JP6274994B2 - 風向調整機構、及びその風向調整機構を備えた空気調和機 - Google Patents
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Description
はじめに、実施の形態1に係る空気調和機の風向調整機構の概略構造を図1〜図6を参照して説明する。
図1は、実施の形態1に係る空気調和機における室内機の分解斜視図である。
図2は、実施の形態1に係る空気調和機における室内機の断面図である。
図3は、実施の形態1に係る空気調和機における室内機の風向調整機構部分の詳細断面図である。
図4は、実施の形態1に係る空気調和機における室内機の風向調整機構部分の斜視図である。
図5は、実施の形態1に係る空気調和機におけるドレンパン組立体の下面斜視図である。
図6は、実施の形態1に係る空気調和機におけるドレンパン組立体の上面斜視図である。
基台7は、略箱型に形成され、空気調和機の室内機の背面側に設けられる。基台7には、室内空気と冷媒との熱交換を行う熱交換器ユニット5と、熱交換器ユニット5に室内空気を供給する送風ファンユニット6と、ドレンパンとともに吹出口の構成部材を一体化したドレンパン組立体4と、意匠部品である前面筐体1と、が取り付けられる。
上下風向調整板8及び左右風向調整板9は回動可能で、送風ファンユニット6により送風された空気の上下方向または左右方向の風向を調整する。
図7は、実施の形態1に係る空気調和機の左右風向調整板部分の斜視図である。
図8は、実施の形態1に係る空気調和機の左右風向調整板部分の別方向からの斜視図である。
図9は、実施の形態1に係る空気調和機の左右風向調整板部分の平面図である。
図10は、実施の形態1に係る空気調和機の左右風向調整板部分の分解斜視図である。
図11は、実施の形態1に係る空気調和機の左右風向調整板部分の拡大分解斜視図である。
支持体10は、ドレンパン組立体4の一部を構成し、複数の左右風向調整板9は略等間隔の距離を隔てて支持体10に取り付けられている。
左右風向調整板9、支持体10等は可とう性を有する樹脂材料(例えば、ABS、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリカーボネート等)で成形されている。
図12は、実施の形態1に係る空気調和機における支持体の拡大斜視図である。
図12に示すように支持体10には、左右風向調整板9を取り付けるための係合凹部10aが複数形成されている。係合凹部10aは平面視において略U字状の支持面10bを底面としており、支持面10bの略中央には左右風向調整板9の回転軸となる円筒形状の軸部10cが立設されている。
さらに、略U字状の係合凹部10aの頂部には、切欠部10gにより断面L字形状に形成された片持ち片10eが設けられている。片持ち片10eは、断面L字形状の一端部を支持体10に接合して形成されている。そして、他端部は自由端として弾性変形できるように構成され、支持面10bと同一平面上に上面を設定された先端部10fを有している。
片持ち片10eの先端部10fの上面には、左右風向調整板9の取付方向に突出する係合突起部10hが形成されている。
図13は、実施の形態1に係る空気調和機における左右風向調整板の拡大斜視図である。
図14は、実施の形態1に係る空気調和機における左右風向調整板の別方向の拡大斜視図である。
図15は、実施の形態1に係る空気調和機における左右風向調整板の座部の拡大斜視図である。
そして、座面9f上には、羽根部9bと平行となる位置に溝部9hが形成されている。
図16は、実施の形態1に係る空気調和機における左右風向調整板と支持体との係合部を示した斜視図である。
図17は、実施の形態1に係る空気調和機における左右風向調整板と支持体との係合部を示した断面図である。
図16、17における左右風向調整板9と支持体10との係合状態において、左右風向調整板9が回動すると、特定の位置(例えば室内機の左右方向に対して直角の正面向き)で支持体10の係合突起部10hが左右風向調整板9の座面9fに形成された溝部9hに嵌合する。図17は、この時の状態の断面を示しており、溝部9h内に係合突起部10hが嵌合した状態となっている。
図18は、実施の形態1に係る空気調和機における左右風向調整板と支持体とが特定位置で固定されたときの断面図である。
図19は、実施の形態1に係る空気調和機における左右風向調整板と支持体とが特定位置以外で回動しているときの断面図である。
また、左右風向調整板9が回動して特定の位置となった時には、片持ち片10eの係合突起部10hが左右風向調整板9の座面9fに形成された溝部9hに嵌合し、図18のように片持ち片10eの弾性変形が解除される。
また、左右風向調整板9が回動し、特定の位置以外となっている時には、片持ち片10eの係合突起部10hが座部9dの座面9fに乗り上げる形で片持ち片10eが弾性変形して座部9dが押さえ付けられるため、気流が羽根部9bに当たることによるびびり音を抑制する効果がある。
図20は、実施の形態1に係る空気調和機における左右風向調整板の座部と支持体の片持ち片とが特定位置で係合したときの図18におけるA−A断面図である。
図21は、実施の形態1に係る空気調和機における左右風向調整板の座部と支持体の片持ち片とが特定位置で係合したときの別の例の図18におけるA−A断面図である。
図22は、実施の形態1に係る空気調和機における左右風向調整板の座部と支持体の片持ち片とが特定位置で係合したときのさらに別の例の図18におけるA−A断面図である。
同様に図21に示す係合突起部10hは断面三角形状であり、溝部9hの幅寸法に対して係合突起部10hの幅の最大寸法が同一寸法に設定されている。
同様に図22に示す係合突起部10hは断面円弧形状であり、溝部9hの幅寸法に対して係合突起部10hの幅の最大寸法が同一寸法に設定されている。
また、溝部9hの深さ寸法は、係合突起部10hの高さ寸法より長く設定されている。
図23は、実施の形態1に係る空気調和機における左右風向調整板と支持体とが特定位置で固定されたときの別の例の断面図である。
図24は、実施の形態1に係る空気調和機における左右風向調整板の座部と支持体の片持ち片とが特定位置で係合したときの図23におけるB−B断面図である。
図25は、実施の形態1に係る空気調和機における左右風向調整板の座部と支持体の片持ち片とが特定位置で係合したときの別の例の図23におけるB−B断面図である。
図26は、実施の形態1に係る空気調和機における左右風向調整板の座部と支持体の片持ち片とが特定位置で係合したときのさらに別の例の図23におけるB−B断面図である。
同様に図25に示す係合突起部10hは断面三角形状であり、溝部9hの両縁に係合突起部10hの三角形状の二辺が当接して嵌合する。
同様に図26に示す係合突起部10hは断面円弧形状であり、溝部9hの両縁に係合突起部10hの円弧形状の周縁が当接して嵌合する。
すなわち、溝部9hの幅寸法は、係合突起部10hの幅の最大寸法より短く設定されている。
実施の形態2に係る空気調和機の左右風向調整板9の向きを支持体10に対して特定の方向に固定する位置決め機構について説明する。
実施の形態2に係る位置決め機構は、実施の形態1に係る位置決め機構と支持体10の片持ち片10e及び左右風向調整板9の座部9dの構成のみが異なるため、この点を説明する。
図27は、実施の形態2に係る空気調和機における支持体の拡大斜視図である。
図27に示すように支持体10には、左右風向調整板9を取り付けるための係合凹部10aが複数形成されている。係合凹部10aは平面視において略U字状の支持面10bを底面としており、支持面10bの略中央には左右風向調整板9の回転軸となる円筒形状の軸部10cが立設されている。
さらに、略U字状の係合凹部10aの頂部には、切欠部10gにより断面L字形状に形成された片持ち片10eが設けられている。片持ち片10eは、断面L字形状の一端部を支持体10に接合して形成されている。そして、他端部は自由端として弾性変形できるように構成され、軸部10c方向に突設された平面視で略矩形形状の係合先端部10iが形成されている。
図28は、実施の形態2に係る空気調和機における左右風向調整板の座部の拡大斜視図である。
左右風向調整板9を支持体10に取り付ける際には、左右風向調整板9の切欠部9gを支持体10の保持部10dの位置に合わせ、軸部10cを軸孔9eに挿入して座面9fが支持面10bに接面するまで押し込む。そして左右風向調整板9を回転させ、保持部10dが座部9dを抑えることで、左右風向調整板9が支持体10から外れない係合状態とする。左右風向調整板9と支持体10との係合状態では、左右風向調整板9の座面9fが支持面10bに接面した状態となっている。そして、左右風向調整板9は支持体10の軸部10cを中心軸として回動自在に保持される。
左右風向調整板9と支持体10との係合状態において、左右風向調整板9が回動すると、特定の位置(例えば室内機の左右方向に対して直角の正面向き)で支持体10の係合先端部10iが左右風向調整板9の座面9fに形成された切欠部9gに嵌合する。
係合先端部10iと切欠部9gとの円周方向の幅寸法は、略同一となっており、左右風向調整板9の位置決めの精度が確保されている。
なお、係合先端部10iと切欠部9gとの平面視の形状を略矩形形状とした例を示したが、実施の形態1と同様に係合先端部10iの形状を台形形状、三角形状、円弧形状等とすることができる。
また、左右風向調整板9が回動して特定の位置となった時には、片持ち片10eの係合先端部10iが左右風向調整板9の座部9dに形成された切欠部9gに嵌合し、片持ち片10eの弾性変形が解除される。
また、左右風向調整板9が回動し、特定の位置以外となっている時には、片持ち片10eの係合先端部10iが座部9dの外周面に乗り上げる形で片持ち片10eが弾性変形して座部9dが押さえ付けられるため、気流が羽根部9bに当たることによるびびり音を抑制する効果がある。
また、実施の形態1、2では、空気調和機の室内機における風向調整板を例に説明したが、例えば加湿器や除湿機、換気装置の吹出口等、様々な気流の風向を調整する風向調整板として本発明の位置決め機構を採用することが可能である。
Claims (9)
- 風向を調整する風向調整板と、該風向調整板を回動可能に吊り支持する支持体とを備えた風向調整機構であって、
前記風向調整板の一端部には、前記支持体に回動可能に係合する座部が設けられ、
前記支持体には、前記座部と係合する係合凹部が形成され、前記係合凹部の側壁から前記座部の上方に向かって突き出し、前記座部を摺動可能に保持する保持部が設けられており、
前記座部と前記支持体のうち、一方には溝部が形成され、他方には前記溝部に嵌合する係合突起部が形成されており、
前記風向調整板が回動した際の特定の位置にて前記溝部と前記係合突起部とが嵌合する
ことを特徴とする風向調整機構。 - 前記座部は、円板形状であり、
前記支持体は、弾性変形が可能な片持ち片を有し、
前記座部と前記片持ち片のうち、一方には前記溝部が形成され、他方には前記係合突起部が形成されている
ことを特徴とする請求項1に記載の風向調整機構。 - 前記風向調整板の前記座部は円形の座面を有し、
該座面には前記溝部が形成され、
前記片持ち片には前記係合突起部が形成される
ことを特徴とする請求項2に記載の風向調整機構。 - 前記座部の外周には前記溝部が形成され、
前記片持ち片には前記係合突起部が形成される
ことを特徴とする請求項2に記載の風向調整機構。 - 前記溝部の幅寸法は、前記係合突起部の幅の最大寸法と同一であり、
前記溝部の深さ寸法は、前記係合突起部の高さ寸法より長く構成された
ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の風向調整機構。 - 前記溝部の幅寸法は、前記係合突起部の幅の最大寸法よりも短く構成された
ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の風向調整機構。 - 前記係合突起部の長尺方向における断面形状は、台形形状、三角形状、円弧形状のいずれかである
ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の風向調整機構。 - 前記支持体には、前記座面が摺動可能に接面する支持面が形成されることを特徴とする請求項3に記載の風向調整機構。
- 請求項1〜8のいずれか1項に記載の風向調整機構を備えた空気調和機であって、
前記特定の位置は、前記風向調整板が前記空気調和機の左右方向に直交する正面向きとなる位置であることを特徴とする空気調和機。
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