JP6262164B2 - 常温接合方法 - Google Patents

常温接合方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6262164B2
JP6262164B2 JP2015031245A JP2015031245A JP6262164B2 JP 6262164 B2 JP6262164 B2 JP 6262164B2 JP 2015031245 A JP2015031245 A JP 2015031245A JP 2015031245 A JP2015031245 A JP 2015031245A JP 6262164 B2 JP6262164 B2 JP 6262164B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
holding
expansion
holding plate
plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015031245A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016154159A (ja
Inventor
圭一郎 堤
圭一郎 堤
後藤 崇之
崇之 後藤
雅人 木ノ内
雅人 木ノ内
健介 井手
健介 井手
毅典 鈴木
毅典 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Machine Tool Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Machine Tool Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Machine Tool Co Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Machine Tool Co Ltd
Priority to JP2015031245A priority Critical patent/JP6262164B2/ja
Publication of JP2016154159A publication Critical patent/JP2016154159A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6262164B2 publication Critical patent/JP6262164B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)
  • Pressure Welding/Diffusion-Bonding (AREA)

Description

本発明は、常温接合方法に関する。
パターン等を形成された二枚の基板(ウエハ)を常温で接合することにより、圧力センサや加速度センサ等のようなMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)等に使用される部品材を作製する常温接合装置は、下ステージの上面に一方の基板を載置し、上ステージの下面に静電チャックを介して他方の基板を保持して、イオンガンやFABガン等の活性化ガンにより、一方の基板の表面(上面)及び他方の基板の表面(下面)を活性化し、上ステージを下降させて、一方の基板を他方の基板に押圧して圧接することにより、これら基板を常温で接合することができるようになっている。
特開2008−004675号公報
前述したような常温接合装置においては、上ステージを下降させて、一方の基板を他方の基板に圧接接合した後、静電チャックを解除(デチャック)して上ステージを上昇させたときに、静電チャックに残留する静電気力の大きさによっては、接合された基板が上ステージに付いた状態で当該上ステージと共に上昇してしまう場合があった。
このため、例えば、上ステージの下面の中央部分をわずかに突出させるように当該上ステージの下面を凸状に形成することにより、接合された基板が、上ステージを上昇させたときに、その復元力等によって上ステージの下面の周縁から離反して当該上ステージから剥がれるようにすることが考えられている。
しかしながら、上ステージの下面を凸状に形成すると、押圧力が基板の径方向で均一に加わりにくくなってしまい、歩留まりの低下を招いてしまうおそれがあった。
このようなことから、本発明は、ステージからの基板の離脱の容易化を図りながらも、押圧力を基板の径方向で均一に加えることが容易にできる常温接合方法を提供することを目的とする。
前述した課題を解決するための、第一番目の発明に係る常温接合方法は、接合チャンバと、前記接合チャンバの内部の床側に配設されて基板を上面に支持する下ステージと、前記接合チャンバの内部の天井側に配設されて基板を下面に支持する上ステージと、前記接合チャンバに設けられて前記下ステージに支持された基板の表面及び前記上ステージに支持された基板の表面を活性化させる基板表面活性化手段と、前記下ステージに支持された基板と前記上ステージに支持された基板とを圧接するように前記上ステージ及び前記下ステージの少なくとも一方を昇降移動させる圧接手段とを備え前記上ステージが、上支持台と、前記上支持台の下面に取り付けられて熱膨張率の大きい材料からなる膨縮板と、前記膨縮板の下面に取り付けられて絶縁性を有すると共に熱膨張率の小さい材料からなる保持板とを備えるものであり、前記上ステージの前記保持板に静電気力を付与する上ステージ用静電気力付与手段と、前記上ステージの前記膨縮板を温度調整する上ステージ用温度調整手段とを備えている常温接合装置を使用する常温接合方法であって、前記膨縮板を基板保持温度T1とするように前記温度調整手段を作動させて前記保持板の表面を平坦化させる保持板平坦化工程と、前記保持板に静電気力を与えるように前記静電気力付与手段を作動させて当該保持板に基板を保持させる基板保持工程と、前記保持板に保持された基板の表面を活性化させるように前記基板表面活性化手段を作動させる基板活性化工程と、表面を活性化された基板を圧接するように前記圧接手段を作動させて前記上ステージ及び前記下ステージの少なくとも一方を昇降移動させる基板圧接工程と、圧接された基板の前記保持板による保持を解除するように前記静電気力付与手段を作動させて前記保持板への静電気力の付与を取り止める基板保持解除工程と、基板圧接後に前記膨縮板を基板離脱温度T2とするように前記温度調整手段を作動させて前記膨縮板の表面を湾曲化させる保持板湾曲化工程と、圧接された基板と前記上ステージとを離反させるように前記圧接手段を作動させて前記上ステージ及び前記下ステージの少なくとも一方を昇降移動させる基板圧接解除工程とを行うことを特徴とする。
また、第二番目の発明に係る常温接合方法は、接合チャンバと、前記接合チャンバの内部の床側に配設されて基板を上面に支持する下ステージと、前記接合チャンバの内部の天井側に配設されて基板を下面に支持する上ステージと、前記接合チャンバに設けられて前記下ステージに支持された基板の表面及び前記上ステージに支持された基板の表面を活性化させる基板表面活性化手段と、前記下ステージに支持された基板と前記上ステージに支持された基板とを圧接するように前記上ステージ及び前記下ステージの少なくとも一方を昇降移動させる圧接手段とを備え、前記上ステージが、上支持台と、前記上支持台の下面に取り付けられて熱膨張率の大きい材料からなる膨縮板と、前記膨縮板の下面に取り付けられて絶縁性を有すると共に熱膨張率の小さい材料からなる保持板とを備えるものであり、前記下ステージが、下支持台と、前記下支持台の上面に取り付けられて熱膨張率の大きい材料からなる膨縮板と、前記膨縮板の上面に取り付けられて絶縁性を有すると共に熱膨張率の小さい材料からなる保持板とを備えるものであり、前記上ステージの前記保持板に静電気力を付与する上ステージ用静電気力付与手段と、前記下ステージの前記保持板に静電気力を付与する下ステージ用静電気力付与手段と、前記上ステージの前記膨縮板を温度調整する上ステージ用温度調整手段と、前記下ステージの前記膨縮板を温度調整する下ステージ用温度調整手段とを備えている常温接合装置を使用する常温接合方法であって、前記膨縮板を基板保持温度T1とするように前記温度調整手段を作動させて前記保持板の表面を平坦化させる保持板平坦化工程と、前記保持板に静電気力を与えるように前記静電気力付与手段を作動させて当該保持板に基板を保持させる基板保持工程と、前記保持板に保持された基板の表面を活性化させるように前記基板表面活性化手段を作動させる基板活性化工程と、表面を活性化された基板を圧接するように前記圧接手段を作動させて前記上ステージ及び前記下ステージの少なくとも一方を昇降移動させる基板圧接工程と、圧接された基板の前記保持板による保持を解除するように前記静電気力付与手段を作動させて前記保持板への静電気力の付与を取り止める基板保持解除工程と、基板圧接後に前記膨縮板を基板離脱温度T2とするように前記温度調整手段を作動させて前記膨縮板の表面を湾曲化させる保持板湾曲化工程と、圧接された基板と前記上ステージとを離反させるように前記圧接手段を作動させて前記上ステージ及び前記下ステージの少なくとも一方を昇降移動させる基板圧接解除工程とを行うことを特徴とする。
また、第番目の発明に係る常温接合方法は、第番目又は第二番目の発明において、前記基板離脱温度T2が、前記基板保持温度T1よりも低い(T2<T1)ことを特徴とする。
本発明に係る常温接合方法によれば、上ステージからの基板の離脱の容易化を図りながらも、押圧力を基板の径方向で均一に加えることが容易にできるので、製品の歩留まりを高めることができる。
本発明に係る常温接合方法の実施に使用する常温接合装置の主な実施形態の要部概略構成図である。 図1の常温接合装置の要部の制御ブロック図である。 図1の常温接合装置を使用する本発明に係る常温接合方法の主な実施形態の手順フロー図である。 図1の常温接合装置の基板圧接工程における状態説明図である。 図1の常温接合装置の保持板湾曲化工程における状態説明図である。 図1の常温接合装置を使用する本発明に係る常温接合方法の他の実施形態の保持板湾曲化工程における状態説明図である。
本発明に係る常温接合方法の実施形態を図面に基づいて以下に説明するが、本発明は図面に基づいて説明する以下の実施形態のみに限定されるものではない。
〈主な実施形態〉
本発明に係る常温接合方法の実施に使用する常温接合装置の主な実施形態を図1,2に基づいて説明する。
図1に示すように、開閉可能なゲート111aを有する接合チャンバ111の内部の床面中央位置には、下支持台112が配設されている。前記下支持台112の上面には、銅やアルミニウムやステンレス鋼等の金属のような熱膨張率の大きい材料からなる膨縮板113が取り付けられている。前記膨縮板113の上面には、石英や窒化アルミニウムやアルミナ等のセラミックス等のような絶縁性を有すると共に熱膨張率の小さい材料からなる保持板114が取り付けられている。
前記保持板114の内部には、電極118が設けられている。前記電極118の一端は、接地された電源装置119に接続されている。つまり、前記電源装置119を作動させると、前記電極118を介して前記保持板114を帯電させて当該保持板114に静電気力を付与し、当該保持板114に基板(ウエハ)1を保持(チャック)させることができるようになっているのである。
前記膨縮板113の内部には、温調液101を流通させる流路113aが形成されている。前記膨縮板113の前記流路113aの一端側は、温調液101を送給する循環ポンプ115の送出口に連結されている。前記循環ポンプ115の受入口は、温調液101を貯留する貯液槽116の下方に連結されている。前記膨縮板113の前記流路113aの他端側は、前記貯液槽116の上方に連結されている。前記貯液槽116には、当該貯液槽116の内部の温調液101を温調する温調器117が設けられている。
つまり、前記温調器117を作動させて前記循環ポンプ115を作動させると、温度調整された温調液101が前記膨縮板113の内部を流通することにより、当該膨縮板113が温調液101の温度に応じて膨縮して、前記保持板114の表面を凸状又は凹状に湾曲させることができるようになっているのである。
前記接合チャンバ111の内部の天井面中央位置には、先端(下端)を下方へ向けて伸縮させる圧接手段である伸縮装置121の基端側(上端側)が取り付けられている。前記伸縮装置121の先端(下端)には、上支持台122の上面が連結されている。前記上支持台122の下面には、銅やアルミニウムやステンレス鋼等の金属のような熱膨張率の大きい材料からなる膨縮板123が取り付けられている。前記膨縮板123の下面には、石英や窒化アルミニウムやアルミナ等のセラミックス等のような絶縁性を有すると共に熱膨張率の小さい材料からなる保持板124が取り付けられている。
つまり、前記伸縮装置121を作動させると、前記上支持台122及び前記膨縮板123を介して前記保持板124を上下方向へ移動(昇降移動)させて、当該保持板124を前記下支持台112上の前記保持板114に対して押圧することができるようになっているのである。
前記保持板124の内部には、電極128が設けられている。前記電極128の一端は、接地された電源装置129に接続されている。つまり、前記電源装置129を作動させると、前記電極128を介して前記保持板124を帯電させて当該保持板124に静電気力を付与し、当該保持板124に基板(ウエハ)1を保持(チャック)させることができるようになっているのである。
前記膨縮板123の内部には、当該膨縮板123の内部の全体にわたって温調液101を流通させる流路123aが形成されている。前記膨縮板123の前記流路123aの一端側は、温調液101を送給する循環ポンプ125の送出口に連結されている。前記循環ポンプ125の受入口は、温調液101を貯留する貯液槽126の下方に連結されている。前記膨縮板123の前記流路123aの他端側は、前記貯液槽126の上方に連結されている。前記貯液槽126には、当該貯液槽126の内部の温調液101を温調する温調器127が設けられている。
つまり、前記温調器127を作動させて前記循環ポンプ125を作動させると、温度調整された温調液101が前記膨縮板123の内部を流通することにより、当該膨縮板123が温調液101の温度に応じて膨縮して、前記保持板124の表面を凸状又は凹状に湾曲させることができるようになっているのである。
前記接合チャンバ111の外壁面には、前記保持板114,124に保持された基板1の表面を活性化させるイオンガンやFABガン等のような基板表面活性化手段である活性化装置131が取り付けられている。
前記貯液槽116には、当該貯液槽116内の温調液101の温度を検知する上用温度検知手段である温度センサ142が設けられている。前記貯液槽126には、当該貯液槽126内の温調液101の温度を検知する下用温度検知手段である温度センサ143が設けられている。
図2に示すように、前記温度センサ142,143は、制御手段である制御装置140の入力部に電気的に接続されている。前記制御装置140の出力部は、前記ゲート111a、前記循環ポンプ115,125、前記温調器117,127、前記電源装置119,129、前記伸縮装置121、前記活性化装置131に対してそれぞれ電気的に接続している。また、前記制御装置140の入力部には、当該制御装置140に対する各種の情報を入力する入力手段である入力器141が電気的に接続されている。
つまり、前記制御装置140は、前記入力器141に入力された情報に基づいて、前記ゲート111a、前記循環ポンプ115,125、前記温調器117,127、前記電源装置119,129、前記伸縮装置121、前記活性化装置131の作動を制御すると共に、前記温度センサ142,143からの情報に基づいて、前記温調器117,127の作動を制御することができるようになっているのである(詳細は後述する)。
なお、本実施形態においては、前記膨縮板113,前記保持板114等により下静電チャックを構成し、当該下静電チャック,前記下支持台112等により下ステージを構成し、前記循環ポンプ115,前記貯液槽116,前記温調器117等により下ステージ用温度調整手段を構成し、前記電極118,前記電源装置119等により下ステージ用静電気力付与手段を構成し、前記膨縮板123,前記保持板124等により上静電チャックを構成し、当該上静電チャック,前記上支持台122等により上ステージを構成し、前記循環ポンプ125,前記貯液槽126,前記温調器127等により上ステージ用温度調整手段を構成し、前記電極128,前記電源装置129等により上ステージ用静電気力付与手段を構成している。
このような本実施形態に係る常温接合装置100を使用する本発明に係る常温接合方法の主な実施形態を図3〜5に基づいて次に説明する。
まず、前記入力器141を介して前記制御装置140に作動開始の旨の情報を入力すると、前記制御装置140は、前記膨縮板113,123の前記流路113a,123a内に温調液101を流通させるように前記循環ポンプ115,125の作動を制御すると共に、当該膨縮板113,123を基板保持温度T1(例えば、20〜25℃)とするように、前記温度センサ142,143からの情報に基づいて、前記温調器117,127の作動を制御する。これにより、前記膨縮板113,123は、前記保持板114,124の表面を平坦化するように当該保持板114,124を保持するようになる(保持板平坦化工程S1)。
このようにして温調液101が前記温度T1になる、すなわち、前記保持板114,124の表面が平坦になると、前記制御装置140は、前記温度センサ142,143からの情報に基づいて、前記保持板114,124に静電気力を与えるように前記電源装置119,129の作動を制御する。
そして、前記保持板114,124に基板1をそれぞれ保持(チャック)させるように、アクチュエータ等により、前記ゲート111aを介して基板1を前記接合チャンバ111の内部に搬入する(基板保持工程S2)。
続いて、前記制御装置140は、前記接合チャンバ111の前記ゲート111aを閉鎖するように当該ゲート111aの作動を制御すると共に、前記保持板114,124に保持されている基板1の表面を活性化させるように、前記活性化装置131の作動を制御する(基板活性化工程S3)。
次に、前記制御装置140は、前記伸縮装置121を伸長させるように当該伸縮装置121の作動を制御して、前記上支持台122及び前記膨縮板123を介して前記保持板124を下降させることにより、当該保持板124に保持されている基板1の表面を、前記保持板114に保持されている基板1の表面に押圧する(図4参照)。これにより、基板1は、互いに圧接され、一体となるように接合される(基板圧接工程S4)。
このようにして基板1を一体的に接合すると、前記制御装置140は、前記保持板114,124への静電気力の付与を取り止めるように前記電源装置119,129の作動を制御して、圧接された基板1の当該保持板114,124による保持を解除(デチャック)する(基板保持解除工程S5)。
そして、前記制御装置140は、前記膨縮板113,123を基板離脱温度T2(T2<T1、例えば、10〜19℃)とするように、前記温度センサ142,143からの情報に基づいて、前記温調器117,127の作動を制御する。これにより、前記膨縮板113,123は、冷却されて収縮し、前記保持板114,124の表面の中央部分を基板1側へ突出させるように、すなわち、前記保持板114,124の表面の周縁端側を基板1から離反させるように、当該保持板114,124の表面を凸状に湾曲化させる(保持板湾曲化工程S6/図5参照)。
このようにして温調液101が前記温度T2になる、すなわち、前記保持板114,124の表面の周縁端側が反って基板1から離反する状態になると、前記制御装置140は、前記伸縮装置121を収縮させるように当該伸縮装置121の作動を制御して、前記上支持台122及び前記膨縮板123を介して前記保持板124を上昇させる(基板圧接解除工程S7)。
このとき、前記保持板114,124の表面の周縁端側が反って基板1から離反した状態となって、基板1が当該保持板114,124から離脱しやすい状態となっているので、基板1は、前記保持板124と共に上昇してしまうことがなく、前記保持板114上に離脱しやすい状態でそのまま残るようになる。
引き続いて、前記制御装置140は、前記接合チャンバ111の前記ゲート111aを開放するように当該ゲート111aの作動を制御する。そして、前記保持板114上の基板1を前記接合チャンバ111の内部から取り出すように、アクチュエータ等により、前記ゲート111aを介して基板1を当該接合チャンバ111の外部へ搬出する(基板取出工程S8)。
以下、上述した各工程S1〜S8を繰り返すことにより、接合された基板1を必要枚数得ることができる。
したがって、本実施形態によれば、保持板114,124からの基板1の離脱の容易化を図りながらも、押圧力を基板1の径方向で均一に加えることが容易にできるので、製品の歩留まりを高めることができる。
〈他の実施形態〉
なお、前述した実施形態においては、基板離脱温度T2(例えば、10〜19℃)を基板保持温度T1(例えば、20〜25℃)よりも低い温度(T2<T1)とすることにより、前記膨縮板113,123を冷却して収縮させ、前記保持板114,124の表面の中央部分を基板1側へ突出させるように、すなわち、前記保持板114,124の表面の周縁端側を基板1から離反させるように、当該保持板114,124の表面を凸状に湾曲化させるようにしたが、他の実施形態として、例えば、基板離脱温度T2(例えば、26〜40℃)を基板保持温度T1よりも高い温度(T2>T1)とすることにより、前記膨縮板113,123を加熱して膨張させ、前記保持板114,124の表面の中央部分を基板1側から窪ませて離反させるように、当該保持板114,124の表面を凹状に湾曲化させるようにしても(図6参照)、前述した実施形態の場合と同様な作用効果を発現することができる。
また、前述した実施形態においては、前記接合チャンバ111の内部の天井面中央位置に前記伸縮装置121を介して前記上支持台122を連結することにより、当該上支持台122を上下方向へ移動(昇降移動)させるようにしたが、他の実施形態として、例えば、前記接合チャンバ111の内部の天井面中央位置に前記上支持台122を直接連結し、前記接合チャンバ111の内部の床面中央位置に圧接手段である伸縮装置を介して前記下支持台112を配設することにより、当該下支持台112を上下方向へ移動(昇降移動)させるようにすることや、前記接合チャンバ111の内部の天井面中央位置に前記伸縮装置121を介して前記上支持台122を連結すると共に、前記接合チャンバ111の内部の床面中央位置に圧接手段である伸縮装置を介して前記下支持台112を配設することにより、前記上支持台122及び前記下支持台112の両方共に上下方向へ移動(昇降移動)できるようにしても、前述した実施形態の場合と同様な作用効果を発現することができる。
また、前述した実施形態においては、前記下支持台112の上面に前記膨縮板113及び前記保持板114を取り付けて前記電極118及び前記電源装置119を備えると共に、前記循環ポンプ115や前記貯液槽116や前記温調器117等を備えることにより、下側の基板1を静電チャックして圧接するようにしたが、他の実施形態として、例えば、前記膨縮板113及び前記保持板114を省略して前記下支持台112だけで下ステージを構成すると共に前記部材115〜119を省略し、前記下支持台112の上面に基板1を載置することにより、下側の基板1を静電チャックすることなく圧接するようにすることも可能である。
また、前述した実施形態においては、保持板平坦化工程S1を行なった後に基板保持工程S2及び基板活性化工程S3を行うようにしたが、他の実施形態として、例えば、保持板平坦化工程S1と基板保持工程S2及び基板活性化工程S3とを並行して実施することも可能である。
また、前述した実施形態においては、基板保持解除工程S5を行なった後に保持板湾曲化工程S6を行ってから基板圧接解除工程S7を行うようにしたが、他の実施形態として、例えば、基板保持解除工程S5と、保持板湾曲工程S6と、基板圧接解除工程S7とを並行して実施することも可能である。
また、前述した実施形態においては、基板圧接工程S4の後に保持板湾曲化工程S6を基板1の状態に関係なく行うようにしたが、他の実施形態として、例えば、基板圧接工程S4の後に保持板湾曲工程S6を行うことなく基板圧接解除工程S7を行なったときに、基板が下ステージから離反して上ステージに付いた状態となっていることを基板検知センサ等で検知したら、制御手段が、当該基板検知センサからの情報に基づいて、検知した場合にのみ保持板湾曲化工程S6を行うようにすることも可能である。
本発明に係る常温接合方法は、上ステージからの基板の離脱の容易化を図りながらも、押圧力を基板の径方向で均一に加えることが容易にでき、製品の歩留まりを高めることができるので、産業上、極めて有益に利用することができる。
1 基板
100 常温接合装置
101 温調液
111 接合チャンバ
111a ゲート
112 下支持台
113 膨縮板
113a 流路
114 保持板
115 循環ポンプ
116 貯液槽
117 温調器
118 電極
119 電源装置
121 伸縮装置
122 上支持台
123 膨縮板
123a 流路
124 保持板
125 循環ポンプ
126 貯液槽
127 温調器
128 電極
129 電源装置
131 活性化装置
140 制御装置
141 入力器
142,143 温度センサ

Claims (3)

  1. 接合チャンバと、
    前記接合チャンバの内部の床側に配設されて基板を上面に支持する下ステージと、
    前記接合チャンバの内部の天井側に配設されて基板を下面に支持する上ステージと、
    前記接合チャンバに設けられて前記下ステージに支持された基板の表面及び前記上ステージに支持された基板の表面を活性化させる基板表面活性化手段と、
    前記下ステージに支持された基板と前記上ステージに支持された基板とを圧接するように前記上ステージ及び前記下ステージの少なくとも一方を昇降移動させる圧接手段と
    を備え
    前記上ステージが、
    上支持台と、
    前記上支持台の下面に取り付けられて熱膨張率の大きい材料からなる膨縮板と、
    前記膨縮板の下面に取り付けられて絶縁性を有すると共に熱膨張率の小さい材料からなる保持板と
    を備えるものであり、
    前記上ステージの前記保持板に静電気力を付与する上ステージ用静電気力付与手段と、
    前記上ステージの前記膨縮板を温度調整する上ステージ用温度調整手段と
    を備えている常温接合装置を使用する常温接合方法であって、
    前記膨縮板を基板保持温度T1とするように前記温度調整手段を作動させて前記保持板の表面を平坦化させる保持板平坦化工程と、
    前記保持板に静電気力を与えるように前記静電気力付与手段を作動させて当該保持板に基板を保持させる基板保持工程と、
    前記保持板に保持された基板の表面を活性化させるように前記基板表面活性化手段を作動させる基板活性化工程と、
    表面を活性化された基板を圧接するように前記圧接手段を作動させて前記上ステージ及び前記下ステージの少なくとも一方を昇降移動させる基板圧接工程と、
    圧接された基板の前記保持板による保持を解除するように前記静電気力付与手段を作動させて前記保持板への静電気力の付与を取り止める基板保持解除工程と、
    基板圧接後に前記膨縮板を基板離脱温度T2とするように前記温度調整手段を作動させて前記膨縮板の表面を湾曲化させる保持板湾曲化工程と、
    圧接された基板と前記上ステージとを離反させるように前記圧接手段を作動させて前記上ステージ及び前記下ステージの少なくとも一方を昇降移動させる基板圧接解除工程と
    を行うことを特徴とする常温接合方法
  2. 接合チャンバと、
    前記接合チャンバの内部の床側に配設されて基板を上面に支持する下ステージと、
    前記接合チャンバの内部の天井側に配設されて基板を下面に支持する上ステージと、
    前記接合チャンバに設けられて前記下ステージに支持された基板の表面及び前記上ステージに支持された基板の表面を活性化させる基板表面活性化手段と、
    前記下ステージに支持された基板と前記上ステージに支持された基板とを圧接するように前記上ステージ及び前記下ステージの少なくとも一方を昇降移動させる圧接手段と
    を備え、
    前記上ステージが、
    上支持台と、
    前記上支持台の下面に取り付けられて熱膨張率の大きい材料からなる膨縮板と、
    前記膨縮板の下面に取り付けられて絶縁性を有すると共に熱膨張率の小さい材料からなる保持板と
    を備えるものであり、
    前記下ステージが、
    下支持台と、
    前記下支持台の上面に取り付けられて熱膨張率の大きい材料からなる膨縮板と、
    前記膨縮板の上面に取り付けられて絶縁性を有すると共に熱膨張率の小さい材料からなる保持板と
    を備えるものであり、
    前記上ステージの前記保持板に静電気力を付与する上ステージ用静電気力付与手段と、
    前記下ステージの前記保持板に静電気力を付与する下ステージ用静電気力付与手段と、
    前記上ステージの前記膨縮板を温度調整する上ステージ用温度調整手段と、
    前記下ステージの前記膨縮板を温度調整する下ステージ用温度調整手段と
    を備えている常温接合装置を使用する常温接合方法であって、
    前記膨縮板を基板保持温度T1とするように前記温度調整手段を作動させて前記保持板の表面を平坦化させる保持板平坦化工程と、
    前記保持板に静電気力を与えるように前記静電気力付与手段を作動させて当該保持板に基板を保持させる基板保持工程と、
    前記保持板に保持された基板の表面を活性化させるように前記基板表面活性化手段を作動させる基板活性化工程と、
    表面を活性化された基板を圧接するように前記圧接手段を作動させて前記上ステージ及び前記下ステージの少なくとも一方を昇降移動させる基板圧接工程と、
    圧接された基板の前記保持板による保持を解除するように前記静電気力付与手段を作動させて前記保持板への静電気力の付与を取り止める基板保持解除工程と、
    基板圧接後に前記膨縮板を基板離脱温度T2とするように前記温度調整手段を作動させて前記膨縮板の表面を湾曲化させる保持板湾曲化工程と、
    圧接された基板と前記上ステージとを離反させるように前記圧接手段を作動させて前記上ステージ及び前記下ステージの少なくとも一方を昇降移動させる基板圧接解除工程と
    を行うことを特徴とする常温接合方法
  3. 請求項1又は請求項2に記載の常温接合方法において、
    前記基板離脱温度T2が、前記基板保持温度T1よりも低い(T2<T1)
    ことを特徴とする常温接合方法。
JP2015031245A 2015-02-20 2015-02-20 常温接合方法 Active JP6262164B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015031245A JP6262164B2 (ja) 2015-02-20 2015-02-20 常温接合方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015031245A JP6262164B2 (ja) 2015-02-20 2015-02-20 常温接合方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016154159A JP2016154159A (ja) 2016-08-25
JP6262164B2 true JP6262164B2 (ja) 2018-01-17

Family

ID=56760575

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015031245A Active JP6262164B2 (ja) 2015-02-20 2015-02-20 常温接合方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6262164B2 (ja)

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5680013A (en) * 1994-03-15 1997-10-21 Applied Materials, Inc. Ceramic protection for heated metal surfaces of plasma processing chamber exposed to chemically aggressive gaseous environment therein and method of protecting such heated metal surfaces
JP2000113850A (ja) * 1998-10-02 2000-04-21 Nissin Electric Co Ltd 基板保持装置
JP4786693B2 (ja) * 2008-09-30 2011-10-05 三菱重工業株式会社 ウェハ接合装置およびウェハ接合方法
JP2011071331A (ja) * 2009-09-25 2011-04-07 Nikon Corp 基板剥離方法及び基板剥離装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016154159A (ja) 2016-08-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI732048B (zh) 基板接合方法及基板接合裝置
KR102365284B1 (ko) 기판 결합 방법
WO2019146427A1 (ja) 接合システム、および接合方法
US9498944B2 (en) Pressuring module, pressuring apparatus, substrate bonding apparatus, substrate bonding method, and bonded substrate
WO2008072543A1 (ja) 貼り合せ基板の分離方法、貼り合せ基板の分離装置及びプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP2015135960A5 (ja)
TWI643256B (zh) 用於分離一第一基板之裝置及方法
JP6569802B2 (ja) 基板貼り合わせ装置および基板貼り合わせ方法
US8490856B2 (en) Joint apparatus, joint method, and computer storage medium
JPWO2017168534A1 (ja) 基板貼り合わせ装置および基板貼り合わせ方法
TWI499477B (zh) 工件設定裝置、工件設定方法、及工件固持器移開方法
KR20170041267A (ko) 마이크로 전기기계 부품들을 특히 열에 의해 결합하는 장치
JP2014017380A (ja) 伝熱シート貼付装置及び伝熱シート貼付方法
TWI557203B (zh) 貼合方法及貼合裝置
JP6262164B2 (ja) 常温接合方法
JP5935542B2 (ja) 基板貼り合わせ装置および基板貼り合わせ方法
WO2017114315A1 (zh) 一种键合机加热冷却装置及其制作方法
US9548232B2 (en) Attaching apparatus
CN108695195A (zh) 分离装置及分离方法
JP5323730B2 (ja) 接合装置、接合方法、プログラム及びコンピュータ記憶媒体
JP6631684B2 (ja) 基板接合方法および基板接合装置
JP2008263085A (ja) 基板加熱装置及びその基板加熱装置を用いた液晶表示装置の製造方法
TW201228757A (en) Ultrasonic vibration junction device
TW201540511A (zh) 貼附方法
TWI489923B (zh) 面板拆卸治具

Legal Events

Date Code Title Description
A625 Written request for application examination (by other person)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A625

Effective date: 20170215

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170914

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170926

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171020

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20171205

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20171213

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6262164

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250