JP6268114B2 - マイクロニードルの検査方法 - Google Patents

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Description

本発明は、マイクロニードルの検査方法に係り、特にマイクロニードルを撮像し、得られた画像に基づいてマイクロニードルを検査するマイクロニードルの検査方法に関する。
近年、新しいドラッグデリバリー手段として、マイクロニードルアレイが注目されている。マイクロニードルアレイは、マイクロニードルと呼ばれる、100〜2000μmの長さの微細な錐状の突起がシート上に多数規則的に配列された構造を有し、皮膚表面に貼ることで、マイクロニードルから薬剤が皮膚に浸透し、薬剤が体内に届けられる。マイクロニードルアレイは、患部に効率よく薬剤を届けられることから、薬剤投与の新しい手段と期待されている。
特許文献1には、このようなマイクロニードルアレイにおけるマイクロニードルの検査方法として、いわゆる暗視野照明下でマイクロニードルを撮像し、得られた画像に基づいてマイクロニードルを検査する方法が提案されている。具体的には、マイクロニードルが配置された面と平行な方向から照明光を照射し、マイクロニードルが配置された面と直交する方向からマイクロニードルを撮像することにより、検査用の画像を取得している。
特開2010−71845号公報
しかしながら、透明又は半透明のマイクロニードルを特許文献1の方法で検査すると、得られる画像のコントラストが不十分となり、高精度な検査ができないという欠点がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、透明又は半透明なマイクロニードルを高精度に検査できるマイクロニードルの検査方法を提供することを目的とする。
(1)透明又は半透明のシート上に配置された透明又は半透明のマイクロニードルを、マイクロニードルが配置された面に対して斜めの方向からカメラで撮像し、得られた画像に基づいてマイクロニードルを検査するマイクロニードルの検査方法であって、マイクロニードルが配置されたシートの面をシート第1面、シート第1面と反対側のシートの面をシート第2面とした場合に、シート第2面に照明光を斜めから入射して、マイクロニードルの先端部分が暗く、根元部分が明るい状態を作り出し、マイクロニードルを撮像する、マイクロニードルの検査方法。
本出願の発明者らは、マイクロニードルを撮像するに際して、適正に傾斜した角度で照明光をマイクロニードルに入射することにより、透明又は半透明なマイクロニードルを撮像する場合であっても、先端部分は暗く、根元部分は明るい状態を作り出して撮像できることを見いだした。すなわち、マイクロニードルが配置された面と反対側の面に照明光を斜めから適正な角度で入射すると、先端部分から光がほとんど出ない状態を作り出すことができ、先端部分は暗く、根元部分は明るい画像を撮像できることを見いだした。
そこで、本態様では、マイクロニードルが配置された面と反対側のシートの面に照明光を斜めから入射して、マイクロニードルの先端部分が暗く、根元部分が明るい状態を作り出して、マイクロニードルを撮像し、得られた画像に基づいてマイクロニードルの検査している。これにより、マイクロニードルを高いコントラストで撮像でき、画像に基づく検査を精度よく実施できる。
(2)シート第2面に照明光を斜めから入射して、マイクロニードルの先端部分と根元部分とのコントラストが最大となる状態を作り出す、上記(1)のマイクロニードルの検査方法。
本態様では、マイクロニードルが配置された面と反対側の面に照明光を斜めから入射させることにより、マイクロニードルの先端部分と根元部分とのコントラストが最大となる状態を作り出して、マイクロニードをカメラで撮像する。これにより、画像に基づく検査を更に精度よく実施できる。
(3)拡散体を透過させた照明光をシート第2面に入射する、上記(1)又は(2)のマイクロニードルの検査方法。
本態様では、拡散体を透過させた照明光を入射する。入射する照明光の指向性が高すぎると、カメラで撮像できる角度範囲が狭くなり、カメラ側の光学系の調整が難しくなる。拡散体を介して照明光を入射することにより、指向性を弱めることができ、カメラ側の光学系の調整を容易にできる。
(4)シート第2面側に反射面を配置し、シート第1面に斜めから照明光を入射し、シートを透過して反射面で反射した照明光をシート第2面に入射する、上記(1)又は(2)のマイクロニードルの検査方法。
本態様では、シート第1面側から入射した光を反射面で反射させて、シート第2面に入射する。
(5)シート第2面側に拡散面を配置し、シート第1面に斜めから照明光を入射し、シートを透過して拡散面で反射した照明光をシート第2面に入射する、上記(1)又は(2)のマイクロニードルの検査方法。
本態様では、シート第1面側から入射した光を拡散面で反射させて、シート第2面に入射する。拡散面で反射した光を利用することにより、照明光の指向性を弱めることができ、カメラ側の光学系の調整を容易にできる。また、シートを透過させた場合であっても、明るさにムラのない画像を撮像できる。
(6)拡散面をシート第2面に対して50°以上傾けて配置する、上記(5)のマイクロニードルの検査方法。
本態様では、拡散板をシート第2面に対して50°以上傾けて配置する。これにより、マイクロニードルの根元から入射する光が、先端から透過しない状態を容易に作り出せる。
(7)拡散面をシート第2面に対して垂直に配置する、上記(6)のマイクロニードルの検査方法。
本態様では、拡散板をシート第2面に対して垂直に配置する。これにより、マイクロニードルの根元から入射する光が、先端から透過しない状態を容易に作り出せる。
(8)カメラと同軸で照明光を照射する、上記(4)から(7)のいずれか1のマイクロニードルの検査方法。
本態様では、マイクロニードルを撮像するカメラと同軸で照明光を照射する。
(9)偏光フィルタを介して撮像する、上記(4)から(9)のいずれか1のマイクロニードルの検査方法。
本態様では、偏光フィルタを介して撮像する。これにより、ノイズ光となる先端部分からの正反射光の影響を抑制できる。
(10)テレセントリック光学系を介してマイクロニードルを撮像する、上記(1)から(9)のいずれか1のマイクロニードルの検査方法。
本態様では、テレセントリック光学系を介してマイクロニードルを撮像する。これにより、ピントがずれても像の大きさを変えずに撮像できる。また、視差によるゆがみのない画像を撮像できる。
本発明によれば、透明又は半透明なマイクロニードルを高精度に検査できる。
マイクロニードルアレイの概略構成を示す斜視図 マイクロニードルを拡大した部分断面図 検査装置の概略構成図 撮像方法及び照明方法の概念図 適切に傾斜した角度で照明光を入射したときに得られるマイクロニードルの画像の模式図 実際の撮像により得られた画像 図6の一部を拡大した画像 第1の実施の形態の検査装置の変形例を示す図 検査装置の第2の実施の形態の概略構成図 拡散板をシート第2面に対して垂直に設置した検査装置の概略構成図 偏光フィルタを備えた測定装置の一例を示す図
以下、添付図面に従って本発明の好ましい実施の形態について詳説する。
《マイクロニードルアレイ》
まず、検査対称であるマイクロニードルアレイについて説明する。
図1は、マイクロニードルアレイの概略構成を示す斜視図である。
図1に示すように、マイクロニードルアレイ1は、多数のマイクロニードル2がシート3の片面に規則的に配列された構造を有する。
図2は、マイクロニードルを拡大した部分断面図である。
シート3は、マイクロニードル2が配置される面であるシート第1面3Aと、そのシート第1面3Aの反対側の面であるシート第2面3Bと、を備える。マイクロニードル2は、シート第1面3Aに垂直に起立して設けられる。
マイクロニードル2は、先端側のニードル部2Aと、根元側の台座部2Bと、を備える。先端側のニードル部2Aは、皮膚に穿刺される部分である。ニードル部2Aは円錐形状を有する。根元側の台座部2Bは、シート3上でニードル部2Aを支持する部分である。台座部2Bは円錐台形状を有する。
マイクロニードルアレイ1は、薬剤を含む第1ポリマーP1、及び、薬剤を含まない第2ポリマーP2で構成される。ニードル部2Aは、先端部分が第1ポリマーP1で構成され、根元部分が第2ポリマーP2で構成される。台座部2B及びシート3は、第2ポリマーP2で構成される。第1ポリマーP1及び第2ポリマーP2には、透明又は半透明な素材が使用される。このため、マイクロニードルアレイ1は、全体として透明又は半透明に形成される。
第1ポリマーP1は、生体溶解性物質で構成され、たとえば、ヒアルロン酸ナトリウム、コンドロイチン硫酸ナトリウム、デキストラン、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリビニルピロリドン、アラビアゴム、ヒバロキシエチルデンプン、又はその組合せの多糖類が使用される。
第2ポリマーP2も同様に生体溶解性物質で構成され、たとえば、ヒアルロン酸ナトリウム、コンドロイチン硫酸ナトリウム、デキストラン、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリビニルピロリドン、アラビアゴム、ヒバロキシエチルデンプン、又はその組合せの多糖類が使用される。
なお、薬剤とは、人体に対して何らかの有利な作用を及ぼす効能がある物質を総称するものであり、たとえば、インシュリン、ニトログリセリン、ワクチン、抗生物質、喘息薬、鎮痛剤・医療用麻薬、局所麻酔剤、抗アナフェラキシー薬、皮膚疾患用薬、睡眠導入薬、ビタミン剤、禁煙補助剤、タンパク薬、美容薬等を指す。
《マイクロニードルの検査方法》
〈第1の実施の形態〉
本実施の形態では、透明又は半透明のシート3上に配置された透明又は半透明のマイクロニードル2をカメラで撮像し、得られた画像に基づいてマイクロニードル2を検査する。
〔検査装置〕
図3は、検査装置の概略構成図である。
図3に示すように、検査装置10は、マイクロニードルアレイ1を支持する支持部20と、支持部20に支持されたマイクロニードルアレイ1に照明光を照射する照明部30と、支持部20に支持されたマイクロニードルアレイ1を撮像する撮像部40と、撮像部40で撮像された画像に基づいてマイクロニードル2を検査する検査部50と、を備えて構成される。
[支持部]
支持部20は、検査対象としてのマイクロニードルアレイ1を支持する。支持部20は、マイクロニードルアレイ1を支持するステージ22を備える。ステージ22は、水平な載置面22Aを備える。マイクロニードルアレイ1は、シート第2面3Bを下にして載置面22Aの上に載置される。これにより、マイクロニードルアレイ1が水平に支持される。また、ステージ22は、開口部24を備える。開口部24は、ステージ22に載置されたマイクロニードルアレイ1に照明光を照射するための照明窓として使用される。
支持部20は、図示しない回転機構を備える。回転機構は、ステージ22の載置面22Aの中心Oを通り、載置面22Aと直交する軸Zを回転中心として、ステージ22を水平回転可能に支持する。
[照明部]
照明部30は、支持部20に支持されたマイクロニードルアレイ1に照明光を照射する。照明部30は、照明ユニット32を備える。照明ユニット32は、図示しない光源及びレンズを備え、平行光を出射する。光源には、たとえば、白色LED(LED:Light Emitting Diode)が用いられる。照明ユニット32は、ステージ22に向けて照明光を出射する。照明ユニット32は、その光軸L1がステージ22の載置面22Aの中心Oを通るように設定される。
照明部30は、図示しないアングル機構を備える。アングル機構は、ステージ22の載置面22Aの中心Oを中心とする円弧A1に沿って照明ユニット32を一定の角度範囲で揺動可能に支持する。このアングル機構で照明ユニット32の姿勢を調整することにより、照明光の入射角度を調整できる。
[撮像部]
撮像部40は、撮像ユニット42を備える。撮像ユニット42は、レンズ44及びカメラ46を備えて構成される。カメラ46は、いわゆるデジタルカメラであり、レンズ44を通った光を撮像素子で受け、デジタル信号に変換して出力する。撮像ユニット42は、そのレンズ44の光軸L2が、ステージ22の載置面22Aの中心Oを通るように設定される。また、撮像ユニット42は、照明ユニット32と同一平面上に配置される。すなわち、その光軸L2が照明ユニット32の光軸L1と同一平面上に配置される。
撮像部40は、図示しないアングル機構を備える。アングル機構は、ステージ22の載置面22Aの中心Oを中心とする円弧A2に沿って撮像ユニット42を一定の角度範囲で揺動可能に支持する。このアングル機構で撮像ユニット42の姿勢を調整することにより、撮像する角度を調整できる。
[検査部]
検査部50は、撮像部40で撮像されたマイクロニードルアレイ1の画像データを解析し、マイクロニードルアレイ1に備えられた個々のマイクロニードル2を検査する。検査は、形状の良否の他、傷の有無や異物の有無等が検査される。
検査部50は、たとえば、コンピュータで構成される。コンピュータは、所定の検査プログラムを実行することにより、検査部50として機能する。コンピュータには、ディスプレイ、入力デバイス、記録デバイス等が接続される。
〔検査方法〕
検査は、ステージ22に載置したマイクロニードルアレイ1をシート第1面3A側から撮像ユニット42で撮像し、得られた画像データを検査部50で解析することにより行われる。
この際、照明光の入射角度を調整することにより、マイクロニードル2の先端部分が暗く、根元部分が明るい状態を作り出して、マイクロニードルアレイ1を撮像する。
図4は、撮像方法及び照明方法の概念図である。図4において、矢印LDは、照明光の入射方向であり、矢印SDは、撮像方向である。また、符号NL1はシート第1面の法線であり、符号NL2はシート第2面の法線である。
図4に示すように、シート第2面3Bに対して入射角度αで照明光を入射し、シート第2面に対して斜めの方向から照明光を入射する。そして、この照明光の入射角度αに合わせてシート第1面3Aを斜めの方向から撮像する。
ここで、照明光の入射角度αを適切な角度に設定することにより、マイクロニードル2の先端部分のみが暗い状態を作り出せる。
図5は、適切に傾斜した角度で照明光を入射したときに得られるマイクロニードルの画像の模式図である。
同図に示すように、適切に傾斜した角度で照明光を入射することにより、マイクロニードル2の先端部分のみが極端に暗い画像、すなわち、マイクロニードル2の先端部分のみが黒くなった画像を撮像できる。
図6は、実際の撮像により得られた画像である。また、図7は、図6の一部を拡大した画像である。
同図に示す画像は、照明光の入射角度αを49°に設定して撮像した画像である。なお、マイクロニードルは頂点の角度が約32°である。すなわち、法線と側面との成す角度が約16°である。
図6及び図7に示すように、照明光の入射角度を適切に設定して、照明光をシート第2面に入射することにより、マイクロニードル2の先端部分のみが暗い画像を撮像できる。これにより、マイクロニードルの先端部分に関して、コントラストの高い画像を取得でき、画像に基づく検査を高精度に実施できる。
なお、マイクロニードル2の先端部分のみが暗くなる状態は一定の角度範囲で生じる。たとえば、マイクロニードル2の頂点の角度が約20°の場合、おおよそ入射角度αが30°〜50°の範囲で先端部が暗くなる状態が生じる。この場合、マイクロニードル2の先端部分と根元部分とのコントラストが最大となる状態を作り出して撮像することが好ましい。これにより、より高精度な検査が可能になる。
なお、画像のノイズ成分(背景となる部分のRMS粒状度(RMS:Root Mean Square)、又は、白のRMS粒状度、又は、両者の平均値)をNとし、白となる背景の部分と黒となるマイクロニードル先端部とのコントラスト差をシグナルSとすると、少なくとも、S/Nが1以上となる条件で画像を撮像することが好ましい。
また、検査は、マイクロニードルを撮像する面を変えて複数回実施することが好ましい。すなわち、マイクロニードルの全周を検査できるように、マイクロニードルの側面を複数回に分けて撮像し、得られた画像のそれぞれを検査することが好ましい。この場合、ステージ22を回転させて、マイクロニードルを撮像する面を変更する。
〈変形例〉
図8は、第1の実施の形態の検査装置の変形例を示す図である。
上記実施の形態では、照明ユニット32から出射する照明光をシート第2面に直接入射する構成としているが、照明光の光路上に拡散体である拡散板34を配置し、拡散板34を介して照明光をシート第2面3Bに入射する構成としてもよい。拡散板34には、たとえばすりガラス等を使用できる。
照明ユニット32から出射する照明光をシート第2面に直接入射する場合、照明光の指向性が高すぎると、撮像ユニット42で撮像できる角度範囲が狭くなり、撮像ユニット42の設置調整が難しくなる。
拡散板34を透過させた照明光をシート第2面3Bに入射することにより、照明光の指向性を弱めることができ、撮像側で厳密な角度合わせを行わなくても、コントラストの高い画像を容易に取得できる。
なお、上記実施の形態では、照明ユニット32から平行光を出射する構成としているが、拡散性を有する光を出射する構成とすることもできる。
〈第2の実施の形態〉
図9は、検査装置の第2の実施の形態の概略構成図である。
図9に示すように、本実施の形態では、シート第1面3A側から照明光をマイクロニードルアレイ1に照射する。マイクロニードルアレイ1に照射された照明光は、マイクロニードルアレイ1を透過し、シート第2面3B側に設置された反射体134の反射面134Aで反射して、シート第2面3Bに入射する。
本実施の形態の検査装置100は、マイクロニードルアレイ1を支持する支持部120と、支持部120に支持されたマイクロニードルアレイ1に照明光を照射する照明部130と、支持部120に支持されたマイクロニードルアレイ1を撮像する撮像部140と、撮像部140で撮像された画像に基づいてマイクロニードル2を検査する検査部150と、を備えて構成される。
[支持部]
支持部120の構成は、上述した第1の実施の形態と同じであり、ステージ122を備える。マイクロニードルアレイ1は、シート第2面3Bを下にしてステージ122の載置面122Aの上に載置される。ステージ122は、開口部124を備え、開口部124を介して、照明光がシート第2面3Bに入射する。
[撮像部]
撮像部140の構成は、上述した第1の実施の形態と同じであり、撮像ユニット142を備える。撮像ユニット142は、レンズ144及びカメラ146を備えて構成される。なお、レンズ144には、同軸照明を実現するため、その光路上にハーフミラー144Aが備えられる。
撮像部140は、図示しないアングル機構を備える。アングル機構は、ステージ122の載置面122Aの中心Oを中心とする円弧A2に沿って撮像ユニット142を一定の角度範囲で揺動可能に支持する。このアングル機構で撮像ユニット142の姿勢を調整することにより、撮像する角度を調整できる。
[照明部]
照明部130は、照明ユニット132及び反射体134を備える。照明ユニット132は、図示しない光源及びレンズを備え、平行光を出射する。照明ユニット132は、撮像ユニット142のレンズ144に備えられたハーフミラー144Aに向けて照明光を出射する。ハーフミラー144Aに入射した照明光は、進行方向が直角に折り曲げられて、撮像ユニット142のレンズ144と同じ光軸上を伝播する。これにより、撮像ユニット142のカメラ146と同軸で照明光を照射できる。
照明ユニット132は、撮像ユニット142に一体的に設けられる。したがって、アングル機構で撮像ユニット142を揺動させると、撮像ユニット142と共に揺動する。
反射体134は、たとえば、ミラーで構成される。反射体134は、その反射面134Aがステージ122を挟んで撮像ユニット142と対向して配置される。すなわち、反射体134は、撮像ユニット142と同軸上に配置され、かつ、その反射面134Aがレンズ144の光軸L2と直交して配置される。反射体134は、図示しない連動機構を介して、撮像ユニット142の揺動に連動して揺動する。
[検査部]
検査部150は、撮像部140で撮像されたマイクロニードルアレイ1の画像データを解析し、マイクロニードルアレイ1に備えられた個々のマイクロニードル2を検査する。検査は、形状の良否の他、傷の有無や異物の有無等が検査される。
〔検査方法〕
照明ユニット132を駆動すると、照明光が撮像ユニット142のレンズ144に備えられたハーフミラー144Aに入射する。ハーフミラー144Aに入射した照明光は、レンズ144の光軸L2と同軸上を伝播して、シート第1面3Aに照射される。シート第1面3Aに照射された照明光は、シート第1面3Aを透過して、反射体134の反射面134Aに入射し、その反射面134Aで反射して、シート第2面3Bに入射する。
上記のように、撮像ユニット142は、図示しないアングル機構によって撮像方向を調整できる。この撮像ユニット142の撮像方向を調整することにより、同時にシート第2面3Bに対する照明光の入射角度を調整できる。
撮像時は、撮像ユニット142の撮像方向を調整することにより、照明光の入射角度を調整し、マイクロニードル2の先端部分が暗く、根元部分が明るい状態を作り出す。これにより、マイクロニードル2の先端部分に関して、コントラストの高い画像を取得でき、画像に基づく検査を高精度に実施できる。
〈変形例〉
〔拡散板の利用〕
反射を利用して照明光をシート第2面3Bに入射する場合においても、入射させる照明光の指向性を弱めることによって、厳密な角度調整を不要にできる。この場合、反射体に変えて拡散板を設置する。
なお、拡散板は、その性質上、入射する光を様々な方向に拡散させる。したがって、必ずしも撮像ユニット142の動きに連動させる必要はなく、一定位置に固定して配置することもできる。ただし、拡散板を固定して設置する場合は、シート第2面3Bに対して傾けて設置することが好ましい。シート第2面3Bと平行ないし平行に近い角度で設置すると、マイクロニードル2の底面から入射する光がマイクロニードル2の先端から透過しやすくなり、所望の画像が得にくくなるからである。拡散板の設置角度は、シート第2面3Bに対して50°以上傾けて設置することが好ましい。より好ましくは、シート第2面3Bに対して垂直ないし垂直に近い角度で設置する。また、拡散板は、シート第2面3Bに近づけすぎると、マイクロニードル2の底面から入射する光がマイクロニードル2の先端から透過しやすくなるので、一定距離離間させて配置することが好ましい。好ましくは、シート第2面3Bから10mm以上離して配置する。
図10は、拡散板をシート第2面に対して垂直に設置した検査装置の概略構成図である。
図10に示すように、拡散板136は、マイクロニードルアレイ1を透過した光が入射するように、シート第2面側に配置される。拡散板136は、ステージ122に載置されたマイクロニードルアレイ1のシート第2面3Bから一定距離離間させて配置され、かつ、シート第2面3Bに対して垂直に配置される。拡散板136は、支持体138に固定して設置される。
このように構成された検査装置100によれば、カメラ146と同軸上から出射した照明光は、マイクロニードルアレイ1を透過して、拡散板136の拡散面136Aに入射する。拡散面136Aに入射した照明光は、拡散面136Aで拡散し、その一部がマイクロニードルアレイ1のシート第2面3Bに入射する。これにより、マイクロニードルアレイ1のシート第2面3Bに入射させる光の指向性を弱めることができ、厳密な角度合わせを行わなくても、コントラストの高い画像を撮像できる。
なお、使用する拡散板のサイズについては、特に限定されないが、サイズの大きな拡散板をシート第2面3Bの近くに配置すると、マイクロニードル2の底面から入射する光がマイクロニードル2の先端から透過しやすくなる。したがって、装置のコンパクト化を考慮すると、一定サイズ以下の拡散板を使用することが好ましい。好ましくは、拡散面の面積が検査対象とするマイクロニードルアレイの面積の2倍以下である。なお、サイズの大きな拡散板は、均一な白色像を得るには利点となる。
また、拡散板は設置する位置は、光源の輝度にも因る。光源の輝度が低い場合は、シート第2面からは、あまり離さず、先端から光が透過しないように、照明光の入射角度を調整する。
なお、上記実施の形態では、照明ユニット132から平行光を出射する構成としているが、拡散性を有する光を出射する構成とすることもできる。
〔同軸照明の変形例〕
上記実施の形態では、ハーフミラー144Aを使用することにより、同時照明を実現しているが、カメラ146と同軸方向から照明光を照射する方法は、これに限定されるものではない。この他、たとえば、リング照明を利用して、カメラ146と同軸方向から照明光を照射することもできる。
〔偏光フィルタの利用〕
マイクロニードルが配置されたシート第1面側からマイクロニードルアレイに照明光を照射すると、マイクロニードルで反射した光がカメラに入射して、コントラストを低下させる場合がある。
この場合、偏光フィルタを使用することにより、ノイズ光であるマイクロニードルの先端からの正反射光の影響を抑制できる。
図11は、偏光フィルタを備えた測定装置の一例を示す図である。
偏光フィルタ148は、撮像ユニット142のレンズ144の光軸L2と同軸上に配置される。偏光フィルタ148は、マイクロニードル2の先端部で反射する光をカットするように設定される。
このように、偏光フィルタ148を介して撮像することにより、ノイズ光であるマイクロニードルの先端からの正反射光の影響を抑制でき、クリアで高コントラストな画像を撮像できる。
〈その他の実施の形態〉
〔テレセントリック光学系の利用〕
テレセントリック光学系を介してマイクロニードルを撮像する。これにより、ピントがずれても像の大きさを変えずに撮像できる。また、視差によるゆがみのない画像を撮像できる。
1…マイクロニードルアレイ、2…マイクロニードル、2A…マイクロニードルのニードル部、2B…マイクロニードルの台座部、3…シート、3A…シート第1面、3B…シート第2面、10…検査装置、20…支持部、22…ステージ、22A…ステージの載置面、24…ステージの開口部、30…照明部、32…照明ユニット、34…拡散板、40…撮像部、42…撮像ユニット、44…レンズ、46…カメラ、50…検査部、100…検査装置、120…支持部、122…ステージ、122A…ステージの載置面、124…ステージの開口部、130…照明部、132…照明ユニット、134…反射体、134A…反射体の反射面、136…拡散板、136A…拡散板の拡散面、138…支持体、140…撮像部、142…撮像ユニット、144…レンズ、144A…ハーフミラー、146…カメラ、148…偏光フィルタ、150…検査部、P1…第1ポリマー、P2…第2ポリマー

Claims (10)

  1. 透明又は半透明のシート上に配置された透明又は半透明のマイクロニードルを、前記マイクロニードルが配置された面に対して斜めの方向からカメラで撮像し、得られた画像に基づいて前記マイクロニードルを検査するマイクロニードルの検査方法であって、
    前記マイクロニードルが配置された前記シートの面をシート第1面、前記シート第1面と反対側の前記シートの面をシート第2面とした場合に、前記シート第2面に照明光を斜めから入射して、前記マイクロニードルの先端部分が暗く、根元部分が明るい状態を作り出し、前記マイクロニードルを撮像する、
    マイクロニードルの検査方法。
  2. 前記シート第2面に前記照明光を斜めから入射して、前記マイクロニードルの先端部分と根元部分とのコントラストが最大となる状態を作り出す、
    請求項1に記載のマイクロニードルの検査方法。
  3. 拡散体を透過させた前記照明光を前記シート第2面に入射する、
    請求項1又は2に記載のマイクロニードルの検査方法。
  4. 前記シート第2面側に反射面を配置し、
    前記シート第1面に斜めから前記照明光を入射し、
    前記シートを透過して前記反射面で反射した前記照明光を前記シート第2面に入射する、
    請求項1又は2に記載のマイクロニードルの検査方法。
  5. 前記シート第2面側に拡散面を配置し、
    前記シート第1面に斜めから前記照明光を入射し、
    前記シートを透過して前記拡散面で反射した前記照明光を前記シート第2面に入射する、
    請求項1又は2に記載のマイクロニードルの検査方法。
  6. 前記拡散面を前記シート第2面に対して50°以上傾けて配置する、
    請求項5に記載のマイクロニードルの検査方法。
  7. 前記拡散面を前記シート第2面に対して垂直に配置する、
    請求項6に記載のマイクロニードルの検査方法。
  8. 前記カメラと同軸で前記照明光を照射する、
    請求項4から7のいずれか1項に記載のマイクロニードルの検査方法。
  9. 偏光フィルタを介して撮像する、
    請求項4から8のいずれか1項に記載のマイクロニードルの検査方法。
  10. テレセントリック光学系を介して前記マイクロニードルを撮像する、
    請求項1から9のいずれか1項に記載のマイクロニードルの検査方法。
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