JP6252291B2 - 鋼板及びその製造方法 - Google Patents

鋼板及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6252291B2
JP6252291B2 JP2014063193A JP2014063193A JP6252291B2 JP 6252291 B2 JP6252291 B2 JP 6252291B2 JP 2014063193 A JP2014063193 A JP 2014063193A JP 2014063193 A JP2014063193 A JP 2014063193A JP 6252291 B2 JP6252291 B2 JP 6252291B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
less
formula
bsol
steel
steel sheet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014063193A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015183273A (ja
Inventor
鉄平 大川
鉄平 大川
白幡 浩幸
浩幸 白幡
中島 清孝
清孝 中島
和寿 柳田
和寿 柳田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel Corp filed Critical Nippon Steel Corp
Priority to JP2014063193A priority Critical patent/JP6252291B2/ja
Publication of JP2015183273A publication Critical patent/JP2015183273A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6252291B2 publication Critical patent/JP6252291B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Heat Treatment Of Steel (AREA)

Description

本発明は、アレスト性に優れた板厚の大きい高強度の鋼板及びその製造方法に関する。
造船、建築、タンク、海洋構造物、ラインパイプなどの構造物に用いられる厚鋼板には、構造物の脆性破壊を抑制するために、脆性破壊が伝播することを抑制する能力であるアレスト性(脆性破壊伝播停止性能)が求められる。近年、構造物の大型化に伴い、降伏応力が390MPa〜500MPa、板厚が40mm〜100mmの高強度厚鋼板を使用するケースが多くなっている。しかし、上記したアレスト性は、一般に強度及び板厚それぞれに相反する傾向にある。このため、高強度厚鋼板においてアレスト性を向上させる技術が望まれている。
特許文献1には、圧延途中の冷却およびその後の復熱過程での圧延によるフェライト粒の再結晶およびAc3変態点以上への昇温によって、α→γ逆変態を利用し、鋼板の表層部近傍の結晶粒を微細化し、アレスト性を向上させる技術が開示されている。しかしながらこうした技術では、Ac3変態点以上の復熱が必須の工程であるので、生産性が低下するという問題がある。
特許文献2には、圧延中に鋼板表面を水冷し、Ar1変態点以下とすることで一旦フェライト変態させた後、板厚中心部の顕熱を利用して、表層部のフェライト組織を昇温させながらさらに圧延を行うことで、表層部のみを細粒化し、アレスト性を向上させる技術が開示されている。しかしながらこの技術では表層部のみを細粒化するため、板厚が厚い場合には十分なアレスト性を得ることが困難である。
そこで特許文献3には、Ni添加量を適正な値にすることで、ベイナイトを母相とするミクロ組織を有し、表層部での結晶粒の平均径が15μm以下、板厚中心部での結晶粒の平均径が40μm以下である、アレスト性に優れた高強度厚鋼板が開示されている。
特開昭61−235534号公報 特開平5−148542号公報 特開2007−302993号公報
上記特許文献3の鋼板は、高価な合金元素であるNiを0.15%以上添加することが必須とされているため、低コストで強度、アレスト性に優れた鋼板を製造することが困難である。
本発明は上記の事情を考慮してなされたものであり、その目的は、工業的に安定的かつ効率的に製造が可能な、靭性及びアレスト性に優れた厚手高強度鋼板およびその製造方法を提供することにある。
本発明によれば、質量%で、C:0.05〜0.10%、Si:0.01〜0.30%、Mn:1.40〜2.00%、Mo:0.01〜0.20%、Nb:0.005〜0.030%、Ti:0.005〜0.030%、B:0.0005〜0.0030%、N:0.0005〜0.0050%、Al:0.002〜0.050%、Cu:0〜0.50%、Ni:0〜0.15%未満、Cr:0〜0.50%、V:0〜0.10%、Ca:0〜0.0050%、Mg:0〜0.0050%、REM:0〜0.0050%、P:0.015%以下、S:0.010%以下、残部:鉄および不純物であり、下記式1−1または下記式1−2によって定義されるBsolが0.0005%以上であり、下記2式によって定義されるAr3が690℃以上760℃以下であり、面積率で40%以上70%未満のベイナイト、30%以上60%以下のフェライトを含有し、結晶方位差が15°以上の境界を結晶粒界と定義し、前記結晶粒界によって囲まれた領域を結晶粒と定義した場合に、表面から深さ5mmの位置における前記結晶粒の平均粒径が10μm以下、板厚の1/4位置における前記結晶粒の平均粒径が20μm以下、板厚の中央部における前記結晶粒の平均粒径が30μm以下であり、降伏強さが460〜580MPaであり、板厚の1/4位置において採取される試験片で、JIS Z2242:2005 附属書Dに定められた破面遷移温度が−80℃以下であり、表面で採取される試験片で、ASTM E208−06に定められたNDT温度が−85℃以下である、鋼板が提供される。
Bsol=[B] ([Ti]/[N]が3.4以上の場合) ・・・ 式1−1
Bsol=[B]+0.226[Ti]−0.722[N] ([Ti]/[N]が3.4未満の場合) ・・・ 式1−2
Ar3=940−310×[C]+40×[Si]−90×[Mn]−40×[Cu]−60×[Ni]−15×[Cr]−40000×[Mo]×Bsol ・・・ 式2
ここで、[C]、[Si]、[Mn]、[Cu]、[Ni]、[Cr]、[Mo]、[B]、[Ti]および[N]は、それぞれC、Si、Mn、Cu、Ni、Cr、Mo、B、TiおよびNの質量%で表した含有量を意味する。
本発明の鋼板は、板厚が例えば40〜100mmである。また、引張強さが例えば570〜720MPaである。また、下記式3によって定義されるPcmが例えば0.22%以下である。
Pcm=[C]+[Si]/30+[Mn]/20+[Cu]/20+[Ni]/60+[Cr]/20+[Mo]/15+[V]/10+5×[B] ・・・ 式3
ここで、[C]、[Si]、[Mn]、[Cu]、[Ni]、[Cr]、[Mo]、[V]および[B]は、それぞれC、Si、Mn、Cu、Ni、Cr、Mo、VおよびBの質量%で表した含有量を意味する。
また本発明によれば、前記鋼板を製造する方法であって、質量%で、C:0.05〜0.10%、Si:0.01〜0.30%、Mn:1.40〜2.00%、Mo:0.01〜0.20%、Nb:0.005〜0.030%、Ti:0.005〜0.030%、B:0.0005〜0.0030%、N:0.0005〜0.0050%、Al:0.002〜0.050%、Cu:0〜0.50%、Ni:0〜0.15%未満、Cr:0〜0.50%、V:0〜0.10%、Ca:0〜0.0050%、Mg:0〜0.0050%、REM:0〜0.0050%、P:0.015%以下、S:0.010%以下、残部:鉄および不純物であり、下記式1−1または下記式1−2によって定義されるBsolが0.0005%以上であり、下記2式によって定義されるAr3が690℃以上760℃以下である鋼片を950〜1100℃に加熱して熱間圧延を行い、前記熱間圧延の仕上げ圧延における圧下率を50%以上とし、表面における前記仕上げ圧延の開始温度をAr3−30℃〜Ar3+50℃、板厚の中央部における前記仕上げ圧延の開始温度をAr3℃〜850℃とし、Ar3−30℃以上の表面温度で冷却を開始して、板厚の中央部における冷却速度を3℃/s以上とし、400℃以下の表面温度で冷却を終了する、鋼板の製造方法が提供される。
Bsol=[B] ([Ti]/[N]が3.4以上の場合) ・・・ 式1−1
Bsol=[B]+0.226[Ti]−0.722[N] ([Ti]/[N]が3.4未満の場合) ・・・ 式1−2
Ar3=940−310×[C]+40×[Si]−90×[Mn]−40×[Cu]−60×[Ni]−15×[Cr]−40000×[Mo]×Bsol ・・・ 式2
ここで、[C]、[Si]、[Mn]、[Cu]、[Ni]、[Cr]、[Mo]、[B]、[Ti]および[N]は、それぞれC、Si、Mn、Cu、Ni、Cr、Mo、B、TiおよびNの質量%で表した含有量を意味する。
本発明の製造方法は、冷却後、500〜600℃で焼戻ししても良い。
本発明によれば、板厚が厚く強度が高く、アレスト性に優れた鋼板を得ることができる。本発明によれば、溶接鋼構造物の低コスト化や安全性向上を図ることが可能となる。
粒界にB炭化物が生成される状態の説明図である。 仕上げ圧延の開始温度がAr3−30℃未満である場合(a)と、仕上げ圧延の開始温度がAr3−30℃以上である場合(b)の、鋼板表層部のミクロ組織を示す写真である。
以下、本発明の実施形態について説明する。本発明の鋼板は、例えば造船、建築、タンク、海洋構造物、ラインパイプなどの構造物に用いられる板厚の厚い(例えば、40〜100mm)高強度の鋼板を対象とする。
先ず、本発明の鋼板の成分について説明する。なお、成分についての%は質量%を意味する。
(必須成分)
C:0.05〜0.10%
Cは焼入れ性向上により鋼板の強度と靭性を確保するために0.05%以上必要であり、0.05%が下限である。一方、Cが0.10%を超えると溶接性および継手靭性(HAZ靭性)が低下することから、0.10%が上限である。好ましくは、C:0.06〜0.09%である。
Si:0.01〜0.30%
Siは脱酸元素および強化元素として有効であるため、0.01%以上必要であるが、0.30%を超えると継手靭性が低下し、また、Ar3が上昇するため、0.30%が上限である。好ましくは、Si:0.01〜0.10%である。
Mn:1.40〜2.00%
Mnは鋼板の強度を確保し、また、Ar3を低下させるために1.40%以上必要である。ただし、2.0%を超えてMnを添加すると、溶接性および継手靭性が低下するため、2.0%が上限である。好ましくは、Mn:1.50〜1.80%である。
Mo:0.01〜0.20%
MoはBとの複合効果により焼入れ性を向上させ、鋼板の強度を上昇させるとともに、Ar3を低下させるために0.01%以上とする。一方、0.20%を超えると鋼板の靭性と継手靭性を低下させるため、0.20%以下とする。好ましくは、Mo:0.03〜0.10%である。
Nb:0.005〜0.030%
Nbは再結晶温度を抑制し、組織細粒化へ寄与し、鋼板の強度を上昇させるため0.005%以上とする。一方、0.030%を超えると溶接性が低下するため、0.030%を上限とする。好ましくは、Nb:0.008〜0.015%である。
Ti:0.005〜0.030%
TiはTiNを形成し、TiNを微細分散にさせることより鋼板の靭性と継手靭性を向上させるため0.005%以上必要である。一方、0.030%を超えると鋼板の靭性と継手靭性を低下させるため、0.030%を上限とする。好ましくは、Ti:0.008〜0.015%である。
B:0.0005〜0.0030%
Bは焼入れ性向上により鋼板の強度を上昇させるので0.0005%以上とする。一方、0.0030%を超えると靭性を劣化させ、溶接性を低下させるため、0.0030%を上限とする。好ましくは、B:0.0010〜0.0020%である。
N:0.0005〜0.0050%
Nは鋼材中にTiNを形成させることより鋼板の靭性と継手靭性を向上させるために0.0005%を下限とする。一方、スラブ疵の抑制のため、0.0050%を上限とする。好ましくは、N:0.0020〜0.0040%である。
Al:0.002〜0.050%
Alは脱酸を担い、不純物元素であるOを低減するために必要である。また、鋼中のフリーNをAlNとし無害化する。そのため0.002%以上とする。一方、Alが0.050%を超えると、継手靭性が低下するため、0.050%が上限である。好ましくは、Al:0.010〜0.040%である。
(任意成分)
本発明の鋼板は、以上の必須成分に加えて、さらに以下の任意成分を含有しても良い。
Cu:0〜0.50%
Cuは強度を向上させ、また、Ar3を低下させる効果がある。その効果を得るためにはCuを0.1%以上含有することが望ましい。一方、0.50%を超えると溶接性、継手靭性が低下するため、0.50%を上限とする。好ましい上限は、0.40%である。
Ni:0〜0.15%未満
Niは強度を向上させ、また、Ar3を低下させる効果がある。その効果を得るためにはNiを0.05%以上含有することが望ましい。一方、Niは高価であり過剰な添加はコスト高になるので、0.15%未満とする。好ましい上限は、0.10%である。
Cr:0〜0.50%
Crは鋼板の強度を上昇させる効果がある。その効果を得るためにはCrを0.1%以上含有することが望ましい。一方、0.50%を超えると溶接性、継手靭性が低下するので、0.50%を上限とする。好ましい上限は、0.20%である。
V:0〜0.10%
Vは析出強化による強度上昇の効果がある。その効果を得るためにはVを0.02%以上含有することが望ましい。一方、0.10%を超えると継手靭性が低下するので、0.10%を上限とする。好ましい上限は、0.05%である。
Ca:0〜0.0050%
Caは継手靭性を向上させるため0.0003%以上含有することが望ましい。一方、0.0050%を超えると継手靭性が低下するので、0.0050%を上限とする。好ましい上限は、0.0030%である。
Mg:0〜0.0050%
Mgは継手靭性を向上させるため0.0003%以上含有することが望ましい。一方、0.0050%を超えると継手靭性が低下するので、0.0050%を上限とする。好ましい上限は、0.0030%である。
REM:0〜0.0050%、
REM(希土類元素)継手靭性を向上させるため0.0003%以上含有することが望ましい。一方、0.0050%を超えると継手靭性が低下するので、0.0050%を上限とする。好ましい上限は、0.0030%である。
(不純物)
本発明の鋼板は、以上の必須成分および必要な任意含成分を含有し、残部:Feおよび不純物である。不純物としては、鉱石やスクラップ等の原料に含まれるもの、製造工程において含まれるものが例示される。但し、本発明の目的とする鋼材の特性を阻害しない範囲で、その他の成分を含有することは許容される。例えば、P、Sは鋼中に不純物として含有されるが、それらは以下のように制限されることが望ましい。
P:0.015%以下
Pは不純物元素であり、溶接性および継手靭性を低下させるため0.015%以下に低減する必要がある。好ましくは0.010%以下である。
S:0.010%以下
Sは不純物元素であり、MnS生成による靭性の低下、溶接性の低下を招くため0.010%以下に低減する必要がある。好ましくは0.005%以下である。
(Bsol)
また本発明の鋼板では、下記式1−1または下記式1−2で定義されるBsolが0.0005%以上である。Bsolで示される鋼中のフリーBをこの範囲とすることにより、粒界にBが偏析し焼入れ性が向上し、またベイナイト分率が高くなって強度および靱性が向上する。一方、0.0030%を超えると焼き入れ性向上効果が飽和するため、0.0030%以下であることが好ましい。
Bsol=[B] ([Ti]/[N]が3.4以上の場合) ・・・ 式1−1
Bsol=[B]+0.226[Ti]−0.722[N] ([Ti]/[N]が3.4未満の場合) ・・・ 式1−2
ここで、[B]および[Ti]は、それぞれBおよびTiの質量%で表される含有量である。
本発明では、オースフォームドベイナイトを利用するため、可能な限り低温圧延を実施する。そのために、下記2式によって定義されるAr3を690℃以上760℃以下とする。
Ar3=940−310×[C]+40×[Si]−90×[Mn]−40×[Cu]−60×[Ni]−15×[Cr]−40000×[Mo]×Bsol ・・・ 式2
ここで、[C]、[Si]、[Mn]、[Cu]、[Ni]、[Cr]および[Mo]は、それぞれC、Si、Mn、Cu、Ni、CrおよびMoの質量%で表した含有量を意味する。
Ar3が690℃未満では焼き入れ性が過剰となり、強度オーバーとなって靱性が劣化してしまう。特に、鋼板中心部での靭性が劣化しやすくなる。一方、760℃を超えると低温での圧延時に鋼板の表層部が二相域圧延となり、粗大な加工フェライトが生成され、アレスト性が劣化してしまう。
(Pcm)
鋼中に含まれる合金元素は溶接の際の熱影響で硬い組織を生成させ、熱影響部の延性が低下して低温割れを発生しやすくなる。Pcmは溶接割れ感受性を示す値であり、本発明の鋼板では、下記式1で定義されるPcmが0.22%以下である。Pcmが0.22%以下であれば、溶接する際に予熱が省略(予熱フリー)できるようになるので好ましい。一方、0.18%未満としても予熱条件の緩和等の更なる向上は見込めないので、0.18%以上であることが好ましい。
Pcm=[C]+[Si]/30+[Mn]/20+[Cu]/20+[Ni]/60+[Cr]/20+[Mo]/15+[V]/10+5×[B] ・・・ 式1
ここで、[C]、[Si]、[Mn]、[Cu]、[Ni]、[Cr]、[Mo]、[V]および[B]は、それぞれC、Si、Mn、Cu、Ni、Cr、Mo、VおよびBの質量%で表される含有量である。
MoとBを複合添加すると優れた強度向上効果が得られることが知られている。Bは固溶Bとしてオーステナイト粒界に偏析することで、フェライトの生成を抑え焼き入れ性を向上させるが、図1に示すように、低温で仕上げ圧延を行う条件下ではB炭化物が析出してしまい効果が低下する。Moを複合添加するとB炭化物の生成を抑えることができ、Bによる焼き入れ性向上効果が一層高まる。Bによる焼き入れ性向上効果を得るためには固溶B(Bsol)が5ppm以上必要である。BがBN(B窒化物)として析出することを防ぐため、Tiを添加しNをTiN(Ti窒化物)として固定している。
(ミクロ組織)
本発明の鋼板のミクロ組織は、面積率で40%以上70%未満のベイナイト、30%以上60%以下のフェライトを含有する。ベイナイト分率を40%以上とする理由は、板厚が厚く強度が高い鋼板とするためである。一方、ベイナイト分率が70%以上になると、特に板厚中心部の靭性が劣化してしまうため、フェライト分率を30%以上60%以下することで靭性の劣化を抑制している。また、フェライト分率が30%未満では十分な靭性劣化抑制効果が得られず、フェライト分率が60%を超えると、板厚が厚く強度が高い鋼板とすることが困難となる。
本発明は、上記ベイナイト、フェライトが上記範囲内であれば、他のミクロ組織、例えば、パーライト、マルテンサイト等を含有しても良い。
(平均粒径)
本発明の鋼板は、結晶方位差が15°以上の境界を結晶粒界と定義し、前記結晶粒界で囲まれる領域を結晶粒と定義した場合において、表面から深さ5mmの位置における前記結晶粒の平均粒径が10μm以下、板厚の1/4位置における前記結晶粒の平均粒径が20μm以下、板厚の中央部における前記結晶粒の平均粒径が30μm以下である。
結晶粒径が微細なほどアレスト性は向上するが、生産性を考慮すると、表面から深さ5mmの位置における結晶粒の平均粒径は3μm以上、板厚の1/4位置、板厚の中央部では10μm以上としても良い。
結晶粒径が微細になることによりアレスト性が向上する理由は、以下の通りである。結晶粒界においては隣接する結晶粒間で結晶方位が異なるため、この部分においてき裂が伝播する方向が変化する。このき裂伝播方向が変化した部分では微小な延性破壊領域(テアリッジ)が形成されるため、き裂伝播に要するエネルギーが増加する。従って材料のき裂伝播に対する抵抗力が高まり、アレスト性が向上する。
一般的に厚鋼板の表層では脆性破壊が生じ難く、延性破壊領域(シアリップ)が形成されやすい。表層を細粒化し、更に細粒化層の厚みを大きくするとシアリップ領域が拡大する。シアリップ形成前の未破断領域ではき裂を閉口させる応力が働き、き裂伝播の駆動力を低下させる。また、未破断領域が最終的に延性破壊するため、き裂伝播に要するエネルギーが増加する。このため、アレスト性が向上する。
結晶方位差を15°以上とした理由は、15°未満では、結晶粒界が脆性き裂伝播の障害とはなり難く、上記のようなアレスト性向上効果が減少するからである。また、鋼板の表層部の結晶粒径を10μm以下とした理由は、10μm超では、シアリップの形成に必要な靭性が得られないからである。また、板厚の1/4位置における結晶粒の平均粒径が20μmを超えるか、板厚の中央部における結晶粒の平均粒径が30μmを超えると、靭性が低下し、板厚内部の脆性き裂の伝播が支配的となり、アレスト性が低下する。
なお、結晶粒の平均粒径は、EBSP法により評価した場合の結晶方位差が15°以上の境界で囲まれる領域の面積の円相当径の平均値で求められる。
(製造方法)
次に、本発明の鋼板を製造する方法について説明する。まず、上記した適切な化学成分に調整した溶鋼を、転炉等の通常公知の溶製方法で溶製し、連続鋳造等の通常公知の鋳造方法で鋼素材である鋼片とする。
(加熱温度)
まず、鋳造時の冷却途中あるいは冷却後に鋼片を950〜1100℃に加熱し、オーステナイト単相化する。加熱抽出温度が950℃未満ではオーステナイト化が不十分となり粗大組織を形成され、強度・靭性が劣化するからである。一方、1100℃超ではオーステナイト粒が粗大化して、靭性が低下するからである。
本発明では、オースフォームドベイナイトを利用するため、可能な限り低温圧延を実施する。Ar3点を下げるため、Ni、Mn、Mo、B等を添加することでAr3点を低下させて靭性を確保している。
(熱間圧延)
そして加熱抽出された鋼片に熱間圧延を行い、仕上げ圧延における圧下率を50%以上として、板厚が例えば40〜100mmの鋼板を製造する。この時、表面における仕上げ圧延の開始温度をAr3−30℃〜Ar3+50℃、板厚の中央部における仕上げ圧延の開始温度をAr3℃〜850℃とする。仕上げ圧延における累積圧下率が50%未満では、オーステナイト中に導入される転位、変形帯が不十分となり靭性が劣化してしまう。また、表面における仕上げ圧延の開始温度がAr3−30℃未満では、表層部近傍に粗大な加工フェライトが生成し、表層部の細粒化ができずアレスト性が低下してしまう。一方Ar3+50℃を超えると、オーステナイト中に導入される転位、変形帯が不十分となり靭性が劣化してしまう。また、板厚の中央部における仕上げ圧延の開始温度がAr3℃未満では、板厚内部に粗大な加工フェライトが生成し、強度・靭性が劣化してしまう。一方850℃を超えると、オーステナイト中に導入される転位、変形帯が不十分となり靭性が劣化してしまう。また、累積圧下率が75%を超えると、圧延パス回数が増加し生産性が低下するため、累積圧下率は75%以下であることが好ましい。
表面における仕上げ圧延の開始温度がAr3−30℃未満である場合、図2(a)に示すように鋼板の表層部近傍が二相域圧延(α+γの二相が存在する温度域での圧延)となり、粗大な加工フェライト(圧延中生成したフェライト)が生成する。一方、仕上げ圧延の開始温度がAr3−30℃以上であると、粗大な加工フェライト生成を抑制でき、かつオーステナイト中にフェライト核生成サイトとなる転位や変形帯を十分導入した状態で急冷(CLCでの水冷)ができるため、図2(b)に示すようなフェライトとベイナイトの微細組織を形成することができる。
(冷却)
熱間圧延の終了後、Ar3−30℃以上の表面温度で冷却を開始して、板厚の中央部における冷却速度を3℃/s以上とし、400℃以下の表面温度で冷却を終了する。冷却の開始温度がAr3−30℃未満では、冷却開始前に粗大なフェライトが生成し、強度・靭性が劣化してしまう。ベイナイト変態させるためには3℃/s以上の冷却速度が必要である。なお、15℃/sを超える冷却速度は厚手材では実現が困難である。また、十分なベイナイト組織を得るために、冷却停止温度を400℃以下とする。
(焼き戻し)
また、冷却後に500〜600℃の温度で焼戻し熱処理を行い、鋼板の強度と靭性を調節することが望ましい。焼戻しの温度が600℃を超えると強度が低下する。一方、500℃未満ではひずみ除去による靭性改善が不十分である。
以上の製造方法を実施することにより、複雑な熱処理工程を必要とせずにアレスト性の優れた板厚の大きい高強度の鋼板を、低コストで製造することができる。こうして製造された本発明の鋼板は、降伏強さYPが460〜580MPaとなり、板厚の1/4位置において採取される試験片で、JIS Z2242:2005 附属書Dに定められた破面遷移温度が−80℃以下となり、表面で採取される試験片で、ASTM E208−06に定められたNDT温度が−85℃以下となる。また、引張強さTSを570〜720MPaとすることも可能となる。
製鋼工程において溶鋼の化学成分調整を行った後、連続鋳造によって鋼片を造り、この鋼片を950〜1100℃に再加熱し、さらに熱間圧延によって板厚が40〜100mmの鋼板を造り、冷却した。その後、焼き戻しの熱処理を行い、厚鋼板を製造した。表1に各鋼の化学成分、Bsol、Pcm、Ar3を示す。また、表2に各試験ナンバーの鋼板の熱間圧延前のスラブ厚、熱間圧延後の板厚(製品厚)、加熱抽出温度、仕上げ圧延の累積圧下率(CR率)、圧延開始表面温度、圧延開始板厚中心(t/2)温度、熱間圧延後の冷却開始温度と終了温度、板厚中心(t/2)の冷却速度、焼き戻し温度をそれぞれ示す。
製造された各試験ナンバーの鋼板のミクロ組織における各相の面積率(フェライト、パーライト、ベイナイト)、表面から深さ5mmの位置、板厚の1/4の位置、板厚中央における平均粒径、降伏強さYP、引張強さTS、破面遷移温度vTrs、NRL落下荷重試験におけるNDT温度を測定した。測定結果を表3に示す。ミクロ組織相分率は、光学顕微鏡により板厚表面から深さ5mmの位置、板厚の1/4の位置、1/2の位置を400倍の倍率でミクロ組織を撮影し、画像解析によりそれぞれの位置で測定した全視野領域に対する各相の面積率の平均値を求めた。また平均結晶粒径は、EBSP(Electron Back Scattering Pattern)法により、500μm×500μmの領域を1μmピッチで測定し、隣接粒との結晶方位差が15°以上の粒界マップを作成し、そのときの結晶粒の円相当径を画像解析によって求めた。また、降伏応力(YS)及び引張応力(TS)は、板厚t/4の位置から圧延方向と直角の方向に2つの試験片を採取して測定し、それらの平均値を求めた。引張試験の方法はJIS Z2241記載の4号引張試験片による。また、破面遷移温度(vTrs)は、板厚t/4の位置から圧延方向と平行の方向に複数の試験片を採取し、−80℃を含む複数の温度でのシャルピー衝撃試験をおこない、JIS Z2242:2005 付属書Dに定められた方法により求めた。NDT温度は、表層部から圧延方向と平行の方向に複数の試験片を採取し、ASTM E208−06に従って求めた。
成分および製造条件が適正である発明例の鋼板は、各相の分率、平均粒径、降伏強さYP、破面遷移温度vTrs、NDT温度のいずれも本発明範囲を満足した。これに対して成分および製造条件のいずれかが発明範囲を外れている比較例の鋼板は、ベイナイト分率、フェライト分率、平均粒径、降伏強さYP、破面遷移温度vTrs、NDT温度のいずれかが本発明の範囲外となった。以上の実施例から、本発明を適用することにより、アレスト性に優れた高強度の鋼板を提供できることが確認された。
本発明は、アレスト性に優れた板厚の大きい高強度の鋼板について有用である。

Claims (7)

  1. 質量%で、
    C:0.05〜0.10%、
    Si:0.01〜0.30%、
    Mn:1.40〜2.00%、
    Mo:0.01〜0.20%、
    Nb:0.005〜0.030%、
    Ti:0.005〜0.030%、
    B:0.0005〜0.0030%、
    N:0.0005〜0.0050%、
    Al:0.002〜0.050%、
    Cu:0〜0.50%、
    Ni:0〜0.15%未満、
    Cr:0〜0.50%、
    V:0〜0.10%、
    Ca:0〜0.0050%、
    Mg:0〜0.0050%、
    REM:0〜0.0050%、
    P:0.015%以下、
    S:0.010%以下、
    残部:鉄および不純物であり、
    下記式1−1または下記式1−2によって定義されるBsolが0.0005%以上であり、
    下記2式によって定義されるAr3が690℃以上760℃以下であり、
    面積率で40%以上70%未満のベイナイト、30%以上60%以下のフェライトを含有し、
    結晶方位差が15°以上の境界を結晶粒界と定義し、前記結晶粒界によって囲まれた領域を結晶粒と定義した場合に、表面から深さ5mmの位置における前記結晶粒の平均粒径が10μm以下、板厚の1/4位置における前記結晶粒の平均粒径が20μm以下、板厚の中央部における前記結晶粒の平均粒径が30μm以下であり、
    降伏強さが460〜580MPaであり、
    板厚の1/4位置において採取される試験片で、JIS Z2242:2005 附属書Dに定められた破面遷移温度が−80℃以下であり、
    表面で採取される試験片で、ASTM E208−06に定められたNDT温度が−85℃以下である、鋼板。
    Bsol=[B] ([Ti]/[N]が3.4以上の場合) ・・・ 式1−1
    Bsol=[B]+0.226[Ti]−0.722[N] ([Ti]/[N]が3.4未満の場合) ・・・ 式1−2
    Ar3=940−310×[C]+40×[Si]−90×[Mn]−40×[Cu]−60×[Ni]−15×[Cr]−40000×[Mo]×Bsol ・・・ 式2
    ここで、[C]、[Si]、[Mn]、[Cu]、[Ni]、[Cr]、[Mo]、[B]、[Ti]および[N]は、それぞれC、Si、Mn、Cu、Ni、Cr、Mo、B、TiおよびNの質量%で表した含有量を意味する。
  2. 板厚が40〜100mmである、請求項1に記載の鋼板。
  3. 引張強さが570〜720MPaである、請求項1または2に記載の鋼板。
  4. 下記式3によって定義されるPcmが0.22%以下である、請求項1〜3のいずれかに記載の鋼板。
    Pcm=[C]+[Si]/30+[Mn]/20+[Cu]/20+[Ni]/60+[Cr]/20+[Mo]/15+[V]/10+5×[B] ・・・ 式3
    ここで、[C]、[Si]、[Mn]、[Cu]、[Ni]、[Cr]、[Mo]、[V]および[B]は、それぞれC、Si、Mn、Cu、Ni、Cr、Mo、VおよびBの質量%で表した含有量を意味する。
  5. 請求項1〜4のいずれか一つに記載の鋼板を製造する方法であって、
    質量%で、
    C:0.05〜0.10%、
    Si:0.01〜0.30%、
    Mn:1.40〜2.00%、
    Mo:0.01〜0.20%、
    Nb:0.005〜0.030%、
    Ti:0.005〜0.030%、
    B:0.0005〜0.0030%、
    N:0.0005〜0.0050%、
    Al:0.002〜0.050%、
    Cu:0〜0.50%、
    Ni:0〜0.15%未満、
    Cr:0〜0.50%、
    V:0〜0.10%、
    Ca:0〜0.0050%、
    Mg:0〜0.0050%、
    REM:0〜0.0050%、
    P:0.015%以下、
    S:0.010%以下、
    残部:鉄および不純物であり、
    下記式1−1または下記式1−2によって定義されるBsolが0.0005%以上であり、
    下記2式によって定義されるAr3が690℃以上760℃以下である鋼片を950〜1100℃に加熱して熱間圧延を行い、
    前記熱間圧延の仕上げ圧延における圧下率を50%以上とし、
    表面における前記仕上げ圧延の開始温度をAr3−30℃〜Ar3+50℃、板厚の中央部における前記仕上げ圧延の開始温度をAr3℃〜850℃とし、
    Ar3−30℃以上の表面温度で冷却を開始して、板厚の中央部における冷却速度を3℃/s以上とし、400℃以下の表面温度で冷却を終了する、鋼板の製造方法。
    Bsol=[B] ([Ti]/[N]が3.4以上の場合) ・・・ 式1−1
    Bsol=[B]+0.226[Ti]−0.722[N] ([Ti]/[N]が3.4未満の場合) ・・・ 式1−2
    Ar3=940−310×[C]+40×[Si]−90×[Mn]−40×[Cu]−60×[Ni]−15×[Cr]−40000×[Mo]×Bsol ・・・ 式2
    ここで、[C]、[Si]、[Mn]、[Cu]、[Ni]、[Cr]、[Mo]、[B]、[Ti]および[N]は、それぞれC、Si、Mn、Cu、Ni、Cr、Mo、B、TiおよびNの質量%で表した含有量を意味する。
  6. 前記鋼片は、下記式3によって定義されるPcmが0.22%以下である、請求項5に記載の鋼板の製造方法。
    Pcm=[C]+[Si]/30+[Mn]/20+[Cu]/20+[Ni]/60+[Cr]/20+[Mo]/15+[V]/10+5×[B] ・・・ 式3
    ここで、[C]、[Si]、[Mn]、[Cu]、[Ni]、[Cr]、[Mo]、[V]および[B]は、それぞれC、Si、Mn、Cu、Ni、Cr、Mo、VおよびBの質量%で表した含有量を意味する。
  7. 冷却後、500〜600℃で焼戻しする、請求項5または6に記載の鋼板の製造方法。
JP2014063193A 2014-03-26 2014-03-26 鋼板及びその製造方法 Active JP6252291B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014063193A JP6252291B2 (ja) 2014-03-26 2014-03-26 鋼板及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014063193A JP6252291B2 (ja) 2014-03-26 2014-03-26 鋼板及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015183273A JP2015183273A (ja) 2015-10-22
JP6252291B2 true JP6252291B2 (ja) 2017-12-27

Family

ID=54350163

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014063193A Active JP6252291B2 (ja) 2014-03-26 2014-03-26 鋼板及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6252291B2 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6682967B2 (ja) * 2016-04-06 2020-04-15 日本製鉄株式会社 厚鋼板およびその製造方法
JP6776826B2 (ja) * 2016-11-11 2020-10-28 日本製鉄株式会社 脆性き裂伝播停止特性に優れた鋼板およびその製造方法
KR101917455B1 (ko) 2016-12-22 2018-11-09 주식회사 포스코 표면부 nrl-dwt 물성이 우수한 극후물 강재 및 그 제조방법
KR101917456B1 (ko) 2016-12-22 2018-11-09 주식회사 포스코 표면부 nrl-dwt 물성이 우수한 극후물 강재 및 그 제조방법
JP6579135B2 (ja) * 2017-03-10 2019-09-25 Jfeスチール株式会社 建築用低降伏比鋼板およびその製造方法
WO2019058424A1 (ja) * 2017-09-19 2019-03-28 新日鐵住金株式会社 鋼管及び鋼板
KR102045641B1 (ko) * 2017-12-22 2019-11-15 주식회사 포스코 저온에서의 내파괴 특성이 우수한 극지 환경용 고강도 강재 및 그 제조방법
JP7115200B2 (ja) * 2018-10-01 2022-08-09 日本製鉄株式会社 ラインパイプ用鋼板

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3262972B2 (ja) * 1995-07-31 2002-03-04 新日本製鐵株式会社 低降伏比を有する低温靭性に優れた溶接性高強度鋼
FR2735498B1 (fr) * 1995-06-15 1997-07-11 Lorraine Laminage Procede de realisation d'une bande de tole d'acier laminee a chaud a haute limite d'elasticite utlisable notamment pour la mise en forme
KR101450976B1 (ko) * 2009-09-30 2014-10-15 제이에프이 스틸 가부시키가이샤 저항복비, 고강도 및 고인성을 가진 강판 및 그 제조 방법
JP5477578B2 (ja) * 2010-04-01 2014-04-23 新日鐵住金株式会社 脆性き裂伝播停止特性に優れた厚手高強度鋼板及びその製造方法
JP5516784B2 (ja) * 2012-03-29 2014-06-11 Jfeスチール株式会社 低降伏比高強度鋼板およびその製造方法並びにそれを用いた高強度溶接鋼管
TWI463018B (zh) * 2012-04-06 2014-12-01 Nippon Steel & Sumitomo Metal Corp 具優異裂縫阻滯性之高強度厚鋼板

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015183273A (ja) 2015-10-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5522084B2 (ja) 厚鋼板の製造方法
JP6252291B2 (ja) 鋼板及びその製造方法
JP5871109B1 (ja) 厚鋼板及びその製造方法
JP6048626B1 (ja) 厚肉高靭性高強度鋼板およびその製造方法
JP5532800B2 (ja) 耐歪時効特性に優れた低降伏比高強度高一様伸び鋼板及びその製造方法
JP5487682B2 (ja) 強度−伸びバランスに優れた高靭性高張力鋼板およびその製造方法
JP5487683B2 (ja) 強度−伸びバランスに優れた高靭性高張力鋼板およびその製造方法
JPWO2011096456A1 (ja) 厚鋼板の製造方法
KR101439685B1 (ko) 균일연신율 및 저온파괴인성이 우수한 라인파이프용 강판 및 그의 제조방법
JP7411072B2 (ja) 低温衝撃靭性に優れた高強度極厚物鋼材及びその製造方法
JP5786720B2 (ja) 引張強さ780MPa以上の高張力厚鋼板およびその製造方法
JP2010222680A (ja) 加工性に優れた高強度高靭性鋼の製造方法
JP5477089B2 (ja) 高強度高靭性鋼の製造方法
JP2022510216A (ja) 溶接熱影響部の靭性に優れた鋼材及びその製造方法
JP6086090B2 (ja) 溶接熱影響部靭性に優れた非調質低降伏比高張力厚鋼板およびその製造方法
JP2011214053A (ja) 超大入熱溶接部靭性に優れた低降伏比建築構造用厚鋼板およびその製造方法
JP7082669B2 (ja) 高強度高靭性熱延鋼板及びその製造方法
JP6417977B2 (ja) 鋼板ブランク
JP5439889B2 (ja) 厚肉高靭性鋼管素材用厚鋼板およびその製造方法
JP5530209B2 (ja) 伸びと伸びフランジ性のバランスに優れた高強度冷延鋼板およびその製造方法
JP6146429B2 (ja) 調質高張力厚鋼板及びその製造方法
JP6354571B2 (ja) 圧延h形鋼及びその製造方法
JPWO2019050010A1 (ja) 鋼板およびその製造方法
JP5446900B2 (ja) 高い焼付硬化性と優れた伸びフランジ性を有する高張力熱延鋼板およびその製造方法
JP2008280602A (ja) 高生産性型高強度・高靭性鋼板とその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20161104

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170921

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171003

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171024

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20171031

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20171113

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6252291

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350