JP6237623B2 - ガラスフィルム積層体 - Google Patents

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Description

本発明は、厚みが200μm以下の可撓性を有するガラスフィルムと、当該ガラスフィルムを支持する支持ガラスとを重ね合わせたガラスフィルム積層体に関する。
周知のように、液晶パネルは、薄膜トランジスタや透明電極がパターン形成されたTFT基板と、BM、RGB、フォトスペーサがパターン形成されたカラーフィルター基板との二枚のガラス基板を備えている。両基板は、これらの周縁部に沿って塗布されたシール材を挟んで貼り合わされており、基板間においてシール材で囲まれる領域には、液晶材料が封入されている。
ここで、基板間の間隔であるセルギャップは、所定の寸法で均一に保持されることが要求される。しかしながら、基板中に泡や異物が混入している場合には、基板の表面に凸状に膨らんだ突起が形成され、セルギャップが局所的に不均一な状態となる。この突起の突出寸法は、その許容値が概ね0.3μm未満とされており、これを超えると、液晶パネルを点灯した際に、画像にシミや黒点等の表示ムラが発生してしまう。また、ガラスの表面に、ガラス粉等の異物が付着して突起が形成された場合には、ガラス基板の表面に回路を形成すること事態が困難となり、不良となる。そのため、許容値を超える突起が形成された不良な基板は、製品用のガラス基板として採用することができない。
そこで、この不良な基板を、製品用のガラス基板としてではなく、ガラスフィルム積層体の支持ガラスとして利用することが検討されている。ガラスフィルム積層体は、薄肉化(例えば、板厚が200μm)された可撓性を有するガラスフィルムと、これを支持する支持ガラスとの各々について、相互に接触する側の面となる合わせ面の表面粗さRaを2.0nm以下とし、両合わせ面を面接触させることで、ガラスフィルムと支持ガラスとを重ね合わせたものである(特許文献1を参照)。
このガラスフィルム積層体によれば、支持ガラスと重ね合わせたことで、ガラスフィルムの撓みやすい性質が一時的に排除されると共に、両ガラスが適度に密着し、一体なものとして振舞うようになる。このため、板ガラス製品の製造工程におけるガラスフィルムの取り扱いが極めて簡便となる。さらに、両ガラスを密着させるために接着剤等の結合剤を使用する必要がなく、所望のタイミングでガラスフィルムと支持ガラスとを容易に剥離させることが可能である。
特開2011−183792号公報
ここで、不良な基板を支持ガラスとしたガラスフィルム積層体を用いて、板ガラス製品を製造する態様の一つとしては、以下のようなものが挙げられる。すなわち、液晶パネルの製造において、突起を有する不良なガラス基板を支持ガラスとしたガラスフィルム積層体を二体準備し、一方をTFT工程、他方をカラーフィルター工程に流動して、両積層体におけるガラスフィルム上に回路を形成し、それぞれTFT基板、カラーフィルター基板とする。そして、セル工程にて、シール材を塗布し、液晶材料を滴下した後、TFT基板とカラーフィルター基板とが対向するように、両積層体を貼り合せる。その後、両積層体の各々において、不良な基板を剥離させ、TFT基板とカラーフィルター基板との二枚のガラス基板のみが貼り合わされた状態とする。
このようにすれば、製品用としては採用できない不良な基板を、支持ガラスとして有効に活用できるものと想定された。しかしながら、このような態様によって製造された液晶パネルの一部は、不良な基板に形成された許容値を超える突起に起因して、当該基板から剥離させた後のTFT基板、或いは、カラーフィルター基板において、突起と重なっていた部位に凸部が残存してしまう場合がある。その結果、セルギャップが局所的に不均一な状態となり、完成した液晶パネルの品質の低下を招いたり、製品として使用できなくなったりする問題があった。
なお、このような問題は、液晶パネル用として不良なガラス基板を、ガラスフィルム積層体の支持ガラスとして利用する場合のみならず、許容値を超える突起が形成されていることで、各種ディスプレイ用、センサー用、カバー用等として採用できないガラス基板を、支持ガラスとして利用した場合にも、同様に発生している問題である。
上記事情に鑑みなされた本発明は、不良なガラス基板を支持ガラスとしたガラスフィルム積層体を用いて、液晶パネルを製造する場合に、当該液晶パネルの製造に適したガラスフィルム積層体を提供することを技術的課題とする。
上記課題を解決するために創案された本発明は、厚みが200μm以下の可撓性を有するガラスフィルムと、該ガラスフィルムを支持する支持ガラスとの各々について、相互に接触する側の面となる合わせ面の表面粗さRaを2.0nm以下とし、その両合わせ面を面接触させることで、前記ガラスフィルムと前記支持ガラスとを重ね合わせたガラスフィルム積層体において、前記支持ガラスの合わせ面に突起が形成され、且つ該突起の合わせ面からの突出寸法が、0.3〜5μmであることに特徴付けられる。ここで、支持ガラスについて、「合わせ面の表面粗さRa」とは、合わせ面において、突起が形成された部位を除外して表面粗さを測定した場合におけるRaの値をいう。また、「突出寸法」とは、合わせ面に複数の突起が形成されている場合には、各突起の突出寸法のうち、最大のものをいう。
このような構成によれば、ガラスフィルムと支持ガラスとを剥離させた際に、ガラスフィルムにおいて突起と重なっていた部位に、凸部が残存することを回避でき、当該ガラスフィルムを備えた液晶パネルについて、その品質の低下を防止することが可能であった。このような効果が得られるのは、以下のような理由によるものと想定されている。すなわち、突起が形成された支持ガラス上に、ガラスフィルムを重ね合わせた場合、突起と重なった部位には、突起自体や、突起の近傍においてガラスフィルムと支持ガラスとの間に入り込んだ気泡によって凸部が形成される。しかしながら、ガラスフィルムと支持ガラスとを剥離させた後においては、可撓性を有するガラスフィルムの表面に大気圧が均一に負荷されることにより、凸部が平坦、或いは、略平坦な状態へと復元されているものと想定される。そして、凸部をこのような状態へと復元できる条件として、突起の合わせ面からの突出寸法が、5μm以下であることが条件となっているものと考えられる。以上のことから、このガラスフィルム積層体によれば、好適に液晶パネルの製造を実施することが可能となる。
上記の構成において、前記支持ガラスは、リサイクル使用品であることが好ましい。
このようにすれば、この支持ガラスをリサイクル使用する限り、液晶パネルの製造に好適なガラスフィルム積層体を、繰り返し作製することが可能となる。また、リサイクル使用することにより、製造コストの高騰を回避することができる。
以上のように、本発明に係るガラスフィルム積層体によれば、好適に液晶パネルの製造を実施することが可能となる。
本発明の実施形態に係るガラスフィルム積層体を示す縦断側面図である。 図1aにおけるA部を拡大した拡大図であって、支持ガラスに形成された突起の近傍を示す図である。 図1bにおけるZ1−Z1断面を示す図である。 支持ガラスに形成された突起の近傍を示す図である。 図2aにおけるZ2−Z2断面を示す図である。 本発明の実施形態に係るガラスフィルム積層体を用いた液晶パネルの製造工程を示す縦断側面図である。 本発明の実施形態に係るガラスフィルム積層体を用いた液晶パネルの製造工程を示す縦断側面図である。
以下、本発明の実施形態について、添付の図面を参照して説明する。なお、以下に説明する実施形態においては、ガラスフィルム積層体の支持ガラスとして、液晶パネル用のガラス基板としては採用できない不良なガラス基板を用いている。しかしながら、後述するように、本発明に係るガラスフィルム積層体は、このような構成に限定されるものではない。
図1aは、本発明の実施形態に係るガラスフィルム積層体を示す縦断側面図である。同図に示すように、ガラスフィルム積層体1は、ガラスフィルム3と、当該ガラスフィルム3を支持する支持ガラス2との各々について、相互に接触する側の面となる合わせ面3a,2aの表面粗さRaを2.0nm以下とし、両合わせ面3a,2aを面接触させることで、支持ガラス2とガラスフィルム3とを重ね合わせたものである。なお、支持ガラス2、及びガラスフィルム3の材質としては、ソーダライムガラス、無アルカリガラス等の様々な材質のものを使用可能であるが、強度や耐久性の観点から無アルカリガラスを使用することが好ましい。
支持ガラス2は、図1b(図1aのA部を拡大した拡大図)、及び図1c(図1bにおけるZ1−Z1断面)に示すように、ガラスフィルム3と接触する側の面となる合わせ面2aに、当該合わせ面2aからの突出寸法Hが、0.3〜5μmである、許容値を超えた突起2bが形成されており、液晶パネル用のガラス基板としては採用できない不良なガラス基板(TFT基板、或いは、カラーフィルター基板)である。この突起2bは、支持ガラス2中に混入した気泡Bにより、合わせ面2aが凸状に膨らむことで形成されている。ここで、合わせ面2aにおける表面粗さRaは、突起2bが形成された部位を除外して、表面粗さ(算術平均粗さ)を測定した場合におけるRaの値である。また、この支持ガラス2は、リサイクル使用品となっており、ガラスフィルム積層体1の作製に繰り返し使用される。さらに、本実施形態においては、支持ガラス2として、その厚みが0.3〜0.7mmのものを使用している。
また、本実施形態においては、支持ガラス2中に混入した気泡Bに起因して、突起2bが形成されているが、この他、支持ガラス2中に混入した異物や、図2a、及び図2b(図2aにおけるZ2−Z2断面)に示すように、合わせ面2aに付着した付着物8(例えば、ガラス粉等)に起因して、突起2bが形成される場合もある。さらに、図1aにおいては、説明の簡便のため、突起2bを一つのみ図示しているが、実際には、合わせ面2aに多数の突起2bが形成されるのが通常である。
ここで、支持ガラス2の合わせ面2aについて、10cm2あたりに形成される突起2bの個数としては、二個以下であることが好ましく、一個であることが最も好ましい。また、突起2bの最大幅としては、10μm〜100μmの範囲内であることが好ましい。さらに、支持ガラス2と重ね合わせるガラスフィルム3の厚みが100μmを超える場合には、突起2bの合わせ面2aからの突出寸法Hが、0.3μm〜2.5μmの範囲内であることが好ましい。
ガラスフィルム3は、その板厚が200μm以下とされており、可撓性を有している。そして、支持ガラス2上に重ね合わされたガラスフィルム3には、(1)支持ガラス2の合わせ面2aに形成された突起2bと、(2)図1b、及び図1cに示す、突起2bの近傍において、両合わせ面2a,3aの間に入り込んだ気泡(図示省略)との、(1)、(2)双方により、凸部3bが形成されている。
ここで、ガラスフィルム積層体1において、ガラスフィルム3と支持ガラス2との各々について、相互に接触する側の面となる合わせ面3a,2aの表面粗さRaが2.0nm以下とされていることにより、両ガラス2,3の間には、適度な密着力が発生する。この密着力は、水素結合に起因して発生しているものと想定されている。また、両ガラス2,3を密着させるために接着剤等の結合剤を使用する必要がなく、所望のタイミングでガラスフィルム3と支持ガラス2とを容易に剥離させることが可能である。
以下、上記のガラスフィルム積層体1を用いて、液晶パネルを製造する場合の製造工程、及び作用について、添付の図面を参照して説明する。なお、以下に説明する液晶パネルの製造工程において、上記のガラスフィルム積層体1に備えられたガラスフィルム3は、TFT基板である。
まず、上記のガラスフィルム積層体1に加えて、新たに、図3aに示すような、支持ガラス6と、ガラスフィルムとしてのカラーフィルター基板7とを重ね合わせたガラスフィルム積層体5が作製される。支持ガラス6とカラーフィルター基板7との各々は、ガラスフィルム積層体1における支持ガラス2とTFT基板3と同様に、相互に接触する側の面となる合わせ面6a,7aの表面粗さRaが、2.0nm以下とされており、支持ガラス6とカラーフィルター基板7とが適度に密着している。なお、本実施形態においては、支持ガラス6は、支持ガラス1と同様に、液晶パネルの製品用としては採用できない不良なガラス基板であり、支持ガラス6の合わせ面6aに形成された突起6bの突出寸法は、0.3〜5μmとなっている。また、この支持ガラス6は、リサイクル使用品である。
そして、二体のガラスフィルム積層体1,5を、TFT基板3とカラーフィルター基板7とが対向するように、シール材4(例えば、紫外線硬化樹脂)を挟んで貼り合わせる。このシール材4は、両基板3,7の周縁部に沿って塗布されており、TFT基板3とカラーフィルター基板7との間において、シール材4で囲まれる領域には、液晶材料Lが封入される。
このとき、ガラスフィルム積層体1におけるTFT基板3には、支持ガラス2(不良なガラス基板)の合わせ面2aに形成された突起2bに起因して、凸部3bが形成されている。同様に、ガラスフィルム積層体5におけるカラーフィルター基板7にも、支持ガラス6(不良な基板)の合わせ面6aに形成された突起6bに起因して、凸部7bが形成されている。これらのことから、TFT基板3とカラーフィルター基板7との間隔であるセルギャップSは、局所的に不均一な状態となっている。
しかしながら、図3bに示すように、二体のガラスフィルム積層体1,5の各々において、支持ガラス2,6を剥離させ、TFT基板3とカラーフィルター基板7との二枚の基板のみが貼り合わされた状態とすると、同図に二点鎖線で示すように、凸部3b、及び凸部7bが平坦、或いは、略平坦な状態へと復元され、両基板3,7に凸部3b,7bが残存することを回避できる。
このような効果が得られるのは、以下のような理由によるものと想定されている。すなわち、両基板3,7と支持ガラス2,6とを剥離させた後においては、可撓性を有するガラスフィルムである両基板3,7の表面に、大気圧Pが均一に負荷され、凸部3b,7bが変形するためと想定される。そして、凸部3b,7bをこのような状態へと復元できる条件として、突起2b,6bの合わせ面2a,6aからの突出寸法Hが、5μm以下であることが条件となっているものと考えられる。
以上のことから、ガラスフィルム積層体1,5を用いて、液晶パネルを製造した場合には、完成した液晶パネルを点灯した際に、画像にシミや黒点等の表示ムラが発生することが回避され、当該液晶パネルの品質の低下を防止することができるため、好適に液晶パネルの製造を実施することが可能となる。
なお、突起2bがガラス粉の付着によって形成されている場合には、突起2bの先端(頂部)が尖った形状となりやすいことから、突起2bとTFT基板3とが点接触した状態になりやすい。また、合わせ面2aについて、10cm2あたりに形成された突起2bの個数が、二個以下である場合には、TFT基板3に形成される凸部3bの数が少なく抑制される。さらに、突起2bの最大幅が10μm〜100μmの範囲内である場合には、突起2bとTFT基板3との接触面積が十分に小さくなる。そのため、これらの場合には、支持ガラス2から剥離させた後のTFT基板3において、凸部3bの残存をさらに好適に防止することが可能である。
また、ガラスフィルム3の厚みと、突起2bの合わせ面2aからの突出寸法Hとの関係について、上述のように、ガラスフィルム3の厚みが100μmを超える場合に、突出寸法Hが0.3μm〜2.5μmの範囲内であれば、凸部3bの残存をより効果的に回避することができる。ガラスフィルム3の厚みが100μmを超える場合、支持ガラス2から剥離させた後のTFT基板3において凸部3bが残存するおそれがある。そのため、ガラスフィルム3の厚みが100μm以下である場合と比較して、突出寸法Hが小さいものを支持ガラス2として採用し、突起2bと重なった凸部3bの突出を小さく抑制しておくことが好ましい。
また、支持ガラス2,6(不良なガラス基板)が、リサイクル使用品であるため、これらの支持ガラス2,6をリサイクル使用する限り、液晶パネルの製造に好適なガラスフィルム積層体1,5を、繰り返し作製することが可能となる。また、リサイクル使用することにより、製造コストの高騰を回避することもできる。
ここで、本発明に係るガラスフィルム積層体は、上記の実施形態で説明した構成に限定されるものではない。例えば、上記の実施形態においては、シール材を挟んで貼り合わされる二体のガラスフィルム積層体の双方に、許容値を超える突起(突出寸法が0.3〜5μm)が形成された支持ガラスを使用している。しかしながら、この限りではなく、TFT基板側のガラスフィルム積層体と、カラーフィルター基板側のガラスフィルム積層体とのいずれか一方のみに、支持ガラスとして、許容値を超える突起(ただし、合わせ面からの突出寸法が、0.3〜5μmのものに限る)が形成されたものを使用してもよい。
また、上記の実施形態においては、液晶パネル用として採用できない不良なガラス基板を、支持ガラスとして用いているが、この限りではなく、突起が形成されていることで、各種ディスプレイ用、センサー用、カバー用等として採用できないガラス基板を、支持ガラスとして用いてもよい。
本発明の実施例として、不良なガラス基板を支持ガラスとして利用したガラスフィルム積層体を用いて、4つの条件下(実施例3つ、及び比較例1つ)で、上記の実施形態で説明した製造工程と同様にして液晶パネルを作製すると共に、作製された液晶パネルについて、品質の良否を検証した。以下に検証の実施条件を示す。
各条件下で使用したガラスフィルム(本検証においては、TFT基板)、及び支持ガラス(不良なガラス基板)は、日本電気硝子株式会社製の無アルカリガラス(製品名:OA−10G)であり、そのサイズ(横寸法、縦寸法、厚み寸法)、及び支持ガラスの合わせ面に形成された突起の合わせ面からの突出寸法は、下記の表1のとおりである。
ガラスフィルム、及び支持ガラスの合わせ面における表面粗さRaは、オーバーフローダウンドロー法によって成形したガラスを未研磨で使用するか、若しくは、研磨、及びケミカルエッチングを実施するにあたって、エッチング液の濃度、液温度、処理時間を調整することで制御した。
表面粗さRaの測定には、SII社製、走査型プローブ顕微鏡(NanoNaviII/S−image)を使用し、走査エリア:2000nm、走査周波数:0.95Hz、走査データ数X(横方向):256、Y(縦方向):256の条件で測定を行った。そして、支持ガラスとガラスフィルムとの各々において、中央部一点と角部一点との計二点で表面粗さRaを測定し、その平均値を表面粗さRaとした。
そして、ガラスフィルムと支持ガラスとを洗浄、乾燥させた後、上記の実施形態で説明した製造工程と同様にして、液晶パネルを4つの条件毎に100枚作製した。その後、作製された100枚の液晶パネルのうち、点灯時に表示ムラが発生した液晶パネルの枚数をカウントし、表示ムラの発生率を割り出すことにより、品質の良否を判定した。下記の表1に検証の結果を示す。
Figure 0006237623
表1から明らかなように、比較例1では、100%の発生率で液晶パネルに表示ムラが発生した。一方、実施例1〜3では、表示ムラの発生率が20%、若しくは、0%となっており、比較例に対して、高品質な液晶パネルを作製することができた。これは、実施例1〜3では、上記の実施形態で説明したように、ガラスフィルム(TFT基板)を支持ガラス(不良なガラス基板)から剥離させた後において、突起と重なっていた部位に形成された凸部が、大気圧によって平坦、或いは、略平坦な状態へと復元しているためと想定される。また、比較例1と実施例1〜3とにおける突起の突出寸法の比較から、凸部がこのような状態へと復元する条件として、支持ガラスにおいて、突起の合わせ面からの突出寸法が、5μm以下であることが条件となっているものと考えられる。
以上のことから、本発明に係るガラスフィルム積層体によれば、好適に液晶パネルの製造を実施することが可能となるものと推認される。
1 ガラスフィルム積層体
2 支持ガラス(不良なガラス基板)
2a 合わせ面
2b 突起
3 ガラスフィルム(TFT基板)
3a 合わせ面
3b 凸部
4 シール材
5 ガラスフィルム積層体
6 支持ガラス
6a 合わせ面
6b 突起
7 ガラスフィルム(カラーフィルター基板)
7a 合わせ面
7b 凸部
8 付着物
S セルギャップ
H 突起の合わせ面からの突出寸法
L 液晶材料
B 気泡
P 大気圧

Claims (1)

  1. 厚みが200μm以下の可撓性を有するガラスフィルムと、該ガラスフィルムを支持する支持ガラスとの各々について、相互に接触する側の面となる合わせ面の表面粗さRaを2.0nm以下とし、その両合わせ面を面接触させることで、前記ガラスフィルムと前記支持ガラスとを重ね合わせたガラスフィルム積層体において、
    前記支持ガラスの合わせ面に突起が形成され、且つ該突起の合わせ面からの突出寸法が、0.3〜5μmであり、且つ合わせ面10cm あたりに形成される該突起の個数が二個以下であることを特徴とするガラスフィルム積層体。
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