JP6257544B2 - 半導体レーザー - Google Patents

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Description

この発明は、半導体レーザーに関する。
光ファイバ通信では、その光源となる半導体レーザーに特性の変動があっても安定な光出力特性を得られるように制御するAPC(Automatic power control)方式が一般的に採用されている。APC方式では、光出力の変動に応じてバイアス電流または信号電流を制御し、光出力を一定に維持する。このため、光ファイバ通信用の光源では、光出力のモニタがモジュール内に設けられるか、あるいは半導体レーザーと集積されている。
特許文献1〜3には、半導体レーザーとモニタPDが集積化されたモニタ付レーザーチップが開示されている。特許文献1のモニタ付レーザーチップは、先端部に傾斜面を有する光ファイバを用い、半導体レーザー前面からの出射光の一部を光ファイバの傾斜面で反射し、該反射光を受光部で受光する。
特許文献2のモニタ付レーザーチップは、半導体レーザー後面からの出射光を受光部で受光する。
特許文献3のモニタ付レーザーチップは、半導体レーザー側面からの漏れ光をモニタ付レーザーチップの受光部で受光する。
特開2001−208939号公報 特公平7−3902号公報 特許第3192750号公報
近年、通信容量の増大に伴い、波長多重方式や位相変調方式が導入されている。これらの方式で用いられる光源には、波長可変、多出力、変調器集積又は多波長集積などの高機能化が求められている。そのため、モジュール組立工程の削減や小型化を目的として、複数の光源、変調器又は半導体光増幅器などをモノリシックに集積した光半導体素子が開発されている。
このような光半導体素子には複数の出力を持つものがあるが、素子の出射光のビームが広がって隣接する出射光のビームと重なる。従って、特許文献1のような半導体レーザー前面からの出射光の一部をモジュール内で反射し、分岐された反射光を受光する構成では、それぞれの光源を個別にモニタすることが出来ないという問題があった。
また、変調器や半導体光増幅器などが集積された光半導体素子においては、モニタが受光する光の強度は変調や増幅の影響を受け、半導体レーザーの出力強度と無関係になる。そのため、前段の半導体レーザーの出力を後段のモニタで測定する特許文献2の構成では、出力光の強度を正確にモニタできないという問題があった。
また、特許文献3の構成では、導波路側面からの漏れ光をモニタが受光するため、導波路でのロスが大きくなり、出力光の強度が低下するという問題があった。
本発明は、上述の問題に鑑み、半導体レーザーの出力光の強度を低損失で個別にモニタすることを目的とする。
本発明に係る半導体レーザーは、チップ内に設けられ、当該チップのチップ端面から離れた終端を有する導波路と、チップ内に設けられ、導波路の終端から出射しチップ端面で反射し導波路に結合しない光を受光する、受光部と、チップ内に設けられ、導波路の終端から出射しチップ端面で反射し導波路に結合しない光を受光部へ反射する反射ミラーと、を備え、導波路は埋め込み型の導波路であって少なくとも一部がチップ端面に垂直な第1方向に沿って延伸し、第1方向に沿って導波路を挟む第1クラッド層及び第2クラッド層と、第1クラッド層から第2クラッド層まで貫通する、第1方向に沿った第1メサ溝と、導波路を介して第1メサ溝に対向し、第1クラッド層から第2クラッド層まで貫通する、第1方向に沿った第2メサ溝と、をさらに備え、反射ミラーは、第1メサ溝の、チップ端面に対向する側面であり、該側面は、チップ端面に対して傾斜し、その傾斜は、導波路からの距離が長くなる程チップ端面からの距離が増大する傾斜である。
本発明に係る半導体レーザーは、チップ内に設けられ、当該チップのチップ端面から離れた終端を有する導波路と、チップ内に設けられ、導波路の終端から出射しチップ端面で反射し導波路に結合しない光を受光する、受光部と、チップ内に設けられ、導波路の終端から出射しチップ端面で反射し導波路に結合しない光を受光部へ反射する反射ミラーと、を備え、導波路は埋め込み型の導波路であって少なくとも一部がチップ端面に垂直な第1方向に沿って延伸し、第1方向に沿って導波路を挟む第1クラッド層及び第2クラッド層と、第1クラッド層から第2クラッド層まで貫通する、第1方向に沿った第1メサ溝と、導波路を介して第1メサ溝に対向し、第1クラッド層から第2クラッド層まで貫通する、第1方向に沿った第2メサ溝と、をさらに備え、反射ミラーは、第1メサ溝の、チップ端面に対向する側面であり、該側面は、チップ端面に対して傾斜し、その傾斜は、導波路からの距離が長くなる程チップ端面からの距離が増大する傾斜である。複数のレーザーダイオードをアレイ状に配置した複数の出力を有する半導体レーザーであっても、隣接する出力光どうしが重なる前にチップ端面で反射させた光をモニタするため、個別に出力強度の変動をモニタすることができる。また、チップ端面での反射光をモニタに用いるため、低損失でモニタすることができる。
実施の形態1に係る半導体レーザーの構成を示す斜視図である。 実施の形態1に係る半導体レーザーの構成を示す断面図である。 実施の形態1に係る半導体レーザーの構成を示す上面図である。 実施の形態1に係る半導体レーザーの製造工程を示す断面図である。 実施の形態1に係る半導体レーザーの製造工程を示す断面図である。 実施の形態1に係る半導体レーザーの製造工程を示す断面図である。 実施の形態1に係る半導体レーザーの製造工程を示す断面図である。 実施の形態1に係る半導体レーザーの製造工程を示す断面図である。 実施の形態1に係る半導体レーザーの製造工程を示す断面図である。 実施の形態2に係る半導体レーザーの構成を示す斜視図である。 実施の形態2に係る半導体レーザーの製造工程を示す断面図である。 実施の形態2に係る半導体レーザーの製造工程を示す断面図である。 実施の形態2に係る半導体レーザーの製造工程を示す断面図である。 実施の形態2に係る半導体レーザーの製造工程を示す断面図である。 実施の形態2に係る半導体レーザーの製造工程を示す断面図である。 実施の形態2に係る半導体レーザーの製造工程を示す断面図である。 実施の形態2に係る半導体レーザーの製造工程を示す断面図である。 実施の形態2に係る半導体レーザーの製造工程を示す断面図である。
<A.実施の形態1>
<A−1.構成>
図1は、本発明の実施の形態1に係る半導体レーザー101の構成を示す斜視図である。図2は半導体レーザー101の構成を示す、図1のA−A断面図である。半導体レーザー101は、端面発光型のレーザーダイオード(LD:Laser Diode)101Aと、LDと同一基板上に集積されたモニタ用フォトダイオード(PD:Photo Diode)101Bを備えている。
半導体レーザー101は、n型のInP基板1、n型のInPからなる第1クラッド層2、InGaAsPからなる活性層3、回折格子ガイド層4、p型のInPからなる第2クラッド層5、p型のInGaAsからなるコンタクト層6、pnp構造のInPからなるブロック層7、絶縁膜9、電極10、PD電極10a、LD電極10bを備えている。
具体的には、InP基板1上に第1クラッド層2、活性層3、回折格子ガイド層4、第2クラッド層5、コンタクト層6がこの順に積層される。第1クラッド層2から第2クラッド層5を貫通するメサ溝11が2本形成され、2本のメサ溝11に挟まれた活性層3がLDの発光部13となる。一方、メサ溝11に挟まれない活性層3はモニタ用PD101Aの受光部12となる。また、発光部13は横方向をブロック層7に挟まれている。すなわち、LD101Bは、埋め込み型のLDである。メサ溝11により、ブロック層7の寄生容量が低減される。
メサ溝11の内壁面及びコンタクト層6の上には、発光部13及び受光部12の上を避けて絶縁膜9が形成される。さらにその上部には、LD101Bの領域ではLD電極10a、モニタ用PD101Aの領域ではPD電極10bが形成される。また、InP基板1の裏面側(図2の紙面の下側)にも電極10が形成される。
モニタ用PD101Aは、LD101Bと同様の層構造を有しており、LD101Bと逆方向にバイアス電圧を印加して用いる。
図3は、メサ溝11と受光部12の配置を示す半導体レーザー101の平面模式図である。発光部13は導波路としても動作するので、図3では導波路20と示す。LD101Bの導波路20の終端から出射した光の一部が、チップ端面22を通過して半導体レーザー101の外に出射する出力光14となる。
導波路20は、基本的にはチップ端面22に対して垂直に延伸する。しかし、チップ端面22から数十〜数百μmの位置から終端にかけては、導波路20での損失が増大しない曲率の曲線で配置される。従って、導波路20の終端側はチップ端面22に垂直な方向に対して数度傾斜している。これにより、導波路20から出射しチップ端面22で反射した光が導波路20に結合することを抑制する。導波路20の終端は、チップ端面22と接しておらず、チップ端面22と数十μm離れている。導波路20の終端からチップ端面22までの間は、図2で示した発光部13の側方と同様に、ブロック層7が埋め込まれ窓構造が形成される。図1では、このブロック層7を窓構造部19として示している。なお、図1に示すように、窓構造部19の上部にはLD電極10a及びPD電極10bは形成されない。
第1、第2クラッド層2,5の屈折率は活性層3の屈折率よりも小さい。従って、活性層3内の光は第1、第2クラッド層2,5へ伝播せず、光は活性層3内で上下方向に閉じ込められる。また、ブロック層7の屈折率は活性層3の屈折率よりも小さい。従って、活性層3内の光はブロック層7へ伝播せず、光は活性層3内で左右方向にも閉じ込められる。従って、活性層3は導波路20として動作する。導波路20は幅数μmのパターンである。
導波路20は、光を増幅(または吸収)する機能を有する活性層3で出来た導波路である。一方、モニタ用PD101Aの受光部12は、横方向の光の閉じ込めが行われないため導波路ではない。
LD101Bでは、導波路20の終端から始端に沿って、チップ端面22に対してメサ溝11が垂直に配置されたメサ構造が形成されている。メサ溝11は、チップ端面22に垂直な方向(第1方向)に沿って形成されている。メサ溝11の、導波路20に対向する側面を側面11a、側面11aと反対側の側面を側面11b、チップ端面22に対向する側面を側面11cとする。メサ溝11の側面11aと導波路20との距離D1は数μmに、メサ溝11の側面11bと導波路20との距離D2は数十μmに、それぞれ設定される。
また、図3において、導波路20の下側のメサ溝11、すなわち、受光部12と反対側に設けられたメサ溝11は、側面11cがチップ端面22と平行である。しかし、導波路20の上側のメサ溝11(第1メサ溝)、すなわち、受光部12の側に設けられたメサ溝11は、側面11cがチップ端面22に対して傾斜している。その傾斜は、導波路20から遠ざかるほど側面11cとチップ端面22との距離D3が増大する傾斜である。側面11cは、導波路20の終端から出射しチップ端面22で反射し導波路20に結合しない光を、受光部12へ反射する反射ミラーとして機能する。従って、その傾斜角度はおよそ45°であることが望ましい。メサ溝11は、その内面が絶縁膜9及びLD電極10bで覆われることにより、高反射面となり反射ミラーとして機能する。
モニタ用PD101Aの受光部12は、導波路20の終端に隣接して設けられる。具体的には、導波路20が傾斜した側に、メサ溝11の側面11cに面し、導波路20の終端から数十〜百μmの間隔を有して設けられる。
導波路20の終端側はチップ端面22に垂直な方向に対して数度傾斜している。従って、導波路20の終端から出射する光は、導波路20の終端から数度の入射角をもってチップ端面22に入射する。チップ端面22にはAR(Anti Reflection:反射防止)コーティングが施されているため、チップ端面22に入射した光の大部分はARコーティングを透過し屈折を受けて、チップ端面22から十〜数十度の出射角で出射する。また、チップ端面22に入射した光の一部は、チップ端面22で反射しチップ内に伝播する。
チップ内を伝播する光は、メサ溝11の側面11cで再度反射して導波路20に概垂直な方向に伝播し、受光部12に入射する。従って、モニタ用PD101Aに流れる光電流をモニタすることで、LD101Bの出力の変動を検出することが出来る。
このように、半導体レーザー101では、同一基板上にLDとモニタ用PDを集積し、モニタ用PDはLDのチップ端面での反射光を受光する。そのため、LDをアレイ化した場合でも、一つのLDの出力光が隣接するLDの出力光と重なる前に、出力光からモニタ用PDで検出する光がチップ端面22で分岐される。従って、個別に出力をモニタすることが出来る。また、特定のLDの出力のみをモニタリングすることができ高集積化が図れる。
<A−2.製造工程>
図4〜図9は、実施の形態1の半導体レーザー101の製造工程を示す断面図である。以下、図4〜図9に沿って半導体レーザー101の製造工程を説明する。
まず、n型のInP基板1上に、n型のInPからなる第1クラッド層2、InGaAsPからなる活性層3、回折格子ガイド層4、p型のInPからなる第2クラッド層5を順次形成する(図4)。形成方法はMOCVD(Metal Organic Chemical Vapor deposition)、MBE(Molecular beam epitaxy)、VPE(Vapor−phase epitaxy)のいずれでも良い。
次に、LD101Bの発光部13になるべき領域とモニタ用PD101Aの受光部12になるべき領域とを覆うSiO2膜のマスクパターンを形成し、発光部13になるべき領域及び受光部12になるべき領域以外をエッチングして第1クラッド層2まで達する溝を設ける(図5)。この工程で残った活性層3が発光部13及び受光部12となる。
次に、活性層3を除去した領域にInP層からなるpnp構造であるブロック層7を選択成長により形成し、ブロック層7で発光部13及び受光部12を埋め込む(図6)。
さらに、SiO2膜を除去した後、第2クラッド層5、p型のInGaAsからなるコンタクト層6を順に形成する(図7)。
次に、発光部13の両側をInP基板1に達するまでエッチングし、メサ溝11を形成する(図8)。そして、SiO2などによる絶縁膜9を、発光部13及び受光部12の上部以外の領域に形成する(図9)。最後にTi、Pt、Au等のメタライズにより電極10,LD電極10b、PD電極10aを形成する。LD電極10bは発光部13と、PD電極10aは受光部12と接続されている。このとき、メサ溝11の内面まで電極10bで覆うことにより、メサ溝11の側面11cを高反射面とし反射ミラーとして機能させる。
こうして、図2に示す半導体レーザー101が完成する。このように、半導体レーザー101は、従来の埋め込み型LDと同一の手順によって製造することができるため、低コストに製造することができる。
<A−3.変形例>
上記の説明では、半導体レーザー101の半導体材料として、長波長光通信素子で用いられるInP基板上のInGaAsP系材料を示したが、これは一例であり、例えばInAlGaAs系材料であってもよい。
また、反射戻り光が導波路20に結合することを抑制するため、導波路20はチップ端面から数十〜数百μmの位置から導波路20でのロスが増大しない曲率の曲線で配置していた。しかし、導波路20は始端から終端に至るまでチップ端面22に垂直な方向と平行な直線であって、導波路20の終端からチップ端面22に対して垂直に光が出力される構成であってもよい。この場合、反射戻り光のうち導波路20に結合するものが多くなるが、導波路20に結合しない反射戻り光をなお受光部12で受光することができる。
さらに、本実施の形態1ではモニタ用PD101AのPD電極10aの設置を容易にするため、受光部12を導波路20の終端に対して数十から百μmの間隔を空けて設け、反射戻り光をメサ溝11の側面11cで再度反射して受光部12に導く構成とした。しかし、メサ溝11を設けず受光部12を導波路の終端に隣接させて配置し、チップ端面22における反射戻り光が直接受光部12に入射する構成でもよい。
<A−4.効果>
実施の形態1に係る半導体レーザー101は、チップ内に設けられ、当該チップのチップ端面22から離れた終端を有する導波路20と、チップ内に設けられ、導波路20の終端から出射しチップ端面22で反射し導波路20に結合しない光を受光する受光部12と、を備えた端面発光型の半導体レーザーである。このように、出力光の一部が分岐された反射光をモニタ用PDの受光部12で受光することにより、変調器や増幅器が集積された半導体レーザーであっても、出力強度の変動をモニタすることが可能である。また、モニタ用PD101Aを集積しない半導体レーザーでも、出力光の一部はチップ端面22で反射するため、出力光を低下させることなく、出力をモニタすることができる。また、複数のレーザーダイオードをアレイ状に配置した複数の出力を有する半導体レーザーであっても、隣接する出力光どうしが重なる前にチップ端面22で反射させた光をモニタするため、個別に出力強度の変動をモニタすることができる。
また、半導体レーザー101は、チップ内に設けられ、導波路20の終端から出射しチップ端面22で反射し導波路20に結合しない光を、受光部12へ反射する反射ミラーを備える。従って、受光部12と導波路20の距離が離れていても、チップ端面22からの反射戻り光を受光部12に導き、出力強度の変動をモニタすることができる。
また、導波路20は少なくとも一部がチップ端面22に垂直な第1方向に沿って延伸する。そして、半導体レーザー101は、第1方向に沿って導波路20を挟む第1クラッド層2及び第2クラッド層5を備え、第1クラッド層2から第2クラッド層5まで貫通する、第1方向に沿った複数のメサ溝11が形成される。少なくとも1本のメサ溝11である第1メサ溝の、チップ端面22に対向する側面11cが反射ミラーとなる。側面11cは、チップ端面22に対して傾斜し、その傾斜は、導波路20からの距離が長くなる程チップ端面22からの距離が増大する傾斜である。このように、メサ溝11の側面11cを反射ミラーとして形成することにより、受光部12と導波路20の距離が離れていても、チップ端面22からの反射戻り光を受光部12に導き、出力強度の変動をモニタすることができる。
また、半導体レーザー101は、導波路20の終端面とチップ端面22との間に、導波路20を構成する半導体よりもバンドギャップの大きい半導体からなる窓構造部19を備える。窓構造部19を設けることにより、光出射端面の光吸収を低減して光損傷を抑制することができる。
また、導波路20の終端側をチップ端面22に垂直な方向から傾斜させることにより、導波路20から出射しチップ端面22で反射した光が導波路20に結合することを抑制することができる。
<B.実施の形態2>
<B−1.構成>
図10は、モニタPDを集積した2出力の波長可変光源である半導体レーザー102を示す平面模式図である。
半導体レーザー102は、DFB(Distributed Feedback)−LDアレイ21と、N入力2出力(N×2、Nは3以上の自然数)のMMI(Multi−Mode Interfererence:多モード干渉)カプラ17と、パッシブ導波路16a,16bとが半導体光増幅器18の前段に設けた構成である。
DFB−LDアレイ21は、実施の形態1のLD101Bの、メサ溝11に挟まれた発光部13を含む埋め込み構造(DFB−LD)を、アレイ状にN個配置したものである。
半導体光増幅器(Semiconductor Optical Amplifier:SOA)18は、3本のメサ溝11の間に2本の導波路20が形成された2出力の埋め込み型LDである。その構成は基本的に、実施の形態1の半導体レーザー101の構成を左右対称に2つ配置したものと同じである。
3本のメサ溝11のうち両端のメサ溝11のチップ端面22に対向する側面11cが、チップ端面22での反射戻り光を受光部12に反射する反射ミラーとして機能する。なお、回折格子ガイド層4は回折格子を設けず、発振しないように設定される。受光部12は、両端のメサ溝11の側面11cに隣接して夫々設けられる。
DFB−LDアレイ21は、パッシブ導波路16aを介してMMIカプラ17の入力側に接続されている。半導体光増幅器18は、パッシブ導波路16bを介してMMIカプラ17の出力側に接続されている。
パッシブ導波路16a,16bは、実施の形態1のLD101Bの埋め込み構造において、活性層3を光吸収の無い透明導波路層8に代えたものである。すなわち、透明導波路層8を、第1クラッド層2及び第2クラッド層5で上下から挟み、ブロック層7で左右から挟んだ構成である。
DFB−LDアレイ21のうちの任意のDFB−LDをレーザー発振させると、DFB−LDから出力されパッシブ導波路16aを介してMMIカプラ17に入射された光の1/Nがパッシブ導波路16bに結合し、残りの(N−1)/Nがパッシブ導波路16bの外に放射される。分岐損失や結合損失等の補償は、半導体光増幅器18に対して電流注入することによって行われ、2つの半導体光増幅器18それぞれからは、送信用光と受信用光が外部に出力される。
DFB−LDの発振波長は、DFB−LDの温度(以下、素子温度という)に応じて約0.1nm/℃の割合で変化する。従って、素子温度を所定の範囲(例えば、10℃〜50℃)で変化させたときに、N個(例えば、N=10〜16)のDFB−LDのうちの任意のDFB−LDの発振波長範囲が、隣接するDFB−LDの発振波長範囲と一部重複するように、各DFB−LDの発振波長の間隔を設計しておく。DFB−LDの選択と素子温度調整との併用により、ワンチップで形成されたDFB−LDアレイ21でC帯(Conventional band)またはL帯(Long band)の全波長帯域(約30nm〜40nm)をカバーすることができる。
半導体レーザー102では、同一基板上で半導体光増幅器18の出力毎にモニタ用PDの受光部12を設けているため、同時に2出力を行う場合でも、特定の出力のみをモニタリングすることができる。
また、図10に示すように、メサ溝11のチップ端面22に対向する傾斜した側面11cとモニタ用PDの受光部12との間には、パッシブ導波路と同様の透明導波路層8を設けても良い。透明導波路層8は、メサ溝11の側面11cで反射した光を受光部12に導くための受光部用導波路である。これにより、メサ溝11の反射ミラーとなる側面11cと受光部12との距離が離れても、受光部12に反射光を入光させ、出力光の出力強度の変動をモニタすることができる。
また、図10に示すように、メサ溝11の反射ミラーとなる側面11cを凹面形状としても良い。これにより、反射光の拡散を低減し、受光部12に入射する光を増加させることが出来る。
<B−2.製造工程>
図11〜図18は、実施の形態2に係る半導体レーザー102の製造工程を示す断面図であり、図10のB−B断面の製造工程を示す断面図である。以下、図11〜図18に沿って半導体レーザー102の製造工程を示す。なお、図10では2出力の半導体光増幅器18を示したが、ここでは説明の簡単化のため、1出力の半導体光増幅器の製造工程を示す。
まず、n型のInP基板1上に、n型のInPからなる第1クラッド層2、InGaAsPからなる活性層3、回折格子ガイド層4、p型のInPからなる第2クラッド層5を順次形成する(図11)。形成方法はMOCVD(Metal Organic Chemical Vapor deposition)、MBE(Molecular beam epitaxy)、VPE(Vapor−phase epitaxy)のいずれでも良い。
次に、透明導波路層8を形成すべき領域以外を覆うマスクパターンを形成し、透明導波路層8を形成すべき領域をエッチングして第1クラッド層2まで達する溝を設ける。そして、エッチングした領域に透明導波路層8及び第2クラッド層5を選択成長により形成する(図12)。
次に、DFB−LDアレイ21の発光部、半導体光増幅器18の導波路20、パッシブ導波路16a,16bの導波路部及びモニタ用PDの受光部12となるべき領域、並びに透明導波路層8を覆うSiO2膜のマスクパターンを形成する。そして、該マスクパターンで覆っていない領域をエッチングし、第1クラッド層2まで達する溝を設ける(図13)。こうして、半導体光増幅器18においては導波路20及び受光部12が形成され、さらにDFB−LDアレイ21の発光部が形成される。
さらに、エッチングした領域にブロック層7を選択成長により形成してDFB−LDアレイ21の発光部、パッシブ導波路16a,16bの導波路部、導波路20及び受光部12を埋め込む(図14)。さらに、マスクパターンを除去した後コンタクト層6を形成する(図15)。
次に、DFB−LDアレイ21の発光部及び導波路20の両側をInP基板1に達するまでエッチングし、メサ溝11を形成する(図16)。
さらに、エレメント間の絶縁のため活性層3上部以外の不要なコンタクト層6を除去する。その後、SiO2などによる絶縁膜9を、DFB−LDアレイ21の発光部、導波路20及び受光部12の上面以外の領域に形成する(図17)。
最後に、Ti、Pt、Au等のメタライズにより電極を形成する。具体的には、DFB−LDアレイ21の発光部上、導波路20上、受光部12上に電極を形成する。図18に示すように半導体光増幅器18においては、電極10、SOA電極10c、PD電極10aを形成する。SOA電極10cは導波路20と、PD電極10aは受光部12と接続されている。このとき、メサ溝11の内面までSOA電極10cで覆うことにより、メサ溝11の側面11cを高反射面とし反射ミラーとして機能させる。
このように、本実施の形態の素子の製造は、従来のDFB−LD型の波長可変光源と同一の手順によって形成することができるため、低コストに製造することができる。
<B−3.効果>
実施の形態2に係る半導体レーザー102において、反射ミラーとなる第1メサ溝の側面11cは凹面形状である。従って、反射光の拡散を低減し、受光部12に入射する光を増加させることが出来る。
また、半導体レーザー102は、反射ミラーとなる第1メサ溝の側面11cと受光部12との間に受光部用導波路を備えるので、メサ溝11の反射ミラーとなる側面11cと受光部12との距離が離れても、受光部12に反射光を入光させ、出力光の出力強度の変動をモニタすることができる。
なお、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略したりすることが可能である。
1 InP基板、2 第1クラッド層、3 活性層、4 回折格子ガイド層、5 第2クラッド層、6 コンタクト層、7 ブロック層、8 透明導波路層、9 絶縁膜、10 電極、10a PD電極、10b,10c LD電極、11 メサ溝、12 受光部、13 発光部。

Claims (5)

  1. チップ内に設けられ、当該チップのチップ端面から離れた終端を有する導波路と、
    前記チップ内に設けられ、前記導波路の終端から出射し前記チップ端面で反射し前記導波路に結合しない光を受光する、受光部と、
    前記チップ内に設けられ、前記導波路の終端から出射し前記チップ端面で反射し前記導波路に結合しない光を前記受光部へ反射する反射ミラーと、
    を備え
    前記導波路は埋め込み型の導波路であって少なくとも一部が前記チップ端面に垂直な第1方向に沿って延伸し、
    前記第1方向に沿って前記導波路を挟む第1クラッド層及び第2クラッド層と、
    前記第1クラッド層から前記第2クラッド層まで貫通する、前記第1方向に沿った第1メサ溝と、
    前記導波路を介して前記第1メサ溝に対向し、前記第1クラッド層から前記第2クラッド層まで貫通する、前記第1方向に沿った第2メサ溝と、をさらに備え、
    前記反射ミラーは、前記第1メサ溝の、前記チップ端面に対向する側面であり、
    該側面は、前記チップ端面に対して傾斜し、その傾斜は、前記導波路からの距離が長くなる程前記チップ端面からの距離が増大する傾斜である、
    端面発光型の半導体レーザー。
  2. 前記反射ミラーとなる前記第1メサ溝の側面は凹面形状である、
    請求項に記載の半導体レーザー。
  3. 前記反射ミラーとなる前記第1メサ溝の側面と前記受光部との間に受光部用導波路をさらに備える、
    請求項又はに記載の半導体レーザー。
  4. 前記導波路の終端面と前記チップ端面との間に、前記導波路を構成する半導体よりもバンドギャップの大きい半導体からなる窓構造部をさらに備える、
    請求項1からのいずれか1項に記載の半導体レーザー。
  5. 前記導波路の終端側は前記チップ端面に垂直な方向から傾斜する、
    請求項1からのいずれか1項に記載の半導体レーザー。
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