JP6251412B2 - 不注意の測定装置、システム、及び方法 - Google Patents

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Description

関連出願の相互参照
本国際出願は、2014年9月30日に日本国特許庁に出願された日本国特許出願第2014−201029号に基づく優先権を主張するものであり、日本国特許出願第2014−201029号の全内容を本国際出願に参照により援用する。
本開示は、不注意の測定装置、システム、方法、プログラム及び記憶媒体に関する。
精神医学的なヒトの「不注意」(inattention)は、ヒトの日常生活にさまざまな支障をもたらす。ここで、「不注意」とは、「注意欠如」(attention deficit)という別名称も存在し、認知科学的には「注意機能の低下」ともいう。
不注意を主症状とする神経精神疾患は複数存在する。その中でも注意欠如・多動症(Attention deficit/hyperactive disorder:以下「ADHD」という。)は、年齢を問わず多くのヒトが罹患する神経精神疾患である。先行研究によれば、その罹患率は、5%又はそれ以上であるという。ADHDは、「不注意優勢型」及び「多動・衝動性優勢型」に分類され、特に前者は、その発見・診断がきわめて難しい。それにも関わらず、その症状によっては、学校・就労などの社会適応に著しい困難が生ずる。よって、例えば、米国国立精神衛生研究所(NIMH)などによる、不注意の早期発見、及びADHDの早期診断によって、ADHD児・者の社会的予後をより良いものとしようとする試みには、全世界で大きな期待が寄せられている。
一般に、ADHDの早期発見・早期診断は3〜6歳で可能となると考えられている。注意欠如を含むADHDの診断は、熟練した小児神経科医、小児精神科医、又は臨床心理士の経験、もしくは評価尺度(アンケート)により行われている。
実験心理的分野においては、視覚探索課題を含む視覚刺激、具体的には、特徴探索課題(feature search)及び結合探索課題(conjunction search)を用いて、ADHD児・者及び定型発達児・者を比較した研究が行われている。そして、ADHD児・者に特異的な遅延、すなわち事前に指定した目標刺激を探り当てるまでの反応時間の遅延、が生じることが報告されている(例えば、非特許文献1〜3参照)。また、競合性を引き起こす課題(視覚刺激)であるエリクセンのフランカー課題やストループ課題においても、同様に、ADHD児・者の特異的な遅延が報告されている(例えば、非特許文献4参照)。
この他、被験者の注視点を計測する装置を用いて、自閉症を診断する診断支援装置が開示されている(特許文献1〜3)。
特開2014−71779号公報 特開2013−223713号公報 特開2013−52116号公報
Treisman,A and Gelade,G(1980)Congnitive Psychology,12,97−136. Hazel,PL et al(1999)Journal of Child Psychology and Psychiatry,40(2),275−286. 日比優子ら(2012)Human DevelopmentalResearch,26,121−130. Reeve,WV and Schandler,SL(2001)Adolescence36(144)11−17.
従来の専門家などによるADHDの診断では、評価者ごとの評価に相違があり、客観的な評価が難しいという問題がある。また、これまで、理学的所見に基づく、不注意の客観的な測定方法として、広く普及したものは存在しない。
非特許文献1〜4に開示される課題では、被験者となるために、次の条件:
1)課題遂行の要領を事前に説明し、それについて了解ができること、
2)視覚探索課題を用いた課題では、目標刺激を探り当てる際にボタン押しが遅延なくできること、
3)競合性を引き起こす課題では、複数のボタンを区別して押したり、文字を読んだりできること
などが必要となる。
また、視覚探索課題を用いた先行研究の結果は、必ずしも一致していない。よって、これらの課題を用いて、特に低齢層を対象としたADHDの早期発見・診断を実現するには、高いハードルがある。さらに、ADHDには知的障害などの他の精神疾患が合併することがある。このような被験者は、これらの課題の遂行がさらに困難となる。したがって、これらの課題が、臨床現場において、ADHDの早期発見・早期診断に適用されたことは一度もない。
本開示の一側面では、対象者の年齢や症状に制約されず、簡便、正確かつ客観的に不注意を測定する方法、装置及びシステムなどを提供できることが望ましい。
本開示の第1の態様の不注意の測定装置は、所定の目標刺激を探索する課題を呈示したときの被験者の注視点の履歴に関する情報を元に、前記被験者の不注意レベルを示す指標値を算出する。例示的な不注意の測定装置は、所定の目標刺激を探索する課題を呈示したときの被験者の注視点の履歴に関する情報を取得する取得ユニットと、取得ユニットにより取得された情報を元に、被験者の不注意レベルを示す指標値を算出する算出ユニットと、を備える。取得ユニットは、例えば、計測により、又は、別の装置から、又は、記憶装置からの読み出しにより、被験者の注視点の履歴に関する情報を取得する構成にされ得る。
本開示の第2の態様の不注意の測定システムは、所定の目標刺激を探索する課題を呈示したときの被験者の注視点の履歴に関する情報を計測する注視点計測装置と、前記注視点計測装置により計測された前記注視点の履歴に関する情報を元に、前記被験者の不注意レベルを示す指標値を算出する、不注意の測定装置と、を少なくとも備える。
本開示の第3の態様の不注意の測定装置の動作方法又は不注意レベルの測定方法は、所定の目標刺激を探索する課題を呈示したときの被験者の注視点の履歴に関する情報を元に、前記被験者の不注意レベルを示す指標値を算出することと、前記算出された被験者の不注意レベルを示す指標値と、予め設定された1つ以上の閾値とを比較することとを含む。
本開示の第4の態様のプログラムは、所定の目標刺激を探索する課題を呈示したときの被験者の注視点の履歴に関する情報を元に、前記被験者の不注意レベルを示す指標値を算出すること、をコンピュータに実行させる。例示的なプログラムは、所定の目標刺激を探索する課題を呈示したときの被験者の注視点の履歴に関する情報を取得することと、被験者の注視点の履歴に関する情報を元に、被験者の不注意レベルを示す指標値を算出することと、をコンピュータに実行させる。前記取得することは、例えば、計測により、又は、別の装置から、又は、記憶装置からの読み出しにより、被験者の注視点の履歴に関する情報を取得することを含み得る。所定の目標刺激を探索する課題を呈示したときの被験者の注視点の履歴に関する情報を取得することと、被験者の注視点の履歴に関する情報を元に、被験者の不注意レベルを示す指標値を算出することと、を含む不注意レベルの測定方法が提供されてもよい。
本開示の第5の態様のコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、上記第4の態様のプログラムを記録する。
本開示の一側面によれば、被験者の年齢や症状などに制約されず、簡便、正確かつ客観的に不注意を測定することができる。本開示の一側面によれば、場合によって、不注意の早期発見のための全数スクリーニングを大規模に実施することができる。
図1は、不注意の測定システムの概略構成を示す図である。 図2A−2Dは、特徴探索課題及び結合探索課題の一例を示す図である。 図3A−3Fは、特徴探索課題及び結合探索課題の一例を示す図である。 図4A及び4Bは、定型発達児とADHD児の注視点位置の一例を示す図である。 図5A及び5Bは、定型発達児とADHD児の注視点位置の一例を示す図である。 図6は、結果表示画面の一例を示す図である。 図7は、被験者に関する情報の一例を示す図である。 図8は、探索時間とADHD評価尺度・不注意総点との関係を示す図である。 図9は、不注意の測定システムに関するフローチャートの一例を示す図である。 図10は、不注意の測定システムに関するフローチャートの一例を示す図である。 図11は、不注意の測定システムの一例を示す図である。
1 不注意の測定システム
100、100’ 注視点計測装置
110 表示部
111 視覚刺激
112、115 目標刺激
113、116 第1の妨害刺激の一例
114、117 第2の妨害刺激の一例
120 撮像部
130 制御部
131 注視点情報計測部
140 記憶部(注視点計測装置)
200、200’ 不注意の測定装置
210 演算部
211 指標値算出部
212 閾値比較部
220 記憶部(不注意の測定装置)
313 各項目の値の表示部
314 探索時間(秒)
315 移動距離(ピクセル)
316 妨害刺激の(のべ)探索個数
317 被験者に関する情報の表示部
以下に、本開示の実施形態について、説明する。但し、本開示は、この実施形態に限定されない。なお、以下の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、本実施形態の不注意の測定システム1の概略構成を示す図である。不注意の測定システム1は、注視点計測装置100と、不注意の測定装置200とを備える。不注意の測定システム1は、被験者Tの注視点の履歴に関する情報を注視点計測装置100により計測し、その情報を元に、不注意のレベルを示す指標値を不注意の測定装置200により算出することができる。
まず、本実施形態の注視点計測装置100について、説明する。
本実施形態の注視点計測装置100は、表示部110と、被験者Tの目を撮像する撮像部120と、注視点情報計測部131と、を備える。注視点計測装置100は、視覚刺激111を表示部110により被験者Tに呈示し、被験者Tの目を撮像した結果を用いて、注視点に関する情報を取得することができる。
表示部110は、被験者Tに対して、視覚刺激111を表示する。表示部110は、例えば、市販のディスプレイを用いることができる。市販のディスプレイとしては、液晶ディスプレイ、CRTやプロジェクタなどを用いることができ、表示画面の大きさや形状は特に限定されない。立体表示ディスプレイなどの表示画面に奥行き感を演出できるものを用いてもよい。
視覚刺激111は、被験者に呈示したときの注視点の履歴に関する情報を計測できるものであればよく、被験者の症状に応じて、適宜選択することができる。視覚刺激111は、被験者に特定の対象(視覚刺激)を探索させる課題を含むことができる。この被験者が探索させる特定の対象を目標刺激(target)という。
目標刺激は、被験者が探索する特定の対象である。目標刺激は、例えば、形状、色、明るさ、動きなどの視覚により識別できる特徴を組み合わせることにより、定義することができる。目標刺激の形状は、例えば、特定の図形、文字、記号、及び立体的形状のうちの1つ以上を含む。
目標刺激を探索する課題を視覚探索課題という。視覚探索課題は、目標刺激及び妨害刺激(distractor)を含むことができる。妨害刺激とは、目標刺激以外の視覚刺激をいい、目標刺激と異なる特徴を1つ以上有する。視覚刺激111には、静止画、動画からなる絵柄を用いることもできる。目標刺激及び/又は妨害刺激には、図形、文字、イラスト、人物や風景などを用いることができる。
視覚探索課題111を呈示する際には、予め被験者に目標刺激112を示し、これを探索するように指示してもよい。表示部110は、目標刺激112を呈示した後、目標刺激112を含まず、妨害刺激のみを含む視覚探索課題を呈示することができる。表示部110は、予め被験者に目標刺激112を示さず、被験者が自発的に目標刺激112へ注意を向けるように、視覚探索課題を呈示してもよい。
例えば図3A−3Fに示されるように、低年齢層の被験者を対象とする場合には、目標刺激115及び/又は妨害刺激116、117に、人物、動物や植物などのキャラクターが用いられてもよい。これにより、被験者の注目を目標刺激115及び/又は妨害刺激116、117に向けることができる。また、探索すべき目標刺激を予め被験者に指示する際の説明が容易となる。
視覚探索課題は、例えば図2A−2Dに示されるように、特徴探索課題(図2A及び2B)及び結合探索課題(図2C及び2D)を含む。
図2A及び2Bは、特徴探索課題の例を示す。特徴探索課題は、視覚により識別できる単一の特徴(例えば、単独の形状、色又は動きなど)によって、妨害刺激とは異なる目標刺激が定義されている課題である(非特許文献1参照)。図2A及び2Bでは、それぞれ、目標刺激112が第1の色(例、赤)の四角で示され、妨害刺激113が第2の色(例、青)の四角で示される。通常、目標刺激が妨害刺激と明確に異なる単一の特徴をもつ場合、妨害刺激の数に関わらず、ほぼ一定の探索時間で目標刺激は見つけられる。
図2C及び2Dは、結合探索課題の例を示す図である。結合探索課題は、2以上の特徴(例えば、形状と色)の組み合わせによって、妨害刺激とは異なる目標刺激が定義されている課題である(非特許文献1参照)。結合探索課題は、例えば、目標刺激と色のみ異なる妨害刺激、及び目標刺激と形状の大きさのみ異なる妨害刺激など、2種類以上の妨害刺激(例えば、第1及び第2の妨害刺激など)を有する。
図2C及び2Dは、それぞれ、特徴刺激112が第1の色(例、赤)の四角で示され、第1の妨害刺激が第2の色(例、青)の四角113で示され、第2の妨害刺激が第1の色の丸114で示される。通常、結合探索課題に対しては、妨害刺激との比較により目標刺激を検討するという逐次的処理が行われるため、妨害刺激の数が増加すると、目標刺激を見つけるまでの探索時間は増加する。
後述する実施例に示されるように、ADHD児・者は、定型発達児・者と比較して、特徴探索課題及び結合探索課題における、目標刺激エリアへ注視点が検出されるまでの時間(探索時間)などが長くなる。したがって、視覚探索課題として特徴探索課題及び/又は結合探索課題を用いることにより、不注意のレベルの測定が容易となる。
結合探索課題では、妨害刺激の数を調整することにより、課題の難易度を調整することができ、被験者の年齢、症状に合わせた課題を適宜、設定することができる。よって、視覚刺激として結合探索課題を用いることにより、軽度から重度までの幅広い不注意レベルの測定を行うことができる。
ところで、従来の目標刺激の探索時間を被験者がボタンを押す時間(反応時間)により測定する方法では、測定値が、正確な反応時間を示していない可能性がある。例えば、特徴探索課題は、結合探索課題と比較して探索時間が短い傾向を示す。このため、特徴探索課題を用いた測定では、探索時間に対する誤差の割合が増加しやすい。本実施形態の不注意測定システムは、被験者の注視点を計測することにより、目標刺激の探索時間を測定するため、より正確な探索時間を検出することができる。ADHDには、学習障害や知的障害などが合併することがある。したがって、結合探索課題と特徴探索課題とを組み合わせることにより、より精度よく、不注意の有無や程度を評価することができる。
撮像部120は、被験者Tの目を撮像する。注視点計測装置100は、撮像補助照明部を備えてもよい。この撮像補助照明部は、被験者Tに向けて、近赤外光や可視光を、被験者Tの目に照射する。撮像部120は、撮像補助照明部から照射された光のうち、被験者Tの瞳孔で反射した光及び/又は角膜で反射した光を検出できる。瞳孔を検出する方法としては、例えば特開2008−125619号公報に記載された方法のような、従来から用いられている方法を適用できる。
注視点情報計測部131は、撮像部120により撮像された撮像画像を用いて、被験者Tの注視点の履歴に関する情報を計測する。注視点の履歴に関する情報は、例えば、測定時間内での複数の時刻のそれぞれにおける、被験者Tの視線の向き及び/又は注視点の位置を含むことができる。例えば、注視点に関する情報は、測定期間における視線及び/又は視点の時間履歴を示す情報を含んでもよいし、測定期間における視点の軌跡を含んでいてもよい。注視点の履歴に関する情報は、数値データの形式であってもよいし、画像データの形式であってもよい。
注視点情報計測部131は、撮像画像を用いて、被験者の視線を検出する視線検出部及び検出された視線を用いて被験者の注視点を検出する注視点検出部を含むことができる。注視点情報計測部131による、被験者Tの注視点に関する情報の計測方法としては、例えば特開2005−198743号公報に記載された方法のような、公知の方法を適用できる。
本実施形態の注視点計測装置100は、記憶部140を備えることができる。記憶部140は、例えば、不揮発性メモリ、ハードディスク、CD−ROM等を含むことができる。記憶部140は、注視点計測装置100に内蔵されていてもよいし、注視点計測装置100から取り外し可能であってもよい。記憶部140は、例えば、表示部110に表示する画像データを、記憶することができる。記憶部140は、表示部110に表示する画像を記憶しなくてもよい。例えば、表示部110は、ネットワークを介して供給される画像のデータを元に、この画像を表示してもよい。
注視点計測装置100の制御部130は、例えば、RAMなどのメモリと、CPUとを含むプロセッサを備える。制御部130は、例えば、記憶部140に記載されているプログラムに従って、各種制御や各種演算処理を実行し、注視点情報計測部131として機能することができる。制御部130は、図示しない各種インターフェースを介して外部機器、インターネット回線等との接続が可能である。制御部130は、キーボード、マウス等の入力機器と接続されていてもよく、外部装置からのデータ入力可能な通信装置と接続されていてもよい。
注視点計測装置100は、被験者の注視点を計測できればよい。したがって、注視点計測装置100には、上述の装置に限らず、他の市販、公知の装置が用いられてもよい。例えば、ケンウッド社製GezeFinder、ISCAN社製注視点追跡システム、トビー社製アイトラッキングシステム、及び特開2013−052116号公報に記載の装置の1つ以上が用いられてもよい。注視点計測装置は、撮像部120を含まなくてもよい。例えば、注視点計測装置は、撮像部に代えて、被験者の頭部に装着し眼球の動きを検出する電極部を備えることができる。
また、本実施形態の注視点計測装置には、例えば、特許第4517049号公報、特許第4452835号公報、特許第4452836号公報、特許第4491604号公報、特許第4528980号公報などに記載される技術が適用されてもよい。これにより、注視点計測装置は、被験者の注視点に関する情報を精度よく検出することができる。
上述の注視点計測装置100において、視覚刺激111は、表示部110に表示される。しかしながら、視覚刺激111は、表示部110を用いずに、スライド撮像や紙芝居などにより、被験者へ呈示されてもよい。視覚刺激111は、上記のように画像で表示されなくてもよい。視覚刺激111は、ジオラマなどのような立体物による表示により、被験者へ呈示されてもよい。
視覚刺激111を呈示する際は、予め被験者に目標刺激を示し、これを探索するように指示してもよい。あるいは、予め被験者に目標刺激を示さず、被験者が自発的に注意を向けるようにしてもよい。注視点計測装置100は、スピーカーを備えてもよい。スピーカーは、被験者に音声により指示を与えたり、注意を促したりする音声出力部として機能することができる。
次に、本実施形態の不注意の測定装置200について説明する。
例えば、本実施形態の不注意の測定装置200は、指標値算出部211と、閾値比較部212と、記憶部220とを、備える。不注意の測定装置200は、注視点計測装置100によって計測された被験者の注視点の履歴に関する情報を元に、被験者の不注意レベルを示す指標値(以下、「不注意レベルの指標値」という。)を指標値算出部211で算出することができる。不注意の測定装置200は、算出された指標値を1つ以上の閾値と閾値比較部212で比較し、不注意の測定をすることができる。
指標値算出部211は、例えば、注視点が目標刺激を含む所定の領域上(以下、「目標刺激エリア」という。)に検出されるまでの時間(以下、「探索時間」という。)を用いて、不注意レベルの指標値を算出することができる。探索時間とは、被験者が目標刺激の探索を開始してから目標刺激に到達するまでの時間を示す。不注意レベルの指標値は、探索時間と同じ値であってもよいし、1又は複数の探索時間から所定の関数(例、線形関数又は非線形関数)により算出される値であってもよい。例えば、不注意レベルの指標値は、複数の課題にそれぞれ対応する複数の探索時間を用いて算出される値(例、累計探索時間、平均探索時間など)であってもよい。不注意レベルの指標値は、複数課題の間の探索時間を比較した値であってもよい。
探索時間は、例えば、課題を表示してから、目標刺激エリアに注視点が1回以上、検出されるまでの時間とすることができる。探索時間は、注視点が複数回以上、目標刺激エリアに検出されるまでの時間としてもよい。この場合、被験者の視点が目標刺激エリアに偶然到達したことを、課題を解決したと誤検出する可能性を減らすことができる。注視点を検出する周期は、例えば1/50秒であるが、特に限定されない。
目標刺激エリアは、目標刺激の特徴に応じて、その範囲を設定できる。例えば、目標刺激が円の場合、その円内部の領域に、目標刺激エリアが設定されてもよいし、その円の中心から、円半径に所定の長さを加算した範囲内の領域に、目標刺激エリアが設定されてもよい。目標刺激と妨害刺激とが近接している場合、これらの領域から妨害刺激を除いた領域に、目標刺激エリアが設定されてもよい。目標刺激の外周までの最短距離と、その隣の妨害刺激の外周までの最短距離とが、所定の比になる点群を結ぶ線で、目標刺激エリアが定義されていてもよい。例えば、目標刺激エリアの外周上の点は、この点から最も近い目標刺激及び妨害刺激の外周までの距離との比が所定の値(例、1:1)となる位置に設定されてもよい。
視覚刺激の総個数が多い課題に対して、被験者(例、ADHD児・者)は、目標刺激を探しあてることができない場合がある。この場合、探索時間は、注視点の測定を行った時間(以下、「注視点の測定時間」という。)とすることができる。注視点の測定時間は、例えば、目標刺激が呈示されてから、注視点の測定が終了するまでの時間とすることができる。
指標値算出部211は、例えば、所定の時間(例、注視点の探索時間又は測定時間)内における注視点の移動距離(例、軌跡の長さ)を用いて、不注意レベルの指標値を算出することができる。不注意レベルの指標値は、移動距離と同じであってもよいし、1又は複数の移動距離から所定の関数(例、線形関数、非線形関数)により算出される値であってもよい。例えば、不注意レベルの指標値は、複数の課題のそれぞれに対応する複数の移動距離を用いて算出される値(例、累計移動距離、平均移動距離など)であってもよい。不注意レベルの指標値は、複数課題の間の移動距離を比較した値であってもよい。例えば、被験者が注視点の測定時間に目標刺激に到達できない場合、探索時間を用いずに不注意レベルの指標値を算出すると、重篤な不注意を有する被験者の評価を行うことができる。
移動距離は、例えば、探索時間内又は測定時間内における、被験者の注視点総移動距離とすることができる。この総移動距離は、例えば、注視点を所定の周期で検出し、その結果を補間することで注視点の軌跡を求めること等により、算出される。注視点を検出する周期は、例えば、1/50秒であるが、特に限定されない。また、移動距離の測定開始時点や終了時点は、用いる課題により、適宜変更してもよい。
指標値算出部211は、例えば、妨害刺激の探索個数を用いて、不注意のレベルの指標値を算出することができる。妨害刺激の探索個数は、妨害刺激を含む所定の領域上(以下、「妨害刺激エリア」ともいう。)に、被験者の注視点が連続して所定の時間以上検出された回数である。妨害刺激エリアは、上述した目標刺激エリアと同様に、適宜、その範囲を定めることができる。不注意のレベルの指標値は、妨害刺激の探索個数と同じであってもよいし、1又は複数の妨害刺激の探索個数から所定の関数(例、線形関数又は非線形関数)により算出される値であってもよい。例えば、不注意レベルの指標値は、複数の課題の夫々に対応する複数の妨害刺激の探索個数を用いて算出される値(例、妨害刺激の累計探索個数、妨害刺激の平均探索個数など)であってもよい。不注意のレベルの指標値は、複数課題の間の妨害刺激の探索個数を比較した値であってもよい。
妨害刺激の探索個数は、例えば、注視点の測定時間に、注視点が連続して所定の時間以上検出された妨害エリアの個数(のべ数)とすることができる。妨害刺激の探索個数は、注視点の軌跡が妨害刺激エリアを通過した回数であってもよい。移動距離の測定開始時点や終了時点は、用いる課題により、適宜変更してもよい。
不注意レベルの指標値は、注視点の履歴に関する情報(例、探索時間、移動距離及び妨害刺激の探索個数)の中から1つのみを用いて算出されてもよいし、2つ以上を用いて算出されてもよい。例えば、不注意レベルの指標値は、探索時間、移動距離及び妨害刺激の探索個数の少なくとも1つの値を、被験者に関する情報(例、年齢、性別、及び/又は症状)などに応じて重み付けし、算出される値であってもよい。不注意レベルの指標値は、探索時間、移動距離、及び妨害刺激の探索個数のうち2つ以上の項目の値を用いて、例えば重み付けなどを伴って算出される値であってもよい。例えば、不注意レベルの指標値の算出には、上述の探索時間、移動距離及び妨害刺激エリアの個数以外の他の項目、例えば、注視点の移動パターンなどの項目が用いられてもよい。算出された値は、目標刺激や妨害刺激の個数に応じて補正されてもよい。
不注意レベルを測定する目的に応じて、不注意レベルの指標値として用いる測定項目(探索時間、移動距離、妨害刺激の探索個数など)を適宜、選択することができる。例えば、課題の種類に応じて、探索時間、移動距離及び妨害刺激の探索個数のいずれか1つ以上の測定項目を不注意レベルの指標値として、適宜、選択して用いることができる。これにより、より精度のよく、不注意レベルの測定をすることができる。
閾値比較部212は、指標値算出部211により算出された不注意レベルの指標値を、1つ以上の閾値と比較することにより、不注意の測定をすることができる。例えば、注視点の履歴に関する情報と不注意レベルの指標値との関係は、不注意のレベルが重篤であるほど、不注意レベルの指標値の値が大きくなるように、設定される。閾値比較部212は、不注意レベルの指標値が閾値以上である場合、被験者が不注意症状を有すると判定できる。閾値比較部212は、不注意レベルの指標値が閾値未満である場合、被験者が不注意症状を有さないと判定できる。2つ以上の閾値を設定することで、不注意症状の程度を測定することもできる。
閾値は、例えば、不注意の診断が既に行われた被験者の不注意のレベルの指標値を元に、設定される。例えば、定型発達児・者及び/又はADHDと診断された児・者の不注意のレベルの指標値に応じて閾値を設定すると、閾値比較部212によって、診断に役立つ判定結果が得られる。また、閾値は、ADHD以外の精神神経疾患と診断された児・者の値に応じて、設定することができる。例えば、各被験者の予め測定された不注意レベルの指標値に応じて、被験者ごとに閾値を設定することで、種々の状況下(例えば、長時間の作業後など)において、被験者ごとの不注意レベルを測定することもできる。
上述のような不注意の測定装置200は、例えば、市販のパーソナルコンピュータに所定の処理を実行させることにより実現される。不注意の測定装置200は、演算部210及び記憶部220を備える。記憶部220は、例えば、不揮発性メモリ、ハードディスク及びCD−ROMの1つ以上を含むことができる。記憶部220は、注視点計測装置100により取得した被験者の注視点に関する情報、指標値を算出するためのプログラム、閾値に関する情報などを記憶することができる。記憶部220は、不注意の測定装置200に内蔵されていてもよいし、不注意の測定装置200から取り外し可能であってもよい。不注意の測定装置200は、記憶部を含まなくてもよい。この場合、例えば、不注意の測定装置200は、注視点計測装置100の記憶部140を共通で用いることができる。不注意の測定装置200は、不注意レベルの指標値の算出結果を、表示部110に表示させたり、プリンターなどの印刷媒体で出力させたりしてもよい。
演算部210は、例えば、RAMなどのメモリと、CPUを含むプロセッサとを備える。演算部210は、記憶部220に記憶されているプログラムに従って、各種の処理を行う。このプログラムは、コンピュータに、所定の視覚刺激を呈示したときの被験者の注視点に関する情報を元に、被験者の不注意レベルを示す指標値を算出することを実行させるプログラムであり得る。演算部210は、プログラムの実行により、指標値算出部211及び閾値比較部212として機能することができる。演算部210は、外部機器、インターネット等と各種インターフェースを介して接続されていてもよい。演算部210には、キーボード、マウス等の入力機器が接続されていてもよい。演算部210には、外部装置からのデータ入力可能な通信装置が接続されていてもよい。
本実施形態の不注意の測定システム1は、被験者の注視点の履歴に関する情報を元に、例えば、上述した探索時間、移動距離及び妨害刺激探索個数の1つ以上を用いて、不注意のレベルを示す指標値を算出する。したがって、不注意の測定システム1は、被験者がボタンなどを押すという操作をする必要なく、客観的に、不注意の測定をすることができる。よって、課題の内容を了解することが難しい、就学前の低年齢層の被験者や重度のADHD児・者においても、不注意の測定を、より簡便、正確かつ客観的に行うことができる。不注意の測定システム1は、不注意レベルの指標値を閾値と比較することにより、診断の役に立つ判定を行うことができる。
本実施形態の不注意の測定システム1は、注視点計測装置100中に、不注意の測定装置200が組み込まれてもよく、また、その逆でもよい。市販のディスプレイ一体型のパソコンのように、注視点計測装置100や不注意の測定装置200を表示部内に収納することもできる。
本実施形態の不注意の測定システムは、注視点計測装置と、不注意の測定装置とが、物理的に近接して配置されなくてもよい。例えば、図11に示すように、注視点計測装置100’と不注意の測定装置200’とが、インターネットやWAN、LAN、専用回線等の通信回線を含むネットワークを介して、接続されていてもよい。具体的には、全国の複数箇所の病院等の施設において、注視点計測装置100’を用いて取得された、複数の被験者の注視点に関する情報を、ネットワークを介して、収集し、不注意の測定をすることができる。
本実施形態の不注意の測定装置200は、注視点計測装置100を備えなくてもよい。この際、被験者の注視点の履歴に関する情報は、記憶装置などに記憶された、予め注視点計測装置により取得された情報などを用いることができる。
図9及び図10は、不注意の測定システムにおける処理の流れの一例を示したフローチャートである。不注意の測定システムでは、まず、注視点計測装置100が、被験者に、所定の目標刺激を含む課題(視覚探索課題)を呈示し(S100)、被験者の注視点の履歴に関する情報を計測する(S110)。次に、不注意の測定装置200は、注視点の履歴に関する情報を取得し(S200)、不注意レベルの指標値を算出する(S210)。
図10に示されるように、各課題の測定時間内に表示部で注視点が検出された割合を示す注視点検出率(r、単位:%)(図6のデータレートに相当)が、所定の値以下(例、50%)の場合、不注意レベルの指標値を算出するための注視点の履歴に関する情報が十分得られないと判断されてもよく、不注意レベルの指標値は、算出されなくてもよい(S201、202)。
不注意レベルの指標値は、1)目標刺激エリアに注視点が検出されるまでの時間(探索時間)、2)注視点の所定の時間内における移動距離、及び3)注視点が検出された妨害刺激エリアの探索個数のいずれか1つ以上を用いて算出した値を含むことができる。複数の視覚探索課題(1〜n個)を呈示した場合、不注意レベルを示す指標値には、課題ごとの1)探索時間(t1〜n)、2)移動距離(d1〜n)、3)妨害刺激エリアの探索個数(m1〜n)の少なくともいずれか一つがそのまま用いられてもよい(図10;S210)。不注意レベルを示す指標値は、これらを変数とする関数を用いて算出されてもよい(図10;S210)。上記1)〜3)のすべての項目を不注意レベルの指標値に用いることにより、より正確な注意の測定を行うことができる。
次に、算出された不注意レベルの指標値と予め設定された1つ以上の閾値とを比較する(S220)。すなわち、算出した不注意レベルの指標値と1つ以上の閾値を比較することにより、不注意レベルの測定をする。上述したように閾値は、定型発達児・者及びADHDと診断された児・者の不注意や、ADHD以外の精神神経疾患と診断された児・者の予め測定された不注意レベルの指標値に応じて、設定することができる。
視覚刺激として、特徴探索課題及び結合探索課題の両者を用いて、それぞれの課題に対応する指標値を算出し、算出された指標値と、それぞれの課題に応じて設定された閾値と、を比較してもよい。ADHDを含めた種々の精神神経疾患で、異なる複数の課題を用いて反応時間などを測定した場合、その測定結果に疾患特異性があることが報告されており、異なる複数の課題のそれぞれに関して、課題に対応する指標値であって、上記1)〜3)の測定項目の値を用いた指標値と、予め設定された閾値と、を比較することにより、より高感度かつ疾患特異的な不注意の測定が可能となる。
閾値の初期値は、従来公知の文献や、比較的小規模な症状が明らかな集団において算出された指標値に基づいて設定され得る。本実施形態の不注意の測定により、指標値を算出した任意の被験者の各症状が新たに明らかになった場合は、そのデータを追加的に用いて、新たに閾値を設定することもできる。このように、本実施形態の不注意の測定は、随時、更新される。被験者ごとに適した閾値や、不注意レベルの測定に適した課題や測定項目などに関する情報に応じて、適宜、測定条件や測定項目を調整することが可能であり、客観的な不注意レベルの測定を、大規模且つ迅速に行うことができる。
本実施形態では、所定の視覚刺激を呈示したときの被験者の注視点の履歴に関する情報を元に、被験者の不注意レベルを示す指標値を算出するプログラムをコンピュータに読み込ませ、実行させることにより、上述の不注意の測定装置100、100’の機能が実現されてもよい。ここで、コンピュータにプログラムを読み込ませ、実行させることは、コンピュータにプログラムをインストールすることを含む。コンピュータは、OSや周辺機器等のハードウェアを含み得る。
上述の不注意のレベルを示す指標値を算出するためのプログラムは、コンピュータ読み取り可能な一時的でない記録媒体に記録されてもよい。コンピュータ読み取り可能な一時的でない記録媒体は、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROMなどの可搬媒体、コンピュータに内蔵されるハードディスクなどの記憶装置を含む。記録媒体には、プログラムを配信するために配信サーバからアクセス可能な内部又は外部に設けられた記憶媒体も含まれる。
上記で説明した実施形態は例示に過ぎず、本開示は、下記実施形態をはじめとして、当業者の知識に基づいて種々の変更及び/又は改良を施した形態で実施することができる。
以下の不注意の測定システムを用いて、5〜6歳児184名において、不注意の測定を行ったところ、探索時間、移動距離及び妨害刺激の探索個数のそれぞれが、不注意症状を測定する心理的評価尺度「ADHD評価尺度(ADHD−Rating Scale)」の不注意得点総数と相関を示した。すなわち、不注意レベルの指標値として、上記3つの項目のいずれか少なくとも1つを用いることができる。
以下に、本実施例で用いた装置、課題の種類、及び測定条件などを説明する。
注視点計測装置:JVCケンウッド社製GazeFinder(この装置は、撮像部として、NTSC方式CCDカメラ、光源部として、LED発光回路を実装する。)
表示部:NEC社製ディスプレイ(型式:LCD192VBK、仕様:液晶19inch)
不注意の測定装置:ヒューレットパッカード社製デスクトップPC(型式:Pavilion Elite HPE)
図3A−3Fは、本実施例に用いた特徴探索課題(図3A−3C)及び結合探索課題(図3D−3F)の一例を示す。本実施例では、1個の目標刺激と、この目標刺激と同形且つ異色の4個、8個、又は12個の第1の妨害刺激と、を組み合わせた3種の特徴探索課題が用いられた。以下、これらの特徴探索課題を、それぞれ「特徴4」(例:図3A)、「特徴8」(例:図3B)、及び「特徴12」(例:図3C)という。また、1個の目標刺激と、この目標刺激と同形且つ異色の2個、4個又は6個の第1の妨害刺激と、この目標刺激と異形且つ同色の2個、4個又は6個の第2の妨害刺激と、をそれぞれ組み合わせた3種の結合探索課題が用いられた。以下、これらの結合探索課題を、それぞれ「結合4」(例:図3D)、「結合8」(例:図3E)、及び「結合12」(例:図3F)という。
目標刺激115は、例えば、赤い、猫を模したキャラクターを含む丸の図形で示される。第1の妨害刺激116 は、例えば、青い、猫を模したキャラクターを含む丸の図形で示される。第2の妨害刺激117は、例えば、赤い、犬を模したキャラクターを含む四角の図形で示される。
図4A及び4Bは、表示部に特徴探索課題を呈示したときの、測定時間内に検出された定型発達児(図4A)及びADHD児(図4B)の注視点を1/50秒ごとにプロットした一例を示す。この例では、定型発達児の目標刺激115の探索時間が0.220秒であり、ADHD児の目標刺激115の探索時間が1.300秒であった。定型発達児は、目標刺激115をすぐに見つけ出すことができ、妨害刺激116よりも目標刺激115を長時間注視する傾向がある。一方、ADHD児は、妨害刺激116を目標刺激115よりも先に見出し、長時間注視する傾向がある。図4A、4B、5A及び5Bに示されるプロット画像では、注視点が検出された位置(座標)が重なる場合、例えば、その注視点の色を「青系→緑系→黄色系→オレンジ系→赤系」へ変化させて、注視点を表示(ヒートマップ表示)することができる。
図5A及び5Bは、表示部に結合探索課題を呈示したときの、測定時間内に検出された定型発達児(図5A)及びADHD児(図5B)の注視点を1/50秒ごとにプロットした一例を示す。この例では、定型発達児の目標刺激115の探索時間が0.840秒であり、ADHD児の目標刺激115の探索時間が3.120秒であった。定型発達者は、妨害刺激117の中の一つに一時的に目を奪われたものの、目標刺激の探索を継続し、その後、速やかに目標刺激115を見出した。一方、ADHD児は、妨害刺激117の中の一つに目を奪われ、目標刺激の探索を継続できず、その結果、目標刺激115の探索時間が大幅に長くなった。
図6は、不注意の測定を行った際の各測定項目(探索時間314、移動距離315、妨害刺激のべ探索個数316)の結果表示画面の一例を示す。
図7は、被験者に関する情報を表示する画面の一例を示す。上述した各測定項目が、被験者に関する情報(年齢、性別、及び症状など)と関連づけて記憶部などに保存されることにより、種々の目的に応じた閾値の設定が可能になる。
図8は、本実施例における、不注意レベルの指標値とADHD評価尺度・不注意総点との関係を示す一例として、結合探索課題(結合12、例;図3F)における探索時間(縦軸)とADHD評価尺度・不注意総点(横軸)との関係をグラフで示す。探索時間とADHD評価尺度・不注意総点の間には、相関が認められる。被験者数(n)184名において、その相関係数(r)は、0.420(p<0.001)である。
以下に、本実施例で算出された不注意レベルの指標値と、閾値とを比較することにより、不注意レベルの判定を行うアルゴリズムの一例について説明する。
このアルゴリズムでは、以下の1)〜3)のいずれか少なくとも一つの条件を満たす場合に、不注意であると判定される。図10に示されるように、注視点検出率(r)が0.5に満たない場合には、不注意の有無の判定は行わない。
1)特徴探索課題(特徴4、特徴8、特徴12)のいずれかを表示した場合において、探索時間が1.5秒以上、又は目標刺激の探索に成功せず移動距離が1000ピクセル以上である場合。
2)「結合12」において探索時間が3秒以上、又は目標刺激の探索に成功せず移動距離が2000ピクセル以上である場合。
3)「結合8」において探索時間が2.5秒以上、又は目標刺激の探索に成功せず移動距離が2000ピクセル以上である場合であって、「結合12」において探索時間が1.5秒以上である場合。
上記のように、特徴探索課題及び結合探索課題を組み合わせ、不注意レベルの指標値として、探索時間及び移動距離を用いて、その指標値を、それぞれの課題ごとに設定された閾値と比較することにより、ADHD評価尺度と同等の不注意の判定をすることができる。いずれの項目の値を不注意レベルの指標値とするかについては、不注意レベルの測定対象又は判定対象となる被験者や要求される精度を加味して、適宜、決定することができる。不注意レベルを示す指標値(各測定項目の値)又は閾値は、判定対象となる被験者の年齢、性別などにより、適宜、補正したり、調整したりすることができる。
本発明の技術範囲は、上記の実施例に限定されるものではない。また、不注意のレベルの判定を行う際のアルゴリズムは、対象となる被験者、用いる課題に応じて適宜、設定することができる。
本開示の不注意の測定装置、システム、及び不注意レベルの測定方法などを用いることにより、不注意の臨床評価や注意欠如の診断を支援することができる。特に低年齢層のADHDに対して、客観的評価に基づく、不注意の早期発見及び早期診断をすることができる。また、医療現場に限らず、種々の状況下(例えば、長時間の作業後など)において、各個人の不注意レベルの測定を、簡便かつ、正確かつ客観的に行うことができる。

Claims (11)

  1. 所定の目標刺激を探索する課題であって目標刺激及び妨害刺激を含む課題を呈示したときの被験者の注視点の履歴に関する情報を取得する取得ユニットと、
    前記取得ユニットにより取得された情報を元に、前記被験者の不注意レベルを示す指標値を算出する算出ユニットと、
    を備え、
    前記不注意レベルを示す指標値は、
    前記被験者の注視点が前記目標刺激を含む所定の領域上に検出されるまでの時間を用いて算出される値、
    前記注視点の所定の時間内における移動距離を用いて算出される値、及び、
    前記注視点が前記妨害刺激を含む所定の領域上に検出された回数を用いて算出される値
    の少なくとも一つを含む不注意の測定装置。
  2. 前記課題は、結合探索課題を含む、請求項1に記載の不注意の測定装置。
  3. 前記課題は、特徴探索課題を含む、請求項1又は請求項6に記載の不注意の測定装置。
  4. 前記算出された被験者の不注意レベルを示す指標値と、予め設定された1つ以上の閾値とを比較する比較ユニットをさらに備える請求項1、請求項6、又は請求項7に記載の不注意の測定装置。
  5. 前記閾値の少なくとも1つは、所定の被験者に対して算出された前記不注意レベルを示す指標値に応じて設定される、請求項8に記載の不注意の測定装置。
  6. 前記所定の被験者は、定型発達者及び注意欠如・多動症と診断された患者を含む、請求項9に記載の不注意の測定装置。
  7. 前記所定の被験者は、さらに、注意欠如・多動症以外の精神神経疾患と診断された患者を含む、請求項10に記載の不注意の測定装置。
  8. 所定の目標刺激を探索する課題であって目標刺激及び妨害刺激を含む課題を呈示したときの被験者の注視点の履歴に関する情報を計測する注視点計測装置と、
    前記注視点計測装置により計測された前記注視点の履歴に関する情報を元に、前記被験者の不注意レベルを示す指標値を算出する、不注意の測定装置と、
    を少なくとも備え、
    前記不注意レベルを示す指標値は、
    前記被験者の注視点が前記目標刺激を含む所定の領域上に検出されるまでの時間を用いて算出される値、
    前記注視点の所定の時間内における移動距離を用いて算出される値、及び、
    前記注視点が前記妨害刺激を含む所定の領域上に検出された回数を用いて算出される値
    の少なくとも一つを含む不注意の測定システム。
  9. 所定の目標刺激を探索する課題であって目標刺激及び妨害刺激を含む課題を呈示したときの被験者の注視点の履歴に関する情報を元に、前記被験者の不注意レベルを示す指標値を算出することと、
    前記算出された被験者の不注意レベルを示す指標値と、予め設定された1つ以上の閾値とを比較することと、を含み、
    前記不注意レベルを示す指標値は、
    前記被験者の注視点が前記目標刺激を含む所定の領域上に検出されるまでの時間を用いて算出される値、
    前記注視点の所定の時間内における移動距離を用いて算出される値、及び、
    前記注視点が前記妨害刺激を含む所定の領域上に検出された回数を用いて算出される値
    の少なくとも一つを含む不注意レベルの測定方法。
  10. コンピュータに、
    所定の目標刺激を探索する課題であって目標刺激及び妨害刺激を含む課題を呈示したときの被験者の注視点の履歴に関する情報を取得することと、
    前記被験者の注視点の履歴に関する情報を元に、前記被験者の不注意レベルを示す指標値として、
    前記被験者の注視点が前記目標刺激を含む所定の領域上に検出されるまでの時間を用いて算出される値、
    前記注視点の所定の時間内における移動距離を用いて算出される値、及び、
    前記注視点が前記妨害刺激を含む所定の領域上に検出された回数を用いて算出される値の少なくとも一つ
    を含む前記被験者の不注意レベルを示す指標値を算出することと、
    を実行させるためのプログラム。
  11. 請求項14に記載のプログラムを記録する、コンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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