JP6280709B2 - 頭部装着具及び調整装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ヘッドフォン、イヤーマフ等の頭部装着具に関する。
ヘッドフォン等の頭部装着具は、通常、ヘッドバンドと、ヘッドバンドの両端部に設けられた一対の耳当て部とを備える(特許文献1参照)。頭部装着具の装着時には、ヘッドバンドの付勢力により、一対の耳当て部が両耳部に押し当てられ、頭部への位置が保持される。
特開2004−023712号
パイロット、テレフォンオペレータや、ラジオやテレビ等の放送局の制作局員等の職種では、頭部装着具を長時間に亘り装着する必要の生じる場合がある。また、これら職種以外にも、ヘッドフォンで音楽等を聞くとき等でも、その使用状況によっては、頭部装着具を長時間に亘り装着する場合がある。これらの場合、ヘッドバンドの付勢力により、一対の耳当て部から両耳部に押付力が作用し続け、痛みが生じる場合もある。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、その目的の1つは、長時間の使用に伴う悪影響を抑えられる頭部装着具を提供することにある。
上述の課題を解決するために、本発明のある態様は、頭部装着具に関する。人体の頭部を左右に跨いで配置され、弾性変形可能なヘッドバンドと、ヘッドバンドの両端部に設けられた一対の耳当て部と、一対の耳当て部が初期位置から外側に変位するように一対の耳当て部の位置を調整可能であり、その調整後の位置で一対の耳当て部を保持可能な調整装置とを備える。
本発明のある態様によると、一対の耳当て部を初期位置から外側に変位した位置で保持できる。よって、頭部装着具の装着時において、各耳当て部の外側への変位量が小さくなり、それに伴いヘッドバンドの付勢力により各耳当て部から両耳部に作用する押付力も弱められる。よって、押付力を弱めることで長時間の使用に伴う悪影響を抑えられる。
本発明によれば、長時間に亘り頭部装着具を装着する場合でも、長時間の使用に伴う悪影響が抑えられる。
第1の実施の形態に係る頭部装着具を示す側面図である。 第1の実施の形態に係る調整装置を示す図である。 第2の実施の形態に係る調整装置を示す図である。 第3の実施の形態に係る調整装置を示す図である。 第4の実施の形態に係る頭部装着具を示す側面図である。 第4の実施の形態に係るヒンジ体を示す図である。
図1は、第1の実施の形態に係る頭部装着具10を示す。頭部装着具10は、ヘッドフォンとして構成される。頭部装着具10は、ヘッドバンド20と、ハンガー25と、一対の耳当て部30と、マイク部35と、調整装置40と、を備える。
ヘッドバンド20は、弧状に曲げて設けられ、板材又は棒材等により構成される。ヘッドバンド20は、合成樹脂等の可撓性を有する材料により構成される。ハンガー25は、ヘッドバンド20の両端部21に取り付けられる。ハンガー25は、その下部に回転軸27が設けられる。ハンガー25は、耳当て部30のハウジング31(後述する)が回転軸27を介して連結され、その回転軸27周りに耳当て部30を回転可能に支持する。
一対の耳当て部30は、ヘッドバンド20の両端部21のそれぞれに設けられる。耳当て部30は、ハウジング31と、イヤパッド33とを含む。ハウジング31は、受信した音声を出力するためのスピーカユニット(図示せず)を内蔵する。イヤパッド33は、ハウジング31の内側面に取り付けられ、その内部にクッション材を収容する。マイク部35は、音声を集音して送信するためのものであり、ヘッドバンド20の左右方向の一方において、耳当て部30のハウジング31に取り付けられる。一対の耳当て部30は、詳細を後述するように、その初期位置より外側に変位した位置(以下、保持位置という)に調整装置40により保持される。図中では一対の耳当て部30が保持位置にある状態を実線で示し、初期位置にある状態を二点鎖線S1で示す。
頭部装着具10は、人体の頭部への装着時に、一対の耳当て部30が保持位置にある状態から、ヘッドバンド20の両端部21を更に外側に広がるように弾性変形させて、一対の耳当て部30の間に人体の頭部が位置するように配置される。頭部装着具10は、その弾性変形により生じる付勢力により、一対の耳当て部30を人体の両耳部に押し当てることにより、頭部への位置が保持される。図中では、人体の頭部への装着時の状態を二点鎖線S2で示す。このとき、ヘッドバンド20は、人体の頭部を左右に跨いで配置され、マイク部35は、人体の頭部の前側に配置される。耳当て部30は、回転軸27周りの回転とイヤパッド33の弾性変形により、人体の耳部に安定して押し当てられる。
図2は調整装置40を示し、(a)は側面図、(b)は(a)のB部の拡大分解図、(c)は(a)のC−C線断面図、(d)は(a)のD部の拡大断面図である。調整装置40は、複数の位置保持部41と、間隔保持部43と、引張力付与機構50とを備える。位置保持部41は、筒状に形成され、ヘッドバンド20の長手方向に間隔を空けて複数(図示は2つ)配置される。位置保持部41は、ヘッドバンド20を内部に出し入れするための挿入口41bがその側部41aに設けられる。挿入口41bは、位置保持部41の内面に形成されたスライド溝41cに沿ってスライド可能な蓋体42により開閉される。位置保持部41は、ねじ、ヒンジ等により、その一部を他の部位から着脱可能とし、その内部にヘッドバンド20を出し入れ可能としてもよい。
間隔保持部43は、ヘッドバンド20の内側において、複数の位置保持部41に架け渡され、これらの間隔を保持する。間隔保持部43は、図示の例において、板状に形成されるが、棒状等に形成されてもよく、合成樹脂等の可撓性を有する材料により構成される。
図1に戻り、複数の位置保持部41内にはヘッドバンド20が配置され、そのヘッドバンド20と接触する。位置保持部41は、ヘッドバンド20の接触に伴う摩擦力等により、ヘッドバンド20に対する位置が保持される。位置保持部41は、ヘッドバンド20に対する位置を保持できれば図示の形態に限定されず、たとえば、ヘッドバンド20に突起を設け、その突起との接触により位置保持部41の位置が保持されてもよい。
図2に戻り、引張力付与機構50は、一対のバンド51と、バンド留め具70とを備える。一対のバンド51は、複数の間隔保持部43のそれぞれの上面に取り付けられる。一対のバンド51は、第1バンド51Aと第2バンド51Bとを含む。第1バンド51Aの上面51aには、その長手方向に沿って複数の鋸歯状の溝部55が形成される。溝部55は、ストッパ面55aと案内面55bとが長手方向に交互に設けられる。第2バンド51Bには、その先端部にバンド留め具70が取り付けられる。
バンド留め具70は、ガイド筒71と、ロック部材80とを含む。ガイド筒71にはバンド挿入孔71aが形成され、そのバンド挿入孔71aには第1バンド51Aがスライド可能に案内されるように挿入される。ロック部材80は、爪部81と、レバー部83と、ロックばね85とを含む。ロック部材80は、ガイド筒71に回転可能に設けられ、その回転方向の一方にロックばね85により付勢される。爪部81は、ガイド筒71内に設けられる。爪部81は、ロックばね85の付勢によりロック部材80が回転すると、バンド挿入孔71a内に挿入された第1バンド51Aの溝部55内に入り込む。
第1バンド51Aは、その先端側に移動させようとすると、爪部81と溝部55の案内面55bとの接触により爪部81が溝部55から抜け出るようにロック部材80が回転し、その移動が許容される。一方、第1バンド51Aは、その基端側に移動させようとすると、爪部81と溝部55のストッパ面55aとの接触により、その移動が規制される。ロック部材80は、ガイド筒71の外側にレバー部83が設けられる。ロック部材80は、レバー部83の操作により、爪部81が溝部55から抜け出るように回転する。このとき、第1バンド51Aは、その基端側への移動が許容される。
以上の引張力付与機構50では、ガイド筒71内に第1バンド51Aをある程度挿入するように移動させると、ヘッドバンド20の外側において、複数の位置保持部41に対して、互いに近づく方向A4(図1参照)に引張力が付与される。この引張力により、ヘッドバンド20による付勢力に抗してその両端部21が外側に広がるような方向A1の曲げ力がヘッドバンド20に付与される。この曲げ力は、ガイド筒71内への第1バンド51Aの移動量が増加するほど大きくなる。一対の耳当て部30の位置は、調整装置40により付与される曲げ力が増加するほど、初期位置から外側に変位するように調整される。なお、この初期位置とは、ヘッドバンド20に曲げ力を付与しておらず、ヘッドバンド20が弾性変形していない状態にあるときに、一対の耳当て部30がある位置をいう。
第1バンド51Aの基端側への移動がロック部材80により規制されるため、第1バンド51Aの移動量に応じた曲げ力が保持され、一対の耳当て部30が調整後の保持位置で保持されるロック状態となる。一方、ロック部材80の操作により、第1バンド51Aの基端側への移動が許容されると、調整装置40により付与される曲げ力が解除されるロック解除状態となり、ヘッドバンド20の付勢力により一対の耳当て部30が保持位置から初期位置に戻る。つまり、調整装置40は、ロック状態とロック解除状態とを切り替え可能であり、その切り替えのためにロック部材80が操作される。
調整装置40は、次のような保持位置において一対の耳当て部30を保持するように設計される。人体の頭部の平均サイズとして設計上想定されるサイズ(以下、想定サイズという)の頭部に頭部装着具10を装着する場合を考える。この想定サイズの頭部に頭部装着具10を装着するためには、ヘッドバンド20による付勢力に抗して外側に一対の耳当て部30が変位し、その付勢力により一対の耳当て部30が人体の両耳部に押し当たることにより、頭部に対する位置が保持される必要がある。このように人体の両耳部に押し当てるときの一対の耳当て部30の位置を装着位置とすると、装着位置より内側に変位した位置を保持位置とする必要がある。
なお、一対の耳当て部30が装着位置にあるとき、所定範囲内の押付力が想定サイズの頭部の両耳部に作用するようにしてもよい。この押付力は、想定サイズの頭部への装着時において、その押付力により頭部への位置がずれない程度に保持される範囲内であるとよい。また、この想定サイズは、所定人数の人体の頭部のサイズを測定し、その測定値から得られる加重平均値が用いられてもよいし、企業の知見や統計に基づいて適切と想定される他の値が用いられてもよい。また、保持位置は、一対の耳当て部30から両耳部に押付力が作用しない位置としてもよい。
以上の実施の形態に係る頭部装着具10によれば、一対の耳当て部30を初期位置から外側に変位した位置で保持できる。よって、頭部装着具10の装着時において、各耳当て部30の外側への変位量が小さくなり、それに伴いヘッドバンド20の付勢力により各耳当て部30から両耳部に作用する押付力も弱められる。よって、パイロット、テレフォンオペレーター等のように、長時間に亘り頭部装着具10を装着する必要がある場合でも、押付力を弱めることで長時間の使用に伴う悪影響を抑えられる。この悪影響とは、たとえば、耳部等の周りを圧迫して生じる痛みや、サングラス等の眼鏡の耳掛けを耳介の裏側にかけた状態のまま、耳介の表側から押付力が作用して生じる痛みが含まれる。
また、ロック部材80の操作により、曲げ力を付与したロック状態と曲げ力を解除するロック解除状態とを切り替え可能であるため、押付力を弱めすぎても簡単な操作により押付力を強めることができる。押付力を弱めすぎて耳当て部30のスピーカユニットから音声を聞き取り難い場合等に有効である。
図3は、第2の実施の形態に係る調整装置40を示す。調整装置40は、第1の実施の形態と比較して、引張力付与機構50の構成のみ相違するので、引張力付与機構50以外の構成は省略する。図3(a)は引張力付与機構50の分解図、(b)は平面図、(c)は平面断面図である。なお、以下の実施の形態では、第1の実施の形態で説明した要素と同一の要素に同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
一対のバンド51は、その長手方向に沿って貫通孔59が形成される。第1バンド51Aは、貫通孔59の対向する一対の側面のうち、一方の側面61(図3の上側)にラック歯63が形成され、第2バンド51Bは、他方の側面62(図3の下側)にラック歯64が形成される。第1バンド51Aは、バンド留め具70のガイド筒71内にその一方の開口71bから挿入され、第2バンド51Bは、その他方の開口71cから挿入される。第1バンド51A及び第2バンド51Bは、ガイド筒71内で重ねて配置される。
バンド留め具70は、ガイド筒71に着脱可能に回転ハンドル73が設けられる。回転ハンドル73は、第1バンド51A及び第2バンド51Bの貫通孔59内に回転軸75が配置され、その回転軸75周りに回転自在である。回転軸75には、その外周面にピニオン歯77が形成され、第1バンド51A及び第2バンド51Bのラック歯63、64と噛み合う。回転ハンドル73は、ガイド筒71の外側に設けられたハンドル部79の回転操作により回転する。回転ハンドル73の回転運動は、ピニオン歯77とラック歯63、64との噛み合いにより、第1バンド51A及び第2バンド51Bの直線運動に変換される。第1バンド51A及び第2バンド51Bは、回転ハンドル73の一方向F1の回転により、それらの基端部が互いに近づく方向に移動し、逆方向の回転により、それらの基端部が互いに遠ざかる方向に移動する。
第1バンド51A及び第2バンド51Bの基端部が互いに近づく方向にある程度移動すると、ヘッドバンド20の外側において、複数の位置保持部41に対して、互いに近づくような引張力が付与される。この引張力により、ヘッドバンド20による付勢力に抗してその両端部21が広がるような曲げ力がヘッドバンド20に付与され、その曲げ力の増加により、一対の耳当て部30の位置が初期位置から外側に変位するように調整される。
第1バンド51A及び第2バンド51Bとガイド筒71との摩擦等により第1バンド51A等の移動が規制されるため、第1バンド51A等の移動量に応じた曲げ力が保持され、一対の耳当て部30が調整後の保持位置で保持される。この曲げ力は、回転ハンドル73の回転操作により調整され、その曲げ力の調整に伴い一対の耳当て部30の位置も調整される。つまり、回転ハンドル73は、一対の耳当て部30の位置を調整するために操作される位置操作部材100として機能する。本実施形態によれば、頭部装着具10を装着した状態のまま、装着者が片手で回転ハンドル73を回転操作すれば、ヘッドバンド20に曲げ力が付与され、各耳当て部30から両耳部に作用する押付力が弱められる。
図4は、第3の実施の形態に係る調整装置40を示す。調整装置40は、引張力付与機構50を備えておらず、調整ねじ47を備える。調整装置40の間隔保持部43は、ヘッドバンド20の外側において、複数の位置保持部41に架け渡され、各位置保持部41の間隔を保持する。間隔保持部43は、その中間部に貫通した雌ねじ孔43aが形成される。調整ねじ47は、間隔保持部43の雌ねじ孔43aにその軸部47aがねじ込まれ、間隔保持部43からヘッドバンド20に突出した軸部47aにより突出部49が設けられる。調整ねじ47は、図4(b)に示すように、頭部47bを回転させることにより、間隔保持部43からの突出部49の突出量を変更可能である。
突出部49は、突出量の変更により、その先端部がヘッドバンド20の外側に接触して押し当てられる。これより更に突出部49を突出させると、突出部49のヘッドバンド20に対する押し当て量の増大により、ヘッドバンド20による付勢力に抗してその両端部21が外側に広がるような曲げ力がヘッドバンド20に付与される。この曲げ力により、一対の耳当て部30の位置が初期位置から外側に変位するように調整され、一対の耳当て部30が調整後の保持位置で保持される。この曲げ力は、調整ねじ47の回転に伴う突出部49の突出量の変更により調整され、その曲げ力の調整に伴い一対の耳当て部30の位置も調整される。つまり、調整ねじ47は、一対の耳当て部30の位置を調整するために操作される位置操作部材100として機能する。本実施形態によれば、突出部49の突出量の変更により一対の耳当て部30の位置が調整されるため、調整装置40について、ヘッドバンド20の長手方向長さを確保する必要がなく、そのサイズをコンパクト化できる。
なお、間隔保持部43及び調整ねじ47をヘッドバンド20の内側に配置し、調整ねじ47の先端部をヘッドバンド20に回転可能に取り付けてもよい。調整ねじ47は、その先端部からヘッドバンド20にスラスト荷重が伝達可能に構成されるように、スラスト軸受等を組み合わせた軸受装置によりヘッドバンド20に回転可能に取り付けられる。この場合、調整ねじ47の回転に伴い突出部49の突出量が小さくなり、調整ねじ47によりヘッドバンド20が内側に引き寄せられ、ヘッドバンド20による付勢力に抗してその両端部21が外側に広がるような曲げ力がヘッドバンド20に付与される。
図5は、第4の実施の形態に係る頭部装着具10を示す。ヘッドバンド20は、複数の分割部材23を含む。分割部材23は、ヘッドバンド20を長手方向に複数(図示は2つ)分割した形状により形成され、ヘッドバンド20の長手方向に隣接して配置される。分割部材23は、後述のヒンジ体90により回転可能に連結される。分割部材23は、第1分割部材23Aと、第2分割部材23Bとを含む。調整装置40は、ヒンジ体90を含む。
図6はヒンジ体90を示し、(a)は平面図、(b)は正面断面図、(c)は側面断面図である。ヒンジ体90は、一対の筒状部91と、回転軸92と、ロック部材80とを備える。筒状部91は、第1筒状部91Aと、第2筒状部91Bとを含む。筒状部91は、その軸方向の一方に底面が設けられ、他方が開口した円筒状に形成される。一対の筒状部91は、互いの開口端面を突き合わせて配置される。一対の筒状部91は。それらの中心に回転軸92が挿入され、互いに回転軸92周りに回転自在に設けられる。第1筒状部91Aは、第1分割部材23Aの先端部に設けられ、第2筒状部91Bは、第2分割部材23Bの先端部に設けられる。
第1筒状部91Aは、その内周面に複数の内歯91aが形成される。第2筒状部91Bは、その外周面に貫通孔が設けられ、その貫通孔にはロック部材80が挿通される。第2筒状部91Bは、回転軸92がスライド自在に挿入される内筒部91bが形成され、その内筒部91bとロック部材80の内面との間にロックばね85が設けられる。ロック部材80は、ロックばね85の付勢により外側に押し出されるが、第2筒状部91Bの内周面に接触して外側への抜け出しが規制される。ロック部材80は、第1筒状部91Aの内歯91aに入り込む爪部81が設けられる。爪部81が入り込んでいるとき、一対の筒状部91の回転は規制される。一方、ロック部材80を押し込むと、爪部81が内歯91aから抜け出して、一対の筒状部91の回転が許容される。第1筒状部91Aには、その内周面に複数の回転ストッパ93が設けられ、ロック部材80が回転ストッパ93に接触することにより、一対の筒状部91の回転が所定範囲となるように規制される。
以上の調整装置40では、一対の筒状部91の回転がロック部材80により規制されるため、複数の分割部材23がなす角度を保持するロック状態となる。一方、ロック部材80の操作により、一対の筒状部91の回転が許容され、その回転に伴い複数の分割部材23が回転し、その回転によりこれらがなす角度を調整可能なロック解除状態となる。また、ロック部材80の押し込みを解除すると、ロック状態となることにより、その調整後の角度で複数の分割部材23が保持される。
一対の耳当て部30は、回転ストッパ93により一対の筒状部91の一方向の回転が規制されるとき、初期位置にあるように構成される。一対の筒状部91の回転により複数の分割部材23がなす角度を調整すると、一対の耳当て部30が初期位置から外側に変位するように調整され、その調整後の角度で保持すると、その初期位置から調整後の保持位置で一対の耳当て部30が保持される。一対の耳当て部30は、回転ストッパ93により一対の筒状部91の他方向の回転が規制されるとき、保持位置にあるように構成されてもよい。なお、初期位置とは、複数の分割部材23がなす角度が略180°となるような予め定められた角度のときに、一対の耳当て部30がある位置をいう。
人体の頭部への装着時に、ロック部材80の操作によりロック解除状態とすると、ヘッドバンド20の付勢力に伴う反力により、複数の分割部材23が外側の方向A5(図5参照)に移動し、一対の耳当て部30からの押付力が弱められる。本実施形態によれば、押付力が強すぎる場合、ロック部材80の操作によりロック解除状態とすれば、簡単な操作により押付力を弱めることができる。
以上、実施の形態に基づき本発明を説明したが、実施の形態は、本発明の原理、応用を示すにすぎない。また、実施の形態には、請求の範囲に規定された本発明の思想を逸脱しない範囲において、多くの変形例や配置の変更が可能である。
上述の実施の形態に係る頭部装着具10は、ヘッドフォンとして構成されたが、この他にイヤーマフ等として構成されてもよい。ヘッドバンド20は、人体の頭部を左右に跨いで配置されていれば、その頭部の上方ではなく、後方や前方に配置されてもよい。第1〜第3の実施の形態に係る調整装置40は、ヘッドバンド20に着脱可能に取り付けられ、ヘッドバンド20と別体に設けられたが、ヘッドバンド20に一体に設けられてもよい。
上述の実施の形態に係る調整装置40は、ヘッドバンド20に曲げ力を付与したり、ヘッドバンド20の角度を調整することにより、一対の耳当て部30の位置を調整、保持した。調整装置40は、この他にも、ヘッドバンド20に対する耳当て部30の取付位置を変更等することにより、一対の耳当て部30の位置を調整、保持してもよい。
上述の実施の形態に係る調整装置40は、一対の耳当て部30が初期位置から外側に変位するように、各耳当て部30の位置を調整可能に構成された例を説明した。この構成とともに、調整装置40は、以下に説明するように、一対の耳当て部30が初期位置から内側に変位するように、各耳当て部30の位置を更に調整可能であり、その調整後の位置で各耳当て部30を保持可能に構成されてもよい。これにより、頭部装着具10の装着時において、ヘッドバンド20の付勢力により各耳当て部30から両耳部に作用する押付力を弱めるだけでなく、その押付力を強めることができる。よって、頭部のサイズが小さいため、ヘッドバンド20の付勢力による押付力が十分に強くない場合でも押付力を強めることができ、装着者の頭部のサイズによらず、所望の押付力が作用するように調整できる。
第1、第2の実施の形態に係る調整装置40は、ガイド筒71内から第1バンド51Aを抜き出すように移動等させて、ヘッドバンド20の外側において、複数の位置保持部41に対して、互いに離れる方向に力を付与するように構成されればよい。この力により、ヘッドバンド20による付勢力に抗して、そのヘッドバンド20に両端部21が内側に狭まるような曲げ力が付与される。この曲げ力により、一対の耳当て部30の位置が、初期位置から内側に変位するように調整され、その調整後の位置で保持される。第3の実施の形態に係る調整装置40は、調整ねじ47の先端部からヘッドバンド20にスラスト荷重が伝達可能に構成されるように、調整ねじ47を軸受装置によりヘッドバンド20に回転可能に取り付けるとよい。調整ねじ47の回転に伴う突出部49の突出量の変更により、第1、第2の実施の形態と同様に、ヘッドバンド20に両端部21が内側に狭まるような曲げ力が付与される。第4の実施の形態に係る調整装置40は、回転ストッパ93により一対の筒状部91の一方向の回転(たとえば、図6(b)に示す第1筒状部91Aの方向F2への回転)が規制されるとき、一対の耳当て部30が初期位置から内側に変位した位置にあるように構成されるとよい。一対の筒状部91の回転により複数の分割部材23がなす角度を調整すると、一対の耳当て部30が初期位置から内側に変位するように調整できる。ロック部材80の操作により複数の分割部材23の角度をその調整後の角度で保持すると、一対の耳当て部30が初期位置から調整後の位置で保持される。
上述の実施の形態に係る調整装置40は、ヘッドバンド20に対して、その左右方向Bの中央位置に取り付けられたが、ヘッドバンド20の左右方向Bのうち、マイク部35の取付位置とは逆側に取り付けられてもよい。これにより、片方の耳当て部30を片手で保持してマイク部35の位置ずれを抑えつつ、他方の手で調整装置40を操作できる。なお、マイク部35は、ヘッドバンド20に取り付けられてもよい。
10 頭部装着具、20 ヘッドバンド、21 両端部、23 分割部材、30 耳当て部、35 マイク部、40 調整装置、41 位置保持部、43 間隔保持部、50 引張力付与機構、80 ロック部材、90 ヒンジ体、100 位置操作部材。

Claims (5)

  1. 人体の頭部を左右に跨いで配置されるべきヘッドバンドと、
    前記ヘッドバンドの両端部に設けられた一対の耳当て部と、
    前記一対の耳当て部が初期位置から外側に変位するように該一対の耳当て部の位置を調整可能であるとともに、その調整後の位置で該一対の耳当て部を保持可能な調整装置とを備え
    前記調整装置は、前記ヘッドバンドと別体に設けられるとともに前記ヘッドバンドに着脱可能に取り付けられ、
    前記調整装置は、前記ヘッドバンドを出し入れ可能であり、前記ヘッドバンドに対する位置が保持される位置保持部を有することを特徴とする頭部装着具。
  2. 前記位置保持部には、前記ヘッドバンドを出し入れするための挿入口が設けられ、
    前記挿入口は、蓋体により開閉可能である請求項1に記載の頭部装着具。
  3. 前記位置保持部は、前記ヘッドバンドとの接触に伴う摩擦力により、前記ヘッドバンドに対する位置が保持される請求項1または2に記載の頭部装着具。
  4. 人体の頭部を左右に跨いで配置されるべきヘッドバンドと、
    前記ヘッドバンドの両端部に設けられた一対の耳当て部と、を備える頭部装着具に用いられる調整装置であって、
    前記一対の耳当て部が初期位置から外側に変位するように該一対の耳当て部の位置を調整可能であるとともに、その調整後の位置で該一対の耳当て部を保持可能であり、
    前記ヘッドバンドと別体に設けられるとともに前記ヘッドバンドに着脱可能に取り付けられ、
    前記ヘッドバンドを出し入れ可能であり、前記ヘッドバンドに対する位置が保持される位置保持部を有する調整装置。
  5. 前記位置保持部には、前記ヘッドバンドを出し入れするための挿入口が設けられ、
    前記挿入口は、蓋体により開閉可能である請求項4に記載の調整装置。
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