JP6267708B2 - 接触維持のためのプレロードスプリング結合体を備えたロッキングディファレンシャル - Google Patents

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Description

この明細書は、2012年8月29日に出願された米国特許出願第61/694501号を優先権主張して特許協力条約に基づく国際特許出願として2013年8月26に出願されたものであり、その全体を参考としてここに包含して開示する。
本発明は、車両のロッキングディファレンシャルに関するもので、より具体的には、接触維持のためのプレロードスプリングを備えたロッキングディファレンシャルに関するものである。
本発明によって考慮できるロッキングディファレンシャルは、動力伝達装置の一部として採用されて、一般にハウジング内に回転自在に支持される一対のクラッチ部材を含む。一対のサイドギヤは、二分割された車軸ハーフシャフトに対応して回転すべくスプライン結合される。クラッチ機構は、各クラッチ部材と各サイドギヤとの間に介在される。クロスピンは、ハウジングに、該ハウジングと共に回転自在に取り付けられ、クラッチ部材の内面に形成された一対の対向する溝に受け入れられる。コーナリングのような、分割された各車軸ハーフシャフト間で互いに相違する回転速度が要求される現象では、超過走行状態である速度の速い側の車軸ハーフシャフトがそのクラッチを回転方向に進ませることで、当該車軸ハーフシャフトがパワートレイントルクから分離する。走行箇所がディファレンシャルの超過走行特性を作動させるべく不十分な摩擦の箇所である場合、あるいは直線を走行する際には、トルクが両方の車軸ハーフシャフトに均等に付与される。
このタイプのロッキングディファレンシャルが、一般に意図する目的のために動作する際、いくつかの不都合な点が残存する。より具体的には、ノイズ(騒音)/振動/ハーシュネス(NVH)及び性能保持のために、各クラッチ部材には、プレロード(初期荷重)が作用して、駆動軸またはクロスピンと各クラッチ部材との間の接触が維持されるように付勢力が付与され、同様に、ディファレンシャル機構の作動中にクロスピン及び各クラッチ部材が相対動作する際の「接触」ノイズを抑制する必要がある。各クラッチディスクには、回転力に抵抗して、クラッチ部材とクロスピンとの係合動作を許容するプレロードが必要である。特に、各クラッチ部材には、NVHの軽減のため互いに小さいプレロードが必要であるが、クラッチ機構は、対応する車両のパラメータに基づくプレロードの変動性が必要であり、クラッチ部材のプレロードによって付加的に影響されるものである。クラッチ部材にプレロードを追加することは、溝形状の傾斜角度によって定義される圧縮力に追加的な軸方向の抵抗を発生させることである。公知技術では、ディファレンシャル機構全体に影響を与えるクラッチ機構にプレロードが付与され、好ましいものではない。
このようにして、ロッキングディファレンシャルの技術分野にて残存する要求は、ディファレンシャル機構の作動中におけるクロスピンと各クラッチ部材との相対動作の際の「接触」ノイズを抑制することである。
本発明は、車両のディファレンシャルに関するもので、該ディファレンシャルは、回転軸線周りを回転自在のディファレンシャルハウジングを備える。ディファレンシャルは、ディファレンシャルハウジング内に位置して、互いに回転軸線に沿う位置関係で軸方向に間隔を置いて配置された各クラッチ部材を有する。ディファレンシャルは、さらに回転軸線周りをディファレンシャルハウジングに対して、対応する車軸ハーフシャフトと共に回転可能な各サイドギヤと、ディファレンシャルハウジングが回転軸線周りを回転するときディファレンシャルハウジングに支持されるクロスピンとを含む。ディファレンシャルは、さらに各クラッチ部材と各サイドギヤとの間のトルク伝達のための各クラッチ群を含む各クラッチ機構を備える。各クラッチ部材には、間にクロスピンが配置される内方を向く内面がそれぞれ形成される。各内面には、クロスピンを受け入れる、互いに対向する溝がそれぞれ形成される。ディファレンシャルは、さらに各クラッチ部材をクロスピンに向かって付勢するために各クラッチ部材に第1プレロードを付与する、複数の第1プレロードスプリングを含む。該第1プレロードは、各クラッチ群には付与されない。
本発明の一態様において、「スプリング接触」点をクラッチ部材の外側に移動することによって、プレロードがクラッチ部材だけに付与され、各クラッチ部材とクロスピンとの間の接触を維持して、対応するクラッチ群が付加的な力を受けないので、より高い「ばね」力を適用することができる。しかしながら、「クラッチ機構」の分離トルクが維持可能なトルクよりも高い値に、プレロードや傾斜角度形状による圧縮抵抗力を増加させないようにすることも必要である。この閾値を超えると、クラッチ機構は、圧縮しなくても回転するようになる。
次に、様々な付加的な実施形態を説明する。これらの実施形態は、個々の特徴及び特徴の組み合わせに関連することができる。次の一般的な記載及び詳細の記載の両方が、一実施例及び概略例であり、以下に記載した実施形態に基づいて本発明の範囲を限定するものではないことを理解すべきである。
添付の図面に基づいて、次の説明を読んだ後、より理解できると同様に、本発明の他の実施形態を容易に理解することができる。
図1は、本発明の原理に従うディファレンシャルを含む車軸アッセンブリの概略断面図である。 図2は、動力伝達装置の駆動軸、ピニオンギヤ及びリングギヤを想像線で示した、本発明のロッキングディファレンシャルの断面図である。 図3は、各クラッチ部材に対するクロスピンの配置を示した、本発明のロッキングディファレンシャルの断面図である。 図4は、本発明のディファレンシャル機構の一端部の分解斜視図である。 図5は、本発明のディファレンシャル機構の側面図である。
図1は、本発明の原理に従うディファレンシャル10を含む車軸アッセンブリ11を示している。車軸アッセンブリ11は、トルクを原動機15(例えば、エンジン,モータ,あるいは動力源のようなもの)から左右車輪17L、17Rに伝達する動力伝達装置13の一部である。ディファレンシャル10は、ディファレンシャルハウジング12(言い換えれば、ディファレンシャルケース)と、該ディファレンシャルハウジング12内に配置されるディファレンシャル機構38(ディファレンシャルトルク伝達構造)とを含む。ディファレンシャルハウジング12は、ギヤ14(例えば、リングギヤ)を支持しており、該ギヤ14は、動力伝達装置13の駆動軸18により駆動する駆動ギヤ16に噛み合っている。ディファレンシャル機構38は、トルクをディファレンシャルハウジング12から、左右車輪17L、17Rのそれぞれに対応する左右車軸ハーフシャフト30L、30Rに伝達するように構成される。ディファレンシャル10は車軸ハウジング21内に収容され、車軸ハウジング12はディファレンシャル10を保護して、車軸ハウジング21内で動作する部品を潤滑するための潤滑油(例えば、オイル)を含む。ディファレンシャルハウジング12は、回転軸線23周りを車軸ハウジング21に対して回転自在に取り付けられる。一実施形態において、ベアリングがディファレンシャルハウジング12と車軸ハウジング21との間に備えられ、ディファレンシャルハウジング12が回転軸線23周りを車軸ハウジング21に対して自由に回転自在になるように構成される。二分割された左右車軸ハーフシャフト30L、30Rは、回転軸線23に沿って同軸上に配置される。
一実施形態では、車軸アッセンブリ11は、オフロード車のような全地形万能車(オールテラインビークル)、軽実用車(ライトユティリティビークル)または他のタイプの車両のような車両に搭載されている。車軸アッセンブリ11のディファレンシャル10は、個々の車輪スピンを抑制するように、また、泥路、湿潤路、悪路及び凍結路のような様々な路面に対して高摩擦性能を供給するように構成されている。使用時、回転軸線23周りのディファレンシャルハウジング12の回転は、ディファレンシャルハウジング12に支持されるリングギヤ14に噛み合う駆動ギヤ16により供給される。ディファレンシャル機構38は、左右クラッチ(例えば、ディスク状クラッチ)を含み、該左右クラッチは、回転トルクをディファレンシャルハウジング12から左右車軸ハーフシャフト30L、30Rに伝達するように構成され、それによって、左右車輪17L、17Rが回転駆動する。車両が直線的に走行しているとき、左右クラッチの両方が作動して、ディファレンシャルハウジング12からのトルクが左右車軸ハーフシャフト30L、30Rに均等に伝達される。車両が右方に旋回するとき、右クラッチが作動して、左クラッチは非作動となる。この状態では、ディファレンシャル機構38は、左車軸ハーフシャフト30Lが右車軸ハーフシャフト30Rより速い回転速度で車輪を自由回転させるようにしながら、右車軸ハーフシャフト30Rの回転駆動を継続する。一方、車両が左方に旋回するとき、左クラッチが作動して、右クラッチは非作動となる。この状態では、ディファレンシャル機構38は、右車軸ハーフシャフト30Rが左車軸ハーフシャフト30Lより速い回転速度で車輪を自由回転させるようにしながら、左車軸ハーフシャフト30Lの回転駆動を継続する。
ディファレンシャルハウジング12は、ディファレンシャルキャリア、リングギヤキャリア、キャリア、ディファレンシャルケーシングまたは類似した名称で言及されてもよいことを理解すべきである。また同様に、車軸ハウジング21は、キャリアハウジング、サービスハウジングまたは類似した名称で言及されてもよいことを理解すべきである。
図2及び図3を参照して、ディファレンシャルハウジング12は、主ボディ20とキャップ22とからなり、キャップ22は、主ボディ20に、互いの環状フランジ部位24A、24Bを一致させて固定具26または他の適宜の固定機構によって固定して取り付けられている。リングギヤ14は、固定具26によって一致させたフランジ部24A、24Bに取り付けられている。当業者であれば、ハウジング12が従来の関連技術から周知の一般的構造にて構成され、本発明は主ボディ及びキャップによって構成されるハウジングに限定されるものではないことを、この開示を踏まえて理解できるであろう。同様に、ハウジング12は、従来の関連技術から周知の一般的駆動機構によって駆動され、本発明はリングギヤ、ピニオンギヤ及び駆動軸により駆動されるハウジングに限定されるものでなはい。
主ボディ20にはハブ28が形成され、該ハブ28は左車軸ハーフシャフト30Lを支持して(例えば、回転ベアリングによって)、左車軸ハーフシャフト30Lのハウジング12に対する回転軸線23周りの回転を許容している。同様に、キャップ22にはハブ28と反対側にハブ34が形成され、該ハブ34は右車軸ハーフシャフト30Rを支持して(例えば、回転ベアリングによって)、右車軸ハーフシャフト30Rのハウジング12に対する回転軸線23周りの回転を許容している。ケース(ハウジング)12の主ボディ20及びキャップ22が協働してキャビティ36を形成する。ディファレンシャル機構38は、ハウジング12によって形成されたキャビティ36内に支持される。
ディファレンシャル機構38は、図4の分解斜視図に示されている。ディファレンシャル機構38は、互いに軸方向に間隔を設けて配置された左右クラッチ部材40L、40Rを含む。これらクラッチ部材40L、40Rは、ハウジング12と共に回転自在に支持されている。左右サイドギヤ42L、42Rはそれぞれ、左右車軸ハーフシャフト30L、30Rの対応する一方と共に回転するように動作可能に適用される。この目的を達成するために、サイドギヤ42L、42Rは、それぞれ内周面に複数のスプライン46が形成され、該スプライン46が、対応する車軸ハーフシャフト30L、30Rに形成された対応するスプラインに嵌合する。左右クラッチ機構48L、48Rは、クラッチ部材40L、40Rと、これらに対応するサイドギヤ42L、42Rとの間で動作可能に配置される。作動時、クラッチ機構48L、48Rは、クラッチ部材40L、40Rと各サイドギヤ42L、42Rとの間の回転軸線23周りの相対回転を規制または抑制するために、トルクをクラッチ部材40L、40Rからそれぞれに対応する各サイドギヤ42L、42Rに伝達するように構成されている。サイドギヤ42L、42Rは、その外面に複数のスプライン42を含む。クラッチ機構48L、48Rは、複数の摩擦ディスク54を含み、該各摩擦ディスク54は、サイドギヤ42L、42Rの外周にスプライン結合されて共に回転可能となる。同様に、各クラッチ部材40L、40Rは、その内周面に形成された複数のスプライン56を含む。一連のプレート58は、外周スプラインを備え、該外周スプラインが、左右のクラッチ部材40L、40Rの内周面56に設けたスプラインに噛み合っている。各プレート58は、サイドギヤ42L、42Rに支持される各摩擦ディスク54と軸方向に沿って交互に配置される。各プレート58及び各摩擦ディスク54によりクラッチ群59を形成する。クラッチ部材40L、40Rは、ハウジング12内を軸方向に移動可能で、各プレート58及び各摩擦ディスク54(すなわち、クラッチ群59)を互いに軸方向に圧縮させることによって、各クラッチ機構48L、48Rを係合/作動することができる。クラッチ機構48L、48Rが作動すると、トルクは、クラッチ部材40L、40Rからクラッチ群59を経由してサイドギヤ42L、42R及びそれに対応する左右車軸ハーフシャフト30L、30Rに伝達される。両クラッチ機構48L、48Rが完全に作動すると、ハウジング12、各クラッチ部材40L、40R、各サイドギヤ42L、42R及び左右車軸ハーフシャフト30L、30Rが全て回転軸線23の周りを互いに一致して回転する。本発明によって理解すべきロッキングディファレンシャル10の代表的な一実施形態では、複数の付勢部材(図示略)が採用され、該各付勢部材はクラッチ部材40L、40Rとの間に配置され、対向するクラッチ部材40L、40Rに形成された凹部(図示略)内に受け入れられ、クラッチ部材40L、40Rを互いに離す方向に付勢して、クラッチ群59を負荷状態にする。
図3を参照すると、クラッチ部材40L、40Rには、内方に向く内面62(すなわち、インボード側)が形成されており、該内面62はクラッチ部材40L、40Rとの間に支持されるクロスシャフトまたはピン66側に面している。クラッチ部材40L、40Rは、またピン66から離れる方向で外方を向く外面63(すなわち、アウトボード側)を含む。クラッチ部材40L、40Rの内面62は、互いに対向して、互いに軸方向に沿う空間を介して配置されている。クラッチ部材40の各内面62には、互いに対応する位置に形成された溝64を含む。クロスピン66が各溝64内に配置され、回転軸線23周りをハウジング12と共に回転可能に接続されている。クロスピン66は、略円筒状に形成され、その一端部に径方向に延びる開口部68を有している。クロスピン66の他端部は、ハウジング12によって形成された対応する径方向に沿う空間内に収容され、開口部68は、クロスピン66をハウジング12にピン固定するためのものであり、これによって、クロスピン66がハウジング12に対してその軸方向に沿ってスライドするのを抑制することができる。各溝64は、各クラッチ部材40L、40Rの内面62にそれぞれ形成される。各溝64は、中間位置67側に向かう傾斜面65によって形成される。中間位置67は、溝64の最も深い位置である。クラッチ部材40L、40Rは、回転軸線23周りをクロスピン66に対して、クロスピン66が傾斜面65に噛み合っている(例えば、乗っている)作動位置と、クロスピン66が傾斜面65からオフセットして中間位置67と同一直線上に位置する非作動位置との間の限られた範囲で回転することができる。各溝64は、回転軸線23の両側に位置する二つの溝部64a、64bを含む。各溝部64a、64bは、中間位置67によって互いに区画された前側傾斜部65Fと後側傾斜部65Rとを含む。通常の走行状態で前進する際には、クロスピン66が前側傾斜面65Fに係合して、クラッチ部材40L、40Rを軸方向外側に向かって力を付与することで、クラッチ機構48L、48Rを作動させる。一方、通常の走行状態で後進する際には、クロスピン66が後側傾斜面65Rに係合して、クラッチ部材40L、40Rを軸方向外側に向かって力を付与することで、クラッチ機構48L、48Rを作動させる。
図4及び図5を参照すると、クラッチ機構48L、48Rは、第1スプリング88を含み、該第1スプリング88は、クラッチ部材40L、40Rのアウトボード側に配置され、クラッチ部材40L、40Rにプレロード(初期荷重)を付与するためにクラッチ部材40L、40Rの外面に接触される。第1スプリング88は、クラッチ部材40L、40Rを、クロスピン66に対抗するように(接触させるように)インボード側に付勢する。第1スプリング88は、所定の付勢力を有する波状スプリングを含む。第1ワッシャー90は、各クラッチ機構48、50の第1スプリング88のアウトボード側に配置されている。各第1ワッシャー90は、環状凹部92を有する。クラッチ機構48L、48Rは、クラッチ機構48L、48Rにプレロードを付与するために第1ワッシャー90の環状凹部92に配置される第2スプリング94を含む。第2スプリング94は、各第1スプリング88の付勢力よりも小さい所定の付勢力を有する波状スプリングを含む。第2ワッシャー96は、第2スプリング94のインボード側に対向するように配置されている。スプリング88、94は、クラッチ部材40クロスピン66との接触を維持するために、クラッチ部材40にプレロードを付与すべく並列に配置されていることを理解すべきである。他の実施形態として、波状スプリング以外のスプリング(例えば、コイルスプリング、リーフスプリング(板バネ)等)を第1及び/または第2スプリングに採用することができる。
クラッチ部材40L、40Rは、ハウジング12内を軸方向に移動自在であり、クラッチ機構48L、48Rを作動させるべく各クラッチ機構48L、48Rそれぞれのクラッチ群59を軸方向に圧縮するものである。傾斜面65とクロスピン66との間の接触による押圧が、クラッチ部材40L、40Rに対して軸方向外方に向かって付与されて、クラッチ群59が圧縮するときに、クラッチ作用が発生する。この作動力は、クラッチ群59を通じて伝達される実質的なトルクの大きさを許容すべく十分に大きいものである。一実施形態では、作動力は、各サイドギヤ42L、42Rそれぞれに対応するクラッチ部材40L、40Rを基本的にロックすべくクラッチ群に対して十分に大きく、その結果、サイドギヤ42L、42R及びそれに対応するクラッチ部材40L、40Rが回転軸線23周りを一致して回転する。
クロスピン66が、クラッチ部材40L、40Rの一つの溝64の中間位置に配置されるとき、対応するクラッチ群59は、対応するクラッチ部材40L、40Rによって軸方向に沿って圧縮されず、それによって作動しない。クラッチ群59が対応するクラッチ部材40L、40Rによって作動しないとき、プレロード(初期荷重)だけがクラッチ群59に作用する。この非作動状態では、クラッチ板及び摩擦ディスクは、車輪のオーバスピード状態の間、互いに相対的に回転する。このように、車輪のオーバスピード状態では、オーバスピードの車輪に対応する非作動のクラッチ群が、対応するサイドギヤ42L、42R及び対応する車軸ハーフシャフト30L、30Rが、対応するクラッチ部材40L、40Rに対して相対回転することを許容する。
通常の直線を走行する状態では、クロスピン66は、クラッチ機構48L、48Rを作動させるべく傾斜面65に係合して、その結果、クラッチ群59が、クラッチ部材40L、40Rと対応するサイドギヤ42L、42Rとの間の相対回転を抑制する。これにより、駆動トルクが、ディファレンシャルハウジング12及びクロスピン66からクラッチ部材40L、40R、クラッチ群及びサイドギヤ42L、42Rを経て、車軸ハーフシャフト30L、30R及び車輪17L、17Rに伝達される。従って、両方のクラッチ群が作動すると、ディファレンシャルハウジング12、クロスピン66、クラッチ部材40L、40R、サイドギヤ42L、42R、車軸ハーフシャフト30L、30R及び車輪17L、17Rが回転軸線23周りを一致して回転する。オーバスピード状態の間(例えば、旋回中)、オーバスピード状態の車輪に対応するクラッチ部材40L、40Rは、クロスピン66が傾斜面65と非係合となり中間位置67に配置されて、対応するクラッチ群59が非作動となるように、クロスピン66と相対回転する。クラッチ群59が作動しないと、プレロードだけが、対応するクラッチ群59に作用するようになる。プレロードによる圧縮力は、停止状態のクラッチが、オーバスピードである一方の速い車輪に対応するクラッチ部材40L、40R、クロスピン66及びディファレンシャルハウジング12の回転差を調整するために、クラッチ部材40L、40Rとそれに対応するサイドギヤ42L、42Rとの間の相対回転を許容すべく十分に低く設定されている。凹凸係止部100は、回転軸線23周りのクラッチ部材40L、40R間の限定範囲のみの相対回転を許容すべくクラッチ部材40L、40Rのインボード側の間に形成される。係止部100は、オーバスピード状態中、クラッチ部材40L、40Rが、その対応する中間位置67がクロスピン66を過ぎるように超過して相対回転しないようにするものである。クラッチ部材40L、40Rが、オーバスピード状態中、超過して相対回転した場合には、クロスピン66が中間位置67の反対側の傾斜面65L、65Rに係合して、停止状態のクラッチが不用意に作動する。係止部100は、これを防止することにより、旋回中に、オーバスピードである車輪がクラッチ機構42L、42Rから干渉されることなく、オーバスピード状態を維持できるようにしている。
図5に示すように、ディファレンシャル機構38が組立状態で示されている。一実施形態として、第1スプリング88は、クラッチ部材40L、40Rとクロスピン66との間の接触を常時維持するためにクラッチ部材40L、40Rに外側からのみプレロードを付与している。このように、第1スプリング88は、クラッチ機構48L、48Rに対応するクラッチ群に直接的にプレロードを付与していない。その代わり、クラッチ群へのプレロードは、第2スプリング94だけによって付与される。クラッチ部材40L、40Rの径方向外側へのスプリング88の「ばね接点」のオフセットによって、スプリング88によって付与されるプレロードは、クラッチ部材40L、40Rだけに作用して、そしてクラッチ部材40L、40Rとクロスピン66との間の接触を維持して、クラッチ機構48L、48Rが付加的な力を受けないので、より高い「ばね」力を適用することができる。一方、過度な抵抗がクラッチ部材40L、40Rとクロスピン66との間の軸周りの限定された範囲の相対回転を阻んで、クラッチ機構48L、48Rの作動を妨げることになるほど、スプリング88によって付与されるこの接触(付勢力)を増加させないようにすることも必要であることを理解すべきである。例えば、第1スプリング88によって付与されるプレロードにより、通常の前進または後進の走行状態時に、クロスピン66が傾斜面65を上って、クラッチ機構42L、42Rを作動させるのを妨げることがないようにすべきである。
第2スプリング94によって付与されるプレロードは、通常の走行状態中、ディファレンシャルハウジング12及びそれに支持されるクロスピン66が回転軸線23周りを回転したとき、クロスピン66が傾斜面65を上って、クラッチ機構48L、48Rを作動させるために、クラッチ群が回転軸線23周りのクラッチ部材40L、40Rの回転動作に対して十分な規制(抵抗)を付与するように十分な大きさであるべきである。また、第2スプリング94によって付与されるプレロードは、オーバスピードの車輪の状態に至ったとき、車輪17L、17Rが地面/路面に対して滑り/横滑りするような大きさであってはならない。一実施形態では、各クラッチ群へ作用するクラッチへのプレロードは、旋回中外側の車輪に対応する代表的な車輪のスリップトルク値より小さいプレロードのトルク値をクラッチ群に伝達するようになっている。この代表的な車輪のスリップトルク値(すなわち、地面に対して車輪をスリップすべく必要なトルク)は、車両の総重量、及び低い摩擦状態に対応すべく、選択された地面と車輪との間の摩擦係数に依存する。
本発明が前述に詳しく記載されており、本発明の多くの態様の様々な変形や改善が明細書を熟読して理解した当業者にとって明白になることであろう。全ての変形や改善が、付加されたクレームの範囲内である限り、本発明に含まれることを意図している。

Claims (25)

  1. 車両のディファレンシャルは、
    回転軸線周りを回転自在のディファレンシャルハウジングと、
    該ディファレンシャルハウジング内を前記回転軸線に沿って配置される各クラッチ部材と、
    前記回転軸線周りを、前記ディファレンシャルハウジングに対して対応する各車軸ハーフシャフトと共に回転可能である各サイドギヤと、
    前記回転軸線周りを回転する前記ディファレンシャルハウジングに支持されるクロスピンと、
    作動時に前記各クラッチ部材と前記各サイドギヤとの間でトルク伝達するためのクラッチ群を含むクラッチ機構と、を備え、
    前記各クラッチ部材は、前記クラッチ機構を作動させるために前記回転軸線に沿って軸方向に移動可能で、各クラッチ部材は、前記クロスピンが間に配置される互いに内方を向く内面をそれぞれ有し、各内面には、前記クロスピンを受け入れる溝が対向するように形成され、
    さらに、前記クラッチ部材を前記クロスピン側に付勢する第1プレロードを該クラッチ部材に付与する一方、前記第1プレロードを前記クラッチ群には付与しない、複数の第1プレロードスプリングを備え
    さらに、前記各クラッチ部材の溝は、最も深い中間位置と、該中間位置に向かう傾斜面と、を有し、
    通常の直線走行時には、前記クロスピンが前記各クラッチ部材の溝の傾斜面にそれぞれ係合することで前記両方のクラッチ機構が共に作動して、
    一方の前記車軸ハーフシャフトが他方の前記車軸ハーフシャフトに対してオーバスピード時には、前記クロスピンが前記一方の車軸ハーフシャフトに対応する前記クラッチ部材の溝の中間位置に係合することで、前記一方の車軸ハーフシャフトに対応する前記クラッチ機構だけが非作動となることを特徴とするディファレンシャル。
  2. 前記第1プレロードスプリングは、前記クラッチ部材にそのアウトボード側からプレロードを付与する波状スプリングを含むことを特徴とする請求項1に記載のディファレンシャル。
  3. さらに、前記クラッチ群に第2プレロードを付与するための第2プレロードスプリングを含むことを特徴とする請求項1に記載のディファレンシャル。
  4. 前記第2プレロードスプリングは、前記クラッチ群にそのアウトボード側からプレロードを付与して、前記第1プレロードスプリングは、前記クラッチ部材にそのアウトボード側からプレロードを付与することを特徴とする請求項3に記載のディファレンシャル。
  5. 前記第2プレロードは、前記クラッチ群を通じて前記クラッチ部材に付与されることを特徴とする請求項4に記載のディファレンシャル。
  6. 前記第1プレロードスプリング及び前記第2プレロードスプリングは、波状スプリングを含むことを特徴とする請求項5に記載のディファレンシャル。
  7. 前記第1プレロードスプリングの付勢力は、前記第2プレロードスプリングの付勢力よりも大きいことを特徴とする請求項4に記載のディファレンシャル。
  8. 前記クロスピンが前記クラッチ部材の溝の前記中間位置に配置されるとき、当該クラッチ部材に対応する前記クラッチ機構は前記クラッチ部材により作動されず、前記クラッチ群に付与される付勢力は、前記第2プレロードだけであることを特徴とする請求項3に記載のディファレンシャル。
  9. さらに、前記第1プレロードスプリングのアウトボード側に配置される第1ワッシャーを含むことを特徴とする請求項6に記載のディファレンシャル。
  10. 前記第1ワッシャーは環状凹部を有することを特徴とする請求項9に記載のディファレンシャル。
  11. 前記第2プレロードスプリングは、前記第1ワッシャーの環状凹部に配置されることを特徴とする請求項10に記載のディファレンシャル。
  12. 前記第2プレロードスプリングのインボード側に対向して配置される第2ワッシャーを含むことを特徴とする請求項11に記載のディファレンシャル。
  13. 前記第1及び第2プレロードスプリングは、前記クラッチ部材にプレロードを付与するために平行に配列されることを特徴とする請求項3に記載のディファレンシャル。
  14. 請求項1のディファレンシャルを含む動力伝達装置であって、
    該動力伝達装置は駆動軸を含み、該駆動軸は、前記ディファレンシャルハウジングによって支持されたリングギヤに噛み合う駆動ギヤに連結され、
    前記駆動軸及び前記駆動ギヤが、前記ディファレンシャルハウジングに回転軸線周りの回転トルクを付与することを特徴とする動力伝達装置。
  15. 請求項1のディファレンシャルを含む車軸アッセンブリであって、
    該車軸アッセンブリは、車軸ハーフシャフトを含み、各車軸ハーフシャフトは、回転軸線に沿って同軸上に配置されることを特徴とする車軸アッセンブリ。
  16. 車両のロッキングディファレンシャルは、
    ハウジング、及び該ハウジングに支持されるディファレンシャル機構と、
    該ディファレンシャル機構に含まれ、前記ハウジングと共に回転可能に支持され、互いに軸方向に間隔を置いた位置関係で配置される一対のクラッチ部材と、
    対応する一対の車軸ハーフシャフトと共に回転可能である一対のサイドギヤ、及び対応する一対のクラッチ部材と前記各サイドギヤとの間に動作可能に配置される一対のクラッチ群と、を備え、
    前記各クラッチ部材は、前記各クラッチ群を作動させるために前記ハウジング内を軸方向に移動可能であり、
    前記各クラッチ部材は、内方に向く内面をそれぞれ有し、該各内面には、互いに対向する位置関係に配置された溝を含み、クロスピンが前記溝に配置され、前記ハウジングに回転軸線周りを共に回転するように連結され、
    さらに、前記各クラッチ部材にだけプレロードを付与する第1スプリング、及び前記各クラッチ群にプレロードを付与する第2スプリングを備え、
    前記各第1及び第2スプリングは、所定の付勢力を有し、前記各第2スプリングの付勢力は、前記各第1スプリングの付勢力よりも小さく、
    さらに、前記各クラッチ部材の溝は、最も深い中間位置と、該中間位置に向かう傾斜面と、を有し、
    通常の直線走行時には、前記クロスピンが前記各クラッチ部材の溝の傾斜面にそれぞれ係合することで前記両方のクラッチ群が共に作動して、
    一方の前記車軸ハーフシャフトが他方の前記車軸ハーフシャフトに対してオーバスピード時には、前記クロスピンが前記一方の車軸ハーフシャフトに対応する前記クラッチ部材の溝の中間位置に係合することで、前記一方の車軸ハーフシャフトに対応する前記クラッチ群だけが非作動となることを特徴とするロッキングディファレンシャル。
  17. 前記第2スプリングは、前記クラッチ群にそのアウトボード側からプレロードを付与して、
    前記第1スプリングは、前記クラッチ部材にそのアウトボード側からプレロードを付与することを特徴とする請求項16に記載のロッキングディファレンシャル。
  18. 前記第2スプリングによるプレロードは、前記クラッチ群を通じて前記クラッチ部材に付与されることを特徴とする請求項17に記載のロッキングディファレンシャル。
  19. 請求項16のディファレンシャルを含む動力伝達装置であって、
    該動力伝達装置は駆動軸を含み、該駆動軸は、前記ディファレンシャルハウジングによって支持されたリングギヤに噛み合う駆動ギヤに連結され、 前記駆動軸及び前記駆動ギヤが、前記ディファレンシャルハウジングに回転軸線周りの回転トルクを付与することを特徴とする動力伝達装置。
  20. 請求項16のディファレンシャルを含む車軸アッセンブリであって、
    該車軸アッセンブリは、車軸ハーフシャフトを含み、各車軸ハーフシャフトは、回転軸線に沿って同軸上に配置されることを特徴とする車軸アッセンブリ。
  21. 車両のロッキングディファレンシャルは、
    ハウジング、及び該ハウジングに支持されるディファレンシャル機構と、
    該ディファレンシャル機構に含まれ、前記ハウジングと共に回転可能に支持され、互いに軸方向に間隔を置いた位置関係で配置される一対のクラッチ部材と、
    対応する一対の車軸ハーフシャフトと共に回転可能である一対のサイドギヤ、及び対応する一対のクラッチ部材と前記各サイドギヤとの間に動作可能に配置される一対のクラッチ群と、を備え、
    前記各クラッチ部材は、前記各クラッチ群を作動させるために前記ハウジング内を軸方向に移動可能であり、
    前記各クラッチ部材は、内方に向く内面をそれぞれ有し、該各内面には、互いに対向する位置関係に配置された溝を含み、クロスピンが前記溝に配置され、前記ハウジングに回転軸線周りを共に回転するように連結され、
    さらに、前記各クラッチ部材だけにプレロードを付与する第1スプリング及び前記各クラッチ群にプレロードを付与する第2スプリングを備え、
    前記各第1スプリングは、所定の付勢力を有する波状スプリングを含み、
    前記各第2スプリングは、前記各第1スプリングの付勢力よりも小さい所定の付勢力を有する波状スプリングを含み、
    さらに、前記各クラッチ部材の溝は、最も深い中間位置と、該中間位置に向かう傾斜面と、を有し、
    通常の直線走行時には、前記クロスピンが前記各クラッチ部材の溝の傾斜面にそれぞれ係合することで前記両方のクラッチ群が共に作動して、
    一方の前記車軸ハーフシャフトが他方の前記車軸ハーフシャフトに対してオーバスピード時には、前記クロスピンが前記一方の車軸ハーフシャフトに対応する前記クラッチ部材の溝の中間位置に係合することで、前記一方の車軸ハーフシャフトに対応する前記クラッチ群だけが非作動となることを特徴とするロッキングディファレンシャル。
  22. 前記第2スプリングは、前記クラッチ群にそのアウトボード側からプレロードを付与して、前記第1スプリングは、前記クラッチ部材にそのアウトボード側からプレロードを付与して、
    前記第2スプリングによるプレロードは、前記クラッチ群を通じて前記クラッチ部材に付与されることを特徴とする請求項21に記載のロッキングディファレンシャル。
  23. 前記各溝は、中間位置に向かう各傾斜面を含み、前記クロスピンと前記傾斜面との間の係合が前記クラッチ部材による前記クラッチ機構の作動を許容して、
    前記クロスピンが前記中間位置に配置されるとき、前記クラッチ機構は前記クラッチ部材により作動されず、前記クラッチ群に付与される付勢力は、前記第2スプリングによって付与される前記第2プレロードだけであることを特徴とする請求項21に記載のロッキングディファレンシャル。
  24. 請求項21のディファレンシャルを含む動力伝達装置であって、
    該動力伝達装置は駆動軸を含み、該駆動軸は、前記ハウジングによって支持されたリングギヤに噛み合う駆動ギヤに連結され、
    前記駆動軸及び前記駆動ギヤが、前記ハウジングに回転軸線周りの回転トルクを付与することを特徴とする動力伝達装置。
  25. 請求項21のディファレンシャルを含む車軸アッセンブリであって、
    該車軸アッセンブリは、車軸ハーフシャフトを含み、各車軸ハーフシャフトは、回転軸線に沿って同軸上に配置されることを特徴とする車軸アッセンブリ。
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