JP6236727B2 - 一軸型コンバインドサイクルプラントのタービン出力推定方法 - Google Patents

一軸型コンバインドサイクルプラントのタービン出力推定方法 Download PDF

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Description

本発明は、一軸型コンバインドサイクルプラントのタービン出力推定方法に関する。
コンバインドサイクルプラントは、ガスタービンと、ガスタービンからの排気ガスの熱で蒸気を生成する排熱回収ボイラーと、排熱回収ボイラーからの蒸気で駆動する蒸気タービンと、ガスタービン及び蒸気タービンの駆動で発電する発電機と、を備えている。
このコンバインドサイクルプラントには、ガスタービンのガスタービンロータと蒸気タービンの蒸気タービンロータと発電機の発電機ロータとが同一軸線上に位置して互いに連結されている一軸型コンバインドサイクルプラントと呼ばれるものがある。
この一軸型コンバインドサイクルプラントでは、ガスタービン出力と蒸気タービン出力とを合わせたプラント出力を発電機の出力を測定することで得ることができる。しかしながら、一軸型コンバインドサイクルプラントでは、ガスタービン出力、蒸気タービン出力のそれぞれを個別に測定することができない。そこで、以下の特許文献1では、蒸気タービンの環境条件、例えば、蒸気タービンの入口蒸気温度、入口蒸気圧力、蒸気タービンへ流入する蒸気流量等から蒸気タービン出力を推定している。
特許第3702266号公報
コンバインドサイクルプラントの運転では、できる限り効率の高い運転等を実現するために、ガスタービンや蒸気タービンの出力値として、高精度の出力値を得ることが求められる。
そこで、本発明は、タービン出力値として、高精度の出力値を得ることができる一軸型コンバインドサイクルプラントのタービン出力推定方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための発明に係る一態様としての一軸型コンバインドサイクルプラントのタービン出力推定方法は、
ガスタービンと、前記ガスタービンからの排気ガスの熱で蒸気を生成する排熱回収ボイラーと、前記排熱回収ボイラーからの蒸気で駆動する蒸気タービンと、前記ガスタービン及び前記蒸気タービンの駆動で発電する発電機と、を備え、前記ガスタービンのガスタービンロータと前記蒸気タービンの蒸気タービンロータと前記発電機の発電機ロータとが同一軸線上に位置して互いに連結されている一軸型コンバインドサイクルプラントのタービン出力推定方法において、前記ガスタービンに燃料を供給して前記ガスタービンを運転すると共に、前記蒸気タービンに供給される蒸気を、前記蒸気タービンに対してバイパスさせるバイパス運転工程と、前記バイパス運転工程中の発電機出力を測定するバイパス時測定工程と、前記バイパス時測定工程で得た前記発電機出力を用いて、ガスタービン出力を推定するバイパス時出力推定工程と、を実行する。
当該タービン出力推定方法では、蒸気タービンに供給される蒸気を蒸気タービンに対してバイパスさせている状態で、発電機出力を得ている。このため、当該タービン出力推定方法では、この発電機出力のうち、ガスタービンの駆動で発電されるガスタービン出力分と蒸気タービンの駆動で発電される蒸気タービン出力分とのうち、蒸気タービン出力分に関しては、不確かなパラメータを用いて計算する要素が少なくなるので、蒸気タービン出力分を高精度に推定することができる。よって、当該タービン出力推定方法では、発電機出力のうち、ガスタービンの駆動で発電されるガスタービン出力分を高精度に推定することができる。
ここで、前記一軸型コンバインドサイクルプラントのタービン出力推定方法において、前記蒸気タービンは、一以上の蒸気タービン部を有し、前記バイパス運転工程では、一以上の前記蒸気タービン部のうち、排気した蒸気を水に戻す復水器に接続されている低圧蒸気タービン部を除く全ての前記蒸気タービン部に供給される蒸気をバイパスさせ、前記低圧蒸気タービン部の出口温度が予め定められている上限値を超えない流量の風損防止用蒸気を前記低圧蒸気タービン部に供給しつつ、残りの蒸気を前記低圧蒸気タービン部に対してバイパスさせ、前記バイパス時出力推定工程では、前記風損防止用蒸気が供給されている前記低圧蒸気タービン部の駆動で発電される蒸気タービン出力分を推定し、前記バイパス時測定工程で得た前記発電機出力から前記蒸気タービン出力分を減算して、前記ガスタービン出力を推定してもよい。
当該タービン出力推定方法では、バイパス運転工程で、各蒸気タービン部に供給される蒸気を各蒸気タービン部に対してバイパスさせるものの、低圧蒸気タービン部には風損防止用蒸気を供給するので、低圧蒸気タービン部の出口部の温度をその上限値以下に抑えることができる。
また、以上のいずれかの前記一軸型コンバインドサイクルプラントのタービン出力推定方法において、前記バイパス時出力推定工程では、前記蒸気タービン出力分として前記蒸気タービンの機械損失分の補正を行った値を用いてもよい。
当該タービン出力推定方法では、発電機出力のうち、蒸気タービンの駆動で発電される蒸気タービン出力分をより高精度に推定することができるので、ガスタービンの駆動で発電されるガスタービン出力分もより高精度に推定することができる。
また、前記一態様としての前記一軸型コンバインドサイクルプラントのタービン出力推定方法において、前記蒸気タービンは、一以上の蒸気タービン部を有し、前記バイパス運転工程では、一以上の前記蒸気タービン部のうち、排気した蒸気を水に戻す復水器に接続されている低圧蒸気タービン部を除く全ての前記蒸気タービン部に供給される蒸気をバイパスさせ、前記低圧蒸気タービン部の出口温度が予め定められている上限値を超えない流量の風損防止用蒸気を前記低圧蒸気タービン部に供給しつつ、残りの蒸気を前記低圧蒸気タービン部に対してバイパスさせ、前記発電機出力が安定した後、前記低圧蒸気タービン部に供給される全ての蒸気もバイパスさせてもよい。
当該タービン出力推定方法では、各蒸気タービンに供給される蒸気を各蒸気タービンに対して全てバイパスさせている状態で、発電機出力を得ている。このため、当該タービン出力推定方法では、発電機出力のうち、ガスタービンの駆動で発電されるガスタービン出力分と蒸気タービンの駆動で発電される蒸気タービン出力分とのうち、蒸気タービン出力分に関しては、不確かなパラメータを用いて計算する要素がより少なくなるので、蒸気タービン出力分を高精度に推定することができる。よって、当該タービン出力推定方法では、発電機出力のうち、ガスタービンの駆動で発電されるガスタービン出力分をより高精度に推定することができる。
さらに、当該タービン出力推定方法では、低圧蒸気タービン部に蒸気を供給しない状態での安定した発電機出力を得つつも、低圧蒸気タービン部に蒸気を供給しない期間を短くすることができる。
また、以上のいずれかの前記一軸型コンバインドサイクルプラントのタービン出力推定方法において、前記バイパス時出力推定工程では、前記バイパス時測定工程で得た前記発電機出力に前記発電機の機械損失分を加算した値を用いて、前記ガスタービン出力を推定してもよい。
当該タービン出力推定方法では、発電機出力のうち、ガスタービンの駆動で発電されるガスタービン出力分をより高精度に推定することができる。
また、以上のいずれかの前記一軸型コンバインドサイクルプラントのタービン出力推定方法において、前記ガスタービンに燃料を供給して前記ガスタービンを運転すると共に、前記蒸気タービンに蒸気を供給して前記蒸気タービンを運転する通常運転工程と、前記通常運転工程中の発電機出力を測定する通常時測定工程と、前記バイパス時出力推定工程で推定した前記ガスタービン出力と、前記通常時測定工程で得た前記発電機出力とを用いて、蒸気タービン出力を推定する通常時出力推定工程と、を実行してもよい。
当該タービン出力推定方法では、バイパス時出力推定工程で推定した高精度なガスタービン出力分と、通常時測定工程で得た発電機出力とを用いることで、通常運転状態での蒸気タービン出力分も高精度に推定することができる。
前記通常時出力推定工程を実行する前記一軸型コンバインドサイクルプラントのタービン出力推定方法において、前記バイパス時測定工程の実行時及び前記通常時測定工程の実行時における前記ガスタービンの環境条件を取得し、前記通常時出力推定工程では、前記バイパス時測定工程の実行時における前記ガスタービンの環境条件と前記通常時測定工程の実行時における前記ガスタービンの環境条件と用いて、前記バイパス時出力推定工程で推定した前記ガスタービン出力を前記通常時測定工程の実行時の値に換算し、換算で得られた前記通常時測定工程の実行時における前記ガスタービン出力を用いて、前記通常時測定工程の実行時における前記蒸気タービン出力を推定してもよい。
当該タービン出力推定方法では、通常運転状態での蒸気タービン出力分をより高精度に推定することができる。
前記通常時出力推定工程を実行する、いずれかの前記一軸型コンバインドサイクルプラントのタービン出力推定方法において、前記通常時出力推定工程では、前記バイパス時推定工程で得た前記発電機出力に前記発電機の機械損失分を加算した値を用いて、前記蒸気タービン出力を推定してもよい。
当該タービン出力推定方法では、通常運転状態での蒸気タービン出力分をより高精度に推定することができる。
本発明では、一軸型コンバインドサイクルプラントにおけるタービン出力値として、高精度の出力値を得ることができる。
本発明に係る一実施形態における一軸型コンバインドサイクルプラントの系統図である。 本発明に係る第一実施形態における一軸型コンバインドサイクルプラントのタービン出力推定方法を示すフローチャートである。 本発明に係る第一実施形態におけるタービン出力推定方法の実施過程でのタイミングチャートである。 本発明に係る第一実施形態における通常時測定工程での一軸型コンバインドサイクルプラントのエネルギーバランスを示す説明図である。 本発明に係る第一実施形態におけるバイパス時測定工程での一軸型コンバインドサイクルプラントのエネルギーバランスを示す説明図である。 本発明に係る第一実施形態における大気温度とガスタービン出力に関する温度補正係数との関係を示すグラフである。 本発明に係る第一実施形態における大気圧とガスタービン出力に関する圧力補正係数との関係を示すグラフである。 本発明に係る第二実施形態におけるタービン出力推定方法の実施過程でのタイミングチャートである。
以下、本発明に係る一軸型コンバインドサイクルプラントのタービン出力推定方法の実施形態について、図面を用いて説明する。
「一軸型コンバインドサイクルプラントの実施形態」
まず、一軸型コンバインドサイクルプラントのタービン出力推定方法の説明に先立ち、このプラントの実施形態について、図1を用いて説明する。
本実施形態の一軸型コンバインドサイクルプラントは、ガスタービン10と、ガスタービン10からの排気ガスEGの熱で蒸気を生成する排熱回収ボイラー40と、排熱回収ボイラー40からの蒸気で駆動する蒸気タービン20と、蒸気タービン20から排気された蒸気を水に戻す復水器51と、復水器51内の水を排熱回収ボイラー40に送る給水ポンプ53と、ガスタービン10及び蒸気タービン20の駆動で発電する発電機30と、を備えている。
ガスタービン10は、空気Aを圧縮する圧縮機11と、圧縮機11で圧縮された空気中で燃料Fを燃焼させて燃焼ガスを生成する燃焼器14と、高温高圧の燃焼ガスにより駆動するタービン15と、を備えている。圧縮機11は、軸線を中心として回転する圧縮機ロータ11rと、圧縮機ロータ11rを回転可能に覆う圧縮機ケーシング11cと、を有する。タービン15は、軸線を中心として回転するタービンロータ15rと、タービンロータ15rを回転可能に覆うタービンケーシング15cと、を有する。圧縮機ロータ11rとタービンロータ15rとは、同一軸線上に位置し、互いに連結されてガスタービンロータ19を成す。
蒸気タービン20は、低圧蒸気タービン部21と、中圧蒸気タービン部22と、高圧蒸気タービン部23と、を有する。低圧蒸気タービン部21、中圧蒸気タービン部22、及び高圧蒸気タービン部23は、いずれも、軸線を中心として回転するタービンロータ21r,22r,23rと、タービンロータ21r,22r,23rを回転可能に覆うケーシング21c,22c,23cと、を有する。各蒸気タービン部21,22,23のタービンロータ21r,22r,23rは、同一軸線上に位置し、互いに連結されて蒸気タービンロータ29を成す。
発電機30は、軸線を中心として回転する発電機ロータ31rと、発電機ロータ31rを回転可能に覆う発電機ケーシング31cと、を有する。この発電機ケーシング31cは、発電機ロータ31rの外周側に対向配置されているステータを備えている。この発電機30には、電力ケーブル35が接続されている。この電力ケーブル35が外部の電力系統38に接続されている。この電力ケーブル35には、遮断器36及び変圧器37が設けられている。さらに、この電力ケーブル35には、発電機30による発電量、つまり発電機30の出力を測定する出力計88が設けられている。
ガスタービンロータ19と蒸気タービンロータ29と発電機ロータ31rとは、同一軸線上に位置し、互いに連結されて、GTCCロータ39を成している。このGTCCロータ39には、このGTCCロータ39の回転数を測定する回転数計87が設けられている。
復水器51は、低圧蒸気タービン部21の蒸気出口に接続されている。この復水器51と排熱回収ボイラー40とは、給水ライン52で接続されている。この給水ライン52には、前述の給水ポンプ53が設けられている。
排熱回収ボイラー40は、低圧蒸気を発生する低圧蒸気発生部41と、低圧蒸気よりも高い圧力の中圧蒸気を発生する中圧蒸気発生部42と、中圧蒸気よりも高い圧力の高圧蒸気を発生する高圧蒸気発生部43と、高圧蒸気タービン部23から排気された蒸気を加熱する再熱部44と、を有する。
低圧蒸気発生部41は、給水ライン52からの水の一部と排気ガスEGとを熱交換させて、この水を加熱し、低圧蒸気を発生する。中圧蒸気発生部42は、給水ライン52からの水の一部を昇圧する中圧ポンプ(不図示)を有する。中圧蒸気発生部42は、中圧ポンプで昇圧された水と排気ガスEGとを熱交換させて、この水を加熱し、中圧蒸気を発生する。高圧蒸気発生部43は、給水ライン52からの水の一部を昇圧する高圧ポンプ(不図示)を有する。高圧蒸気発生部43は、高圧ポンプで昇圧された水と排気ガスEGとを熱交換させて、この水を加熱し、高圧蒸気を発生する。
排熱回収ボイラー40の低圧蒸気発生部41と低圧蒸気タービン部21の蒸気入口とは、低圧蒸気ライン61で接続されている。排熱回収ボイラー40の中圧蒸気発生部42には、中圧蒸気ライン62が接続されている。排熱回収ボイラー40の高圧蒸気発生部43と高圧蒸気タービン部23の蒸気入口とは、高圧蒸気ライン63で接続されている。高圧蒸気タービン部23の蒸気出口と再熱部44の蒸気入口とは、高圧蒸気回収ライン64で接続されている。この高圧蒸気回収ライン64には、前述の中圧蒸気ライン62が接続されている。よって、高圧蒸気タービン部23から排気された高圧蒸気及び中圧蒸気発生部42からの中圧蒸気とは、合流して、再熱部44に流入する。再熱部44の蒸気出口と中圧蒸気タービン部22の蒸気入口とは、再熱蒸気ライン65で接続されている。中圧蒸気タービン部22の蒸気出口と低圧蒸気ライン61とは、中圧蒸気回収ライン66で接続されている。
低圧蒸気ライン61と復水器51の蒸気入口側とは、低圧蒸気バイパスライン67で接続されている。この低圧蒸気バイパスライン67は、低圧蒸気ライン61中で、中圧蒸気回収ライン66との接続位置よりも低圧蒸気発生部41側に接続されている。再熱蒸気ライン65と復水器51の蒸気入口側とは、再熱蒸気バイパスライン68で接続されている。高圧蒸気ライン63と高圧蒸気回収ライン64とは、高圧蒸気バイパスライン69で接続されている。
低圧蒸気ライン61中で、低圧蒸気バイパスライン67との接続位置と中圧蒸気回収ライン66との接続位置との間には、低圧蒸気止め弁71a及び低圧蒸気加減弁71bが設けられている。再熱蒸気ライン65中で、再熱蒸気バイパスライン68との接続位置よりも中圧蒸気タービン部22側には、中圧蒸気止め弁72a及び中圧蒸気加減弁72bが設けられている。高圧蒸気ライン63中で、高圧蒸気バイパスライン69との接続位置よりも高圧蒸気タービン部23側には、高圧蒸気止め弁73a及び高圧蒸気加減弁73bが設けられている。高圧蒸気回収ライン64中で、高圧蒸気バイパスライン69との接続位置よりも高圧蒸気タービン部23側には、再熱部44側から高圧蒸気タービン部23への蒸気の流れを規制する逆止弁74が設けられている。
低圧蒸気バイパスライン67には、ここを流れる蒸気の流量を調節する低圧蒸気バイパス弁77が設けられている。再熱蒸気バイパスライン68には、ここを流れる蒸気の流量を調節する再熱蒸気バイパス弁78が設けられている。高圧蒸気バイパスライン69には、ここを流れる蒸気の流量を調節する高圧蒸気バイパス弁79が設けられている。
本実施形態の一軸型コンバインドサイクルプラントは、さらに、低圧蒸気タービン部21に流入する蒸気の温度を測定する入口温度計81と、この蒸気の圧力を測定する入口圧力計82と、低圧蒸気タービン部21から排気された蒸気の温度を測定する出口温度計83と、この蒸気の圧力を測定する出口圧力計84と、ガスタービン10の圧縮機11が吸い込む空気である大気の温度を測定する大気温度計85と、この空気の圧力である大気圧を測定する大気圧計86と、を備えている。
入口温度計81及び入口圧力計82は、低圧蒸気ライン61中で、中圧蒸気回収ライン66との接続位置よりも低圧蒸気タービン部21側に設けられている。なお、低圧蒸気タービン部21の蒸気出口が復水器51に接続されていることから、出口温度計83が測定する温度は、復水器51の蒸気入口における温度でもあり、出口圧力計84が測定する圧力は、復水器51の蒸気入口における圧力でもある。
「タービン出力推定方法の第一実施形態」
以上で説明した一軸型コンバインドサイクルプラントのタービン出力推定方法に関する第一実施形態について、図2に示すフローチャート及び図3に示すタイミングチャートに従って説明する。
まず、ガスタービン10を起動させる(図2でS1、図3でt1)。この際、図示されていない起動装置により、GTCCロータ39を回転させる。GTCCロータ39の一部を構成するガスタービンロータ19が回転すると、圧縮機11からの圧縮空気が燃焼器14に供給され始める。ガスタービンロータ19が例えば予め定められた回転数になると、燃焼器14に燃料Fが供給され始める。燃焼器14内では、燃料Fが圧縮機11から供給された圧縮空気中で燃焼し、燃焼ガスが生成される。燃焼器14で発生した燃焼ガスは、タービン15に流れ込み、ガスタービンロータ19を回転させる。
ガスタービン10から排気された燃焼ガスは、排気ガスEGとして排熱回収ボイラー40に流入する。排熱回収ボイラー40では、この排気ガスEGと水とを熱交換させて、水を加熱し、蒸気を生成する。
ガスタービンロータ19(GTCCロータ39)が定格回転数になると(図2でS2、図3でt2)、遮断器36が閉じて、発電機30を外部の電力系統38に併入させる(S3)。この結果、この時点から、発電機出力PWGENが出力計88で測定され始められる。
排熱回収ボイラー40で発生する蒸気の流量は、次第に増加すると共に、この蒸気の温度が次第に上がる。排熱回収ボイラー40からの蒸気が、蒸気タービン20に供給するための蒸気条件を満たすと(S4)、各蒸気タービン部21,22,23の蒸気止め弁71a,72a,73a及び蒸気加減弁71b,72b,73bが開き、各蒸気タービン部21,22,23に蒸気が供給され始められる(図2でS5、図3でt3)。この結果、この時点から、出力計88で測定される発電機出力PWGENに、蒸気タービン出力PWST分が含まれることになる。
その後、ガスタービン10に供給される燃料の流量が次第に増加し、これに伴って排熱回収ボイラー40で発生する蒸気流量も次第に増加する。このため、ガスタービン出力PWGT及び蒸気タービン出力PWSTが次第に増加して、出力計88で測定される発電機出力PWGENも次第に増加する。
発電機出力PWGENが次第に増加し、この発電機出力PWGENがこの一軸型コンバインドサイクルプラントの定格出力になると(図2でS6:通常運転工程、図3でt4)、この定格出力になっている定格運転状態(通常運転状態)で、出力計88から発電機出力PWGEN1を取得する。さらに、この時点での大気温度計85から大気温度Tair、大気圧計86から大気圧Pairを取得し、これらを記録する(図2でS7:通常時測定工程、図3でt5)。
次に、蒸気タービン20に供給される蒸気をバイパスさせる(図2でS8:バイパス運転工程、図3でt6)。この際、中圧蒸気止め弁72a及び中圧蒸気加減弁72bを閉じる一方で、再熱蒸気バイパス弁78を開ける。また、高圧蒸気止め弁73a及び高圧蒸気加減弁73bを閉じる一方で、高圧蒸気バイパス弁79を開ける。この結果、再熱部44からの再熱蒸気は、再熱蒸気ライン65、再熱蒸気バイパスライン68を介して、復水器51に流入する。高圧蒸気発生部43からの高圧蒸気は、高圧蒸気ライン63、高圧蒸気バイパスライン69、高圧蒸気回収ライン64を介して、再熱部44に流入し、中圧蒸気発生部42からの蒸気と共に、前述したように、再熱蒸気ライン65、再熱蒸気バイパスライン68を介して、復水器51に流入する。よって、中圧蒸気タービン部22及び高圧蒸気タービン部23には、蒸気が流入しなくなる。
この際、さらに、低圧蒸気バイパス弁77を開ける。この結果、低圧蒸気発生部41からの低圧蒸気は、低圧蒸気ライン61、低圧蒸気バイパスライン67を介して、復水器51に流入する。但し、低圧蒸気止め弁71aは、開状態のままで、低圧蒸気加減弁71bは、定格運転状態に比べて閉じているものの僅かに開いている。この低圧蒸気加減弁71bの開度は、低圧蒸気タービン部21の出口温度が予め定められている上限値を超えない流量の風損防止用蒸気を供給できる開度である。
低圧蒸気タービン部21に流入する低圧蒸気の温度は、高圧蒸気や再熱蒸気の温度に比べて低い。しかも、低圧蒸気タービン部21から排気される低圧蒸気は湿り蒸気である。このため、この低圧蒸気タービン部21における出口部の設計上の上限温度は、高圧蒸気タービン部23や中圧蒸気タービン部22の出口部の設計上の上限温度よりも低い。一方、低圧蒸気タービン部21に蒸気が流入していないにも関わらず、この低圧蒸気タービン部21のタービンロータ21rが回転していると、風損により、この低圧蒸気タービン部21の出口部の温度が上昇する。このため、ここでは、低圧蒸気タービン部21には、前述の風損防止用蒸気を供給し、低圧蒸気タービン部21の出口部における温度をこの出口部の上限温度以下に抑える。
蒸気タービン20に供給される蒸気をバイパスさせるバイパス運転状態で、発電機出力PWGENが安定すると(t7)、通常時測定工程(S7)と同様に、出力計88から発電機出力PWGEN2を取得する。さらに、この時点での大気温度計85から大気温度Tair、大気圧計86から大気圧Pairを取得し、これらを記録する(図2でS9:バイパス時測定工程、図3でt8)。さらに、入口温度計81及び入口圧力計82から、低圧蒸気タービン部21に流入する低圧蒸気の入口温度Tin及び入口圧力Pinを取得すると共に、出口温度計83及び出口圧力計84から、低圧蒸気タービン部21から排気された低圧蒸気の出口温度Tout及び出口圧力Poutを取得し、これらを記録する。
バイパス時測定工程(S9)が終了すると、必要に応じて、各蒸気バイパス弁77,78,79を閉じ、各蒸気止め弁71a,72a,73a及び各蒸気加減弁71b,72b,73bを全開にして、前述した定格運転状態に戻す。
また、バイパス時測定工程(S9)が終了すると、このバイパス時測定工程(S9)で取得したデータを用いて、後述する方法で、測定データを得た時点(t8)でのガスタービン出力PWGT2及び蒸気タービン出力PWST2を推定する(S10:バイパス時出力推定工程)。
次に、バイパス時出力推定工程(S10)で得たガスタービン出力PWGT2と、通常時測定工程(S7)で取得したデータとを用いて、この測定データを得た時点(t5)でのガスタービン出力PWGT1及び蒸気タービン出力PWST1を推定する(S11:通常時出力推定工程)。
バイパス時出力推定工程(S10)及び通常時出力推定工程(S11)でのガスタービン出力及び蒸気タービン出力の推定方法について説明する。
ガスタービン10に燃料が供給され、蒸気タービン20の各蒸気タービン部21,22,23に対して蒸気が供給されている通常運転状態では、ガスタービン出力PWGT1、蒸気タービン出力PWST1、発電機出力PWGEN1は、以下の(式1)、(式2)、(式3)のように表すことができる。
PWGT1=QF1+QAIR1−QGTE1−LSGT ・・・(式1)
PWST1=QHP1+QRH1+QLP1+QRHE1−QHPE1−QRHE1−QLPE1−LSST ・・・(式2)
PWGEN1=PWGT1+PWST1−LSGEN ・・・(式3)
すなわち、通常運転状態におけるガスタービン出力PWGT1は、(式1)及び図4に示すように、ガスタービン10に供給される燃料Fの発熱量QF1とガスタービン10が吸い込む空気Aの熱量QAIR1との加算値から、ガスタービン10から排気される排気ガスEGの熱量QGTE1及びガスタービン10の機械損失分の熱量LSGTを減算した値になる。
また、通常運転状態における蒸気タービン出力PWST1は、(式2)及び図4に示すように、高圧蒸気タービン部23に流入する高圧蒸気の熱量QHP1と、中圧蒸気タービン部22に流入する再熱蒸気の熱量QRH1と、低圧蒸気タービン部21に流入する低圧蒸気の熱量QLP1及び中圧蒸気タービン部22から排気された再熱蒸気の熱量QRHE1と、の加算値から、高圧蒸気タービン部23から排気される高圧蒸気の熱量QHPE1、中圧蒸気タービン部22から排気される再熱蒸気の熱量QRHE1、低圧蒸気タービン部21から排気される低圧蒸気の熱量QLPE1、及び蒸気タービン20の機械損失分の熱量LSSTを減算した値になる。
通常運転状態における発電機出力PWGEN1は、式(3)及び図4に示すように、ガスタービン出力PWGT1と蒸気タービン出力PWST1との加算値から、発電機30の機械損失分の熱量LSGENを減算した値になる。
ところで、(式1)からガスタービン出力PWGT1を推定する場合、空気の熱量QAIR1や排気ガスEGの熱量QGTE1を求める必要がある。空気の熱量QAIR1を求める場合には、ガスタービン10が吸い込む空気の質量流量が必要であり、排気ガスEGの熱量QGTE1を求める場合には、ガスタービン10から排気される排気ガスEGの質量流量が必要である。しかしながら、これらの質量流量を直接計測することが困難で、各種パラメータに基づいてこれら質量を推定しなければならない。このため、単に(式1)を用いて、ガスタービン出力PWGT1を推定しても、高精度のガスタービン出力を得ることが難しい。
また、(式2)から蒸気タービン出力PWST1を推定する場合、低圧蒸気タービン部21から排気される低圧蒸気の熱量QLPE1を求める必要がある。この排気低圧蒸気の熱量QLPE1を求める場合、この排気低圧蒸気のエンタルピーを得るために、この低圧蒸気の圧力と湿り度とが必要である。しかしながら、排気低圧蒸気の湿り度を直接計測することが困難で、各種パラメータに基づいてこの湿り度を推定しなければならない。このため、(式2)を用いて、蒸気タービン出力PWST1を推定しても、高精度の蒸気タービン出力を得ることが難しい。
そこで、本実施形態では、バイパス時測定工程(S9)でバイパス運転状態における発電機出力PWGEN2を取得し、この発電機出力PWGEN2に基づいて、バイパス時出力推定工程(S10)で蒸気タービン出力PWST2及びガスタービン出力PWGT2を推定する。
バイパス運転状態では、ガスタービン出力PWGT2、蒸気タービン出力PWST2、発電機出力PWGEN2は、以下の(式4)、(式5)、(式6)のように表すことができる。
PWGT2=QF2+QAIR2−QGTE2−LSGT ・・・(式4)
PWST2=QLP2−QLPE2−LSST ・・・(式5)
PWGEN2=PWGT2+PWST2−LSGEN ・・・(式6)
すなわち、バイパス運転状態におけるガスタービン出力PWGT2は、(式4)及び図5に示すように、前述の通常運転状態の際と同様、ガスタービン10に供給される燃料Fの発熱量QF2とガスタービン10が吸い込む空気Aの熱量QAIR2との加算値から、ガスタービン10から排気される排気ガスEGの熱量QGTE2及びガスタービン10の機械損失分の熱量LSGTを減算した値になる。
また、バイパス運転状態における蒸気タービン出力PWST2は、(式5)及び図5に示すように、低圧蒸気タービン部21に流入する低圧蒸気の熱量QLP2から、低圧蒸気タービン部21から排気される低圧蒸気の熱量QLPE2、及び蒸気タービン20の機械損失分の熱量LSSTを減算した値になる。このように、本実施形態では、バイパス運転状態における蒸気タービン出力PWST2として、蒸気タービン20の機械損失分の熱量LSSTを補正した値を用いている。
バイパス運転状態における発電機出力PWGEN2は、前述の通常運転状態の際と同様、式(6)及び図5に示すように、ガスタービン出力PWGT2と蒸気タービン出力PWST2との加算値から、発電機30の機械損失分の熱量LSGENを減算した値になる。
ところで、(式4)を用いて、バイパス運転状態におけるガスタービン出力PWGT2を高精度に推定することは、通常運転状態の場合と同様に難しい。
しかしながら、(式5)を用いて、バイパス運転状態における蒸気タービン出力PWST2を高精度に推定することは可能である。(式5)を用いて、バイパス運転状態における蒸気タービン出力PWST2を推定する場合、低圧蒸気タービン部21に流入する低圧蒸気の熱量QLP2と、低圧蒸気タービン部21から排気される低圧蒸気の熱量QLPE2と、蒸気タービン20の機械損失分の熱量LSSTとを求める必要がある。
蒸気タービン20の機械損失分の熱量LSSTは、主として軸受部の発熱量として現れる。軸受部の発熱量QSTBは、以下の(式7)で表すことができる。
STB=μ・P・V ・・・(式7)
ここで、μは軸受部の摩擦係数、Pは軸受部の面圧、Vは軸受部のすべり速度である。これらの値は、いずれも設計段階で定まる値である。このため、これらの値を用いて、蒸気タービン20の機械損失分の熱量LSSTを予め求めることができる。また、軸受部に供給する潤滑油の流量と、この潤滑油の入口温度と出口温度とを調べておき、これらを用いても、蒸気タービン20の機械損失分の熱量LSSTを求めることができる。
低圧蒸気タービン部21に流入する低圧蒸気(以下、流入蒸気とする)の熱量QLP2、及び低圧蒸気タービン部21から排気される低圧蒸気(以下、排気蒸気とする)の熱量QLPE2は、いずれも、低圧蒸気の質量流量と低圧蒸気のエンタルピーとの積である。
流入蒸気の質量流量及び排気蒸気の質量流量は、実質的に同じで、既知の方法で得ることができる。例えば、流入蒸気の体積流量を取得し、この流入蒸気の圧力及び温度を用いて、この体積流量を質量流量に換算する方法がある。また、質量流量計を用いて、直接流入蒸気の質量流量を取得する方法もある。なお、体積流量を取得する方法としては、体積流量計を用いて直接取得する方法の他、特許第3702266号公報に記載されているように、蒸気加減弁の開度、及びこの蒸気加減弁の特性で定まる各種係数等を用いて、計算で求める方法等がある。
流入蒸気は、乾き蒸気であるため、この流入蒸気のエンタルピーは、流入蒸気の圧力Pinと温度Tinとにより求めることができる。本実施形態では、バイパス時測定工程(S9)において、流入蒸気の圧力Pinを入口圧力計82から取得し、流入蒸気の温度Tinを入口温度計81により取得している。よって、バイパス時測定工程(S9)で取得した流入蒸気の圧力Pin及び温度Tinを用いて、流入蒸気のエンタルピーを求めることができる。
バイパス運転状態では、低圧蒸気タービン部21に風損防止用蒸気が供給されているものの、この風損防止用蒸気の流量は、通常運転状態の低圧蒸気タービン部21に流入する低圧蒸気の流量に比べて遥に少ない。このため、バイパス運転状態の際、低圧蒸気タービン部21に流入した蒸気は、通常運転状態の際に低圧蒸気タービン部21から排気される場合と異なり、乾き蒸気又はそれに近い蒸気として排気される。よって、排気蒸気のエンタルピーは、排気蒸気の圧力Pout及び温度Toutにより求めることができる。本実施形態では、バイパス時測定工程(S9)において、排気蒸気の圧力Poutを出口圧力計84から取得し、排気蒸気の温度Toutを出口温度計83により取得している。よって、バイパス時測定工程(S9)で取得した流入蒸気の圧力Pout及び温度Toutを用いて、排気蒸気のエンタルピーを求めることができる。
本実施形態では、以上のようにして、流入蒸気及び排気蒸気の質量流量を取得すると共に、流入蒸気及び排気蒸気のエンタルピーを求めて、これらから流入蒸気の熱量QLP2及び排気蒸気の熱量QLPE2を求める。
そして、本実施形態では、(式5)を用いて前述したように、流入蒸気の熱量QLP2(G,Pin,Tin)から、排気蒸気の熱量QLPE2(G,Pout,Tout)、及び蒸気タービン20の機械損失分の熱量LSST(≒QSTB)を減算して、バイパス運転状態における蒸気タービン出力PWST2を高精度に推定する。なお、Gは、蒸気の質量流量[kg/h]である。
バイパス運転状態における蒸気タービン出力PWST2を高精度に推定することができれば、(式6)を用いて、バイパス運転状態におけるガスタービン出力PWGT2を高精度に推定することができる。
ここで、(式6)を、ガスタービン出力PWGT2で整理すると、以下の(式8)のように表すことができる。
PWGT2=PWGEN2−PWST2+LSGEN ・・・(式8)
本実施形態のバイパス時出力推定工程(S10)では、この(式8)で示されるように、バイパス時測定工程(S9)で取得した発電機出力PWGEN2から、先に推定した蒸気タービン出力PWST2を減算し、これに発電機30の機械損失分の熱量LSGENを加算して、バイパス運転状態におけるガスタービン出力PWGT2を高精度に推定する。なお、発電機30の機械損失分の熱量LSGENは、前述した蒸気タービン20の機械損失分の熱量LSSTと同様の手法で予め求めておく。
通常運転状態とバイパス運転状態とで、ガスタービン10に供給する燃料流量が同じであれば、バイパス運転状態におけるガスタービン出力PWGT2を用いて、(式3)に従って、通常運転状態における蒸気タービン出力PWST1を推定することができる。
ここで、(式3)を、蒸気タービン出力PWST1で整理すると、以下の(式9)のように表すことができる。
PWST1=PWGEN1−PWGT1+LSGEN ・・・(式9)
また、通常運転状態におけるガスタービン出力PWGT1は、バイパス運転状態におけるガスタービン出力PWGT2とほぼ同じである。そこで、通常時出力推定工程(S11)において、(式9)に示すように、通常時測定工程(S7)で取得した発電機出力PWGEN1から、先に推定したバイパス運転状態におけるガスタービン出力PWGT2を減算し、これに発電機30の機械損失分の熱量LSGENを加算して、通常運転状態における蒸気タービン出力PWST1を推定することができる。
通常運転状態とバイパス運転状態とでガスタービン10に供給する燃料流量が同じであれば、前述したように、通常運転状態におけるガスタービン出力PWGT1とバイパス運転状態におけるガスタービン出力PWGT2とはほぼ同じである。しかしながら、ガスタービン出力PWGTは、そのときの環境条件に応じて微妙に変化する。そこで、本実施形態の通常時出力推定工程(S11)では、バイパス時測定工程(S9)で発電機出力PWGEN2を取得したタイミング(t8)におけるガスタービン10の環境条件と、通常時測定工程(S7)で発電機出力PWGEN1を取得したタイミング(t5)におけるガスタービン10の環境条件とを用いて、バイパス運転状態におけるガスタービン出力PWGT2を通常運転状態のガスタービン出力PWGT1に換算してから、(式9)を用いて、通常運転状態における蒸気タービン出力PWST1を推定する。
ガスタービン出力PWGTに影響するガスタービン10の環境条件としては、例えば、ガスタービン10が吸い込む空気の温度、圧力、湿度等がある。ガスタービン出力PWGTは、吸い込む空気の温度が高くなるほど減少する傾向がある。また、ガスタービン出力PWGTは、吸い込む空気の圧力が高くなるほど増加する傾向がある。
そこで、本実施形態では、このようなガスタービン出力特性に基づき、図6に示すように、吸い込む空気の温度(大気温度)Tairと温度補正係数Kとの関係を示す温度補正係数特性を予め準備しておく。また、図7に示すように、吸い込む空気の圧力(大気圧)Pairと圧力補正係数Kとの関係を示す圧力補正係数特性を予め準備しておく。同様に、吸い込む空気の湿度等のパラメータとその補正係数K,K,…との関係を示す補正係数特性を予め準備しておく。
そして、バイパス時測定工程(S9)で発電機出力PWGEN2を取得したタイミング(t8)における大気温度T、通常時測定工程(S7)で発電機出力PWGEN1を取得したタイミング(t5)における大気温度Tを取得し、温度補正係数特性を用いて、それぞれの大気温度に応じた温度補正係数KT2,KT1を求める。また、バイパス時測定工程(S9)で発電機出力PWGEN2を取得したタイミング(t8)における大気圧P、通常時測定工程(S7)で発電機出力PWGEN1を取得したタイミング(t5)における大気圧Pを取得し、圧力補正係数特性を用いて、それぞれの大気圧に応じた圧力補正係数KP2,KP1を求める。同様に、バイパス時測定工程(S9)で発電機出力PWGEN2を取得したタイミング(t8)における湿度等のパラメータ値、通常時測定工程(S7)で発電機出力PWGEN1を取得したタイミング(t5)における湿度等のパラメータ値を取得し、その補正係数特性を用いて、それぞれのパラメータ値に応じた補正係数を求める。
次に、バイパス時測定工程(S9)で発電機出力PWGEN2を取得したタイミング(t8)における大気温度補正係数KT2と、通常時測定工程(S7)で発電機出力PWGEN1を取得したタイミング(t5)における大気温度補正係数KT1との比(KT1/KT2)を求める。同様に、他のパラメータに関しても、バイパス時測定工程(S9)で発電機出力PWGEN2を取得したタイミング(t8)における補正係数Kと、通常時測定工程(S7)で発電機出力PWGEN1を取得したタイミング(t5)における補正係数Kとの比(K/K)を求める。
以上のように、各パラメータに関する補正係数(K/K)の比を求めると、以下の(式10)に示すように、バイパス運転状態におけるガスタービン出力PWGT2に、各パラメータに関する補正係数の比(K/K)を乗算して、バイパス運転状態におけるガスタービン出力PWGT2を通常運転状態のガスタービン出力PWGT1に換算する。
PWGT1=PWGT2×(KT1/KT2)×(KP1/KP2)×(KX1/KX2)×(KY1/KY2)×… ・・・(式10)
バイパス運転状態におけるガスタービン出力PWGT2を通常運転状態のガスタービン出力PWGT1に換算すると、前述したように、換算で得られた通常運転状態におけるガスタービン出力PWGT1を用いて、(式9)に従い、通常運転状態における蒸気タービン出力PWST1を推定する。
以上のように、本実施形態では、一軸型コンバインドサイクルプラントのガスタービン出力及び蒸気タービン出力として、高精度の出力を得ることができる。
「タービン出力推定方法の第二実施形態」
一軸型コンバインドサイクルプラントのタービン出力推定方法の第二実施形態について、図8に示すタイミングチャートに従って説明する。
第一実施形態のバイパス運転工程(S8)では、低圧蒸気タービン部21に風損防止用蒸気を供給する。一方、本実施形態のバイパス運転工程では、低圧蒸気タービン部21に蒸気を供給しない。すなわち、本実施形態のバイパス運転工程では、全ての蒸気タービン部21,22,23に供給される蒸気の全てをバイパスさせる。
本実施形態でも、第一実施形態と同様、通常運転状態での通常時測定工程を経た後、バイパス運転工程を実行し、このバイパス運転状態でのバイパス時測定工程を実行する。
通常運転状態からバイパス運転状態への移行時には、第一実施形態と同様に、中圧蒸気止め弁72a及び中圧蒸気加減弁72bを閉じる一方で、再熱蒸気バイパス弁78を開ける。また、高圧蒸気止め弁73a及び高圧蒸気加減弁73bを閉じる一方で、高圧蒸気バイパス弁79を開ける。さらに、低圧蒸気バイパス弁77を開ける一方で、風損防止用蒸気を低圧蒸気タービン部21に供給できる開度にまで低圧蒸気加減弁71bを絞り込む(t6)。すなわち、以上までは、第一実施形態において、通常運転状態からバイパス運転状態への移行時の操作と同じである。
本実施形態では、以上の操作を行ってから発電機出力PWGENが安定した後(t7)、低圧蒸気止め弁71a及び低圧蒸気加減弁71bを閉じる(t8a:バイパス運転工程)。この結果、全ての蒸気タービン部21,22,23に供給される蒸気は、全てバイパスされることになる。本実施形態では、この状態がバイパス運転状態である。
一軸型コンバインドサイクルプラントがバイパス運転状態になり、発電機出力PWGENが安定した後(t9)、出力計88から発電機出力PWGEN3を取得し、これらを記録する(t10:バイパス時測定工程)。
バイパス時測定工程が終了すると、直ちに、各蒸気バイパス弁77,78,79を閉じ、各蒸気止め弁71a,72a,73a及び各蒸気加減弁71b,72b,73bを全開にして、前述した定格運転状態に戻す。
本実施形態でも、バイパス時測定工程で取得したデータを用いて、測定データを得た時点でのガスタービン出力PWGT3を推定する(バイパス時出力推定工程)。
本実施形態のバイパス運転状態では、ガスタービン出力PWGT3、蒸気タービン出力PWST3、及び発電機出力PWGEN3は、以下の(式11)、(式12)、(式13)のように表すことができる。
PWGT3=QF3+QAIR3−QGTE3−LSGT ・・・(式11)
PWST3=−LSST ・・・(式12)
PWGEN3=PWGT3+PWST3−LSGEN
=PWGT3−LSST−LSGEN ・・・(式13)
すなわち、本実施形態のバイパス運転状態におけるガスタービン出力PWGT3は、(式11)に示すように、第一実施形態のバイパス運転状態の際と同様、ガスタービン10に供給される燃料の発熱量QF3とガスタービン10が吸い込む空気の熱量QAIR3との加算値から、ガスタービン10から排気される排気ガスEGの熱量QGTE3及びガスタービン10の機械損失分の熱量LSGTを減算した値になる。
また、バイパス運転状態における蒸気タービン出力PWST3は、いずれの蒸気タービン部21,22,23にも蒸気が供給されない関係上、(式12)に示すように、発電機30の駆動に寄与する熱量分がなく、蒸気タービン20の機械損失分の熱量(−LSST)のみになる。
バイパス運転状態における発電機出力PWGEN3は、第一実施形態のバイパス運転状態の際と同様、(式13)に示すように、ガスタービン出力PWGT3と蒸気タービン出力PWST3との加算値から、発電機30の機械損失分の熱量LSGENを減算した値になる。但し、本実施形態では、前述したように、バイパス運転状態における蒸気タービン出力PWST3が蒸気タービン20の機械損失分の熱量(−LSST)のみであるから、バイパス運転状態における発電機出力PWGEN3は、ガスタービン出力PWGT3から、蒸気タービン20の機械損失分の熱量LSST及び発電機30の機械損失分の熱量LSGENを減算した値になる。
ここで、(式13)を、ガスタービン出力PWGT3で整理すると、以下の(式14)のように、表すことができる。
PWGT3=PWGEN3+LSST+LSGEN ・・・(式14)
よって、本実施形態のバイパス時出力推定工程では、バイパス時測定工程で取得した発電機出力PWGEN3に、予め求めてある蒸気タービン20の機械損失分の熱量LSST及び発電機30の機械損失分の熱量LSGENを加算して、ガスタービン出力PWGT3を推定する。
その後は、第一実施形態と同様に、バイパス時測定工程で発電機出力PWGEN3を取得したタイミング(t10)におけるガスタービン10の環境条件と、通常時測定工程で発電機出力PWGEN1を取得したタイミング(t5)におけるガスタービン10の環境条件とを用いて、バイパス運転状態におけるガスタービン出力PWGT3を通常運転状態のガスタービン出力PWGT1に換算してから、換算で得られたガスタービン出力PWGT1を用いて、通常運転状態における蒸気タービン出力PWST1を推定する。
以上、本実施形態では、バイパス時出力推定工程でガスタービン出力PWGT3を推定するにあたり、第一実施形態よりも、計算で推定する要素が少なくなるので、第一実施形態よりもガスタービン出力PWGT3の精度を高めることができる。この結果、通常時出力推定工程で推定するガスタービン出力PWGT1及び蒸気タービン出力PWST1の精度も高めることができる。
但し、本実施形態では、バイパス時測定工程で発電機出力PWGEN3を取得する際、低圧蒸気タービン部21に蒸気を供給していない。このため、バイパス時測定工程の実行時に、低圧蒸気タービン部21の出口部の温度が風損によりその上限温度を超えるおそれがある。よって、低圧蒸気タービン部21に蒸気を供給していない状態をできる限り短くすることが好ましい。一方で、バイパス時測定工程で発電機出力PWGEN3を取得する際には、発電機出力PWGENが安定している必要があり、通常運転状態からバイパス運転状態への移行過程で、低圧蒸気バイパス弁77を開け且つ低圧蒸気加減弁71bを閉じ始めてから、発電機出力PWGENが安定するまでにある程度の時間を要する。
そこで、本実施形態では、低圧蒸気タービン部21に蒸気を供給しない状態での安定した発電機出力PWGENを得つつも、低圧蒸気タービン部21に蒸気を供給しない期間をできるかぎり短くするため、通常運転状態からバイパス運転状態への移行過程で、先に説明した操作を実行している。すなわち、本実施形態では、通常運転状態からバイパス運転状態への移行過程で、低圧蒸気タービン部21に風損防止用蒸気を供給し、この状態で発電機出力PWGENが安定した後(t7)、低圧蒸気止め弁71a及び低圧蒸気加減弁71bを閉じている(t8a)。
「各種変形例」
以上の各実施形態では、通常時測定工程(S7)を実行してからバイパス時測定工程(S9)を実行している。しかしながら、バイパス時測定工程(S9)を実行してから、通常時測定工程(S7)を実行してもよい。
また、以上の実施形態では、バイパス時出力推定工程(S10)及び通常時出力推定工程(S11)を実行しているが、バイパス時出力推定工程(S10)のみ実行してもよい。
以上の実施形態の蒸気タービン20は、互いに異なる圧力の蒸気が流入する3つの蒸気タービン部21,22,23を有する。しかしながら、この蒸気タービン部21,22,23の数量は、4つ以上、2つ又は1つでもよい。これらの場合でも、通常運転状態からバイパス運転状態への移行過程では、復水器51に接続されている蒸気タービン部に対して風損防止用蒸気を供給することが好ましい。
また、以上では、一軸型コンバインドサイクルプラントの定格運転状態を通常運転状態の一形態として示している。しなしながら、この通常運転状態には、GTCCロータ39が定格回転数で回転しており、ガスタービン10に燃料が供給され、蒸気タービン20の各蒸気タービン部21,22,23に対して蒸気が供給され、いずれの蒸気タービン部21,22,23に対する蒸気もバイパスされていない状態も含まれる。さらに、この通常運転状態には、GTCCロータ39が定格回転数で回転しており、ガスタービン10に燃料が供給され、蒸気タービン20の各蒸気タービン部21,22,23の蒸気加減弁71b,72b,73bが全開で各蒸気タービン部21,22,23に蒸気が供給されている状態も含まれる。
10:ガスタービン、11:圧縮機、14:燃焼器、19:ガスタービンロータ、20:蒸気タービン、21:低圧蒸気タービン部、22:中圧蒸気タービン部、23:高圧蒸気タービン部、29:蒸気タービンロータ、30:発電機、31r:発電機ロータ、38:電力系統、39:GTCCロータ、40:排熱回収ボイラー、41:低圧蒸気発生部、42:中圧蒸気発生部、43:高圧蒸気発生部、44:再熱部、51:復水器、52:給水ライン、53:給水ポンプ、61:低圧蒸気ライン、62:中圧蒸気ライン、63:高圧蒸気ライン、64:高圧蒸気回収ライン、65:再熱蒸気ライン、66:中圧蒸気回収ライン、67:低圧蒸気バイパスライン、68:再熱蒸気バイパスライン、69:高圧蒸気バイパスライン、71b:低圧蒸気加減弁、72b:中圧蒸気加減弁、73b:高圧蒸気加減弁、77:低圧蒸気バイパス弁、78:再熱蒸気バイパス弁、79:高圧蒸気バイパス弁、81:入口温度計、82:入口圧力計、83:出口温度計、84:出口圧力計、85:大気温度計、86:大気圧計、87:回転数計、88:出力計

Claims (8)

  1. ガスタービンと、前記ガスタービンからの排気ガスの熱で蒸気を生成する排熱回収ボイラーと、前記排熱回収ボイラーからの蒸気で駆動する蒸気タービンと、前記ガスタービン及び前記蒸気タービンの駆動で発電する発電機と、を備え、前記ガスタービンのガスタービンロータと前記蒸気タービンの蒸気タービンロータと前記発電機の発電機ロータとが同一軸線上に位置して互いに連結されている一軸型コンバインドサイクルプラントのタービン出力推定方法において、
    前記ガスタービンに燃料を供給して前記ガスタービンを運転すると共に、前記蒸気タービンに供給される蒸気を、前記蒸気タービンに対してバイパスさせるバイパス運転工程と、
    前記バイパス運転工程中の発電機出力を測定するバイパス時測定工程と、
    前記バイパス時測定工程で得た前記発電機出力を用いて、ガスタービン出力を推定するバイパス時出力推定工程と、
    を実行する一軸型コンバインドサイクルプラントのタービン出力推定方法。
  2. 請求項1に記載の一軸型コンバインドサイクルプラントのタービン出力推定方法において、
    前記蒸気タービンは、一以上の蒸気タービン部を有し、
    前記バイパス運転工程では、一以上の前記蒸気タービン部のうち、排気した蒸気を水に戻す復水器に接続されている低圧蒸気タービン部を除く全ての前記蒸気タービン部に供給される蒸気をバイパスさせ、前記低圧蒸気タービン部の出口温度が予め定められている上限値を超えない流量の風損防止用蒸気を前記低圧蒸気タービン部に供給しつつ、残りの蒸気を前記低圧蒸気タービン部に対してバイパスさせ、
    前記バイパス時出力推定工程では、前記風損防止用蒸気が供給されている前記低圧蒸気タービン部の駆動で発電される蒸気タービン出力分を推定し、前記バイパス時測定工程で得た前記発電機出力から前記蒸気タービン出力分を減算して、前記ガスタービン出力を推定する、
    一軸型コンバインドサイクルプラントのタービン出力推定方法。
  3. 請求項1又は2に記載の一軸型コンバインドサイクルプラントのタービン出力推定方法において、
    前記バイパス時出力推定工程では、前記蒸気タービン出力分として前記蒸気タービンの機械損失分の補正を行った値を用いる、
    一軸型コンバインドサイクルプラントのタービン出力推定方法。
  4. 請求項1に記載の一軸型コンバインドサイクルプラントのタービン出力推定方法において、
    前記蒸気タービンは、一以上の蒸気タービン部を有し、
    前記バイパス運転工程では、一以上の前記蒸気タービン部のうち、排気した蒸気を水に戻す復水器に接続されている低圧蒸気タービン部を除く全ての前記蒸気タービン部に供給される蒸気をバイパスさせ、前記低圧蒸気タービン部の出口温度が予め定められている上限値を超えない流量の風損防止用蒸気を前記低圧蒸気タービン部に供給しつつ、残りの蒸気を前記低圧蒸気タービン部に対してバイパスさせ、前記発電機出力が安定した後、前記低圧蒸気タービン部に供給される全ての蒸気もバイパスさせる、
    一軸型コンバインドサイクルプラントのタービン出力推定方法。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載の一軸型コンバインドサイクルプラントのタービン出力推定方法において、
    前記バイパス時出力推定工程では、前記バイパス時測定工程で得た前記発電機出力に前記発電機の機械損失分を加算した値を用いて、前記ガスタービン出力を推定する、
    一軸型コンバインドサイクルプラントのタービン出力推定方法。
  6. 請求項1から5のいずれか一項に記載の一軸型コンバインドサイクルプラントのタービン出力推定方法において、
    前記ガスタービンに燃料を供給して前記ガスタービンを運転すると共に、前記蒸気タービンに蒸気を供給して前記蒸気タービンを運転する通常運転工程と、
    前記通常運転工程中の発電機出力を測定する通常時測定工程と、
    前記バイパス時出力推定工程で推定した前記ガスタービン出力と、前記通常時測定工程で得た前記発電機出力とを用いて、蒸気タービン出力を推定する通常時出力推定工程と、
    を実行する、
    一軸型コンバインドサイクルプラントのタービン出力推定方法。
  7. 請求項6に記載の一軸型コンバインドサイクルプラントのタービン出力推定方法において、
    前記バイパス時測定工程の実行時及び前記通常時測定工程の実行時における前記ガスタービンの環境条件を取得し、
    前記通常時出力推定工程では、前記バイパス時測定工程の実行時における前記ガスタービンの環境条件と前記通常時測定工程の実行時における前記ガスタービンの環境条件と用いて、前記バイパス時出力推定工程で推定した前記ガスタービン出力を前記通常時測定工程の実行時の値に換算し、換算で得られた前記通常時測定工程の実行時における前記ガスタービン出力を用いて、前記通常時測定工程の実行時における前記蒸気タービン出力を推定する、
    一軸型コンバインドサイクルプラントのタービン出力推定方法。
  8. 請求項6又は7に記載の一軸型コンバインドサイクルプラントのタービン出力推定方法において、
    前記通常時出力推定工程では、前記バイパス時推定工程で得た前記発電機出力に前記発電機の機械損失分を加算した値を用いて、前記蒸気タービン出力を推定する、
    一軸型コンバインドサイクルプラントのタービン出力推定方法。
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