JP6272548B2 - 電動機制御装置 - Google Patents

電動機制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6272548B2
JP6272548B2 JP2017501870A JP2017501870A JP6272548B2 JP 6272548 B2 JP6272548 B2 JP 6272548B2 JP 2017501870 A JP2017501870 A JP 2017501870A JP 2017501870 A JP2017501870 A JP 2017501870A JP 6272548 B2 JP6272548 B2 JP 6272548B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
unit
friction
value
drive
vibration
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017501870A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2016136094A1 (ja
Inventor
裕幸 関口
裕幸 関口
英俊 池田
英俊 池田
裕司 五十嵐
裕司 五十嵐
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Publication of JPWO2016136094A1 publication Critical patent/JPWO2016136094A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6272548B2 publication Critical patent/JP6272548B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P29/00Arrangements for regulating or controlling electric motors, appropriate for both AC and DC motors
    • H02P29/60Controlling or determining the temperature of the motor or of the drive
    • H02P29/68Controlling or determining the temperature of the motor or of the drive based on the temperature of a drive component or a semiconductor component
    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
    • G05B19/00Programme-control systems
    • G05B19/02Programme-control systems electric
    • G05B19/18Numerical control [NC], i.e. automatically operating machines, in particular machine tools, e.g. in a manufacturing environment, so as to execute positioning, movement or co-ordinated operations by means of programme data in numerical form
    • G05B19/404Numerical control [NC], i.e. automatically operating machines, in particular machine tools, e.g. in a manufacturing environment, so as to execute positioning, movement or co-ordinated operations by means of programme data in numerical form characterised by control arrangements for compensation, e.g. for backlash, overshoot, tool offset, tool wear, temperature, machine construction errors, load, inertia
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P29/00Arrangements for regulating or controlling electric motors, appropriate for both AC and DC motors
    • H02P29/50Reduction of harmonics

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Human Computer Interaction (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Automation & Control Theory (AREA)
  • Control Of Electric Motors In General (AREA)

Description

本発明は、駆動機構を駆動する電動機を制御する電動機制御装置に関する。
従来、電動機及び駆動機構で構成される駆動部を有する機械装置、特に産業機械の機械装置では、駆動部の寿命または損傷による異常で運転を停止すると生産活動又は物流が停止するため、異常発生の予測、早期又は軽微な段階での異常検出が求められている。
一例である特許文献1には、駆動機構に対して同一方向に単位移動量の移動停止動作を複数回遂行し、逆方向にも単位移動量の移動停止動作を複数回遂行することで算出された摩擦トルク及び摩擦力の値が、予め定められた許容値の範囲内にあるか否かを判定する故障診断プログラムを有する数値制御装置が開示されている。
また、一例である特許文献2には、モータにより回転する回転機の軸受の振動波形を格納する振動波形データベースと、この振動波形に対するFFT解析から対象機器仕様に対応する理論周波数の振動成分を抽出する特徴周波数抽出手段と、抽出した周波数の振幅から平均値及び標準偏差を算出する統計量算出手段と、算出された統計量から判定基準を算出する判定基準算出手段と、振動波形を判定基準と比較して回転機の異常を判定する判定手段とを有する回転機軸受診断装置が開示されている。
特開2004−362204号公報 特開2012−8030号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の従来の技術によれば、故障診断するためにユーザが摩擦トルク及び摩擦力に対する許容値を予め設定しなければならない。そのため、許容値を決定する作業が必要である、という問題があった。
また、上記特許文献2に記載の従来の技術によれば、回転機の振動から異常を判定するための判定基準算出手段による判定基準の算出が可能であるが、判定基準を算出するための回転機の軸受の振動波形を振動波形データベースに格納しなければならない。そのため、振動波形を振動波形データベースに予め格納する作業が必要である、という問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、機械特性推定値から機械特性許容しきい値を簡単に得ることができ、機械特性推定値及び機械特性許容しきい値から機械特性の異常を検出可能な電動機制御装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、駆動部を駆動する電動機の制御を行う電動機制御装置であって、駆動指令信号を出力する指令生成部と、前記電動機の位置又は速度を検出して動作検出値を出力する動作検出部と、前記動作検出値、前記駆動指令信号及び駆動電流検出値が入力されて駆動制御信号及び駆動力信号を出力する駆動制御部と、前記駆動制御信号が入力されて駆動電流を出力し、且つ前記駆動電流から検出した前記駆動電流検出値を出力する電流制御部と、少なくとも前記駆動力信号が入力されて機械特性推定値を出力する機械特性推定部と、前記駆動指令信号を出力している時間から前記駆動部の積算駆動時間を出力し、又は駆動指令信号を出力している時間から前記駆動部の駆動量積算値を出力する積算部と、前記機械特性推定値及び設定期間を表す信号が入力されて機械特性許容しきい値を出力する機械特性許容しきい値出力部と、前記駆動部の前記積算駆動時間又は前記駆動量積算値が入力されて、前記設定期間を表す信号を出力する設定期間決定部と、前記機械特性許容しきい値及び前記機械特性推定値が入力されて機械特性異常を検出する機械特性異常検出部とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、機械特性推定値から機械特性許容しきい値を簡単に得ることができ、機械特性推定値及び機械特性許容しきい値から機械特性の異常を検出可能な電動機制御装置を得ることができる、という効果を奏する。
実施の形態1に係る電動機制御装置の構成例を示すブロック図 実施の形態1に係る電動機制御装置の他の構成例を示すブロック図 実施の形態2に係る電動機制御装置の構成例を示すブロック図 実施の形態3に係る電動機制御装置の構成例を示すブロック図 実施の形態4に係る電動機制御装置の構成例を示すブロック図 実施の形態5に係る電動機制御装置の構成例を示すブロック図
以下に、本発明の実施の形態に係る電動機制御装置を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る電動機制御装置の構成例を示すブロック図である。図1に示す電動機制御装置100は、指令生成部4と、駆動制御部5と、位置検出器6と、電流制御部7と、摩擦特性推定部8と、摩擦特性補正部9と、温度情報取得部10と、摩擦異常検出部11と、振動特性推定部12と、振動異常検出部13と、設定期間決定部14と、温度摩擦モデル出力部15と、摩擦許容しきい値出力部16と、振動許容しきい値出力部17と、駆動時間積算部18とを備える。指令生成部4は、駆動部1の電動機3を制御し、駆動指令信号及び駆動指令信号を出力している時間を出力する。駆動制御部5は、位置検出値、駆動指令信号及び駆動電流検出値が入力されて駆動制御信号、速度信号及び駆動力信号を出力する。位置検出器6は、電動機3の位置を検出して位置検出値を出力する。電流制御部7は、駆動制御信号が入力されて駆動電流を出力し、且つ駆動電流から検出した駆動電流検出値を出力する。摩擦特性推定部8は、速度信号及び駆動力信号が入力されて摩擦特性推定値を出力する。摩擦特性補正部9は、駆動部1の温度値及び摩擦特性推定値が入力されて温度摩擦モデルにより補正した摩擦特性補正値を出力する。温度情報取得部10は、駆動部1の温度値を取得して出力する。摩擦異常検出部11は、摩擦許容しきい値及び摩擦特性補正値が入力されて摩擦異常を検出する。振動特性推定部12は、駆動力信号が入力されて振動特性推定値を出力する。振動異常検出部13は、振動特性推定値及び振動許容しきい値が入力されて振動の異常を検出する。設定期間決定部14は、駆動部1の積算駆動時間が入力されて、温度摩擦モデル出力部15、摩擦許容しきい値出力部16及び振動許容しきい値出力部17の各々における設定期間を表す信号を出力する。温度摩擦モデル出力部15は、温度値、摩擦特性推定値及び温度摩擦モデル出力部の設定期間を表す信号が入力されて温度摩擦モデルを出力する。摩擦許容しきい値出力部16は、摩擦特性補正値及び摩擦許容しきい値出力部の設定期間を表す信号が入力されて摩擦許容しきい値を出力する。振動許容しきい値出力部17は、振動特性推定値及び振動許容しきい値出力部の設定期間を表す信号が入力されて振動許容しきい値を出力する。駆動時間積算部18は、駆動指令信号を出力している時間が入力されて積算駆動時間を出力する。なお、駆動部1は、駆動機構2及び電動機3で構成される。ここで、駆動機構2としては、直動案内を例示することができる。
摩擦特性補正部9の温度摩擦モデルは、温度摩擦モデル出力部15で算出されて設定され、摩擦異常検出部11の摩擦許容しきい値は摩擦許容しきい値出力部16で算出されて設定され、振動異常検出部13の振動許容しきい値は振動許容しきい値出力部17で算出されて設定される。また、摩擦異常検出部11は、摩擦許容しきい値が設定されてから摩擦の異常を検出し、振動異常検出部13は、振動許容しきい値が設定されてから振動の異常を検出する。
なお、図1において、摩擦特性補正部9、摩擦異常検出部11、振動異常検出部13、温度摩擦モデル出力部15、摩擦許容しきい値出力部16及び振動許容しきい値出力部17の各ブロックに対して斜めに交わる矢印は、各ブロックにおける内部設定値を変更することを意味し、その他の図においても同様である。
なお、温度情報取得部10が取得する温度値は、駆動部1の温度でもよいし、駆動部1の温度に従って温度変化する部分の温度でもよい。ここで、駆動部1の温度に従って温度変化する部分としては、位置検出器6を例示することができる。
次に、図1に示す電動機制御装置100の動作について説明する。まず、指令生成部4から駆動指令信号が出力され、駆動指令信号が入力された駆動制御部5から駆動制御信号が出力され、駆動制御信号が入力された電流制御部7から電動機3に駆動電流が供給されると、駆動部1の電動機3が制御されて、駆動部1が駆動される。位置検出器6は、電動機3の位置を検出して位置検出値を出力する。駆動制御部5は、駆動指令信号及び位置検出値から加算、乗算、微分、積分等により演算して算出した駆動制御信号を出力する。電流制御部7は、駆動制御信号から算出した駆動電流を出力し、駆動部1は駆動指令信号によって駆動される。
なお、駆動部1に含まれる駆動機構2及び電動機3において駆動時に発生する摩擦及び振動の影響は位置検出値に含まれる。また、位置検出値に応じて計算される駆動制御信号から電流制御部7が算出した駆動電流検出値にも摩擦及び振動の成分が含まれる。そこで、摩擦特性推定部8は、駆動電流検出値から算出した駆動力信号及び位置検出値から算出した速度信号によって、駆動部1で発生している摩擦の特性を推定し、振動特性推定部12は、駆動電流検出値から算出した駆動力信号によって、駆動部1で発生している振動の特性を推定する。
摩擦特性推定部8は、駆動部1で発生している摩擦特性を速度の係数である粘性係数を含む項及び定数項からなる一次式に近似し、駆動力信号及び速度信号から近似手法で粘性係数及び定数項を求めることによって駆動部1で発生している摩擦特性を推定し、粘性係数及び予め定めた速度に対する摩擦特性の値を摩擦特性推定値として出力する。なお、ここで、近似手法としては最小二乗法を例示することができる。
ただし、駆動部1で発生する摩擦特性は温度に依存して変動することがあり、この場合には摩擦特性推定値も温度依存性を有する。そこで、摩擦特性補正部9は、温度情報取得部10で取得した温度値と、摩擦の温度依存性をモデル化した温度摩擦モデルとを用いて、摩擦特性推定値を補正して摩擦特性補正値を出力する。この温度摩擦モデルは、温度を変数とする項及び定数項からなる一次式で表される。
摩擦異常検出部11は、摩擦特性補正値と摩擦許容しきい値とを比較することで、摩擦に対する温度の影響を補正して駆動部1で発生している摩擦の異常を検出する。
振動特性推定部12は、ハイパスフィルタを用いて駆動力信号から駆動部1の駆動に用いられている信号成分及びオフセット成分を除去することで駆動部1において発生している振動成分を抽出し、抽出した振動成分の絶対値を平均化することにより駆動部1で発生している振動の振幅を推定して振動特性推定値を出力する。
振動異常検出部13は、振動特性推定値と振動許容しきい値とを比較することで、駆動部1で発生している振動の異常を検出する。
このように、摩擦異常検出部11において行う摩擦の異常の検出及び振動異常検出部13において行う振動の異常の検出には、摩擦許容しきい値及び振動許容しきい値を要する。また、摩擦異常検出部11に入力される摩擦特性補正値の出力には、摩擦特性補正部9において行う温度の補正を要し、この温度の補正には温度摩擦モデルを要する。ここで、摩擦許容しきい値、振動許容しきい値及び温度摩擦モデルを自動設定する動作について説明する。
駆動時間積算部18は、指令生成部4が駆動指令信号を出力している時間を積算し、すなわち、駆動部1が駆動している時間を積算して積算駆動時間を算出して出力する。設定期間決定部14は、駆動時間積算部18が出力する積算駆動時間を用いて、温度摩擦モデル出力部15、摩擦許容しきい値出力部16及び振動許容しきい値出力部17が温度摩擦モデル、摩擦許容しきい値及び振動許容しきい値を各々算出し、摩擦特性補正部9、摩擦異常検出部11及び振動異常検出部13に各々設定する期間を決定する。その期間は、積算駆動時間に対する期間であり、電動機3及び駆動機構2の構成要素の各々の基本定格寿命のうち最も短い基本定格寿命以下の期間とする。ここで、基本定格寿命は、信頼度90%のときの定格寿命と定義される。積算駆動時間が基本定格寿命以下であるとすると、駆動部1の信頼度は90%以上で正常であるため、温度摩擦モデル、摩擦許容しきい値及び振動許容しきい値を各々設定する期間として適当である。また、この基本定格寿命は統計的に、一例としてワイブル分布を用いて劣化及び寿命を表したものである。そのため、信頼度を変更して、一例として信頼度99%又は99.9%における定格寿命以下になるように温度摩擦モデル、摩擦許容しきい値及び振動許容しきい値を各々算出して設定する期間を決めることもできる。
温度摩擦モデル出力部15は、設定期間決定部14で決定された温度摩擦モデル出力部の設定期間において、温度情報取得部10が出力した温度値及び摩擦特性推定部8が出力した摩擦特性推定値から、複数の異なる温度値を取得した場合の温度値及び摩擦特性推定値を記憶し、記憶した温度値と摩擦特性推定値との関係から近似手法を用いることで温度摩擦モデルを作成して摩擦特性補正部9に設定する。なお、ここで、近似手法としては最小二乗法を例示することができる。
摩擦許容しきい値出力部16は、摩擦許容しきい値の設定期間において、温度摩擦モデルにより摩擦の温度依存性の影響を補正した摩擦特性補正値の平均値及び標準偏差を算出し、この摩擦特性補正値の平均値及び標準偏差により摩擦許容しきい値を算出し、摩擦異常検出部11に出力する。
ここで、摩擦許容しきい値は、平均値±標準偏差×係数で表すことができる。摩擦許容しきい値の係数は、標準正規分布により決定することができ、一例として発生する確率が0.3%より低い摩擦特性補正値を異常として検出したい場合には摩擦許容しきい値の係数を2.97に設定し、発生する確率が0.03%より低い摩擦特性補正値を異常として検出したい場合には係数を3.62に設定する。
振動許容しきい値出力部17は、振動許容しきい値出力部17の設定期間において振動特性推定部12が出力した振動特性推定値から算出した平均値及び標準偏差により振動許容しきい値を算出し、振動異常検出部13に出力する。振動許容しきい値を平均値±標準偏差×係数として計算する場合、振動許容しきい値の係数は、摩擦許容しきい値と同様に決定することができる。
以上説明したように、駆動時間積算部18及び設定期間決定部14で決定する駆動部1が正常な期間において、摩擦特性推定値と振動特性推定値による異常検出に必要な温度摩擦モデル、摩擦許容しきい値及び振動許容しきい値が設定される。これにより、駆動部1が正常な期間で設定された摩擦許容しきい値及び振動許容しきい値と、駆動部1で発生している摩擦及び振動の推定結果とを比較することができるため、駆動部1で発生している摩擦及び振動の異常を検出することができる。
なお、設定期間決定部14が決定する設定期間は、電動機3及び駆動機構2の構成要素の基本定格寿命以下であればよく、電動機3及び駆動機構2を含む機械装置の立ち上げ時の試運転期間又は部品交換時の慣らし運転期間に合わせて設定する期間としてもよい。
また、本実施の形態1では、駆動時間積算部18は、指令生成部4が駆動指令信号を出力している時間を積算して積算駆動時間を算出しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、指令生成部4が駆動指令信号を出力した回数を積算して積算駆動時間を算出してもよい。
また、駆動制御部5が出力する駆動力信号は、電流制御部7が出力する駆動電流検出値から算出されてもよいし、駆動制御信号から算出されてもよい。
また、本実施の形態1では、温度情報取得部10は、位置検出器6に取り付けられているが、本発明はこれに限定されるものではなく、位置検出器6が温度検出部を有する場合には、この温度検出部で代用可能である。さらには、温度情報取得部10が駆動部1に取り付けられて駆動部1の温度を直接取得してもよいし、駆動部1の温度に従って温度変化する他の部分に取り付けられていてもよい。
また、ここでは、電動機3の位置を検出する位置検出器6を設けた構成について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
図2は、本発明の実施の形態1に係る電動機制御装置の他の構成例を示すブロック図である。図2に示す電動機制御装置200は、図1に示す電動機制御装置100の位置検出器6に代えて電動機3の速度を検出する速度検出器6aと、位置検出値が入力される駆動制御部5に代えて速度検出値が入力される駆動制御部5aとを備える点のみが異なる。その他の同一符号の構成要素については、図1と同様であるため、説明を省略する。この構成においては、駆動制御部5aには、速度検出器6aが出力する速度検出値及び指令生成部4が出力する駆動指令信号が入力され、駆動制御部5aは駆動制御信号を出力する。
図1及び図2にて説明したように、駆動制御部には駆動部にて検出した動作検出値である位置検出値又は速度検出値が入力されればよい。なお、動作検出値を出力する位置検出器6及び速度検出器6aを総称して動作検出部と記載する。なお、本実施の形態1においては、機械特性として摩擦特性及び振動特性を例示して説明したが本発明はこれに限定されるものではない。
以上説明したように、本実施の形態1によれば、許容値を決定する作業及び振動波形データベースに振動波形を予め格納する作業が不要である。そのため、摩擦特性推定値から摩擦特性許容しきい値を簡単に得ることが可能であり、振動特性推定値から振動特性許容しきい値を簡単に得ることが可能である。すなわち、機械特性推定値から機械特性許容しきい値を簡単に得ることができ、機械特性推定値と機械特性許容しきい値から機械特性の異常を検出する電動機制御装置を得ることが可能である。
実施の形態2.
図3は、本発明の実施の形態2に係る電動機制御装置の構成例を示すブロック図である。図3に示す電動機制御装置300は、図1に示す電動機制御装置100の駆動時間積算部18に代えて、駆動指令信号が入力されて駆動量積算値を出力する駆動量積算部19を備え、振動特性推定部12に代えて、駆動力信号及び速度信号が入力されて動作時における振動特性推定値及び停止時における振動特性推定値を出力する振動特性推定部12aを備え、振動異常検出部13に代えて動作時振動異常検出部13a及び停止時振動異常検出部13bを備え、振動許容しきい値出力部17に代えて動作時振動許容しきい値出力部17a及び停止時振動許容しきい値出力部17bを備え、設定期間決定部14に代えて、駆動量積算値が入力されて、温度摩擦モデル出力部15、摩擦許容しきい値出力部16、動作時振動許容しきい値出力部17a及び停止時振動許容しきい値出力部17bの各々における設定期間を表す信号を出力する設定期間決定部14aを備える。その他の同一符号の構成要素については、図1と同様であるため、説明を省略する。
次に、図3に示す電動機制御装置300の動作について説明する。図3に示す電動機制御装置300において、振動特性推定部12aは、駆動制御部5が出力する速度信号から駆動部1の動作時と停止時とを区別し、ハイパスフィルタを用いて駆動力信号から駆動部1の駆動に用いられている信号成分及びオフセット成分を除去することで駆動部1において発生している振動成分を抽出し、抽出した振動成分の絶対値を平均化することにより駆動部1で発生している振動の振幅を推定して、駆動部1の動作時における振動特性推定値と、駆動部1の停止時における振動特性推定値とを出力する。
動作時振動許容しきい値出力部17aは、駆動部1の動作時における振動特性推定値に対する動作時振動許容しきい値を算出して出力する。停止時振動許容しきい値出力部17bは、駆動部1の停止時における振動特性推定値に対する停止時振動許容しきい値を算出して出力する。動作時振動異常検出部13aは、動作時における振動特性推定値と動作時振動許容しきい値とを比較することで、駆動部1が動作時に発生している振動の異常を検出する。停止時振動異常検出部13bは、停止時における振動特性推定値と停止時振動許容しきい値とを比較することで、駆動部1が停止時に発生している振動の異常を検出する。
駆動量積算部19は、駆動指令信号から駆動部1の駆動量を積算して駆動量積算値を出力する。ここで、駆動部1の駆動量としては、駆動機構2の移動量及び電動機3の回転回数を例示することができる。
設定期間決定部14aは、駆動量積算部19が出力する駆動量積算値を用いて、摩擦許容しきい値出力部16が摩擦許容しきい値を算出して摩擦異常検出部11に設定する期間と、動作時振動許容しきい値出力部17aが動作時振動許容しきい値を算出して動作時振動異常検出部13aに設定する期間と、停止時振動許容しきい値出力部17bが停止時振動許容しきい値を算出して停止時振動異常検出部13bに設定する期間とを決定する。これらの期間は、駆動量積算値に対する期間であり、電動機3及び駆動機構2の構成要素の各々の基本定格寿命に到達する駆動量のうち最も小さい値から決定され、この値に到達する期間以下の期間とする。ここで、基本定格寿命は、実施の形態1と同様に、信頼度90%のときの定格寿命と定義される。駆動量積算値が基本定格寿命に到達する駆動量以下とすると、駆動部1の信頼度は90%以上で正常であるため、温度摩擦モデル、摩擦許容しきい値及び振動許容しきい値を各々設定する期間として適当である。
そして、温度摩擦モデル出力部15、摩擦許容しきい値出力部16及び動作時振動許容しきい値出力部17a及び停止時振動許容しきい値出力部17bは、各々の設定期間で温度摩擦モデル、摩擦許容しきい値、動作時振動許容しきい値及び停止時振動許容しきい値を算出し、摩擦異常検出部11は摩擦特性補正値に対して異常検出することができ、振動異常検出部13は、動作時における振動特性推定値及び停止時における振動特性推定値に対して異常検出することができるようになる。
以上、本実施の形態2にて説明したように、駆動量積算部19及び設定期間決定部14aで決めた駆動部1が正常な期間において、摩擦特性推定値と振動特性推定値による異常検出に必要な温度摩擦モデル、摩擦許容しきい値及び動作時振動許容しきい値及び停止時振動許容しきい値が設定される。これにより、駆動部1が正常な期間で設定された摩擦許容しきい値、動作時振動許容しきい値及び停止時振動許容しきい値と、駆動部1で発生している摩擦及び振動の推定結果とを比較することができるため、駆動部1で発生している摩擦及び振動の異常を検出することができる。
また、本実施の形態2における振動特性推定値は、駆動部1の動作時と停止時とが区別されているため、駆動部1の動作時の振動特性推定値が動作時振動許容しきい値を超え、駆動部1の停止時の振動特性推定値が停止時振動許容しきい値を超えていない場合には駆動部1の異常として検出することができ、駆動部1の停止時の振動特性推定値が停止時振動許容しきい値を超えている場合には制御系の異常として検出することができる。
なお、設定期間決定部14aが決定する設定期間は、電動機3及び駆動機構2の構成要素の基本定格寿命以下であればよく、電動機3及び駆動機構2を含む機械装置の立ち上げ時の試運転期間の駆動量又は部品交換時の慣らし運転期間の駆動量に合わせて設定する期間としてもよい。
また、本実施の形態2では、駆動量積算部19は、指令生成部4が出力する駆動指令信号から駆動量積算値を算出しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、指令生成部4が駆動指令信号を出力した回数を積算して駆動量積算値を算出してもよいし、位置検出器6が出力する位置検出値から駆動量積算値を算出してもよい。
以上説明したように、本実施の形態2によっても、許容値を決定する作業及び振動波形データベースに振動波形を予め格納する作業が不要である。そのため、機械特性推定値から機械特性許容しきい値を簡単に得ることができ、機械特性推定値と機械特性許容しきい値から機械特性の異常を検出する電動機制御装置を得ることが可能である。さらには、本実施の形態2によれば、検出された異常が駆動部の異常であるか、又は制御系の異常であるかを切り分けることができる。
実施の形態3.
図4は、本発明の実施の形態3に係る電動機制御装置の構成例を示すブロック図である。図4に示す電動機制御装置400は、図1に示す電動機制御装置100の摩擦特性補正部9、温度情報取得部10及び温度摩擦モデル出力部15が除外され、設定期間決定部14に代えて駆動部1の積算駆動時間が入力されて、摩擦許容しきい値出力部16a及び振動許容しきい値出力部17の双方に共通の設定期間を表す信号を出力する設定期間決定部14bを備え、摩擦許容しきい値出力部16に代えて摩擦特性推定値及び設定期間を表す信号が入力されて摩擦許容しきい値を出力する摩擦許容しきい値出力部16aを備え、摩擦異常検出部11に代えて摩擦許容しきい値及び摩擦特性推定値が入力されて摩擦異常を検出する摩擦異常検出部11aを備える。摩擦許容しきい値出力部16aは、設定期間決定部14bで決定された摩擦許容しきい値の設定期間において、摩擦許容しきい値を算出し、摩擦異常検出部11aに出力する。摩擦異常検出部11aは、摩擦特性推定値と摩擦許容しきい値とを比較することで、駆動部1で発生している摩擦の異常を検出する。その他の同一符号の構成要素については、図1と同様であるため、説明を省略する。
設定期間決定部14bは、駆動時間積算部18が出力する積算駆動時間を用いて、摩擦許容しきい値出力部16aが摩擦許容しきい値を算出して摩擦異常検出部11aに設定する期間と、振動許容しきい値出力部17が振動許容しきい値を算出して振動異常検出部13に設定する期間とを決定する。これらの期間は、積算駆動時間に対する期間であり、電動機3及び駆動機構2の構成要素の各々の基本定格寿命のうち最も短い値以下になる期間とする。ここで、基本定格寿命は、実施の形態1と同様に、信頼度90%のときの定格寿命と定義される。積算駆動時間が基本定格寿命以下とすると、駆動部1の信頼度は90%以上で正常であるため、摩擦許容しきい値及び振動許容しきい値を設定する期間として適当である。
摩擦許容しきい値出力部16aは、設定期間決定部14bで決定された摩擦許容しきい値の設定期間において、摩擦特性推定値の平均値及び標準偏差を算出し、この摩擦特性推定値の平均値及び標準偏差により摩擦許容しきい値を算出し、摩擦異常検出部11aに出力する。摩擦許容しきい値を平均値±標準偏差×係数として計算する場合、摩擦許容しきい値の係数は、実施の形態1と同様に決定することができる。
振動許容しきい値出力部17は、振動許容しきい値の設定期間において振動特性推定部12が出力した振動特性推定値から算出した平均値及び標準偏差により振動許容しきい値を算出し、振動異常検出部13に出力する。振動許容しきい値を平均値±標準偏差×係数として計算する場合、振動許容しきい値の係数は、実施の形態1と同様に決定することができる。
以上、本実施の形態3にて説明したように、駆動時間積算部18及び設定期間決定部14bにより決定された駆動部1が正常な期間において、摩擦特性推定値と振動特性推定値による異常検出に必要な摩擦許容しきい値及び振動許容しきい値が設定される。これにより、駆動部1が正常な期間で設定された摩擦許容しきい値及び振動許容しきい値と、駆動部1で発生している摩擦及び振動の推定結果とを比較することができるため、駆動部1で発生している摩擦及び振動の異常を検出することができる。
また、本実施の形態3に係る電動機制御装置は、摩擦の温度依存性に対する演算を行わないため、計算コストを削減することができる。本実施の形態3に係る電動機制御装置では、摩擦の温度依存性の考慮が不要であり、周囲温度が管理された環境のように温度変化の小さい環境で利用されることを想定している。
なお、設定期間決定部14bが決定する設定期間は、電動機3及び駆動機構2の構成要素の基本定格寿命以下であればよく、電動機3及び駆動機構2を含む機械装置の立ち上げ時の試運転期間又は部品交換時の慣らし運転期間に合わせて設定する期間としてもよい。また、本実施の形態では、摩擦許容しきい値出力部16aが摩擦許容しきい値を算出する期間と、振動許容しきい値出力部17が振動許容しきい値を算出する期間とを共通の期間としたが、実施の形態1,2のように異なる期間としてもよい。
また、本実施の形態3の電動機制御装置においては、実施の形態2と同様に、駆動時間積算部18に代えて駆動量積算値を出力する駆動量積算部19を備えていてもよく、駆動量積算部19を備える場合には、設定期間決定部14bが決定する設定期間は駆動量積算値により決定すればよい。
以上説明したように、本実施の形態3によっても、許容値を決定する作業及び振動波形データベースに振動波形を予め格納する作業が不要である。そのため、機械特性推定値から機械特性許容しきい値を簡単に得ることができ、機械特性推定値と機械特性許容しきい値から機械特性の異常を検出する電動機制御装置を得ることが可能である。さらには、本実施の形態3によれば、温度変化の小さい環境において、計算コストを削減することができる。
実施の形態4.
図5は、本発明の実施の形態4に係る電動機制御装置の構成例を示すブロック図である。図5に示す電動機制御装置500は、図4に示す電動機制御装置400に温度情報取得部10aを備え、摩擦異常検出部11aに代えて摩擦異常検出部11bを備え、摩擦許容しきい値出力部16aに代えて摩擦許容しきい値関数出力部16bを備える。その他の同一符号の構成要素については、図4と同様であるため、説明を省略する。
次に、図5に示す電動機制御装置500の動作について説明する。図5に示す電動機制御装置500において、摩擦特性推定部8は、速度信号及び駆動力信号が入力されて駆動部1の摩擦特性を推定して摩擦特性推定値を出力する。摩擦異常検出部11bは、温度情報取得部10aが出力する温度値、摩擦特性推定値及び摩擦許容しきい値関数が入力されて、摩擦特性推定値と摩擦許容しきい値関数とを比較することで、駆動部1で発生している摩擦の異常を検出する。振動異常検出部13は、振動特性推定値及び振動許容しきい値が入力されて駆動部1の振動の異常を検出する。このような摩擦異常検出部11b及び振動異常検出部13による駆動部1で発生している摩擦及び振動に対する異常の検出には、摩擦許容しきい値関数及び振動許容しきい値の設定を要する。
設定期間決定部14bは、駆動時間積算部18が出力する積算駆動時間を用いて、摩擦許容しきい値関数出力部16bが摩擦許容しきい値関数を算出して摩擦異常検出部11bに設定する期間と、振動許容しきい値出力部17が振動許容しきい値を算出して振動異常検出部13に設定する期間とを決定する。これらの期間は、積算駆動時間に対する期間であり、電動機3及び駆動機構2の構成要素の各々の基本定格寿命のうち最も短い値以下になる期間とする。ここで、基本定格寿命は、実施の形態1と同様に、信頼度90%のときの定格寿命と定義される。積算駆動時間が基本定格寿命以下とすると、駆動部1の信頼度は90%以上で正常であるため、摩擦許容しきい値関数及び振動許容しきい値を設定する期間として適当である。
摩擦許容しきい値関数出力部16bは、設定期間決定部14bで決定された摩擦許容しきい値関数の設定期間において、温度値に対する摩擦特性推定値の近似関数と、この近似関数に対する標準偏差とを算出し、この近似関数と標準偏差により摩擦許容しきい値関数を算出し、摩擦異常検出部11bに出力する。ここで、近似関数の一例は、最小二乗法によって得られ、温度値に比例する摩擦特性の関数であり、摩擦特性推定値は下記の式(1)で表される。また、摩擦許容しきい値関数は、下記の式(2)で表される。
Figure 0006272548
Figure 0006272548
振動許容しきい値出力部17は、振動許容しきい値の設定期間において振動特性推定部12が出力した振動特性推定値から算出した平均値及び標準偏差により振動許容しきい値を算出し、振動異常検出部13に出力する。
以上、本実施の形態4にて説明したように、駆動時間積算部18及び設定期間決定部14bで決めた駆動部1が正常な期間において、摩擦特性推定値と振動特性推定値による異常検出に必要な摩擦許容しきい値関数及び振動許容しきい値が設定される。これにより、駆動部1が正常な期間で設定された摩擦許容しきい値関数及び振動許容しきい値と、駆動部1で発生している摩擦及び振動の推定結果とを比較することができるため、駆動部1で発生している摩擦及び振動の異常を検出することができる。
また、本実施の形態4に係る電動機制御装置は、実施の形態3と同様に温度摩擦モデルが不要であるため、設定期間を短縮することができる。また、本実施の形態4に係る電動機制御装置は、温度値に比例する摩擦特性の関数である摩擦許容しきい値関数を用いているため、実施の形態3のように周囲温度が管理された、温度変化の小さい環境とすることを要さない。
なお、設定期間決定部14bが決定する設定期間は、電動機3及び駆動機構2の構成要素の基本定格寿命以下であればよく、電動機3及び駆動機構2を含む機械装置の立ち上げ時の試運転期間又は部品交換時の慣らし運転期間に合わせて設定する期間としてもよい。
また、本実施の形態4の電動機制御装置においても、実施の形態2と同様に、駆動時間積算部18に代えて駆動量積算値を出力する駆動量積算部19を備えていてもよく、駆動量積算部19を備える場合には、設定期間決定部14bが決定する設定期間は駆動量積算値により決定すればよい。また、摩擦許容しきい値関数出力部16bが摩擦許容しきい値関数を算出する期間と、振動許容しきい値出力部17が振動許容しきい値を算出する期間とを同一の期間としたが、実施の形態1,2のように異なる期間としてもよい。
以上説明したように、本実施の形態4によっても、許容値を決定する作業及び振動波形データベースに振動波形を予め格納する作業が不要である。そのため、機械特性推定値から機械特性許容しきい値を簡単に得ることができ、機械特性推定値と機械特性許容しきい値から機械特性の異常を検出する電動機制御装置を得ることが可能である。さらには、本実施の形態4によれば、温度変化の小さい環境でなくとも温度摩擦モデルが不要であり、計算コストを削減することができる。
実施の形態5.
図6は、本発明の実施の形態5に係る電動機制御装置の構成例を示すブロック図である。図6に示す電動機制御装置600は、図1に示す摩擦異常検出部11に代えて摩擦異常検出部11cを備え、摩擦許容しきい値出力部16に代えて摩擦許容しきい値出力部16cを備え、振動異常検出部13に代えて振動異常検出部13cを備え、振動許容しきい値出力部17に代えて振動許容しきい値出力部17cを備える。その他の同一符号の構成要素については、図1と同様であるため、説明を省略する。
次に、図6に示す電動機制御装置の動作について説明する。摩擦異常検出部11cは、摩擦許容上限しきい値と摩擦許容下限しきい値が設定され、入力された摩擦特性補正値が摩擦許容上限しきい値より大きくなった場合に駆動部1で発生している摩擦が異常増加であるとして検出する。一方、入力された摩擦特性補正値が摩擦許容下限しきい値より小さくなった場合には駆動部1で発生している摩擦が異常減少であるとして前記異常増加とは区別して検出する。
摩擦許容しきい値出力部16cは、設定期間決定部14で決定された摩擦許容しきい値出力部16cの設定期間において、摩擦特性補正値の平均値及び標準偏差を算出し、この摩擦特性補正値の平均値及び標準偏差により摩擦許容上限しきい値と摩擦許容下限しきい値とを算出し、摩擦異常検出部11cに出力する。
ここで、摩擦許容上限しきい値は平均値+標準偏差×上限しきい値係数で、摩擦許容下限しきい値は平均値−標準偏差×下限しきい値係数で表すことができる。一例として、摩擦減少は駆動部1に与える影響は小さいが、摩擦増加は駆動部1の大きな故障に繋がると判断される場合には、上限しきい値係数を2.97、下限しきい値係数を3.62に設定することで、発生する確率が0.3%より低い摩擦特性補正値増加現象を摩擦の異常増加として検出し、発生する確率が0.03%より低い摩擦特性補正値減少現象を摩擦の異常減少として検出することになる。
駆動部1で発生する摩擦は、潤滑剤である潤滑油若しくはグリース、駆動機構で用いられているベアリング若しくはボールねじ、又はリニアガイドの与圧によって決まる。経年変化により潤滑油の増粘若しくはグリースの硬化が発生し、又は異物が混入した場合には、摩擦の増加が予想される。一方、潤滑油の粘度低下若しくはグリースの軟化が発生し、又は与圧が低下した場合には、摩擦の減少が予想される。摩擦異常検出部11cは、摩擦の異常増加と異常減少とを区別して検出するため、これらの現象を区別した診断が可能となる。
振動異常検出部13cは、振動許容上限しきい値が設定され、入力された振動特性推定値が振動許容上限しきい値より大きくなった場合には駆動部1で発生している振動の異常増加を検出する。
振動許容しきい値出力部17cは、設定期間決定部14で決定された振動許容しきい値出力部の設定期間において、振動特性推定値の平均値及び標準偏差を算出し、この振動特性推定値の平均値及び標準偏差により振動許容上限しきい値を算出し、振動異常検出部13cに出力する。振動許容上限しきい値は、摩擦許容上限しきい値と同様に決定することができる。
以上説明したように本実施の形態では、摩擦特性補正値が摩擦許容上限しきい値より大きくなった場合に摩擦の異常増加を検出し、摩擦特性補正値が摩擦許容下限しきい値より小さくなった場合に摩擦の異常減少を検出する。摩擦の増加と減少とでは異なる現象が発生していると予想されるため、ユーザは摩擦の異常増加時と異常減少時とで異なる最適な対応をとることができる。
また、例えば異物混入による摩擦増加は、その増加幅が小さくても駆動部1の重大な故障に繋がり、摩擦減少は駆動部1の重大な故障に繋がりにくい。そのため、小さな摩擦増加でも異常検出するように摩擦許容上限しきい値を設定し、摩擦減少については小さな摩擦減少では異常検出しないように摩擦許容下限しきい値を設定するとよい。このようにすることで、摩擦増加の場合には小さくても駆動部1をメンテナンスし、摩擦減少の場合には大きな変化が発生してからメンテナンスをするように設定することができ、メンテナンスの効率化を図ることができる。
また、振動については、振動振幅の増加は駆動部1の損傷のような故障が考えられるが、振動振幅の減少は異常現象と判定されなくてもよい。入力された振動特性推定値が振動許容上限しきい値より大きくなった場合に駆動部1で発生している振動の異常増加を検出することで、振動振幅の増加時だけ駆動部1のメンテナンスを行うようにすることができ、メンテナンスの効率化を図ることができる。
なお、設定期間決定部14が決定する設定期間は、電動機3及び駆動機構2の構成要素の基本定格寿命以下であればよく、電動機3及び駆動機構2を含む機械装置の立ち上げ時の試運転期間又は部品交換時の慣らし運転期間に合わせて設定する期間としてもよい。
また、本実施の形態5では、駆動時間積算部18は、指令生成部4が駆動指令信号を出力している時間を積算して積算駆動時間を算出しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、指令生成部4が駆動指令信号を出力した回数を積算して積算駆動時間を算出してもよい。
また、本実施の形態5の電動機制御装置においても、実施の形態2と同様に、駆動時間積算部18に代えて駆動量積算値を出力する駆動量積算部19を備えていてもよく、駆動量積算部19を備える場合には、設定期間決定部14bが決定する設定期間は駆動量積算値により決定すればよい。
また、摩擦許容しきい値出力部16cが摩擦許容しきい値を算出する期間と、振動許容しきい値出力部17cが振動許容しきい値を算出する期間と、温度摩擦モデル出力部15が温度摩擦モデルを算出する期間とを異なる期間としたが、実施の形態3,4のように同一の期間としてもよい。
また、駆動制御部5が出力する駆動力信号は、電流制御部7が出力する駆動電流検出値から算出されてもよいし、駆動制御信号から算出されてもよい。
また、本実施の形態では、温度情報取得部10は、位置検出器6に取り付けられているが、本発明はこれに限定されるものではなく、位置検出器6が温度検出部を有する場合には、この温度検出部で代用可能である。さらには、温度情報取得部10が駆動部1に取り付けられて駆動部1の温度を直接取得してもよいし、駆動部1の温度に従って温度変化する他の部分に取り付けられていてもよい。
また、ここでは、電動機3の位置を検出する位置検出器6を設けた構成について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
なお、以上説明した実施の形態1から5においては、摩擦異常検出部と振動異常検出部の双方を備える構成について説明し、摩擦異常と振動異常とを同時に検出可能な電動機制御装置について説明したが、本発明の電動機制御装置はこれに限定されるものではなく、摩擦異常検出部と振動異常検出部の一方を備える構成であってもよい。
なお、以上説明した実施の形態1から5においては、機械特性として摩擦特性及び振動特性を例示して説明したが、いずれか一方の機械特性のみを推定する構成であってもよい。また、本発明における機械特性は摩擦特性及び振動特性に限定されるものではなく、他の機械特性に適用してもよい。すなわち、他の機械特性に適用する場合を考慮すると、摩擦特性推定部及び振動特性推定部を機械特性推定部と総称することができ、摩擦許容しきい値出力部及び振動許容しきい値出力部を機械特性許容しきい値出力部と総称することができ、摩擦異常検出部及び振動異常検出部を機械特性異常検出部と総称することができる。
なお、以上説明した実施の形態1から5においては、電動機制御装置が備える機能部を分けて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、1つのプロセッサが複数の機能部を兼用してもよい。一例として、1つのプロセッサが図1の摩擦特性推定部8と振動特性推定部12を兼用してもよい。
なお、以上説明した実施の形態1から5により、異常発生の予測、早期又は軽微な段階での異常検出が可能であるため、早期の部品交換により機械装置の長寿命化が可能となる。また、生産活動又は物流の予期せぬ停止を未然に防止することが可能であるため、流通の効率化を図ることができる。また、機械装置の異常動作を未然に防止することが可能であるため、異常動作によるエネルギーの浪費を抑えることができ、環境負荷を低減することができる。
以上の実施の形態に示した構成は、本発明の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1 駆動部、2 駆動機構、3 電動機、4 指令生成部、5,5a 駆動制御部、6 位置検出器、6a 速度検出部、7 電流制御部、8 摩擦特性推定部、9 摩擦特性補正部、10 温度情報取得部、11,11a,11b,11c 摩擦異常検出部、12,12a 振動特性推定部、13,13c 振動異常検出部、13a 動作時振動異常検出部、13b 停止時振動異常検出部、14,14a,14b 設定期間決定部、15 温度摩擦モデル出力部、16,16a,16c 摩擦許容しきい値出力部、16b 摩擦許容しきい値関数出力部、17,17c 振動許容しきい値出力部、17a 動作時振動許容しきい値出力部、17b 停止時振動許容しきい値出力部、18 駆動時間積算部、19 駆動量積算部、100,200,300,400,500,600 電動機制御装置。

Claims (10)

  1. 駆動部を駆動する電動機の制御を行う電動機制御装置であって、
    駆動指令信号を出力する指令生成部と、
    前記電動機の位置又は速度を検出して動作検出値を出力する動作検出部と、
    前記動作検出値、前記駆動指令信号及び駆動電流検出値が入力されて駆動制御信号及び駆動力信号を出力する駆動制御部と、
    前記駆動制御信号が入力されて駆動電流を出力し、且つ前記駆動電流から検出した前記駆動電流検出値を出力する電流制御部と、
    少なくとも前記駆動力信号が入力されて機械特性推定値を出力する機械特性推定部と、
    前記駆動指令信号を出力している時間から前記駆動部の積算駆動時間を出力し、又は前記駆動指令信号を出力している時間から前記駆動部の駆動量積算値を出力する積算部と、
    前記機械特性推定値及び設定期間を表す信号が入力されて機械特性許容しきい値を出力する機械特性許容しきい値出力部と、
    前記駆動部の前記積算駆動時間又は前記駆動量積算値が入力されて、前記設定期間を表す信号を出力する設定期間決定部と、
    前記機械特性許容しきい値及び前記機械特性推定値が入力されて機械特性異常を検出する機械特性異常検出部とを備えることを特徴とする電動機制御装置。
  2. 前記機械特性許容しきい値出力部は、摩擦許容しきい値を出力する摩擦許容しきい値出力部であり、
    前記駆動制御部は、速度信号、前記駆動制御信号及び前記駆動力信号を出力し、
    前記機械特性推定部は、前記速度信号及び前記駆動力信号を入力とし、前記機械特性推定値として摩擦特性推定値を出力する摩擦特性推定部であり、
    前記機械特性異常検出部は、機械特性異常として摩擦異常を検出する摩擦異常検出部であることを特徴とする請求項1に記載の電動機制御装置。
  3. 前記機械特性推定部は、前記駆動力信号を入力とし、前記機械特性推定値として振動特性推定値を出力する振動特性推定部であり、
    前記機械特性異常検出部は、機械特性異常として振動異常を検出する振動異常検出部であることを特徴とする請求項1に記載の電動機制御装置。
  4. 駆動部を駆動する電動機を制御する電動機制御装置であって、
    駆動指令信号を出力する指令生成部と、
    前記電動機の位置又は速度を検出して動作検出値を出力する動作検出部と、
    前記動作検出値、前記駆動指令信号及び駆動電流検出値が入力されて駆動制御信号、速度信号及び駆動力信号を出力する駆動制御部と、
    前記駆動制御信号が入力されて駆動電流を出力し、且つ前記駆動電流から検出した前記駆動電流検出値を出力する電流制御部と、
    前記速度信号及び前記駆動力信号が入力されて摩擦特性推定値を出力する摩擦特性推定部と、
    前記駆動力信号が入力されて振動特性推定値を出力する振動特性推定部と、
    前記駆動指令信号を出力している時間から前記駆動部の積算駆動時間又は駆動量積算値を出力する積算部と、
    前記摩擦特性推定値及び摩擦許容しきい値設定期間を表す信号が入力されて摩擦許容しきい値を出力する摩擦許容しきい値出力部と、
    前記振動特性推定値及び振動許容しきい値設定期間を表す信号が入力されて振動許容しきい値を出力する振動許容しきい値出力部と、
    前記駆動部の前記積算駆動時間又は前記駆動量積算値が入力されて、前記摩擦許容しきい値設定期間を表す信号と前記振動許容しきい値設定期間を表す信号とを出力する設定期間決定部と、
    前記摩擦許容しきい値及び前記摩擦特性推定値が入力されて摩擦異常を検出する摩擦異常検出部と、
    前記振動許容しきい値及び前記振動特性推定値が入力されて振動異常を検出する振動異常検出部とを備えることを特徴とする電動機制御装置。
  5. 前記駆動制御部は、速度信号、前記駆動制御信号及び前記駆動力信号を出力し、
    前記振動特性推定部に前記速度信号が入力され、
    前記振動特性推定部は、前記速度信号により、前記駆動部の動作時の前記振動特性推定値と前記駆動部の停止時の前記振動特性推定値とを区別して出力することを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の電動機制御装置。
  6. 前記駆動部の温度または前記駆動部の温度により温度変化する部分の温度を取得して温度値を出力する温度情報取得部と、
    前記摩擦特性推定値が入力されて、前記温度値によって摩擦特性が変化する温度摩擦モデルを用いて前記摩擦特性推定値を補正して摩擦特性補正値を出力する摩擦特性補正部と、
    前記摩擦特性推定値及び前記温度値から温度摩擦モデルを算出して前記摩擦特性補正部に設定する温度摩擦モデル出力部とを備え、
    前記摩擦異常検出部は、前記摩擦特性補正値を入力とし、前記摩擦特性補正値と前記摩擦許容しきい値とを比較して前記摩擦異常の検出を行うことを特徴とする請求項2又は請求項4に記載の電動機制御装置。
  7. 前記駆動部の温度または前記駆動部の温度により温度変化する部分の温度を取得して温度値を出力する温度情報取得部と、
    前記摩擦許容しきい値出力部に代えて、前記温度値、前記摩擦特性推定値及び前記摩擦許容しきい値出力部の設定期間を表す信号が入力されて摩擦許容しきい値関数を出力する摩擦許容しきい値関数出力部と、
    前記摩擦許容しきい値関数及び前記摩擦特性推定値が入力されて摩擦異常を検出する摩擦異常検出部とを備えることを特徴とする請求項2又は請求項4に記載の電動機制御装置。
  8. 前記機械特性許容しきい値出力部は、前記機械特性許容しきい値出力部の設定期間を表す信号で決められる期間に前記機械特性許容しきい値を計算して出力することを特徴とする請求項1に記載の電動機制御装置。
  9. 前記機械特性許容しきい値出力部は、機械特性許容上限しきい値と機械特性許容下限しきい値とを出力し、
    前記機械特性異常検出部は、前記機械特性推定値が前記機械特性許容上限しきい値より大きくなると機械特性異常増加を検出し、前記機械特性許容下限しきい値より小さくなると機械特性異常減少を検出することを特徴とする請求項1に記載の電動機制御装置。
  10. 前記機械特性許容しきい値出力部は、機械特性許容上限しきい値を出力し、
    前記機械特性異常検出部は、前記機械特性推定値が前記機械特性許容上限しきい値より大きくなると機械特性異常増加を検出することを特徴とする請求項1に記載の電動機制御装置。
JP2017501870A 2015-02-27 2015-12-10 電動機制御装置 Active JP6272548B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015039309 2015-02-27
JP2015039309 2015-02-27
PCT/JP2015/084717 WO2016136094A1 (ja) 2015-02-27 2015-12-10 電動機制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2016136094A1 JPWO2016136094A1 (ja) 2017-07-06
JP6272548B2 true JP6272548B2 (ja) 2018-01-31

Family

ID=56789304

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017501870A Active JP6272548B2 (ja) 2015-02-27 2015-12-10 電動機制御装置

Country Status (4)

Country Link
US (1) US10038399B2 (ja)
JP (1) JP6272548B2 (ja)
TW (1) TWI586093B (ja)
WO (1) WO2016136094A1 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6898079B2 (ja) 2016-11-16 2021-07-07 芝浦機械株式会社 工作機械およびその制御方法
JP2019040435A (ja) * 2017-08-25 2019-03-14 アズビル株式会社 調節計および劣化位置検出方法
CN111164526B (zh) * 2017-11-28 2023-10-13 株式会社安川电机 异常判定***、马达控制装置及异常判定方法
JP6791892B2 (ja) * 2018-01-18 2020-11-25 ファナック株式会社 異常検知パラメータ調整表示装置
CN113366757A (zh) * 2019-01-31 2021-09-07 三菱电机株式会社 电动机驱动装置及电动机驱动***
US11209808B2 (en) * 2019-05-21 2021-12-28 At&T Intellectual Property I, L.P. Systems and method for management and allocation of network assets
JP7191807B2 (ja) * 2019-11-29 2022-12-19 株式会社日立製作所 診断装置および診断方法
TWI731699B (zh) * 2020-05-27 2021-06-21 台達電子工業股份有限公司 進給系統的摩擦力預測與補償方法以及電腦可讀取儲存媒體

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4103029B2 (ja) * 2001-05-18 2008-06-18 有限会社 ソフトロックス 加工工程の監視方法
JP2003070287A (ja) * 2001-08-28 2003-03-07 Yaskawa Electric Corp 診断機能を備えたモータ制御装置
JP4391218B2 (ja) * 2003-02-20 2009-12-24 三菱電機株式会社 サーボ制御装置
JP2004362204A (ja) 2003-06-04 2004-12-24 Toshiba Mach Co Ltd 工作機械における摩擦力測定方法及び同方法により得られた測定値を用いる数値制御装置
EP2413494B1 (en) * 2009-03-26 2017-12-06 Mitsubishi Electric Corporation Controller for ac rotary machine
JP2012008030A (ja) 2010-06-25 2012-01-12 Toshiba Plant Systems & Services Corp 回転機軸受診断装置
JP2012139772A (ja) 2010-12-28 2012-07-26 Yaskawa Electric Corp ロボットシステム及びロボットの異常検出方法
US8650965B2 (en) 2010-08-31 2014-02-18 Kabushiki Kaisha Yaskawa Denki Robot, robot system, robot control device, and state determining method
JP5696464B2 (ja) 2010-12-15 2015-04-08 富士通株式会社 摩擦補償方法、モータ制御方法、摩擦補償装置、及びモータ制御装置
DE112012002234B4 (de) 2011-05-24 2017-08-17 Mitsubishi Electric Corporation Motorsteuerungsvorrichtung
DE112012002333B9 (de) 2011-05-31 2021-10-14 Mitsubishi Electric Corp. Belastungscharakteristikschätzvorrichtung für eine antriebsmaschine
JP6101931B2 (ja) * 2013-03-19 2017-03-29 パナソニックIpマネジメント株式会社 モータ駆動装置
US9887662B2 (en) 2014-04-22 2018-02-06 Mitsubishi Electric Corporation Motor control device

Also Published As

Publication number Publication date
US10038399B2 (en) 2018-07-31
TW201644184A (zh) 2016-12-16
WO2016136094A1 (ja) 2016-09-01
JPWO2016136094A1 (ja) 2017-07-06
US20180013376A1 (en) 2018-01-11
TWI586093B (zh) 2017-06-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6272548B2 (ja) 電動機制御装置
KR101870553B1 (ko) 전동기 제어 장치
US8275507B2 (en) Method of monitoring a thrust reverser
US9739685B2 (en) Integrated, predictive vibration analysis of rotational machine within electronics rack
JP6657256B2 (ja) 送り軸の異常診断方法及び異常診断装置
JPWO2019106875A1 (ja) 異常判定システム、モータ制御装置、及び異常判定装置
US20180259951A1 (en) State diagnostic device
TWI452822B (zh) 馬達控制裝置
KR20150127543A (ko) 모터 제어 장치
US20220342405A1 (en) Abnormality detection apparatus, computer-readable storage medium, and abnormality detection method
Hofmeister et al. Prognostic health management (PHM) of electrical systems using condition-based data for anomaly and prognostic reasoning
Mütze et al. On inverter induced bearing currents, bearing maintenance scheduling, and prognosis
Strangas Response of electrical drives to gear and bearing faults—diagnosis under transient and steady state conditions
US11005407B2 (en) Data obtaining method, inverter, and rotating electric machine
US20220364955A1 (en) Remaining life prediction system, remaining life prediction device, and remaining life prediction program
AU2017239014B2 (en) Method to monitor a thrust load on a rolling bearing and machinery equipped with a system to monitor said thrust load
US9753456B2 (en) Device for detecting decrease in rotational speed of cooling fan of machine tool
KR101928423B1 (ko) 회전 설비의 윤활유 부족의 감지 방법
JP6522236B2 (ja) 電動機制御装置
KR20230120888A (ko) 전동기의 잔존수명 예측 장치 및 방법
Pacas Detection of bearing faults in repetitive mechanical systems by identification of the load torque
Jena A study on reliability, validation of bath tub curve and concept of Madhab’s hat curve of reliability

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170317

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170317

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170907

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20171205

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20171228

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6272548

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250