JP6273926B2 - シートベルト装置 - Google Patents
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Description
従来、乗員の移動を抑制する拘束作用を働かせるため、腰ベルトを2点で支持した二点式シートベルト装置や、肩ベルト及び腰ベルトを組み合わせそれらを3点で支持する3点式シートベルト装置等が用いられている。
ここで、肩ベルトの一端部は車体側に支持されたリトラクタに連結され、その巻き取り作動に応じて生じる張力で乗員を座席に拘束する。しかも、車両の衝突時にはロック機構が働き、肩ベルトの更なる引き出しをロックして、乗員の拘束性を確保している。
そこで、特許文献2、3に記載されているように、側突時に乗員の上体を車体中央側に強制的に保持して、車幅方向外側への移動をより確実に規制するシートベルト装置が考案されている。
更に特許文献3では、3点式シートベルト装置に加えて、車両側壁側の胸部近傍から車内側の胸部近傍へ差し渡される胸部用シートベルトを追加したものが記載される。ここでは、車両側突の際に胸部用シートベルトを胸部用リトラクタで巻き取り、乗員の上半身を車両中央側に移動させ、乗員を侵入してくるドアから遠ざけている。
更に、特許文献3のように、3点式シートベルト装置とは別に胸部用シートベルト及びその巻き取り用の胸部用リトラクタを用いた場合、装置が複雑となり、装置の大型化、設置スペース確保等の課題が生じる。
そこで、装置の大型化を抑えた簡素な構成で、衝突時の乗員の上体の上部(鎖骨近傍)および側部を拘束することができるシートベルト装置が望まれている。
車室2には前席として左右一対のシート3が配備され、各シート3は、シートバッグ5、シートクッション6、ヘッドレスト7をそれぞれ備え、それぞれにシートベルト装置1が左右対称の状態で配備される。
車室2の車幅方向車外側には左右の車体内側壁を構成する左右のセンターピラ8が対向配備され、センターピラ8の上端はルーフサイドレール9に、下端はサイドシル11に一体結合される。
以下、ここでは、運転席側のシート3(図1で左側)を例に説明する。
本明細書において「巻き掛け」とは、係止部材にシートベルトが係止され、しかも、シートベルトが巻き込まれ、折り返されて摺動可能にある状態を意味する。
本実施形態では、上部アンカー位置P1はシート3に着座した乗員の肩部上方で車体内側壁を成す内壁部材12(図4参照)に設定され、中央アンカー位置P2は乗員の腰部近傍でシート3(シートクッション6)に設定され、下部アンカー位置P3はフロア近傍の乗員の足元の位置で内壁部材12に設定される。なお、上部アンカー位置P1には固定アンカー23が前後方向に回動可能に設けられており、中央アンカー位置P2にはブラケットを介してバックル20が設けられている。そして、本発明のシートベルト装置1に用いられるシートベルト4は、主に乗員の肩部および胸部を拘束する上部ウェビング21と、主に乗員の胸部より下方を拘束する下部ウェビング22との2本のウェビングから構成され、これらが組み合わされて3点P1〜P3にわたり掛け渡されている。
一方、下部ウェビング22は一端がスリップリング19に結合されてスリップリング19を介して上部ウェビング21に摺動自在に連結されており、他端が下部アンカー位置P3において内壁部材12下方のフロア近傍に固定されている。下部ウェビング22の中間部には、シート3の車幅方向Y中央側で中央アンカー位置P2に固定されるバックル20に着脱可能な板状のタング30が摺動可能に設けられている。
また、以後の説明では、上部ウェビング21のスリップリング19より上部アンカー位置P1側(一端側)を一端側延出部211とし、スリップリング19よりリトラクタ25側(他端側)を他端側延出部212として区分する。
引き込み穴24と対向する内壁部材12には、上部ウェビング21の他端側延出部212を巻き掛け、下方に折り返して引き込むように係止する固定ガイド26が固定される。
固定ガイド26は、引き込み穴24の下縁部と平行に形成され、上部ウェビング21が巻き掛けられる摺接縁部261(図5参照)と、摺接縁部261の両端部から延びて内壁部材12に固定される左右脚部262とを有する。固定ガイド26は、左右脚部262がピラートリム13を貫通して摺接縁部261がピラートリム13の引き込み穴24の下縁部外面(車内側面)に対向するように配備される。
このように固定ガイド26を設置することで、上部ウェビング21が引き込み穴24の縁部に直接接触して過度に摩耗することや、ピラートリム13の割れを抑制し、リトラクタ25が上部ウェビング21を滑らかに巻き取ることができる。
具体的には、ピラートリム13の引き込み穴24の下方の領域には、引き込み位置変更域Eが設けられ、ここに可変ガイド50が定常位置H0から変位位置H1に移動可能に設けられている。
レール溝51、52に嵌着される可変ガイド50は、図4、5に示すように、コの字形を成す金属製部材である。可変ガイド50は、上部ウェビング21が巻き掛けられる掛止部500と掛止部500の両端部から延びてレール溝51、52にスライド可能に嵌着される一対の脚部502とで形成されている。
掛止部500の長さ、すなわち一対の脚部502の間隔は上部ウェビング21の幅よりわずかに大きく形成されている。
このように、可変ガイド50は、定常位置H0では掛止部500が横方向に延びる横向きとされ、変位位置H1では掛止部500が縦方向に延びる縦向きとされる。そして、この可変ガイド50の向きに対応して、上部ウェビング21の他端側延出部212は、第1の状態では面が上下方向を向いた幅方向横向きとされ、第2の状態では面が車幅方向を向いた幅方向縦向きとされる。
図7に示すように、リトラクタ25はその中央に主ケース27を備える。主ケース27には上部ウェビング21の他端側延出部212(シートベルト4の一部)を巻き付けるドラム32が内蔵されている。主ケース27の上部には、上部ウェビング21の他端側延出部212を引き出す開口部270が設けられ、主ケース27の一方の側方壁には一側方ケース271が固着され、その中にはベルト巻き取り用の弦巻状のバネ33が収容される。他方の側方壁には他側方ケース272が固着され、その中にはプリテンショナ28が収容されている。
ドラム32には、弦巻状のバネ33によって、常時、上部ウェビング21を巻き付ける方向への付勢力が付与されている。これにより、リトラクタ25から引き出された上部ウェビング21が弾性的に引き戻されるよう機能する。
プリテンショナ28は、ドラム32の巻取り軸である回転外軸36(図7参照)側に断続可能に連結されるリングギヤ29と、リングギヤ29の外周側を覆うケース31と、プリテンショナ28を作動させるガスジェネレータ46とを備える。
ケース31内には複数の不図示の玉が環状を成すように配設され、その配列系の外端にガスジェネレータ46が配備される。ガスジェネレータ46はジェネレータ駆動回路461を介して制御手段45に接続される。そして、プリテンショナ28は、このガスジェネレータ46を爆発駆動させることで押し出しされた複数の玉の押圧力により、リングギヤ29を回転させ、リングギヤ29の回転により回転外軸36を回転させるよう構成されている。
プリテンショナ28のガスジェネレータ46は、制御手段45のジェネレータ駆動回路461に接続され、制御手段45で作動が制御されている。
ここで、本実施形態のリトラクタ25は、さらに可変ガイド50を移動させるための駆動手段の機能を兼ね備えている。
リトラクタ25は、可変ガイド50の脚部502と連結された2本のワイヤswと、当該ワイヤswが巻き付けられた2つの巻き取り車43、44と、巻き取り車43、44側と回転外軸36との間に介在される電磁クラッチ34とを備えている。
巻き取り車43、44は、回転外軸36の内部に相対回転可能に嵌挿された内軸41の両端部に取り付けられている。回転外軸36と内軸41とは、電磁クラッチ34によって断接可能とされている。つまり、電磁クラッチ34で回転外軸36と内軸41とを断接することでプリテンショナ28のから巻き取り車43、44への駆動力の伝達を断接可能としている。電磁クラッチ34は、駆動回路345を介して制御手段45に接続され、制御手段45で作動が制御されている。
したがって制御手段45により電磁クラッチ34が接合されて回転外軸36と内軸41が一体化した状態で、プリテンショナ28が作動されると、プリテンショナ28の駆動力により巻き取り車43、44が巻き取り方向に回転され、可変ガイド50に連結されたワイヤswが巻き取られて可変ガイド50が移動される。このように本実施形態では、リトラクタ25のプリテンショナ28の駆動力を利用して可変ガイド50を移動させるよう構成しているので、別途専用の駆動手段(プリテンショナ等)を設ける必要がなく、設置スペースやコストを削減することができる。
図7に示した制御手段45には、少なくとも前突検知センサ54、側突検知センサ55、シートベルト装着センサ56が接続され、次の、制御機能を有する。シートベルト装着センサ56によりシートベルト装着の有無を検知する。シートベルト4の装着状態で、前突検知センサ54が、所定値以上の前後方向加速度や圧力変動を検出したときは、前突と見做して、ジェネレータ駆動回路461を介してガスジェネレータ46を爆発駆動させ、プリテンショナ28を作動させる。これによりドラム32が巻き取り方向に急速に回転される。また、シートベルト4の装着状態で、側突検知センサ55が車体側方からの所定値以上の側方加速度や圧力変動を検出したときは、側突と見做して、ジェネレータ駆動回路461を介してガスジェネレータ46を爆発駆動させ、プリテンショナ28を作動させると同時に、駆動回路345を介して電磁クラッチ34を接合させる。これにより、ドラム32と巻き取り車43、44が巻き取り方向に急速に回転される。
まず、乗員がシートベルト4を装着した通常の状態では、図2(a)、図3(a)のように、位置規制部f1によって、可変ガイド50が定常位置H0に保持されている。可変ガイド50が定常位置H0にある状態では、上部ウェビング21は、上部アンカー位置P1から下方に延びる一端側延出部211と、スリップリング19で折り返されて可変ガイド50へ延びる他端側延出部212とが、ほぼ同じ方向に延びて乗員の肩部上方側(鎖骨近傍)に2重に配策された第1の状態とされている。そして、通常の状態では、上部ウェビング21を介して、下部ウェビング22を含めたシートベルト4全体にリトラクタ25から比較的緩い張力が与えられ、乗員はシート3に緩い張力で拘束される。
このとき、上部ウェビング21の他端側延出部212は、幅方向横向きの状態(図6(a))とされている。
この場合、プリテンショナ28がドラム32を回転させ、上部ウェビング21に加える張力を増加させる。同時に、電磁クラッチ34により回転外軸36と内軸41とが結合され、プリテンショナ28からの回転力が巻き取り車43、44に伝達される。
これにより上部ウェビング21の他端側延出部212の向き(幅方向の向き)が90°回転して、幅方向が縦向きの状態(図6(b))とされる。このように変位することで、上部ウェビング21の他端側延出部212が乗員の肩部の側方にスムーズに回り込むよう配策され、乗員を車体中央側に引き寄せるように拘束することができる。なお、このとき上部ウェビング21の一端側延出部211は、乗員の肩部上部(鎖骨近傍)を前方および上方から拘束する。すなわち、上部ウェビング21は、乗員の肩部上方(鎖骨近傍)を通って下方に延び胸部で折り返されて乗員の肩部側方に延びるよう配策される。これにより、乗員の上体を肩部の上方および側方から同時に拘束することができ、より適切に乗員の上体を拘束することが可能となる。
これにより、シート3に座った乗員と上部ウェビング21及び下部ウェビング22の弛みを瞬時になくし、衝突初期での拘束性を向上させることができる。
このため、図8に示すように、側突から車両が横転するような場合であっても、本願発明のシートベルト装置は、上部ウェビング21の上部アンカー位置P1に連結されている上部ウェビング21の一端側延出部211が乗員の肩部上部の鎖骨位置と干渉し、押圧力Paで拘束する。更に、引き込み穴24より変位位置H1の可変ガイド50を経て、そこで幅方向が縦方向を向くように保持された他端側延出部212が乗員の肩部の側方を押圧力Pbで拘束する。このように上部ウェビング21の一端側延出部211と他端側延出部212をV字形に配置することで、車両横転時においても、確実に乗員をシート3に拘束できる。このように、本実施形態のシートベルト装置であれば、比較的簡単な構成で、前突や側突などの衝突の形態に関係なく乗員の上体をより適切に拘束することが可能となる。
なお、上述のところにおいて、可変ガイド部材は、その左右の脚部502間に上部ウェビング21の他端側延出部212を挿通していたが、これに限定されるものではなく、例えば、図9に示すように構成してもよい。
他端側延出部212を固定ガイド26に巻き掛け、下方に折り返して引き込み穴24に引き込む構成は、第1実施形態と同様であり、ここでの重複説明を略す。
図9に示すように、ピラートリム13の引き込み位置変更域Eには、縦向き直状のレール溝51aが形成される。
可変ガイド50aは扁平したリング状の掛止部501aを成し、その掛止部501aの大径側の幅が上部ウェビング21の他端側延出部212を挿通可能な幅に形成されている。一方、可変ガイド50aの掛止部501aの小径側の幅は上部ウェビング21の他端側延出部212の厚さより大きく形成される。図9に示すように、この可変ガイド50aは掛止部501aの大径方向における中央位置の外側より、レール溝51aにスライド可能に嵌着される脚部502aが延設されている。
ここでは、1本の脚部502a中心に、扁平リング状の可変ガイド50aが回動可能に支持される。そして、こでは、図示しないが可変ガイド50aに連結されるワイヤswは一本だけであり、ワイヤswを巻き付ける巻き取り車43も一つだけ設けられる。可変ガイド50aの引き込み位置は、通常は定常位置H0に位置され、側突時には変位位置H1へ移動するようリトラクタ25のプリテンショナ28及び電磁クラッチ34が作動される。これにより、プリテンショナ28からの回転力で巻き取り車43を駆動し、ワイヤswを瞬時に下方に引き込み、可変ガイド50aを変位位置H1へ移動できる。この際、掛止部501aは1本の脚部502aを中心に図9に2点鎖線で示すように回動する。
このように、可変ガイド50aの引き込み位置が定常位置H0及び変位位置H1のいずれの位置でも、掛止部501aが扁平リング状を成す可変ガイド50aが、上部ウェビング21の他端側延出部212の幅方向において最も抵抗の少ない状態で巻き掛けされた状態となる位置に回動できる。このため、上部ウェビング21の他端側延出部212が乗員の肩部の側方にスムーズに回り込むよう装着されるように、可変ガイド50aが回動でき、実施形態1と同様の効果が得られ、特に、構成の簡素化を図れる。
この場合、前突時に乗員を車体中央側に引き寄せるが、このような構成を採っても、乗員の安全性を十分に確保できる。しかも、電磁クラッチ34が必要ないので、リトラクタ25の構成が簡素化され、制御も容易となる。
なお、上述の実施形態1、2においては、上部ウェビングを巻き取るためのプリテンショナ28を利用することで、リトラクタ25に可変ガイド50、50aを移動させる駆動手段としての機能を持たせたが、別途専用の駆動手段(プリテンショナ等)を設けても良い。
3 前席(座席)
19 スリップリング
20 バックル
21 上部ウェビング(シートベルト)
211 一端側延出部
212 他端側延出部
22 下部ウェビング(シートベルト)
24 引き込み穴
25 リトラクタ(駆動手段を兼ねる)
28 プリテンショナ
30 タング
34 電磁クラッチ
36 回転外軸
41 内軸
45 制御手段
50 可変ガイド
d1 横長断面形状
d2 縦長断面形状
sw ワイヤ
H0 定常位置(引き込み位置)
H1 変位位置(引き込み位置)
P1 上部アンカー位置
P2 中央アンカー位置
P3 下部アンカー位置
Y 車幅方向
Claims (5)
- 車両の衝突時に乗員をシートに拘束するシートベルト装置であって、
一端が乗員の車幅方向外側の肩部上方の上部アンカー位置で車体側に連結され、中間部に設けたスリップリングで折り返された後、他端側が前記上部アンカー位置の近傍に設けた引き込み穴に引き込まれてリトラクタに巻き取り可能に連結される上部ウェビングと、
一端が前記スリップリングを介して前記上部ウェビングに摺動可能に連結され、中間部に前記シートの車幅方向中央側の中央アンカー位置のバックルに係合可能なタングを有し、他端が前記シートの車幅方向外側の下部アンカー位置で車体側に連結される下部ウェビングとから成るシートベルトと、
前記引き込み穴の下方で上下方向に移動可能に設けられ、前記上部ウェビングの前記スリップリングより他端側の延出部が巻き掛けられて前記上部ウェビングの引き込み位置を規制する可変ガイドと、
車両の衝突時に前記可変ガイドの引き込み位置を乗員の肩部より上方の定常位置から定常位置より下方の変位位置に移動する駆動手段とを備え、
前記上部ウェビングは、前記可変ガイドが前記定常位置にあるときには、当該上部ウェビングの前記スリップリングより一端側の延出部と他端側の延出部とがともに乗員の肩部上方に配策される第1の状態とされ、前記可変ガイドが前記変位位置にあるときには、前記上部ウェビングの前記一端側の延出部が乗員の肩部上方に配策されるとともに前記他端側の延出部が乗員の肩部側方に配策される第2の状態とされ、
前記可変ガイドが前記定常位置を占めたとき、前記上部ウェビングの前記他端側の延出部が巻き掛けられる掛止部は前記引き込み穴とほぼ平行な車両前後方向に延びる状態とされるとともに、前記第1の状態を占めた前記上部ウェビングの前記他端側の延出部は前記掛止部によって面が上下方向を向いた幅方向横向きの状態に配策され、
前記可変ガイドが前記変位位置を占めたとき、前記掛止部は上下方向に延びる状態とされるとともに、前記第2の状態を占めた前記上部ウェビングの前記他端側の延出部は前記掛止部によって面が車幅方向を向いた幅方向縦向きの状態に配策されることを特徴とするシートベルト装置。 - 前記リトラクタは車両の衝突時に前記上部ウェビングを引き込んで前記シートベルトの張力を増加させるプリテンショナを備え、前記駆動手段は前記プリテンショナの駆動力を利用して前記可変ガイドを前記定常位置から前記変位位置に移動させることを特徴とする請求項1に記載のシートベルト装置。
- 前記リトラクタは、前記可変ガイドと連結されるワイヤと、前記プリテンショナの駆動力を受けて前記ワイヤを巻き取って前記可変ガイドを移動させる巻き取り車とを備えており、前記リトラクタが前記駆動手段の機能を有することを特徴とする請求項2に記載のシートベルト装置。
- 前記引き込み穴の下方で上下方向に延設され、前記可変ガイドを上端の前記定常位置から下端の前記変位位置に案内する案内レールを備え、前記案内レールは第1レール溝と第2レール溝とを有し、前記第1レール溝は上下方向に延びる直状部のみで形成され、前記第2レール溝は上下方向に延びる直状部とその下方に続く湾曲部により連続形成されるとともに、前記湾曲部は車両後方側に向けて湾曲しかつ前記第1レール溝の延長線上の直下位置にまで湾曲形成され、前記案内レールには、前記可変ガイドを前記第1レール溝及び第2レール溝の上端部で前記定常位置に保持するとともに、所定以上の荷重が作用した際に前記可変ガイドの移動を許容する位置規制部が設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のシートベルト装置。
- 前記駆動手段は車両の側突時にのみ前記可変ガイドを前記定常位置から前記変位位置に移動することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のシートベルト装置。
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