JP2012249132A - 無線通信システム、基地局、ハンドオーバ最適化方法、ハンドオーバ方法 - Google Patents

無線通信システム、基地局、ハンドオーバ最適化方法、ハンドオーバ方法 Download PDF

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泰彦 松永
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Abstract

【課題】特定の隣接セルとの間でハンドオーバ失敗率が高いとき、通信の異常切断を増やすことなく、セル全体のハンドオーバの成功率を改善することが可能な、特定の隣接セルとのハンドオーバの抑制手段を備えた無線通信システムを提供すること。
【解決手段】本発明の無線通信システムは、移動端末が接続する第1のセルを管理する基地局を備え、移動端末が、第1のセルから第2のセルにハンドオーバ可能な無線通信システムであって、移動端末から報告されたセルごとの無線品質の測定情報に基づき、第2のセルを除くセルの中から、無線品質が所要値以上である第3のセルを検出する代替セル検出部と、代替セル検出部による第3のセルの検出結果に基づき、第2のセルへのハンドオーバを抑制するハンドオーバ抑制部と、を具備する。
【選択図】図1

Description

本発明はハンドオーバ抑制機能を備えた無線通信システム、基地局、ハンドオーバ最適化方法、およびハンドオーバ方法に関する。
無線通信システムにおいて、移動端末は、接続先の無線セル(source cell)から他の無線セルに移動する際に、ハンドオーバと呼ばれる接続先の無線セルの切り替え処理を行い、通信を継続する。移動端末のハンドオーバを実現するため、source cellを管理する基地局は、所定のイベントが発生した場合に測定報告を送信するよう移動端末に指示する。所定のイベントとは、例えば、source cellの無線品質の劣化である。移動端末によって生成される測定報告は、source cell及びその隣接セル群の無線品質の測定結果を含む。基地局は、移動端末から測定報告を受信した時点で、測定報告に基づいて切り替え先の無線セル(target cell)を決定し、移動端末およびtarget cellとのシグナリングを含むハンドオーバ手順を開始する。
ここで、LTE(Long Term Evolution)/ E−UTRAN (Evolved UTRAN)に関する3GPP技術仕様(3GPP TS 36.331 V8.11.0)にて規定されている測定報告の送信イベントの1つを紹介する。当該技術仕様においてEvent A3 (Neighbor becomes offset better than serving)として規定された報告イベントの本質的部分は、以下の式(1)によって表わされる。
+O<P+O (1)
式(1)中のPはsource cellの無線品質の測定結果であり、Pは、隣接セルの無線品質の測定結果である。LTEの場合、P及びPは、下りリファレンス信号の受信電力(RSRP:Reference Signal Received Power)又は基準信号受信品質(RSRQ:Reference Signal Received Quality)である。RSRQは、総受信電力(RSSI:Received Signal Strength Indicator)に対するRSRPの比率である。また、式(1)中のOは、source cellの無線品質に対するオフセット値であり、source cellの下りリファレンス信号の無線品質に作用する。一方、Oは、隣接セルの無線品質に対するオフセット値であり、隣接セルの下りリファレンス信号の無線品質に作用する。
は、一般にセル個別オフセット(CIO:Cell Individual Offset)と呼ばれるハンドオーバ・パラメータであり、隣接リストに登録された隣接セルごとに、異なるオフセット値を設定することができる。CIOは、基地局から自身の管理する無線セルに接続する移動端末に対して通知される隣接リストに含まれる。
基地局に式(1)の動作条件が設定されると、その基地局が管理する無線セルに接続する移動端末に対して式(1)の動作条件が通知される。移動端末は、source cellの無線品質及び隣接セルの無線品質の測定結果が式(1)の条件を満たすことをトリガとして、source cellを管理する基地局に測定報告を送信する。
従来、上述したオフセット値O(CIO)やTime to Trigger (TTT)等のハンドオーバ・パラメータを動的に調節する技術が知られている。なお、TTTは、上述した式(1)のような測定報告の送信条件が成立してから測定報告の送信が行われるまでの保護時間である。例えば、移動端末は、式(1)の条件を満たす期間がTTTとして定められた期間を超えて継続した場合に、測定報告の送信を行う。つまり、TTTを長くする程、ハンドオーバの開始タイミングが遅くなり、ハンドオーバが発生し難くなる。
特許文献1は、移動端末の測定報告に基づき、ハンドオーバ・パラメータ(TTT、CIO等)を動的に調節することによって、ハンドオーバ失敗(Too Late Handover、Too Early Handover)を低減する方法を開示している。例えば、target cellとのハンドオーバのタイミングが早すぎて失敗する場合(Too Early Handover)には、CIOを低減することにより、ハンドオーバのタイミングを遅らせてハンドオーバの成功率を改善する。
ただし、移動端末にオフセット値Oを通知できる無線セルは、隣接リストに登録された隣接セルに限られる。また、通常、隣接リストに登録できる無線セル数には上限が設けられている。そのため、隣接リストに登録しきれない無線セルに対してはオフセット値Oを移動端末に通知することができない。この場合、オフセット値Oの調節による移動端末のハンドオーバのタイミング調節ができないため、例えば特許文献1のように、オフセット値Oの調節に基づくハンドオーバ成功率の改善を実現することが困難になる。
LTE/E−UTRANに関する3GPP技術仕様(3GPP TS 36.300 V8.12.0)では、隣接リストに登録されていない隣接セルに対しても、隣接セルごとにハンドオーバの禁止フラグを設定できるインタフェイスが規定されている。図18は、隣接セルごとのフラグ設定を管理するNeighbor Relation Table (NRT)の内容を示す図である。NRTにおいてNoHOフラグを設定した隣接セルへのハンドオーバを抑制することにより、ハンドオーバ成功率を改善できる場合がある。
図19は、特定の隣接セルへのハンドオーバを抑制することにより、ハンドオーバ成功率が改善される場合を説明する図である。図19では、source cell(第1のセル)の無線品質(RSRQ)が低下したことにより、隣接セルA(第2のセル)へのハンドオーバが実施されたが、隣接セルAのRSRQが急激に低下しために、他の隣接セルへのハンドオーバが間に合わず、隣接セルAのRSRQが所要品質を下回った時点で、通信の異常切断が発生する様子を示している。移動端末は、異常切断の後、所要品質を上回る隣接セルB(第3のセル)に再接続する。
このような場合には、通信の異常切断を引き起こす隣接セルAへのハンドオーバを抑制することにより、ハンドオーバ成功率を改善できる。すなわち、source cellから隣接セルBへのハンドオーバが実施され、隣接セルAにおける通信の異常切断が回避される。以下、隣接セルBのように、target cellにおける異常切断を回避しうる替わりの隣接セルを、代替セルと呼ぶことにする。
通信の異常切断を引き起こす隣接セルへのハンドオーバを抑制しても、通信の異常切断を回避できない場合がある。図20は、特定の隣接セルへのハンドオーバを抑制しても、ハンドオーバ成功率を改善できない場合を説明する図である。
図20では、図19と同様に、隣接セルAへのハンドオーバが実施された後、隣接セルAにおいて通信の異常切断が発生し、異常切断の後、移動端末が隣接セルBに再接続する様子を示している。この場合は、ハンドオーバ要求から再接続の間に、source cellと隣接セルBのRSRQがともに所要品質を下回る時点(TFail)が存在するため、隣接セルAへのハンドオーバを抑制しても、source cellのRSRQが所要品質を下回る前に、所要品質を上回る他の隣接セルへハンドオーバすることができず、時点(TFail)において通信の異常切断が発生する。
このように、隣接セルAの代替セルとなる他の隣接セルがない場合に、隣接セルAへのハンドオーバを抑制すると、かえって通信の異常切断が増えるおそれがある。例えば、端末の移動速度が低速である場合は、隣接セルAのRSRQが相対的に緩やかに低下するため、他の隣接セルへのハンドオーバが間に合う場合があるが、時点(TFail)における異常切断は、ハンドオーバを抑制した隣接セルA以外にRSRQが所要品質を上回る隣接セルがないため、全ての移動端末で通信の異常切断が発生する。したがって、隣接セルAへのハンドオーバを抑制すると、時点(TFail)における低速移動端末の異常切断の分だけ、全体の異常切断の数が増える可能性がある。
実際のsource cellの内部には、図19のように代替セルがある場所と、図20のように代替セルがない場所が混在している。そのため、source cellからtarget cellへのハンドオーバの失敗数よりも、target cellの代替セルがない場所を移動端末が通過する回数の方が多い場合に、特許文献1のようなCIO調節、あるいはハンドオーバの禁止フラグの設定により、通信の異常切断を引き起こす隣接セルへのハンドオーバを一律に抑制すると、かえって通信の異常切断を増やすおそれがあるという課題が発生していた。
そこで、本発明は上記課題を鑑み、ハンドオーバ可能な替わりの隣接セルがない場合に、通信の異常切断を増やすことなくセル全体のハンドオーバの成功率を改善できる無線通信システム、基地局、ハンドオーバ最適化方法、およびハンドオーバ方法を提供することを目的とする。
本発明の無線通信システムは、移動端末が接続する第1のセルを管理する基地局を備え、前記移動端末が、前記第1のセルから第2のセルにハンドオーバ可能な無線通信システムであって、前記移動端末から報告されたセルごとの無線品質の測定情報に基づき、前記第2のセルを除くセルの中から、無線品質が所要値以上である第3のセルを検出する代替セル検出手段と、前記代替セル検出手段による第3のセルの検出結果に基づき、前記第2のセルへのハンドオーバを抑制するハンドオーバ抑制手段と、を有する。
また、本発明の基地局は、移動端末が接続する第1のセルを管理し、前記第1のセルから第2のセルへの前記移動端末のハンドオーバを処理する基地局であって、前記移動端末から報告されたセルごとの無線品質の測定情報に基づき、前記第2のセルを除くセルの中から、無線品質が所要値以上である第3のセルを検出する代替セル検出手段と、前記代替セル検出手段による第3のセルの検出結果に基づき、前記第2のセルへのハンドオーバを抑制するハンドオーバ抑制手段と、を有する。
また、本発明のハンドオーバ最適化方法は、移動端末が接続する第1のセルから第2のセルへの前記移動端末のハンドオーバを抑制するハンドオーバ・パラメータを設定するハンドオーバ最適化方法であって、前記移動端末が測定したセルごとの無線品質の測定情報に基づき、前記第2のセルを除くセルの中から、無線品質が所要値以上である第3のセルを検出し、前記第3のセルの検出結果に基づき、前記第2のセルへのハンドオーバを抑制するハンドオーバ・パラメータを設定する。
また、本発明のハンドオーバ方法は、移動端末が接続先のセルを切り替えるハンドオーバ処理において、前記移動端末は、ハンドオーバ要求時にセルごとの無線品質の測定情報を基地局に報告し、前記基地局は、前記移動端末が接続中の第1のセルとハンドオーバ先として通知された第2のセルとの間のハンドオーバ特性が所定の基準より劣り、かつ前記測定情報のうち、前記第1のセル及び前記第2のセルを除くセルの測定情報のうちに、前記無線品質が所要値以上である第3のセルが存在する場合、前記第3のセルへハンドオーバする。
本発明によれば、ハンドオーバ可能な替わりの隣接セルがない場合に、通信の異常切断を増やすことなくセル全体のハンドオーバの成功率を改善できる無線通信システム、基地局、ハンドオーバ最適化方法、およびハンドオーバ方法を提供することができる。
本発明の概要を示す図である。 本発明の第1の実施形態の無線通信システムの構成を示すブロック図である。 図2に示す品質統計記憶部が管理するハンドオーバ統計情報の管理テーブルの一例を示す図である。 図2に示す基地局の動作を説明するフローチャートである。 図2に示す代替セル検出部の動作を説明するフローチャートである。 図2に示すHO抑制部の動作を説明するフローチャートである。 図2に示すパラメータ設定部において、CIOを用いた動作を説明するフローチャートである。 図2に示すパラメータ設定部において、CIOを用いない動作を説明するフローチャートである。 本発明の第2の実施形態の無線通信システムにおいて、ハンドオーバ失敗時の無線品質を用いた代替セル検出部の動作を説明するフローチャートである。 本発明の第2の実施形態の無線通信システムにおいて、無線品質に時系列を用いた代替セル検出部の動作を説明するフローチャートである。 本発明の第3の実施形態の無線通信システムの構成を示すブロック図である。 図11に示すHO抑制部の動作を説明するフローチャートである。 本発明の第4の実施形態の無線通信システムの構成を示すブロック図である。 図13に示す基地局の動作を説明するフローチャートである。 図13に示す移動速度判別部の動作を説明するフローチャートである。 本発明の第5の実施形態の基地局の構成を示すブロック図である。 図16に示す基地局の動作を説明するフローチャートである。 隣接セルごとのフラグ設定の管理テーブルの一例を示す図である。 特定の隣接セルへのハンドオーバ抑制により、ハンドオーバ成功率が改善される場合を説明する図である。 特定の隣接セルへのハンドオーバを抑制しても、ハンドオーバ成功率を改善できない場合を説明する図である。
本発明の各実施形態を説明するにあたり、まず本発明の概要について説明する。
本発明は、図1に示すように、移動端末が現在接続中のサービングセル(第1のセル)から他セルへハンドオーバする無線通信システムにおいて、代替セル検出手段及びハンドオーバ抑制手段を備えることを特徴する。
本発明の無線システムでは、移動端末から報告される無線品質の測定情報に基づいてハンドオーバ可能なセル(第2のセル)が決定される。ここで、新たに無線通信システム内に設けられた代替セル検出手段が、移動端末から報告される無線品質の測定情報に基づいて代替セル(第3のセル)を検出する。この時、代替セル検出手段は、上記測定情報に基づき、無線品質が所要の値以上であるセルであって、ハンドオーバ可能なセルを除いたセルの中から代替セルを検出する。
ハンドオーバ抑制手段は、無線通信システムで行われるハンドオーバの抑制を行うための手段であり、具体的には、第2のセルへのハンドオーバ特性が劣る場合にこの第2のセルへのハンドオーバを抑制する。ここで、当該ハンドオーバ抑制手段は、当該抑制を行うにあたり、代替セル検出手段における第3のセルの検出結果を踏まえた上で行う。
このように、本発明の無線通信システムは、ハンドオーバ特性が劣るセルに対して一律にハンドオーバの抑制を行うのではなく、所定の条件を満たす代替セルを検出するための検出手段で得られた検出結果に基づいて、ハンドオーバの抑制を行うか行わないかが決定される。
このような構成とすることで、各々の状況に適したハンドオーバ抑制を行うことができるため、セル全体のハンドオーバの成功率を改善することが可能となる。以下に、本発明を実施するための各形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。各図面において、同一または対応する要素には同一の符号が付されており、説明の明確化のため、必要に応じて重複説明は省略される。
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態について図面を参照して説明する。図2は、本実施形態に係るハンドオーバ抑制機能を備えた無線通信システムの構成例を示す図である。
基地局30Aは、ハンドオーバの最適化対象セル35Aを管理し、配下の移動端末10のハンドオーバ処理を行う。ここで、最適化対象セルとは、ハンドオーバに関する最適化の対象となるセルであり、ハンドオーバ前の時点で移動端末10が接続しているセル(source cell)である。最適化対象セルは、ハンドオーバ前の時点で移動端末10にサービスを提供しているセルであるため、以下最適化対象セルをサービングセルと呼ぶことがある。
基地局30Aは、ハンドオーバ制御部(以下、HO制御部と記す)101、ハンドオーバ特性管理部(以下、HO特性管理部と記す)102、代替セル検出部103を備え、ネットワーク管理システム90に接続する。
ネットワーク管理システム90は、ハンドオーバ抑制部96(以下、HO抑制部と記す)と品質統計記憶部104とを備える。HO抑制部96は、パラメータ設定部105を備える。
基地局30Bは、最適化対象セル35Aの隣接セル35Bを管理する。基地局30Bは、基地局30Aから移動端末10のハンドオーバ要求を受けたとき、移動端末10の受け入れ処理を行う。基地局30Bは、失敗情報通知部106を備えており、移動端末10のハンドオーバが失敗したとき、当該失敗情報通知部106は、基地局30Aに対してハンドオーバの失敗情報を通知する。
HO制御部101は、移動端末10からハンドオーバ要求を受けたとき、周辺セルの無線品質に関する測定情報を移動端末10から取得する。HO制御部101は、取得した測定情報に基づき、target cellを決定し、target cellへのハンドオーバを実行する。
代替セル検出部103は、移動端末10のハンドオーバ要求時の測定情報をHO制御部101から取得し、測定情報に含まれる隣接セルの中から代替セルを検出する。ただし、既にNoHOフラグが設定されていて最適化対象セル35Aからのハンドオーバの抑制対象となっている隣接セル(抑制対象セル)、および検出時点でtarget cellとして選ばれている隣接セルは除外する。ここでNoHOフラグとは、ハンドオーバの抑制対象となっている隣接セルであることを示すフラグであり、具体的には当該隣接セルに対するハンドオーバを禁止することを示す禁止フラグある。
HO特性管理部102は、失敗情報通知部106からハンドオーバの成否に関する情報を取得し、さらに代替セルの検出結果を代替セル検出部103から取得する。ここで、ハンドオーバの成否に関する情報とは、具体的には、ハンドオーバが失敗したことを示す失敗情報である。HO特性管理部102は、隣接セルごとのハンドオーバ試行数を集計するとともに、取得したこれらの情報をもとに、隣接セルごとのハンドオーバの失敗数を代替セルの有無ごとに集計する。HO特性管理部102は、このように集計したハンドオーバ統計情報を、ネットワーク管理システム90に対して定期的に送信する。
失敗情報通知部106は、移動端末10のハンドオーバが失敗したとき、基地局30Aに対してハンドオーバの失敗情報を通知する。ハンドオーバの失敗情報は、ハンドオーバ元の無線セルにおけるsource cellとtarget cellの識別情報、および、移動端末10がハンドオーバ失敗後に再接続した無線セルの識別情報を含む。このようなハンドオーバの失敗情報としては、例えば、LTE/E−UTRANに関する3GPP技術仕様(3GPP TS 36.423 V9.5.0)において規定されているHANDOVER REPORTを利用することができる。
品質統計記憶部104は、ネットワーク管理システム90において、HO特性管理部102から受信したハンドオーバ統計情報(以下、HO統計情報と記す)を記憶する領域である。図3は、品質統計記憶部104に格納されている、HO統計情報の管理テーブルの一例を示す図である。図3に示すように、管理テーブルには、最適化対象セル35Aから隣接セルiに対して実施されたハンドオーバに関して、ハンドオーバ試行数(Ai)、代替セルがある場合のハンドオーバ失敗数(Fi)、代替セルがない場合のハンドオーバ失敗数(F' i)が、それぞれ記録されている。
HO抑制部96は、品質統計記憶部104に記録されたHO統計情報に基づき、抑制対象セルを決定し、ハンドオーバを抑制するハンドオーバ・パラメータを抑制対象セルに対して設定する。この設定は、パラメータ設定部105によって行われる。
パラメータ設定部105は、ハンドオーバを抑制するハンドオーバ・パラメータとして、例えば、前述したNRTのNoHOフラグやCIOを用いる。具体的には、抑制対象セルのNoHOフラグを有効にして抑制対象セルへのハンドオーバを抑制する。あるいは、抑制対象セルが隣接リストに登録されている場合には、抑制対象セルが移動端末10の測定情報に含まれなくなるほど著しく大きな負の値のCIOを、抑制対象セルに対して設定する。パラメータ設定部105が設定したハンドオーバ・パラメータは、HO抑制部96から基地局30に通知される。
HO制御部101は、HO抑制部96から通知されたハンドオーバ・パラメータに従い、前述したtarget cell の決定処理を行う。すなわち、ハンドオーバの抑制手段としてNoHOフラグを用いる場合は、HO制御部101は、移動端末10の測定情報に含まれる隣接セルのうち、NoHOフラグが無効な隣接セルからtarget cellを決定する。一方、ハンドオーバの抑制手段としてCIOを用いる場合は、HO制御部101は、移動端末10の測定情報に抑制対象セルが含まれないように、抑制対象セルに設定された著しく大きな負の値のCIOを移動端末10に対して通知する。
次に、本実施形態に係るハンドオーバ抑制機能を備えた無線通信システムの動作について説明する。図4は、基地局30Aの動作を説明するフローチャートである。
HO制御部101は、基地局30Aに接続する移動端末10から、ハンドオーバ要求時に移動端末が報告した、隣接セルの無線品質の測定情報を取得する(ステップS101)。
次に、HO制御部101は、取得した測定情報に基づき、 NoHOフラグが無効な隣接セルの中からtarget cellを決定する(ステップS102)。次に、HO制御部101は、ステップS102で決定したtarget cellに対してハンドオーバを実施する(ステップS103)。
HO特性管理部102は、HO制御部101がハンドオーバを実行すると、基地局30Aが管理している隣接セルごとのハンドオーバ試行数(A)のうち、target cellのハンドオーバ試行数(Ai)のカウントを1つ増やす(ステップS104)。
HO制御部101は、ステップS103で実施したハンドオーバの失敗情報を、基地局30Bの失敗情報通知部106から取得する(ステップS105)。すなわち、ステップS103で実施された移動端末10のハンドオーバが失敗した場合は、失敗情報通知部106は、基地局30Aに対してハンドオーバの失敗情報を通知する。
HO制御部101は、失敗情報の有無に応じてハンドオーバの成否を判定する(ステップS106)。すなわち、HO制御部101は、失敗情報通知部106から失敗情報が通知されないときはハンドオーバが成功したと判定し、失敗情報が通知されたときはハンドオーバが失敗したと判定する。ステップS106において、ハンドオーバが成功したと判定された場合は、HO制御部101は、全体の処理を終了する。
一方、ステップS106において、ハンドオーバが失敗したと判定された場合は、代替セル検出部103は、移動端末10のハンドオーバ要求時の測定情報をHO制御部101から取得し、代替セルを検出する(ステップS107)。
HO特性管理部102は、以下のステップS108〜ステップS110の処理フローに従い、代替セル検出部103の検出結果をもとに、代替セルの有無に応じてハンドオーバ失敗数を集計する。
すなわち、HO特性管理部102は、ステップS107で代替セル検出部103が行った検出処理の結果を入力し、代替セルがあるかないかを判定する(ステップS108)。
HO特性管理部102は、ステップS108において代替セルがないと判定した場合は、基地局30Aが管理している隣接セルごとのハンドオーバ失敗数のうち、代替セルがない場合のハンドオーバ失敗数(F' i)のカウントを1つ増やしてハンドオーバ統計情報を更新し(ステップS109)、全体の処理を終了する。
一方、HO特性管理部102は、ステップS103において代替セルがあると判定した場合は、基地局30Aが管理している隣接セルごとのハンドオーバ失敗数のうち、代替セルがある場合のハンドオーバ失敗数(Fi)のカウントを1つ増やしてハンドオーバ統計情報を更新し(ステップS110)、全体の処理を終了する。
次に、代替セルの検出方法について説明する。図5は、代替セル検出部103の動作を説明するフローチャートである。
図5に示すように、代替セル検出部103は、集合Sを空集合に初期化する(ステップS301)。次に、代替セル検出部103は、ハンドオーバ要求時に移動端末10が報告した、隣接セルの無線品質の測定情報を制御部101から取得する(ステップS302)。
次に、代替セル検出部103は、測定情報に含まれる隣接セルのうち、抑制対象セルおよびtarget cell以外でハンドオーバ可能な隣接セルを集合Sに格納する(ステップS303)。このとき、代替セル検出部103は、測定情報に含まれる受信電力(LTEの場合はRSRP)あるいは信号対干渉波比(LTEの場合はRSRQ)等の無線品質が閾値以上である無線セルを、ハンドオーバ可能な隣接セルとして抽出する。
次に、代替セル検出部103は、集合Sが空集合か否かを判定する(ステップS304)。ステップS304における判定の結果、集合Sが空集合である場合は、代替セル検出部103は、代替セルが検出されなかったものとして判定し(ステップS305)、全体の処理を終了する。一方、集合Sに隣接セルが含まれる場合は、代替セル検出部103は、代替セルが検出されたものとして判定し(ステップS306)、全体の処理を終了する。
次に、ハンドオーバの抑制方法について説明する。図6は、HO抑制部96の動作を説明するフローチャートである。
図6に示すように、HO抑制部96は、最適化対象セルを選択する(ステップS201)。ステップS201において最適化対象セルを選択するときは、HO抑制部96は、例えば、ネットワーク管理システム90の配下にある全ての無線セル35を逐次選択する。あるいは、HO抑制部96は、セル全体のハンドオーバ失敗率が閾値以上である無線セル35を最適化対象セルとして選択しても構わない。
次に、HO抑制部96は、品質統計記憶部104にアクセスし、ステップS201で選択した最適化対象セルのHO統計情報を参照する(ステップS202)。
次に、HO抑制部96は、ステップS202で参照するHO統計情報に基づいてHO要求時の無線品質が閾値以上の隣接セルを抽出する(ステップS203)。具体的には、HO抑制部96は、隣接セル(j)ごとに、隣接セル(j)に対するハンドオーバの試行数(Aj)、代替セルありの場合のハンドオーバ失敗数(Fj)、代替セルなしの場合のハンドオーバ失敗数(F' j)を参照して、隣接セル(j)のハンドオーバ失敗率(RHoFail, j)を算出し、ハンドオーバ特性が劣るセルとして、失敗率(RHoFail, j)が閾値以上の隣接セル(隣接セルk)を抽出する。
ハンドオーバ失敗率(RHoFail, j)は、例えば、数式(1)を用いて算出することができる。
(式1) RHoFail, j = (Fj+F' j)/Aj
なお、HO抑制部96は、ステップS203で隣接セル(隣接セルk)を抽出するとき、ハンドオーバ失敗率以外に、ハンドオーバ失敗数、隣接セルへハンドオーバした後の平均滞在時間など他のハンドオーバ特性を用いても構わない。すなわち、HO抑制部96は、ハンドオーバ失敗数が閾値以上の隣接セル、ハンドオーバした後の平均滞在時間が閾値以下の隣接セルをハンドオーバ特性が所定の基準より劣るセルとして抽出してもよい。また、HO抑制部96は、複数のハンドオーバ特性を組み合わせて隣接セル(隣接セルk)を抽出してもよい。
HO抑制部96は、ステップS203で抽出した隣接セルkに対して、代替セルありのハンドオーバ失敗数(Fk)の占有率(RShare, k)を算出し、占有率(RShare, k)が閾値(ThShare)以上か否かを判定する(ステップS204)。当該判定の結果、占有率(RShare, k)が閾値(ThShare)未満の場合は、HO抑制部96は、全体の処理を終了する。一方、占有率(RShare, k)が閾値(ThShare)以上の場合は、HO抑制部96は、隣接セルkを抑制対象セルとみなす。なお、HO抑制部96は、例えば、次の数式(2)を用いて占有率(RShare, k)を算出することができる。
(式2) RShare, k = Fk /(Fk+F' k
ステップS204において、占有率(RShare, k)が閾値(ThShare)以上と判定された場合は、HO抑制部96は、パラメータ設定部105が、隣接セルkへのハンドオーバを抑制するハンドオーバ・パラメータを、最適化対象セルに対して設定する(ステップS205)。
HO抑制部96は、パラメータ設定部105が設定したハンドオーバ・パラメータを、最適化対象セルを管理する基地局に通知し(ステップS206)、全体の処理を終了する。
このようにHO抑制部96は、ハンドオーバ特性が所定の基準より劣るセルについては、代替セルの検出結果を考慮に入れた上で、ハンドオーバを抑制するかどうかを決定する。
次に、ハンドオーバ・パラメータの設定方法について説明する。図7は、パラメータ設定部105の動作を説明するフローチャートである。
図7に示すように、パラメータ設定部105は、抑制対象セルが隣接リストに登録されているか否かを判定する(ステップS501)。判定の結果、抑制対象セルが隣接リストに登録されていない場合は、パラメータ設定部105は、抑制対象セルに対してNoHOフラグを設定し(ステップS504)、全体の処理を終了する。一方、抑制対象セルが隣接リストに登録されている場合は、パラメータ設定部105は、抑制対象セルのCIOが下限値に達しているか否かを判定する(ステップS502)。CIOが下限値に達している場合は、パラメータ設定部105は、抑制対象セルに対してNoHOフラグを設定し(ステップS504)、全体の処理を終了する。一方、抑制対象セルのCIOが下限値に達していない場合は、パラメータ設定部105は、抑制対象セルのCIOに下限値を設定し(ステップS503)、全体の処理を終了する。
なお、パラメータ設定部105が行うハンドオーバ・パラメータの設定方法は上記設定方法に限るものではない。例えば、図8に示すパラメータ設定部105の動作を説明するフローチャートに従って設定される構成であっても良い。
図8において、パラメータ設定部105は、抑制対象セルが隣接リストに登録されているか否かを判定する(ステップS501)。抑制対象セルが隣接リストに登録されていないと判定した場合は、パラメータ設定部105は、抑制対象セルに対してNoHOフラグを設定し(ステップS504)、全体の処理を終了する。一方、抑制対象セルが隣接リストに登録されていると判定した場合は、隣接リストから抑制対象セルを削除し(ステップS505)、その後で、抑制対象セルに対してNoHOフラグを設定し(ステップS504)、全体の処理を終了する。ハンドオーバ・パラメータの設定方法は、このような処理によって設定される構成であっても良い。
以上説明したように、本実施形態の無線通信システムは、移動端末から報告されたセルごとの無線品質の測定情報に基づき、target cell(第2のセル)を除くセルの中から、無線品質が所要値以上である代替セル(第3のセル)を検出する代替セル検出手段を備えている。そして、代替セル検出手段による第3のセルの検出結果に基づき、第2のセルへのハンドオーバを抑制するハンドオーバ抑制手段を更に備えている。このような構成とすることで、代替セルの存在を考慮した上でtarget cellに対するハンドオーバの抑制が行われるため、セル全体のハンドオーバの成功率を改善できる。
より具体的には、本実施形態によれば、最適化対象セルから特定の隣接セルに対するハンドオーバの失敗率が高いなどハンドオーバ特性が所定の基準より劣るとき、ハンドオーバ可能な替わりの隣接セルがある場合のみ、失敗率が高い隣接セルへのハンドオーバを抑制する。すなわち、本実施形態によれば、従来技術のようにハンドオーバ失敗率が高い隣接セルへのハンドオーバを一律に抑制するのではなく、ハンドオーバ可能な替わりの隣接セルの有無を考慮して、ハンドオーバ失敗率が高い隣接セルへのハンドオーバを抑制する。これにより、ハンドオーバ可能な替わりの隣接セルがない場合に通信の異常切断を増やすことなく、セル全体のハンドオーバの成功率を改善できる。
(第2の実施形態)
本実施形態の無線通信システムは、第1の実施形態と比較して、複数時点の無線品質の測定情報に基づき、代替セルを検出することを特徴とする。以下、図面を用いて詳細に説明する。なお、無線通信システムのブロック構成は、第1の実施形態と同一であるため図2を援用して説明する。
図9は、本実施形態の無線通信システムにおける、代替セル検出部103の動作を説明するフローチャートである。なお、図9において、図5と同様の処理については同じ符号を付し、説明を省略する。
本実施形態における失敗情報通知部106は、ハンドオーバ失敗時に移動端末10が測定した、隣接セルの無線品質の測定情報を失敗情報に対して新たに追加し、基地局30Aに通知する。ハンドオーバ失敗時とは、例えば、source cellからtarget cellへのハンドオーバの途中で、無線回線の異常切断が発生した時点を意味する。あるいは、source cellからtarget cellへのハンドオーバが完了した直後の一定期間内に無線回線の異常切断が発生した時点を意味する。
代替セル検出部103は、ステップS304において集合Sに隣接セルが含まれる場合、すなわち、代替セルが検出された場合は、移動端末10のハンドオーバ失敗時における隣接セルの無線品質の測定情報を、失敗情報から取得する(ステップS401)。
代替セル検出部103は、集合Sに含まれる隣接セルのうち、ハンドオーバ失敗時の無線品質が閾値以上である隣接セルが存在するか否かを判定する(ステップS402)。ステップS402における判定の結果、条件を満たす隣接セルが存在しない場合は、代替セルが検出されなかったものとして判定し(ステップS305)、全体の処理を終了する。一方、そのような隣接セルが存在する場合は、代替セルが検出されたものとして判定し(ステップS306)、全体の処理を終了する。
なお、移動端末10のハンドオーバ要求時から失敗時の間の隣接セルの無線品質の測定情報の時系列を、失敗情報通知部106が失敗情報に付加して基地局30Aに通知できる場合には、本実施形態における代替セル検出部103の動作として、図10に示す動作とすることも可能である。
図10に示す動作において、代替セル検出部103は、ステップS304において集合Sに隣接セルが含まれる場合、すなわち、代替セルが検出された場合は、移動端末10のハンドオーバ要求時から失敗時までの隣接セルの無線品質の測定情報の時系列を失敗情報から取得する(ステップS410)。
代替セル検出部103は、ハンドオーバ要求時からハンドオーバ失敗時の間、無線品質が常に閾値以上である隣接セルが、集合Sに含まれているか否かを判定する(ステップS411)。ステップS411における判定の結果、条件を満たす隣接セルが存在しない場合は代替セルが検出されなかったものとして判定し(ステップS305)、全体の処理を終了する。一方、そのような隣接セルが存在する場合は、代替セルが検出されたものとして判定し(ステップS306)、全体の処理を終了する。
このように、本実施形態によれば、複数時点の無線品質の測定情報に基づき代替セルを検出し、代替セルの検出結果に応じて、ハンドオーバ失敗率が高い特定の隣接セルへのハンドオーバを抑制する。
第1の実施形態においては、ハンドオーバ要求時以降に無線品質が所要品質を下回る隣接セルを、代替セルとして誤検出する場合があった。これに対し、本実施形態によれば、ハンドオーバ要求時以降の複数時点の無線品質に基づき代替セルを検出するため、このような誤検出を低減できる。
(第3の実施形態)
本実施形態の無線通信システムは、第1および第2の実施形態と比較して、特定の隣接セルへのハンドオーバを抑制した後のハンドオーバ特性の変化を監視する仕組みを新たに備え、抑制によりハンドオーバ特性が劣化した場合に、直前の抑制を解除できるよう構成したことを特徴とする。以下、本実施形態に係る無線通信システムについて図面を用いて詳細に説明する。
図11は、本実施形態の無線通信システムの構成を示す図である。なお、図11において、図2と同様の構成要素については同じ符号を付し、説明を省略する。
図11に示すように、本実施形態は、第1および第2の実施形態と比べて、HO抑制部96が品質監視部201を更に備える点で異なる。品質監視部201は、品質統計記憶部104に格納されているHO統計情報を参照し、HO抑制部96が行った抑制によりハンドオーバ特性が劣化した場合は、パラメータ設定部105に対して直前のパラメータ変更の解除を要求する。
次に、本実施形態の無線通信システムの動作について説明する。図12は、本実施形態の無線通信システムにおける、HO抑制部96の動作を説明するフローチャートである。なお、図12において、図6と同様の処理については同じ符号を付し、説明を省略する。
品質監視部201は、最適化対象セルを管理する基地局に対して、HO抑制部96がハンドオーバ・パラメータを通知した後、一定期間(T)が経過するまで待機する(ステップS501)。品質監視部201は、一定期間(T)が経過した時点で、品質統計記憶部104にアクセスし、ハンドオーバ・パラメータの変更から一定期間(T)が経過した時点の最適化対象セルのHO統計情報を参照する(ステップS502)。
品質監視部201は、取得した統計情報をもとに、最適化対象セルのハンドオーバ特性が劣化したか否かを判定する(ステップS503)。判定の結果、ハンドオーバ特性が劣化していなければ、ハンドオーバ抑制部96は、全体の処理を終了する。一方、ハンドオーバ特性が劣化している場合は、品質監視部201は、パラメータ設定部105に対してハンドオーバ抑制の解除を要求する(ステップS504)。
なお、品質監視部201は、例えば、source cell全体の通信の異常切断率、または代替セルへのハンドオーバ失敗率が、ハンドオーバ抑制前と比べて一定値以上増加したときにハンドオーバ特性が劣化したと判定する。このとき、品質監視部201は、例えば、数式(1)を用いてハンドオーバ失敗率を算出することができる。
パラメータ設定部105は、品質監視部201から抑制解除の要求を受けて、抑制対象セルへのハンドオーバ抑制を解除するハンドオーバ・パラメータを設定する。すなわち、CIOを変更前の値に戻す、あるいはNoHOフラグを無効にする等の設定を行う。HO抑制部96は、パラメータ設定部105が抑制解除のために設定したハンドオーバ・パラメータを、最適化対象セルを管理する基地局30Aに通知し(ステップS505)、全体の処理を終了する。
このように、本実施形態にかかる無線通信システムは、特定の隣接セルへのハンドオーバを抑制した後のハンドオーバ特性の変化を監視し、抑制によりハンドオーバ特性が劣化した場合は、直前の抑制を解除する。
第1および第2の実施形態においては、特定の隣接セルへのハンドオーバの抑制により、最適化対象セルの通信品質が劣化した場合に、劣化を緩和することができなかった。これに対し、本実施形態によれば、抑制によりハンドオーバ特性が劣化した場合は、直前の抑制を解除するため、このような劣化を緩和することができる。
(第4の実施形態)
本実施形態の無線通信システムは、第1〜第3の実施形態と比較して、移動端末10の移動速度を判別する仕組みを新たに備え、特定の隣接セルへのハンドオーバの抑制を高速移動端末に対してのみ適用できるようにした点が異なる。
図13は、本実施形態の無線通信システムの構成を示す図である。なお、図13において、図2と同様の構成要素については同じ符号を付し、説明を省略する。
図13に示すように、本実施形態は、第1〜第3の実施形態と比べて、HO制御部101が移動速度判別部301を備える点で異なる。移動速度判別部301は、過去に接続した無線セルの履歴情報を移動端末10から取得し、取得した情報をもとに端末が高速移動端末か低速移動端末かを判別する。移動速度判別部301は、判別結果をHO制御部101に通知する。
次に、本実施形態の無線通信システムの動作について説明する。図14は、本実施形態の無線通信システムにおける、基地局30Aの動作を説明するフローチャートである。なお、図14において、図4と同様の処理については同じ符号を付し、説明を省略する。
移動速度判別部301は、移動端末10が高速移動端末か低速移動端末かを判別し、HO制御部101に判別結果を通知する(ステップS601)。
HO制御部101は、移動速度判別部301における移動速度の判別結果に応じてtarget cellを決定する。すなわち、HO制御部101は、移動速度判別部301より通知される判別結果に基づいて移動端末10が高速移動端末であると判別した場合は(ステップS602)、測定情報に含まれる隣接セルのうち、NoHOフラグが無効な隣接セルの中からtarget cellを決定する(ステップS102)。一方、移動端末10を低速移動端末と判別した場合は(ステップS602)、測定情報に含まれる全ての隣接セルの中からtarget cellを決定する(ステップS603)。
次に、端末の移動速度の判別方法について説明する。図15は、移動速度判別部301の動作を説明するフローチャートである。
図15に示すように、移動速度判別部301は、移動端末10が過去に接続した無線セルの履歴情報を移動端末10から取得する(ステップS701)。次に、移動速度判別部301は、直前に接続したセルの滞在時間を履歴情報から取得する(ステップS702)。
次に、移動速度判別部301は、滞在時間に応じて移動端末の移動速度を判別する。具体的には、移動速度判別部301は、ステップS702で取得した履歴情報に基づいて、移動端末10が直前に接続したセルの滞在時間と基準となる期間(P)とを比較する(ステップS703)。
ステップS703における比較の結果、上記滞在時間が期間(P)より短い場合には、移動速度判別部301は、当該移動端末10を高速移動端末と判別する(ステップS704)。一方、滞在時間が期間(P)より長い場合には、当該移動端末10を低速移動端末と判別する(ステップS705)。
なお、本実施形態では、一例として、過去に接続した無線セルの履歴情報を移動端末10から取得する形態について説明したが、移動端末10が直前に接続していた基地局から履歴情報を取得する形態でも構わない。
このように、本実施形態によれば、端末の移動速度を判別し、高速移動端末に対してのみ特定の隣接セルへのハンドオーバを抑制する。
第1〜第3の実施形態においては、特定の隣接セルへのハンドオーバの抑制を、source cellに接続する全ての移動速度に対して一律に適用する。そのため、様々な移動速度の端末が混在する環境においては、特に低速移動端末に対して不必要にハンドオーバの抑制を適用して無線品質がより低い隣接セルへのハンドオーバを促進し、スループットの低下など通信品質の劣化を引き起こす可能性があった。これに対し、本実施形態によれば、高速移動端末に対してのみハンドオーバの抑制を適用するため、このような通信品質の劣化を防ぐことができる。
(第5の実施形態)
本実施形態の無線通信システムは、第1〜第4の実施形態と比較して、特定の隣接セルへのハンドオーバ抑制の適否を判断する仕組みを基地局の内部に備え、移動端末のハンドオーバ要求ごとに、基地局がその都度、ハンドオーバ抑制の適否を判断して適用できるようにした点が異なる。
図16は、本実施形態の基地局の構成を示す図である。なお、図16において、図2と同様の構成要素については同じ符号を付し、説明を省略する。
図16に示すように、本実施形態は、第1〜第4の実施形態と比べて、基地局30Aが品質統計記憶部401を備え、HO制御部101がHO抑制部402を備える点が異なる。
品質統計記憶部401は、最適化対象セル35から隣接セルiに対して実施されたハンドオーバに関して、ハンドオーバ試行数(ai)、ハンドオーバ失敗数(fi)などのハンドオーバ統計情報を記憶する領域である。
HO抑制部402は、HO制御部101が移動端末の測定報告に基づき決定したtarget cell に関するHO統計情報を品質統計記憶部401から取得し、代替セルの検出結果を代替セル検出部103から取得し、取得したこれらの情報をもとに代替セルへのハンドオーバの要否を判断する。HO抑制部402は、判断結果をHO制御部101に通知する。
次に、本実施形態の基地局の動作について説明する。図17は、本実施形態の基地局30Aの動作を説明するフローチャートである。なお、図17において、図4と同様の処理については同じ符号を付し、説明を省略する。
HO制御部101は、移動端末の測定報告に基づきtarget cell(隣接セル(i))を決定する(ステップS801)。
HO抑制部402は、target cellに関するHO統計情報を品質統計記憶部401から取得する(ステップS802)。次に、HO抑制部402は、隣接セル(i)のハンドオーバ失敗率(R' HoFail, i)を算出し、失敗率(R' HoFail, i)が閾値(ThHoFail)を上回るか否かを判定する(ステップS803)。
ハンドオーバ失敗率(R' HoFail, i)は、例えば、隣接セル(i)に対するハンドオーバ試行数(ai)、ハンドオーバ失敗数(fi)をもとに、数式(3)を用いて算出することができる。
(式3) R' HoFail, i = fi/ai
ステップS803において、ハンドオーバ失敗率(R' HoFail, i)が閾値(ThHoFail)以下であると判定された場合は、HO制御部101は、ステップS801において決定されたtarget cellに対してハンドオーバを実行する(ステップS103)。一方、ステップS803において、ハンドオーバ失敗率(R' HoFail, i)が閾値(ThHoFail)を上回ると判定された場合は、代替セル検出部103が、移動端末10のハンドオーバ要求時の測定情報をHO制御部101から取得し、代替セルを検出する(ステップS107)。
なお、第1の実施形態と同様に、ステップS803における品質指標として、ハンドオーバ失敗率以外にハンドオーバ失敗数、target cellにハンドオーバした後の平均滞在時間を用いても構わない。
あるいは、ステップS803において、ハンドオーバ失敗率の評価の代わりに、隣接セル(i)に対するNoHOの設定の有無を調べ、NoHOが設定されていない場合にはステップS103へ移り、NoHOが設定されている場合にはステップS107へ移るようにしても構わない。
HO抑制部402は、ステップS108において、代替セル検出部103の検出結果をもとに、代替セルの有無に応じて処理を分岐する。すなわち、代替セルがないと判定した場合は、ステップS801において決定したtarget cellに対してハンドオーバを実行する(ステップS103)。一方、代替セルがあると判定した場合は、ステップS804において、代替セル検出部103が検出した代替セルの中からtarget cellを決定し、決定したtarget cellへのハンドオーバを実行する(ステップS103)。
なお、ステップS108において代替セルがあると判定した場合であっても、代替セルのハンドオーバ特性が劣っていない場合のみ、ステップS103において代替セルへのハンドオーバを実行し、その他の場合には、ステップS801で決定したtarget cellに対してハンドオーバを実行するようにしても構わない。
このように、本実施形態によれば、移動端末の測定報告をもとに決定したtarget cellのハンドオーバ失敗率が高いとき、移動端末の測定報告に基づき、代替セルの有無を基地局が判断し、代替セルがある場合は、代替セルの中からtarget cellを再選択してハンドオーバを実行する。
第1〜第4の実施形態においては、代替セルの検出結果を隣接セル単位で集計した結果をもとに、抑制対象セルを決定している。そのため、source cell内部で代替セルがある場所とない場所が混在する環境では、代替セルがない場合にハンドオーバ抑制を適用したり、代替セルがあるのにハンドオーバ抑制を適用せずに通信の異常切断を引き起こすなど、ハンドオーバ抑制の不適合が生じる可能性があった。これに対し、本実施の形態によれば、移動端末のハンドオーバ要求ごとにハンドオーバ抑制の適否を判断するため、このようなハンドオーバ抑制の不適合を防ぐことができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。例えば、本発明は以下の形態をとることも可能である。
(1)移動端末が接続する第1のセルを管理する基地局を備え、前記移動端末が、前記第1のセルから第2のセルにハンドオーバ可能な無線通信システムであって、前記移動端末から報告されたセルごとの無線品質の測定情報に基づき、前記第2のセルを除くセルの中から、無線品質が所要値以上である第3のセルを検出する代替セル検出手段と、前記代替セル検出手段による第3のセルの検出結果に基づき、前記第2のセルへのハンドオーバを抑制するハンドオーバ抑制手段と、を有する無線通信システム。
(2)前記ハンドオーバ抑制手段は、前記第2のセルへのハンドオーバ特性が所定の基準より劣る場合に、前記代替セル検出手段による第3のセルの検出結果に基づき、前記第2のセルへのハンドオーバを抑制する、(1)に記載の無線通信システム。
(3)前記ハンドオーバ特性は、前記第2のセルへのハンドオーバ失敗率、ハンドオーバ失敗数、および前記第2のセルへハンドオーバした後の平均滞在時間の少なくとも1つを含む、(2)に記載の無線通信システム。
(4)前記無線品質は、前記セルを管理する基地局から送信されたリファレンス信号の受信電力または信号対干渉波および雑音電力比の少なくとも1つを含む、(1)に記載の無線通信システム。
(5)前記ハンドオーバ抑制手段は、前記第3のセルが存在する場合の前記第2のセルへのハンドオーバ失敗数の統計と、前記第3のセルが存在しない場合の前記第2のセルへのハンドオーバ失敗数の統計に基づき、前記第2のセルへのハンドオーバを抑制することを判断する、(1)乃至(4)のいずれか1項に記載の無線通信システム。
(6)前記代替セル検出手段は、前記移動端末からのハンドオーバ要求ごとに、前記第3のセルを検出し、前記ハンドオーバ抑制手段は、前記第3のセルが検出されたことを条件として、前記第2のセルへのハンドオーバを抑制する、(1)乃至(4)のいずれか1項に記載の無線通信システム。
(7)前記ハンドオーバ抑制手段は、前記第2のセルの無線品質の測定結果に付加するオフセット値を前記移動端末に対して通知することにより前記第2のセルへのハンドオーバを抑制する、(5)に記載の無線通信システム。
(8)前記ハンドオーバ抑制手段は、前記第2のセルに対してハンドオーバの禁止フラグを設定することにより前記第2のセルへのハンドオーバを抑制する、(5)に記載の無線通信システム。
(9)前記ハンドオーバ抑制手段は、前記移動端末のうち、高速移動する移動端末に対してのみ、前記第2のセルへのハンドオーバを抑制する、(5)に記載の無線通信システム。
(10)前記高速移動する移動端末は、前記接続中のセルの直前に接続したセルの滞在時間が閾値以下である移動端末である、(9)に記載の無線通信システム。
(11)前記ハンドオーバ抑制手段は、前記第2のセルへのハンドオーバを抑制した後の前記第1のセルの通信品質を監視する品質監視手段を備え、前記第1のセルの通信品質がハンドオーバの抑制前より劣化した場合に、前記第2のセルへのハンドオーバの抑制を解除する、(5)または(6)に記載の無線通信システム。
(12)前記品質監視手段は、前記第1のセル全体の通信の異常切断率、前記第3のセルへのハンドオーバ失敗率、ハンドオーバ失敗数、前記第3のセルへハンドオーバした後の平均滞在時間の少なくとも1つを用いて前記第1のセルの通信品質の劣化を評価する、(11)に記載の無線通信システム。
(13)前記代替セル検出手段は、前記移動端末から報告されたハンドオーバ要求時の無線品質が所要値以上であるセルを前記第3のセルとして検出する、(1)乃至(4)のいずれか1項に記載の無線通信システム。
(14)前記代替セル検出手段は、前記移動端末から報告された複数の時点の無線品質が、いずれも所要値以上であるセルを前記第3のセルとして検出する、(1)乃至(4)のいずれか1項に記載の無線通信システム。
(15)前記代替セル検出手段は、前記移動端末から報告されたハンドオーバ要求時の無線品質と、ハンドオーバ失敗時の無線品質が、いずれも所要値以上であるセルを、前記第3のセルとして検出する、(13)に記載の無線通信システム。
(16)前記代替セル検出手段は、前記移動端末から報告されたハンドオーバ要求時からハンドオーバ失敗時の間の無線品質の時系列が、常に所要値以上であるセルを、前記第3のセルとして検出する、(14)に記載の無線通信システム。
(17)移動端末が接続する第1のセルを管理し、前記第1のセルから第2のセルへの前記移動端末のハンドオーバを処理する基地局であって、前記移動端末から報告されたセルごとの無線品質の測定情報に基づき、前記第2のセルを除くセルの中から、無線品質が所要値以上である第3のセルを検出する代替セル検出手段と、前記代替セル検出手段による第3のセルの検出結果に基づき、前記第2のセルへのハンドオーバを抑制するハンドオーバ抑制手段と、を有する基地局。
(18)前記ハンドオーバ抑制手段は、前記第2のセルへのハンドオーバ特性が所定の基準より劣る場合に、前記代替セル検出手段による第3のセルの検出結果に基づき、前記第2のセルへのハンドオーバを抑制する、(17)に記載の基地局。
(19)移動端末が接続する第1のセルから第2のセルへの前記移動端末のハンドオーバを抑制するハンドオーバ・パラメータを設定するハンドオーバ最適化方法であって、前記移動端末が測定したセルごとの無線品質の測定情報に基づき、前記第2のセルを除くセルの中から、無線品質が所要値以上である第3のセルを検出し、前記第3のセルの検出結果に基づき、前記第2のセルへのハンドオーバを抑制するハンドオーバ・パラメータを設定する、ハンドオーバ最適化方法。
(20)前記ハンドオーバ・パラメータの設定は、前記第2のセルへのハンドオーバ特性が所定の基準より劣る場合に、前記第3のセルの検出結果に基づいて行われる、(19)に記載のハンドオーバ最適化方法。
(21)前記ハンドオーバ・パラメータは、ハンドオーバの禁止フラグ、前記移動端末による無線品質の測定結果に対して付加するオフセット値の少なくとも1つを含む、(20)に記載のハンドオーバ最適化方法。
(22)移動端末が接続先のセルを切り替えるハンドオーバ処理において、前記移動端末は、ハンドオーバ要求時にセルごとの無線品質の測定情報を基地局に報告し、前記基地局は、前記移動端末が接続中の第1のセルとハンドオーバ先として通知された第2のセルとの間のハンドオーバ特性が所定の基準より劣り、かつ前記測定情報のうち、前記第1のセル及び前記第2のセルを除くセルの測定情報のうちに、前記無線品質が所要値以上である第3のセルが存在する場合、前記第3のセルへハンドオーバする、ハンドオーバ方法。
10 移動端末
30 基地局
30A 基地局
30B 基地局
35 無線セル
35A 最適化対象セル
35B 隣接セル
90 ネットワーク管理システム
96 ハンドオーバ抑制部
101 ハンドオーバ制御部
102 ハンドオーバ特性管理部
103 代替セル検出部
104 品質統計記憶部
105 パラメータ設定部
106 失敗情報通知部
201 品質監視部
301 移動速度判別部
401 品質統計記憶部
402 ハンドオーバ抑制部

Claims (20)

  1. 移動端末が接続する第1のセルを管理する基地局を備え、前記移動端末が、前記第1のセルから第2のセルにハンドオーバ可能な無線通信システムであって、
    前記移動端末から報告されたセルごとの無線品質の測定情報に基づき、前記第2のセルを除くセルの中から、無線品質が所要値以上である第3のセルを検出する代替セル検出手段と、
    前記代替セル検出手段による第3のセルの検出結果に基づき、前記第2のセルへのハンドオーバを抑制するハンドオーバ抑制手段と、
    を有する無線通信システム。
  2. 前記ハンドオーバ抑制手段は、前記第2のセルへのハンドオーバ特性が所定の基準より劣る場合に、前記代替セル検出手段による第3のセルの検出結果に基づき、前記第2のセルへのハンドオーバを抑制する、
    請求項1に記載の無線通信システム。
  3. 前記ハンドオーバ特性は、前記第2のセルへのハンドオーバ失敗率、ハンドオーバ失敗数、および前記第2のセルへハンドオーバした後の平均滞在時間の少なくとも1つを含む、
    請求項2に記載の無線通信システム。
  4. 前記無線品質は、前記セルを管理する基地局から送信されたリファレンス信号の受信電力または信号対干渉波および雑音電力比の少なくとも1つを含む、
    請求項1に記載の無線通信システム。
  5. 前記ハンドオーバ抑制手段は、前記第3のセルが存在する場合の前記第2のセルへのハンドオーバ失敗数の統計と、前記第3のセルが存在しない場合の前記第2のセルへのハンドオーバ失敗数の統計に基づき、前記第2のセルへのハンドオーバを抑制することを判断する、
    請求項1乃至4のいずれか1項に記載の無線通信システム。
  6. 前記代替セル検出手段は、前記移動端末からのハンドオーバ要求ごとに、前記第3のセルを検出し、
    前記ハンドオーバ抑制手段は、前記第3のセルが検出されたことを条件として、前記第2のセルへのハンドオーバを抑制する、
    請求項1乃至4のいずれか1項に記載の無線通信システム。
  7. 前記ハンドオーバ抑制手段は、前記第2のセルの無線品質の測定結果に付加するオフセット値を前記移動端末に対して通知することにより前記第2のセルへのハンドオーバを抑制する、
    請求項5に記載の無線通信システム。
  8. 前記ハンドオーバ抑制手段は、前記第2のセルに対してハンドオーバの禁止フラグを設定することにより前記第2のセルへのハンドオーバを抑制する、
    請求項5に記載の無線通信システム。
  9. 前記ハンドオーバ抑制手段は、前記移動端末のうち、高速移動する移動端末に対してのみ、前記第2のセルへのハンドオーバを抑制する、
    請求項5に記載の無線通信システム。
  10. 前記高速移動する移動端末は、前記接続中のセルの直前に接続したセルの滞在時間が閾値以下である移動端末である、
    請求項9に記載の無線通信システム。
  11. 前記ハンドオーバ抑制手段は、前記第2のセルへのハンドオーバを抑制した後の前記第1のセルの通信品質を監視する品質監視手段を備え、
    前記第1のセルの通信品質がハンドオーバの抑制前より劣化した場合に、前記第2のセルへのハンドオーバの抑制を解除する、
    請求項5または請求項6に記載の無線通信システム。
  12. 前記品質監視手段は、前記第1のセル全体の通信の異常切断率、前記第3のセルへのハンドオーバ失敗率、ハンドオーバ失敗数、前記第3のセルへハンドオーバした後の平均滞在時間の少なくとも1つを用いて前記第1のセルの通信品質の劣化を評価する、
    請求項11に記載の無線通信システム。
  13. 前記代替セル検出手段は、前記移動端末から報告されたハンドオーバ要求時の無線品質が所要値以上であるセルを前記第3のセルとして検出する、
    請求項1乃至4のいずれか1項に記載の無線通信システム。
  14. 前記代替セル検出手段は、前記移動端末から報告された複数の時点の無線品質が、いずれも所要値以上であるセルを前記第3のセルとして検出する、
    請求項1乃至4のいずれか1項に記載の無線通信システム。
  15. 前記代替セル検出手段は、前記移動端末から報告されたハンドオーバ要求時の無線品質と、ハンドオーバ失敗時の無線品質が、いずれも所要値以上であるセルを、前記第3のセルとして検出する、
    請求項13に記載の無線通信システム。
  16. 前記代替セル検出手段は、前記移動端末から報告されたハンドオーバ要求時からハンドオーバ失敗時の間の無線品質の時系列が、常に所要値以上であるセルを、前記第3のセルとして検出する、
    請求項14に記載の無線通信システム。
  17. 移動端末が接続する第1のセルを管理し、前記第1のセルから第2のセルへの前記移動端末のハンドオーバを処理する基地局であって、
    前記移動端末から報告されたセルごとの無線品質の測定情報に基づき、前記第2のセルを除くセルの中から、無線品質が所要値以上である第3のセルを検出する代替セル検出手段と、
    前記代替セル検出手段による第3のセルの検出結果に基づき、前記第2のセルへのハンドオーバを抑制するハンドオーバ抑制手段と、
    を有する基地局。
  18. 移動端末が接続する第1のセルから第2のセルへの前記移動端末のハンドオーバを抑制するハンドオーバ・パラメータを設定するハンドオーバ最適化方法であって、
    前記移動端末が測定したセルごとの無線品質の測定情報に基づき、前記第2のセルを除くセルの中から、無線品質が所要値以上である第3のセルを検出し、
    前記第3のセルの検出結果に基づき、前記第2のセルへのハンドオーバを抑制するハンドオーバ・パラメータを設定する、
    ハンドオーバ最適化方法。
  19. 前記ハンドオーバ・パラメータは、ハンドオーバの禁止フラグ、前記移動端末による無線品質の測定結果に対して付加するオフセット値の少なくとも1つを含む、
    請求項18に記載のハンドオーバ最適化方法。
  20. 移動端末が接続先のセルを切り替えるハンドオーバ処理において、
    前記移動端末は、ハンドオーバ要求時にセルごとの無線品質の測定情報を基地局に報告し、
    前記基地局は、前記移動端末が接続中の第1のセルとハンドオーバ先として通知された第2のセルとの間のハンドオーバ特性が所定の基準より劣り、かつ前記測定情報のうち、前記第1のセル及び前記第2のセルを除くセルの測定情報のうちに、前記無線品質が所要値以上である第3のセルが存在する場合、前記第3のセルへハンドオーバする、
    ハンドオーバ方法。
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