉塞効果が発揮されることは確認されている。
この閉塞効果については、1層のAlxTiyOz膜21の膜厚が厚くなるほど、効果的に発揮されることは明らかである。そのため、1層のAlxTiyOz膜21の膜厚は7nm以上であることが望ましい。
そして、耐酸性膜20の総膜厚は、限定するものではないが、たとえば100nm〜200nm程度とされる。なお、上述したが、交互積層膜である耐酸性膜20においては、総膜厚や積層数は特に、限定するものではなく、使用環境や金属構造体の構成等に応じて適宜設計変更すればよい。
また、本実施形態では、耐酸性膜20におけるAlxTiyOz膜21、および、TiO膜22は、それぞれ上記したようなALD(原子気相成長法)により成膜することが望ましい。これは、下地の金属部材10の表面11が単一の平坦面ではなく、凹凸形状等を有する複雑な形状であっても、ピンホールレスの成膜を実現しやすいためである。
(他の実施形態)
なお、金属部材10としては、表面11に耐酸性膜20を成膜できるものであればよく、上記した鉄系金属以外の金属よりなるものであってもよい。また、金属構造体の適用については、上記した自動車用部品に限定されるものではなく、その他の金属部品等に適用してもよいことはもちろんである。
また、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能である。また、上記各実施形態は、互いに無関係なものではなく、組み合わせが明らかに不可な場合を除き、適宜組み合わせが可能であり、また、上記各実施形態は、上記の図示例に限定されるものではない。また、上記各実施形態において、実施形態を構成する要素は、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。また、上記各実施形態において、実施形態の構成要素の個数、数値、量、範囲等の数値が言及されている場合、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではない。また、上記各実施形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に特定の形状、位置関係等に限定される場合等を除き、その形状、位置関係等に限定されるものではない。
10 金属部材
11 金属部材の表面
20 耐酸性膜
21 AlxTiyOz膜
22 TiO

Claims (4)

  1. 金属部材(10)と、
    前記金属部材の表面(11)に当該表面を被覆するように設けられた耐酸性膜(20)と、を備え、
    前記耐酸性膜は、前記金属部材の表面側から順に、アモルファス状態の薄膜でありx、y、zを相対原子数とするAlxTiyOz膜(21)、結晶状態の薄膜であるTiO膜(22)を交互に複数回繰り返して積層してなるものであり、
    前記AlxTiyOz膜において相対原子数xとyの総和(x+y)を100atom%としたとき、当該(x+y)に対する相対原子数yの比率が33atom%以上99atom%以下であることを特徴とする金属構造体。
  2. 1層の前記TiO膜の膜厚は、4nm以下であることを特徴とする請求項1に記載の金属構造体。
  3. 1層の前記AlxTiyOz膜の膜厚は、7nm以上であることを特徴とする請求項1または2に記載の金属構造体。
  4. 請求項1に記載の金属構造体の製造方法であって、
    前記耐酸性膜における前記AlxTiyOz膜、および、前記TiO膜を、それぞれALD(原子気相成長法)により成膜することを特徴とする金属構造体の製造方法。
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