JP6279189B2 - 終端器及び高周波回路 - Google Patents

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Description

この発明は、高周波回路等で使用される終端器及び高周波回路に関するものである。
終端器は、一般的に、通信機器等の高周波回路の入出力端子に取付けられる電子機器である。この終端器は、高周波回路から入力された電力を終端器内の信号導体に通して損失性材料で損失させることで、高周波回路への不要反射を抑制するものである。
この終端器を高周波回路で使用する場合には、損失性材料のサイズが問題となる。すなわち、耐電力化のために損失性材料を大型化すると、インピーダンスの不整合が生じ、反射特性が劣化してしまう。
それに対して、信号導体と損失性材料との間に整合回路を設けてインピーダンス整合を行うことで、上記反射特性の劣化を改善した終端器が知られている(例えば特許文献1参照)。
特開平7−7307号公報
一方、従来の終端器では主に損失性材料の電力入力部分、すなわち信号導体と接する部分で電力が損失されるため、この電力入力部分に熱が集中してしまう。そのため、損失性材料の大型化のみでは、耐電力化が困難であるという課題があった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、電力入力部分への熱集中を抑制し、耐電力化が可能な終端器及び高周波回路を提供することを目的としている。
この発明に係る終端器は、誘電体と、誘電体の表層又は内層に配置された地導体、及び、誘電体の表層又は内層に配置され、一方の端部が開放又は地導体に接続された信号導体を有する伝送線路と、信号導体に接続された導体である共振器と、信号導体の両端部を除く一部及び共振器の少なくとも一部に、幅広面が対向して接した損失性材料とを備えたものである。
この発明によれば、上記のように構成したので、電力入力部分への熱集中を抑制し、耐電力化が可能である。
この発明の実施の形態1に係る終端器の構成例を示す上面図である。 この発明の実施の形態1に係る終端器の構成例を示す断面図である。 この発明の実施の形態1に係る終端器の別の構成例を示す断面図である。 従来の終端器の構成例を示す上面図である。 図4に示す終端器の面積損失密度分布の一例を示す図である。 図1,2に示す終端器の面積損失密度分布の一例を示す図である。 従来の終端器のインピーダンスの周波数特性の一例を示すスミスチャートである。 従来の終端器に整合回路を設けた場合のインピーダンスの周波数特性の一例を示すスミスチャートである。 図8の場合での反射特性の一例を示す図である。 この発明の実施の形態1に係る終端器のインピーダンスの周波数特性の一例を示すスミスチャートである。 この発明の実施の形態1に係る終端器の構成例(整合回路を設けた場合)を示す断面図である。 この発明の実施の形態1に係る終端器の別の構成例(整合回路を設けた場合)を示す断面図である。 この発明の実施の形態1に係る終端器に整合回路を設けた場合のインピーダンスの周波数特性の一例を示すスミスチャートである。 図13の場合での反射特性の一例を示す図である。 この発明の実施の形態2に係る終端器の構成例を示す断面図である。 この発明の実施の形態3に係る終端器の構成例を示す上面図である。 この発明の実施の形態3に係る終端器の面積損失密度分布の一例を示す図である。 この発明の実施の形態4に係る終端器の構成例を示す上面図である。 この発明の実施の形態5に係る終端器の構成例を示す上面図である。 この発明の実施の形態6に係る終端器の構成例を示す上面図である。 この発明の実施の形態7に係る終端器の構成例を示す上面図である。
以下、この発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1に係る終端器の構成例を示す上面図であり、図2は断面図である。
実施の形態1に係る終端器は、図1,2に示すように、誘電体1、地導体2、信号導体3、共振器4、損失性材料5及びスルーホール6を有している。なお実施の形態1では、共振器4として、信号導体3から分岐したスタブ41a,41bを設けた場合を示している。
地導体2は、誘電体1の表層又は内層に配置されたものである。図1,2では、地導体2は、誘電体1の表層に配置された例として、誘電体1の下面に配置されている。
信号導体3は、誘電体1の表層又は内層に配置されたものである。図1,2では、信号導体3は、誘電体1の表層に配置された例として、誘電体1の上面に配置されている。また、信号導体3の信号入力側の端部(図1,2では左側の端部)には、通信機器等の高周波回路の入出力端子(不図示)が接続される。また図1,2では、信号導体3の信号終端側の端部(図1,2では右側の端部)は、スルーホール6を介して地導体2に接続されることで短絡されている。
この地導体2及び信号導体3は、伝送線路を構成する。なお図1,2では伝送線路としてマイクロストリップ線路を構成した場合を示しているが、これに限るものではなく、伝送線路としてコプレーナ線路を構成してもよい。また、伝送線路は表層に配置された表面型に限らず、内層に配置された埋め込み型でもよい。
共振器4は、信号導体3に接続された導体である。図1,2では、スタブ41aとスタブ41bが、誘電体1の上面において、信号導体3に対して垂直に当該信号導体3を挟んで反対方向に配置された場合を示している。
損失性材料5は、信号導体3の両端部を除く一部及び共振器4の少なくとも一部に幅広面が対向して接したものであり、信号導体3及び共振器4から入力された電力を損失させるものである。この損失性材料5としては、例えば抵抗膜が用いられる。図1,2では、損失性材料5は、信号導体3の両端部を除く一部及びスタブ41a,41bを覆うように配置されている。
スルーホール6は、一端が信号導体3の信号終端側の端部に接続され、他端が地導体2に接続されたものである。
なお図1,2では、損失性材料5を、信号導体3の両端部を除く一部及びスタブ41a,41bを覆うように配置した場合を示した。しかしながら、これに限るものではなく、例えば図3に示すように、誘電体1の上面に先に損失性材料5を形成し、その上に信号導体3及びスタブ41a,41b(不図示)を形成してもよい。
次に、実施の形態1に係る終端器の動作を説明する。
実施の形態1に係る終端器では、高周波回路の入出力端子から入力された電力は、信号導体3及び共振器4(スタブ41a,41b)を通って損失性材料5に印加される。そして、この損失性材料5に印加された電力は、主に熱に変換されて損失される。これにより、高周波回路への不要反射を抑制することができる。
次に、実施の形態1に係る終端器の効果を、従来構成と比較して説明する。
図4は従来の終端器の構成例を示す図である。従来の終端器では、誘電体101の下面に地導体102(不図示)が配置されている。また、誘電体101の上面には、信号導体103aと、信号導体103aに接続された損失性材料105と、信号導体103aとは反対側で損失性材料105に接続された信号導体103bとが配置されている。そして、信号導体103bは、スルーホール106を介して地導体102に接続されて短絡されている。
図5は、図4に示す従来の終端器に電力を印加した場合の面積損失密度分布の一例を示す図である。面積損失密度分布は、単位面積当たりの電力の損失量を示す分布であり、発熱量と相関がある。図5において、色の濃い部分ほど熱が集中して発生していることを示している。
この図5から、従来の終端器では、損失性材料105の電力入力部分、すなわち信号導体103aと接した部分に、熱が集中して発生していることが分かる。
一方、図6は、図1,2に示す実施の形態1に係る終端器に電力を印加した場合の面積損失密度分布の一例を示す図である。
この図6から、実施の形態1に係る終端器では、損失性材料5のうち、信号導体3と接する部分の他に共振器4(スタブ41a,41b)と接する部分にも電力が分散され、電力入力部分への熱の集中が抑えられていることがわかる。よって、実施の形態1に係る終端器では、従来の終端器と比較して耐電力が向上する。
また、共振器4を設けることで、損失性材料5よりも熱伝導性の良い部材の領域が増えるため、放熱性も向上する。
また、従来の終端器では、信号導体103aと損失性材料105との間に整合回路を設けてインピーダンス整合を行うことで、反射特性の劣化を改善している。しかしながら、損失性材料105の外部に整合回路を設けても、反射特性が良好となる帯域が狭帯域となる。
すなわち、従来の終端器では、損失性材料105の電力入力部分におけるインピーダンスは、損失性材料105により不整合が生じるため、図7に示すような周波数特性を持つ。そして、この不整合を調整するため、信号導体103aと損失性材料105との間に整合回路を設けてインピーダンス整合を行った場合には、図8に示すような周波数特性となる。この図8に示す周波数特性を、規格化周波数に対する反射損失に変換すると図9のようになる。この図9から、従来の終端器では、中心周波数では良好な反射特性を示しているが、狭帯域となっていることが分かる。
これに対し、実施の形態1に係る終端器では、損失性材料5を配置した領域内に共振器4を配置している。これにより、この領域内でインピーダンスを調整することが可能となる。
すなわち、実施の形態1に係る終端器では、損失性材料5の電力入力部分、すなわち信号導体3に接した部分及び共振器4に接した部分におけるインピーダンスは、図10に示すような周波数特性を持つ。そして、信号導体3の信号入力側の端部側に挿入された導体である整合回路8(例えば、図11に示すインピーダンス変成器から成る整合回路8a、図12に示すスタブから成る整合回路8b)によりインピーダンス整合を行った場合には、図13に示すような周波数特性となる。この図13に示す周波数特性を、規格化周波数に対する反射損失に変換すると図14のようになる。この図14から、実施の形態1に係る終端器では、従来の終端器と比較して、良好な反射特性が広帯域となっていることが分かる。
以上のように、この実施の形態1によれば、損失性材料5の幅広面に対向して接し、信号導体3に接続された導体である共振器4を設けたので、電力入力部分への熱集中を抑制し、耐電力化が可能となる。すなわち、高周波回路の入出力端子から入力された電力を、損失性材料5のうちの信号導体3と接した部分だけではなく、共振器4と接した部分にも分散することができるため、熱を分散することができ、耐電力性が向上する。
また、共振器4を設けることで、損失性材料5を配置した領域内でインピーダンスを調整することができる。そのため、信号導体3の信号入力側の端部側に整合回路8を設けた場合に、良好な反射特性の広帯域化が可能となる。
なお上記では、スタブ41a,41bを信号導体3に対して垂直に配置した場合を示したが、配線方向はこれに限るものではない。
実施の形態2.
図15はこの発明の実施の形態2に係る終端器の構成例を示す断面図である。
実施の形態2に係る終端器は、図15に示すように、誘電体1、地導体2、信号導体3、共振器4、損失性材料5及びスルーホール6,7を有している。なお実施の形態2では、図1と同様に、共振器4として、信号導体3から分岐したスタブ41a,41b(不図示)を設けた場合を想定している。
地導体2は、誘電体1の表層又は内層に配置されたものである。図15では、地導体2は、誘電体1の表層に配置された例として、誘電体1の上面及び下面に配置されている。
信号導体3は、誘電体1の表層又は内層に配置されたものである。図15では、信号導体3は、誘電体1の内層に配置されている。また、信号導体3の信号入力側の端部(図15では左側の端部)には、通信機器等の高周波回路の入出力端子(不図示)が接続される。また図15では、信号導体3の信号終端側の端部(図15では右側の端部)は、スルーホール6を介して誘電体1の下面に配置された地導体2に接続されることで短絡されている。
この地導体2及び信号導体3は、伝送線路(ストリップ線路)を構成する。
共振器4は、信号導体3に接続された導体である。実施の形態2では、図1と同様に、スタブ41aとスタブ41bが、誘電体1の内層において、信号導体3に対して垂直に当該信号導体3を挟んで反対方向に配置された場合を想定している。
損失性材料5は、信号導体3の両端部を除く一部及び共振器4の少なくとも一部に幅広面が対向して接したものであり、信号導体3及び共振器4から入力された電力を損失させるものである。この損失性材料5としては、例えば抵抗膜が用いられる。図15では、損失性材料5は、信号導体3の両端部を除く一部及びスタブ41a,41bを覆うように配置されている。
スルーホール6は、一端が信号導体3の信号終端側の端部に接続され、他端が一方の地導体2(図15では誘電体1の下面に配置された地導体2)に接続されたものである。
スルーホール7は、一端が誘電体1の上面に配置された地導体2に接続され、他端が誘電体1の下面に配置された地導体2に接続されたものである。
なお図15では、損失性材料5を、信号導体3の両端部を除く一部及びスタブ41a,41bを覆うように配置した場合を示した。しかしながら、これに限るものではなく、実施の形態1と同様に、誘電体1の内層に先に損失性材料5を形成し、その上に信号導体3及びスタブ41a,41bを形成してもよい。
なお、実施の形態2に係る終端器の動作は、実施の形態1と同様であり、その説明を省略する。
また、実施の形態2に係る終端器では、信号導体3が地導体2及びスルーホール7に囲まれた領域に配置されている。そのため、実施の形態1における効果に加え、信号導体3からの不要放射が外部に漏れることを防ぐことができる。
なお上記では、スタブ41a,41bを信号導体3に対して垂直に配置した場合を示したが、配線方向はこれに限るものではない。
実施の形態3.
図16はこの発明の実施の形態3に係る終端器の構成例を示す上面図である。
この図16に示す実施の形態3に係る終端器は、図1,2に示す実施の形態1における共振器4の構成を変更したものである。その他の構成は同様であり、同一の符号を付して異なる部分についてのみ説明を行う。
実施の形態3における共振器4では、図16に示すように、スタブ41aの端部に円盤状の導体42aが接続され、スタブ41bの端部に円盤状の導体42bが接続されている。なお、円盤状の導体42aはスタブ41aの幅よりも長い直径を有し、円盤状の導体42bはスタブ41bの幅よりも長い直径を有する。
なお図16では、損失性材料5を、信号導体3の両端部を除く一部、スタブ41a,41b及び円盤状の導体42a,42bを覆うように配置した場合を示している。しかしながら、これに限るものではなく、実施の形態1と同様に、誘電体1の上面に先に損失性材料5を形成し、その上に信号導体3、スタブ41a,41b及び円盤状の導体42a,42bを形成してもよい。
なお、実施の形態3に係る終端器の動作は、実施の形態1と同様であり、その説明を省略する。
また、実施の形態1に係る終端器では、図6に示したように、スタブ41a,41bの角に熱が集中している。それに対して、実施の形態3に係る終端器では、スタブ41a,41bの先端に円盤状の導体42a,42bを接続している。そのため、図17に示すように、円盤状の導体42a,42bの周囲に熱を分散することができる。よって、実施の形態1に対して、熱の集中を更に抑えることができ、耐電力が更に向上する。
なお図16では、実施の形態1における共振器4に円盤状の導体42a,42bを設けた場合を示した。しかしながら、これに限るものではなく、実施の形態2における共振器4に円盤状の導体42a,42bを設けてもよく、同様の効果を得ることができる。
また上記では、導体42aとして円盤状のものを用いた場合を示した。しかしながら、導体42aの形状は円盤状に限るものではなく、スタブ41aの幅よりも広く且つ角の無い形状であればよい。導体42bについても同様である。
実施の形態4.
図18はこの発明の実施の形態4に係る終端器の構成例を示す図である。
この図18に示す実施の形態4に係る終端器は、図1,2に示す実施の形態1における共振器4の構成を変更したものである。その他の構成は同様であり、同一の符号を付して異なる部分についてのみ説明を行う。
実施の形態4における共振器4では、図18に示すように、信号導体3から分岐した放射状のラディアルスタブ43a,43bを設けた場合を示している。図18では、ラディアルスタブ43aとラディアルスタブ43bが、誘電体1の上面において、信号導体3に対して垂直に当該信号導体3を挟んで反対方向に配置された場合を示している。
なお図18では、損失性材料5を、信号導体3の両端部を除く一部及びラディアルスタブ43a,43bを覆うように配置した場合を示している。しかしながら、これに限るものではなく、実施の形態1と同様に、誘電体1の上面に先に損失性材料5を形成し、その上に信号導体3及びラディアルスタブ43a,43bを形成してもよい。
なお、実施の形態4に係る終端器の動作は、実施の形態1と同様であり、その説明を省略する。
また、実施の形態4に係る終端器では、共振器4としてラディアルスタブ43a,43bを用いている。そのため、実施の形態1に対して、ラディアルスタブ43a,43bによってインピーダンス調整がより適切に為され、信号導体3の信号入力側の端部側に整合回路8を設けた際に良好な反射特性をより広帯域化することができる。
なお図18では、実施の形態1におけるスタブ41a,41bをラディアルスタブ43a,43bに変更した場合を示した。しかしながら、これに限るものではなく、実施の形態2におけるスタブ41a,41bをラディアルスタブ43a,43bに変更してもよく、同様の効果を得ることができる。
また上記では、ラディアルスタブ43a,43bを信号導体3に対して垂直に配置した場合を示したが、配線方向はこれに限るものではない。
実施の形態5.
図19はこの発明の実施の形態5に係る終端器の構成例を示す図である。
この図19に示す実施の形態5に係る終端器は、図1,2に示す実施の形態1における共振器4の構成を変更したものである。その他の構成は同様であり、同一の符号を付して異なる部分についてのみ説明を行う。
実施の形態5における共振器4では、図19に示すように、信号導体3から分岐したスタブ41a〜41dを設けた場合を示している。図19では、スタブ41aとスタブ41bが、誘電体1の上面において、信号導体3に対して垂直に当該信号導体3を挟んで反対方向に配置され、スタブ41cとスタブ41dが、スタブ41a,41bから一定の距離離して、誘電体1の上面において、信号導体3に対して垂直に当該信号導体3を挟んで反対方向に配置された場合を示している。
なお図19では、損失性材料5を、信号導体3の両端部を除く一部及びスタブ41a〜41dを覆うように配置した場合を示している。しかしながら、これに限るものではなく、実施の形態1と同様に、誘電体1の上面に先に損失性材料5を形成し、その上に信号導体3及びスタブ41a〜41dを形成してもよい。
なお、実施の形態5に係る終端器の動作は、実施の形態1と同様であり、その説明を省略する。
また、実施の形態5に係る終端器では、共振器4として4本のスタブ41a〜41dを用いている。そのため、実施の形態1に対して、熱を更に分散することができ、耐電力が更に向上する。
なお図19では、実施の形態1における共振器4にスタブ41c,41dを追加した場合を示した。しかしながら、これに限るものではなく、実施の形態2,3における共振器4にスタブ41c,41dを追加してもよいし、実施の形態4における共振器4にラディアルスタブ43c,43dを追加してもよく、同様の効果を得ることができる。なお、実施の形態3の場合には、スタブ41a,41bと同様に、スタブ41c,41dの先端に円盤状の導体を接続してもよい。
また上記では、共振器4として4本のスタブ41a〜41dを設けた場合を示したが、これに限るものではなく、3本でもよいし、更に本数を増やしてもよい。
また上記では、スタブ41a〜41dを信号導体3に対して垂直に配置した場合を示したが、配線方向はこれに限るものではない。
実施の形態6.
図20はこの発明の実施の形態6に係る終端器の構成例を示す上面図である。
この図20に示す実施の形態6に係る終端器は、図1,2に示す実施の形態1における共振器4の構成を変更したものである。その他の構成は同様であり、同一の符号を付して異なる部分についてのみ説明を行う。
実施の形態6における共振器4では、図20に示すように、信号導体3から分岐したスタブ41aを設けた場合を示している。図20では、誘電体1の上面において、スタブ41aが信号導体3に対して垂直に配置された場合を示している。
なお図20では、損失性材料5を、信号導体3の両端部を除く一部及びスタブ41aを覆うように配置した場合を示している。しかしながら、これに限るものではなく、実施の形態1と同様に、誘電体1の上面に先に損失性材料5を形成し、その上に信号導体3及びスタブ41aを形成してもよい。
なお、実施の形態6に係る終端器の動作は、実施の形態1と同様であり、その説明を省略する。
また、実施の形態6に係る終端器では、共振器4として1本のスタブ41aを用いている。そのため、実施の形態1に対して、回路のサイズを縮小することができる。
なお図20では、実施の形態1における共振器4からスタブ41bを取除いた場合を示した。しかしながら、これに限るものではなく、実施の形態2,3における共振器4からスタブ41bを取除いてもよいし、実施の形態4における共振器4からラディアルスタブ43bを取除いてもよく、同様の効果を得ることができる。
実施の形態7.
図21はこの発明の実施の形態7に係る終端器の構成例を示す上面図である。
この図21に示す実施の形態7に係る終端器は、図1,2に示す実施の形態1に係る終端器からスルーホール6を取除いたものである。すなわち、信号導体3の信号終端側の端部を開放している。その他の構成は同様であり、同一の符号を付して異なる部分についてのみ説明を行う。
なお図21では、損失性材料5を、信号導体3の両端部を除く一部及びスタブ41a,41bを覆うように配置した場合を示している。しかしながら、これに限るものではなく、実施の形態1と同様に、誘電体1の上面に先に損失性材料5を形成し、その上に信号導体3及びスタブ41a,41bを形成してもよい。
なお、実施の形態7に係る終端器の動作は、実施の形態1と同様であり、その説明を省略する。
また、実施の形態7に係る終端器では、信号導体3の信号終端側の端部を開放している。そのため、実施の形態1に対し、直流は全反射するが、高周波では良好な反射特性を得ることができる。
なお図21では、実施の形態1に係る終端器からスルーホール6を取除いた場合を示した。しかしながら、これに限るものではなく、実施の形態2〜6に係る終端器からスルーホール6を取除いてもよく、同様の効果を得ることができる。
なお実施の形態1〜7では、損失性材料5が共振器4の全体に対向して接した場合を示した。しかしながら、これに限るものではなく、損失性材料5は共振器4の少なくとも一部に対向して接していればよい。例えば、共振器4に対して先端部分(例えば図1に示すスタブ41a,41bの先端部分)のみに喪失性材料5が対向して接するように構成してもよい。
また実施の形態2〜7では、整合回路8が設けられていない構成を用いて説明を行ったが、実施の形態2〜7についても、信号導体3の信号入力側の端部側に整合回路8(例えば、図11に示すようなインピーダンス変成器から成る整合回路8a、図12に示すようなスタブから成る整合回路8b)を挿入可能である。
また、本願発明はその発明の範囲内において、各実施の形態の自由な組み合わせ、あるいは各実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは各実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。
この発明に係る終端器は、耐電力化が可能であり、高周波回路で使用される終端器等に用いるのに適している。
1 誘電体、2 地導体、3 信号導体、4 共振器、5 損失性材料、6,7 スルーホール、8,8a,8b 整合回路、41a〜41d スタブ、42a,42b 円盤状の導体、43a〜43d ラディアルスタブ。

Claims (15)

  1. 誘電体と、
    前記誘電体の表層又は内層に配置された地導体、及び、前記誘電体の表層又は内層に配置され、一方の端部が開放又は前記地導体に接続された信号導体を有する伝送線路と、
    前記信号導体に接続された導体である共振器と、
    前記信号導体の両端部を除く一部及び前記共振器の少なくとも一部に、幅広面が対向して接した損失性材料と
    を備えた終端器。
  2. 前記信号導体の他方の端部側に挿入された整合回路を備えた
    ことを特徴とする請求項1記載の終端器。
  3. 前記共振器は、前記信号導体から分岐したスタブである
    ことを特徴とする請求項1記載の終端器。
  4. 前記共振器は、
    前記スタブの幅よりも広く且つ角の無い形状であり、当該スタブの端部に接続された導体を有する
    ことを特徴とする請求項3記載の終端器。
  5. 前記共振器は、前記信号導体から分岐したラディアルスタブである
    ことを特徴とする請求項1記載の終端器。
  6. 前記伝送線路はマイクロストリップ線路である
    ことを特徴とする請求項1記載の終端器。
  7. 前記伝送線路はストリップ線路である
    ことを特徴とする請求項1記載の終端器。
  8. 前記伝送線路はコプレーナ線路である
    ことを特徴とする請求項1記載の終端器。
  9. 前記共振器は、前記信号導体から分岐したスタブである
    ことを特徴とする請求項2記載の終端器。
  10. 前記共振器は、
    前記スタブの幅よりも広く且つ角の無い形状であり、当該スタブの端部に接続された導体を有する
    ことを特徴とする請求項9記載の終端器。
  11. 前記共振器は、前記信号導体から分岐したラディアルスタブである
    ことを特徴とする請求項2記載の終端器。
  12. 前記伝送線路はマイクロストリップ線路である
    ことを特徴とする請求項2記載の終端器。
  13. 前記伝送線路はストリップ線路である
    ことを特徴とする請求項2記載の終端器。
  14. 前記伝送線路はコプレーナ線路である
    ことを特徴とする請求項2記載の終端器。
  15. 入出力端子と、
    前記入出力端子に接続された終端器とを備え、
    前記終端器は、
    誘電体と、
    前記誘電体の表層又は内層に配置された地導体、及び、前記誘電体の表層又は内層に配置され、一方の端部が開放又は前記地導体に接続され、他方の端部が前記入出力端子に接続された信号導体を有する伝送線路と、
    前記信号導体に接続された導体である共振器と、
    前記信号導体の両端部を除く一部及び前記共振器の少なくとも一部に、幅広面が対向して接した損失性材料とを備えた
    ことを特徴とする高周波回路。
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