JP6260269B2 - 太陽光発電システムの設置方法及び太陽光発電システム - Google Patents

太陽光発電システムの設置方法及び太陽光発電システム Download PDF

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Description

本発明は、太陽光パネルと支持架台とからなる太陽光パネルユニットを複数備えた太陽光発電システムの設置方法及び太陽光発電システムに関するものである。
従来、太陽光パネルと、該太陽光パネルを回転軸周りに回動自在に支持する支持架台とをそれぞれ有する複数の太陽光パネルユニットと、所定の太陽光パネルを回動駆動するアクチュエータと、該アクチュエータの回転駆動力を全ての太陽光パネルに伝達するためのリンク機構とを備えた太陽光発電システムが知られている(例えば、下記特許文献1を参照)。該リンク機構は、各太陽光パネルユニットの間に設けられ、互いに隣合う2つの太陽光パネルの回動動作が同期するように該2つの太陽光パネルのそれぞれに固定された回動部材にピン部材で連結された連結棒によって構成されている。上記太陽光発電システムでは、上記所定の太陽光パネルが太陽の動きに追従するようにアクチュエータを作動させると、該アクチュエータによる回動駆動力が、連結棒を介して各太陽光パネルユニットの回動部材に伝達され、該各回動部材と共に各太陽光パネルが回転軸周りに回動する。その結果、全ての太陽光パネルが太陽の動きに追従するため、太陽光発電システムにおける受光量が増大し、発電量が増大する。
特開2013−142477号公報
ところで、上記太陽光発電システムにおいて、2つの太陽光パネルの回動動作が同期するためには、連結棒によって連結される2つの太陽光パネルユニットの各回転軸から連結棒を連結するピン部材までの距離が等しく、且つ連結棒の長さ(ピン部材間の距離)が、該連結棒によって連結される太陽光パネルユニットの間隔(回転軸の間隔)に等しくなければならない。そのため、連結棒の長さは、太陽光パネルユニットの間隔に等しくなるように設計されている。
しかしながら、太陽光パネルユニットの設置位置が設計上の設置位置からずれると、連結棒の長さと太陽光パネルユニットの間隔とが等しくなくなり、該連結棒によって連結された2つの太陽光パネルユニットの太陽光パネルの回動動作が同期しなくなる。その結果、一部の太陽光パネルユニットの太陽光パネルの受光面が太陽光の方向に追従しなくなり、発電量が低下するという問題があった。一方、複数の支持架台を設計上の設置位置に精度良く設置するには困難な作業を伴うため、設置作業の容易化が望まれていた。
本発明は、斯かる点に鑑みてなされたものであり、複数の太陽光パネルユニットを備えた太陽光発電システムにおいて、容易な設置作業で、複数の太陽光パネルユニットを、互いの太陽光パネルの回動角度がずれないように設置する設置方法及びその設置方法に適した太陽光発電システムを提供することを目的とする。
第1の発明は、太陽光パネル(11)と、該太陽光パネル(11)に固定されて該太陽光パネル(11)の幅方向の中央部分に位置する回転軸(s)周りに回動自在に構成された回動部材(13)を有し、該回動部材(13)を介して上記太陽光パネル(11)を上記回転軸(s)周りに回動自在に支持する支持架台(12)とをそれぞれ有し、一直線上に並ぶ設置位置に互いの上記回転軸(s)が平行となるように設置された複数の太陽光パネルユニット(10)と、いずれかの上記太陽光パネル(11)に固定された上記回動部材(13)に連結され、該太陽光パネル(11)を上記回転軸(s)周りに回動させるアクチュエータ(51)と、上記各太陽光パネルユニット(10)の間に設けられ、互いに隣合う2つの上記太陽光パネル(11)の回動動作が同期するように該2つの太陽光パネル(11)に固定された上記回動部材(13)を連結する連結棒(61)とを備えた太陽光発電システムの設置方法であって、上記複数の太陽光パネルユニット(10)を、それぞれの設置位置に設置する設置工程と、上記設置工程の終了後、上記複数の太陽光パネル(11)を同じ回動角度で回動が阻止された固定状態にする固定工程と、上記固定工程の終了後、上記連結棒(61)の長さを調節して該連結棒(61)で上記2つの回動部材(13)を連結する連結工程と、上記連結工程の終了後、上記固定工程において固定した上記太陽光パネル(11)の固定状態を解除する固定解除工程とを備えている。
上記第1の発明では、複数の太陽光パネルユニット(10)を、それぞれの設置位置に設置した後、複数の太陽光パネル(11)を同じ回動角度で回動しない固定状態にした上で、連結棒(61)の長さを調節して互いに隣合う2つの太陽光パネルユニット(10)の回動部材(13)どうしを連結棒(61)によって連結することとしている。このように、連結棒(61)によって連結される2つの回動部材(13)の回動角度を固定することにより、該2つの回動部材(13)間における連結棒(61)が連結される連結部分の距離が、太陽光パネルユニット(10)の間隔(回転軸(s)の間隔)に等しくなる。この状態で、連結棒(61)の長さを調節して2つの回動部材(13)を連結することにより、太陽光パネルユニット(10)の設置位置が設計位置からずれている場合であっても、連結棒(61)の長さと、該連結棒(61)によって連結される2つの太陽光パネルユニット(10)の間隔(回転軸(s)の間隔)が等しくなる。その結果、連結棒(61)によって連結される2つの太陽光パネル(11)が同じ回動角度で回動する(回動動作が同期する)こととなる。
第2の発明は、第1の発明において、上記固定工程では、上記複数の太陽光パネル(11)を、該各太陽光パネル(11)の幅方向が水平方向となる回動角度で回動が阻止された固定状態にする。
上記第2の発明では、複数の太陽光パネル(11)を、該各太陽光パネル(11)の幅方向が水平方向となる回動角度で回動しない固定状態にして、連結棒(61)による連結作業を行うこととしている。太陽光パネル(11)は、強風によって角度がずれるおそれがあるところ、このような回動角度で固定状態にすることで、風に対する受圧面積が小さく抑えられるため、強風による角度ずれが抑制される。
第3の発明は、太陽光パネル(11)と、該太陽光パネル(11)に固定されて該太陽光パネル(11)の幅方向の中央部分に位置する回転軸(s)周りに回動自在に構成された回動部材(13)を有し、該回動部材(13)を介して上記太陽光パネル(11)を上記回転軸(s)周りに回動自在に支持する支持架台(12)とをそれぞれ有し、一直線上に並ぶ設置位置に互いの上記回転軸(s)が平行となるように設置された複数の太陽光パネルユニット(10)と、いずれかの上記太陽光パネル(11)に固定された上記回動部材(13)に連結され、該太陽光パネル(11)を上記回転軸(s)周りに回動させるアクチュエータ(51)と、上記各太陽光パネルユニット(10)の間に設けられ、互いに隣合う2つの上記太陽光パネル(11)の回動動作が同期するように該2つの太陽光パネル(11)に固定された上記回動部材(13)を連結する連結棒(61)とを備えた太陽光発電システムであって、上記連結棒(61)は、長さを調節する調節機構(70)を有し、上記複数の太陽光パネル(11)は、それぞれ所定の同じ回動角度で固定可能に構成されている
上記第3の発明では、互いに隣合う2つの太陽光パネルユニット(10)の回動部材(13)を連結する連結棒(61)が、長さを調節する調節機構(70)を有している。そのため、複数の太陽光パネルユニット(10)の回動部材(13)を連結棒(61)によって連結する際に、連結棒(61)の長さを、該連結棒(61)によって連結される2つの太陽光パネルユニット(10)の間隔に等しい長さとなるように調節することができる。
第4の発明は、太陽光パネル(11)と、該太陽光パネル(11)に固定されて該太陽光パネル(11)の幅方向の中央部分に位置する回転軸(s)周りに回動自在に構成された回動部材(13)を有し、該回動部材(13)を介して上記太陽光パネル(11)を上記回転軸(s)周りに回動自在に支持する支持架台(12)とをそれぞれ有し、一直線上に並ぶ設置位置に互いの上記回転軸(s)が平行となるように設置された複数の太陽光パネルユニット(10)と、いずれかの上記太陽光パネル(11)に固定された上記回動部材(13)に連結され、該太陽光パネル(11)を上記回転軸(s)周りに回動させるアクチュエータ(51)と、上記各太陽光パネルユニット(10)の間に設けられ、互いに隣合う2つの上記太陽光パネル(11)の回動動作が同期するように該2つの太陽光パネル(11)に固定された上記回動部材(13)を連結する連結棒(61)とを備えた太陽光発電システムであって、上記連結棒(61)は、長さを調節する調節機構(70)を有し、上記複数の太陽光パネル(11)を、それぞれ所定の回動角度で回動が阻止された固定状態にする着脱自在な固定治具(80)を備えている。
上記第4の発明では、着脱自在な固定治具(80)を用いることにより、複数の太陽光パネル(11)を、同じ回動角度で回動しない固定状態と、固定状態を解除した状態とを容易に変更できる。
第1の発明によれば、複数の太陽光パネルユニット(10)を、それぞれの設置位置に設置した後、複数の太陽光パネル(11)を同じ回動角度で回動しない固定状態にした上で、連結棒(61)の長さを調節して互いに隣合う2つの太陽光パネルユニット(10)の回動部材(13)どうしを連結棒(61)によって連結することとした。そのため、太陽光パネルユニット(10)の設置位置が設計位置からずれている場合であっても、連結棒(61)の長さと該連結棒(61)によって連結される2つの太陽光パネルユニット(10)の間隔とを等しくすることができ、連結棒(61)によって連結される2つの太陽光パネル(11)を同じ回動角度で回動させる(回動動作を同期させる)ことができる。従って、複数の太陽光パネル(11)の回動動作を同期させるために太陽光パネルユニット(10)を設計上の設置位置に精度良く設置する必要がなくなり、容易な設置作業で、複数の太陽光パネル(11)の回動角度がずれないように太陽光発電システムを設置することができる。
また、上記第2の発明によれば、複数の太陽光パネル(11)を、該各太陽光パネル(11)の幅方向が水平方向となる回動角度で回動しない固定状態にして、連結棒(61)による連結作業を行うこととしたため、固定状態とした際に、各太陽光パネル(11)の風に対する受圧面積を小さく抑えることができる。よって、固定工程終了後の連結工程において、強風による各太陽光パネル(11)の角度ずれを抑制することができる。従って、より容易に、複数の太陽光パネル(11)の回動角度がずれないように太陽光発電システムを設置することができる。
また、第3の発明によれば、互いに隣合う太陽光パネルユニット(10)の回動部材(13)を連結する連結棒(61)に、長さを調節する調節機構(70)を設けることとした。そのため、連結棒(61)の長さを、該連結棒(61)によって連結される2つの太陽光パネルユニット(10)の間隔に等しい長さとなるように調節することができる。その結果、太陽光パネルユニット(10)の設置位置が設計位置からずれている場合であっても、連結棒(61)の長さと、該連結棒(61)によって連結される2つの太陽光パネルユニット(10)の間隔とを容易に等しくすることができる。従って、太陽光パネルユニット(10)を設計上の設置位置に精度良く設置する必要がなくなり、容易な設置作業で、太陽光発電システムを、複数の太陽光パネル(11)の回動角度がずれないように設置することができる。
また、第4の発明によれば、複数の太陽光パネル(11)を、それぞれ所定の回動角度で回動しない固定状態にする着脱自在な固定治具(80)を設けることとした。このような、着脱自在な固定治具(80)を用いることにより、複数の太陽光パネル(11)を、同じ回動角度で回動しない固定状態と、固定状態を解除した状態とを容易に変更できる。これにより、連結棒(61)の長さと、該連結棒(61)に連結される太陽光パネルユニット(10)の間隔とを等しくする連結棒(61)の長さ調節作業及び連結棒(61)の連結作業を容易に行うことができる。よって、容易な設置作業で、太陽光発電システムの設置作業のさらなる容易化を図ることができる。
図1は、実施形態に係る太陽光発電システムの概略構成を示す斜視図である。 図2は、実施形態に係る第1太陽光パネルユニットの側面図である。 図3は、実施形態に係る第1太陽光パネルユニットの一部を省略して示す斜視図である。 図4は、図2のIV方向の矢視図である。 図5は、実施形態に係る連結ロッドの側面図である。 図6は、実施形態に係る太陽光発電システムの設置工程を示す側面図である。 図7は、実施形態に係る太陽光発電システムの固定工程を示す側面図である。 図8は、実施形態に係る太陽光発電システムの連結工程を示す側面図である。 図9は、実施形態に係る太陽光発電システムの固定解除工程を示す側面図である。 図10は、その他の実施形態に係る調節機構を示す斜視図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
本実施形態は、太陽の位置に合わせて角度が調整される太陽光パネルをそれぞれ有する複数の太陽光パネルユニットを備えた太陽光発電システムに関するものである。太陽光発電システムは、複数台を組み合わせて用いることにより、所謂メガソーラーシステムと呼ばれる大規模太陽光発電システムを構築するものである。
(システム構成)
図1に示すように、本実施形態の太陽光発電システム(1)は、それぞれ太陽光パネル(11)を有する複数(図1では3つ)の太陽光パネルユニット(10)を備えている。複数の太陽光パネルユニット(10)は、東西方向に一直線上に並ぶ設置位置に、互いの太陽光パネル(11)の回転軸(s)が平行となるように設置されている。複数の太陽光パネルユニット(10)は、後述するアクチュエータユニット(50)が設けられてアクチュエータ(51)によって太陽光パネル(11)が回転軸(s)周りに回動するように駆動される1つの第1太陽光パネルユニット(10a)と、アクチュエータユニット(50)が設けられない複数(図1では2つのみ図示)の第2太陽光パネルユニット(10b)とによって構成されている。詳細については後述するが、第1太陽光パネルユニット(10a)と第2太陽光パネルユニット(10b)とは、アクチュエータ(51)を含むアクチュエータユニット(50)を有するか否かを除いては実質的に同じように構成されている。また、複数の太陽光パネルユニット(10)は、リンク機構(60)によって、回動動作が同期するように連結されている。なお、図示を省略しているが、上記太陽光発電システム(1)には、複数の太陽光パネルユニット(10)で発電した直流電力を交流電力に変換するパワーコンディショナが設けられている。
〈太陽光パネルユニット〉
各太陽光パネルユニット(10)は、太陽光パネル(11)と、該太陽光パネル(11)を回転軸(s)周りに回動自在に支持する支持架台(12)とをそれぞれ有している。
各太陽光パネル(11)は、略板状に形成され、上面が太陽光の受光面(11a)に構成されている。各太陽光パネル(11)は、太陽光を受光面(11a)に受けることによって直流電力を発生するように構成されている。各太陽光パネル(11)は、水平面に対し、南北方向において北側ほど高くなるように傾斜した状態で、支持架台(12)に支持されている。
図2及び図3に示すように、各支持架台(12)は、回動部材(13)と支持部材(14)とを有している。回動部材(13)は、支持する太陽光パネル(11)に固定され、太陽光パネル(11)の幅方向の中央部において南北方向に延びる回転軸(s)周りに回動自在に構成されている。具体的には、回動部材(13)は、太陽光パネル(11)に固定された2本の桟部材(15a,15b)と、該各桟部材(15a,15b)にそれぞれ固定された軸部材(16)と、一方の桟部材(15b)に固定されたリンク部材(17)(図3では省略、図2を参照)とを有している。
2本の桟部材(15a,15b)は、太陽光パネル(11)の受光面(11a)の裏面(11b)に固定され、該裏面(11b)に沿って太陽光パネル(11)の幅方向(回転軸(s)に垂直な方向)に延びている。2本の桟部材(15a,15b)は、平行に設けられ、上側(北側)の桟部材(15a)には、後述するアクチュエータユニット(50)の伝達機構(53)が連結される一方、下側(南側)の桟部材(15b)には、リンク部材(17)と後述する固定治具(80)とが固定される(図2を参照)。
各軸部材(16)は、軸部(16a)と、該軸部(16a)の基端部を支持する基台部(16b)とをそれぞれ有している。軸部(16a)は、略円柱形状に形成され、各桟部材(15a,15b)の対向する側面に沿って延びる基台部(16b)から該基台部(16b)に略垂直な方向に突出している。各基台部(16b)は、各軸部(16a)の軸心が太陽光パネル(11)の幅方向の中央に位置するように、ボルトによって各桟部材(15a,15b)に固定されている。本実施形態では、この2つの軸部材(16)の軸部(16a)の軸心が回転軸(s)となる。
リンク部材(17)は、細長い矩形板状の第1〜第3部材(17a〜17c)によって構成されている。第1部材(17a)は、下側の桟部材(15b)から、回転軸(s)に平行に太陽光パネル(11)の裏面(11b)に沿って下方へ延び、太陽光パネル(11)の下端部よりもさらに下方へ延出するように設けられている。第2部材(17b)は、第1部材(17a)の下端に固定され、該第1部材(17a)に垂直に下向きに延びる基部(17d)と、該基部(17d)に固定され、該基部(17d)の下端部に空間を形成する折板状のスペーサ(17e)とを有している。基部(17d)とスペーサ(17e)とによって形成された空間には、後述する2つの連結ロッド(61)の連結部(63)が差し込まれる。第3部材(17c)は、一端が、第1部材(17a)が固定された下側の桟部材(15b)に固定され、他端が、第2部材(17b)の基部(17d)の下端部に固定され、第2部材(17b)を補強している。
支持部材(14)は、上端部に設けられる支持台部(18)と、該支持台部(18)の下端から下方に向かって延びる支柱(19)とを有している。支持台部(18)は、太陽光パネル(11)の傾斜方向に延びる鋼材であり、上面の両端から略垂直に上方に立ち上がる2つの起立部(18a)を有している。該各起立部(18a)には、それぞれ孔(18b)が形成されている。該孔(18b)に上記2つの軸部材(16)の軸部(16a)が挿入されることによって、太陽光パネル(11)が支持架台(12)に、回転軸(s)周りに回動自在に支持されている。支柱(19)は、固定金具(19a)を介して支持台部(18)に固定される円筒形状の鋼材であり、下端部が地中に埋設される。支持部材(14)は、支柱(19)の下端を、地中に埋設し、その周囲をモルタルで固めることにより、位置が固定される。また、支柱(19)には、後述する固定治具(80)の板状部材(81)の下端を保持する保持具(82)が取り付けられている。
〈アクチュエータユニット〉
図1に示すように、アクチュエータユニット(50)は、複数の太陽光パネルユニット(10)のうち、1つの第1太陽光パネルユニット(10a)のみに設けられている。
図2及び図4に示すように、アクチュエータユニット(50)は、アクチュエータ(51)と、該アクチュエータ(51)を支持台部(18)に固定する駆動台(52)と、アクチュエータ(51)の出力軸(51a)の回転力を太陽光パネル(11)に伝達する伝達機構(53)とを有している。
アクチュエータ(51)は、本実施形態では、回転式の空気圧アクチュエータによって構成されている。アクチュエータ(51)の詳細な構造については説明を省略するが、空気圧によって出力軸(51a)を回転させることによって回転力を出力するように構成されている。
駆動台(52)は、略L字形状の板状体によって構成され、一辺が支持台部(18)の下面に固定され、他の一辺には、アクチュエータ(51)の出力軸(51a)が貫通するようにアクチュエータ(51)が固定されている。
伝達機構(53)は、基端がアクチュエータ(51)の出力軸(51a)に連結された第1伝達部材(53a)と、該第1伝達部材(53a)の先端に基端がピン部材によって連結され、先端が太陽光パネル(11)の上側の桟部材(15a)にピン部材によって連結された第2伝達部材(53b)とを有している。アクチュエータ(51)が作動すると、第1伝達部材(53a)が出力軸(51a)の回転に伴って該出力軸(51a)周りに回動し、これにより、第2伝達部材(53b)の基端が出力軸(51a)周りに回動する。このような第2伝達部材(53b)により、太陽光パネル(11)の第2伝達部材(53b)の先端との連結部分が押し上げられる又は引き下げられる。このようにして、出力軸(51a)の回転力が伝達機構(53)によって太陽光パネル(11)に伝達され、該太陽光パネル(11)が回転軸(s)周りに回動する。
〈リンク機構〉
リンク機構(60)は、第2太陽光パネルユニット(10b)の各太陽光パネル(11)の回動動作を、第1太陽光パネルユニット(10a)の太陽光パネル(11)の回動動作に同期させるように構成されている。
図1に示すように、リンク機構(60)は、複数の太陽光パネルユニット(10)の間にそれぞれ設けられた複数の連結ロッド(61)を有している。各連結ロッド(61)は、互いに隣合う2つの太陽光パネル(11)の回動動作が同期するように該2つの太陽光パネル(11)に固定された回動部材(13)を連結する。具体的には、本実施形態では、各連結ロッド(61)は、図5に示すように、円管状の本体部(62)と、該本体部(62)の両端にそれぞれ連続して延びる平板状の連結部(63)とを有している。各連結部(63)には、該連結部(63)をリンク部材(17)に連結するためのピン部材(64)(図2を参照)が挿通される孔(65)が形成されている。本体部(62)は、後述する調節機構(70)によって連結される2つの同径の円筒部(62a)によって構成されている。一方、2つの連結部(63)は、平板状に形成され、2つの円筒部(62a)の端部に接続されている。各連結ロッド(61)は、該連結ロッド(61)によって連結される2つの太陽光パネルユニット(10)のリンク部材(17)の第2部材(17b)の基部(17d)とスペーサ(17e)との間に各連結部(63)をそれぞれ挿通した状態で(図2を参照)、ピン部材(64)によってリンク部材(17)の第2部材(17b)に対して回動自在に連結されている。
図2に示すように、各太陽光パネルユニット(10)のリンク部材(17)の第2部材(17b)の基部(17d)とスペーサ(17e)との間には、両隣の太陽光パネルユニット(10)との間にそれぞれ設けられる2つの連結ロッド(61)の連結部(63)が挿通されている。該2つの連結ロッド(61)の連結部(63)は、1つのピン部材(64)によって、リンク部材(17)の第2部材(17b)の下端部に連結されている。
〈調節機構〉
また、各連結ロッド(61)には、長さを調節するための調節機構(70)が設けられている。本実施形態では、調節機構(70)は、連結ロッド(61)の本体部(62)を構成する2つの円筒部(62a)を連結すると共に、該2つの円筒部(62a)の離間距離を変更可能に構成されている。具体的には、本実施形態では、調節機構(70)は、挟持部材(71)と締結部材(72)とによって構成されている。挟持部材(71)は、板状部材を円筒状に曲げてなる湾曲部(73)と、該湾曲部(73)の周方向の両端部から該湾曲部(73)の径方向外側へそれぞれ延びる板状部(74)とを有している。締結部材(72)は、重ね合わされた2つの板状部(74)を貫通するボルトと、該ボルトの両端から2つの板状部(74)に向かってねじ込まれる2つのナットとによって構成されている。
このような構成により、挟持部材(71)の湾曲部(73)に連結ロッド(61)の本体部(62)の2つの円筒部(62a)の端部を挿入し、2つの板状部(74)を重ね合わせた状態で締結部材(72)を締結すると、連結ロッド(61)の本体部(62)の2つの円筒部(62a)が調節機構(70)によって連結される。また、締結部材(72)を締結する前に、挟持部材(71)の湾曲部(73)内における連結ロッド(61)の本体部(62)の2つの円筒部(62a)の離間距離を変更することにより、連結ロッド(61)の長さが変更される。なお、挟持部材(71)は、締結部材(72)の締結により、連結ロッド(61)の本体部(62)の2つの円筒部(62a)が、摩擦力によって挟持部材(71)の湾曲部(73)の内部において位置がずれないような寸法に形成されている。
〈固定治具〉
太陽光発電システム(1)は、複数の太陽光パネルユニット(10)の各太陽光パネル(11)を、所定の回動角度で回動が阻止された固定状態にする着脱自在な固定治具(80)を備えている。本実施形態では、固定治具(80)は、各太陽光パネルユニット(10)において、太陽光パネル(11)と支持架台(12)とに固定されて太陽光パネル(11)の回動を阻止する複数の長尺の板状部材(81)によって構成されている。
各板状部材(81)は、細長い矩形状に形成され、上端部と下端部とにボルトが挿通される挿通孔が形成されている。板状部材(81)の上端部は、ボルトによって下側の桟部材(15b)に固定される。一方、板状部材(81)の下端部は、支柱(19)に取り付けられた保持具(82)に保持されて支柱(19)に固定される。具体的には、保持具(82)は、支柱(19)の中途部を取り巻く円筒部(82a)と、該円筒部(82a)から径方向外側に延びる2つの板状片(82b)とを有している。2つの板状片(82b)の間に板状部材(81)の下端部を挟み込み、2つの板状片(82b)及び板状部材(81)を貫通するようにボルトを締結することにより、板状部材(81)の下端部が保持具(82)に保持されると共に支柱(19)に固定される。このように、各板状部材(81)を各太陽光パネル(11)と各支持架台(12)とに固定することにより、各太陽光パネル(11)が同じ回動位置で回動が阻止される。本実施形態では、各板状部材(81)は、各板状部材(81)を固定することにより、各太陽光パネル(11)が、該各太陽光パネル(11)の幅方向が水平方向となる回動角度で回動が阻止される長さに形成されている。なお、各板状部材(81)は、後述する太陽光発電システム(1)の設置作業において、連結ロッド(61)で各太陽光パネルユニット(10)の回動部材(13)を連結する連結工程前に取り付けられ、該連結工程の終了後には取り外される。
(太陽光発電システムの設置方法)
この太陽光発電システム(1)は、以下のような設置工程、固定工程、連結工程、固定解除工程を順に行うことによって、設置される。
〈設置工程〉
まず、図6に示すように、各太陽光パネルユニット(10)を各設置位置に設置する設置工程が行われる。具体的には、まず、支持架台(12)の支持部材(14)を予め組み付けた状態で設置する。支持部材(14)の設置は、支柱(19)を、一直線上に並ぶ所定の設置位置に打ち込み、その周囲をモルタルで固めることによって行う。このとき、各太陽光パネルユニット(10)の回転軸(s)が、同じ高さで平行に配列されるように各支柱(19)を地面に打ち込む。
次に、支持架台(12)の回動部材(13)が固定された各太陽光パネル(11)を、各支持部材(14)に組み付ける。具体的には、回動部材(13)の軸部材(16)の2つの軸部(16a)を、支持部材(14)の支持台部(18)の2つの起立部(18a)のそれぞれに形成された孔(18b)に挿入することによって、各太陽光パネル(11)を、各支持部材(14)に組み付ける。これにより、各太陽光パネル(11)が支持架台(12)に対して回転軸(s)周りに回動自在に支持された状態で、各太陽光パネルユニット(10)が各設置位置に設置される。
なお、アクチュエータユニット(50)は、支柱(19)を設置位置に打ち込む前に、予め、第1太陽光パネルユニット(10a)の支持部材(14)の支持台部(18)に取り付けられている。そして、第1太陽光パネルユニット(10a)の太陽光パネル(11)を支持部材(14)に組み付けた後に、アクチュエータユニット(50)の伝達機構(53)の第2伝達部材(53b)の先端(第1伝達部材(53a)と連結される端部の反対側の端部)を、太陽光パネル(11)の上側の桟部材(15a)にピン部材によって連結する。
〈固定工程〉
上記設置工程が終了すると、図7に示すように、各太陽光パネル(11)を同じ回動角度で回動が阻止された固定状態にする固定工程が行われる。固定工程は、固定治具(80)を用いて行われ、本実施形態では、各太陽光パネル(11)の幅方向が水平方向となる回動角度で各太陽光パネル(11)の回動が阻止された固定状態にする。具体的には、各板状部材(81)の上端部を、各太陽光パネル(11)に固定された下側の桟部材(15b)にボルトによって固定する。また、各板状部材(81)の下端部を、支柱(19)に固定された保持具(82)の2つの板状片(82b)の間に挟み込み、2つの板状片(82b)及び板状部材(81)を貫通するようにボルトを締結することによって、保持具(82)を介して板状部材(81)の下端部を支柱(19)に固定する。このように各板状部材(81)を取り付けることにより、各太陽光パネル(11)が、該各太陽光パネル(11)の幅方向が水平方向となる回動角度で回動が阻止された固定状態となる。このように、各太陽光パネル(11)を同じ回動角度で回動しない固定状態にすることにより、互いに隣合う2つの太陽光パネルユニット(10)において、回動部材(13)の連結ロッド(61)が連結される連結部分間の距離(ピン部材(64)間の距離)が、太陽光パネルユニット(10)の間隔(回転軸(s)の間隔)に等しくなる。
〈連結工程〉
上記固定工程が終了すると、図8に示すように、互いに隣合う2つの太陽光パネル(11)の回動動作が同期するように、該2つの太陽光パネル(11)に固定された回動部材(13)を連結ロッド(61)で連結する連結工程が行われる。連結工程は、連結ロッド(61)の長さを調節して行われる。
具体的には、まず、連結ロッド(61)の長さL(両端の連結部(63)に形成された孔(65)間の距離L)を、該連結ロッド(61)によって連結される2つの回動部材(13)のピン部材(64)間の距離に等しくなるように調節する。連結ロッド(61)の長さLの調節は、挟持部材(71)の湾曲部(73)に挿入された連結ロッド(61)の本体部(62)の2つの円筒部(62a)の離間距離を変更することによって行われる。具体的には、挟持部材(71)の湾曲部(73)に連結ロッド(61)の本体部(62)の2つの円筒部(62a)の端部を挿入し、2つの板状部(74)を重ね合わせた状態で締結部材(72)を締結することにより、連結ロッド(61)の本体部(62)の2つの円筒部(62a)が調節機構(70)によって連結されると共に、連結ロッド(61)の長さが調節される。
なお、上述のように、固定工程において、連結ロッド(61)によって連結される2つの回動部材(13)のピン部材(64)間の距離は、太陽光パネルユニット(10)の間隔(回転軸(s)の間隔)に等しい状態となっている。そのため、連結ロッド(61)の長さLを、該連結ロッド(61)によって連結される2つの回動部材(13)のピン部材(64)間の距離に等しくなるように調節することにより、連結ロッド(61)の長さLが、該連結ロッド(61)が連結する太陽光パネルユニット(10)の間隔D(回転軸(s)の間隔D)に等しくなる。
このようにして連結ロッド(61)の長さLを所望の長さに調節した後、該連結ロッド(61)で2つの回動部材(13)を連結する。具体的には、長さを調節した(上記長さLを上記距離Dに等しくした)連結ロッド(61)の2つの連結部(63)を、該連結ロッド(61)によって連結される2つの太陽光パネルユニット(10)のリンク部材(17)の第2部材(17b)の基部(17d)とスペーサ(17e)との間にそれぞれ挿通した状態で、ピン部材(64)で第2部材(17b)に対して回動自在に連結する。このように連結ロッド(61)の長さLを、該連結ロッド(61)が連結する太陽光パネルユニット(10)の間隔D(回転軸(s)の間隔D)に等しくなるように調節した状態で、該連結ロッド(61)で2つの回動部材(13)を連結することにより、互いに隣合う2つの太陽光パネル(11)の回動動作が同期するように連結される。
〈固定解除工程〉
上記連結工程が終了すると、図9に示すように、固定工程において固定した太陽光パネル(11)の固定状態を解除する固定解除工程が行われる。固定解除工程は、固定工程において、各太陽光パネル(11)に固定された下側の桟部材(15b)と保持具(82)とにボルトによって固定された各板状部材(81)を取り外す。これにより、各太陽光パネル(11)の固定状態が解除され、各太陽光パネル(11)が回転軸(s)周りに回動自在な状態となる。
−運転動作−
本実施形態の太陽光発電システム(1)では、太陽の方角に応じて太陽光パネル(11)の角度が調整される。
本太陽光発電システム(1)には、例えば日射センサ(図示せず)が設けられ、太陽の方位が検出される。そして、コントローラ(図示せず)により、太陽光パネル(11)が太陽の方位に対応する状態となる角度が求められ、太陽光パネル(11)がその角度になるようにアクチュエータ(51)が制御される。
アクチュエータ(51)が駆動されて出力軸(51a)が回転すると、第1太陽光パネルユニット(10a)の回動部材(13)が回動軸(s)周りに回動し、それに伴って太陽光パネル(11)が回動する。第1太陽光パネルユニット(10a)の回動部材(13)が回動すると、その回動動作が各連結ロッド(61)を介して各第2太陽光パネルユニット(10b)に伝達され、該各第2太陽光パネルユニット(10b)の回動部材(13)及び太陽光パネル(11)が回動する。これにより、各第2太陽光パネルユニット(10b)の太陽光パネル(11)の回動動作と第1太陽光パネルユニット(10a)の太陽光パネル(11)の回動動作と同期し、全ての太陽光パネルユニット(10)の太陽光パネル(11)が、太陽の方位に応じて同じ角度に調整される。
このように、本実施形態では、全ての太陽光パネル(11)が太陽の方位に合う方向を向き、各太陽光パネル(11)への太陽光の入射角度を最適角度に設定され、効率のよい太陽光発電が行われる。
−実施形態の効果−
本太陽光発電システム(1)の設置方法によれば、複数の太陽光パネルユニット(10)を、それぞれの設置位置に設置した後、複数の太陽光パネル(11)を同じ回動角度で回動しない固定状態にした上で、連結ロッド(61)の長さを調節して互いに隣合う2つの太陽光パネルユニット(10)の回動部材(13)どうしを連結ロッド(61)によって連結することとした。そのため、太陽光パネルユニット(10)の設置位置が設計位置からずれている場合であっても、連結ロッド(61)の長さと該連結ロッド(61)によって連結される2つの太陽光パネルユニット(10)の間隔とを等しくすることができ、連結ロッド(61)によって連結される2つの太陽光パネル(11)を同じ回動角度で回動させる(回動動作を同期させる)ことができる。従って、複数の太陽光パネル(11)の回動動作を同期させるために太陽光パネルユニット(10)を設計上の設置位置に精度良く設置する必要がなくなり、容易な設置作業で、複数の太陽光パネル(11)の回動角度がずれないように太陽光発電システム(1)を設置することができる。
また、本太陽光発電システム(1)の設置方法によれば、複数の太陽光パネル(11)を、該各太陽光パネル(11)の幅方向が水平方向となる回動角度で回動しない固定状態にして、連結ロッド(61)による連結作業を行うこととしたため、固定状態とした際に、各太陽光パネル(11)の風に対する受圧面積を小さく抑えることができる。よって、固定工程終了後の連結工程において、強風による各太陽光パネル(11)の角度ずれを抑制することができる。従って、より容易に、複数の太陽光パネル(11)の回動角度がずれないように太陽光発電システム(1)を設置することができる。
また、本太陽光発電システム(1)によれば、隣合う太陽光パネルユニット(10)の回動部材(13)を連結する連結ロッド(61)に、長さを調節する調節機構(70)を設けることとした。そのため、連結ロッド(61)の長さを、該連結ロッド(61)によって連結される2つの太陽光パネルユニット(10)の間隔に等しい長さとなるように調節することができる。その結果、太陽光パネルユニット(10)の設置位置が設計位置からずれている場合であっても、連結ロッド(61)の長さと、該連結ロッド(61)によって連結される2つの太陽光パネルユニット(10)の間隔とを容易に等しくすることができる。従って、太陽光パネルユニット(10)を設計上の設置位置に精度良く設置する必要がなくなり、容易な設置作業で、太陽光発電システム(1)を、複数の太陽光パネル(11)の回動角度がずれないように設置することができる。
また、本太陽光発電システム(1)によれば、複数の太陽光パネル(11)を、それぞれ所定の回動角度で回動しない固定状態にする着脱自在な固定治具(80)を設けることとした。このような、着脱自在な固定治具(80)を用いることにより、複数の太陽光パネル(11)を、同じ回動角度で回動しない固定状態と、固定状態を解除した状態とを容易に変更できる。これにより、連結ロッド(61)の長さと、該連結ロッド(61)に連結される太陽光パネルユニット(10)の間隔とを等しくする連結ロッド(61)の長さ調節作業及び連結ロッド(61)の連結作業を容易に行うことができる。よって、容易な設置作業で、太陽光発電システムの設置作業のさらなる容易化を図ることができる。
《その他の実施形態》
上記実施形態については、以下のような構成としてもよい。
本発明に係る調節機構(70)は、連結ロッド(61)の長さが変更できる構成であれば、いかなる形態であってもよく、上記実施形態の構成に限られない。例えば、図10に示すように、連結ロッド(61)の本体部(62)の2つの円筒部(62a)を、一方の内部に他方が挿入可能で且つスライド自在となるように一方を他方よりも大径に形成し、2つの円筒部(62a)が軸方向に重なる長さを変更することにより、連結ロッド(61)の長さが調節されるように構成してもよい。図10では、2つの円筒部(62a)のうちの大径の円筒部(62a)の端部にピン部材(66)が挿通可能な多数の孔(67)を軸方向に並べて形成する一方、小径の円筒部(62a)の端部にピン部材(66)が挿通可能な1つの孔を形成し、大径の円筒部(62a)においてピン部材(66)を挿通させる孔(67)の位置を変更することによって連結ロッド(61)の長さが調節可能に構成されている。
また、上記実施形態で説明した回動部材(13)及び支持部材(14)の構造は一例であり、本発明においては各回動部材(13)が太陽光パネル(11)と共に回転軸(s)周りに回動する限りは、回動部材(13)及び支持部材(14)の構成は適宜変更してもよい。
また、上記実施形態では、太陽光発電システム(1)における、太陽光パネルユニット(10)の台数は、システムに要求される電力等に応じて適宜変更可能である。
なお、以上の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物、あるいはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。
以上説明したように、本発明は、太陽光パネルと支持架台とからなる太陽光パネルユニットを複数備えた太陽光発電システムの設置方法及び太陽光発電システムについて有用である。
1 太陽光発電システム
10 太陽光パネルユニット
10a 第1太陽光パネルユニット
10b 第2太陽光パネルユニット
11 太陽光パネル
12 支持架台
13 回動部材
51 アクチュエータ
61 連結ロッド(連結棒)
70 調節機構
80 固定治具

Claims (4)

  1. 太陽光パネル(11)と、該太陽光パネル(11)に固定されて該太陽光パネル(11)の幅方向の中央部分に位置する回転軸(s)周りに回動自在に構成された回動部材(13)を有し、該回動部材(13)を介して上記太陽光パネル(11)を上記回転軸(s)周りに回動自在に支持する支持架台(12)とをそれぞれ有し、一直線上に並ぶ設置位置に互いの上記回転軸(s)が平行となるように設置された複数の太陽光パネルユニット(10)と、
    いずれかの上記太陽光パネル(11)に固定された上記回動部材(13)に連結され、該太陽光パネル(11)を上記回転軸(s)周りに回動させるアクチュエータ(51)と、
    上記各太陽光パネルユニット(10)の間に設けられ、互いに隣合う2つの上記太陽光パネル(11)の回動動作が同期するように該2つの太陽光パネル(11)に固定された上記回動部材(13)を連結する連結棒(61)とを備えた太陽光発電システムの設置方法であって、
    上記複数の太陽光パネルユニット(10)を、それぞれの設置位置に設置する設置工程と、
    上記設置工程の終了後、上記複数の太陽光パネル(11)を同じ回動角度で回動が阻止された固定状態にする固定工程と、
    上記固定工程の終了後、上記連結棒(61)の長さを調節して該連結棒(61)で上記2つの回動部材(13)を連結する連結工程と、
    上記連結工程の終了後、上記固定工程において固定した上記太陽光パネル(11)の固定状態を解除する固定解除工程とを備えている
    ことを特徴とする太陽光発電システムの設置方法。
  2. 請求項1において、
    上記固定工程では、上記複数の太陽光パネル(11)を、該各太陽光パネル(11)の幅方向が水平方向となる回動角度で回動が阻止された固定状態にする
    ことを特徴とする太陽光発電システムの設置方法。
  3. 太陽光パネル(11)と、該太陽光パネル(11)に固定されて該太陽光パネル(11)の幅方向の中央部分に位置する回転軸(s)周りに回動自在に構成された回動部材(13)を有し、該回動部材(13)を介して上記太陽光パネル(11)を上記回転軸(s)周りに回動自在に支持する支持架台(12)とをそれぞれ有し、一直線上に並ぶ設置位置に互いの上記回転軸(s)が平行となるように設置された複数の太陽光パネルユニット(10)と、
    いずれかの上記太陽光パネル(11)に固定された上記回動部材(13)に連結され、該太陽光パネル(11)を上記回転軸(s)周りに回動させるアクチュエータ(51)と、
    上記各太陽光パネルユニット(10)の間に設けられ、互いに隣合う2つの上記太陽光パネル(11)の回動動作が同期するように該2つの太陽光パネル(11)に固定された上記回動部材(13)を連結する連結棒(61)とを備えた太陽光発電システムであって、
    上記連結棒(61)は、長さを調節する調節機構(70)を有し
    上記複数の太陽光パネル(11)は、それぞれ所定の同じ回動角度で固定可能に構成されている
    ことを特徴とする太陽光発電システム。
  4. 太陽光パネル(11)と、該太陽光パネル(11)に固定されて該太陽光パネル(11)の幅方向の中央部分に位置する回転軸(s)周りに回動自在に構成された回動部材(13)を有し、該回動部材(13)を介して上記太陽光パネル(11)を上記回転軸(s)周りに回動自在に支持する支持架台(12)とをそれぞれ有し、一直線上に並ぶ設置位置に互いの上記回転軸(s)が平行となるように設置された複数の太陽光パネルユニット(10)と、
    いずれかの上記太陽光パネル(11)に固定された上記回動部材(13)に連結され、該太陽光パネル(11)を上記回転軸(s)周りに回動させるアクチュエータ(51)と、
    上記各太陽光パネルユニット(10)の間に設けられ、互いに隣合う2つの上記太陽光パネル(11)の回動動作が同期するように該2つの太陽光パネル(11)に固定された上記回動部材(13)を連結する連結棒(61)とを備えた太陽光発電システムであって、
    上記連結棒(61)は、長さを調節する調節機構(70)を有し、
    上記複数の太陽光パネル(11)を、それぞれ所定の回動角度で回動が阻止された固定状態にする着脱自在な固定治具(80)を備えている
    ことを特徴とする太陽光発電システム。
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