JP6270307B2 - ネスティング可能な椅子 - Google Patents

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Description

本願発明は、ネスティング可能な椅子(可動式椅子)に関するもので、特に、脚装置にガスシリンダを設けて背もたれがロッキングする回転椅子を好適な対象にしている。
椅子の不使用時に格納スペースを節約するために、椅子同士を水平方向に嵌め合わせること(ネスティングすること)は広く行われている。この種のネスティング可能な椅子は、パイプ椅子と呼ばれているタイプが多いが、オフィスで多用されている回転椅子をネスティング可能な構造にすることが特許文献1に開示されている。
具体的に述べると、まず、脚を前後4本の枝足を有する方式として、前2本の枝足の高さを後ろ2本の枝足の高さよりも低くすると共に、前2本の枝足の広がり角度を後ろ2本の枝足の広がり角度より小さくすることで、前後に配置した脚装置が嵌まり合うように設定している。
次に、脚支柱(ガスシリンダ)の上端に設けた左右横長の固定式ベースに左右の背フレームに取り付けて、この背フレームに背もたれを取り付けており、固定式ベースに内蔵したトーションバーで背もたれのロッキングに抵抗を付与している。そして、座の下面のうち概ね前後中間部に、固定式ベースに設けた支軸部に回転自在に嵌まる軸受けブラケットを下向き突設し、これにより、座の跳ね上げ回動を許容している。従って、座の跳ね上げ回動中心と背もたれの傾動中心とは同心になっている。
特許文献1では、座の前後中間部を固定式ベースに連結しているので、座は、跳ね上げた状態で下半分は背もたれの下端及び固定式ベースよりも下方に位置している。また、固定式ベースの後ろには座の後半部が下向き回動することを許容するための空間が空いている。
座は脚装置に対して水平回転自在である一方、ネスティング時の脚装置は方向性を持っている。そこで、座を跳ね上げると脚装置がネスティング可能な姿勢になるように配慮している。また、座を跳ね上げると、ガスシリンダのロックが解除されて、座は最も高い位置に上昇するように設定しており、これにより、最も深い嵌まり合いを確保すると共にネスティング状態での各椅子の高さを揃えて見栄えを良いものとしている。
特許第3730119号公報
既述のように、椅子をネスティングするのは不使用時の格納スペースを少なくするためであり、従来は、パイプ椅子のように簡易な構造のものが多かった。しかし、簡易な構造であると、長時間腰掛けた場合の座り心地は良いとは言えなかった。座り心地で大きな要素となるのが背もたれのロッキングであり、パイプ椅子においてもフレーム材の曲がり変形を利用して背もたれに若干のロッキング性を付与することが行われているが、フレーム材の曲がり変形を利用した程度ではロッキング角度はごく僅かであるため、長時間腰掛けた場合の座り心地の改良にはさほど貢献しないと言える。
この点、特許文献1の構成を採用すると、背もたれは通常の回転椅子と同様に大きくロッキングするため、長時間使用し続けても疲れにくくて座り心地に優れている。しかし、操作性や座り心地の向上等に関しては改善の余地が見られる。
例えば、トーションばねの弾性力は一定であるので、特許文献1では、ロッキングに対する抵抗の大きさを調節するため、トーションバーの初期弾性力はハンドルで調節するようになっているが、ばねの硬さを調節するために一々ハンドルを回転操作するのは面倒である。
また、パイプ椅子を長時間使用し続けると疲れるのは、使用者が身体を動かそうとしても背もたれも座も追従せず、身体の動きが椅子によって拘束されるためであり、この点、ロッキング式回転椅子は、背もたれがロッキングすると共に一般に座も背もたれの後傾動に連動して動くため、使用者の動きに対する背もたれ及び座の追従性が高くて長時間使用し続けても疲れにくいのであるが、特許文献1では背もたれがロッキングするに過ぎず、背もたれがロッキングしても座の位置・姿勢は変化しないため、必ずしも高い座り心地を得るには至っていないと言える。
本願発明は、このような現状を改善すべく成されたものである。
本願は、各請求項の発明を有している。このうち請求項1の発明は、
「複数個を水平方向に嵌め合わせ可能な脚装置と、前記脚装置の上端に設けた固定式ベースと、ばね手段に抗して後傾動する背もたれと、前記固定式ベースの上方に配置された跳ね上げ回動可能な座とを有しており、
前記座は、前記背もたれとは別体になっていてその全体が跳ね上げ回動可能になっている一方
前記背もたれは、その中途高さ位置を支点にして前後傾動するように、前記固定式ベースに設けた上向きの支持部材の上端部に連結されており、
前記座の全体を前記背もたれの前面に重なるように跳ね上げることで、前後に配置された脚装置を互いに嵌め合わせることが許容されており、
かつ、前記背もたれの後傾動に対して使用者の体重に応じた抵抗を付与する体重感応式抵抗付与手段を設けている、
という構成であって、
前記座は、前記背もたれの後傾動に連動して前記ばね手段に抗して前進する構成であり、前記座が、前記背もたれに対して、前記背もたれの傾動支点よりも低い高さ位置において跳ね上げ回動自在に連結されている一方、
前記体重感応式抵抗付与手段は、前記座の前進動に伴って当該座の全体を上昇させる持ち上げ手段によって構成されており、前記持ち上げ手段として、前記固定式ベースには固定ガイド部を設け、前記座には、前倒し状態で前記固定ガイド部の上に載る可動ガイド部を設けており、前記固定式ガイド部と可動式ガイド部との合わせ面を傾斜面とすることにより、前記座の前進動に伴って当該座の全体が上昇するようになっている
というものである。
また、請求項2の発明は、
「複数個を水平方向に嵌め合わせ可能な脚装置と、前記脚装置の上端に設けた固定式ベースと、ばね手段に抗して後傾動する背もたれと、前記固定式ベースの上方に配置された跳ね上げ回動可能な座とを有しており、
前記背もたれは、背フレームを介して前記固定式ベースに後傾動可能に取付けられている一方、
前記座の全体を前記背もたれの前面に重なるように跳ね上げることで、前後に配置された脚装置を互いに嵌め合わせることが許容されており、
かつ、前記背もたれの後傾動に対して使用者の体重に応じた抵抗を付与する体重感応式抵抗付与手段を設けている、
という構成であって、
前記座は、前記背もたれの後傾動に連動して前記ばね手段に抗して後退する構成であり、前記座が、前記背フレームに対して、前記背フレームの傾動支点よりも高い位置において跳ね上げ回動自在に連結されている一方、
前記体重感応式抵抗付与手段は、前記座の後退動に伴って座を上昇させる持ち上げ手段によって構成されており、前記持ち上げ手段として、前記固定式ベースには固定ガイド部を設け、前記座には、前倒し状態で前記固定ガイド部の上に載る可動ガイド部を設けており、前記固定式ガイド部と可動式ガイド部との合わせ面を傾斜面とすることにより、前記座の後退動に伴って当該座の全体が上昇するようになっている
というものである。
請求項3の発明は、
「複数個を水平方向に嵌め合わせ可能な脚装置と、前記脚装置の上端に設けた固定式ベースと、ばね手段に抗して後傾動する背もたれと、前記固定式ベースの上方に配置された跳ね上げ回動可能な座とを有しており、
前記背もたれは、背フレームを介して前記固定式ベースに後傾動可能に取付けられている一方、
前記座を前記背もたれの前面に重なるように跳ね上げることで、前後に配置された脚装置を互いに嵌め合わせることが許容されており、
かつ、前記背もたれの後傾動に対して使用者の体重に応じた抵抗を付与する体重感応式抵抗付与手段を設けており、この体重感応式抵抗付与手段は、前記座の後退動又は前進動に伴って座を上昇させる持ち上げ手段から成っている、
という構成であって、
前記座の後部は、側面視前傾姿勢の後部リンクにて前記固定式ベースに連結されている一方、
前記座のうち前記後部リンクよりも手前側の部位は、前記背フレームの前向き延長部に係脱自在に連結されており、前記後部リンクと背フレームの前向き延長部とより成る平行リンク機構で前記持ち上げ手段が構成されており、前記座は、前記背フレームの前向き延長部に対する係合を解除することで跳ね上げが許容されている」
というものである。
請求項4の発明は、
「複数個を水平方向に嵌め合わせ可能な脚装置と、前記脚装置の上端に設けた固定式ベースと、ばね手段に抗して後傾動する背もたれと、前記固定式ベースの上方に配置された座とを有しており、
前記背もたれは、前記固定式ベースに後傾動可能に取付けられているか、又は、前記固定式ベースに設けた支持部材に後傾動可能に取付けられている一方、
前記座は、前記固定式ベース又はこれに設けた支持部材に跳ね上げ回動自在に連結されており、前記座を前記背もたれの前面に重なるように跳ね上げることで、前後に配置された脚装置を互いに嵌め合わせることが許容されており、
かつ、前記背もたれの後傾動に対して使用者の体重に応じた抵抗を付与する体重感応式抵抗付与手段を設けている、
という構成であって、
前記座は、前倒し状態で前後スライドし得るように前記固定式ベース又は回動式ベースで支持されており、前記座と背もたれとが、前記背もたれが後傾動すると前記座が前記ばね手段に抗して前進するように関連しており、
かつ、前記体重感応式抵抗付与手段として、前記座の前進動に対して着座者の体重に応じた摩擦抵抗を付与する摩擦部材が配置されている」
本願発明では、ロッキングに際して、体重が異なる使用者に、一々ばね手段の初期弾力を調節することなく一定の抵抗を付与できる。すなわち、ばね手段の硬さが一定であると、体重が重い人が使用すると「ばねが柔らかい」という印象を与え、体重が軽い人が使用すると「ばねが硬い」という印象を与えるが、本願発明では、体重感応式抵抗付与手段により、背もたれの後傾動に対して使用者の体重に応じた抵抗が付与されるため、いちいちばね手段の初期弾性力を調節しなくても、体重が異なる人に同じ程度のロッキング抵抗を付与できるのである。
そして、各発明は、背もたれの後傾動に連動して座を後退又は前進させるものであるため、椅子の使用者は上半身を後傾させるのみでなく、座が前進したり後退したりすることで、ロッキングに際して身体をリラックスした状態に保持できる。これにより、ネスティング可能なロッキング椅子でありながら、座り心地を向上させることができる。また、請求項1〜3では、座は後退又は前進しつつ上昇するため、体重感応機能をより的確に発揮する。
請求項2の構成を採用すると、ごく簡単な構成で体重感応式を実現できる利点がある。他方、請求項3の構成では座は全体的に平行移動して上昇するため、ロッキング時に下半身の姿勢変化を好まない人に好適である。
(A)(B)とも第1実施形態に係る椅子の斜視図である。 (A)はニュートラル状態での側面図、(B)はロッキング状態での側面図である。 (A)は座を跳ね上げた状態での斜視図、(B)は脚装置の正面図である。 ネスティング状態を示す側面図である。 椅子の全体的な分離斜視図である。 (A)(B)ともクッションを省略した状態での全体斜視図である。 座の支持機構を示すための一部分離斜視図である。 (A)は座をひっくり返した状態での斜視図、(B)は座の分離斜視図である。 (A)は固定式ベースの箇所の一部分離斜視図、(B)は座のガイド機構を示す分離斜視図である。 (A)は座のガイド機構を示す一部分離正面図、(B)はロッキング状態での一部破断・分離側面図である。 第2実施形態を示す模式図で、(A)はニュートラル状態の側面図、(B)はロッキング状態の側面図、(C)は座を跳ね上げた状態の側面図である。 第3実施形態を示す模式図で、(A)はニュートラル状態の側面図、(B)はロッキング状態の側面図、(C)は座を跳ね上げた状態の側面図である。 第4実施形態を示す模式図で、(A)はニュートラル状態の側面図、(B)はロッキング状態の側面図、(C)は座を跳ね上げた状態の側面図である。 参考例の側面図である。 第5実施形態の模式的な側面図である。
(1).第1実施形態の概要
次に、本願発明の実施形態を図面に基づいて説明する。まず、図1〜図5を参照して第1実施形態(請求項4の実施形態)の概要を説明する。なお、以下の説明で方向を特定するため「前後」「左右」の文言を使用するが、これは、椅子に普通に腰掛けた人から見た状態を基準にしている。
椅子は、大きな要素として脚装置1と座2と背もたれ3とを備えている。脚装置1は、ガスシリンダよりなる脚支柱4と、脚支柱4を抱持する中心筒5と、中心筒5に溶接等で固定した前後2本ずつの枝足6a,6bとを有しており、各枝足6a,6bの先端にはキャスタ7を取り付けている。
枝足6a,6bは概ね中心筒5から放射方向に向かって延びており、中心筒5から下向きに傾斜した姿勢になっており、先端は鉛直姿勢に曲げている。そして、図3(B)に明示するように、前2本の枝足6aの高さを後ろ2本の枝足6bの高さよりも低くすると共に、前2本の枝足6aの広がり角度を後ろ2本の枝足6bの広がり角度より小さくすることで、前後に配置された脚装置1が互いに嵌まり合うことを許容している。
脚支柱4の上端には、左右横長で上向きに開口した箱状の固定式ベース8が取り付けられており、固定式ベース8の左右両端部に、請求項に記載した支持部材の一例として、それぞれ座2の上方まで突出した支持フレーム9を固定している。図5に示すように、背もたれ3の下部の左右両側部には平面視L型の第1ブラケット10が固定されており、第1ブラケット10の外面に側面視略三角形の第2ブラケット11を固定し、第2ブラケット11の前端を第1支軸12で支持フレーム9の上端に連結している。従って、背もたれ3は第1支軸12を中心にして後傾動し得る。
図3に示すように、左右支持フレーム9のうち後部から第1支軸12より低い部位には、回動式ベース14が第2支軸15で跳ね上げ回動自在に連結されており、回動式ベース14に座2が前後動自在に装着されている。
そして、例えば図1(A)から理解できるように、第1ブラケット10の後面に上下長手の主動アーム16を固定し、主動アーム16の下端に押動板17を固定する一方、座2の後部のうち主動アーム16の手前に位置した部位に上向きの従動アーム18をそれぞれ固定し、従動アーム18の上端に左右の補助板19を固定して、左右補助板19に挿通した従動ピン20に押動板17が後ろから当たるように設定している。従って、図2に示すように、背もたれ3が後傾動すると押動板17が前進して、これに伴って座2は前進動する。詳細は後述するが、座2は回動式ベース14に設けたばねで後退方向に付勢されており、このばねがロッキングに対する抵抗として作用する。
以上の説明から判るように、本実施形態では、使用状態では、座は背もたれ3の後傾動に連動して前進する。そして、不使用時には、図3(A)図4に示すよう座2を跳ね上げ回動させることで、脚装置1同士が前後方向に嵌まり合った状態にネスティングされる。主動アーム16、押動板17、従動アーム18、補助板19、従動ピン20は、座2の動きを背もたれ3の後傾動に連動させる連動手段を構成している。
(2).固定式ベース・背もたれとその取り付け構造
次に、従前の図に加えて図6以下図面も参照して各部位の詳細を説明する。まず、固定式ベース8の構造、及び背もたれ3とその取り付け構造を説明する。例えば図3に示すように、固定式ベース8は上向きに開口した箱状の形態と成しており、左右中間部にセンターブラケット23を固定し、底板とセンターブラケット23とに溶接で固定したブッシュ(図示せず)に、脚支柱4の上端が下方から嵌着している。
固定式ベース8には、センターブラケット23を覆うような左右横長の支持ブラケット24を固定しており、回動式ベース14は支持ブラケット24で安定的に支持される。センターブラケット23と支持ブラケット24との間にある程度の空間が開いており、この空間にガスシリンダ操作部材が配置されている。ガスシリンダ操作部材はチューブに挿通されたワイヤで操作されるようになっており、図示していないが、座にはワイヤーを引き操作するための昇降レバーを設けている。
固定式ベース8を構成する左右側板8aは左右端面から内側に寄っており、支持フレーム9は左右側板8aにビス止めや溶接で固定している。支持フレーム9は、固定式ベース8から後傾姿勢で立ち上がってから鉛直姿勢になっており、上端には前向き張り出し部9aを設けている。背もたれ3に固定された第2ブラケット11は、前向き張り出し部9aの前端部に連結されている。また、回動式ベース14は、支持フレーム9のうち鉛直部に連結されている。
本実施形態では、固定式ベース8は座2の左右横幅よりも僅かに長い左右長になっているが、例えば座2の左右横幅の1/4程度の左右幅に設定して、支持フレーム9に、座2の下方において固定式ベース8に取り付く内向き部を設けることも可能である。また、固定式ベース8をアルミダイキャスト品や樹脂成形品として、支持フレーム9に相当する部分を固定式ベース8に一体に設けることも可能である。
図5,6に示すように、背もたれ3は樹脂製の背板(インナーシェル)25を有しており、背板25の前面及び後面にクッション26(図1(A)参照)を張り、これをクロス等の表皮材27(同)で覆っている。敢えて述べるまでもないが、クッション26は背板25の前面のみに配置してもよい。
例えば図5に示すように、背板25は第1ブラケット10における内向き片の前面に重ね配置されている。そして、背板25の前面のうち第1ブラケット10の高さ位置に左右横長の浅い凹所28を形成し、この凹所28に金属製補強板29を嵌め込み、補強板29と背板25と第1ブラケット10とをビス(図示せず)で共締めしている。
背板25の下面には下向きの突起30を設けているが、これは、背板25を連結方式にするためのものであり、図5に一点鎖線で示すように、下部背板31を連結することができる。もとより、背板25は下向きの突起28を備えていない形態とすることも可能である。背板25は平面視では前向き凹状に緩く湾曲しており、縦断側面視では、凹所28を設けている部分が最も前に位置するよう湾曲している。従って、凹所28を設けている箇所がランバーサポート部になっている。背板25には多数の穴が空いており、また、裏面には縦横に延びる多数の補強リブを設けているが、これらはなくてもよい。
第1ブラケット10や第2ブラケット11に相当する部分を背板25に一体成形することも可能である。主動アーム16は第1ブラケット11の後面にビス止めや溶接で固定しているが、主動アーム16と押動板17とに相当する部分を背板25に一体成形することも可能である。
(3).座及びその取り付け構造
次に、座2とその取り付け構造の詳細を説明する。図5に示すように、回動式ベース14は左右側板14aを有していて上向きコの字型になっており、その後部下面に、左右の起立部33aを有する第3ブラケット33をビス止めや溶接等で固定し、起立部33aが左右横長の第2支軸15で支持フレーム9の上下中途部に回動可能に連結されている。なお、回動式ベース14は樹脂やアルミの成形品を採用してもよく、起立部33aを回動式ベース14に一体に設けることも可能である。
図8(B)に示すように、座2は、周縁が重なり合った樹脂製の上座板34と下座板35とを有しており、これらの上にクッション(図1(A)参照)36を張っており、クッション36はクロス等の表皮材37で覆われている。上座板34と下座板35とは離反不能に保持されている。
下座板34には、前後長手のセンタースリット38の群、その左右外側に位置した傾斜状の中間スリット39の群、その外側に位置した前後長手のサイドスリット40の群が形成されており、このため、使用者の体圧で容易に伸び変形し得る。上座板34には、着座者の臀部がクッションを介して中間スリット39の箇所に当たることを許容するため、左右の窓穴41を開けている。
図8(A)に示すように、下座板35の下面には、おおむねスリット38〜40の群を囲うようにフロント壁42、リア壁43、サイド壁44が形成されており、これら壁42〜44で囲われた部分は下向きに開口した凹部になっている。そして、サイド壁40の内側に前後長手の可動レール45を配置し、可動レール45を、その前端部と後端部等の複数箇所においてビス(図示せず)で下座板35に固定している。
図9に示すように、可動レール45は正面視で外向きに開口したコの字型の形態を成しており、その内部に樹脂製のスライダ46を配置している。スライダ46は正面視で左右外側に向いて開口しており、図9に示すように、回動式ベース14の左右側板14aの上端に内向きの庇部47を設け、庇部47にスライダ46を嵌め込み装着している。
そして、スライダ46を摩擦抵抗が大きい素材で製造すると共に、可動レール45の上内面と下内面とに摩擦抵抗が大きい素材から成る摩擦板(ライニングシート)45′を一体的に設けることにより、可動レール45とスライダ46との間に、着座者の体重に応じた摩擦抵抗が発生するように設定している。従って、本実施形態では、摩擦板45′とスライダ46が請求項に記載した体重感応式抵抗付与手段を構成している。
図8に示すように、可動レール45を構成する略鉛直姿勢の基板45aの後端部は下座板35の後ろ側に突出している。このため、下座板35のリア壁43には、基板45aが嵌まる切欠き48を形成している。図5や図10(B)に示すように、可動レール45の後端に角筒状の従動アーム18が溶接で固定されている。両者の位置合わせの正確性を図るため、可動レール45には突起49を設け、従動アーム18には係合穴50を設けて、両者を嵌め合わせている。
なお、従動アーム18及び補助板19を可動レール45に一体に設けることも可能である。従動ピン20又はこれと同じ機能を発揮する部分を従動アーム18に一体に設けることも可能である。また、可動レール45と同じ機能を発揮する要素を下座板35に一体に設けて、従動アーム18を下座板35にビス等で固定することも可能である。
図10に示すように、回動式ベース14の上面のうち左右側板14aに近接した部位に上向き開口コの字形で前後長手の固定レール51をビス止めや溶接等によって固定し、固定レール51の後端部に平面視で前向き開口コの字形のばね受け52を溶接等で固定し、ばね受け52の前面と従動アーム18との間にばね(圧縮コイルばね)53を介在させている。従って、図9に示すように、背もたれ3が後傾すると、従動ピン20を介して従動アーム18が押されることで座2はばね53の弾性に抗して前進動する。ばね受け52には手前からロッド51′を貫通させており、ロッド51′の先端部は、従動アーム18に挿通固定している。ロッド51′により、座2の後退位置が規制されている。
固定レール51の内側板には、下座板35のサイド壁44が載るように設定している。従って、可動レール45や回動式ベース14の側板14aに過大な荷重が作用することはない(下座板35のサイド壁44と固定レール51の内側板との摺動面に摩擦抵抗付与部材を配置してもよい。)。なお、既述のとおり、回動式ベース14はアルミや樹脂の成形品を採用できるが、その場合は、固定レール51に相当する要素を回動式ベース14に一体成形するのが好ましい。
(4).まとめ
既に説明したように、椅子に腰掛けた人が背もたれ3に凭れ掛かると座2が前進し、これにより、椅子の使用者はロッキング状態で身体が伸びる傾向を呈する。このため、座2を跳ね上げてネスティングできる椅子でありながら、高いリラックス効果を得ることができて、座り心地に優れている。また、座の前進動に対する抵抗が着座者の体重に応じて大きくなるため、ばね53の初期弾性力をいちいち調節することなく、体重が異なる人に一定のロッキング抵抗を付与できる。
さて、ネスティング式の椅子は会議場や研修会場などに設置することが多く、このような会場では椅子の前後間隔をできるだけ詰める傾向があるが、本実施形態のように背もたれ3の傾動支点を座面より高い位置でかつ座2の後端よりも手前に位置させると、背もたれ3の上端の後ろ向き移動量をできるだけ抑制しつつ大きいロッキング角度を得ることができるため、スペースを有効利用すべく前後間隔を狭めた状態で椅子を設置しても、ロッキング時に後ろの人に不愉快な思いをさせることを防止できる。この点、本実施形態の利点である。
また、本実施形態は、回動式ベース14を設けたことで、ネスティング機能を確保しつつ座2の前進動も可能ならしめたものであり、この点も大きな特徴の一つである。また、回動式ベース14の後端から上向きに突出した起立部33aを支持フレーム9に連結すると、座2は後傾姿勢まで跳ね上げ回動させることができるため、跳ね上げ状態での座2の安定性を確保できる利点もある。
本実施形態のように、体重感応手段として摩擦板45′とスライダ46の間の摩擦抵抗を利用した場合、摩擦板45′とスライダ46とのうちいずれか一方又は両方を、座2が前進する方向の滑りに対しては大きな摩擦を発生させるが、座2が後退する方向の滑りに対しては摩擦係数が著しく小さい素材を使用すると、ばね53の力を過度に大きくすることなく、座2を的確に戻すことできる利点がある。
体重感応手段としては、一方方向の動きには大きな抵抗が生じるが他方方向の動きは軽快に行われるダンパ手段を使用することも可能である。また、後述する第2実施形態や第3実施形態のように、座2が回動式ベース14に対して前進しつつ上昇するようにガイド手段を介して取り付けることも可能である。
図では表示していないが、支持フレーム9の前向き部9aに肘当てを設けることも可能である。また、座2を跳ね上げると固定式ベース8と脚装置1との相対姿勢をネスティング可能な状態に変える姿勢修正装置と、座2を跳ね上げると脚支柱をフリー状態に変えて座2を最高高さに上昇させる高さ揃え装置とを設けるのが好ましい。
本実施形態のように、背もたれ3を座面より高い位置で支持フレーム9に連結すると、背もたれはその上端を大きく後退させることなくできるだけ大きな後傾角度を得ることができるため、椅子を前後に配置している場合に、後ろの人に迷惑が掛かることを抑制できる。
すなわち、背もたれ3の回動支点が座面よりも高い位置(好適には着座者の腰より高い位置)にあると、背もたれ3は後傾によって下端が前進するため、全体的に後退しつつ後傾する場合に比べて、後傾角度が同じであっても背もたれ3の上端の後退寸法は短くなり、このため、ロッキングに際して人の頭や肩が座の後ろに大きく後退する(のけ反る)ことを抑制できるのであり、これにより、後ろの人に不快感を与えずに快適な安楽状態を確保しつつ、できるだけ椅子の前後間隔を詰めてスペースを有効利用できるのである。
また、背もたれ3の回動支点が座面より下にあると、ロッキングに際して背もたれ3には着座者の上半身の荷重が大きなモーメントとして作用するため、ロッキングに対する適度の抵抗を得るには、使用者の体重に応じてばね53の硬さを調節することを要するが、本実施形態のように背もたれ3の回動支点を座面より高い高さに設定すると、使用者の上半身全体の押圧力が背もたれに対してモーメントとして作用することはなく、使用者の上半身を背もたれ3のうち回動支点のあたりで支持した状態で、上半身の上部のみの押圧力で背もたれ3が回動するに過ぎない。このため、使用者の体重が異なっても背もたれ3を後傾させる力はさほど違いない。従って、ロッキング用ばね53の硬さ調節手段を設けなくても、体重が異なる使用者に同じ程度のロッキング抵抗を付与することができる(つまり、ばね53の硬さが使用者の体重に応じて自動感応するのと同じ状態になる。)。
また、本実施形態のように座を座面より高い位置で支持フレームに連結すると、背もたれがハイバック仕様であっても座の跳ね上げ高さ位置を背もたれの高さに揃えることができて(座が背もたれの上に突出しない)、ネスティング状態での美感向上に貢献できる。
(5).他の実施形態
次に、他の実施形態を説明する。まず、図11に示す第2実施形態を説明する。この第2実施形態は請求項を具体化したものであり、固定式ベース8の後端に上向きの支持フレーム9を設けて、この支持フレーム9の上端部に背もたれ3の上下中途部を第1支軸12で連結すると共に、背もたれ3の下端部と座2の後端に設けた起立部2aとを第2支軸15で連結している。この実施形態でも、背もたれ3はその後傾動によって下端が前進するため、座2はロッキング時に前進する。ロッキングに対するばね手段としては、例えば第1支軸12の箇所にトーションバーを設けたらよい。
そして、固定式ベース8の上面を後ろに行くに従って低くなる傾斜支持部59と成す一方、座2の下面に、傾斜支持部59にスライド自在に面接触する被支持部58を設けており、これにより、座2が前進しながら上昇するように設定している。従って、本実施形態では、傾斜支持部59が請求項に記載した固定ガイド部に相当して、被支持部58が可動ガイド部に相当する共に、傾斜支持部59と被支持部58とで持ち上げ手段が構成されている。敢えて述べるまでもないが、座2を持ち上げる力が使用者の体重に比例するため、体重が異なる使用者に一定のロッキング抵抗を付与できる。
なお、図11に実線で示す座2を回動式ベース14に置き換えて、一点差線で示すように、回動式ベース14に座2を取り付けることも可能である。このように座2を間接的に取り付けることで、例えば座2の前後位置を調節可能とすることができる。また、座2を下方に大きく沈むような状態で回動式ベース14に取り付けることで、座2の座り心地を向上させることもできる。このように座2を回動式ベース14に設けることは、図12以下の実施形態にも適用できる。
図12に示す第3実施形態は請求項2に対応したもので、支持部材の一例としての背フレーム55を第1支軸12で固定式ベース8の後部に後傾動可能に連結して、背フレーム55に背もたれ3を取り付けた構成において、背フレーム55の前端部に上向きのリンク部56を設けて、リンク部56の上端とを座2の下向き突部57とを第2支軸15で連結し、更に面)と成している。従って、傾斜支持部59は請求項に記載した固定ガイド部に相当して、被支持部58は請求項に記載した可動ガイド部に相当する。
そして、被支持部58と傾斜支持部59とのと当接面を後ろに行くに従って高さが高くなる傾斜面(カム面)と成している。従って、傾斜支持部59は請求項に記載した固定ガイド部に相当して、被支持部58は請求項に記載した可動ガイド部に相当する。
固定式ベース8にはばね手段(例えば圧縮コイルばね)を内蔵しており、背もたれ3はばね手段に抗して後傾動するが、被支持部58と傾斜支持部59との当接面が傾斜面になっているため、座2は上昇しながら後退する。第2実施形態と同様に、座2を持ち上げる力は使用者の体重(体格)に比例するため、ばね手段の固さを調節することなく、体重が異なる人に同じようなロッキング抵抗を付与することができる。
図13に示す第4実施形態は請求項3に対応した実施形態であり、この実施形態では、背フレーム55は、その前端部が固定式ベース8に第1支軸12で連結されている一方、座2は、その後部に設けた下向き突部60が後部リンク61を介して固定式ベース8に連結されている。後部リンク61は、前が高くて後ろが低くなるように鉛直線に対して前傾姿勢になっている。そして、背フレーム55の前端に前向き延出部55aを設けて、左右の前向き延出部55aの前端間に装架したフロントピン62に、座2の下面に設けた側面視下向き開口の軸受け部63を上方から嵌め入れている。本実施形態では、後部リンク61と前向き延長部55aとが持ち上げ手段を構成している
固定式ベース8に対する背フレーム55の連結高さ位置と固定式ベース8に対する後部リンク61の連結高さ位置は略同じ高さに設定されており、このため、背フレーム55の延出部55aとリンク61とは平行リンク機構と同じ構造になっている。従って、背もたれ3が後傾すると座2は側面視での姿勢を変えることなく上昇しながら後退動する(平行移動する。)。この座2を上昇させる力が使用者の体重に略比例しているため、ロッキングに対するばね手段の硬さは体重が異なっても一定に保持される。なお、ばね手段は固定式ベース8に内蔵されている。
図14に示す参考例では、背もたれ3は背フレーム55を介して固定式ベース8に連結されている一方、座2は固定式ベース8の後部に設けた起立部8bに第2支軸15で跳ね上げ回動自在に連結されており、第2支軸15より手前側の部位が固定式ベース8に設けた支持部24で支持されている。そして、背フレーム55に、第1支軸12による連結箇所(回動中心)より前方に延出した前向き延出部55aを設け、この前向き延出部55aの前端に、座2に下方から当接する上向き起立部55bを設けている。ばね53は、上向き起立部55bの箇所に配置している。
この参考例では、背もたれ3が後傾すると座2は第2支持15を中心にして後傾動するが、この後傾動に対する抵抗が着座者の体重に比例するため、ロッキングに対する硬さが体重感応している。背もたれ3の後傾の程度と座2の後傾の程度との関係は、上向き起立部55bの前後位置を変えることで任意に設定できる。支持位置を前後調節式とすることで、ばねの初期弾性力を調節することも可能である。また、座2を回動式ベース14に上下スライド可能に取り付けて、ロッキングによって座が側面視姿勢を変えずに上昇するように設定することも可能である。
図15に示す第5実施形態は請求項4に対応したもので、この実施形態では、背もたれ3は支持フレーム9に後傾動可能に連結されており、ロッキングすると、背もたれ3の下端に連結した押圧ロッド65が前進してばね53を圧縮させる。押圧ロッド65はばね53を貫通して手前に延びており、押圧ロッド65の前端にスライダ66を固定し、スライダ66は上下から摩擦体67,68で挟まれている。
他方、座2はその後端が支持フレーム9に第2支軸15で連結されており、第2支軸15よりも手前の部位に設けた被支持部69が上摩擦体67に上から当接している。上摩擦体67は側面視で回動するように固定式ベース8に取り付けられており、上摩擦体67に対する押圧力が使用者の体重に比例するため、スライダ66の前進動に対する抵抗が着座者の体重に比例する。これにより、ロッキングに対する抵抗を体重に感応させることができる。スライダ66の上面を手前に行くに従って低くなる傾斜面として、この傾斜面に座2の被支持部69を当てることも可能である。この場合は、背もたれ3の後傾動に連動して座も後傾動することになり、動きは図13と同じになる。
(6).その他
本願発明は、上記の実施形態の他にも様々に具体化できる。例えば、座や背もたれの形態は必要に応じて任意に設定できる。ロッキングに対して抵抗を付与するばね手段としては、板ばねやトーションねじりばね等の各種のばねを採用できる。背もたれの後傾姿勢を制御するガスシリンダ等のロック手段を設けることも可能である。背もたれ又は座は、その外周を構成するフレーム材にメッシュ状等の可撓性シート材を張った構造とすることも可能である。
体重感応式抵抗付与手段として傾斜面を利用した持ち上げ手段を採用する場合、固定式ベースと座とのうち片方だけに傾斜面を設けて、他方はローラ等の当接部となすことも可能である。本願発明は、ばね手段の初期弾性力を調節する手段を排除するものではない。体重感応式抵抗付与手段に加えて、初期弾性力の調節手段を設けることは可能である(操作の容易性からは、レバー式で複数段(例え3段階)に段階的に変更できるようにするのが好ましいと言える。)。
本願発明は椅子に具体化できる。従って、産業上、利用できる。
1 脚装置
2 座
3 背もたれ
4 脚支柱(ガスシリンダ)
6 枝足
8 固定式ベース
支持部材の一例としての支持フレーム
12 第1支軸(背もたれの傾動中心)
14 回動式ベース
15 第2支軸(座の跳ね上げ回動中心)
45 可動レール
51 固定レール
51′ 体重感応式抵抗付与手段の一例としての摩擦板
53 ばね
55 背フレーム
55a 前向き延長部
58 体重感応式抵抗付与手段を構成する傾斜状の被支持部(可動ガイド部)
59 体重感応式抵抗付与手段を構成する傾斜状の支持部(固定ガイド部)
61 体重感応式抵抗付与手段を構成する後部リンク

Claims (4)

  1. 複数個を水平方向に嵌め合わせ可能な脚装置と、前記脚装置の上端に設けた固定式ベースと、ばね手段に抗して後傾動する背もたれと、前記固定式ベースの上方に配置された跳ね上げ回動可能な座とを有しており、
    前記座は、前記背もたれとは別体になっていてその全体が跳ね上げ回動可能になっている一方
    前記背もたれは、その中途高さ位置を支点にして前後傾動するように、前記固定式ベースに設けた上向きの支持部材の上端部に連結されており、
    前記座の全体を前記背もたれの前面に重なるように跳ね上げることで、前後に配置された脚装置を互いに嵌め合わせることが許容されており、
    かつ、前記背もたれの後傾動に対して使用者の体重に応じた抵抗を付与する体重感応式抵抗付与手段を設けている、
    という構成であって、
    前記座は、前記背もたれの後傾動に連動して前記ばね手段に抗して前進する構成であり、前記座が、前記背もたれに対して、前記背もたれの傾動支点よりも低い高さ位置において跳ね上げ回動自在に連結されている一方、
    前記体重感応式抵抗付与手段は、前記座の前進動に伴って当該座の全体を上昇させる持ち上げ手段によって構成されており、前記持ち上げ手段として、前記固定式ベースには固定ガイド部を設け、前記座には、前倒し状態で前記固定ガイド部の上に載る可動ガイド部を設けており、前記固定式ガイド部と可動式ガイド部との合わせ面を傾斜面とすることにより、前記座の前進動に伴って当該座の全体が上昇するようになっている、
    ネスティング可能な椅子。
  2. 複数個を水平方向に嵌め合わせ可能な脚装置と、前記脚装置の上端に設けた固定式ベースと、ばね手段に抗して後傾動する背もたれと、前記固定式ベースの上方に配置された跳ね上げ回動可能な座とを有しており、
    前記背もたれは、背フレームを介して前記固定式ベースに後傾動可能に取付けられている一方、
    前記座の全体を前記背もたれの前面に重なるように跳ね上げることで、前後に配置された脚装置を互いに嵌め合わせることが許容されており、
    かつ、前記背もたれの後傾動に対して使用者の体重に応じた抵抗を付与する体重感応式抵抗付与手段を設けている、
    という構成であって、
    前記座は、前記背もたれの後傾動に連動して前記ばね手段に抗して後退する構成であり、前記座が、前記背フレームに対して、前記背フレームの傾動支点よりも高い位置において跳ね上げ回動自在に連結されている一方、
    前記体重感応式抵抗付与手段は、前記座の後退動に伴って座を上昇させる持ち上げ手段によって構成されており、前記持ち上げ手段として、前記固定式ベースには固定ガイド部を設け、前記座には、前倒し状態で前記固定ガイド部の上に載る可動ガイド部を設けており、前記固定式ガイド部と可動式ガイド部との合わせ面を傾斜面とすることにより、前記座の後退動に伴って当該座の全体が上昇するようになっている、 ネスティング可能な椅子。
  3. 複数個を水平方向に嵌め合わせ可能な脚装置と、前記脚装置の上端に設けた固定式ベースと、ばね手段に抗して後傾動する背もたれと、前記固定式ベースの上方に配置された跳ね上げ回動可能な座とを有しており、
    前記背もたれは、背フレームを介して前記固定式ベースに後傾動可能に取付けられている一方、
    前記座を前記背もたれの前面に重なるように跳ね上げることで、前後に配置された脚装置を互いに嵌め合わせることが許容されており、
    かつ、前記背もたれの後傾動に対して使用者の体重に応じた抵抗を付与する体重感応式抵抗付与手段を設けており、この体重感応式抵抗付与手段は、前記座の後退動又は前進動に伴って座を上昇させる持ち上げ手段から成っている、
    という構成であって、
    前記座の後部は、側面視前傾姿勢の後部リンクにて前記固定式ベースに連結されている一方、
    前記座のうち前記後部リンクよりも手前側の部位は、前記背フレームの前向き延長部に係脱自在に連結されており、前記後部リンクと背フレームの前向き延長部とより成る平行リンク機構で前記持ち上げ手段が構成されており、前記座は、前記背フレームの前向き延長部に対する係合を解除することで跳ね上げが許容されている、
    ネスティング可能な椅子。
  4. 複数個を水平方向に嵌め合わせ可能な脚装置と、前記脚装置の上端に設けた固定式ベースと、ばね手段に抗して後傾動する背もたれと、前記固定式ベースの上方に配置された座とを有しており、
    前記背もたれは、前記固定式ベースに後傾動可能に取付けられているか、又は、前記固定式ベースに設けた支持部材に後傾動可能に取付けられている一方、
    前記座は、前記固定式ベース又はこれに設けた支持部材に跳ね上げ回動自在に連結されており、前記座を前記背もたれの前面に重なるように跳ね上げることで、前後に配置された脚装置を互いに嵌め合わせることが許容されており、
    かつ、前記背もたれの後傾動に対して使用者の体重に応じた抵抗を付与する体重感応式抵抗付与手段を設けている、
    という構成であって、
    前記座は、前倒し状態で前後スライドし得るように前記固定式ベース又は回動式ベースで支持されており、前記座と背もたれとが、前記背もたれが後傾動すると前記座が前記ばね手段に抗して前進するように関連しており、
    かつ、前記体重感応式抵抗付与手段として、前記座の前進動に対して着座者の体重に応じた摩擦抵抗を付与する摩擦部材が配置されている、
    ネスティング可能な椅子。
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