JP6240576B2 - 定量シリンジ型ポンプ - Google Patents

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Description

本発明は、シリンジ内のピストンを往復移動させることにより、シリンジから液体を定量吐出する定量シリンジ型ポンプに関する。
従来から、塗料などの液体が収容された液体収容部から液体を吸引するとともに、吸引した液体を吐出することでスプレーガンなどの液体消費部へ液体を送出する定量シリンジ型ポンプが知られている。すなわち、定量シリンジ型ポンプは、吐出側の弁が閉弁された状態で吸引動作を行って液体収容部から液体を吸引し、吸引側の弁が閉弁された状態で吐出動作を行って液体を吐出する。そして、このように吸引動作と吐出動作を交互に行うことにより、液体を定量ずつ断続的に吐出する。
さらに、このような液体を断続的に吐出するポンプを複数用いることにより、液体を連続的に送出可能とするポンプも知られている(例えば特許文献1)。
特開平6−147102号公報
ところで、液体流路の途中に、例えば弁の内外の圧力差によって開閉するとともに、一方向への液体の流れを許容し、さらに逆方向への液体の流れを規制する逆止弁を用いる場合には、ポンプの駆動タイミングに対して弁の開閉タイミングがずれてしまう。そのため、ポンプが液体を送出する速度が変化してしまい、複数のポンプから連続するように液体を吐出する場合でも送出速度を安定させることができなかった。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、送出速度の変化を抑制して液体を連続して送出することができる定量シリンジ型ポンプを提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果について記載する。
上記課題を解決する定量シリンジ型ポンプは、ピストン及びシリンジを有するポンプと、液体を収容する液体収容部と前記ポンプとを接続する吸引流路に設けられた吸引側弁と、液体を消費する液体消費部と前記ポンプとを接続する吐出流路に設けられた吐出側弁と、を有する複数の送出機構と、駆動源の駆動に基づいて回転運動する駆動軸と、該駆動軸の回転運動に基づいて前記複数の送出機構の各ピストンを往復移動させる駆動機構と、前記駆動軸の回転運動に基づいて前記複数の送出機構の各吸引側弁及び各吐出側弁をそれぞれ開閉する開閉機構とを備える。
この構成によれば、ポンプを駆動する駆動源の駆動力に基づいて吸引側弁及び吐出側弁を機械的に開閉することができる。すなわち、吸引側弁及び吐出側弁を駆動する駆動源を別に設ける場合と比べて、装置の小型化を図りつつ適切なタイミングで吸引側弁及び吐出側弁を開閉することができる。したがって、吸引側弁及び吐出側弁の開閉タイミングがずれてしまうことで生じる送出速度の変化を抑制して液体を連続して送出することができる。
上記定量シリンジ型ポンプにおいて、前記吸引側弁及び前記吐出側弁は、弁室を内部に有する本体と、前記弁室内に収容される弁体とを備え、前記本体が前記弁室から前記弁体を取り出し可能とするように分解可能に構成されているのが好ましい。
この構成によれば、吸引側弁及び吐出側弁は、本体を分解することによって弁室内から弁体を取り外すことができる。したがって、吸引側弁及び吐出側弁は容易に洗浄することができる。
上記定量シリンジ型ポンプにおいて、前記開閉機構は、前記駆動軸と共に回転する板カムと、前記板カムに係合した状態で当該板カムの回転に伴い前記吸引側弁及び前記吐出側弁を開閉させる方向に移動する移動部材とを備えるのが好ましい。
この構成によれば、駆動軸と共に回転する板カムの回転に応じて移動部材が移動し、吸引側弁及び吐出側弁を開閉させることができる。そのため、弁の開閉を正確に行うことができる。
上記定量シリンジ型ポンプにおいて、前記駆動機構は、前記駆動軸と共に回転する立体カムと、前記各ピストンにそれぞれ対応し、対応するピストンに対して動力伝達可能に連結された状態において、それぞれ回転自在な複数のタレット軸と、該複数のタレット軸にそれぞれ設けられた複数のカムフォロアとを備え、前記立体カムは、周囲に形成された環状のカム面に前記複数のカムフォロアがそれぞれ接した状態で回転するのが好ましい。
この構成によれば、複数のピストンは、同じ立体カムの回転に合わせて往復移動する。すなわち、立体カムのカム面の形状に合わせて複数のピストンをそれぞれ往復移動させることができるため、各ポンプの駆動タイミングを容易に合わせることができる。
上記定量シリンジ型ポンプにおいて、前記駆動機構は、前記ポンプの吸引動作と吐出動作とを切り替える際に前記ピストンを停止させ、前記開閉機構は、前記ピストンが停止した状態の前記ポンプと対応する前記吸引側弁及び前記吐出側弁の開閉を行うのが好ましい。
この構成によれば、吸引側弁及び吐出側弁はピストンが停止した状態で開閉される。すなわち、ポンプが吸引動作及び吐出動作をする場合には、吸引側弁及び吐出側弁は開弁もしくは閉弁しているため、送出速度をより安定させることができる。
本発明によれば、送出速度の変化を抑制して液体を連続して送出することができる。
実施形態の定量シリンジ型ポンプの模式図。 駆動機構の断面図。 第1吐出側弁の開弁状態を示す断面図。 吐出側板カムの平面図。 第1吐出側カムの平面図。 第2吐出側カムの平面図。 吸引側板カムの平面図。 第1吸引側カムの平面図。 第2吸引側カムの平面図。 第1吐出側弁の開弁状態と閉弁状態との中間状態を示す断面図。 第1吐出側弁の閉弁状態を示す断面図。 駆動軸の位相に対する各部材の状態を示すグラフであって、(a)は第1ピストンの位置を示すグラフ、(b)は第1吐出側弁の開閉を示すグラフ、(c)は第1吸引側弁の開閉を示すグラフ、(d)は第2ピストンの位置を示すグラフ、(e)は第2吐出側弁の開閉を示すグラフ、(f)は第2吸引側弁の開閉を示すグラフ。 ピストンが加減速移動する場合のピストンの変位を示すグラフ。
以下、定量シリンジ型ポンプの一実施形態について、図を参照して説明する。
図1に示すように、定量シリンジ型ポンプ11は、駆動源12の駆動力に基づいて回転可能な駆動軸13を備える。この駆動軸13には、駆動源12側から順に、1対の吐出側弁14a,14bを開閉する吐出側開閉機構15と、1対の吸引側弁16a,16bを開閉する吸引側開閉機構17と、1対のポンプ18a,18bを駆動する駆動機構19とが設けられている。なお、吐出側開閉機構15と吸引側開閉機構17は、駆動軸13の回転運動に基づいて吐出側弁14a,14b及び吸引側弁16a,16bをそれぞれ開閉する開閉機構を構成している。
吸引側弁16a,16bは、塗料などの液体を収容する液体収容部21とポンプ18a,18bとを接続する吸引流路22a,22bに設けられている。また、吐出側弁14a,14bは、液体を消費するスプレーガンなどの液体消費部23とポンプ18a,18bとを接続する吐出流路24a,24bに設けられている。
すなわち、吐出側弁14a,14b、吸引側弁16a,16b、ポンプ18a,18b、吸引流路22a、22b及び吐出流路24a、24bは、それぞれ同じ数となるように複数(本実施形態では2つずつ)設けられている。
そして、第1吐出側弁14a、第1吸引側弁16a、第1ポンプ18a、第1吸引流路22a及び第1吐出流路24aにより、第1送出機構26aが構成されている。また、第2吐出側弁14b、第2吸引側弁16b、第2ポンプ18b、第2吸引流路22b及び第2吐出流路24bにより、第2送出機構26bが構成されている。すなわち、送出機構26a,26bは複数(本実施形態では2つ)設けられ、第1送出機構26aと第2送出機構26bの構成は同じである。そして、各送出機構26a,26bにより上流側となる液体収容部21から下流側となる液体消費部23に向かって液体が送出される。
図1に示すように、第1ポンプ18aは、第1吸引流路22aの下流端と第1吐出流路24aの上流端とが接続された有底円筒状の第1シリンジ28aと、第1シリンジ28a内を往復移動可能に設けられた円筒状の第1ピストン29aとを有している。
また、第2ポンプ18bの構成も第1ポンプ18aの構成と同じである。すなわち、第2シリンジ28bには、第2吸引流路22bの下流端と第2吐出流路24bの上流端とが接続されるとともに、第2ピストン29bが第2シリンジ28b内を往復移動可能に設けられている。
図1、図2に示すように、駆動機構19は、駆動軸13と共に回転する立体カム31を備える。立体カム31は、駆動軸13と軸線が同一で円柱状の本体部31aの周囲に環状のリブ部31bが形成されたカムであって、そのリブ部31bには、軸方向の一方側(図2では上側)で環状をなす上カム面31cと、軸方向の他端側(図2で下側)で上カム面31cとは別の環状をなす下カム面31dとが形成されている。各カム面31c,31dのカム面形状は、駆動軸13の軸方向に位置をずらせつつ周方向に連続して一周する環状に形成されている。また、各カム面31c,31dのカム面形状は、略半周ごとに軸方向で一方端となる位置と他方端となる位置を同様に経由する形状に形成されている。そして、この立体カム31には、各ピストン29a,29bにそれぞれ対応する複数(本実施形態では2つ)のタレット軸32a,32bにそれぞれ1対ずつ設けられた複数(本実施形態では4つ)のカムフォロア33aa,33ab,33ba,33bbが常に接している。
すなわち、第1タレット軸32aと第2タレット軸32bは、駆動軸13を基準として線対称となる位置に、駆動軸13と直交する方向へ互いの軸線32aa,32baが同一の高さで平行に延びるように分散して配置されている。そして、各タレット軸32a,32bの周面には、それぞれ一対のカムフォロアが周方向へ所定間隔をおいて隣り合う一方側カムフォロア及び他方側カムフォロアとして機能するように設けられている。
具体的には、第1ピストン29aに対応する第1タレット軸32aの一方側カムフォロア33aaと、第2ピストン29bに対応する第2タレット軸32bの一方側カムフォロア33baは、リブ部31bの上カム面31cに接している。さらに、第1タレット軸32aの他方側カムフォロア33abと第2タレット軸32bの他方側カムフォロア33bbは、リブ部31bの下カム面31dに接している。すなわち、リブ部31bは、その周方向の一箇所が第1タレット軸32aの一対のカムフォロア33aa,33abにより常に挟まれているとともに、その箇所から略半周分離れた一箇所が第2タレット軸32bの一対のカムフォロア33ba,33bbにより常に挟まれている。そのため、駆動軸13とともに立体カム31が回転すると、タレット軸32a,32bはリブ部31bのカム面31c,31dの形状に合わせて軸線32aa,32baを中心に正逆両方向に回動する。
さらに、各タレット軸32a,32bには、軸線32aa,32baを中心としてタレット軸32a,32bとともに回動するアーム部32ab,32bbが、タレット軸32a,32bの周面よりも径方向外側に突出して設けられている。アーム部32ab,32bbには、軸線32aa,32baに沿う方向へ突出する凸部32ac,32bcが形成され、この凸部32ac,32bcが、伝達部材34a,34bに長穴状に形成された係合溝34aa,34baに係合している。すなわち、伝達部材34a,34bは、係合溝34aa,34baに凸部32ac,32bcを係合させることにより、アーム部32ab,32bbの回動動作を各ピストン29a,29bに伝達している。そして、立体カム31、タレット軸32a,32b、カムフォロア33aa,33ab,33ba,33bb、伝達部材34a,34bにより駆動機構19が構成されている。
すなわち、駆動機構19は、駆動軸13の回転に基づいて複数の送出機構26a,26bの各ピストン29a,29bを往復移動させる。具体的には、第1ピストン29aは、図1に二点鎖線で示す吐出開始位置(吸引終了位置でもある。)と実線で示す吐出終了位置(吸引開始位置でもある。)との間を往復移動する。また、第2ピストン29bも同様に吐出開始位置と吐出終了位置との間を往復移動する。そして、本実施形態では、吐出開始位置から吐出終了位置に向かう方向を吐出方向とし、吐出終了位置から吐出開始位置へ戻る方向を吸引方向とする。
次に吐出側弁14a,14bと吸引側弁16a,16bについて説明するが、吐出側弁14a,14bと吸引側弁16a,16bの各構成は同じである。したがって、以下では第1吐出側弁14aの構成について説明し、その他の構成については同一符号を付すことによって重複した説明は省略する。
図3に示すように、第1吐出側弁14aは、駆動軸13側に開口が向くように配置される略有底円筒状の基端側本体40と、この基端側本体40の底部に開口が対向するように配置される略有底円筒状の先端側本体41とを備える。そして、基端側本体40と先端側本体41は、それらの軸線が駆動軸13と直交する方向に沿って同軸に配置された連結状態でリング状のクランプ42により締結される一方、このクランプ42を外すことにより分解可能とされている。なお、第1吐出側弁14aは、基端側本体40の内部と先端側本体41の内部とに渡って挿通された弁体の一例であるニードル軸43が、図3に実線で示す開弁位置と、二点鎖線で示す閉弁位置との間を移動することにより、開閉弁動作がなされるニードル弁である。
先端側本体41には、基端側本体40の底部と対向するように開口する弁室の一例としての大径穴44と、大径穴44よりも径が小さい小径穴45とが、ニードル軸43の移動方向となる軸方向において、大径穴44の内奥側に小径穴45が連続するように形成されている。なお、大径穴44と小径穴45との境界部分には、径がなだらかに変化するテーパ部46が形成されている。さらに、先端側本体41には、外部に液体を流出させるための流出開口47と小径穴45とを連通させる流出穴48がニードル軸43の軸方向と直交する方向に沿って形成されている。
そして、大径穴44には、第1吐出流路24aにおける第1吐出側弁14aよりも第1ポンプ18a側の流路部分が接続される流入開口49が形成されている。なお、流出開口47には、第1吐出流路24aにおける第1吐出側弁14aよりも液体消費部23側の流路部分が接続されている(図3では図示略)。
また、先端側本体41の開口側には大径穴44を取り囲む環状の第1シール部材51が基端側本体40の底部と密着するように設けられているとともに、大径穴44と対向する基端側本体40の底部にはニードル軸43が挿通される環状の第2シール部材52が設けられている。すなわち、基端側本体40の底部にはニードル軸43を挿通可能な挿通孔53が軸方向に貫通形成され、この挿通孔53を取り囲むように第2シール部材52は設けられている。したがって、大径穴44、小径穴45、及び流出穴48は、第1吐出流路24aの一部を構成し、流入開口49から流入した液体は流出開口47から流出する。
また、ニードル軸43の先端部43aは半球状に形成されているとともに、その先端部43aの経は、大径穴44の径よりは小さく、小径穴45の径よりは大きい。したがって、ニードル軸43は、その半球状の先端部43aがテーパ部46に当接することにより閉弁状態となって液体の流動を規制するとともに、先端部43aとテーパ部46とが離間することにより流出開口47と流入開口49とを連通させる開弁状態となって液体の流動を許容する。すなわち、テーパ部46は、弁座として機能している。
一方、基端側本体40の内部には、有底円筒状のニードルホルダ54がニードル軸43の軸方向に沿って基端側本体40内を移動可能に設けられている。また、ニードル軸43の軸方向において、基端側本体40とニードルホルダ54との間には、第1ばね55が設けられている。
また、ニードルホルダ54には、軸方向に貫通孔56が形成されているとともに、貫通孔56にはニードル軸43の基端側が挿通されている。このニードル軸43の基端側には、スペーサ57がナット58により取り付けられている。さらに、ニードルホルダ54には、その開口を覆うように蓋部材59が取り付けられているとともに、蓋部材59とスペーサ57との間に第2ばね60が設けられている。なお、第2ばね60の付勢力は第1ばね55の付勢力よりも大きく、図3に示す状態は第2ばね60が伸長して最大長にある状態を示している。
図4に示すように、吐出側開閉機構15は、駆動軸13と同軸に配置されて駆動軸13とともに回転する吐出側板カム62と、吐出側板カム62の回転に伴って駆動軸13と垂直な方向に沿って往復移動する移動部材の一例としての従動軸63a,63bとを備える。従動軸63a,63bの一端には、駆動軸13の軸方向に沿うローラ軸64を中心に回転自在なローラ65が吐出側板カム62の輪郭形状で規定されるカム面と係合可能に設けられている。なお、従動軸63a,63bの他端は、吐出側弁14a,14b(及び吸引側弁16a,16b)の基端側本体40内にその開口から挿入され、図3に実線で示す開弁位置と、二点鎖線で示す閉弁位置との間を往復移動する。また、吐出側板カム62は、輪郭形状がカム面の形状を規定可能な第1吐出側カム66と第2吐出側カム67とを駆動軸13を中心とする回転方向に位相調整して重ね合わせることにより構成されている。
図5に示すように、第1吐出側カム66は、中央部に駆動軸13が挿通される軸孔68が形成された略円盤状をなし、その軸孔68の周囲には複数のねじ穴69が貫通形成されている。なお、第1吐出側カム66においては、そのカム面形状を規定する輪郭形状が、小径部66aと大径部66bとをなだらかに繋いだ非円形形状とされている。
図6に示すように、第2吐出側カム67は、内径が駆動軸13の外径よりも大きなリング状をなし、周方向に沿って延びる長孔70が周方向に間隔をおいて複数(本実施形態では4つ)形成されている。なお、第2吐出側カム67においても、そのカム面形状を規定する輪郭形状は、第1吐出側カム66の場合と同様に、小径部67aと大径部67bとをなだらかに繋いだ非円形形状とされている。
そして、図4〜図6に示すように、吐出側板カム62は、第2吐出側カム67の上に第1吐出側カム66を、駆動軸13を中心とする回転方向において第2吐出側カム67とは位相が異なるように重ねた状態で、長孔70に挿通させたねじ(図示略)を長孔70内に位置するねじ穴69と螺合させることにより形成されている。なお、吐出側板カム62の小径部62aは、第1吐出側カム66の小径部66aと第2吐出側カム67の小径部67aがともに重なる部分で構成される。さらに、吐出側板カム62の大径部62bは、第1吐出側カム66の大径部66bと第2吐出側カム67の大径部67bのうち、少なくとも一方の大径部66b,67bが位置している部分で構成される。そして、この吐出側板カム62における小径部62aと大径部62bとの間は両者をなだらかに繋ぐ連繋部62cとされている。
図7に示すように、吸引側開閉機構17は吐出側開閉機構15と同様に、吸引側板カム73と、吸引側板カム73と接するように設けられた1対の従動軸63a,63bとを備える。そして、従動軸63a,63bの一端には、駆動軸13の軸方向に沿うローラ軸64を中心に回転自在なローラ65が吸引側板カム73の輪郭形状で規定されるカム面と係合可能に設けられている。また、吸引側板カム73も、輪郭形状がカム面の形状を規定可能な第1吸引側カム74と第2吸引側カム75とを駆動軸13を中心とする回転方向に位相調整して重ね合わせることにより構成されている。
図8に示すように、第1吸引側カム74は、中央部に駆動軸13が挿通される軸孔76が形成された略円盤状をなし、その軸孔76の周囲には複数のねじ穴77が貫通形成されている。なお、第1吸引側カム74においては、そのカム面形状を規定する輪郭形状が、小径部74aと大径部74bとをなだらかに繋いだ非円形形状とされている。
図9に示すように、第2吸引側カム75は、内径が駆動軸13の外径よりも大きなリング状をなし、周方向に沿って延びる長孔78が周方向に間隔をおいて複数(本実施形態では4つ)形成されている。なお、第2吸引側カム75においても、そのカム面形状を規定する輪郭形状は、第1吸引側カム74の場合と同様に、小径部75aと大径部75bとをなだらかに繋いだ非円形形状とされている。
そして、図7〜図9に示すように、吸引側板カム73は、第1吸引側カム74の上に第2吸引側カム75を、駆動軸13を中心とする回転方向において第1吸引側カム74とは位相が異なるように重ねた状態で長孔78に挿通させたねじ(図示略)を長孔78内に位置するねじ穴77と螺合させることにより形成されている。なお、吸引側板カム73の小径部73aは、第1吸引側カム74の小径部74aと第2吸引側カム75の小径部75aがともに重なる部分で構成される。さらに、吸引側板カム73の大径部73bは、第1吸引側カム74の大径部74bと第2吸引側カム75の大径部75bのうち、少なくとも一方の大径部74b,75bが位置している部分で構成される。そして、この吸引側板カム73における小径部73aと大径部73bとの間は両者をなだらかに繋ぐ連繋部73cとされている。
図4,図7に示すように、従動軸63a,63bは、駆動軸13を基準にして互いに180度離れた位置に設けられ、図示しない付勢部材により吐出側板カム62と吸引側板カム73とを両側から挟んで押圧するように付勢されている。そして、従動軸63a,63bは、吐出側板カム62及び吸引側板カム73の小径部62a,73aの周面で構成される小径カム面とローラ65が接する場合には、駆動軸13に近い側の開弁位置(図4に示す位置)に位置して吐出側弁14a,14b及び吸引側弁16a,16bを開弁する。一方、従動軸63a,63bは、吐出側板カム62及び吸引側板カム73の大径部62b,73bの周面で構成される大径カム面とローラ65が接する場合には、駆動軸13から離れた閉弁位置(図7に示す位置)に位置して吐出側弁14a,14b及び吸引側弁16a,16bを閉弁する。
なお、第1吐出側カム66、第2吐出側カム67、第1吸引側カム74及び第2吸引側カム75は、厚み、小径部66a,67a,74a,75aの径及び大径部66b,67b,74b,75bの径が互いに略同じである。
次に、駆動軸13が回転して吐出側開閉機構15が第1吐出側弁14aを開閉する場合の作用について説明する。
図3に実線で示すように、第1従動軸63aが第1吐出側弁14aから離れた開弁位置に位置する場合には、ニードル軸43がテーパ部46から離れた開弁位置に位置している。すなわち、このとき第1吐出側弁14aは開弁している。そして、駆動軸13の回転に伴って第1従動軸63aのローラ65が小径部62aから大径部62bに向けて案内される連繋部62cに係合すると、第1従動軸63aは、第1吐出側弁14aに近づくように移動して蓋部材59を押圧する。
すると、図10に示すように、第2ばね60よりも付勢力が小さい第1ばね55の付勢力に抗してニードルホルダ54が先端側本体41に近づく方向に移動する。さらに、ニードル軸43の先端部43aがテーパ部46に当接すると、第1吐出側弁14aは閉弁した状態となり、それ以上のニードル軸43の移動が規制される。そして更に、駆動軸13の回転に伴って第1従動軸63aのローラ65が連繋部62cから大径部62bに乗り上げると、第1従動軸63aは、蓋部材59を押圧した状態のまま更に第1吐出側弁14aに近づくように移動する。
すると、図11に示すように、第2ばね60の付勢力に抗してニードルホルダ54と蓋部材59とが先端側本体41に近づく方向への移動を続けるのに対し、ニードル軸43とスペーサ57は、第2ばね60の付勢力により押圧されて同じ位置に留まる。すなわち、ニードルホルダ54及び蓋部材59と、ニードル軸43及びスペーサ57とが軸方向で相対移動する。
続いて、さらに駆動軸13が回転し、第1従動軸63aのローラ65が大径部62bから小径部62aに向けて案内される連繋部62cに係合すると、第1従動軸63aは、第1吐出側弁14aから離れる方向に移動する。すると、第2ばね60の付勢力により、まず蓋部材59及びニードルホルダ54が先端側本体41から離れる方向に少し移動する。なお、このときニードル軸43は、第2ばね60の付勢力により先端部43aがテーパ部46に当接している。そして、第2ばね60が最大長まで伸長すると、次には第1ばね55の付勢力により、ニードルホルダ54とともにニードル軸43がテーパ部46から離れるように移動する。したがって、第1吐出側弁14aは開弁する。
次に定量シリンジ型ポンプ11が液体収容部21から液体消費部23へ液体を送出する場合の作用について説明する。なお、ピストン29a,29bの位置と、吸引側弁16a,16b及び吐出側弁14a,14bの開閉状態は、駆動軸13の回転位相によって決まる。そして、本実施形態では、第1ポンプ18aが吐出動作を開始する位相を基準位相P0とし、駆動軸13の回転に伴って第1位相P1、第2位相P2と順に第9位相P9まで位相が変化し、1回転して再び基準位相P0に戻るものとする。
図12(a)に示すように、基準位相P0では、第1ピストン29aは吐出開始位置に位置している。そして、第1ピストン29aは、基準位相P0から第1位相P1の間で吐出方向に加速移動し、第1位相P1から第5位相P5まで等速移動し、第5位相P5から第6位相P6まで減速移動する。その後、第1ピストン29aは、第6位相P6から第7位相P7まで吐出終了位置で停止し、第7位相P7から第8位相P8では吸引方向へ順次に加速移動、等速移動、減速移動する。さらに第8位相P8から基準位相P0まで吐出開始位置で停止する。
図12(b)に示すように、第1吐出側弁14aは、基準位相P0から第6位相P6まで開弁している。そして、第1吐出側弁14aは、第6位相P6から第7位相P7の間に吐出側開閉機構15により閉弁される。その後、第1吐出側弁14aは、第7位相P7から第9位相P9まで閉弁している。さらに、第1吐出側弁14aは、第9位相P9から基準位相P0の間に吐出側開閉機構15により開弁される。
図12(c)に示すように、第1吸引側弁16aは、基準位相P0から第6位相P6まで閉弁している。そして、第1吸引側弁16aは、第6位相P6から第7位相P7の間に吸引側開閉機構17により開弁される。その後、第1吸引側弁16aは、第7位相P7から第9位相P9まで開弁している。さらに、第1吸引側弁16aは、第9位相P9から基準位相P0の間に吸引側開閉機構17により閉弁される。
図12(d)に示すように、基準位相P0では、それまで吐出方向へ等速移動していた第2ピストン29bが減速移動へ移動態様を移行させる。すなわち、第2ピストン29bは、基準位相P0から第1位相P1まで吐出方向に減速移動し、第1位相P1から第2位相P2まで吐出終了位置で停止する。その後、第2ピストン29bは、第2位相P2から第3位相P3では吸引方向へ順次に加速移動、等速移動、減速移動し、第3位相P3から第5位相P5まで吐出開始位置で停止する。さらに、第2ピストン29bは、第5位相P5から第6位相P6まで吐出方向に加速移動し、第6位相P6から基準位相P0まで吐出方向に等速移動する。
図12(e)に示すように、第2吐出側弁14bは、基準位相P0から第1位相P1まで開弁している。そして、第2吐出側弁14bは、第1位相P1から第2位相P2の間に吐出側開閉機構15により閉弁される。その後、第2吐出側弁14bは、第2位相P2から第4位相P4まで閉弁している。さらに、第2吐出側弁14bは、第4位相P4から第5位相P5の間に吐出側開閉機構15により開弁され、その後は基準位相P0まで開弁している。
図12(f)に示すように、第2吸引側弁16bは、基準位相P0から第1位相P1まで閉弁している。そして、第2吸引側弁16bは、第1位相P1から第2位相P2の間に吸引側開閉機構17により開弁される。その後、第2吸引側弁16bは、第2位相P2から第4位相P4まで開弁している。さらに、第2吸引側弁16bは、第4位相P4から第5位相P5の間に吸引側開閉機構17により閉弁され、その後は基準位相P0まで閉弁している。
したがって、図12に示すように、基準位相P0から第1位相P1の間では、第1ピストン29aが吐出方向に加速移動するとともに、第2ピストン29bが吐出方向に減速移動する。このとき、第1吸引側弁16a及び第2吸引側弁16bは閉弁しているのに対し、第1吐出側弁14a及び第2吐出側弁14bは開弁している。そのため、第1ポンプ18aから吐出された液体は、第1吐出流路24aを通過して液体消費部23へ送出され、第2ポンプ18bから吐出された液体は、第2吐出流路24bを通過して液体消費部23へ送出される。すなわち、第1ポンプ18aから吐出された液体と第2ポンプ18bから吐出された液体とが一緒に液体消費部23へ送出される。
第1位相P1では、第1ピストン29aの移動態様が加速移動から等速移動に移行する。一方、第2ピストン29bは、吐出終了位置で停止する。そのため、第1位相P1から第5位相P5の間では、第1ポンプ18aから吐出された液体が一定の送出速度で液体消費部23へ送出される。
第1位相P1と第2位相P2の間では、吐出側開閉機構15と吸引側開閉機構17が、第2ピストン29bが停止した状態の第2ポンプ18bと対応する第2吸引側弁16bと第2吐出側弁14bの開閉を行う。なお、第2吐出側弁14bと第2吸引側弁16bの開閉状態の切り替えは、タイミングを若干ずらして開始し、第2吐出側弁14bの方を先に切り替える。
第2位相P2から第3位相P3の間では、第2吐出側弁14bが閉弁しているとともに第2吸引側弁16bが開弁している。そのため、第2ピストン29bが吸引方向に移動すると第2吸引流路22bを介して液体収容部21に収容された液体が第2ポンプ18bに吸引される。
第4位相P4と第5位相P5の間では、吐出側開閉機構15と吸引側開閉機構17が、第2ピストン29bが停止した状態の第2ポンプ18bと対応する第2吸引側弁16bと第2吐出側弁14bの開閉を行う。なお、第2吐出側弁14bと第2吸引側弁16bの開閉状態の切り替えは、タイミングを若干ずらして開始し、第2吸引側弁16bの方を先に切り替える。
第5位相P5から第6位相P6間では、第1ピストン29aが吐出方向に減速移動するとともに、第2ピストン29bが吐出方向に加速移動する。したがって、第1ポンプ18aから吐出された液体と第2ポンプ18bから吐出された液体とが、ともに液体消費部23へ送出される。
第6位相P6では、第2ピストン29bの移動態様が加速移動から等速移動に移行する。一方、第1ピストン29aは、吐出終了位置で停止する。そのため、第6位相P6から基準位相P0の間では、第2ポンプ18bから吐出された液体が一定の送出速度で液体消費部23へ送出される。
第6位相P6と第7位相P7の間では、吐出側開閉機構15と吸引側開閉機構17が、第1ピストン29aが停止した状態の第1ポンプ18aと対応する第1吸引側弁16aと第1吐出側弁14aの開閉を行う。なお、第1吐出側弁14aと第1吸引側弁16aの開閉状態の切り替えは、タイミングを若干ずらして開始し、第1吐出側弁14aの方を先に切り替える。
第7位相P7から第8位相P8の間では、第1吐出側弁14aが閉弁しているとともに第1吸引側弁16aが開弁している。そのため、第1ピストン29aが吸引方向に移動すると第1吸引流路22aを介して液体収容部21に収容された液体が第1ポンプ18aに吸引される。
第9位相P9と基準位相P0の間では、吐出側開閉機構15と吸引側開閉機構17が、第1ピストン29aが停止した状態の第1ポンプ18aと対応する第1吸引側弁16aと第1吐出側弁14aの開閉を行う。なお、第1吐出側弁14aと第1吸引側弁16aの開閉状態の切り替えは、タイミングを若干ずらして開始し、第1吸引側弁16aの方を先に切り替える。
図13には、基準位相P0から第1位相P1の間におけるピストン29a,29bの各変位量と、各変位量の合計とを示している。すなわち、基準位相P0での位置を基準として、第1ピストン29aの変位量を第1変位量Aとして示すとともに、第2ピストン29bの変位量を第2変位量Bとして示している。さらに、合計変位量Cは、第1変位量Aと第2変位量Bの合計である。
そして、本実施形態では、第1位相P1から第5位相P5まで等速移動する第1ピストン29aの時間当たりの変位量と、第6位相P6から基準位相P0まで等速移動する第2ピストン29bの時間当たりの変位量が等しい。さらに、これらの変位量は、基準位相P0から第1位相P1の間の合計変位量Cの時間当たりの変位量とも等しい。
したがって、基準位相P0から第1位相P1の間に第1ポンプ18a及び第2ポンプ18bから吐出される液体の送出速度は、第1位相P1から第5位相P5の間に第1ポンプ18aから吐出される液体の送出速度と等しい。さらに、この送出速度は、第6位相P6から基準位相P0の間に第2ポンプ18bから吐出される液体の送出速度とも等しい。
また、第1送出機構26aと第2送出機構26bの構成は同じである。そのため、第1ピストン29aが減速移動し、第2ピストン29bが加速移動する第5位相P5から第6位相P6の間に第1ポンプ18a及び第2ポンプ18bから吐出される液体の送出速度は、その他の位相において吐出される液体の送出速度と等しい。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)ポンプ18a,18bを駆動する駆動源12の駆動力に基づいて吸引側弁16a,16b及び吐出側弁14a,14bを機械的に開閉することができる。すなわち、吸引側弁16a,16b及び吐出側弁14a,14bを駆動する駆動源を別に設ける場合と比べて、装置の小型化を図りつつ適切なタイミングで吸引側弁16a,16b及び吐出側弁14a,14bを開閉することができる。したがって、吸引側弁16a,16b及び吐出側弁14a,14bの開閉タイミングがずれてしまうことで生じる送出速度の変化を抑制して液体を連続して送出することができる。
(2)吸引側弁16a,16b及び吐出側弁14a,14bは、基端側本体40と先端側本体41とを分解することによって大径穴(弁室)44内からニードル軸(弁体)43を取り外すことができる。したがって、吸引側弁16a,16b及び吐出側弁14a,14bは容易に洗浄することができる。
(3)駆動軸13と共に回転する吐出側板カム62及び吸引側板カム73の回転に応じて従動軸63a,63b(移動部材)が移動し、吸引側弁16a,16b及び吐出側弁14a,14bを開閉させることができる。そのため、弁の開閉を正確に行うことができる。
(4)複数のピストン29a,29bは、同じ立体カム31の回転に合わせて往復移動する。すなわち、立体カム31のカム面31c,31dの形状に合わせて複数のピストン29a,29bをそれぞれ往復移動させることができるため、各ポンプ18a,18bの駆動タイミングを容易に合わせることができる。
(5)吸引側弁16a,16b及び吐出側弁14a,14bはピストン29a,29bが停止した状態で開閉される。すなわち、ポンプ18a,18bが吸引動作及び吐出動作をする場合には、吸引側弁16a,16b及び吐出側弁14a,14bは開弁もしくは閉弁しているため、送出速度をより安定させることができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・上記実施形態において、立体カム31は、第1タレット軸32aのカムフォロアが接するカム面と、第2タレット軸32bのカムフォロアが接するカム面を別にしてもよい。すなわち、例えば立体カム31に2本の溝を形成し、一方の溝に第1タレット軸32aのカムフォロアを係合させ、他方の溝に第2タレット軸32bのカムフォロアを係合させてもよい。また、第1タレット軸32aと係合するカムと第2タレット軸32bと係合するカムを別々に設けてもよい。
・上記実施形態において、吐出側開閉機構15及び吸引側開閉機構17は、ピストン29a,29bが動いている状態で吐出側弁14a,14b及び吸引側弁16a,16bを開閉してもよい。例えば、ポンプ18a,18bが吸引駆動している最中に吸引側弁16a,16bを開閉してもよい。
・上記実施形態において、駆動機構19は、ピストン29a,29bを吐出開始位置及び吐出終了位置で一定時間停止させずに、すぐに折り返して移動させてもよい。また一方の位置で一定時間停止させて、他方の位置ではすぐに折り返して移動させてもよい。
・上記実施形態において、駆動機構19は、駆動軸13の回転運動に基づいてピストン29a,29bを往復移動させることができれば任意の構成に変更することができる。例えば、吐出側開閉機構15と同様に板カムを用いてポンプ18a,18bを駆動してもよい。また、立体カム31は、円柱や円筒、円錐、球体などの表面に全周に亘って形成された溝やリブなどに設けられたカム面に沿ってタレット軸32a,32bを回動もしくは移動させるカムとしてもよい。すなわち、タレット軸32a,32bを軸方向に沿って往復動させることによりピストン29a,29bを往復移動させてもよい。なお、カムに合わせてカムフォロアを変更し、例えば1つのタレット軸に1つのカムフォロアを設けてもよい。さらに、カムの回転に伴ってタレット軸32a,32bを支点を中心に揺動させることでピストン29a,29bを往復移動させてもよい。
・上記実施形態において、吐出側開閉機構15及び吸引側開閉機構17は、駆動軸13の回転運動に基づいて吐出側弁14a,14b及び吸引側弁16a,16bを開閉させることができれば任意の構成に変更することができる。例えば、円柱や円筒、円錐、球体などの表面に全周に亘って形成された溝やリブなどに設けられたカム面に沿って従動軸63a,63bを回動もしくは移動させるカムとしてもよい。さらに、従動軸63a,63bにカム面に接して回転するカムフォロアを設けてもよい。そして、カムの回転に伴って従動軸63a,63bを回動や往復動させることにより吐出側弁14a,14b及び吸引側弁16a,16bを開閉させてもよい。さらに、カムの回転に伴って従動軸63a,63bを支点を中心に揺動させることで吐出側弁14a,14b及び吸引側弁16a,16bを開閉させてもよい。そして、カムは、各吐出側弁14a,14b及び各吸引側弁16a,16bにそれぞれ個別に対応するように複数設けてもよく、全ての吐出側弁14a,14b及び吸引側弁16a,16bを開閉させる1つとしてもよい。
・上記実施形態において、吸引側弁16a,16b及び吐出側弁14a,14bは、従動軸63a,63bの移動に伴って弁体を移動させることで開閉するグローブ弁や、流路を仕切って開閉を行うゲート弁としてもよい。また、流路の一部をダイヤフラムで構成し、ダイヤフラムをカムなどで押圧して流路を閉塞するダイヤフラム弁としてもよい。
・上記実施形態において、液体消費部23は、定量シリンジ型ポンプ11に固定されて液体を補充可能としてもよい。また、液体収容部21を定量シリンジ型ポンプ11に対して着脱可能に設けてもよい。
・上記実施形態において、液体は定量シリンジ型ポンプ11によって送出することができれば任意に選択することができる。例えば、ターゲットに対して噴射することによって下塗りを行うことが可能な下塗り剤、ターゲットを着色する着色剤、ニスや紫外線硬化樹脂などの保護剤としてもよい。
11…定量シリンジ型ポンプ、12…駆動源、13…駆動軸、14a,14b…吐出側弁、15…吐出側開閉機構(開閉機構の一例)、16a,16b…吸引側弁、17…吸引側開閉機構(開閉機構の一例)、18a,18b…ポンプ、19…駆動機構、21…液体収容部、22a,22b…吸引流路、23…液体消費部、24a,24b…吐出流路、26a,26b…送出機構、28a,28b…シリンジ、29a,29b…ピストン、31…立体カム、31c…上カム面(カム面の一例)、31d…下カム面(カム面の一例)、32a,32b…タレット軸、33aa,33ab,33ba,33bb…カムフォロア、44…大径穴(弁室の一例)、62…吐出側板カム(板カムの一例)、63a,63b…従動軸(移動部材の一例)、73…吸引側板カム(板カムの一例)。

Claims (5)

  1. ピストン及びシリンジを有するポンプと、液体を収容する液体収容部と前記ポンプとを接続する吸引流路に設けられた吸引側弁と、液体を消費する液体消費部と前記ポンプとを接続する吐出流路に設けられた吐出側弁と、を有する複数の送出機構と、
    駆動源の駆動に基づいて回転運動して各送出機構に共通する1本の駆動軸と、
    該駆動軸の回転運動に基づいて前記複数の送出機構の各ピストンを往復移動させる駆動機構と、
    前記駆動軸の回転運動に基づいて前記複数の送出機構の各吸引側弁及び各吐出側弁をそれぞれ開閉する開閉機構と
    を備え
    前記開閉機構は、
    前記駆動軸と共に回転して各送出機構に共通する1体の吸引側板カムと、
    前記吸引側板カムに係合した状態で当該吸引側板カムの回転に伴い各吸引側弁を別々に開閉させる方向に移動する、前記吸引側弁ごとの移動部材とを備える
    定量シリンジ型ポンプ。
  2. ピストン及びシリンジを有するポンプと、液体を収容する液体収容部と前記ポンプとを接続する吸引流路に設けられた吸引側弁と、液体を消費する液体消費部と前記ポンプとを接続する吐出流路に設けられた吐出側弁と、を有する複数の送出機構と、
    駆動源の駆動に基づいて回転運動して各送出機構に共通する1本の駆動軸と、
    該駆動軸の回転運動に基づいて前記複数の送出機構の各ピストンを往復移動させる駆動機構と、
    前記駆動軸の回転運動に基づいて前記複数の送出機構の各吸引側弁及び各吐出側弁をそ
    れぞれ開閉する開閉機構と
    を備え
    前記開閉機構は、
    前記駆動軸と共に回転して各送出機構に共通する1体の吐出側板カムと、
    前記吐出側板カムに係合した状態で当該吐出側板カムの回転に伴い各吐出側弁を別々に開閉させる方向に移動する、前記吐出側弁ごとの移動部材とを備える
    定量シリンジ型ポンプ。
  3. 前記吸引側弁及び前記吐出側弁は、弁室を内部に有する本体と、前記弁室内に収容される弁体とを備え、前記本体が前記弁室から前記弁体を取り出し可能とするように分解可能に構成されている請求項1または2に記載の定量シリンジ型ポンプ。
  4. 前記駆動機構は、
    前記駆動軸と共に回転する立体カムと、
    前記各ピストンにそれぞれ対応し、対応するピストンに対して動力伝達可能に連結された状態において、それぞれ回転自在な複数のタレット軸と、
    該複数のタレット軸にそれぞれ設けられた複数のカムフォロアと
    を備え、
    前記立体カムは、周囲に形成された環状のカム面に前記複数のカムフォロアがそれぞれ接した状態で回転する請求項1〜請求項3のうち何れか一項に記載の定量シリンジ型ポンプ。
  5. 前記駆動機構は、前記ポンプの吸引動作と吐出動作とを切り替える際に前記ピストンを停止させ、
    前記開閉機構は、前記ピストンが停止した状態の前記ポンプと対応する前記吸引側弁及び前記吐出側弁の開閉を行う請求項1〜請求項4のうち何れか一項に記載の定量シリンジ型ポンプ。
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