JP6280376B2 - 薬液充填装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えばインシュリンポンプ等の携帯型の薬液投与装置の薬液貯蔵部に薬液を充填する薬液充填装置に関する。
近年、皮下注射や静脈内注射などによって、患者の体内に薬液を持続的に投与する治療法が行われている。例えば、糖尿病患者に対する治療法として、患者の体内に微量のインシュリンを持続的に注入する治療が実施されている。この治療法では、一日中患者に薬液(インシュリン)を投与するために、患者の身体又は衣服に固定して持ち運び可能な携帯型の薬液投与装置(いわゆるインシュリンポンプ)が用いられている。
従来の薬液投与装置としては、例えば、特許文献1に記載されているようなものがある。この特許文献1に記載された薬液投与装置は、薬液を貯蔵する薬液貯蔵部と、薬液貯蔵部内で駆動されるピストンとを有している。そして、ピストンが薬液貯蔵部から薬液を押し出すことで使用者に薬液を投与している。
しかしながら、一般的に薬液投与装置は、使用者の手元に届く際、薬液貯蔵部内に薬液が予め充填されていない。そのため、薬液投与装置を使用する際、使用者は、別途薬液が貯蔵された薬液容器(例えば、バイアル)から、薬液貯蔵部へ充填する作業を行う必要がある。
従来の薬液貯蔵部への充填方法としては、例えば、まず使用者が薬液容器から注射器を用いて薬液を注出する。そして、注射器の針管を薬液貯蔵部に設けられた充填ポートに穿刺して、薬液貯蔵部内に薬液を充填する方法がある。
また、他の従来の薬液貯蔵部への充填方法としては、例えば、まずアダプタを用いて薬液貯蔵部と薬液容器を用いて接続させる。次に、薬液貯蔵部に設けられた押し子を引いて、薬液容器の薬液を薬液貯蔵部へ充填させる方法もある。
特表2010−501283号公報
しかしながら、上述した注射器を用いた充填方法では、充填作業時に注射器の針管が露出するため、誤って使用者に穿刺される可能性がある、という問題を有していた。
また、注射器を用いた充填方法及び薬液貯蔵部の押し子を用いた充填方法でも、薬液容器から薬液貯蔵部へ薬液を充填させる際に、薬液貯蔵部内に空気が残留するおそれがあった。そのため、従来の薬液貯蔵部への充填方法では、薬液貯蔵部に残留する空気を排出する工程が必要となり、充填作業が大変煩雑なものとなっていた。
本発明の目的は、上記の問題点を考慮し、薬液貯蔵部内に空気が残留することを防ぐことができ、容易に薬液貯蔵部に薬液を充填することができる薬液充填装置を提供することにある。
上記課題を解決し、本発明の目的を達成するため、本発明の薬液充填装置は、握持可能な筐体と、装着部と、吸引側接続ポートと、吸引機構と、を備えている。筐体は、鉛直方向の下方に台座部を有する。装着部は、筐体に設けられ、薬液が注入される充填ポート及び充填された薬液を送り出す送液ポートを有する薬液貯蔵部が装着される。吸引側接続ポートは、送液ポートと連通する。吸引機構は、吸引側接続ポートを介して薬液貯蔵部の内部の気体を吸引する。そして、吸引機構により薬液貯蔵部の気体を吸引した際、充填ポートに接続された薬液容器から薬液が薬液貯蔵部に充填される。吸引機構は、筐体における鉛直方向と直交する側面部に回動可能に設けられたレバー部材と、レバー部材における筐体に回動可能に支持された一端部とは反対側の他端部に取り付けられたリンク部材と、リンク部材を介してレバー部材に連結され、レバー部材により操作される吸引側押し子と、吸引側押し子が摺動可能に挿入されるシリンジと、吸引側接続ポートとシリンジを連通させる吸引チューブと、を有する。
本発明の薬液充填装置によれば、吸引機構により薬液貯蔵部内の空気を吸引しながら、薬液貯蔵部内へ薬液を充填するため、薬液投与装置の薬液貯蔵部内に空気が残留することを防ぐことができ、容易に薬液貯蔵部に薬液を充填することができる。
本発明の薬液充填装置、及び薬液充填ユニットの実施の形態例を示す斜視図である。 本発明の薬液充填装置、及び薬液充填ユニットの実施の形態例を示す分解斜視図である。 本発明の薬液充填装置の実施の形態例を示す分解斜視図である。 本発明の薬液充填装置の実施の形態例を背面側から見た斜視図である。 本発明の薬液充填装置、及び薬液充填ユニットの実施の形態例を示す正面図である。 本発明の薬液充填装置の実施の形態例における充填量調整機構を示す側面図であり、図6Aは通常状態を示す側面図、図6Bは解除ボタンを押圧した状態を示す側面図である。 本発明の薬液充填ユニットの実施の形態例を示す斜視図である。 本発明の薬液充填ユニットの実施の形態例における薬液貯蔵具の要部を示す斜視図である。 本発明の薬液充填ユニットの実施の形態例における充填アダプタを示す分解斜視図である。 本発明の薬液充填ユニットの実施の形態例における充填アダプタを示す断面図である。 本発明の薬液充填装置、及び薬液充填ユニットの実施の形態例における要部を示す断面図である。 本発明の薬液充填装置、及び薬液充填ユニットの実施の形態例における薬液貯蔵部へ薬液を充填する動作を示す正面図である。 本発明の薬液充填装置、及び薬液充填ユニットの実施の形態例における薬液の充填動作を模式的に示す説明図である。 本発明の薬液充填ユニットの実施の形態例における薬液貯蔵具から充填アダプタを取り外す動作を示す説明図である。
以下、本発明の薬液充填装置、及び薬液充填ユニットの実施の形態例について、図1〜図14を参照して説明する。なお、各図において共通の部材には、同一の符号を付している。また、本発明は、以下の形態に限定されるものではない。
<1.実施の形態例>
1−1.薬液充填装置、及び薬液充填ユニットの構成例
まず、図1〜図10を参照して本発明の薬液充填装置、及び薬液充填ユニットの実施の形態例(以下、「本例」という。)の構成例について説明する。
図1は、本例の薬液充填装置を正面から見た斜視図、図2は、本例の薬液充填装置、充填アダプタ及び薬液貯蔵具を示す分解斜視図である。なお、図1及び図2では、薬液貯蔵具2の要部を示すために、後述する薬液貯蔵具2の外装ケース61を透明にして示している。
図1に示すように、薬液充填装置1は、薬液貯蔵具2の薬液貯蔵部62に薬液を充填する装置である。薬液充填装置1には、薬液投与装置を構成する薬液貯蔵具2と、充填アダプタ3が取り付けられる。なお、薬液貯蔵具2には、充填アダプタ3が予め装着される。そして、薬液貯蔵具2と充填アダプタ3によって、薬液充填ユニット5が構成される。また、薬液充填装置1と、この薬液充填装置1に装着された薬液充填ユニット5により、薬液充填セット10が構成される。
また、充填アダプタ3には、薬液容器の一例を示すバイアル瓶4が取り付けられる。薬液貯蔵具2は、電源や、薬液を送液する駆動機構等を有する駆動ユニットと一体に組み合わさり、薬液投与装置を形成する。薬液投与装置は、パッチ式のインシュリンポンプやチューブ式のインシュリンポンプ、さらに他の携帯型の薬液投与装置のように、患者の体内に持続的に薬液投与を行うための携帯型の薬液投与装置に広く適用される。
[薬液充填装置]
次に、図1〜図6を参照して薬液充填装置1について説明する。
図3は、本例の薬液充填装置1を示す分解斜視図である。図4は、本例の薬液充填装置1を背面から見た斜視図である。図5は、薬液充填セット10を示す正面図である。なお、図5では、薬液充填装置1における第1ケース16を外した状態を示している。図6A及び図6Bは、後述する充填量調整機構12を示す側面図である。
図3及び図4に示すように、薬液充填装置1は、外観形態を構成する筐体11と、筐体11に設けられた充填量調整機構12と、吸引機構13と、を有している。
[筐体]
筐体11は、一部が切り欠かれた略直方体状に形成されて、使用者によって握持可能に形成されている。筐体11は、互いに重なり合う第1ケース16と、第2ケース17と、を有している。
第1ケース16は、略長方形に形成された正面部16aと、正面部16aの長手方向の一端から略垂直に連続する上面部16bと、正面部16aの長手方向の他端から略垂直に連続し、上面部16bと対向する載置面部16cと、を有している。また、第1ケース16は、正面部16aの短手方向の一端から略垂直に連続する第1側面部16dと、正面部16aの短手方向の他側から略垂直に連続し、第1側面部16dと対向する第2側面部16eとを有している。そして、薬液充填装置1は、載置面部16cを机や台に載置することで筐体11の長手方向を鉛直方向に向けて立設する。
正面部16aにおける長手方向の他側には、短手方向の両側に向けて張り出す台座部18が設けられている。この台座部18には、略円形に開口した挿通孔22が形成されている。
また、正面部16aにおける台座部18の上方には、装着部21が設けられている。装着部21は、正面部16aから上面部16bにかけて形成されている。また、装着部21は、正面部16aの一面から、正面部16aの長手方向及び短手方向とも直交する幅方向に向けて凹んでいる。そして、図1及び図2に示すように、装着部21には、薬液充填ユニット5が装着される。
装着部21における正面部16aの一面と平行をなす主面部21aには、略四角形状に開口した開口部23と、貫通孔24が形成されている。また、装着部21における第2側面部16e側の側壁21bには、位置決め溝26が設けられている。
また、正面部16aに長手方向の一側で、かつ露出する一面と反対側の他面には、不図示の回動ピン、第1軸受け部及び第2軸受け部が設けられている。回動ピンには、後述する吸引機構13のレバー部材48が回動可能に支持される。また、第1軸受け部には、後述する充填量調整機構12の送りねじ軸34が回転可能に支持され、第2軸受け部には、充填量調整機構12のガイド部材37の揺動ピン41が回動可能に支持される。
上面部16bには、後述する充填アダプタ3の第2接続ポートが挿入される吸引側接続孔27が設けられている。吸引側接続孔27には、後述する吸引機構13の吸引側接続ポート55が配置される。
また、図4に示すように、第1側面部16dには、略四角形状に切り欠かれた切り欠き部28が形成されている。この切り欠き部28には、後述する吸引機構13のレバー部材48が配置される。
第2ケース17は、略長方形をなす平板状に形成され、筐体11の背面側に配置される。第2ケース17は、第1ケース16における上面部16b、第1側面部16d、第2側面部16e及び載置面部16cで形成される開口を覆う。また、第2ケース17における長手方向の他側は、第1ケース16の正面部16aと同様に、短手方向の両側に向けて張り出している。
図4に示すように、第2ケース17には、長孔31と、操作窓32が形成されている。長孔31は、第2ケース17の略中央において、長手方向に沿って所定の長さで開口している。また、第2ケース17における長孔31の近傍には、充填量調整目盛が記載されている。充填量調整目盛は、第2ケース17の一面に印刷で表示してもよく、あるいは第2ケース17と一体に成型してもよい。操作窓32は、長孔31よりも第2ケースの長手方向の他側に配置されている。
[充填量調整機構]
次に、充填量調整機構12の構成について説明する。
図3及び図5に示すように、充填量調整機構12は、送りねじ軸34と、操作部35と、可動部材36と、ガイド部材37と、フック部材38とを有している。
送りねじ軸34は、第1ケース16に設けられた不図示の第1軸受け部に回転可能に支持されている。送りねじ軸34は、その外周面に螺旋状に延在されたねじ溝が設けられている。そして、送りねじ軸34は、その軸方向が筐体11の長手方向に沿って配置される。また、送りねじ軸34の軸方向の他側には、操作部35が設けられている。操作部35は、略円盤状に形成されており、送りねじ軸34に固定されている。操作部35の一部は、第2ケース17の操作窓32から露出している。そして、使用者が操作部35を回転させることで、送りねじ軸34が回転する。
ガイド部材37は、略長方形をなす平板状に形成されている。ガイド部材37の長手方向の一端には、揺動ピン41が設けられている。ガイド部材37の揺動ピン41は、第1ケース16に設けられた不図示の第2軸受け部に回動可能に取り付けられる。これにより、図6Bに示すように、ガイド部材37は、揺動ピン41を中心に回動する。
また、ガイド部材37の長手方向の他側には、屈曲片37aが設けられている。この屈曲片37aの一面からは、解除ボタン42が突出している。図2に示すように、解除ボタン42は、第1ケース16の挿通孔22を挿通する。また、図3に示すように、屈曲片37aと第2ケース17の間には戻しばね39が配置されている。
ガイド部材37における揺動ピン41と屈曲片37aの間には、2つのガイド溝37bが形成されている。2つのガイド溝37bは、ガイド部材37の長手方向に沿って形成されている。さらに、ガイド部材37における2つのガイド溝37bと屈曲片37aの間には、係合片43が形成されている。図6Aに示すように、係合片43は、解除ボタン42と同じ方向に向けて突出している。図2に示すように、この係合片43は、第1ケース16の貫通孔24を貫通する。
可動部材36は、略平板状に形成されており、その略中央には、略四角形に開口する開口部36aが形成されている。また、可動部材36の一側には、ナット部44が設けられている。ナット部44は、送りねじ軸34に係合する。また、可動部材36とナット部44の間には、表示片45が設けられている。表示片45は、可動部材36から第2ケース17に向けて突出している。表示片45は、第2ケース17に設けた長孔31に挿入される。そして、使用者は、表示片45の位置を視認することで、可動部材36の位置を確認することができる。
また、可動部材36の開口部36aには、フック部材38が挿入されている。フック部材38には、ガイド部材37のガイド溝37bに摺動可能に挿入される不図示の摺動片と、フック片38aとを有している。図6Aに示すように、フック片38aは、係合片43と同じ方向に向けて突出している。このフック片38aは、後述する薬液貯蔵具2のナット片64cに係合される。
送りねじ軸34を回転させた場合、送りねじ軸34の回転力がナット部44を介して可動部材36及びフック部材38に伝達される。そして、可動部材36とフック部材38は、ガイド部材37のガイド溝37bに沿って移動する。これにより、フック片38aの位置を調整することができる。
また、フック部材38は、摺動片を介してガイド部材37に取り付けられている。そのため、図5Bに示すように、ガイド部材37が回動すると、フック部材38は、ガイド部材37と共に移動する。
[吸引機構]
次に、吸引機構13の構成について説明する。
図3及び図5に示すように、吸引機構13は、吸引側接続ポート55と、吸引チューブ46と、シリンジ47と、レバー部材48と、吸引側押し子49と、レバー部材48と吸引側押し子49とを接続するリンク部材50とを有している。
図2に示すように、吸引側接続ポート55は、筐体11に設けた吸引側接続孔27に配置される。図3及び図5に示すように、吸引側接続ポート55には、吸引通路の一例を示す吸引チューブ46が連結されている。吸引チューブ46の一端は、吸引側接続ポート55に連結され、吸引チューブ46の他端は、シリンジ47に連結されている。
また、吸引チューブ46の中途部には、第1逆止弁51が設けられている。第1逆止弁51は、吸引チューブ46を通過する気体が吸引側接続ポート55からシリンジ47に向かう場合のみ開口し、シリンジ47から吸引側接続ポート55へ向かう場合には閉塞している。
シリンジ47は、略円筒状に形成されている。シリンジ47の軸方向の一端部には、第2逆止弁52が設けられている。第2逆止弁52は、気体がシリンジ47から排出される場合にのみ開口し、気体が吸引チューブ46を除く外部からシリンジ47内に吸引される場合には閉塞している。そのため、シリンジ47内には、吸引チューブ46を通過する気体のみが送り込まれる。
シリンジ47の筒孔内には、吸引側押し子49がシリンジ47の軸方向に摺動可能に陥入されている。吸引側押し子49は、シリンジ47内の容量を自在に調整するものである。また、吸引側押し子49には、押圧ばね53が設けられている。押圧ばね53は、吸引側押し子49と第1ケース16の第2側面部16eの間に介在される。そして、押圧ばね53は、吸引側押し子49をシリンジ47の軸方向の一側へ付勢している。
また、吸引側押し子49には、リンク部材50を介してレバー部材48が連結されている。レバー部材48の一端部には、軸受け孔48aが設けられている。軸受け孔48aには、第1ケース16に設けた不図示の回動ピンが貫通される。そして、レバー部材48は、回動ピンを中心に第1ケース16及び第2ケース17に回動可能に支持される。
また、レバー部材48の他端部には、リンク部材50の一端部が回動可能に取り付けられている。さらに、リンク部材50の他端部は、吸引側押し子49に回動可能に取り付けられている。そして、使用者がレバー部材48を握り、回動ピンを中心に回動させると、リンク部材50と共に吸引側押し子49が押圧ばね53の付勢力に抗してシリンジ47の軸方向の他側へ移動する(図12参照)。これにより、シリンジ47内の容量が拡大し、吸引側接続ポート55及び吸引チューブ46を介して、シリンジ内に空気が送り込まれる。
また、使用者がレバー部材48の握り動作を止めると、吸引側押し子49は、押圧ばね53に付勢されてシリンジ47内に挿入される。吸引チューブ46には、シリンジ47から吸引側接続ポート55へ向かう空気を遮断する第1逆止弁51が設けられている。そのため、シリンジ47内の空気は、第2逆止弁52を介して外部へ排出される。また、吸引側押し子49の移動力が、リンク部材50を介してレバー部材48に伝達され、レバー部材48が図5に示す初期状態に戻る。
[薬液充填ユニット]
次に、図1、図2、図5、図7〜図11を参照して薬液貯蔵具2及び充填アダプタ3からなる薬液充填ユニット5について説明する。
図7は、薬液充填ユニット5を示す斜視図である。
[薬液貯蔵具]
図2及び図7に示すように、薬液貯蔵具2は、一面が開口した外装ケース61と、外装ケース61の内部に配置される薬液貯蔵部62と、貯蔵部側接続ポート63と、押し子部材64とを有している。
外装ケース61は、一面が開口した容器状に形成されている。外装ケース61は、略長方形に形成された主面部61aと、主面部61aを囲む側壁61bと、主面部61aから一段凹んだ凹陥部61cとを有している。凹陥部61cには、略円筒状の貯蔵部側接続筒66が設けられている。外装ケース61の側壁61bには、位置決め突起61dが設けられている(図2参照)。位置決め突起61dは、薬液充填ユニット5を薬液充填装置1に取り付けた際に、装着部21に設けた位置決め溝26内に挿入される。
図8は、薬液貯蔵具2における要部を示す斜視図である。
図8に示すように、薬液貯蔵部62は、略筒状に形成されており、一方の面が閉塞され、他方の面が開放されている。薬液貯蔵部62における閉塞側の端部には、充填ポート62aと、送液ポート62bが設けられている。充填ポート62aから薬液が注入され、送液ポート62bからは、空気又は薬液が送り出される。また、図5に示すように、薬液充填ユニット5を薬液充填装置1に装着した際、送液ポート62bは、充填ポート62aよりも鉛直方向の上方に配置される。
図7に示すように、送液ポート62bには、送液チューブ69が接続される。送液チューブ69における送液ポート62bと反対側の端部には、貯蔵部側接続ポート63が接続される。貯蔵部側接続ポート63は、外装ケース61における貯蔵部側接続筒66に配置される。
また、薬液貯蔵部62の筒孔内には、押し子部材64が摺動可能に挿入される。押し子部材64は、薬液貯蔵部62の内周面に液密に密着しながら移動するガスケット64aと、ガスケット64aに取り付けられたシャフト部64bと、シャフト部64bに固定されたナット片64cとを有している。ナット片64cは、シャフト部64bにおけるガスケット64aと反対側に設けられている。薬液貯蔵具2と駆動ユニットとを一体に組み合わせた際に、ナット片64cは、駆動ユニットに設けた駆動機構のねじ軸に係合される。
また、ナット片64cは、薬液充填ユニット5を薬液充填装置1に取り付けた際に、充填量調整機構12のフック片38aと係合する(図11参照)。
[充填アダプタ]
次に、図9及び図10を参照して充填アダプタ3について説明する。
図9は、充填アダプタ3を示す分解斜視図、図10は、充填アダプタ3を示す断面図である。
図9及び図10に示すように、充填アダプタ3は、本体部71と、支持部72と、第1接続ポート73と、第2接続ポート74と、本体部71に保持された送液用針管75及び通気用針管76と、通気フィルタ77とを備えている。さらに、充填アダプタ3は、本体部71に設けられた保護機構78を有している。
[本体部]
本体部71は、略直方体状に形成されている。本体部71における長手方向の一側には、支持部72、保護機構78、送液用針管75及び通気用針管76が配置されている。また、本体部71における長手方向の他側には、第1接続ポート73と、第2接続ポート74が配置されている。
また、本体部71における長手方向の他側には、一面71aから略四角形状に凹んだ凹部81が形成されている。凹部81は、本体部71に設けられる第1接続ポート73と第2接続ポート74と対応する位置に設けられている。凹部81には、第1連通孔82と、第2連通孔83が形成されている。第1連通孔82と第2連通孔83は、互いに本体部71を上下方向に貫通している。また、凹部81には、第1連通孔82と第2連通孔83を連通させる連通路84が形成されている。
さらに、第1連通孔82における凹部81側の外縁には、装着穴85が設けられている。装着穴85には、通気フィルタ77が装着される。通気フィルタ77は、空気等の気体のみを通過され、液体を通過させないような機構となっている。また、本体部71は、凹部81の開口を塞ぐ、蓋部86が設けられている。
[送液用針管及び通気用針管]
送液用針管75及び通気用針管76の一端には、それぞれ針先が設けられている。そして、送液用針管75及び通気用針管76の一端は、バイアル瓶4の開口を密閉するゴム栓に穿刺され、ゴム栓を貫通する。また、送液用針管75の他端にも針先が設けられている。送液用針管75の他端は、薬液貯蔵部62の充填ポート62aに穿刺され、充填ポート62aを貫通する。送液用針管75の他端側は、略L字状に屈曲している。
送液用針管75及び通気用針管76は、本体部71に保持される。送液用針管75及び通気用針管76の一端側は、本体部71の一面71aから突出している。また、送液用針管75の他端側は、本体部71の一面71aと反対側の面である他面71bから突出している。すなわち、送液用針管75は、本体部71を上下方向に貫通して設けられている。通気用針管76の他端は、本体部71の他面71bから突出、あるいはその端面が他面71bと同一平面上に位置している。なお、通気用針管76の他端は、本体部71の他面71bから突出しなくてもよく、例えば、本体部71に通気用針管76に連通する通気孔を設けてもよい。
本体部71における長手方向の一側には、略円筒状の支持部72が設けられている。支持部72の開口は、バイアル瓶4の口部が挿入可能な大きさに設定されている。支持部72の筒孔には、送液用針管75及び通気用針管76の一端側が配置される。つまり、支持部72は、送液用針管75及び通気用針管76の周囲を覆う筒状に形成されており、送液用針管75及び通気用針管76の一側の針先から半径方向に離間して設けられている。これにより、使用者が送液用針管75及び通気用針管76の一端側の針先に誤って穿刺されることを防ぐことができる。
支持部72の内壁には、円周方向に連続するリブ72aが形成されている。リブ72aは、バイアル瓶4の口部と嵌合する。これにより、バイアル瓶4を支持部72で保持することができる。
保護機構78は、本体部71の他面71bに設けられ、本体部71における送液用針管75の他端の近傍に配置されている。保護機構78は、本体部71の他面71bから突出する第1カバー部88と、第2カバー部89とを有している。
保護カバーの一例を示す第1カバー部88は、略平板状に形成されている。また、第1カバー部88には、溝部88aが形成されている。溝部88aには、本体部71に保持された送液用針管75の他端側が挿入される。保護カバーの一例を示す第2カバー部89は、第1カバー部88に回動可能に取り付けられている。第2カバー部89は、回動することで、第1カバー部88の溝部88a及び送液用針管75の他端側を覆う(図14D参照)。これにより、充填作業が終了した後の送液用針管75の他端側の針先を覆うことができ、使用済みの充填アダプタ3を安全な状態にすることができる。
なお、本例では、保護機構78の構成として第1カバー部88及び第2カバー部89を用いた例を説明したが、保護機構78の構成としては、これに限定されるものではない。例えば、本体部における送液用針管75を支持する箇所を回動可能に構成し、この箇所を回動させることで、送液用針管75の他端側の針先が本体部に設けた保護カバーに覆われるようにしてもよい。
本体部71における凹部81側の他面71bには、第1接続ポート73及び第2接続ポート74が設けられている。第1接続ポート73及び第2接続ポート74は、略円柱状に形成されている。第1接続ポート73及び第2接続ポート74は、それぞれ軸方向に沿って貫通する連通孔73a,74aが形成されている。また、連通孔73a,74aにおける本体部71と反対側の開口部には、その開口を閉じるように封止体90,90が取り付けられている。
第1接続ポート73は、本体部71に設けた第1連通孔82に連通しており、第2接続ポート74は、第2連通孔83と連通している。また、第1接続ポート73及び第2接続ポート74における本体部71と反対側の端部には、それぞれシール部材91が設けられている。そして、図7に示すように、第1接続ポート73は、薬液貯蔵具2の貯蔵部側接続筒66に挿入されて、貯蔵部側接続ポート63に接続される。また、第2接続ポート74は、薬液充填装置1の吸引側接続孔27に挿入されて、吸引側接続ポート55に接続される。
1−2.薬液充填セットの薬液充填方法
次に、本例の薬液充填セット10を用いた薬液充填方法の一例について、図1〜図13を参照して説明する。
図11は、薬液充填セット10における要部を示す断面図、図12は、薬液貯蔵具2の薬液貯蔵部62へ薬液を充填する動作を示す薬液充填セット10の正面図である。図13は、薬液の充填動作を模式的に示す説明図である。
まず、図2に示すように、使用者は、装着部21の上面部16b側の開口が上方に向くように薬液充填装置1を机や台の上に立設される。なお、薬液充填装置1は、筐体11の下方に第1側面部16d及び第2側面部16eの両側に張り出す台座部18を設けている。これにより、薬液充填装置1を机や台の上に安定して立てることができる。
次に、図4に示すように、薬液充填装置1の操作部35を操作して、表示片45を所定の目盛の位置に設定する。これにより、図2及び図3に示すように、可動部材36及びフック部材38が所定の位置まで移動する。なお、充填量調整機構12におけるフック部材38の設定は、薬液充填装置1を机や台の上に置く前に行ってもよく、あるいは薬液充填装置1に薬液充填ユニット5を装着してから行ってもよい。
ここで、予め薬液貯蔵具2に充填アダプタ3が装着されている。そして、充填アダプタ3における送液用針管75の他端側は、薬液貯蔵部62の充填ポート62aを貫通している。また、第1接続ポート73は、薬液貯蔵具2の貯蔵部側接続筒66に挿入されており、貯蔵部側接続ポート63が第1接続ポート73の封止体90を貫通している。これにより、薬液貯蔵具2の送液ポート62b、送液チューブ69及び貯蔵部側接続ポート63と、充填アダプタ3の第1接続ポート73が連通する。
次に、図1及び図5に示すように、薬液充填装置1に薬液充填ユニット5を装着する。具体的には、装着部21の位置決め溝26に薬液貯蔵具2の突起61dを挿入し、装着部21に薬液貯蔵具2を装着する。また、充填アダプタ3の第2接続ポート74を薬液充填装置1の吸引側接続孔27に挿入する。そして、第2接続ポート74のシール部材91(図10参照)が吸引側接続孔27に密着する。また、吸引側接続ポート55が第2接続ポート74の封止体90を貫通する。これにより、第2接続ポート74と吸引側接続ポート55が連通する。そして、図13Aに示すように、吸引機構13のシリンジ47の内部空間と薬液貯蔵部62の内部空間は、送液ポート62b、送液チューブ69、連通路84、吸引チューブ46を介して連通される。また、送液チューブ69、連通路84及び吸引チューブ46によって吸引通路95が構成される。
また、図11に示すように、装着部21から突出する係合片43が薬液貯蔵具2における外装ケース61の側壁61bと係合する。これにより、薬液貯蔵具2を装着部21に安定して装着させることができる。
また、充填量調整機構12のフック片38aが、薬液貯蔵具2のナット片64cと係合し、押し子部材64における薬液貯蔵部62に対する挿入位置が所定の位置で保持される。これにより、図5に示すように、押し子部材64のガスケット64aにおける薬液貯蔵部62内の位置が保持され、薬液貯蔵部62内の容量を設定した量に保持することができる。また、装着部21に薬液貯蔵具2を装着した後でも、操作部35を操作することで、ナット片64cと係合するフック片38aの位置を変えることができ、薬液貯蔵部62の容量を容易に変えることができる。
次に、充填アダプタ3の支持部72に薬液を有するバイアル瓶4を取り付ける。これにより、充填アダプタ3の送液用針管75及び通気用針管76の一端側は、バイアル瓶4のゴム栓を貫通し、送液用針管75及び通気用針管76とバイアル瓶4の内部空間が連通する。また、送液用針管75の他端は、薬液貯蔵部62の充填ポート62aを貫通している。そのため、図13Aに示すように、バイアル瓶4の内部空間と薬液貯蔵部62の内部空間は、送液用針管75を介して連通する。
なお、バイアル瓶4は、薬液充填ユニット5を薬液充填装置1に装着する前に、充填アダプタ3に取り付けてもよい。
次に、図12に示すように、使用者は、筐体11を把持してレバー部材48を握り、レバー部材48を回動させる。レバー部材48が回動することで、リンク部材50を介して吸引側押し子49が移動し、シリンジ47内の容量が拡大する。また、シリンジ47には、気体がシリンジ47から排出される場合にのみ開口し、気体がシリンジ47内に吸引される場合には閉塞する第2逆止弁52が設けられている。そのため、シリンジ47は、吸引チューブ46側から空気を吸引する。
これにより、図12及び図13Bに示すように、吸引通路95を介して薬液貯蔵部62内の空気がシリンジ47へ吸引される。その結果、薬液貯蔵部62内が負圧となる。
薬液貯蔵部62内が負圧となるため、バイアル瓶4から薬液M1が送液用針管75及び充填ポート62aを介して薬液貯蔵部62へ注入される。また、バイアル瓶4内へは、通気用針管76を介して外部の空気が送り込まれる。このように、レバー部材48を使用者が握ることで、容易に薬液貯蔵部62へ薬液M1を注入することができる。
また、使用者がレバー部材48の握り動作を止めると、吸引側押し子49は、押圧ばね53に付勢されてシリンジ47内に挿入される。吸引チューブ46には、シリンジ47から吸引側接続ポート55へ向かう空気を遮断する第1逆止弁51が設けられている。さらに、上述したように、シリンジ47には、気体がシリンジ47から排出される場合にのみ開口し、気体がシリンジ47内に吸引される場合には閉塞する第2逆止弁52が設けられている。そのため、シリンジ47内の空気は、吸引チューブ46側ではなく、第2逆止弁52を介して外部へ排出される。また、吸引側押し子49の移動力が、リンク部材50を介してレバー部材48に伝達され、レバー部材48が図5に示す初期状態に戻る。
そして、使用者は、レバー部材48の握り動作を繰り返す。これにより、薬液貯蔵部62内の空気が薬液充填装置1の吸引機構13によって吸引されて負圧になり、薬液貯蔵部62内には、バイアル瓶4から薬液M1が注入される。
薬液貯蔵部62内が薬液M1で満たされると、図13Aに示すように、薬液M1は、送液チューブ69まで充填される。ここで、吸引通路95には、空気等の気体のみを通過され、液体を通過させない通気フィルタ77が設けられている。そして、薬液貯蔵部62及び吸引通路95における通気フィルタ77まで薬液M1で満たされ、空気がなくなると、吸引機構13で空気を吸引することができなくなり、レバー部材48の回動動作が固くなる。これにより、使用者に対して薬液貯蔵部62内に薬液M1が充填されたことを伝えることができる。
また、薬液貯蔵部62において空気が吸引される送液ポート62bは、薬液M1が注入される充填ポート62aよりも鉛直方向の上方に配置されている。さらに、薬液充填装置1の吸引機構13で薬液貯蔵部62内の空気を吸引することで、薬液貯蔵部62内の空気を送液ポート62bから余すことなく排出することができる。その結果、薬液充填作業の後に薬液貯蔵具2に設けた押し子部材64を操作して、薬液貯蔵部62から残留する空気を抜く作業を省略することができる。また、押し子部材64を操作する必要がないため、薬液貯蔵部62の容量が変化することがなく、適切な量を薬液貯蔵部62に充填することができると共に空気抜きの際に生じる薬液M1の排出をなくすこともできる。
さらに、薬液充填装置1によって送液ポート62b及び充填ポート62aを押し子部材64のガスケット64aよりも鉛直方向の上方に配置した状態で、充填作業を行うことができる。
次に、薬液充填装置1から薬液充填ユニット5を取り外す。具体的には、解除ボタン42を押圧する。これにより、図6Bに示すように、ガイド部材37が揺動ピン41を中心に回動する。その結果、係合片43と外装ケース61の係合が解除されると共に、フック片38aと、ナット片64cの係合が解除される。
次に、薬液充填ユニット5を上方へ引き抜く。これにより、第2接続ポート74が吸引側接続孔27から引き抜かれ、薬液貯蔵部2が装着部21から取り外される。これにより、薬液貯蔵部62への薬液充填作業が完了する。なお、薬液充填装置1から薬液充填ユニット5を取り外す前に、充填アダプタ3からバイアル瓶4を取り外してもよい。
1−3.充填アダプタ3の取り外し方法
次に、本例の薬液貯蔵具2から充填アダプタ3を取り外す方法について図14を参照して説明する。
図14A〜図14Dは、充填アダプタ3の取り外し方法を示す説明図である。
まず、図14Aに示すように、薬液充填装置1から薬液充填ユニット5を取り外す。次に、図14Bに示すように、充填アダプタ3における保護機構78側を薬液貯蔵具2から離反する方向へ第1接続ポート73を中心に充填アダプタ3を回動させる。これにより、送液用針管75が薬液貯蔵部62の充填ポート62a(図8参照)から抜ける。
次に、図14Cに示すように、第1接続ポート73を貯蔵部側接続筒66から引き抜き、充填アダプタ3を薬液貯蔵具2から取り外す。次に、図14Dに示すように、第2カバー部89を第1カバー部88に接近させる方向に回動させる。そして、送液用針管75の他端側の針先を第1カバー部88及び第2カバー部89によって覆う。これにより、使用後の送液用針管75の針先が誤って使用者を穿刺することを防ぐことができ、充填アダプタ3の安全性を高めることができる。
これにより、薬液貯蔵具2から充填アダプタ3を取り外す作業が完了する。
なお、本発明は上述しかつ図面に示した実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形実施が可能である。例えば、上述した実施の形態では、吸引機構13としてシリンジ47、吸引側押し子49及びリンク部材50を用いた例を説明したが、これに限定されるものではない。吸引機構としては、例えば、電動式のポンプ等を用いてもよくその他各種の吸引機構を適用してもよい。
また、装着部を薬液貯蔵具2の外装ケース61全体を覆うように構成してもよい。この場合、装着部に薬液貯蔵部62の状態が視認可能な視認窓を設けることが好ましい。
1…薬液充填装置、 2…薬液貯蔵具、 3…充填アダプタ、 4…バイアル瓶(薬液容器)、 5…薬液充填ユニット、 10…薬液充填セット、 11…筐体、 12…充填量調整機構、 13…吸引機構、 16…第1ケース、 17…第2ケース、 18…台座部、 21…装着部、 23…開口部、 26…位置決め溝、 27…吸引側接続孔、 34…送りねじ軸、 35…操作部、 36…可動部材、 37…ガイド部材、 38…フック部材、 44…ナット部、 49…吸引側押し子、 50…リンク部材、 51…第1逆止弁、 52…第2逆止弁、 55…吸引側接続ポート、 61…外装ケース、 62…薬液貯蔵部、 64c…ナット片、 73…第1接続ポート、 74…第2接続ポート、 75…送液用針管、 76…通気用針管、 77…通気フィルタ、 78…保護機構、 95…吸引通路、 M1…薬液

Claims (5)

  1. 鉛直方向の下方に台座部を有する握持可能な筐体と、
    前記筐体に設けられ、薬液が注入される充填ポート及び充填された薬液を送り出す送液ポートを有する薬液貯蔵部が装着される装着部と、
    前記送液ポートと連通する吸引側接続ポートと、
    前記吸引側接続ポートを介して前記薬液貯蔵部の内部の気体を吸引する吸引機構と、を備え、
    前記吸引機構により前記薬液貯蔵部の気体を吸引した際、前記充填ポートに接続された薬液容器から薬液が前記薬液貯蔵部に充填され
    前記吸引機構は、
    前記筐体における鉛直方向と直交する側面部に回動可能に設けられたレバー部材と、
    前記レバー部材における前記筐体に回動可能に支持された一端部とは反対側の他端部に取り付けられたリンク部材と、
    前記リンク部材を介して前記レバー部材に連結され、前記レバー部材により操作される吸引側押し子と、
    前記吸引側押し子が摺動可能に挿入されるシリンジと、
    前記吸引側接続ポートと前記シリンジを連通させる吸引チューブと、を有する
    薬液充填装置。
  2. 前記吸引チューブの中途部には、前記シリンジから前記吸引側接続ポートへ向かう気体を遮断する第1逆止弁が設けられ、
    前記シリンジには、前記シリンジから外部へ前記気体が排出される場合にのみ開口し、前記気体が前記吸引チューブを除く外部から前記シリンジ内に吸引される場合には閉塞する第2逆止弁が設けられ、
    前記吸引側接続ポートから前記送液ポートまでの吸引通路には、気体のみを通過させ、前記薬液を通過させない通気フィルタが設けられた
    請求項1に記載の薬液充填装置。
  3. 前記薬液貯蔵部に挿入された押し子部材と係合し、かつ前記押し子部材における前記薬液貯蔵部に対する挿入位置を保持する充填量調整機構を設けた、
    請求項1又は2に記載の薬液充填装置。
  4. 前記充填量調整機構は、
    前記押し子部材と係合するフック片を有するフック部材と、
    前記フック部材が取り付けられ、ナット部を有する可動部材と、
    前記フック部材及び可動部材を移動可能に支持するガイド部材と、
    前記ナット部が係合する送りねじ軸と、を備え、
    前記送りねじ軸は、前記筐体に回転可能に支持される
    請求項に記載の薬液充填装置。
  5. 前記筐体の鉛直方向の上方に配置される上面部には、前記吸引側接続ポートが配置される吸引側接続孔が設けられ、
    前記吸引側接続孔には、前記薬液貯蔵部に装着される充填アダプタの接続ポートが挿入される
    請求項1〜のいずれかに記載の薬液充填装置。
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