JP6274307B2 - 表面処理装置及び表面処理方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ワークの表面に紫外線を照射して表面処理を行う装置に関し、より具体的には、ワークの接着箇所に対し、前処理として紫外線により改質を行うのに用いられる表面処理装置及び表面処理方法に関するものである。
この種の表面処理装置としては、表面改質方法及び表面改質装置の名称で特許文献1に記載されているものがある。特許文献1に記載の表面改質装置は、基盤である被加工物の表面に紫外線を照射して表面改質を行う際に、被加工物に酸素を含有する気体を吹き付ける構成である。これにより、上記の表面改質装置は、紫外線照射により生じたオゾンガスを気体によって排出し、そのオゾンガスに代わって酸素を含有する気体を存在させることで、被加工物の酸化の進行を制御するようにしている。
日本国特開2008−69390号公報
ところで、上記したような表面処理装置(表面改質装置)は、ワーク(被加工物)の変形に対する対策が何らとられていないため、ワークが基盤のような硬質の部材ではなく、比較的薄いシート状の部材である場合、そのワークの変形によって紫外線による表面処理が不均一になるおそれがあるという問題点があり、このような問題点を解決することが課題であった。
本発明は、上記従来の課題に着目して成されたもので、ワークが撓みやすいシート状の部材である場合でも、そのワークに対して均一な表面処理を行うことができる表面処理装置及び表面処理方法を提供することを目的としている。
本発明に係わる表面処理装置は、シート状のワークに紫外線を照射して表面処理を行う装置であって、複数のワークを移動させるコンベアと、コンベアに処理前のワークを供給する搬入側ロボットと、コンベアから処理後のワークを取り出す搬出用ロボットと、コンベアの中間に配置され且つ紫外線を照射する紫外線照射手段と、紫外線の透過性を有し且つワーク上に載置してワークの被処理面を押圧するためのワーク押圧部材と、紫外線照射手段を通過するワークに対してワーク押圧部材を着脱させる着脱装置と、コンベアに取り付けられ且つワーク押圧部材とともにワークを挟持するワーク基盤とを備えている。そして、表面処理装置は、紫外線照射手段からの紫外線を、ワーク押圧部材を通してワークの被処理面に照射することを特徴としている。
本発明に係わる表面処理方法は、上記の表面処理装置を用いてワークの被処理面に紫外線を照射するに方法であって、ワークの被処理面に、紫外線の透過性を有し且つワーク上に載置して前記被処理面を押圧するためのワーク押圧部材を配置し、ワーク押圧部材とワーク基盤とでワークを挟持して、紫外線をワーク押圧部材を通してワークの被処理面に照射することを特徴としている。
本発明に係わる表面処理装置及び表面処理方法は、紫外線の透過性を有し且つワークの被処理面を押圧するためのワーク押圧部材を採用したことにより、ワークが撓みやすいシート状の部材である場合でも、ワーク押圧部材によりワークの撓み等の変形が矯正されるので、ワークに対して均一な表面処理を行うことができる。しかも、コンベア、搬入用及び搬出用のロボット、並びに着脱装置を採用したので、多数のワークを順次搬送する間において、それらの変形を矯正しつつ紫外線の照射を連続的に行うことができる。
また、表面処理装置及び表面処理方法では、ワーク押圧部材が熱を吸収するので、表面処理性能がより高められると共に、ワーク押圧部材によりワーク表面でのオゾンガスの発生を抑制するので、ワークに対するオゾンガスの影響を低減することができる。
さらに、ワークがシート状であり、ワーク押圧部材をワークに載置するようにしたため、ワーク押圧部材をワークに押し付けるような手段を用いなくても、ワーク押圧部材の自重だけでワークの変形を矯正し得るものとなり、装置構造の簡略化などを実現し得るものとなる。
さらに、ワーク押圧部材とともにワークを挟持するワーク基盤を備えたものとしたので、ワークの変形を矯正する機能がより向上し、紫外線による均一な表面処理性能をより一層高めることができる。
本発明に係わる表面処理装置の第1実施形態を説明する斜視図である。 ワークを説明するための単セルの分解斜視図である。 図1に示す紫外線照射手段を説明する側面図である。 コンベア及び着脱装置を説明する側面図である。 表面処理工程を順次説明する各々斜視図(A)〜(E)である。 表面処理方法を説明するフローチャートである。 本発明に係わる表面処理装置の第2実施形態を説明する側面図である。
〈第1実施形態〉
図1に示す表面処理装置は、ワークWに紫外線を照射して表面処理を行う装置であって、紫外線を照射する紫外線照射手段1と、紫外線の透過性を有し且つワークWの被処理面を押圧するためのワーク押圧部材2とを備えている。そして、表面処理装置は、紫外線照射手段1からの紫外線を、ワーク押圧部材2を通してワークWの被処理面に照射するものとなっている。
より具体的には、表面処理装置は、複数のワークWを順に一方向に移動させるコンベア3と、コンベア3に処理前のワークWを供給する搬入用ロボットR1と、コンベア3から処理後のワークWを取り出す搬出用ロボットR2を備えている。また、表面処理装置は、コンベア3の中間に前記紫外線照射手段1が配置してあると共に、紫外線照射手段1を通過するワークWに対してワーク押圧部材2を着脱させるために、後述する着脱装置(4)を備えている。
この実施形態のワークWは、図2に示すように、膜電極接合体Mの周囲に矩形状のフレームFを一体化したものである。膜電極接合体Mは、いわゆるMEA(Membrane Electrode Assembly)と呼ばれるもので、アノード及びカソードの電極層で電解質層を挟んだ構造を有しており、アノード側及びカソード側のセパレータS,Sとともに燃料電池の単セルCを構成する。フレームFは、薄い樹脂製フィルムから成るものである。フレームF及び各セパレータSの両側には、個々の層間にアノードガス、カソードガス及び冷却液を流通させるために、各々3個のマニホールド穴H1〜H3,H4〜H6が形成されている。
膜電極接合体Mは、図2中に波線で示すように、フレームFの周縁部に、硬化後にシール材となる接着剤を塗布し、これにセパレータSを貼り合わせることで双方の間を気密的に密封する。なお、層間に該当するガスの流路を確保しつつ、マニホールド穴H1〜H6の周囲にも接着剤が設けられる。
上記の膜電極接合体M及びフレームFから成るワークWは、後の接着工程の前処理として、少なくとも接着箇所に紫外線を照射して表面処理(表面改質)が施される。また、ワークWは、シート状の部材であり、その両面側が紫外線の被処理面である。このようなワークWは、単セルCの薄型化などを実現するために、薄い樹脂製フィルムから成るフレームFを採用しているので、そのフレームFが変形し易く、とくに、接着箇所となるフレームFの周縁部の変形が大きくなり易い。
上記のワークWに対する表面処理装置は、紫外線照射手段1が、少なくとも下向きに紫外線を照射する手段であり、ワーク押圧部材2が、ワークW上に載置される部材である。さらに、表面処理装置は、上側のワーク押圧部材2とともにワークを挟持する下側のワーク基盤5と、ワーク押圧部材2とワーク基盤5との間に介装されるスペーサ6とを備えており、ワーク押圧部材2及びワーク基盤5の少なくとも一方が、ワークWの一部に対する紫外線の透過を抑制する遮光部7を備えている。
紫外線照射手段1は、この実施形態ではワークWの両面が紫外線の被処理面であることから、図3に示すように、ワークWの一方の被処理面(上面)に紫外線を照射する第1照射部1Aと、他方の被処理面(下面)に紫外線を照射する第2の照射部1Bを備えている。両照射部1A,1Bは、コンベア3によるワークWの搬送面を間にして、上下に相対向して配置してある。
両照射部1A,1Bは、複数の紫外線ランプ8を水平に配列させた構造であって、好ましくは、波長が240nm以上の紫外線を照射し、より好ましくは、波長が254nm以上の紫外線を照射するものである。なお、上下の照射部1A,1Bは、必ずしも相対向する配置でなくても良い。
ワーク押圧部材2は、先述したように紫外線の透過性を有するものであって、ワークWよりも若干大きい縦横寸法を有する矩形の板状部材である。このワーク押圧部材2は、材料がとくに限定されるものではないが、好ましくはアクリル樹脂製であるものを用いることができる。
ワーク基盤5は、ワークWよりも若干大きい縦横寸法を有する矩形の板状部材であり、ワークWの両面が紫外線の被処理面であるから、紫外線の透過性を有するものが用いられる。このワーク基盤5は、実質的にはワーク押圧部材2と同等のものを使用することができる。
スペーサ6は、ワークWとほぼ同じ厚さを有する帯状の部材であって、ワーク押圧部材2及びワーク基盤5の両側の長辺部分に介装される。図示のスペーサ6は、ワーク基盤5に取り付けてあり、ワークWの厚さに応じたものを複数種用意して、必要に応じて交換することができる。このスペーサ6は、ワーク押圧部材2側に取り付けても構わないし、別部品として単独で取り扱うことも可能である。
紫外線の遮光部7は、シート状を成しており、ワークWの両面が紫外線の被処理面であるから、ワーク押圧部材2及びワーク基盤5の両方に設けてある。この実施形態の遮光部7は、ワーク押圧部材2及びワーク基盤5の夫々の中央に配置して、膜電極接合体Mの部分に紫外線が当たるのを阻止する。この遮光部7は、紫外線の透過を大幅に抑制又は阻止する機能さえあれば、とくに材料が限定されるものではなく、ワーク押圧部材2やワーク基盤5に一体成形してあっても良い。
搬入用及び搬出用の各ロボットR1,R2は、とくに限定されるものではないが、例えば、多軸制御式のハンドリングロボットである。
図4に示すコンベア3は、細部を省略したが、下側の第2照射部1BからワークWに照射する紫外線を遮らない構造である。すなわち、コンベア3は、例えば、一対の無端状のチェーン、チェーンを水平に保持するフレーム及び回転駆動機構などを含み、一対のチェーンでワーク基盤5の両端部を保持する。図示のコンベア3は、その回転方向において、複数のワーク基盤5が所定間隔で取り付けてある。
図4に示す着脱装置4は、コンベア3と同様に、上側の第1照射部1AからワークWに照射する紫外線を遮らない構造である。着脱装置4は、例えば、一対の無端状のチェーン、チェーンを水平に保持するフレーム及び回転駆外線を照射する。ステップS3の工程は、図1に示す表面処理装置において、紫外線照射手段1内にワークWを定速で通過させて、その両面に紫外線を照射する。これにより、ワークWには、表面処理(表面改質)が施される。この際、ワークWは、ワーク押圧部材2及びワーク基盤5に設けた遮光部7により、膜電極接合体Mが紫外線から保護される。
ここで、上記のコンベア3及び着脱装置4は、上側のワーク押圧部材2と下側のワーク基盤5とが順次対応するように、夫々の数及び間隔を設定して互いに同期回転する。これにより、図4中で左側である紫外線照射手段1の入口側においては、ワーク基盤5上にワーク押圧部材2が下降しつつ載置され、図4中で右側である紫外線照射手段1の出口側において、ワーク基盤5上からワーク押圧部材2が上昇しつつ離脱する。なお、着脱装置4におけるワーク押圧部材2は、ワーク基盤5上のワークWに充分な自重を付与して、ワークWを押圧し得るように、適当な余裕(遊び)を設けて保持されている。
次に、上記の表面処理装置の動作と共に、本発明の表面処理方法を説明する。
まず、図5(A),(B)及び図6のステップS1に示すように、ワーク基盤5にワークWをセットする。ワーク基盤5には、予めスペーサ6,6が配置されている。ステップS1の工程は、図1に示す表面処理装置において、コンベア3上のワーク基盤5に対し、搬入用ロボットR1がワークWを載置する。このとき、ワークWは、紫外線による表面処理部分すなわちフレームFが薄い樹脂製フィルムから成るものであるため、図中に誇張して示すように、フレームFの周囲などに撓み等の変形が生じている。
次に、図5(C)及び図6のステップS2に示すように、ワークWにワーク押圧部材2をセットする。ステップS2の工程は、図1に示す表面処理装置において、着脱装置4により自動的に行われる。これにより、ワークWは、図5(D)に示すように、ワーク押圧部材2により押圧され、さらには、ワーク押圧部材2及びワーク基盤5によって上下から挟持されて変形が矯正されることとなる。
その後、図5(E)及び図6のステップS3に示すように、ワークWに紫外線を照射する。ステップS3の工程は、図1に示す表面処理装置において、紫外線照射手段1内にワークWを定速で通過させて、その両面に紫外線を照射する。これにより、ワークWには、表面処理(表面改質)が施される。この際、ワークWは、ワーク押圧部材2及びワーク基盤5に設けた遮光部7により、膜電極接合体Mが紫外線から保護される。
上記の紫外線照射が終了した後には、図6のステップS4に示すように、ワークWからワーク押圧部材2を外し、次いで、図6のステップS5に示すように、ワークWを取り出す。ステップS4の工程は、図1に示す表面処理装置において、着脱装置4により自動的に行われる。また、ステップS5の工程は、図1に示す表面処理装置において、搬出用ロボットR2により、コンベア3上のワーク基盤5からワークWを取り出す。このようにして、表面処理装置は、多数のワークWを順次搬送する間において、それらの変形を矯正しつつ紫外線の照射を連続的に行うこととなる。
上記実施形態で説明した表面処理装置及び表面処理方法は、紫外線の透過性を有し且つワークWの被処理面を押圧するためのワーク押圧部材2を採用したことから、ワークWが薄くて撓みやすいシート状の部材である場合でも、ワーク押圧部材2によりワークWの撓み等の変形が矯正されるので、ワークWに対して紫外線照射による均一な表面処理を行うことができる。
また、表面処理装置では、ワーク押圧部材2が熱を吸収することから、表面処理性能がより高められ、しかも、ワーク押圧部材2によってワークWの表面でのオゾンガスの発生を抑制するので、ワークWに対するオゾンガスの影響(酸化等)を大幅に低減することができる。
さらに、表面処理装置は、ワークWがシート状の部材であり、紫外線照射手段1が下向きに紫外線を照射する手段であると共に、ワーク押圧部材2をワークW上に載置するようにしたため、ワーク押圧部材2をワークWに押し付けるような手段を用いなくても、ワーク押圧部材2の自重だけでワークWの変形を矯正し得るものとなり、装置構造の簡略化などを実現し得るものとなる。
さらに、表面処理装置は、ワーク押圧部材2とともにワークWを挟持するワーク基盤5を備えたものとしたので、ワークWの変形を矯正する機能がより向上し、紫外線による均一な表面処理性能をより一層高めることができる。
さらに、表面処理装置は、紫外線照射手段1から照射する紫外線の波長を、好ましくは240nm以上としたので、紫外線照射によるオゾンガスの発生を大幅に低減することができる。また、紫外線照射手段1から照射する紫外線の波長を254nm以上とすることで、オゾンガス自体が発生しなくなり、ワークWのみならず、周辺設備や作業者に対するオゾンガスの影響を解消することができる。
さらに、表面処理装置は、ワーク押圧部材2をアクリル樹脂製とすることで、同ワーク押圧部材を安価に得ることができ、しかも、波長が254nm以上の紫外線の透過率が高くなるので、表面処理性能のさらなる向上を図ることができる。なお、ワーク押圧部材2は、アクリル樹脂以外の材料から成るものを使用することも可能であり、例えば、透過率の高いものとしては石英ガラスが周知であるが、それが高価であることも周知である。
さらに、表面処理装置は、両面が紫外線の被処理面であるワークWに対して、紫外線の透過性を有するワーク基盤5を採用したうえで、ワークWの一方の被処理面に紫外線を照射する第1照射部1Aと、他方の被処理面に紫外線を照射する第2の照射部1Bとを備えた紫外線照射手段1を採用している。これにより、表面処理装置は、一カ所においてワークWの表裏両面に同時に紫外線照射を行うことができるので、ワークWの反転装置などが不要であり、処理ラインの短縮化、処理時間の短縮、設備費及び製造コストの低減などを実現することができる。
さらに、表面処理装置は、ワーク押圧部材2とワーク基盤5との間に介装されるスペーサ6を備えているので、双方の隙間を均一に保持することができると共に、ワークWの破損を防止することができ、また、スペーサ6を着脱可能とすることで、厚さが異なる複数種のワークWにも容易に対処することができる。
さらに、表面処理装置は、ワーク押圧部材2及びワーク基盤5の少なくとも一方が、ワークWの一部に対する紫外線の透過を抑制する遮光部7を備えているので、ワークWに対する部分的な紫外線照射を自由に設定することができ、組み立て後のワークWへの応用も可能である。
さらに、表面処理装置は、上記実施形態のように、ワークWが、アノード及びカソードの電極層で電解質層を挟んだ構造を有し且つ周囲にフレームFを有する膜電極接合体Mである場合には、少なくとも周縁部が接着箇所となるフレームFに対して紫外線照射による均一な表面処理が成される。これにより、膜電極接合体(ワークW)Mは、後工程でフレームFとセパレータSとを接着する際に、全体にわたって均一な接着状態を得ることができ、セパレータSとの間の充分なシール性を確保することができ、ひいては単セルCの高品質化に貢献することができる。
しかも、表面処理装置は、上記膜電極接合体MのフレームFが薄い樹脂製フィルムから成るものである場合には、フレームFの変形が生じやすいので、変形の矯正、紫外線照射による均一な表面処理、セパレータとの良好な接着性、及び充分なシール性などの効果がより顕著なものとなる。
さらに、表面処理装置は、ワークWがフレームFを有する膜電極接合体Mである場合には、スペーサ6及び遮光部7を用いることにより、ワーク押圧部材2による負荷や紫外線から膜電極接合体Mの領域を保護することができる。
〈第2実施形態〉
図7は、本発明の表面処理装置の第2実施形態を説明する図である。なお、第1実施形態と同じ構成部位は、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
図示の表面処理装置は、第1実施形態のものと同等の基本構成を備えており、紫外線照射手段1が、ワークWの一方の被処理面(上面)に紫外線を照射する第1照射部1Aと、他方の被処理面(下面)に紫外線を照射する第2の照射部1Cとを備えている。そして、紫外線照射手段1は、とくに第2照射部1Cが、第1照射部1Aから照射した紫外線を反射させてワークWに照射する反射体9を備えている。
この実施形態の第2照射部1Cにおける反射体9は、半円柱状の凸曲面を有する反射鏡9Aを複数(図示では3つ)配列したもので、このような凸曲面の反射鏡9Aを用いることで、第1照射部1Aから下向きに照射された紫外線のうち、とくに、コンベア3により移動するワークW同士の間を通過した紫外線(図中に矢印で示す)を反射させて、その反射光をワークWの下面に効率良く照射することができる。
上記構成を備えた表面処理装置にあっても、第1実施形態のものと同様に、ワークWが撓みやすいシート状の部材である場合でも、ワーク押圧部材2によりワークWの撓み等の変形を矯正して、ワークWに対して紫外線照射による均一な表面処理を行うことができ、ワーク押圧部材2の熱吸収による表面処理性能の向上、オゾンガスの抑制などを実現することができる。
とくに、上記の表面処理装置は、紫外線照射手段1において、第1照射部1Aから照射した紫外線を反射させてワークWに照射する反射体9を備えた第2照射部1Cを採用したので、第1照射部1Aのみに紫外線ランプを配置すれば良く、光源の削減に伴って設備の簡略化や設備費の低減などを実現することができる。
なお、本発明に係わる表面処理装置は、その構成が上記各実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で構成の細部を適宜変更することが可能である。表面処理装置は、ワークWを水平以外の姿勢にして表面処理を行うことも可能であり、このほか、ワークWに対してワーク押圧部材2をワークWに圧接させるための手段を付加したり、ワーク押圧部材2とワーク基盤5とを互いに回動可能に連結したりすることも可能である。
また、表面処理装置及び表面処理方法は、膜電極接合体M及びフレームFから成るワークWに限らず、紫外線照射による表面処理が成される各種ワークに適用可能であり、とくに、変形し易い薄いシート状のワークに対して非常に有効である。
W ワーク
1 紫外線照射手段
1A 第1照射部
1B,1C 第2の照射部
2 ワーク押圧部材
3 コンベア
4 着脱装置
5 ワーク基盤
6 スペーサ
7 遮光部
8 紫外線ランプ
9 反射体
9A 反射鏡(反射体)

Claims (10)

  1. シート状のワークに紫外線を照射して表面処理を行う装置であって、
    複数のワークを移動させるコンベアと、
    コンベアに処理前のワークを供給する搬入側ロボットと、
    コンベアから処理後のワークを取り出す搬出用ロボットと、
    コンベアの中間に配置され且つ紫外線を照射する紫外線照射手段と、
    紫外線の透過性を有し且つワーク上に載置してワークの被処理面を押圧するためのワーク押圧部材と、
    紫外線照射手段を通過するワークに対してワーク押圧部材を着脱させる着脱装置と、
    コンベアに取り付けられ且つワーク押圧部材とともにワークを挟持するワーク基盤とを備え、
    紫外線照射手段からの紫外線を、ワーク押圧部材を通してワークの被処理面に照射することを特徴とする表面処理装置。
  2. 紫外線照射手段から照射する紫外線の波長が、254nm以上であることを特徴とする請求項に記載の表面処理装置。
  3. ワーク押圧部材が、アクリル樹脂製であることを特徴とする請求項1又は2に記載の表面処理装置。
  4. ワークの両面が、紫外線の被処理面であって、
    ワーク基盤が、紫外線の透過性を有しており、
    紫外線照射手段が、ワークの一方の被処理面に紫外線を照射する第1照射部と、他方の被処理面に紫外線を照射する第2の照射部とを備えていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の表面処理装置。
  5. 紫外線照射手段の第2照射部が、第1照射部から照射した紫外線を反射させてワークに照射する反射体を備えていることを特徴とする請求項に記載の表面処理装置。
  6. ワーク押圧部材とワーク基盤との間に介装されるスペーサを備えたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の表面処理装置。
  7. ワーク押圧部材及びワーク基盤の少なくとも一方が、ワークの一部に対する紫外線の透過を抑制する遮光部を備えていることを特徴とする請求項4〜6のいずれか1項に記載の表面処理装置。
  8. ワークが、アノード及びカソードの電極層で電解質層を挟んだ構造を有し且つ周囲にフレームを有する膜電極接合体であって、少なくともフレームの周縁部にワーク押圧部材を通して紫外線を照射することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の表面処理装置。
  9. 前記フレームが、樹脂製フィルムから成るものであることを特徴とする請求項に記載の表面処理装置。
  10. 請求項1〜9のいずれか1項に記載の表面処理装置を用いてワークの被処理面に紫外線を照射するに際し、紫外線の透過性を有し且つワーク上に載置してワークの被処理面を押圧するためのワーク押圧部材と、ワーク押圧部材とともにワークを挟持するワーク基盤とを用い、
    紫外線をワーク押圧部材を通してワークの被処理面に照射することを特徴とする表面処理方法。
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