受取人(荷受人、配送先、届け先などと呼ばれてもよい)の在宅状況を把握するシンプルな方法としては、受取人が所持するデバイス(例えば、スマートフォン)のGPS(Global Positioning System)機能を用いて、受取人の現在位置を判断する方法がある。しかしながら、プライバシーへの配慮を鑑みると、この方法は現実的ではない。
本発明者は、受取人のプライバシーを侵害することなく、配達人が効果的に受取人の在宅状況を把握するための方法を着想した。本発明の一態様によれば、不在配達を抑制することができる。これにより、配達人の作業効率を大幅に向上させることができ、輸送コストの低減及び車両のCO2排出抑制を実現できる。また、受取人は都合の良いタイミングで荷物の受取、集荷などが可能となる。
また、本発明の一態様によれば、受取人が所持するデバイスのGPS機能、電話番号などの情報を、事業者が直接的に使用することなく受取人の在宅状況を取得できるため、プライバシーの保護を図ることができる。
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。以下の実施形態の説明では、事業者は運送会社であるものとするが、これに限られない。
(情報処理システム)
まず、本発明が適用される情報処理システムについて説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る情報処理システムの概略構成の一例を示す図である。図1に示す情報処理システム1は、配達人11によって運転される車両12と、事業者サーバ20(第1のサーバ)と、通信センターサーバ30(第2のサーバ)と、検出デバイス40と、受取人51によって保持されるデバイス50と、を含む。なお、配達人11は、デバイス10を保持してもよい。また、図1においては、受取人51が自身の住居60内に在室する例が示されている。
車両12(及び/又はデバイス10)は、事業者サーバ20とネットワークを介して通信可能である。検出デバイス40は、通信センターサーバ30及びデバイス50とネットワークを介して通信可能である。また、事業者サーバ20及び通信センターサーバ30は、ネットワークを介して通信可能である。
例えば、これらのネットワークは、インターネット、モバイルネットワーク、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)などの様々なネットワークを含んでもよい。なお、ネットワークは、無線、有線又はこれらの組み合わせで構成されてもよい。
例えば、無線通信方式としては、LPWA(Low Power Wide Area)(例えば、SIGFOX(登録商標)、LoRa(登録商標))、LTE(Long Term Evolution)、LTE−A(LTE-Advanced)、3G、4G、5G、GSM(登録商標)(Global System for Mobile communications)、CDMA2000、UMB(Ultra Mobile Broadband)、IEEE 802.16(WiMAX(登録商標))、IEEE 802.20、UWB(Ultra-WideBand)、無線LAN(例えば、IEEE802.11規格に準拠)、Bluetooth(登録商標)、その他の無線通信方法及び/又はこれらに基づいて拡張された次世代通信方式が利用されてもよい。
なお、検出デバイス40及びデバイス50の間で確立される通信(接続)は、無線であってもよいし、有線であってもよい。検出デバイス40及びデバイス50の間の通信方式(第1の通信方式と呼ばれてもよい)の通信距離(最大通信距離、通信可能距離)は、検出デバイス40及び通信センターサーバ30の間の通信方式(第2の通信方式と呼ばれてもよい)の通信距離(最大通信距離、通信可能距離)に比べて短いことが好ましく、例えば、所定の距離(例えば、Bluetoothクラス2に相当する10メートル程度)に制限されることが好ましい。
例えば、第1の通信方式は、上述した無線通信方式であってもよく、例えばWPAN(Wireless Personal Area Network)通信、NFC(Near Field Communication)などであってもよく、IrDA(Infrared Data Association)、Bluetooth(登録商標)、UWB、Z−Wave、ZigBee(登録商標)などであってもよい。
また、第2の通信方式は、上述した無線通信方式であってもよく、例えば通信事業者が提供するキャリア通信網を用いた通信(3G、LTE、LoRaなど)であってもよい。第2の通信方式にセキュリティー品質の高い通信キャリアネットワークのサービスを利用することで、なりすましによる検出デバイス40への不正アクセスを抑制できる。
また、事業者サーバ20及び通信センターサーバ30は、専用線で接続されてもよいし、VPN(Virtual Private Network)で接続されてもよい。
車両12は、配達物(荷物)を配送する車両(例えば、トラック)である。車両12は、例えば車載システムを具備し、当該車載システムにより車両12の位置情報を事業者サーバ20に送信できるように構成されてもよい。車両12が位置情報を送信できない場合であっても、デバイス10によって位置情報が送信されてもよい。例えば、車両12及び/又はデバイス10は、GPS、各種センサなどを用いて自身の位置情報を取得してもよい。
車両12及び/又はデバイス10は、配送先の情報、配送ルートの情報などを出力(例えば、表示、音声出力)する構成を具備してもよい。
デバイス10及びデバイス50は、それぞれ配達人11及び受取人51の操作によりブラウザなどのアプリケーションを実行する情報処理装置であってもよい。なお、デバイス10及びデバイス50は、それぞれ携帯電話、スマートフォン、タブレット型端末などの携帯端末(移動通信端末)であってもよい。
事業者サーバ20は、事業者が管理する装置であって、各配達人11の配達、配送対象となる配達物などの管理及び制御を行う機能などを有する装置である。事業者サーバ20は、パソコン(PC:Personal Computer)、サーバなどの固定通信端末で構成されてもよいし、上述した移動通信端末で構成されてもよい。例えば、車両12及び/又はデバイス10は、専用アプリケーションを用いて社内ネットワークを介して、事業者サーバ20にアクセスしてもよい。
通信センターサーバ30は、例えば検出デバイス40を用いた在宅検出サービスを提供するサービスプロバイダが管理する装置である。通信センターサーバ30は、検出デバイス40との通信を一元的に行うことができる。通信センターサーバ30は、サーバに限られず、例えば上述した固定通信端末、移動通信端末などで構成されてもよい。通信センターサーバ30は、検出デバイス40との間で在宅状況に関する情報をやり取りしてもよい。当該在宅状況に関する情報については、後述する。
検出デバイス40は、受取人51の住居60内に設置され、受取人51が在宅することを、受取人51の保持するデバイス50と自身がリンク(接続)されることにより把握する。検出デバイス40には、デバイス50と接続するための設定が予め行われる。例えば、受取人51は、デバイス50に対して、検出デバイス40との間でBluetoothのペアリング処理を行ってもよい。
複数の検出デバイス40の識別、セキュリティー確保などのため、検出デバイス40には固有の識別情報(例えば、識別ID(Identifier)、認証IDなどと呼ばれてもよい)が付与されている。
例えば、通信センターサーバ30は、識別IDを用いて検出デバイス40を特定してもよい。また、検出デバイス40は、受信した信号に自身の識別IDが含まれていない場合には、応答しないようにしてもよい。これにより、通信センターサーバ30以外からの不正なアクセスに対して検出デバイス40が応答してしまうことを抑制できる。
一方で、識別IDとは別に受取人51(及び/又は検出デバイス40)を特定できる情報が規定されることが好ましい。当該情報は、例えば通信センターサーバ30又は事業者サーバ20において受取人51と関連付けられて登録された情報(例えば、登録ID、要録ユーザIDなどと呼ばれてもよい)であってもよい。
事業者サーバ20において、検出デバイス40の識別IDは利用できず、登録IDは利用できる構成とすることで、識別IDが漏えいする可能性を低減できる。なお、識別ID及び登録IDを同じとすることもできる。
通信センターサーバ30は、検出デバイス40固有の識別ID及び/又は受取人51固有の登録IDと、検出デバイス40に接続するための情報(例えば、電話番号、IP(Internet Protocol)アドレスなど)を紐づけしてもよい。また、通信センターサーバ30は、検出デバイス40が対応している事業者(事業者サーバ20を管理する/受取人51にサービスを提供する事業者)を特定する情報(例えば、事業者コード)を紐づけして登録、管理などしてもよい。なお、検出デバイス40は、事業者によって所有され、受取人51に貸与されるものであってもよい。
事業者サーバ20においては、検出デバイス40に接続するための情報を保持できないことが好ましい。これにより、検出デバイスの不正利用のおそれを抑制できる。また、通信センターサーバ30においては、検出デバイス40の利用者の情報がその他の情報(例えば識別ID)と紐付けられないようにされることが好ましい。これにより、プライバシー及びセキュリティーの確保を実現できる。
図2は、検出デバイスの外観の一例を示す図である。検出デバイス40は、受け取りできないか否か(又は受取可否)を示す受取不可スイッチ401(以下、スイッチのことをSWとも表現する)を具備してもよい。受取不可SW401がオンの場合、強制的に不在の状況を演出できるため、受取人51が在室中であるものの急に受け取りできなくなった場合に、配達拒否の意図を配達人11に知らせることができる。ここで、受取不可は、配達拒否、強制不在などで読み替えられてもよい。
検出デバイス40は、事業者に対する依頼(例えば、住居60への訪問依頼、集荷依頼)を示す依頼SW402を具備してもよい。検出デバイス40は、受取不可SW401、依頼SW402などのオンオフに応じて、通信センターサーバ30に対して所定の信号(報告など)を送信してもよい。
また、検出デバイス40は、現在のステータス(例えば、状態及び/又は設定)を表示する構成を有してもよい。例えば、検出デバイス40は、デバイス50との接続状態(言い換えると、接続状態に基づく在宅状況)を示す在宅LED(Light Emitting Diode)403を具備してもよい。検出デバイス40は、受け取りできないか否か(受取不可SW401のオンオフ状態)を示す受取不可LED404を具備してもよい。検出デバイス40は、車両12が住居60に向かっている(荷物が配達中である)ことを示す訪問LED405を具備してもよい。
検出デバイス40は、検出デバイス40の設定変更のための設定SW406、電源をオンオフするための電源SW407などを具備してもよい。例えば、検出デバイス40は、設定SW406が操作されることにより、一定の期間、Bluetoothのペアリングが可能な状態にされてもよい。
なお、検出デバイス40の少なくとも一部の機能(例えば、通信センターサーバ30との通信、検出デバイス40のステータス表示、集荷依頼など)については、検出デバイス40を介さずにデバイス50上で動作するアプリケーションにより実現されてもよい。
なお、図2では複数のLEDが具備されているが、これに限られない。例えば、同一のLEDで異なる色を発光することにより現在の状態及び/又は設定が表示されてもよい。
また、LEDの代わりに他の出力装置が用いられてもよい。例えば、電球、ディスプレイなどの表示装置、スピーカーなどの音声出力装置などにより、現在の状態及び/又は設定が出力されてもよい。
住居60は、個人宅でなくてもよく、例えば会社内の部屋などであってもよい。また、検出デバイス40によって在宅(在室、在圏)が判断される対象は、住人でなくてもよく、管理者などであってもよい。
デバイス10などの各装置の機能構成及びハードウェア構成の例については、後述する。
なお、当該システム構成は一例であり、これに限られない。例えば、情報処理システム1では、デバイス10、事業者サーバ20などが1つずつ存在する構成としたが、各機器の数はこれに限られない。
また、情報処理システム1では、所定の装置の機能が複数の装置により実現される構成としてもよい。例えば、事業者サーバ20、通信センターサーバ30などは、複数のサーバから構成されてもよいし、1つ以上の端末から成る分散システム、クラウドシステム(クラウドプラットフォーム)などにより構成されてもよい。また、事業者サーバ20、通信センターサーバ30などは、SaaS(Software as a Service)、PaaS(Platform as a Service)、IaaS(Infrastructure as a Service)などにより提供されてもよい。また、複数の装置が1つの装置で実現されてもよい。例えば、デバイス10及び事業者サーバ20は、単一の装置で実現されてもよい。
(情報処理方法)
本発明の実施形態に係る情報処理方法について、以下で説明する。各情報処理方法は、上述の情報処理システムに適用されてもよい。
<在宅検出>
まず、受取人51の在宅又は不在を検出する方法について説明する。図3は、本発明の一実施形態に係る在宅状況更新シーケンスの一例を示す図である。
検出デバイス40は、当該検出デバイス40が設置される住居60に人が在宅しているか否か(在宅状況、在宅状態などと呼ばれてもよい)を検出(判断)する(ステップS11)。
当該検出においては、デバイス50との接続状態(リンク状態)が確立されている(接続中である)場合に在宅していると判断されてもよいし、検出デバイス40に対して所定の操作(例えば、所定のボタン、スイッチなどの押下)がされることによって在宅していると判断されてもよい。例えば、検出デバイス40は、在宅を示す在宅SWを具備してもよく、当該在宅SWの操作により在宅状況が判断されてもよい。
検出デバイス40は、デバイス50を特定するための情報、デバイス50を利用する受取人51に関する情報などを、デバイス50から受信してもよい。デバイス50を特定するための情報は、機器IDと呼ばれてもよく、シリアル番号(製造番号)、製品型番、これらに基づいて算出された値などであってもよいし、動的に生成される値であってもよい。また、受取人51に関する情報は、受取人51の氏名、住所、性別、電話番号などの個人を特定可能な情報(例えば、個人情報と呼ばれてもよい)の少なくとも1つであってもよいし、当該個人情報と関連付けられた所定の識別情報(例えば、ユーザID)であってもよい。
また、住居60に住人(受取人51)が複数おり、それぞれがデバイス50を有する場合、検出デバイス40は、各デバイス50とマルチセッション通信により接続することで、複数の住人が在宅であると判断してもよい。
検出デバイス40は、ステップS11で在宅状況を検出すると、在宅状況を示す報告(在宅状況に関する情報、在宅状況報告などと呼ばれてもよい)を通信センターサーバ30に送信する(ステップS12)。在宅状況報告は、検出デバイス40の識別情報、デバイス50を特定するための情報、デバイス50を利用する受取人51に関する情報などの少なくとも1つを含んでもよい。
通信センターサーバ30は、受信した在宅状況報告に基づいて、検出デバイス40が設置される住居60の在宅状況を更新する(ステップS13)。ここで、通信センターサーバ30は、検出デバイス40の識別ID及び/又は受取人51の登録IDと関連付けて在宅状況を記憶してもよい。
また、通信センターサーバ30は、当該在宅状況を反映するように、検出デバイス40に対して、在宅LED403の点灯又は消灯の指示を送信する(ステップS14)。検出デバイス40は、当該指示に従って、在宅LED403を点灯又は消灯する(ステップS15)。これにより、受取人51は、自身の在宅状況が通信センターサーバ30に適切に通知されたことを把握できる。なお、在宅LED403は、ステップS11で在宅状況が判断された際に点灯又は消灯されてもよい。
なお、ステップS11は、周期的に実施されてもよいし、在宅状況報告を求める指示(在宅状況報告指示、在宅状況送信指示、在宅状況問い合わせなどと呼ばれてもよい)を検出デバイス40が通信センターサーバ30から受信したことを契機に実施されてもよい。
なお、当該在宅状況報告指示は、検出デバイス40の識別IDを含んでもよい。検出デバイス40は、受信した信号に自身の識別IDが含まれていない場合には、図2に示されるステップを実施しないようにしてもよい。これにより、不正なアクセスに対して検出デバイス40が応答してしまうことを抑制できる。
また、ステップS11において、検出デバイス40は、デバイス40とのリンクが切断した場合であっても、この切断が所定の期間(例えば、5秒)以下であれば、デバイス40とのリンクが確立されていると判断してもよい。これにより、電波干渉などによってリンクが瞬断した場合であっても、在宅状況が誤って判断される事態を抑制できる。なお、当該所定の期間は、予め受取人51による検出デバイス40及び/又はデバイス50の操作によって設定されてもよいし、通信センターサーバ30から指定されてもよい。
<在宅状況に応じた配送制御>
次に、受取人51の在宅状況を考慮して配達人11が荷物を配送するフローについて説明する。図4は、本発明の一実施形態に係る配送シーケンスの一例を示す図である。
なお、以降の図では配達人11の位置情報は、配達人11が乗車する車両12が具備する車載システムによって送信されるものとして説明するが、これに限られず、例えば配達人11が保有するデバイス10によって送信されてもよい。
車両12は、自身の位置情報を事業者サーバ20に対して送信する(ステップS31)。事業者サーバ20は、受信した位置情報に基づいて、車両12に適した(例えば、近隣の)配達先を判断する(ステップS32)。
ここで、事業者サーバ20は、車両12に適した配達先に検出デバイス40が設置されているか否かを判断してもよい。検出デバイス40が設置されているか否かは、配達先に関する情報が所定の受取人51の登録IDと関連付けられているか否かで判断されてもよい。配達先に関する情報は、受取人51の氏名、住所、性別、電話番号などの個人を特定可能な情報(例えば、個人情報と呼ばれてもよい)の少なくとも1つであってもよいし、当該個人情報と関連付けられた所定の識別情報(例えば、ユーザID)であってもよい。
事業者サーバ20は、少なくとも1つの配達先(検出デバイス40)に関する在宅状況の照会を指示する信号(在宅状況照会信号と呼ばれてもよい)を、通信センターサーバ30に送信する(ステップS33)。
在宅状況照会信号は、検出デバイス40を特定するための情報を含むことが好ましく、例えば受取人51の登録IDを含んでもよい。事業者サーバ20が通信センターサーバ30に送信する他の信号(例えば、後述する訪問予定通知、訪問完了通知など)についても、検出デバイス40を特定するための情報を含むことが好ましい。
通信センターサーバ30は、受信した在宅状況照会信号に基づいて、照会を求められた配達先の在宅状況(例えば、在宅である旨、不在である旨)を事業者サーバ20に対して通知する(ステップS34)。例えば、通信センターサーバ30は、受取人51の登録IDに基づいて、検出デバイス40が設置される配達先の在宅状況を照会し、当該在宅状況を通知してもよい。
ここで、通信センターサーバ30は、記憶されている在宅状況をそのまま通知してもよいし、照会を求められた検出デバイス40に対して在宅状況報告を求める指示(在宅状況報告指示)を送信し、図3で説明したステップを介して更新された在宅状況を通知してもよい。
例えば、通信センターサーバ30は、在宅状況照会信号に含まれる受取人51の登録IDに基づいて、検出デバイス40固有の識別ID及び/又は検出デバイス40に接続するための接続情報(例えば、電話番号)を判断し、当該識別ID及び接続情報の少なくとも1つに基づいて、検出デバイス40に対して在宅状況報告指示を送信してもよい。
なお、事業者サーバ20は、車両12に適した配送先が複数ある場合には、これらの全部又は一部に対してステップS33の在宅状況照会を実施してもよい。例えば、事業者サーバ20は、配送先のうち、所定の条件に合う一部の配送先(例えば、車両12と距離が近いN(>0)個の配送先)に対して在宅状況照会を実施してもよい。
事業者サーバ20は、ステップS34の在宅状況通知に基づいて、在宅していると判断された配達先(住居60)に対する配送指示を、車両12に送信する(ステップS35)。なお、事業者サーバ20は、不在であると判断された配送予定の配達先に関する情報を、車両12に送信してもよい。この場合、事業者サーバ20は、不在であると判断された配送予定の配達先に対する配送をキャンセルする指示を、車両12に対して送信してもよい。これらの指示は、配送ルートに関する情報に含まれて車両12に対して送信されてもよい。
配達人11は、配送指示された配達先に向かう際、訪問予定又は訪問中である旨の通知(訪問予定通知、訪問中通知などと呼ばれてもよい)を、車両12を介して事業者サーバ20に送信してもよい(ステップS36)。また、事業者サーバ20も、訪問予定通知を通信センターサーバ30に対して送信してもよい。
通信センターサーバ30は、受信した訪問予定通知に基づいて、検出デバイス40に対して、訪問LED405の点灯の指示を送信する(ステップS37)。検出デバイス40は、当該指示に従って、訪問LED405を点灯する(ステップS38)。これにより、受取人51は、配達が近いことを認識し、外出を控えることができるため、配達効率の向上が期待できる。
その後、配達人11は、住居60を訪問し、受取人51への荷物の配送を完了する(ステップS39)。配達人11は、訪問を完了した旨の通知(訪問完了通知と呼ばれてもよい)を、車両12を介して事業者サーバ20に送信してもよい(ステップS40)。また、事業者サーバ20も、訪問完了通知を通信センターサーバ30に対して送信してもよい。
通信センターサーバ30は、受信した訪問完了通知に基づいて、検出デバイス40に対して、訪問LED405の消灯の指示を送信する(ステップS41)。検出デバイス40は、当該指示に従って、訪問LED405を消灯する(ステップS42)。
以上説明した配送制御によれば、事業者は受取人の在宅状況を配達前に把握できるため、無駄な配達を好適に抑制できる。これにより、再配達の増大を抑制できる。
<検出デバイスによる集荷依頼に応じた集荷制御>
次に、検出デバイス40からの集荷依頼を受けて配達人11が荷物を集荷するフローについて説明する。図5は、本発明の一実施形態に係る集荷シーケンスの一例を示す図である。なお、本例では、図1における配達人11は集荷人11と読み替えることができ、受取人51は住人51と読み替えることができる。
検出デバイス40は、住人51の操作を受けて、依頼SW402をオンにする(ステップS51)。検出デバイス40は、依頼SW402が所定の期間オンになっている場合に、集荷依頼が生じたと判断してもよい(誤操作による意図しない誤判断を抑制)。
検出デバイス40は、ステップS51で集荷依頼が生じたことを検出すると、集荷依頼検出を示す報告(集荷依頼検出報告と呼ばれてもよい)を通信センターサーバ30に送信する(ステップS52)。集荷依頼検出報告は、検出デバイス40の識別情報(例えば、識別ID)、デバイス50を特定するための情報、デバイス50を利用する住人51に関する情報などの少なくとも1つを含んでもよい。
なお、ステップS52において、検出デバイス40は、在宅状況が「在宅」でない場合には、依頼SW402がオンになったとしても集荷依頼検出報告を送信しないようにしてもよい。
通信センターサーバ30は、受信した集荷依頼検出報告に基づいて、事業者サーバ20に対して集荷依頼通知を送信する(ステップS53)。当該集荷依頼通知は、受取人51の登録IDを含んでもよい。例えば、通信センターサーバ30は、集荷依頼検出報告で通知された検出デバイス40の識別ID及び/又は検出デバイス40に接続するための情報(例えば、検出デバイス40が通信に利用する電話番号)に基づいて、受取人51の登録IDを判断し、当該登録IDを集荷依頼通知に含めて送信してもよい。
また、当該集荷依頼通知は、集荷希望のタイミング(例えば、日時)に関する情報を含んでもよい。例えば、集荷希望のタイミングに関する情報は、所定の時間帯の情報を含んでもよいし、現在時刻から所定時間(例えば、1時間)後に集荷を希望する旨を示す情報を含んでもよい。
また、通信センターサーバ30は、集荷依頼通知を送信すると、検出デバイス40に対して、集荷LEDの点灯の指示を送信する(ステップS54)。検出デバイス40は、当該指示に従って、集荷LEDを点灯する(ステップS55)。
なお、集荷LEDは、図2の在宅LED403、受取不可LED404、訪問LED405の少なくとも1つと共用されてもよいし、別のLEDとして検出デバイス40に具備されてもよい。
車両12は、自身の位置情報を事業者サーバ20に対して送信する(ステップS56)。ここでは、車両12は定期的にステップS56を実施するものとするが、これに限られない。また、本例ではステップS56は、ステップS53の後に生じているが、順番はこれに限られない。
事業者サーバ20は、1つ以上の車両12から受信した位置情報に基づいて、集荷依頼のあった住宅60の集荷に適した車両(例えば、住宅60の近隣車両)を確認する(ステップS57)。
事業者サーバ20は、ステップS57で適した車両であると判断された特定の車両12に対して、集荷が依頼された住居60に対する集荷指示を送信する(ステップS58)。なお、事業者サーバ20は、集荷が依頼された住居60に関する情報(例えば、住所)を、車両12に送信してもよい。
訪問予定通知及び訪問LEDに関するステップS59−S61は、それぞれ図4のステップS36−S38と同様であってもよい。
その後、集荷人11は、住居60を訪問し、荷物の集荷を完了する(ステップS62)。集荷人11は、訪問完了通知を、車両12を介して事業者サーバ20に送信してもよい(ステップS63)。また、事業者サーバ20も、訪問完了通知を通信センターサーバ30に対して送信してもよい。
通信センターサーバ30は、受信した訪問完了通知に基づいて、検出デバイス40に対して、集荷LED及び訪問LED405の消灯の指示を送信する(ステップS64)。検出デバイス40は、当該指示に従って、集荷LED及び訪問LED405を消灯する(ステップS65)。
以上説明した集荷制御によれば、住居60の住人51は検出デバイス40を操作するだけで住居60への集荷を依頼でき、集荷に必要な住所の入力などの手間を省略することができる。
なお、本明細書において、集荷依頼は、事業者に対する依頼(例えば、住居60への訪問依頼)で読み替えられてもよく、例えば「集荷」は「訪問」などで読み替えられてもよい。
<受取可否状態に応じた配送制御>
次に、検出デバイス40の受取不可SW401の操作を受けて在宅状況を上書きするフローについて説明する。図6は、検出デバイスのリンク状態、依頼スイッチの状態及び受取不可スイッチの状態と、所定の処理又は各LEDの状態と、の対応関係の一例を示す図である。
検出デバイス40及びデバイス50のリンク状態がOFF(切断)の場合には、図6の右側4列に示されるように、依頼SW402及び受取不可SW401のオンオフ状態に関わらず、検出デバイス40は同じ挙動を示してもよい。
例えば、この場合、検出デバイス40は、図3のステップS12における在宅状況報告では「不在」を返答し、各LEDは全て消灯し、集荷依頼通信の実施ができない(依頼SW402をオンにしても集荷依頼検出報告が送信されない)ものとしてもよい。
検出デバイス40及びデバイス50のリンク状態がON(接続)の場合は、図6の左側4列に示される。この場合、以下(1)−(6)のうち少なくとも1つの制御が行われてもよい:
(1)在宅状況報告は、受取不可SW401がオンである場合には「不在」を返答し、それ以外の場合には「在宅」を返答、
(2)在宅LED403は、依頼SW402及び受取不可SW401のオンオフ状態に関わらず点灯、
(3)受取不可LED404は、受取不可SW401がオンである場合には点灯し、それ以外の場合には消灯、
(4)訪問LED405は、受取不可SW401がオンである場合には消灯し、それ以外の場合には配達用の車両12の接近に伴って点灯、
(5)集荷依頼通信の実施は、依頼SW402がオンである場合に可能、
(6)集荷LEDは、依頼SW402がオンである場合には点灯し、それ以外の場合には消灯。
図7は、本発明の一実施形態に係る受取可否状態の制御シーケンスの一例を示す図である。本例では、通信センターサーバ30は、受取不可SW401のオンオフに対応する受取可否状態を管理し、在宅状況及び受取可否状態に基づいて事業者サーバ20に送信する在宅状況通知の内容を決定する。
図7のシーケンスは、検出デバイス40がデバイス50とリンクしており、在宅LEDが点灯中である場合(ステップS71)を初期状態として想定する。
検出デバイス40は、受取人51の操作を受けて、受取不可SW401をオンにする(ステップS72)。検出デバイス40は、受取不可SW401が所定の期間オンになっている場合に、受取不可であると判断してもよい(誤操作による意図しない誤判断を抑制)。
検出デバイス40は、ステップS72で受取不可であると判断した場合、受取不可検出を示す報告(受取不可検出報告と呼ばれてもよい)を通信センターサーバ30に送信する(ステップS73)。受取不可検出報告は、検出デバイス40の識別情報、デバイス50を特定するための情報、デバイス50を利用する受取人51に関する情報などの少なくとも1つを含んでもよい。
通信センターサーバ30は、受信した受取不可検出報告に基づいて、検出デバイス40が設置される住居60の受取可否状態を「受取不可」に更新する(ステップS74)。ここで、通信センターサーバ30は、検出デバイス40の識別ID及び/又は受取人51の登録IDと関連付けて受取可否状態を記憶してもよい。受取可否状態は、検出デバイス40の受取不可SW401のオンオフと対応している。
また、通信センターサーバ30は、当該受取可否状態を反映するように、検出デバイス40に対して、受取不可LED404の点灯の指示を送信する(ステップS75)。検出デバイス40は、当該指示に従って、受取不可LED404を点灯する(ステップS76)。これにより、受取人51は、受取不可である旨が通信センターサーバ30に適切に通知されたことを把握できる。なお、受取不可LED404は、ステップS72で受取不可であると判断された際に点灯されてもよい。
ステップS74の後、事業者サーバ20は、検出デバイス40に関する在宅状況照会信号を通信センターサーバ30に送信する(ステップS77)。ステップS77は、ステップS33と同様であってもよい。
通信センターサーバ30は、受信した在宅状況照会信号に基づいて、在宅状況を事業者サーバ20に対して通知する(ステップS78)。ここで、通信センターサーバ30は、検出デバイス40からの報告に基づく在宅状況及び受取可否状態を考慮して、事業者サーバ20に送信する在宅状況通知の内容を決定する。
当該決定は、例えば図6においてリンク状態のオン/オフを、ステップS12の在宅状況報告による在宅/不在で読み替え、受取不可スイッチのオン/オフを、ステップS73の受取不可検出報告の有/無で読み替えた場合の「在宅問い合わせへの返答」に対応する。例えば、在宅状況報告が「在宅」で、受取不可検出報告が「有」の場合、ステップS78の在宅状況通知は「不在」である旨を示してもよい。
受取人51の操作を受けて、受取不可SW401がオフになると(ステップS79)、検出デバイス40は、受取不可を解除する旨を示す報告(受取不可解除報告と呼ばれてもよい)を通信センターサーバ30に送信する(ステップS80)。受取不可解除報告は、検出デバイス40の識別情報、デバイス50を特定するための情報、デバイス50を利用する受取人51に関する情報などの少なくとも1つを含んでもよい。
通信センターサーバ30は、受信した受取不可解除報告に基づいて、検出デバイス40が設置される住居60の受取可否状態を「受取可能」に更新する(ステップS81)。
また、通信センターサーバ30は、当該受取可否状態を反映するように、検出デバイス40に対して、受取不可LED404の消灯の指示を送信する(ステップS82)。検出デバイス40は、当該指示に従って、受取不可LED404を消灯する(ステップS83)。これにより、受取人51は、受取不可を解除する旨が通信センターサーバ30に適切に通知されたことを把握できる。なお、受取不可LED404は、ステップS79で受取不可の解除が判断された際に点灯されてもよい。
なお、図7の例では、検出デバイス40が受取不可SW401のオンオフに対応する受取可否状態に関する情報(受取不可検出報告、受取不可解除報告など)を送信する例を示したが、これに限られない。例えば、受取可否状態に関する情報は、送信されなくてもよい。この場合、図3のステップS11で示した在宅状況の判断において、(例えば、図6を参照して)受取不可SW401のオンオフを考慮し、「在宅問い合わせへの返答」をステップS12の在宅状況報告の内容としてもよい。
以上説明した配送制御によれば、在宅していても、受取できなくなった場合に、これを動的に配達人に通知することができ、不在訪問を抑制できる。
<出庫通知>
なお、検出デバイス40は、当該検出デバイス40が設置される住居60に本日配達予定の荷物がある旨を示す機能を有してもよい。
例えば、荷物が事業者の倉庫から車両12に積み替えられる処理(出庫処理)の際に、出庫処理を完了した又は本日配達予定である旨の通知(出庫完了通知、本日配達予定通知などと呼ばれてもよい)が、事業者サーバ20に送信されてもよい。また、事業者サーバ20も、出庫完了通知を通信センターサーバ30に対して送信してもよい。
出庫完了通知は、例えば、事業者の倉庫内の装置、車両12及び/又はデバイス10などを介して、荷物に付されたトラッキング用バーコード(配達先の住居60、荷物などの情報に紐付けられる)などを読み取ったり、人の操作を受けたりすることによって、事業者サーバ20に送信されてもよい。
通信センターサーバ30は、受信した出庫完了通知に基づいて、配達先の住居60の検出デバイス40に対して、所定のLED(例えば、配達有LEDと呼ばれてもよい)の点灯の指示を送信してもよい。当該所定のLEDは、図2に示した在宅LED403、受取不可LED404及び訪問LED405とは別途検出デバイス40に具備されるLEDであってもよいし、図2に示した訪問LED405などの少なくとも1つであってもよい。検出デバイス40は、当該指示に従って、配達有LEDを点灯してもよい。
検出デバイス40は、第1の点灯指示を受信した場合と、第2の点灯指示を受信した場合と、で配達有LEDを異なる発光方法により発光させてもよい。検出デバイス40は、第1の点灯指示を受信した場合は配達有LEDを点灯させ、第2の点灯指示を受信した場合は配達有LEDを点滅させてもよい。なお、異なる発光方法は、点灯/点滅に限られず、多色LEDについて異なる色を発光させることなどによって実現されてもよい。
例えば、配達有LEDが訪問LED405である場合、第1の点灯指示は、出庫完了通知に基づく配達有LEDの点灯の指示であり、第2の点灯指示は、図4のステップS37で上述した訪問予定通知に基づく配達有LEDの点灯の指示であってもよい。なお、検出デバイス40は、所定の指示(例えば、訪問完了通知に基づく訪問LED405の消灯の指示)を受信すると、配達有LEDを消灯する制御を行ってもよい。
この場合、受取人51は、例えば訪問LED405が点灯していると本日配達がある旨を認識し、訪問LED405が点滅していると車両12(配送車)が自宅近くにおり、まもなく配達がある旨を認識できる。
なお、出庫完了通知は、事業者サーバ20、通信センターサーバ30及び/又は検出デバイス40に対して、出庫時における荷物の配達予定時刻を含んで送信されてもよい。通信センターサーバ30は、事業者サーバ20から受信した出庫完了通知に含まれる配達予定時刻を用いて、検出デバイス40に送信する配達有LEDの点灯の指示に、配達有LEDの発光方法を指示する情報を含めてもよい。また、検出デバイス40は、通信センターサーバ30から受信した配達有LEDの点灯の指示に配達予定時刻が含まれる場合、当該配達予定時刻に基づいて、配達有LEDを異なる発光方法により発光させてもよい。
以上説明した構成によれば、検出デバイス40によって、本日自宅への荷物の配達があることが容易に判断できる。このため、受取人51に外出予定がある場合などには、事前に事業者へ不在の時間を連絡したり、配達予定時刻の変更を依頼したりすることができ、配達効率の向上が期待できる。
<その他の態様>
上述の実施形態では検出デバイス40が通信センターサーバ30と通信する例を示したが、これに限られない。例えば、図8に示すように、検出デバイス40ではなくデバイス50が通信センターサーバ30と通信してもよい。
図8は、本発明の一実施形態に係る情報処理システムの概略構成の別の一例を示す図である。図8の例では、検出デバイス40はデバイス50との間で通信できればよく、検出デバイス40の通信に必要な回路構成などを簡単化できるため(例えば、通信回路として、WPAN用通信回路のみを含めばよいため)、検出デバイス40の製造コストの低減が期待できる。
デバイス50が通信センターサーバ30と通信する場合には、上述の実施形態において、通信センターサーバ30と検出デバイス40との間の通信が、デバイス50を介して行われると読み替えられてもよい。
上述の実施形態では、荷物の配送を例に挙げて、検出デバイス40とデバイス50との接続状態から事業者がユーザの在宅状況を確認するケースを説明したが、他の業務、サービスなどにおいても本発明を適用してもよい。
例えば、本明細書において、在宅状況は、在室状況、検出デバイス40から一定の距離(最大通信距離)以内にユーザ(デバイス50)が位置する状況(近接状況)などと読み替えられてもよい。例えば、在宅状況報告は、在室状況報告、近接状況報告などと呼ばれてもよい。デバイス50を特定の対象(物など)に付けておくことで、デバイス50が検出デバイス40から離れた場合にユーザに通知するために本発明が適用されてもよい。
事業者は、運送会社に限られず、見守りサービス、医療サービスなどの提供者などであってもよい。これらのサービスにおいても、事業者が、所定の地理的位置(例えば、部屋、イベントスペースなど)に特定の対象者(例えば、子供、高齢者など)がいるか否かを効果的に把握できないため負担が増加し、サービス品質が劣化するなどの問題が発生する可能性がある。
本発明の一態様によれば、検出デバイス40を所定の地理的位置に導入し、特定の対象者にデバイス50を持たせることにより、事業者が特定の対象者の在宅状況、在室状況などを効果的に把握でき、サービスにかかる負担の抑制、サービス品質劣化の抑制などが期待できる。また、防犯カメラなどの高価な機器を要しないため、低コストでサービス提供が可能である。
一例として、受取人51を「子供」と読み替え、配達人11を「子供の親(サービスを受けるユーザ)」と読み替えることができる。図4の例で説明すると、ステップS31及びS32は省略されてもよい。子供にデバイス50(例えば、スマートフォン)を所持させることで、住居60に子供が帰宅した際、事業者サーバ20に在宅状況を通知することができる(ステップS33、S34)。ステップS35の配送指示の代わりに子供が帰宅した旨を、子供の親の保持するデバイス10に送信してもよい。
デバイス50は、簡単な装置であってもよく、例えば検出デバイス40と通信可能な機能を有するキーホルダ、リストバンド、ベルト、ネックレスなどであってもよい。住居60の玄関の鍵などを当該キーホルダなどにつないでおくことで、スマートフォンが利用できない住人(例えば、高齢者)であっても、在宅状況の確認を利用できる。
例えば、徘徊する可能性がある高齢者に当該キーホルダなどを所持させることで、検出デバイス40のリンク範囲から外れた場合に、外出した可能性があることを通知できる。特定の場所(例えば、玄関)の通過による検知ではなく、通信圏外による検知であるため、特定の場所以外の場所(例えば、庭、勝手口など)からの外出による徘徊にも対応できる。
また、例えば依頼SW402は、緊急事態を知らせるためのスイッチとして機能してもよい。当該スイッチの操作により、検出デバイス40は緊急事態検出報告を通信センターサーバ30に送信してもよく、通信センターサーバ30は当該報告をさらに事業者サーバ20に送信してもよい。事業者サーバ20は、緊急事態に対してどのように動作するかを設定されてもよい。例えば、サービスを受けるユーザは、事業者サーバ20に対して、検出デバイス40で緊急事態を知らせるためのスイッチが押下された場合、定められた連絡先(例えば、警察、消防、行政など)への通知を行うように設定してもよい。
なお、各種のLED点灯/消灯指示は、別の情報で読み替えられてもよい。例えば、在宅LED点灯/消灯指示は、在宅状況を在宅/不在に更新した旨を示す情報であってもよいし、訪問(集荷)LED点灯/消灯指示は、訪問(集荷)する/した旨を示す情報であってもよいし、受取不可LED点灯/消灯指示は、受取不可/可能に更新した旨を示す情報であってもよい。
また、配達人11及び/又は受取人51は人でなくてもよく、例えばデバイス10自体が配達人11の役割を果たしてもよいし、デバイス50自体が受取人51の役割を果たしてもよい。この場合デバイス10及び/又はデバイス50は、ドローン、ロボットなどの移動可能な物体であってもよい。
(機器の構成)
図9は、本発明の一実施形態に係るデバイスの機能構成の一例を示す図である。図3に示すデバイス10は、制御部11と、記憶部12と、通信部13と、入力部14と、出力部15と、測定部16と、を有する。なお、本例では、本実施形態における特徴部分の機能ブロックを主に示しており、デバイス10は、他の処理に必要な他の機能ブロックも有してもよい。また、一部の機能ブロックを含まない構成としてもよい。
制御部11は、デバイス10の制御を実施する。制御部11は、本発明に係る技術分野での共通認識に基づいて説明されるコントローラ、制御回路又は制御装置により構成することができる。
記憶部12は、デバイス10で利用する情報を記憶(保持)する。例えば、記憶部12は、事業者サーバ20から受信した配送先に関する情報(例えば、受取人51の在宅状況)、事業者サーバ20にアクセスするための各種設定情報などを記憶してもよい。記憶部12は、例えば、本発明に係る技術分野での共通認識に基づいて説明されるメモリ、ストレージ、記憶装置などにより構成することができる。
通信部13は、他の装置との間で種々の情報を通信する。通信部13は、本発明に係る技術分野での共通認識に基づいて説明されるトランスミッター/レシーバー、送受信回路又は送受信装置により構成することができる。なお、通信部13は、送信部及び受信部から構成されてもよいし、一体の送受信部から構成されてもよい。
例えば通信部13は、事業者サーバ20に対して、位置情報、訪問予定通知、訪問完了通知などを送信してもよい。また、通信部13は、事業者サーバ20から、配送指示、集荷指示などを受信してもよい。
入力部14は、ユーザ(例えば、配達人11)からの操作により入力を受け付ける。また、入力部14は、所定の機器や記憶媒体と接続され、データの入力を受け付けてもよい。入力部14は、入力結果を例えば制御部11に出力してもよい。
入力部14は、本発明に係る技術分野での共通認識に基づいて説明される入力装置(スイッチ、ボタンなど)、入力端子、入力回路などにより構成することができる。また、入力部14は、表示部と一体となった構成(例えば、タッチパネル)としてもよい。
出力部15は、種々の情報をユーザが認識できるように出力する。例えば、出力部15は、テキスト、画像などを表示する表示部、可視光を出力するLED部、音声を出力する音声出力部などを含んで構成されてもよい。表示部は、例えば、本発明に係る技術分野での共通認識に基づいて説明される出力装置、出力端子、出力回路などにより構成することができる。また、出力部15は、例えば、本発明に係る技術分野での共通認識に基づいて説明される演算器、演算回路、演算装置、プレイヤー、画像/映像/音声処理回路、画像/映像/音声処理装置、アンプ、スピーカーなどを含んで構成することができる。
測定部16は、外部環境などの測定を実施する。例えば、測定部16は、本発明に係る技術分野での共通認識に基づいて説明される測定器、測定回路又は測定装置から構成することができる。
車両12の一部、事業者サーバ20、通信センターサーバ30、検出デバイス40、デバイス50などについても、図9と同様の構成を有してもよい。例えば、検出デバイス40(事業者サーバ20、通信センターサーバ30、デバイス50)は、図9の各部と同様な機能を有する、制御部41(21、31、51)と、記憶部42(22、32、52)と、通信部43(23、33、53)と、入力部44(24、34、54)と、出力部45(25、35、55)と、測定部46(26、36、56)と、を有するように構成されてもよい。
例えば、検出デバイス40の通信部43は、他のデバイス(例えば、デバイス50)と第1の通信方式を用いて通信してもよい。また、通信部43は、所定の装置(例えば、通信センターサーバ30)と第2の通信方式を用いて通信してもよい。ここで、第1の通信方式の通信可能距離は、第2の通信方式の通信可能距離より短くてもよく、例えば、第1の通信方式はWPAN通信、第2の通信方式はキャリア通信網を用いた通信であってもよい。
例えば通信部43は、通信センターサーバ30に対して、在宅状況報告、依頼検出報告、受取可否状態報告(例えば、受取不可検出報告、受取解除検出報告)などを送信してもよい。通信部43は、通信センターサーバ30から、在宅状況報告指示、各種LED点灯/消灯指示などを受信してもよい。なお、訪問LED点灯指示は、検出デバイス40の設置場所に訪問中であることを示す情報と呼ばれてもよく、訪問LED消灯指示は、検出デバイス40の設置場所に訪問完了したことを示す情報と呼ばれてもよい。
検出デバイス40の制御部41は、上記他のデバイスとの接続状態(リンク状態)に基づいて、ユーザの在宅状況(在室状況、他のデバイス50との近接状況などと呼ばれてもよい)を判断してもよい。当該ユーザは、事業者からサービスを受けるユーザであってもよく、例えば検出デバイス40を設置する住居60の住人、検出デバイス40とリンクするデバイス50の保有者及び/又は管理者などであってもよい。
検出デバイス40の通信部43は、異なるユーザにそれぞれ対応する複数の他のデバイスと通信してもよい。例えば、通信部43は、複数の他のデバイスと第1の通信方式を用いてマルチセッション通信してもよい。この場合、制御部41は、当該複数の他のデバイスとの接続状態に基づいて、各ユーザの在宅状況を判断してもよい。なお、同じユーザが複数の他のデバイスを利用してもよく、制御部41は、当該複数の他のデバイスの1つ又は2つ以上がリンク状態である場合に当該ユーザが在宅していると判断してもよい。
検出デバイス40の通信部43は、制御部41が判断した在宅状況に関する情報(在宅状況報告)を、第2の通信方式を用いて所定の装置に送信してもよい。
検出デバイス40の通信部43は、在宅状況に関する情報の送信指示(在室状況報告指示)を所定の装置から受信した場合に、在宅状況報告を送信してもよい。通信部43は、検出デバイス40の固有の識別情報(例えば、識別ID)が当該送信指示に含まれる場合に、在宅状況報告を送信してもよい。
検出デバイス40の入力部44は、所定のスイッチ(受取不可SW401、依頼SW402、設定SW406、電源SW407などの少なくとも1つ)を有してもよい。この場合、通信部43は、当該所定のスイッチがオンの場合、不在である又は受取不可である旨(所定のスイッチが受取不可SW401の場合)、及び訪問依頼(所定のスイッチが依頼SW402の場合)の少なくとも1つを送信してもよい。
検出デバイス40の出力部45は、現在のステータス(例えば、状態及び/又は設定)を出力してもよい。例えば、出力部45は、在宅LED403、受取不可LED404、訪問LED405などを具備してもよい。訪問LED405は、通信部43によって受信された、訪問中であることを示す情報(訪問予定通知)、訪問完了したことを示す情報(訪問完了通知)及び荷物の出庫処理を完了したことを示す情報(出庫完了通知)の少なくとも1つに基づく出力を行ってもよい。なお、訪問LED405の他のLEDが、出庫完了通知に基づく出力を行ってもよい。
事業者サーバ20の通信部23及び通信センターサーバ30の通信部33は、在宅状況照会信号、在宅状況通知、訪問予定/完了通知、集荷依頼通知などを送信及び/又は受信してもよい。
また、事業者サーバ20の制御部21は、各配達人11の配達、配送対象となる配達物などの管理及び制御を行ってもよいし、送信及び/又は受信される各種情報に基づく制御を行ってもよい。
通信センターサーバ30の制御部31は、ユーザと関連付けられた情報(例えば、受取人51の登録ID)に基づいて、検出デバイス40固有の識別ID及び/又は検出デバイス40に接続するための接続情報を判断し、検出デバイス40に対して在宅状況報告指示を送信する制御を行ってもよい。
デバイス50の制御部51は、入力部54を介したユーザの操作を受けて、一定の距離内の検出デバイス40とリンク(接続)する制御を行ってもよい。デバイス50の通信部53は、他のデバイス(例えば、検出デバイス40)と上述した第1の通信方式を用いて通信してもよい。また、通信部53は、所定の装置(例えば、通信センターサーバ30)と上述した第2の通信方式を用いて通信してもよい。この場合、デバイス50は、通信センターサーバ30及び検出デバイス40の中継装置として機能してもよい。
(ハードウェア構成)
なお、上記実施形態の説明に用いたブロック図は、機能単位のブロックを示している。これらの機能ブロック(構成部)は、ハードウェア及び/又はソフトウェアの任意の組み合わせによって実現される。また、各機能ブロックの実現手段は特に限定されない。すなわち、各機能ブロックは、物理的に結合した1つの装置により実現されてもよいし、物理的に分離した2つ以上の装置を有線又は無線で接続し、これら複数の装置により実現されてもよい。
例えば、本発明の一実施形態におけるデバイス10などは、本発明の情報通信方法の処理を行うコンピュータとして機能してもよい。図10は、本発明の一実施形態に係るデバイスのハードウェア構成の一例を示す図である。上述のデバイス10、車両12の一部、事業者サーバ20、通信センターサーバ30、検出デバイス40、デバイス50などは、物理的には、プロセッサ1001、メモリ1002、ストレージ1003、通信装置1004、入力装置1005、出力装置1006、センサ1007、バス1008などを含むコンピュータ装置として構成されてもよい。
なお、以下の説明では、「装置」という文言は、回路、デバイス、ユニットなどに読み替えることができる。デバイス10などのハードウェア構成は、図に示した各装置を1つ又は複数含むように構成されてもよいし、一部の装置を含まずに構成されてもよい。
例えば、プロセッサ1001は1つだけ図示されているが、複数のプロセッサがあってもよい。また、処理は、1のプロセッサで実行されてもよいし、処理が同時に、逐次に、又はその他の手法で、1以上のプロセッサで実行されてもよい。
デバイス10などにおける各機能は、プロセッサ1001、メモリ1002などのハードウェア上に所定のソフトウェア(プログラム)を読み込ませることで、プロセッサ1001が演算を行い、通信装置1004による通信や、メモリ1002及びストレージ1003におけるデータの読み出し及び/又は書き込みを制御することで実現される。
プロセッサ1001は、例えば、オペレーティングシステムを動作させてコンピュータ全体を制御する。プロセッサ1001は、周辺装置とのインターフェース、制御装置、演算装置、レジスタなどを含む中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)で構成されてもよい。なお、上述の制御部11などの各部は、プロセッサ1001で実現されてもよい。プロセッサ1001は、1以上のチップで実装されてもよい。
また、プロセッサ1001は、プログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュールやデータを、ストレージ1003及び/又は通信装置1004からメモリ1002に読み出し、これらに従って各種の処理を実行する。プログラムとしては、上述の実施形態で説明した動作の少なくとも一部をコンピュータに実行させるプログラムが用いられる。例えば、制御部11は、メモリ1002に格納され、プロセッサ1001で動作する制御プログラムによって実現されてもよく、他の機能ブロックについても同様に実現されてもよい。
メモリ1002は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、ROM(Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically EPROM)、RAM(Random Access Memory)、その他の適切な記憶媒体の少なくとも1つで構成されてもよい。メモリ1002は、レジスタ、キャッシュ、メインメモリ(主記憶装置)などと呼ばれてもよい。メモリ1002は、本発明の一実施形態に係る情報処理方法を実施するために実行可能なプログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュールなどを保存することができる。
ストレージ1003は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、フレキシブルディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、光磁気ディスク(例えば、コンパクトディスク(CD−ROM(Compact Disc ROM)など)、デジタル多用途ディスク、Blu−ray(登録商標)ディスク)、リムーバブルディスク、ハードディスクドライブ、スマートカード、フラッシュメモリデバイス(例えば、カード、スティック、キードライブ)、磁気ストライプ、データベース、サーバ、その他の適切な記憶媒体の少なくとも1つで構成されてもよい。ストレージ1003は、補助記憶装置と呼ばれてもよい。なお、上述の記憶部12は、メモリ1002及び/又はストレージ1003で実現されてもよい。
通信装置1004は、有線及び/又は無線ネットワークを介してコンピュータ間の通信を行うためのハードウェア(送受信デバイス)であり、例えばネットワークデバイス、ネットワークコントローラ、ネットワークカード、通信モジュールなどともいう。なお、上述の通信部13は、通信装置1004で実現されてもよい。
入力装置1005は、外部からの入力を受け付ける入力デバイス(例えば、キーボード、マウス、スイッチ、ボタンなど)である。出力装置1006は、外部への出力を実施する出力デバイス(例えば、ディスプレイ、LED、スピーカーなど)である。なお、入力装置1005及び出力装置1006は、一体となった構成(例えば、タッチパネル)であってもよい。なお、上述の入力部14及び出力部15は、それぞれ入力装置1005及び出力装置1006で実現されてもよい。
センサ1007は、画像(静止画像及び/又は動画像)を取得するカメラ、音声を取得するマイクロフォン、各種センサ(圧力センサ、加速度センサ、ジャイロセンサ、タッチセンサ、接地センサ、近接センサ、傾斜センサ、磁気センサ、温度センサ(サーモグラフィ)、超音波センサ、赤外線センサ、測域センサ(レーザスキャンセンサ)、無線ビーム(レーダー)など)のうち、1つ以上から構成されてもよい。なお、上述の測定部16は、センサ1007で実現されてもよい。
また、プロセッサ1001やメモリ1002などの各装置は、情報を通信するためのバス1008で接続される。バス1008は、単一のバスで構成されてもよいし、装置間で異なるバスで構成されてもよい。
また、デバイス10などは、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP:Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array)などのハードウェアを含んで構成されてもよく、当該ハードウェアにより、各機能ブロックの一部又は全てが実現されてもよい。例えば、プロセッサ1001は、これらのハードウェアの少なくとも1つで実装されてもよい。
(変形例)
なお、本明細書で説明した用語及び/又は本明細書の理解に必要な用語については、同一の又は類似する意味を有する用語と置き換えてもよい。
本明細書で説明した情報、パラメータなどは、絶対値で表されてもよいし、所定の値からの相対値で表されてもよいし、対応する別の情報で表されてもよい。また、本明細書においてパラメータなどに使用する名称は、いかなる点においても限定的なものではない。
本明細書で説明した情報、信号などは、様々な異なる技術のいずれかを使用して表されてもよい。例えば、上記の説明全体に渡って言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、チップなどは、電圧、電流、電磁波、磁界若しくは磁性粒子、光場若しくは光子、又はこれらの任意の組み合わせによって表されてもよい。
情報、信号などは、複数のネットワークノードを介して入出力されてもよい。入出力された情報、信号などは、特定の場所(例えば、メモリ)に保存されてもよいし、テーブルで管理してもよい。入出力される情報、信号などは、上書き、更新又は追記をされ得る。出力された情報、信号などは、削除されてもよい。入力された情報、信号などは、他の装置へ送信されてもよい。
また、所定の情報の通知(例えば、「Xであること」の通知)は、明示的に行うものに限られず、暗示的に(例えば、当該所定の情報の通知を行わないことによって又は別の情報の通知によって)行われてもよい。
ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語と呼ばれるか、他の名称で呼ばれるかを問わず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行可能ファイル、実行スレッド、手順、機能などを意味するよう広く解釈されるべきである。
また、ソフトウェア、命令、情報などは、伝送媒体を介して送受信されてもよい。例えば、ソフトウェアが、有線技術(同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL:Digital Subscriber Line)など)及び/又は無線技術(赤外線、マイクロ波など)を使用してウェブサイト、サーバ、又は他のリモートソースから送信される場合、これらの有線技術及び/又は無線技術は、伝送媒体の定義内に含まれる。
本明細書で使用する「システム」及び「ネットワーク」という用語は、互換的に使用される。
本明細書で説明した各態様/実施形態は単独で用いてもよいし、組み合わせて用いてもよいし、実行に伴って切り替えて用いてもよい。また、本明細書で説明した各態様/実施形態の処理手順、シーケンス、フローチャートなどは、矛盾の無い限り、順序を入れ替えてもよい。例えば、本明細書で説明した方法については、例示的な順序で様々なステップの要素を提示しており、提示した特定の順序に限定されない。
本明細書で使用する「に基づいて」という記載は、別段に明記されていない限り、「のみに基づいて」を意味しない。言い換えれば、「に基づいて」という記載は、「のみに基づいて」と「に少なくとも基づいて」の両方を意味する。
以上、本発明について詳細に説明したが、当業者にとっては、本発明が本明細書中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本発明は、特許請求の範囲の記載により定まる本発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。したがって、本明細書の記載は、例示説明を目的とするものであり、本発明に対して何ら制限的な意味を有するものではない。