JP6263993B2 - 真空ポンプ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、真空ポンプ装置に関する。
本明細書では、電源装置と真空ポンプ本体を備える装置を真空ポンプ装置と呼ぶことにする。また、真空ポンプ本体がターボ分子ポンプとなっているものをターボ分子ポンプ装置と呼ぶことにする。
ターボ分子ポンプ装置は、回転翼が形成されたロータをモータで回転駆動し、この回転翼を固定翼に対して高速回転させることにより気体分子を排気する。このようなターボ分子ポンプ装置は各種の真空処理装置に接続されて使用される。
ターボ分子ポンプ装置の電源装置は発熱源であるコンバータやインバータを有しているため、冷却が必要である。クリーンな環境で使用されるターボ分子ポンプ装置の場合、冷却水を用いて冷却する水冷式が好まれる。
通常、水冷式電源装置は半密閉型構造となっているので、電源装置内部の露点温度は外気と等しいものになっている。ターボ分子ポンプ装置のポンプ本体は高温に保持されているため、電源装置周囲の温度は比較的暖かい。一方、水冷の場合、電源装置そのものは冷却ジャケットで冷却されているので比較的低温に保たれている。そのため、電源装置の温度が周囲の露点温度よりも低くなって結露が発生しやすい。電源装置の内部で結露が発生すると、回路のショートなどによって電源装置に誤動作が生じる場合がある。
特許文献1では、電源装置内部の結露を検出すると、真空ポンプの運転を停止させた上で、冷却水バルブを閉じて、冷却水の流通を止め、結露を解消する発明が開示されている。
特許5104334号
しかし、特許文献1に記載の発明では、冷却水の流通を止めるために、真空ポンプの運転を停止する必要があった。
(1)本発明の好ましい実施形態による真空ポンプ装置は、結露を検知する結露検知部と、モータからの回生電力およびAC/DCコンバータからの電力が供給される回生ブレーキ抵抗と、回生ブレーキ抵抗に通電する制御部とを有する電源装置と、冷却液による冷却系統と、電源装置によって回転駆動されるモータを有するポンプ本体と、を備え、制御部は、力行制御時に結露検知部が結露を検知した場合に、AC/DCコンバータからの電力を回生ブレーキ抵抗に通電することによって、電源装置の内部を加熱することを特徴とする。
(2)さらに好ましい実施形態では、電源装置を冷却する冷却液の遮断と通流とを切り替える冷却液切替部をさらに備え、制御部は、結露検知部が結露を検知した場合に、冷却液切替部によって、冷却液を遮断することを特徴とする。
(3)さらに好ましい実施形態では、電源装置は、結露の継続時間を計測するタイマをさらに有し、制御部は、結露を検知すると、回生ブレーキ抵抗に通電し、その後、結露が所定の時間継続した場合には、冷却液切替部によって冷却液を遮断することを特徴とする。
(4)さらに好ましい実施形態では、電源装置は、電源装置の内部の温度を監視する温度検出部をさらに有し、温度検出部は、制御部が回生ブレーキ抵抗に通電している時の電源内部温度を監視し、制御部は、電源内部温度が所定の温度上限以上である場合に、回生ブレーキ抵抗の通電を停止することを特徴とする。
(5)さらに好ましい実施形態では、制御部は、所定の温度上限と電源装置の内部温度の差が所定値以上である場合には、回生ブレーキ抵抗に通電する電流を大きな値に設定し、差が所定値未満である場合には回生ブレーキ抵抗に通電する電流を小さな値に設定することを特徴とする。
(6)さらに好ましい実施形態では、制御部は、PWM制御によって、回生ブレーキ抵抗に通電し、制御部は、所定の温度上限と電源装置の内部温度の差が所定値以上である場合には、PWMのデューティ比を大きな値に設定することで回生ブレーキ抵抗に通電する電流を大きな値に設定し、差が所定値未満である場合にはPWMのデューティ比を小さな値に設定することで回生ブレーキ抵抗に通電する電流を小さな値に設定することを特徴とする。
(7)さらに好ましい実施形態では、電源装置は、モータに通電される電流を検知する電流検出部をさらに有し、制御部は、電流が所定の電流値以上である場合には、回生ブレーキ抵抗に通電しないことを特徴とする。
(8)さらに好ましい実施形態では、電源装置は、モータに通電される電流を検知する電流検出部をさらに有し、制御部は、電流が所定の電流値以上である場合には、回生ブレーキ抵抗に通電する電流を小さな値に設定し、電流が所定の電流値未満である場合には、回生ブレーキ抵抗に通電する電流を大きな値に設定することを特徴とする。
(9)さらに好ましい実施形態では、制御部は、PWM制御によって、回生ブレーキ抵抗に通電し、制御部は、電流が所定の電流値以上である場合には、PWMのデューティ比を小さな値に設定することで回生ブレーキ抵抗に通電する電流を小さな値に設定し、電流が所定の電流値未満である場合には、PWMのデューティ比を大きな値に設定することで回生ブレーキ抵抗に通電する電流を大きな値に設定することを特徴とする。
本発明によれば、従来ロータの回転を減速させるためだけに用いられた回生ブレーキ抵抗を結露解消用のヒータとして用いて、真空ポンプ装置の電源装置内の結露を解消することができる。また、本発明では、真空ポンプの運転を停止せずに、真空ポンプ装置の電源装置内の結露を防止することができる。
ターボ分子ポンプ装置10の外観図。 電源装置14の詳細を示すブロック図。 (a)は、電源装置筐体140内部を示す縦断面図、(b)は装置のb−b線断面図。 ターボ分子ポンプ装置10における制御フローチャート。 第1実施形態における結露を解消するための制御を示したフローチャート。 第1実施形態の変形例3における冷却水の流れを示した図。 第2実施形態における結露を解消するための制御を示したフローチャート。 第3実施形態における結露を解消するための制御を示したフローチャート。 第4実施形態における結露を解消するための制御を示したフローチャート。 第5実施形態のターボ分子ポンプ装置システム200の構成を示した図。
上述したように、本明細書では、電源装置と真空ポンプ本体を備える装置を真空ポンプ装置と呼ぶことにする。本発明の真空ポンプ装置を説明するにあたり、ターボ分子ポンプ装置を例に説明する。なお、本発明はポンプ本体がモレキュラドラッグポンプとなっている真空ポンプ装置にも適用できる。
―第1実施形態―
図1は、本実施形態のターボ分子ポンプ装置10の外観を示す図である。ターボ分子ポンプ装置10は、ポンプ本体5と、冷却装置13と、ポンプ本体5を駆動制御する電源装置14とを備えている。ポンプ本体5は、ターボポンプ部を有するポンプ上部11と、ドラッグポンプ部を有するポンプ下部12とで構成される。
ポンプ本体5は、周知の構造であり詳細説明は省略するが、主に、回転翼およびロータ円筒部が形成されたロータ20(図2参照)と回転軸とロータディスクから構成される回転体と、回転翼と協働する固定翼と、ロータ円筒部と協働するネジステータと、回転体を回転駆動するモータ16(図2参照)とを備えている。
回転体は、5軸の磁気軸受17(図2参照)を構成する電磁石によって非接触支持される。磁気軸受によって回転自在に磁気浮上された回転体は、モータ16により高速回転駆動され、回転翼を固定翼に対して高速回転させ、ロータ円筒部をネジステータに対して高速回転させることにより、吸気ポート11Qに接続された真空処理装置(不図示)から気体分子を吸込み、バックポートが接続されている排気ポート12Hから排気している。
冷却装置13は、ポンプ本体5と電源装置14との間に介装され、電源装置14内の発熱部材、特にモータ駆動回路の電子部品を主に冷却する。図3に示すように、冷却装置13は、内部に冷却水路75(図3参照)が形成された冷却ジャケット本体13aと、冷却水路75に図示しないポンプから冷却水を循環するための冷却水入口13bおよび冷却水出口13cとを有する。
ポンプ上部11はケーシング110を備え、ケーシング110には、図1において上下に接続用フランジ110UF,110LFが設けられている。ポンプ下部12はケーシング120を備え、ケーシング120には、図1において上下に接続用フランジ120UF,120LFが設けられている。ケーシング110と120を合わせてポンプケーシングと呼ぶ。ポンプ上部11の上部接続用フランジ110UFは図示しない真空処理装置の排気口にボルト11Bで接続される。ポンプ上部11の下部接続用フランジ110LFはポンプ下部12の上部接続用フランジ120UFにボルト12Bで接続される。ポンプ下部12の下部接続用フランジ120LFは冷却装置13の上面13USに設置され、冷却装置13はポンプ下部12の下面13LSにボルト13Bで締結される。冷却装置13の下面は電源装置14の筐体(金属製)140の上端面に当接し、電源装置筐体140は冷却装置13にボルト14Bで締結される。
図2を参照して電源装置14を説明する。電源装置14は、第1制御部14mと、第2制御部14gと、CPU14pと、タイマ14tと、温度検出部14sと、結露検知部14rから構成される。
CPU14pは、第1制御部14mと、第2制御部14gと、タイマ14tと、温度検出部14sと、結露検知部14rと通信し、第1制御部14mと、第2制御部14gを制御している。
第1制御部14mは、主に、電力の変換と分配、モータ駆動、回生ブレーキ抵抗の制御のために設けられている。第1制御部14mに一次電源15から交流電力が供給され、AC/DCコンバータ14aに入力される。入力される交流電力の電圧は電圧検出部14bによって検出される。AC/DCコンバータ14aは、一次電源15から供給された交流電力を直流電力に変換する。AC/DCコンバータ14aから出力された直流電力は、モータ16を駆動する3相インバータ14cと、DC/DCコンバータ14dと、回生ブレーキ抵抗14hに入力される。DC/DCコンバータ14dに入力される直流電力の電圧は、電圧検出部14eによって検出される。DC/DCコンバータ14dの出力は、3相インバータ14cをPWM制御等で制御するインバータ制御回路14fと、磁気軸受17による回転体の磁気浮上の制御を行う第2制御部14gに入力されるほか、配線を図示していないが、CPU14pと、タイマ14tと、温度検出部14sと、結露検知部14rにも入力される。
インバータ制御回路14fには、電流検出部14nにより検出されたモータ16に流れる電流値と、回転数検出部19により検出されたロータ20の回転数とが入力され、インバータ制御回路14fは、モータ16に流れる電流値とロータ20の回転数に基づいて3相インバータ14cを制御する。
回生ブレーキ抵抗14hは、ロータ20の減速時の回生電力を消費するために設けられており、シーズヒータで構成されている。本実施形態では、ロータ20(モータ16)の電力が回生ブレーキ抵抗14hに入力されるだけでなく、AC/DCコンバータ14aからも電力が回生ブレーキ抵抗14hに入力される。AC/DCコンバータ14aからの電力が回生ブレーキ抵抗14hに入力されるということは、すなわち、電源装置14にとっての電力供給元の一形態である一次電源15側からの電力を用いて回生ブレーキ抵抗14hに通電されるということである。AC/DCコンバータ14aからの電力が回生ブレーキ抵抗14hに入力されるのは、回生ブレーキ抵抗14hを発熱体(ヒータ)として積極的に利用し、回生ブレーキ抵抗14hで電源装置14内を加熱し、電源装置14内に生じた結露を解消する意図があるためである。これは、以降の実施形態および変形例でも同様である。なお、回生ブレーキ抵抗14hを発熱体として積極的に利用し、電源装置14内に生じた結露を解消することの詳細については、後述する。
トランジスタ制御回路14iは、インバータ制御回路14fの指令によって、制御される。トランジスタ制御回路14iによりトランジスタ14jのオンオフを制御することにより、回生ブレーキ抵抗14hに流れる電流のオンオフを制御する。また、トランジスタ制御回路14iは、PWM制御することもでき、PWMのデューティ比を変えることで回生ブレーキ抵抗14hに流れる電流の増減を制御することができる。ダイオード14kは、ロータ20の回生時の電力が逆流するのを防止するために設けられている。
第2制御部14gは、軸受制御を行う磁気軸受制御部141gと、磁気軸受制御部141gで算出された制御信号に基づいて励磁電流を磁気軸受17に供給する励磁アンプ142gとを備え、磁気軸受17による回転体の磁気浮上の制御を行う。なお、磁気浮上していない時のために、ポンプ本体5は、保護ベアリング7を備えている。
結露検知部14rは、電源装置14内が結露しているかどうかを検知して、その情報をCPU14pに送信する。
タイマ14tは、結露検知部14rが結露を検知し続けている時間を測定し、その情報をCPU14pに送信する。
温度検出部14sは、電源装置14内の温度を検出して、その情報をCPU14pに送信する。
電流検出部14nによって検出されるモータ16に流れる電流値の情報は、第1制御部14mのインバータ制御回路14fを介して、CPU14pに送信される。
CPU14pは、第1制御部14mと、第2制御部14gと、タイマ14tと、温度検出部14sと、結露検知部14rと通信する。そして、CPU14pは、その通信して得た情報に基づいて、第1制御部14mと第2制御部14gの上述の機能を制御している。
電源装置14内に生じた結露を解消する機能を中心に具体的に述べると、CPU14pは、結露検知部14r、温度検出部14s、および、電流検出部14nからの情報に基づいて、トランジスタ制御回路14iに対し、オンオフ制御やPWM制御などを行い、回生ブレーキ抵抗14hに通電される電流を制御する。また、CPU14pは、冷却水路75(図3参照)に設けられている冷却液切替部である2方弁の電磁弁77の開閉状態を通信により把握する。そして、CPU14pは、タイマ14tからの情報に基づいて、電磁弁77の開閉を制御することで冷却水を遮断したり通流したりする。なお、電源装置14内に生じた結露を解消する機能については、図5〜10の説明箇所で詳述する。
図3は電源装置14の素子や基板の具体的な配置を示す図である。図3(a)は、冷却ジャケット本体13aと電源装置14の縦断面図であり、図3(b)は、図3(a)のb−b線断面図である。図2に示す第1制御部は、モータへ電力を供給する大電力部であり、また、回生時の発熱素子である回生ブレーキ抵抗14hを含むので、冷却装置13の冷却ジャケット本体13aの下面に接触させて配置している。特に限定されないが、各種電子部品は、複数の基板81〜83に分けて配設されている。
冷却ジャケット本体13a内には冷却水路75が設けられている。冷却水路75には、冷却液切替部である2方弁の電磁弁77が設けられており、CPU14pによって開閉制御が行われる。
電源装置14内で結露しやすい領域は、冷却ジャケット本体13aと接していて、かつ、基板81や回生ブレーキ抵抗14hが配置されていない領域である。図3(a)に示すように、結露検知部14rは、当該領域に設けられている。
温度検出部14sは、回生ブレーキ抵抗14hの加熱によって、電源装置14が加熱されすぎないようにすることを防止するために設けられている。そのため、温度検出部14sは、図3(a)に示すように、電源装置14内で高い温度を示すと考えられる基板83上に設けられるのが好ましい。
図4〜5を用いて、第1実施形態における制御のフローチャートについて説明する。これらのフローチャートは、図2に示す電源装置14内に設けられたCPU14pで実行される。
図4は、ターボ分子ポンプ装置10の制御の概略を示したフローチャートである。ターボ分子ポンプ装置10の起動中は、図4のフローチャートを繰り返し行う。
フローが開始すると、ステップS1に進み、ロータ20(モータ16)を回転させる力行制御を行うか、ロータ20(モータ16)を減速させ停止させる回生制御を行うかを決定する。回生制御時には、回生ブレーキ14hにモータ16からの回生電力を用いた通電が行われる。一方、力行制御時には、回生ブレーキ14hにモータ16からの回生電力を用いた通電は行われない。力行制御を行う場合は、ステップS2に進んで力行制御を行い、終了となる。回生制御を行う場合は、ステップS3に進んで回生制御を行い、終了となる。上述したように、ターボ分子ポンプ装置10の起動中は、図4のフローチャートを繰り返し行う。
ステップS2の力行制御の一部として、後述するような結露を解消するための制御が行われる(図5参照)。なお、回生制御については、回生ブレーキ抵抗14hを用いて、ロータ20(モータ16)を減速させる一般的な制御を行う。
図5は、本実施形態における結露を解消するための制御を示す図である。上述したように、この結露を解消するための制御は、図4のステップS2の力行制御の一部として行われる。
ステップS11において、結露検知部14rにより結露が検知されると肯定判定され、ステップS12に進む。結露が検知された場合に、タイマ14tが計測を開始する。結露が検知されないと否定判定され、図5に示すフローが終了する。
ステップS12では、CPU14pから指令を受けた第1制御部14m内のトランジスタ制御回路14iがトランジスタ14jをオンにする。これによって、回生ブレーキ抵抗14hに通電される。その後、ステップS13に進む。なお、CPU14pは、この通電によってモータ16や磁気軸受17への通電に変化が起きないような第1制御部14mの出力の分配を司っている。
本実施形態では、ステップS13を実行する。ステップS13を実行する場合、上述のように、ステップS11で結露が検知されると、タイマ14tが計測を開始する。そして、予め定められた所定時間が経過すると、ステップS13Aに進む。ステップS13Aでは、所定時間を経過してもまだ結露検知部14rが結露を検知していると、肯定判定され、ステップS13Bに進み、CPU14pが電磁弁77を閉じて冷却水路75の冷却水の流れを遮断し、図5に示すフローが終了する。結露検知部14rが結露を検知していなければ、否定判定され、図5に示すフローが終了する。なお、図5のステップS13Aの判定処理が終了した時点でタイマ14tの計測は終了し、計測された時間はリセットされる。
第1実施形態においては、冷却水路75の冷却水の流れを遮断すると、電源装置14の冷却だけでなく、ポンプ本体5の冷却まで停止させてしまう。そのため、ステップS13において、所定時間経過後にまだ結露している時には電磁弁77を閉じるという制御にした。これによって、なるべく冷却水路75の冷却水の流れを遮断せずに、回生ブレーキ抵抗14hによる加熱だけで結露を解消させることができ、ポンプ本体5の冷却をなるべく妨げないようにできる。
以上、第1実施形態によれば、以下のような作用効果を奏する。
(1)結露検知部14rが電源装置14内の結露を検知すると、CPU14pから指令を受けた第1制御部14m内のトランジスタ制御回路14iがトランジスタ14jをオンにして、AC/DCコンバータ14aからの直流電力を用いて、回生ブレーキ抵抗14hに通電する。
これによって、回生ブレーキ抵抗14hが発熱し、電源装置14内を加熱して、電源装置14内に生じた結露を解消することができる。
(2)結露検知部14rが結露を検知し続けている時間をタイマ14tが計測し、CPU14pにその情報を送信する。CPU14pは、結露の継続時間が所定時間経過すると、電磁弁77を閉じる。
これによって、回生ブレーキ抵抗14hで加熱してもまだ結露が解消されない場合に、冷却水路75の冷却水の流れを遮断して、電源装置14の冷却を抑制して、結露を解消することができる。これは、なるべく冷却水路75の冷却水の流れを遮断せずに、回生ブレーキ抵抗14hによる加熱だけで結露を解消させることになるため、ポンプ本体5の冷却をなるべく妨げないようにできるという効果を奏する。
第1実施形態では、以下のような変形を施すことも可能である。
―第1実施形態の変形例1―
図5において、ステップS13Aにおける所定時間は、ゼロとすることができる。すなわち、回生ブレーキ抵抗14hに通電(ステップS12)された直後に電磁弁77を閉じる(ステップS13B)こともできる。これによって、第1実施形態と比較して早急に結露を解消することができる。
―第1実施形態の変形例2―
図5において、ステップS13を実行する制御を行ったが、ステップS13を省略する制御を行うことも可能である。これによって、CPU14pの負担を減らすことができる。なお、この場合、タイマ14tは作動させない。
―第1実施形態の変形例3―
第1実施形態では、冷却液切替部である電磁弁77として2方弁を用いたが、3方弁を用いることもできる。図6に詳細を示す。冷却装置13は、内部に冷却水路75を備えている。冷却水路75は、3方弁の電磁弁77を有する。
冷却水路75は、図6に示すように、電磁弁77を設けたことで、冷却水路75a〜75dという4つの冷却水路に分けられる。冷却水路75bは、冷却装置13内に配設されており、ポンプ本体5と電源装置14を共に冷却する。一方、冷却水路75a、75c、75dは、冷却装置13の外に配設されている。そのため、冷却水路75a、75c、75dは、ポンプ本体5や電源装置14を冷却しない。
電磁弁77によって、冷却水が、冷却水路75a、冷却水路75b、および、冷却水路75dを流れるように、通常は設定されている。
しかし、図5のステップS13Aで所定時間経過しても結露している場合は、ステップS13Bで、冷却水が冷却水路75bの代わりに冷却水路75cを流れるように、CPU14pが3方弁の電磁弁77を制御する。これによって、冷却水は、冷却水路75a、冷却水路75c、および、冷却水路75dを流れる。
以上のように、3方弁である電磁弁77を設けたことで、図6に示すターボ分子ポンプ装置10へ向かう冷却水のみを遮断することができる。冷却水路75が、ターボ分子ポンプ装置10以外の装置(装置Aと呼ぶ。装置Aは不図示。)にも配設されていた場合、装置Aに向かう冷却水の流れは遮断されないため、電磁弁77がいずれの状態であっても、装置Aを常に冷却することができる。
―第2実施形態―
本実施形態と第1実施形態とでは、図4に示すステップS2の力行制御の一部として実施される結露を解消するための制御のみが異なる。第1実施形態と同様の構成については、説明を省略する。
図7は、本実施形態における結露を解消するための制御を示す図である。ステップS21において、結露検知部14rにより結露が検知されると肯定判定され、ステップS22に進む。結露が検知されないと否定判定され、図7に示すフローが終了する。
ステップS22では、CPU14pから指令を受けた第1制御部14m内のトランジスタ制御回路14iがトランジスタ14jをオンにする。これによって、回生ブレーキ抵抗14hが通電される。その後、ステップS23に進む。なお、CPU14pは、この通電によってモータ16や磁気軸受17への通電に変化が起きないような第1制御部の出力の分配を司っている。
ステップS23では、温度検出部14sによって測定された電源装置14内の温度が予め定められた温度上限(例えば、50℃)以上であると、肯定判定され、ステップS24に進む。当該温度上限未満であれば、否定判定され、ステップS25に進む。
ステップS24では、CPU14pから指令を受けたトランジスタ制御回路14iがトランジスタ14jをオフにする。これによって、回生ブレーキ抵抗14hの通電が停止される。その後、図7に示すフローが終了する。なお、ステップS23で肯定判定され、ステップS24で回生ブレーキ抵抗14hの通電が停止されるようにしたのは、電源装置14内がある程度高温の状態であれば、回生ブレーキ抵抗14hで加熱しなくても結露が解消するからである。また、外部要因で冷却水が遮断されている場合や、冷却水の温度が高い場合に、電源装置14内の温度が上昇しすぎることを防止するためでもある。
ステップS25Aでは、温度検出部14sによって測定された電源装置14内の温度が、上述の温度上限と比較して所定の温度差以上あれば、肯定判定され、ステップS25Bに進む。所定の温度差未満であれば、否定判定され、ステップS25Cに進む。
ステップS25BとステップS25Cでは、CPU14pから指令を受けたトランジスタ制御回路14iがトランジスタ14jに対してPWM制御を行う。
ステップS25Bでは、トランジスタ制御回路14iがPWMデューティ比を増加させる制御、すなわち、PWMデューティ比を大きな値に設定する制御をトランジスタ14jに対して行うことで、回生ブレーキ抵抗14hに流れる電流を大きな値に設定する。その結果、回生ブレーキ抵抗14hに流れる電流が増加する。その後、図7に示すフローが終了する。
ステップS25Cでは、トランジスタ制御回路14iがPWMデューティ比を減少させる制御、すなわち、PWMデューティ比を小さな値に設定する制御をトランジスタ14jに対して行うことで、回生ブレーキ抵抗14hに流れる電流を小さな値に設定する。その結果、回生ブレーキ抵抗14hに流れる電流が減少する。その後、図7に示すフローが終了する。
以上、第2実施形態によれば、以下のような作用効果を奏する。
(1)温度検出部14sによって測定された電源装置14内の温度が予め定められた温度上限(例えば、50℃)以上であると、CPU14pから指令を受けたトランジスタ制御回路14iがトランジスタ14jをオフにする。これによって、回生ブレーキ抵抗14hの通電が停止される。
これによって、電源装置14内の温度が過剰に上昇しないようにすることができる。また、温度上限付近であれば、回生ブレーキ抵抗14hで加熱しなくても、結露は解消する方向に向かうため、問題ない。
(2)CPU14pから指令を受けたトランジスタ制御回路14iがトランジスタ14jに対してPWM制御を行う。温度検出部14sによって測定された電源装置14内の温度が予め定められた温度上限(例えば、50℃)未満である場合に、電源装置14内の温度が温度上限と比較して所定の温度差以上であれば、PWMデューティ比を大きな値に設定して、回生ブレーキ抵抗14hに通電される電流を大きな値に設定する。また、電源装置14内の温度が温度上限と比較して所定の温度差未満であれば、PWMデューティ比を小さな値に設定して、回生ブレーキ抵抗14hに通電される電流を小さな値に設定する。
これによって、回生ブレーキ抵抗14hを用いた適切な加熱を行うことができ、電源装置を過剰に加熱することを回避すると同時に、省エネ効果も期待できる。
―第2実施形態の変形例―
第2実施形態では、図7に示すステップS25を実行する制御を行ったが、ステップS25を省略する制御を行うことも可能である。その場合、ステップS23で否定判定されると、ステップS25は実行されずに、図7に示すフローは終了する。
―第3実施形態―
本実施形態と第1実施形態とでは、図4に示すステップS2の力行制御の一部として実施される結露を解消するための制御のみが異なる。第1実施形態と同様の構成については、説明を省略する。
第1実施形態では、回生ブレーキ抵抗14hへの通電によって、モータ16や磁気軸受17への通電に変化が起きないような第1制御部の出力の分配をCPU14pが司っているとした。しかし、モータ16と磁気軸受17の必要な電力が一次電源15の総出力に近い場合には、回生ブレーキ抵抗14hへの通電を停止することが必要となる。
図8は、本実施形態における結露を解消するための制御を示す図である。ステップS31において、結露検知部14rにより結露が検知されると肯定判定され、ステップS32に進む。結露が検知されないと否定判定され、図8に示すフローが終了する。
ステップS32では、電流検出部14nによって測定されるモータ16に流れる電流が、予め定めた所定の電流値以上であれば、肯定判定され、ステップS33に進む。所定の電流値未満であれば、否定判定され、ステップS34に進む。なお、この所定の電流値は、一次電源15が供給する総電力から、磁気軸受17の最大消費電力と回生ブレーキ抵抗14hの最大消費電力を差し引いた電力を換算したモータ電流に基づいて設定されている。
ステップS33では、CPU14pから指令を受けたトランジスタ制御回路14iがトランジスタ14jをオフにする。これによって、回生ブレーキ抵抗14hの通電が停止される。その後、図8に示すフローが終了する。
ステップS34では、CPU14pから指令を受けたトランジスタ制御回路14iがトランジスタ14jをオンにする。これによって、回生ブレーキ抵抗14hに通電される。その後、図8に示すフローが終了する。
以上、第3実施形態によれば、以下のような作用効果を奏する。
電流検出部14nによって測定されるモータ16に流れる電流が、予め定めた所定の電流値以上であれば、CPU14pから指令を受けたトランジスタ制御回路14iがトランジスタ14jをオフにして、回生ブレーキ抵抗14hの通電が停止される。モータ16に流れる電流が、予め定めた所定の電流値未満であれば、CPU14pから指令を受けたトランジスタ制御回路14iがトランジスタ14jをオンにして、回生ブレーキ抵抗14hに通電される。
これによって、モータ16の駆動を阻害することを回避できる。また、モータ電流が所定の電流値以上であれば、3相インバータ14cなどの発熱が大きくなっており、回生ブレーキ抵抗14hに通電しなくても結露は解消する方向に向かうため、問題ない。
―第4実施形態―
本実施形態と第1実施形態とでは、図4に示すステップS2の力行制御の一部として実施される結露を解消するための制御のみが異なる。第1実施形態と同様の構成については、説明を省略する。
第1実施形態では、回生ブレーキ抵抗14hへの通電によって、モータ16や磁気軸受17への通電に変化が起きないような第1制御部の出力の分配をCPU14pが司っているとした。しかし、モータ16と磁気軸受17の必要な電力が一次電源15の総出力に近い場合であっても、第3実施形態ほど電力がひっ迫していない場合には、本実施形態で示すように、回生ブレーキ抵抗14hへの通電を停止するのではなく、電流値を制限するようにできる。
図9は、本実施形態における結露を解消するための制御を示す図である。ステップS41において、結露検知部14rにより結露が検知されると肯定判定され、ステップS42に進む。結露が検知されないと否定判定され、図9に示すフローが終了する。
ステップS42では、CPU14pから指令を受けたトランジスタ制御回路14iがトランジスタ14jをオンにする。これによって、回生ブレーキ抵抗14hが通電される。その後、ステップS43に進む。
ステップS43では、電流検出部14nによって測定されるモータ16に流れる電流が、予め定めた所定の電流値以上であれば、肯定判定され、ステップS44に進む。所定の電流値未満であれば、否定判定され、ステップS45に進む。なお、この所定の電流値は、図8に示すステップS32における所定の電流値よりも小さい値が設定されている。
ステップS44とステップS45では、CPU14pから指令を受けたトランジスタ制御回路14iがトランジスタ14jに対してPWM制御を行う。
ステップS44では、トランジスタ制御回路14iがPWMデューティ比を減少させる制御、すなわち、PWMデューティ比を小さな値に設定する制御をトランジスタ14jに対して行うことで、回生ブレーキ抵抗14hに流れる電流を小さな値に設定する。その結果、回生ブレーキ抵抗14hに流れる電流が減少する。その後、図9に示すフローが終了する。
ステップS45では、トランジスタ制御回路14iがPWMデューティ比を増加させる制御、すなわち、PWMデューティ比を大きな値に設定する制御をトランジスタ14jに対して行うことで、回生ブレーキ抵抗14hに流れる電流を大きな値に設定する。その結果、回生ブレーキ抵抗14hに流れる電流を増加させる。その後、図9に示すフローが終了する。
以上、第4実施形態によれば、以下のような作用効果を奏する。
CPU14pから指令を受けたトランジスタ制御回路14iがトランジスタ14jに対してPWM制御を行う。電流検出部14nによって測定されるモータ16に流れる電流が、予め定めた所定の電流値以上であれば、トランジスタ制御回路14iがPWMデューティ比を小さな値に設定する制御をトランジスタ14jに対して行うことで、回生ブレーキ抵抗14hに流れる電流を小さな値に設定する。また、所定の電流値未満であれば、トランジスタ制御回路14iがPWMデューティ比を大きな値に設定する制御をトランジスタ14jに対して行うことで、回生ブレーキ抵抗14hに流れる電流を大きな値に設定する。
モータ電流が大きいときには、電源装置14内の温度は高くなっているため、回生ブレーキ抵抗14hに通電する電流を小さな値に設定しても、結露を解消することができる。また、電源装置14内の温度を過剰に上昇するのを防止すると同時に、省エネ効果が期待できる。また、上述の所定の電流値は、モータ16の駆動を阻害しないようになっているため、回生ブレーキ抵抗14hに通電しても、モータ16の駆動を阻害することを回避できる。
―第5実施形態―
図10は、複数のターボ分子ポンプ装置10に対して冷却水を直列に流す冷却系統である冷却水路190が設けられているターボ分子ポンプ装置システム200を示した図である。なお、図10では、ターボ分子ポンプ装置システム200に含まれる複数のターボ分子ポンプ装置10として、3台のターボ分子ポンプ装置10を示しているが、これはあくまでも一例である。なお、第1実施形態と同様の構成については、説明を省略する。
冷却水路190は、図10に示すように、各ターボ分子ポンプ装置10の冷却装置13内に配設されている。また、冷却水路190には、図10に示すように、3方弁である電磁弁192が、各ターボ分子ポンプ装置10に対応して設けられている。具体的には、図示左方のターボ分子ポンプ10と図示左方の電磁弁192、図示中央のターボ分子ポンプ10と図示中央の電磁弁192、図示右方のターボ分子ポンプ10と図示右方の電磁弁192が、それぞれ対応している。これらの電磁弁192によって、冷却水路190は、冷却水路190a〜190cに分けられる。冷却水路190bは、電源装置14を冷却するために、電源装置14の近傍に配設されている。一方、冷却水路190cは、電源装置14を冷却しないようにするために、電源装置14から離れた位置に配設されている。CPU14pは、対応する電磁弁192を用いて、冷却水路190bに冷却水を流すか、冷却水路190cに流すかの切り替えを行う。なお、通常は、冷却水が冷却水路190bを流れるようにそれぞれの電磁弁192は設定されている。
本実施形態のターボ分子ポンプ装置10のそれぞれの電源装置14には、図2に示す構成の他、発熱体であるヒータH(不図示)が設けられている。すなわち、ヒータHは、回生ブレーキ抵抗14hとは異なるものである。CPU14pは、ヒータHに通電することで、電源装置14内を加熱することができる。
本実施形態では、図5のステップS11〜ステップS13に相当する制御を実行して、結露を解消する。いずれかのターボ分子ポンプ装置10の電源装置14に設けられている結露検知部14rが結露を検知すると(ステップS11)、その結露が検知された電源装置14に設けられているCPU14pから指令を受けたトランジスタ制御回路14iがトランジスタ14jをオンにする。これによって、回生ブレーキ抵抗14hが通電される(ステップS12)。これによって、回生ブレーキ抵抗14hが発熱し、その結露が検知された電源装置14内を加熱する。
さらに、所定時間経過後に結露検知部14rが結露を検知している場合(ステップS13A)、その結露を検知している電源装置14に設けられているCPU14pが、対応する電磁弁192を制御して、冷却水路190cに冷却水が流れるように切り替える(ステップS13Bに相当)。
本実施形態のような冷却系統では、冷却水路190の上流側にあるターボ分子ポンプ装置10ほどよく冷却される。そのため、冷却水路190の上流側にあるターボ分子ポンプ装置10ほど結露しやすくなっており、回生ブレーキ抵抗14hの加熱だけでは足りないことも考えられる。そのような場合には、ヒータHにも通電することで、回生ブレーキ抵抗14hの加熱を補助することもできる。
以上、第5実施形態によれば、以下のような作用効果を奏し、電源装置14内に生じた結露を解消することができる。
(1)結露が検知された電源装置14に設けられているCPU14pから指令を受けたトランジスタ制御回路14iがトランジスタ14jをオンにすることで、回生ブレーキ抵抗14hに通電する。
これによって、電源装置14内を加熱することができる。
(2)さらに、所定時間経過しても、まだ結露が解消されていない時は、CPU14pが対応する電磁弁192を制御して、冷却水路190bから冷却水路190cに切り替える。
これによって、電源装置14を冷却しないようにすることができる。
(3)さらに、結露が解消しない時には、CPU14pがヒータHに通電する。
これによって、電源装置14内をさらに加熱することができる。
―第5実施形態の変形例―
本実施形態の変形例として、図5のステップS11〜S13の制御の代わりに、図5に示されているステップS11およびS12のみの制御や、図7〜9に示されている制御を実行して結露を解消することができる。
以上の実施形態および変形例においては、冷媒(冷却液)として水を用いたが、その他の冷媒であってもよい。
以上の実施形態および変形例においては、ポンプ本体と電源装置が一体となった真空ポンプ装置に本発明を適用した場合について説明したが、ポンプ本体と電源装置が分離した真空ポンプ装置であっても、冷媒を用いた冷却系統が近傍に配設されている電源装置であれば、本発明を適用できる。なお、第5実施形態においては、複数の電源装置に冷却水を直列に流す冷却系統を設けるようなものであれば、ポンプ本体と電源装置が一体となった真空ポンプ装置と、ポンプ本体と電源装置が分離した真空ポンプ装置を組み合わせることもできる。
以上の実施形態および変形例においては、回生ブレーキ抵抗14hとしてシーズヒータを用いたが、シーズヒータ以外に、カートリッジヒータなども用いることができる。
第2実施形態および第4実施形態において、トランジスタ制御回路14iがトランジスタ14jに対してPWM制御を行うとしたが、PWM制御以外の制御、例えば、PFM制御などで回生ブレーキ抵抗14hに流れる電流値を制御することもできる。
上記の実施形態と変形例の一つ、もしくは複数を組み合わせることも可能である。変形例同士を組み合わせることも可能である。
以上の説明はあくまで一例であり、発明は、上記の実施形態に何ら限定されるものではない。
5:ポンプ本体、
7:保護ベアリング、
10:ターボ分子ポンプ装置、
11:ポンプ上部、
11Q:吸気ポート、
12:ポンプ下部、
12H:排気ポート、
13:冷却装置、
13LS:下面、
13US:上面、
13a:冷却ジャケット本体、
13b:冷却水入口、
13c:冷却水出口、
14:電源装置、
14a:AC/DCコンバータ、
14b:電圧検出部、
14c:3相インバータ、
14d:DC/DCコンバータ、
14e:電圧検出部、
14f:インバータ制御回路、
14h:回生ブレーキ抵抗、
14i:トランジスタ制御回路、
14j:トランジスタ、
14k:ダイオード、
14n:電流検出部、
14r:結露検知部、
14s:温度検出部、
14t:タイマ、
15:一次電源、
16:モータ、
17:磁気軸受、
19:回転数検出部、
20:ロータ、
75、75a〜75d:冷却水路、
77:電磁弁、
81〜83:基板、
140:電源装置筐体、
190、190a〜190c:冷却水路、
192:電磁弁、
200:ターボ分子ポンプ装置システム、
H:ヒータ


Claims (9)

  1. 結露を検知する結露検知部と、
    モータからの回生電力およびAC/DCコンバータからの電力が供給される回生ブレーキ抵抗と、
    前記回生ブレーキ抵抗に通電する制御部と
    を有する電源装置と、
    冷却液による冷却系統と、
    前記電源装置によって回転駆動されるモータを有するポンプ本体と、を備え、
    前記制御部は、力行制御時に前記結露検知部が前記結露を検知した場合に、前記AC/DCコンバータからの電力を前記回生ブレーキ抵抗に通電することによって、前記電源装置の内部を加熱する真空ポンプ装置。
  2. 請求項1に記載の真空ポンプ装置において、
    前記電源装置を冷却する前記冷却液の遮断と通流とを切り替える冷却液切替部をさらに備え、
    前記制御部は、前記結露検知部が前記結露を検知した場合に、前記冷却液切替部によって、前記冷却液を遮断する真空ポンプ装置。
  3. 請求項2に記載の真空ポンプ装置において、
    前記電源装置は、前記結露の継続時間を計測するタイマをさらに有し、
    前記制御部は、前記結露を検知すると、前記回生ブレーキ抵抗に通電し、その後、前記結露が所定の時間継続した場合には、前記冷却液切替部によって前記冷却液を遮断する真空ポンプ装置。
  4. 請求項1に記載の真空ポンプ装置において、
    前記電源装置は、前記電源装置の内部の温度を監視する温度検出部をさらに有し、
    前記温度検出部は、前記制御部が前記回生ブレーキ抵抗に通電している時の電源内部温度を監視し、
    前記制御部は、前記電源内部温度が所定の温度上限以上である場合に、前記回生ブレーキ抵抗の通電を停止する真空ポンプ装置。
  5. 請求項4に記載の真空ポンプ装置において、
    前記制御部は、前記所定の温度上限と前記電源装置の内部温度の差が所定値以上である場合には、前記回生ブレーキ抵抗に通電する電流を大きな値に設定し、前記差が前記所定値未満である場合には前記回生ブレーキ抵抗に通電する電流を小さな値に設定する真空ポンプ装置。
  6. 請求項5に記載の真空ポンプ装置において、
    前記制御部は、PWM制御によって、前記回生ブレーキ抵抗に通電し、
    前記制御部は、前記所定の温度上限と前記電源装置の内部温度の差が所定値以上である場合には、PWMのデューティ比を大きな値に設定することで前記回生ブレーキ抵抗に通電する電流を大きな値に設定し、前記差が前記所定値未満である場合にはPWMのデューティ比を小さな値に設定することで前記回生ブレーキ抵抗に通電する電流を小さな値に設定する真空ポンプ装置。
  7. 請求項1に記載の真空ポンプ装置において、
    前記電源装置は、前記モータに通電される電流を検知する電流検出部をさらに有し、
    前記制御部は、前記電流が所定の電流値以上である場合には、前記回生ブレーキ抵抗に通電しない真空ポンプ装置。
  8. 請求項1に記載の真空ポンプ装置において、
    前記電源装置は、前記モータに通電される電流を検知する電流検出部をさらに有し、
    前記制御部は、前記電流が所定の電流値以上である場合には、前記回生ブレーキ抵抗に通電する電流を小さな値に設定し、前記電流が所定の電流値未満である場合には、前記回生ブレーキ抵抗に通電する電流を大きな値に設定する真空ポンプ装置。
  9. 請求項8に記載の真空ポンプ装置において、
    前記制御部は、PWM制御によって、前記回生ブレーキ抵抗に通電し、
    前記制御部は、前記電流が所定の電流値以上である場合には、PWMのデューティ比を小さな値に設定することで前記回生ブレーキ抵抗に通電する電流を小さな値に設定し、前記電流が所定の電流値未満である場合には、PWMのデューティ比を大きな値に設定することで前記回生ブレーキ抵抗に通電する電流を大きな値に設定する真空ポンプ装置。
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