JP6248820B2 - 連携シミュレーション装置 - Google Patents
連携シミュレーション装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6248820B2 JP6248820B2 JP2014122990A JP2014122990A JP6248820B2 JP 6248820 B2 JP6248820 B2 JP 6248820B2 JP 2014122990 A JP2014122990 A JP 2014122990A JP 2014122990 A JP2014122990 A JP 2014122990A JP 6248820 B2 JP6248820 B2 JP 6248820B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- simulation
- time
- calculation
- result
- simulator
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)
- Debugging And Monitoring (AREA)
Description
しかし、マイコンシステムでは積分のような連続系アルゴリズムをそのまま表現することができないため、積分をオイラー法等の離散積分アルゴリズムにより近似して実現することが行われている。この場合、時間軸は連続でなくなり、マイコンシステムは離散系システムとなる。
そこで、離散系システムである制御装置と連続系システムである制御対象とを含めたシステム全体の模擬技術が必要となり、この種の模擬技術は、例えば特許文献1〜3に開示されている。
この従来技術では、中間インターフェース部を用いて、ソフトウェアデバッガとシミュレータとを時間同期させつつ協調動作させることにより、ソフトウェアにより制御した機械系の動きをアニメーション等により確認しながらデバッグを実行可能としている。
この従来技術によれば、ソフトウェアシミュレータが機械系、電気系の動作状態をフィードバックする場合等に、各シミュレータの時間軸を同期させる必要性があり、また、シミュレーション速度が遅いシミュレータに合わせて同期をとると、各シミュレータの実行効率が低下し、各シミュレータの機能を低下させることが指摘されており、各シミュレータの実行効率及び機能を確保して互いに同期させることが課題として挙げられている。
このシミュレーション処理の概要を説明すると、まず、離散系シミュレータは、現在時刻を初期化してイベント処理を実行した後(ステップSA1,SA2)、次のイベントの処理時刻や使用変数の値などを含む要求メッセージのデータを作成して連続系シミュレータに送信し、連続系シミュレータからの応答メッセージの受信を待つ(SA3〜SA5)。
すなわち、イベント発生条件式の評価値が真(SB10 Yes)になるまで現在時刻を1ステップずつ進め、イベント発生時刻までの連続系シミュレータの計算が終わって上記評価値が真になった段階で応答メッセージのデータを作成し(SB12)、離散系シミュレータに応答している(SB13)。
同様にして、離散系シミュレータにおいても、上記ステップSA4とSA5との間に待ち時間が発生する。
そこで、本発明の解決課題は、両シミュレータにおける待ち時間を極力なくしてシミュレーションの効率を向上させた連携シミュレーション装置を提供することにある。
前記離散系シミュレータは、
前記模擬処理実行手段による模擬処理結果を一次的に保存する処理結果保存手段と、
前記模擬計算実行手段による模擬計算結果を取得可能な時刻であるか否かを判定する計算結果取得可否判定手段と、
前記計算結果取得可否判定手段による判定結果を参照して、前記模擬処理を行う時刻及び前記模擬処理結果を保存する時刻を管理する離散系模擬時刻管理手段と、を備え、
前記連続系シミュレータは、
前記模擬計算実行手段による模擬計算結果を一次的に保存する計算結果保存手段と、
前記模擬処理実行手段による模擬処理結果を供給可能な時刻であるか否かを判定する供給時刻判定手段と、
前記供給時刻判定手段による判定結果を参照して、前記模擬計算を行う時刻及び前記模擬計算結果を保存する時刻を管理する連続系模擬時刻管理手段と、を備え、
前記計算結果取得可否判定手段は、前記連続系模擬時刻管理手段を参照して前記模擬計算実行手段がどの時刻までの計算を終了しているかを示す情報から取得可能な前記模擬計算結果を判定し、
前記模擬処理実行手段は、現在時刻が前記模擬計算結果を必要とする時刻か否かに応じて、前記模擬計算結果を用いなければ模擬処理を実行できなくなる時刻まで、前記計算結果取得可否判定手段による判定結果に基づき取得可能となった前記模擬計算結果を前記計算結果保存手段から読み出して、前記離散系模擬時刻管理手段により管理された時刻に従って模擬処理を所定の周期で実行し、
前記模擬計算実行手段は、現在時刻が前記模擬処理結果を必要とする時刻か否かに応じて、前記模擬処理結果を用いなければ模擬計算を実行できなくなる時刻まで、前記供給時刻判定手段による判定結果に基づき取得可能となった前記模擬処理結果を前記処理結果保存手段から読み出して、前記連続系模擬時刻管理手段により管理された時刻に従って模擬計算を所定の周期で実行し、
前記離散系シミュレータと前記連続系シミュレータとは時刻同期を行わずに、前記模擬処理実行手段による模擬処理と前記模擬計算実行手段による模擬計算とをそれぞれ独立して実行するものである。
図1は、この実施形態に係る連携シミュレーション装置100の構成を示している。この連携シミュレーション装置100は、例えば制御装置として機能するマイコンシステム(離散系システム)の処理動作を模擬するための離散系シミュレータ110と、マイコンシステムにより電気系、機械系が制御される電力変換器や電動機等の制御対象(連続系システム)の動作を模擬するための連続系シミュレータ120と、によって構成されている。
なお、離散系シミュレータや連続系シミュレータは、図示するように各一つに限定されるものではなく、例えば一つの離散系シミュレータに対して複数の連続系シミュレータを連携させても良い。
まず、連続系シミュレータ120の模擬計算実行手段122は、制御対象に供給される電圧、電流や制御対象の速度、温度等の所定の物理量を用いた模擬計算を所定の周期で実行し、その計算結果は、計算が終了する都度、計算結果(状態)保存手段123に逐次保存される。これらの計算及び保存のタイミングは、連続系模擬時刻管理手段126が管理している。
前述したように、離散系システムとしては、例えば制御装置を構成するマイコンシステムを想定し、連続系システムとしては、マイコンシステムにより制御される電力変換器とその駆動電動機を想定している。
一方、離散系システムとしてのマイコンシステムは、各種の処理が所定のインターバルをおいて一定周期で実行される。すなわち、ある時点で処理が開始され、例えば100μs経過後に連続系システムの状態を取得すると共にその状態に基づいて処理を実行し、160μsの時点で処理結果を連続系システムに送り、その処理結果によって連続系システムの振る舞いに影響を及ぼす、というような動作を繰り返す。
前述したごとく、図3(c)に示す特許文献3の処理方法では、連続系シミュレータ側においてステップSB13とSB2との間に待ち時間が発生し、離散系シミュレータ側においても、ステップSA4とSA5との間に待ち時間が発生する。
特に、この種のシミュレータのハードウェアは、マルチプロセッサ等の複数の演算手段を備えているのが一般的であり、図3(b)では複数の演算手段による同時処理が必要であるが、図3(c)に示したような待ち時間がない分、500μsの時刻の状態を計算するのに要する時間は短くなっており、短時間で所望の結果を得ることが可能である。
離散系模擬時刻管理手段116は、まず、計算結果取得可否判定手段115による判定結果を参照し、連続系シミュレータ120による計算結果の取得が可能か否かを判定する(ステップS401)。判定の結果、可能でない場合には一定時間待機した後、上記の判定を再度行うようにしてポーリングを行う(ステップS401 NO,S402)。そして、計算結果の取得が可能になったら、模擬処理実行手段112に実際の模擬処理を1ステップ行うように指令を送り、模擬処理を実行する(ステップS401 YES,S403)。
連続系模擬時刻管理手段126は、まず、供給時刻判定手段125の判定結果を参照し、計算結果の供給先である離散系シミュレータ110が模擬処理済みであるか否かを判定する(ステップS501)。判定の結果、処理済みでない場合には一定時間待機した後、上記の判定を再度行うようにしてポーリングを行う(ステップS501 NO,S502)。そして、処理済みになったら、模擬計算実行手段122に実際の模擬計算を1ステップ行わせるように指令を送り、模擬計算を実行する(ステップS501 YES,S503)。
101 演算装置
102 主記憶装置
103 ディスプレイ装置
104 補助記憶装置
105 入力装置
106 システムバス
110 離散系シミュレータ
111 状態取得手段
112 模擬処理実行手段
113 処理結果保存手段
114 処理結果供給手段
115 計算結果取得可否判定手段
116 離散系模擬時刻管理手段
120 連続系シミュレータ
122 模擬計算実行手段
123 計算結果(状態)保存手段
125 供給時刻判定手段
126 連続系模擬時刻管理手段
Claims (2)
- 周期的に演算処理を行う離散系システムと、前記離散系システムによる演算結果が反映されて状態が連続的に変化する連続系システムと、を備えたシステムの挙動を模擬する連携シミュレーション装置であって、前記離散系システムの演算処理を模擬する模擬処理実行手段を備えた離散系シミュレータと、前記連続系システムの状態を計算により模擬する模擬計算実行手段を備えた連続系シミュレータと、を計算機システムにより構成してなる連携シミュレーション装置において、
前記離散系シミュレータは、
前記模擬処理実行手段による模擬処理結果を一次的に保存する処理結果保存手段と、
前記模擬計算実行手段による模擬計算結果を取得可能な時刻であるか否かを判定する計算結果取得可否判定手段と、
前記計算結果取得可否判定手段による判定結果を参照して、前記模擬処理を行う時刻及び前記模擬処理結果を保存する時刻を管理する離散系模擬時刻管理手段と、を備え、
前記連続系シミュレータは、
前記模擬計算実行手段による模擬計算結果を一次的に保存する計算結果保存手段と、
前記模擬処理実行手段による模擬処理結果を供給可能な時刻であるか否かを判定する供給時刻判定手段と、
前記供給時刻判定手段による判定結果を参照して、前記模擬計算を行う時刻及び前記模擬計算結果を保存する時刻を管理する連続系模擬時刻管理手段と、を備え、
前記計算結果取得可否判定手段は、前記連続系模擬時刻管理手段を参照して前記模擬計算実行手段がどの時刻までの計算を終了しているかを示す情報から取得可能な前記模擬計算結果を判定し、
前記模擬処理実行手段は、現在時刻が前記模擬計算結果を必要とする時刻か否かに応じて、前記模擬計算結果を用いなければ模擬処理を実行できなくなる時刻まで、前記計算結果取得可否判定手段による判定結果に基づき取得可能となった前記模擬計算結果を前記計算結果保存手段から読み出して、前記離散系模擬時刻管理手段により管理された時刻に従って模擬処理を所定の周期で実行し、
前記模擬計算実行手段は、現在時刻が前記模擬処理結果を必要とする時刻か否かに応じて、前記模擬処理結果を用いなければ模擬計算を実行できなくなる時刻まで、前記供給時刻判定手段による判定結果に基づき取得可能となった前記模擬処理結果を前記処理結果保存手段から読み出して、前記連続系模擬時刻管理手段により管理された時刻に従って模擬計算を所定の周期で実行し、
前記離散系シミュレータと前記連続系シミュレータとは時刻同期を行わずに、前記模擬処理実行手段による模擬処理と前記模擬計算実行手段による模擬計算とをそれぞれ独立して実行することを特徴とする連携シミュレーション装置。 - 請求項1に記載した連携シミュレーション装置において、
前記離散系シミュレータが、制御装置として機能するマイコンシステムの処理動作を模擬するためのシミュレータであり、かつ、前記連続系シミュレータが、前記マイコンシステムにより電気系、機械系が制御される制御対象の動作を模擬するためのシミュレータであることを特徴とする連携シミュレーション装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014122990A JP6248820B2 (ja) | 2014-06-16 | 2014-06-16 | 連携シミュレーション装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014122990A JP6248820B2 (ja) | 2014-06-16 | 2014-06-16 | 連携シミュレーション装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016004338A JP2016004338A (ja) | 2016-01-12 |
JP6248820B2 true JP6248820B2 (ja) | 2017-12-20 |
Family
ID=55223593
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014122990A Active JP6248820B2 (ja) | 2014-06-16 | 2014-06-16 | 連携シミュレーション装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6248820B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7141508B1 (ja) * | 2021-10-15 | 2022-09-22 | 株式会社ネクスティエレクトロニクス | 協調シミュレーションシステム、協調制御方法、協調制御器及びコンピュータプログラム |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3492105B2 (ja) * | 1996-08-30 | 2004-02-03 | 株式会社東芝 | ハードウェア/ソフトウェア協調シミュレーション装置及びシミュレーション方法 |
JP2008282308A (ja) * | 2007-05-14 | 2008-11-20 | Nec Electronics Corp | 協調検証装置、協調検証方法、協調検証プログラム |
JP5293165B2 (ja) * | 2008-12-25 | 2013-09-18 | 富士通セミコンダクター株式会社 | シミュレーション支援プログラム、シミュレーション装置、およびシミュレーション支援方法 |
JP2013084163A (ja) * | 2011-10-12 | 2013-05-09 | Hitachi Ltd | 協調シミュレーション装置及び協調シミュレーション方法 |
-
2014
- 2014-06-16 JP JP2014122990A patent/JP6248820B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2016004338A (ja) | 2016-01-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5784263B1 (ja) | シミュレーションシステム、プログラマブルコントローラ、シミュレーション装置、エンジニアリングツール | |
JP4905597B1 (ja) | コントローラサポート装置、その装置において実行されるためのコントローラサポートプログラム、およびそのプログラムを格納する記録媒体 | |
US8977534B2 (en) | Controller support apparatus, controller support program executed on the apparatus, storage medium storing the program, and method of estimating execution time of control program | |
EP3361635B1 (en) | Control system and pulse output device | |
JP6399082B2 (ja) | 制御システム | |
JP4748286B1 (ja) | コントローラサポート装置、その装置において実行されるためのコントローラサポートプログラム、そのプログラムを格納した記録媒体、および、制御プログラムの実行時間を推定する方法 | |
US10761513B2 (en) | Information processing device, information processing method, and non-transitory computer-readable recording medium | |
JP5891891B2 (ja) | 情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム | |
JP6184651B1 (ja) | シミュレーション装置 | |
JP6248820B2 (ja) | 連携シミュレーション装置 | |
JP4877424B1 (ja) | Plcのcpuユニット、plc用のシステムプログラムおよびplc用のシステムプログラムを格納した記録媒体 | |
JP6423971B2 (ja) | 機能ユニット及び制御装置 | |
JP4676900B2 (ja) | 分散制御システム用シミュレータ | |
JP2008242572A (ja) | 制御処理シミュレーション装置 | |
JP4733695B2 (ja) | 自動化システムのシミュレーションのための方法及び装置 | |
JP6608019B2 (ja) | 機能ユニット及び制御装置 | |
JP2018036945A (ja) | シミュレータ連携装置、シミュレータ連携装置の制御方法、情報処理プログラム、および記録媒体 | |
JP2011062798A (ja) | ロボット制御装置およびロボット制御方法 | |
JP2007241744A (ja) | モーションコントローラとその指令方法 | |
JP2003228496A (ja) | 制御プログラム開発支援装置 | |
JP4905782B2 (ja) | プラント制御システム、プラント制御方法およびプラント制御のためのプログラム | |
KR102494296B1 (ko) | 프로그래머블 컨트롤러 시스템 및 모듈 | |
JP6620432B2 (ja) | ロジック生成装置 | |
JP2015026338A (ja) | 連携シミュレーション装置 | |
JP2009043073A (ja) | プログラム連携システム |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20160315 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20170126 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20170207 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20170330 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20170609 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20170906 |
|
A911 | Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20170914 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20171024 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20171106 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6248820 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R3D02 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |