JP6256334B2 - ハンドオーバ最適化システム、ハンドオーバ最適化制御装置、及びハンドオーバ・パラメータ調整装置 - Google Patents

ハンドオーバ最適化システム、ハンドオーバ最適化制御装置、及びハンドオーバ・パラメータ調整装置 Download PDF

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Description

本出願は、ハンドオーバ・パラメータの最適化に関する。
無線通信システムにおいて、移動端末は、接続先のセル(ソースセル)から他のセルに移動する際に、ハンドオーバと呼ばれる接続先のセルの切り替え処理を行い、通信を継続する。移動端末のハンドオーバを実現するため、ソースセルを管理する基地局は、所定のイベントが発生した場合に測定報告を送信するよう移動端末に指示する。所定のイベントとは、例えば、ソースセルの無線品質の劣化である。移動端末によって生成される測定報告は、ソースセル及びその隣接セル群の無線品質の測定結果を含む。ソースセルの基地局は、移動端末から測定報告を受信した時点で、測定報告に基づいて無線リンク接続の切り替え先のセル(ターゲットセル)を決定し、移動端末およびターゲットセルとのシグナリングを含むハンドオーバ手順を開始する。
ここで、LTE(Long Term Evolution)/E−UTRAN(Evolved UTRAN)に関する技術仕様 3GPP TS 36.331 V9.3.0 (2010-06) にて規定されている測定報告の送信イベントの1つを紹介する。当該文献においてEvent A3(Neighbor becomes offset better than serving)として規定された報告イベントの本質的部分は、以下の式(1)によって表わされる。
+O<P+O (1)
式(1)中のPはソースセルの無線品質の測定結果であり、Pは隣接セルの無線品質の測定結果である。LTEの場合、P及びPは、下りリファレンス信号の受信電力(RSRP:Reference Signal Received Power)又は基準信号受信品質(RSRQ:Reference Signal Received Quality)である。RSRQは、総受信電力(RSSI:Received Signal Strength Indicator)に対するRSRPの比率である。
式(1)中のOは、ソースセルの下りリファレンス信号の無線品質に作用するオフセット値であり、一般にa3-offset(又はヒステリシス)と呼ばれるHOパラメータである。一方、式(1)中のOは、隣接セルの下りリファレンス信号の無線品質に作用するオフセット値であり、一般にセル個別オフセット(CIO:Cell Individual Offset)と呼ばれるHOパラメータである。CIO(つまりO)は、隣接セルごとに異なる値が設定されてもよい。CIOは、基地局から自身の管理するセルに接続する移動端末に対して通知される隣接リスト(隣接セルリストとも呼ばれる)に含まれる。
基地局に式(1)の動作条件が設定されると、その基地局が管理するセルに接続する移動端末に対して式(1)の動作条件が通知される。移動端末は、式(1)の条件を満たす期間が保護時間(TTT: Time to Trigger)として定められた期間を超えて継続した場合に、ソースセルを管理する基地局に測定報告を送信する。基地局は、移動端末から測定報告を受信したら、測定報告に基づきターゲットセルを決定し、ターゲットセルへのハンドオーバを開始する。
しかしながら、ハンドオーバの開始が遅すぎる又は早すぎると、無線リンクの異常切断(以下、RLF(Radio Link Failure)と呼ぶ)を伴う接続障害が発生する。本明細書では、適切でないハンドオーバのために生じるRLFを伴う接続障害をハンドオーバ失敗(handover failure)と呼ぶ。ハンドオーバ失敗は、Too Late Handover、Too Early Handover、及びHandover to Wrong Cellに分類されてもよい。Too Late Handoverは、ハンドオーバ手順の実行中にソースセルでのRLFを経験した移動端末がターゲットセルに接続再確立(無線リンクの再確立を含む)を試みる状況、又はハンドオーバの開始前にソースセルでのRLFを経験した移動端末がソースセルとは異なるセルに接続再確立を試みる状況に対応する。Too Early Handoverは、ハンドオーバ手順の実行中又はハンドオーバの完了直後にターゲットセルでのRLFを経験した移動端末がソースセルに接続再確立を試みる状況に対応する。Handover to Wrong Cellは、ハンドオーバ手順の実行中又はハンドオーバの完了直後にソースセル又はターゲットセルでのRLFを経験した移動端末がソースセル及びターゲットセルのいずれとも異なるセルに接続再確立を試みる状況に対応する。これらのハンドオーバ失敗を検出し、HOパラメータを調整することでハンドオーバ失敗を低減する技術はハンドオーバ最適化またはMRO(Mobility Robustness Optimization)と呼ばれ、SON(Self-Organizing Network)の主要なユースケースの1つである。
なお、"ハンドオーバ失敗の低減"は、ハンドオーバ最適化の主要な目標の1つに過ぎない。例えば、 "ピンポン・ハンドオーバの低減"もハンドオーバ最適化の主要な目標の1つである。ピンポン・ハンドオーバは、セルAからセルBにハンドオーバした移動端末が短時間(例えば数秒以内)で再び元のセルAにハンドオーバする現象を意味する。ピンポンHOは、セルAに戻る前にさらに他のセルを経由しているケース(例えば、セルA→セルB→セルC→セルA)を含んでもよい。ピンポン・ハンドオーバは、基地局及びネットワークのハンドオーバ処理負荷を増加させるため、HOパラメータの調整によってピンポン・ハンドオーバを低減できることが望ましい。
すなわち、ハンドオーバ最適化では、複数のハンドオーバ性能指標(HPI:Handover Performance Indicator)を考慮することが必要とされる。複数のHPIの具体例は、ハンドオーバ失敗率およびピンポン・ハンドオーバ率である。非特許文献1は、複数のハンドオーバ性能指標を同時に考慮するために、複数のHPIの線形加重和によって目的関数を定義し、この目的関数を最小化するようにHOパラメータ(e.g. A3-offset(ヒステリシス)及びTTT)を更新する最適化手法を開示している。
Thomas Jansen et al., "Weighted performance based handover parameter optimization in LTE," IEEE VTC2011-spring, IWSON, May 15, 2011
非特許文献1に開示された手法は、一方を改善すれば他方が改悪される関係にある複数のHPI(例えば、ハンドオーバ失敗率およびピンポン・ハンドオーバ率)の最適化を行うために、いわゆる加重和最小化法を用いている。例えば、ハンドオーバ失敗率(R_HOF)およびピンポン・ハンドオーバ率(R_PPHO)を考慮する場合、目的関数(非特許文献1ではHP(HO performance)と呼ばれる)は以下の(2)式により表すことができる。
HP=w1・R_HOF+w2・R_PPHO (2)
ここで、w1はハンドオーバ失敗率(R_HOF)に対する重みであり、w2はピンポン・ハンドオーバ率(R_PPHO)に対する重みである。重みw1及びw2は、オペレータポリシによって決定される。
図15に示された曲線L1は、HOパラメータの変化に対するハンドオーバ失敗率(R_HOF)およびピンポン・ハンドオーバ率(R_PPHO)の感度(すなわち、パラメータ感度)の具体例を表している。図15のグラフの横軸は、ピンポン・ハンドオーバ率を示しており、縦軸はハンドオーバ失敗率を示している。例えば、A3-offsetが小さくなるに連れてハンドオーバ失敗率が徐々に減少し、反対にピンポン・ハンドオーバ率が徐々に増加する。図15に示すパラメータ感度を持つセルに対して上述の(2)式の目的関数を最小化する最適化を行った場合、図15に破線で示された接線と曲線L1との接点が最適解として得られる。したがって、(2)式のHPを目的関数としてHOパラメータの更新を繰り返すと、最終的に図15に丸印で示す収束点CPに収束することが期待できる。
しかしながら、HPI(例えば、ハンドオーバ失敗率およびピンポン・ハンドオーバ率)のパラメータ感度が異なる複数のセルが存在する環境が考えられる。このような環境では、加重和に基づく共通の目的関数(例えば、(2)式)を複数のセルに対して適用するとピンポン・ハンドオーバ率が著しく増えるセル、又はハンドオーバ失敗率を十分に減らせないセルが生じてしまう。例えば、図16Aの例は、ハンドオーバ失敗率に対する重みw1が小さく、ピンポン・ハンドオーバ率に対する重みw2が大きい場合、つまりw2/w1が大きいケースを示している。一方、図16Bの例は、ハンドオーバ失敗率に対する重みw1が大きく、ピンポン・ハンドオーバ率に対する重みw2が小さい場合、つまりw2/w1が図16Aに比べて小さいケースを示している。図16Aの例では、曲線L1で示されたパラメータ感度を持つセルについては概ね適切な収束点CP1を得ることができるが、曲線L2で示されたパラメータ感度を持つセルの収束点CP2はハンドオーバ失敗率を十分に減らすことができない。また、図16Bの例では、曲線L2で示されたパラメータ感度を持つセルの収束点CP2はピンポン・ハンドオーバ率を十分に減らすことができない。
図16A及び16Bに示した問題に対処するために、ネットワークオペレータは、例えば、セル毎に重みw1及びw2を調整すること、言い換えるとセル毎に異なる目的関数(又は最適化目標)を設定することが考えられる。しかしながら、このことはネットワークオペレータの負担を増大させる。考慮すべきHPIが多くなれば尚更である。
したがって、本件発明の目的の1つは、HOパラメータの変化に対するHPI(例えば、ハンドオーバ失敗率およびピンポン・ハンドオーバ率)の感度が異なる複数のセルのハンドオーバ最適化を効果的に行うことができる汎用的なハンドオーバ最適化システム、ハンドオーバ最適化制御装置、及びハンドオーバ・パラメータ調整装置、並びにこれらに関する方法及びプログラムを提供することである。
第1の態様では、ハンドオーバ最適化システムは、調整部および制御部を含む。前記調整部は、第1のセルからの移動端末の外向きハンドオーバに関する複数の性能指標のうち少なくとも1つを用いて定義される最適化目標に従って、前記第1のセルに適用されるハンドオーバ・パラメータを調整するよう動作する。前記制御部は、前記複数の性能指標のうち少なくとも1つの計測値に応じて前記最適化目標を変更するよう動作する。
第2の態様では、ハンドオーバ最適化制御装置は制御部を含む。前記制御部は、第1のセルからの移動端末の外向きハンドオーバに関する複数の性能指標のうち少なくとも1つの計測値に応じて、前記第1のセルのハンドオーバ最適化処理に適用される最適化目標を変更するよう動作する。
第3の態様では、ハンドオーバ・パラメータ調整装置は調整部を含む。前記調整部は、第1のセルからの移動端末の外向きハンドオーバに関する複数の性能指標のうち少なくとも1つの計測値に応じて変更される調整アルゴリズムに従って、前記第1のセルに適用されるハンドオーバ・パラメータを調整するよう動作する。
第4の態様では、基地局は、上述した第3の態様に係るハンドオーバ・パラメータ調整装置を含む。
第5の態様では、ハンドオーバ最適化制御のための方法は、第1のセルからの移動端末の外向きハンドオーバに関する複数の性能指標のうち少なくとも1つの計測値に応じて、前記第1のセルのハンドオーバ最適化処理に適用される最適化目標を変更することを含む。
第6の態様では、ハンドオーバ・パラメータ調整方法は、第1のセルからの移動端末の外向きハンドオーバに関する複数の性能指標のうち少なくとも1つの計測値に応じて変更される調整アルゴリズムに従って、前記第1のセルに適用されるハンドオーバ・パラメータを調整することを含む。
第7の態様では、プログラムは、ハンドオーバ最適化制御のための方法をコンピュータに行わせるための命令群を含む。前記方法は、第1のセルからの移動端末の外向きハンドオーバに関する複数の性能指標のうち少なくとも1つの計測値に応じて、前記第1のセルのハンドオーバ最適化処理に適用される最適化目標を変更することを含む。
第8の態様では、プログラムは、ハンドオーバ・パラメータ調整のための方法をコンピュータに行わせるための命令群を含む。前記方法は、第1のセルからの移動端末の外向きハンドオーバに関する複数の性能指標のうち少なくとも1つの計測値に応じて変更される調整アルゴリズムに従って、前記第1のセルに適用されるハンドオーバ・パラメータを調整することを含む。
上述した態様によれば、HOパラメータの変化に対するHPI(例えば、ハンドオーバ失敗率およびピンポン・ハンドオーバ率)の感度が異なる複数のセルのハンドオーバ最適化を効果的に行うことができる汎用的なハンドオーバ最適化システム、ハンドオーバ最適化制御装置、及びハンドオーバ・パラメータ調整装置、並びにこれらに関する方法及びプログラムを提供することができる。
第1〜第5の実施形態に係る無線通信システムの構成例を示すブロック図である。 第1の実施形態に係る最適化目標決定手順の一例を示すフローチャートである。 第1の実施形態に係るHOパラメータ調整手順の一例を示すフローチャートである。 ハンドオーバ失敗率およびピンポン・ハンドオーバ率の計測値に応じた領域分割の一例を示す図である。 ハンドオーバ失敗率およびピンポン・ハンドオーバ率の計測値に応じた複数の最適化目標の例を示す表である。 ハンドオーバ失敗率およびピンポン・ハンドオーバ率のパラメータ感度と最適化による収束点との関係の一例を示すグラフである。 第2の実施形態における、ハンドオーバ失敗率およびピンポン・ハンドオーバ率の計測値に応じた領域分割の一例を示す図である。 第2の実施形態における最適化目標決定手順の一例を示すフローチャートである。 第2の実施形態におけるHOパラメータ調整手順の一例を示すフローチャートである。 第3の実施形態における、ハンドオーバ失敗率およびピンポン・ハンドオーバ率の計測値に応じた領域分割の一例を示す図である。 第3の実施形態における最適化目標決定手順の一例を示すフローチャートである。 第4の実施形態における最適化目標決定手順の一例を示すフローチャートである。 第5の実施形態における、ハンドオーバ失敗率およびピンポン・ハンドオーバ率の計測値に応じた領域分割の一例を示す図である。 第5の実施形態における最適化目標決定手順の一例を示すフローチャートである。 ハンドオーバ失敗率およびピンポン・ハンドオーバ率のパラメータ感度と最適化による収束点(最適解)との関係を説明するためのグラフである。 HOパラメータの変化に対するハンドオーバ失敗率およびピンポン・ハンドオーバ率の感度と最適化による収束点(最適解)との関係を説明するためのグラフである。 HOパラメータの変化に対するハンドオーバ失敗率およびピンポン・ハンドオーバ率の感度と最適化による収束点(最適解)との関係を説明するためのグラフである。
以下では、具体的な実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。各図面において、同一又は対応する要素には同一の符号が付されており、説明の明確化のため、必要に応じて重複説明は省略される。
<第1の実施形態>
図1は、本実施形態を含む幾つかの実施形態に係る無線通信システム100の構成例を示すブロック図である。無線通信システム100は、複数の基地局111〜113を含む。基地局111〜113は、セル131〜133をそれぞれ管理し、1又は複数の移動端末(例えば移動端末101)と通信する。移動端末101は、基地局111〜113のいずれにも接続できる。なお、図1の構成例は、説明のための一例に過ぎないから、適宜変更されてもよい。例えば、無線通信システム100は、4つ以上の基地局を含んでもよい。また、図1に示されたセル131〜133の隣接関係も一例に過ぎない。例えば、システム100は、あるセル(例えばセル132)が他のセル(例えばセル133)内に配置された階層化セル構造を有してもよい。
また、無線通信システム100は、ハンドオーバ最適化システム120を含む。ハンドオーバ最適化システム120は、セル131に関するハンドオーバ統計を基地局111から受信し、ハンドオーバ統計に基づいてセル131に関するハンドオーバ性能指標の計測値を取得する。そして、ハンドオーバ最適化システム120は、ハンドオーバ性能指標の計測値に基づいてセル131に適用されるHOパラメータを調整する。ここで、ハンドオーバ統計は、セル131からの外向きハンドオーバの実績(計測値)を示す統計情報である。ハンドオーバ統計は、例えば、ハンドオーバ試行回数、ハンドオーバ成功回数、ハンドオーバ失敗回数、及びピンポン・ハンドオーバ回数を含む。ハンドオーバ失敗回数は、Too Late Handover数、Too Early Handover数、及びHandover to Wrong Cell数に分けて報告されてもよい。ハンドオーバ統計は、数ではなく比率、例えば、ハンドオーバ失敗率(e.g. Too Late Handover率、Too Early Handover率、及びHandover to Wrong Cell率)、及びピンポン・ハンドオーバ率を含んでもよい。ハンドオーバ失敗率は、所定期間内におけるハンドオーバ失敗回数をハンドオーバ試行回数によって除算した値とされてもよい。また、ピンポン・ハンドオーバ率は、所定期間内におけるピンポン・ハンドオーバ回数をハンドオーバ成功回数で除算した値とされてもよい。
基地局111によるハンドオーバ失敗およびピンポン・ハンドオーバの検出手法は既によく知られているから、本明細書ではこれらに関する詳細な説明を省略する。例えば、基地局111は、3GPP TS 36.423 V9.5.0に規定されているRLF INDICATIONメッセージ及びHANDOVER REPORTメッセージを隣接セル132及び133から受信することによって、Too Late Handover、Too Early Handover、及びHandover to Wrong Cellを含むハンドオーバ失敗を検出できる。また、基地局111は、例えば、3GPP TS 36.423 V9.5.0に規定されている HANDOVER REQUESTメッセージに含まれるUE HISTORY INFORMATIONを参照し、移動端末101の滞在セル履歴を取得することによって、ピンポン・ハンドオーバを検出することができる。
以下では、ハンドオーバ最適化システム120によるハンドオーバ最適化目標の決定手法およびHOパラメータ調整手法の詳細について説明する。ハンドオーバ最適化システム120は、ハンドオーバ(HO)最適化制御部121およびHOパラメータ調整部122を含む。HO最適化制御部121は、セル131に関する1又は複数のHPIの計測値に応じて最適化目標を変更する。セル131に関するHPIは、セル131からの移動端末101の外向きハンドオーバに関する性能指標である。セル131に関するHPIの具体例は、ハンドオーバ失敗回数(又はハンドオーバ失敗率)、及びピンポン・ハンドオーバ回数(又はピンポン・ハンドオーバ率)である。
最適化目標(又は最適化目的)は、HOパラメータ調整による最適化の目的を意味する。最適化目標は、セル131に関する1又は複数のHPIを用いて定義される。最適化目標は、例えば、"ハンドオーバ失敗率の低減"、又は"ピンポン・ハンドオーバ率の低減"などである。最適化目標は、最適化戦略または最適化ポリシと呼ばれてもよい。また、最適化目標は、目的関数、又は目的関数および制約条件(制約付き最適化の場合)として定義されてもよい。この場合、最適化目標の変更は、目的関数及び制約条件の少なくとも一方を変更することにより行われてもよい。例えば、最適化目標は、(2)式に示した複数のHPIの加重和としての目的関数を用いて定義されてもよい。すなわち、最適化目標は、"(2)式の目的関数の最小化"とされてもよい。
さらに、最適化目標は、HOパラメータの調整アルゴリズムに対応付けられる。よって、最適化目標の変更は、HOパラメータの調整アルゴリズムの変更をもたらす。したがって、HOパラメータの調整アルゴリズムは、セル131に関する1又は複数のHPIの計測値に応じて決定されると言うこともできる。HOパラメータの調整アルゴリズムは、例えば、(a)最適化状態の評価のために使用されるHPI、(b)HPIに対する閾値、(c)HPIに対する判定条件、及び(d)HOパラメータの調整方向などを用いて定義され、後述するHOパラメータ調整部122に実装される。
HOパラメータ調整部122は、HO最適化制御部121により決定された(変更された)最適化目標に従って、セル131に適用されるHOパラメータを調整する。具体的には、HOパラメータ調整部122は、HO最適化制御部121により決定された最適化目標に対応する調整アルゴリズムを用いてHOパラメータを調整する。したがって、HOパラメータ調整部122は、セル131に関する1又は複数のHPIの計測値に応じて決定された調整アルゴリズムを用いてHOパラメータを調整すると言うこともできる。HOパラメータ調整部122によって調整されるHOパラメータは、例えば、セル131の無線品質に作用するA3-offset(ヒステリシス)、セル131及び隣接セル(例えばセル132)のセル対ごとに決定されて隣接セル(例えばセル132)の無線品質に作用するCIO、及びTTTのうち少なくとも1つを含む。HOパラメータ調整部122によって調整されたHOパラメータは、基地局111に供給され、セル131での移動端末101のハンドオーバのために適用される。
図1に示されたHO最適化制御部121及びHOパラメータ調整部122は、ネットワーク管理システム(Network Management System)に配置されてもよい。ネットワーク管理システムは、OAM(Operation Administration and Maintenance)サーバ、OMC(Operation and Maintenance Centre)、NM(Network Manager)、又はEM(Element Manager)と呼ばれる場合もある。また、HO最適化制御部121及びHOパラメータ調整部122は、基地局111と一体的に配置されてもよい。また、HOパラメータ調整部122は、HO最適化制御部121から分離された装置に配置されてもよい。例えば、HO最適化制御部121はネットワーク管理システムに配置され、HOパラメータ調整部122は基地局111に配置されてもよい。
図2は、HO最適化制御部121による最適化目標の決定手順の一例を示すフローチャートである。ステップS11では、HO最適化制御部121は、セル131に関するHPIの計測値を取得する。ステップS12では、HO最適化制御部121は、セル131に関するHPIの計測値に応じて、セル131の最適化目標を決定する。ステップS13では、HO最適化制御部121は、決定した最適化目標(又は最適化目標に対応したHOパラメータ調整アルゴリズム)をHOパラメータ調整部122に適用する。
図3は、HOパラメータ調整部122によるHOパラメータ調整手順の一例を示すフローチャートである。ステップS21では、HOパラメータ調整部122は、セル131に関するHPIの計測値に応じて決定された調整アルゴリズムを用いてセル131に関するHOパラメータを更新する。ステップS22では、HOパラメータ調整部122は、更新されたHOパラメータを基地局111に供給する。これにより、更新されたHOパラメータがセル131での移動端末101のハンドオーバのために適用される。
続いて、HPIの計測値に応じた最適化目標の変更についての具体例を説明する。例えば、HPIとしてハンドオーバ失敗率およびピンポン・ハンドオーバ率を使用し、これら2つのHPIの計測値に応じた最適化目標が設定されてもよい。図4は、ハンドオーバ失敗率およびピンポン・ハンドオーバ率の計測値に応じた最適化目標を可視化して説明するための図である。図4の例では、ハンドオーバ失敗率(0〜100%)及びピンポン・ハンドオーバ率(0〜100%)によって形成される平面が4つの領域に分割されている。図4に示された閾値F1は、ハンドオーバ失敗率に対する閾値である。同様に、図4に示された閾値P1及びP2は、ピンポン・ハンドオーバ率に対する閾値である。
図5の表は、図4に示された領域1〜領域4のそれぞれに対して設定される最適化目標の具体例を示している。すなわち、図5の例では、HO最適化制御部121は、セル(e.g. セル131)のピンポン・ハンドオーバ率の計測値が閾値P1を超える場合に(i.e. 領域1)、"ピンポン・ハンドオーバ率の低減"を当該セルの最適化目標に決定する。一方、HO最適化制御部121は、セルのピンポン・ハンドオーバ率の計測値が閾値P1を下回る場合に(i.e. 領域2)、"ハンドオーバ失敗率の低減"を当該セルの最適化目標に決定する。さらに、HO最適化制御部121は、セルのハンドオーバ失敗率の計測値が閾値F1を超えるか否かに応じて最適化目標を変更する。つまり、HO最適化制御部121は、セルのピンポン・ハンドオーバ率の計測値が閾値P1を下回り、かつ当該セルのハンドオーバ失敗率の計測値が閾値F1を下回る場合に(i.e. 領域3)、"ピンポン・ハンドオーバ率の低減"を当該セルの最適化目標に決定する。さらにまた、HO最適化制御部121は、ピンポン・ハンドオーバ率の計測値が閾値P2(ただしP2<P1)を超えるか否かに応じて最適化目標を変更する。つまり、HO最適化制御部121は、セルのピンポン・ハンドオーバ率の計測値が閾値P2(ただしP2<P1)を下回り、かつ当該セルのハンドオーバ失敗率の計測値が閾値F1を下回る場合に(i.e. 領域4)、"現在のHOパラメータの維持"を当該セルの最適化目標に決定する。
図4及び図5を用いて説明した最適化目標の変更例のように、ハンドオーバ失敗率およびピンポン・ハンドオーバ率の計測値に応じて最適化目標を変更することによって、パラメータ感度が異なる複数のセルのハンドオーバ最適化を効果的に行うことができる。図6は、図4及び図5を用いて説明した最適化目標の変更例にしたがって、パラメータ感度の異なる2つのセルに対してハンドオーバ最適化を行う例を示している。図6の曲線L1で示されたパラメータ感度を持つセルについては、ハンドオーバ失敗率およびピンポン・ハンドオーバ率を領域2と領域3の境界に収束させることができる(収束点CP1)。一方、曲線L2で示されたパラメータ感度を持つセルについては、ハンドオーバ失敗率およびピンポン・ハンドオーバ率を領域1と領域2の境界に収束させることができる(収束点CP2)。
既に述べたように、HOパラメータの変化に対するHPI(例えば、ハンドオーバ失敗率およびピンポン・ハンドオーバ率)の感度が異なる複数のセルが存在する環境では、加重和に基づく共通の目的関数(例えば、(2)式)を複数のセルに対して適用するとハンドオーバ最適化を適切に行えないおそれがある。これに対して、本実施形態で述べたハンドオーバ最適化手法は、セルに関する1又は複数のHPIの計測値に応じて当該セルのハンドオーバ最適化に関する最適化目標(及びこれに対応するHOパラメータ調整アルゴリズム)を変更する。したがって、本実施形態の手法は、図4〜図6の具体例で説明したように、パラメータ感度が異なる複数のセルのハンドオーバ最適化を効果的かつ汎用的に行うことができる。
なお、図4〜図6を用いて説明した最適化目標の変更は一例に過ぎない。最適化目標の変更に関する他の例は、第2〜第5の実施形態において説明される。
<第2の実施形態>
本実施形態では、HPIの計測値に応じたハンドオーバ最適化目標の変更の具体例について説明する。本実施形態に係る無線通信システム100の構成例は図1と同様である。図7は、ハンドオーバ失敗率およびピンポン・ハンドオーバ率の計測値に応じた最適化目標を可視化して説明するための図である。図7の例では、ハンドオーバ失敗率(0〜100%)及びピンポン・ハンドオーバ率(0〜100%)によって形成される平面が2つの領域(領域1及び領域2)に分割されている。図7に示された閾値P1は、ピンポン・ハンドオーバ率に対する閾値である。
図8は、本実施形態に係るHO最適化制御部121による最適化目標の決定手順の一例を示すフローチャートである。ステップS31では、HO最適化制御部121は、セル131に関するピンポン・ハンドオーバ率の計測値を取得する。ピンポン・ハンドオーバ率の計測値は、基地局111から受信したハンドオーバ統計を用いてハンドオーバ最適化システム120において算出されてもよい。また、ピンポン・ハンドオーバ率の計測値は、基地局111によって計算され、ハンドオーバ統計に含まれていてもよい。ステップS32では、HO最適化制御部121は、ピンポン・ハンドオーバ率の計測値(R_PPH)を閾値P1と比較する。R_PPHがP1以上である場合(ステップS32でNO)、すなわちR_PPHが図7の領域1に属する場合、HO最適化制御部121は、"ピンポン・ハンドオーバ率の低減"を最適化目標として決定する(ステップS33)。これに対して、R_PPHがP1より小さい場合(ステップS32でYES)、すなわちR_PPHが図7の領域2に属する場合、HO最適化制御部121は、"ハンドオーバ失敗率の低減"を最適化目標として決定する(ステップS34)。
図9は、本実施形態に係るHOパラメータ調整部122によるHOパラメータ調整手順の一例を示すフローチャートである。ステップS41では、HOパラメータ調整部122は、HO最適化制御部121により決定された最適化目標を判定する。HOパラメータ調整部122は、最適化目標に応じてHOパラメータの調整アルゴリズムを変更する。すなわち、最適化目標が"ハンドオーバ失敗率の低減"の低減である場合(i.e. 図7の領域2)、HOパラメータ調整部122は、ステップS42〜S45に示された調整アルゴリズムを実行する。これに対して、最適化目標が"ピンポン・ハンドオーバ率の低減"の低減である場合(i.e. 図7の領域1)、HOパラメータ調整部122は、ステップS46に示された調整アルゴリズムを実行する。
ステップS42〜S45に示された調整アルゴリズムは以下の通りである。ステップS42では、HOパラメータ調整部122は、ハンドオーバ統計に基づいて、セル131と隣接セル(例えばセル132)のセル対に関して以下の4つの指標を求める:
・セル131からセル132へのToo Late Handover回数(N_TL)、
・セル131からセル132へのToo Early Handover回数(N_TE)、
・セル132を不適切なターゲットセルとするHandover to Wrong Cell-F回数(N_WCF)、及び
・セル132を再接続セル(すなわち真のターゲットセル)とするHandover to Wrong Cell-R回数(N_WCR)。
(N_TL+N_WCR)が(N_TE+N_WCF)より大きい場合(ステップS43でYES)、セル132へのToo Late Handover及びHandover to Wrong Cell-Rを低減するためのHOパラメータ調整が行われる(ステップS44)。これに対して、(N_TE+N_WCF)が(N_TL+N_WCR)以上である場合(ステップS43でNO)、セル132へのToo Early Handover及びHandover to Wrong Cell-Fを低減するためのHOパラメータ調整が行われる(ステップS45)。ステップS45のHOパラメータの調整では、セル132の無線品質に作用するCIOが所定ステップサイズだけ減少されてもよい。また、セル131に適用されるTTTが所定ステップサイズだけ増加されもよい。また、セル131の無線品質に作用するA3-offsetが所定ステップサイズだけ増加されもよい。なおステップS44では、ステップS45とは逆方向にHOパラメータを増加又は減少させる調整を行えばよい。
一方、ステップS46に示された調整アルゴリズムは以下の通りである。ステップS46では、ピンポン・ハンドオーバ率が低減される調整方向にHOパラメータが調整される。ステップS46のHOパラメータの調整は、ステップS45と同様に行われてもよい。すなわち、ステップS46では、セル132の無線品質に作用するCIOが所定ステップサイズだけ減少されてもよいし、セル131に適用されるTTTが所定ステップサイズだけ増加されもよいし、セル131の無線品質に作用するA3-offsetが所定ステップサイズだけ増加されもよい。したがって、ステップS46は、ステップS45と同一の処理とされてもよい。
本実施形態で述べたハンドオーバ最適化手法は、ピンポン・ハンドオーバ率が閾値P1を超えるか否かに応じて、ハンドオーバの最適化目標を変更する。また、最適化目標の変更に応じて、HOパラメータの調整アルゴリズムが変更される。具体的には、HO最適化制御部121は、セル131のピンポン・ハンドオーバ率の計測値が閾値P1を超える場合に(i.e. 図7の領域1)、"ピンポン・ハンドオーバ率の低減"をセル131の最適化目標に決定する。一方、HO最適化制御部121は、セル131のピンポン・ハンドオーバ率の計測値が閾値P1を下回る場合に(i.e. 図7の領域2)、"ハンドオーバ失敗率の低減"をセル131の最適化目標に決定する。これにより、HOパラメータ調整部122は、セル131のハンドオーバ処理負荷に関する第1の性能指標(例えば、ピンポン・ハンドオーバ率、又はピンポン・ハンドオーバ数)を実質的に閾値P1以下に抑えながら、ハンドオーバ失敗に関する第2の性能指標(例えば、ハンドオーバ失敗率、又はハンドオーバ失敗数)を低減するように、HOパラメータを調整することができる。したがって、本実施形態で述べたハンドオーバ最適化手法は、セル131のパラメータ感度特性に依らず、セル131のハンドオーバ処理負荷に関する第1の性能指標(例えば、ピンポン・ハンドオーバ率、又はピンポン・ハンドオーバ数)を閾値P1付近に収束させることができる。
<第3の実施形態>
本実施形態では、HPIの計測値に応じたハンドオーバ最適化目標の変更の他の具体例について説明する。本実施形態に係る無線通信システム100の構成例は図1と同様である。図10は、ハンドオーバ失敗率およびピンポン・ハンドオーバ率の計測値に応じた最適化目標を可視化して説明するための図である。図10の例では、ハンドオーバ失敗率(0〜100%)及びピンポン・ハンドオーバ率(0〜100%)によって形成される平面が3つの領域に分割されている。図10に示された閾値P1はピンポン・ハンドオーバ率に対する閾値であり、閾値F1はハンドオーバ失敗率に対する閾値である。すなわち、図10では、図7の領域2がさらに2つの領域(図10の領域2及び領域3)に分割されている。
図11は、本実施形態に係るHO最適化制御部121による最適化目標の決定手順の一例を示すフローチャートである。図11に示されたステップS31〜S34における処理は、図8に示した同一符号のステップS31〜S34における処理と同様とすればよい。図11のステップS51では、HO最適化制御部121は、セル131に関するハンドオーバ失敗率の計測値を取得する。ハンドオーバ失敗率の計測値は、基地局111から受信したハンドオーバ統計を用いてハンドオーバ最適化システム120において算出されてもよい。また、ハンドオーバ失敗率の計測値は、基地局111によって計算され、ハンドオーバ統計に含まれていてもよい。ステップS52では、HO最適化制御部121は、ハンドオーバ失敗率の計測値(R_HOF)を閾値F1と比較する。R_HOFがF1以上である場合(ステップS52でNO)、すなわちR_HOFが図10の領域2に属する場合、HO最適化制御部121は、"ハンドオーバ失敗率の低減"を最適化目標として決定する(ステップS34)。これに対して、R_HOFがF1より小さい場合(ステップS52でYES)、すなわちR_HOFが図11の領域3に属する場合、HO最適化制御部121は、"ピンポン・ハンドオーバ失敗率の低減"を最適化目標として決定する(ステップS33)。
本実施形態のHOパラメータ調整部122によるHOパラメータ調整手順は、図9に示した第2の実施形態の調整手順と同様とすればよい。
本実施形態で述べたハンドオーバ最適化手法は、第2の実施形態と同様に、ピンポン・ハンドオーバ率が閾値P1を超えるか否かに応じて、ハンドオーバの最適化目標を変更する。さらに、本実施形態で述べたハンドオーバ最適化手法は、ハンドオーバ失敗率が閾値F1を超えるか否かに応じて、ハンドオーバの最適化目標を変更する。また、これらの最適化目標の変更に応じて、HOパラメータの調整アルゴリズムが変更される。具体的には、HO最適化制御部121は、セル131のピンポン・ハンドオーバ率の計測値が閾値P1を下回り、且つセル131のハンドオーバ失敗率の計測値が閾値F1を下回る場合に(i.e. 図10の領域3)、"ピンポン・ハンドオーバ率の低減"をセル131の最適化目標に決定する。これにより、本実施形態で述べたハンドオーバ最適化手法は、例えば図6の曲線L1で示されたパラメータ感度を持つセルのように、セル131のハンドオーバ失敗率が比較的低い場合に、ハンドオーバ失敗率を実質的に閾値F1以下に抑えながら、ピンポン・ハンドオーバ率を閾値P1からさらに低減できる。ピンポン・ハンドオーバ率の低減によって、セル131のハンドオーバ処理負荷が低減され、基地局111の制御インタフェース(又は制御回線)の無駄なリソース消費が抑制される。
<第4の実施形態>
本実施形態では、HPIの計測値に応じたハンドオーバ最適化目標の変更のさらに他の具体例について説明する。本実施形態に係る無線通信システム100の構成例は図1と同様である。本実施形態では、図4に示された領域分割の例について説明する。すなわち、図4では、図10の領域3がさらに2つの領域(図4の領域3及び領域4)に分割されている。
図12は、本実施形態に係るHO最適化制御部121による最適化目標の決定手順の一例を示すフローチャートである。図12と図11の比較から明らかであるように、図12は、ステップS61及びS62を含む。図12に示されたその他のステップS31〜S34、S51、及びS52における処理は、図11に示した同一符号のステップ群における処理と同様とすればよい。図12のステップS61では、HO最適化制御部121は、ピンポン・ハンドオーバ率の計測値(R_PPH)を閾値P2と比較する。R_PPHがP2以上である場合(ステップS61でNO)、すなわちR_PPHが図4の領域3に属する場合、HO最適化制御部121は、"ピンポン・ハンドオーバ率の低減"を最適化目標として決定する(ステップS33)。これに対して、R_PPHがP2より小さい場合(ステップS61でYES)、すなわちR_PPHが図4の領域4に属する場合、HO最適化制御部121は、"HOパラメータの現状の値を維持すること"を最適化目標として決定する(ステップS62)。言い換えると、ステップS62では、HO最適化制御部121は、HOパラメータ調整の停止を決定する。
本実施形態で述べたハンドオーバ最適化手法は、セル131のピンポン・ハンドオーバ率およびハンドオーバ失敗率が十分に低い場合(すなわち、図4の領域4)に、HOパラメータ調整部122によるHOパラメータ調整を停止する。したがって、本実施形態によれば、HOパラメータ調整に要する負荷又はリソース消費を抑えることができる。
<第5の実施形態>
本実施形態では、HPIの計測値に応じたハンドオーバ最適化目標の変更のさらに他の具体例について説明する。本実施形態に係る無線通信システム100の構成例は図1と同様である。図13は、ハンドオーバ失敗率およびピンポン・ハンドオーバ率の計測値に応じた最適化目標を可視化して説明するための図である。図13の例では、ハンドオーバ失敗率(0〜100%)及びピンポン・ハンドオーバ率(0〜100%)によって形成される平面が2つの領域(領域A及び領域B)に分割されている。図13に示された閾値F2は、ハンドオーバ失敗率に対する閾値である。
図14は、本実施形態に係るHO最適化制御部121による最適化目標の決定手順の一例を示すフローチャートである。ステップS71では、HO最適化制御部121は、セル131に関するハンドオーバ失敗率の計測値を取得する。ハンドオーバ失敗率の計測値は、基地局111から受信したハンドオーバ統計を用いてハンドオーバ最適化システム120において算出されてもよい。また、ハンドオーバ失敗率の計測値は、基地局111によって計算され、ハンドオーバ統計に含まれていてもよい。ステップS72では、HO最適化制御部121は、ハンドオーバ失敗率の計測値(R_HOF)を閾値F2と比較する。R_HOFがF2以上である場合(ステップS72でNO)、すなわちR_HOFが図13の領域Aに属する場合、HO最適化制御部121は、"ハンドオーバ失敗率の低減"を最適化目標として決定する(ステップS73)。これに対して、R_HOFがF2より小さい場合(ステップS72でYES)、すなわちR_HOFが図14の領域Bに属する場合、HO最適化制御部121は、"ピンポン・ハンドオーバ率の低減"を最適化目標として決定する(ステップS74)。
本実施形態のHOパラメータ調整部122によるHOパラメータ調整手順は、図9に示した第2の実施形態の調整手順と同様とすればよい。
本実施形態で述べたハンドオーバ最適化手法は、ハンドオーバ失敗率が閾値F2を超えるか否かに応じて、ハンドオーバの最適化目標を変更する。また、最適化目標の変更に応じて、HOパラメータの調整アルゴリズムが変更される。具体的には、HO最適化制御部121は、セル131のハンドオーバ失敗率の計測値が閾値F2を超える場合に(i.e. 図14の領域A)、"ハンドオーバ失敗率の低減"をセル131の最適化目標に決定する。一方、HO最適化制御部121は、セル131のハンドオーバ失敗率の計測値が閾値F2を下回る場合に(i.e. 図14の領域B)、"ピンポン・ハンドオーバ率の低減"をセル131の最適化目標に決定する。これにより、HOパラメータ調整部122は、セル131のハンドオーバ失敗に関する第2の性能指標(例えば、ハンドオーバ失敗率、又はハンドオーバ失敗数)を実質的に閾値F2以下に抑えながら、ハンドオーバ処理負荷に関する第1の性能指標(例えば、ピンポン・ハンドオーバ率、又はピンポン・ハンドオーバ数)を低減するように、HOパラメータを調整することができる。したがって、本実施形態で述べたハンドオーバ最適化手法は、セル131のパラメータ感度特性に依らず、セル131のハンドオーバ失敗に関する第2の性能指標(例えば、ハンドオーバ失敗率、又はハンドオーバ失敗数)を閾値F2付近に収束させることができる。
<その他の実施形態>
上述した第1〜第5の実施形態は、適宜組み合わせて実施されてもよい。
第1〜第5の実施形態は、説明の簡略化のために、2つのHPI(例えば、ハンドオーバ失敗率およびピンポン・ハンドオーバ率)によって規定される平面を、これら2つのHPIのうち一方のみの測定値で定まる1又は複数の条件(すなわち、1又は複数の縦線又は横線)に基づいて複数の領域に分割する例を示した。しかしながら、領域分割は、2つのHPIの両方の測定値で定まる条件に基づいて複数の領域に分割されてもよい。例えば、HO最適化制御部121は、ハンドオーバ失敗率およびピンポン・ハンドオーバ率の和が所定の基準値(例えば90%)を超えるか否かに応じて、最適化目標を変更してもよい。
また、第1〜第5の実施形態は、説明の簡略化のために、2つのHPI(例えば、ハンドオーバ失敗率およびピンポン・ハンドオーバ率)の測定値に応じた領域分割(例えば、図4、7、10、又は13)の具体例を説明した。言い換えると、第1〜第5の実施形態は、2つのHPIの少なくとも1つの測定値に応じて最適化目標(又はHOパラメータ調整アルゴリズム)を変更する例を示した。しかしながら、当業者は、第1〜第5の実施形態の説明に基づいて、3つ以上のHPIの測定を考慮したハンドオーバ最適化に第1〜第5の実施形態を容易に拡張可能であることを理解できるはずである。例えば、3つのHPIによって規定される3次元空間を、これら3つのHPIのうち少なくとも1つの測定値の関数として定義される1又は複数の平面によって複数の領域に分割すればよい。
第1〜第5の実施形態で説明したHO最適化制御部121およびHOパラメータ調整部122により行われる処理は、Application Specific Integrated Circuit(ASIC)を含む半導体処理装置を用いて実現されてもよい。また、これらの処理は、少なくとも1つのプロセッサ(e.g. マイクロプロセッサ、MPU、Digital Signal Processor(DSP))を含むコンピュータシステムにプログラムを実行させることによって実現してもよい。具体的には、フローチャート等を用いて説明されたHO最適化制御部121(又はHOパラメータ調整部122)に関するアルゴリズムをコンピュータシステムに行わせるための命令群を含む1又は複数のプログラムを作成し、当該プログラムをコンピュータに供給すればよい。
このプログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)、CD−ROM(Read Only Memory)、CD−R、CD−R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(random access memory))を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
さらに、上述した実施形態は本件発明者により得られた技術思想の適用に関する例に過ぎない。すなわち、当該技術思想は、上述した実施形態のみに限定されるものではなく、種々の変更が可能であることは勿論である。
例えば、上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
第1のセルからの移動端末の外向きハンドオーバに関するハンドオーバ・パラメータを調整する調整手段を備え、
前記調整手段は、前記第1のセルのハンドオーバ処理負荷に関する第1の性能指標を第1の基準値以下に抑えながら、前記外向きハンドオーバのハンドオーバ失敗に関する第2の性能指標を低減するように、前記ハンドオーバ・パラメータを調整する、
ハンドオーバ・パラメータ調整装置。
(付記2)
前記調整手段は、前記第1の性能指標の計測値が第1の基準値を超えるか否かに応じて、前記ハンドオーバ・パラメータを調整するための調整アルゴリズムを変更する、付記1に記載の装置。
(付記3)
前記調整手段は、前記第1の性能指標の計測値が第1の基準値を超える場合に、前記第1の性能指標を低減するように前記ハンドオーバ・パラメータを調整する、付記2に記載の装置。
(付記4)
前記調整手段は、前記第1の性能指標の計測値が前記第1の基準値を下回る場合に、前記第2の性能指標を低減するように前記ハンドオーバ・パラメータを調整する、付記3に記載の装置。
(付記5)
前記調整手段は、さらに、前記第2の性能指標の計測値が第2の基準値を超えるか否かに応じて前記調整アルゴリズムを変更する、付記2〜4のいずれか1項に記載の装置。
(付記6)
前記調整手段は、前記第1の性能指標の計測値が前記第1の基準値を下回り、かつ前記第2の性能指標の計測値が前記第2の基準値を下回る場合に、前記第1の性能指標を低減すように前記ハンドオーバ・パラメータを調整する、付記5に記載の装置。
(付記7)
前記調整手段は、さらに前記第1の性能指標の計測値が第3の基準値(ただし前記第1の基準値より小さい)を超えるか否かに応じて前記調整アルゴリズムを変更する、付記6に記載の装置。
(付記8)
前記調整手段は、前記第1の性能指標の計測値が前記第3の基準値を下回り、かつ前記第2の性能指標の計測値が前記第2の基準値を下回る場合に、前記ハンドオーバ・パラメータの現状の値を維持する、付記7に記載の装置。
(付記9)
第1のセルからの移動端末の外向きハンドオーバに関するハンドオーバ・パラメータを調整する調整手段を備え、
前記調整手段は、前記外向きハンドオーバのハンドオーバ失敗に関する第2の性能指標を第1の基準値以下に抑えながら、前記第1のセルのハンドオーバ処理負荷に関する第1の性能指標を低減するように、前記ハンドオーバ・パラメータを調整する、
ハンドオーバ・パラメータ調整装置。
(付記10)
前記調整手段は、前記第2の性能指標の計測値が第1の基準値を超えるか否かに応じて、前記ハンドオーバ・パラメータを調整するための調整アルゴリズムを変更する、付記9に記載の装置。
(付記11)
前記調整手段は、前記第2の性能指標の計測値が第1の基準値を超える場合に、前記第1の性能指標を低減するように前記ハンドオーバ・パラメータを調整する、付記10に記載の装置。
(付記12)
前記調整手段は、前記第2の性能指標の計測値が前記第1の基準値を下回る場合に、前記第1の性能指標を低減するように前記ハンドオーバ・パラメータを調整する、付記11に記載の装置。
この出願は、2012年6月29日に出願された日本出願特願2012−147290を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
100 無線通信システム
101 移動端末
111〜113 基地局
120 ハンドオーバ最適化システム
121 ハンドオーバ(HO)最適化制御部
122 ハンドオーバ(HO)パラメータ調整部
131〜133 セル

Claims (48)

  1. 第1のセルからの移動端末の外向きハンドオーバに関する複数の性能指標のうち少なくとも1つを用いて定義される最適化目標に従って、前記第1のセルに適用されるハンドオーバ・パラメータを調整する調整手段と、
    前記複数の性能指標のうち少なくとも1つの計測値に応じて前記最適化目標を第1の最適化目標から第2の最適化目標に又はその反対に変更する制御手段と、
    を備え、
    前記複数の性能指標は、第1の性能指標及び第2の性能指標を含み、
    前記第1の最適化目標は、前記第1の性能指標を用いて定義され、
    前記第2の最適化目標は、前記第1の最適化目標とは異なり、且つ前記第2の性能指標を用いて定義される、
    ハンドオーバ最適化システム。
  2. 前記第1の性能指標は前記第1のセルのハンドオーバ処理負荷に関前記第2の性能指標はハンドオーバ失敗に関
    前記制御手段は、前記第1の性能指標の計測値が第1の基準値を超えるか否かに応じて前記ハンドオーバ・パラメータの調整のための前記最適化目標を変更する、
    請求項1に記載のシステム。
  3. 前記制御手段は、前記第1の性能指標の計測値が前記第1の基準値を超える場合に、前記第1の最適化目標を前記ハンドオーバ・パラメータの調整のための前記最適化目標として適用する、ここで前記第1の最適化目標は前記第1の性能指標を低減することを示す、請求項2に記載のシステム。
  4. 前記制御手段は、前記第1の性能指標の計測値が前記第1の基準値を下回る場合に前記第2の最適化目標を前記ハンドオーバ・パラメータの調整のための前記最適化目標として適用する、ここで前記第2の最適化目標は前記第2の性能指標を低減することを示す、請求項3に記載のシステム。
  5. 前記制御手段は、さらに、前記第2の性能指標の計測値が第2の基準値を超えるか否かに応じて前記ハンドオーバ・パラメータの調整のための前記最適化目標を変更する、請求項2〜4のいずれか1項に記載のシステム。
  6. 前記制御手段は、前記第1の性能指標の計測値が前記第1の基準値を下回り、かつ前記第2の性能指標の計測値が前記第2の基準値を下回る場合に、前記第1の最適化目標を前記ハンドオーバ・パラメータの調整のための前記最適化目標として適用する、請求項3又は4を引用する請求項5に記載のシステム。
  7. 前記制御手段は、さらに前記第1の性能指標の計測値が第3の基準値(ただし前記第1の基準値より小さい)を超えるか否かに応じて前記ハンドオーバ・パラメータの調整のための前記最適化目標を変更する、請求項6に記載のシステム。
  8. 前記制御手段は、前記第1の性能指標の計測値が前記第3の基準値を下回り、かつ前記第2の性能指標の計測値が前記第2の基準値を下回る場合に、前記ハンドオーバ・パラメータの現状の値を維持することを示す第3の最適化目標を前記ハンドオーバ・パラメータの調整のための前記最適化目標として適用する、請求項7に記載のシステム。
  9. 前記第1の性能指標は前記第1のセルのハンドオーバ処理負荷に関前記第2の性能指標はハンドオーバ失敗に関
    前記制御手段は、前記第2の性能指標の計測値が第2の基準値を超えるか否かに応じて前記ハンドオーバ・パラメータの調整のための前記最適化目標を変更する、
    請求項1に記載のシステム。
  10. 前記第1の性能指標は、ピンポン・ハンドオーバ数又はピンポン・ハンドオーバ率を含み、
    前記第2の性能指標は、ハンドオーバ失敗数又はハンドオーバ失敗率を含む、
    請求項2〜9のいずれか1項に記載のシステム。
  11. 前記最適化目標は、目的関数、又は目的関数および制約条件を含み、
    前記最適化目標の変更は、前記目的関数又は前記制約条件を変更することにより行われる、
    請求項1〜10のいずれか1項に記載のシステム。
  12. 前記ハンドオーバ・パラメータは、前記第1のセルの無線品質に作用する第1のオフセット、前記第1のセルの周辺に存在する周辺セルの無線品質に作用する第2のオフセット、及び前記移動端末による測定報告の送信を起動するための保護時間のうち少なくとも1つを含む、請求項1〜11のいずれか1項に記載のシステム。
  13. 前記調整手段は、前記第1の最適化目標が前記ハンドオーバ・パラメータの調整のための前記最適化目標として適用される場合に、前記第1のオフセットの増加、前記第2のオフセットの減少、及び前記保護時間の増加のうち少なくとも1つを実行する、請求項3又4を引用する請求項12に記載のシステム。
  14. 前記ハンドオーバ失敗は、複数のハンドオーバ失敗種別を含み、
    前記調整手段は、前記第2の最適化目標が前記最適化目標として適用される場合に、前記複数のハンドオーバ失敗種別のそれぞれの発生数または発生率に基づいて、前記第2の性能指標が低減される調整方向に前記ハンドオーバ・パラメータを調整する、
    請求項4、又は請求項4を引用する請求項12に記載のシステム。
  15. 前記調整手段は、
    前記複数のハンドオーバ失敗種別の各々を前記ハンドオーバ・パラメータの複数の調整方向のいずれかに対応づけ、
    前記複数の調整方向の各々について、各調整方向に対応付けられたハンドオーバ失敗種別の発生数又は発生率の総和を求め、
    前記発生率の総和が最も高い調整方向に前記ハンドオーバ・パラメータを調整する、
    請求項14に記載のシステム。
  16. 前記複数のハンドオーバ失敗種別は、Too Late Handover、Too Early Handover、及びHandover to Wrong Cellを含む、請求項14又は15に記載のシステム。
  17. 前記調整手段は、前記最適化目標に対応する調整アルゴリズムを用いて前記ハンドオーバ・パラメータを調整し、
    前記調整アルゴリズムは、前記最適化目標の変更に応じて変更される、
    請求項1〜16のいずれか1項に記載のシステム。
  18. 第1のセルからの移動端末の外向きハンドオーバに関する複数の性能指標のうち少なくとも1つの計測値に応じて、前記第1のセルのハンドオーバ最適化処理に適用される最適化目標を第1の最適化目標から第2の最適化目標に又はその反対に変更する制御手段を備え、
    前記複数の性能指標は、第1の性能指標及び第2の性能指標を含み、
    前記第1の最適化目標は、前記第1の性能指標を用いて定義され、
    前記第2の最適化目標は、前記第1の最適化目標と異なり、且つ前記第2の性能指標を用いて定義される、
    ハンドオーバ最適化制御装置。
  19. 前記最適化目標の変更に従って、ハンドオーバ・パラメータを調整するための調整アルゴリズムが変更される、請求項18に記載の装置
  20. 前記第1の性能指標は前記第1のセルのハンドオーバ処理負荷に関前記第2の性能指標はハンドオーバ失敗に関
    前記制御手段は、前記第1の性能指標の計測値が第1の基準値を超えるか否かに応じて前記ハンドオーバ最適化処理のための前記最適化目標を変更する、
    請求項18又は19に記載の装置。
  21. 前記制御手段は、前記第1の性能指標の計測値が前記第1の基準値を超える場合に、前記第1の最適化目標を前記ハンドオーバ最適化処理のための前記最適化目標として適用する、ここで前記第1の最適化目標は前記第1の性能指標を低減することを示す、請求項20に記載の装置。
  22. 前記制御手段は、前記第1の性能指標の計測値が前記第1の基準値を下回る場合に、前記第2の最適化目標を前記ハンドオーバ最適化処理のための前記最適化目標として適用する、ここで前記第2の最適化目標は前記第2の性能指標を低減することを示す、請求項21に記載の装置。
  23. 前記制御手段は、さらに、前記第2の性能指標の計測値が第2の基準値を超えるか否かに応じて前記ハンドオーバ最適化処理のための前記最適化目標を変更する、請求項20〜22のいずれか1項に記載の装置。
  24. 前記制御手段は、前記第1の性能指標の計測値が前記第1の基準値を下回り、かつ前記第2の性能指標の計測値が前記第2の基準値を下回る場合に、前記第1の最適化目標を前記ハンドオーバ最適化処理のための前記最適化目標として適用する、請求項21又は22を引用する請求項23に記載の装置。
  25. 前記制御手段は、さらに前記第1の性能指標の計測値が第3の基準値(ただし前記第1の基準値より小さい)を超えるか否かに応じて前記ハンドオーバ最適化処理のための前記最適化目標を変更する、請求項24に記載の装置。
  26. 前記制御手段は、前記第1の性能指標の計測値が前記第3の基準値を下回り、かつ前記第2の性能指標の計測値が前記第2の基準値を下回る場合に、ハンドオーバ・パラメータの現状の値を維持することを示す第3の最適化目標を前記ハンドオーバ最適化処理のための前記最適化目標として適用する、請求項25に記載の装置。
  27. 前記第1の性能指標は前記第1のセルのハンドオーバ処理負荷に関前記第2の性能指標はハンドオーバ失敗に関
    前記制御手段は、前記第2の性能指標の計測値が第2の基準値を超えるか否かに応じて前記ハンドオーバ最適化処理のための前記最適化目標を変更する、
    請求項18又は19に記載の装置。
  28. 前記第1の性能指標は、ピンポン・ハンドオーバ数又はピンポン・ハンドオーバ率を含み、
    前記第2の性能指標は、ハンドオーバ失敗数又はハンドオーバ失敗率を含む、
    請求項20〜27のいずれか1項に記載の装置。
  29. 前記最適化目標は、目的関数、又は目的関数および制約条件を含み、
    前記最適化目標の変更は、前記目的関数又は前記制約条件を変更することにより行われる、
    請求項18〜28のいずれか1項に記載の装置。
  30. 最適化目標が第1の最適化目標から第2の最適化目標に又はその反対に変更されることに応じて調整アルゴリズムを第1の調整アルゴリズムから第2の調整アルゴリズムに又はその反対に変更するとともに、第1のセルに適用されるハンドオーバ・パラメータを前記調整アルゴリズムに従って調整する調整手段を備え、
    前記最適化目標は、前記第1のセルからの移動端末の外向きハンドオーバに関する複数の性能指標のうち少なくとも1つの計測値に応じて、前記第1の最適化目標から前記第2の最適化目標に又はその反対に変更され、
    前記複数の性能指標は、第1の性能指標及び第2の性能指標を含み、
    前記第1の最適化目標は、前記第1の性能指標を用いて定義され、
    前記第2の最適化目標は、前記第1の最適化目標とは異なり、且つ前記第2の性能指標を用いて定義される、
    ハンドオーバ・パラメータ調整装置。
  31. 前記第1の性能指標は前記第1のセルのハンドオーバ処理負荷に関前記第2の性能指標はハンドオーバ失敗に関
    前記調整手段は、前記第1の性能指標の計測値が第1の基準値を超えるか否かに応じて異なる調整アルゴリズムを用いる、
    請求項30に記載の装置。
  32. 前記調整手段は、前記第1の性能指標の計測値が前記第1の基準値を超える場合に、前記第1の最適化目標に対応した前記第1の調整アルゴリズムを用いる、ここで前記第1の最適化目標は前記第1の性能指標を低減することを示す、請求項31に記載の装置。
  33. 前記調整手段は、前記第1の性能指標の計測値が前記第1の基準値を下回る場合に、前記第2の最適化目標に対応した前記第2の調整アルゴリズムを用いる、ここで前記第2の最適化目標は前記第2の性能指標を低減することを示す、請求項32に記載の装置。
  34. 前記調整手段は、さらに、前記第2の性能指標の計測値が第2の基準値を超えるか否かに応じて異なる調整アルゴリズムを用いる、請求項31〜33のいずれか1項に記載の装置。
  35. 前記調整手段は、前記第1の性能指標の計測値が前記第1の基準値を下回り、かつ前記第2の性能指標の計測値が前記第2の基準値を下回る場合に、前記第1の最適化目標に対応した前記第1の調整アルゴリズムを用いる、請求項32又は33を引用する請求項34に記載の装置。
  36. 前記調整手段は、さらに、前記第1の性能指標の計測値が第3の基準値(ただし前記第1の基準値より小さい)を超えるか否かに応じて異なる調整アルゴリズムを用いる、請求項35に記載の装置。
  37. 前記調整手段は、前記第1の性能指標の計測値が前記第3の基準値を下回り、かつ前記第2の性能指標の計測値が前記第2の基準値を下回る場合に、前記ハンドオーバ・パラメータの現状の値を維持することを示す第3の最適化目標に対応した第3の調整アルゴリズムを用いる、請求項36に記載の装置。
  38. 前記第1の性能指標は前記第1のセルのハンドオーバ処理負荷に関前記第2の性能指標はハンドオーバ失敗に関
    前記調整手段は、前記第2の性能指標の計測値が第2の基準値を超えるか否かに応じて異なる調整アルゴリズムを用いる、
    請求項30に記載の装置。
  39. 前記第1の性能指標は、ピンポン・ハンドオーバ数又はピンポン・ハンドオーバ率を含み、
    前記第2の性能指標は、ハンドオーバ失敗数又はハンドオーバ失敗率を含む、
    請求項31〜38のいずれか1項に記載の装置。
  40. 前記ハンドオーバ・パラメータは、前記第1のセルの無線品質に作用する第1のオフセット、前記第1のセルの周辺に存在する周辺セルの無線品質に作用する第2のオフセット、及び前記移動端末による測定報告の送信を起動するための保護時間のうち少なくとも1つを含む、請求項30〜39のいずれか1項に記載の装置。
  41. 前記第1の調整アルゴリズムは、前記第1のオフセットの増加、前記第2のオフセットの減少、及び前記保護時間の増加のうち少なくとも1つを実行することを含む、請求項32又33を引用する請求項40に記載の装置。
  42. 前記ハンドオーバ失敗は、複数のハンドオーバ失敗種別を含み、
    前記第2の調整アルゴリズムは、前記複数のハンドオーバ失敗種別のそれぞれの発生数または発生率に基づいて、前記第2の性能指標が低減される調整方向に前記ハンドオーバ・パラメータを調整することを含む、
    請求項33、又は請求項33を引用する請求項40に記載の装置。
  43. 前記複数のハンドオーバ失敗種別は、Too Late Handover、Too Early Handover、及びHandover to Wrong Cellを含む、請求項42に記載の装置。
  44. 請求項30〜43のいずれか1項に記載のハンドオーバ・パラメータ調整装置を備える基地局。
  45. 第1のセルからの移動端末の外向きハンドオーバに関する複数の性能指標のうち少なくとも1つの計測値に応じて、前記第1のセルのハンドオーバ最適化処理に適用される最適化目標を第1の最適化目標から第2の最適化目標に又はその反対に変更することを備え、
    前記複数の性能指標は、第1の性能指標及び第2の性能指標を含み、
    前記第1の最適化目標は、前記第1の性能指標を用いて定義され、
    前記第2の最適化目標は、前記第1の最適化目標とは異なり、且つ前記第2の性能指標を用いて定義される、
    ハンドオーバ最適化制御のための方法。
  46. 最適化目標が第1の最適化目標から第2の最適化目標に又はその反対に変更されることに応じて、調整アルゴリズムを第1の調整アルゴリズムから第2の調整アルゴリズムに又はその反対に変更すること、及び
    前記調整アルゴリズムに従って、第1のセルに適用されるハンドオーバ・パラメータを調整すること
    を備え、
    前記最適化目標は、前記第1のセルからの移動端末の外向きハンドオーバに関する複数の性能指標のうち少なくとも1つの計測値に応じて、前記第1の最適化目標から前記第2の最適化目標に又はその反対に変更され、
    前記複数の性能指標は、第1の性能指標及び第2の性能指標を含み、
    前記第1の最適化目標は、前記第1の性能指標を用いて定義され、
    前記第2の最適化目標は、前記第1の最適化目標とは異なり、且つ前記第2の性能指標を用いて定義される、
    ハンドオーバ・パラメータ調整方法。
  47. ハンドオーバ最適化制御のための方法をコンピュータに行わせるためのプログラムであって、
    前記方法は、第1のセルからの移動端末の外向きハンドオーバに関する複数の性能指標のうち少なくとも1つの計測値に応じて、前記第1のセルのハンドオーバ最適化処理に適用される最適化目標を第1の最適化目標から第2の最適化目標に又はその反対に変更することを含み、
    前記複数の性能指標は、第1の性能指標及び第2の性能指標を含み、
    前記第1の最適化目標は、前記第1の性能指標を用いて定義され、
    前記第2の最適化目標は、前記第1の最適化目標とは異なり、且つ前記第2の性能指標を用いて定義される、
    プログラム。
  48. ハンドオーバ・パラメータ調整のための方法をコンピュータに行わせるためのプログラムであって、
    前記方法は、
    最適化目標が第1の最適化目標から第2の最適化目標に又はその反対に変更されることに応じて、調整アルゴリズムを第1の調整アルゴリズムから第2の調整アルゴリズムに又はその反対に変更すること、及び
    前記調整アルゴリズムに従って、第1のセルに適用されるハンドオーバ・パラメータを調整すること
    を含み、
    前記最適化目標は、前記第1のセルからの移動端末の外向きハンドオーバに関する複数の性能指標のうち少なくとも1つの計測値に応じて、前記第1の最適化目標から前記第2の最適化目標に又はその反対に変更され、
    前記複数の性能指標は、第1の性能指標及び第2の性能指標を含み、
    前記第1の最適化目標は、前記第1の性能指標を用いて定義され、
    前記第2の最適化目標は、前記第1の最適化目標とは異なり、且つ前記第2の性能指標を用いて定義される、
    プログラム。
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