JP6276980B2 - 電子レンジ加熱用トレイの料理盛り付け方法 - Google Patents

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Description

本発明は、電子レンジ加熱用トレイの料理盛り付け方法に関し、例えばトレイに複数種類の料理を盛り付けて冷凍保存し、電子レンジで解凍・加熱して食事に供される電子レンジ加熱用トレイに盛り付ける料理盛り付け方法に関する。
従来、電子レンジで解凍・加熱する調理済みの食品が提供されてきた。これらは、一般的には電子レンジ加熱用トレイを仕切って複数の区画部に区画し、それぞれの区画部に異なる種類の調理済み料理(適量の小品)を盛り付けている。そして電子レンジ加熱用トレイごと冷凍庫で冷凍保管しておき、食事の際には電子レンジ加熱用トレイを冷凍庫から取り出して、電子レンジで解凍・加熱して食事に供していた。
例えば、特許文献1には冷凍食品が載置される電子レンジ用トレイが記載されている。この電子レンジ用トレイは、加熱された食品が流動化して垂れることを防止し、あるいは食品が発生した蒸気で食品が蒸れることを防止するために、電子レンジ用トレイの形状を工夫するものである。
特開2003−165582号公報
電子レンジ加熱用トレイを電子レンジに入れてマイクロ波を照射すると、トレイに載せられた複数種類の料理は略一律に解凍されて、一律に温度が上昇する。ところが、複数種類の料理は各料理毎に適温が異なり、高温に加熱して食べたい料理もあれば、あまり温めないで食べたい料理もある。料理を味わうために温度加減は重要であり、熱すぎても冷たすぎても、料理本来の味を楽しむことができなくなることはよく知られている。また、料理毎に適温が異なることに加え、適温の異なる料理を混在させることでバランスのよい食事を構成できる。ところが、従来の電子レンジ加熱用トレイでは、電子レンジで加熱するときに、各料理毎に温度を調整することができず、料理が一律に加熱されてしまうので、各料理を適温で味わうことができないという問題があった。
本発明は、従来のこのような問題点に鑑みてなされたものである。本発明の主な目的は、複数種類の料理を、それぞれ適温に加熱することが可能な電子レンジ加熱用トレイの料理盛り付け方法を提供することである。
課題を解決するための手段及び発明の効果
上記目的を達成するために、本発明の一の電子レンジ加熱用トレイの料理盛り付け方法によれば、トレイ本体を十字に仕切って形成された4箇所の区画部と、前記区画部に載置される容器とを備えた電子レンジ加熱用トレイに盛り付けられて、冷凍された状態で電子レンジで加熱され食事に供される料理の盛り付け方法であって、前記トレイ本体の区画部には低温で食べるのに適した料理を盛り付け、前記区画部に載置され前記区画部を覆う容器には、低温で食べるのに適した料理よりも高温で食べるのに適した料理を盛り付けることを特徴とする。
上記構成によれば、区画部に載置されて区画部を覆う容器には比較的高温で食べるのに適した料理を盛り付け、前記容器で覆われた区画部には比較的低温で食べるのに適した料理を盛り付けることによって、電子レンジ加熱用トレイに盛り付けられた各料理を適温に加熱して味わうことができる。
また、トレイ本体を十字に仕切って形成された4箇所の区画部と、前記区画部に載置される容器とを備えた電子レンジ加熱用トレイに盛り付けられて、冷凍された状態で電子レンジで加熱され食事に供される料理の盛り付け方法であって、前記トレイ本体の区画部には高温で食べるのに適した料理を盛り付け、前記区画部の開口部との間に隙間がある状態で載置される容器には前記高温で食べるのに適した料理よりも低温で食べるのに適した料理を盛り付けることを特徴とする。
上記構成によれば、区画部との間に隙間が存在する状態で区画部に載置される容器には比較的低温で食べるのに適した料理を盛り付け、前記容器が載置された区画部には比較的高温で食べるのに適した料理を盛り付けることによって、電子レンジ加熱用トレイに盛り付けられた各料理を適温に加熱して味わうことができる。
また、トレイ本体を十字に仕切って形成された4箇所の区画部と、前記区画部に載置される容器とを備えた電子レンジ加熱用トレイに盛り付けられて、冷凍保存された状態で電子レンジで加熱され食事に供される料理の盛り付け方法であって、容器が載置される第一区画部の対角線上に位置する第二区画部には、前記容器に盛り付けられる料理よりも低温で食べるのに適した料理を盛り付けることを特徴とする。
上記構成によれば、容器が載置されている区画部から見て対角線上に位置する区画部には比較的低温で食べるのに適した料理を盛り付けて、電子レンジ加熱用トレイに盛り付けられた各料理を適温に加熱して味わうことができる。
また、トレイ本体を十字に仕切って形成された4箇所の区画部と、前記区画部に載置される容器とを備えた電子レンジ加熱用トレイに盛り付けられて、冷凍保存された状態で電子レンジで加熱され食事に供される料理の盛り付け方法であって、トレイ本体の一方の対角線上に位置する2つの区画部に各々容器が載置されており、トレイ本体の他方の対角線上に位置する2つの区画部には前記一方の対角線上に位置する2つの区画部に盛り付ける料理よりも高温で食べるのに適した料理を盛り付けることを特徴とする。
上記構成によれば、トレイ本体の一方の対角線上に位置し各々容器が載置されている2つの区画部に対して他方の対角線上に位置する2つの区画部には前記一方の対角線上に位置する2つの区画部に盛り付ける料理よりも高温で食べるのに適した料理を盛り付けて、電子レンジ加熱用トレイに盛り付けられた各料理を適温に加熱して味わうことができる。
第1の実施形態に係るトレイ本体と蓋との斜視図である。 角型容器と丸型容器と深底丸型容器との斜視図である。 角型容器をトレイ本体に載置した状態の斜視図である。 区画部及び角型容器の水の温度変化を示すグラフである。 丸型容器をトレイ本体に載置した状態の斜視図である。 区画部及び丸型容器の水の温度変化を示すグラフである。 角型容器と丸型容器とをトレイ本体に載置した状態の斜視図である。 区画部、角型容器及び丸型容器の水の温度変化を示すグラフである。 区画部、角型容器及び丸型容器の水の温度変化を示すグラフである。 角型容器と丸型容器とをトレイ本体に載置した状態の斜視図である。 区画部、角型容器及び丸型容器の水の温度変化を示すグラフである。 深底丸型容器をトレイ本体に載置した状態の斜視図である。 区画部及び深底丸型容器の水の温度変化を示すグラフである。 角型容器と深底丸型容器とをトレイ本体に載置した状態の斜視図である。 区画部、角型容器及び深底丸型容器の水の温度変化を示すグラフである。 丸型容器と深底丸型容器とをトレイ本体に載置した状態の斜視図である。 区画部、丸型容器及び深底丸型容器の水の温度変化を示すグラフである。 角型容器、丸型容器及び深底丸型容器をトレイ本体に載置した状態の斜視図である。 区画部、角型容器、丸型容器及び深底丸型容器の水の温度変化を示すグラフである。 トレイ本体と角型容器と丸型容器とに料理を盛り付けた状態の斜視図である。 料理の温度変化を示すグラフである。
以下、本発明の第1の実施形態について説明する。ただし、以下に示す実施例は、本発明の技術思想を具体化するための電子レンジ加熱用トレイを例示するものであって、電子レンジ加熱用トレイを以下のものに特定するものではない。
図1及び図2は第1の実施形態に係る電子レンジ加熱用トレイ1の構成を示す斜視図である。電子レンジ加熱用トレイ1は、トレイ本体2とトレイ本体2に載置可能な角型容器3と、丸型容器4と、深底丸型容器5とを備えている。6はトレイ本体2の蓋であり、7は深底丸型容器5の蓋である。これらトレイ、各容器、蓋は、たとえば樹脂シートを真空成形して形成される。
トレイ本体2は平面視が正方形であり、十字に仕切られて、料理が盛り付けられる同一形状の区画部2A,2B,2C,2Dが4箇所に形成されている。区画部2A,2B,2C,2Dは平面視が正方形で凹状に窪んでいる。角型容器3が区画部2A,2B,2Cあるいは2Dに載置されたとき、角型容器3の底部が区画部2A,2B,2Cあるいは2Dの開口部に嵌まり込み、区画部2A,2B,2Cあるいは2Dの開口部を塞ぐ。丸型容器4が区画部2A,2B,2Cあるいは2Dに載置されたとき、丸型容器4の底部が区画部2A,2B,2Cあるいは2Dの開口部に嵌まり込む。このとき丸型容器4の周囲と区画部2A,2B,2Cあるいは2Dの開口部との間には隙間が生じる。
図3に示す電子レンジ加熱用トレイ1は、トレイ本体2とトレイ本体2に載置される角型容器3とを備えている。角型容器3は区画部2Aに載置されている。
図4は電子レンジ加熱用トレイ1に入れた水を凍らせた後、電子レンジの出力を700Wとして5分間加熱したときの区画部2A,2B,2C,2D及び角型容器3の水の温度変化を示すグラフである。トレイ本体2の区画部2A,2B,2C,2Dに各々50gの水を入れ、トレイ本体2の区画部2Aに載置された角型容器3に100gの水を入れた。その後、電子レンジ加熱用トレイ1を冷凍庫に入れて、区画部2A,2B,2C,2Dと角型容器3の水が凍った状態で、冷凍庫から取り出して電子レンジ加熱を行った。
加熱開始から5分後の区画部2A,2B,2C,2Dの水の温度は各々36.7℃,61.2℃,35.0℃,64.0℃であり、角型容器3の水の温度は31.5℃であった。角型容器3によって塞がれた区画部2Aの水の温度が36.7℃と2B,2Dと比べて低いのは、角型容器3によって区画部2Aに照射されるマイクロ波が遮蔽されるためと考えられる。角型容器3と対角線上に位置する区画部2Cの水の温度が2B,2Dの水よりも低いのは、区画部2Cの水に照射されるマイクロ波が角型容器3の対角線の長さの幅によって遮蔽されるためと考えられる。
図5に示す電子レンジ加熱用トレイ1は、トレイ本体2とトレイ本体2に載置される丸型容器4とを備えている。丸型容器4は区画部2Cに載置されている。
図6は電子レンジ加熱用トレイ1に入れた水を凍らせた後、電子レンジの出力を700Wとして5分間加熱したときの区画部2A,2B,2C,2D及び丸型容器4の水の温度変化を示すグラフである。トレイ本体2の区画部2A,2B,2C,2Dに各々50gの水を入れ、トレイ本体2の区画部2Cに載置された丸型容器4に100gの水を入れた。その後、電子レンジ加熱用トレイ1を冷凍庫に入れて、区画部2A,2B,2C,2Dと角型容器3の水が凍った状態で、冷凍庫から取り出して電子レンジ加熱を行った。
加熱開始から5分後の区画部2A,2B,2C,2Dの水の温度が各々31.3℃,55.2℃,51.4℃,55.3℃であり、丸型容器4の水の温度は19.1℃であった。丸型容器4を載置したときの区画部2Cの水の温度51.4℃は、角型容器3を区画部2Aに載置したときの水の温度36.7℃に比べて高くなっている。これは、丸型容器4の周囲の隙間から区画部2Cの内部にマイクロ波が照射されるためと考えられる。
図7に示す電子レンジ加熱用トレイ1は、トレイ本体2とトレイ本体2に載置される角型容器3と丸型容器4とを備えている。
図8は電子レンジ加熱用トレイ1に入れた水を凍らせた後、電子レンジの出力を700Wとして5分間加熱したときの区画部2A,2B,2C,2D、角型容器3及び丸型容器4の水の温度変化を示すグラフである。トレイ本体2の区画部2A,2B,2C,2Dに各々50gの水を入れ、トレイ本体2の区画部2Aに載置された角型容器3と区画部2Cに載置された丸型容器4とに100gの水を入れた。その後、電子レンジ加熱用トレイ1を冷凍庫に入れて、区画部2A,2B,2C,2Dと角型容器3と丸型容器4との水が凍った状態で、冷凍庫から取り出して電子レンジ加熱を行った。
加熱開始から5分後の区画部2A,2B,2C,2Dの水の温度は各々20.7℃,28.0℃,16.5℃,44.2℃であった。角型容器3の水の温度は32.3℃であり、丸型容器4の水の温度は11.1℃であった。角型容器3の水の温度32.3℃は、角型容器4を載置した区画部2Aの水の温度20.7℃よりも高く、丸型容器4の水の温度11.1℃は、丸型容器4を載置した区画部2Cの水の温度16.5℃よりも低い。これは、区画部2Aは角型容器3によって塞がれているので、角型容器3の上面から照射されるマイクロ波は、角型容器3の水により吸収されるため区画部2Aの上面から照射されるマイクロ波が遮断されるのに対し、区画部2Cには丸型容器4の周囲の隙間からからマイクロ波が照射されるためと考えられる。角型容器3と対角線上に位置する区画部2Cと丸型容器4との水の温度が低いのは、区画部2Cと丸型容器4とに照射されるマイクロ波が角型容器3の対角線の長さの幅によって遮蔽されるためと考えられる。
図9はトレイ本体2の区画部2A,2B,2C,2Dに各々100gの水を入れ、トレイ本体2の区画部2Aに載置された角型容器3と区画部2Cに載置された丸型容器4とに100gの水を入れて凍らせた後、電子レンジの出力を700Wとして5分間加熱したときの区画部2A,2B,2C,2D、角型容器3及び丸型容器4の水の温度変化を示すグラフである。
加熱開始から5分後の区画部2A,2B,2C,2Dの水の温度は各々16.1℃,7.6℃,20.0℃,11.1℃であった。角型容器3の水の温度は14.5℃であり、丸型容器4の水の温度は12.0℃であった。角型容器3の水の温度14.5℃は、角型容器4を載置した区画部2Aの水の温度16.1℃よりも多少低いが、これは測定誤差の範囲内と考えられる。丸型容器4の水の温度12.0℃は、丸型容器4を載置した区画部2Cの水の温度20.0℃よりも低い。これは区画部2Cには丸型容器4の周囲の隙間からマイクロ波が照射されるためと考えられる。
角型容器3と対角線上に位置する区画部2Cと丸型容器4との水の温度が低いのは、区画部2Cと丸型容器4とに照射されるマイクロ波が角型容器3の対角線の長さの幅によって遮蔽されるためと考えられる。
図10に示す電子レンジ加熱用トレイ1は、トレイ本体2とトレイ本体2に載置される2つの角型容器3−1,3−2及び2つの丸型容器4−1,4−2を備えている。
図11は電子レンジ加熱用トレイ1に入れた水を凍らせた後、電子レンジの出力を700Wとして5分間加熱したときの区画部2A,2B,2C,2D、角型容器3−1,3−2及び丸型容器4−1,4−2の水の温度変化を示すグラフである。トレイ本体2の区画部2A,2B,2C,2Dに各々50gの水を入れ、トレイ本体2の区画部2Aに載置された角型容器3−1と、区画部2Bに載置された角型容器3−2と、区画部2Cに載置された丸型容器4−1と、区画部2Dに載置された丸型容器4−2に各々100gの水を入れた。その後、電子レンジ加熱用トレイ1を冷凍庫に入れて、区画部2A,2B,2C,2Dと角型容器3−1,3−2と丸型容器4−1,4−2との水が凍った状態で、冷凍庫から取り出して電子レンジ加熱を行った。
加熱開始から5分後の区画部2A,2B,2C,2Dの水の温度が各々4.6℃,11.6℃,14.5℃,24.3℃であった。区画部2Aの角型容器3−1の水の温度は15.5℃であり、区画部2Bの角型容器3−2の水の温度は17.0℃であった。区画部2Cの丸型容器4−1の水の温度は9.7℃であり、区画部2Dの丸型容器4−2の水の温度は3.4℃であった。区画部2Aの角型容器3−1の水の温度15.5℃は、区画部2Aの水の温度4.6℃よりも高く、区画部2Bの角型容器3−2の水の温度17.0は、区画部2Bの水の温度11.6℃よりも高い。区画部2Cの丸型容器4−1の水の温度9.7℃は、区画部2Cの水の温度14.5℃よりも低く、区画部2Dの丸型容器4−2の水の温度3.4℃は、区画部2Dの水の温度24.3℃よりも低かった。
図12に示す電子レンジ加熱用トレイ1は、トレイ本体2とトレイ本体2に載置される深底丸型容器5を備えている。
図13は電子レンジ加熱用トレイ1に入れた水を凍らせた後、電子レンジの出力を700Wとして5分間加熱したときの区画部2A,2B,2D、深底丸型容器5の水の温度変化を示すグラフである。トレイ本体2の区画部2A,2B,2Dに各々50gの水を入れ、区画部2Cに載置された深底丸型容器5に100gの水を入れた。その後、電子レンジ加熱用トレイ1を冷凍庫に入れて、区画部2A,2B,2Dと深底丸型容器5との水が凍った状態で、冷凍庫から取り出して電子レンジ加熱を行った。
加熱開始から5分後の区画部2A,2B,2Dの水の温度は各々78.0℃,82.1℃,84.4℃であり、深底丸型容器5の水の温度は23.0℃であった。深底丸型容器5はマイクロ波照射を受ける面積が相対的に小さいため、深底丸型容器5の水の温度は、マイクロ波照射を受ける面積が相対的に大きい区画部2A,2B,2Dの水の温度より低くなるものと考えられる。
図14に示す電子レンジ加熱用トレイ1は、トレイ本体2とトレイ本体2に載置される角型容器3と深底丸型容器5とを備えている。
図15は電子レンジ加熱用トレイ1に入れた水を凍らせた後、電子レンジの出力を700Wとして5分間加熱したときの区画部2A,2B,2D、角型容器3、深底丸型容器5の水の温度変化を示すグラフである。トレイ本体2の区画部2A,2B,2Dに各々50gの水を入れ、区画部2Aに載置された角型容器3と区画部2Cに載置された深底丸型容器5に各々100gの水を入れた。その後、電子レンジ加熱用トレイ1を冷凍庫に入れて、区画部2A,2B,2Dと角型容器3と深底丸型容器5との水が凍った状態で、冷凍庫から取り出して電子レンジに入れた。
加熱開始から5分後の区画部2A,2B,2Dの水の温度が各々42.4℃,56.3℃,65.4℃であった。角型容器3の水の温度は50.3℃であり、深底丸型容器5の水の温度は2.3℃であった。区画部2Aの水の温度42.4℃が角型容器3の水の温度50.3℃よりも低いのは、角型容器3によって、区画部2Aに照射されるマイクロ波が遮蔽されるためと考えられる。深底丸型容器5はマイクロ波照射を受ける面積が相対的に小さいため、深底丸型容器5の水の温度は、マイクロ波照射を受ける面積が相対的に大きい区画部2A,2B,2Dの水の温度より低くなるものと考えられる。
図16に示す電子レンジ加熱用トレイ1は、トレイ本体2とトレイ本体2に載置される丸型容器4と深底丸型容器5とを備えている。
図17は電子レンジ加熱用トレイ1に入れた水を凍らせた後、電子レンジの出力を700Wとして5分間加熱したときの区画部2A,2B,2Dと、区画部2Aに載置された丸型容器4と、区画部2Cに載置された深底丸型容器5との水の温度変化を示すグラフである。トレイ本体2の区画部2A,2B,2Dに各々50gの水を入れ、丸型容器4と深底丸型容器5に各々100gの水を入れた。その後、電子レンジ加熱用トレイ1を冷凍庫に入れて、区画部2A,2B,2Dと丸型容器4と深底丸型容器5との水が凍った状態で、冷凍庫から取り出して電子レンジ加熱を行った。
加熱開始から5分後の区画部2A,2B,2Dの水の温度が各々52.6℃,56.1℃,60.9℃,であった。丸型容器4の水の温度は23.9℃であり、深底丸型容器5の水の温度は13.7℃であった。区画部2Aの水の温度52.6℃が丸型容器4の水の温度23.9℃よりも高いのは、丸型容器4の周囲の隙間から区画部2Aにマイクロ波が照射されるためと考えられる。深底丸型容器5はマイクロ波照射を受ける面積が相対的に小さいため、深底丸型容器5の水の温度は、マイクロ波照射を受ける面積が相対的に大きい区画部2A,2B,2Dの水の温度より低くなるものと考えられる。
図18に示す電子レンジ加熱用トレイ1は、トレイ本体2とトレイ本体2に載置される角型容器3と丸型容器4と深底丸型容器5とを備えている。
図19は電子レンジ加熱用トレイ1に入れた水を凍らせた後、電子レンジの出力を700Wとして5分間加熱したときの区画部2A,2B,2Dと、区画部2Aに載置された角型容器3と、区画部2Bに載置された丸型容器4と、区画部2Cに載置された深底丸型容器5との水の温度変化を示すグラフである。トレイ本体2の区画部2A,2B,2Dに各々50gの水を入れ、角型容器3と丸型容器4と深底丸型容器5に各々100gの水を入れる。その後、電子レンジ加熱用トレイ1を冷凍庫に入れて、区画部2A,2B,2Dと角型容器3と丸型容器4と深底丸型容器5との水が凍った状態で、冷凍庫から取り出して電子レンジに入れた。
加熱開始から5分後の区画部2A,2B,2Dの水の温度は各々19.3℃,44.6℃,49.8℃,であった。角型容器3の水の温度は18.5℃であり、丸型容器4の水の温度は9.6℃であり、深底丸型容器5の水の温度は12.6℃であった。区画部2Aの水の温度19.3℃が角型容器3の水の温度18.5℃よりも高くなっているが、これは測定誤差と考えられる。区画部2Bの水の温度44.6℃が丸型容器4の水の温度9.6℃よりも高いのは、丸型容器4の周囲の隙間から区画部2Bにマイクロ波が照射されるためと考えられる。深底丸型容器5はマイクロ波照射を受ける面積が相対的に小さいため、深底丸型容器5の水の温度は、マイクロ波照射を受ける面積が相対的に大きい区画部2A,2B,2Dの水の温度より低くなるものと考えられる。
これらの実施例から、トレイ本体2の区画部2A,2B,2C,2Dのいずれかに角型容器3を載置した場合、角型容器3に盛り付けた料理の方が、角型容器3が載置された区画部2A,2B,2Cまたは2Dに盛り付けた料理よりも温度が高くなることが推測される。
トレイ本体2の区画部2A,2B,2C,2Dのいずれかに丸型容器4を載置した場合、丸型容器4が載置された区画部2A,2B,2Cまたは2Dに盛り付けた料理の方が、丸型容器4に盛り付けた料理よりも温度が高くなることが推測される。
トレイ本体2の区画部2A,2B,2C,2Dのいずれかに角型容器3または丸型容器4を1つ載置した場合、載置された角型容器3または丸型容器4の対角線上に位置する区画部2A,2B,2Cまたは2Dに盛り付けられた料理の温度は低くなることが推測される。
トレイ本体2の区画部2A,2B,2C,2Dのうち対角線上に角型容器3と丸型容器4とを載置した場合、角型容器3または丸型容器4を載置していない区画部2A,2B,2C,2Dに盛り付けられた料理の温度が高くなることが推測される。
区画部2A,2B,2C,2Dのいずれかに載置した角型容器3に盛り付けた料理の方が、区画部2A,2B,2C,2Dのうち対角線上に角型容器3と丸型容器4とを載置したときの角型容器3に盛り付けられた料理よりも温度が高くなることが推測される。
また、区画部2A,2B,2C,2Dのいずれかに載置した丸型容器4に盛り付けた料理の方が、区画部2A,2B,2C,2Dのうち対角線上に角型容器3と丸型容器4とを載置したときの丸型容器4に盛り付けられた料理よりも温度が高くなることが推測される。
トレイ本体2の区画部2A,2B,2C,2Dのうち一方の対角線上に角型容器3を2つ載置し、他方の対角線上に丸型容器4を2つ載置した場合には、角型容器3に盛り付けられた料理の方が、角型容器3が載置された区画部2A,2B,2Cまたは2Dに盛り付けられた料理よりも温度が高くなることが推測され、さらに、丸型容器4が載置された区画部2A,2B,2Cまたは2Dに盛り付けられた料理の方が、丸型容器4に盛り付けられた料理よりも温度が高くなることが推測される。
なお、角型容器3または丸型容器4の氷は、角型容器3または丸型容器4の中央部から溶解が始まる。
図21は電子レンジ加熱用トレイ1に盛り付けた料理を冷凍した後、電子レンジの出力を700Wとして5分間加熱したときの各料理の温度変化を示すグラフである。図20に示すように、区画部2Aにほうれん草の胡麻和え50.0gを盛り付け、区画部2Bに刺身58.1gを盛り付け、区画部2Cに鯖味噌煮67.2gを盛り付け、区画部2Dに御飯100gを盛り付けた。そして、ほうれん草の胡麻和え50.0gを盛り付けた区画部2Aに、筑前煮50.7gを盛り付けた丸型容器4を載置し、刺身58.1gを盛り付けた区画部2Bにきんぴらごぼう50.0gを盛り付けた角型容器3を載置した電子レンジ加熱用トレイ1を冷凍庫に入れて、区画部2A,2B,2Dと丸型容器4と角型容器3とに盛り付けた料理を冷凍した後、冷凍庫から取り出して電子レンジ加熱を行った。
加熱開始から3分後において、区画部2Aに盛り付けたほうれん草の胡麻和えの温度は2.9℃であり、区画部2Bに盛り付けた刺身の温度は−0.9℃であり、区画部2Cに盛り付けた鯖味噌煮の温度は3.2℃であり、区画部2Dに盛り付けた御飯の温度は16.5℃であった。また、丸型容器4に盛り付けた筑前煮の温度は4.2℃であり、角型容器3に盛り付けたきんぴらごぼうの温度は54.0℃であった。
加熱開始から5分後において、区画部2Aに盛り付けたほうれん草の胡麻和えの温度は17.0℃であり、区画部2Bに盛り付けた刺身の温度は16.4℃であり、区画部2Cに盛り付けた鯖味噌煮の温度は36.6℃であり、区画部2Dに盛り付けた御飯の温度は73.2℃であった。また、丸型容器4に盛り付けた筑前煮の温度は63.9℃であり、角型容器3に盛り付けたきんぴらごぼうの温度は97.1℃であった。
図21に示すように、刺身は、角型容器3が載置されて角型容器3で覆われた区画部2Bに盛り付けているので低い温度に保たれている。丸型容器4に盛り付けた筑前煮の方が、丸型容器4が載置された区画部2Aに盛り付けたほうれん草の胡麻和えよりも温度が高くなっている。角型容器3が載置された区画部2Bの対角線上に位置する区画部2Dに盛り付けた御飯の温度が高いのは、御飯に含まれるでんぷんがマイクロ波を吸収し易いためと考えられる。区画部2Bに載置された角型容器3に盛り付けたきんぴらごぼうの温度は高くなっている。
本発明の電子レンジ加熱用トレイは、電子レンジで解凍・加熱して食事に供される電子レンジ加熱用トレイや、ペットフード用の収納容器、簡易調理器具、簡易加熱装置等、マイクロ波で加熱されるトレイの温度を、部分的に変化させる用途に好適に利用できる。
1…電子レンジ加熱用トレイ
2…トレイ本体
2A,2B,2C,2D…区画部
3,3−1,3−2…角型容器
4,4−1,4−2…丸型容器
5…深底丸型容器
6,7…蓋

Claims (2)

  1. トレイ本体を十字に仕切って形成された4箇所の区画部と、前記区画部に載置される容器とを備えた電子レンジ加熱用トレイに盛り付けられて、冷凍保存された状態で電子レンジで加熱され食事に供される料理の盛り付け方法であって、
    容器が載置される第一区画部の対角線上に位置する第二区画部には、前記容器に盛り付けられる料理よりも低温で食べるのに適した料理を盛り付けることを特徴とする電子レンジ加熱用トレイの料理盛り付け方法。
  2. トレイ本体を十字に仕切って形成された4箇所の区画部と、前記区画部に載置される容器とを備えた電子レンジ加熱用トレイに盛り付けられて、冷凍保存された状態で電子レンジで加熱され食事に供される料理の盛り付け方法であって、
    トレイ本体の一方の対角線上に位置する2つの区画部に各々容器が載置されており、トレイ本体の他方の対角線上に位置する2つの区画部には前記一方の対角線上に位置する2つの区画部に盛り付ける料理よりも高温で食べるのに適した料理を盛り付けることを特徴とする電子レンジ加熱用トレイの料理盛り付け方法。
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