JP6278995B2 - 電磁ダンパシステム - Google Patents

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Description

本発明は、振動減衰力を発生させる電磁ダンパを備えた電磁ダンパシステムに関する。
近年、車両の乗り心地性を向上させるために、アクティブに振動減衰力を制御可能な電磁ダンパの研究・開発が進められている。例えば、特許文献1では、ばね上とばね下とに推力を発生させてばね上とばね下との相対運動を制御する推力発生装置(電磁ダンパ)と、公知の油圧ダンパとを並列に接続したダンパシステムが開示されている。
一般的に、電磁ダンパに要求される目標振動減衰力(ばね下振動の制御)は、ダンパストロークからばね上とばね下との相対速度を算出し、この算出された相対速度に基づいて目標振動減衰力が決定される。
特開2010−253989号公報
ところで、モータの回転駆動力によって振動減衰力を発生させる電磁ダンパは、モータのレスポンスが良好であるため、低周波から高周波まで幅広い周波数帯域で振動減衰力を発生させることが可能である。しかしながら、モータの性質上、高周波領域(例えば、50Hz以上の振動)においてモータの作動音が発生する。
このモータの作動音の発生により、車両の商品性が低下するおそれがある。そこで、電磁ダンパと油圧ダンパとを併有するシステムでは、高周波領域において電磁ダンパの目標振動減衰力にフィルタ処理を施す等の対策がなされている。
ダンパシステムの小型化を達成するために電磁ダンパのみを用いたシステムでは、高周波領域における電磁ダンパの目標振動減衰力にフィルタ処理を行うことで、モータの作動音の影響を抑制することができる。しかしながら、電磁ダンパのみを用いたシステムでは、振動の入力速度が速い入力に対して振動減衰力の発生が間に合わず、車両の乗り心地を低下させるおそれがある。
本発明は、前記の点に鑑みてなされたものであり、入力速度が速い振動が入力された場合であっても、車両の乗り心地を向上させることが可能な電磁ダンパシステムを提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明は、電動機の駆動力によって振動減衰力を発生させる電磁ダンパと、車両のばね上とばね下との相対速度を検出する相対速度検出手段と、前記相対速度検出手段により検出された相対速度に対し、ばね下共振周波数域のゲイン特性を大きくすると共に、その他の周波数域のゲイン特性を小さくするフィルタ処理を行うフィルタ手段と、前記フィルタ手段を通過した相対速度に基づいて、前記電磁ダンパで発生する目標振動減衰力を決定する目標振動減衰力決定手段と、を備え、前記相対速度検出手段によって検出された相対速度が所定値以上の場合、前記フィルタ手段に用いられるフィルタのゲイン特性を高周波域で大きくなるように変更したことを特徴とする。
また、本発明は、電動機の駆動力によって振動減衰力を発生させる電磁ダンパと、車両のばね上とばね下との相対速度を検出する相対速度検出手段と、前記相対速度検出手段によって検出された相対速度に基づいて、前記電磁ダンパで発生する目標振動減衰力を決定する目標振動減衰力決定手段と、前記目標振動減衰力決定手段によって決定された目標振動減衰力に対し、ばね下共振周波数域のゲイン特性を大きくすると共に、その他の周波数域のゲイン特性を小さくするフィルタ処理を行うフィルタ手段と、を備え、前記相対速度検出手段によって検出された相対速度が所定値以上の場合、前記フィルタ手段に用いられるフィルタのゲイン特性を高周波域で大きくなるように変更したことを特徴とする。
本発明によれば、油圧ダンパを備えることがなく電磁ダンパのみを備えたダンパシステムであっても、相対速度が低い場合には、フィルタ処理を介して電磁ダンパの電動機の作動音を抑制することができると共に、相対速度が高い所定値以上の場合には、変更された大きなゲインによって高周波域における時間遅れを抑制することができる。
これにより、本発明では、例えば、路面の段差による単突入力に対して、電磁ダンパによる振動減衰力を遅滞なく立ち上げることができる。この結果、本発明では、単突入力のような入力速度が速い振動が入力された場合であっても、この入力速度が速い振動を電磁ダンパで減衰させることで、車両の乗り心地を向上させることができる。
本発明では、入力速度が速い振動が入力された場合であっても、車両の乗り心地を向上させることが可能な電磁ダンパシステムを得ることができる。
本発明の実施形態に係る電磁ダンパシステムを車両に搭載した状態の概略構成図である。 図1に示す電磁ダンパの一部断面構造図である。 電磁ダンパシステムの構成ブロック図である。 本実施形態において、ストローク量から目標振動減衰力を求める制御内容を示す説明図である。 本実施形態において、ストローク量から目標振動減衰力を求める制御の流れを示すフローチャートである。 単突入力の説明に供される説明図である。 変形例において、ストローク量から目標振動減衰力を求める制御の流れを示すフローチャートである。 (a)、(b)は、それぞれ、遅れ防止フィルタの変形例を示す説明図である。
次に、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本発明の実施形態に係る電磁ダンパシステムを車両に搭載した状態の概略構成図、図2は、図1に示す電磁ダンパの一部断面構造図、図3は、電磁ダンパシステムの構成ブロック図である。
図1に示されるように、車両に搭載された本実施形態に係る電磁ダンパシステム10は、複数の電磁ダンパ12と、電子制御装置(以下、ECU14という)14とを備えて構成されている。なお、本実施形態において、電磁ダンパ12は、前輪(左前輪、右前輪)及び後輪(左後輪、右後輪)の両方で4つ配置されているが、これに限定されるものではなく、例えば、前輪(左前輪、右前輪)のみ、又は、後輪(左後輪、右後輪)のみにそれぞれ配置してもよい。
なお、図1中において、太実線は、ECU14から電磁ダンパ12を駆動する電動モータ(後記する)に対して出力されるモータ制御信号を示し、破線は、電磁ダンパ12のストローク量を検出するレゾルバ(後記する)からECU14に対して出力されるストローク量検出信号を示している。
各電磁ダンパ12は、この実施形態ではそれぞれ同一構造からなり、サスペンション側部材と車体側部材との間で倒立した状態で組み付けられている。図2に示されるように、電磁ダンパ12は、ダンパハウジング16と、ダンパハウジング16と同軸に連結されるアウタチューブ18と、ベアリング20を介してアウタチューブ18内に回転可能に軸支されるボールねじ軸22と、ボールねじ軸22のねじ溝に沿って転動する複数のボール24とを有する。
さらに、電磁ダンパ12は、複数のボール24を介してボールねじ軸22に係合し、ボールねじ軸22の回転運動を直線運動に変換するナット26と、ナット26に連結されてナット26と一体的にアウタチューブ18の軸方向に沿って変位するインナチューブ28と、アウタチューブ18の外部に並設された電動モータ(電動機)30と、電動モータ30のモータ軸30a及びボールねじ軸22に装着された一組のプーリ32にそれぞれ懸架され、電動モータ30の回転駆動力をボールねじ軸22に伝達するベルト34とを備えている。
電動モータ30の内部には、電動モータ30の回転量を検出するレゾルバ(相対速度検出手段)36が収納されている。レゾルバ36で検出された電動モータ30の回転量は、ストローク量検出信号としてECU14に入力される(図3参照)。また、電動モータ30は、ECU14から出力される制御信号に対応して回転駆動が制御される。なお、本実施形態では、電動モータ30のモータ軸30aとボールねじ軸22とを略平行に配置することで、電磁ダンパ12の上下方向の寸法を短縮しているが、モータ軸30aとボールねじ軸22とを同軸に配置してカップリングするようにしてもよい。
インナチューブ28の上端部28aは、図示しない車体側部材に連結固定されている。ダンパハウジング16の下端部には、図示しないサスペンション側部材(例えば、ロアアーム、ナックル等)と連結固定される連結部38が設けられている。
例えば、車両の車輪側から連結部38に対して振動が入力された場合、連結部38に対して上向きの推力が付与されると、アウタチューブ18に対してインナチューブ28及びナット26が一体的に下降し、ボールねじ軸22が回転しようとする。その際、図示しない電源を介して付勢された電動モータ30の回転駆動力を、ベルト34を介してボールねじ軸22に伝達し、ボールねじ軸22に対して反力を発生させることにより、車輪側から車体側への振動を減衰することができる。
図3に示されるように、ECU14は、ストローク量算出部40と、相対速度算出部42と、相対速度比較判定部44と、目標振動減衰力設定部46と、モータ駆動部48とを有する。
ストローク量算出部40は、レゾルバ36から出力されたストローク量検出信号(電動モータ30の回転速度)に基づいて電磁ダンパ12のストローク量を演算する。
相対速度算出部42は、ストローク量算出部40で演算されたストローク量を時間微分して、車両のばね上とばね下との相対速度を演算する。
相対速度比較判定部44は、相対速度算出部42で演算された相対速度と、予め図示しない記憶手段に記憶された所定値とを比較し、相対速度が所定値以上か否かを判定する。
相対速度比較判定部44は、相対速度が所定値以上か否かに対応して、後記する通常のフィルタ50と遅れ防止フィルタ60とのいずれか一方を選択する。
目標振動減衰力設定部46は、図示しない記憶手段に記憶され、ストローク速度と荷重との関係特性に関するマップに基づいて、目標振動減衰力を設定する。
モータ駆動部48は、電動モータ30を駆動するいわゆるドライバとして機能するものであり、制御信号(電気信号)によって電動モータ30を制御することで、目標振動減衰力設定部46で設定された目標振動減衰力とすることができる。
本実施形態に係る電磁ダンパシステム10は、基本的に以上のように構成されるものであり、次にその作用効果について説明する。
図4は、本実施形態において、ストローク量から目標振動減衰力を求める制御内容を示す説明図、図5は、本実施形態において、ストローク量から目標振動減衰力を求める制御の流れを示すフローチャート、図6は、単突入力の説明に供される説明図である。
図4において、フィルタ手段として機能するフィルタは、ゲイン特性がそれぞれ異なる2つのフィルタ(通常のフィルタ50と遅れ防止フィルタ60)が用いられる。通常のフィルタ50は、帯域通過フィルタであり、ばね下共振周波数域(f)のゲインGを大きくすると共に、ばね下共振周波数域(f)を除いたその他の周波数域のゲインGを小さくするフィルタ処理を行う。一方、遅れ防止フィルタ60は、通常のフィルタ50と比較して、高周波域でのゲインGが大きくなるように設定されている。
なお、本実施形態では、図3に示されるように、通常のフィルタ50及び遅れ防止フィルタ50を、ECU14と別体からなるアナログ式のフィルタで構成しているが、これに限定されるものではない。例えば、通常のフィルタ50及び遅れ防止フィルタ50を、ECU14内に設けられたディジタル等価回路で構成し、図示しないソフトウェアによっていずれか一方を選択可能としてもよい。
先ず、レゾルバ36により電動モータ30の回転量(回転速度)を検出し(ステップS1)、レゾルバ36で検出されたストローク量検出信号がECU14に入力される。ECU14のストローク量算出部40は、電動モータ30の回転量に基づいて電磁ダンパ12のストローク量(図4参照)を演算する(ステップS2)。続いて、相対速度算出部42は、ストローク量算出部40で演算されたストローク量を時間微分して、車両のばね上とばね下の相対速度(図4参照)を算出し(ステップS3)、その相対速度を相対速度比較判定部46に出力する。
相対速度比較判定部46は、相対速度算出部42で演算された相対速度と、予め図示しない記憶手段に記憶された所定値とを比較し、相対速度が所定値以上か否かを判定する(ステップS4)。相対速度が所定値未満の場合(相対速度<所定値)、相対速度比較判定部46は、通常のフィルタ50を選択し(ステップS5)、ばね下共振周波数域(f)のみのゲインGを増大させる。一方、相対速度が所定値以上の場合(相対速度≧所定値)、相対速度比較判定部46は、遅れ防止フィルタ60を選択し(ステップS6)、通常のフィルタ50と比較して、高周波域におけるゲインを増大させる。
通常のフィルタ50又は遅れ防止フィルタ60のいずれか一方によるフィルタ処理が終了した後、さらに、目標振動減衰力設定部46は、図示しない記憶手段に記憶されたストローク速度と荷重との関係特性に関するマップ80(図4参照)に基づいて、目標振動減衰力を設定して制御を終了する。
相対速度が所定値以上となり遅れ防止フィルタ60が選択される場合(相対速度≧所定値)としては、例えば、図6に示されるように、走行する車両の右前輪FRが路面70の段差72に当接し、電磁ダンパ12に対して略上向きの衝撃荷重(推力)が付与される単突入力が考えられる。
本実施形態に係る電磁ダンパシステム10は、従来技術のような油圧ダンパを備えることがなく電磁ダンパ12のみを備えている。この電磁ダンパシステム10では、相対速度が低い場合、選択された通常のフィルタ50によるフィルタ処理を介して電磁ダンパ12の電動モータ30の作動音を抑制することができると共に、相対速度が高い所定値以上の場合、選択された遅れ防止フィルタ60の変更された大きなゲインGによって高周波域におけるゲインGを増大させることができる。
これにより、本実施形態では、図6に示されるような路面70の段差72による単突入力に対して、電磁ダンパ12による振動減衰力を遅滞なく立ち上げることができる。この結果、本実施形態では、単突入力のような入力速度が速い振動が入力された場合であっても、この入力速度が速い振動を電磁ダンパ12で減衰させることで、車両の乗り心地を向上させることができる。
図7は、変形例において、ストローク量から目標振動減衰力を求める制御の流れを示すフローチャートである。なお、変形例では、図5に示すフローチャートのステップS1〜ステップS4までの各ステップと共通しているため、異なるステップS5a及びステップS6aについてのみ説明する。
変形例では、フィルタ手段として機能するディジタル式のフィルタをECU内に設け、このフィルタのゲイン特性を、通常のフィルタ特性と遅れ防止フィルタ特性との間で、図示しないソフトウェアを用いて互いに変更している点で相違している。通常のフィルタ特性は、図4に示される通常のフィルタ50のゲイン特性と同じであり、遅れ防止フィルタ特性は、図4に示される遅れ防止フィルタ60のゲイン特性と同じである。
変形例において、相対速度が所定値未満の場合(相対速度<所定値)、相対速度比較判定部46は、通常のフィルタ特性を選択し(ステップS5a)、ばね下共振周波数域(f)のみのゲインGを増大させる。一方、相対速度が所定値以上の場合(相対速度≧所定値)、相対速度比較判定部46は、遅れ防止フィルタ特性を選択し(ステップS6a)、通常のフィルタ特性と比較して、高周波域におけるゲインGを増大させる。
図8(a)、(b)は、それぞれ、遅れ防止フィルタの変形例を示す説明図である。
図4に示される本実施形態では、遅れ防止フィルタを単一のゲイン特性を有する単一のフィルタで示しているが、例えば、図8に示されるように、複数の遅れ防止フィルタ60a、60bを選択的に用いるようにしてもよい。
所定値以上である相対速度の大小に対応してそれぞれ高周波域におけるゲインGの増大量を可変するようにしている。例えば、相対速度が所定値以上であっても、その相対速度が比較的に小さい場合、ゲインGの増大量が比較的小さい遅れ防止フィルタ60a(図8(a)参照)を選択する。その相対速度が比較的に大きい場合、ゲインGの増大量が比較的大きい遅れ防止フィルタ60b(図8(b)参照)を選択する。また、相対速度が所定値以上の場合、ゲインGの増大量が比較的小さい遅れ防止フィルタ60aと、ゲインGの増大量が比較的大きい遅れ防止フィルタ60bとを、徐々に切り換えて遅れ防止フィルタのゲインGを変更してもよい。
さらに、遅れ防止フィルタに代替して、通常のフィルタ50をバイパスさせて用いてもよい。また、遅れ防止フィルタに代替して、ばね下共振周波数域(f)のゲインGが1(G=1)であるバンドパスフィルタ(BPF)を用いてもよい。
さらにまた、図4では、車両のばね上とばね下の相対速度を算出した後にフィルタ(通常のフィルタ50、遅れ防止フィルタ60)を選択するようにしているが、これに限定されるものではない。例えば、図4に示されるフィルタ50、60とマップ80との位置を入れ替えて、ストローク速度と荷重との関係特性に関するマップ80で目標振動減衰力を設定した後、相対速度に対応したフィルタ(通常のフィルタ50、遅れ防止フィルタ60)を選択してフィルタ処理を行うようにしてもよい。
10 電磁ダンパシステム
12 電磁ダンパ
14 電子制御装置(ECU)
30 電動モータ(電動機)
36 レゾルバ(相対速度検出手段)
50 通常のフィルタ(フィルタ手段)
60 遅れ防止フィルタ(フィルタ手段)
80 マップ(目標振動減衰力決定手段)

Claims (2)

  1. 電動機の駆動力によって振動減衰力を発生させる電磁ダンパと、
    車両のばね上とばね下との相対速度を検出する相対速度検出手段と、
    前記相対速度検出手段により検出された相対速度に対し、ばね下共振周波数域のゲイン特性を大きくすると共に、その他の周波数域のゲイン特性を小さくするフィルタ処理を行うフィルタ手段と、
    前記フィルタ手段を通過した相対速度に基づいて、前記電磁ダンパで発生する目標振動減衰力を決定する目標振動減衰力決定手段と、
    を備え、
    前記相対速度検出手段によって検出された相対速度が所定値以上の場合、前記フィルタ手段に用いられるフィルタのゲイン特性を高周波域で大きくなるように変更したことを特徴とする電磁ダンパシステム。
  2. 電動機の駆動力によって振動減衰力を発生させる電磁ダンパと、
    車両のばね上とばね下との相対速度を検出する相対速度検出手段と、
    前記相対速度検出手段によって検出された相対速度に基づいて、前記電磁ダンパで発生する目標振動減衰力を決定する目標振動減衰力決定手段と、
    前記目標振動減衰力決定手段によって決定された目標振動減衰力に対し、ばね下共振周波数域のゲイン特性を大きくすると共に、その他の周波数域のゲイン特性を小さくするフィルタ処理を行うフィルタ手段と、
    を備え、
    前記相対速度検出手段によって検出された相対速度が所定値以上の場合、前記フィルタ手段に用いられるフィルタのゲイン特性を高周波域で大きくなるように変更したことを特徴とする電磁ダンパシステム。
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