以下、本実施の形態について図面を参照して説明する。なお各実施の形態は、矛盾のない範囲で複数の実施の形態を組み合わせて実施することができる。
〔第1の実施の形態〕
図1は、第1の実施の形態に係る制御システムの構成例を示す図である。第1の実施の形態に係る制御システムには、複数の計測装置1,2、制御対象装置3、および制御装置4が含まれる。複数の計測装置1,2、制御対象装置3、および制御装置4は、ネットワーク5を介して接続されている。図1の例では、計測装置1と制御対象装置3とは、壁6で囲われた部屋7内に設置されている。計測装置2は、部屋7の外に設置されている。
計測装置1,2は、無線通信が可能であると共に、物理量の値を測定する。例えば計測装置1は、無線通信手段1aと計測手段1bとを有する。無線通信手段1aは、例えば50GHz帯以上の高周波数帯での無線通信を行う。高周波数帯での無線通信規格としては、例えばIEEE802.11adがある。IEEE802.11adは、60GHz帯で通信を行う規格である。50GHz以上の周波数の電波は、壁6などの遮蔽物で反射し、部屋7の外に電波が漏れない。計測手段1bは、例えば空気の状態を示す物理量を計測する。空気の状態を示す物理量としては、温度、湿度、粒子量などがある。
制御対象装置3は、無線通信が可能であると共に、受信した動作命令に従って動作する。例えば制御対象装置3は、無線通信手段3aと制御手段3bとを有する。無線通信手段3aは、計測装置1と同様に、例えば50GHz帯以上の高周波数帯での無線通信を行う。制御手段3bは、制御対象装置3の動作を制御する。制御手段3bは、制御装置4からの命令に従って制御対象装置3の動作を制御することができる。例えば制御対象装置3がエアコンであれば、制御手段3bは、送出する空気の温度や、送風の強度などを制御する。
制御装置4は、認識手段4a、記憶手段4b、および命令手段4cを有する。
認識手段4aは、制御対象装置3および複数の計測装置1,2それぞれの無線通信状況に基づいて、制御対象装置3と同じ部屋7に設置された計測装置1を認識する。認識手段4aは、例えば認識した計測装置1の識別情報「a」を、制御対象装置3の識別情報「A」に対応づけて、記憶手段4bに格納する。
記憶手段4bは、同じ部屋7に設置された制御対象装置3と計測装置1との対応関係を記憶する。
命令手段4cは、認識した計測装置1で計測された物理量の値に基づいて、制御対象装置3に対する動作命令を出力する。例えば命令手段4cは、記憶手段4bを参照し、制御対象装置3と同じ部屋7に、計測装置1が設置されていることを認識する。次に、命令手段4cは、ネットワーク5を介して、計測装置1から、計測装置1が計測した物理量の値を取得する。そして命令手段4cは、取得した物理量の値に基づいて、制御対象装置3に対する動作命令を、ネットワーク5を介して送信する。例えば計測装置1が温度を計測する温度センサであり、制御対象装置3が空気の温度を調節するエアコンの場合、命令手段4cは、部屋7の温度が所定の温度となるように、制御対象装置3を制御する。
このような制御システムによれば、例えば制御対象装置3と、計測装置1,2それぞれとの間で、無線通信が試みられる。このとき、高周波数帯の無線通信が行われる。そのため壁6などの障害物を挟んだ通信は成功せず、同じ部屋7に設置されている機器同士の通信のみが成功する。そして、制御対象装置3は、無線通信が成功した計測装置の識別情報を保持する。
制御装置4の認識手段4aは、例えばユーザからの指示に応じて、制御対象装置3から、無線通信が成功した計測装置1の識別情報を取得し、その識別情報を記憶手段4bに格納する。その後、所定のタイミングで命令手段4cが、部屋7に設置されている計測装置1から、計測手段1bが計測した物理量の値を取得し、その値に応じた動作の命令を制御対象装置3に出力する。すると制御対象装置3において、制御手段3bが、命令に従って制御対象装置3を動作させる。
このようにして、同じ部屋7に設置されている制御対象装置3と計測装置1との対応関係をユーザが設定しなくても、その対応関係を制御装置4に自動で認識させることができる。その結果、ユーザが対応関係の設定入力を行わずにすみ、ユーザの作業負担が軽減される。
なお、制御対象装置3と同じ部屋7に設置された計測装置1の認識手法としては、例えば、制御対象装置3から無線通信により送信したメッセージに応答した計測装置を、制御対象装置3と同じ部屋7に設置された計測装置1として認識することができる。この場合、制御対象装置3の無線通信手段3aが、例えばブロードキャストのメッセージを無線通信で送信する。このメッセージは、部屋7の中に設置された計測装置1は受信できるが、部屋7の外に設置された計測装置2は受信できない。そのため、計測装置1のみから、そのメッセージに対応する応答が制御対象装置3に返される。制御装置4の認識手段4aは、制御対象装置3から、無線送信したメッセージに応答した計測装置1の識別情報「a」を取得する。そして認識手段4aは、取得した計測装置1の識別情報「a」を、制御対象装置3の識別情報「A」に対応付けて、記憶手段4bに格納する。
また計測装置1,2が無線通信により送信したメッセージを制御対象装置3が受信した場合に、その計測装置を、制御対象装置3と同じ部屋7に設置された計測装置1として認識してもよい。この場合、計測装置1,2が、所定のタイミングで、無線通信によりブロードキャストのメッセージを送信する。2台の計測装置1,2それぞれが送信したメッセージのうち、部屋7の中に設置されている計測装置1から送信されたメッセージは、制御対象装置3の無線通信手段3aで受信される。他方、部屋7の外に設置されている計測装置2から送信されたメッセージは、壁6に阻まれて、制御対象装置3に届かない。制御装置4の認識手段4aは、制御対象装置3から、メッセージの送信元の計測装置1の識別情報「a」を取得する。そして認識手段4aは、取得した計測装置1の識別情報「a」を、制御対象装置3の識別情報「A」に対応付けて、記憶手段4bに格納する。
さらに、制御対象装置3と共通のアクセスポイントから無線通信が可能な計測装置を、制御対象装置3と同じ部屋7に設置された計測装置として認識することもできる。この場合、部屋7の内部に、無線LAN(Local Area Network)のアクセスポイントを設置する。そして制御装置4の認識手段4aは、アクセスポイントを介して制御対象装置3と無線通信が可能なとき、そのアクセスポイントを介して無線通信が可能な計測装置1を、制御対象装置3と同じ部屋に設置された計測装置1として認識する。
なお、計測装置1の無線通信手段1aは、計測装置1内のプロセッサが無線通信インタフェースを制御することで実現できる。計測装置1の計測手段1bは、物理量計測用のセンサをプロセッサが制御することで実現できる。
制御対象装置3の無線通信手段3aは、制御対象装置3内のプロセッサが無線通信インタフェースを制御することで実現できる。制御対象装置3の制御手段3bは、プロセッサと、その他の制御用の周辺機器とによって実現できる。
制御装置4の認識手段4aと命令手段4cとは、制御装置4が有するプロセッサにより実現できる。また、記憶手段4bは、例えば制御装置4が有するメモリにより実現することができる。
また、図1に示した各要素間を接続する線は通信経路の一部を示すものであり、図示した通信経路以外の通信経路も設定可能である。
〔第2の実施の形態〕
次に第2の実施の形態について説明する。第2の実施の形態は、家庭内のエアコンを集中制御するシステムである。
図2は、第2の実施の形態のシステム構成例を示す図である。家庭内のローカルネットワーク20には、制御対象装置として、複数のエアコン210,220,230が接続されている。またローカルネットワーク20には、計測器として、複数の温度センサ310,320,330,340,350,360,370,391,392,・・・が接続されている。複数のエアコン210,220,230は、それぞれ異なる部屋に設置されている。エアコン210と同じ部屋41には、温度センサ310,320が設置されている。エアコン220と同じ部屋42には、温度センサ330,340が設置されている。エアコン230と同じ部屋43には温度センサ350,360,370が設置されている。
ローカルネットワーク20には、さらにコントローラ100が接続されている。コントローラ100は、ローカルネットワーク20を介してエアコンや温度センサと通信する。家庭内の電子機器間の通信プロトコルとしては、ECHONET Liteプロトコルがある。ECHONET Liteプロトコルは、エコーネットコンソーシアムが策定した通信プロトコルである。ECHONET Liteプロトコルを用いれば、LANによって接続されたECHONET Liteプロトコル対応の各種家電機器を制御、もしくは情報の収集を行うことができる。図2に示すコントローラ100は、例えばECHONET Liteプロトコルを用いてエアコンや温度センサに対して制御命令を出したり、エアコンや温度センサから情報を取得したりする。
ローカルネットワーク20は、ルータ31を介してグローバルネットワーク32に接続されている。このとき、グローバルネットワーク32上に設置されたサーバ33を、家庭内の機器を制御するコントローラとして機能させることができる。例えばユーザは、端末装置34を用いてクラウドシステムとして用意されたサーバ33にアクセスし、エアコンの制御などを指示することができる。サーバ33は、ルータ31経由でエアコンや温度センサと通信し、温度センサから室温の情報を取得したり、エアコンに設定温度変更を指示したりすることができる。
なお、図2に示すエアコン210,220,230は、図1に示す制御対象装置3の一例である。図2に示す温度センサ310,320,330,340,350,360,370,391,392,・・・は、図1に示す計測装置1,2の一例である。図2に示すコントローラ100は、図1に示す制御装置4の一例である。
図3は、第2の実施の形態におけるコントローラのハードウェアの一構成例を示す図である。コントローラ100は、プロセッサ101によって装置全体が制御されている。プロセッサ101には、バス109を介してメモリ102と複数の周辺機器が接続されている。プロセッサ101は、マルチプロセッサであってもよい。プロセッサ101は、例えばCPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、またはDSP(Digital Signal Processor)である。プロセッサ101がプログラムを実行することで実現する機能の少なくとも一部を、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)などの電子回路で実現してもよい。
メモリ102は、コントローラ100の主記憶装置として使用される。メモリ102には、プロセッサ101に実行させるOS(Operating System)のプログラムやアプリケーションプログラムの少なくとも一部が一時的に格納される。また、メモリ102には、プロセッサ101による処理に必要な各種データが格納される。メモリ102としては、例えばRAM(Random Access Memory)などの揮発性の半導体記憶装置が使用される。
バス109に接続されている周辺機器としては、HDD(Hard Disk Drive)103、グラフィック処理装置104、入力インタフェース105、光学ドライブ装置106、機器接続インタフェース107およびネットワークインタフェース108がある。
HDD103は、内蔵したディスクに対して、磁気的にデータの書き込みおよび読み出しを行う。HDD103は、コントローラ100の補助記憶装置として使用される。HDD103には、OSのプログラム、アプリケーションプログラム、および各種データが格納される。なお、補助記憶装置としては、フラッシュメモリなどの不揮発性の半導体記憶装置を使用することもできる。
グラフィック処理装置104には、モニタ21が接続されている。グラフィック処理装置104は、プロセッサ101からの命令に従って、画像をモニタ21の画面に表示させる。モニタ21としては、CRT(Cathode Ray Tube)を用いた表示装置や液晶表示装置などがある。
入力インタフェース105には、キーボード22とマウス23とが接続されている。入力インタフェース105は、キーボード22やマウス23から送られてくる信号をプロセッサ101に送信する。なお、マウス23は、ポインティングデバイスの一例であり、他のポインティングデバイスを使用することもできる。他のポインティングデバイスとしては、タッチパネル、タブレット、タッチパッド、トラックボールなどがある。
光学ドライブ装置106は、レーザ光などを利用して、光ディスク24に記録されたデータの読み取りを行う。光ディスク24は、光の反射によって読み取り可能なようにデータが記録された可搬型の記録媒体である。光ディスク24には、DVD(Digital Versatile Disc)、DVD−RAM、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、CD−R(Recordable)/RW(ReWritable)などがある。
機器接続インタフェース107は、コントローラ100に周辺機器を接続するための通信インタフェースである。例えば機器接続インタフェース107には、メモリ装置25やメモリリーダライタ26を接続することができる。メモリ装置25は、機器接続インタフェース107との通信機能を搭載した記録媒体である。メモリリーダライタ26は、メモリカード27へのデータの書き込み、またはメモリカード27からのデータの読み出しを行う装置である。メモリカード27は、カード型の記録媒体である。
ネットワークインタフェース108は、ローカルネットワーク20に接続されている。ネットワークインタフェース108は、ローカルネットワーク20を介して、他のコンピュータまたは通信機器との間でデータの送受信を行う。
以上のようなハードウェア構成によって、第2の実施の形態の処理機能を実現することができる。なお、第1の実施の形態に示した制御装置も、図3に示したコントローラ100と同様のハードウェアにより実現することができる。
コントローラ100は、例えばコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されたプログラムを実行することにより、第2の実施の形態の処理機能を実現する。コントローラ100に実行させる処理内容を記述したプログラムは、様々な記録媒体に記録しておくことができる。例えば、コントローラ100に実行させるプログラムをHDD103に格納しておくことができる。プロセッサ101は、HDD103内のプログラムの少なくとも一部をメモリ102にロードし、プログラムを実行する。またコントローラ100に実行させるプログラムを、光ディスク24、メモリ装置25、メモリカード27などの可搬型記録媒体に記録しておくこともできる。可搬型記録媒体に格納されたプログラムは、例えばプロセッサ101からの制御により、HDD103にインストールされた後、実行可能となる。またプロセッサ101が、可搬型記録媒体から直接プログラムを読み出して実行することもできる。
図4は、第2の実施の形態におけるエアコンのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。エアコン210は、制御部211、メモリ212、個体識別情報記憶部213、空調装置214、通信制御部215、通信インタフェース216、通信制御部217、および無線通信インタフェース218を有する。制御部211は、メモリ212、個体識別情報記憶部213、空調装置214、通信制御部215、および通信制御部217に接続されており、エアコン210全体の動作を制御する。メモリ212は、制御部211の動作内容を記述したプログラムや、制御に用いるデータを記憶する。個体識別情報記憶部213は、エアコン210の識別情報を記憶する。空調装置214は、冷房や暖房による温度調節や、湿度調節を行う。通信制御部215は、ローカルネットワーク20を介した有線通信を制御する。通信インタフェース216は、ローカルネットワーク20に接続するインタフェースである。通信制御部217は、高周波数帯での無線通信を制御する。無線通信インタフェース218は、高周波数帯での無線通信を行うインタフェースである。高周波数帯とは、例えば50GHz以上の周波数帯域である。
なお、図4には、エアコン210のハードウェア構成を示したが、他のエアコン220,230もエアコン210と同様のハードウェア構成である。また図4に示す無線通信インタフェース218と通信制御部217とを合わせた機能は、図1に示す制御対象装置3の無線通信手段3aの一例である。制御部211とメモリ212とを合わせた機能は、図1に示す制御対象装置3の制御手段3bの一例である。
図5は、第2の実施の形態における温度センサのハードウェア構成の一例を示す図である。温度センサ310は、制御部311、メモリ312、個体識別情報記憶部313、温度センサモジュール314、通信制御部315、通信インタフェース316、通信制御部317、および無線通信インタフェース318を有する。制御部311は、メモリ312、個体識別情報記憶部313、温度センサモジュール314、通信制御部315、および通信制御部317に接続されており、温度センサ310全体の動作を制御する。メモリ312は、制御部311の動作内容を記述したプログラムや、制御に用いるデータを記憶する。個体識別情報記憶部313は、温度センサ310の識別情報を記憶する。温度センサモジュール314は、温度を計測し、計測した温度を示すデータを出力する。通信制御部315は、ローカルネットワーク20を介した有線通信を制御する。通信インタフェース316は、ローカルネットワーク20に接続するインタフェースである。通信制御部317は、高周波数帯での無線通信を制御する。無線通信インタフェース318は、高周波数帯での無線通信を行うインタフェースである。高周波数帯とは、例えば50GHz以上の周波数帯域である。
なお、図5には、温度センサ310のハードウェア構成を示したが、他の温度センサ320,330,340,350,360,370,391,392,・・・も温度センサ310と同様のハードウェア構成である。
なお図5に示した無線通信インタフェース318と通信制御部317とを合わせた機能は、図1に示す計測装置1の無線通信手段1aの一例である。制御部311、メモリ312、および温度センサモジュール314を合わせた機能は,図1に示す計測装置1の計測手段1bの一例である。
次に、エアコンと温度センサとの設置例について説明する。
図6は、エアコンと温度センサとの設置例を示す図である。図6の例では、家屋40には4つの部屋41〜44が設けられている。部屋41〜43には、1台ずつのエアコン210,220,230が設置されている。また部屋41には、2つの温度センサ310,320が設置されている。部屋42には、2つの温度センサ330,340が設置されている。部屋43には、3つの温度センサ350,360,370が設置されている。
廊下45には、3つの温度センサ391〜393が設置されている。エアコンが設置されていない部屋44には、3つの温度センサ394〜396が設置されている。また屋外には2つの温度センサ397,398が設置されている。
次に、コントローラ100がソフトウェアを実行することで実現する機能について説明する。
図7は、第2の実施の形態におけるコントローラの機能の一例を示す図である。コントローラ100は、記憶部110、機器検出部120、関連付け部130、およびエアコン制御部140を有する。
記憶部110は、機器リスト111と関連情報テーブル112とを記憶する。記憶部110は、例えばメモリ102またはHDD103の記憶領域の一部である。機器リスト111は、ローカルネットワーク20を介して接続された機器のリストである。関連情報テーブル112は、同じ部屋に設置されたエアコンと温度センサとの対応関係を示す情報である。
機器検出部120は、ローカルネットワーク20を介して接続された機器を検出する。機器検出部120は、検出した機器の情報を、機器リスト111に登録する。
関連付け部130は、エアコンと同じ部屋に設置された温度センサを調査し、そのエアコンと温度センサとを関連付ける。関連付け部130は、関連付けたエアコンと温度センサとの情報を、関連情報テーブル112に格納する。
エアコン制御部140は、関連情報テーブル112に基づいて、エアコン210,220,230が設置された部屋41〜43それぞれ内の温度センサを把握する。次にエアコン制御部140は、各部屋41〜43の温度を温度センサから取得する。そしてエアコン制御部140は、エアコン210,220,230を制御し、エアコン210,220,230それぞれが設置された部屋41〜43の温度を調節する。
なお、図7に示した各要素間を接続する線は通信経路の一部を示すものであり、図示した通信経路以外の通信経路も設定可能である。また、図7に示した各要素の機能は、例えば、その要素に対応するプログラムモジュールをコンピュータに実行させることで実現することができる。図7に示した要素のうち、関連付け部130は、図1に示した制御装置4の認識手段4aの一例である。記憶部110は、図1に示した制御装置4の記憶手段4bの一例である。エアコン制御部140は、図1に示した命令手段4cの一例である。
以上のような構成のシステムにおいて、機器検出処理、関連付け処理、および制御処理が行われる。以下、これらの処理について詳細に説明する。
図8は、機器検出処理の手順の一例を示すシーケンス図である。機器検出処理では、機器がローカルネットワーク20に接続された際に、機器が自らの識別情報を含む機器接続通知をローカルネットワーク20上にマルチキャストで送信する(ステップS11〜S16)。機器接続通知には、例えば機器の種別を示す情報を含めることができる。図8の例では、2つの部屋41,42に設置された機器からの機器接続通知の送信例を示している。部屋41,42に設置されたエアコン210,220と温度センサ310,320,330,340とのそれぞれからコントローラ100へ、機器接続通知が送信される。
コントローラ100の機器検出部120は、マルチキャストで送信された機器識別情報のパケットを解釈し、コントローラ100の記憶部110内の機器リスト111に、機器識別情報を設定する。
図9は、機器リストの一例を示す図である。機器リスト111には、例えば種別、識別情報、IPアドレスの欄が設けられている。種別の欄には、機器接続通知を送信した機器の種別が設定される。種別としては、エアコンと温度センサとがある。識別情報の欄には、機器接続通知を送信した機器の識別情報が設定される。IPアドレスの欄には、機器接続通知を送信した機器のIPアドレスが設定される。IPアドレスは、機器接続通知のパケットのヘッダから取得できる。
その後、ユーザがコントローラ100に、機器間の関連付け処理の実行を指示すると、同じ部屋に設置された機器同士の関連付けが行われる。機器同士の関連付けでは、まずコントローラ100から機器関連付け命令が送信される。
図10は、機器関連付け命令の送信例を示す図である。コントローラ100は、ユーザからの入力に応答し、機器関連付け命令51を、エアコン210に送信する。コントローラ100は、他のエアコン220,230にも、同様に機器関連付け命令を送信する。
機器関連付け命令51を受信したエアコン210は、高周波数帯の無線通信により、機器関連付け命令52をブロードキャストで送信する。エアコン210から送信される機器関連付け命令52は、高周波数の無線通信によって送信されるため、壁を透過することができない。そのため機器関連付け命令52は、エアコン210と同じ部屋41に設置された温度センサ310,320にのみ届く。
エアコン220、230も同様に機器関連付け命令を送信する。エアコン220から送信された機器関連付け命令は、エアコン220と同じ部屋42に設置された2つの温度センサ330,340にのみ届く。エアコン230から送信された機器関連付け命令は、エアコン230と同じ部屋43に設置された3つの温度センサ350,360,370にのみ届く。
図11は、コントローラから送信される機器関連付け命令の一例を示す図である。コントローラ100から送信される機器関連付け命令51には、送信元IPアドレスとしてコントローラ100のIPアドレスが設定されている。また宛先IPアドレスとして、エアコン210のIPアドレスが設定されている。そして機器関連付け命令51にはメッセージ識別子として、機器関連付け命令であることを示す識別子が設定されている。このような機器関連付け命令51に応じて、エアコン210から温度センサ310,320に向けた機器関連付け命令52がブロードキャストで送信される。
図12は、エアコンから送信される機器関連付け命令の一例を示す図である。エアコン210から送信される機器関連付け命令52には、送信元IPアドレスとしてエアコン210のIPアドレスが設定されている。また宛先IPアドレスとして、ブロードキャストを示すアドレスが設定されている。そして機器関連付け命令52にはメッセージ識別子として、機器関連付け命令であることを示す識別子が設定されている。
各エアコン210,220,230から送信された機器関連付け命令を受信した温度センサは、応答を返信する。
図13は、関連付け要求への応答例を示す図である。機器関連付け命令52を受信した温度センサ310は、機器関連付け応答53をエアコン210に送信する。エアコン210へは、温度センサ320からも機器関連付け応答が送信される。エアコン220へは、温度センサ330,340から機器関連付け応答が送信される。エアコン230へは、温度センサ350,360,370から機器関連付け応答が送信される。
温度センサ310,320から機器関連付け応答を受信したエアコン210は、受信内容を取りまとめて、機器関連付け応答54をコントローラ100に送信する。同様にエアコン220は、温度センサ330,340から受信した機器関連付け応答を取りまとめた機器関連付け応答をコントローラ100に送信する。エアコン230は、温度センサ350,360、370から受信した機器関連付け応答を取りまとめた機器関連付け応答をコントローラ100に送信する。
図14は、温度センサから送信される機器関連付け応答の一例を示す図である。温度センサ310から送信される機器関連付け応答53には、送信元IPアドレスとして温度センサ310のIPアドレスが設定されている。また宛先IPアドレスとして、エアコン210のIPアドレスが設定されている。そして機器関連付け命令にはメッセージ識別子として、機器関連付け応答であることを示す識別子が設定されている。
複数の温度センサ310,320から機器関連付け応答を受信したエアコン210は、同じ部屋41に設置された温度センサ310,320が登録された温度センサリストを生成する。
図15は、エアコンが有する温度センサリストの一例を示す図である。エアコン210のメモリ212に格納される温度センサリスト61には、温度センサの識別情報が設定される。エアコン210の制御部211は、温度センサリスト61に基づいて、コントローラ100に送信する機器関連付け応答54を生成する。
図16は、エアコンから送信される機器関連付け応答の一例を示す図である。エアコン210から送信される機器関連付け応答54には、送信元IPアドレスとしてエアコン210のIPアドレスが設定されている。また宛先IPアドレスとして、コントローラ100のIPアドレスが設定されている。また機器関連付け応答54には、温度センサリスト61が含まれている。そして機器関連付け応答54にはメッセージ識別子として、機器関連付け応答であることを示す識別子が設定されている。
各エアコン210,220,230からの機器関連付け応答を受信したコントローラ100の関連付け部130は、記憶部110に関連情報テーブル112を格納する。
図17は、コントローラに格納される関連情報テーブルの一例を示す図である。関連情報テーブル112には、例えばエアコン識別情報、エアコンIPアドレス、温度センサ識別情報、温度センサIPアドレスの欄が設けられている。エアコン識別情報の欄には、エアコンの識別情報が設定される。エアコンIPアドレスの欄には、エアコンのIPアドレスが設定される。温度センサ識別情報の欄には、エアコン識別情報で示されるエアコンと同じ部屋に設置された温度センサの識別情報が設定される。なお、1つのエアコンの識別情報に対応付けて、1または複数の温度センサの識別情報を設定することができる。温度センサIPアドレスの欄には、対応する温度センサのIPアドレスが設定される。
次に、機器関連付け処理の手順を、シーケンス図を用いて説明する。
図18は、関連付け処理の手順の一例を示すシーケンス図である。コントローラ100の関連付け部130は、ユーザからの関連付けの実行指示に応じて、エアコン210に機器関連付け命令を送信する(ステップS21)。エアコン210は、コントローラ100からの機器関連付け命令を受信すると、高周波数の無線通信により、機器関連付け命令をブロードキャストで送信する(ステップS22)。送信された機器関連付け命令は、エアコン210と同じ部屋に設置された温度センサ310,320で受信される。他方、エアコン210とは別の部屋に設置された温度センサ330,340では、部屋の壁が障害となり、エアコン210から送信された機器関連付け命令を受信することはできない。
機器関連付け命令を受信した温度センサ310は、無線通信により機器関連付け応答を返信する(ステップS23)。同様に、温度センサ320は、無線通信により機器関連付け応答を返信する(ステップS24)。エアコン210は、2つの温度センサ310,320からの機器関連付け応答を纏め、コントローラ100に機器関連付け応答を送信する(ステップS25)。
その後、コントローラ100の関連付け部130は、エアコン220に機器関連付け命令を送信する(ステップS26)。エアコン220は、コントローラ100からの機器関連付け命令を受信すると、高周波数の無線通信により、機器関連付け命令をブロードキャストで送信する(ステップS27)。送信された機器関連付け命令は、エアコン220と同じ部屋に設置された温度センサ330,340で受信される。他方、エアコン220とは別の部屋に設置された温度センサ310,320では、部屋の壁が障害となり、エアコン220から送信された機器関連付け命令を受信することはできない。
機器関連付け命令を受信した温度センサ330は、無線通信により機器関連付け応答を返信する(ステップS28)。同様に、温度センサ340は、無線通信により機器関連付け応答を返信する(ステップS29)。エアコン220は、2つの温度センサ330,340からの機器関連付け応答を纏め、コントローラ100に機器関連付け応答を送信する(ステップS30)。
機器間の関連付けが完了すると、コントローラ100のエアコン制御部140は、ユーザからの操作入力などに基づいて、エアコン210,220,230を制御する。
図19は、エアコン制御処理の手順の一例を示すシーケンス図である。図19では、エアコン210が設置された部屋41の温度を調節する場合の例である。
コントローラ100にエアコン210が設置された部屋41の温度の設定指示が行われると、エアコン制御部140は、エアコン210に対して状態情報取得要求を送信する(ステップS41)。するとエアコン210は、現在の動作状態を示す状態情報応答を、コントローラ100に送信する(ステップS42)。状態情報応答には、例えば、現在の動作モード(冷房なのか暖房なのか)、冷房または暖房の強度、送風の強度などの情報が含まれる。
次にエアコン制御部140は、関連情報テーブル112を参照し、エアコン210と同じ部屋41に設置された温度センサ310,320を認識する。そしてエアコン制御部140は、温度センサ310に対して状態情報取得要求を送信する(ステップS43)。温度センサ310は、現在の温度などを含む状態情報応答を、コントローラ100に送信する(ステップS44)。またエアコン制御部140は、温度センサ320に対しても、状態情報取得要求を送信する(ステップS45)。温度センサ320は、現在の温度などを含む状態情報応答を、コントローラ100に送信する(ステップS46)。
エアコン制御部140は、温度センサ310,320から取得した温度などの情報に基づいて、部屋41を指定された温度にするために適切な、エアコン210の動作モード、冷房暖房の強度、送風の強度の適切な値を決定する。そしてエアコン制御部140は、エアコン210に対して、決定した状態で動作するように、動作設定変更要求を送信する(ステップS47)。エアコン210は、動作設定変更要求に応じて動作状態を変更し、設定変更応答をコントローラ100に送信する(ステップS48)。
このようにしてコントローラ100からエアコン210を制御し、部屋41の温度を適温にすることができる。同様に、コントローラ100から他のエアコン220,230も制御できる。
次に、機器間の関連付け処理の際の、各装置の内部処理についてフローチャートを用いて説明する。
図20は、コントローラにおける関連付け処理の手順の一例を示すフローチャートである。
[ステップS101]コントローラ100の関連付け部130は、ユーザからの関連付け実行の指示を取得する。このとき関連付け部130は、機器リスト111を参照し、種別「エアコン」の機器を配下のエアコンとして認識する。
[ステップS102]関連付け部130は、変数iに初期値「0」を設定する。
[ステップS103]関連付け部130は、機器リスト111内の上位からi番目のエアコンに機器関連付け命令を送信する。
[ステップS104]関連付け部130は、i番目のエアコンから機器関連付け応答を受信する。
[ステップS105]関連付け部130は、受信した機器関連付け応答に含まれる情報を、記憶部110内の関連情報テーブル112に格納する。
[ステップS106]関連付け部130は、変数iの値に1を加算する。
[ステップS107]関連付け部130は、変数iの値が、コントローラ100配下のエアコン数以上か否かを判断する。変数iの値がエアコン数以上になった場合、関連付け処理が終了する。変数iの値がエアコン数未満であれば、処理がステップS103に進められる。
このようにして、コントローラ100は、配下の全てのエアコンに対して機器関連付け処理を実行させ、その結果を取得することができる。
図21は、エアコンにおける機器関連付け処理の手順の一例を示すフローチャートである。
[ステップS111]エアコン210の通信制御部215は、通信インタフェース216を介して、コントローラ100からの機器関連付け命令を受信する。通信制御部215は、受信した機器関連付け命令を制御部211に転送する。
[ステップS112]制御部211は、機器関連付け命令のブロードキャストでの送信を、通信制御部217に指示する。通信制御部217は、無線通信インタフェース218を介して、高周波数の無線通信により、機器関連付け命令をブロードキャストで送信する。機器関連付け命令に対する温度センサからの応答(機器関連付け応答)は、無線通信インタフェース218で受信され、通信制御部217が取得する。通信制御部217は、取得した機器関連付け応答を制御部211に転送する。
[ステップS113]制御部211は、温度センサからの機器関連付け応答を受信したか否かを判断する。機器関連付け応答を受信した場合、処理がステップS114に進められる。機器関連付け応答を受信していなければ、処理がステップS115に進められる。
[ステップS114]制御部211は、機器関連付け応答に含まれる温度センサの識別情報を温度センサリスト61に格納する。
[ステップS115]制御部211は、機器関連付け命令の送信から一定時間が経過したか否かを判断する。一定時間が経過した場合、処理がステップS116に進められる。一定時間が経過していなければ、処理がステップS113に進められる。
[ステップS116]制御部211は、温度センサリスト61の内容を含む機器関連付け応答の送信を、通信制御部215に指示する。通信制御部215は、通信インタフェース216を介して、機器関連付け応答をコントローラ100に送信する。
このようにしてエアコン210において、機器関連付け処理が実行され、エアコン210の配下となる温度センサのリストが、コントローラ100に送信される。他のエアコン220,230でも、同様の機器関連付け処理が実行される。
図22は、温度センサ関連付け処理の手順の一例を示すフローチャートである。
[ステップS121]温度センサ310の制御部311は、エアコン210からの機器関連付け命令を受信する。例えばエアコン210から機器関連付け命令がブロードキャストで送信されると、その機器関連付け命令が温度センサ310の無線通信インタフェース318で受信され、通信制御部317が機器関連付け命令を取得する。通信制御部317は、取得した機器関連付け命令を制御部311に転送する。制御部311は、通信制御部317から転送された機器関連付け命令を受信する。
[ステップS122]制御部311は、温度センサ310の識別情報を機器関連付け応答に含め、エアコン210に送信する。例えば制御部311は、個体識別情報記憶部313から、温度センサ310の識別情報を取得する。そして制御部311は、取得した識別情報を含む機器関連付け応答の送信を、通信制御部317に指示する。通信制御部317は、無線通信インタフェース318を介して、機器関連付け応答をエアコン210に送信する。
このようにして、エアコン210からの機器関連付け命令を受信可能な位置に設置された温度センサ310から、その温度センサ310の識別情報が応答される。
以上説明したように、第2の実施の形態では、ユーザは、コントローラ100に対して機器関連付けの処理の実行を指示するだけで、同じ部屋に設置されたエアコンとコントローラとを関連付けることができる。その結果、ユーザによる関連付けの設定の手間が省けると共に、設定の間違いの発生を抑止できる。すなわち、同じ部屋に設置されたエアコンと温度センサとの関連付けを、正確にかつ短時間で行うことができる。
〔第3の実施の形態〕
次に第3の実施の形態について説明する。第3の実施の形態は、温度センサから有線での通信機能を省くことができるようにしたものである。温度センサを有線でネットワーク接続する場合、温度センサの設置場所が制約される。例えば通信ケーブルがむき出しになるのを避ける場合、大きな家具などで通信ケーブルを隠せる場所にしか温度センサを設置できない。しかし、温度センサに有線での通信機能が不要であれば、通信ケーブルの配線に関する制約から解放され、温度センサの設置場所の自由度が増す。また温度センサに有線での通信機能が不要となることで、温度センサの小型化が容易となる。
以下、第3の実施の形態について、第2の実施の形態との相違点を中心に説明する。
図23は、第3の実施の形態のシステム構成例を示す図である。ローカルネットワーク20には、制御対象装置として、複数のエアコン210a,220a,230aが接続されている。第3の実施の形態におけるエアコン210a,220a,230aは、無線LANのアクセスポイントとして動作することができる。複数のエアコン210a、220a,230aは、それぞれ異なる部屋に設置されている。エアコン210aと同じ部屋41には、温度センサ410,420が設置されている。エアコン220aと同じ部屋42には、温度センサ430,440が設置されている。エアコン230aと同じ部屋43には温度センサ450,460,470が設置されている。ローカルネットワーク20には、さらにコントローラ100が接続されている。コントローラ100は、ローカルネットワーク20を介してエアコンと通信する。またコントローラ100は、エアコン210a,220a,230aを介して複数の温度センサ410,420,430,440,450,460,470,491,492,・・・それぞれと通信する。
コントローラ100のハードウェア構成は、図3に示したコントローラ100のハードウェア構成と同様である。またコントローラ100がソフトウェアを実行することで実現する機能は、図7に示したコントローラ100の機能と同様である。エアコン210a,220a,230aのハードウェア構成は、図4に示したエアコン210のハードウェア構成と同様である。
図24は、第3の実施の形態における温度センサのハードウェア構成の一例を示す図である。温度センサ410は、制御部411、メモリ412、個体識別情報記憶部413、温度センサモジュール414、通信制御部417、および無線通信インタフェース418を有する。制御部411は、メモリ412、個体識別情報記憶部413、温度センサモジュール414、および通信制御部417に接続されており、温度センサ410全体の動作を制御する。メモリ412は、制御部411の動作内容を記述したプログラムや、制御に用いるデータを記憶する。個体識別情報記憶部413は、温度センサ410の識別情報を記憶する。温度センサモジュール414は、温度を計測し、計測した温度を示すデータを出力する。通信制御部417は、高周波数帯での無線通信を制御する。無線通信インタフェース418は、高周波数帯での無線通信を行うインタフェースである。高周波数帯とは、例えば50GHz以上の周波数帯域である。
なお、図24には、温度センサ410のハードウェア構成を示したが、他の温度センサ420,430,440,450,460,470,491,492,・・・も温度センサ410と同様のハードウェア構成である。
以上のような構成のシステムにおいて、機器検出処理、関連付け処理、および制御処理が行われる。なお制御処理については、第2の実施の形態と同様である。そこで機器検出処理と関連付け処理とについて、以下に詳細に説明する。
図25は、機器検出処理の一例を示す図である。なお第3の実施の形態では、3つの部屋41〜43に、1台ずつのエアコン210a,220a,230aが設置されている。また部屋41には、2つの温度センサ410,420が設置されている。部屋42には、2つの温度センサ430,440が設置されている。部屋43には、3つの温度センサ450,460,470が設置されている。温度センサ491〜498は、エアコンが設置されていない場所に設置されている。
エアコン210aは、例えば電源が投入されたとき、ローカルネットワーク20を介して、機器接続通知55をコントローラ100に送信する。機器接続通知55には、エアコン210aの識別情報が含まれる。他のエアコン220a,220bも同様に、例えば電源が投入されたときに機器接続通知を送信する。
温度センサ410は、例えば電源が投入されたとき、高周波数帯の無線通信におけるブロードキャストにより、機器接続通知56を送信する。機器接続通知56には、温度センサ410の識別情報が含まれる。機器接続通知56は、温度センサ410と同じ部屋に設置されたエアコン210aで受信され、コントローラ100に転送される。
他の温度センサ420,430,440,450,460,470,491〜498も同様に、例えば電源が投入されたときに機器接続通知を、ブロードキャストで無線送信する。温度センサ420が送信した機器接続通知はエアコン210aで受信され、コントローラ100に転送される。温度センサ430,440が送信した機器接続通知はエアコン220aで受信され、コントローラ100に転送される。温度センサ450,460,470が送信した機器接続通知はエアコン230aで受信され、コントローラ100に転送される。温度センサ491〜498が送信した機器接続通知は、いずれの機器でも受信されない。
エアコン210a,220a,230aは、温度センサの機器接続通知を転送する際に、転送した機器接続通知に示される温度センサの識別情報を、温度センサリスト61(図15参照)として記憶しておく。これにより、各エアコン210a,220a,230aは、同じ部屋に設置された温度センサを認識できる。
図26は、第3の実施の形態の関連付け処理の一例を示す図である。コントローラ100は、ユーザからの入力に応答し、機器関連付け命令57を、エアコン210aに送信する。コントローラ100は、他のエアコン220a,230aにも、同様に機器関連付け命令を送信する。
機器関連付け命令57を受信したエアコン210aは、保持している温度センサリスト61を含む機器関連付け応答58をコントローラ100に送信する。機器関連付け応答58のデータ構造は、図16に示した第2の実施の形態の機器関連付け応答54と同様である。他のエアコン220a,230aからも、コントローラ100へ機器関連付け応答が送信される。
コントローラ100は、各エアコン210a,220a,230aが送信した機器関連付け応答に基づいて、関連情報テーブル112(図17参照)を作成し、メモリに格納する。
図27は、第3の実施の形態の機器検出処理と関連付け処理との手順を示すシーケンス図である。図27に示す処理のうち、ステップS51〜S60が機器検出処理であり、ステップS61〜S64が関連付け処理である。
エアコン210a,220aは、機器接続通知を、ローカルネットワーク20を介してコントローラ100に送信する(ステップS51,S52)。温度センサ410,420,430,440は、無線通信におけるブロードキャストで、機器接続通知を送信する(ステップS53〜S56)。温度センサ410,420から送信された機器接続通知は、温度センサ410,420と同じ部屋41に設置されているエアコン210aを介してコントローラ100に転送される。この際エアコン210aは、温度センサ410,420の識別情報を記憶する(ステップS57,S58)。温度センサ430,440から送信された機器接続通知は、温度センサ430,440と同じ部屋42に設置されているエアコン220aを介してコントローラ100に転送される。この際エアコン220aは、温度センサ430,440の識別情報を記憶する(ステップS59,S60)。
その後、ユーザから機器間の関連付け処理の実行指示がコントローラ100に入力されると、コントローラ100は、エアコン210aに機器関連付け命令を送信する(ステップS61)。エアコン210aは、コントローラ100からの機器関連付け命令を受信すると、記憶しておいた温度センサ410,420の識別情報を含む機器関連付け応答をコントローラ100に送信する(ステップS62)。次にコントローラ100は、エアコン220aに機器関連付け命令を送信する(ステップS63)。エアコン220aは、コントローラ100からの機器関連付け命令を受信すると、記憶しておいた温度センサ430,440の識別情報を含む機器関連付け応答をコントローラ100に送信する(ステップS64)。
なお第3の実施の形態においてコントローラ100が実行する関連付け処理は、図20に示した第2の実施の形態の処理と同様である。
図28は、エアコンにおける機器関連付け処理の手順の一例を示すフローチャートである。
[ステップS211]エアコン210aの通信制御部215は、通信インタフェース216を介して、コントローラ100からの機器関連付け命令を受信する。通信制御部215は、受信した機器関連付け命令を制御部211に転送する。
[ステップS212]エアコン210aの制御部211は、メモリ212から温度センサリスト61を取得する。
[ステップS213]制御部211は、温度センサリスト61の内容を含む機器関連付け応答の送信を、通信制御部215に指示する。通信制御部215は、通信インタフェース216を介して、機器関連付け応答をコントローラ100に送信する。
このようにして、温度センサを有線でローカルネットワーク20に接続せずに、エアコンと温度センサとの関連付けを容易に行うことができる。
〔第4の実施の形態〕
次に第4の実施の形態について説明する。第4の実施の形態は、温度センサだけでなく、エアコンについても、有線でローカルネットワーク20に接続しなくてもよいようにしたものである。エアコンを有線で接続せずにすめば、エアコンの設置が容易となる。
以下、第4の実施の形態について、第3の実施の形態との相違点を中心に説明する。
図29は、第4の実施の形態のシステム構成例を示す図である。ローカルネットワーク20には、高周波無線を使用可能な複数の無線LANアクセスポイント(AP)610,620,630が接続されている。複数のエアコン510,520,530が、それぞれ異なる部屋に設置されている。エアコン510と同じ部屋41には、温度センサ410,420が設置されている。エアコン520と同じ部屋42には、温度センサ430,440が設置されている。エアコン530と同じ部屋43には温度センサ450,460,470が設置されている。ローカルネットワーク20には、さらにコントローラ100aが接続されている。コントローラ100aは、ローカルネットワーク20を介して無線LANAP610,620,630と通信する。またコントローラ100aは、無線LANAP610,620,630を介して、複数のエアコン510,520,530および複数の温度センサ410,420,430,440,450,460,470,491,492,・・・それぞれと通信する。
コントローラ100aのハードウェア構成は、図3に示したコントローラ100のハードウェア構成と同様である。またコントローラ100aがソフトウェアを実行することで実現する機能は、図7に示したコントローラ100の機能と同様である。温度センサ410,420,430,440,450,460,470,491,492,・・・のハードウェア構成は、図24に示した温度センサ410のハードウェア構成と同様である。
図30は、第4の実施の形態におけるエアコンのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。エアコン510は、制御部511、メモリ512、個体識別情報記憶部513、空調装置514、通信制御部517、および無線通信インタフェース518を有する。制御部511は、メモリ512、個体識別情報記憶部513、空調装置514、および通信制御部517に接続されており、エアコン510全体の動作を制御する。メモリ512は、制御部511の動作内容を記述したプログラムや、制御に用いるデータを記憶する。個体識別情報記憶部513は、エアコン510の識別情報を記憶する。空調装置514は、冷房や暖房による温度調節や、湿度調節を行う。通信制御部517は、高周波数帯での無線通信を制御する。無線通信インタフェース518は、高周波数帯での無線通信を行うインタフェースである。
なお、図30には、エアコン510のハードウェア構成を示したが、他のエアコン520,530もエアコン510と同様のハードウェア構成である。
図31は、第4の実施の形態における無線LANAPのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。無線LANAP610は、制御部611、メモリ612、通信制御部615、通信インタフェース616、通信制御部617、および無線通信インタフェース618を有する。制御部611は、メモリ612、通信制御部615、および通信制御部617に接続されており、無線LANAP610全体の動作を制御する。メモリ612は、制御部611の動作内容を記述したプログラムや、制御に用いるデータを記憶する。通信制御部615は、ローカルネットワーク20を介した有線通信を制御する。通信インタフェース616は、ローカルネットワーク20に接続するインタフェースである。通信制御部617は、高周波数帯での無線通信を制御する。無線通信インタフェース618は、高周波数帯での無線通信を行うインタフェースである。
以上のような構成のシステムにおいて、機器検出処理、関連付け処理、および制御処理が行われる。なお制御処理については、第2の実施の形態と同様である。そこで機器検出処理と関連付け処理とについて、以下に詳細に説明する。
図32は、機器検出処理の一例を示す図である。なお第4の実施の形態では、3つの部屋41〜43に、1台ずつのエアコン510,520,530が設置されている。また部屋41には、2つの温度センサ410,420と無線LANAP610とが設置されている。部屋42には、2つの温度センサ430,440と無線LANAP620とが設置されている。部屋43には、3つの温度センサ450,460,470と無線LANAP630とが設置されている。
エアコン510は、例えば電源が投入されたとき、高周波数帯の無線通信におけるブロードキャストにより、機器接続通知71を送信する。機器接続通知71には、エアコン510の識別情報が含まれる。他のエアコン520,530や、温度センサ410,420,430,440,450,460,470も同様に、例えば電源が投入されたときに機器接続通知を、ブロードキャストで無線送信する。エアコン510および温度センサ410,420が送信した機器接続通知は無線LANAP610で受信され、コントローラ100aに転送される。エアコン520および温度センサ430,440が送信した機器接続通知は無線LANAP620で受信され、コントローラ100aに転送される。エアコン530、温度センサ450,460,470が送信した機器接続通知は無線LANAP630で受信され、コントローラ100aに転送される。
無線LANAP610,620,630は、エアコンや温度センサの機器接続通知を転送する際に、転送した機器接続通知に示されるエアコンまたは温度センサの識別情報を、機器リストとして記憶しておく。
図33は、エアコンから無線で送信される機器接続通知の一例を示す図である。エアコン510から送信される機器接続通知71には、送信元IPアドレスとしてエアコン510のIPアドレスが設定されている。また宛先IPアドレスとして、マルチキャストであることを示すIPアドレスが設定されている。そして機器関連付け命令にはメッセージ識別子として、機器接続通知であることを示す識別子が設定されている。
エアコン510と同様に、温度センサ410,420からも機器接続通知が送信される。エアコン510および温度センサ410,420から送信された機器接続通知は、無線LANAP610で受信され、コントローラ100aに転送される。なお無線LANAP610は、例えばブリッジタイプのアクセスポイントであり、機器接続通知のフレームの送信元のMAC(Media Access Control)アドレスを変更せずに、コントローラ100aに転送する。
無線LANAP610は、機器接続通知の転送時に、機器接続通知の送信元のMACアドレスを記憶する。例えば送信元のMACアドレスが、メモリ612内の機器リストに登録される。
図34は、無線LANAPが有する機器リストの一例を示す図である。無線LANAP610が有する機器リスト72には、配下の機器のMACアドレスが設定される。例えばエアコン510、温度センサ410、および温度センサ420それぞれのMACアドレスが設定されている。
また無線LANAP610,620,630経由で機器接続通知を受信したコントローラ100aは、受信した機器接続通知に基づいて機器リストを作成する。
図35は、コントローラが有する機器リストの一例を示す図である。コントローラ100aが有する機器リスト111aには、MACアドレス、IPアドレス、および識別情報の欄が設けられている。MACアドレスの欄には、機器接続通知の送信元の機器のMACアドレスが設定される。MACアドレスは、例えば機器接続通知のフレームのヘッダ情報から取得できる。IPアドレスの欄には、機器接続通知の送信元の機器のIPアドレスが設定される。識別情報の欄には、機器接続通知の送信元の機器の識別情報が設定される。
その後、コントローラ100aへの関連付けの実行指示の入力に応じて、関連付け処理が実行される。
図36は、第4の実施の形態の関連付け処理の一例を示す図である。コントローラ100aは、ユーザからの入力に応答し、MACアドレス取得要求73を、エアコン510に送信する。コントローラ100aは、他のエアコン520,530にも、同様にMACアドレス取得要求を送信する。
MACアドレス取得要求73を受信したエアコン510は、保持している機器リスト72を含むMACアドレス応答74をコントローラ100aに送信する。他のエアコン520,530からも、コントローラ100aへMACアドレス応答が送信される。
コントローラ100aは、各エアコン510,520,530が送信したMACアドレス応答に基づいて、関連情報テーブルを作成し、メモリに格納する。
図37は、MACアドレス取得要求の一例を示す図である。コントローラ100aから送信されるMACアドレス取得要求73には、送信元IPアドレスとしてコントローラ100aのIPアドレスが設定されている。また宛先IPアドレスとして、無線LANAP610のIPアドレスが設定されている。そしてMACアドレス取得要求73には、メッセージ識別子として、MACアドレス取得要求であることを示す識別子が設定されている。このようなMACアドレス取得要求73に応じて、無線LANAP610からコントローラ100aに、MACアドレス応答が送信される。
図38は、MACアドレス応答の一例を示す図である。無線LANAP610から送信されるMACアドレス応答74には、送信元IPアドレスとして無線LANAP610のIPアドレスが設定されている。またMACアドレス応答74には、宛先IPアドレスとして、コントローラ100aのIPアドレスが設定されている。またMACアドレス応答74には、機器リスト72が含まれている。そしてMACアドレス応答74には、メッセージ識別子として、MACアドレス応答であることを示す識別子が設定されている。
各無線LANAP610,620,630からのMACアドレス応答を受信したコントローラ100aは、関連情報テーブルを格納する。
図39は、第4の実施の形態の関連情報テーブルの一例を示す図である。第4の実施の形態における関連情報テーブル112aには、例えばMACアドレス、IPアドレス、識別情報、無線LANAPの欄が設けられている。MACアドレスの欄には、各機器のMACアドレスが設定される。IPアドレスの欄には、対応する機器のIPアドレスが設定される。識別情報の欄には、対応する機器の識別情報が設定される。無線LANAPの欄には、対応する機器との間で無線通信を行う無線LANAPの識別情報(例えばIPアドレス)が設定される。
次に、第4の実施の形態における機器検出処理と関連付け処理との手順について、シーケンス図を用いて説明する。
図40は、第4の実施の形態の機器検出処理と関連付け処理との手順を示すシーケンス図である。図40に示す処理のうち、ステップS71〜S82が機器検出処理であり、ステップS83〜S86が関連付け処理である。
エアコン510,520と温度センサ410,420,430,440は、無線通信におけるブロードキャストで、機器接続通知を送信する(ステップS71〜S76)。エアコン510と温度センサ410,420とから送信された機器接続通知は、無線LANAP610を介してコントローラ100aに転送される。この際無線LANAP610は、エアコン510と温度センサ410,420との識別情報を記憶する(ステップS77〜S79)。エアコン520と温度センサ430,440とから送信された機器接続通知は、無線LANAP620を介してコントローラ100aに転送される。この際無線LANAP620は、エアコン520と温度センサ430,440との識別情報を記憶する(ステップS80〜S82)。コントローラ100aは、各機器から送られた機器接続通知に示される情報を、機器リスト111aに登録する。
その後、ユーザから機器間の関連付け処理の実行指示がコントローラ100aに入力されると、コントローラ100aは、無線LANAP610にMACアドレス取得要求を送信する(ステップS83)。無線LANAP610は、コントローラ100aからのMACアドレス取得要求を受信すると、記憶しておいたエアコン510と温度センサ410,420とのMACアドレスを含むMACアドレス応答をコントローラ100aに送信する(ステップS84)。次にコントローラ100aは、無線LANAP620にMACアドレス取得要求を送信する(ステップS85)。無線LANAP620は、コントローラ100aからのMACアドレス取得要求を受信すると、記憶しておいたエアコン520と温度センサ430,440とのMACアドレスを含むMACアドレス応答をコントローラ100aに送信する(ステップS86)。無線LANAP610,620からMACアドレス応答を受信したコントローラ100aは、機器リスト111aに示される各機器のレコードに、その機器のMACアドレスの送信元の無線LANAPの識別情報を追加し、関連情報テーブル112aに設定する。
次に、機器間の関連付け処理の際の、各装置の内部処理についてフローチャートを用いて説明する。
図41は、コントローラにおける関連付け処理の手順の一例を示すフローチャートである。
[ステップS301]コントローラ100aは、ユーザからの関連付け実行の指示を取得する。なおコントローラ100aには、無線LANAP610,620,630の台数と、各無線LANAP610,620,630のIPアドレスが予め登録されているものとする。
[ステップS302]コントローラ100aは、変数jに初期値「0」を設定する。
[ステップS303]コントローラ100aは、j番目の無線LANAPにMACアドレス取得要求を送信する。
[ステップS304]コントローラ100aは、j番目の無線LANAPからMACアドレス応答を受信する。
[ステップS305]コントローラ100aは、受信したMACアドレス応答に含まれる情報を、メモリ内の関連情報テーブル112aに格納する。
[ステップS306]コントローラ100aは、変数jの値に1を加算する。
[ステップS307]コントローラ100aは、変数jの値が、コントローラ100a配下の無線LANAP数以上か否かを判断する。変数jの値が無線LANAP数以上になった場合、関連付け処理が終了する。変数jの値が無線LANAP数未満であれば、処理がステップS303に進められる。
このようにして、コントローラ100aは、配下のすべての無線LANAPから、配下の機器のMACアドレスを取得し、同じ無線LANAP配下の機器同士を関連付けることができる。
図42は、無線LANAPにおける機器関連付け処理の手順の一例を示すフローチャートである。
[ステップS311]無線LANAP610の通信制御部615は、通信インタフェース616を介して、コントローラ100aからのMACアドレス取得要求を受信する。エアコン510は、受信したMACアドレス取得要求を制御部611に転送する。
[ステップS312]無線LANAP610の制御部611は、メモリ612から機器リスト72を取得する。
[ステップS313]制御部611は、機器リスト72の内容を含むMACアドレス応答の送信を、通信制御部615に指示する。通信制御部615は、通信インタフェース616を介して、MACアドレス応答をコントローラ100aに送信する。
このように、第4の実施の形態では、無線LANAP610,620,630が機器情報を蓄積することで、エアコンを有線のネットワークで接続しなくても、同じ部屋に設置されたエアコンと温度センサとを関連付けることができる。しかも、機器関連付けの際には、無線LANAP610,620,630から各機器のMACアドレスを取得すればよく、エアコンや温度センサと通信せずにすむため、関連付けを正確かつ短時間で行うことができる。
さらに、システム運用開始後であっても、エアコンや温度センサなどの機器が新たに設置されるごとに、その機器のMACアドレスが、同じ部屋の無線LANAPに蓄積される。そしてユーザがコントローラ100aに関連付け処理の実行開始を指示すれば、温度センサとエアコンの関連付けを、最新の状況に合った内容に更新することができる。
また第4の実施の形態において、各機器は、複数の無線LANAPと通信可能なときは、最も信号強度が強い無線LANAPとの間で通信を行う。これにより、各機器は、その機器が設置された部屋の外の無線LANAPに電波が届いたとしても、同じ部屋内の無線LANAPと通信を行う。その結果、エアコンが設置された部屋の外部に設置された温度センサが、そのエアコンに誤って関連付けられることが抑止される。
〔その他の実施の形態〕
第2〜第4の実施の形態は、温度センサが計測した温度に応じてエアコンを制御する場合の例であるが、第2〜第4の実施の形態に開示された技術は、エアコン以外の装置の制御にも適用可能である。例えば温度センサが計測した温度に応じて、暖房装置または冷房装置の動作を制御することができる。
また温度センサに代えて湿度センサを用いることもできる。その場合、湿度センサが計測した湿度に応じて、エアコンまたは加湿器の動作を制御することができる。
さらに温度センサに代えて、室内の微粒子(ほこり)の量を計測する微粒子センサ(ほこりセンサ)を用いることもできる。その場合、微粒子センサが計測した微粒子の量に応じて、空気清浄機の動作を制御することができる。
以上、実施の形態を例示したが、実施の形態で示した各部の構成は同様の機能を有する他のものに置換することができる。また、他の任意の構成物や工程が付加されてもよい。さらに、前述した実施の形態のうちの任意の2以上の構成(特徴)を組み合わせたものであってもよい。