JP6255678B2 - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両等に搭載される内燃機関の制御装置に関する。
近年、車両が旋回する際に車輪の制動力を適宜制御するとともに、内燃機関の駆動力を抑制して車両に所望の復元モーメント又は回頭モーメントを発生させ、これにより車両の旋回時の姿勢を好適に制御する駆動力制御手段、所謂アクティブスタビリティコントロールが開発されている(特許文献1参照)。
この駆動力制御手段は、旋回走行時に車両のスリップを防止すべく内燃機関の駆動力を低減する低減量を算出するとともに、当該低減量をエンジンECUに出力する。算出された低減量を受信したエンジンECUは、アクセル開度に関わらず、内燃機関の点火プラグの点火時期を所定時期よりも遅らせる点火リタードを実施するとともに、内燃機関のスロットルバルブの開度を低下させることで駆動力を低減する。
特開2009−56919号公報
しかしながら、内燃機関の駆動力を低減する際に、点火リタードを実施するとともに、スロットルバルブの開度を低下させるため、実際に低減される駆動力は、駆動力制御手段によって算出された低減量よりも大きくなってしまう。これにより、旋回時における車両の姿勢制御が困難になってしまうという問題点があった。特にターボチャージャ付の内燃機関については、過給圧を加味するためこのような問題が顕著であった。
そこで、本発明は、上述した従来技術の課題に鑑みなされた発明であって、車両の旋回時において、駆動力制御手段によって算出された駆動力の低減量に応じて、内燃機関の駆動力を精度良く低減可能な内燃機関の制御装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明の内燃機関の制御装置は、車両の旋回時に車両のスリップを防止すべく内燃機関の駆動力を低減する低減量を算出する駆動力制御手段と、ウエストゲートバルブを有する過給機と、前記ウエストゲートバルブの開度を検出するウエストゲート開度センサとを備えた車両に装備される内燃機関の制御装置であって、前記ウエストゲートバルブの開閉を制御するウエストゲート制御手段と、点火プラグの点火時期を制御する点火時期制御手段と、スロットルバルブの開閉を制御するスロットル制御手段とを備え、前記ウエストゲート開度センサによる検出結果および前記駆動力制御手段によって算出された駆動力の前記低減量に応じて、前記検出結果が全開でないと検出したとき、前記低減量が、予め設定された第1閾値未満の場合に、前記点火時期制御手段にて点火リタードを実施し、前記第1閾値以上で、且つ前記第1閾値よりも大きい第2閾値未満の場合に、前記点火リタードを実施するとともに、前記ウエストゲート制御手段にて前記ウエストゲートバルブの開度を増加させ、前記第2閾値以上の場合に、前記点火リタード、前記ウエストゲートバルブの開度の増加及び前記スロットル制御手段にて前記スロットルバルブの開度の低下を実施し、前記低減量が第1閾値以上のとき、前記ウエストゲートバルブの開度を増加させた後、前記点火リタードを実施することを特徴とする。
本発明の内燃機関の制御装置によれば、駆動力制御手段によって算出された駆動力の低減量に応じて、点火リタード、ウエストゲートバルブの開度の増加、スロットルバルブの開度の低下のうち少なくとも何れか一つを実施するため、算出された駆動力の低減量と同等量の駆動力を精度良く低減することができる。従来は、算出された駆動力よりも大幅に駆動力を低下させていたため困難であった旋回走行時の車両の姿勢制御を容易に実施可能となる。
本発明によれば、前記駆動力制御手段によって算出された駆動力の前記低減量が、予め設定された第1閾値未満の場合に、前記点火リタードを実施する。
点火リタード、ウエストゲートバルブの開度増加、スロットルバルブの開度低下において、駆動力を低減する効果の大きい順番は、スロットルバルブの開度低下>ウエストゲートバルブの開度増加>点火リタードである。
一方、駆動力の低減、及び低減してから復帰させるまでのレスポンスは、点火リタード>ウエストゲートバルブの開度増加>スロットルバルブの開度低下である。
したがって、駆動力制御手段によって算出された駆動力の低減量が第1閾値未満の場合、即ち少量の場合に、点火リタードを実施することで、駆動力の低減要求に対してレスポンス良く対応するとともに、少量の低減要求に応じた駆動力を低減できる。
本発明によれば、前記駆動力制御手段によって算出された駆動力の前記低減量が、予め設定された第1閾値以上で、且つ予め設定されて前記第1閾値よりも大きい第2閾値未満の場合に、前記点火リタードを実施するとともに、前記ウエストゲートバルブの開度を増加させる。
このように、駆動力制御手段によって算出された駆動力の低減量が第1閾値以上且つ第2閾値未満の場合に、点火リタードを実施することで、レスポンス良く駆動力を低減することができる。さらに、ウエストゲートバルブの開度を増加することで、駆動力を効率良く低減することができる。これにより、駆動力の低減要求に対してレスポンス良く対応でき、且つ、低減要求量に応じた駆動力を低減できる。なお、駆動力を復帰させる場合も効率よく復帰させることができる。
本発明によれば、前記駆動力制御手段によって算出された駆動力の前記低減量が、予め設定された第1閾値よりも大きくて予め設定された第2閾値以上の場合に、前記点火リタード、前記ウエストゲートバルブの開度の増加及び前記内燃機関のスロットルバルブの開度の低下を実施する。
このように、駆動力制御手段によって算出された駆動力の低減量が第2閾値以上の場合、即ち多量の場合に、点火リタードを実施することで、レスポンス良く駆動力を低減することができる。そして、ウエストゲートバルブの開度を増加することで、駆動力を効率良く低減することができる。さらに、スロットルバルブの開度を低下させることで、駆動力を大幅に低減することができる。これにより、駆動力の低減要求に対してレスポンス良く対応でき、且つ、多量の低減要求に応じた駆動力を低減できる。なお、駆動力を復帰させる場合も効率よく復帰させることができる。
また、本発明によれば、前記低減量が第1閾値以上のとき、前記ウエストゲートバルブの開度を増加させた、前記点火リタードを実施する。
また、前記低減量が前記第2閾値以上のとき、前記点火リタードを行った後、前記スロットルバルブの開度の低下を実施するとよい。
また、前記ウエストゲート開度センサによる検出結果が全開を検出したとき、前記第1閾値以上で前記点火リタードおよび前記スロットルバルブの開度の低下を実施するとよい。
本発明によれば、車両の旋回時において、駆動力制御手段によって算出された駆動力の低減量に応じて、内燃機関の駆動力を精度良く低減可能な内燃機関の制御装置を提供することができる。
本発明の実施形態に係る内燃機関の制御装置を示す図である。 本発明の実施形態に係る内燃機関の制御装置のブロック図である。 本発明の実施形態に係る内燃機関の駆動力を低減する制御ルーチンを示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係る内燃機関の駆動力を低減する制御ルーチンを示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態を図に基づいて詳細に説明する。但し、この実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは特に特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
図1は、本発明の実施形態に係る内燃機関の制御装置を示す図である。また、図2は、本発明の実施形態に係る内燃機関の制御装置のブロック図である。
図1及び図2に示すように、車両の内燃機関1は、内燃機関本体11と、内燃機関本体11の内部に設けられ、ピストン12とシリンダヘッド13及びシリンダ14とによって囲まれた空間にて燃料を燃焼させる燃焼室11aと、当該燃焼室11aに空気を導入する吸気通路2と、燃焼室11aで燃焼した燃焼ガスを内燃機関1の外部に導出する排気通路3とを有している。
また、シリンダヘッド13にはインジェクタ15が設けられている。このインジェクタ15は、その先端側が燃焼室11aに臨むように配設されており、インジェクタ15から燃焼室11a内に直接燃料が噴射される。
インジェクタ15と図示しない燃料タンクとの間には燃料供給路16が設けられ、この燃料供給路16上に、燃料ポンプ17が設けられている。
また、内燃機関1には、EGR装置20が設けられている。このEGR装置20は、EGR通路21(排気還流通路)を備えている。
EGR通路21の一端部21aは吸気温度センサ18とスロットルバルブ19との間の吸気通路2に接続されている。
EGR通路21の他端部21bは排気通路3に接続されており、排ガスの一部がEGR通路21を通って吸気通路2に導入される。
EGR通路21の一端部21aには、当該EGR通路21を開閉するEGRバルブ22が設けられている。EGR通路21におけるEGRバルブ22の上流(排気側)には、EGR通路21内を流れる排ガスを冷却するためのEGRクーラが設けられている。
また、内燃機関1には過給機30が設けられている。この過給機30は、吸気通路2に配設され、エアクリーナ8で吸引した空気を加圧するコンプレッサ31と、排気通路3に配設され、当該排気通路3内の排ガスを排出すると共に、コンプレッサ31と同軸に配設された排気タービン32と、排気タービン32とコンプレッサ31とを連結するシャフト33と、を備えている。
過給機30は、内燃機関1から排出された排ガスにより、排気タービン32を回転させる。そして、この排気タービン32の回転力でコンプレッサ31を駆動させて、吸気通路2の空気(吸気)を過給する。過給された空気は、内燃機関1の各気筒の燃焼室11aに供給される。
コンプレッサ31の下流側(吸気流れの下流側)の吸気通路2には、コンプレッサ31により過給された空気を冷却するインタークーラ4が設けられている。なお、図中の符号5は、排気通路3の排気タービン32下流に設けられた触媒を示している。
過給機30は、一端が排気タービン32よりも上流側の排気通路3に接続され、他端が排気タービン32よりも下流側の排気通路3に接続されて、排気タービン32を迂回するバイパス通路34を備えている。
このバイパス通路34には、ウエストゲートバルブ35と、当該ウエストゲートバルブ35を開閉制御する電動モータ36と、が設けられている。
電動モータ36の回転量及び回転速度を制御することによって、それぞれウエストゲートバルブ35の開度、開閉速度を調整することができる。なお、従来はウエストゲート35はダイヤフラム式のアクチュエータを用いて、コンプレッサ31の前後の差圧に応じてウエストゲートバルブ35を開閉していたが、本実施例では電動モータ36を用いた電動式のウエストゲートバルブアクチュエータを用いて、開閉速度や応答性を高めるとともに、コンプレッサ前後の差圧の影響を受けず、ウエストゲートバルブ開閉制御の自由度を高めている。
また、車両は、旋回走行時に車両の姿勢を維持すべく制動力及び内燃機関1の駆動力を制御する駆動力制御手段38を備えている。
駆動力制御手段38の入力部には、各車輪に設けられて車輪速を検出する車輪速センサ26、車両に作用する前後方向Gを検出する前後Gセンサ27、車両に作用する横方向Gを検出する横Gセンサ28、車両のヨーレートを検出するヨーレートセンサ29、ハンドルの操舵角を検出するハンドル角センサ7、運転者によるアクセル開度を検出するアクセルセンサ9等の各種センサ類が接続されている。
そして、これらのセンサによって検出された検出結果は、駆動力制御手段38に出力される。
駆動力制御手段38は、旋回走行時に車両のスリップを防止すべく内燃機関1の駆動力を低減する低減量を算出する低減量算出部39を有している。
具体的に低減量算出部39は、車両の旋回走行時に、車輪速センサ26、前後Gセンサ27、横Gセンサ28、ヨーレートセンサ29、ハンドル角センサ7、及びアクセルセンサ9による検出結果に基づいて、予め記憶されたマップを用いて内燃機関1の駆動力の低減量を算出する。
低減量算出部39によって算出された駆動力の低減量は、エンジンECU40(内燃機関1の制御装置に相当)に出力される。
エンジンECU40は、電動モータ36を駆動させてウエストゲートバルブ35の開閉を制御するウエストゲート制御手段41と、点火プラグ6の点火時期を制御する点火時期制御手段42と、スロットルバルブ19の開閉を制御するスロットル制御手段43と、を備えている。
ウエストゲート制御手段41は、予め記憶されたマップを用い駆動力の低減量に応じてウエストゲートバルブ35の開度を設定する。
ウエストゲート制御手段41は、電動モータ36を駆動させてウエストゲートバルブ35を設定された開度とする。ウエストゲートバルブ35の開度は、ウエストゲートバルブ35の弁体を、バイパス通路34を完全に閉止する位置とバイパス通路34を完全に開放する位置との間で移動させることによって調整する。
ウエストゲートバルブ35の開度は、ウエストゲート開度センサ37によって検出される。
点火時期制御手段42は、予め記憶されたマップを用い駆動力の低減量に応じて点火時期を設定する。
スロットル制御手段43は、予め記憶されたマップを用い駆動力の低減量に応じてスロットルバルブ19の開度を設定する。
スロットルバルブ19の開度は、スロットルバルブ19の弁体を、吸気通路2を完全に閉止する位置と吸気通路2を完全に開放する位置との間で移動させることによって調整する。
ところで、内燃機関1の点火プラグ6の点火時期を所定時期よりも遅らせる点火リタード、ウエストゲートバルブ35の開度増加、スロットルバルブ19の開度低下のうち、駆動力を低減及び低減してから復帰させるまでの効果の大きい順番は、スロットルバルブ19の開度低下>ウエストゲートバルブ35の開度増加>点火リタードである。
これは、スロットルバルブ19を絞るとシリンダ14(燃焼室)に流入する空気量を制限でき出力に対する影響が最も大きく、次にウエトゲートバルブ35は排気タービン32に流入する排気量を調整することによりコンプレッサの回転を制御し過給圧の調整を行うため、ウエストゲートバルブ35を開くことによりスロットルに入り込む吸入空気の圧力を調整でき、結果的にスロットルに流入する空気量を調整できるためスロットルに次いで出力への影響が大きいと考えられる。また、点火リタードは点火時期をリタードさせることにより燃焼効率を落として出力を調整するため、空気量そのものは変化しないことにより出力を大きく変化させることが難しいと考えられるからである。
一方、駆動力の低減、及び低減してから復帰させるまでのレスポンスは、点火リタード>ウエストゲートバルブ35の開度増加>スロットルバルブ19の開度低下である。
これは、点火リタードはシリンダ14(燃焼室)内に設置された点火プラグ6の点火時期を遅角させることにより直接燃焼へ影響があるため、ECU40からの出力低減指令信号が出てから実際に出力が低下するまでの時間が最も短いと考えられ、次にウエストゲートバルブを開弁することによってコンプレッサによる過給が中止され吸気管2からシリンダ14にかかる圧力が急激に減少しシリンダ14に流入する空気量を低減でき、ECU40からの出力低減要求に対し実際に出力が低下するまでの時間が点火リタードに次いで短くなると考えられ、最後にスロットルバルブ19については、スロットルバルブ19を閉じたとしてもスロットルバルブ19からシリンダ14までに残る空気がシリンダ14で燃焼されるまでは実際に出力が低下しないため、ECU40からの出力低減指令信号が出てから実際に出力が低下するまでの時間が、点火リタードおよびウエストゲートバルブ35の開弁より遅くなると考えられるからである。
エンジンECU40は、これらの知見に基づいて、低減量算出部39によって算出された駆動力の低減量に応じて、点火リタード、ウエストゲートバルブ35の開度を増加、スロットルバルブ19の開度を低下のうち少なくとも何れか一つを実施する。
次に、内燃機関1の駆動力を低下させる具体的な制御方法について説明する。
エンジンECU40は、低減量算出部39によって算出された駆動力の低減量が、予め設定された第1閾値未満の場合に、点火リタードのみを実施する。
また、エンジンECU40は、低減量算出部39によって算出された駆動力の低減量が、第1閾値以上で、且つ予め設定された第2閾値(>第1閾値)未満の場合に、ウエストゲートバルブ35の開度を増加させるとともに、点火リタードを実施する。
係る場合に、まず、ウエストゲートバルブ35の開度を増加させ、その後、点火リタードを実施することが好ましい。駆動力を低減するレスポンスは、上述したように、ウエストゲートバルブ35の開度を増加させる方が点火リタードを実施するよりも遅い。このため、ウエストゲートバルブ35の開放を点火リタードよりも先に実施することで、駆動力を低減するレスポンスを向上させつつ、トルク低減量を適切にコントロールできる。
なお、ウエストゲートバルブ35の開度の増加と、点火リタードの実施を同時に行ってもよい。
ウエストゲートバルブ35の開度は、駆動力の低減量と開度との関係を示すマップ等に基づいて設定される。具体的に、ウエストゲートバルブ35は、駆動力の低減量が大きくなるにつれて開度を大きくする。
そして、エンジンECU40は、低減量算出部39によって算出された駆動力の低減量が、第2閾値以上の場合に、点火リタード、ウエストゲートバルブ35の開度を増加及び内燃機関1のスロットルバルブ19の開度を低下させる。
係る場合に、まず、ウエストゲートバルブ35の開度を増加させ、その後、点火リタードを実施し、最後にスロットルバルブ19の開度を低下させることが好ましい。
ウエストゲートバルブ35の開度増加において、上述したように、駆動力を低減するレスポンスは、点火リタードを実施するよりも遅く、スロットルバルブ19の開度低下よりも速い。また、駆動力の低減の効果は、点火リタードを実施するよりも大きく、スロットルバルブ19の開度低下よりも小さい。このため、駆動力低減のレスポンス及び効果が中程度のウエストゲートバルブ35を最初に実施することで、駆動力を低減するレスポンスを向上させるとともに、効果を短時間で発現することができる。
なお、ウエストゲートバルブ35の開度の増加と、点火リタードの実施と、スロットルバルブ19の開度の低下とを同時に行ってもよい。
なお、駆動力低減要求に対して、駆動力を復帰させる場合についても、駆動力の低減時と同様に駆動力復帰のレスポンス、効果ともに中程度のウエストゲートバルブ35を最初に復帰させればよい。例えば、ウエストゲートバルブ開度と点火リタードを行った場合は、駆動力復帰のレスポンス、効果ともに中程度のウエストゲートバルブ35を先に元の開度に戻し、それと同時又はその後に点火時期を元の状態に復帰させる。同様にスロットル19とウエストゲートバルブ35と点火リタードを用いた場合は、まずウエストゲートバルブ35を元の開弁位置に戻し、その後もしくは同時に点火時期を元の点火時期に戻し、最後にスロットル弁を元の位置に戻すのがよい。
スロットルバルブ19の開度は、駆動力の低減量と開度との関係を示すマップ等に基づいて設定される。具体的に、スロットルバルブ19は、駆動力の低減量が大きくなるにつれて開度を小さくする。
ECU40は、図示しないCPU、ROM、RAM及びバックアップRAM等を更に備えている。
ROMは、各種制御プログラムや、それら各種制御プログラムを実行する際に参照されるマップ等が格納されている。
CPUは、ROMに格納された各種制御プログラムやマップに基づいて各種の演算処理を実行する。
また、RAMは、CPUでの演算結果や各センサから入力されたデータ等を一時的に記憶するメモリであり、バックアップRAMは、例えば、内燃機関の停止時にその保存すべきデータ等を記憶する不揮発性のメモリである。
エンジンECU40の入力部には、アクセルセンサ9、吸気温度を検出する吸気温度センサ18、吸気量を検出するエアフロセンサ25、ウエストゲート開度センサ37、スロットル開度センサ(図示しない)等の各種センサ類が接続されている。
また、エンジンECU40の出力部には、ウエストゲートバルブ35、スロットルバルブ19、EGRバルブ22、点火プラグ6、内燃機関1の燃料ポンプ17等が接続されている。
次に、本実施形態における点火リタード制御、ウエストゲートバルブ35の開度制御及びスロットルバルブ19の開度制御について図3及び図4のフローチャートに沿って説明する。図3及び図4は、内燃機関1の駆動力を低減する制御ルーチンを示すフローチャートである。
図3及び図4に示すように、まず、車両の旋回走行時に低減量算出部39は、駆動力の低減量を算出する(ステップS1)。
低減量算出部39によって算出された低減量は、エンジンECU40に出力される。
次に、ウエストゲート開度センサ37によって、ウエストゲートバルブ35の開度を検出する(ステップS2)。
ウエストゲート開度センサ37によって検出された検出結果は、エンジンECU40に出力される。
次に、エンジンECU40は、ウエストゲート開度センサ37によって検出された検出結果に基づいて、ウエストゲートバルブ35が全開か否かを判定する(ステップS3)。
エンジンECU40は、ウエストゲートバルブ35が全開ではないと判定した場合(ステップS3:NO)、続いて、低減量算出部39によって算出された低減量が、第1閾値未満か、第1閾値以上且つ第2閾値未満か、第2閾値以上かを判定する(ステップS4)。
エンジンECU40は、低減量算出部39によって算出された低減量が第1閾値未満であると判定した場合、続いて、点火リタードを実施する(ステップS5)。
次に、エンジンECU40は、低減量算出部39から出力される低減要求が終了したか否かを判定する(ステップS6)。
ステップS5の点火リタードによって、駆動力が十分に低減された場合、即ち旋回走行時に車両の姿勢を制御できる状態になると、駆動力の低減要求が終了し、低減要求量の出力が停止する。エンジンECU40は、低減量算出部39からの駆動力の低減要求量の出力が停止した場合に、終了したと判定して(ステップS6:YES)、本ルーチンを終了する。
ところで、低減量算出部39から出力される駆動力低減要求が新たに出力された場合には、終了していないと判定して(ステップS6:NO)、再び、ステップS2を実施する。
一方、ステップS4において、エンジンECU40は、低減量算出部39によって算出された駆動力の低減量が第1閾値以上且つ第2閾値未満であると判定した場合、続いて、ウエストゲートバルブ35の開度を増加させるとともに、点火リタードを実施する(ステップS7)。
その後、エンジンECU40は、上述したステップS6を実施する。
そして、ステップS4において、エンジンECU40は、駆動力制御手段38によって算出された駆動力の低減量が、第2閾値以上の場合に、ウエストゲートバルブ35の開度の増加、点火リタード及び内燃機関1のスロットルバルブ19の開度の低下を実施する(ステップS8)。
その後、エンジンECU40は、再びステップS6を実施する。
また、ステップS3において、エンジンECU40は、ウエストゲートバルブ35が全開であると判定した場合(ステップS3:YES)、続いて、ステップS4と同様に、駆動力制御手段38によって算出された低減量が、第1閾値未満か、第1閾値以上且つ第2閾値未満か、第2閾値以上かを判定する(ステップS9)。
エンジンECU40は、駆動力制御手段38によって算出された低減量が第1閾値未満であると判定した場合、続いて、点火リタードを実施する(ステップS10)。
その後、エンジンECU40は、再びステップS6を実施する。
一方、ステップS9において、エンジンECU40は、駆動力制御手段38によって算出された駆動力の低減量が第1閾値以上且つ第2閾値未満であると判定した場合、続いて、スロットルバルブ19の開度を低下させるとともに、点火リタードを実施する(ステップS11)。
その後、エンジンECU40は、再びステップS6を実施する。
また、ステップS9において、エンジンECU40は、駆動力制御手段38によって算出された駆動力の低減量が第2閾値以上であると判定した場合、続いて、点火リタードを実施するとともに、スロットルバルブ19の開度を低下させる(ステップS12)。
その後、エンジンECU40は、再びステップS6を実施する。
上述した内燃機関1の制御装置6によれば、駆動力制御手段38によって算出された駆動力の低減量に応じて、点火リタード、ウエストゲートバルブ35の開度を増加、スロットルバルブ19の開度を低下のうち少なくとも何れか一つを実施するため、算出された駆動力の低減量と同等量の駆動力を精度良く低減することができる。これにより、算出された駆動力よりも大幅に駆動力を低下させていた従来よりも、旋回走行時の車両の姿勢制御が容易となる。
また、ウエストゲートバルブ35が全開では無く、且つ駆動力制御手段38によって算出された駆動力の低減量が第1閾値未満の場合に、点火リタードを実施する(ステップS5)ことで、駆動力の低減要求に対してレスポンス良く対応するとともに、低減要求量に応じた駆動力を低減できる。
そして、ウエストゲートバルブ35が全開では無く、且つ駆動力制御手段38によって算出された駆動力の低減量が第1閾値以上且つ第2閾値未満の場合に、点火リタードを実施することで、レスポンス良く駆動力を低減することができる。さらに、ウエストゲートバルブ35の開度を増加することで、駆動力を効率良く低減することができる(ステップS7)。これにより、駆動力の低減要求に対してレスポンス良く対応でき、且つ、低減要求量に応じた駆動力を低減できる。なお、駆動力を復帰させる場合も効率よく復帰させることができる。
また、ウエストゲートバルブ35が全開では無く、且つ駆動力制御手段38によって算出された駆動力の低減量が第2閾値以上の場合に、点火リタードを実施することで、レスポンス良く駆動力を低減することができる。そして、ウエストゲートバルブ35の開度を増加することで、駆動力を効率良く低減することができる。さらに、スロットルバルブ19の開度を低下させることで、駆動力を大幅に低減することができる(ステップS8)。これにより、駆動力の低減要求に対してレスポンス良く対応でき、且つ、低減要求量に応じた駆動力を低減できる。なお、駆動力を復帰させる場合も効率よく復帰させることができる。
1 内燃機関
2 吸気通路
3 排気通路
4 インタークーラ
5 触媒
6 点火プラグ
7 ハンドル角センサ
8 エアクリーナ
9 アクセルセンサ
11 内燃機関本体
11a 燃焼室
12 ピストン
13 シリンダヘッド
14 シリンダ
15 インジェクタ
16 燃料供給路
17 燃料ポンプ
18 吸気温度センサ
19 スロットルバルブ
20 EGR装置
21 EGR通路
21a 一端部
21b 他端部
22 EGRバルブ
25 エアフロセンサ
26 車輪速センサ
27 前後Gセンサ
28 横Gセンサ
29 ヨーレートセンサ
30 過給機
31 コンプレッサ
32 排気タービン
33 シャフト
34 バイパス通路
35 ウエストゲートバルブ
36 電動モータ
37 ウエストゲート開度センサ
38 駆動力制御手段
39 低減量算出部
40 エンジンECU
41 ウエストゲート制御手段
42 点火時期制御手段
43 スロットル制御手段

Claims (3)

  1. 車両の旋回時に車両のスリップを防止すべく内燃機関の駆動力を低減する低減量を算出する駆動力制御手段と、
    ウエストゲートバルブを有する過給機と、
    前記ウエストゲートバルブの開度を検出するウエストゲート開度センサと
    を備えた車両に装備される内燃機関の制御装置であって、
    前記ウエストゲートバルブの開閉を制御するウエストゲート制御手段と、
    点火プラグの点火時期を制御する点火時期制御手段と、
    スロットルバルブの開閉を制御するスロットル制御手段とを備え、
    前記ウエストゲート開度センサによる検出結果および前記駆動力制御手段によって算出された駆動力の前記低減量に応じて、前記検出結果が全開でないと検出したとき、前記低減量が、
    予め設定された第1閾値未満の場合に、
    前記点火時期制御手段にて点火リタードを実施し、
    前記第1閾値以上で、且つ前記第1閾値よりも大きい第2閾値未満の場合に、
    前記点火リタードを実施するとともに、前記ウエストゲート制御手段にて前記ウエストゲートバルブの開度を増加させ、
    前記第2閾値以上の場合に、
    前記点火リタード、前記ウエストゲートバルブの開度の増加及び前記スロットル制御手段にて前記スロットルバルブの開度の低下を実施し、
    前記低減量が第1閾値以上のとき、
    前記ウエストゲートバルブの開度を増加させた後、前記点火リタードを実施する
    ことを特徴とする内燃機関の制御装置。
  2. 前記低減量が前記第2閾値以上のとき、
    前記点火リタードを行った後、前記スロットルバルブの開度の低下を実施する
    ことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
  3. 前記ウエストゲート開度センサによる検出結果が全開を検出したとき、
    前記第1閾値以上で前記点火リタードおよび前記スロットルバルブの開度の低下を実施する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の内燃機関の制御装置。
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