JP6275661B2 - 可とう継手及び可とう継手の取付方法 - Google Patents

可とう継手及び可とう継手の取付方法 Download PDF

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Description

本発明は、例えば既設マンホールと管部材との接続部分に設けられる可とう継手及び可とう継手の取付方法に関するものである。
例えば、下水道管渠施設は主にマンホール及び下水道本管で構成されており、下水道本管の端部がマンホールの壁部に固定された状態でマンホールの内部と連通している。このような下水道管渠施設では、地震発生時にマンホールと下水道本管とが相対変位することがあるので、マンホールと下水道本管の接続部分に、相対変位を許容するための構造を設けることが考案されている(例えば、特許文献1〜3参照)。
特許文献1では、既設管の内部にライニング管を配置するとともに既設管の端部を切削してライニング管の外方に空間を形成した後、その空間に筒状の弾性止水管状部を挿入するようにしている。弾性止水管状部の内面には、環状の凹部と凸部とが軸方向に連続して形成されている。弾性止水管状部の内面がライニング管の外面に圧接されている。地震発生時には、弾性止水管状部が弾性変形することによってマンホールと既設管の相対変位が許容される。
また、特許文献2では、既設管の内部に更生管を設け、この更生管の端部をマンホール内に突出させ、更生管の端部に管状の可とう止水材を取り付けている。可とう止水材の一端部は、更生管の端部の外周面に固定され、他端部は、マンホールの内壁面に固定されている。地震発生時には、可とう止水材が弾性変形することによってマンホールと既設管の相対変位が許容される。
また、特許文献3では、既設管の端部を切削した後、既設管の内部に更生管を設け、既設管の端部の外側に形成されている空間に耐震継手を押し込んで取り付けるようにしている。耐震継手は、更生管の外径に略等しい径小円筒部と、空間の内径に略等しい径大円筒部と、径小円筒部及び径大円筒部の端部同士を接続する接続部とを有しており、径小円筒部が更生管の端部に固定され、径大円筒部がマンホールに固定されている。地震発生時には、耐震継手が弾性変形することによってマンホールと既設管の相対変位が許容される。
特開2009−138434号公報 特開2010−255205号公報 特開2011−241617号公報
ところで、地震の規模によってはマンホールと下水道本管との相対変位が大きくなることがあり、特に下水道本管がその軸方向に大きく変位することが考えられる。この場合、特許文献1では、ライニング管の外面に筒状の弾性止水管状部を圧接しているだけなので、軸方向の大変位に追従させようとすると、弾性止水管状部の軸方向の寸法を長く確保しなければならない。弾性止水管状部の軸方向の寸法が長くなると弾性止水管状部を一部の組立マンホールの様に壁厚が薄い場合には、マンホールの壁部内に収めることができず、その大部分がマンホール内に突出することになり、その突出した部分が下水の流下障害になるとともに、弾性止水管状部の破損や劣化の原因になりやすいという問題がある。
また、特許文献2では、マンホール内に突出した更生管に可とう止水材を取り付けるようにしているので、可とう止水材が下水の流下障害になるとともに、破損や劣化しやすいという問題がある。
さらに、特許文献3では、耐震継手の径小円筒部を更生管の端部に固定し、径大円筒部をマンホールに固定しているので、下水道本管の軸方向の変位は、実質的に、径小円筒部と径大円筒部との接続部及びその近傍の変形でしか許容することができず、大変位に対応するのは難しい。
つまり、マンホールと下水道本管の接続部分の相対変位を許容するための構造としては、特許文献1〜3に開示されているように様々な構造が考案されているが、いずれの構造も、下水道本管の軸方向の大変位への対応と、流下障害の回避、止水材の破損及び劣化の抑制を両立させることができていないと考えられる。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、地震発生時における管部材の軸方向の大変位を許容して止水性を維持しながら、流下障害を起こすことなく、しかも、破損や劣化しにくい可とう継手及びその取付方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明では、可とう部材に折り返し部を設けることでマンホールの壁内に収容可能な寸法としながら、管部材の大変位を許容できるようにした。
第1の発明は、
マンホールの壁内に挿入された状態で該マンホールに接続される管部材の接続部分に設けられる可とう継手において、
上記可とう継手は、上記マンホールにおける上記管部材が挿入される壁内に収容された状態で該壁に固定される外筒部材と、上記外筒部材の内部に配設される可とう性を有する止水材からなる可とう部材とを備え、
上記可とう部材は、上記外筒部材の内面に沿って延びるように形成されて該内面に固定される外側固定筒部と、上記管部材の外面に沿って延びるように形成されて該外面に固定される内側固定筒部と、上記外側固定筒部と内側固定筒部との間で折り返された折り返し部とを有し、
上記外筒部材における上記マンホール内側には、上記可とう部材の上記折り返し部が上記マンホール内へ膨出するのを抑制する膨出抑制部が径方向内方へ突出するように設けられていることを特徴とする。
この構成によれば、可とう部材の外側固定筒部が外筒部材を介してマンホールの壁に固定される一方、可とう部材の内側固定筒部が管部材に固定される。この固定状態において例えばマンホールに対して管部材が軸方向に変位した場合を想定すると、可とう部材の外側固定筒部と内側固定筒部との間に折り返し部があるので、この折り返し部が展開する方向に変形することで管部材の軸方向の変位量が大きく確保される。折り返し部は、外側固定筒部と内側固定筒部との間にあるので、可とう部材の軸方向の寸法は短くて済む。よって、可とう部材の全体もしくはその殆どがマンホールの壁内に収まるので、流下障害になることはなく、また、破損や劣化も抑制される。
また、例えば水圧が可とう部材に対して外部から作用した際には、折り返し部がマンホール内へ膨出するように変形することが考えられるが、この発明ではマンホールの壁に固定された外筒部材に膨出抑制部を設けており、この膨出抑制部によって折り返し部の膨出が抑制されるので、長期間に亘って流下障害が起こりにくくなるとともに、可とう部材の破損や劣化も抑制される。
第2の発明は、第1の発明において、
上記可とう継手は、上記可とう部材の上記外側固定筒部を上記外筒部材の内面に押し付けて固定するための拡張部材を有し、該拡張部材には、上記外筒部材に係合する係合部が設けられていることを特徴とする。
この構成によれば、拡張部材を拡張させることによって可とう部材の外側固定筒部が外筒部材の内面に押し付けられて固定される。そして、拡張部材の係合部が外筒部材に係合していることで、水圧が作用した場合に可とう部材の位置ずれが抑制される。
第3の発明は、第1または2の発明において、
上記膨出抑制部の一部には、切欠部が設けられるとともに、該切欠部を閉塞する閉塞部材が上記外筒部材に着脱可能に取り付けられていることを特徴とする。
この構成によれば、可とう継手を取り付ける際に、閉塞部材を外筒部材から取り外すことで切欠部が開放された状態になるので、この切欠部を介して工具等を外筒部材の内部に差し込んで可とう部材の固定作業が容易に行えるようになる。そして、作業後には、閉塞部材を外筒部材に取り付けて切欠部を閉塞することで可とう部材の折り返し部がマンホール内へ膨出するのを閉塞部材によって抑制することが可能になる。
第4の発明は、第1から3のいずれか1つの発明において、
上記可とう継手は、上記可とう部材の上記外側固定筒部を上記外筒部材の内面に押し付けて固定するための拡張部材を有し、該拡張部材には、該拡張部材に拡張力を作用させる拡張手段を連結するための連結具を着脱可能に取り付ける取付部が設けられていることを特徴とする。
この構成によれば、拡張部材によって可とう部材の外側固定筒部を外筒部材に固定する際には、連結具を拡張部材に取り付けておき、この連結具を介して拡張手段を拡張部材に連結し、拡張部材に拡張力を作用させる。そして、固定した後には、連結具を拡張部材の取付部から取り外すことで、連結具が無い分、可とう継手がコンパクトになり、径方向の厚みが薄くなる。これにより、可とう継手を収容するためにマンホールの壁に形成する凹部の径が小さくなるとともに、凹部の深さが浅くなり、マンホールの壁に凹部を形成する作業性が向上する。また、可とう継手の径方向の厚みが薄くなっても管部材との干渉も防止される。
第5の発明は、
マンホールの壁内に挿入された状態で該マンホールに接続されている既設管の接続部分に設けられる可とう継手の取付方法において、
上記既設管に更生管を製管した後、上記マンホールの内側から上記マンホールと上記既設管との接続部分を切削して上記可とう継手を収容するための凹部を形成する工程と、
上記マンホールの壁に形成した凹部に、外筒部材と、該外筒部材の内部に配設される可とう性を有する止水材からなる可とう部材とを備えた上記可とう継手を収容し、上記外筒部材を上記マンホールの壁に固定する工程と、
上記可とう部材の外側固定筒部を上記外筒部材の内面に固定する工程と、
上記可とう部材の内側固定筒部を上記更生管の外面に固定する工程と、
上記外側固定筒部と上記内側固定筒部との間で折り返された折り返し部を設けておき、上記外筒部材における上記マンホール内側には、上記可とう部材の上記折り返し部が上記マンホール内へ膨出するのを抑制する膨出抑制部を設ける工程とを備えていることを特徴とする。
この構成によれば、既設管に更生管を製管した後に可とう継手が取り付けられる。そして、可とう部材の外側固定筒部と内側固定筒部との間に折り返し部があるので、既設管及び更生管の軸方向の変位量が大きく確保されるとともに、可とう部材の軸方向の寸法が短くて済む。よって、可とう部材の全体もしくはその殆どがマンホールの壁内に収まるので、流下障害になることはなく、また、可とう部材の破損や劣化も抑制される。また、例えば水圧が可とう部材に対して外部から作用した際には、膨出抑制部によって折り返し部の膨出が抑制されるので、長期間に亘って流下障害が起こりにくくなるとともに、可とう部材の破損や劣化も抑制される。
第6の発明は、
マンホールの壁内に挿入された状態で該マンホールに接続されている既設管の接続部分に設けられる可とう継手の取付方法において、
上記マンホールの内側から上記マンホールと上記既設管との接続部分を切削して上記可とう継手を収容するための凹部を形成した後、上記既設管に更生管を製管する工程と、
上記マンホールの壁に形成した凹部に、外筒部材と、該外筒部材の内部に配設される可とう性を有する止水材からなる可とう部材とを備えた上記可とう継手を収容し、上記外筒部材を上記マンホールの壁に固定する工程と、
上記可とう部材の外側固定筒部を上記外筒部材の内面に固定する工程と、
上記可とう部材の内側固定筒部を上記更生管の外面に固定するとともに、上記外側固定筒部と上記内側固定筒部との間で折り返された折り返し部を設けておき、上記外筒部材における上記マンホール内側には、上記可とう部材の上記折り返し部が上記マンホール内へ膨出するのを抑制する膨出抑制部を設ける工程とを備えていることを特徴とする。
この構成によれば、可とう継手を収容するための凹部を形成した後、既設管に更生管を製管することができる。そして、第5の発明と同様に、既設管及び更生管の軸方向の変位量が大きく確保されるとともに、可とう部材が流下障害になることはなく、また、可とう部材の破損や劣化も抑制される。また、例えば水圧が可とう部材に対して外部から作用した際には折り返し部の膨出が抑制されるので、長期間に亘って流下障害が起こりにくくなるとともに、可とう部材の破損や劣化も抑制される。
第1の発明によれば、マンホールの壁内に収容された状態で固定される外筒部材の内部に可とう部材を配設し、可とう部材は、外筒部材の内面に固定される外側固定筒部と、管部材の外面に固定される内側固定筒部と、外側固定筒部と内側固定筒部との間で折り返された折り返し部とを有しており、可とう部材の折り返し部がマンホール内へ膨出するのを外筒部材によって抑制するようにしている。これにより、地震発生時における管部材の軸方向の大変位を許容して止水性を維持しながら、流下障害を起こすことなく、しかも、破損や劣化しにくい可とう継手とすることができる。
第2の発明によれば、可とう部材の外側固定筒部を外筒部材の内面に押し付けて固定するための拡張部材に、外筒部材に係合する係合部を設けたので、水圧が作用した場合に可とう部材の位置ずれを抑制することができる。
第3の発明によれば、膨出抑制部の一部に切欠部を設け、該切欠部を閉塞する閉塞部材を外筒部材に着脱可能に取り付けたので、可とう部材の固定作業を容易に行うことができる。
第4の発明によれば、拡張手段を連結するための連結具を拡張部材に着脱可能に取り付けることができるので、可とう継手をコンパクトにして径方向の厚みを薄くできる。これにより、可とう継手を収容するためにマンホールの壁に形成する凹部の径を小さくすることができるとともに、凹部の深さを浅くすることができ、作業性を向上させることができる。また、可とう継手の径方向の厚みが薄くなっても、管部材との干渉も防止することができる。
第5、6の発明によれば、既設管に更生管を製管して改修する場合に可とう継手を設けることができる。そして、可とう継手によって地震発生時における管部材の軸方向の大変位を許容して止水性を維持しながら、流下障害を起こすことなく、しかも、可とう継手が破損や劣化し難いものとすることができる。
実施形態に係る可とう継手が取り付けられたマンホールと更生管の断面図である。 可とう継手をマンホール内側から見た図である。 外筒部材の斜視図である。 閉塞部材を取り外した状態の可とう継手をマンホール内側から見た図である。 拡張バンドをマンホール外側から見た図である。 拡張バンドの分離部近傍の拡大図である。 拡張バンドに連結具を取り付けた状態の図6相当図である。 拡張バンドを拡張した状態の図6相当図である。 拡張後の拡張バンドから連結具を取り外した状態の図6相当図である。 可とう継手を取り付ける前のマンホールの断面図である。 マンホール及び既設管の端部を切削した状態を示す図10相当図である。 更生管を製管した状態を示す図10相当図である。 可とう継手を凹部に配置した状態を示す図10相当図である。 外部から水圧が作用した場合を示す可とう継手の拡大図である。 マンホール及び既設管を切削する前に更生管を製管した状態を示す図10相当図である。 更生管を製管した後にマンホール及び既設管を切削した状態を示す図10相当図である。 実施形態の変形例に係る図3相当図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
図1は、本発明の実施形態に係る可とう継手1が取り付けられたマンホール100と既設管101と更生管102の断面図である。マンホール100と既設管101と更生管102によって下水道管渠施設が構成されている。マンホール100の壁104は、コンクリート製であり、上下方向に延びる円筒状に形成されている。既設管101は下水道本管であり、略水平方向に延びるコンクリート製の円管部材で構成されている。既設管101は、老朽化等で破損したり、クラックや腐食が発生して耐荷能力や流下能力が低下することがあり、この場合に既設管101の内部に更生管102を製管して改修を行い、この場合、既設管101と更生管102とで下水道本管が構成される。
更生管102の製管工法としては、主に自立管、複合管があるが、この実施形態の更生管102は自立管である。自立管の形成方法は、熱硬化、光硬化及び熱形成に大別され、施工法としては、反転工法と形成工法とがあり、いずれの方法で更生管102を製管してもよい。更生管102の使用材料としては、不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ビニルエステル樹脂、硬質塩化ビニル樹脂、高密度ポリエチレン樹脂等があり、硬質塩化ビニル樹脂や高密度ポリエチレン樹脂以外の材料を使用する場合には、熱硬化性樹脂を含浸させた不織布等も使用する。また、樹脂材にガラス繊維を織り込んで補強した材料を使用して更生管102を製管することも可能である。
詳細は後述するが、更生管102の端部は、既設管101の端部と比べたときに既設管101の端部よりもマンホール100内側へ突出するように形成される。更生管102の端部は、マンホール100の壁104の内面と同一面上か、もしくは壁104の内面から若干、外側に位置するように配置される。
更生管102の端部は、マンホール100の壁104内に挿入された状態で該マンホール100の内部に連通するように接続される。可とう継手1は、更生管102の接続部分に設けられ、更生管102とマンホール100との間の止水性を確保しながら、マンホール100と、既設管101及び更生管102との相対変位を許容するためのものである。マンホール100と、既設管101及び更生管102との相対変位は、例えば地震発生時等に起こり、特に既設管101及び更生管102の軸方向の変位量が大きい。
可とう継手1は、外筒部材10と、可とう部材20と、拡張バンド(拡張部材)30と、締結バンド40、40とを備えている。締結バンド40は、1つであってもよい。外筒部材1は、マンホール100における更生管102が挿入される壁104内(壁104の内面と外面との間の部分)に収容された状態で該壁104に固定される。図2及び図3に示すように、外筒部材10は、円筒部11と、端板部(膨出抑制部)12とを有している。円筒部11及び端板部12は、例えばステンレス鋼鈑等の強度の高い材料からなるものであるが、これに限らず、例えば、防錆メッキ鋼、硬質プラスチック、繊維補強プラスチック等の材料を単独で使用して構成することや、これらの材料を任意に組み合わせた複合材料等を使用して構成することもできる。
円筒部11は、既設管101の外径よりも大きな内径を有し、更生管102の端部を囲むように配設される。円筒部11の内径は、該円筒部11の内面と既設管101の端部の外面との間に可とう部材20を配設することのできる空間を形成することができるように、更生管102の外径よりも十分に大きな径に設定される。円筒部11の軸方向の寸法は、マンホール100の壁104の厚み寸法よりも短く設定されている。円筒部11の上部には、開放部11aが設けられている。開放部11aは、円筒部11の一部を切り欠くことによって形成されている。開放部11aにおける円筒部11の軸方向の寸法が長いと、止水性が低下する恐れがあるので、開放部11aにおける円筒部11の軸方向の寸法は、円筒部11の軸方向の寸法の1/2以下に設定するのが好ましい。
端板部12は、円筒部11における軸方向一側の縁部から径方向内方へ突出するように設けられている。円筒部11における軸方向一側とは、図1に示す左側のこと、つまり、マンホール100内側のことである。端板部12は、詳細は後述するが、可とう部材20の折り返し部23が外部からの水圧によってマンホール100内へ膨出するのを抑制するための部分であり、円筒部11に対して強固に固定されている。図1に示すように、取付状態では、端板部12の径方向内縁部は、更生管102の端部の外面よりも径方向外側に離れており、端板部12の内縁部と更生管102の端部の外面との間には隙間が形成されている。隙間の寸法aは、地震発生時にマンホール100と更生管102とが相対変位した場合に、更生管102が端板部12に接触して更生管102の動きを阻害しないように設定する。具体的には、更生管102が、図1に示す状態から軸線が5°程度傾いたときに更生管102の端部が端板部12に接触しないように設定するのが好ましい。
また、寸法aは、可とう部材20を構成する部材の厚みの3倍以下に設定しておくのが好ましい。これにより、例えば外部の水圧によって可とう部材20がマンホール100内へ膨出しようとした際に、端板部12の内縁部と更生管102の端部の外面との間の隙間からマンホール100内へ膨出するのが効果的に抑制される。尚、寸法aは、可とう部材20の材質や形状、厚み等によって変えることもできる。
図3に示すように、端板部12の上部には、切欠部12aが設けられている。この切欠部12aは、端板部12の上側部分をマンホール100内側へ開放することによって締結バンド40、40の締結用工具を円筒部12内に容易に挿入可能にするための工具挿入部を構成している。切欠部12aの幅は締結用工具を挿入することができる程度であればよく、この実施形態では、円筒部11の開放部11aの幅と同じに設定し、切欠部12aと開放部11aとが連なるようにしている。切欠部12aの幅は、締結用工具を使用する際の作業性を考慮すると広い方が好ましいが、広くなると水圧を受けたときに端板部12が変形しやすくなるので、端板部12の周長の1/4以下が好ましい。
また、端板部12における切欠部12aの両縁部近傍には、図2に示す締結部材14が挿通する挿通孔12b、12bがそれぞれ形成されている。
可とう継手1は、切欠部12aを閉塞するための閉塞部材13を備えている。閉塞部材13は、外筒部材10と同様に鋼板等からなるものであり、切欠部12aを閉塞する縦板部(膨出抑制部)13aと、開放部11aを閉塞する円弧板部13bとを有している。円弧板部13bは、円筒部11の上面に沿う円弧状に湾曲しており、開放部11aを上方から覆うことができるようになっている。
縦板部13aは、円弧板部13bの縁部から下方へ延びており、その下縁部は、端板部12の径方向内縁部と連なるように延びている。縦板部13aは、端板部12と同様に、可とう部材20がマンホール100内へ膨出するのを抑制するためのものであり、端板部12に沿うように延びている。縦板部13aの幅は、切欠部12aの幅よりも長くなっている。縦板部13aの両端近傍には、締結部材14が挿通する挿通孔13c、13cがそれぞれ形成されており、縦板部13aの挿通孔13c、13cと、端板部12の挿通孔12b、12bとは一致するようになっている。
そして、縦板部13aの挿通孔13c、13cと、端板部12の挿通孔12b、12bに締結部材14を挿通することで、閉塞部材13が外筒部材10に着脱可能に取り付けられる。締結部材14は、例えばボルト及びナット等で構成することができ、寸切りボルトを端板部12に溶接しておき、縦板部13aの挿通孔13c、13cに寸切りボルトを挿通させた後、ナットを寸切りボルトに螺合させるようにして締結することもできる。着脱可能に固定する方法としては、上記した方法に限らず、工具等を使用して施工現場で締結作業を行うことができる方法であればよい。
可とう部材20は、可とう性及び弾性を有する止水材からなるものであり、材料としては、例えばスチレン・ブタジエンゴム、EPDM、クロロプレンゴム等の合成ゴムや天然ゴム及び軟質塩化ビニル樹脂、熱可塑性エラストマー等からなる群より選択できる。図1に示すように、可とう部材20は、断面が略S字状をなしている。すなわち、可とう部材20は、外筒部材10の内面に沿って延びるように形成されて該内面に固定される外側固定筒部21と、更生管102の外面に沿って延びるように形成されて該外面に固定される内側固定筒部22と、外側固定筒部21と内側固定筒部22との間で折り返された折り返し部23とを有している。
外側固定筒部21の軸方向の外端部には、径方向内側へ突出する外端突出部21aが形成されている。外側固定筒部21の軸方向の内端部には、径方向内側へ突出する内端突出部21bが形成されている。また、内側固定筒部22には、径方向外側へ突出する第1突出部22a及び第2突出部22bが軸方向に互いに間隔をあけて形成されている。
折り返し部23は、外側固定筒部21から外筒部材10の内面に沿ってマンホール100の内側へ向けて延びた後、径方向内方、かつ、マンホール100の外側へ向けて延び、その後、更生管102の外面に沿ってマンホール100の内側へ向けて延びている。このように折り返し部23を形成することで、例えば更生管102がマンホール100の内外方向(更生管102の軸方向)へ相対変位しようとした際、折り返し部23が展開するように変形することで変位量が大きく確保される。従って、可とう部材20の軸方向の寸法を短くしながら、折り返し部23の展開によって更生管102の軸方向の大変位に対応することが可能になる。大変位とは、例えば更生管102が水平面に対して5°傾いた状態でマンホール100から80mm引き抜かれる変位や、更生管102が水平面に対して1°傾いた状態でマンホール100内へ40mm押し込まれる変位である。
拡張バンド30は、可とう部材20の外側固定筒部21を外筒部材10の内面に押し付けて固定するためものであり、外筒部材10と同様な材料で構成することができる。拡張バンド30の本体部分は、可とう部材20の外側固定筒部21の内面に沿って延びるように形成されており、図5に示すようにその周方向の1箇所が切断された環状をなしている。図1に示すように、拡張バンド30の本体部分は、可とう部材20の外側固定筒部21の外端突出部21aと内端突出部21bとの間に嵌まるようになっている。拡張バンド30には、マンホール100の壁104に係合する4つの係合部31、31、…が設けられている。係合部31の数は、図5に示すように好ましくは4つであるが、少なくとも2つあればよい。
係合部31、31、…は、拡張バンド30の周方向に互いに間隔をあけて配置されている。係合部31は、拡張バンド30の本体部分の内面に固定される固定板部31aと、固定板部31aの端部から径方向外方へ突出する突出板部31bとを有している。拡張バンド30が可とう部材20の外側固定筒部21を外筒部材10の内面に固定した状態で、突出板部31bの突出方向先端部は、外筒部材10の外面よりも径方向外方へ突出しており、この突出部分が外筒部材10に対してマンホール100の外側から係合するようになっている。係合部31が外筒部材10に係合することで、拡張バンド30が外筒部材10を介してマンホール100の壁104に固定されることになり、その結果、水圧による可とう部材20の変位が抑制される。突出板部31bにおける拡張バンド30の径方向への突出量が大きいと、マンホール100の切削範囲が広がるので突出量は少ない方がよい。
拡張バンド30の本体部分の外面には、ガイド板33が設けられている。ガイド板33は、拡張バンド30の切断された部分を外方から覆うように配置され、拡張バンド30の本体部分の周方向一端部に固定されている。拡張バンド30の本体部分の周方向他端部はガイド板33上を摺動可能となっている。
図6〜図9に示すように、拡張バンド30には、拡張バンド30に拡張力を作用させる拡張装置(拡張手段)を連結するための連結具35を着脱可能に取り付ける取付部36が設けられている。取付部36は、金属製の板材で構成されており、拡張バンド30の本体部分の周方向一端部近傍と他端部近傍とにそれぞれ溶接によって固定されている。取付部36の縁部は、拡張バンド30の本体部分の内面から径方向内方に離れている。
連結具35は、拡張装置を差し込むための孔部35aと、取付部36の縁部を差し込むための凹部35bとが形成されている。凹部35bに取付部36の縁部を差し込むことで、連結具35が取付部36に固定された状態となり、また、取付部36の縁部を凹部35bから抜くことで連結具35が取付部36から取り外された状態になるので、取付部36を連結具35に容易に着脱することが可能である。
図示しないが、拡張装置は例えば油圧シリンダ等の拡張力発生部と、拡張力発生部で発生された拡張力を連結具35、35に作用させるための一対のアームとを有しており、各アームの先端部が連結具35の孔部35aに挿入可能となっている。各アームの先端部を連結具35の孔部35aに挿入した状態で、拡張力発生部による拡張力をアームを介して連結具35に作用させると、取付部36、36の間隔が拡大するように、即ち、拡張バンド30の本体部分の周方向両端部の間隔が拡大するように拡張力が作用し、これにより、拡張バンド30の径が拡大して可とう部材20の外側固定筒部21が外筒部材10の内面に押し付けられて固定される。拡張バンド30を所望の径となるまで拡張させた後、拡張バンド30の本体部分の周方向両端部の間に、隙間を埋めるスペーサ(図示せず)を嵌めることで拡張後の径が維持されるので、拡張装置及び連結具35を拡張バンド30から取り外すことができる。尚、拡張装置は、例えば特開平9−329277号公報の図4に示すような装置を用いることができる。
次に、可とう継手1の取付方法について説明する。可とう継手1を取り付ける前に、可とう部材20を外筒部材10に固定する工程を行う。すなわち、可とう部材20を外筒部材10に収容した後、拡張バンド30の本体部分を可とう部材20の外側固定筒部21の外端突出部21aと内端突出部21bとの間に嵌める。その後、図7に示すように、各連結具35の凹部35bに取付部36の縁部を差し込んで連結具35を取付部36に固定する。そして、拡張装置のアームを各連結具35の孔部35aに差し込んで拡張バンド30を所望の径となるまで拡張させて可とう部材20の外側固定筒部21を外筒部材10の内面に押し付けて固定し、拡張バンド30の本体部分の周方向両端部の間にスペーサを嵌める。その後、拡張装置のアームを各連結具35の孔部35aから抜くとともに、取付部36の縁部を凹部35bから抜いて連結具35を取付部36から取り外す。
一方、既設のマンホール100は図10に示すようになっている。マンホール100の壁104には、コンクリート等の充填材104aが既設管101の外面に沿って設けられており、充填材104aは壁104の一部を構成している。図11に示すように、マンホール100の内側からマンホール100と既設管101との接続部分を切削し、可とう継手1を収容するための凹部104bを形成する。凹部104bを形成する際には、既設管101の端部も切削する。切削時には、既存の充填材104aにおけるマンホール100の外側部分を残しておく。
その後、更生管102を製管する工程を行う。図12に示すように、適正な径に制限するためのジャケット105を既設管101の端部に配置する。ジャケット105は、更生管102を製管するためのものであり、ジャケット105の内径は既設管101の内径と略同じに設定されている。更生管102の製管方法は従来から周知の方法であるため詳細な説明は省略する。更生管102を製管した後、ジャケット105を外す。更生管102の端部は、既設管101の端部から突出している。
次いで、図13に示すように、可とう部材20の内側固定筒部22に更生管102の端部を挿入し、マンホール100の壁104の凹部104bに可とう継手1を収容する。可とう部材20の内側固定筒部22と更生管102の端部との間には、止水性を向上させるためのシール材として、例えば不定形シーリング材、非加硫ブチルゴム等を介在させてもよい。
閉塞部材13を外筒部材10から取り外すと、図4に示すように締結バンド40の締結部41が外筒部材10の切欠部12aから外部に臨むようになる。このため、締結バンド40の締結部41を締結するための工具を切欠部12aから外筒部材10の内部に容易に挿入することができ、該工具によって締結部41を締結することができる。締結バンド40によって可とう部材20の内側固定筒部22を更生管102の外面に押し付けて固定した後、閉塞部材13を外筒部材10に締結する。
その後、外筒部材10をマンホール100の壁104に固定する工程を行う。図1に示すように、マンホール100の壁104の凹部104bにおいて可とう継手1の外側にエポキシ樹脂等の充填材104cを充填して固化させると、充填材104cが壁104の一部となって外筒部材10がマンホール100の壁104に固定されるとともに、拡張バンド30が係合部31及び外筒部材10を介してマンホール100の壁104に固定される。充填材104cは、例えば、急結モルタル、無収縮モルタル等であってもよい。
図1に示すように、可とう継手1の取付状態では、可とう部材20に折り返し部23を設けているので、例えば地震発生時に既設管101及び更生管102が軸方向に変位しようとした際、折り返し部23が展開する方向に変形することで既設管101及び更生管102の変位量を拡大することができる。
一方、既設管101及び更生管102が軸方向に変位するまでの間は、折り返し部23はその形状を維持しているので、可とう部材20の軸方向の寸法は短くて済む。よって、マンホール100の壁104が薄い場合(例えば1号マンホールでは壁厚75mm)であっても、可とう部材20の全体もしくはその殆どがマンホール100の壁104内に収まるので、流下障害になることはなく、また、可とう部材20の破損や劣化も抑制される。
そして、可とう部材20の軸方向の寸法が短くて済むので、可とう継手1の全体の軸方向の寸法を短くすることができる。これにより、マンホール100の壁104に形成する凹部104bの深さを浅くすることできるので、凹部104bを形成する作業性が向上する。
図14に示すように、例えば水圧が可とう部材20に対してマンホール100の外部から作用した際には、折り返し部23がマンホール100内へ膨出するように変形することが考えられるが、マンホール100の壁104に固定された外筒部材10に端板部12と閉塞部材13を設けており、これら端板部12と閉塞部材13とによって折り返し部23の膨出が抑制されるので、長期間に亘って流下障害が起こりにくくなるとともに、可とう部材20の破損や劣化も抑制される。
また、拡張バンド30の拡張装置を連結するための連結具35を拡張バンド30に着脱可能に取り付けているので、拡張作業後には、連結具35を拡張バンド30から取り外すことができる。連結具35が無い分、可とう継手1がコンパクトになり、径方向の厚みが薄くなる。これにより、可とう継手1を収容するためにマンホール100の壁104に形成する凹部104bの径が小さくなるとともに、凹部104bの深さが浅くなり、作業性が向上する。また、可とう継手1の径方向の厚みが薄くなっても、連結具35の高さ分の余裕空間が生まれるので、地震発生時に既設管101との干渉も防止される。
上記実施形態の可とう継手1の取付方法では、マンホール100の内側からマンホール100と既設管101との接続部分を切削して可とう継手1を収容するための凹部104bを形成した後、既設管101に更生管102を製管し、その後、凹部104bに可とう継手1を収容しているが、これに限らず、例えば、図15及び図16に示すように、既設管101に更生管102を製管した後、マンホール100の内側からマンホール100と既設管101との接続部分を切削して可とう継手1を収容するための凹部104bを形成し、その後、凹部104bに可とう継手1を収容し、外筒部材10をマンホール100の壁104に固定してもよい。
また、図17に示す実施形態の変形例のように、外筒部材10の開放部11aを省略するとともに、閉塞部材13の円弧板部13bを省略してもよい。この変形例では、外筒部材10の開放部11aを省略したことで、外筒部材10の強度を向上させることができる。
上述の実施形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
以上説明したように、本発明に係る可とう継手及び可とう継手の取付方法は、例えば壁厚の薄いマンホールと既設管との接続部分に適用することができる。
1 可とう継手
10 外筒部材
12 端板部(膨出抑制部)
12a 切欠部
13 閉塞部材
13a 縦板部(膨出抑制部)
20 可とう部材
21 外側固定筒部
22 内側固定筒部
23 折り返し部
30 拡張バンド(拡張部材)
31 係合部
100 マンホール
101 既設管
102 更生管
104 壁
104b 凹部

Claims (6)

  1. マンホールの壁内に挿入された状態で該マンホールに接続される管部材の接続部分に設けられる可とう継手において、
    上記可とう継手は、上記マンホールにおける上記管部材が挿入される壁内に収容された状態で該壁に固定される外筒部材と、上記外筒部材の内部に配設される可とう性を有する止水材からなる可とう部材とを備え、
    上記可とう部材は、上記外筒部材の内面に沿って延びるように形成されて該内面に固定される外側固定筒部と、上記管部材の外面に沿って延びるように形成されて該外面に固定される内側固定筒部と、上記外側固定筒部と内側固定筒部との間で折り返された折り返し部とを有し、
    上記外筒部材における上記マンホール内側には、上記可とう部材の上記折り返し部が上記マンホール内へ膨出するのを抑制する膨出抑制部が径方向内方へ突出するように設けられていることを特徴とする可とう継手。
  2. 請求項1に記載の可とう継手において、
    上記可とう継手は、上記可とう部材の上記外側固定筒部を上記外筒部材の内面に押し付けて固定するための拡張部材を有し、該拡張部材には、上記外筒部材に係合する係合部が設けられていることを特徴とする可とう継手。
  3. 請求項1または2に記載の可とう継手において、
    上記膨出抑制部の一部には、切欠部が設けられるとともに、該切欠部を閉塞する閉塞部材が上記外筒部材に着脱可能に取り付けられていることを特徴とする可とう継手。
  4. 請求項1から3のいずれか1つに記載の可とう継手において、
    上記可とう継手は、上記可とう部材の上記外側固定筒部を上記外筒部材の内面に押し付けて固定するための拡張部材を有し、該拡張部材には、該拡張部材に拡張力を作用させる拡張手段を連結するための連結具を着脱可能に取り付ける取付部が設けられていることを特徴とする可とう継手。
  5. マンホールの壁内に挿入された状態で該マンホールに接続されている既設管の接続部分に設けられる可とう継手の取付方法において、
    上記既設管に更生管を製管した後、上記マンホールの内側から上記マンホールと上記既設管との接続部分を切削して上記可とう継手を収容するための凹部を形成する工程と、
    上記マンホールの壁に形成した凹部に、外筒部材と、該外筒部材の内部に配設される可とう性を有する止水材からなる可とう部材とを備えた上記可とう継手を収容し、上記外筒部材を上記マンホールの壁に固定する工程と、
    上記可とう部材の外側固定筒部を上記外筒部材の内面に固定する工程と、
    上記可とう部材の内側固定筒部を上記更生管の外面に固定する工程と、
    上記外側固定筒部と上記内側固定筒部との間で折り返された折り返し部を設けておき、上記外筒部材における上記マンホール内側には、上記可とう部材の上記折り返し部が上記マンホール内へ膨出するのを抑制する膨出抑制部を設ける工程とを備えていることを特徴とする可とう継手の取付方法。
  6. マンホールの壁内に挿入された状態で該マンホールに接続されている既設管の接続部分に設けられる可とう継手の取付方法において、
    上記マンホールの内側から上記マンホールと上記既設管との接続部分を切削して上記可とう継手を収容するための凹部を形成した後、上記既設管に更生管を製管する工程と、
    上記マンホールの壁に形成した凹部に、外筒部材と、該外筒部材の内部に配設される可とう性を有する止水材からなる可とう部材とを備えた上記可とう継手を収容し、上記外筒部材を上記マンホールの壁に固定する工程と、
    上記可とう部材の外側固定筒部を上記外筒部材の内面に固定する工程と、
    上記可とう部材の内側固定筒部を上記更生管の外面に固定する工程と、
    上記外側固定筒部と上記内側固定筒部との間で折り返された折り返し部を設けておき、上記外筒部材における上記マンホール内側には、上記可とう部材の上記折り返し部が上記マンホール内へ膨出するのを抑制する膨出抑制部を設ける工程とを備えていることを特徴とする可とう継手の取付方法。
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